JP4670266B2 - 固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

固体撮像素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4670266B2
JP4670266B2 JP2004171614A JP2004171614A JP4670266B2 JP 4670266 B2 JP4670266 B2 JP 4670266B2 JP 2004171614 A JP2004171614 A JP 2004171614A JP 2004171614 A JP2004171614 A JP 2004171614A JP 4670266 B2 JP4670266 B2 JP 4670266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tungsten
transfer electrode
solid
electrode
imaging device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004171614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005353766A (ja
Inventor
浩昭 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004171614A priority Critical patent/JP4670266B2/ja
Publication of JP2005353766A publication Critical patent/JP2005353766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4670266B2 publication Critical patent/JP4670266B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Description

本発明は、固体撮像素子の製造方法に係わる。
従来のCCD固体撮像素子の概略構成図を図6に示す。図6AはCCD固体撮像素子の平面図を示し、図6Bは図6AのB−Bにおける断面図を示す。
このCCD固体撮像素子は、光電変換を行うセンサ部2がマトリクス状に配置され、センサ部2の各列の左側にそれぞれ垂直転送レジスタ3が設けられて、撮像領域1が構成されている。
各垂直転送レジスタ3の一端側には、水平転送レジスタ4が接続されている。
さらに、水平転送レジスタ4の一端に出力部5が接続され、この出力部5で信号電荷が電圧に変換されて外部に出力される。
また、図6Bの断面図に示すように、半導体基体6の表面部に、センサ部2や垂直転送レジスタ3を構成する半導体領域7が形成されている。そして、半導体基体6上には、ゲート絶縁膜をも構成する熱酸化膜8を介して、ポリシリコンから成る垂直転送電極9が形成されている。垂直転送電極9上には、層間絶縁膜10を介して遮光膜11が形成されている。この遮光膜11はセンサ部2上に開口12を有している。
ところで、従来の固体撮像素子には、微細化が進むと特性、特に高速性が制約されるという問題があった。
これは、画素数の増加や固体撮像素子の小型化が進むことにより、垂直転送電極及び水平転送電極も微細化せざるを得ないが、転送電極が微細化すると抵抗が大きくなり、従来転送電極に用いられているポリシリコン膜では無視できない電極抵抗が存在し、それが高速性の律速要因になるからである。
そのため、低抵抗の電極材料を用いる必要性が認識され、例えばタングステンポリサイド等の高融点金属ポリサイド膜で電極を形成する技術が開発された。
これは、ポリシリコン膜の表面上に例えばタングステンシリサイドWSi等の高融点金属シリサイド膜を積層したものであり、電極が金属を組成成分として有しており、ポリシリコンのみで電極を構成した場合に比較して、電極抵抗を顕著に小さくすることができる技術であり、その点では優れているといえる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−168204号公報
しかしながら、タングステンポリサイドにより電極を形成した場合には、製造工程のうち、電極形成工程よりも後のシリコン半導体基板の表面を酸化する工程等において、タングステンポリサイド電極からタングステンWが飛び出し、それが半導体基板内に拡散し、結晶欠陥の原因となるという問題のあることが判明した。
このため、タングステンポリサイド等の高融点金属を使用して電極を形成したCCD固体撮像素子は、白傷が大幅に悪化することになり、実用化が困難になっている。
上述した問題の解決のために、本発明においては、高融点金属等の金属元素を含有させた電極を採用した場合でも、電極から金属元素が拡散することを防止することが可能な構成の固体撮像素子の製造方法を提供するものである。
本発明の固体撮像素子の製造方法は、半導体基体上に多結晶シリコン層上にタングステンシリサイド層を積層した導電体層を成膜し、この導電体層をパターニングして転送電極を形成する工程と、プラズマ窒化装置を使用して転送電極を直接窒化することにより、この転送電極の表面に窒化珪素膜を形成する工程とを有するものである。
上述の本発明の固体撮像素子の製造方法によれば、半導体基体上に多結晶シリコン層上にタングステンシリサイド層を積層した導電体層を成膜し、この導電体層をパターニングして転送電極を形成することにより、多結晶シリコン層上にタングステンシリサイド層を積層した転送電極が形成される。そして、プラズマ窒化装置を使用して転送電極を直接窒化することにより、この転送電極の表面に窒化珪素膜を形成することにより、転送電極の表面を不動態化して、転送電極内のタングステンの転送電極外部、例えば半導体基体への拡散を防止することができる。
これにより、タングステンの半導体基体への拡散に起因する、半導体基体(半導体基板やエピタキシャル層)内での結晶欠陥発生・準位形成を防止して、白傷の発生を抑制することが可能になる。
上述の本発明によれば、転送電極内の金属元素(金属単体や金属酸化物等)の転送電極外部、例えば半導体基体への拡散を防止することができ、基体内での結晶欠陥発生・準位形成を防止して、白傷の発生を抑制することが可能になる。
これにより、白傷の発生が増えるおそれを伴うことなく、金属元素を含有させることにより転送電極の低抵抗化を図り、微細化しても高速性等の特性が低下しないようにすることができる。
従って、転送電極の低抵抗化によって高速に動作し、良好な特性を有する固体撮像素子を実現することができると共に、微細化により固体撮像素子の小型化や多画素化を図ることが可能になる。
また、特性の良好な固体撮像素子を歩留まり良く製造することができる。
本発明の一実施の形態として、固体撮像素子の概略構成図(要部の断面図)を図1に示す。本実施の形態は、本発明をCCD固体撮像素子に適用したものである。
図1は、図6Bの断面図と同様に、垂直転送レジスタ及びセンサ部の断面図を示している。固体撮像素子の平面図は、図6Aの従来の構成の平面図と同様であるので、図示を省略している。
この固体撮像素子は、半導体基体(シリコン基板等の半導体基板やその上に形成されたエピタキシャル層)6の表面部に、光電変換が行われ、光電変換素子を構成するセンサ部2の半導体領域と、垂直転送レジスタ3を構成する半導体領域(転送チャネル領域)7とが形成されて、構成されている。
そして、半導体基体6の表面上に、ゲート絶縁膜をも構成する熱酸化膜8が形成されている。
なお、熱酸化膜8の代わりに、ゲート絶縁膜として、いわゆるONO構造と呼ばれる酸化膜・窒化膜・酸化膜のサンドイッチ構造をとる場合もある。
また、熱酸化膜8上に、垂直転送部の転送電極として、多結晶シリコン層13とその上のタングステンシリサイド(WSi)層14との積層により、タングステンポリサイド15が形成されている。
このタングステンポリサイド15から成る転送電極の上方には、層間絶縁膜10を介して、金属例えばタングステン等からなる遮光膜11が形成されている。遮光膜11は、センサ部2上に開口12を有している。
なお、遮光膜11の上方には、図示しないが、必要に応じて、カラーフィルタやマイクロレンズが形成される。これらの部品は、本発明の本質とは直接関係がないので図示を省略している。また、半導体基体6の表面部の構造も本発明の本質と直接関係しないので詳細な図示を省略している。
本実施の形態の固体撮像素子においては、特に、タングステンポリサイド15から成る転送電極の表面(上面及び側面)に、窒化珪素膜16が形成されている。
これにより、窒化珪素膜16が、金属飛散防止膜として作用し、転送電極のタングステンポリサイド15に含まれるタングステンの飛散を防止することができる。
上述の本実施の形態の固体撮像素子は、例えば次のようにして製造することができる。
まず、半導体基体6の表面に熱酸化膜8を形成した後、熱酸化膜(ゲート絶縁膜)8の表面に、多結晶シリコン層13を成膜する。
続いて、この多結晶シリコン層13の上にタングステンシリサイド層14を成膜する。これにより、タングステンポリサイド15が形成される。
その後、このタングステンポリサイド15を、選択的エッチングによりパターニングして、タングステンポリサイド15から成る転送電極を形成する(以上、図2A参照)。
次に、図2Bに示すように、金属飛散防止膜となる窒化珪素膜16を、CVD法によりウェーハ全面に形成する。これにより、タングステンポリサイド15から成る転送電極の表面(上面及び側面)が窒化珪素膜16で覆われる。
次に、図2Cに示すように、窒化珪素膜16のうち、タングステンポリサイド15の上面及び側面を覆う部分以外を、エッチングにより除去する。これにより、表面が窒化珪素膜16で覆われた転送電極15が形成される。
その後は、層間絶縁膜10を介して遮光膜11を成膜し、遮光膜11をパターニングしてセンサ部2上に開口12を形成する。
さらに、必要に応じて、平坦化膜やカラーフィルタ、オンチップレンズを形成する。
このようにして、図1に示した本実施の形態の固体撮像素子を製造することができる。
なお、図2Bに示した工程において、金属飛散防止膜となる窒化珪素膜16をCVD法により形成すると説明したが、窒化珪素膜16の成膜方法は、必ずしもCVD法に限定されるものではない。
例えば、拡散炉タイプの熱処理炉やランプアニール炉における窒化処理や、プラズマ窒化による窒化でも、表面に拡散防止層としての窒化珪素膜16を形成することができる。
また例えば、転送電極15のタングステンポリサイドの直接窒化により窒化珪素膜を形成することも可能である。例えば、強力な窒化力を有するプラズマ窒化装置を使用することにより、タングステンポリサイド15を直接窒化することが可能である。
この場合には、図2Cに示した不要な箇所の窒化珪素膜のエッチング除去工程が不要となることから、製造工程数を削減して製造に要する時間を短縮することができる。
上述の本実施の形態の固体撮像素子の構成によれば、タングステンポリサイド15から成る転送電極の表面(上面及び側面)を覆って窒化珪素膜16が形成されている。
これにより、この窒化珪素膜16によって、製造時に転送電極15からタングステン(タングステン単体やタングステン酸化物)の電極外部例えば半導体基体6への飛散・拡散を防止することができるため、タングステンの半導体基体6への拡散に起因する、半導体基体6の結晶欠陥の発生を防止することができる。
従って、半導体基体6内での結晶欠陥の発生や準位の形成を防止することにより、白傷の発生を抑制することが可能になる。
また、窒化珪素膜16を形成した後に高温熱処理工程を行った場合においても、窒化珪素膜16により、製造時に転送電極15からタングステン(タングステン単体やタングステン酸化物)の電極外部例えば半導体基体6への飛散・拡散を防止することができる。
これにより、転送電極15を形成した後の酸化の条件が、タングステンの飛散防止のために制約されるおそれがなくなる。
また、本実施の形態の製造方法によれば、タングステンポリサイド15から成る転送電極の表面(上面及び側面)に、窒化珪素膜の堆積や直接窒化等により、窒化珪素膜16を形成することにより、その後の熱処理工程において、窒化珪素膜16により、タングステンの飛散・拡散を防止することができる。
これにより、その後の熱処理工程において転送電極15からタングステンが飛散・拡散して、電極外部例えば半導体基体6内に拡散するおそれがない。
本実施の形態によれば、半導体基体6内における結晶欠陥の発生や準位の形成を防止することができ、白傷の発生を抑制することが可能になる。
これにより、白傷の発生が増えるおそれを伴うことなく、タングステンポリサイド15により転送電極の低抵抗化を図り、微細化しても高速性等の特性が低下しないようにすることができる。
従って、高速に動作し、良好な特性を有する固体撮像素子を実現することができると共に、微細化により固体撮像素子の小型化や多画素化を図ることが可能になる。
また、特性の良好な固体撮像素子を、歩留まり良く製造することができる。
なお、転送電極15は、従来と同様の2層の導電体層が一部オーバーラップした構成とすることも可能であるが、より好ましくは、転送電極15を同一層の導電体層(タングステンポリサイド)のみにより構成する。
この構成とした場合の、垂直転送レジスタ3部の断面図を図3に示す。
図3に示すように、垂直転送レジスタ3の各転送電極が、いずれも第1層のタングステンポリサイド15のみにより形成されている。即ち、垂直転送レジスタ3の転送電極が、いわゆる単層電極構造となっている。
このように、垂直転送レジスタ3の転送電極15が単層電極構造であることにより、転送電極のタングステンポリサイドのオーバーラップ部がない。また、転送電極15の高さや、転送電極15の上方に形成される遮光膜11の高さが低くなるため、光電変換素子に広い角度範囲の光を入射させることができる。
ところで、転送電極を2層の導電体層が一部オーバーラップした構成とした場合には、第1層の導電体層と第2層の導電体層の間に形成する絶縁膜を、信号電荷の転送残りを防いで効率良く転送するために薄い膜とすると共に、第1層の導電体層から成る転送電極と第2層の導電体層から成る転送電極との間の耐圧を確保するために、緻密でしっかりした酸化珪素膜により形成する必要がある。そのため、従来は、薄くてしっかりした酸化珪素膜を形成する目的で、比較的高温の熱処理を行っていた。
そして、タングステンポリサイドから成る転送電極を採用した場合には、この比較的高温の熱処理により、転送電極方面の酸化反応が促進され、またタングステンやタングステン酸化物の電極外部例えば半導体基体への拡散が起こる。
これに対して、転送電極15を単層電極構造とすることにより、上述した比較的高温の熱処理工程が不要となるため、比較的高温の熱処理を行わないことにより、熱処理温度を低くすると共に熱処理工程の数を少なくすることができ、これにより転送電極15表面の酸化反応の機会(回数や時間)を低減することができる。
従って、転送電極15の表面を覆う窒化珪素膜16により、電極15外部へのタングステンの拡散を防止すると共に、転送電極15表面の酸化反応の機会を低減して、より効果的に電極15外部へのタングステンの拡散を防止することができる。
次に、本発明の他の実施の形態として、固体撮像素子の概略構成図(断面図)を図4に示す。
本実施の形態の固体撮像素子は、特に、図4の断面図に示すように、垂直転送レジスタ3のタングステンポリサイドから成る転送電極15の表面(上面及び側面)を覆って、シリコン酸化膜(酸化珪素膜)17を介して窒化珪素膜16が形成されている。
その他の構成は、図1に示した先の実施の形態と同様であるので、同一符号を付して重複説明を省略する。
例えば、前述したように、タングステンポリサイド15を直接窒化する方法により、表面に窒化珪素膜16を形成する場合には、多結晶シリコン層13及びタングステンシリサイド層14の表面粗度や結晶性の問題により、タングステンポリサイド15の表面に均質で飛散防止性能の高い良質の窒化珪素膜16が形成されないことも有り得る。
これに対して、本実施の形態のように、タングステンポリサイド15と、金属飛散防止膜である窒化珪素膜16との間に、シリコン酸化膜17を形成した構成とすることにより、多結晶シリコン層13及びタングステンシリサイド層14の表面粗度や結晶性に係わらず、均質で飛散防止性能の高い良質の窒化珪素膜16を形成することができる。
本実施の形態における転送電極の構成は、例えば、タングステンポリサイド15の表面に一定厚さ以上のシリコン酸化膜(酸化珪素膜)17を形成し、このシリコン酸化膜17を直接窒化することにより、作製することができる。
タングステンポリサイド15の表面に一定厚さ以上のシリコン酸化膜17を形成する方法としては、より低温で短時間での酸化処理方法が望ましい。例えば、450℃以下の常圧CVD装置や、プラズマCVD装置、ランプアニール炉やプラズマ酸化法を用いると良い。これは、高温で長時間の酸化処理を行うと、タングステンシリサイド層14の酸化が進行し、生成されたタングステン酸化物が飛散し、半導体基体6への拡散する恐れがあるためである。
本実施の形態の固体撮像素子は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、半導体基体6の表面に熱酸化膜(ゲート絶縁膜)8を形成した後、その表面に、多結晶ポリシリコン層13を成膜する。
続いて、この多結晶シリコン層13の上にタングステンシリサイド層14を成膜する。これにより、タングステンポリサイド15が形成される。
その後、このタングステンポリサイド15を、選択的エッチングによりパターニングして、タングステンポリサイド15から成る転送電極を形成する(以上、図5A参照)。
次に、図5Bに示すように、タングステンポリサイド15から成る転送電極の表面に、プラズマ酸化法により、低温でシリコン酸化膜17を形成する。これにより、タングステンポリサイド15から成る転送電極の表面(上面及び側面)がシリコン酸化膜(酸化珪素膜)17で覆われる。
続いて、図5Cに示すように、タングステンポリサイド15上のシリコン酸化膜17の上から、プラズマ窒化等の方法を用いて、金属飛散防止膜となる窒化珪素膜16を形成する。これにより、表面がシリコン酸化膜17を介して窒化珪素膜16で覆われた転送電極15が形成される。
その後は、層間絶縁膜10を介して遮光膜11を成膜し、遮光膜11をパターニングしてセンサ部2上に開口12を形成する。
さらに、必要に応じて、平坦化膜やカラーフィルタ、オンチップレンズを形成する。
このようにして、図4に示した本実施の形態の固体撮像素子を製造することができる。
上述の本実施の形態の固体撮像素子の構成によれば、タングステンポリサイド15から成る転送電極の表面(上面及び側面)を、シリコン酸化膜17を介して金属飛散防止膜である窒化珪素膜16により覆っているので、この窒化珪素膜16によって、製造時に転送電極15からタングステンの電極外部例えば半導体基体6への飛散・拡散を防止することができるため、タングステンの半導体基体6への拡散に起因する、半導体基体6の結晶欠陥の発生を防止することができる。
従って、半導体基体6内での結晶欠陥の発生や準位の形成を防止することにより、白傷の発生を抑制することが可能になる。
また、窒化珪素膜16を形成した後に高温熱処理工程を行った場合においても、窒化珪素膜16により、製造時に転送電極15からタングステン(タングステン単体やタングステン酸化物)の電極外部例えば半導体基体6への飛散・拡散を防止することができる。
これにより、転送電極15を形成した後の酸化の条件が、タングステンの飛散防止のために制約されるおそれがなくなる。
また、本実施の形態の製造方法によれば、タングステンポリサイド15から成る転送電極の表面(上面及び側面)に、シリコン酸化膜(酸化珪素膜)17を形成した後、このシリコン酸化膜17の表面を窒化して窒化珪素膜16を形成することにより、その後の熱処理工程において、窒化珪素膜16により、タングステンポリサイド15からのタングステンの飛散・拡散を防止することができる。
これにより、その後の熱処理工程において転送電極15からタングステンが飛散・拡散して半導体基体6内に拡散するおそれがない。
本実施の形態によれば、半導体基体6内における結晶欠陥の発生や準位の形成を防止することができ、白傷の発生を抑制することが可能になる。
これにより、白傷の発生が増えるおそれを伴うことなく、タングステンポリサイド15により転送電極の低抵抗化を図り、微細化しても高速性等の特性が低下しないようにすることができる。
従って、高速に動作し、良好な特性を有する固体撮像素子を実現することができると共に、微細化により固体撮像素子の小型化や多画素化を図ることが可能になる。
また、特性の良好な固体撮像素子を、歩留まり良く製造することができる。
上述の各実施の形態では、CCD固体撮像素子の垂直転送レジスタ3の転送電極(垂直転送電極)15に本発明を適用した場合であったが、水平転送レジスタの転送電極(水平転送電極)にも同様に本発明を適用することが可能である。
また、上述の各実施の形態では、CCD固体撮像素子に本発明を適用した場合であったが、その他の構成にも本発明を適用することができる。
例えば、MOS型固体撮像素子や増幅型固体撮像素子にも、本発明を適用することができる。その場合には、例えば、読み出しゲート電極や画素のトランジスタのゲート電極において、電極に金属元素を含有させると共に、電極の表面に窒化珪素膜を形成すればよい。
また、本発明は、センサ部がマトリクス状に配置されたエリアセンサだけではなく、センサ部が列状に配置されたラインセンサにも適用できる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
本発明の一実施の形態の固体撮像素子の概略構成図(断面図)である。 A〜C 図1の固体撮像素子の製造方法を示す製造工程図である。 単層電極構造とした場合の図1の固体撮像素子の垂直転送レジスタ部の断面図である。 本発明の他の実施の形態の固体撮像素子の概略構成図(断面図)である。 A〜C 図4の固体撮像素子の製造方法を示す製造工程図である。 A、B 従来のCCD固体撮像素子の概略構成図である。
符号の説明
1 撮像領域、2 センサ部、3 垂直転送レジスタ、4 水平転送レジスタ、5 出力部、6 半導体基体、7 垂直転送レジスタの半導体領域、8 熱酸化膜(ゲート絶縁膜)、10 層間絶縁膜、11 遮光膜、13 多結晶シリコン層、14 タングステンシリサイド層、15 タングステンポリサイド、16 窒化珪素膜、17 シリコン酸化膜(酸化珪素膜)

Claims (1)

  1. 半導体基体上に、多結晶シリコン層上にタングステンシリサイド層を積層した導電体層を成膜し、前記導電体層をパターニングして転送電極を形成する工程と、
    プラズマ窒化装置を使用して前記転送電極を直接窒化することにより、前記転送電極の表面に窒化珪素膜を形成する工程とを有する
    固体撮像素子の製造方法。
JP2004171614A 2004-06-09 2004-06-09 固体撮像素子の製造方法 Expired - Fee Related JP4670266B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004171614A JP4670266B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 固体撮像素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004171614A JP4670266B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 固体撮像素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005353766A JP2005353766A (ja) 2005-12-22
JP4670266B2 true JP4670266B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=35587978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004171614A Expired - Fee Related JP4670266B2 (ja) 2004-06-09 2004-06-09 固体撮像素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4670266B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04116826A (ja) * 1990-09-07 1992-04-17 Casio Comput Co Ltd シリコン窒化膜の成膜方法
JPH04251938A (ja) * 1991-01-09 1992-09-08 Sharp Corp 半導体装置の製造方法
JPH0774337A (ja) * 1993-06-30 1995-03-17 Toshiba Corp 固体撮像装置
JPH0817814A (ja) * 1994-06-28 1996-01-19 Sony Corp 素子分離用酸化阻止膜の形成方法
JP2003318385A (ja) * 2002-04-23 2003-11-07 Fuji Film Microdevices Co Ltd 固体撮像素子およびその製造方法
JP2004031438A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Fuji Film Microdevices Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2004119796A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Fuji Film Microdevices Co Ltd 固体撮像素子およびその製造方法
JP2004119795A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Fuji Film Microdevices Co Ltd 固体撮像素子およびその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04116826A (ja) * 1990-09-07 1992-04-17 Casio Comput Co Ltd シリコン窒化膜の成膜方法
JPH04251938A (ja) * 1991-01-09 1992-09-08 Sharp Corp 半導体装置の製造方法
JPH0774337A (ja) * 1993-06-30 1995-03-17 Toshiba Corp 固体撮像装置
JPH0817814A (ja) * 1994-06-28 1996-01-19 Sony Corp 素子分離用酸化阻止膜の形成方法
JP2003318385A (ja) * 2002-04-23 2003-11-07 Fuji Film Microdevices Co Ltd 固体撮像素子およびその製造方法
JP2004031438A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Fuji Film Microdevices Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2004119796A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Fuji Film Microdevices Co Ltd 固体撮像素子およびその製造方法
JP2004119795A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Fuji Film Microdevices Co Ltd 固体撮像素子およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005353766A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5157259B2 (ja) 固体撮像素子及び撮像装置
JP4793402B2 (ja) 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器
US9099365B2 (en) Method for manufacturing solid-state imaging device
JP2005197605A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP2014003099A (ja) 固体撮像装置およびその製造方法、ならびにカメラ
US20180070041A1 (en) Solid-state image sensor, method of manufacturing the same, and camera
JP7076971B2 (ja) 撮像装置およびその製造方法ならびに機器
JP2013145853A (ja) 光電変換装置の製造方法
US20080124915A1 (en) Method for manufacturing semiconductor device
US7256830B2 (en) Solid-state imaging device and manufacturing method for solid-state imaging device
JP2016219550A (ja) 撮像装置、撮像システムおよび撮像装置の製造方法
JP4670266B2 (ja) 固体撮像素子の製造方法
US20110272746A1 (en) Solid state imaging device that includes a contact plug using titanium as a contact material, and manufacturing method thereof
JP2008124310A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP2006114657A (ja) 固体撮像装置およびその製造方法
JP2004200321A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
JP5019934B2 (ja) 固体撮像素子の製造方法
JP2010010402A (ja) 半導体装置の製造方法および固体撮像装置の製造方法
JP2014170966A (ja) 光電変換装置の製造方法
JP2005259887A (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP2006040986A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP6781745B2 (ja) 撮像装置の製造方法
JP2009123865A (ja) 固体撮像装置およびその製造方法
JP2773739B2 (ja) 固体撮像装置の製造方法
JP2011187585A (ja) 半導体装置の製造方法および基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110103

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees