JP4667739B2 - 暗号鍵設定システム、アクセスポイント、無線lan端末、および、暗号鍵設定方法 - Google Patents

暗号鍵設定システム、アクセスポイント、無線lan端末、および、暗号鍵設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線LAN用の中継器であるアクセスポイントと無線LAN接続用デバイスを備えた端末との間で無線で通信される無線通信データを通信に先立って暗号化する際に用いられる暗号化方式と暗号鍵を、上記端末および上記アクセスポイントに設定する技術に関する。
近年、無線LAN用の中継器であるアクセスポイントは、離れた位置にある複数のコンピュータをインターネットに接続するデバイスとして、自宅やオフィス内等の特定人が継続的に活動する場所(以下、プライベートスペースという)のみならず、ホテルや空港,商店街,公園,駅等の不特定多数の人が一時的に活動する場所(以下、パブリックスペースという)でも利用され始めている。例えば、アクセスポイントを、xDSL回線やCATV回線等の高速なインターネット接続サービスを実現するブロードバンド回線に接続してパブリックスペースに配置することにより、アクセスポイントから発信された電波が届く範囲(無線通信エリア)内にいる不特定多数人に対して自由にインターネットに接続できる空間(以下、フリースポットという)を提供するサービスが提案されている。即ち、パブリックスペースの管理者が加入しているブロードバンド回線を、無線LAN用のアクセスポイントを用いてパブリックスペースの利用者が所持する端末に開放するのである。これにより、利用者によるインターネット接続の利便性が高まり、パブリックスペースの利用促進を図ることができる。
このようなフリースポットでは、無線通信エリア内での無線LANを介したインターネットへの接続権限を、限定者(例えば、お得意様)のみに認める場合があり、こうした場合には、限定者以外の人によるネットワークへの不正侵入を防止する必要があった。また、多数の人が集まるフリースポットでは、各人が所持する端末とアクセスポイントとの間で無線通信用の電波が頻繁に飛び交うので、多数の各人のプライバシーを十全に保護するために、無線通信エリア内での電波の傍受により通信内容が第三者に漏洩することを確実に防止する必要があった。
一方、無線LANに関しては、従来、ネットワークへの不正侵入や通信内容の第三者への漏洩を防止するセキュリティ技術が種々提案されていた。例えば、端末に装着される無線LAN接続用デバイス(例えば、無線LANアダプタ)に予め割り当てられた固有の識別番号であるMAC(Media Access Control)アドレスを利用し、このMACアドレスをアクセスポイントに登録しておき、端末からのアクセスに伴ってアクセスポイントがMACアドレスの認証を行ない、登録されたMACアドレス以外のMACアドレスであれば、該端末からのネットワークへの接続要求を拒否する技術(以下、MACアドレス制限という)が提案されていた(例えば、特許文献1を参照)。また、端末およびアクセスポイントに、共通の暗号鍵としてWEP(Wired Equivalent Privacy)キーを設定しておき、端末とアクセスポイントとの間でやりとりされるデータの内容をWEPキーを用いて暗号化し、データが漏洩した場合であっても、データの内容を解析しにくくし、データの内容がわからないようにする技術(以下、WEP暗号化という)も提案されていた(例えば、特許文献2を参照)。
特開2001−320373号公報 特開2001−345819公報 よって、セキュリティが確保されたフリースポットを実現するためには、フリースポットの利用に先立って、フリースポットを利用しようとする各人の端末について、MACアドレスの登録やWEPキーの設定を行なっておく必要があった。
しかしながら、上記した従来のセキュリティ技術では、アクセスポイントへのMACアドレスの登録や端末へのWEPキーの設定を手作業で行なわなければならず、無線LANを利用する端末を新たに追加しようとする場合に煩雑かつ不便であるという課題があった。特に、パブリックスペースに設けられるフリースポットでは、フリースポットを利用しようとする者が多数存在し、しかも徐々に増えていく。このような多数の各端末所有者に、フリースポットを利用する条件として、MACアドレスの登録やWEPキーの設定に関する端末操作を課すことは、極めて不便であり、現実的でなかった。
また、端末側で任意の文字列を用いて設定されたWEPキーをアクセスポイント側にも設定するためには、無線LANを利用して設定すること、即ち、端末からWEPキーのデータを電波に乗せてアクセスポイントに無線で送信し、これを受信したアクセスポイントが当該端末についてのWEPキーを設定することが合理的である。こうすれば、端末所有者は、WEPキーの送信後すぐに、無線LANを介した各種のサービス(例えば、インターネット接続)を利用することができるからである。このようにWEPキーを無線で送信した場合には、端末とアクセスポイントとの間での電波の傍受によりWEPキーが第三者に漏洩するおそれがある。この場合、漏洩したWEPキーを手にした第三者は、WEPキーが設定された端末とアクセスポイントとの間でやり取りされる全てのデータを解析してデータの内容を知ることが可能となり、これでは暗号化によるセキュリティシステムが機能しなくなってしまう。特に、フリースポットのアクセスポイントでは、フリースポットを利用しようとする多数の者の端末についてWEPキーの設定が行なわれるので、WEPキーの漏洩を十全に防止し、多数の各利用者の通信の秘密を十全に確保する必要がある。
さらに、近年においては無線LAN接続用デバイスやアクセスポイントが複数の暗号化方式に対応しつつあり、この場合に暗号化方式をユーザーが選択する煩雑さや設定の煩雑さもある。また、暗号化方式にセキュリティレベルの差異があるときには、できるだけセキュリティレベルを高いものにしようとするとしても、煩雑さが災いして敢えてセキュリティレベルの低いものに甘んじなければならないこともあった。
そこで、本発明は、上記の課題を解決し、無線LANを利用する端末の新規追加を、暗号鍵を表わすデータの漏洩を防止しつつ、簡便な手法で実現することを目的として、以下の構成を採った。
号鍵設定システムは、無線LAN用の中継器であるアクセスポイントと無線LAN接続用デバイスを備えた端末との間で無線で通信される無線通信データを通信に先立って暗号化する際に用いられる暗号化方式と暗号鍵を設定する暗号鍵設定システムであって、上記端末は、上記アクセスポイントに対して、当該端末が対応可能な暗号化方式を無線で伝える端末側暗号化方式伝達手段と、上記アクセスポイントから伝えられた暗号化方式の暗号鍵を設定する端末側暗号化鍵手得手段とを備え、上記アクセスポイントは、採用可能な暗号化方式の中から、上記端末より無線で伝えられた対応可能な暗号化方式で絞り込み、絞り込んだ暗号化方式において利用する暗号鍵を決定して上記端末に無線で伝えるアクセスポイント側暗号鍵伝達手段と、上記絞り込んだ暗号化方式の中から予め決めておいたセキュリティポリシーに基づいて採用する暗号化方式を選択し、同暗号化方式と上記決定した暗号鍵を設定する暗号化方式選択手段とを備えることを要旨としてもよい。
上記構成においては、上記端末が、上記アクセスポイントに対して、当該端末が対応可能な暗号化方式を無線で伝えると、上記アクセスポイントは、採用可能な暗号化方式の中から、上記端末より無線で伝えられた対応可能な暗号化方式で絞り込み、絞り込んだ暗号化方式において利用する暗号鍵を決定して上記端末に無線で伝える。そして、当該アクセスポイントは、上記絞り込んだ暗号化方式の中から予め決めておいたセキュリティポリシーに基づいて採用する暗号化方式を選択し、同暗号化方式と上記決定した暗号鍵を採用する。
一方、上記端末は、上記アクセスポイントから伝えられた暗号化方式の暗号鍵を設定し、以後、端末とアクセスポイントとの間で上記設定した暗号化方式と暗号鍵を利用して無線通信を行う。
このように、アクセスポイントの側で端末が対応可能な暗号化方式を反映させて暗号化方式を特定しつつ、各暗号化方式に応じた暗号鍵を自分自身と端末で設定するようにした。また、このときにアクセスポイントは予め特定したセキュリティポリシーに基づいて暗号化方式を特定しているので、ユーザーにおける暗号化方式の選択に際の煩雑さを解消することができる。
このようなセキュリティポリシーは必ずしも固定的である必要はなく、上記セキュリティポリシーは複数用意され、いずれかを選択可能な構成としてもよい。
予め複数のセキュリティポリシーを用意しておくことにより、選択の幅を広げることができるし、ユーザーが新たにセキュリティポリシーを決めていく煩雑さも解消できる。
暗号化方式がセキュリティポリシーに基づいて新たな端末の登録などにより変化することがある。このような場合に好適な一例として、上記アクセスポイント側暗号鍵伝達手段は、上記絞り込んだ暗号化方式のそれぞれに対応して暗号化方式と暗号鍵を上記端末に無線で伝え、上記端末側暗号化鍵手得手段は、上記アクセスポイントから伝えられたそれぞれの暗号化方式ごとの暗号鍵を保存する構成としてもよい。
このように、予め対応可能な暗号化方式毎にそれぞれ暗号鍵をアクセスポイントから端末の側に伝えておくことにより、後にアクセスポイントが暗号化方式を変更したとしても、暗号鍵を通知し直す必要はなくなる。これにより、通知の煩雑さを解消し、また、同時に暗号鍵の通知に伴うセキュリティの低下を防止することが可能となる。
端末の側では暗号化方式とそれに対応する暗号鍵を通知されることにより、暗号化方式の特定が必要になることがある。この場合の好適な一例として、上記アクセスポイント側暗号鍵伝達手段は、利用可能な複数の暗号化方式のそれぞれに異なったステーションIDを特定し、上記絞り込んだ暗号化方式のそれぞれごとに上記特定したステーションIDを上記暗号鍵とともに上記端末に無線で伝え、上記端末側暗号化鍵手得手段は、接続可能なアクセスポイントからステーションIDを取得し、予め上記アクセスポイントから無線で伝えられて保存しておいたステーションIDと一致するものがあるときに同ステーションIDに対応した暗号化方式と暗号鍵を採用する構成としてもよい。
上記構成においては、上記アクセスポイント側暗号鍵伝達手段が、利用可能な複数の暗号化方式のそれぞれに異なったステーションIDを特定し、上記絞り込んだ暗号化方式のそれぞれごとに上記特定されているステーションIDを上記暗号鍵とともに上記端末に無線で伝える。
また、暗号化方式選択手段は、予め決めておいたセキュリティポリシーに基づいて採用する暗号化方式と暗号鍵を採用するが、暗号化方式の採用に応じて対応したステーションIDも採用することになる。
これに対して、上記端末側暗号化鍵手得手段は、接続可能なアクセスポイントからステーションIDを取得し、予め上記アクセスポイントから無線で伝えられて保存しておいたステーションIDと一致するものがないか判断する。一致するものがあるときは、アクセスポイントが同ステーションIDに対応した暗号化方式と暗号鍵を採用していると判断できるから、端末においても同暗号化方式と暗号鍵を採用する。
このようにすれば、アクセスポイントと端末との間で敢えて暗号化方式の特定のための通知を行う必要が無くなるので手続の煩雑さを解消しつつセキュリティの低下を防止できる。
本発明は、無線LAN用の中継器であるアクセスポイントと無線LAN接続用デバイスを備えた端末との間で無線で通信される無線通信データを通信に先立って暗号化する際に用いられる暗号化方式と暗号鍵を設定する暗号鍵設定システムであって、上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントが対応可能な複数種類の暗号化方式毎にステーションIDと暗号鍵とを生成し、上記暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいない未登録端末は、上記アクセスポイントに対して、当該未登録端末が対応可能な複数種類の暗号化方式を無線で伝え、上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントが対応可能な暗号化方式のうち上記未登録端末から伝えられた暗号化方式と共通する各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを上記未登録端末に無線で伝え、上記未登録端末は、上記アクセスポイントから伝えられた各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを保存し、上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントと上記未登録端末とで共通して対応可能な上記各暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第一の暗号化方式が、暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいる登録済み端末と当該アクセスポイントとの間で共通して対応可能な暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第二の暗号化方式と等しいか、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより低いか、あるいは、登録済み端末が存在しない場合には、第一の暗号化方式を採用し、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより高い場合には第二の暗号化方式を採用し、採用した暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを設定し、上記未登録端末は、上記アクセスポイントが発するビーコン信号を受信することにより、上記アクセスポイントが設定したステーションIDを取得し、当該取得したステーションIDが上記保存したステーションIDのいずれかと一致する場合に、当該取得したステーションIDに対応する暗号化方式と暗号鍵とを設定する、構成としてある。
また本発明は、上記登録済み端末は、設定したステーションIDに基づくアクセスポイントとの通信が維持できなくなったときに、あらためて接続可能なアクセスポイントからビーコン信号を受信することによりステーションIDを取得し、保存しておいたステーションIDと一致するものがあるときに同ステーションIDに対応した暗号化方式と暗号鍵を採用する構成としてある。
このようにすれば、アクセスポイントがセキュリティポリシーに従って暗号化方式を変更しても既存の端末には一切通知する必要が無く、各端末の側で自動的に暗号化方式の変更に追尾することができ、メインテナンスの煩雑さを解消し、また、セキュリティの低下を防止することができる。
また本発明は、上記アクセスポイントは、上記未登録端末との間の無線通信範囲を通常の通信範囲よりも狭める通信範囲限定手段と、該通信範囲限定手段により無線通信範囲が狭められたとき、該通信範囲内に存在する未登録端末と該アクセスポイントとの間で、上記暗号鍵の内容を表わす暗号鍵データを無線で通信する手段とを備えた構成としてある。
このような構成とすることにより、アクセスポイントと端末との間で通信される無線通信データを暗号化する際に用いられる暗号鍵を設定するが、こうした暗号鍵の設定は、アクセスポイントと端末との間の無線通信範囲が通常の通信範囲よりも狭められたとき、該端末と該アクセスポイントとの間で、暗号鍵の内容を表わす暗号鍵データを無線で通信することにより行なわれる。
こうすれば、暗号鍵データを無線で通信した場合であっても、暗号鍵データはアクセスポイントを中心とした狭い範囲でやり取りされるので、暗号鍵データが乗った無線の傍受がしにくくなり、暗号鍵データの漏洩が防止される。従って、無線LANを利用する端末の新規追加を、暗号鍵データの漏洩を防止しつつ、簡便に実現することが可能となり、加入し易い無線LANを高いセキュリティレベルで実現することができる。
通信範囲限定手段を実現する態様として、種々の態様を考えることができる。例えば、アクセスポイント側で実現することも可能である。具体的には、アクセスポイントに対して上記暗号鍵の設定開始を指示する指示手段と、該指示手段による指示に基づいて上記無線通信範囲を通常の通信範囲よりも狭める条件を決定する条件決定手段とを備え、上記通信範囲限定手段を、該条件決定手段により決定された条件下で、上記無線通信範囲を狭める手段としてもよい。こうすれば、暗号鍵の設定開始が指示された場合に、この指示に基づいて決定された条件下で無線通信範囲が狭められ、暗号鍵の設定がなされる。従って、アクセスポイントを、常時、暗号鍵の設定を受け付ける状態にしておく必要がない。なお、上記の指示手段としては、アクセスポイントに物理的に設けられた操作部の操作により指示を行なうもののほか、無線LAN接続用デバイスを備えた端末やリモートコントローラのような、アクセスポイントに対する無線での遠隔操作が可能な装置の操作により指示を行なうもの等を考えることができる。
このような本発明の暗号鍵設定システムは、アクセスポイントと端末とからなるシステム全体として把握することもできるし、その構成要素であるアクセスポイントと端末のそれぞれにおいて発明を把握することも可能である。
このため、発明は、無線LAN通信における複数の暗号化方式に対応した無線LAN用の中継器であるアクセスポイントであって、無線LAN接続用デバイスを備えた端末との間で通信される無線通信データを通信に先立って暗号化する際に用いられる暗号化方式と暗号鍵を設定するにあたり、当該アクセスポイントが対応可能な複数種類の暗号化方式毎にステーションIDと暗号鍵とを生成し、上記暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいない未登録端末から当該未登録端末が対応可能な複数種類の暗号化方式の通知を無線で受け、当該アクセスポイントが対応可能な暗号化方式のうち上記未登録端末から伝えられた暗号化方式と共通する各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを上記未登録端末に無線で伝え、当該アクセスポイントと上記未登録端末とで共通して対応可能な上記各暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第一の暗号化方式が、暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいる登録済み端末と当該アクセスポイントとの間で共通して対応可能な暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第二の暗号化方式と等しいか、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより低いか、あるいは、登録済み端末が存在しない場合には、第一の暗号化方式を採用し、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより高い場合には第二の暗号化方式を採用し、採用した暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを設定する、構成としてある
また、本発明は、無線LAN通信における複数の暗号化方式に対応した無線LAN接続用デバイスが接続される無線LAN端末であって、無線LAN用の中継器であるアクセスポイントとの間で通信される無線通信データを通信に先立って暗号化する際に用いられる暗号化方式と暗号鍵を設定するにあたり、上記アクセスポイントに対して、当該端末が対応可能な複数種類の暗号化方式を無線で伝え上記アクセスポイントから、当該アクセスポイントと当該端末とで共通して対応可能な各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵との通知を受けるとともに、当該各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを保存し、一つの暗号化方式を採用し当該採用した暗号化方式についてのステーションIDおよび暗号鍵を設定した上記アクセスポイントが発するビーコン信号を受信することにより、当該アクセスポイントが設定したステーションIDを取得し、当該取得したステーションIDが上記保存したステーションIDのいずれかと一致する場合に、当該取得したステーションIDに対応する暗号化方式と暗号鍵とを設定する、構成としてある。
また、本発明が暗号鍵設定システムとして装置の発明として把握できるのと同様に、そのシステムでの実行手順としても発明を把握することができ、このため、発明は、無線LAN用の中継器であるアクセスポイントと無線LAN接続用デバイスを備えた端末との間で無線で通信される無線通信データを通信に先立って暗号化する際に用いられる暗号化方式と暗号鍵を設定する暗号鍵設定方法であって、上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントが対応可能な複数種類の暗号化方式毎にステーションIDと暗号鍵とを生成し、上記暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいない未登録端末は、上記アクセスポイントに対して、当該未登録端末が対応可能な複数種類の暗号化方式を無線で伝え、上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントが対応可能な暗号化方式のうち上記未登録端末から伝えられた暗号化方式と共通する各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを上記未登録端末に無線で伝え、上記未登録端末は、上記アクセスポイントから伝えられた各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを保存し、上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントと上記未登録端末とで共通して対応可能な上記各暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第一の暗号化方式が、暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいる登録済み端末と当該アクセスポイントとの間で共通して対応可能な暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第二の暗号化方式と等しいか、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより低いか、あるいは、登録済み端末が存在しない場合には、第一の暗号化方式を採用し、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより高い場合には第二の暗号化方式を採用し、採用した暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを設定し、上記未登録端末は、上記アクセスポイントが発するビーコン信号を受信することにより、上記アクセスポイントが設定したステーションIDを取得し、当該取得したステーションIDが上記保存したステーションIDのいずれかと一致する場合に、当該取得したステーションIDに対応する暗号化方式と暗号鍵とを設定する、構成としてある。
むろん、アクセスポイント、無線LAN端末および暗号鍵設定方法の各発明において、暗号鍵設定システムに従属する各請求項と同様の態様を適用することは可能である。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明の実施の形態を、以下の順序で説明する。
A.第1実施例(暗号鍵設定システムLH1):暗号鍵固定実施例
A−1.暗号鍵設定システムLH1の概要
A−2.WEPキーの設定に関する処理の内容
A−3.作用効果
B.第2実施例(暗号鍵設定システムLH2):暗号鍵可変実施例
C.変形例

A.実施例:
A−1.暗号鍵設定システムLH1の概要:
図1は本発明の第1実施例である暗号鍵設定システムLH1を実現するハードウェアの構成を示す説明図であり、図2はアクセスポイント20の構成を示す説明図である。なお、第1実施例は、暗号鍵が固定されている実施例であり、後述する第2実施例において、複数の暗号鍵に対応する実施例を説明する。
暗号鍵設定システムLH1は、無線LANの無線通信エリアAR1内において、端末50とアクセスポイント20との間で、暗号鍵としてのWEPキーの内容を表わすキーデータを電波に乗せて無線通信することにより、端末50にアクセスポイント20が使用するWEPキーを設定するシステムである。
図1に示すように、無線通信エリアAR1には、無線LAN用の中継器であるアクセスポイント(無線基地局)20が設置されている。アクセスポイント20は、図2に示すように、CPU11と、このCPU11とバスにより相互に接続されたROM12,RAM13,ハードディスク等の不揮発的な記憶装置14,ネットワークインタフェースとしてのWANポート17,有線LANとの接続用のLANポート22,無線通信インタフェース18,ディスプレイコントローラ15,入出力コントローラ16等の各部を備える。
ROM12には、無線通信エリアAR1内の端末50,60,70との通信やインターネットINへの接続に関する各種のプログラムとこのプログラムの実行に必要なデータが格納されている。入出力コントローラ16にはプッシュ式の登録ボタン127が接続されている。登録ボタン127は、その押圧部がアクセスポイント20の筐体表面に露出した状態で設けられている。ディスプレイコントローラ15には、無線LANの接続状態や通信状態を点灯・点滅等によって表示する各種の表示ランプ19が接続されている。
無線通信インタフェース18には、電波を送信する送信機25,電波を受信する受信機26が接続されている。この送信機25,受信機26は、外部への電波の送信や外部からの電波の受信が可能な状態で、アクセスポイント20に内蔵されている。図1では、送信機25の出力や受信機26の受信感度を標準設定値とした場合に、送信機25から送信された電波が届き、かつ、受信機26が端末50,60,70からの電波を受け取れる範囲を、無線通信エリアAR1として表わしている。こうしたアクセスポイント20の設置により、無線通信エリアAR1内を通常の通信範囲とした無線LANが組まれる。
なお、ROM12には、端末50,60,70との通信に関するプログラムとして、送信機25の出力の標準設定値を一時的に変更する処理の内容が記述された出力値変更プログラムや受信機26の受信感度の標準設定値を一時的に変更する処理の内容が記述された受信感度値変更プログラムが予め格納されている。この設定値を変更する処理は、具体的には、標準設定値を1/n(nは予め定められた定数)倍する演算処理によって実現される。CPU11は、この出力値変更プログラム,受信感度値変更プログラムを実行することにより、変更後の出力値や受信感度値を、無線通信インタフェース18を介して送信機25,受信機26に出力する。これにより、送信機25から送信される電波の出力や受信機26における電波の受信感度が変更される。
端末50,60,70は、周知のノート型のパーソナルコンピュータであり、CPU,ROM,RAM等からなる制御装置をはじめ、記憶装置としてのハードディスクやCD−ROMドライブ等を備える。勿論、携帯情報端末(Personal Digital Assistant)等の他の端末であっても差し支えない。
また、端末50,60,70には、アクセスポイント20との間での電波の送受信を行なえるようにする無線LAN接続用デバイスとして、無線LANアダプタ52,62,72が装着されている。この無線LANアダプタ52,62,72のデバイスドライバが端末50に組み込まれることにより、端末50,60,70は、装着された無線LANアダプタ52,62,72を認識し、無線LANアダプタ52,62,72を制御することが可能となる。なお、無線LANアダプタ52,62,72には、アダプタに固有の識別番号であるMACアドレスが付与されている。
無線通信エリアAR1内に入ったコンピュータとしての端末50,60,70は、装着された無線LANアダプタ52,62,72とアクセスポイント20との間で電波が送受信されることにより、アクセスポイント20との通信を無線で行なう。アクセスポイント20および無線LANアダプタ52,62,72は、やり取りするデータを通信に適した形式、いわゆるパケットに変換することが可能であり、これにより、端末50,60,70とアクセスポイント20との間において、オフライン(インターネットに接続されていない状態)でデータのやり取りをすることが理論上可能となる。
次に、アクセスポイント20をインターネットINに接続するための構成について説明する。図1に示すように、アクセスポイント20のWANポート24には、モデムを内蔵したルータ28がケーブルを介して接続されている。ルータ28は、無線LANアダプタ52,62,72それぞれのMACアドレスに基づいて、無線LAN内の複数の各端末50,60,70を特定し、これらを区別することができる。
ルータ28内のモデムは、CATV回線,xDSL回線等のブロードバンドな通信回線CL、プロバイダPVの専用回線を介してインターネットINに接続されている。即ち、ルータ28は、無線LANをインターネットINに接続するゲートウェイとして機能する。
なお、本実施例では、無線通信エリアAR1内にいる者が所有する無線LANアダプタを備えた端末のうち、MACアドレスがアクセスポイント20に登録されている端末(以下、登録端末という)に、無線LANへの接続を許容する。登録端末の所有者は、自己の端末をアクセスポイント20を通じてインターネットINに接続し、インターネットIN上のサーバSVに格納されたウェブコンテンツ等の種々の情報を取得することができる。一方、MACアドレスがアクセスポイント20に登録されていない端末(非登録端末という)は、たとえ無線通信エリアAR1内にいても無線LANに接続することができない。即ち、無線通信エリアAR1は、登録端末の所有者のみにインターネットINへの接続サービスを提供するフリースポットとされている。なお、図1では、端末50,60が登録端末に該当し、端末70が非登録端末に該当するものとする。
こうした登録端末とアクセスポイント20との間では、契約やサービス等の種々の内容を有するデータ(以下、内容付きデータという)が電波に乗せて送受信される。本実施例では、内容付きデータを送信する側の装置(登録端末,アクセスポイント20)が、送信に先立って、既述したWEPキーという暗号鍵を用いて内容付きデータを暗号化し、暗号化後の内容付きデータ(以下、暗号化データという)を受信側の装置(アクセスポイント20,登録端末)に送信することとしている。受信側の装置は、受信した暗号化データをWEPキーを用いて複号化し、内容付きデータを得るのである。
WEPは、IEEE802.11で使用される、秘密鍵暗号方式(データの暗号化と暗号化されたデータの復号化の双方で同じ暗号鍵を使用する方式)の暗号化技術であり、暗号鍵として64ビットまたは128ビットのWEPキーが用いられる。
こうしたWEPキーを用いた暗号化により、無線通信エリアAR1内において内容付きデータを乗せた電波が傍受された場合に、内容付きデータの解析がしにくくなり、通信内容の第三者への漏洩が防止される。例えば、登録端末からアクセスポイント20にクレジットカードの番号を含む契約文書が送信された場合には、送信電波の傍受によりクレジットカードの番号が第三者に知られてしまうことを防止することができる。
A−2.WEPキーの設定に関する処理の内容:
続いて、上記のWEPキーを端末50,60に設定する手法について説明する。
アクセスポイント20のROM12には、端末50,60との通信に関するプログラムとして、無線LANアダプタ52,62のMACアドレスの登録に関するプログラム(MAC登録プログラム)が予め格納されている。一方、無線LANの使用に際して端末50,60にインストールされたユーティリティプログラムには、WEPキーの設定に関するプログラム(WEPキー設定プログラム)が含まれている。
上記のWEPキー設定プログラムの内容を端末50,60のCPUが実行し、このWEPキー設定プログラムの実行に伴って上記のMAC登録プログラムおよび出力値変更プログラムの内容をアクセスポイント20のCPU11が実行することにより、図3に示すセキュリティデータ設定処理が行なわれる。このセキュリティデータ設定処理が行なわれることにより、アクセスポイント20に無線LANアダプタ52,62のMACアドレスが登録され、アクセスポイント20および端末50,60に共通のWEPキーが設定される。
セキュリティデータ設定処理の内容について図3ないし図4を説明する。図3はセキュリティデータ設定処理ルーチンを示すフローチャートである。図4は、出力値が変更された後の送信機25における電波の送信可能範囲を、セキュリティ通信エリアMR1として示す説明図である。この図3ないし図4に関する以下の説明では、MACアドレスの登録対象ないしWEPキーの設定対象となる端末が端末50であると仮定して説明する。
セキュリティデータ設定処理ルーチンは、端末50側のCPUで実行されるルーチンAとアクセスポイント20側のCPU11で実行されるルーチンBとからなる。本ルーチンによる登録に先立ち、アクセスポイント20の管理者は、端末50がセキュリティ通信エリアMR1内にあることを確認して登録ボタン127を作動させる(ステップS200,S210)。セキュリティ通信エリアMR1は、既述した出力値変更プログラムの実行によって標準設定値が一時的に低減された場合に、送信機25による電波の送信が可能となる範囲である(図4を参照)。上記の登録ボタン127の作動により、アクセスポイント20は、動作モードを通常モードから登録モードに変更し、既述した出力値変更プログラムを実行して、送信機25の出力値を標準設定値の1/nに低減する処理を行なう(ステップS220)。これにより、送信機25が電波を送信できる範囲は、図4に示すセキュリティ通信エリアMR1内となり、無線通信エリアAR1よりも狭くなる。従って、無線通信エリアAR1内に入っている登録端末であっても、セキュリティ通信エリアMR1内に入っていない場合には、アクセスポイント20にアクセスすることができなくなる。
次に、端末50は、無線LANアダプタ52のMACアドレスを特定し、無線LANに加入する旨の指示(以下、加入指示という)を表わすデータにMACアドレスをヘッダ情報として付加したパケットを、アクセスポイント20に送信する処理を行なう(ステップS100)。
続いて、アクセスポイント20は、受信したパケットのヘッダ情報からMACアドレスを読み取り、読み取ったMACアドレスをRAM13のバッファ領域に一時的に記憶する処理を行なう(ステップS230)。
続いて、アクセスポイント20は、使用するWEPキーを表わすデータ(以下、WEPキーデータという)を端末50に送信する処理を行ない(ステップS250)、WEPキーデータが端末50に配信されたか否かを判断する処理を行なう(ステップS255)。この配信されたか否かの判断は、既述した無線LANアダプタ52のデータリターン機能を利用することにより実現することができる。WEPキーデータが端末50に配信されていないと判断した場合には、RAM13に記憶されていたMACアドレスを消去し(ステップS260)、本ルーチンを終了する。
一方、WEPキーデータが端末50に配信されたと判断した場合には、既述した出力値変更プログラムを実行して、送信機25の出力値を標準設定値に戻す処理を行なう(ステップS270)。これにより、送信機25が電波を送信できる範囲が、通常の範囲(無線通信エリアAR1)となり、登録端末は、無線通信エリアAR1内に入っていれば、アクセスポイント20にアクセスすることができる。
続いて、アクセスポイント20は、端末50のMACアドレスを、記憶装置14の管理領域に登録する処理を行ない(ステップS280)、動作モードを通常モードに戻して本ルーチンを終了する。これにより、アクセスポイント20側での端末50に関するMACアドレスの登録が完了する。
一方、ステップS250の処理によってWEPキーデータを受信した端末50は、WEPキーをアクセスポイント20のIPアドレスと関連付けて自動的に設定する処理を行ない(ステップS110)、本ルーチンを終了する。これにより、端末50側でのアクセスポイント20に関するWEPキーの設定が完了する。以降、端末50とアクセスポイント20との間では、設定されたWEPキーを用いて内容付きデータを暗号化した暗号化データが送受信される。
A−3.作用効果:
以上説明した第1実施例の暗号鍵設定システムLH1では、上記のセキュリティデータ設定処理を実行することにより、端末50にWEPキーを自動的に設定する。このような「WEPキーの無線通信による自動設定」がなされることで、無線LANを利用する端末50の新規追加を簡便に実現することが可能となり、加入し易い無線LANを提供することができる。例えば、WEPキーの設定に際し、端末50の所有者やアクセスポイント20の管理者は、端末50とアクセスポイント20とをケーブル等で接続する必要がなく、また、WEPキーの作成や設定を手作業で行なう必要もない。特に、上記の暗号鍵設定システムLH1をフリースポットに備えられた無線LANに採用すれば、なお好適である。フリースポットの無線LANは、これを利用しようとする多数の人が次々と新規に加入するものであり、各人の設定に伴って必要な作業を大きく軽減することができるからである。
更に、アクセスポイント20は、WEPキーのデータを電波に乗せて端末50に送信する際に、アクセスポイント20から送信される電波が届く範囲を、通常の範囲である無線通信エリアAR1から、より狭い範囲であるセキュリティ通信エリアMR1に変更する。このため、WEPキーデータを乗せた電波が傍受される可能性が低くなる。例えば、図4において、アクセスポイント20から端末50にWEPキーデータが送信された場合に、WEPキーデータを乗せた電波は、狭い範囲であるセキュリティ通信エリアMR1内にしか届かず(矢印Q1を参照)、セキュリティ通信エリアMR1外にいる登録端末60や非登録端末70に受信されてしまうことがない。従って、上記のようにWEPキーデータが無線で送信される場合であっても、WEPキーの漏洩を防止することが可能となり、セキュリティレベルの高い無線LANを実現することができる。特に、このようなアクセスポイント20をフリースポットに設置した場合には、フリースポットを利用しようとする多数の者の端末について、WEPキーの設定時にWEPキーが第三者に漏洩してしまうことが確実に防止される。従って、多数の各利用者の通信の秘密を十全に確保することができる。
また、第1実施例の暗号鍵設定システムLH1では、アクセスポイント20は、端末50からの加入指示を表わすデータの受信に伴って一時的に通信範囲を狭めてWEPキーを作成し、作成したWEPキーの端末50への送信後に通信範囲を元に戻している。従って、端末50の所有者は、アクセスポイント20に触れることなくWEPキーの設定を行なうことが可能となり、簡便かつ衛生的である。
第1実施例の暗号鍵設定システムLH1では、アクセスポイント20が、WEPキーの設定に併せて端末50側のMACアドレスを登録し、登録端末50,60についてのみ無線LANへの接続を許容する。これにより、非登録端末70による無線LANへの接続を簡便な手法で防止することができる。また、非登録端末70がLAN上の登録端末50,60やアクセスポイント20に侵入してWEPキーのデータ等の各種のデータを取得することを未然に防止することができる。
上記第1実施例において、通信範囲を狭める期間としては、(a)登録ボタン127が押されている間、(b)登録ボタン127を押してからMACアドレスおよびWEPキーが登録されるまでの間、(c)登録ボタン127を押してからもう一度押すまでの間等が考えられる。
また、上記第1実施例では、通信範囲を狭めるトリガーとして、アクセスポイント20に物理的に設けられた登録ボタン127を用いたが、この登録ボタン127以外の形態により、特許請求の範囲における「指示手段」を実現し、通信範囲を狭めることも可能である。具体的には、アクセスポイントが、所定の装置から特定のデータを受信したときに、動作モードを登録モードに変更して通信範囲を狭める構成を考えることができる。所定の装置としては、アクセスポイントに対する無線での遠隔操作が可能な装置、具体的には、図5(A)に示した登録ボタン127A付きのリモートコントローラ30や、上述した端末50のような無線LAN接続用デバイスを備えた端末を考えることができる。これらの装置からの特定のデータの発信は、該装置が備える釦やキーのタッチ操作(例えば、図5(A)に示した登録ボタン127Aの押圧操作)、該装置が備える画面上での選択肢の選択操作(例えば、図5(B)に示す端末50における画面上に表示された登録タブTBのクリック)等がなされたときに行なわれる構成とすればよい。なお、所定の装置を無線LANアダプタ52が装着された端末50とした場合には、上記第1実施例において、アクセスポイント20が端末50から加入指示を表わすデータを受信したときに、登録モードへの変更を行なうこととしてもよい。この場合は、該端末50がセキュリティ通信エリアMR1内にあることを、通信の応答時間で判別することも可能である。
こうした構成によれば、端末の所有者およびアクセスポイントの管理者は、アクセスポイント側のスイッチ等に触れることなくWEPキーの設定を行なうことが可能となり、アクセスポイントの設置位置の自由度を高めることができる。例えば、アクセスポイントを手が届きにくい場所(例えば、店舗内の天井)に設置した場合においても、端末との間でのWEPキーの設定を円滑に行なうことができる。
B.第2実施例(暗号鍵設定システムLH2):
第1実施例は、64ビットあるいは128ビットのWEPキーを用いる暗号化及び復号化を採用するものとし、この方式を固定させている。
しかしながら、暗号化及び復号化の手法(以下、単に暗号化方式と呼ぶ)は近年増えつつあり、現時点では、
1.WEP64
2.WEP128
3.TKIP
4.AES
などが利用されてきている。なお、これらは後者に従うにつれてセキュリティレベルが高いとされており、以下においてもこの順序でセキュリティレベルが高いものと見なしている。
しかし、一般の無線LAN機器が全ての暗号化方式に対応しているわけではないので、ユーザーが暗号化方式の選択と暗号鍵の内容を表わすキーデータを設定を行なう必要がある。第2実施例においては、ユーザーが決定するセキュリティポリシーに基づいて暗号化方式と暗号鍵を設定したり切り替えたりする実施例となっている。
まず、第1実施例において示したハードウェア機器およびソフトウェアと、第2実施例におけるハードウェア機器及びソフトウェアとの相違点について概略を説明する。
第2実施例においては、無線LANアダプタ52は、WEP64と、WEP128と、TKIPとに対応しているが、無線LANアダプタ62はWEP64と、WEP128にのみ対応している。
アクセスポイント20のROM12には、無線LANアダプタ52,62のMAC登録プログラムとともに暗号化方式選択プログラムが格納されている。一方、端末50,60にインストールされたユーティリティプログラムには、暗号化方式の設定に関する暗号鍵設定プログラムが含まれている。以下のフローチャートにおいて、端末50,60の側をSTAと表示し、また、アクセスポイント20の側をAPと表示している。
また、アクセスポイント20および無線LANアダプタ52,62にはハードウェアのスイッチで実現されたワンタッチ登録ボタン29,52a,62aが備えられており、同ボタンの押し下げ状態はインターフェイスを介してソフトウェアにて判別可能となっている。
以下、端末50を最初に登録し、ついで端末60を登録する際の処理について説明する。
図6および図7は、アクセスポイント20の側と端末50,60とが実施する暗号化方式選択プログラムと暗号鍵設定プログラムとに対応したフローチャートである。なお、アクセスポイント20の側においては暗号化方式選択処理と平行して上述したMAC登録プログラムも実施しているが、その内容は第1実施例とほぼ同様であり、以下においては理解の容易のために説明を省略する。すなわち、第2実施例は、第1実施例の構成に追加した実施例となっている。
アクセスポイント20および端末50,60においては、ワンタッチ登録ボタン29,52a,62aの押し下げによってそれぞれワンタッチ登録モードとなり、対応する処理を開始する。すなわち、端末50の側においては、図6に示すステップS310にてワンタッチ登録ボタン52aの押し下げを検知すると、ステップS312以下の処理の実行を開始し、アクセスポイント20の側においては、ステップS410にてワンタッチ登録ボタン29の押し下げを検知すると、ステップS412以下のワンタッチ登録モードを開始する。
端末50は、ワンタッチ登録モードに入ると、ステップS316にてワンタッチ登録モードに入っているアクセスポイント20を探す。具体的には、アクセスポイント20の側においてワンタッチ登録モードに入るとステーションID(ESSID)を予め決められている特定のステーションIDに変更してビーコンを送出するので、端末50の側ではこの特定されたESSIDのアクセスポイントに対して接続を試みる。また、接続可能なアクセスポイントを探し、接続可能なそれぞれのアクセスポイントにおけるステータスを取得し、同ステータスに基づいてワンタッチ登録モードであるか否かを判断するようにしてもよい。
ワンタッチ登録モードにあるアクセスポイント20の探索はステップS314の処理により所定時間内に限定され、所定時間を経過したときはステップS334に移行してワンタッチ登録モードの実行を終了する。
一方、所定時間内にワンタッチ登録モードにあるアクセスポイント20を発見した場合は、ステップS318にて同発見したアクセスポイント20に対して接続を試みる。ステップS320ではこのような接続の試み回数が不要に多くなることを防止するものであり、所定回数を超えていればリトライオーバーとしてステップS334に移行してワンタッチ登録モードの実行を終了する。
端末50は、リトライオーバーとなることなく接続できると、ステップS322にてアクセスポイント20とセキュリティ情報パケットの交換処理を実施し、これに対応して接続しているアクセスポイント20の側においてもステップS416にてセキュリティ情報を作成しつつパケットの交換処理を実行する。この処理を図7のステップS350,S450以下に示している。
まず、パケットの交換処理の具体的内容は次のとおりである。
サブ1.端末50から、アクセスポイント20に対して、セキュリティ情報の作成リクエストを送出する。
サブ2.アクセスポイント20から、端末50に対して、リクエストの要求を表すリプライを送出する。なお、アクセスポイント20は、初めてセキュリティ情報の作成リクエストを受領した時点で、当該アクセスポイント20が対応している暗号化方式毎に、ESSIDと、暗号鍵の値を決定する。例えば、暗号化方式WEP64に対して「ESSID1」と「DATA1」を設定し、暗号化方式WEP128に対して「ESSID2」と「DATA2」を設定し、暗号化方式TKIPに対して「ESSID3」と「DATA3」を設定し、暗号化方式AESに対して「ESSID4」と「DATA4」を設定する。「ESSID1」〜「ESSID4]は乱数などに基づいてランダムに決定したステーションIDであり、「DATA1」〜「DATA4」は各暗号方式に対応しつつランダムに決定した値となっている。
サブ3.端末50から、アクセスポイント20に対して、端末50で対応して暗号化方式を示すデータを送出する。この場合、端末50に装着されている無線LANアダプタ52は、WEP64と、WEP128と、TKIPとに対応しており、これら三つの暗号化方式をデータに表して送出する。
サブ4.アクセスポイント20は、受信したデータに基づいて端末50が対応可能な暗号化方式を検知できるので、同暗号化方式により自己の対応可能な暗号化方式を絞り込む。具体的には、端末50の場合は、WEP64とWEP128とTKIPとに絞り込まれる。そして、これらの暗号化方式毎に、アクセスポイント20から、端末50に対して、既に決めておいたESSIDと暗号鍵の値を示すデータを送出する。具体的には、暗号化方式WEP64に対応させた「ESSID1」と「DATA1」と、暗号化方式WEP128に対応させた「ESSID2」と「DATA2」と、暗号化方式TKIPに対応させた「ESSID3」と「DATA3」とを送出する。
以上が、端末50におけるステップS350とアクセスポイント20におけるステップS450でのセキュリティ情報パケットの交換処理である。なお、この間のパケット交換処理は相手側MACアドレスを特定した上で暗号化を行って通信している。具体的には、端末50の側で暗号化のための種(InitID)を生成して上記リクエストとともに送信しており、以後、このInitIDに基づくVPN関数を用いた暗号化と復号化とをアクセスポイント20と端末50の双方で実施して通信を行なう。
セキュリティ情報パケットの交換処理後、アクセスポイント20の側では、ステップS452において、端末50から通知された暗号化方式の中からセキュリティレベルの最高のものを選択する。端末50からは、暗号化方式としてWEP64とWEP128とTKIPとが通知され、セキュリティレベルの最も高いものはTKIPであり、これを一応の候補として選択する。
つづくステップS454では、アクセスポイント20は、ステップS452で選択した候補と、現在の最高レベルとを比較する。ここで現在の最高レベルとは、アクセスポイント20が対応している暗号化方式の中から上述したようにして端末が対応可能な暗号化方式で絞り込んだ暗号化方式の中のセキュリティレベルが最も高いものという意味である。
初めて端末50とセキュリティ情報パケットの交換処理を行った時点では、この端末50から通知された暗号化方式の中のセキュリティレベルが最高のものであるから、両者は一致する。しかし、以降、端末を追加する際には、過去に登録した端末が対応可能な暗号化方式で絞り込まれたものとなっていくので、必ずしも一致することにはならない。
このステップS454の判断に対応し、YES(現在の最高レベルよりも高い)のときには、現在の最高レベルを維持し、NO(現在の最高レベルよりも低いか、等しい)のときには、今回の最高レベルであるステップS452で選択した暗号化方式を採用する。従って、端末50とのパケット交換の結果では、上述したように「等しい」の判断となり、ステップS458にて「今回の最高レベルを採用」となるから、暗号化方式はTKIPとなる。
以上の分岐は、本発明の「ユーザーセキュリティポリシー」を表している。ここで、セキュリティポリシーとは、アクセスポイントで対応可能な暗号化方式と端末で対応可能な暗号化方式とを対比したときに、いずれの暗号化方式を採用するかを特定する指針を意味している。
先の分岐の例では、新たに加わった端末が対応可能なセキュリティレベルがそれまでのセキュリティレベルよりも高くないものであるとき、「セキュリティレベルを下げても、同端末がネットワークに参加できるようにする」というセキュリティポリシー(以下、ポリシー1という)を示している。なお、等しいと判断されたときも処理上は「高くない」場合の処理を実行するが、結果的にはステップS456での「現在の最高レベルを採用」と同じことになる。
これに対して、最低のセキュリティレベルを決めておき、そのセキュリティレベル以下にはしないというセキュリティポリシー(以下、ポリシー2という)とすることもできる。この場合、ステップS452の後で、ステップS451として「最低のセキュリティレベルよりも高いか等しい?」という判断を加え、YESの場合にステップS452以下へ進み、NOの場合にステップS456へ進むようにすればよい。
また、特別な用途を考えた場合に新たな端末のセキュリティの最高レベルまでセキュリティレベルを上げるというセキュリティポリシー(以下、ポリシー1という)とするのであれば、ステップS456にて「現在の最高レベルを採用」する処理に代えて「今回の最高レベルを採用する」処理を実行すれば良い。
このように、新たな端末の登録にあたり、予めユーザーが選択するセキュリティポリシーを反映させるように分岐処理を用意することにより、個々の暗号鍵の設定の煩雑さを解消するのみならず、常にユーザーが選択するセキュリティポリシーを反映させることが可能となる。
このような選択は、アクセスポイント20の設定プログラムなどで、上記ポリシー1〜ポリシー3を画面上に表示させ、ユーザーに対してマウスなどを利用して選択させ、選択結果を取得してレジスタなどに書き込んでおく。アクセスポイント20は実際の処理時に同レジスタの内容を読み込み、同書き込み内容を反映した分岐処理を実行することになる。むろん、アクセスポイント20にディップスイッチなどのハードウェアスイッチを設けておき、このスイッチ操作でセキュリティポリシーを選択できるようにしておいても良い。
以上でアクセスポイント20の側におけるセキュリティ情報のパケット交換処理を終了する。
図6に戻ると、アクセスポイント20はステップS418にてパケット交換が完了したか判断し、パケット交換が完了する前にステップS414にて所定時間が経過したと判断された場合を除き、ステップS420にて決定したセキュリティ情報を設定する。
すなわち、ステップS456,S458にて採用することとなった暗号化方式を採用することにしつつ、同暗号化方式に対応しているステーションIDと暗号鍵の値を以後の暗号化と復号化に採用することになる。
端末50とのパケット交換の処理においては、TKIPが採用されたので、ステーションIDは「ESSID3」を採用し、TKIPの暗号鍵に「DATA3」を採用することになる。
この後、アクセスポイント20はステップS422にてワンタッチ登録モードを終えて通常の無線交信モードに切り替える。また、パケット交換中に所定時間が経過してしまったときもステップS424にてワンタッチ登録モードは終了するが、登録が完了していないので無線交信モードに切り替えることはしない。
このようにアクセスポイント20は決定した暗号化方式を端末50等に通知することはしない。
一方の端末50の側では、パケット交換の完了後、ステップS328にてアクセスポイント20から受信したセキュリティ情報から無線交信モードのアクセスポイント20を探索する。上述したように、アクセスポイント20から受信したセキュリティ情報というのは、暗号化方式WEP64に対応させた「ESSID1」と「DATA1」と、暗号化方式WEP128に対応させた「ESSID2」と「DATA2」と、暗号化方式TKIPに対応させた「ESSID3」と「DATA3」である。
まず、端末50は、アクセス可能なアクセスポイントのステーションIDを取得する。この手続はIEEE802.11の通信規格に基づいて実行されるものであり、端末50においてはアクセスポイントからのビーコンを受信して現在アクセス可能なアクセスポイントのステーションIDが取得できる。上述したようにアクセスポイント50は暗号化方式としてTKIPを採用したので、そのステーションIDは「ESSID3」である。従って、端末50はアクセスポイント20からのビーコンに基づいてそのステーションIDが「ESSID3」であることを取得し、先に受信したセキュリティ情報と対比する。対比結果として、ステーションIDが「ESSID3」であることは暗号化方式としてTKIPであることを特定するものであり、さらに暗号鍵として「DATA3」を使用することによって暗号化と複合化が実現できることを検知できる。
ステップS330では発見したアクセスポイントの状態に合わせてアクセスポイントから受信したセキュリティ情報を設定する。すなわち、発見したステーションIDに対応する暗号化方式と暗号鍵を今後の暗号化と復号化に利用することになる。そして、ステップS332では発見したアクセスポイント20に接続するとともに、以後、後述する接続監視モードを開始する。
なお、ステップS328にてアクセスポイント20を所定時間内に探索できなかったときには、ステップS326の判断を経て暗号化方式などを特定することなくステップS334に進み、ワンタッチ登録モードを中断する。
図8は、端末50,60における接続監視モードを示している。なお、図中の波線部分は他の処理が存在することを前提に関連の深い処理だけを示しているに過ぎない。
ステップS322にてパケット交換の処理を実施し、ステップS332にて発見したアクセスポイントに対して接続をしている状態で、ステップS360〜S366の接続監視モードが実行される。すなわち、ステップS360では予め決定しておいた接続監視間隔が経過していないか判断し、経過したと判断したらステップS362にてアクセスポイント20との接続状態が維持されているか否かを判断する。言い換えれば、一定時間間隔ごとにアクセスポイント20との接続が維持されているかを判断することになる。維持されていれば再度ステップS360に戻るので、接続中は一定時間毎に同じ処理を繰り返すことになる。
一方、アクセスポイント20との接続が維持されていない場合は、ステップS364にて受信できるアクセスポイントのビーコンからアクセス可能なアクセスポイントのステーションIDを取得し、同ステーションIDと、先にアクセスポイント20から受信しているセキュリティ情報のステーションIDとを対比する。そして、一致するものがあればアクセスポイント20はステーションIDを変化させて暗号化方式を変更しつつ無線交信モードとなっていることを検知することができる。ステップS366では発見したアクセスポイント20の状態に合わせて予め受信していたセキュリティ情報を設定する。すなわち、以後は変化したステーションIDに対応している暗号化方式と暗号鍵を採用する。
次に、このような暗号化方式の変化が起こる状況を端末60の登録の際に生じるアクセスポイント20の側の処理に基づいて説明する。図9は図6に示すアクセスポイントにおける処理のなかで端末60に対応して処理内容が変化するステップを特に示したものである。
端末60を登録するにあたり、端末60とアクセスポイント20とがそれぞれステップS350,S450にてパケットの交換処理を行う。このとき、端末60の無線LANアダプタ62が対応している暗号化方式はWEP64とWEP128だけであるので、パケット交換の処理は、以下のようになる。
サブ1.端末60から、アクセスポイント20に対して、セキュリティ情報の作成リクエストを送出する。
サブ2.アクセスポイント20から、端末60に対して、リクエストの要求を表すリプライを送出する。なお、アクセスポイント20は、既に端末50からのリクエスト受信時に上述した暗号化方式毎のステーションIDと暗号鍵は決定している。
サブ3.端末60から、アクセスポイント20に対して、端末60で対応して暗号化方式を示すデータを送出する。この場合、端末60に装着されている無線LANアダプタ62は、WEP64と、WEP128とに対応しており、これら二つの暗号化方式をデータに表して送出する。
サブ4.アクセスポイント20は、受信したデータに基づいて端末60が対応可能な暗号化方式を検知し、同暗号化方式により自己の対応可能な暗号化方式を絞り込む。具体的には、端末60の場合は、WEP64とWEP128に絞り込まれる。そして、これらの暗号化方式毎に、アクセスポイント20から、端末60に対して、暗号化方式WEP64に対応させた「ESSID1」と「DATA1」と、暗号化方式WEP128に対応させた「ESSID2」と「DATA2」とを送出する。
すなわち、端末60は、端末50の場合と異なり、パケットの交換処理の結果、暗号化方式WEP64に対応させた「ESSID1」と「DATA1」と、暗号化方式WEP128に対応させた「ESSID2」と「DATA2」だけを受信することになる。
アクセスポイント20は、端末60が対応している暗号方式がWEP64とWEP128だけであることを検知し、ステップS452にてその中での最高の暗号化(セキュリティ)レベルのWEP128を選択し、ステップS454にて現在採用している最高レベルのものと比較する。上述したように現在の最高レベルのものはTKIPであるから、ステップS454の判断では現在の最高レベルよりも低いと判断され、ステップS458にて今回の最高レベルであるWEP128を採用することになる。
そして、ステップS420に至ると、暗号化方式はWEP128を採用し、さらにステーションIDは「ESSID2」に変化させ、暗号鍵も「DATA2」とする。また、ステップS422にて無線交信モードに切り替える。
端末60は、上述した端末50の場合と同様にステップS328にて受信可能なアクセスポイントのビーコンからステーションIDを取得し、受信したセキュリティ情報に基づいて一致するステーションの暗号化方式と暗号鍵を採用し、ステップS330にててアクセスポイント20に接続する。
一方、端末50は、ステップS360,S362にて一定時間毎にアクセスポイント20との接続が維持されているか判断しているが、端末60の登録によってステーションIDが「ESSID2」に変化したので、「ESSID3」をステーションIDとしていた接続状態は維持されていない。この結果、ステップS364にて受信できるアクセスポイントのビーコンからアクセスポイント20のステーションIDが「ESSID2」に変化したことを検知しつつ、同ステーションIDが示すのは暗号化方式としてWEP128が採用されるとともに暗号鍵は「DATA2」であることを検知し、これらの情報を設定する。その後、ステップS332にて同設定情報を利用してアクセスポイント20に接続する。
このように、アクセスポイント20は端末50や端末60に対して決定した暗号化方式を特に通知することはなかったにもかかわらず、端末50や端末60はステーションIDだけから暗号化方式と暗号鍵を特定できることになる。これは、端末が徐々に追加されていく状況では非常に有効である。なぜなら、従来の手法であれば、このようなアクセスポイントの設定情報に変化が有れば、各端末に対して通知するのが当然であったが、本発明の方式によればステーションIDを変更させるだけで、IEEE802.11の通信規格に基づき、自ずから全端末が通信可能なアクセスポイントを発見しようと努めることになる。その結果、ステーションIDだけからその時点で有効な暗号化方式や暗号鍵に設定変更できる。従って、端末の追加に伴って暗号化方式を変化するときにも全端末に通知する必要がなくなり、セキュリティ上のメリットがある。
以上の処理を行うことにより、予め決めておいたセキュリティポリシーに基づくセキュリティレベルが維持されるが、セキュリティポリシーを変更するとか、何らかの不具合でセキュリティレベルを向上させる余地があるような場合には図10に示す処理を実行する。
まず、アクセスポイント20の側からステップS480にて既に暗号鍵(キー)を配信した全端末に対して対応可能な暗号化方式を確認する確認パケットを送信する。
これに対して各端末はステップS380にてその時点で対応可能な暗号化方式を表す応答パケットを返信する。この場合、暗号化方式を返信しても良いし、予め各暗号化方式に対応させておいたセキュリティレベルを返信しても良い。
アクセスポイント20の側では、ステップS482にて、今回応答があった全ての端末で共通するセキュリティレベルの最も高い暗号化方式と現在アクセスポイント20が採用している暗号化方式とを対比し、セキュリティレベルが無用に下がっていないかを判断する。そして、セキュリティレベルを上げる余地があるのであれば、ステップS484にてセキュリティレベルを上げた暗号化方式に変更し、ステップS486にてその設定情報に変更する。この場合も敢えて各端末に対して変更の通知はしないが、各端末毎に接続監視モードにおいてアクセスポイント20のステーションIDの変化の有無に基づき、適切な暗号化方式と暗号鍵に切り替えることができる。
C.変形例:
以上本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる様態で実施し得ることは勿論である。
例えば、上記実施例では、端末とアクセスポイントとの間でやりとりされるデータの内容を暗号化する技術としてWEPなどを用いたが、これら以外の他の暗号化技術を用いても差し支えない。例えば、公開鍵暗号方式(データの暗号化と暗号化されたデータの復号化とで異なる暗号鍵を使用する方式)の暗号化技術を用いてもよい。また、強度の高い暗号化技術であるWPA(Wi−Fi Protected Access)を用いることも考えることができる。
上記実施例では、設定を、端末50に装着された無線LANアダプタ52とアクセスポイント20の送信機25,受信機26との間の電波の送受信によって実現したが、こうした電波以外の他の無線を用いた通信によって設定を行なう構成としても差し支えない。こうした他の無線としては、赤外線、光、音声信号、超音波、微弱電波などを考えることができる。また、端末50とアクセスポイント20との間の無線通信を、Bluetooth(商標)という近距離間での無線通信方式を用いて実現することも可能である。
また、上記実施例の構成に、上記のような他の無線によるデータ伝送を併用しても差し支えない。一例として、赤外線によるデータ伝送を併用した構成について、以下に説明する。上記実施例の構成と異なる点は、アクセスポイント20に、CPU11とバスにより相互に接続された赤外線受信インタフェースと、赤外線受信インタフェースに接続された赤外線受信部とを設ける点、端末50に、CPUとバスにより相互に接続された赤外線送信インタフェースと、赤外線送信インタフェースに接続された赤外線発信部とを設ける点である。
アクセスポイント20側の赤外線受信部は、赤外線領域に感度を持つフォトダイオードによって構成されており、端末50側の赤外線発信部は、赤外線領域の波長の光を出力するLEDによって構成されている。端末50側の赤外線送信インタフェースは、CPUからの指令信号を、この指令信号を重畳させた伝送波に変換する。変換された伝送波は、赤外線発信部から発信される。こうして端末50から発信された伝送波は、端末50がセキュリティ受信エリアSR1(赤外線受信部によって伝送波を受信可能なエリア)内にある場合に、アクセスポイント20側の赤外線受信部によって受信される。こうして受信された伝送波を受け取った赤外線受信インタフェースは、伝送波を二値化された指令信号に変換し、変換後の指令信号をCPU11に送る。
なお、上記の赤外線送信インタフェースや赤外線発信部は、これらを予め端末50に組み込むことによって実現してもよいし、端末50の音声出力端子に赤外線発信機を接続することによって実現してもよい。
以上、電波を用いたデータ通信に赤外線によるデータ伝送を併用した構成を一例として説明したが、赤外線以外の他の無線(例えば、光、音声信号、超音波、微弱電波)によるデータ伝送を電波を用いたデータ通信に併用することとしても差し支えない。また、可視光によるデータ伝送を併用する場合には、パーソナルコンピュータや携帯情報端末等の液晶表示部を発光素子として用いてもよい。こうすれば、端末の液晶表示部から、MACアドレスの情報が重畳された光信号を、アクセスポイント20に発信することが可能となる。
また、上記実施例では、設定中における無線通信範囲を限定したが、このような無線通信範囲の限定は、上述した設定のみならず、アクセスポイント20と端末50との間のやり取りによって設定される他の情報にも適用することができる。例えば、特定の人に対してのみ有料コンテンツを送信するフリースポットでは、アクセスした端末の所有者が特定の人であることを認証するための情報(例えば、端末所有者の氏名,IDやパスワード等)をアクセスポイント20や端末50に予め登録する場合がある。こうした個人を認証する情報の登録を、アクセスポイント20と端末50との間の無線通信範囲を限定しつつ、無線通信によって行なう構成としてもよい。こうすれば、IDやパスワード等の個人を認証する情報をマニュアルで設定する必要がない。
本発明の第1実施例である暗号鍵設定システムLH1を実現するハードウェアの構成を示す説明図である。 アクセスポイント20の構成を示す説明図である。 セキュリティデータ設定処理ルーチンを示すフローチャートである。 出力値が変更された後の送信機25における電波の送信可能範囲を、セキュリティ通信エリアMR1として示す説明図である。 動作モードの変更を指示する他の形態を示す説明図である。 本発明の第2実施例である暗号鍵設定システムLH2でのワンタッチ登録手順を示すフローチャートである。 パケット交換の処理と暗号化方式の決定手順を示すフローチャートである。 接続監視モードの処理手順を示すフローチャートである。 端末の追加の処理を示すフローチャートである。 暗号化方式の変更を実行する手順を示すフローチャートである。
符号の説明
11...CPU
12...ROM
13...RAM
14...記憶装置
15...ディスプレイコントローラ
16...入出力コントローラ
17...WANポート
18...無線通信インタフェース
19...表示ランプ
20...アクセスポイント
22...LANポート
25...送信機
26...受信機
28...ルータ
30...リモートコントローラ
50,60,70...端末
52,62,72...無線LANアダプタ
52a,62a,29...ワンタッチ登録ボタン
127,127A...登録ボタン
AR1...無線通信エリア
CL...通信回線
IN...インターネット
LH1,LH2...暗号鍵設定システム
MR1...セキュリティ通信エリア
PV...プロバイダ
SV...サーバ
TB...登録タブ

Claims (6)

  1. 無線LAN用の中継器であるアクセスポイントと無線LAN接続用デバイスを備えた端末との間で無線で通信される無線通信データを通信に先立って暗号化する際に用いられる暗号化方式と暗号鍵を設定する暗号鍵設定システムであって、
    上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントが対応可能な複数種類の暗号化方式毎にステーションIDと暗号鍵とを生成し、
    上記暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいない未登録端末は、上記アクセスポイントに対して、当該未登録端末が対応可能な複数種類の暗号化方式を無線で伝え
    上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントが対応可能な暗号化方式のうち上記未登録端末から伝えられた暗号化方式と共通する各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを上記未登録端末に無線で伝え
    上記未登録端末は、上記アクセスポイントから伝えられた各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを保存し、
    上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントと上記未登録端末とで共通して対応可能な上記各暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第一の暗号化方式が、暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいる登録済み端末と当該アクセスポイントとの間で共通して対応可能な暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第二の暗号化方式と等しいか、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより低いか、あるいは、登録済み端末が存在しない場合には、第一の暗号化方式を採用し、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより高い場合には第二の暗号化方式を採用し、採用した暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを設定し、
    上記未登録端末は、上記アクセスポイントが発するビーコン信号を受信することにより、上記アクセスポイントが設定したステーションIDを取得し、当該取得したステーションIDが上記保存したステーションIDのいずれかと一致する場合に、当該取得したステーションIDに対応する暗号化方式と暗号鍵とを設定する、ことを特徴とする暗号鍵設定システム。
  2. 上記請求項に記載の暗号鍵設定システムであって、
    上記登録済み端末は、設定したステーションIDに基づくアクセスポイントとの通信が維持できなくなったときに、あらためて接続可能なアクセスポイントからビーコン信号を受信することによりステーションIDを取得し、保存しておいたステーションIDと一致するものがあるときに同ステーションIDに対応した暗号化方式と暗号鍵を採用することを特徴とする暗号鍵設定システム。
  3. 上記請求項1または請求項2に記載の暗号鍵設定システムであって、
    上記アクセスポイントは、上記未登録端末との間の無線通信範囲を通常の通信範囲よりも狭める通信範囲限定手段と、該通信範囲限定手段により無線通信範囲が狭められたとき、該通信範囲内に存在する未登録端末と該アクセスポイントとの間で、上記暗号鍵の内容を表わす暗号鍵データを無線で通信する手段とを備えたことを特徴とする暗号鍵設定システム。
  4. 無線LAN通信における複数の暗号化方式に対応した無線LAN用の中継器であるアクセスポイントであって、
    無線LAN接続用デバイスを備えた端末との間で通信される無線通信データを通信に先立って暗号化する際に用いられる暗号化方式と暗号鍵を設定するにあたり、
    当該アクセスポイントが対応可能な複数種類の暗号化方式毎にステーションIDと暗号鍵とを生成し、
    上記暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいない未登録端末から当該未登録端末が対応可能な複数種類の暗号化方式の通知を無線で受け、
    当該アクセスポイントが対応可能な暗号化方式のうち上記未登録端末から伝えられた暗号化方式と共通する各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを上記未登録端末に無線で伝え
    当該アクセスポイントと上記未登録端末とで共通して対応可能な上記各暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第一の暗号化方式が、暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいる登録済み端末と当該アクセスポイントとの間で共通して対応可能な暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第二の暗号化方式と等しいか、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより低いか、あるいは、登録済み端末が存在しない場合には、第一の暗号化方式を採用し、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより高い場合には第二の暗号化方式を採用し、採用した暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを設定する、ことを特徴とするアクセスポイント。
  5. 無線LAN通信における複数の暗号化方式に対応した無線LAN接続用デバイスが接続される無線LAN端末であって、
    無線LAN用の中継器であるアクセスポイントとの間で通信される無線通信データを通信に先立って暗号化する際に用いられる暗号化方式と暗号鍵を設定するにあたり、
    上記アクセスポイントに対して、当該端末が対応可能な複数種類の暗号化方式を無線で伝え
    上記アクセスポイントから、当該アクセスポイントと当該端末とで共通して対応可能な各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵との通知を受けるとともに、当該各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを保存し、
    一つの暗号化方式を採用し当該採用した暗号化方式についてのステーションIDおよび暗号鍵を設定した上記アクセスポイントが発するビーコン信号を受信することにより、当該アクセスポイントが設定したステーションIDを取得し、当該取得したステーションIDが上記保存したステーションIDのいずれかと一致する場合に、当該取得したステーションIDに対応する暗号化方式と暗号鍵とを設定する、ことを特徴とする無線LAN端末。
  6. 無線LAN用の中継器であるアクセスポイントと無線LAN接続用デバイスを備えた端末との間で無線で通信される無線通信データを通信に先立って暗号化する際に用いられる暗号化方式と暗号鍵を設定する暗号鍵設定方法であって、
    上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントが対応可能な複数種類の暗号化方式毎にステーションIDと暗号鍵とを生成し、
    上記暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいない未登録端末は、上記アクセスポイントに対して、当該未登録端末が対応可能な複数種類の暗号化方式を無線で伝え、
    上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントが対応可能な暗号化方式のうち上記未登録端末から伝えられた暗号化方式と共通する各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを上記未登録端末に無線で伝え、
    上記未登録端末は、上記アクセスポイントから伝えられた各暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを保存し、
    上記アクセスポイントは、当該アクセスポイントと上記未登録端末とで共通して対応可能な上記各暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第一の暗号化方式が、暗号化方式および暗号鍵の設定が済んでいる登録済み端末と当該アクセスポイントとの間で共通して対応可能な暗号化方式のうちセキュリティレベルが最高である第二の暗号化方式と等しいか、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより低いか、あるいは、登録済み端末が存在しない場合には、第一の暗号化方式を採用し、第一の暗号化方式のセキュリティレベルが第二の暗号化方式のセキュリティレベルより高い場合には第二の暗号化方式を採用し、採用した暗号化方式についてのステーションIDと暗号鍵とを設定し、
    上記未登録端末は、上記アクセスポイントが発するビーコン信号を受信することにより、上記アクセスポイントが設定したステーションIDを取得し、当該取得したステーションIDが上記保存したステーションIDのいずれかと一致する場合に、当該取得したステーションIDに対応する暗号化方式と暗号鍵とを設定する、ことを特徴とする暗号鍵設定方法。
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