JP4666550B2 - 剥離ライナー付き加熱接着シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、剥離ライナー付き加熱接着シートに関する。特に、本発明の剥離ライナー付き加熱接着シートは、ICパッケージ等の電子部品等の固定用途、放熱板、補強板等の固定用途等の加熱状態で接着性を発現する分野において有利に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
各種物品の接合に使用される両面接着テープ等の接着シート類は、被着体に貼り合わせて使用する時まで接着剤層を保護する目的で、接着剤層の表面に剥離ライナーが積層されている。かかる剥離ライナーには被着体に貼り合わせた後は容易に剥離できるものであることが求められる。
【0003】
また、接着シート類は、被着体である各種物品形状に合うように、切断・打ち抜き等により加工された後に被着体への貼り付けが行われる。そのため、剥離ライナーには、上述した加工工程において良好な切断性を有し、ウキ等の発生が無く接着剤層の表面を異物等から保護する性能も求められる。
【0004】
このような要求性能を満足する剥離ライナーとしては、接着剤層の形成に感圧性接着剤を用いた感圧性接着シート類では、剥離性の制御範囲の広さ、コスト等の面より、紙、プラスチックフィルム等の基材に離型剤としてシリコーン系離型剤を塗布したものが一般的に使用されている。また、剥離ライナーとしては、離型剤として、シリコーン系離型剤の代わりに、フッ素系離型剤や長鎖アルキル系離型剤を使用したもの等も知られている。
【0005】
しかしながら、感圧性接着剤層とは異なり、加熱接着シート等のように加熱により接着性を発現する加熱接着剤層は常温雰囲気での粘着性が乏しい。そのため、加熱接着シートの剥離ライナーとして、前記感圧性接着シート類と同様のシリコーン系離型剤を塗布したものを用いても、剥離性が非常に軽く、接着シートの加工時に浮き等を生じ、剥離ライナーの主目的である接着剤層の保護が難しい。また、剥離ライナーとして、フッ素系離型剤を塗布したものは、離型剤が高価であるがゆえに剥離ライナーのコストが高くなってしまうという問題が有り、長鎖アルキル系離型剤を使用した場合には、剥離ライナーを剥離するときの剥離力が高くなるといった問題がある。一方、剥離ライナーに離型剤を塗布することなく、基材フィルムをそのまま用いれば、常温での接着シートの加工性は確保できるものの接着シートを被着体に貼り合わた後に剥離ライナーを容易に剥離することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、剥離ライナー付き加熱接着シートであって、当該加熱接着シートの加工工程時に剥離ライナーのウキ等の発生が無く良好に接着剤面を保護することができ、かつ、当該加熱接着シートを被着体に貼り合わた後には容易に剥離することができる剥離ライナー付き加熱接着シートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下に示す剥離ライナー付き加熱接着シートにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、加熱接着剤層を有するシート状接着剤層に剥離ライナーが設けられている剥離ライナー付き加熱接着シートであって、前記加熱接着剤層がポリオレフィン系樹脂を含有する加熱接着剤により形成されたものであり、かつ前記剥離ライナーが支持基材上にアクリル系粘着剤層を設けたものであり、当該加熱接着剤層に、当該剥離ライナーのアクリル系粘着剤層が剥離可能に設けられていることを特徴とする剥離ライナー付き加熱接着シート、に関する。
【0009】
上記本発明は、加熱接着シートの加熱接着剤層の形成にポリオレフィン系樹脂を用いるととに、当該加熱接着剤層に接する剥離ライナーにはアクリル系粘着剤層を設けたものである。かかるポリオレフィン系樹脂とアクリル系粘着剤の組み合わせにより、常温においては当該アクリル系粘着剤の粘着力によって加熱粘着シートの加工性を確保するととに、アクリル系粘着剤とポリオレフィン系樹脂との低接着性により剥離ライナーの軽剥離性を実現したものである。
【0010】
前記剥離ライナー付き加熱接着シートにおいて、加熱接着剤層を形成するポリオレフィン系樹脂の密度が0.880〜0.960g/cm3 であることが好ましい。
【0011】
ポリオレフィン系樹脂はその密度が小さい程、アクリル系粘着剤との軽剥離性を有し良好であり、密度は0.960g/cm3 以下、さらには0.950g/cm3 以下であるのが好ましい。一方、密度が軽剥離性に関しては有利であるが、低くなるりすぎると接着剤の剛性低下を起こすため、密度は0.880g/cm3 以上、さらには0.890g/cm3 以上であるのが好ましい。
【0012】
剥離ライナー付き加熱接着シートにおいて、加熱接着剤層を形成するポリオレフィン系樹脂としては、エチレンと極性基含有モノマーとのコポリマーまたはグラフトポリマーを好適に用いることができる。かかるポリオレフィン系樹脂は被着体への接着性が良好である。
【0013】
剥離ライナー付き加熱接着シートにおいて、剥離ライナーの支持基材上に設けたアクリル系粘着剤層が、加熱発泡剥離機能を有するものが好適である。
【0014】
また、剥離ライナー付き加熱接着シートにおいて、剥離ライナーの支持基材上に設けたアクリル系粘着剤層が、紫外線を照射することにより硬化し、剥離機能が向上するものが好適である。
【0015】
上記アクリル系粘着剤層を有する剥離ライナーは、加熱接着シートを被着体へ貼り付けた後に、適宜に加熱処理または紫外線照射処理を施すことによりアクリル系粘着剤層の剥離機能を向上させることができる。
【0016】
また、剥離ライナー付き加熱接着シートにおいて、シート状接着剤層が、接着剤層/接着剤層の二層構造からなり、接着剤層の少なくとも一つがポリオレフィン系樹脂を含有する加熱接着剤により形成された加熱接着剤層であり、当該加熱接着剤層の少なくとも一方に、剥離ライナーが設けられているものを用いることができる。
【0017】
また、剥離ライナー付き加熱接着シートにおいて、シート状接着剤層が、接着剤層/中間層/接着剤層の三層構造からなり、接着剤層の少なくとも一つがポリオレフィン系樹脂を含有する加熱接着剤により形成された加熱接着剤層であり、当該加熱接着剤層の少なくとも一方に、剥離ライナーが設けられているものを用いることができる。
【0018】
本発明のシート状接着剤層は加熱接着剤層のみにより形成されているものを用いることができる他、各種用途に応じて適宜に、たとえば、接着剤層/接着剤層の二層構造や、接着剤層/中間層/接着剤層の三層構造のものものを使用することができる。
【0019】
さらに、本発明は、前記剥離ライナー付き加熱接着シートに用いる、支持基材上にアクリル系粘着剤層を設けられている加熱接着シート用剥離ライナー、に関する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の剥離ライナー付き加熱接着シートを図面を参照しながら説明する。
【0021】
本発明の剥離ライナー付き加熱接着シートは、シート状接着剤層の片面または両面が剥離ライナーで覆われている。図1はシート状接着剤層1の片面に剥離ライナー2が設けられている。剥離ライナー2は支持基材2a上にアクリル系粘着剤2bを設けたものであり、該アクリル系粘着剤層2a上に、加熱接着剤層を有するシート状接着剤層1が設けられている。図1では、シート状接着剤層1が加熱接着剤層(1a)である。
【0022】
本発明の加熱接着剤層は、ポリオレフィン系樹脂を含有する接着剤により形成される。ポリオレフィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン、4〜12のα−オレフィン等のオレフィン類のホモポリマーまたはこれらの共重合体、具体的にはポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体、エチレン−プロピレン−αオレフィン共重合体や、前記オレフィン類と極性基含有モノマーとのコポリマーやグラフトポリマー等を用いることができる。極性基含有モノマーとしては酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、エポキシ基含有(メタ)アクリレート、シラノール基含有ビニルモノマー等があげられ、これら極性基含有モノマーの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。前述の通り、ポリオレフィン系樹脂としては、0.880〜0.960g/cm3 の密度を有するものが好ましい。これらポリオレフィン系樹脂は1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0023】
前記ポリオレフィン系樹脂としては、接着性の点からは、オレフィン類(なかでもエチレン)と官能基含有モノマーとのコポリマー、グラフトポリマーが好ましい。特に極性基含有モノマーとしてカルボキシル基を用いたカルボキシル基含有ポリオレフィンが好適に用いられる。極性基含有モノマーの構成単位はポリオレフィン系樹脂中30重量%以下、好ましくは3〜20重量%である。
【0024】
また、加熱接着剤層を形成する接着剤には前記ポリオレフィン系樹脂に加えて、耐寒性の改良等を目的として、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体(SEBS)等のジエン系ブロックポリマーを加えることができる。なお、これらジエン系ブロックポリマーの密度も上述した0.880〜0.960g/cm3 の範囲内にのものを使用するのが好ましい。
【0025】
当該ジエン系ブロックポリマーは、加熱接着剤層を形成する接着剤100重量部中、70重量部以下、さらには60重量部以下である。耐寒性の改良等を有効に改良するには60〜40重量部程度とするのが好適である。70重量部より多くなると、ポリオレフィン系樹脂の割合が少なくなり軽剥離性の点で好ましくない。
また、本発明の加熱接着剤層の形成に用いる接着剤には、接着シートの諸特性を劣化させない範囲で有機・無機充填剤、顔料、老化防止剤、シランカップリング剤、粘着付与剤、エポキシ樹脂等の硬化剤及びその硬化促進剤などの公知の各種の添加剤を、必要により添加することができる。
【0026】
本発明の加熱接着剤層の形成は、シリコーン、フッ素等の離型処理を施した一般的な剥離ライナー上に、上記ポリオレフィン系樹脂を含有してなる接着剤を溶剤に溶解した溶液を、塗布し、加熱乾燥する方法、前記接着剤をホットメルトコーティングする方法等により行うことができる。なお、加熱接着剤層の耐熱性を向上させるために接着剤中にエポキシ樹脂等の硬化剤を添加する場合には、溶剤に溶解した溶液を上記剥離ライナーに塗工する方式が望ましい。溶剤としては特に限定はされないが、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤が溶解性が良好であり好適に用いられる。加熱接着剤層は通常、5〜300μm程度であるのが好適である。
【0027】
本発明のシート状接着剤層1は、図1のように加熱接着剤層1aのみから形成することができる他、図2のように接着剤層1a/接着剤層1bの二層構造よりなるものを用いることができ、また図3のように接着剤層1a/中間層1c/接着剤層1bの三層構造よりなるものを用いることができる。図2、図3では、少なくとも接着剤層1aがポリオレフィン系樹脂を含有する加熱接着剤層である。なお、接着剤層1bを形成する加熱接着剤層は、接着剤層1aと同様にポリオレフィン系樹脂を含有する加熱接着剤層であってもよく、ポリオレフィン系樹脂を含有しない加熱接着剤層であってもよい。二層構造または三層構造とする場合、接着剤層1a、接着剤層1bはそれぞれ、0.5〜200μm程度、中間層1cは12.5〜75μm程度が好適であり、トータルで20〜300μm程度が好適である。
【0028】
前記三層構造の中間層1cとしてはポリイミド、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、ポリフェニレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエーテルケトン等のプラスチックフィルム基材及びその多孔質基材、セルロース、ポリアミド、ポリエステル、アラミド、ガラスクロス等の不織布基材、アルミ箔、SUS箔等の金属フィルム基材、スチールウール基材、金属メッシュ基材等が含まれる。
【0029】
なお、二層構造のシート状接着剤層1の形成方法は特に制限されないが、シリコーン、フッ素等の離型処理を施した一般的な剥離ライナーに順次に接着剤層を形成する方法、それぞれにシリコーン、フッ素等の離型処理を施した一般的な剥離ライナーに別途形成した接着剤層を熱ラミネートにより貼り合わせる方法等により行うことができる。また、三層構造のシート状接着剤層1の形成方法は特に制限されないが、中間層1cを接着剤溶液に浸漬する方法、中間層1c上に接着剤溶液を塗布し乾燥する方法、それぞれにシリコーン、フッ素等の離型処理を施した一般的な剥離ライナーに別途形成した接着剤層を中間層1cに熱ラミネートにより貼り合わせる方法等により行うことができる。
【0030】
一方、本発明の剥離ライナー2は、図1乃至図3に示す通り、支持基材2a上にアクリル系粘着剤層2bを設けたものである。本発明の剥離ライナー2に設けられているアクリル系粘着剤層2bは、上記アクリル系粘着剤を支持基材2a上に塗布し乾燥する方法、シリコーン、フッ素等の離型処理を施した一般的な剥離ライナーに設けたアクリル系粘着剤層2bを支持基材2aに転写する方法等により形成することができる。
【0031】
通常、支持基材2aの厚さは、25〜188μm程度が好適である。アクリル系粘着剤層2bは0.5〜150μm、より好ましくは5〜100μmとなるように形成したものである。剥離ライナー2の厚さのトータルは特に限定されないが、通常20〜200μm程度にすれば良い。
【0032】
支持基材2aは、特に制限されないが、一般な公知の紙、ポリエステル、ポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド等のプラスチックフィルム等を用いることができる。これら支持基材2aのなかでもその耐熱性及び発塵性の観点からポリエステル及びポリエチレン等のプラスチックフィルムが好ましい。
【0033】
アクリル系粘着剤層2bには、アクリル系ポリマーをベースポリマーとする各種アクリル系粘着剤を特に制限なく使用できるが、シート状接着剤層1(加熱接着剤層1a)との易剥離性、シート状接着剤層1(加熱接着剤層1a)への糊残り性から、ガラス転移温度が−70〜0℃、さらには−60〜−20℃のアクリル系ポリマーを用いるのが好適である。ガラス転移温度が−70℃より低いと、粘着感が大きく剥離しづらくなる傾向があり、シート状接着剤層1(加熱接着剤層1a)に糊残りを起こして、シート状接着剤層1(加熱接着剤層1a)の接着機能を阻害するおそれがある。他方、ガラス転移温度が0℃より高いと軽剥離化しすぎて、加工時にウキ等を生じる可能性がある。
【0034】
本発明に用いられるアクリル系粘着剤の主成分として用いられるアクリル系ポリマーの主骨格を構成する、アルキル(メタ)アクリレートのアルキル基の平均炭素数は2〜14程度のものであり、たとえば、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、n−へキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、などがあげられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0035】
アクリル系ポリマーには、前記アルキル(メタ)アクリレートと共重合可能なモノエチレン性不飽和単量体を共重合可能である。モノエチレン性不飽和単量体をアルキル(メタ)アクリレートと共重合することにより、アクリル系ポリマーに官能基や極性基を導入することができ耐熱性や接着性の改善、改質をすることができる。モノエチレン性不飽和単量体としては、たとえば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、シアノアルキル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、置換(メタ)アクリルアミド、N−ビニルカプロラクタム、アクリロニトリル、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸グリシジル、酢酸ビニルなどが挙げられ、その目的に応じて1種または2種以上を使用することができる。
【0036】
なお、アクリル系ポリマーの重合方式は任意であり、溶液重合法、乳化重合法や電子線ないし紫外線などによる光重合法またはそれらの併用法などの付加重合法などの適宜な方式を採用できる。
【0037】
また、前記アクリル系粘着剤は、架橋剤を含有することができる。架橋剤としては、ポリイソシアネート化合物、ポリアミン化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂等があげられる。さらに、前記アクリル系粘着剤には、必要に応じて粘着付与剤、可塑剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、シランカップリング剤を等を本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜に使用することもできる。
【0038】
また前記アクリル系粘着剤中には、形成されるアクリル系粘着剤層2bの易剥離性を更に向上させるために、加熱発泡によりまたは紫外線照射により硬化して、剥離性の機能を発現し向上させる添加剤を加えることができる。
【0039】
加熱発泡機能を付与しうる添加剤としては、たとえば、熱膨張性微粒子があげられる。熱膨張性微粒子としては、ブタン、プロパン、ペンタンなどの如き低沸点の適宜のガス発泡性成分をカプセル化した熱膨張性マイクロカプセルを用いることができる。紫外線硬化性を付与しうる添加剤としては、紫外線硬化性のモノマーやオリゴマーがあげられる。紫外線硬化性のモノマーとしては、たとえば、ウレタンオリゴマー、ウレタン(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリストールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリストールモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレートなどがあげられる。また紫外線硬化性のオリゴマーはウレタン系、ポリエーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリブタジエン系など種々のオリゴマーがあげられる。
【0040】
なお、加熱発泡剥離タイプのアクリル系粘着剤層を設けた剥離ライナーとしては、たとえば、リバアルファ(日東電工(株)製)が、紫外線硬化による剥離機能を付加したタイプのアクリル系粘着剤層を設けた剥離ライナーとしては、エレップホルダー(日東電工(株)製)等が市販品として入手できる。
【0041】
本発明の剥離ライナー付き加熱接着シートは、前記シート状接着剤層1の加熱接着剤層1aと剥離ライナー2のアクリル系粘着剤層2bを貼り合わせることにより製造することができる。なお、シート状接着剤層1を形成したシリコーン、フッ素等の離型処理を施した一般的な剥離ライナーは適宜に剥離することができる。必要により、シート状接着剤層1(図2、図3では1b)にはさらに剥離ライナー2を貼り合わせることもできる。
【0042】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を記載してより具体的に説明する。なお、以下において部とあるのは重量部を意味するものである。
【0043】
実施例1
(剥離ライナーの製造)
2−エチルヘキシルアクリレート90部、アクリル酸10部、酢酸エチル210部および2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.4部をフラスコに仕込み、系内を十分に窒素ガスで置換した後、60〜80℃に加熱攪拌して溶液重合を行い、粘度が約120ポイズ、重合率が99.0重量%のアクリル系ポリマー(ガラス転移温度−54℃)の溶液を得た。この溶液100部に対し、架橋剤としての多官能イソシアネート化合物2部を添加混合してアクリル系粘着剤組成物を調製した。この組成物を、厚さが50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、熱風循環乾燥機中40℃で5分間乾燥後120℃で7分間乾燥後し、アクリル系粘着剤層が30μmである本発明の剥離ライナーを得た。
【0044】
(加熱接着剤層の形成)
シリコーンにより離型処理したポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、これをシリコーン離型処理フィルムという)上に、エチレン−メタクリル酸共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、ニュクレルN2030H、密度0.95g/cm3 )を、150℃のホットプレート上でホットメルトコーティングし、厚さ50μmの加熱接着剤層を形成した。
【0045】
(剥離ライナー付き接着シートの製造)
上記剥離ライナーのアクリル系粘着剤層と上記シリコーン離型処理フィルム上に形成した加熱接着剤層をラミネーターにより貼り合わせた後、シリコーン離型処理フィルムを剥離し、本発明の剥離ライナー付き接着シートを得た。
【0046】
実施例2
(加熱接着剤層の形成)
エチレン−メタクリル酸共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、ニュクレル N2030H、密度0.95g/cm3 )45重量部、マレイン酸変成ブロック共重合体(旭化成工業(株)製、タフテックM1943、密度0.90g/cm3 )50重量部およびエポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコート828)5重量部を濃度20重量%となるようにトルエン溶媒に溶解し接着剤溶液を作成した。この接着剤溶液を、シリコーン離型処理フィルム上に塗布した後、150℃で3分乾燥させる事により、厚さ50μmの加熱接着剤層を形成した。
【0047】
(剥離ライナー付き接着シートの製造)
実施例1において製造した剥離ライナーのアクリル系粘着剤層と上記シリコーン離型処理フィルム上に形成した加熱接着剤層をラミネーターにより貼り合わせた後、シリコーン離型処理フィルムを剥離し、本発明の剥離ライナー付き接着シートを得た。
【0048】
実施例3
実施例1(剥離ライナー付き接着シートの製造)において、剥離ライナーとして、加熱発泡剥離機能を有するアクリル系粘着剤層を形成した剥離ライナー「リバアルファ3195H」(日東電工(株)製、180℃発泡タイプ)を使用した以外は、実施例1と同様にして剥離ライナー付き接着シートを得た。
【0049】
実施例4
実施例1(剥離ライナー付き接着シートの製造)において、剥離ライナーとして、紫外線照射により硬化し剥離機能を発現するアクリル系粘着剤層を形成した剥離ライナー「エレップホルダーUE−20」(日東電工(株)製)を使用した以外は、実施例1と同様にして剥離ライナー付き接着シートを得た。
【0050】
実施例5
(加熱接着剤層の形成)
シリコーン離型処理フィルム上に、エチレン−メタクリル酸共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、ニュクレルN2030H、密度0.95g/cm3 )を、150℃のホットプレート上でホットメルトコーティングし厚さ20μmの加熱接着剤層を形成した。次いで、厚さ25μmのポリイミドフィルム(宇部興産社製、商品名:ユーピレックス)の両面に、先程形成した厚さ20μmの加熱接着剤層を120℃のラミネーターにより貼り合わせ総厚65μmのシート状接着剤層を形成した。
【0051】
(剥離ライナー付き接着シートの製造)
上記シート状接着剤層の片側のシリコーン離型処理フィルムを剥離し、当該剥離した面の加熱接着剤層と、実施例1において製造した剥離ライナーのアクリル系粘着剤層とをラミネーターにより貼り合わせた後、シート状接着剤層のもう一方の片側のシリコーン離型処理フィルムを剥離し、本発明の剥離ライナー付き接着シートを得た。
【0052】
比較例1
剥離ライナーとしての、シリコーンにより離型処理した厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、エチレン−メタクリル酸共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、ニュクレルN2030H、密度0.95g/cm3 )を、150℃のホットプレート上でホットメルトコーティングし、厚さ50μmの加熱接着剤層を有する剥離ライナー付き加熱接着シートを得た。
【0053】
比較例2
剥離ライナーとしての、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、エチレン−メタクリル酸共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、ニュクレルN2030H、密度0.95g/cm3 )を、150℃のホットプレート上でホットメルトコーティングし、厚さ50μmの加熱接着剤層を有する剥離ライナー付き加熱接着シートを得た。
【0054】
比較例3
(加熱接着剤層の形成)
エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製,エピコート1007)44重量部、フェノール樹脂(荒川化学(株)製,タマノルP180)35重量部、アクリロニトリルブタジエンゴム(JSR(株)製,PNR−1H)20重量部およびイミダゾール(四国化成(株),キュアゾールC11Z)1部を、濃度20重量%となるようにメチルエチルケトン溶媒に溶解し接着剤溶液を調製した。この接着剤溶液をシリコーン離型処理フィルム上に塗布した後、150℃で3分乾燥させる事により、厚さ50μmの加熱接着剤層を形成した。
【0055】
(剥離ライナー付き接着シートの製造)
上記シート状接着剤層の片側のシリコーン離型処理フィルムを剥離し、当該剥離した面の加熱接着剤層と、実施例1において製造した剥離ライナーのアクリル系粘着剤層とをラミネーターにより貼り合わせた後、シート状接着剤層のもう一方の片側のシリコーン離型処理フィルムを剥離し、剥離ライナー付き接着シートを得た。
【0056】
参考例1
実施例1(加熱接着剤層の形成)において、エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製,エバフレックス40,密度0.97g/cm3 )を用いた以外は実施例1と同様にして、加熱接着剤層を形成した。また、実施例1と同様にして剥離ライナー付き加熱接着シートを得た。
【0057】
上記の実施例1〜5、比較例1〜3及び参考例1の剥離ライナー付き加熱接着シートについて、以下の方法により、加工性、剥離性の試験を行った。これらの結果は表1に示される通りである。
【0058】
<加工性試験方法>
剥離ライナー付き加熱接着シートを直径9mmの円状に打ち抜いたときに、剥離ライナーのウキ等を目視により観察した。ウキ等無きものを○、ウキ等の発生したものを×とした。
【0059】
<剥離性試験方法>
幅50mmに切断した剥離ライナー付き加熱接着シートを、SUS板に150℃でラミネートし貼り合わせた。このサンプルを温度23度、湿度65%RHの雰囲気条件で30分放置後、23度の雰囲気条件で、引張り速度300mm/minで180°方向に剥離ライナーを引き剥がし、その最大値の剥離強度を測定した。なお、実施例3については180°で1分加熱後に、また実施例4については光量460mj/cm2 の紫外線を照射後に測定を行った。一般的に、剥離強度が2N/50mm以下の場合に剥離性が良好である。
【0060】
【表1】
Figure 0004666550
表1より明らかなように本発明の実施例1〜5の剥離ライナー付き加熱接着シートは加工時のウキ等が無く、また剥離強度が低いため被着体に貼り合わせた後も容易に剥離することが可能である。これに対して、比較例1のように、従来のシリコーン型剥離剤により離型処理された剥離ライナーを用いた場合には、加工時にも剥離強度が低くウキ等を生じる。また比較例2のように離型処理のされていないポリエステルフィルムを剥離ライナーを用いた場合には、加工時のウキ等はないが、被着体に貼り合わせた後の剥離強度が大きく、剥離が非常に困難であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離ライナー付き加熱接着シートの一例である。
【図2】本発明の剥離ライナー付き加熱接着シートの一例である。
【図3】本発明の剥離ライナー付き加熱接着シートの一例である。
【符号の説明】
1 シート状接着剤層
1a 加熱接着剤層
1b 加熱接着剤層
1c 中間層
2 剥離ライナー
2a 支持基材
2b アクリル系粘着剤層

Claims (8)

  1. 加熱接着剤層を有するシート状接着剤層に剥離ライナーが設けられている剥離ライナー付き加熱接着シートであって、前記加熱接着剤層がポリオレフィン系樹脂を含有する加熱接着剤により形成されたものであり、かつ前記剥離ライナーが支持基材上にアクリル系粘着剤層を設けたものであり、当該加熱接着剤層に、当該剥離ライナーのアクリル系粘着剤層が剥離可能に設けられていることを特徴とする剥離ライナー付き加熱接着シート。
  2. 加熱接着剤層を形成するポリオレフィン系樹脂の密度が0.880〜0.960g/cm3 であることを特徴とする請求項1記載の剥離ライナー付き加熱接着シート。
  3. 加熱接着剤層を形成するポリオレフィン系樹脂が、エチレンと極性基含有モノマーとのコポリマーまたはグラフトポリマーであることを特徴とする請求項1または2記載の剥離ライナー付き加熱接着シート。
  4. アクリル系粘着剤層が、加熱発泡剥離機能を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の剥離ライナー付き加熱接着シート。
  5. アクリル系粘着剤層が、紫外線を照射することにより硬化し、剥離機能が向上するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の剥離ライナー付き加熱接着シート。
  6. シート状接着剤層が、接着剤層/接着剤層の二層構造からなり、接着剤層の少なくとも一つがポリオレフィン系樹脂を含有する加熱接着剤により形成された加熱接着剤層であり、当該加熱接着剤層の少なくとも一方に、剥離ライナーが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の剥離ライナー付き加熱接着シート。
  7. シート状接着剤層が、接着剤層/中間層/接着剤層の三層構造からなり、接着剤層の少なくとも一つがポリオレフィン系樹脂を含有する加熱接着剤により形成された加熱接着剤層であり、当該加熱接着剤層の少なくとも一方に、剥離ライナーが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の剥離ライナー付き加熱接着シート。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の剥離ライナー付き加熱接着シートに用いる、支持基材上にアクリル系粘着剤層が設けられている加熱接着シート用剥離ライナー。
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