JP4661287B2 - ガラス部材とその製造方法、それを用いた読取装置および画像形成装置 - Google Patents

ガラス部材とその製造方法、それを用いた読取装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、PPC複写機、スキャナ等に搭載される読み取り用ガラス部材に関する。
一般に、原稿を光学的に読み取る読取装置(スキャナー等)において、原稿を焦点位置に正しく規制、配置させることを目的としてガラス等の光透過部材が用いられている。本明細書では、該部材のことをガラス部材若しくは読み取りガラスと称する。
自動原稿給紙タイプ複写機の原稿セットのための読み取りガラスに、高表面滑性と帯電防止を兼ね備えたガラス部材が採用されるようになってきている。
原稿供給時に発生する静電気による紙詰りを防止するため、読み取りガラスの表面をITO膜(錫をドープした酸化インジウムからなる導電性膜)や酸化錫膜などの透明導電膜で被覆して静電気が発生しないようにする技術が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。また、読み取りガラス表面の摩擦係数が大きいと紙詰りを起こし易くなるため、ガラス表面に潤滑剤を塗布することが行われている。
特許文献1では、読み取りガラス表面全面に導電性膜を施し、該導電性膜上に部分的に潤滑剤を塗布して摩擦低減処理を施し、原稿との摩擦が高い部分と低い部分とを形成し、搬送ローラが当接する部分を低摩擦とすることにより搬送性を向上することが行われている。
また、特許文献2では、読み取りガラスを酸化錫の導電性膜で被覆し、かつ表面粗さRaを3nm以下に低減して摩擦性を低減したのもが記載されている。
また、特許文献3では、読み取りガラスの少なくとも一方の表面にITO膜を15nm〜20nm形成することが記載されている。
しかしながら、上記の従来例では以下に示す様な欠点があった。
(1)上記に示される導電性の帯電防止膜は、いずれも鉛筆硬度HB〜5Hの硬度であり、これらの上に積層された低摩擦層は、その膜自体は頑強であっても、その下の帯電防止層(透明導電膜)が弱いため紙との摩擦により剥がれてしまうという問題があった。読み取りガラス表面の導電膜が形成されている部分と膜剥がれが生じた部分とでは透過率が2〜3%程度異なり、厳密には画像品質の差を生じてしまう。さらには、膜剥がれが生じた部分に粘着物などの異物が堆積し、黒スジなどの故障が発生する。
(2)膜剥がれが生じそうな部分はあらかじめ導電膜をつけないとするものについては、やはり膜のある部分と無い部分との透過率が異なり、濃度の低い灰色などの原稿画像では、境界の微妙な透過率の差が実画像として生じてしまう場合がある。さらに、膜無し部との境界での微小な段差に汚れが付着し画像劣化を促進させる恐れがある。
(3)さらに、前記従来例の問題として、用いられるシリコン系やフッ素系などの潤滑剤は、原稿をスムーズに低摩擦で搬送させる機能はあっても、原稿が持ち込む紙粉、粘着剤などに対し、付着抑制効果は十分でなかった。
特開平8−6177号公報 特開平9−208264号公報 特開2002−328439号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、読み取り用ガラス部材にトナーやほこり、粘着剤等が付着し難く、これにより黒点、黒スジなどの複写画質の低下が防止できるスキャナーや複写機等の画像形成装置の読み取り用ガラス部材を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の構成により解決することができた。
1.原稿を光学的に読み取るスキャナーの光源と原稿との間に位置するガラス部材の製造方法であって、大気圧プラズマ処理を行ったガラス基材表面の元素組成がSn3atm%以下であり、かつ該ガラス基材表面を大気圧プラズマ処理により活性化処理した後、フッ素原子を含有する低摩擦防汚膜を塗設することを特徴とするガラス部材の製造方法。
2.前記大気圧プラズマ処理が、二種の高周波電界を重畳させて施す処理であり、第一の高周波電界の強さをV1、第一の高周波電界の周波数をω1、第二の高周波電界の強さをV2.第二の高周波電界の周波数をω2としたときに、V1>V2、ω1<ω2であることを特徴とする前記1記載のガラス部材の製造方法。
.前記ガラス基材表面の活性化処理である大気圧プラズマ処理が、二種の高周波電界を重畳させて施す処理であり、第一の高周波電界の強さをV1、第一の高周波電界の周波数をω1、第二の高周波電界の強さをV2、第二の高周波電界の周波数をω2としたときに、V1>V2、ω1<ω2であることを特徴とする前記1または2に記載のガラス部材の製造方法。
.前記低摩擦防汚膜がウェット塗布で塗設されることを特徴とする前記1〜の何れか1項記載のガラス部材の製造方法。
.前記ガラス基材の低摩擦防汚膜を形成する面とは反対の面に帯電防止層を形成した後、低摩擦防汚膜を塗設することを特徴とする前記1〜の何れか1項記載のガラス部材の製造方法。
ガラス基材の低摩擦防汚膜を形成する表面の大気圧プラズマ処理を行った元素組成が、Sn3atm%以下であり、かつガラス基材の低摩擦防汚膜を形成する面を予め活性化処理を施した後、低摩擦防汚膜を形成する製造方法により、膜強度の高い低摩擦の薄膜を形成することができ、汚れ難く、搬送性に優れた読み取り用ガラス部材を簡易且つ低コストで提供することができた。
特にフロート法で形成されたガラスのトップ面(溶融Snに接触している面をボトム面、空気に触れている面をトップ面という。)に該低摩擦防汚膜を形成することが好ましい。
また、読み取り用ガラスの裏面(低摩擦防汚膜を形成した原稿と接触する面とは反対の面)に透明導電膜を形成することにより、ガラス表面の帯電を防止し、紙との直接の接触を防ぎ、導電膜の摩擦耐久性の問題を解消すると共に、静電気によるゴミ付着を防止した読み取り用ガラス部材を提供することができた。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明は、スキャナーや複写機等、紙状の原稿画像を読み取る画像形成装置等の原稿照明装置において、原稿に付着したゴミ、汚れ、粘着物や搬送時に発生する紙粉等が読み取り用ガラスに付着して複写画質の低下を引き起こすことから、ガラス基材の表面を予め活性化処理(後述する)を施した後、フッ素原子を含有する低摩擦防汚膜を塗設することにより、耐久性の高い低摩擦防汚膜が得られ、汚れの付着を防止し、搬送性を向上した読み取り用ガラス部材を提供することができたものである。
本発明においては、ガラス基材は材料そのものを表し、その表面を処理したり、加工することによりガラス部材とするものである。
本発明に係る低摩擦防汚膜の塗設には所謂フッ素原子を含有するシランカップリング剤を用いて塗設されることが好ましい。
本発明に好ましく用いられるシランカップリング剤としては、分子構造中にフッ化アルキルを置換基としてを有することが好ましく、特に分子構造中にフッ化アルキル間を酸素で結合した置換基を有することが好ましく、例えば、フルオロアルキルエーテル系の、パーフロロアルコキシパーフロロアルコキシトリイソプロポキシシラン等であり、置換基中に酸素原子を含有させることにより置換基がフレキシブル構造となり、薄膜で、膜強度の高い低摩擦性の薄膜を形成することができる。これらのシランカップリング剤としては、例えばダイキン社製オプツールDSX、旭ガラス社製サイトップ等の市販のものを入手することができる。
これらのシランカップリング剤を用いてガラス基材表面にフッ素原子を含有する低摩擦防汚膜を塗設する方法としては、スピンコート塗布、ディップ塗布、エクストルージョン塗布、ロールコート塗布スプレー塗布、グラビア塗布、ワイヤーバー塗布、エアナイフ塗布等、特に制限されないが、シランカップリング剤を溶剤で希釈し、その中にガラス基材を浸積して塗布するディップコート法が簡便であり好ましい。
本発明においては、フッ素原子を含有する低摩擦防汚膜は少なくとも1面に、他の層を介さず塗設されていればよく、両面にフッ素原子含有膜が塗設されていてもよい。前記ディップコート法を用いると両面同時に塗設することができる。
更に、本発明においては、特定のフッ素原子含有層をガラス基材の1面に付与する前に該ガラス基材の表面をコロナ処理、プラズマ処理、大気圧プラズマ処理、火炎処理から選ばれる少なくとも一つの活性化処理を行うことが必要であり、特に後述する大気圧プラズマ処理或いはコロナ放電処理を行うことによりフッ素原子含有膜の耐久性を著しく向上する効果が得られる。
また、本発明においては、読み取り用ガラス部材の低摩擦防汚膜を塗設する面とは反対の面(両面にフッ素原子含有層を塗設した場合は、その何れか1方の面)に帯電防止用透明導電膜を形成することが好ましい。本発明においては、低摩擦防汚膜が形成された原稿用紙との接触面とは反対の面に導電膜を形成したものであって、背面電極効果により表面帯電抑制効果を有することを見いだしたものである。
即ち、表面帯電状態では、表面から垂直に(アースに向かって)電気力線が立つが、背面に導電層があると、その電気力線が背面に向う(下に潜る)ことによって、表面の帯電が無くなるために、ゴミなどの電気的な吸着を抑制することができる。
この帯電防止用透明導電膜はアースが取られていることが好ましい。使用される透明導電膜としては、酸化インジウム、錫をドープした酸化インジウム(ITO)或いは酸化錫膜等が好ましく、これらの面積抵抗は109Ω/□以下であることが更に好ましく、特に106Ω/□以下であることが好ましい。これらの膜は真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法や後述する大気圧プラズマ法等により被着させることが好ましい。
従来技術では、上記の様な透明導電膜は軟らかいため、その上に低摩擦層を形成しても透明導電膜ごと剥離されることがあったが、本発明の好ましい形態においては、膜面強度の低い透明導電膜をガラス基材の裏面(原稿用紙との非接触面)に形成し、ガラス基材の上面(原稿との接触面)に本発明のフッ素原子を含有する低摩擦防汚膜を他の層を介さず直接付与することにより、低帯電でトナーや紙粉を寄せ付けず、かつ低摩擦で、膜強度が強い、汚れにくく、搬送性に優れ、耐久性の高い読み取り用ガラス部材を提供することができた。
《XPSの測定》
本発明における表面の元素組成はXPS表面分析装置を用いて測定することができる。XPS表面分析装置としては、いかなる機種も使用することができるが、本発明の実施例においてはVGサイエンティフィック社製ESCALAB−200Rを用い、試料と検出器のなす角(テイクオフアングル)を30°にして測定した。
《大気圧プラズマ法》
ガラス基材表面の活性化処理やガラス基材の裏面に透明導電膜を形成する際に好ましく用いられる大気圧プラズマ法について、図をもって説明する。
図1は、2ステップ型の大気圧プラズマ装置の一例を示す概略構成図である。工程1(図中、一点鎖線で囲まれた領域)では、移動架台電極(第1電極)8と角形電極(第2電極)3により対向電極(放電空間)が形成され、該電極間に高周波電界が印加され、放電ガス10、薄膜形成ガス11及び補助ガス12を含有するガス1がガス供給管15を通して供給され、角形電極3に形成されたスリット5を通り放電空間に流出し、ガス1を放電プラズマにより励起し、移動架台電極8上に置かれた基材4の表面を励起されたガス1(図中、37)に晒すことにより、基材表面に薄膜が形成される。
次に、基材4は移動架台電極8と共に工程2(図中、二点鎖線で囲まれた領域)に除々に移動する。
工程2では、移動架台電極(第1電極)8と角形電極(第3電極)7とにより対向電極(放電空間)が形成され、該対向電極間に高周波電界が印加され、放電ガス13及び酸化性ガス14を含有するガス2がガス供給管16を通して供給され、角形電極7に形成されたスリット6を通り放電空間に流出し、放電プラズマにより励起され、移動架台電極8上に置かれた基材4の表面を励起されたガス2(図中、38)に晒すことにより、基材表面の薄膜が酸化処理される。移動架台電極8には支持台9上を往復移動、停止することが可能な移動手段(不図示)を有している。
また、ガス2の温度を調整するため、供給パイプ16の途中に温度調節手段17を有することが好ましい。
この工程1の薄膜形成工程と工程2の酸化処理工程間を移動架台により往復移動を繰り返すことにより、所望の膜厚を有する薄膜を形成することができる。
第1電極(移動架台電極)8には第1電源31が接続され、第2電極3には第2電源33が接続され、それらの電極と電源の間には各々第1フィルター32と第2フィルター34が接続されている。第1フィルター32は第1電源31からの周波数の電流を通過しにくくし、第2電源33からの周波数の電流を通過し易くし、また、第2フィルター34はその逆で、第2電源33からの周波数の電流を通過しにくくし、第1電源31からの周波数の電流を通過し易くするというそれぞれの機能が備わったフィルターを使用する。
図1の大気圧プラズマ処理装置の工程1では、第1電極8と第2電極3から構成され対向電極間に、第1電極8には第1電源31からの周波数ω1、電界の強さV1、電流I1の第1の高周波電界が印加され、また第2電極3には第2電源33からの周波数ω2、電界の強さV2、電流I2の第2の高周波電界が印加されるようになっている。第1電源31は第2電源33より高い高周波電界の強さ(V1>V2)を印加出来、また第1電源8の第1の周波数ω1は第2電源33の第2の周波数ω2より低い周波数を印加出来る。
同様に、工程2では第1電極8と第3電極7から構成されている対向電極間に、第1電極8からは第1電源31からの周波数ω1、電界の強さV1、電流I1の第1の高周波電界が印加され、また第3電極7からは第3電源35からの周波数ω3、電界の強さV3、電流I3の第3の高周波電界が印加されるようになっている。
第1電源31は第3電源35より高い高周波電界の強さ(V1>V3)を印加出来、また第1電源8の第1の周波数ω1は第3電源35の第2の周波数ω3より低い周波数を印加出来る。
また、図1に前述の高周波電界の強さ(印加電界強度)と放電開始電界の強さIV1の測定に使用する測定器を示した。25及び26は高周波電圧プローブであり、27及び28はオシロスコープである。
上述の様に、対向電極を形成する角形電極3と移動架台電極8には周波数の異なる2種の高周波電界を重畳することにより、窒素ガスのような安価なガスを用いても良好なプラズマ放電を形成することが可能であり、その後速やかに酸化雰囲気での処理を施すことにより、優れた性能を有する薄膜を形成することが可能である。
勿論、放電ガス、補助ガス、薄膜形成ガスの選択により、高周波電界を重畳することなく、1個の高周波電源によって大気圧プラズマ処理を行うことも可能である。
また、ガラス基材の表面を大気圧プラズマにより活性化処理する場合は、工程1のみで高周波電界を印加し、薄膜形成ガスを供給せず、放電ガス、補助ガスを選択することにより行うことができる。
次に、本発明の読み取り用ガラス部材が用いられた画像読取装置及び画像形成装置について説明する。
図2は、本発明の読み取り用ガラス部材を用いた画像形成装置としての複写機の一例を示す断面構成図である。
本体ユニットAAは、画像読み取り手段B、画像処理手段C、画像書き込み手段D、画像形成手段E、給紙手段F、搬送手段J、定着手段H等を備えている。
給紙手段Fは、カセット給紙部5Aと大容量給紙部(LCT)5B、手差し給紙部5Cを有する。搬送手段Jは、搬送ベルト6A、搬送路切り替え板6B、排紙ローラ6C等を備えている。
本体ユニットAAの上部には、原稿自動送り手段Aがあり、自動原稿送りユニットADFが搭載されている。
自動原稿送りユニットADFの原稿台上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り手段Bの光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれる。
CCDイメージセンサ1Aにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理手段Cにおいて、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み手段Dに信号を送る。
この原稿の画像読み込みから画像処理部分が画像読取装置でありスキャナーとなる部分である。
画像書き込み手段Dにおいては、半導体レーザからの出力光が画像形成手段Eの感光体ドラムに照射され、潜像を形成する。画像形成手段Eにおいては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙手段Fから送り出された転写紙Sは、転写領域において画像が転写される。
画像を担持した転写紙Sは、搬送ベルト6Aにより搬送され、定着装置Hにより定着される。定着装置Hは、発熱する定着ローラ710と圧着部材720とで形成されたニップに転写紙Sを挟持搬送させることによってトナー像の加熱・加圧定着を行う。
定着装置Hによって定着された転写紙Sは、排紙ローラ6Cから排紙トレイ6Dに排出される。
読み取り用ガラス部材G1及びG2は、光学系の原稿とCCDイメージセンサー1Aとの間に位置し、原稿を焦点距離の位置に規制するためのものである。
読み取り用ガラス部材G1は、光学系を定位置(P1)に固定し、原稿を移動して、スリット状に走査することにより原稿を読み込み位置に設置されたガラス部材であり、ADF上に載置される原稿dの1枚が原稿搬送手段のローラによって搬送され、ローラR1の下を通過中に、露光手段Lによる露光が行われ、原稿からの反射光は、固定位置にあるミラーユニットを経てCCDイメージセンサー1A上に結像され、読み取られる。
一方、読み取り用ガラス部材G2は、原稿を該読み取り用ガラス部材G2上に固定し、光学系をP2の位置で移動することにより、スリット状に走査して原稿を読み込むためのガラス部材である。
原稿画像読取部Bで読み取られた画像情報は、画像処理手段Cにより処理される。
また、画像データは画像形成に応じて呼び出され、当該画像データに従って、書き込み部Dにおけるレーザ光源が駆動され、感光体ドラム44上に露光が行われる。
本発明の読み取り用ガラス部材は少なくとも読み取り用ガラス部材G1に適用することが必要であり、原稿と接触する面には低摩擦防汚膜が形成されており、原稿との接触摩擦が行われるため、低摩擦とすることにより、紙粉等の汚れの発生を防止するとともに、低付着性とすることにより、粘着物等の付着を防止し、汚れの低減を図ることができる。
また、本発明の読み取り用ガラス部材は読み取り用ガラス部材G2にも適用されることが好ましい。
更に、本発明においては、読み取り用ガラス部材の原稿との接触面とは反対の面に透明導電性層を形成することにより、帯電を防止し、静電気による紙粉等の付着を防止することができ好ましい。
本発明では、モノクロ画像だけではなく、カラー画像を得るための画像形成にも適用されるもので、例えば複数個の画像形成ユニットを備え、各画像形成ユニットにてそれぞれ色の異なる可視画像(トナー画像)を形成してフルカラーのトナー画像形成を行う画像形成方法であってもよい。
以下の様にして、各読み取り用ガラス部材を作製した。
ガラス基材:オプトンジャパン製化学強化ガラスで3mm厚のものを用い、表面の元素組成を分析した結果、トップ面(A面)はSn0.5atm%であり、ボトム面(B面)はSn4atm%であった。
また、ガラス基材の表面のSn含有量を変化させるために、大気圧プラズマによるエッチング処理を行った。大気圧プラズマ法による活性化処理を施した表面は、元素組成の分析から表面のSn含有量が減少していることが分かり、大気圧プラズマ法による処理はSn含有量を本発明の3atm%以下とする方法の一つであると同時にガラス基材の表面の活性化処理に対応するものであることが分かった。なお、各試料のSnの含有量の測定結果を表1に示す。
表面の元素組成の測定には、XPS表面分析装置としてVGサイエンティフィック社製ESCALAB−200Rを用いて測定した。
比較例1
前記ガラス基材の両面にディップコート法により下記のフッ素原子含有膜を付与した。
フッ素原子含有膜を形成するシランカップリング剤として、ダイキン社製オプツールDSXを住友3M社製HFE−7100で0.1%に希釈し、該溶液中にガラス基材を浸積し、液滴を切り乾燥した。B面が比較例1の試料である。
比較例2
前記ガラス基材のB面をコロナ放電処理(春日電機社製AP−400、ギャップ3mm、30秒処理)により活性化処理を施した後、比較例1と同様にしてガラス基材の両面にディップコート法でフッ素原子含有膜を付与した。B面が比較例2の試料である。
比較例3
前記比較例2において、コロナ放電処理の前に、ガラス基材の表面を、前記ダイキン社製オプツールDSXの希釈に用いた住友3M社製HFE−7100中で1hr攪拌後、そのまま超音波洗浄を5min行い、純水でリンスして乾燥した以外は比較例2と同様にして、比較例3を作製した。
実施例1
ガラス基材のA面をコロナ放電処理(春日電機社製AP−400、ギャップ3mm、30秒処理)により活性化処理を施した後、比較例1と同様にしてフッ素原子含有膜を付与することにより実施例1を作製した。
実施例2
前記実施例1において、コロナ放電処理に代えて、ガラス基材のA面を下記に示す大気圧プラズマ法による活性化処理(100mm/secで20往復)を施した以外は実施例1と同様にして、実施例2を作製した。
実施例3
前記ガラス基材のB面を、大気圧プラズマ法による活性化処理(100mm/secで20往復)を行った以外は実施例2と同様にして、実施例3を作製した。
実施例4
前記実施例3において、大気圧プラズマ法による活性化処理(100mm/secで10往復)とした以外は実施例3と同様にして、実施例4を作製した。
実施例5
前記実施例3において、大気圧プラズマ法による活性化処理(100mm/secで2往復)とした以外は実施例3と同様にして、実施例4を作製した。
実施例6
前記実施例2において、フッ素原子含有膜を付与する前に、B面に下記に示す大気圧プラズマ法にて導電性SnO2膜を30nm製膜した後、ディップコート法により、両面にフッ素原子含有の低摩擦防汚膜を形成した。A面を実施例6とする。
下記に大気圧プラズマ法による処理を示す。
《大気圧プラズマによるガラス基材表面の活性化処理》
ガラス基材表面の活性化処理は図1の大気圧プラズマ装置を用いて、下記条件で工程1のみの処理を行った。
(電源条件)
重畳する電源:
高周波電源1:パール工業製高周波電源、電界周波数ω2:13.56MHz,電圧V2:6kV、電流I2:8mA/cm2、出力密度:11W/cm2、放電開始電圧IV1:3.5kV
高周波電源2:ハイデン研究所製インパルス高周波電源、電界周波数ω1:100kHz,電圧V1:6kV、電流I1:8mA/cm2、出力密度:16W/cm2
(電極条件)
第1電極の移動架台電極および第2電極の角形電極は角状の中空のチタンパイプに対し、誘電体としてセラミック溶射加工を行い作製した。
誘電体厚み:1mm
電極巾:40mm
印加電極温度:90℃
電極間ギャップ(図1中、G1):4.5mm
(ガス条件)
放電ガス N2:20slm
補助ガス O2:1slm
〈移動架台電極〉
移動架台電極の温度:200℃
工程1の移動架台電極8には高周波電源1(図1中、電源31)を接続し、角形電極3に高周波電源2(図1中、電源33)を接続した。移動速度100mm/secで各回数の往復処理を行った。
《大気圧プラズマによるSnO2製膜》
図1に示す大気圧プラズマ装置を用いて、2ステップ(工程1、工程2)製膜を行った。
工程1の角型電極3と工程2の角形電極7を並列に接続して電源の高圧側を接続し、移動架台電極8には電源の低圧側を接続した。図1において、電源として高周波電源31のみを用いたものである。下記工程1の還元条件で薄膜を形成した後、直ちに工程2の酸化処理を行った。これを200mm/secの移動速度で、工程1、工程2を繰り返し、約60回往復処理を行い、30nmのSnO2薄膜を形成した。
〈工程1の条件〉
(電源条件)
電源:パール工業性高周波電源、27MHz、10W/cm2
(電極条件)
上記ガラス基材の表面の活性化処理に同じ
(ガス条件)
テトラブチルスズ気化用Arガス:1slm(standerd litter per minite)、100℃
放電ガス Ar:10slm
補助ガス H2:0.02slm
〈工程2の条件〉
(電源条件)
電源:パール工業性高周波電源、27MHz、20W/cm2
(電極条件)
誘電体厚み:1mm
電極巾:40mm
印加電極温度:90℃
電極間ギャップ:4.5mm
(ガス条件)
放電ガス Ar:10slm
補助ガス O2:0.5slm
〈移動架台電極〉
移動架台電極の温度:200℃
《評価》
得られた各読み取り用ガラス部材を用いて下記の様な評価を行った。
《強制摩耗試験》
摩耗試験機HEIDON−14DRを用い、各読み取り用ガラス部材の表面と、連量55kgのコピー用紙面とを、1kg/cm2、20mm/secで、5000回の繰り返し摩耗試験を実施した。
〈接触角の測定及び表面エネルギーの計算〉
各読み取り用ガラス部材の上記強制摩耗試験の前後における表面の接触角をERMA社製のG−1接触角測定器を用いて測定した。撥水性の評価には水接触角、撥油性の評価にはヨウ化メチレン(CH22)の接触角を測定した。尚、表面エネルギーγdは水及びヨウ化メチレンの接触角から定法により計算で求めた。
《実機試験》
〈黒スジ、ゴミ付着〉
コニカミノルタ社製デジタル複写機7045を用い、図2に示す画像形成装置のG1の部分に各読み取り用ガラス部材を適用して実写評価を行なった。
連量が55kgの市販A3用紙を原稿として使用し、5000枚自動連続通紙を実施した。通紙後、連量55kgの市販A4用紙上に、JIS規格セロハンテープ(ニチバン社製)を20mm長さに市販テープカッターにて切断したものを縦14列、横7列に一面に張った評価用原稿を準備し、前記評価装置に4回通紙した。4枚目にプリントされた画像に写った黒スジの本数を故障として評価、更に通紙後、天板を開き、読み取りガラス上に堆積した異物の数をゴミ付着数として評価した。
〈マジック拭き取り試験〉
更に、読み取り用ガラス部材のローラで押されて通紙された部分に市販油性黒マジックインク(M500−T1)を用いてマジック拭き取り試験を行った。
マジック拭き取りの評価基準は以下の通りである。
◎:書けない、よくはじく
○:書けない、はじく
△:書けるがふき取れる
×:ふき取れない
各評価した結果を表1に示す。
Figure 0004661287
本発明の読み取り用ガラス部材は、比較試料に比べ、ゴミ付着数や黒スジ本数が非常に少なく、また、マジック拭き取り試験でも良好な結果を示し、耐久性に優れた低摩擦防汚膜が形成されていることが分かる。裏面にSnO2の透明導電膜を形成したものは、更に優れた性能を示すことが分かる。
2ステップ型の大気圧プラズマ装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の読み取り用ガラス部材を用いた画像形成装置の一例を示す断面構成図である。
符号の説明
3,7 角形電極
4 基材
8 移動架台電極(第1電極)
9 支持台
10 放電ガス
11 薄膜形成ガス
12 補助ガス
13 放電ガス
14 酸化ガス
31,33,35 高周波電源
101 画像形成装置
122、124 給紙トレイ
130、131 ミラーユニット
135 CCD
AA 本体ユニット
A 自動原稿搬送手段
B 原稿画像読取手段
C 画像処理手段
D 画像書き込み手段
E 画像形成手段
F 給紙手段
G1,G2 読み取り用ガラス部材
H 定着手段
J 搬送手段

Claims (5)

  1. 原稿を光学的に読み取るスキャナーの光源と原稿との間に位置するガラス部材の製造方法であって、大気圧プラズマ処理を行ったガラス基材表面の元素組成がSn3atm%以下であり、かつ該ガラス基材表面を大気圧プラズマ処理により活性化処理した後、フッ素原子を含有する低摩擦防汚膜を塗設することを特徴とするガラス部材の製造方法。
  2. 前記大気圧プラズマ処理が、二種の高周波電界を重畳させて施す処理であり、第一の高周波電界の強さをV1、第一の高周波電界の周波数をω1、第二の高周波電界の強さをV2、第二の高周波電界の周波数をω2としたときに、V1>V2、ω1<ω2であることを特徴とする請求項1記載のガラス部材の製造方法。
  3. 前記ガラス基材表面の活性化処理である大気圧プラズマ処理が、二種の高周波電界を重畳させて施す処理であり、第一の高周波電界の強さをV1、第一の高周波電界の周波数をω1、第二の高周波電界の強さをV2、第二の高周波電界の周波数をω2としたときに、V1>V2、ω1<ω2であることを特徴とする請求項1または2記載のガラス部材の製造方法。
  4. 前記低摩擦防汚膜がウェット塗布で塗設されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のガラス部材の製造方法。
  5. 前記ガラス基材の低摩擦防汚膜を形成する面とは反対の面に帯電防止層を形成した後、低摩擦防汚膜を塗設することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載のガラス部材の製造方法。
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