JP4660948B2 - 広告情報提供装置及び方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

広告情報提供装置及び方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告情報をネットワーク上で提供する広告情報提供装置及び方法、並びに記憶媒体に係り、特に、インターネットなどの広域ネットワークを経由して閲覧可能なウェブ・ページ上で「バナー広告」などの形式により付加的に広告情報を提供する広告情報提供装置及び方法、並びに記憶媒体に関する。
【0002】
更に詳しくは、本発明は、特定事業者による集中管理に頼ることなくローカライズされた広告情報を提供する広告情報提供装置及び方法、並びに記憶媒体に係り、特に、クライアント毎に適当な内容の広告コンテンツを選択して配信する広告情報提供装置及び方法、並びに記憶媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】
昨今、情報処理や情報通信などのコンピューティング技術が飛躍的に向上し、コンピュータ・システムが広汎に普及してきている。さらに、コンピュータ同士を相互接続するネットワーク・コンピューティング技術に対する要望も高まってきている。ネットワーク上では、各コンピュータのユーザ同士で、コンピュータ資源の共有や、情報の共有・流通・配布・交換などの協働的作業を円滑に行うことができる。
【0004】
コンピュータ同士を相互接続するネットワークの形態は様々である。例えば、EthernetやBluetoothのような局所に敷設されたLAN(Local Area Network)や、LAN同士を専用線などで相互接続して構成されるWAN(Wide Area Network)、さらには、ネットワーク同士の相互接続を繰り返し行った結果として文字通り世界規模のネットワークへ成長を遂げた「インターネット」(The Internet)など様々である。
【0005】
「インターネット」は、各大学や研究機関等に設置されたサーバ(主にUNIXワークステーション)が自主的に相互接続を繰り返した結果、巨大ネットワークへと成長するに至った、字義とおり、ネットワークのネットワークである。現在、インターネット上には無数のサーバが接続されており、各サーバは、各種の資源オブジェクトを無数のクライアントに公開している。インターネット上のサーバどうしは、通常、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)ベースで相互接続されている。
【0006】
インターネット上では、WWW(World Wide Web)、News、TELNET(TELetypewriter NETwork)、FTP(File Transfer Protocol)、Gopherなど、多数のサービスが公開されている。
【0007】
このうち、WWWは、ハイパーリンク構造の情報空間を提供する広域情報検索システムであり、インターネットの爆発的な成長や急速な普及を遂げる最大の要因ともなっている。WWWは、テキスト、画像、音声などの各種メディアをハイテキスト形式で閲覧することができる広域情報検索システムである。WWW上で扱われるハイパーテキスト情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)と呼ばれるハイパーテキスト形式の記述言語で記述される。現在、インターネット上には無数のHTMLドキュメントすなわち情報資源が、有償又は無償で公開されている。TCP/IPに従えば、これらHTMLドキュメントを始めとする各種の情報資源は、URL(Uniform Resource Locator)という形式の識別子によって特定され、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルに従って転送することができる(周知)。
【0008】
現在、WWWを始めとする広域的な情報検索システムを利用して、インターネット上ではさまざまな情報資源が公開されている。このような情報資源の提供サービスを有償とするか又は無償とするかは、情報提供者すなわちプロバイダの意思に委ねられている。多くの場合、情報提供者は無償で情報公開サービスを提供し、代わりに、いわゆる「バナー広告」をウェブ・ページ上に表示させて、スポンサから得た広告収入をサイト運営費や利益に充当する。この場合、情報資源の利用者は、バナー広告を見ることによって情報利用料を支払うことになる。
【0009】
言うまでもなく、宣伝効果の高いバナー広告を表示させることにより、スポンサは増収益となり、その見返りとしてプロバイダの利益も増大する。この結果、プロバイダはよりよい情報資源の提供に努めることができ、ひいてはネットワーク産業界の発展にも貢献する。
【0010】
従来、ウェブ・ページ上で提供されるバナー広告などの広告コンテンツは、当のサイトあるいは特定の広告業者によって集中管理されていた。このため、広域ネットワーク上では、すべてのクライアントに対して同じすなわち均一な内容の広告コンテンツしか提供することができない。
【0011】
しかしながら、クライアント・ユーザ毎に趣味や嗜好、ニーズは区々であり、同じ内容の広告コンテンツでは各クライアントに対して同じ広告効果を期待することはできない。
【0012】
言い換えれば、従来からある集中管理型の配信方法ではなく、クライアント毎に適当な内容の広告コンテンツを選択して配信することが、より高い宣伝効果を期待できるものと思料される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、インターネットなどの広域ネットワークを経由して閲覧可能なウェブ・ページ上において、「バナー広告」などの形式により付加的な広告情報を効果的に提供することができる、優れた広告情報提供装置及び方法、並びに記憶媒体を提供することにある。
【0014】
本発明の更なる目的は、特定事業者による集中管理に頼ることなくローカライズされた広告情報を提供することができる、優れた広告情報提供装置及び方法、並びに記憶媒体を提供することにある。
【0015】
本発明の更なる目的は、クライアント毎に適当な内容の広告コンテンツを選択して配信することができる、優れた広告情報提供装置及び方法、並びに記憶媒体を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、広告情報付きのコンテンツを提供する広告情報提供装置又は方法であって、
コンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信手段又はステップと、
コンテンツの要求元が広告添付を許可されているか否かを判別する要求元判別手段又はステップと、
コンテンツ要求元が広告添付を許可されている場合には、要求コンテンツ中の書き換え可能な広告情報にコンテンツ要求元が認識可能な情報を付加する情報付加手段又はステップと、
要求されたコンテンツを要求元に返信するコンテンツ送信手段又はステップと、
を具備することを特徴とする広告情報提供装置又は方法である。
【0017】
ここで、前記情報付加手段又はステップは、書き換え可能な広告情報であることのマーク、及び/又は、該広告情報のレイアウトやサイズを付加するようにしてもよい。
【0018】
また、コンテンツは、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)形式で記述されたファイルである。このような場合、前記コンテンツ要求受信手段又はステップ、及び、前記コンテンツ送信手段又はステップは、WWW(World Wide Web)情報空間上でHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルに従ってコンテンツの要求及び応答を送受信することができる。また、前記情報付加手段は、タグ・データ形式で情報を付加することができる。
【0019】
本発明の第1の側面に係る広告情報提供装置、又は、本発明の第1の側面に係る広告情報提供方法を実装した装置は、例えば、HTTPサーバとして稼働して、ウェブ・ページを要求するHTTPクライアントとの間を取り持つプロキシ・サーバに対して、ウェブ・ページ中の広告情報のローカライズすなわちローカル広告の添付を許諾することができる。
【0020】
本発明の第1の側面に係る広告情報提供装置又は方法によれば、HTTPクライアントからのHTMLファイルなどのコンテンツ要求を中継するプロキシ・サーバがローカル広告の許諾を受けている場合には、要求されたコンテンツに書き換え可能な広告情報が含まれている場合には、この広告情報にプロキシ・サーバが認識可能な情報を付加してからコンテンツを返信する。
【0021】
したがって、プロキシ・サーバにおいては、書き換え可能な広告情報の位置やレイアウトを検出することができ、さらに、これと置き換えることができるサイズのローカル広告を用意することができる。また、コンテンツ要求元であったHTTPクライアントが書き換え可能な広告情報を要求したことに応答して、プロキシ・サーバがローカライズされた広告情報を返信することで、HTTPクライアントに対してローカライズされたウェブ・ページを提供することができる。広告情報のローカライズに際し、HTTPクライアントは、自己が要求する広告情報がローカライズされているか否かをまったく意識する必要はない。
【0022】
また、本発明の第2の側面は、コンテンツ中の広告情報をローカライズする広告情報提供装置又は方法であって、
コンテンツ要求に応じてコンテンツを取得するコンテンツ取得手段又はステップと、
取得したコンテンツ中で置換可能な広告情報を検出して、自己が識別可能なローカル広告識別情報に変換するコンテンツ変換手段又はステップと、
該検出された広告情報に置き換わるローカル広告情報を作成するローカル広告作成手段又はステップと、
前記コンテンツ変換手段又はステップによる変換後のコンテンツをコンテンツ要求元に返信するコンテンツ送信手段又はステップと、
ローカル広告識別情報の要求に応答して、該当するローカル広告情報を返信するローカル広告提供手段又はステップと、
を具備することを特徴とする広告情報提供装置又は方法である。
【0023】
ここで、前記コンテンツ変換手段又はステップは、コンテンツ中で置換可能な広告情報のうち一部のみを自己が識別可能な識別情報に変換するようにしてもよい。このような場合、あるコンテンツを完全にローカライズするために、広告情報提供装置又は方法を多段で構成することができる。
【0024】
また、コンテンツは、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)形式で記述されたファイルである。このような場合、前記コンテンツ取得手段又はステップ、前記コンテンツ送信手段又はステップ、及びローカル広告提供手段又はステップは、WWW(World Wide Web)情報空間上でHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルに従ってコンテンツの要求及び応答を送受信することができる。また、前記コンテンツ変換手段又はステップは、タグ・データ形式で自己が識別可能なローカル広告識別情報を付加することができる。
【0025】
本発明の第2の側面に係る広告情報提供装置、又は、本発明の第1の側面に係る広告情報提供方法を実装した装置は、例えば、ウェブ・ページを要求するHTTPクライアントとの間を取り持つプロキシ・サーバとして稼働して、ウェブ・ページを提供する所定のHTTPサーバから、ウェブ・ページ中の広告情報のローカライズすなわちローカル広告の添付の許諾を受けることができる。
【0026】
このプロキシ・サーバにおいては、HTTPクライアントから要求されたウェブ・ページを所定のHTTPサーバから取り寄せる際に、書き換え可能な広告情報の位置やレイアウトを検出することができる。さらに、このプロキシ・サーバにおいては、広告情報と置き換えることができるサイズのローカル広告を用意することができる。また、コンテンツ要求元であったHTTPクライアントが書き換え可能な広告情報を要求したことに応答して、プロキシ・サーバがローカライズされた広告情報を返信することで、HTTPクライアントに対してローカライズされたウェブ・ページを提供することができる。広告情報のローカライズに際し、HTTPクライアントは、自己が要求する広告情報がローカライズされているか否かをまったく意識する必要はない。
【0027】
また、本発明の第3の側面は、広告情報付きのコンテンツを提供する処理をコンピュータ・システム上で実行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ・ソフトウェアは、
コンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信ステップと、
コンテンツの要求元が広告添付を許可されているか否かを判別する要求元判別ステップと、
コンテンツ要求元が広告添付を許可されている場合には、要求コンテンツ中の書き換え可能な広告情報にコンテンツ要求元が認識可能な情報を付加する情報付加ステップと、
要求されたコンテンツを要求元に返信するコンテンツ送信ステップと、
を具備することを特徴とする記憶媒体である。
【0028】
また、本発明の第4の側面は、コンテンツ中の広告情報をローカライズする処理をコンピュータ・システム上で実行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ・ソフトウェアは、
コンテンツ要求に応じてコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、
取得したコンテンツ中で置換可能な広告情報を検出して、自己が識別可能なローカル広告識別情報に変換するコンテンツ変換ステップと、
該検出された広告情報に置き換わるローカル広告情報を作成するローカル広告作成ステップと、
前記コンテンツ変換ステップによる変換後のコンテンツをコンテンツ要求元に返信するコンテンツ送信ステップと、
ローカル広告識別情報の要求に応答して、該当するローカル広告情報を返信するローカル広告提供ステップと、
を具備することを特徴とする記憶媒体である。
【0029】
本発明の第3又は第4の各側面に係る記憶媒体は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読な形式で提供する媒体である。このような媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やFD(Floppy Disk)、MO(Magneto-Optical disc)などの着脱自在で可搬性の記憶媒体である。あるいは、ネットワーク(ネットワークは無線、有線の区別を問わない)などの伝送媒体などを経由してコンピュータ・ソフトウェアを特定のコンピュータ・システムに提供することも技術的に可能である。
【0030】
このような記憶媒体は、コンピュータ・システム上で所定のコンピュータ・ソフトウェアの機能を実現するための、コンピュータ・ソフトウェアと記憶媒体との構造上又は機能上の協働的関係を定義したものである。換言すれば、本発明の第3及び第4の各側面に係る記憶媒体を介して所定のコンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1及び第2の各側面に係る広告情報提供装置及び方法と同様の作用効果を得ることができる。
【0031】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
【0033】
第1の実施形態
図1には、本発明が適用されるコンピュータ・ネットワークの構成を模式的に示している。
【0034】
ここで言うコンピュータ・ネットワークは、例えばインターネットのような広域ネットワークを想定している。コンピュータ・ネットワーク上には、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルに従って、多数のホスト端末10A,10B,…が相互接続されており、情報資源を共有し合っている。TCP/IPネットワーク上で公開される情報資源の所在は、URL(Uniform Resource Locator)形式で記述された資源識別子によって表すことができる。
【0035】
コンピュータ・ネットワーク上で公開される情報資源の一部は、HTML(Hyper Text Markup Language)と呼ばれるハイパーテキスト形式の記述言語で記述されている。TCP/IPネットワーク上では、各ホスト端末10A,10B…は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルに従ってHTMLコンテンツを転送することができる。
【0036】
インターネット上では、WWW(World Wide Web)のような分散型の情報検索サービスによってHTMLコンテンツが利用に供される。すなわち、HTTPクライアント50は、例えばWWWブラウザを用いてURL形式で情報資源を指定したり、あるいはブラウザ画面上でURLなどのリンク参照情報が埋め込まれたアンカーを指定することによって、HTMLコンテンツの取得を要求するHTTPリクエストを送信する。これに対しHTTPサーバ10は、該当するHTMLコンテンツを返信する。
【0037】
以下では、所定のHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)サーバがバナー広告を含むウェブ・ページをインターネット上で公開している場合を例にとって、本発明の実施形態について説明する。
【0038】
本発明を実現可能なコンピュータ・ネットワーク上では、広告情報を配信する広告主又は広告代理店の端末20が接続されている。HTMLコンテンツを公開するHTTPサーバ10は、この広告主・広告代理店端末20から取得した広告情報を利用して、例えばバナー広告などの形式で広告情報を公開コンテンツ中に埋め込むことができる。また、広告主・広告代理店端末20は、ローカル広告添付用プロキシ・サーバ30(後述)と通信して、そのローカル広告データベースに広告情報(例えば、ローカライズされた広告情報)を転送するようになっている。
【0039】
また、コンピュータ・ネットワーク上のHTTPサーバ10のうち少なくとも1つは、ローカル広告許諾HTTPサーバとして稼働する。ローカル広告許諾HTTPサーバは、元のHTMLコンテンツ中に貼り付けられている広告情報をローカライズされた他の広告(以下では、「ローカル広告」とも呼ぶ)に置き換えることの是非を決定する機能を持つ。このローカル広告許諾HTTPサーバは、ローカル広告の添付許諾のあるプロキシ・サーバ情報を保管する添付許諾プロキシ・データベース15を付設しており、プロキシ・サーバからのメッセージを受信するとこのデータベース15に問い合わせて、必要に応じて広告情報を添付したウェブ・ページすなわちHTMLコンテンツを接続要求のあったプロキシ・サーバに送信するようになっている。
【0040】
インターネットのような広域的なネットワークには、例えばプロキシ・サーバ30を介して、LAN(Local Area Network)やイントラネットのようなアクセス権限が制限された内部(又は局所)ネットワークが接続されている。プロキシ・サーバ30は、インターネットから内部ネットワークへのアクセスを制限してセキュリティの維持を行ったり、キャッシュ機能による内部ネットワークのトラフィック制御などを行う。
【0041】
本実施形態では、プロキシ・サーバ30のうち少なくとも1つは広告添付プロキシ・サーバとして稼動し、内部ネットワーク上のHTTPクライアントに対してローカライズされた広告情報を提供する。広告添付プロキシ・サーバは、ローカル広告を保管するためのローカル広告データベース35を付設しており、必要に応じて、任意のHTTPサーバ10A,10B,…、内部ネットワーク上のHTTPクライアント50A,50B,…、あるいは、中継を行う他のプロキシ30’とHTTPプロトコルに従った通信を行う。また、広告添付プロキシ・サーバは、認証可能なFTP(File Transfer Protocol)プロトコルなどに従って、広告主・広告代理店端末20と通信して、ファイル転送などの形式で広告コンテンツを受信することができる。
【0042】
内部ネットワーク上には、WWWブラウザによってHTMLコンテンツを閲覧可能なHTTPクライアントが接続されている。HTTPクライアントは、HTTPプロトコルを使用して、プロキシ・サーバ30に対して、インターネット上の一般的なHTTPサーバ10やローカル広告許諾サーバからウェブ・ページすなわちHTMLコンテンツを要求することができる。
【0043】
HTTPサーバ10によって公開されるHTMLコンテンツは、HTTPクライアント50側ではWWWブラウザによってウェブ・ページという形式で画面構成され、表示出力される。図2には、一般的なウェブ・ページの構成を例示している。同図に示すように、ウェブ・ページ上には、画像やテキストなどウェブ・ページ本来の構成要素の他に、広告情報(バナー広告)のような付加的な情報が表示される。
【0044】
本発明で対象とする広告は、図2に示したウェブ・ページ中の広告のような適当な画像としてウェブ・ページ内に含まれたコンテンツである。このような広告コンテンツは、通常、コンテキストの画像などウェブ・ページ本来の構成要素と区別することができない。
【0045】
本発明によれば、ウェブ・ページを公開するHTTPサーバ10は、接続要求してきたプロキシ・サーバの広告添付許可の有無をローカル広告許諾HTTPサーバに問い合わせて確認した上で、広告を識別するためのマークと広告のレイアウト情報を付加したウェブ・ページを送信することができる。また、広告のローカライズを行うプロキシ・サーバ30すなわち広告添付プロキシ・サーバは、ウェブ・ページに付加された情報を元にウェブ・ページ中の広告画像を識別して、ローカルな広告を添付して(あるいは、元の広告画像と置き換えて)、要求元のHTTPクライアント50に送信することができる。この結果、HTTPクライアント50のWWWブラウザ画面上では、広告情報がローカライズされたウェブ・ページを閲覧することが可能となる。HTTPクライアント50側では、ウェブ・ページ上の広告情報がローカライズされたものか否かをまったく意識する必要がない。
【0046】
なお、HTTPサーバ10、広告主、広告代理店端末20、プロキシ・サーバ30、HTTPクライアント50は、一般的な計算機システム上で所定のサーバ・アプリケーション、又は、所定のクライアント・アプリケーションを実行するという形態で実現することができる。このような計算機システムの一例は、米IBM社のPC/AT(Personal Computer/Advanced Technology)互換機又はその後継機である。
【0047】
次いで、HTTPクライアント50がローカライズされた広告を含むウェブ・ページを取得するための処理手順について説明する。
【0048】
HTTPクライアント50は、あらかじめ設定されているプロキシ・サーバ30に対して、URLを指定してウェブ・ページ取得の要求を送信する。ウェブ・ページの取得は、実際には、WWWブラウザ画面内の場所ボックスにURL文字列をキー入力するか、又は、表示中のウェブ・ページ内でリンク参照情報が埋め込まれたアンカーをマウス・カーソルで指示することによって要求される。
【0049】
ウェブ・ページの取得要求は、途中任意数のプロキシ・サーバ30へ順次転送され、最終的に指定されたHTTPサーバ10へ直接要求を行うプロキシ・サーバが存在する。これらウェブ・ページの取得要求に関与するプロキシ・サーバ群のうちいずれも、潜在的には広告のローカライズを行う可能性を持つ。その中でも、HTTPサーバに対してHTTPメッセージを送信するプロキシ・サーバ(図1で言えば、ローカル広告添付プロキシ・サーバ30A)が、最も優先的に広告のローカライズを行うことができる。
【0050】
URLで指定されたウェブ・ページすなわちHTMLコンテンツを提供するHTTPサーバ10は、HTTPプロトコルに従ってウェブ・ページ取得要求を受信する。図3には、広告添付を許諾することができるHTTPサーバ10がウェブ・ページ取得要求を受信したことに応答して実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。以下、このフローチャートに従って、広告添付許諾HTTPサーバ10によるウェブ・ページ取得要求に対する処理について説明する。
【0051】
広告添付を許諾することができるHTTPサーバ10は、起動中、任意のHTTPクライアント、あるいはプロキシ・サーバからのウェブ・ページの取得要求を待機する状態にある。
【0052】
広告添付許諾HTTPサーバ10は、あるHTTPクライアント50あるいはプロキシ・サーバ30からウェブ・ページの取得要求があると、これに応答して、そのHTTPクライアント50又はプロキシ・サーバ30とのHTTPプロトコルに従った接続を開始する(ステップS1)。
【0053】
次いで、広告添付許諾HTTPサーバ10は、HTTP接続を行なった相手が広告添付の許可を出しているプロキシ・サーバであるか否かを判別する(ステップS2)。
【0054】
接続相手となるプロキシ・サーバ30が広告添付を許可されたサーバであるか否かは、ローカル広告許諾HTTPサーバ10の添付許諾プロキシ・データベース15に問い合わせることによって確認にすることができる。添付許諾プロキシ・データベース15は、例えばIPアドレスやホスト・ドメイン名などで検索できるように構成されている。
【0055】
接続先が広告添付を許可されたプロキシ・サーバである場合には、転送するウェブ・ページ内に含まれる広告スペースを、当該プロキシ・サーバにおいて認識できるように、マークや広告スペース、レイアウトの情報を添付して、接続要求のあったプロキシ・サーバへ返信する(ステップS3)。
【0056】
広告コンテンツのマークや広告スペース、レイアウトの情報(例えば幅と高さ)は、プロキシ・サーバ30においてウェブ・ページ中の広告スペースを認識し、ローカル広告を配置するために利用される(後述)。ウェブ・ページに添付される広告レイアウト情報を以下に例示しておく。
【0057】
【数1】
<IMG SRC = "REPLACE_ADVERTISEMENT",
width = 200, height = 100>
【0058】
【数2】
<IMG SRC = "REPLACE_200x100>
【0059】
【数3】
<IMG SRC = "http://www.replace.com/dummy.jpg",
width = 200, height = 100>
【0060】
【数4】
<!-- Please replace the following line -->
<IMG SRC = "http://www.replace.com/replace.gif",
width = 200, height = 100>
【0061】
他方、接続先が広告添付の許可を得ていないプロキシ・サーバやHTTPクライアントである場合には、ウェブ・ページをそのまま転送する(ステップS5)。この際、意図的に広告スペースとコンテンツとの区別を行わないようにすることで、許可のないプロキシ・サーバによってウェブ・ページ上に無断で広告を添付されるのを防止する。
【0062】
広告添付プロキシ・サーバ30は、HTTPプロトコルに従って動作し、広告添付許諾HTTPサーバ10からマークや広告スペース、レイアウトに関する情報が付加されたウェブ・ページを受信すると、これら付加情報に基づいて広告ローカライズのために動作する。
【0063】
図4には、広告添付プロキシ・サーバ30がHTTPクライアント50又は他のプロキシ・サーバからウェブ・ページ取得要求を受信したことに応答して実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。以下、このフローチャートに従って、広告許諾プロキシ・サーバ30によるウェブ・ページ取得要求に対する処理について説明する。
【0064】
広告添付プロキシ・サーバ30は、HTTPクライアント50あるいは他のプロキシ・サーバからウェブ・ページの取得要求を受信したことに応答して、その要求元とHTTPプロトコルによる接続を開始する(ステップS11)。
【0065】
そして、広告添付プロキシ・サーバ30は、その接続がウェブ・ページ内の広告情報をローカライズするローカル広告の要求であるか否かを判別する(ステップS12)。
【0066】
広告添付プロキシ・サーバ30は、その接続がローカル広告の要求でない場合には、要求されたウェブ・ページを管理するHTTPサーバ10に接続して(ステップS14)、該要求されたウェブ・ページを取得する(ステップS15)。
【0067】
次いで、接続したHTTPサーバ10が広告添付を許可されているサーバであるか否かをチェックする(ステップS16)。接続したHTTPサーバ10が広告添付を許可されているサーバである場合には、送信されてきたウェブ・ページ中からマークの検出並びに広告スペース/レイアウト情報の抽出を行う(ステップS17)。
【0068】
そして、広告添付プロキシ・サーバ30は、抽出したスペース情報、例えば幅や高さなどに合わせて加工して、ローカル広告データベース35内の広告コンテンツを適当に格納しておき、それに識別情報IDを割り当てておく(ステップS18)。勿論、既に適当なサイズの広告コンテンツがローカル広告データベース35内にあるのならば、それにIDを割り振るだけでもよい。
【0069】
このIDが割り当てられたローカル広告の要求がクライアントに送信されるようにするために、また、広告スペースの確保のために、HTTPサーバから送信されてきたウェブ・ページ中の広告情報を、ローカル広告を提供するプロキシ・サーバのホスト名及びファイル名を含むディレクトリ・パス内にローカル広告のID情報を記述したURLと、ローカル広告のスペースを確保するための幅(width)と高さ(height)の指定とを記述したHTMLタグに変換して、これを要求元クライアントに送信する(ステップS19)。ウェブ・ページ中の広告情報を変換した例を以下に示しておく。
【0070】
【数5】
<IMG SRC = "http://proxy.localsite.com/ID001.gif",
width = 200, height = 100>
【0071】
【数6】
<IMG SRC = "http://proxy.localsite.com/
ID001_200x100.gif", width = 200, height = 100>
【0072】
また、判断ブロックS16において、接続したHTTPサーバ1が広告添付の許可を得ていないサーバであった場合には、取得したウェブ・ページを、何ら加工を施すことなく、そのまま要求元のHTTPクライアント50に送信する(ステップS21)。
【0073】
また、判断ブロックS12において、ローカル広告を示すURLへの要求があったと判断された場合には、先に作成しておいた該当するローカル広告をローカル広告データベース35から取り出し、要求元のHTTPクライアント50に送信する(ステップS13)。
【0074】
そして、要求されたウェブ・ページ又はローカルコンテンツを要求元のHTTPクライアント50に送信した後、HTTPによる接続を終了して(ステップS20)、本処理ルーチン全体を終了する。
【0075】
広告添付プロキシ・サーバ30が管理するローカル広告データベース35に対する広告情報の追加、削除、更新などの作業は、広告主・広告代理店端末20とローカル広告データベース35間、あるいは各システムの管理者間で広告データの受け渡し作業を必要とする。このデータ受け渡し作業を、広告主・広告代理店端末20とローカル広告データベース35とをFTP(File Transfer Protocol)などのファイル転送プロトコルを利用して、コンピュータ・ネットワーク経由で行うことができる。
【0076】
次いで、ウェブ・ページ内に含まれる広告をローカライズするための処理について説明する。
【0077】
HTTPクライアント50がローカライズされた広告を含むウェブ・ページを表示するために、HTTPクライアント50は、ローカル広告添付プロキシ・サーバ30と協働的に動作する。ここでは、図5に示すような、HTTPクライアント50とHTTPサーバ10間に単一の広告ローカライズ用のプロキシ・サーバ30のみが介在する場合を例にとって、広告ローカライズ処理について説明する。この場合、HTTPクライアント50とHTTPサーバ10、ローカル広告プロキシ・サーバ30が図6に示すようなメッセージ交換を実行することによって、HTTPクライアント50はローカル広告を含むウェブ・ページを取得することができる。以下、図6を参照しながら広告をローカライズする処理手順について説明する。但し、HTTPクライアント50上では、ウェブ・ブラウザがHTMLファイルを先頭から順に解析していくものとする。
【0078】
(1)HTTPクライアント50は、ローカル広告を含むページ(index.html)をURLとして、ローカル広告添付プロキシ・サーバ30に要求する。
【0079】
(2)HTTPクライアント50からの接続要求を受けたローカル広告添付プロキシ・サーバ30は、要求されたURLには自分が識別できる特殊なIDが含まれていないので、このURLで指定されているHTTPサーバ10に対して、HTTPクライアント50から要求されたウェブ・ページ(index.html)を要求する。(図4中のステップS11→S12→S14→S15)
【0080】
(3)ローカル広告添付プロキシ・サーバ30からの接続要求を受けたHTTPサーバ10は、このプロキシ・サーバ30のIPアドレスなどを基に添付許可プロキシ・データベース15を検索して、ローカル広告添付の許可を受けているプロキシ・サーバであるかどうかを判定する。許諾を受けているプロキシ・サーバである場合には、広告のマークやレイアウト情報が付加されているHTMLファイル(index.html(a))をプロキシ・サーバ30に転送する。他方、許諾を得ていないプロキシ・サーバ30に対しては、広告のマークやレイアウト情報が付加されていないHTMLファイル(index.html(b))をそのまま転送する。(図3中のステップS1→S2→S3→S4)
【0081】
(4)図示の例では、ローカル広告添付プロキシ・サーバ30は、接続先のHTTPサーバから広告の許可(すなわちウェブ・ページ内の広告をローカライズする許可)を得ているので、広告のマークやレイアウト情報が付加されているHTMLファイル(index.html(a))を受信することができる。そして、このHTMLファイルを解析して、該ファイルの中から広告のマークやレイアウト情報を探し出す。
例えば、図7に示すようなウェブ・ページ描画結果を持つHTMLファイルのソース・コードが図8に示す通りであったとする。このHTMLファイル中では、ファイル名が"KOKOKU.jpg"であることがローカル広告を添付できる場所であることのマークであり、このファイル名に続く"width=…, height=…"の記述部分がレイアウト情報である。
HTMLファイル中で添付可能な箇所を見つけた場合、ローカル広告データベース35に保管されている広告を適当なサイズに加工して、その広告に対して識別情報IDを割り当て、ファイル"KOKOKU"にそのIDを含ませておく。図示の例では、ファイル名を例えば"KOKOKU_ID001"に書き換えておく。
取得したウェブ・ページに対してこのような処理を施した後、そのHTMLファイル(index.html(a))をHTTPクライアント50に転送する。(図4中のステップS16→S17→S18→S19)
【0082】
(5)HTTPクライアント50は、広告添付プロキシ・サーバ30から受け取ったHTMLファイル(index.html(a))を解析して、そのウェブ・ページを描画するためには、さらに画像ファイル"image.jpg"及び"KOKOKU_ID001.jpg"が必要であることを認識する。
【0083】
(6)HTTPクライアント50は、まず、画像ファイル"image.jpg"を取得するとして、URLを用いて"image.jpg"を指定して、広告添付プロキシ・サーバ30にファイルを要求する。
【0084】
(7)広告添付プロキシ・サーバ30は、HTTPクライアント50から要求された画像ファイル(image.jpg)にはローカル広告の識別子が含まれていないので(KOKOKU_ID????.jpg形式のファイルではない)、要求された画像ファイルをそのままHTTPサーバ10に要求する。(図4中のステップS11→S12→S13→S20)
【0085】
(8)HTTPサーバ10は、広告置き換え許可を与えている広告添付プロキシ・サーバ30からの接続であるが、画像ファイル"image.jpg"にはバイナリ形式のファイルで添付する情報が含まれていないので、そのままプロキシ・サーバ30へ送出する。(図3中のステップS1→S2→S5→S4)
【0086】
(9)画像ファイル"image.jpg"を受け取ったプロキシ・サーバ30も、image.jpgには広告のマークが含まれていないので、これをそのままHTTPクライアント50に転送する。(図4中のステップS16→S17→S18→S19→S20)
【0087】
(10)HTTPクライアント50は、広告添付プロキシ・サーバ30から画像ファイル"image.jpg"を受け取り、HTTPコネクションを一度終了する。(図4中のステップS20)
【0088】
(11)次いで、HTMLファイル"index.html"を描画するためには画像ファイル"KOKOKU_ID001.jpg"が必要であるので、HTTPクライアント50は、URLを用いて"KOKOKU_ID001.jpg"を指定して、広告添付プロキシ・サーバ30に要求する。この際、HTTPクライアント50は、画像ファイル"KOKOKU_ID001.jpg"がローカル広告であるか否かを意識せずにファイル要求する。
【0089】
(12)HTTPクライアント50からファイル要求を受けた広告添付プロキシ・サーバ30は、指定されたURL中に"KOKOKU_ID????.jpg"の文字列が含まれていることから、要求されているものがローカル広告であることを検出する。さらに、ローカル広告の識別子が"ID001"であることを識別して、先行するプロセス(4)において既に割り当てられている広告画像をHTTPクライアント50に送信する。(図4中のステップS11→S12→S13)
【0090】
(13)HTTPクライアント50は、画像ファイル"KOKOKU_ID001.jpg"を広告添付プロキシ・サーバ30から受け取ると、これとのHTTP接続を切断する(図4中のステップS20)。
【0091】
以上の処理で、HTTPクライアント50は、"index.html"に関するウェブ・ページを表示するためのすべてのファイルを獲得することができたので、ローカル広告を含むウェブ・ページを実際に描画する。
【0092】
第2の実施形態
本発明によれば、他のウェブ・ページを含むウェブ・ページを表示する場合であっても、同様に、広告のローカライズを適切に行うことが可能である。
【0093】
他のウェブ・ページを含むウェブ・ページをローカライズして表示するための処理手順について、図9に示すようなフレーム対応のウェブ・ページ"index.html"を例にとって以下に説明する。但し、図9に示したウェブ・ページ表示画面のうち、左側のフレームは、単独では、図11に示すようなウェブ・ページ表示結果並びにソース・コードを持つものとし、同右側のフレームは、単独では、図12に示すようなウェブ・ページ表示結果並びソース・コードを持つものとする。また、図9に示したウェブ・ページのソース・コードを図10に示しておく。
【0094】
図10に示すソース・コードからも判るように、図9に示したウェブ・ページ"index.html"は、他の別々のウェブサイトsite1及びsite2に存在するウェブ・ページ"page1.html"及び"page2.html"を、フレーム機能を用いて単一のウェブ・ページ内に並べて配置することで構成される。
【0095】
一方のウェブ・ページ"page1.html"は、HTTPクライアント50に対してローカル広告の添付を許可しているHTTPサーバ10−1"www.site1.org"上で提供されており、他方のウェブ・ページ"page2.html"は、HTTPクライアント50に対してローカル広告の添付を許可していないHTTPサーバ10−2"www.site2.org"上で提供されている。
【0096】
図13には、HTTPクライアント50が広告ローカライズ用のプロキシ・サーバ30を介して複数のHTTPサーバ10J,10K,…に接続されるネットワーク構成を模式的に示している。この場合、HTTPクライアント50と複数のHTTPサーバ10、並びにローカル広告プロキシ・サーバ30が、図14に示すようなメッセージ交換を実行することによって、HTTPクライアント50は他のウェブ・ページを含むウェブ・ページを取得し、さらに広告情報をローカライズすることができる。以下、図14を参照しながらウェブ・ページ中の広告をローカライズする処理手順について説明する。但し、HTTPクライアント50上では、ウェブ・ブラウザがHTMLファイルを先頭から順に解析していくものとする。
【0097】
(1)まず、HTTPクライアント50は、広告添付プロ機種・サーバ30に対して、他のウェブ・ページを含むウェブ・ページ"index.html"(図10を参照のこと)を要求する。
【0098】
(2)広告添付プロキシ・サーバ30は、HTTPクライアント50が指定したURLがローカル広告ではないので、URLで指定されたHTTPサーバに対してHTMLファイル"index.html"を要求する。(図4中のステップS11→S12→S14→S15)
【0099】
(3)ウェブ・ページの要求を受けたHTTPサーバは、広告置き換えの許可を与えているプロキシ・サーバ30からの接続ではあるが、要求されているHTMLファイル"index.html"自体は広告を含んでいないため(図10を参照のこと)、このファイルをそのままプロキシ・サーバ30へ送信する。(図3中のステップS1→S2→S3→S4)
【0100】
(4)HTMLファイル"index.html"を受け取った広告添付プロキシ・サーバ30は、接続したHTTPサーバから広告許諾を受けているが、ファイル"index.html"には広告情報が記述されていないので、図4中のステップS17〜S19をスキップして、ステップS20によりHTTPサーバとのHTTPコネクションを切断する。
【0101】
(5)HTTPクライアント50は、広告添付プロキシ・サーバ30からHTMLファイル"index.html"を受け取った後、広告添付プロキシ・サーバ30とのHTTPコネクションを切断する。そして、HTTPクライアント50は、HTMLファイル"index.html"の描画処理を開始する。
【0102】
(6)次いで、HTTPクライアント50は、HTMLファイル"index.html"を構文解析した結果、図9に示すように2つのウェブ・ページ"www.site1.org/page1.html"及び"www.site2.org/page2.html"を内部に含むウェブ・ページであることを認識する。
【0103】
(7)HTTPクライアント50は、各々のページを表示するために、"www.site1.org/page1.html"及び"www.site2.org/page2.html"の要求を広告添付プロキシ・サーバ30に対して行う。ここでは、まず、一方の"www.site1.org/page1.html"の取得を行う。
【0104】
(8)HTTPサーバ"www.site1.org"は、広告添付プロキシ・サーバ30に対してローカル広告を許諾しているHTTPサーバであり、すなわち広告情報のローカライズを行ってから、広告添付プロキシ・サーバ30にウェブ・ページを送信する。(図3中のステップS1→S2→S3→S4)
【0105】
(9)広告添付・プロキシ・サーバ30は、ローカル広告を含むウェブ・ページのHTMLファイル(図11を参照のこと)を、要求元のHTTPクライアント50に転送する。
【0106】
(10)HTTPクライアント50は、受け取ったHTMLファイルに基づいて、ウェブ・ページ"index.html"に含まれる一方のフレーム内の描画処理を行う(図11を参照のこと)。このとき、ローカル広告の表示に必要な画像ファイル"KOKOKU.jpg"を適宜広告添付プロキシ・サーバ30に要求する。勿論、HTTPクライアント50は、ローカル広告であるか否かを意識せずに、画像ファイルを要求することができる
【0107】
(11)次いで、HTTPクライアント50は、他方のウェブ・ページ"www.site2.org/page2.html"を、広告添付プロキシ・サーバ30に対して要求する。
【0108】
(12)広告添付プロキシ・サーバ30は、HTTPクライアント50が指定したURL"www.site2/org/page2.html"中にローカル広告を示す識別子"KOKOKU????.jpg"がないので、該当するHTTPサーバ"www.site2.org"に対してHTMLファイル"page2.html"を要求する。(図4中のステップS11→S12→S14→S15)
【0109】
(13)HTTPサーバ"www.site2.org"は、広告添付プロキシ・サーバ30に対してローカル広告を許諾していないので、ローカル広告のマークを添付せずに、自身が保持する広告"kanban.jpg"を記述したままのHTMLファイル"page2.html"(図12を参照のこと)を、そのまま広告添付プロキシ・サーバ30に送信する。
【0110】
(14)HTMLファイル"page2.html"を受け取った広告添付プロキシ・サーバ30は、HTTPサーバ"www.site2.org"からローカル広告の許諾を得ていないので、受け取ったままの状態でHTMLファイルを要求元HTTPクライアント50へ転送する。
【0111】
(15)HTMLファイル"page2.html"を受け取ったHTTPクライアント50は、広告添付プロキシ・サーバ30とのHTTPコネクションを一旦切断する。その後、HTTPクライアント50は、受け取ったHTMLファイルに基づいて、ウェブ・ページ"index.html"に含まれる他方のフレーム内の描画処理(図12を参照のこと)を行う。このとき、ローカル広告の表示に必要な画像ファイル"kanban.jpg"を広告添付プロキシ・サーバ30を介して取得する。
【0112】
第3の実施形態
本発明の変形例として、広告のローカライズを行うプロキシ・サーバを多段で構成して、このうちの1つのプロキシ・サーバ上でウェブ・ページ上の広告情報を部分的にローカライズすることが可能である。この場合、図4に示したプロキシ・サーバの処理機能を拡張する必要がある。
【0113】
図15には、多段構成が可能な広告添付プロキシ・サーバ30がHTTPクライアント50又は他のプロキシ・サーバからウェブ・ページ取得要求を受信したことに応答して実行する処理手順をフローチャートの形式で示している。以下、このフローチャートに従って、機能拡張された広告許諾プロキシ・サーバ30によるウェブ・ページ取得要求に対する処理について説明する。
【0114】
広告許諾プロキシ・サーバ30は、HTTPクライアント50あるいは他のプロキシ・サーバからウェブ・ページの取得要求を受信したことに応答して、その要求元とHTTPプロトコルによる接続を開始する(ステップS31)。
【0115】
そして、広告許諾プロキシ・サーバ30は、その接続がウェブ・ページ内の広告情報をローカライズするローカル広告の要求であるか否かを判別する(ステップS32)。
【0116】
広告許諾プロキシ・サーバ30は、その接続がローカル広告の要求でない場合には、要求されたウェブ・ページを管理するHTTPサーバに接続して(ステップS34)、該要求されたウェブ・ページを取得する(ステップS35)。
【0117】
次いで、広告許諾プロキシ・サーバ30は、接続したHTTPサーバが広告添付を許可されているサーバであるか否かをチェックする(ステップS36)。接続したHTTPサーバが広告添付を許可されているサーバである場合には、送信されてきたウェブ・ページ中からマークの検出並びに広告スペース/レイアウト情報の抽出を行う(ステップS37)。
【0118】
次いで、取得した広告情報の中から、適当な割合で、この広告許諾プロキシ・サーバ30においてローカライズする箇所を決定する(ステップS38)。
【0119】
そして、自身でローカライズすることを決定した広告に関するスペース情報、例えば幅や高さなどに合わせて加工して、ローカル広告データベース35内の広告コンテンツを適当に格納しておき、それに識別情報IDを割り当てておく(ステップS39)。勿論、既に適当なサイズの広告コンテンツがローカル広告データベース35内にあるのならば、それにIDを割り振るだけでもよい。
【0120】
このIDが割り当てられたローカル広告の要求がHTTPクライアント50に送信されるようにするために、また、広告スペースの確保のために、HTTPサーバから送信されてきたウェブ・ページ中の広告情報を、ローカル広告を提供するプロキシ・サーバのホスト名及びファイル名を含むディレクトリ・パス内にローカル広告のID情報を記述したURLと、ローカル広告のスペースを確保するための幅(width)と高さ(height)の指定とを記述したHTMLタグに変換して、これを要求元HTTPクライアント50に送信する(ステップS40)。
【0121】
また、判断ブロックS36において、接続したHTTPサーバが広告添付の許可を得ていないサーバであった場合には、取得したウェブ・ページを、何ら加工を施すことなくそのままクライアントに送信する(ステップS42)。
【0122】
また、判断ブロックS32において、ローカル広告を示すURLへの要求があったと判断された場合には、広告添付プロキシ・サーバ30は、先に作成しておいた該当するローカル広告をローカル広告データベース35から取り出し、クライアントに送信する(ステップS33)。
【0123】
そして、要求されたウェブ・ページ又はローカルコンテンツをクライアントに送信した後、HTTPによる接続を終了して(ステップS41)、本処理ルーチン全体を終了する。
【0124】
以下では、図16に示すように、HTTPクライアント50とHTTPサーバ10との間に2つの広告ローカライズ用のプロキシ・サーバ30A及び30Bが介在する場合を例にとって、HTTPサーバ10が提供するHTMLファイル"index.html"がHTTPクライアントに転送されるまでの間に各プロキシ・サーバ30A及び30Bによってローカル広告を逐次添付する処理手順について具体的に説明する。
【0125】
このような場合、HTTPクライアント50とHTTPサーバ10、並びに広告添付プロキシ・サーバ30A及び30Bの間では、図17に示すようなメッセージ交換を実行することによって、HTTPクライアント50はローカライズされたウェブ・ページを取得することができる。また、HTTPサーバ10は図18に示すようなHTMLファイル"index.html"を提供するものとし、これが最初の広告添付プロキシ・サーバ30Aによって図19に示すように部分的にローカライズされ、次の広告添付プロキシ・サーバ30Bによってさらに図20によってローカライズが進むものとする。
【0126】
(1)HTTPクライアント50は、直近上位の広告添付プロキシ・サーバ30Bを経由して、HTMLファイル"index.html"の取得を試みる。
【0127】
(2)指定されたURL中に広告添付プロキシ・サーバが広告のマークに使用する文字列("KOUKOKU.jpg")が含まれていないので(図18を参照のこと)、広告添付プロキシ・サーバ30Bは、さらに直近上位の広告添付プロキシ・サーバ30Aを経由して、HTMLファイル"index.html"の取得を試みる。
【0128】
(3)指定されたURL中に広告添付プロキシ・サーバが広告のマークに使用する文字列("KOUKOKU.jpg")が含まれていないので、広告添付プロキシ・サーバ30Aは、最終的に、URLで指定されたHTTPサーバ10にHTMLファイルを要求する。
【0129】
(4)HTTPサーバ10は、受け取った広告添付プロキシ・サーバ30Aを広告許諾しているので、広告のマーク("KOUKOKU.jpg")を含んだHTMLファイル"index.html"を、HTTPサーバ10と直接通信する広告添付プロキシ・サーバ30Aに転送する。
【0130】
(5)広告添付プロキシ・サーバ30Aは、受け取ったHTMLファイル"index.html"を構文解析して、広告の印を2箇所だけ発見する。そして、次段の広告添付プロキシ・サーバ30Bも他の広告を添付する余地を残すために、片方の広告のマークのみを自分自身が判定できる形式"K1_0001.jpg"に変換して、他方の広告のマークを先行せずに(図19を参照のこと)、広告添付プロキシ・サーバ30Bに転送する。(図15中のステップS36→S37→S38→S39→S40)
【0131】
(6)広告添付プロキシ・サーバ30Bは、受け取ったHTMLファイル"index.html"を構文解析して、ローカライズされずに残された広告のマークを1箇所だけ発見する。
【0132】
(7)そして、広告添付プロキシ・サーバ30Bは、この広告のマークを自分自身が判定できる形式"KK1_0001.jpg"に変換した後(図20を参照のこと)、要求元のHTTPクライアント50に転送する。(図15中のステップS36→S37→S38→S39→S40)
【0133】
(8)HTMLファイル"index.html"(図20を参照のこと)を受け取ったHTTPクライアント50は、これを構文解析する。そして、はじめにHTMLファイル"index.html"中で指定された画像ファイル"K1_0001.jpg"を直近上位の広告添付プロキシ・サーバ30Bに要求する。
【0134】
(9)広告添付プロキシ・サーバ30Bは、HTTPクライアント50から要求されたURL中には自身が保持する広告の要求であるマークが含まれていないので、さらに直近上位の広告添付プロキシ・サーバ30Aに要求する。(図15中のステップS31→S32→S34→S35)
【0135】
(10)広告添付プロキシ・サーバ30Bから画像ファイル"K1_0001.jpg"の要求を受け取った広告添付プロキシ・サーバ30Aは、要求にあるURL中に自身が付加した広告のマーク"K1_0001.jpg"を見つけ、対応する広告情報をローカル広告データベース35Aから取り出して、広告添付プロキシ・サーバ30Bに転送する。(図15中のステップS31→S32→S33→S41)
【0136】
(11)画像ファイル"K1_0001.jpg"を受け取った広告添付プロキシ・サーバ30Bは、そのファイル自体は広告のマークがないことを確認して、要求元のHTTPクライアント50に転送する。(図15中のステップS36→S37→S38→S39→S40)
【0137】
(12)画像ファイル"K1_0001.jpg"を受け取ったHTTPクライアント50は、ウェブ・ページ中の該当する広告スペースを、画像ファイル"K1_0001.jpg"を用いて描画する。
【0138】
(13)次いで、HTTPクライアント50は、HTMLファイル"index.html"中で指定された画像ファイル"KK1_0001.jpg"を直近上位の広告添付プロキシ・サーバ30Bに要求する。
【0139】
(14)HTTPクライアント50から画像ファイル"KK1_0001.jpg"の要求を受け取った広告添付プロキシ・サーバ30Bは、要求にあるURL中に自身が付加した広告のマーク"KK1_0001.jpg"を見つけ、対応する広告情報をローカル広告データベース35Bから取り出して、HTTPクライアント50に転送する。(図15中のステップS31→S32→S33→S41)
【0140】
(15)HTTPクライアント50は、ウェブ・ページ"index.html"を描画するために必要なすべてのファイルを取得したことになるので、このウェブ・ページ表示を完成させる。
【0141】
[追補]
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0142】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、インターネットなどの広域ネットワークを経由して閲覧可能なウェブ・ページ上において、「バナー広告」などの形式により付加的な広告情報を効果的に提供することができる、優れた広告情報提供装置及び方法、並びに記憶媒体を提供することができる。
【0143】
また、本発明によれば、特定事業者による集中管理に頼ることなくローカライズされた広告情報を提供することができる、優れた広告情報提供装置及び方法、並びに記憶媒体を提供することができる。
【0144】
また、本発明によれば、クライアント毎に適当な内容の広告コンテンツを選択して配信することができる、優れた広告情報提供装置及び方法、並びに記憶媒体を提供することができる。
【0145】
また、本発明によれば、バナー広告などの広告コンテンツを含むウェブ・ページを送信する際に、プロキシ・サーバを利用することによって広告情報をローカライズさせることにより、クライアントのニーズに適った広告情報を提供するとともに広告宣伝の効果を向上させることができる。
【0146】
本発明によれば、1以上の広告コンテンツを含むウェブ・ページを配信する際に、ウェブ・ページを提供するHTTPサーバとHTTPクライアントとの間に介在するプロキシ・サーバにおいて、ウェブ・サーバから配信される付加的な情報を利用して、ウェブ・ページの中に含まれる広告コンテンツを検出しこれらをローカル広告に置き換えることができる。この結果、ローカライズされ、クライアントの趣味や嗜好、ニーズなどにより適合した広告情報を提供することができ、宣伝広告の効果を高めることができる。
【0147】
また、プロキシ・サーバにおいて、HTTPサーバから更新される広告情報、及びそのレイアウト情報を利用して、適当な広告画像を生成することによって、ウェブ・ページが本来持っていたレイアウトを崩すことなく広告を置き換えることができる。
【0148】
また、ウェブ・ページを提供するHTTPサーバは、広告の許諾の有無を接続先となるプロキシ・サーバから判断して、それに基づいて広告情報の添付を行うので、許可のないプロキシ・サーバが勝手に広告を置き換えられることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるコンピュータ・ネットワークの構成を模式的に示した図である。
【図2】一般的なウェブ・ページの構成を例示した図である。
【図3】広告添付許諾HTTPサーバ10がウェブ・ページ取得要求を受信したことに応答して実行する処理手順を示したフローチャートである。
【図4】広告添付プロキシ・サーバがHTTPクライアント又は他のプロキシ・サーバからウェブ・ページ取得要求を受信したことに応答して実行する処理手順を示したフローチャートである。
【図5】HTTPクライアント50とHTTPサーバ10間に単一の広告ローカライズ用のプロキシ・サーバ30のみが介在するネットワーク構成を模式的に示した図である。
【図6】HTTPクライアント50がローカライズされた広告を含むウェブ・ページを取得するために、HTTPクライアント50とHTTPサーバ10、ローカル広告プロキシ・サーバ30がメッセージ交換する様子を示した図である。
【図7】ローカル広告を含むウェブ・ページ描画結果を示した図である。
【図8】図7に示したウェブ・ページのソース・コードを示した図である。
【図9】フレーム内に他のサイトのウェブ・ページを表示した様子を示した図である。
【図10】図9に示したウェブ・ページのソース・コードを示した図である。
【図11】図9に示したウェブ・ページ内の左側のフレームを単独で描画した場合のウェブ・ページ表示結果、並びにソース・コードを示した図である。
【図12】図9に示したウェブ・ページ内の右側のフレームを単独で描画した場合のウェブ・ページ表示結果、並びにソース・コードを示した図である。
【図13】HTTPクライアント50が広告ローカライズ用のプロキシ・サーバ30を介して複数のHTTPサーバ10A,10B,…に接続されるネットワーク構成を模式的に示した図である。
【図14】HTTPクライアント50がローカライズされた広告を含むウェブ・ページを取得するために、HTTPクライアント50と複数のHTTPサーバ10、広告添付プロキシ・サーバ30がメッセージ交換する様子を示した図である。
【図15】多段構成のために機能拡張された広告添付プロキシ・サーバ30が実行する処理手順を示したフローチャートである。
【図16】HTTPクライアント50とHTTPサーバ10との間に2つの広告ローカライズ用のプロキシ・サーバ30A及び30Bが介在するネットワーク構成を模式的に示した図である。
【図17】HTTPクライアント50がローカライズされた広告を含むウェブ・ページを取得するために、HTTPクライアント50とHTTPサーバ10、並びに広告添付プロキシ・サーバ30A,30Bがメッセージ交換する様子を示した図である。
【図18】HTTPサーバ10が提供するHTMLファイル"index.html"を示した図である。
【図19】最初の広告添付プロキシ・サーバ30Aによって部分的にローカライズされたHTMLファイル"index.html"を示した図である。
【図20】次の広告添付プロキシ・サーバ30BによってさらにローカライズされたHTMLファイル"index.html"を示した図である。
【符号の説明】
10…HTTPサーバ
15…添付許諾プロキシ・データベース
30…プロキシ・サーバ
35…ローカル広告データベース
50…HTTPクライアント

Claims (18)

  1. 広告情報付きのコンテンツを提供する広告情報提供装置であって、
    広告添付が許可されているプロキシ・サーバの情報を保管する添付許諾プロキシ・データベースと、
    コンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信手段と、
    前記添付許諾プロキシ・データベースに問い合わせて、コンテンツの要求元が広告添付を許可されているプロキシ・サーバか否かを判別する要求元判別手段と、
    コンテンツ要求元が広告添付を許可されている場合には、要求コンテンツ中の書き換え可能な広告情報のスペースを認識するための情報を要求コンテンツに付加する情報付加手段と、
    要求されたコンテンツを要求元に返信するコンテンツ送信手段と、
    を具備することを特徴とする広告情報提供装置。
  2. 前記情報付加手段は、書き換え可能な広告情報であることのマーク、及び/又は、該広告情報のレイアウトやサイズを付加する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の広告情報提供装置。
  3. コンテンツはHTML(Hyper Text Markup Language)形式で記述されたファイルであり、
    前記コンテンツ要求受信手段及び前記コンテンツ送信手段は、WWW(World Wide Web)情報空間上でHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルに従ってコンテンツの要求及び応答を送受信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の広告情報提供装置。
  4. 前記情報付加手段は、タグ・データ形式で情報を付加する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の広告情報提供装置。
  5. コンテンツを要求するクライアントとサーバとして動作する請求項1に記載の広告情報提供装置の間を中継し、コンテンツ中の広告情報をローカライズする広告情報提供装置であって、
    クライアントに提供するローカル広告情報を保管するローカル広告データベースと、
    クライアントからのコンテンツ要求に応じてサーバからコンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
    取得したコンテンツ中で書き換え可能な広告情報のスペースを認識するための情報を検出して、該検出された広告情報に置き換わるローカル広告情報を識別するローカル広告識別情報に変換するコンテンツ変換手段と、)
    該検出された広告情報のスペース適合するように、前記ローカル広告データベースに保管されているローカル広告情報を変換するローカル広告情報変換手段と、
    前記コンテンツ変換手段による変換後のコンテンツをコンテンツ要求元のクライアントに返信するコンテンツ送信手段と、
    クライアントからのローカル広告識別情報の要求に応答して、該当するローカル広告情報を返信するローカル広告提供手段と、
    を具備することを特徴とする広告情報提供装置。
  6. 前記コンテンツ変換手段は、コンテンツ中で置換可能な広告情報のうち一部のみをローカル広告識別情報に変換する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の広告情報提供装置。
  7. コンテンツはHTML(Hyper Text Markup Language)形式で記述されたファイルであり、
    前記コンテンツ取得手段、前記コンテンツ送信手段、及びローカル広告提供手段は、WWW(World Wide Web)情報空間上でHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルに従ってコンテンツの要求及び応答を送受信する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の広告情報提供装置。
  8. 前記コンテンツ変換手段は、タグ・データ形式で自己が識別可能なローカル広告識別情報を付加する、
    ことを特徴とする請求項に記載の広告情報提供装置。
  9. コンピュータを用いて構築される広告情報提供装置において広告情報付きのコンテンツを提供する広告情報提供方法であって、
    コンピュータが備えるコンテンツ要求受信手段が、コンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信ステップと、
    コンピュータが備える要求元判別手段が、広告添付が許可されているプロキシ・サーバの情報を保管する添付許諾プロキシ・データベースに問い合わせて、コンテンツの要求元が広告添付を許可されているプロキシ・サーバか否かを判別する要求元判別ステップと、
    コンピュータが備える情報付加手段が、コンテンツ要求元が広告添付を許可されている場合には、要求コンテンツ中の書き換え可能な広告情報のスペースを認識するための情報を要求コンテンツに付加する情報付加ステップと、
    コンピュータが備えるコンテンツ送信手段が、要求されたコンテンツを要求元に返信するコンテンツ送信ステップと、
    を有することを特徴とする広告情報提供方法。
  10. 前記情報付加ステップでは、書き換え可能な広告情報であることのマーク、及び/又は、該広告情報のレイアウトやサイズを付加する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の広告情報提供方法。
  11. コンテンツはHTML(Hyper Text Markup Language)形式で記述されたファイルであり、
    前記コンテンツ要求受信ステップ及び前記コンテンツ送信ステップでは、WWW(World Wide Web)情報空間上でHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルに従ってコンテンツの要求及び応答を送受信する、
    ことを特徴とする請求項に記載の広告情報提供方法。
  12. 前記情報付加ステップでは、タグ・データ形式で情報を付加する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の広告情報提供方法。
  13. コンピュータを用いて構築される広告情報提供装置において、コンテンツを要求するクライアントとサーバとして動作する請求項1に記載の広告情報提供装置の間を中継し、コンテンツ中の広告情報をローカライズする広告情報提供方法であって、
    コンピュータが備えるコンテンツ取得手段が、クライアントからのコンテンツ要求に応じてサーバからコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、
    コンピュータが備えるコンテンツ変換手段が、取得したコンテンツ中で書き換え可能な広告情報のスペースを認識するための情報を検出して、該検出された広告情報に置き換わるローカル広告情報を識別するローカル広告識別情報に変換するコンテンツ変換ステップと、
    コンピュータが備えるローカル広告情報変換手段が、クライアントに提供するローカル広告情報を保管するローカル広告データベースに保管されているローカル広告情報を、該検出された広告情報のスペースに適合するように変換するローカル広告情報変換ステップと、
    コンピュータが備えるコンテンツ送信手段が、前記コンテンツ変換ステップによる変換後のコンテンツをコンテンツ要求元のクライアントに返信するコンテンツ送信ステップと、
    コンピュータが備えるローカル広告提供手段が、クライアントからのローカル広告識別情報の要求に応答して、該当するローカル広告情報を返信するローカル広告提供ステップと、
    有することを特徴とする広告情報提供方法。
  14. 前記コンテンツ変換ステップでは、コンテンツ中で置換可能な広告情報のうち一部のみをローカル広告識別情報に変換する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の広告情報提供方法。
  15. コンテンツはHTML(Hyper Text Markup Language)形式で記述されたファイルであり、
    前記コンテンツ取得ステップ、前記コンテンツ送信ステップ、及びローカル広告提供ステップでは、WWW(World Wide Web)情報空間上でHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルに従ってコンテンツの要求及び応答を送受信する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の広告情報提供方法。
  16. 前記コンテンツ変換ステップでは、タグ・データ形式で自己が識別可能なローカル広告識別情報を付加する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の広告情報提供方法。
  17. 広告情報付きのコンテンツを提供する処理をコンピュータ上で実行するように記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    広告添付が許可されているプロキシ・サーバの情報を保管する添付許諾プロキシ・データベース、
    コンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信手段、
    前記添付許諾プロキシ・データベースに問い合わせて、コンテンツの要求元が広告添付を許可されているプロキシ・サーバか否かを判別する要求元判別手段、
    コンテンツ要求元が広告添付を許可されている場合には、要求コンテンツ中の書き換え可能な広告情報のスペースを認識するための情報を要求コンテンツに付加する情報付加手段、
    要求されたコンテンツを要求元に返信するコンテンツ送信手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム
  18. コンテンツを要求するクライアントとサーバとして動作する請求項1に記載の広告情報提供装置の間を中継し、コンテンツ中の広告情報をローカライズする処理をコンピュータ上で実行するように記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
    クライアントに提供するローカル広告情報を保管するローカル広告データベース、
    クライアントからのコンテンツ要求に応じてサーバからコンテンツを取得するコンテンツ取得手段、
    取得したコンテンツ中で書き換え可能な広告情報のスペースを認識するための情報を検出して、該検出された広告情報に置き換わるローカル広告情報を識別するローカル広告識別情報に変換するコンテンツ変換手段、
    該検出された広告情報のスペースに適合するように、前記ローカル広告データベースに保管されているローカル広告情報を変換するローカル広告情報変換手段、
    前記コンテンツ変換手段による変換後のコンテンツをコンテンツ要求元のクライアントに返信するコンテンツ送信手段、
    クライアントからのローカル広告識別情報の要求に応答して、該当するローカル広告情報を返信するローカル広告提供手段、
    として機能させるためのコンピュータ・プログラム
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