JP4660939B2 - カップ式自動販売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カップ内に原料と湯または水等の希釈液とを投入し、攪拌装置で攪拌して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カップ内に投入した原料と湯または水等の希釈液とからなる飲料を攪拌装置で攪拌して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機として、例えば特開平6−251241号公報に記載のものが知られている。この飲料調理方法では、原料と希釈液とを投入したカップ内に攪拌装置の羽根車を挿入してこれを攪拌し、最後に羽根車を引き上げるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなプロペラ形状の羽根車を回転させてカップ内に投入した原料と湯または水等の希釈液とからなる飲料を攪拌すると、攪拌中の飲料が周囲に飛び散り、カップ外面やカップ搬送部を汚してしまう問題があった。
【0004】
また、攪拌によって空気が巻き込まれるため、原料によっては、原料本来の味を損なう場合がある。攪拌時の空気の巻き込みは羽根車の回転数を下げることで抑えることが可能だが、その場合粉末原料の溶け残りによる飲料濃度の不均一という問題がある。
【0005】
さらに、羽根車を洗浄する際には、プロペラには表裏面があるため、片側からの洗浄ではプロペラ全体に洗浄水がまわりづらいため、洗浄が不完全になるという恐れがあった。
【0006】
従って、本発明の目的は、カップ内に原料と湯または水等の希釈液とを投入し、攪拌装置で攪拌して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機に関し、カップ内に投入した原料と希釈液とからなる飲料を攪拌装置で攪拌して調理する際に、羽根車の回転による飲料の飛び散りや空気の巻き込みによって原料本来の味を損なうことなく原料を希釈液に完全に溶解するとともに、羽根車を洗浄する際にも羽根車表面の洗浄残りが発生することのないカップ式自動販売機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、カップに供給された原料と希釈液とからなる飲料を攪拌するための羽根車を備えたカップ式自動販売機において、羽根車における羽根部は、羽根車の回転に従って飲料をカップの底面側に案内する、複数の屈曲した案内面と、複数の屈曲した案内面と相対して隣接する面と、を曲面で連なるようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項にかかる発明は、羽根部の傾斜した上端面と外面、外面と底面、それぞれを、曲面で連なるようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。本発明のカップ式自動販売機は、販売口内で飲料の調理(混合)が行われる方式と異なり、自動販売機内で調理した調理済みのカップ入り飲料を、販売口内に搬送して飲料購入者に提供する飲料調理方法を採用するものである。
【0013】
図1は、本発明のカップ式自動販売機における実施の形態として、ホットコーヒー用の調理部を示す構成図である。調理部1は、水平方向に延びる搬送装置2と、カップCを供給するカップ供給装置3と、カップC内にクリーム、コーヒー、及び砂糖等の粉末原料を供給する各キャニスタ4a、4b、4cと、カップC内に湯を供給する湯タンク5と、粉末原料と湯とを攪拌(調理)する攪拌装置6と、から構成されている。
【0014】
搬送装置2は、左右方向(図1に対し)水平に直線的に延びる支持フレーム22と、支持フレーム22の両端部にそれぞれ回転自在に軸支された駆動プーリ23および従動プーリ24と、両プーリ間に掛け渡した無端の搬送ベルト25と、駆動プーリ23を作動させる搬送モータ26と、支持フレーム22と平行して設けたサブフレーム27と、で構成する主搬送部21と、一端を搬送ベルト25に固定し、他端をサブフレーム27上に載置した、同じく、両端部にそれぞれ回転自在に軸支された駆動プーリ29および従動プーリ30を設けた支持フレーム31と、両プーリ間に掛け渡した無端の搬送ベルト32と、駆動プーリ29を作動させる搬送モータ33と、搬送ベルト25の作動に伴って支持フレーム31が支持フレーム22面上を転動するように設けたローラ34と、サブフレーム27面上を転動するように設けたローラ35と、で構成するカップ把持機構搬送部28と、カップ把持機構搬送部28の搬送ベルト32に固定されたカップ把持機構36と、で構成されている。
【0015】
カップ把持機構搬送部28は、搬送ベルト25が作動すると、ローラ34が支持フレーム22、ローラ35がサブフレーム27それぞれの面上を転動して、カップ把持機構搬送部28は左右方向に円滑に移動される。カップ把持機構36は、搬送ベルト32の所定の部位に固定され、この固定部位にはローラ37が取り付けられている。搬送ベルト32が作動すると、ローラ37が支持フレーム31面上を転動して、カップ把持機構36は前後方向(図1に対し)に円滑に移動される。カップ把持機構搬送部28は、制御部(図示せず)からの信号で動作する搬送モータ26の働きにより左右方向に移動することができ、また、カップ把持機構搬送部28の搬送ベルト32に固定されたカップ把持機構36も制御部からの信号で動作する搬送モータ33の働きにより前後方向に移動することができる。その結果、カップ把持機構36は、制御部からの信号で、前後左右方向へ自在に移動することができる。
【0016】
また、カップ把持機構36には、カップ供給装置3から供給されたカップCを受けるカップ受台38と、カップC胴部を把持するカップ把持アーム39と、が突設されており、カップ受台38は図示しないカップ受台移動機構により、カップCのサイズ(大、中、小)に対応させてカップ高さ方向に移動させることができる。また、カップ把持アーム39は図示しないアーム開閉機構によりアームを開閉し、カップCのサイズ(大、中、小)に対応させたアーム間隔にすることができ、カップ受台38で受けたカップCがカップ把持アーム39で把持されるようになっている。
【0017】
カップ供給装置3は、大、中、小3種類のカップCを多数収容していて、図示しないカップ搬出装置を下部に備えている。販売指示に基づいて、カップ供給装置3から大、中、小何れかのカップCが1個ずつカップ搬出装置から搬出され、カップ把持機構36に受け渡されるようになっている。
【0018】
クリームキャニスタ4a、コーヒーキャニスタ4b、および砂糖キャニスタ4cは、それぞれ粉末原料としてのクリーム、コーヒー、および砂糖を収容しておくとともに、下部に設けた供給機構41により所定量の各粉末原料をカップCに供給する。各供給機構41の下側には、粉末原料シュータ42が設けられており、各キャニスタ4a、4b、4c内の粉末原料は各粉末原料シュータ42の下側に搬送されてくるカップCに、粉末原料シュータ42を介して供給される。
【0019】
湯タンク5は、内部に図示しないヒータを備え、湯タンク上部から湯をカップCに供給するものであり、給湯口51に給湯電磁弁52と、給湯電磁弁52に連通する給湯管53と、を備えている。販売指示により、給湯電磁弁52がオン(開放)されると、給湯管53を介して所定量の湯がカップCに供給されるようになっている。給湯管53の先端は、カップCに挿入される攪拌装置6の羽根車61を洗浄するときに、羽根車61に湯がかかる角度で取り付けられている。
【0020】
図2は、本発明の攪拌装置6を示し、カップC内の粉末原料と湯とからなる飲料を攪拌混合する羽根車61と、羽根車61を回転駆動する攪拌モータ63と、羽根車61を下端に、そして、攪拌モータ63を上端に取り付け、攪拌モータ63の回転力を羽根車61に伝える回転軸62と、攪拌モータ63を取り付けた昇降ベース64と、昇降ベース64にはラック65と、を設けている。ケース66には昇降ベース64の昇降を案内する複数のガイドシャフト67が、昇降ベース64に設けたガイド穴64aを貫通して設けられ、ケース66に取り付けられた、昇降モータ68の回転数を変換する回転数変換部68aの出力軸に取り付けた平歯車69が昇降ベース64に取り付けられたラック65と噛み合っている。ケース66の下には飲料攪拌時にカップCをカバーするカップカバー70が取り付けられ、カップカバー70には湯タンク5の湯を給湯管53を介して供給する給湯ノズル71が設けられている。また、アイスコーヒーを調理する際に使用する氷をカップCに供給する氷ガイド72をカップカバー70上部に設けている。
【0021】
昇降モータ68の制御回転により、平歯車69を右回転(図2右方向から見て)させると、平歯車69と噛み合っているラック65が下降し、ガイドシャフト67に沿って昇降ベース64とともに羽根車61が下降する。また、平歯車69を左回転(図2右方向から見て)させると羽根車61が上昇する。羽根車61は、攪拌モータ63の制御回転により回転し、カップC内の粉末原料と湯とからなる飲料を攪拌混合する。
【0022】
制御部(図示せず)は、カップCの大きさに対応させた移動量(ステップ数)羽根車61を下降させ、または、上昇させる。すなわち、制御部には、カップCの大きさや粉末原料の種類、量に対応して、羽根車61の上下の移動量と移動のタイミング等が設定されており、昇降モータ68に内蔵しているエンコーダからの回転数信号を制御部が受け、昇降モータ68が所定のステップ数回転され、回転数変換部68a、平歯車69、ラック65、昇降ベース64、攪拌モータ63、回転軸62を介して羽根車61を、カップCの所定の深さまで下降させる。これにより、カップCの大小にかかわらずカップC内において、攪拌に最も適切な位置に羽根車61を挿入することができるようになっている。
【0023】
また、制御部に回転速度制御装置を組み込んでもよい。この場合、昇降モータ68の回転速度を制御して、羽根車61の上昇および下降速度を適宜制御して、カップC内への羽根車61の挿入や引き上げ、あるいは攪拌を効率良く行うようにすることができる。さらに、攪拌モータ63も回転速度制御できるようにし、粉末原料の選択に対応して、粉末原料の溶解し易いものと、溶解し難いものとに対応して、羽根車61の回転速度を制御し、攪拌をより短時間で適切に行うようにしてもよい。
【0024】
カップ供給装置3からカップ把持機構36に供給されたカップCは、搬送モータ26と搬送モータ33の動作により、適宜ステップ送りされてゆき、クリームキャニスタ4aからクリームの供給を受け、コーヒーキャニスタ4bからコーヒーの供給を受け、砂糖キャニスタ4cから砂糖の供給を受けて、攪拌装置6の位置まで搬送される。ここで、湯タンク5からカップCに湯が供給されるとともに、攪拌装置6が作動して、上記各粉末原料と湯とが攪拌されてカップ飲料が調理される。このようにして調理が完了したカップ飲料は、カップCに満たされた状態で、さらに、図示しない販売口に搬送され、カップ飲料購入客に受け取られ、販売動作が終了する。
【0025】
図3は、本発明のカップC内の粉末原料と湯とからなる飲料を攪拌混合する羽根車61を示す構成図である。図3(a)は平面方向から見た状態、図3(b)は側面方向から見た状態である。羽根車61は、時計方向に回転することにより、飲料を下方向へ押し流すための角度α(例えば、20°)で傾斜した斜面Aと、角度αで傾斜した斜面Aと接点Dで下方向に連なる、斜面Aで下方向へ押し流した飲料を、図4(a)で示す飲料の流れ方向のように、扇状に拡がった流れに変える垂直面Bと(斜面Aと接点Dと垂直面Bで屈曲した案内面を構成する)、から成る4枚の羽根(羽根部)61Eで構成される。羽根車61が時計方向に回転すると、4枚の羽根61Eの斜面Aで飲料が下方向へ押し流され、次に、垂直面Bで扇状に拡がった流れとなる。この扇状に拡がった流れがカップC内底面全体で粉末原料と湯とからなる飲料を攪拌混合するので、粉末原料が湯に完全に溶解したカップ飲料が調理される。
【0026】
また、斜面A、垂直面Bは、斜面A、垂直面Bと相対して隣接する羽根61Eの面Lと、曲面K(例えば、半径1〜5mmで変化する曲面)で連なる。羽根61Eの斜面A、垂直面Bと面Lが曲面Kで連なることによって、羽根車61が回転して粉末原料と湯とからなる飲料を攪拌する際に、飲料の流れが乱れることがなくなるので、飲料の飛び散りや空気の巻き込みをなくすことができる。
【0027】
さらに、羽根61Eの外面は、羽根車61の中心から外方向下側へ角度β(例えば、45°)傾斜した傾斜面Fと、傾斜面Fと曲面G(例えば、半径8mm)で連なる垂直面Hと、垂直面Hと曲面I(例えば、半径3mm)で連なる底面Jと、から成る。羽根61Eの斜面A、垂直面Bを曲面Kで面Lとつなげ、また、羽根61Eの上端面を角度β傾斜させるとともに、角度β傾斜した傾斜面Fが垂直面Hと曲面Gで連なり、また、垂直面Hと底面Jが曲面Iで連なることによって、羽根車61が回転して粉末原料と湯とからなる飲料を攪拌しても、飲料の流れが乱れることがなくなり、飲料の飛び散りや空気の巻き込みをなくすことができるので、原料本来の味を損なうことなく粉末原料を湯に完全に溶解することができるとともに、羽根車61を洗浄する際にも洗浄水が羽根車61の表面に沿って流れ落ちるので、羽根車61の洗浄残りが発生することがなくなる。また、羽根車61をカップC内で回転させて粉末原料と湯とからなる飲料を攪拌した後上昇させる際にも、羽根車61からの飲料の垂れ残りが短時間で滴下し、飲料の飛び散りが少なくなるので、カップCの外面を汚すことが少なくなる。さらに、底面Jを羽根車61の中心方向下側へ傾斜させると、羽根車61からの飲料の垂れ残りをより短時間で滴下することが可能になる。
【0028】
以上、本発明の、カップ内に原料と湯または水等の希釈液とを投入し、攪拌装置で攪拌して調理したカップ飲料を販売するカップ式自動販売機の構成について説明したが、次にその作用についてホットコーヒーの調理を例に説明する。
【0029】
かかる構成により、カップ式自動販売機内でカップCに原料と湯を投入し、攪拌装置で攪拌して調理したカップ飲料を販売するには、図示しない飲料選択ボタンが押されると、先ず、カップ供給装置3からカップ把持機構36に供給されたカップCがカップ受台38とカップ把持アーム39で把持固定される。カップ把持機構36がカップCを把持すると、搬送モータ26と搬送モータ33の動作により、カップ把持機構36が適宜ステップ送りされてゆき、クリームキャニスタ4aからクリームの供給を受け、コーヒーキャニスタ4bからコーヒーの供給を受け、砂糖キャニスタ4cから砂糖の供給を受けて、攪拌装置6の位置まで搬送される。ここで、湯タンク5からカップCに湯が供給されるとともに、攪拌装置6が作動を開始する。先ず、昇降モータ68が右回転すると、ガイドシャフト67に沿って昇降ベース64とともに羽根車61が下降し、攪拌モータ63により回転する。羽根車61が回転すると、図4(a)で示すように、4枚の羽根61Eの斜面Aで湯が下方向へ押し流され、次に、垂直面Bで扇状に拡がった流れとなる。この扇状に拡がった湯の流れがカップC内で上記各粉末原料と湯を攪拌混合することにより粉末原料が湯に完全に溶解したカップ飲料が調理される。所定の時間(例えば、3秒間)羽根車61を回転させて各粉末原料と湯の攪拌混合が終了すると昇降モータ68を左回転させて羽根車61を上昇させる。このようにして調理が完了したカップ飲料は、カップCに満たされた状態で、さらに、図示しない販売口に搬送され、カップ飲料購入客に受け取られ、販売動作が終了する。
【0030】
なお、ホットコーヒーを調理する実施例で説明したが、本発明は、アイスコーヒーはもとより、他の原料と水または湯等の希釈液とからなる飲料を混合する調理に適用できることはいうまでもない。
【0031】
羽根車61が、飲料を下方向へ押し流すための角度αで傾斜した斜面Aと、角度αで傾斜した斜面Aと接点Dで下方向に連なる、斜面Aで下方向へ押し流した飲料を扇状に拡げる垂直面Bと、から成る4枚の羽根61Eで構成したことにより、飲料の流れが羽根61Eで扇状に拡がり、希釈液と粉末原料がカップC内全体で攪拌混合するので、図4(a)で示すように粉末原料が希釈液に完全に溶解したカップ飲料を調理することが可能になる。しかし、羽根61Eを垂直面Bのみで構成すると、希釈液が羽根61Eで横方向へ押し流され、下方向へ流れにくいので、図4(b)で示すようにカップC底面の中央付近に粉末原料が溶け残る。また、羽根61Eを斜面Aのみで構成すると、希釈液が羽根61Eから下方向へ押し流され、カップC底面周辺方向へは流れにくいので、図4(c)で示すようにカップC底面の周辺付近に粉末原料が溶け残る。
【0032】
以上説明したように、カップCに供給された原料と希釈液とからなる飲料を攪拌するための羽根車61を備えたカップ式自動販売機において、羽根車61における羽根61Eは、羽根車61の回転に従って飲料をカップCの底面側に案内する、複数の斜面Aと、斜面Aと接点Dで接する垂直面Bを有することにより、扇状に拡がった飲料の流れができるので、カップC内全体で希釈液と原料を攪拌混合して、原料を希釈液に完全に溶解したカップ飲料を調理することが可能になる。
【0033】
カップCの底面に対して、所定の傾斜角αを有する斜面Aと垂直面Bとからなる複数の屈曲した案内面で飲料を傾斜面から垂直面へ案内することにより、飲料の流れを扇状に拡げることが可能になる。
【0034】
複数の斜面Aと、斜面Aと接点Dで接する垂直面Bと、斜面A、垂直面Bと相対して隣接する面Lと、を曲面Kで連なるようにしたことにより、羽根車61が回転して原料と希釈液とからなる飲料を攪拌する際に、飲料の流れが乱れることがなくなるので、飲料の飛び散りや空気の巻き込みをなくすことが可能になる。
【0035】
羽根61Eの上端面を羽根車61の中心から外方向下側へ傾斜する傾斜面Fで構成したことにより、羽根車61が回転して原料と希釈液とからなる飲料を攪拌しても、飲料の飛び散りや空気の巻き込みをなくすことができるので、原料本来の味を損なうことなく原料を希釈液に完全に溶解することが可能になる。
【0036】
羽根61Eの傾斜した傾斜面Fと外面H、外面Hと底面J、それぞれを、曲面G、Iで連なるようにしたことにより、羽根車61が回転して原料と希釈液とからなる飲料を攪拌しても、飲料の流れが乱れることがなくなり、飲料の飛び散りや空気の巻き込みをなくすことができるので、原料本来の味を損なうことなく原料を希釈液に完全に溶解することができるとともに、羽根車61を洗浄する際にも洗浄水が羽根車61の表面に沿って流れ落ちるので、羽根車61の洗浄残りをなくすことが可能になる。また、羽根車61をカップC内で回転させて原料と希釈液とからなる飲料を攪拌した後上昇させる際にも、羽根車61からの飲料の垂れ残りが短時間で滴下し、飲料の飛び散りが少なくなるので、カップCの外面を汚すことが少なくなる。
【0037】
上記実施形態では、羽根車61を一方向に回転して、カップCに供給された原料と希釈液とからなる飲料を攪拌する方法を説明したが、羽根61Eの両面に屈曲した案内面を設けて、羽根車61を両方向に交互に回転させて飲料を攪拌するようにしても良い。羽根61Eの両面に屈曲した案内面を設けて、羽根車61を両方向に交互に回転させて飲料を攪拌すると、飲料が交互方向の流れにより攪拌されるので、さらに効率よく原料を希釈液に溶解することができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、カップ内に投入した原料と湯または水等の希釈液とからなる飲料を攪拌装置で攪拌して調理する際に、羽根車の回転による飲料の飛び散りや空気の巻き込みによって原料本来の味を損なうことなく原料を希釈液に完全に溶解するとともに、羽根車を洗浄する際にも羽根車表面の洗浄残りが発生することのないカップ式自動販売機を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカップ式自動販売機を適用する調理部を示す構成図である。
【図2】本発明のカップ式自動販売機を適用する攪拌装置を示す構成図である。
【図3】本発明のカップ式自動販売機を適用する羽根車を示す構成図である。
【図4】羽根車による攪拌状態を示す図である。
【符号の説明】
1 調理部
2 搬送装置
3 カップ供給装置
4a クリームキャニスタ
4b コーヒーキャニスタ
4c 砂糖キャニスタ
5 湯タンク
6 攪拌装置
21 主搬送部
28 カップ把持機構搬送部
36 カップ把持機構
38 カップ受台
39 カップ把持アーム
61 羽根車
61E 羽根
63 攪拌モータ
68 昇降モータ
A 斜面
B 垂直面
C カップ
D 接点
F 傾斜面
G 曲面
H 垂直面
I 曲面
J 底面
K 曲面

Claims (2)

  1. カップに供給された原料と希釈液とからなる飲料を攪拌するための羽根車を備えたカップ式自動販売機において、
    前記羽根車における羽根部は、前記羽根車の回転に従って前記飲料を前記カップの底面側に案内する、複数の屈曲した案内面と、前記複数の屈曲した案内面と相対して隣接する面と、を曲面で連なるようにしたことを特徴とするカップ式自動販売機。
  2. 前記羽根部の傾斜した上端面と外面、前記外面と底面、それぞれを、曲面で連なるようにしたことを特徴とする請求項1記載のカップ式自動販売機。
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