JP4657565B2 - サーモトロピック液晶性ポリマー組成物の製造方法 - Google Patents
サーモトロピック液晶性ポリマー組成物の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、真球状シリカを高濃度に充填したサーモトロピック液晶性ポリマー組成物、該組成物の効率的な製造方法及び該組成物を射出成形してなる良好な表面平滑性及び高い寸法精度を要求される精密部品に好適な成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
サーモトロピック液晶性ポリマーは、その優れた力学特性、線膨張係数、寸法精度、耐薬品性に加え、流動性が非常に良好であるために、精密部品、オーディオ関連部品、電気・電子部品に多く使用されているポリマーであるが、射出成形においては、その強い異方性のために諸特性が方向によって大きく異なるバランスの悪い成形品が形成されたり、射出後の冷却工程で収縮挙動に異方性が生じて、表面のうねった成形品が形成されたりすることが多かった。
【0003】
このため、従来、サーモトロピック液晶性ポリマーを用いた射出成形では、樹脂中にガラス繊維等の繊維状フィラー、ガラスフレーク等の板状フィラー、シリカ等の不定形フィラーが充填され、特性の異方性の低減が図られている。
【0004】
しかしながら、繊維状フィラー、板状フィラーを使用した場合、高精度が要求されるような精密部品においては表出したフィラーの影響で表面に凹凸を生じるため、表面平滑性の良好な部品を得ることができないし、また、円筒状の部品の成形においては、やはり表出したフィラーの影響で表面平滑性が阻害され、内径や外径の真円度や円筒度の高い部品を得ることができない。
【0005】
このような問題を解決するため、特開平8−59965号公報では、最大径が100 μm 以下、アスペクト比が1.5 以下の実質的に球状のフィラーを充填させることによって異方性を制御することが提案されている。
【0006】
しかしながら、かかる最大径が100 μm 以下、アスペクト比が1.5 以下の実質的に球状のフィラーは、嵩密度が大きいという問題がある。即ち、嵩密度が大きくなると、混練時にフィラー中に内包された空気が邪魔をしてフィラーの定量フィードを阻害してしまう。そのため、従来は、通常、水等で噴霧乾燥、造粒し、流動性、ハンドリング性を改良したシリカを用いるという対策がとられている。ところが、圧縮造粒シリカを用いると、分散不良となるシリカの凝集物が製品中に多数残存してしまい、製品品質を低下させてしまう。以上のように、現状では、生産性と表面平滑性を共に満足し、且つ異方性の低減も達成されたサーモトロピック液晶性ポリマー組成物は得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、製品中に分散不良のシリカを含むことなく高い表面平滑性を有しながら、生産性を低下させることなく精密部品の射出成形に供することが可能なシリカ含有サーモトロピック液晶性ポリマー組成物の提供、並びに該組成物によって形成される良好な特性と高い表面平滑度、真円度を兼備した精密な成形品の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、かかる目的を達成すべくサーモトロピック液晶性ポリマーに配合する粒状シリカをについて鋭意検討したところ、平均一次粒径0.1 〜5.0 μm の真球状シリカを特定の脂肪酸エステルと均一混合後に物理圧縮して得られた圧縮度0.5 以上の圧縮造粒物が極めて有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち本発明は、脱気口を有する二軸押出機を用い、平均一次粒径0.1 〜5.0μm の真球状シリカをネオペンチルアルコール、ネオペンチルグリコール及びペンタエリスリトールから選ばれた少なくとも1種のアルコールと炭素数10〜30の高級脂肪酸とのエステル化合物と均一混合後に機械的に物理圧縮して得られた圧縮度0.5 以上の圧縮造粒物とサーモトロピック液晶性ポリマーとを均一に溶融混練することを特徴とするサーモトロピック液晶性ポリマー組成物の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明で使用するサーモトロピック液晶性ポリマーとは、光学異方性溶融相を形成し得る性質を有する溶融加工性ポリマーを指す。異方性溶融相の性質は、直交偏光子を利用した慣用の偏光検査法により確認することが出来る。より具体的には、異方性溶融相の確認は、Leitz偏光顕微鏡を使用し、Leitzホットステージに載せた溶融試料を窒素雰囲気下で40倍の倍率で観察することにより実施できる。本発明に適用できる液晶性ポリマーは直交偏光子の間で検査したときに、たとえ溶融静止状態であっても偏光は通常透過し、光学的に異方性を示す。
【0011】
前記のような液晶性ポリマーとしては特に限定されないが、芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドであることが好ましく、芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドを同一分子鎖中に部分的に含むポリエステルもその範囲にある。これらは60℃でペンタフルオロフェノールに濃度0.1重量%で溶解したときに、好ましくは少なくとも約2.0dl/g、さらに好ましくは2.0〜10.0dl/gの対数粘度(I.V.)を有するものが使用される。
【0012】
本発明に適用できる液晶性ポリマーとしての芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドとして特に好ましくは、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンの群から選ばれた少なくとも1種以上の化合物を構成成分として有する芳香族ポリエステル、芳香族ポリエステルアミドである。
【0013】
より具体的には、
(1)主として芳香族ヒドロキシカルボン酸およびその誘導体の1種又は2種以上からなるポリエステル;
(2)主として(a)芳香族ヒドロキシカルボン酸およびその誘導体の1種又は2種以上と、(b)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸およびその誘導体の1種又は2種以上と、(c)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオールおよびその誘導体の少なくとも1種又は2種以上、とからなるポリエステル;
(3)主として(a)芳香族ヒドロキシカルボン酸およびその誘導体の1種又は2種以上と、(b)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンおよびその誘導体の1種又は2種以上と、(c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸およびその誘導体の1種又は2種以上、とからなるポリエステルアミド;
(4)主として(a)芳香族ヒドロキシカルボン酸およびその誘導体の1種又は2種以上と、(b)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンおよびその誘導体の1種又は2種以上と、(c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸およびその誘導体の1種又は2種以上と、(d)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオールおよびその誘導体の少なくとも1種又は2種以上、とからなるポリエステルアミドなどが挙げられる。さらに上記の構成成分に必要に応じ分子量調整剤を併用してもよい。
【0014】
本発明に適用できる前記液晶性ポリマーを構成する具体的化合物の好ましい例としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸、2,6−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン、レゾルシン、下記一般式(I)および下記一般式(II)で表される化合物等の芳香族ジオール;テレフタル酸、イソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸および下記一般式(III)で表される化合物等の芳香族ジカルボン酸;p−アミノフェノール、p−フェニレンジアミン等の芳香族アミン類が挙げられる。
【0015】
【化1】
【0016】
(但し、X :アルキレン(C1〜C4)、アルキリデン、-O- 、-SO-、-SO2- 、-S- 、-CO-より選ばれる基、Y :-(CH2)n-(n =1〜4)、-O(CH2)nO-(n =1〜4)より選ばれる基)
本発明が適用される特に好ましい液晶性ポリマーとしては、p−ヒドロキシ安息香酸及び6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸からなる芳香族ヒドロキシカルボン酸を主構成単位成分とする芳香族ポリエステル及びポリエステルアミドである。
【0017】
次に本発明で使用するシリカについて説明する。本発明では、平均一次粒径が0.1 〜5.0 μm 、好ましくは0.2 〜2.0 μm である真球状シリカを原料成分として使用する。ここで、真球状とはアスペクト比(粒子の長径の短径に対する比)が1.2 以下で、実質的に真球状であることを意味する。このような真球状シリカを原料成分として使用することが良好な表面平滑性の射出成形品を得る上で必須である。本発明においては、一次粒子がこのような特徴を有しているシリカに対し、更に特定の脂肪酸エステルを均一混合し、機械的な圧縮を施すことにより生産性を高めている。即ち、特定の脂肪酸エステルを均一混合後に圧縮した圧縮度0.5 以上の圧縮造粒物を用いることにより、組成物中の60μm 以上のシリカ凝集物をなくすことができたのである。
【0018】
ここで用いられる脂肪酸エステルは、ネオペンチルアルコール、ネオペンチルグリコール及びペンタエリスリトールから選ばれた少なくとも1種のアルコールと炭素数10〜30の高級脂肪酸とのエステル化合物であり、特に好ましくはペンタエリスリトールテトラステアレートである。かかる脂肪酸エステルの配合量は、真球状シリカに対して0.6 〜2.0 重量%、好ましくは1.0 〜1.5 重量%である。
【0019】
均一混合の手法は特に限定されないが、ヘンシェルミキサーやレーデイゲミキサー等のミキサーを用いることが望ましい。撹拌条件としては、物理圧縮前にシリカ粒子に均一に脂肪酸エステルを混合することが目的であるため、撹拌速度が速いほど要する時間が少なくて済むが、あまりにも高速であるとミキサーの摩耗によりコンタミが混入するので、コンタミが問題にならない程度で速いほうが望ましい。また、脂肪酸エステルはそのまま固体で混合してもよいし、有機溶媒に溶解した後、徐々に添加する方法もとることができる。後者の方法は、より均一に混合できるという利点があるが、混合後に有機溶媒を除去するための乾燥工程が必要となる。有機溶媒としては、脂肪酸エステルを溶解させるものであれば特に限定されず、トルエン、イソプロパノール等を用いることができる。均一に混合するために、好ましくはミキサーを加熱し混合すると、撹拌時間を短縮することができる。加熱温度は特に限定されないが、脂肪酸エステルが溶融する温度が望ましい。
【0020】
物理圧縮は、反対方向に食い込み勝手に回転する2個のロール間に粉体を供給し、ロールの回転によって圧縮成形するロールプレス法を使用する。ロールプレス法であれば、ロール表面にブリケットポケットが刻まれているブリケッティング、平ロールを使用するコンパクティングのどちらも使用できるが、コンパクティングが好ましい。一般的にコンパクティングでは、造粒体がシート状で造粒され、後工程として解砕、整粒処理が必要となるが、本発明では脂肪酸エステル量が少ないことによりフレーク状で造粒されるため、後工程を省くことができるという利点が得られる。
【0021】
コンパクティングの造粒圧力の調整は、粉体供給量、ロール回転数、ロール間隙、ロール油圧で調整できるが、ロールに強制的に粉体を押し込む予備圧縮スクリューを使用しても調整が可能である。この場合は、スクリューの回転数によって造粒圧力を調整することが可能である。
【0022】
脂肪酸エステルをシリカに混合した場合では、造粒圧力が高いほど、造粒品の成形性は向上し、造粒品の圧縮度は増加し、流動性は向上する。ロール線圧150kgf/cm 未満の低圧では造粒品が崩れやすくなり、成形したシリカ造粒体の流動性は低下するため、流動性を維持するためにはロール線圧150kgf/cm 以上、好ましくは300kgf/cm 以上が望ましい。
【0023】
このような脂肪酸エステルと均一混合後に物理圧縮して得られた圧縮造粒物は、圧縮度0.5 以上のものが好ましい。ここで、圧縮度とは、造粒前の見かけ比重と造粒後の見かけ比重との差である。
【0024】
この圧縮度は、サーモトロピック液晶性ポリマー組成物の製造効率を向上させるためには極めて重要であり、圧縮度が0.5 より小さいと生産性が非常に低下する。
【0025】
物理圧縮時に真球状シリカに脂肪酸エステルを均一混合しておくことは本発明の効果を得る上で重要な意味を持ち、脂肪酸エステルを混合しなかった場合、生産性は向上するものの、押出し後の製品中にシリカ凝集物が多数残存する。シリカ凝集物は製品の表面粗度を悪化させるため、精密成形品の表面平滑性が悪化し、それに伴い寸法精度にも影響を及ぼす。逆に上記特定の脂肪酸エステルを混合し、圧縮造粒した場合は、脂肪酸エステルが適度に粒子間の結合力、凝集力をコントロールするため、押出し後の製品中にシリカ凝集物は残存せず、良好な精密成形品が得られるのである。
【0026】
また、当該脂肪酸エステル自体に離型性を向上させる効果があるため、精密部品の成形時の突き出しにおいて、良好な製品突き出しが可能となり、変形、破壊を防ぐことができ、良好な精密成形品を得ることが可能となる。
【0027】
樹脂組成物中の脂肪酸エステルの配合量としては0.1 〜0.5 重量%であり、0.1 重量%より少ないと離型性が不足し、成形品の形状によっては、成形品の変形、破壊が起こる場合があり、0.5 重量%より多いと成形品から脂肪酸エステルが滲み出し、成形性が悪化する。
【0028】
製品中にシリカ凝集物は存在しないことが望ましい。残存シリカ凝集物が多く存在する場合、表面平滑性等の面で好ましくない。以上の点から、望ましくは製品中にシリカ凝集物が全く存在しないことであるが、60μm 未満のシリカ凝集物では実用可能な表面平滑性であり、実質上、60μm 未満のシリカ凝集物は問題ない。
【0029】
上記の如く調製した圧縮造粒物の充填量は、樹脂の強度や寸法安定性等の特性を低下させることなく異方性を低減させるという観点から、サーモトロピック液晶性ポリマーを含む組成物中20〜80重量%である。20重量%未満だと異方性の低減効果が発現されないし、逆に80重量%を超えると樹脂の流動性が低下して成形性が悪くなり、成形品の機械的特性が低下するので好ましくない。良好な成形性を維持しつつ、異方性を効果的に低減させるという点から、より好ましくい充填量の範囲は40〜60重量%である。
【0030】
本発明において、上記サーモトロピック液晶性ポリマー組成物の製造方法は特に制限されないが、脱気口を有する二軸押出機を用い、上記圧縮造粒物とサーモトロピック液晶性ポリマーとを均一に溶融混練することが望ましい。
【0031】
また、本発明の組成物には、サーモトロピック液晶性ポリマーに加え、本発明の効果を損なわない範囲で補助的に少量の異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を配合してもよい。このような異方性溶融相を形成しない樹脂は、サーモトロピック液晶性ポリマーと相溶であってもよいし、非相溶であってもよい。
【0032】
異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニリデン、ポリスチレン、アクリル系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、BS樹脂、ポリウレタン、シリコーン樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、芳香族ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルホン、ポリサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキシド等を挙げることができ、異方性溶融相を形成しない熱硬化性樹脂としては、例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂等を挙げることができる。
【0033】
また、本発明の組成物には、必要に応じて、例えば可塑剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤等の安定剤、難燃剤、染料や顔料等の着色剤、発泡剤、ジビニル系化合物、過酸化物や加硫剤等の架橋剤、流動性や離型性改善のための滑剤としての低分子有機化合物等を適宜添加することができる。
【0034】
【作用】
樹脂中に充填された圧縮造粒物は、射出成形時に溶融した液晶ポリマー分子の周囲に高い比率で存在し、各分子鎖が互いに同一方向に流動することを防止し、成形品の特性の異方性を低減する。このとき溶融した樹脂中のシリカ粒子は、その形状と大きさの相互作用から、凝集して粗大突起を形成したりせず、成形品の外周に大きく突出しないので、成形品の金型に接する樹脂の表面性が阻害されない。従って、成形品には高い表面平滑度(板状、円盤状部品等にあっては凹凸の少ない表面、円筒、円柱部品等にあっては高い真円度、円筒度)が発現される。高い表面平滑度を発現するためには、成形品の表面写像性値が60以上であることが必要である。表面写像性とは、表面に物体が写った時に、その像がどの程度鮮明に映し出されるかの尺度であり、この値が大きいほど表面性が良いということであり、このような表面写像性値が60以上の成形品を得るためには、良好な表面の金型を用いても、本発明の組成物を用いる必要がある。
【0035】
よって、かかる特殊形状のシリカ粒子が充填された組成物を射出成形することによって得られる、光ファイバー用コネクタ、燃料ポンプインペラー、ハードディスクドライブ用センタリングハブ、レーザービームプリンタ用ノズル等の精密部品は、良好な特性(強度、耐熱性等)と、極めて高い真円度、円筒度を兼備したものとなる。
【0036】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、評価方法等は以下の通りである。
(使用したシリカ粒子の製造法)
[真球状シリカの製造方法]
真球状シリカ微粒子は、酸素を含む雰囲気内において、バーナーにより化学炎を形成し、この化学炎中に目的とする酸化物微粒子の一部を形成する金属粉末を粉塵雲が形成される程度の量投入し、爆燃を起こさせて酸化物微粒子を得る方法、即ちVMC法(Vapourized Metal Combution Method )(特公平1−55201号公報)によって合成された、平均一次粒径0.5 μm のシリカ(アドマファインSO−C2;アドマテックス社製)を使用した。
・シリカ(1) ;平均一次粒径0.5 μm 、見かけ比重0.44(g/cc) の無処理、非造粒の、VMC法で合成された上記真球状シリカであり、圧縮度0のもの。
・シリカ(2) ;シリカ(1) を20重量部、水80重量部を混合、スラリーを作成し、このスラリーを回転ディスク方式のスプレードライヤーに供給し、乾燥空気温度240 ℃で噴霧乾燥造粒法により造粒したシリカであり、造粒後の平均粒径70μm (顕微鏡観察)、造粒後の見かけ比重1.01(g/cc) 、圧縮度0.57のもの。
・シリカ(3) ;解砕羽根を備えたレーディゲミキサーにシリカ(1) を100 重量部投入し、解砕軸回転数3000rpm で撹拌しながら、0.6 重量部のペンタエリスリトールテトラステアレートを含む濃度30%のトルエン溶液を2分間で滴下し、滴下後30分間撹拌造粒した。その後、熱風循環型乾燥機を用い、140 ℃で2時間加熱することによりトルエンを除去した造粒シリカであり、造粒後の平均粒径1.5mm (篩法、重量基準)、造粒後の見かけ比重0.87(g/cc) 、圧縮度0.43のもの。
・シリカ(4) ;シリカ(1) をロールプレス法であるコンパクティング造粒機により、粉体供給量300kg/h 、ロール回転数30rpm 、ロール油圧150kg/cm2 、ロール間隙1.0mm 、予備圧縮スクリュー無し、圧縮圧力(ロール線圧)400kgf/cm で機械的に圧縮造粒した造粒シリカであり、造粒後の平均粒径0.4mm (篩法、重量基準)、造粒後の見かけ比重0.94(g/cc) 、圧縮度0.50のもの。
・シリカ(5) ;ボイラーで80℃に加熱した、解砕羽根を備えたレーディゲミキサーにシリカ(1) を100 重量部、ペンタエリスリトールテトラステアレートを1重量部投入し、主軸回転数50rpm 、解砕軸回転数3000rpm で15分間加熱混合した。その後、ロールプレス法であるコンパクティング造粒機により、粉体供給量80kg/h、ロール回転数20rpm 、ロール油圧100kg/cm2 、ロール間隙0.5mm 、予備圧縮スクリュー無し、圧縮圧力(ロール線圧)150kgf/cm で機械的に圧縮造粒した造粒シリカであり、造粒後の平均粒径0.4mm (篩法、重量基準)、造粒後の見かけ比重0.91(g/cc) 、圧縮度0.47のもの。
・シリカ(6) ;ボイラーで80℃に加熱した、解砕羽根を備えたレーディゲミキサーにシリカ(1) を100 重量部、ペンタエリスリトールテトラステアレートを1重量部投入し、主軸回転数50rpm 、解砕軸回転数3000rpm で15分間加熱混合した。その後、ロールプレス法であるコンパクティング造粒機により、粉体供給量100kg/h 、ロール回転数22rpm 、ロール油圧170kg/cm2 、ロール間隙0.25mm、予備圧縮スクリュー回転数60rpm 、圧縮圧力(ロール線圧)850kgf/cm で機械的に圧縮造粒した造粒シリカであり、造粒後の平均粒径0.6mm (篩法、重量基準)、造粒後の見かけ比重0.98(g/cc) 、圧縮度0.54のもの。
・シリカ(7) ;シリカ(3) の製造条件において、混合時間を20分間に条件変更して混合、乾燥したペンタエリスリトールテトラステアレート含有シリカを、更にシリカ(4) の圧縮条件で機械的に圧縮造粒した造粒シリカであり、造粒後の平均粒径0.55mm(篩法、重量基準)、造粒後の見かけ比重0.97(g/cc) 、圧縮度0.53のもの。
・シリカ(8) ;シリカ(1) を20重量部、水80重量部、ステアリン酸0.2 重量部を混合、スラリーを作成し、このスラリーを回転ディスク方式のスプレードライヤーに供給し、乾燥空気温度240 ℃で噴霧乾燥造粒法により造粒したシリカであり、造粒後の平均粒径70μm (顕微鏡観察)、造粒後の見かけ比重1.01(g/cc) 、圧縮度0.57のもの。
(生産性)
ポリマー組成物の生産性は、上記シリカ粒子を配合した組成物を用い、二軸押出機より押出されるペレット量について、1時間当たり100kg 以上押出し可能かどうかで判断した。押出し可能なときは○、フィードが不安定で不可能であるときは×で表記した。
(脂肪酸エステル量)
パーキンエルマー社製DSC−7を使用して、ペレット中の脂肪酸エステルの融解熱を測定し、純粋脂肪酸エステルの融解熱との割合から、ペレット中の脂肪酸エステル量を定量した。
・試験条件
測定温度;120 ℃(3min 保持)→0℃
降温速度;10℃/min
(成形品の製造及び評価)
得られたコンパウンド品を下記する射出条件で、1辺が60mm、厚さ3mmの正方形状の平板成形品を成形した。
【0037】
この平板の未分散シリカを軟X線(SOFTEX SV−100A)にて測定した。軟X線で確認できる最小凝集物は20μm 程度であり、それ以上小さい凝集物は確認できないため、実質上凝集物は存在しないとした。今回の凝集物の判定方法は、最も大きい未分散シリカ凝集物のサイズが60μm 以上であれば不良として×、最も大きい未分散シリカ凝集物のサイズが60μm 未満であれば○、未分散シリカ凝集物が確認されなければ◎と表記した。
【0038】
また、この平板を用いて、下記の如くして写像性の測定をした。
<写像性の測定>
写像測定器(スガ試験機製、形式ICM−1D)で測定した。光を45°の角度で試料成形品に入射し、45°の反射光を巾1.0mm の光学くしを通過させ、光学くしの透過光の明部最大値Mと暗部最小値mを受光器により計測し、次式により写像性(%)を求めた(光源;タングステンフィラメント、光波長;400 〜700nm )。
【0039】
写像性(%)=[(M−m)/(M+m)]×100
この値が大きければ写像性がよく、試料板が平滑であることを示し、小さければ試料板表面が粗いことを示す。
【0040】
また、成形品の曲げ強度(FS)と曲げ弾性率(FM)をISO178に準拠して測定した。
【0041】
成形機;JSW J75SSII−A
シリンダー温度;300-300-290-280 ℃
金型温度;90℃
射出速度;2m/min
保圧力;58.8 MPa
サイクル;射出保圧7sec +冷却7sec
スクリュー回転数;100rpm
スクリュー背圧;3.5 MPa
更に、離型性を評価するため、得られたコンパウンド品を下記する射出条件で、図1に示す断面形状の精密成形品を成形し、成形時に破壊、変形した場合を×、問題なく離型した場合は○と判断した。
・成形条件
樹脂乾燥温度;150 ℃×5hr
シリンダー温度;300 ℃
金型温度;70℃
射出圧力;800kg/cm2
射出速度;3.4 m/min
保圧力;500kg/cm2
スクリュー回転数;300rpm
サイクル;30sec
実施例1〜2、比較例1〜6
サーモトロピック液晶性ポリマー(ポリプラスチックス(株)製、ベクトラA950;登録商標)100 重量部と各種シリカ粒子100 重量部を二軸押出機(日本製鋼所(株)製、TEX−30α)で樹脂温度300 ℃で溶融混練してペレット化した。尚、各種シリカ粒子は押出機の途中からサイドフィードにてサーモトロピック液晶性ポリマーと混練した。
【0042】
このペレットを用いて前記評価を行った結果を表1に示す。
【0043】
一般的に生産性に問題のあるシリカは分散性が良好であるため、製品中に凝集物は存在しない。逆に計量性が優れたシリカは分散性が悪化するため、製品中に多数のシリカ凝集物が残存する。比較例1〜6には、このような問題があるため、両方の特性を両立させることは困難である。これに対し、実施例1〜2の結果から明らかなように、本発明のように特定の処理を施したシリカを用いることにより上記特性の両立が可能となった。また、得られる成形品の一般物性も劣るものにはならない。
【0044】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例で離型性評価に用いた精密成形品を示す図である。
Claims (1)
- 脱気口を有する二軸押出機を用い、平均一次粒径0.1 〜5.0μm の真球状シリカを、真球状シリカに対し0.6〜2.0重量%のネオペンチルアルコール、ネオペンチルグリコール及びペンタエリスリトールから選ばれた少なくとも1種のアルコールと炭素数10〜30の高級脂肪酸とのエステル化合物と均一混合後に機械的に物理圧縮して得られた圧縮度0.5 以上の圧縮造粒物とサーモトロピック液晶性ポリマーとを、該エステル化合物が全サーモトロピック液晶性ポリマー組成物中に0.1〜0.5重量%となるように均一に溶融混練することを特徴とするサーモトロピック液晶性ポリマー組成物の製造方法。
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