以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の外観構成例を示す斜視図を示している。
図1に示される写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせる代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)であり、通常、ゲームセンターや観光地等の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、後述するように、写真シール作成ゲームを利用者に提供する。利用者(主に複数人のグループである場合が多い)は、その写真シール作成ゲームにおいて、硬貨投入後に筐体内に設置されたCCD(Charge Coupled Device)カメラで利用者自身を撮影し、記録された利用者の画像を液晶パネル上で付属のペン等を用いて所定または任意の文字や図形等を書き込んで編集を行い、個性的な画像を作成してシール紙に分割印刷させる。このように作成され利用者に提供されたシール紙は、例えば、利用者によって、利用者の友人や知人と交換されたり、手帳に貼り付けてアルバムのようにしたり、ポストカードに貼り付けたりされる。
図1の写真シール作成装置1の筐体10は、複数のユニット等により構成されており、第1ユニット11と第2ユニット12が、所定の距離をおいて、フレーム14Aおよびフレーム14B並びに床部13により接続されるように構成されている。
図1に示されるように、直方体の形状の第1ユニット11の、地上面(床部13の上面)に対して垂直な4側面の内、第2ユニット12に対向する面を正面11−1と称し、その正面11−1の右側に隣接する側面を右側面11−2と称し、正面11−1に対向する側面を背面11−3と称し、正面11−1の左側に隣接する側面(右側面11−2に対向する側面)を左側面11−4と称する。各面の構成については後述する。
また、第2ユニット12の、地上面(床部13の上面)に対して垂直な4側面の内、第1ユニット11の正面11−1に対向する面を正面12−1と称し、その正面12−1の右側に隣接する側面を右側面12−2と称し、正面12−1に対向する側面を背面12−3と称し、正面12−1の左側に隣接する側面(右側面12−2に対向する側面)を左側面12−4と称する。また、床部13の上面に対向する第2ユニット12の面を上面12−5と称する。
第1ユニット11と第2ユニット12は、図1に示されるように、それらの左右上部において、フレーム14Aとフレーム14Bにより所定の距離を保つように連結されている。また、第1ユニット11と第2ユニット12は、その下部において、床部13により所定の距離を保つように連結されている。床部13は、第1ユニット11と第2ユニット12とを連結する部材であり、利用者が第1ユニット11と第2ユニット12との間、または第2ユニット12の内部において後述するように撮影を行う場合の床(撮影空間の床)となる部材であり、かつ、所定の部位が格納される筐体である。床部13には例えば、第1ユニット11と第2ユニット12を電気的に接続するケーブル等が格納される。もちろん、それ以外にも、どのような部材が格納されてもよい。この床部13の上面(撮影空間の床面)は水平な平面であってもよいし、水平方向に対して角度を有する(傾きのある)平面であってもよいし、凹凸のある曲面であってもよい。
なお、第1ユニット11と第2ユニット12の形状は直方体でなくてももちろんよい。また、第1ユニット11と第2ユニット12とが1つのユニット(1個の筺体)として構成されるようにしてももちろんよい。
図2は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
図2において、第1ユニット11と第2ユニット12の上部には、図1の場合に加えて、フレーム14Aとフレーム14Bの上に天井部21が覆うように設けられており、フレーム14Aおよびフレーム14Bとともに天井部21によって第1ユニット11と第2ユニット12が連結されている。これにより、図1の場合よりも、第1ユニット11と第2ユニット12との間の(床部13上の空間)空間である撮影空間の閉鎖性を向上させることができ、より快適な撮影空間を利用者に提供することができる。なお、天井部21の左右(撮影空間の出入り口となる側面)からは、さらに閉鎖性を向上させるためのカーテン24−1およびカーテン24−2が吊設されている。このように撮影空間の閉鎖性を高めることにより、写真シール作成装置1は、環境の安定した撮影空間を形成することができるだけでなく、撮影空間の外部に位置する人物から撮影の様子を閲覧されることを抑制することができる。
第1ユニット11の背面11−3側の上部には、コの字型のカーテンフレーム22が設けられている。この背面11−3の前面近傍には、後述するように編集空間が設けられるが、その編集空間とその周囲の空間とを区切るように(編集空間を囲むように)、カーテン23−1乃至23−4が設けられている。これにより、編集空間の外に位置する人物により編集作業内容が閲覧されることを抑制することができる。
なお、このカーテンフレーム22は、それぞれ、第1ユニット11と第2ユニット12に対して可動したり、着脱したりするように設けられているようにしてもよい。例えば、カーテンフレーム22が、カーテン23−1乃至カーテン23−4毎にスライドされたり、外されたりして、この編集空間を消去する(省略する)ようにしてもよい。なお、カーテンフレーム22並びにカーテン23−1乃至カーテン23−4の一部または全部が第1ユニット11内に格納されるようにしてももちろんよい。
図3は、図1の第1ユニット11の正面11−1の構成例を示す図である。
正面11−1には、例えば、照明部31A、照明部31B、照明部31C、撮影ユニット32、CCDカメラ33、取り込み画像表示用モニタ34、撮影用モニタ35、音声出力部36A、音声出力部36B、および硬貨投入排出口37等の、撮影処理に関する構成が設けられている。
照明部31A、照明部31B、および照明部31Cは、ストロボ発光可能な照明装置により構成され、CCDカメラ33が利用者を撮影する(CCDカメラ33が取り込む画像より静止画像をキャプチャする)撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影を行う利用者に光を照射する。なお、以下において、照明部31A、照明部31B、および照明部31Cを特に分けて説明する必要の無い場合、照明部31と称する。また、照明部31は、それぞれ、正面11−1に対して所定の角度を有するように(利用者により効果的に光を照射することができるように傾いた状態で)設けられるようにしてもよい。また、照明部31の数は、照明部31A、照明部31B、および照明部31Cの3個に限らず、2個以下であっても4個以上であっても勿論良い。また、各照明部の発光タイミングは互いに同時でなくてもよい。
撮影ユニット32には、CCDカメラ33と取り込み画像表示用モニタ34が設けられている。CCDカメラ33は、利用者を撮像し、画像を得るためのCCDを利用した撮像素子等により構成される。なお、CCDカメラ33の代わりに、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラを用いるようにしてもよい。さらに、利用者を撮像し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなものであってもよい。CCDカメラ33近傍の、図中下側にある取り込み画像表示用モニタ34は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)により構成され、CCDカメラ33により撮像された利用者のライブビュー画像(取り込み動画像)を表示する。具体的には、取り込み画像表示用モニタ34は、利用者により設定されている合成用動画像を、利用者のライブビュー画像に適宜合成して表示する。このCCDカメラ33近傍に設けられた取り込み画像表示用モニタ34に表示される画像により利用者は、撮影直前の自分自身の画像を、CCDカメラ33より大幅に視線をずらすことなく確認することができる。また、後述するように動画像の合成画像が合成されて表示されるため、娯楽性が増加し、利用者は、雰囲気を高めながら撮影作業を行うことができる。
撮影用モニタ35は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、撮影作業の設定を行う画面や設定内容の確認画面等が表示されるモニタである。なお、後述するように、撮影用モニタ35の表示面には無色透明の感圧式のタッチパネルが重畳されており、利用者は、画面上を指等によりタップ(接触)することにより、撮影用モニタ35に表示されているGUI(Graphical User Interface)画面を操作することができる。なお、上述の感圧式のタッチパネルの代わりに、電磁誘導式のタッチペンおよびタッチパネルを用いるようにしても良いし、撮影用モニタ35の近傍等に、スイッチ等の入力デバイスを撮影用モニタ35とは別に設けるようにしてもよい。もちろんそれ以外の入力デバイスを用いるようにしてもよい。
音声出力部36Aおよび音声出力部36Bは、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、撮影作業案内用音声やBGM(Back Ground Music))を出力する。以下において、音声出力部36Aおよび音声出力部36Bを区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部36と称する。硬貨投入排出口37は、利用者が写真シール作成のゲーム(後述するように撮影作業や編集作業等の、写真シールを写真シール作成装置1より提供されるまでの一連の作業)を開始するための、予め定められた所定の料金の硬貨を投入する開口部を有している。また、硬貨投入排出口37は、例えば、誤った金額の硬貨を投入された場合や、投入途中で利用者が料金の払い戻しを要求した場合に投入した硬貨が排出される排出口となる開口部も有している。なお、この硬貨投入排出口37は、正面11−1以外の面に設けるようにしてももちろんよいが、正面11−1に硬貨投入排出口37が設けられることにより、利用者が硬貨を投入した直後から、写真シール作成装置1は、ゲームに関する処理(撮影作業に関する処理)を開始することができる。なお、硬貨投入排出口37の代わりに、利用者が紙幣によって代金を支払うことができるように紙幣を投入可能な紙幣投入(排出)口を設けるようにしてももちろんよい。その紙幣投入(排出)口と上述の硬貨投入排出口37とを併用するようにしてももちろんよい。また、利用者が例えば、プリペイドカードやクレジットカード等により(現金以外の方法で)代金を支払うことができるような機構を設けるようにしてももちろんよい。
図4は、図1の第1ユニット11の背面11−3の構成例を示す図である。
図4において、背面11−3には、利用者が編集作業を行う際に利用するアイテムがまとめられた編集ユニット41が設置されている。編集ユニット41は、編集入力用モニタ42、2本のタッチペン43−1および43−2、並びに、2つの音声出力部44−1および44−2を有している。
編集入力用モニタ42は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、後述するように、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像(編集画面)等を表示する。この編集入力用モニタ42の画面上には無色透明のタッチパネル(電磁誘導式)が重畳されている。また、この編集入力用モニタ42の左右近傍には、このタッチパネルに対応するタッチペン43−1とタッチペン43−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット41に着脱可能に固定されており、2人の利用者が同時に編集作業を行うことができるようになされている。
以下において、左右のタッチペン43−1およびタッチペン43−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめてタッチペン43と称する。
タッチペン43は、編集ユニット41と有線(または無線)により電気的にも接続されている。タッチペン43は、編集入力用モニタ42の画面上に重畳された無色透明のタッチパネル(電磁誘導式)と連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン43を操作して、編集入力用モニタ42に重畳されるタッチパネルをタップする(タッチペン43とタッチパネルを接触(または近接)させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン43−1またはタッチペン43−2からは、後述するように、例えばタッチパネルを介して互いに異なる信号が入力される。これにより写真シール作成装置1は、どのタッチペン43がタッチパネルのどこにタップされたかを識別することができる。つまり、写真シール作成装置1は、タッチペン43がタップされた位置の位置情報だけでなく、各タッチペン43の識別情報も取得することができる。
また、編集入力用モニタ42の下側近傍には、左右に並ぶように、音声出力部44−1および音声出力部44−2が設けられている。音声出力部44−1および音声出力部44−2は、それぞれスピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、編集作業案内用音声やBGM)を出力する。以下において、音声出力部44−1および音声出力部44−2を区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部44と称する。
図5は、第1ユニット11の右側面11−2の構成例を示す図である。
図5において、右側面11−2には、事後接客ユニット60が設けられている。事後接客ユニット60には、事後接客用モニタ61、音声出力部62−1、および音声出力部62−2が設けられている。事後接客用モニタ61は、ゲームや付加サービスに対する個人設定等の入力に関するGUI画像を表示し、それに対する入力を受け付ける。音声出力部62−1および音声出力部62−2は、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、事後接客用音声やBGM)を出力する。以下において、音声出力部62−1および音声出力部62−2を区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部62と称する。
このような事後接客ユニット60を設けることにより、編集作業を終了し、印刷処理が終了してシールシートが排出されるまでの間待機する利用者は、この事後接客ユニット60による事後接客処理(ゲームや追加サービス等)によって、退屈せずに時間を過ごすことができる。これにより利用者の満足度が向上する。また、その利用者の満足度の向上が集客数の上昇に繋がることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
右側面11−2の事後接客ユニット60の下には、メンテナンス用ドア部63が設けられている。メンテナンス用ドア部63は、蝶番64−1および蝶番64−2を軸として回転するように開閉する。メンテナンス用ドア部63には、またドアノブ65も設けられており、メンテナンス用ドア部63の開閉を容易にしている。また、このドアノブ65に鍵機構を設けることにより、利用者等による不必要なメンテナンス用ドア部63の開閉を抑制することができる。
メンテナンス用ドア部63には、さらに、シール紙排出口66が設けられている。シール紙排出口66には、内部のプリンタで印刷された後排出されたシール紙がシール紙排出口66より飛び出さないようにする止め部67も設けられている。
図6は、第2ユニット12の、第1ユニット11に対する面側から見た場合の外観を示す斜視図である。
図6において、第2ユニット12は、第1ユニット11に対する面(正面11−1に対向する面)である正面12−1側をくり貫いたような構造になっている。すなわち、正面12−1のほぼ全体が開口しており、第2ユニット12の内部が撮影空間として利用できるようになされている。
第2ユニット12の上部には、斜線で示されるように背景カーテンユニット91が設けられている。背景カーテンユニット91は、複数の背景カーテン(利用者を撮影時にその背景として利用されるカーテン)、並びに第1ユニット11および第2ユニット12の間の空間と、第2ユニット12の内部の空間とを仕切り、第1ユニット11側から第2ユニット12の内部が見えないように遮蔽するための遮蔽用カーテン92を出し入れするユニットである。図7に示されるように、複数の背景カーテン93、および遮蔽用カーテン92は巻きとられた状態で格納されている。図7の場合、背景カーテンユニット91には、軸111乃至軸115が設けられており、遮蔽用カーテン92およびそれぞれに互いに異なる色または模様の背景カーテン93が巻かれた状態で格納されている。図7では、軸111に遮蔽用カーテン92が巻かれて格納され、軸112乃至軸115のそれぞれに複数の背景カーテン93が巻かれて格納される。
図示せぬ駆動部は、軸111乃至軸115のそれぞれを各軸の長手方向の中心軸を中心に回転させ、その軸に巻かれた遮蔽用カーテン92または背景カーテン93を上下させる。すなわち、図6のカーテン出力穴94A乃至カーテン出力穴94Dのそれぞれより、互いに異なる色または模様の背景カーテン93が、利用者の指示等に基づいて下ろされ、同様に、カーテン出力穴94Eから遮蔽用カーテン92が、第1ユニット11の指示等に基づいて下ろされる。
駆動部が利用者の指示等に基づいて、背景カーテン93を下ろす場合、駆動部は背景カーテンユニット91に格納されている複数の背景カーテン93のうち、いずれか1つを下ろす。例えば、図7に示されるように、利用者などにより軸112に巻かれている背景カーテン93Aが背景として選択されると、駆動部は、軸112を回転させ、その背景カーテン93Aを矢印Q11で示される方向に下ろすとともに、軸115を回転させ、それまで下ろしていた軸115の背景カーテン93Bを矢印Q12で示される方向に巻き上げる。
これによって、利用者は、様々な色または模様の背景の撮影画像を容易に得ることができる。なお、この背景カーテンユニット91が出力する背景カーテン93の数はいくつであってもよい(カーテン出力穴の数もいくつであってもよい)。
また、第1ユニット11側から第2ユニット12の内部(の空間)が見えないように、第1ユニット11および第2ユニット12の間の空間と、第2ユニット12の内部の空間とを仕切る場合、遮蔽用カーテン92は、図7に示されるように、カーテン出力穴94Eから下ろされた状態となっている。そして、利用者が図6における遮蔽用カーテン92の後方(図中、左側)の第2ユニット12の空間を撮影空間として撮影作業を行う場合、駆動部は、軸111(図7)を回転させ、それまで下ろしていた遮蔽用カーテン92を巻き上げて、背景カーテンユニット91に格納する。
このように、遮蔽用カーテン92を用いて、第1ユニット11および第2ユニット12の間の空間と、第2ユニット12の内部の空間とを仕切り、第1ユニット11側から第2ユニット12の内部が見えないように遮蔽することによって、利用者は、第1ユニット11および第2ユニット12の間の空間と、第2ユニット12の内部の空間とのうちの1つ(または両方)の空間を撮影空間として選択し、撮影を楽しむことができる。
なお、撮影の背景となる背景カーテン93と、撮影空間の仕切りとして用いられる遮蔽用カーテン92とを区別して説明したが、遮蔽用カーテン92を撮影の背景として(背景カーテン93として)用いることも可能である。
また、図6に示されるように、範囲101−1乃至範囲101−4で示される、第2ユニット12の背景カーテンユニット91より前方(第1ユニット11側)の部分には、撮影時に発光し、利用者のやや後方(の上方および側方)より光を照射する背景照明部102が配置されている。背景照明部102は、第2ユニット12の正面12−1の内側の面103、面104、および面105が発光する照明装置である。
面103は、撮影空間の天井の一部(背景カーテンユニット91の前方の一部分)を構成する面であり、面に垂直な方向が真下方向に対して所定の角度でやや前方を向くように、天井の他の部分に対して傾きを有している。すなわち、面103が発光することにより、撮影空間の面103のやや前方の位置で撮影を行う利用者は、そのやや後方の上側より照射される。
面104および面105は、撮影空間の側壁の一部(背景カーテンユニット91の前方の一部分)を構成する面であり、面に垂直な方向が真横方向に対して所定の角度でやや前方を向くように、側壁の他の部分に対して傾きを有している。すなわち、面104および面105が発光することにより、撮影空間の面104および面105のやや前方の位置で撮影作業を行う利用者は、そのやや後方の左右より照射される。
背景照明部102は、照明部31と同様に撮影処理部により制御されて、撮影タイミングに応じたタイミングで発光する。なお、このとき、撮影処理部は、背景照明部102が、面103、面104、および面105を、互いに同じタイミングで発光させるように制御してもよいし、互いに異なるタイミングで発光させるように制御してもよい。
図8は、写真シール作成装置1の撮影空間を説明する図である。なお、図8においては、説明の便宜上、編集ユニット41、事後接客ユニット60、メンテナンス用ドア部63、右側面12−2などは省略されている。
上述したように、第2ユニット12内部の遮蔽用カーテン92と背面12−3との間には、撮影空間が設けられており、その撮影空間には、利用者が撮影に利用するための器具として、背面12−3に接する位置に撮影台131が設置(固定)されている。撮影台131の図中、上側の上面には段差が設けられており、撮影台131の上面の中央が突出している。利用者は、この撮影台131を利用して様々なポーズをとって撮影を楽しむことができる。したがって、利用者が第2ユニット12の内部の空間を撮影空間として、撮影作業を行う場合、遮蔽用カーテン92は、背景カーテンユニット91に格納される。
また、床部13上の遮蔽用カーテン92の近傍には、噴出部132−1および噴出部132−2が配置されており、噴出部132−1および噴出部132−2は、それぞれケーブル133−1およびケーブル133−2を介して第1ユニット11に接続されている。ケーブル133−1は、第1ユニット11からの噴出部132−1を制御するための信号を噴出部132−1に供給し、ケーブル133−2は、第1ユニット11からの噴出部132−2を制御するための信号を噴出部132−2に供給する。
噴出部132−1および噴出部132−2のそれぞれの内部には、ドライアイスが充填されており、噴出部132−1および噴出部132−2は、それぞれ第1ユニット11からの指示に応じて充填されているドライアイスで冷却することにより生じた白い煙を噴出する。なお、以下、噴出部132−1および噴出部132−2を個々に区別する必要のない場合、単に噴出部132と称する。また、以下、ケーブル133−1およびケーブル133−2を個々に区別する必要のない場合、単にケーブル133と称する。
以上のような筐体10を有する写真シール作成装置1は、上述した各部を利用者に利用させ、利用者に自分自身等の撮影作業、その撮影作業によりキャプチャされた撮影画像の編集入力作業、その編集入力作業に基づいて編集された撮影画像の印刷に関する設定入力作業、およびその他の作業をゲームとして行わせ、ゲームの結果として編集済みの撮影画像が印刷されたシール紙等を出力し、利用者に提供する。
その際、写真シール作成装置1は、このような撮影や編集の各作業を、利用者に、図2に示されるようにカーテンや筐体等で仕切られて形成される各空間を利用させて行わせる。後述するように写真シール作成装置1は、2つの撮影空間と、それぞれ1つずつの編集空間、および事後接客空間とを有しており、利用者を各空間に適宜案内し、作業を行わせることにより、複数組の利用者を同時に接客する(複数のゲームを同時に実行する)ことができる。
図9は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置1が有する空間を移動する様子について説明する図である。
図9に示されるように、写真シール作成装置1は、撮影空間151、撮影空間152、編集空間153、および事後接客空間154を有する。
撮影空間151は、図2において、筐体10の第1ユニット11、第2ユニット12、床部13および天井部21により囲まれる空間である(第2ユニット12内も一部含む)。この撮影空間151は、ゲーム中の利用者が、CCDカメラ33を用いて、自分自身を撮影する撮影作業をこの撮影空間で行うための空間である。撮影空間151においては、利用者(被写体)が筐体10に近づいた状態で写真が撮影されるので、撮影される写真は、被写体となる利用者の顔の部分のアップとなり、より美しい、「写り」の良い写真(画像の美しい写真)が撮影されるようになされている。
利用者は、写真シール作成装置1の案内等に従って、この撮影空間151に入場し、例えば代金を支払うことによってゲームを開始する。そして、ゲームを開始した利用者は、CCDカメラ33を用いて、自分自身を撮影する撮影作業をこの撮影空間151または撮影空間152で行う。なお、写真シール作成装置1は、この撮影空間151を形成し、この撮影空間151において撮影作業を行わせることにより、「写り」を重視する利用者に好適な撮影環境を提供することができるので、特に、「写り」を重視する利用者の満足度を向上させることができる。なお、撮影空間151の広さは、少なくとも、数人の利用者が任意のポーズをとりながら撮影作業を行うことができる程度の広さである。
撮影空間152は、遮蔽用カーテン92、第2ユニット12の背面12−3、床部13および第2ユニット12の上面12−5により囲まれる空間である。この撮影空間152は、ゲーム中の利用者が、CCDカメラ33を用いて、自分自身を撮影する撮影作業をこの撮影空間で行うための空間である。撮影空間152においては、利用者(被写体)が筐体10からある程度離れた状態で、撮影台131を利用して写真が撮影されるので、撮影される写真は、被写体および撮影台131の全体が写ったものとなり、より楽しい、「遊び」が重視された写真が撮影されるようになされている。
写真シール作成装置1は、この撮影空間152を形成し、撮影空間152において撮影作業を行わせることにより、「遊び」を重視する利用者に好適な撮影環境を提供することができるので、特に、「遊び」を重視する利用者の満足度を向上させることができる。なお、「遊び」が重視された写真を撮影する場合、撮影空間152で撮影を行うと説明したが、撮影空間151および撮影空間152を合わせた空間を、「遊び」が重視された写真を撮影するための撮影空間とすることも可能である。
編集空間153は、第1ユニット11の背面11−3と、カーテン23−1乃至23−4によりある程度囲まれて形成される背面11−3近傍の空間である。この編集空間153は、ゲーム中の利用者が、背面11−3に設置されている編集ユニット41を利用して編集入力作業を行うための空間である。編集作業の場合、利用者は編集ユニット41の前から移動する必要がないので、この編集空間153は、撮影空間151および撮影空間152と比較して狭く形成される。これにより、写真シール作成装置1の設置スペースが不要に増大するのを抑制することができる。
事後接客空間154は、第1ユニット11の右側面11−2近傍の空間である。図2においては、カーテン等を用いて事後接客空間154とその外部を仕切るようにしてはいないが、編集空間153のように、この事後接客空間154がその外部とカーテン等により仕切られるようにしてももちろんよい。この事後接客空間154は、ゲーム中の編集作業を終了した利用者が、案内に従って移動し、印刷が完了するまでの間に行われる事後接客に対する作業を行うための空間である。例えば、ゲームや撮影画像の電子メール転送等の設定入力作業が行われる。
次に、この図9を参照して、利用者が案内される様子(写真シール作成装置1の接客方法)を説明する。
上述したように、1つのゲームは、大きく分けて、利用者を撮影する撮影作業、撮影作業により得られた利用者の画像を編集する編集作業、および編集作業により編集した利用者の画像をシール紙に印刷する印刷作業(その待ち時間に行う事後接客も含む)の3つの行程により構成される。
まず、1組目の2人の利用者(A0およびB0)は、順番が回ってくると、案内に従うなどして撮影空間151に入場し、ゲームを開始する。ゲームが開始されると、利用者は撮影モードを選択する。すなわち、利用者は、撮影空間151において撮影を行うか(以下、きれいモードと称する)、撮影空間152において撮影を行うか(以下、遊びモードと称する)、または撮影空間151および撮影空間152の両方の撮影空間において撮影を行うか(以下、ミックスモードと称する)を選択する。
例えば、利用者が撮影モードとして、きれいモードを選択した場合、利用者は撮影ユニット32(CCDカメラ33)を利用して、撮影空間151において自分自身の撮影を行う(A1およびB1)。撮影作業が終了すると、この写真シール作成装置1は、撮影空間151の利用者(A1およびB1)に対して編集空間153への移動案内の画像を表示したり、移動を促すメッセージを音声出力したりする。利用者はその案内に従い、撮影空間151から退出して編集空間153に移動する。
また、利用者が撮影モードとして、遊びモードを選択した場合、利用者は、撮影空間151から撮影空間152に移動し、撮影ユニット32(CCDカメラ33)を利用して、撮影空間152において自分自身の撮影を行う(A2およびB2)。撮影作業が終了すると、この写真シール作成装置1は、撮影空間152の利用者(A2およびB2)に対して編集空間153への移動案内の画像を表示したり、移動を促すメッセージを音声出力したりする。利用者はその案内に従い、撮影空間152から退出して撮影空間151を通り、編集空間153に移動する。
さらに、利用者が撮影モードとして、ミックスモードを選択した場合、利用者は、撮影ユニット32(CCDカメラ33)を利用して、撮影空間151において自分自身の撮影を行う(A1およびB1)。そして、さらに、利用者は、撮影空間151から撮影空間152に移動し、撮影ユニット32(CCDカメラ33)を利用して、撮影空間152において自分自身の撮影を行う(A2およびB2)。撮影作業が終了すると、この写真シール作成装置1は、撮影空間152の利用者(A2およびB2)に対して編集空間153への移動案内の画像を表示したり、移動を促すメッセージを音声出力したりする。利用者はその案内に従い、撮影空間152から退出して撮影空間151を通り、編集空間153に移動する。
編集空間153に入場した利用者(A3およびB3)は、編集ユニット41を利用して撮影画像に対する編集作業を行う。そして、編集作業が終了すると、写真シール作成装置1は、編集空間153の利用者(A3およびB3)に対してシール紙排出口66近傍(事後接客ユニット60近傍)への移動案内(画像表示および音声出力による移動案内)を行う。利用者はその案内に従い、編集空間153から退出して事後接客空間154に移動する(A4およびB4)。事後接客空間154に移動した利用者(A4およびB4)は、事後接客ユニット60を操作して画像転送処理の設定作業等を行いながら、印刷されたシール紙が排出されるまで待機する。シール紙が排出されると、利用者はそのシール紙を受け取り、ゲームが終了する。
なお、1組目の利用者が撮影空間151または撮影空間152から退出して編集空間153に移動すると、撮影空間151および撮影空間152が空くので、その時点で、次に順番待ちをしていた利用者(A0およびB0)は、撮影空間151に入場し、ゲームを開始することができる(A1およびB1)。撮影空間151に入場した2組目の利用者(A1およびB1)は、1組目の利用者と同様に代金を支払ってゲームを開始し、撮影ユニット32(CCDカメラ33)を利用して自分自身の撮影を行う。撮影作業が終了すると、この写真シール作成装置1は、この時点で、編集空間153が使用中であるか否かを判定し、編集空間153が未使用である場合(1組目の利用者による編集作業が既に終了している場合)、撮影空間151または撮影空間152の利用者(A1およびB1、またはA2およびB2)に対して編集空間153への移動案内の画像を表示したり、移動を促すメッセージを音声出力したりする。利用者はその案内に従い、撮影空間151または撮影空間152から退出して編集空間153に移動する。編集空間153に入場した2組目の利用者(A3およびB3)は、1組目の利用者と同様に、編集ユニット41を利用して撮影画像に対する編集作業を行う。
このように、写真シール作成装置1においては、撮影空間151または撮影空間152と編集空間153とを用いて、2組の利用者がそれぞれ撮影作業と編集作業を同時に行うことができる(2組の利用者による2つのゲームを並行して進行させることができる)。すなわち、写真シール作成装置1は、編集空間と撮影空間のそれぞれにおいて互いに異なる組の利用者を接客することができる。つまり写真シール作成装置1は、最大2組の利用者を同時に接客することができる。このことを以下において「2重接客」と称する。なお、写真シール作成装置1は、正確には、事後接客空間154の利用者も含めると3組の利用者を同時接客可能であるが、事後接客空間154の接客処理は後述するように短く、印刷待ち時間中の接客(所謂「おまけ処理」)であるので、ここでは同時接客数に含めないことにして説明を続ける。
図9の説明に戻り、2組目の利用者が編集空間153における編集作業を終了すると、写真シール作成装置1は、事後接客空間154の使用状況を調査し、事後接客空間154が未使用の場合、編集空間153の2組目の利用者(A3およびB3)に対して事後接客空間154への移動案内(画像表示および音声出力による移動案内)を行う。2組目の利用者はその案内に従い、編集空間153から退出し、事後接客空間154に移動する(A4およびB4)。事後接客空間154に移動した利用者(A4およびB4)は、事後接客ユニット60を操作して画像転送処理の設定作業等を行いながら、印刷されたシール紙が排出されるまで待機する。シール紙が排出されると、利用者はそのシール紙を受け取り、ゲームが終了する。
図10は、図1の写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
図10において、写真シール作成装置1は、バス201を介して互いに接続された、噴出部132、制御部211、制御情報記憶部212、画像データ保持部213、プレイ情報記憶部214、利用者情報記憶部215、硬貨部221、撮影部222、背景部223、編集部224、印刷部225、事後接客部226、通信部227、およびドライブ228により構成される。
制御部211は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部であり、ゲーム管理部241、硬貨処理部242、撮影処理部243、編集処理部244、印刷処理部245、事後接客処理部246、および計時部247により構成される。
ゲーム管理部241は、写真シールを作成し利用者に提供するゲーム(写真シール作成ゲーム)の開始や終了等、進行状況の管理やデモンストレーション画面の制御に関する処理を実行する。硬貨処理部242は、利用者による硬貨投入に関する制御処理を行う。撮影処理部243は、主に第1ユニット11の正面11−1に設けられた各部(例えば、撮影部222)や第2ユニット12に設けられた各部(例えば、背景部223)を制御し、ゲーム処理中の利用者の撮影作業に関する処理を実行する。編集処理部244は、主に編集部224を制御し、ゲーム処理中の利用者の編集作業に関する処理を実行する。印刷処理部245は、主に印刷部225を制御する等して、写真シール作成ゲーム中の印刷作業に関する処理を制御する。事後接客処理部246は、主に事後接客部226を制御して、利用者が印刷終了まで待機している間に行うサブゲームや追加サービスに関する処理を実行する。計時部247は、各部の要求に基づいて、あらゆる時刻情報を生成し、供給する等、時間制御に関する処理を行う。
制御情報記憶部212は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、写真シール作成装置1全体を制御するプログラム(例えば、写真シール作成ゲームを実行するプログラム)やデータ等を記憶する。画像データ保持部213は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM(Random Access Memory)等により構成され、CCDカメラ33により撮影されて得られた画像データを保持する。また、画像データ保持部213は、その保持している画像データを他の処理部に供給したり、他の処理部より供給された編集後の画像データを保持したりする。プレイ情報記憶部214は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、写真シール作成ゲームの実行中(プレイ中)に発生した各種の情報(例えば、利用者が設定した、画像の明るさやサイズ等に関する設定情報)をプレイ情報としてそのプレイ毎に記憶し、管理する。つまり、プレイ情報記憶部214には、どのようなプレイが行われているかを示す情報(プレイ情報)と、各プレイにおいて必要な設定情報(プレイ情報ごとに管理される設定情報)が記憶される。利用者情報記憶部215は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、例えば、事後接客処理において利用者が入力したメールアドレス等の個人情報をセキュアに記憶する。
なお、これらの記憶部の一部または全部が1つの記憶媒体により構成されるようにしてももちろんよいし、上述した各記憶部のそれぞれが複数の記憶媒体により構成されるようにしてもよい。
噴出部132は、撮影処理部243に制御され、噴出部132の内部に充填されているドライアイスによる煙を噴出する。
硬貨部221は、硬貨処理部242に制御され、硬貨投入排出口37における硬貨投入や硬貨排出等の処理を実行する。撮影部222は、撮影処理部243に制御されて、CCDカメラ33による撮影処理を行ったり、撮影した画像を表示したり、撮影により得られた画像データを、バス201を介して画像データ保持部213または撮影処理部243に供給したりする。背景部223は、撮影処理部243に制御されて、背景カーテンユニット91を駆動させて遮蔽用カーテン92や指定された背景カーテン93を下ろしたり、背景照明部102の発光部を発光させたりする。編集部224は、編集処理部244に制御され、編集ユニット41の各部を用いて画像表示、音声出力、および入力受付等の、撮影により得られた画像データに対する編集入力に関する処理を行う。
印刷部225は、プリンタを有しており、印刷処理部245等に制御され、所定のシール紙に、供給された編集済みの撮影画像等を含む印刷用データを印刷する処理等を行う。事後接客部226は、事後接客ユニット60を含み、事後接客処理部246に制御され、シール紙の印刷中に待機している利用者に対してゲームや追加サービス等を提供する。通信部227は、外部のネットワーク261(例えば、インターネット等)に接続され、例えば、撮影画像の配信等の際に、必要に応じて外部の装置と通信処理を行う。ドライブ228には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア262が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御情報記憶部212に保存されたり、インストールされたりする。
図11は、図10の撮影処理部243のより詳細な構成例を示すブロック図である。
撮影処理部243は、背景処理部301、表示処理部302、判定処理部303、設定処理部304、および撮影制御部305を含むように構成される。
背景処理部301は、背景部223を制御し、遮蔽用カーテン92若しくは背景カーテン93を背景カーテンユニット91から出力させて下ろさせるか、または遮蔽用カーテン92若しくは背景カーテン93を巻き上げさせて、背景カーテンユニット91に格納させる。
表示処理部302は、所定の画像データ(GUI画像データ)を制御情報記憶部212から取得して、撮影部222に供給し、撮影用モニタ35に画像を表示させる。また、表示処理部302は、撮影部222から供給された画像データに、必要に応じて合成処理などを施し、これにより得られた画像データを一時的に記憶するとともに、撮影部222に供給する。さらに、表示処理部302は、一時的に記憶している画像データを画像データ保持部213に供給して、画像データを記憶させる。
判定処理部303は、撮影部222から供給された位置情報を基に、撮影モードとして、きれいモード、遊びモード、またはミックスモードのうちのいずれかが選択されたか否かを判定し、撮影処理部243の各部にその判定の結果に応じた処理を実行させる。また、判定処理部303は、撮影部222から供給された位置情報を基に、背景カーテン93が選択されたか否かを判定し、背景処理部301にその判定の結果に応じた処理を実行させる。
さらに、判定処理部303は、撮影部222から供給された位置情報を基に、撮影画像として、撮影用モニタ35に表示されている画像(を表示させる画像データ)を記憶するか否かを判定し、表示処理部302にその判定の結果に応じた処理を実行させる。さらに、また、判定処理部303は、撮影作業を終了するか否かを判定し、撮影作業を終了すると判定されるまで、撮影処理部243の各部に利用者を撮影するための処理を継続して実行させる。
設定処理部304は、撮影部222から供給された位置情報に基づいて、利用者が設定(入力)した撮影の条件を示す設定情報を生成し、プレイ情報記憶部214に供給して記憶させる。また、設定処理部304は、利用者が選択した撮影モードと、プレイ情報記憶部214が記憶している設定情報に基づいて、照明の明るさ(強さ)やフォーカス位置などを制御するための制御データを生成し、撮影部222の各部または背景部223に供給する。
撮影制御部305は、計時部247からの時刻情報に基づき、撮影部222または背景部223を制御して被写体(利用者)を撮影させる。また、撮影制御部305は噴出部132を制御して、所定のタイミングでドライアイスによる煙を噴出させる。さらに、撮影制御部305は、制御情報記憶部212から音声データを取得して撮影部222に供給し、撮影部222に音声を出力させる。
図12は、図10の撮影部222の詳細な構成例を示すブロック図である。
図12において、撮影部222は、音声出力制御部331、音声出力部36、照明制御部332、照明部31、撮影ユニット32、表示制御部333、VRAM(Video Random Access Memory)334、撮影用モニタ35、タッチパネル335、およびタッチパネル制御部336を有している。
音声出力制御部331は、バス201を介して撮影処理部243より供給される音声データに基づいてアナログ音声信号を生成し、それを音声出力部36に供給することによって、音声出力部36より音声を出力させる。照明制御部332は、照明部31の発光や蓄電を制御し、バス201を介して撮影処理部243より供給される制御データに基づいて、撮影タイミング(フレーム画像をキャプチャするタイミング)に応じた所定のタイミングで照明部31をストロボ発光させる。
表示制御部333は、バス201を介して撮影処理部243より供給される画像データ、画像データ保持部213より供給される撮影画像データ、または、CCDカメラ33より供給される取り込み動画像データに対して、適宜、VRAM334を用いて合成等の画像処理を行い、その画像処理により得られた画像(例えば、プレビュー画像)を撮影用モニタ35に表示させる。また、撮影用モニタ35の画面上には、タッチパネル335が重畳されている。そのタッチパネル335を制御するタッチパネル制御部336は、タッチパネル335を介して利用者が指定した位置を検知し、その位置情報を必要に応じてバス201を介して撮影処理部243に供給することによって利用者により入力された指示情報を撮影用モニタ35に表示される画像に反映させる。また、タッチパネル制御部336は、利用者により入力された位置情報により制御される情報が例えばカーソルの移動等のように簡易的な画像処理のみの場合、利用者により入力された位置情報を直接表示制御部333に供給することもできる。その場合、表示制御部333は、供給された位置情報に基づいてVRAM334に保持されている画像データを処理し、利用者の入力を簡易的に反映させた画像を撮影用モニタ35に表示させる。
また撮影ユニット32に示されるように、CCDカメラ制御部341、CCDカメラ33、表示制御部342、取り込み画像表示用モニタ34、およびVRAM343を有している。
CCDカメラ制御部341は、CCDカメラ33の動作を制御し、フォーカス位置を制御して画像を1フレームずつ取り込ませ、取り込んだフレーム画像を、動画像として表示制御部342に順次供給させたり、特定のフレーム画像を、撮影により得られた静止画像としてバス201を介して画像データ保持部213または撮影処理部243に供給させたりする。
表示制御部342は、取り込み画像表示用モニタ34の表示を制御する。その際、表示制御部342は、バス201を介してCCDカメラ33より供給される画像データを1フレームずつVRAM343に蓄積させ、必要に応じて撮影処理部243より供給される合成用動画像データの1フレームの画像と合成させ、その合成画像をライブビュー画像として取り込み画像表示用モニタ34に表示させる。また、表示制御部342は、さらに、撮影直後に撮影画像を取り込み画像表示用モニタ34にプレビューとして表示させるようにしてもよい。
図13は、図10の背景部223の詳細な構成例を示すブロック図である。
図13において、背景部223は、背景照明部102、背景制御部381、および背景カーテンユニット91を有している。
背景制御部381は、バス201を介して撮影処理部243に制御され、背景照明部102の蓄電や発光、並びに背景カーテンユニット91の駆動(遮蔽用カーテン92や背景カーテン93の上下)を制御する。背景カーテンユニット91は、背景カーテン駆動部382、遮蔽用カーテン92および背景カーテン93を有している。背景カーテン駆動部382は、背景制御部381に制御されて駆動し、遮蔽用カーテン92または背景カーテン93の上げ下げを行う。このように、背景制御部381が撮影処理部243の制御に基づいて背景部223の各部の動作を制御することにより、写真シール作成装置1は、撮影の際に表現力豊かな背景を含む、高画質な撮影画像を得ることができ、その撮影画像を用いた写真シールを利用者に提供することができる。
以下において、利用者によって選択された撮影モードに基づいて、写真を撮影する処理の流れについて説明するために、写真シール作成装置1により実行される主な処理の流れを説明する。
写真シール作成装置1に電源が投入されると、最初に制御部211のゲーム管理部241は、ゲーム管理処理を実行して営業を開始し、写真シールを作成するゲームの受け付けを行う。
図14のフローチャートを参照して、ゲーム管理処理を説明する。
ゲーム管理処理を開始したゲーム管理部241は、ステップS11において、初期化処理を行う。例えば、ゲーム管理部241は各部を制御し、照明の明るさやフォーカス位置などの初期設定を行わせて、ゲーム管理処理に必要なデータを初期化さる。
ステップS12において、背景処理部301は、背景部223を制御して、遮蔽用カーテン92を下ろさせる。背景処理部301は背景制御部381を制御し、背景制御部381に背景カーテン駆動部382を駆動させて、遮蔽用カーテン92をカーテン出力穴94Eから出力させ、下ろさせる。これにより、図9を参照して説明したように、遮蔽用カーテン92によって、撮影空間151と撮影空間152とが仕切られて、撮影空間151内にいる利用者には、撮影空間152が見えない状態となる。
ステップS13において、ゲーム管理部241は、各部を制御し、例えば、撮影用モニタ35や(事後接客中でない場合、事後接客ユニット60の事後接客用モニタ61も含む)にデモンストレーション画面(デモ画面)を表示させる。ゲーム管理部241に制御された撮影用モニタ35(事後接客中でない場合、事後接客用モニタ61も含む)は、デモ画面を表示する。ステップS14において、ゲーム管理部241は、新たなプレイを開始可能であるか否かを判定する。
前の利用者が撮影作業を終了させており、撮影空間151および撮影空間152が未使用であり、新たなプレイを開始可能であると判定した場合、ゲーム管理部241は、処理をステップS15に進め、撮影用モニタ35にゲームの開始方法を案内するゲーム開始案内画面を表示させる。なお、事後接客中でない場合、ゲーム管理部241は、事後接客用モニタ61に、ゲームを開始する利用者を撮影空間151に案内する入場案内画面を表示させる。
ゲーム開始案内画面等を表示させると、ゲーム管理部241は、処理をステップS16に進める。ステップS16において、硬貨処理部242は、硬貨部221を制御して、ゲームの代金が投入されたか否かを判定し、投入されたと判定した場合、処理をステップS17に進める。ステップS17において、ゲーム管理部241は、写真シールを作成するゲームを利用者に行わせる写真シール作成ゲーム処理を開始し、処理をステップS18に進める。写真シール作成ゲーム処理については後述する。
ステップS18において、ゲーム管理部241は、営業を終了する(写真シール作成装置の開始受け付けを終了する)か否かを判定し、例えば管理者の指示により営業を終了すると判定した場合、ステップS19に処理を進め、終了処理を行い、各部の処理を停止し、電源を切断するなどして、ゲーム管理処理を終了する。ステップS18において、営業を終了しないと判定した場合、ゲーム管理部241は、ステップS13に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS14において、例えば、前の利用者が撮影作業中であり、撮影空間151または撮影空間152が使用中であるので新たなプレイを開始することができない場合など、新たなプレイを開始することができないと判定した場合、ゲーム管理部241は、処理をステップS20に進め、例えば、事後接客用モニタ61に、利用者に対して撮影空間151への入場を禁止させる入場禁止画面を表示する。なお、事後接客中である場合(事後接客用モニタ61が使用中である場合)、この処理を省略するようにしてもよい。ステップS20の処理を終了すると、ゲーム管理部241は、ステップS15乃至ステップS17の処理を省略し、ステップS18に処理を進める。
さらに、ステップS16において、代金が投入されていないと判定した場合、硬貨処理部242は、ステップS17の処理を省略し、ステップS18に処理を進める。
以上のように、ゲーム管理部241がこのようなゲーム管理処理を実行して、ゲームの進行を管理することにより、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの受け付けを正常に行うことができる。
次に、以上のようにして制御されて実行される写真シール作成ゲーム処理の主な流れを、図15のフローチャートを参照して説明する。
上述したように、この写真シール作成ゲーム処理は、利用者の各組に対して実行される。つまり、写真シール作成装置1は、「2重接客」が可能であるので、この写真シール作成ゲーム処理を最大2つ並行して実行することができる。この1つの写真シール作成ゲーム処理の実行をプレイと称する。図9を参照して説明したように、利用者がプレイにおいて、撮影空間151、撮影空間152、編集空間153、および事後接客空間154を移動しながら各空間で行う撮影作業、編集作業、および事後接客作業等に合わせて、この写真シール作成ゲーム処理を実行し、撮影、画像編集、印刷、および事後接客等の処理を行う。
写真シール作成ゲーム処理が開始されると、撮影処理部243は、ステップS41において、撮影処理を行う。なお、撮影処理の詳細については後述するが、撮影処理において、撮影処理部243は、撮影用モニタ35、CCDカメラ33等の撮影部222の各部を制御し、被写体(利用者)の撮影を行う。利用者は、この撮影処理に対して、ポーズを取ったり、撮影タイミングの指示を出したりして撮影作業を行い、撮影部222に複数の撮影画像を生成させる。
撮影作業が終了すると、ステップS42において、ゲーム管理部241は、撮影部222の撮影用モニタ35等を制御し、撮影作業を終了した利用者に対して画像や音声等で編集空間153への移動を促す移動案内処理を行う。このとき、編集空間153において前の組の利用者が編集作業中であるか否かを判定し、編集中と判定した場合、ゲーム管理部241は、撮影用モニタ35等の撮影部222の各部を制御してミニゲーム等を利用者にプレイさせ、利用者を飽きさせないように待機させる。
編集空間153が未使用であり、編集空間153への移動が可能である場合においてゲーム管理部241が行う移動案内処理が終了すると、編集処理部244は、ステップS43において、編集空間153へ移動した利用者に対して編集処理を実行する。例えば、ステップS43において、編集処理部244は、編集空間153へ移動した利用者に、落書きやスタンプ等の、撮影画像に対する編集作業を行わせる編集処理を行う。
編集処理が完了すると、印刷処理部245は、ステップS44において、利用者にシール紙の分割数(印刷画像のレイアウト)を選択的に設定させる等の印刷設定処理を行う。印刷設定処理が終了すると、ゲーム管理部241は、ステップS45において、編集空間153の利用者を事後接客空間154に移動させるための移動案内処理を行う。移動案内処理が終了すると、印刷処理部245は、ステップS46において、印刷部225を制御し、印刷設定処理において設定された印刷設定に基づいて印刷処理を実行させ、編集された撮影画像を写真シール紙に印刷し、それを利用者に提供する処理を行う。
印刷処理が終了するまでの間、事後接客処理部246は、ステップS47において、事後接客空間154で印刷処理の終了を待つ利用者に対して事後接客処理を行い、編集済み画像の電子メール転送やミニゲーム等を実行する。
そして、印刷処理が終了すると印刷処理部245は、ステップS48において、印刷部225を制御し、シール紙を排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
写真シール作成装置1の各部は、利用者の各組に対して、それぞれ、以上のような写真シール作成ゲーム処理を実行する。
次に、図15のステップS41において実行される撮影処理の流れを図16のフローチャートを参照して説明する。
利用者が撮影空間151に入場して、写真シール作成ゲーム処理が開始されると、ステップS81において、背景処理部301は背景部223を制御して、遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91に格納させる。背景制御部381は、背景処理部301の制御のもと、背景カーテン駆動部382を駆動させて、遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91に格納する。
また、このとき、撮影制御部305は、噴出部132を制御し、背景カーテン駆動部382が遮蔽用カーテン92を巻き上げるタイミングで、噴出部132からドライアイスによる煙を噴出させるとともに、撮影制御部305は、制御情報記憶部212から音声データを取得して、撮影部222に供給して、音声出力部36にBGMなどの音声を出力させる。音声出力制御部331は、撮影処理部243から供給された音声データに基づいて、アナログ音声信号を生成し、それを音声出力部36に供給することによって、音声出力部36より音声を出力させる。
このように、利用者が撮影空間151に入場して、ゲームが開始されると、撮影空間151と撮影空間152とを仕切っている遮蔽用カーテン92が格納されるとともに、ドライアイスによる煙が噴出されて、BGMが音声出力部36から出力される。このようなドライアイスによる煙やBGMを用いた演出により、利用者の気分を盛り上げることができるだけでなく、遮蔽用カーテン92を上げて、今まで見えなかった撮影空間152を突然利用者に見せることで、利用者に大きな驚きを与えることができ、その結果、利用者は、ゲームを大いに楽しむことができる。
ステップS81において遮蔽用カーテン92が格納されると、ステップS82にいて、表示処理部302は、撮影用モニタ35に、撮影モードを選択させるための撮影モード選択画面を表示させる。表示処理部302は、制御情報記憶部212から、撮影モード選択画面を表示させるための画像データ(GUI画像データ)を取得し、撮影部222に供給する。そして、表示制御部333は、撮影処理部243から供給された画像データを撮影用モニタ35に供給して、撮影用モニタ35に撮影モード選択画面を表示させる。
これにより、撮影用モニタ35には、例えば、図17に示す撮影モード選択画面が表示される。図17では、撮影モード選択画面には、利用者に撮影モードの選択を促す文字「撮影モードを選んでね」が表示されている。また、画面上の領域401には、撮影モードとして、きれいモードを選択するための文字(または画像)「きれいモード」が表示されており、領域402には、撮影モードとして、遊びモードを選択するための文字(または画像)「遊びモード」が表示されており、領域403には、撮影モードとして、ミックスモードを選択するための文字(または画像)「ミックスモード」が表示されている。
利用者は、これらの領域401、領域402、または領域403のいずれかの領域をタップ(押圧)することによって、撮影モードを選択する。このように、遮蔽用カーテン92を上げて、利用者に撮影空間152を見せてから撮影モード選択画面を表示し、利用者に撮影モードを選択させることで、利用者は、撮影空間151と撮影空間152とをよく見比べてから、「写り」を重視してきれいモード(撮影空間151)を選択するか、「遊び」を重視して遊びモード(撮影空間152)を選択するか、またはその両方が楽しめるミックスモードを選択することができる。このように、撮影モードを選択することができるようにすることで、より多くの利用者を満足させることができる。また、このように利用者に突然撮影空間152を見せて、その後、撮影モードを選択できるようにすることで、例えば、普段は「写り」を重視するような利用者が、撮影空間152を見てから気が変わって、遊びモードを選択するような場合もあり、利用者はよりゲームを楽しむことができる。
図16のフローチャートの説明に戻り、撮影用モニタ35に撮影モード選択画面が表示されて、利用者が撮影用モニタ35に重畳されているタッチパネル335の所定の領域をタップすると、タッチパネル制御部336は、利用者によってタップされた位置を検知して、その位置を示す位置情報を撮影処理部243に供給する。
これにより、撮影部222から撮影処理部243には、位置情報が供給されるので、ステップS83において、判定処理部303は、撮影部222から供給された位置情報を基に、撮影モードとして、きれいモードが選択されたか否かを判定する。
例えば、判定処理部303は、図17に示した撮影モード選択画面において、利用者が領域401をタップしたか否かを判定することにより、きれいモードが選択されたか否かを判定する。
ステップS83において、きれいモードが選択されたと判定された場合、ステップS84に進み、撮影処理部243は、きれいモードにおける撮影の処理を行う。なお、きれいモードにおける撮影の処理の詳細は後述するが、きれいモードにおける撮影の処理において、撮影処理部243は、撮影空間151を撮影空間として、撮影空間151内の利用者の撮影を行う。
撮影空間151内の利用者の撮影が終了すると、ステップS85において、背景処理部301は遮蔽用カーテン92の初期化処理を行い、処理は終了する。例えば、ステップS85において、背景処理部301は背景部223を制御して、下ろされている背景カーテン93を背景カーテンユニット91に格納させるとともに、遮蔽用カーテン92を背景ユニット91から出力させ、下ろさせる。
すなわち、背景処理部301は遮蔽用カーテン92の初期化処理において、背景部223を制御して、背景カーテン93が背景カーテンユニット91に格納されており、かつ遮蔽用カーテン92が下ろされた状態となるようにさせる。
また、ステップS83において、撮影モードとして、きれいモードが選択されなかったと判定された場合、ステップS86に進み、判定処理部303は、撮影部222から供給された位置情報を基に、撮影モードとして、遊びモードが選択されたか否かを判定する。例えば、判定処理部303は、図17に示した撮影モード選択画面において、利用者が領域402をタップしたか否かを判定することにより、遊びモードが選択されたか否かを判定する。
ステップS86において、遊びモードが選択されたと判定された場合、ステップS87に進み、撮影処理部243は、遊びモードにおける撮影の処理を行う。なお、遊びモードにおける撮影の処理の詳細は後述するが、遊びモードにおける撮影の処理において、撮影処理部243は、利用者を、遊びモードの撮影を行う撮影空間である撮影空間152に移動させて、撮影空間152内の利用者の撮影を行う。
そして、写真の撮影が終了すると、ステップS85において、背景処理部301は、上述した遮蔽用カーテン92の初期化処理を行い、処理は終了する。例えば、この場合、背景カーテン93は下ろされていないので、背景処理部301は、利用者が撮影空間152から退出した後、背景部223を制御して、遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91から出力させ、下ろさせる。そして、利用者はその後、移動案内処理により出力される音声や画像に従い、編集空間153へと移動する。
さらに、ステップS86において、撮影モードとして、遊びモードが選択されていないと判定された場合、すなわち、撮影モードとして、ミックスモードが選択されたと判定された場合、ステップS88に進み、撮影処理部243は、ミックスモードにおける撮影の処理を行う。なお、ミックスモードにおける撮影の処理の詳細は後述するが、ミックスモードにおける撮影の処理において、撮影処理部243は、撮影空間151を撮影空間として、撮影空間151内の利用者の撮影を行ってから、利用者を、撮影空間152に移動させて、撮影空間152内の利用者の撮影を行う。
そして、その後、ステップS88からステップS85に進み、背景処理部301は、上述した遮蔽用カーテン92の初期化処理を行い、処理は終了する。例えば、この場合、背景カーテン93は下ろされていないので、背景処理部301は、利用者が撮影空間152から退出した後、背景部223を制御して、遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91から出力させ、下ろさせる。
このようにして、写真シール作成装置1は、利用者に撮影モードを選択させ、利用者が選択した撮影モードに応じて、撮影処理を行う。このように、写真シール作成装置1は、利用者が自分の嗜好に応じて、撮影モードとして、「写り」を重視するきれいモード、「遊び」を重視する遊びモード、または、「写り」を重視した写真と、「遊び」を重視した写真とを撮影できるミックスモードのうちのいずれかを選択させることができるようにしたので、「写り」重視の利用者、および「遊び」重視の利用者の両方の利用者を含む、より多くの利用者の満足度を向上させることができ、その結果、写真シール作成装置1の収益性を向上させることができる。
次に、図18のフォローチャートを参照して、図16のステップS84の処理に対応するきれいモードにおける撮影の処理を説明する。
撮影モードとして、きれいモードが選択されると、ステップS111において、設定処理部304は、利用者からの撮影条件の指示などを受け付ける撮影設定受付処理を行う。例えば、利用者がタッチパネル335(撮影用モニタ35)を押圧して照明の明るさやフォーカス位置などの撮影条件を設定すると、設定処理部304は、タッチパネル制御部336から供給された位置情報に基づき、利用者が設定した撮影条件を示す設定情報を生成し、プレイ情報記憶部214に供給して記憶させる。
ステップS112において、表示処理部302は、制御情報記憶部212から、背景カーテン選択画面を表示させるための画像データ(GUI画像データ)を取得し、撮影部222に供給する。表示制御部333は、撮影処理部243から供給された画像データを撮影用モニタ35に供給して、背景カーテン選択画面を表示させる。
これにより、例えば、撮影用モニタ35には、図19に示す背景カーテン選択画面が表示される。図19では、背景カーテン選択画面には、利用者に背景カーテン93の選択を促す文字「背景は何色にする?」が表示されている。また、画面上の領域421には、背景カーテン93として、ピンク色の背景カーテン93を選択するための文字(または画像)「ピンク」が表示されており、領域422には、背景カーテン93として、緑色の背景カーテン93を選択するための文字(または画像)「緑」が表示されており、領域423には、背景カーテン93として、白色の背景カーテン93を選択するための文字(または画像)「白」が表示されている。同様に、領域424には、背景カーテン93として、水色の背景カーテン93を選択するための文字(または画像)「水色」が表示されており、領域425には、背景カーテン93として、黄色の背景カーテン93を選択するための文字(または画像)「黄色」が表示されている。
利用者は、これらの領域421乃至領域425のいずれかの領域をタップ(押圧)することによって、撮影される写真の背景となる背景カーテン93を選択する。なお、図19の例においては、1つの背景カーテン93の色が1色である例について説明したが、1つの背景カーテン93の色は、1色に限らず、複数の色からなるようにしてもよく、様々な模様などとしてもよい。
図18のフローチャートの説明に戻り、撮影用モニタ35に背景カーテン選択画面が表示されて、利用者が撮影用モニタ35に重畳されているタッチパネル335の所定の領域をタップすると、タッチパネル制御部336は、利用者によってタップされた位置を検知して、その位置を示す位置情報を撮影処理部243に供給する。
これにより、撮影部222から撮影処理部243には、位置情報が供給されるので、ステップS113において、判定処理部303は、撮影部222から供給された位置情報を基に、背景カーテン93が選択されたか否かを判定する。
例えば、判定処理部303は、図19に示した背景カーテン選択画面において、利用者によって領域421乃至領域425のうちのいずれかの領域をタップされた場合、背景カーテン93が選択されたと判定する。ステップS113において、背景カーテン93が選択されていないと判定された場合、処理はステップS113に戻り、背景カーテン93が選択されたと判定されるまで判定の処理が繰り返される。
一方、ステップS113において、背景カーテン93が選択されたと判定された場合、ステップS114に進み、背景処理部301は背景部223を制御して、利用者により選択された背景カーテン93を背景カーテンユニット91から出力させ、下ろさせる。背景制御部381は、背景カーテン駆動部382を駆動させて、選択された背景カーテン93を背景カーテンユニット91から下ろさせる。なお、このとき、背景処理部301は背景部223を制御して、背景カーテン93を下ろさせるとともに、遮蔽用カーテン92を下ろさせるようにしてもよく、また、きれいモードが選択された時点で、遮蔽用カーテン92を下ろさせるようにしてもよい。
利用者によって選択された背景カーテン93が下ろされると、ステップS115において、設定処理部304は、利用者が選択した撮影モード(この場合、きれいモード)と、ステップS111の処理においてプレイ情報記憶部214に記憶された設定情報に基づいて、照明の明るさ(強さ)やフォーカス位置などを制御するための制御データを生成し、撮影部222の各部および背景部223に供給する。
例えば、この場合、撮影モードとして、きれいモードが選択されたので、照明部31と、背景照明部102とを発光させ、さらに、CCDカメラ33のフォーカス位置が、撮影空間151内における、選択された背景カーテン93のわずかに手前側となるような制御データを生成し、生成した制御データを撮影部222および背景部223に供給する。
ステップS116において、撮影制御部305は、計時部247からの時刻情報に基づいて、撮影部222または背景部223を制御して、所定のタイミングで撮影空間151内の被写体(利用者)を撮影させる。
例えば、このとき、撮影制御部305は、撮影部222を制御して、ライブビュー画像を表示させる。表示制御部342は、撮影制御部305の制御のもと、CCDカメラ33から供給された画像データを取り込み画像表示用モニタ34に供給して、その画像データに基づく画像をライブビュー画像として表示させる。
また、表示処理部302は、所定の画像データ(GUI画像データ)を制御情報記憶部212から取得して、撮影部222に供給する。そして、表示制御部333は、撮影処理部243から供給された画像データを撮影用モニタ35に供給して、画像データに基づく画像を表示させる。これにより、撮影用モニタ35には、例えば、図20に示す画像が表示される。
図20では、カウントダウンインジケータ451が表示され、例えば、左側の信号から順に点灯が開始され、1番右側の信号が点灯されたとき、CCDカメラ33により撮影されている画像が記憶される。なお、この例においては、撮影するタイミングと同時に、「はい、ポーズ!」のメッセージが表示されている。被写体である利用者は、このメッセージ(撮影するタイミング)に合わせてポーズを取るなどして撮影作業を行う。
撮影するタイミングとなったとき、撮影制御部305は、背景部223および撮影部222を制御して照明(フラッシュ)を被写体に照射させるとともに、その瞬間にCCDカメラ33により取り込まれている画像を、静止画像として保存させる。すなわち、例えば、背景制御部381は背景照明部102を制御して、撮影処理部243から供給された制御データに基づいて、被写体に照明(フラッシュ)を照射させる。また、照明制御部332は、照明部31を制御して、撮影処理部243から供給された制御データに基づいて、被写体にフラッシュを照射させ、CCDカメラ制御部341は、撮影処理部243から供給された制御データに基づいて、CCDカメラ33に画像を取り込ませ、これにより得られる画像データを撮影処理部243に供給させる。
そして、表示処理部302は、撮影部222から供給された画像データに、例えば、必要に応じて撮影された画像および背景の画像の合成処理などを施し、これにより得られた画像データを、一時的に記憶するとともに撮影部222に供給する。そして、表示制御部333は、撮影処理部243から供給された画像データを、所定のGUI画像とともに撮影用モニタ35に供給して、その画像データに基づく画像(撮影画像)をプレビュー画像として表示させる。利用者は、この撮影用モニタ35に表示された撮影画像を編集し印刷するために保存するか否かの指示を、プレビューの(撮影画像とともに表示された)GUI画像にしたがって(タッチパネル335を用いて)入力する。
利用者が撮影画像を保存するか否かの指示を入力すると、撮影部222から判定処理部303に位置情報が供給されるので、ステップS117において、判定処理部303は、撮影部222から供給された位置情報を基に、表示処理部302が一時的に記憶している画像データを記憶させるか否かを判定する。例えば、判定処理部303は、利用者が撮影画像の保存を指示した場合、画像データを記憶させると判定する。
ステップS117において、画像データを記憶させると判定されなかった場合、ステップS118に進み、表示処理部302は、記憶している画像データを消去して(破棄して)、ステップS111に戻り、上述した処理が繰り返される。
一方、ステップS117において、画像データを記憶させると判定された場合、ステップS119に進み、表示処理部302は、記憶している、利用者に保存を指示された画像データを画像データ保持部213に供給して、記憶させる。
ステップS120において、判定処理部303は、撮影作業を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、ステップS111に戻り、上述した処理が繰り返される。また、ステップS120において、例えば、撮影作業の全工程が終了したり、所定の時間が経過したり、利用者により終了指示が入力されたりして、撮影作業を終了すると判定された場合、処理は終了する。
このように、撮影モードとして、きれいモードが選択されると、撮影処理部243は、撮影部222および背景部223を制御して、予め定められた所定の枚数だけ、撮影空間151内の利用者の写真を撮影させる。
次に、図21のフローチャートを参照して、図16のステップS87の処理に対応する遊びモードにおける撮影の処理を説明する。
撮影モードとして、遊びモードが選択されると、ステップS141において、設定処理部304は、利用者からの撮影条件の指示などを受け付ける撮影設定受付処理を行う。例えば、利用者がタッチパネル335(撮影用モニタ35)を押圧して照明の明るさやフォーカス位置などの撮影条件を設定すると、設定処理部304は、タッチパネル制御部336から供給された位置情報に基づき、利用者が設定した撮影条件を示す設定情報を生成し、プレイ情報記憶部214に供給して記憶させる。
そして、利用者は、タッチパネル335(撮影用モニタ35)を押圧して撮影条件を設定すると、遊びモードの撮影を行う撮影空間である撮影空間152に移動する。利用者は、撮影空間152において、例えば、撮影台131を利用して様々なポーズを取り、撮影作業を行う。
ステップS142において、設定処理部304は、利用者が選択した撮影モード(この場合、遊びモード)と、ステップS141の処理においてプレイ情報記憶部214に記憶された設定情報に基づいて、照明の明るさ(強さ)やフォーカス位置などを制御するための制御データを生成し、撮影部222の各部に供給する。
例えば、この場合、撮影モードとして、遊びモードが選択され、CCDカメラ33からの位置が、撮影空間151よりも遠い撮影空間152を撮影空間として撮影を行うので、きれいモードにおける場合よりも照明(フラッシュ)が強くなるように照明部31を発光させ、さらに、CCDカメラ33のフォーカス位置が、撮影空間152内における、撮影台131の近傍の位置となるような制御データを生成し、生成した制御データを撮影部222に供給する。なお、遊びモードにおいては、利用者は撮影空間152内で撮影作業を行うので、撮影処理部243は、背景照明部102を発光させない。
ステップS143において、撮影制御部305は、計時部247からの時刻情報に基づいて、撮影部222を制御して、所定のタイミングで撮影空間152内の被写体(利用者)を撮影させる。
例えば、この場合、図18ステップS116の処理におけるときと同様に、取り込み画像表示用モニタ34に、ライブビュー画像を表示させて、撮影用モニタ35には、例えば、図20に示す画像が表示され撮影するタイミングと同時に、「はい、ポーズ!」のメッセージが表示される。被写体である利用者は、このメッセージ(撮影するタイミング)に合わせてポーズを取るなどして撮影作業を行う。
撮影するタイミングとなったとき、撮影制御部305は、撮影部222を制御してフラッシュを被写体に照射させるとともに、その瞬間にCCDカメラ33により取り込まれている画像を、静止画像として保存さる。すなわち、例えば、照明制御部332は、照明部31を制御して、撮影処理部243から供給された制御データに基づいて、被写体にフラッシュを照射させ、CCDカメラ制御部341は、撮影処理部243から供給された制御データに基づいて、CCDカメラ33に画像を取り込ませ、これにより得られる画像データを表示処理部302に供給させる。そして、表示処理部302は、撮影部222から供給された画像データに、例えば、必要に応じて撮影された画像および背景の画像の合成処理などを施し、これにより得られた画像データを、一時的に記憶するとともに撮影部222に供給する。表示制御部333は、撮影処理部243から供給された画像データを、所定のGUI画像とともに撮影用モニタ35に供給して、その画像データに基づく画像(撮影画像)をプレビュー画像として表示させる。
さらに、利用者が、この撮影用モニタ35に表示された撮影画像を見て、表示された撮影画像を保存するか否かの指示を、プレビューの(撮影画像とともに表示された)GUI画像にしたがって(タッチパネル335を用いて)入力すると、撮影処理部243は、ステップS144の処理乃至ステップS147の処理を行って処理は終了するが、これらの処理は、図18のステップS117の処理乃至ステップS120の処理のそれぞれと同様であるので、その説明は省略する。
このように、撮影モードとして、遊びモードが選択されると、撮影処理部243は、撮影部222および背景部223を制御して、予め定められた所定の枚数だけ、撮影空間152内の利用者の写真を撮影させる。
さらに、図22および図23のフローチャートを参照して、図16のステップS88の処理に対応するミックスモードにおける撮影の処理を説明する。
撮影モードとして、ミックスモードが選択されると、撮影処理部243は、ステップS171の処理乃至ステップS179の処理を行うが、これらの処理は、図18のステップS111の処理乃至ステップS119の処理のそれぞれと同様であるためその説明は省略する。すなわち、ステップS171の処理乃至ステップS179の処理において、撮影処理部243は、撮影部222および背景部223を制御して、撮影空間151内の被写体である利用者を撮影させる。
ステップS180において、判定処理部303は、撮影空間151内の利用者の写真を所定の枚数だけ撮影したか否かを判定する。例えば、撮影モードとして、きれいモードまたは遊びモードが選択された場合に、6枚の写真を撮影するとき、撮影モードとしてミックスモードが選択されたとき、撮影処理部243は、撮影空間151内および撮影空間152内において、それぞれ3枚ずつ写真を撮影させる。したがって、例えば、撮影空間151内にいる利用者の写真を3枚撮影させた後、利用者が撮影空間152に移動してから、さらに撮影空間152内の利用者の写真を3枚撮影させる。なお、撮影空間151内および撮影空間152内において撮影する写真の枚数や、撮影空間151と、撮影空間152とで写真を撮影する順番などは、適宜、変更可能であり、利用者が設定することができるようにしてもよい。
ステップS180において、所定の枚数だけ撮影していないと判定された場合、撮影空間151における撮影作業を継続して行うので、ステップS171に戻り、上述した処理が繰り返される。一方、ステップS180において、所定の枚数だけ撮影したと判定された場合、ステップS181に進み、判定処理部303は、撮影作業を終了するか否かを判定する。
ステップS181において、例えば、所定の時間が経過したり、利用者により終了指示が入力されたりして、撮影作業を終了すると判定された場合、処理は終了する。また、ステップS181において、撮影作業終了しないと判定された場合、ステップ182に進み、
背景処理部301は背景部223を制御して、下ろされている背景カーテン93を背景カーテンユニット91に格納させる。そして、例えば、表示処理部302は、制御情報記憶部212から、撮影空間152への移動を促す画面を表示させるための画像データ(GUI画像データ)を取得し、撮影部222に供給する。そして、表示制御部333は、撮影処理部243から供給された画像データを撮影用モニタ35に供給して、撮影空間152への移動を促す画面を表示させる。利用者は、撮影用モニタ35に表示された画面を見て、その案内にしたがって撮影空間152に移動し、さらに、撮影空間152において、例えば、撮影台131を利用して様々なポーズを取り、撮影空間152において撮影作業を継続して行う。
そして、利用者が撮影空間152に移動すると、ステップS183の処理乃至ステップS189の処理が行われるが、これらのステップS183の処理乃至ステップS139の処理は、図21のステップS141の処理乃至ステップS147の処理のそれぞれと同様であるため、その説明は省略する。すなわち、ステップS183の処理乃至ステップS139の処理において、撮影処理部243は、撮影部222を制御して、撮影空間152内にいる被写体である利用者を撮影させる。
このように、撮影モードとして、ミックスモードが選択されると、撮影処理部243は、撮影部222および背景部223を制御して、予め定められた所定の枚数だけ、撮影空間151内の利用者の写真を撮影させてから、利用者を撮影空間152に移動させて、さらに、所定の枚数だけ撮影空間152内の利用者の写真を撮影させる。
以上のようにして、写真シール作成装置1は、利用者に撮影モードを選択させ、利用者が選択した撮影モードに応じて、撮影処理を行う。このように、写真シール作成装置1は、利用者が自分の嗜好に応じて、撮影モードとして、「写り」を重視するきれいモード、「遊び」を重視する遊びモード、または、「写り」を重視した写真と、「遊び」を重視した写真とを撮影できるミックスモードのうちのいずれかを選択させることができるようにしたので、「写り」重視の利用者、および「遊び」重視の利用者の両方の利用者を含む、より多くの利用者の満足度を向上させることができ、その結果、写真シール作成装置1の収益性を向上させることができる。
なお、撮影処理において、利用者が撮影モードを選択すると、選択された撮影モードに応じて、撮影空間151または撮影空間152での撮影が行われると説明したが、撮影空間151または撮影空間152において、1枚の写真の撮影が終了するごとに、利用者が撮影モードを選択することができるようにしてもよい。この場合、例えば、図18のステップS120の処理、図21のステップS147の処理、または図23のステップS189の処理において、撮影作業を終了しないと判定された場合に、例えば、図16のステップS82の処理に戻り、利用者が再び撮影モードを選択することができるようにしてもよい。
また、撮影処理において、利用者が撮影空間151に入場して、ゲームが開始されると、撮影空間151と撮影空間152とを仕切っている遮蔽用カーテン92が格納されると説明したが、まず、撮影モード選択画面を表示させて、利用者が撮影モードを選択した後、必要に応じて遮蔽用カーテン92を格納するようにしてもよい。以下、図24のフローチャートを参照して、利用者が撮影モードを選択した後、必要に応じて遮蔽用カーテン92が格納される場合における撮影処理を説明する。
利用者が撮影空間151に入場して、写真シール作成ゲーム処理が開始されると、ステップS301において、表示処理部302は、撮影用モニタ35に、撮影モードを選択させるための撮影モード選択画面を表示させる。表示処理部302は、制御情報記憶部212から、撮影モード選択画面を表示させるための画像データ(GUI画像データ)を取得し、撮影部222に供給する。そして、表示制御部333は、撮影処理部243から供給された画像データを撮影用モニタ35に供給して、撮影用モニタ35に、例えば、図17に示した撮影モード選択画面を表示させる。
撮影用モニタ35に撮影モード選択画面が表示され、利用者が撮影用モニタ35に重畳されているタッチパネル335の所定の領域をタップすると、タッチパネル制御部336は、利用者によってタップされた位置を検知して、その位置を示す位置情報を撮影処理部243に供給する。
これにより、撮影部222から撮影処理部243には、位置情報が供給されるので、ステップS302において、判定処理部303は、撮影部222から供給された位置情報を基に、撮影モードとして、きれいモードが選択されたか否かを判定する。
ステップS302において、きれいモードが選択されたと判定された場合、ステップS303に進み、その後、ステップS303の処理およびステップS304の処理が行われて撮影処理は終了するが、これらのステップS303の処理およびステップS304の処理は、図16におけるステップS84の処理およびステップS85の処理と同様であるので、その説明は省略する。なお、ステップS303の処理およびステップS304の処理において、撮影の背景となる背景カーテン93が利用者により選択されて、選択された背景カーテン93を背景として、撮影空間151内において被写体である利用者の撮影が行われる。この場合、撮影空間151と、撮影空間152とを仕切っている遮蔽用カーテン92は、背景カーテンユニット91に格納されないので、撮影モードとして、きれいモードを選択した利用者は、撮影空間152を見ることなくゲームは終了する。
一方、ステップS302において、撮影モードとして、きれいモードが選択されていないと判定された場合、ステップS305に進み、判定処理部303は、撮影部222から供給された位置情報を基に、撮影モードとして、遊びモードが選択されたか否かを判定する。例えば、判定処理部303は、図17に示した撮影モード選択画面において、利用者が領域402をタップしたか否かを判定することにより、遊びモードが選択されたか否かを判定する。
ステップS305において、遊びモードが選択されたと判定された場合、ステップS306に進み、撮影処理部243は、遊びモードにおける撮影の処理を行う。なお、遊びモードにおける撮影の処理の詳細は後述するが、遊びモードにおける撮影の処理において、撮影処理部243は、利用者を、遊びモードの撮影を行う撮影空間である撮影空間152に移動させて、撮影空間152内の利用者の撮影を行う。なお、この場合、撮影空間151と撮影空間152とを仕切っている遮蔽用カーテン92が、撮影の直前に格納されるようになされている。したがって、利用者は、撮影の直前に今まで見えなかった撮影空間152を見ることになる。
そして、写真の撮影が終了すると、ステップS304において、背景処理部301は、遮蔽用カーテン92の初期化処理を行い、処理は終了する。例えば、この場合、背景カーテン93は下ろされていないので、背景処理部301は、利用者が撮影空間152から退出した後、背景部223を制御して、遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91から出力させ、下ろさせる。
さらに、ステップS305において、撮影モードとして、遊びモードが選択されていないと判定された場合、すなわち、撮影モードとして、ミックスモードが選択されたと判定された場合、ステップS307に進み、撮影処理部243は、ミックスモードにおける撮影の処理を行う。なお、ミックスモードにおける撮影の処理の詳細は後述するが、ミックスモードにおける撮影の処理において、撮影処理部243は、撮影空間151にいる利用者の撮影を行ってから、利用者を、撮影空間152に移動させて、撮影空間152にいる利用者の撮影を行う。なお、この場合、撮影空間151内の利用者の撮影が終了した後、撮影空間151と撮影空間152とを仕切っている遮蔽用カーテン92が、撮影空間152での撮影の直前に格納されるようになされている。したがって、利用者は、撮影空間152での撮影の直前に今まで見えなかった撮影空間152を見ることになる。
そして、その後、ステップS307からステップS304に進み、背景処理部301は、遮蔽用カーテン92の初期化処理を行い、処理は終了する。例えば、この場合、背景カーテン93は下ろされていないので、背景処理部301は、利用者が撮影空間152から退出した後、背景部223を制御して、遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91から出力させ、下ろさせる。
このようにして、写真シール作成装置1は撮影処理において、撮影モード選択画面を表示させて、利用者が撮影モードを選択した後、必要に応じて遮蔽用カーテン92を格納する。
次に、図25のフローチャートを参照して、図24のステップS306の処理に対応する遊びモードにおける撮影の処理を説明する。
撮影モードとして、遊びモードが選択されると、ステップS321の処理およびステップS322の処理を行うが、ステップS321の処理およびステップS322の処理は、図21におけるステップS141の処理およびステップS142の処理と同様なので、その説明は省略する。
すなわち、撮影モードとして、遊びモードを選択した利用者は、タッチパネル335(撮影用モニタ35)を押圧して撮影条件を設定し、設定処理部304は、利用者が選択した撮影モード(この場合、遊びモード)と、プレイ情報記憶部214に記憶された、利用者によって設定された撮影条件を示す設定情報とに基づいて、撮影設定処理を行う。
そして、撮影設定処理が行われると、ステップS323において、背景処理部301は背景部223を制御して、遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91に格納させる。背景制御部381は、背景カーテン駆動部382を駆動させて、遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91に格納する。
また、このとき、撮影制御部305は、噴出部132を制御し、背景カーテン駆動部382が遮蔽用カーテン92を巻き上げるタイミングで、噴出部132からドライアイスによる煙を噴出させるとともに、撮影制御部305は、制御情報記憶部212から音声データを取得して、撮影部222に供給して、音声出力部36にBGMなどの音声を出力させる。音声出力制御部331は、撮影処理部243から供給された音声データに基づいて、アナログ音声信号を生成し、それを音声出力部36に供給することによって、音声出力部36より音声を出力させる。
このように、利用者が撮影モードとして、遊びモードを選択し、撮影条件を設定すると、撮影空間151と撮影空間152とを仕切っている遮蔽用カーテン92が格納されるとともに、ドライアイスによる煙が噴出されて、BGMが音声出力部36から出力される。このようなドライアイスによる煙やBGMを用いた演出により、利用者の気分を盛り上げることができるだけでなく、遮蔽用カーテン92を上げて、今まで見えなかった撮影空間152を、撮影の直前に突然見せることで、利用者に大きな驚きを与えることができ、その結果、利用者は、ゲームを大いに楽しむことができる。
なお、ステップS323の処理は、遮蔽用カーテン92が下ろされた状態となっている場合にのみ行われ、既に、遮蔽用カーテン92が背景カーテンユニット91に格納されている場合には、行われない。例えば、利用者が撮影モードとして、遊びモードを選択して、撮影空間152での1枚目の写真の撮影が終了して、2枚目以降の写真の撮影を行う場合、すなわち、ステップS328の処理において、撮影作業を終了しないと判定されて、その後ステップS321の処理およびステップS322の処理が行われた場合には、ステップS323の処理はスキップされて行われない。
遮蔽用カーテン92が格納されると、利用者は、撮影空間151から撮影空間152に移動し、撮影までの短い時間の間に、例えば、撮影台131を利用して様々なポーズを取り、撮影作業を行う。このように、利用者は、撮影までの短い時間で、瞬時にポーズを取る(検討する)ことで、より撮影を楽しむことができる。
遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91に格納すると、ステップS324において、撮影制御部305は、計時部247からの時刻情報に基づいて、撮影部222を制御して、所定のタイミングで撮影空間152内の被写体(利用者)を撮影させる。そして、ステップS325に進み、その後、ステップS325の処理乃至ステップS328の処理を行って処理は終了するが、ステップS325の処理乃至ステップS328の処理のそれぞれは、図21のステップS144の処理乃至ステップS147の処理のそれぞれと同様であるため、その説明は省略する。
このようにして、写真シール作成装置1は、撮影モードとして、遊びモードが選択されると、撮影空間152における撮影の直前に遮蔽用カーテン92を格納して、利用者に突然撮影空間152を見せる。
さらに、図26および図27のフローチャートを参照して、図24のステップS307の処理に対応するミックスモードにおける撮影の処理を説明する。なお、ステップS351の処理乃至ステップS364の処理のそれぞれは、図22または図23におけるステップS171の処理乃至ステップS184の処理のそれぞれと同様であるので、その説明は省略する。
撮影モードとして、ミックスモードが選択されると、ステップS351の処理乃至ステップS364の処理において、撮影処理部243は、撮影部222および背景部223を制御して、撮影空間151内の被写体である利用者を撮影させる。そして、撮影空間151での撮影が終了すると、背景処理部301は背景部223を制御して、下ろされている背景カーテン93を背景カーテンユニット91に格納させて、その後、利用者の入力にしたがい、撮影設定処理を行う。なお、上述したように、撮影空間151における撮影は、遮蔽用カーテン92が下ろされた状態で行われる。
ステップS364において、設定処理部304が撮影設定処理を行うと、ステップS365に進み、背景処理部301は背景部223を制御して、遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91に格納させる。背景制御部381は、背景カーテン駆動部382を駆動させて、遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91に格納する。
また、このとき、撮影制御部305は、噴出部132を制御し、背景カーテン駆動部382が遮蔽用カーテン92を巻き上げるタイミングで、噴出部132からドライアイスによる煙を噴出させるとともに、撮影制御部305は、制御情報記憶部212から音声データを取得して、撮影部222に供給して、音声出力部36にBGMなどの音声を出力させる。
このように、利用者が撮影モードとして、ミックスモードを選択し、撮影空間151での撮影が終了すると、撮影空間151と撮影空間152とを仕切っている遮蔽用カーテン92が格納されるとともに、ドライアイスによる煙が噴出されて、BGMが音声出力部36から出力される。このようなドライアイスによる煙やBGMを用いた演出により、利用者の気分を盛り上げることができるだけでなく、遮蔽用カーテン92を上げて、今まで見えなかった撮影空間152を、撮影の直前に突然見せることで、利用者に大きな驚きを与えることができ、その結果、利用者は、ゲームを大いに楽しむことができる。
遮蔽用カーテン92が格納されると、利用者は、撮影空間151から撮影空間152に移動し、撮影までの短い時間の間に、例えば、撮影台131を利用して様々なポーズを取り、撮影作業を行う。このように、利用者は、撮影までの短い時間で、瞬時にポーズを取る(検討する)ことで、より撮影を楽しむことができる。
なお、ステップS365の処理は、遮蔽用カーテン92が下ろされた状態となっている場合にのみ行われ、既に、遮蔽用カーテン92が背景カーテンユニット91に格納されている場合には、行われない。例えば、利用者が撮影モードとして、ミックスモードを選択して、撮影空間152での1枚目の写真の撮影が終了して、2枚目以降の写真の撮影を行う場合、すなわち、ステップS370の処理において、撮影作業を終了しないと判定されて、その後ステップS363の処理およびステップS364の処理が行われた場合には、ステップS365の処理はスキップされて行われない。
遮蔽用カーテン92を背景カーテンユニット91に格納すると、その後、ステップS366の処理乃至ステップS370の処理が行われるが、これらの処理は、図23のステップS185の処理乃至ステップS189の処理と同様であるため、その説明は省略する。
このようにして、写真シール作成装置1は、撮影モードとして、ミックスモードが選択されると、撮影空間151における撮影を行った後、撮影空間152における撮影の直前に遮蔽用カーテン92を格納して、利用者に突然撮影空間152を見せる。
このように、利用者が撮影モードを選択した後、必要に応じて遮蔽用カーテン92を格納する場合においては、撮影モードとして、きれいモードを選択した利用者は、ゲーム中に撮影空間152を見ることはない。一方、撮影モードとして、遊びモードまたはミックスモードを選択した利用者は、撮影空間152での撮影の直前に撮影空間152を見ることになり、遮蔽用カーテン92が格納されてから、撮影までの短い時間で、瞬時にポーズを取ることで、より撮影を楽しむことができる。
以上のようにして、写真シール作成装置1は、利用者に撮影モードを選択させ、利用者が選択した撮影モードに応じて、撮影処理を行う。このように、写真シール作成装置1は、利用者が自分の嗜好に応じて、撮影モードとして、きれいモード、遊びモード、または、ミックスモードのうちのいずれかを選択させることができるようにしたので、「写り」重視の利用者、および「遊び」重視の利用者の両方の利用者を含む、より多くの利用者の満足度を向上させることができ、その結果、写真シール作成装置1の収益性を向上させることができる。
なお、利用者が撮影モードとして、きれいモード、遊びモード、またはミックスモードのうちのいずれかを選択できると説明したが、写真シール作成装置1を管理する管理者が、例えば、所定の撮影モードだけ(例えば、遊びモードだけ)を選択できるように設定したり、各撮影モードのプレイ時間の長さを変更したりすることも可能である。
例えば、写真シール作成装置1が、大型スーパー内の遊戯施設などに設置されている場合、写真シール作成装置1の利用者は、主に低年齢の子供や家族連れであることが想定される。そこで、管理者は、選択モードとして、子供や家族連れによって、より多く選択されると思われる遊びモードだけを選択できるように、すなわち、撮影モードとして、きれいモードまたはミックスモードが選択できないように設定したり、またはきれいモードが選択されたときのプレイ時間よりも、遊びモードが選択されたときのプレイ時間がより長くなるように設定することができる。
この場合、例えば、管理者がメンテナンス用ドア部63を開けて、第1ユニット11の内部に設けられた所定のスイッチをオンすることにより、撮影用モニタ35に各種の設定を行うための画面が表示されるようになされている。管理者は、撮影用モニタ35に表示された各種の設定を行うための画面の所定の領域をタップすることにより、上述したように、所定の撮影モードだけを選択できるように設定したり、各撮影モードのプレイ時間の長さを変更したりする。これにより、例えば、制御部211は、制御情報記憶部212に、制御情報記憶部212が記憶している、写真シール作成ゲームの各種の設定のデータを更新させて、管理者の指示に応じて設定を変更する。
また、利用者が撮影に利用するための器具として、撮影空間152に撮影台131を設置すると説明したが、利用者が「遊び」を重視した写真の撮影を楽しむために、撮影台131に替えて、様々な椅子などを設置することもできる。以下、図28乃至図35を参照して、撮影台131に替えて撮影空間152に設置されるもの(器具)の例について説明する。
図28では、撮影空間152には、第2ユニット12の背面12−3に接する位置に、図中、手前方向に長い椅子501が設置されている。また、第2ユニット12の左側面12−4には、鏡502が設置されている。このように、撮影空間152に椅子501と鏡502とを設置することによって、撮影空間152は、待合室を連想させるような空間となされている。利用者は、これらの椅子501および鏡502を利用して、例えば、椅子501に座ったりして、様々なポーズを取り、撮影を楽しむことができる。
図29では、撮影空間152には、第2ユニット12の背面12−3に、棒状(円筒状)の手すり511−1乃至手すり511−3のそれぞれが設けられており、利用者は、これらの手すり511−1乃至手すり511−3に掴まったり、ぶら下がったりして、様々なポーズを取り、撮影を楽しむことができる。
また、図30では、撮影空間152には、第2ユニット12の背面12−3に、遮蔽用カーテン92の方向に突き出た、複数の突起物が設けられており、利用者は、これらの突起物に掴まったり、ぶら下がったり、または突起物の間に体を挟むようにしたりして、様々なポーズを取り、撮影を楽しむことができる。
さらに、図31では、撮影空間152における、第2ユニット12の背面12−3の遮蔽用カーテン92に対向する面の領域521が電球などにより電飾されている。また、領域521に、例えば、液晶パネルなどを設置して、様々な画像を表示させるようにしてもよい。
さらに、また、図32では、撮影空間152には、第2ユニット12の背面12−3に、三日月形の椅子531が紐によって吊設されており、利用者は、この三日月形の椅子531に座ったり、またがったりして様々なポーズを取り、撮影を楽しむことができる。
さらに、また、図33では、撮影空間152には、第2ユニット12の背面12−3に接する位置に、ティーカップを半分に割った(切断した)ような、背もたれの長い椅子541が設置されている。利用者は、この椅子541を利用して様々なポーズを取り、撮影を楽しむことができる。
さらに、また、図34では、撮影空間152には、第2ユニット12の背面12−3に、傾斜した面551が設けられており、また、面551上には、利用者が把持することができるホールド552−1乃至ホールド552−8が設けられている。すなわち、撮影空間152には、いわゆるクライミングボードが設置されている。利用者は、これらのホールド552−1乃至ホールド552−8を利用して面551に登ったりして、様々なポーズを取り、撮影を楽しむことができる。
さらに、また、図35では、撮影空間152には、第2ユニット12の背面12−3に接する位置に、撮影台571が設置されている。撮影台571は、背面12−3に接する面581−1、面581−1に垂直かつ左側面12−4に平行な面581−2および面581−3、並びに面581−2および面581−3に垂直な面581−4を有しており、面581−1には、棒状の手すり582が設けられている。利用者は、例えば、面581−2乃至面581−4に囲まれている空間に入ったり、面581−4上に上ったり、手すり582を利用したりして、様々なポーズを取り、撮影を楽しむことができる。
さらに、例えば、図36に示すように、背景カーテンユニット91から下ろされる背景カーテン93、または遮蔽用カーテン92が、同じ位置に下りるような構成とすることもできる。なお、図中、以上において説明した部分と同じ部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
図36Aでは、背景カーテンユニット91が、背景カーテンユニット91の図中、左側が上方向に傾けられて配置されている。また、背景カーテンユニット91内には、背景カーテン93および遮蔽用カーテン92が、矢印Q51に示す位置に下ろされるように、背景カーテン93を搬送するためのベルト701およびベルト701を回転させる軸702が設けられている。
また、遮蔽用カーテン92の端部にはおもり703が設けられており、同様に各背景カーテン93の端部にもおもりが設けられている。そして、背景カーテン93が下ろされる場合、図36Bに示すように、例えば、軸115に巻かれている背景カーテン93が利押者によって選択されると、背景カーテン93が下ろされて、背景カーテン93の端部に設けられたおもり704は、ベルト701上に下ろされる。そして、軸702が回転することによりベルト701が回転し、これによりベルト701上のおもり704は、ベルト701の図中、右側の端まで搬送されて、矢印Q51に示す位置に、背景カーテンユニット91から下ろされる。このようにすることで、背景カーテン93または遮蔽用カーテン92を常に同じ位置(矢印Q51で示される位置)に下ろすようにすることができる。
このように、背景カーテン93または遮蔽用カーテン92を常に同じ位置(例えば、矢印Q51で示す位置)に下ろすことによって、撮影空間151(図36Bにおいて、第1ユニット11と背景カーテン93との間の空間)での撮影を行う場合、選択された背景カーテン93に関わらず、十分な撮影スペースを確保することができる。例えば、各背景カーテン93が矢印Q51に示す位置に下りるような構成となっていない場合、軸115に巻かれている背景カーテン93は、矢印Q51に示す位置よりも、図中、左側の位置に下ろされることになり、撮影空間151が狭くなってしまうが、上述したように、ベルト701を設けて、各背景カーテン93が同じ位置に下ろされるようにすることで、十分な撮影スペースを確保することができる。さらに、常に同じ位置に背景カーテン93が下ろされることで、選択された背景カーテン93に関わらず、利用者は常に同じ位置において撮影を行うため、CCDカメラ33のフォーカス位置のずれをより少なくすることができ、その結果、より「写り」のよいきれいな写真を撮影することができる。
また、背景カーテン93または遮蔽用カーテン92を常に同じ位置に下ろすために、図37に示すように、背景カーテンユニット91そのものを移動させるようにしてもよい。なお、図中、以上において説明した部分と同じ部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
例えば、背景カーテンユニット91には、図37Aに示すように、車輪711および車輪712が設けられており、車輪711および車輪712は、図示せぬレール上に配置されている。そして、車輪711および車輪712が回動することにより、背景カーテンユニット91がレールに沿って、図中、左右方向に移動されるようになされている。また、遮蔽用カーテン92の端部にはおもり713が設けられており、同様に各背景カーテン93の端部にもおもりが設けられている。そして、遮蔽用カーテン92または背景カーテン93は、常に矢印Q61に示す位置に下ろされるようになされている。
例えば、図37Aに示す状態において、遮蔽用カーテン92が軸111に巻かれて背景カーテンユニット91に格納され、その後、利用者によって軸115に巻かれている背景カーテン93が選択された場合、例えば、図37Bに示すように、背景カーテンユニット91は、軸115の位置が、矢印Q61に示した位置の真上の位置となるように、図中、右方向に移動される。そして、背景カーテン93の端部に設けられたおもり714が、矢印Q61に示す位置に下ろされるように、軸115に巻かれている背景カーテン93が下ろされる。
このように、背景カーテンユニット91を移動させるような構成とする場合、図10に示した背景部223は、例えば、図38に示すような構成とされる。なお、図38において、図13に示した背景部223における場合に対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図38に示す背景部223の構成は、図13に示す背景部223に、背景カーテンユニット駆動部731が新たに設けられた構成となっており、背景カーテンユニット駆動部731は、背景制御部381の制御の基に、車輪711および車輪712を回動させて、背景カーテンユニット91を移動させる。
さらに、背景カーテンユニット91を移動させるような構成とした場合、背景部223の各部を制御する背景処理部301は、利用者によって背景カーテン93が選択された場合(判定処理部303によって、背景カーテン93が選択されたと判定された場合)、図18のステップS114の処理または図22のステップS174の処理に対応する、背景カーテンユニット91を移動させて、利用者により選択された背景カーテン93を下ろさせる処理である背景カーテンユニットの駆動の処理を行う。
以下、図39のフローチャートを参照して、背景処理部301による、背景カーテンユニットの駆動の処理を説明する。
判定処理部303によって、背景カーテン93が選択されたと判定されると、ステップS401において、背景処理部301は、背景制御部381を制御して、利用者によって選択された背景カーテン93が、予め定められた所定の位置に下ろされるように、背景カーテンユニット91を移動させる。
例えば、利用者によって、図37Bに示す軸115に巻かれている背景カーテン93が選択された場合、背景処理部301は、背景制御部381を制御して、軸115が、矢印Q61に示す位置の真上の位置となるように背景カーテンユニット91を、図中、左右方向に移動させる。背景制御部381は、背景処理部301の制御の基に、背景カーテンユニット駆動部731を駆動させ、軸115が、矢印Q61に示す位置の真上の位置となるように、背景カーテンユニット91を移動させる。
利用者によって選択された背景カーテン93が、予め定められた所定の位置に下ろされるように、背景カーテンユニット91が移動されると、ステップS402において、背景処理部301は、背景部223を制御して、利用者により選択された背景カーテン93を背景カーテンユニット91から下ろさせて、背景カーテンユニットの駆動の処理は終了する。このとき、背景制御部381は、背景処理部301の制御の基に背景カーテン駆動部382を駆動させて、選択された背景カーテン93を背景カーテンユニット91から下ろさせる。
このように、各背景カーテン93が同じ位置に下ろされるようにすることで、撮影空間151での撮影を行う場合に、十分な撮影スペースを確保することができる。さらに、常に同じ位置に背景カーテン93が下ろされることで、選択された背景カーテン93に関わらず、利用者は常に同じ位置において撮影を行うため、CCDカメラ33のフォーカス位置のずれをより少なくすることができ、その結果、より「写り」のよいきれいな写真を撮影することができる。
以上のように、本発明によれば、写真シール作成装置に、「写り」に重点を置いた撮影空間と、「遊び」に重点を置いた撮影空間を設けて、利用者に撮影モードを選択させ、利用者が選択した撮影モードに応じて、撮影処理を行うようにしたので、「写り」重視の利用者、および「遊び」重視の利用者の両方の利用者を含む、より多くの利用者の満足度を向上させることができるとともに、写真シール作成装置の収益性を向上させることができる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークやリムーバブルメディア等の記録媒体からインストールされる。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
従って、例えば、図14のフローチャートにおいて、プレイ可能か否かの判定(ステップS14の処理)を代金が投入された(ステップS16の処理)後に行うようにしてもよい。ただし、その場合、案内画面等の表示の制御(ステップS15およびステップS20の処理)は省略される。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。