以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の外観構成例を示す斜視図を示している。
図1に示される写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせる代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)であり、通常、ゲームセンターや観光地等の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、後述するように、写真シール作成ゲームを利用者に提供する。利用者(主に複数人のグループである場合が多い)は、その写真シール作成ゲームにおいて、硬貨投入後に筐体内に設置されたCCD(Charge Coupled Device)カメラで利用者自身を撮影し、記録された利用者の画像を液晶パネル上で付属のペン等を用いて所定または任意の文字や図形等を書き込んで編集を行い、個性的な画像を作成してシール紙に分割印刷させる。このように作成され利用者に提供されたシール紙は、例えば、利用者によって、利用者の友人や知人と交換されたり、手帳に貼り付けてアルバムのようにしたり、ポストカードに貼り付けたりされる。
図1の写真シール作成装置1の筐体10は、複数のユニット等により構成されており、第1ユニット11と第2ユニット12が、所定の距離をおいて、フレーム14Aおよびフレーム14B並びに床部13により接続されるように構成されている。
図1に示されるように、直方体の形状の第1ユニット11の、地上面(床部13の上面)に対して垂直な4側面の内、第2ユニット12に対向する面を正面11−1と称し、その正面11−1の右側に隣接する側面を右側面11−2と称し、正面11−1に対向する側面を背面11−3と称し、正面11−1の左側に隣接する側面(右側面11−2に対向する側面)を左側面11−4と称する。各面の構成については後述する。
第1ユニット11と第2ユニット12は、図1に示されるように、それらの左右上部において、フレーム14Aとフレーム14Bにより所定の距離を保つように連結されている。また、第1ユニット11と第2ユニット12は、その下部において、床部13により所定の距離を保つように連結されている。床部13は、第1ユニット11と第2ユニット12とを連結する部材であり、利用者が第1ユニット11と第2ユニット12との間において後述するように撮影を行う場合の床(撮影空間の床)となる部材であり、かつ、所定の部位が格納される筐体である。床部13には例えば、第1ユニット11と第2ユニットを電気的に接続するケーブル等が格納される。もちろん、それ以外にも、どのような部材が格納されてもよい。この床部13の上面(撮影空間の床面)は水平な平面であってもよいし、水平方向に対して角度を有する(傾きのある)平面であってもよいし、凹凸のある曲面であってもよい。
なお、第1ユニット11と第2ユニット12の形状は直方体でなくてももちろんよい。また、第1ユニット11と第2ユニット12とが1つのユニット(1個の筺体)として構成されるようにしてももちろんよい。
図2は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
図2において、第1ユニット11と第2ユニット12の上部には、図1の場合に加えて、フレーム14Aとフレーム14Bの上に天井部21が覆うように設けられており、フレーム14Aおよびフレーム14Bとともに天井部21によって第1ユニット11と第2ユニット12が連結されている。これにより、図1の場合よりも、第1ユニット11と第2ユニット12との間の(床部13上の空間)空間である撮影空間の閉鎖性を向上させることができ、より快適な撮影空間を利用者に提供することができる。なお、天井部21の左右(撮影空間の出入り口となる側面)からは、さらに閉鎖性を向上させるためのカーテン24−1およびカーテン24−2が吊設されている。このように撮影空間の閉鎖性を高めることにより、写真シール作成装置1は、環境の安定した撮影空間を形成することができるだけでなく、撮影空間の外部に位置する人物から撮影の様子を閲覧されることを抑制することができる。
第1ユニット11の背面11−3側の上部には、コの字型のカーテンフレーム22が設けられている。この背面11−3の前面近傍には、後述するように編集空間が設けられるが、その編集空間とその周囲の空間とを区切るように(編集空間を囲むように)、カーテン23−1乃至23−4が設けられている。これにより、編集空間の外に位置する人物により編集作業内容が閲覧されることを抑制することができる。
なお、このカーテンフレーム22は、それぞれ、第1ユニット11と第2ユニット12に対して可動したり、着脱したりするように設けられているようにしてもよい。例えば、カーテンフレーム22が、カーテン23−1乃至カーテン23−4毎スライドされたり、外されたりして、この編集空間を消去する(省略する)ようにしてもよい。なお、カーテンフレーム22並びにカーテン23−1乃至カーテン23−4の一部または全部が第1ユニット11内に格納されるようにしてももちろんよい。
図3は、図1の第1ユニット11の正面11−1の構成例を示す図である。
正面11−1には、例えば、照明部31A、照明部31B、照明部31C、撮影ユニット32、CCDカメラ33、取り込み画像表示用モニタ34、撮影用モニタ35、音声出力部36A、音声出力部36B、および硬貨投入排出口37等の、撮影処理に関する構成が設けられている。
照明部31A、照明部31B、および照明部31Cは、ストロボ発光可能な照明装置により構成され、CCDカメラ33が利用者を撮影する(CCDカメラ33が取り込む画像より静止画像をキャプチャする)撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影を行う利用者に光を照射する。なお、以下において、照明部31A、照明部31B、および照明部31Cを特に分けて説明する必要の無い場合、照明部31と称する。また、照明部31は、それぞれ、正面11−1に対して所定の角度を有するように(利用者により効果的に光を照射することができるように傾いた状態で)設けられるようにしてもよい。また、照明部31の数は、照明部31A、照明部31B、および照明部31Cの3個に限らず、2個以下であっても4個以上であっても勿論良い。また、各照明部の発光タイミングは互いに同時でなくてもよい。
撮影ユニット32には、CCDカメラ33と取り込み画像表示用モニタ34が設けられている。CCDカメラ33は、利用者を撮像し、画像を得るためのCCDを利用した撮像素子等により構成される。なお、CCDカメラ33の代わりに、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラを用いるようにしてもよい。さらに、利用者を撮像し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなものであってもよい。CCDカメラ33近傍の、図中下側にある取り込み画像表示用モニタ34は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)により構成され、CCDカメラ33により撮像された利用者のライブビュー画像(取り込み動画像)を表示する。具体的には、取り込み画像表示用モニタ34は、利用者により設定されている合成用動画像を、利用者のライブビュー画像に適宜合成して表示する。このCCDカメラ33近傍に設けられた取り込み画像表示用モニタ34に表示される画像により利用者は、撮影直前の自分自身の画像を、CCDカメラ33より大幅に視線をずらすことなく確認することができる。また、後述するように動画像の合成画像が合成されて表示されるため、娯楽性が増加し、利用者は、雰囲気を高めながら撮影作業を行うことができる。
撮影用モニタ35は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、撮影作業の設定を行う画面や設定内容の確認画面等が表示されるモニタである。なお、後述するように、撮影用モニタ35の表示面には無色透明の感圧式のタッチパネルが重畳されており、利用者は、画面上を指等によりタップ(接触)することにより、撮影用モニタ35に表示されているGUI(Graphical User Interface)画面を操作することができる。なお、上述の感圧式のタッチパネルの代わりに、電磁誘導式のタッチペンおよびタッチパネルを用いるようにしても良いし、撮影用モニタ35の近傍等に、スイッチ等の入力デバイスを撮影用モニタ35とは別に設けるようにしてもよい。もちろんそれ以外の入力デバイスを用いるようにしてもよい。
音声出力部36Aおよび音声出力部36Bは、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、撮影作業案内用音声やBGM(Back Ground Music))を出力する。以下において、音声出力部36Aおよび音声出力部36Bを区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部36と称する。硬貨投入排出口37は、利用者が写真シール作成のゲーム(後述するように撮影作業や編集作業等の、写真シールを写真シール作成装置1より提供されるまでの一連の作業)を開始するための、予め定められた所定の料金の硬貨を投入する開口部を有している。また、硬貨投入排出口37は、例えば、誤った金額の硬貨を投入された場合や、投入途中で利用者が料金の払い戻しを要求した場合に投入した硬貨が排出される排出口となる開口部も有している。なお、この硬貨投入排出口37は、正面11−1以外の面に設けるようにしてももちろんよいが、正面11−1に硬貨投入排出口37が設けられることにより、利用者が硬貨を投入した直後から、写真シール作成装置1は、ゲームに関する処理(撮影作業に関する処理)を開始することができる。なお、硬貨投入排出口37の代わりに、利用者が紙幣によって代金を支払うことができるように紙幣を投入可能な紙幣投入(排出)口を設けるようにしてももちろんよい。その紙幣投入(排出)口と上述の硬貨投入排出口37とを併用するようにしてももちろんよい。また、利用者が例えば、プリペイドカードやクレジットカード等により(現金以外の方法で)代金を支払うことができるような機構を設けるようにしてももちろんよい。
図4は、図1の第1ユニット11の背面11−3の構成例を示す図である。
図4において、背面11−3には、利用者が編集作業を行う際に利用するアイテムがまとめられた編集ユニット41が設置されている。編集ユニット41は、編集入力用モニタ42、2本のタッチペン43−1および43−2、並びに、2つの音声出力部44−1および44−2を有している。
編集入力用モニタ42は、CRTディスプレイやLCDにより構成され、後述するように、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUI画像(編集画面)等を表示する。この編集入力用モニタ42の画面上には無色透明のタッチパネル(電磁誘導式)が重畳されている。また、この編集入力用モニタ42の左右近傍には、このタッチパネルに対応するタッチペン43−1とタッチペン43−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット41に着脱可能に固定されている。詳細については後述するが、つまり、編集入力用モニタ42は、2人の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの編集画面が並べられた画像を表示する。各編集画面は、それぞれ、タッチペン43−1とタッチペン43−2の内、互いに異なる方に対応するようになされており、基本的に、対応しない他方のタッチペンでは編集作業を行うことができないようになされている。
以下において、左右のタッチペン43−1およびタッチペン43−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめてタッチペン43と称する。
タッチペン43は、編集ユニット41と有線(または無線)により電気的にも接続されている。タッチペン43は、編集入力用モニタ42の画面上に重畳された無色透明のタッチパネル(電磁誘導式)と連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン43を操作して、編集入力用モニタ42に重畳されるタッチパネルをタップする(タッチペン43とタッチパネルを接触(または近接)させる)ことにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン43−1またはタッチペン43−2からは、後述するように、例えばタッチパネルを介して互いに異なる信号が入力される。これにより写真シール作成装置1は、どのタッチペン43がタッチパネルのどこにタップされたかを識別することができる。つまり、写真シール作成装置1は、タッチペン43がタップされた位置の位置情報だけでなく、各タッチペン43の識別情報も取得することができる。
また、編集入力用モニタ42の下側近傍には、左右に並ぶように、音声出力部44−1および音声出力部44−2が設けられている。音声出力部44−1および音声出力部44−2は、それぞれスピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、編集作業案内用音声やBGM)を出力する。以下において、音声出力部44−1および音声出力部44−2を区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部44と称する。
図5は、図4のタッチペン43の詳細な構成例を示す図である。
図5において、タッチペン43は、本体部51と先端部52によりペン状の構成を形成している。本体部51および先端部52は、タッチペン43としての主な機能を構成する電気的構成を格納する筐体であり、後述するように、先端部52より各タッチペンを識別する識別情報を含む無線電波信号を出力する。利用者は、通常、ペンを握るように本体部51を握り、先端部52をタッチパネルにタップさせる。この先端部52が編集入力用モニタ42に重畳されるタッチパネルにタップされると(近接も含む)、タッチパネルは、先端部52より出力される信号を受信し、そのタッチペン43の識別情報と、その位置情報を取得する。
本体部51の先端部52が設けられた側と反対側(入力時にタッチパネルに近接されない側)には、タッチペン43と編集ユニット41(第1ユニット11)を接続するケーブル53が設けられている。ケーブル53は、タッチペン43と編集ユニット41(第1ユニット11)を電気的に接続し、例えば、電力を第1ユニット11からタッチペン43に供給する電気ケーブルであってもよい。また、タッチペン43に電池を内蔵させるようにし、ケーブル53は省略するようにしてももちろんよい。
スイッチ(SW)54は、ON状態とOFF状態の2値を切替えるスイッチである。例えば、スイッチ(SW)54は、OFF状態において、図5に示されるように矢印55の方向に押下されるとON状態に移行し、ON状態において同様に押下されるとOFF状態に移行する。スイッチ(SW)54は、電子式スイッチであっても機構式スイッチであってもよく、例えば、スイッチ(SW)54の高さが、ON状態のとき低く、OFF状態のときに高くなるようにしてもよい。
詳細は後述するが、スイッチ(SW)54の状態は、先端部52よりタッチペン43の識別情報とともに、無線電波信号として出力される。利用者は、タッチペン43の本体部51を握り、先端部52をタッチパネルにタップしたり、スイッチ(SW)54を切替えたりする。これにより利用者は、タッチペン43(タッチパネル)を介して位置情報や識別情報とともに、それら以外の指示情報を本体(第1ユニット11)側に供給することができ、多様な情報を容易に入力することができる。
例えば、後述するように、スイッチ(SW)54は、入力可能範囲の切替え制御に用いられる。つまり、このスイッチ(SW)54の状態がON状態の場合と、OFF状態の場合で、タッチペン43の入力可能範囲が異なるように設定されており、利用者は、このスイッチ(SW)54の状態を切替えることにより、編集画面上における、そのタッチペン43で入力可能な範囲を容易に変更することができる。例えば、スイッチ(SW)54の状態がON状態のときのみ、他の利用者の編集画面に表示されている撮影画像を入力可能範囲に含めるようにしておく。
このようにすることにより、利用者は、必要なときだけスイッチ(SW)54を押下して状態をON状態に変更し、他の利用者の編集画面に表示されている撮影画像を入力可能範囲に含めることができる。つまり、利用者が入力可能範囲を必要に応じて容易に切替えることができるので、誤操作を防止することができるとともに、入力可能範囲を不要に制限することを抑制することができる。従って、写真シール作成装置1は、編集作業の操作性を損なうことなく、利用者が複数の場合に、1人のときには無い編集機能を提供することができ、娯楽性を向上させることができる。
なお、スイッチ(SW)54は、タッチペン43に設けられる規模のものであれば何でもよく、ロータリースイッチやスライド式スイッチ等、その機構もどのようなものであってもよい。また、切替える状態は3値以上の多値であってももちろんよい。
図6は、第1ユニット11の右側面11−2の構成例を示す図である。
図6において、右側面11−2には、事後接客ユニット60が設けられている。事後接客ユニット60には、事後接客用モニタ61、音声出力部62−1、および音声出力部62−2が設けられている。事後接客用モニタ61は、ゲームや付加サービスに対する個人設定等の入力に関するGUI画像を表示し、それに対する入力を受け付ける。音声出力部62−1および音声出力部62−2は、スピーカにより構成され、左右2チャンネル(互いに異なるチャンネル)の音声(例えば、事後接客用音声やBGM)を出力する。以下において、音声出力部62−1および音声出力部62−2を区別して説明する必要の無い場合、それらをまとめて音声出力部62と称する。
このような事後接客ユニット60を設けることにより、編集作業を終了し、印刷処理が終了してシールシートが排出されるまでの間待機する利用者は、この事後接客ユニット60による事後接客処理(ゲームや追加サービス等)によって、退屈せずに時間を過ごすことができる。これにより利用者の満足度が向上する。また、その利用者の満足度の向上が集客数の上昇に繋がることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
右側面11−2の事後接客ユニット60の下には、メンテナンス用ドア部63が設けられている。メンテナンス用ドア部63は、蝶番64−1および蝶番64−2を軸として回転するように開閉する。メンテナンス用ドア部63には、またノブ65も設けられており、メンテナンス用ドア部63の開閉を容易にしている。また、このドアノブ65に鍵機構を設けることにより、利用者等による不必要なメンテナンス用ドア部63の開閉を抑制することができる。
メンテナンス用ドア部63には、さらに、シール紙排出口66が設けられている。シール紙排出口66には、内部のプリンタで印刷された後排出されたシール紙がシール紙排出口66より飛び出さないようにする止め部67も設けられている。
図7は、第2ユニット12の、第1ユニット11に対する面側から見た場合の外観を示す斜視図である。
図7において、第2ユニット12は、第1ユニット11に対する面である正面12−1側をくり貫いたような構造になっている。すなわち、正面12−1のほぼ全体が開口しており、第2ユニット12の内部の一部も撮影空間として利用できるようになされている。
第2ユニット12の上部には、背景カーテンユニット81が設けられている。背景カーテンユニット81は、複数の背景カーテン82(利用者を撮影時にその背景として利用されるカーテン)の出し入れを制御するユニットであり、複数の背景カーテン82が巻きとられた状態で格納されている。カーテン出力穴83A乃至カーテン出力穴83Eのそれぞれより、互いに異なる色または模様のカーテンが、利用者の指示等に基づいて下ろされ出力される。これによって、利用者は、様々な色または模様の背景の撮影画像を容易に得ることができる。なお、この背景カーテンユニット81が有し、出力を制御する背景カーテン82の数はいくつであってもよい(カーテン出力穴の数もいくつであってもよい)。
以上のような筐体10を有する写真シール作成装置1は、上述した各部を利用者に利用させ、利用者に自分自身等の撮影作業、その撮影作業によりキャプチャされた撮影画像の編集入力作業、その編集入力作業に基づいて編集された撮影画像の印刷に関する設定入力作業、およびその他の作業をゲームとして行わせ、ゲームの結果として編集済みの撮影画像が印刷されたシール紙等を出力し、利用者に提供する。
その際、写真シール作成装置1は、このような撮影や編集の各作業を、利用者に、図2に示されるようにカーテンや筐体等で仕切られて形成される各空間を利用させて行わせる。後述するように写真シール作成装置1は、撮影空間、編集空間、および事後接客空間を1つずつ有しており、利用者を各空間に適宜案内し、作業を行わせることにより、複数組の利用者を同時に接客する(複数のゲームを同時に実行する)ことができる。
図8は、ゲーム中に利用者が、写真シール作成装置1が有する空間を移動する様子について説明する図である。
図8に示されるように、写真シール作成装置1は、撮影空間91、編集空間92、および事後接客空間93を有する。
撮影空間91は、図2において、筐体10の第1ユニット11、第2ユニット12、床部13および天井部21により囲まれる空間である(第2ユニット12内も一部含む)。この撮影空間91は、ゲーム中の利用者が、CCDカメラ33を用いて、自分自身を撮影する撮影作業をこの撮影空間で行うための空間である。利用者は、写真シール作成装置1の案内等に従って、この撮影空間91に入場し、例えば代金を支払うことによってゲームを開始する。そして、ゲームを開始した利用者は、CCDカメラ33を用いて、自分自身を撮影する撮影作業をこの撮影空間で行う。なお、写真シール作成装置1は、この撮影空間91を形成し、この撮影空間91において撮影作業を行わせることにより、利用者に好適な撮影環境を提供することができるので、利用者の満足度を向上させることができる。なお、撮影空間91の広さは、少なくとも、数人の利用者が任意のポーズをとりながら撮影作業を行うことができる程度の広さである。
編集空間92は、第1ユニット11の背面11−3と、カーテン23−1乃至23−4によりある程度囲まれて形成される背面11−3近傍の空間である。この編集空間92は、ゲーム中の利用者が、背面11−3に設置されている編集ユニット41を利用して編集入力作業を行うための空間である。編集作業の場合、利用者は編集ユニット41の前から移動する必要がないので、この編集空間92は、撮影空間91と比較して狭く形成される。これにより、写真シール作成装置1の設置スペースが不要に増大するのを抑制することができる。
事後接客空間93は、第1ユニット11の右側面11−2近傍の空間である。図2においては、カーテン等を用いて事後接客空間93とその外部を仕切るようにしてはいないが、編集空間92のように、この事後接客空間93がその外部とカーテン等により仕切られるようにしてももちろんよい。この事後接客空間93は、ゲーム中の編集作業を終了した利用者が、案内に従って移動し、印刷が完了するまでの間に行われる事後接客に対する作業を行うための空間である。例えば、ゲームや撮影画像の電子メール転送等の設定入力作業が行われる。
次に、この図8を参照して、利用者が案内される様子(写真シール作成装置1の接客方法)を説明する。
上述したように、1つのゲームは、大きく分けて、利用者を撮影する撮影作業、撮影作業により得られた利用者の画像を編集する編集作業、および編集作業により編集した利用者の画像をシール紙に印刷する印刷作業(その待ち時間に行う事後接客も含む)の3つの行程により構成される。
まず、1組目の2人の利用者(A0およびB0)は、順番が回ってくると、案内に従うなどして撮影空間91に入場し、ゲームを開始し、撮影ユニット32(CCDカメラ33)を利用して自分自身の撮影を行う(A1およびB1)。撮影作業が終了すると、この写真シール作成装置1は、撮影空間91の利用者(A1およびB1)に対して編集空間92への移動案内の画像を表示したり、移動を促すメッセージを音声出力したりする。利用者はその案内に従い、撮影空間91から退出して編集空間92に移動する。編集空間92に入場した利用者(A2およびB2)は、編集ユニット41を利用して撮影画像に対する編集作業を行う。そして、編集作業が終了すると、写真シール作成装置1は、編集空間92の利用者(A2およびB2)に対してシール紙排出口66近傍(事後接客ユニット60近傍)への移動案内(画像表示および音声出力による移動案内)を行う。利用者はその案内に従い、編集空間92から退出して事後接客空間93に移動する(A3およびB3)。事後接客空間93に移動した利用者(A3およびB3)は、事後接客ユニット60を操作して画像転送処理の設定作業等を行いながら、印刷されたシール紙が排出されるまで待機する。シール紙が排出されると、利用者はそのシール紙を受け取り、ゲームが終了する。
なお、1組目の利用者が撮影空間91から退出して編集空間92に移動すると、撮影空間91が空くので、その時点で、次に順番待ちをしていた利用者(A0およびB0)は、撮影空間91に入場し、ゲームを開始することができる(A1およびB1)。撮影空間91に入場した2組目の利用者(A1およびB1)は、1組目の利用者と同様に代金を支払ってゲームを開始し、撮影ユニット32(CCDカメラ33)を利用して自分自身の撮影を行う。撮影作業が終了すると、この写真シール作成装置1は、この時点で、編集空間92が使用中であるか否かを判定し、編集空間92が未使用である場合(1組目の利用者による編集作業が既に終了している場合)、撮影空間91の利用者(A1およびB1)に対して編集空間92への移動案内の画像を表示したり、移動を促すメッセージを音声出力したりする。利用者はその案内に従い、撮影空間91から退出して編集空間92に移動する。編集空間92に入場した2組目の利用者(A2およびB2)は、1組目の利用者と同様に、編集ユニット41を利用して撮影画像に対する編集作業を行う。
このように、写真シール作成装置1においては、撮影空間91と編集空間92を用いて、2組の利用者がそれぞれ撮影作業と編集作業を同時に行うことができる(2組の利用者による2つのゲームを並行して進行させることができる)。すなわち、写真シール作成装置1は、編集空間と撮影空間のそれぞれにおいて互いに異なる組の利用者を接客することができる。つまり写真シール作成装置1は、最大2組の利用者を同時に接客することができる。このことを以下において「2重接客」と称する。なお、写真シール作成装置1は、正確には、事後接客空間93の利用者も含めると3組の利用者を同時接客可能であるが、事後接客空間93の接客処理は後述するように短く、印刷待ち時間中の接客(所謂「おまけ処理」)であるので、ここでは同時接客数に含めないことにして説明を続ける。
図8の説明に戻り、2組目の利用者が編集空間92における編集作業を終了すると、写真シール作成装置1は、事後接客空間93の使用状況を調査し、事後接客空間93が未使用の場合、編集空間92の2組目の利用者(A2およびB2)に対して事後接客空間93への移動案内(画像表示および音声出力による移動案内)を行う。2組目利用者はその案内に従い、編集空間92から退出し、事後接客空間93に移動する(A3およびB3)。事後接客空間93に移動した利用者(A3およびB3)は、事後接客空間93を操作して画像転送処理の設定作業等を行いながら、印刷されたシール紙が排出されるまで待機する。シール紙が排出されると、利用者はそのシール紙を受け取り、ゲームが終了する。
つまり、この写真シール作成装置1によるゲーム処理のタイミングチャートは図9に示されるようになる。なお、1つのゲームは、3分間の撮影(撮影設定を含む)、3分間の編集(印刷設定を含む)、および1分間の印刷(事後接客)の行程(合計7分)からなるものとする。
図9に示されるように、この写真シール作成装置1においては、基準時刻よりゲームを開始した1組目の利用者101が、タイミングチャート111のようにゲームを行い、1組目の利用者101の次に順番待ちをしていた2組目の利用者102が、タイミングチャート112のようにゲームを行い、2組目の利用者102の次に順番待ちをしていた3組目の利用者103が、タイミングチャート113のようにゲームを行う。つまり、各ゲームは7分間ずつ行われるものの、撮影空間91が使用可能になる度に新たなゲームが開始可能であるので、写真シール作成装置1は、1組目の利用者のゲームが開始されてから、3組目の利用者のゲームが終了するまでの処理を13分間で行うことができる(13分間で3組の利用者の接客を完了することができる)。
図10は、図1の写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
図10において、写真シール作成装置1は、バス151を介して互いに接続された、制御部161、制御情報記憶部162、画像データ保持部163、プレイ情報記憶部164、利用者情報記憶部165、硬貨部171、撮影部172、編集部173、印刷部174、事後接客部175、通信部176、およびドライブ177により構成される。
制御部161は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部であり、ゲーム管理部181、硬貨処理部182、撮影処理部183、編集処理部184、印刷処理部185、事後接客処理部186、および計時部187により構成される。
ゲーム管理部181は、写真シールを作成し利用者に提供するゲーム(写真シール作成ゲーム)の進行状況等の管理制御に関する処理を実行する。硬貨処理部182は、利用者による硬貨投入に関する制御処理を行う。撮影処理部183は、主に第1ユニット11の正面11−1に設けられた各部を制御し、ゲーム処理中の利用者の撮影作業に関する処理を実行する。編集処理部184は、主に編集部173を制御し、ゲーム処理中の利用者の編集作業に関する処理を実行する。印刷処理部185は、印刷部174を制御する等して、写真シール作成ゲーム中の印刷作業に関する処理を制御する。事後接客処理部186は、利用者が印刷終了まで待機している間に行うサブゲームや追加サービスに関する処理を実行する。計時部187は、各部の要求に基づいて、あらゆる時刻情報を生成し、供給する等、時間制御に関する処理を行う。
制御情報記憶部162は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、写真シール作成装置1全体を制御するプログラム(例えば、写真シール作成ゲームを実行するプログラム)やデータ等を記憶する。画像データ保持部163は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM(Random Access Memory)等により構成され、CCDカメラ33により撮影されて得られた画像データを保持する。プレイ情報記憶部164は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、写真シール作成ゲームの実行中(プレイ中)に発生した各種の情報(例えば、利用者が設定した、画像の明るさやサイズ等に関する設定情報)をプレイ情報としてそのプレイ毎に記憶し、管理する。つまり、プレイ情報記憶部164には、どのようなプレイが行われているかを示す情報(プレイ情報)と、各プレイにおいて必要な設定情報(プレイ情報ごとに管理される設定情報)が記憶される。利用者情報記憶部165は、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、またはRAM等により構成され、例えば、事後接客処理において利用者が入力したメールアドレス等の個人情報をセキュアに記憶する。
なお、これらの記憶部の一部または全部が1つの記憶媒体により構成されるようにしてももちろんよいし、上述した各記憶部のそれぞれが複数の記憶媒体により構成されるようにしてもよい。
硬貨部171は、硬貨処理部182に制御され、硬貨投入排出口37における硬貨投入や硬貨排出等の処理を実行する。撮影部172は、撮影ユニット32を有し、撮影処理部183に制御されて、CCDカメラ33による撮影処理を行ったり、撮影により得られた画像データを表示したり、得られた画像データを、バス151を介して画像データ保持部163に供給したりする。編集部173は、編集ユニット41を有し、編集処理部184に制御されて、撮影により得られた画像データに対する編集入力に関する処理を行う。
印刷部174は、プリンタを有しており、印刷処理部185等に制御され、所定のシール紙に、供給された編集済みの撮影画像等を含む印刷用データを印刷する処理等を行う。事後接客部175は、事後接客ユニット60を含み、事後接客処理部186に制御され、シール紙の印刷中に待機している利用者に対してゲームや追加サービス等を提供する。通信部176は、外部のネットワーク191(例えば、インターネット等)に接続され、例えば、撮影画像の配信等の際に、必要に応じて外部の装置と通信処理を行う。ドライブ177には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア192が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御情報記憶部162に保存されたり、インストールされたりする。
図11は、図10の編集処理部184の詳細な構成例を示すブロック図である。
図11において、編集処理部184は、編集制御部201、編集情報管理部202、SW状態判定部203、入力可能範囲切替え制御部204、およびGUI制御部205により構成される。
編集制御部201は、編集処理部184を構成する各部を制御し、写真シールを作成するゲームの一連の処理の内、編集空間92において利用者により行われる撮影画像の編集作業に対する処理の進行を制御する。編集情報管理部202は、内部にメモリを有しており、利用者により入力された編集作業の内容を示す編集情報の更新を管理する。すなわち、編集情報管理部202は、利用者入力に合わせて、必要に応じて内部のメモリに保持している編集情報(例えば、どのように落書きペンで落書きされたか、どのようなスタンプがどのように配置されたか等の情報)を更新する。
SW状態判定部203は、編集制御部201に制御されて、タッチペン43に設けられたスイッチ(SW)54の状態を判定する。編集制御部201は、例えばスイッチ(SW)54の切替え時等にタッチペン43より供給されたスイッチ(SW)54の状態に関する情報を取得するとそれをSW状態判定部203に供給する。SW状態判定部203は、その供給された情報に基づいてスイッチ(SW)54の状態を判定し、その判定結果を入力可能範囲切替え制御部204に供給する。
入力可能範囲切替え制御部204は、SW状態判定部203より供給される判定結果に基づいて、そのタッチペン43の入力可能範囲を設定し、その設定情報をGUI制御部205に供給する。
GUI制御部205は、編集画面等のGUI画像の作成や、そのGUI画像に応じた入力情報に対する処理の制御を行う。例えば、GUI制御部205は、編集画面を作成し、編集入力用モニタ42に表示させたり、入力された座標情報に基づいて、編集画面のどのボタンが操作されたかを識別し、その操作に応じた処理の実行を編集制御部201に指示したりする。上述したように、入力可能範囲切替え制御部204より入力可能範囲(または入力禁止範囲)に関する設定情報を供給されると、GUI制御部205は、その設定情報に従って、タッチペン43に対する入力判定を制御し、タップされた位置が入力可能範囲(入力禁止範囲)であるか否かを判定し、入力可能範囲内である場合のみ、その入力を受け付け、その入力に対する処理の実行を指示する。
図12は、図10の編集部173の構成例を示す図である。編集部173は、インタフェース処理部211、音声出力制御部212、音声出力部44、表示制御部213、VRAM214、編集入力用モニタ42、タッチペン43−1および43−2、タッチパネル215、並びに、タッチパネル制御部216を有している。
インタフェース処理部211は、バス171と接続され、第1編集ユニット41−1内の各部のインタフェース処理を実行する。
音声出力制御部212は、インタフェース処理部211を介して編集処理部184より供給される音声データに基づいてアナログ音声信号を生成し、それを音声出力部44に供給し、音声出力部44より音声を出力させる。
表示制御部213は、インタフェース処理部211を介して編集処理部184より供給されるGUI画像データ、または、画像データ保持部163より供給される撮影画像データ(編集対象画像)等を、適宜、VRAM214を用いて合成し、その合成画像を編集入力用モニタ42に表示させる。また、編集入力用モニタ42の画面上には、タッチパネル215が重畳されている。そのタッチパネル215とタッチペン43(タッチペン43−1および43−2)により入力される利用者からの指示は、タッチパネル制御部216に供給される。タッチパネル制御部216は、タッチパネル215において、利用者がタッチペン43を用いてタップすることにより指定した位置を検知し、その位置情報、タッチペン43の識別情報、およびスイッチ(SW)54の状態情報等を必要に応じてインタフェース処理部211を介して編集処理部184に供給し、利用者により入力された指示情報を、編集入力用モニタ42に表示される画像に反映させる。
また、タッチパネル制御部216は、利用者により入力された位置情報により制御される情報が、例えば、カーソルの移動等のように簡易的な画像処理のみの場合、利用者により入力された位置情報を、直接表示制御部213に供給することもできる。その場合、表示制御部213は、供給された位置情報に基づいて、VRAM214に保持されている画像データを処理し、利用者の入力を簡易的に反映させた画像を編集入力用モニタ42に表示させる。
なお、このようにして利用者の入力に基づいて編集された撮影画像データ(編集済み画像データ)は、VRAM214より画像データ保持部163に供給され、一旦保持される。画像データ保持部163に保持された編集済み画像データは、後述するように、その後、印刷処理や事後接客処理等に利用される。
また、図12に示されるように、タッチペン43−1は、内部に、ID情報保持部221−1、信号出力部222−1、およびSW状態管理部223−1を有している。ID情報保持部221−1は、タッチペン43−1を識別するID情報(識別情報)を保持しており、その情報を信号出力部222−1に供給する。このID情報は、写真シール作成装置1においてタッチペン43−1を識別可能な情報であれば、どのようなものであってもよく、例えば、所定の周波数の信号等であってももちろんよい。
信号出力部222−1は、ID情報保持部221−1より供給されるID情報やSW状態管理部223−1より供給されるSW状態に関する情報(またはそれらの情報と等価な情報)を、無線信号(電波)として先端部52より出力する。この信号(電波)は、タッチパネル215により受信される。SW状態管理部223−2は、スイッチ(SW)54の状態を管理し、ON状態またはOFF状態等の状態を示す情報を信号出力部222−2に供給する。この情報は、スイッチ(SW)54の状態を示すものであればどのような形態のものであってももちろんよい。
つまり、タッチパネル制御部216は、タッチペン43−1のタップ時に(タッチペン43−1より出力される信号を受信可能な状態で)、そのタッチペン43−1の信号出力部222−1より出力される信号を、タッチパネル215を介して受信することにより、タッチペン43−1がタップされた位置情報だけでなく、その信号に含まれる、ID情報保持部222−1より供給されるID情報や、SW状態管理部223−1より供給されるスイッチ(SW)54の状態に関する情報を取得することができる。
なお、タッチペン43−2もタッチペン43−1と同様の構成を有しており、各部は同様に動作する。すなわち、タッチペン43−2は、ID情報保持部221−1に対応するID情報保持部221−2、信号出力部222−1に対応する信号出力部222−2、並びに、SW状態管理部223−1に対応するSW状態管理部223−2を有している。ただし、当然、ID情報保持部221−2が保持する識別情報の値は、ID情報保持部221−1が保持する識別情報の値と異なる。
以下において、タッチペン43の入力可能範囲の切替えに関する処理の流れについて説明するために、写真シール作成装置1により実行される主な処理の流れを説明する。
写真シール作成装置1に電源が投入されると、最初に制御部161のゲーム管理部181は、ゲーム管理処理を実行して営業を開始し、写真シールを作成するゲームの受け付けを行う。
図13のフローチャートを参照して、ゲーム管理処理を説明する。
ゲーム管理処理を開始したゲーム管理部181は、ステップS1において、各部を制御し、例えば、撮影用モニタ35や(事後接客中でない場合、事後接客ユニット60の事後接客用モニタ61も含む)にデモンストレーション画面(デモ画面)を表示させる。ゲーム管理部181に制御された撮影用モニタ35(事後接客中でない場合、事後接客用モニタ61も含む)は、デモ画面を表示する。ステップS2において、ゲーム管理部181は、新たなプレイを開始可能であるか否かを判定する。
前の利用者が撮影作業を終了させており、撮影空間91が未使用であり、新たなプレイを開始可能であると判定した場合、ゲーム管理部181は、処理をステップS3に進め、撮影用モニタ35にゲームの開始方法を案内するゲーム開始案内画面を表示させる。なお、事後接客中でない場合、ゲーム管理部181は、事後接客用モニタ61に、ゲームを開始する利用者を撮影空間91に案内する入場案内画面を表示させる。
ゲーム開始案内画面等を表示させると、ゲーム管理部181は、処理をステップS4に進める。ステップS4において、硬貨処理部182は、硬貨部171を制御して、ゲームの代金が投入されたか否かを判定し、投入されたと判定した場合、処理をステップS5に進める。ステップS5において、ゲーム管理部181は、写真シールを作成するゲームを利用者に行わせる写真シール作成ゲーム処理を開始し、処理をステップS6に進める。写真シール作成ゲーム処理については後述する。
ステップS6において、ゲーム管理部181は、営業を終了する(写真シール作成装置の開始受け付けを終了する)か否かを判定し、例えば管理者の指示により営業を終了すると判定した場合、ステップS7に処理を進め、終了処理を行い、各部の処理を停止し、電源を切断するなどして、ゲーム管理処理を終了する。ステップS6において、営業を終了しないと判定した場合、ゲーム管理部181は、ステップS1に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS2において、例えば、前の利用者が撮影作業中であり、撮影空間91が使用中であるので新たなプレイを開始することができない場合など、新たなプレイを開始することができないと判定した場合、ゲーム管理部181は、処理をステップS8に進め、例えば、事後接客用モニタ61に、利用者に対して撮影空間91への入場を禁止させる入場禁止画面を表示する。なお、事後接客中である場合(事後接客用モニタ61が使用中である場合)、この処理を省略するようにしてもよい。ステップS8の処理を終了すると、ゲーム管理部181は、ステップS3乃至ステップS5の処理を省略し、ステップS6に処理を進める。
さらに、ステップS4において、代金が投入されていないと判定した場合、硬貨処理部部182は、ステップS5の処理を省略し、ステップS6に処理を進める。
以上のように、ゲーム管理部181がこのようなゲーム管理処理を実行して、ゲームの進行を管理することにより、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの受け付けを正常に行うことができる。
次に、以上のようにして制御されて実行される写真シール作成ゲーム処理の主な流れを、図14のフローチャートを参照して説明する。
上述したように、この写真シール作成ゲーム処理は、利用者の各組に対して実行される。つまり、写真シール作成装置1は、「2重接客」が可能であるので、この写真シール作成ゲーム処理を最大2つ並行して実行することができる。この1つの写真シール作成ゲーム処理の実行をプレイと称する。図8や図9を参照して説明したように、利用者がプレイにおいて、撮影空間91、編集空間92、および事後接客空間93を移動しながら各空間で行う撮影作業、編集作業、および事後接客作業等に合わせて、この写真シール作成ゲーム処理を実行し、撮影、画像編集、印刷、および事後接客等の処理を行う。
写真シール作成ゲーム処理が開始されると、撮影処理部183は、ステップS21において、撮影用モニタ35等、撮影部172の各部を制御し、撮影に関する設定等の撮影準備処理を行う。例えば、撮影処理部183は、撮影のモードを選択させるGUI画像を撮影用モニタ35に表示させ、利用者に撮影モードを選択させる。撮影モードは、撮影時の照明の明るさ、背景、または撮影画像に対する画像処理等の各種のパラメータを予めパターン化したものであり、利用者はこの撮影モードを複数のモードの中から選択することにより、簡易的に撮影に関する設定を行うことができる。
撮影モードの選択等の撮影準備処理が完了すると、撮影処理部183は、処理をステップS22に進め、CCDカメラ33等の撮影部172の各部を制御し、撮影処理を行い、被写体(利用者)の撮影を行う。利用者は、この撮影処理に対して、ポーズを取ったり、撮影タイミングの指示を出したりして撮影作業を行い、撮影部172に複数の撮影画像を生成させる。
撮影作業が終了すると、ゲーム管理部181は、撮影部172の撮影用モニタ35等を制御し、撮影作業を終了した利用者に対して画像や音声等で編集空間92への移動を促す移動案内処理を行う。このとき、編集空間92において前の組の利用者が編集作業中であるか否かを判定し、編集中と判定した場合、ゲーム管理部181は、撮影用モニタ35等の撮影部172の各部を制御してミニゲーム等を利用者にプレイさせ、利用者を飽きさせないように待機させる。
編集空間92が未使用であり、編集空間92への移動が可能である場合においてゲーム管理部181が行う移動案内処理が終了すると、編集処理部184は、ステップS24において、編集空間92へ移動した利用者に対して編集処理を実行する。編集処理の詳細については後述する。
編集処理が完了すると、印刷処理部185は、ステップS25において、利用者にシール紙の分割数(印刷画像のレイアウト)を選択的に設定させる等の印刷設定処理を行う。印刷設定処理が終了すると、ゲーム管理部181は、ステップS26において、編集空間92の利用者を事後接客空間93に移動させるための移動案内処理を行う。移動案内処理が終了すると、印刷処理部185は、ステップS27において、印刷部174を制御し、印刷設定処理において設定された印刷設定に基づいて印刷処理を実行させ、編集された撮影画像を写真シール紙に印刷し、それを利用者に提供する処理を行う。
印刷処理が終了するまでの間、事後接客処理部186は、ステップS28において、事後接客空間93で印刷処理の終了を待つ利用者に対して事後接客処理を行い、編集済み画像の電子メール転送やミニゲーム等を実行する。
そして、印刷処理が終了すると印刷処理部185は、ステップS29において、印刷部174を制御し、シール紙を排出させ、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
写真シール作成装置1の各部は、利用者の各組に対して、それぞれ、以上のような写真シール作成ゲーム処理を実行する。
次に、図14のステップS24において実行される編集処理の流れを図15のフローチャートを参照して説明する。必要に応じて図16および図17を参照して説明する。
編集処理を開始すると編集処理部184のGUI制御部205は、ステップS41において、編集情報の入力用GUI画像である編集画面を生成し、編集入力用モニタ42を制御してその編集画面を表示させる。図16は、編集画面の例を示す図である。
図16に示される編集画面230には、2つの編集画面が表示される。すなわち、編集画面230は、ゲームの残り時間を示す残時間表示部231や「編集した画像を選んで、ペン、スタンプ、フレームなどを使って落書きしてください。」等の編集作業を説明するメッセージの他に、編集画面232と編集画面233を有する。編集画面232には、利用者が編集する画像として選択した撮影画像を表示する編集対象画像表示部241、編集対象画像の候補となる撮影画像のサムネイル画像が表示されるサムネイル画像表示部242、およびペン、スタンプ、およびフレーム等の各種編集ツールを操作するボタンの集合が表示されるパレット243が表示され、編集画面233には、編集対象画像表示部241に対応する編集対象画像表示部251、サムネイル画像表示部242に対応するサムネイル画像表示部252、およびパレット243に対応するパレット253が表示される。従って、編集画面230は、同じ構成の編集画面が2画面分表示されており、2人の利用者が同時に互いに独立して編集作業を行うことができるようになされている。
利用者は、この編集入力用モニタ42に表示される編集画面230に従って、タッチペン43を操作し、編集入力用モニタ42の表面(編集画面230上)に重畳されるタッチパネル225にタップする(接触させたり、近接させたりする)ことにより、撮影空間91における撮影作業により得られた撮影画像に対する落書き等の編集入力作業を行う。つまり、例えば、利用者Aは、タッチペン43−1を操作し、編集画面232のサムネイル画像表示部242に表示されるサムネイル画像群より編集作業を行う画像を選択し、そのサムネイル画像が対応する撮影画像を編集対象画像表示部241に表示させる。そして、利用者Aは、タッチペン43−1を操作し、編集画面232のパレット243の中から、ペン、スタンプ、またはフレーム等を選択し、さらに、その色、大きさ(太さ)、または種類等を選択する。選択が終了すると利用者Aは、タッチペン43−1を操作して、編集対象画像表示部241に表示されている撮影画像に対して、落書き処理を行う。編集対象画像表示部241に表示されている撮影画像には、パレット243において選択された編集ツールによる編集が施され、その結果が編集対象画像表示部241に表示される。利用者Aと同じ組の利用者Bは、タッチペン43−2を操作し、編集画面233において、利用者Aと同様の作業を行い、撮影画像を編集する。
図15に戻り、このような編集画面230を編集入力用モニタ42に表示させると、GUI制御部205は、ステップS42において、各タッチペン43の入力可能範囲を特定する。
初期状態において、タッチペン43のスイッチ(SW)54の状態がOFF状態とすると、タッチペン43−1が入力可能な範囲と、タッチペン43−2が入力可能な範囲は、その初期状態において、それぞれ、図17に示されるような範囲となる。
図17において、編集画面230において、図中左側が上となる斜線で示される範囲が、スイッチ(SW)54がOFF状態の場合のタッチペン43−1が入力可能な範囲を示しており、図中右側が上となる斜線で示される範囲が、スイッチ(SW)54がOFF状態の場合のタッチペン43−2が入力可能な範囲を示している。すなわち、タッチペン43−1は、編集画面232内の、編集対象画像表示部241、サムネイル画像表示部242、およびパレット243が入力可能範囲となる。また、タッチペン43−2は、編集画面233内の、編集対象画像表示部251、サムネイル画像表示部252、およびパレット253が入力可能範囲となる。
図17に示されるように、タッチペン43−1のID情報保持部221−1は、タッチペン43−1を識別するID情報「AAA」を出力し、タッチペン43−2のID情報保持部221−2は、タッチペン43−2を識別するID情報「BBB」を出力する。GUI制御部205は、このID情報を取得し、そのID情報に基づいて、タップされたタッチペン43がタッチペン43−1であるか、タッチペン43−2であるかを識別し、その識別結果に応じて入力可能範囲も識別する。
以上のようにして、スイッチ(SW)54がOFF状態の場合、タッチペン43を1本ずつ占有する各利用者は、自分のタッチペン43が対応する編集画面(自分自身が作業を行う編集画面)内しか入力することができないようになされている。このようにすることにより、写真シール作成装置1は、各利用者が、他の利用者が作業を行う編集画面に誤って入力してしまう等の誤操作を抑制することができる。また、自分の編集画面に対する入力作業しか行うことができないようになされているため、各編集画面の構成を単純化することができ(例えば、どのパレットがどの編集対象画像に対するGUIであるかを示す必要がなく)、利用者が編集入力を容易に行うことができる(操作性の低下を抑制することができる)。
図15に戻り、このような入力可能範囲を特定すると、編集制御部201は、ステップS43において、各ペンについて、入力可能範囲制御処理を開始する。入力可能範囲制御処理については後述する。入力可能範囲制御処理を開始すると編集制御部201は、ステップS44において、タッチペン43がタップされることにより入力される座標情報入力の受け付け(すなわち、タッチペン43を用いた入力の受け付け)を開始する。
ステップS45において、編集制御部201は、編集部173を制御し、座標情報(およびタッチペン43の識別情報)を受け付けたか否かを判定し、座標情報(およびタッチペン43の識別情報)を受け付けたと判定した場合、ステップS46に処理を進め、その座標情報(およびタッチペン43の識別情報)に基づいて、指定された座標がそのタッチペン43の入力可能範囲内であるか否かを判定し、入力可能範囲内であると判定した場合、ステップS47に処理を進める。ステップS47においてGUI制御部205は、編集入力用モニタ42に表示された編集画面230に基づいて入力指示を特定する。
編集制御部201は、ステップS48において、その入力指示に応じて処理を実行する。ステップS49において、編集情報管理部202は、その処理により撮影画像が編集されたか否かを判定し、編集されたと判定した場合ステップS50に処理を進め、その編集結果(落書き画像等)を内部メモリに保存し、ステップS51に処理を進める。なお、ステップS49において撮影画像が編集されていないと判定した場合、編集情報管理部202は、ステップS50の処理を省略し、ステップS51に処理を進める。
ステップS51において、GUI制御部205は、ステップS48において実行された処理結果を編集画面230に反映させ、ステップS52に処理を進める。また、ステップS45において、座標情報を受け付けていないと判定した場合、編集制御部201は、ステップS46乃至ステップS51の処理を省略し、ステップS52に処理を進める。さらに、ステップS46において、指定された座標がそのタッチペン43の入力可能範囲外であると判定した場合、編集制御部201は、ステップS47乃至ステップS51の処理を省略し、ステップS52に処理を進める。
ステップS52において、編集制御部201は、編集作業を終了するか否かを判定し、まだ編集作業が継続されており、編集作業を終了しないと判定した場合、処理をステップS45に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS52において、例えば利用者により編集画面230上に設けられた図示せぬ編集終了ボタン(GUIボタン)を操作される等して、編集作業を終了すると判定した場合、編集制御部201は、ステップS53に処理を進め、編集結果を反映した撮影画像を画像データ保持部163に保持させる等の終了処理を行った後、編集処理を終了し、図14のステップS24に処理を戻し、ステップS25以降の処理を実行させる。
以上のように編集空間92の利用者に対して編集処理が行われることにより、利用者は編集画面の特定の範囲(各タッチペン43に対応する入力可能範囲)内のみで入力作業を行うことができる。これにより写真シール作成装置1は、利用者の誤操作による誤った入力を容易に抑制することができる。すなわち、編集作業の操作性が向上し、利用者は容易に正しい編集入力を行うことができる。
次に、図18のフローチャートを参照して、図15のステップS43において開始される各ペンに対する入力可能範囲制御処理の流れを説明する。
入力可能範囲制御処理が開始されると編集制御部201は、ステップS71において、タッチペン43のスイッチ(SW)54の状態に関する情報であるSW情報の入力を受け付け、ステップS72において、SW情報が入力されたか否かを判定する。入力されたと判定した場合、SW状態判定部203は、ステップS73において、スイッチ(SW)54の状態を判定し、ステップS74においてスイッチ(SW)54の状態がON状態であるか否かを判定する。ON状態である(OFF状態からON状態に切替えられた)と判定した場合、SW状態判定部203は、処理をステップS75に進める。ステップS75において、入力可能範囲切替え制御部204は、他の利用者(ユーザ)の編集画面(の編集対象画像表示部)に表示されている撮影画像(編集対象画像)を入力可能範囲に追加する。
例えば、図17に示されるような状態において、タッチペン43−1のスイッチ(SW)54−1が操作されてON状態に移行すると、図19に示されるように、編集画面233の編集対象画像表示部251がタッチペン43−1の入力可能範囲に追加される。すなわち、スイッチ(SW)54−1がON状態であるタッチペン43−1は、編集対象画像表示部241に表示されている撮影画像(編集対象画像)だけでなく、編集対象画像表示部251に表示されている撮影画像(編集対象画像)にも編集入力することができる。これに対して、スイッチ(SW)54−2がOFF状態であるタッチペン43−2は、編集対象画像表示部251に表示されている撮影画像(編集対象画像)のみに編集入力することができ、編集対象画像表示部241に表示されている撮影画像(編集対象画像)には編集入力することができない。換言すると、編集対象画像表示部241に表示されている撮影画像(編集対象画像)はタッチペン43−1による編集入力のみが可能であり、編集対象画像表示部251に表示されている撮影画像(編集対象画像)はタッチペン43−1とタッチペン43−2の両方による編集入力が可能である。
なお、この状態であっても、サムネイル画像表示部242およびパレット243はタッチペン43−1のみが操作可能であり、サムネイル画像表示部252およびパレット253はタッチペン43−2のみが操作可能である。すなわち、撮影画像(編集対象画像)以外の範囲は、スイッチ(SW)54の状態に関わらず一定であるので、写真シール作成装置1は、画像選択や編集ツールの選択等の作業の複雑化を抑制することができる。これにより、利用者はスイッチ(SW)54の状態がON状態であっても、OFF状態の時と同様に編集対象画像や編集機能の切替えを正しく制御することができ、編集作業を容易に行うことができる。
ステップS75の処理を終了すると、入力可能範囲切替え制御部204は、処理をステップS76に進める。ステップS76において、編集制御部201は、図15の編集処理が終了したか否かを判定し、編集処理が終了していないと判定した場合、処理をステップS71に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS76において、利用者が図示せぬ編集終了ボタン(GUIボタン)を操作する等して、編集処理が終了したと判定した場合、編集制御部201は、編集処理の終了に合わせて入力可能範囲制御処理を終了する。
また、ステップS74において、スイッチ(SW)54の状態がOFF状態である(ON状態からOFF状態に切替えられた)と判定した場合、SW状態判定部203は、処理をステップS77に進める。ステップS77において、入力可能範囲切替え制御部204は、他の利用者(ユーザ)の編集画面(の編集対象画像表示部)に表示されている撮影画像(編集対象画像)を入力可能範囲より除外する。
例えば、図19に示されるようにタッチペン43−1のスイッチ(SW)54−1の状態がON状態である場合に、利用者によりスイッチ(SW)54−1が操作されOFF状態に切替えられると、タッチペン43−1の入力可能範囲から編集対象画像表示部251が除外される。そして、タッチペン43−1の入力可能範囲は、図17に示されるように編集画面232内のみとなる。
ステップS77の処理が終了すると、入力可能範囲切替え制御部204は、処理をステップS76に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
なお、ステップS72において、SW情報が入力されていないと判定した場合、編集制御部201は、処理をステップS76に進める、編集処理の終了判定を行う。
以上のように、入力可能範囲制御処理が実行され、各タッチペン43の入力可能範囲がスイッチ(SW)54の状態に応じて切替えられる。これにより、利用者は、タッチペン43のスイッチ(SW)54を操作するだけで、容易に、入力可能範囲を変更することができ、必要に応じて他の利用者の編集画面に表示されている撮影画像を編集することができる。すなわち、写真シール作成装置1は、操作性を損なうことなく、編集入力可能範囲の切替え機能を利用者に提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、例えば、複数の利用者が互いに協力し合って同じ撮影画像に対して同時に編集入力したり、編集入力作業を邪魔し合ったりする等の多様な編集方法を利用者に提供することができ、ゲームの娯楽性を向上させることができる。従って、写真シール作成装置1は、利用者の満足度を向上させ、集客数を上昇させることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
以上においては、タッチペン43−1の入力可能範囲の切替えについてのみ説明したが、もちろん、タッチペン43−2のスイッチ(SW)54−2の状態も同様に切替えることができる。つまり、スイッチ(SW)の状態に応じて、各ペンの入力可能範囲は、図20Aの表261に示されるように切替えられる。表261において「第1ペン」はタッチペン43−1を示し、「第2ペン」はタッチペン43−2を示している。また、表261において、「第1編集画面」は編集画面232(の編集対象画像表示部241)を示し、「第2編集画面」は編集画面233(の編集対象画像表示部251)を示している。
すなわち、この場合、図20Bの表262に示されるように、各タッチペン43のスイッチ(SW)の状態の組み合わせによって4種類の入力可能範囲が設定される。つまり、第1のパターン(No.1)では、「第1編集画面」(編集対象画像表示部241)の画像は「第1ペン」(タッチペン43−1)による編集入力のみが可能であり、「第2編集画面」(編集対象画像表示部251)の画像は「第2ペン」(タッチペン43−2)による編集入力のみが可能である。第2のパターン(No.2)では、「第1編集画面」(編集対象画像表示部241)の画像は「第1ペン」(タッチペン43−1)による編集入力のみが可能であり、「第2編集画面」(編集対象画像表示部251)の画像は「第1ペン」(タッチペン43−1)および「第2ペン」(タッチペン43−2)のどちらによる編集入力も可能である。第3のパターン(No.3)では、「第1編集画面」(編集対象画像表示部241)の画像は「第1ペン」(タッチペン43−1)および「第2ペン」(タッチペン43−2)のどちらによる編集入力も可能であり、「第2編集画面」(編集対象画像表示部251)の画像は「第2ペン」(タッチペン43−2)による編集入力のみが可能である。第4のパターン(No.4)では、「第1編集画面」(編集対象画像表示部241)および「第2編集画面」(編集対象画像表示部251)のいずれの画像も、「第1ペン」(タッチペン43−1)および「第2ペン」(タッチペン43−2)のどちらによる編集入力も可能である。
なお、図18のステップS75の処理において入力可能範囲を切替える際に、その利用者に対応する編集画面に、例えば、「相手の画像を編集できます」等の入力可能範囲切替えの確認メッセージを表示するようにしてもよい。また、同様に、図18のステップS77の処理において入力可能範囲を切替える際に、その利用者に対応する編集画面に、例えば、「自分の画像しか編集できません」等の入力可能範囲切替えの確認メッセージを表示するようにしてもよい。このようにすることにより、利用者は入力可能範囲が切替わったことを容易に確認することができる。つまり、利用者が誤ってスイッチ(SW)54を操作し、利用者が意図しない内に入力可能範囲が切替えられてしまうなどの誤操作を抑制することができる。
また、このような入力可能範囲の切替えの確認メッセージは相手の編集画面(入力可能範囲に追加された撮影画像の編集画面)にも表示するようにしてもよい。その場合の確認メッセージの文言は、例えば、「2人で編集できるよ」や「1人で編集してね」など、上述した文言と異なるようにしてもよい。
以上に説明した確認メッセージの文言は1つの例であり、入力可能範囲が切替えられたことを示すものであればどのような文言であってもよい。さらに、現在の入力可能範囲について具体的に説明する文言も含む方が望ましい。なお、以上の確認メッセージは、音声により出力されるようにしてもよいし、画像表示と音声出力を併用するようにしてもよい。
また、図18のステップS75の処理の前に、入力可能範囲に追加される側の編集画面に、例えば「相手が2人で落書きできるように要求しています。許可しますか?」のようなメッセージを含む確認画面を表示し、この確認画面に従って利用者が許可した場合のみ、ステップS75の処理を実行する(入力可能範囲を切替える)ようにしてもよい。つまり、この場合、相手が許可しない限り、相手の編集画面に表示されている撮影画像を入力可能範囲に含めることができない。このようにすることにより、相手に勝手に自分の編集画面の撮影画像を編集されないようにすることもできる。
以上のように、入力可能範囲の切替えを、その範囲に関係する利用者に確認したり、許可を求めたりすることにより、写真シール作成装置1は、利用者がより正しく入力可能範囲の制御を行うことができるようになり、利用者の満足度を向上させることができる。
以上においては、2本のタッチペン43と2つの編集画面が設けられる場合について説明したが、タッチペン43と編集画面の数はいくつであってもよく、3以上であってももちろんよい。
図21は、タッチペン43と編集画面の数が3である場合について説明する図である。
図21Aに示されるように、3本のタッチペン43−1乃至タッチペン43−3が設けられ、編集画面230が3つの編集画面271乃至編集画面273に分割される(3つの編集対象画像表示部281乃至編集対象画像表示部283が設けられる)とすると、各タッチペン43に設けられたスイッチ(SW)54の示す状態は図20Bの表291のようになる。なお、ここでは、各スイッチ(SW)54はそれぞれ4種類の状態を示すことができるものとする。すなわち、各スイッチ(SW)54は、4値の中から1値を選択するスイッチであるものとする。
従って、この場合、3本のタッチペン43−1乃至タッチペン43−3の入力可能範囲の組み合わせは、図22の表301に示されるように64通り存在する。もちろん、例えば、2値を切替えるスイッチに変更する等して各スイッチ(SW)54が選択可能な状態数を減らすようにしてもよい。その場合、3本のタッチペン43−1乃至タッチペン43−3の入力可能範囲の組み合わせは、図22の表301に示される64通りの一部となる。
この場合の入力可能範囲制御処理の流れを図23のフローチャートを参照して説明する。
入力可能範囲制御処理が開始されると編集制御部201は、ステップS91において、タッチペン43のスイッチ(SW)54の状態に関する情報であるSW情報の入力を受け付け、ステップS92において、SW情報が入力されたか否かを判定する。入力されたと判定した場合、SW状態判定部203は、ステップS93において、スイッチ(SW)54の状態を判定する。その判定結果に基づいて、入力可能範囲切替え制御部204は、ステップS94において、スイッチ(SW)54の状態に応じた入力可能範囲を設定する。ステップS94の処理を終了すると、入力可能範囲切替え制御部204は、処理をステップS95に進める。
また、ステップS92において、SW情報が入力されていないと判定した場合、SW状態判定部203は、ステップS93およびステップS94の処理を省略し、ステップS95に処理を進める。
ステップS95において、編集制御部201は、図15の編集処理が終了したか否かを判定し、編集処理が終了していないと判定した場合、処理をステップS91に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS95において、利用者が図示せぬ編集終了ボタン(GUIボタン)を操作する等して、編集処理が終了したと判定した場合、編集制御部201は、編集処理の終了に合わせて入力可能範囲制御処理を終了する。
以上のように、入力可能範囲制御処理が実行され、タッチペン43および編集画面の数が3以上である場合も、各タッチペン43の入力可能範囲がスイッチ(SW)54の状態に応じて切替えられる。これにより、利用者は、タッチペン43および編集画面の数が3以上である場合も、タッチペン43のスイッチ(SW)54を操作するだけで、容易に、入力可能範囲を変更することができ、必要に応じて他の利用者の編集画面に表示されている撮影画像を編集することができる。すなわち、写真シール作成装置1は、タッチペン43および編集画面の数が3以上である場合も、操作性を損なうことなく、編集入力可能範囲の切替え機能を利用者に提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、タッチペン43および編集画面の数が3以上である場合も、例えば、複数の利用者が互いに協力し合って同じ撮影画像に対して同時に編集入力したり、編集入力作業を邪魔し合ったりする等の多様な編集方法を利用者に提供することができ、ゲームの娯楽性を向上させることができる。従って、写真シール作成装置1は、タッチペン43および編集画面の数が3以上である場合も、利用者の満足度を向上させ、集客数を上昇させることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
なお、以上において各タッチペン43に対応する複数の編集画面は、1つの編集入力用モニタ42に表示されるように説明したが、これに限らず、上述したように入力可能範囲が制御される編集画面が互いに異なる編集入力用モニタ42に表示されるようにしてもよい。
例えば、図24においては、第1ユニット11の背面11−3には、2つの編集ユニット(編集ユニット41−1および編集ユニット41−2)が設けられている。編集ユニット41−1および編集ユニット41−2は、それぞれ、上述した編集ユニット41と同様のユニットである。つまり、編集ユニット41−1は、編集入力用モニタ42−1、タッチペン43−1−1およびタッチペン43−1−2、並びに、音声出力部44−1−1および音声出力部44−1−2が設けられており、編集ユニット41−2は、編集入力用モニタ42−2、タッチペン43−2−1およびタッチペン43−2−2、並びに、音声出力部44−2−1および音声出力部44−2−2が設けられている。
このように編集入力用モニタ42が複数設けられている場合、各編集入力用モニタ42に表示されている編集画面同士で入力可能範囲を上述した場合と同様に切替えることができるようにすることもできる。例えば、編集入力用モニタ42−1に対応するタッチペン43−1−1やタッチペン43−1−2がそれぞれのスイッチ(SW)54の状態を切替えることにより、編集入力用モニタ42−2に表示されている編集画面を入力可能範囲に設定することができるようにしてもよい。もちろん、編集入力用モニタ42−2に対応するタッチペン43−2−1やタッチペン43−2−2がそれぞれのスイッチ(SW)54の状態を切替えることにより、編集入力用モニタ42−1に表示されている編集画面を入力可能範囲に設定することができるようにしてもよい。
また、以上においては、タッチペン43の数と編集画面の数が同数の場合について説明したが、これに限らず、例えば、編集画面の数よりタッチペン43の数が多くてもよい(初期状態において1つの編集画面に複数のタッチペン43が割り当てられていてもよい)。
さらに、例えば、各タッチペン43のスイッチ(SW)54の状態が全てON状態の時など、所定の条件が満たされている場合、複数存在していた編集画面を統合し、新たな1つの編集画面を表示するようにしてもよい。
例えば、図20までの図面を参照して説明した、タッチペン43および編集画面が2つの場合について説明する。この場合、上述したように、図20Bの表262に示されるように、スイッチ(SW)54の状態の組み合わせは全部で4種類存在する。例えば、No.4の状態、すなわち、タッチペン43−1のスイッチ(SW)54−1と、タッチペン43−2のスイッチ(SW)54−2のいずれもON状態(互いに相手の編集画面の撮影画像を編集可能な状態)である場合、GUI制御部205が、編集画面230を、図25に示されるような新たなレイアウトに切替えるようにする。
図25に示されるように、この編集画面230は、2人の利用者が1つの撮影画像(編集対象画像)を同時に編集するための編集画面311を有している。編集画面311は、1つの大きな編集対象画像表示部321、1組のサムネイル画像表示部322、並びに、それぞれ互いに異なる利用者向けの2つのパレット323およびパレット324が設けられている。
この編集画面311において、タッチペン43−1およびタッチペン43−2のそれぞれの入力可能範囲は、図26に示されるようになる。すなわち、タッチペン43−1は、編集対象画像表示部321、サムネイル画像表示部322、およびパレット323が入力可能範囲に設定されており、タッチペン43−2は、編集対象画像表示部321、サムネイル画像表示部322、およびパレット324が入力可能範囲に設定されている。
つまり、編集対象画像表示部321に表示されている撮影画像はタッチペン43−1およびタッチペン43−2のいずれでも編集入力可能であり、サムネイル画像表示部322に表示されているサムネイル画像はタッチペン43−1およびタッチペン43−2のいずれでも選択可能である。ただし、タッチペン43−1が対応するパレットはパレット323のみに制限されており、タッチペン43−2が対応するパレットはパレット324のみに制限されている。従って、利用者は自分が操作するタッチペン43に対応するパレットを容易に特定することができる。すなわち、このように制御することで写真シール作成装置1は、編集入力操作の複雑化を抑制することができる。
また、写真シール作成装置1は、必要に応じて編集画面のレイアウトをこのようなレイアウトに切替えることにより、図16に示されるレイアウトの場合より、編集対象画像表示部等の各構成をそれぞれ大きく表示させることができるので、利用者の編集作業における操作性を向上させることができる。これにより利用者の満足度が向上し、集客数の上昇に繋がることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
この場合の、入力可能範囲制御処理の流れについて、図27のフローチャートを参照して説明する。
入力可能範囲制御処理が開始されると編集制御部201は、ステップS111において、タッチペン43のスイッチ(SW)54の状態に関する情報であるSW情報の入力を受け付け、ステップS112において、SW情報が入力されたか否かを判定する。入力されたと判定した場合、SW状態判定部203は、ステップS113において、スイッチ(SW)54の状態を判定する。編集制御部201は、ステップS114において、このとき、所定の条件が満たされているか否かを判定し、条件を満たすと判定した場合、ステップS115に処理を進める。ステップS115において、GUI制御部205は、編集画面の構成(レイアウト)を変更し、ステップS116において、その構成(レイアウト)に基づいて、各タッチペン43の入力可能範囲を設定し、ステップS117において、その新たな編集画面を編集入力モニタ42に表示させる。ステップS117の処理が終了すると、GUI制御部205は、処理をステップS118に進める。
また、ステップS112において、SW情報を受け付けていないと判定した場合、編集制御部201は、ステップS113乃至ステップS117の処理を省略し、ステップS118に処理を進める。さらに、ステップS114において、所定の条件を満たさないと判定した場合、編集制御部201は、ステップS115乃至ステップS117の処理を省略し、ステップS118に処理を進める。
ステップS118において、編集制御部201は、図15の編集処理が終了したか否かを判定し、編集処理が終了していないと判定した場合、処理をステップS111に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS118において、利用者が図示せぬ編集終了ボタン(GUIボタン)を操作する等して、編集処理が終了したと判定した場合、編集制御部201は、編集処理の終了に合わせて入力可能範囲制御処理を終了する。
なお、上述した条件は、どのような条件であってもよく、スイッチ(SW)54の状態に関するものでなくてもよい。また、その条件の設定タイミングも上述したステップS114までに設定されていればどのようなタイミングであってもよく、予め定められた定数であってもよい。さらに、図25を参照して説明した新たなレイアウトは、図25に示されるレイアウト以外であってももちろんよく、どのようなレイアウトであってもよい。例えば、図28に示されるように、パレット354を省略し、パレット353をタッチペン43−1およびタッチペン43−2の両方で共有する(タッチペン43−1およびタッチペン43−2のいずれもパレット343を利用する)ようにしてもよい。ただし、その場合、図28に示されるように、利用者が、タッチペン43−1が指定している位置を示すアンカーと、タッチペン43−2が指定している位置を示すアンカーとを容易に識別することができるように、各アンカーの色や形状を互いに異なるものにする等の工夫するのが望ましい。例えば、図28の場合、タッチペン43−1に対応するアンカーは左側が上になる斜線で示され(「ペンB」、「色D」、および「書体A」に位置している)、タッチペン43−2に対応するアンカーは右側が上になる斜線で示されている(「スタンプA」、および「色G」に位置している)。さらに、図28において、サムネイル画像表示部352に示されるように、タッチペン43−1およびタッチペン43−2の両方に対応するアンカー(タッチペン43−1およびタッチペン43−2のいずれでも操作可能なアンカー)は、網かけ線で示されている。
このようにすることにより、写真シール作成装置1は、編集画面230において、操作性を低下させずに、さらに編集対象画像表示部351等を大きく表示させることができる。従って、さらに利用者の編集作業における操作性を向上させることができる。これにより利用者の満足度が向上し、集客数の上昇に繋がることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
なお、以上のような編集画面230の切替えは、2人(複数)の利用者がプレイする場合に操作性を向上させることはもちろんであるが、それ以外にも、利用者が1人でプレイする場合であっても操作性を向上させることができる。つまり、例えば、写真シール作成装置1が初期状態において図16に示されるように2つの編集画面(編集画面232および編集画面233)を表示する場合、利用者が1人でプレイすると、編集入力用モニタ42の編集画面230の内、半分(例えば編集画面233)は無駄になる(使用しない)。従って、このような場合に、利用者がスイッチ(SW)54を操作して編集画面230を図25に示されるように1つの編集画面に切替えることにより、撮影画像等、編集画面230の各部の表示が大きくなるので、操作性が向上する。
つまり、写真シール作成装置1は、利用者が1人の場合であっても、利用者の満足度を向上させることができるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
以上のように、本発明を適用した写真シール作成装置1は、編集画面において利用者が入力可能範囲を必要に応じて容易に切替えることができる。これにより、利用者は、同じ組の複数の利用者が互いに協力し合ったり邪魔し合ったりする等、より楽しく編集作業行うことができる。すなわち、写真シール作成装置1は、ゲームの娯楽性を向上させ、利用者の満足度を向上させることができる。また、以上の入力可能範囲の切替えを利用者がタッチペン43に設けられたスイッチ(SW)54において行うことができるようにしたので、写真シール作成装置1は、入力可能範囲の切替え機能を提供することによる、利用者の操作性を低下させることを抑制することができる。
また、スイッチ(SW)54を第1ユニット11ではなく(編集画面のGUIボタンとしてでもなく)、タッチペン43に設けてあることにより、第1ユニット11や編集画面等にスイッチ(SW)54を設けるスペースを用意する必要がないだけでなく、利用者は、スイッチ(SW)54とタッチペン43の対応関係(すなわち、どのスイッチ(SW)54を操作すれば、どのタッチペン43の入力可能範囲が切替わるか)を容易に把握することができる。もちろん、このスイッチ(SW)54は、第1ユニット11や編集ユニット41に設けるようにしてもよいし、編集画面230上に、GUIボタンとして形成されるようにしてもよい。ただし、それらの場合よりも、タッチペン43に設ける場合の方が、利用者は、タッチペン43の移動量が減るだけでなく、スイッチ(SW)54の位置も把握しやすく、さらに、上述したように対応関係も容易に把握することができるので、切替え操作が容易になる。
上述したように操作性を損なうことなく娯楽性を向上させることができるということは、利用者が効率良く編集作業を行い、ゲームをより楽しむことができるということである。特に、以上のような写真シール作成装置1においては、通常、ゲームのプレイに制限時間が設けられているので、利用者は限られた時間内に編集作業を完了させる必要があるため、このような効果は、より顕著になる。従って、以上の結果として、本発明の写真シール作成装置は、顕著に満足度を向上させることができ、集客数を上昇させることが期待できるので、店舗側としては収益性の向上を見込むことができる。
なお、撮影空間や編集空間の数はいくつであってもよく、最大同時接客数も3重以上にすることも可能である。また、各空間を1つの空間で兼用するようにしてももちろんよい。また、1つの編集ユニットに複数のモニタや3本以上のタッチペンが設けられるようにしてももちろんよい。また、各編集ユニットが有する機能(または各編集画面のパレットの内容)が互いに異なるようにしてもよい。
また、上述した各画像の表示例は、1つの例であり、上述した以外の構成であってももちろんよい。さらに、例えば、事前入力部等、写真シール作成装置1が上述した以外の構成を有するようにしてもよい。また、筐体10を構成するユニット数もいくつであってもよい。
また、印刷設定処理において、シール分割枚数(編集済み撮影画像の印刷レイアウト)を選択することができるように説明したが、この選択を、スイッチ(SW)54を用いて行うようにしてももちろんよい。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークやリムーバブルメディア等の記録媒体からインストールされる。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
従って、例えば、図13のフローチャートにおいて、プレイ可能か否かの判定(ステップS2の処理)を代金が投入された(ステップS4の処理)後に行うようにしてもよい。ただし、その場合、案内画面等の表示の制御(ステップS3およびステップS8の処理)は省略される。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。