JP4655968B2 - シンチレーション除去装置及びプロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、シンチレーション除去装置及びプロジェクタ、特に、プロジェクタによる画像表示において発生するシンチレーションを除去するためのシンチレーション除去装置の技術に関する。
画像信号に応じて変調された光により画像を表示する際、光の干渉により明点及び暗点がランダムに分布するシンチレーションが発生する場合がある。シンチレーションは、ぎらぎらとするちらつき感を観察者へ与え、画像観賞へ悪影響を及ぼす原因となる。レーザ光はコヒーレンスが高いことから、光源としてレーザを用いる場合、シンチレーションは特に発生し易くなる。従来、プロジェクタにおいてシンチレーションを低減するための技術は、例えば、特許文献1に提案されている。
特開2003−98476号公報
特許文献1に提案される技術は、レーザ光源と空間光変調装置との間に設けられた移動拡散器を用いるものである。しかしながら、単に運動付与手段により移動拡散器を移動させたとしてもシンチレーションを効果的に除去できない場合があり得るのに対して、特許文献1では運動付与手段の構造の詳細には触れられていない。また、運動付与手段として例示される電気モータ、振動モータ、リニアアクチュエータを用いる構成は、移動拡散器を高速に移動させ得る応答性に乏しいと考えられる上、振動や雑音、消費電力等についての問題も多く、実用化が極めて難しいと考えられる。このような問題から、実用に適した構成により効果的なシンチレーションの除去を行えることが望まれる。本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、実用に適した構成により効果的なシンチレーションの除去を行うことが可能なシンチレーション除去装置、及びそのシンチレーション除去装置を備えたプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明のシンチレーション除去装置は、圧電素子を用いて振動を発生させる振動発生部と、前記振動発生部からの振動を付与されつつ光を透過又は反射させることで前記光の位相を変化させながら前記光を拡散させる拡散部と、前記拡散部を取り囲んで配置された枠状の筐体と、前記拡散部の対向する二辺にそれぞれ設けられ前記拡散部と前記筐体とを接続する支持部と、を有し、前記支持部は、当該支持部が設けられた前記拡散部の辺に沿って配置された棒状部材と、前記棒状部材の中央部と前記拡散部とを連結する接続部とを有し、前記棒状部材の両端部が前記筐体に固定される一方、前記棒状部材の両端部以外の領域には、前記筐体との間に隙間が設けられていることを特徴とする。
振動発生部に用いられる圧電素子は、従来の技術で用いられる電気モータ等と比較して、高速な駆動を容易に行うことが可能である。圧電素子を用いることで、拡散部を高速に移動させる高い応答性を容易に実現できる。圧電素子を用いる場合、少ない部品で振動発生部の機構を構成できることから、振動発生部を小型かつ簡易な構成とし、優れた静粛性、省電力性、耐久性を容易に実現することもできる。また、圧電素子を変形させる態様に応じて拡散部を振動させる周波数を低減可能であることからも、高い静粛性、低消費電力、及び高い信頼性を確保することができる。光の位相を変化させることにより、光の干渉を低減し、シンチレーションを低減することができる。これにより、実用に適した構成により効果的なシンチレーションの除去を行うことが可能なシンチレーション除去装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、振動可能に拡散部を支持する支持部を有することが望ましい。支持部により拡散部を支持することで、拡散部の光軸方向へのずれを低減できる。これにより、画像の質を低下させずに光の位相を変化させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、支持部は、弾性体を有することが望ましい。これにより、拡散部を十分に振動させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、振動発生部は、拡散部に当接させる当接部を有し、当接部の駆動により拡散部に振動を付与することが望ましい。これにより、圧電素子を用いて発生させた振動を拡散部へ付与することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、振動発生部は、圧電素子により一の方向へ伸縮することで、当接部を一の方向に沿って変位させることが望ましい。これにより、拡散部へ振動を付与することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、振動発生部は、圧電素子により第1の方向へ伸縮し、かつ第1の方向に略直交する第2の方向へ揺動する屈曲運動をすることで、当接部を略楕円形状若しくは略円形状の軌道に沿って変位させることが望ましい。これにより、拡散部へ振動を付与することができる。また、拡散部を振動させる周波数を可聴限界以下にまで低減することが可能となる。よって、静粛性、省電力性及び信頼性に優れた構成により効果的にシンチレーションの発生を低減することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、圧電素子は、一の方向のうち特定の向きへ行くに従い幅が小さくなるように形成され、当接部は、振動発生部のうち、特定の向きの先端部に設けられることが望ましい。特定の向きへ行くに従い幅が小さくなるように圧電素子を形成することで、圧電素子の変形による当接部の変位量を大きくすることができる。これにより、振動発生部を効率良く駆動させることを可能とし、静粛性及び省電力性に優れた構成とすることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、圧電素子に電圧を印加する複数の電極を有し、圧電素子は、第1の方向、及び第1の方向に略直交する第2の方向に沿って設けられ、複数の電極は、第1の方向、第2の方向の少なくとも一方について並列するように設けられることが望ましい。同一面内に設けられた複数の電極へ印加する電圧を適宜調整することにより、圧電素子の変形を大きくすることができる。これにより、振動発生部を効率良く駆動させることを可能とし、静粛性及び省電力性に優れた構成とすることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、複数の振動発生部を有することが望ましい。複数の振動発生部により拡散部へ振動を付与することで、拡散部からの光の位相の変化を複雑にすることが可能となる。光の位相を複雑に変化させることで、効果的にシンチレーションの発生を低減することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、振動発生部は、振動発生部を制御する制御信号に応じて、拡散部への振動の付与による拡散部上の位置ごとの変位を調整することが望ましい。例えば、画像を表示するための画像信号から、シンチレーションが発生し易いパターンを識別することができる。この場合、画像信号に基づいて振動発生部を制御する制御信号を生成することで、シンチレーションが発生し易い箇所、タイミングにおいて、シンチレーションを発生し易い程度に応じて光の位相を変化させることが可能となる。圧電素子を用いる場合、拡散部上の位置ごとの変位を比較的容易に調整することができる。シンチレーションが発生し易い箇所及びタイミングにおいて光の位相を変化させることで、効率良くシンチレーションの発生を低減することができる。これにより、静粛性、省電力性及び信頼性に優れた構成により効果的にシンチレーションの発生を低減することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、振動発生部により発生させた振動を拡大させる振動拡大機構を有することが望ましい。振動拡大機構を用いることで、拡散部への振動の付与を効率的に行うことが可能となる。また、振動発生部による振動幅が小さい場合であっても、光の位相を十分に変化させることが可能となる。拡散部へ付与する振動を拡大させることが可能であるから、振動発生部をさらに小型にすることも可能である。これにより、静粛性、省電力性及び信頼性に優れた構成により効果的にシンチレーションの発生を低減することができる。
さらに、本発明によれば、上記のシンチレーション除去装置を経た光を用いて画像を表示することを特徴とするプロジェクタを提供することができる。上記のシンチレーション除去装置を用いることにより、効果的なシンチレーションの除去を容易に行うことができる。これにより、シンチレーションが効果的に低減された画像を表示可能なプロジェクタを得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、光源部からの光束の強度分布を均一化する均一化部を有し、シンチレーション除去装置は、均一化部の入射側近傍及び出射側近傍の少なくとも一方に設けられることが望ましい。これにより、画像の質を低下させずにシンチレーションを低減することを可能とし、高品質な画像を表示することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、画像信号に応じて変調された光を投写する投写レンズを有し、シンチレーション除去装置は、投写レンズ内の像平面、又は像平面の近傍に設けられることが望ましい。これにより、画像の質を低下させずにシンチレーションを低減することを可能とし、高品質な画像を表示することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、画像信号に応じて変調された光を入射させるスクリーンを有し、シンチレーション除去装置は、スクリーンの入射側近傍及び出射側近傍の少なくとも一方に設けられることが望ましい。これにより、画像の質を低下させずにシンチレーションを低減することを可能とし、高品質な画像を表示することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るリアプロジェクタ10の概略構成を示す。リアプロジェクタ10は、スクリーン14の一方の面に光を投写し、スクリーン14の他方の面から出射する光を観察することにより画像を鑑賞するものである。光学エンジン部11は、画像信号に応じて変調された光を供給する。
図2は、光学エンジン部11の概略構成を示す。赤色(R)光用光源部20Rは、赤色のレーザ光を供給する半導体レーザである。R光用光源部20RからのR光は、発散レンズ21で発散された後、コリメータレンズ22で平行化される。コリメータレンズ22からの光は、シンチレーション除去装置の拡散部23を透過した後、2つのインテグレータレンズ24、25を透過する。
第1インテグレータレンズ24及び第2インテグレータレンズ25は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレータレンズ24は、R光用光源部20Rからの光束を複数に分割する。第1インテグレータレンズ24の各レンズ素子は、R光用光源部20Rからの光束を第2インテグレータレンズ25のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレータレンズ25のレンズ素子は、第1インテグレータレンズ24のレンズ素子の像を空間光変調装置上に形成する。
2つのインテグレータレンズ24、25を経た光は、偏光変換素子26にて特定の振動方向を有する偏光光、例えばs偏光光に変換される。重畳レンズ27は、第1インテグレータレンズ24の各レンズ素子の像を空間光変調装置上で重畳させる。第1インテグレータレンズ24、第2インテグレータレンズ25及び重畳レンズ27は、R光用光源部20Rからの光の強度分布を空間光変調装置上にて均一化させる均一化部を構成する。フィールドレンズ28は、重畳レンズ27からのR光を平行化し、R光用空間光変調装置29Rへ入射させる。
R光用空間光変調装置29Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。R光用空間光変調装置29Rに設けられた不図示の液晶パネルは、2つの透明基板の間に、画像表示のための液晶層を封入する。液晶パネルに入射したs偏光光は、画像信号に応じた変調によりp偏光光に変換される。R光用空間光変調装置29Rは、変調によりp偏光光に変換されたR光を出射する。R光用空間光変調装置29Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム30へ入射する。
緑色(G)光用光源部20Gは、緑色のレーザ光を供給する半導体レーザである。G光用光源部20GからのG光は、R光の場合と同様に発散レンズ21からフィールドレンズ28までの各光学素子を経た後、G光用空間光変調装置29Gへ入射する。G光用空間光変調装置29Gは、G光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。G光用空間光変調装置29Gに入射したs偏光光は、液晶パネルでの変調によりp偏光光に変換される。G光用空間光変調装置29Gは、変調によりp偏光光に変換されたG光を出射する。G光用空間光変調装置29Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム30へ入射する。
青色(B)光用光源部20Bは、青色のレーザ光を供給する半導体レーザである。B光用光源部20BからのB光は、R光の場合と同様に発散レンズ21からフィールドレンズ28までの各光学素子を経た後、B光用空間光変調装置29Bへ入射する。B光用空間光変調装置29Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。B光用空間光変調装置29Bに入射したs偏光光は、液晶パネルでの変調によりp偏光光に変換される。B光用空間光変調装置29Bは、変調によりp偏光光に変換されたB光を出射する。B光用空間光変調装置29Bで変調されたB光は、クロスダイクロイックプリズム30へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム30は、互いに略直交するように配置された2つのダイクロイック膜30a、30bを有する。第1ダイクロイック膜30aは、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜30bは、B光を反射し、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム30は、それぞれ異なる方向から入射したR光、G光及びB光を合成し、投写レンズ12の方向へ出射させる。
光源部としては、半導体レーザからのレーザ光の波長を変換する波長変換素子、例えば、第二高調波発生(Second-Harmonic Generation;SHG)素子を用いても良い。また、光源部には、半導体レーザに代えて、半導体レーザ励起固体(Diode Pumped Solid State;DPSS)レーザや、固体レーザ、液体レーザ、ガスレーザ等を用いても良い。
図1に戻って、投写レンズ12は、光学エンジン部11からの光をミラー13の方向へ投写する。ミラー13は、筐体15の背面部に設けられている。ミラー13は、反射により投写レンズ12からの光をスクリーン14の方向へ折り曲げる。ミラー13は、略平坦な平面形状を有する。ミラー13は、平行平板上に反射膜を形成することにより構成できる。反射膜としては、高反射性の部材の層、例えばアルミニウム等の金属部材の層や誘電体多層膜等を用いることができる。
スクリーン14は、筐体15のうち観察者側の面である正面に形成されている。スクリーン14は、投写レンズ12及びミラー13を経た光を透過させる透過型スクリーンである。スクリーン14は、ミラー13から斜めに入射する光を観察者の方向へ角度変換する不図示の角度変換部を有する。角度変換部としては、フレネルレンズを用いることができる。スクリーン14は、例えば、光を拡散させるレンチキュラーレンズアレイやマイクロレンズアレイ、拡散材を分散させた拡散板等を設けることとしても良い。
図3は、シンチレーション除去装置35の構成を説明するものである。拡散部23は、矩形形状の拡散板31、及び拡散板31の周囲に設けられた拡散板枠36を有する。拡散板31は、透過により光源部からの光を拡散させる。拡散板31は、透明部材中に拡散材を分散させることにより構成されている。拡散部23は、拡散板枠36の四隅にそれぞれ設けられた支持部32により、光学エンジン用筐体33内に支持されている。拡散部23は、支持部32により、光学エンジン用筐体33に接触すること無く振動可能な状態で支持されている。光学エンジン用筐体33は、光学エンジン部11の各部を収納する。支持部32は、例えばゴム部材やバネ等の弾性部材からなる弾性体である。
振動発生部34は、拡散部23と光学エンジン用筐体33との間の隙間であって、拡散板枠36の1つの角の近傍に設けられている。振動発生部34は、拡散部23の拡散板枠36に当接部48を当接させた状態で配置されている。振動発生部34は、圧電素子を用いて振動を発生させる。拡散部23は、振動発生部34からの振動が付与されるとともに光を透過させることで、光源部からの光の位相を変化させる。
図4は、振動発生部34の構成を説明するものである。振動発生部34は、略平坦な短冊形状を有する。振動発生部34は、平板状の2つの圧電素子41、43を有する。2つの圧電素子41、43の間には、平板状の基板42が設けられている。例えば、基板42は、絶縁性部材で構成されている。圧電素子41、43、基板42は、いずれも第1の方向であるx方向、及び第1の方向に略直交する第2の方向であるy方向に沿って設けられている。当接部48は、基板42のうち、短冊形状の長手方向であるx方向の端部に形成されている。
第1圧電素子41のうち基板42側とは反対側の面には、第1電極44が形成されている。第1圧電素子41のうち基板42側の面には、第2電極46が形成されている。第1電極44及び第2電極46は、いずれも第1圧電素子41の全面を覆うように貼着されている。また、第2圧電素子43のうち基板42側とは反対側の面には、第1電極45が形成されている。第2圧電素子43のうち基板42側の面には、第2電極47が形成されている。第1電極45及び第2電極47は、いずれも第2圧電素子43の全面を覆うように貼着されている。
圧電素子41、43は、従来の技術で用いられる電気モータ等と比較して、高速な駆動を容易に行うことが可能であるという利点を有する。圧電素子41、43は、チタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT(商標))、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等を用いて構成することができる。各電極44〜47は、導電性部材、例えば銀やアルミニウム等の金属部材を用いて構成することができる。
図5は、振動発生部34により振動を発生させるための構成を説明するものである。駆動部50は、振動発生部34の各電極44〜47に電圧を供給する。第1圧電素子41の第1電極44と第2圧電素子43の第1電極45とは、互いに同電位となるように接続されている。第1圧電素子41の第2電極46と第2圧電素子43の第2電極47とは、互いに同電位となるように接続されている。図中、2つの第2電極46、47を一体として表すこととし、基板42の図示を省略している。
第1電極44、45の電位、第2電極46、47の電位がそれぞれ+V、−V、若しくは−V、+Vとなるように、互いに位相を反転させた交流信号を駆動部50から供給することにより、各圧電素子41、43は伸び縮みを行う。この場合、いずれか一方の電極に0Vを印加する場合、即ちアースに接続する場合に比較して両電極間の電位差を大きくすることが可能であるため、各圧電素子41、43の変形度合いを大きくすることができる。なお、基板42は、導電性部材により構成することとしても良い。この場合、第2電極46、47を省略し、第2電極46、47に代えて基板42に電圧を印加することができる。
駆動部50からの交流信号を受けて各圧電素子41、43が伸縮することにより、図6の側面構成に示すように、振動発生部34は、短冊形状の長手方向であるx方向へ伸縮する振動を発生させる。振動発生部34は、圧電素子41、43により一の方向であるx方向へ伸縮することにより、図7の平面構成に示すように当接部48を一の方向であるx方向に沿って変位させる。x方向について当接部48を往復させることにより、振動発生部34は、振動を拡散部23へ付与する。なお、当接部48のうち拡散部23との当接部分を円弧状に形成することにより、振動発生部34と拡散部23との位置関係の変動に関わらず当接部48の一部を常に拡散部23に当接することが可能となる。また、当接部48のうちの狭い領域を拡散部23に接触させることで、振動発生部34の振動を確実に拡散部23へ伝播させることが可能となる。
図3に戻って、シンチレーション除去装置35は、振動発生部34による振動の付与、及び支持部32の弾性を利用して、拡散部23のうち振動発生部34に近い部分を両矢印で示すように往復させる。1つの角に近い位置に振動が付与されるため、拡散部23全体は、僅かな変位で往復回動するような振動を行う。シンチレーション除去装置35は、このようにして拡散部23を振動させるとともに拡散部23へ光を透過させることで、光の位相を変化させる。光源部からの光の位相を高速に変化させることにより、リアプロジェクタ10は、シンチレーションの発生を低減することができる。
なお、シンチレーション除去装置35は、光の位相を十分に変化させることが可能であれば、振動発生部34を上記の説明とは異なる位置、例えば拡散部23の矩形形状の一辺の中心位置等に配置することとしても良い。また、振動発生部34は、圧電素子41、43の変形により発生させる振動を拡散部23へ伝播可能であれば良く、基板42や当接部48を設ける構成に限られない。
人間の動体視力の限界は1/60秒間とされていることから、拡散部23を変位させる方向が切り換わる瞬間が1/60秒間以上存在する場合、シンチレーションが認識され易くなる。シンチレーション除去装置35は、振動発生部34からの振動により拡散部23を1秒間に60回以上変位させることが望ましい。これにより、人間が動体を認識するより早く光の位相状態を変化させることを可能とし、シンチレーションの発生を十分に低減することが可能となる。振動発生部34は、圧電素子41、43を用いることにより、拡散部23を1秒間に60回以上変位させる程度の高い応答性を容易に実現することができる。
従来の技術で用いられる電気モータ等では、拡散部23を1秒間に60回以上変位させる程度の高速駆動に対して比較的大掛かりな機構が必要となる。機構が大型となるほど、不要な振動、雑音、消費電力の増大、耐久性の低下が引き起こされる上、光学系における設置も非常に困難になる。これに対して、圧電素子41、43を用いる場合、少ない部品で振動発生部34の機構を構成できることから、振動発生部34を小型かつ簡易な構成とすることが可能である。振動発生部34を小型にできることで、振動発生部34は、光学エンジン用筐体33と拡散部23との間の狭いスペースに配置することができる。また、振動発生部34は、光軸方向の寸法を拡散部23の厚みと略同じ程度に抑えることも容易である。
振動発生部34を小型かつ簡易な構成とすることで、シンチレーション除去装置35は、優れた静粛性、省電力性を容易に実現することができる。少ない部品で振動発生部34の機構を構成できることで、高い耐久性も容易に実現可能である。光の位相を変化させることにより、光の干渉を低減し、シンチレーションを低減することができる。これにより、実用に適した構成により効果的なシンチレーションの除去を行うことができるという効果を奏する。また、シンチレーション除去装置35を用いることにより、リアプロジェクタ10は、シンチレーションが効果的に低減された画像を表示することができる。
均一化部を構成する第1インテグレータレンズ24(図2参照)の入射側近傍にシンチレーション除去装置35を配置する場合、拡散部23で拡散された光をスクリーン14上で結像することが可能である。また、空間光変調装置上の照明領域の形状も維持することが可能である。このため、第1インテグレータレンズ24の入射側近傍にシンチレーション除去装置35を配置することで、画像の質を低下させずにシンチレーションを低減することを可能とし、高品質な画像を表示することができる。支持部32は、光軸に対して略直交する面内で拡散部23を振動させることとし、光軸方向への拡散部23のシフトをできるだけ少なくするように拡散部23を支持することが望ましい。これにより、画像の質を低下させずに光源部からの光の位相を変化させることができる。
図6に示すようにx方向について振動発生部34が伸縮すると、振動発生部34の重量バランスの不均衡により、振動発生部34には、振動発生部34の重心を中心とする回転モーメントが生じる。振動発生部34は、図6に示すx方向への伸縮とともに、かかる回転モーメントにより、図8に示すようにy方向へ揺動する屈曲運動をすることとしても良い。振動発生部34を伸縮させるx方向を第1の方向とすると、振動発生部34を揺動させるy方向は、第1の方向に略直交する第2の方向である。図6に示すx方向における伸縮による振動を縦振動、図8に示す屈曲運動による振動を屈曲振動と呼ぶこととすると、縦振動と屈曲振動とが結合されることで、図9に示すように、振動発生部34は、当接部48を略楕円形状の軌道に沿って変位させることができる。
図10は、振動発生部34の振動周波数とインピーダンスとの関係の一例を示す。振動発生部34の縦振動モード及び屈曲振動モードのいずれが優勢となるかは、圧電素子41、43へ供給される駆動信号の周波数により決定される。縦振動モードにおけるインピーダンスの極小値である共振周波数f1と屈曲振動モードにおけるインピーダンスの極小値である共振周波数f2とは、互いに異なる数値となる。両共振周波数f1、f2の間でインピーダンスが極大値となる周波数f3と、屈曲振動モードにおけるインピーダンスの極小値f2との間の周波数f2’の駆動信号を用いて圧電素子41、43を駆動することにより、圧電素子41、43の縦振動とともに屈曲振動を誘発することができる。
略楕円形状の軌道に沿って繰り返し当接部48を移動させることにより、振動発生部34は、楕円に沿って変位するような振動を拡散部23へ付与することができる。楕円に沿って変位するような振動を拡散部23へ付与することにより、拡散部23が停止する瞬間を生じさせず連続して拡散部23を変位させることが可能となる。シンチレーション除去装置35は、連続して拡散部23を変位させることで、光の位相を連続して変化させることが可能となる。
光の位相を連続して変化させることにより、一の方向について拡散部23を往復振動させる場合と比較して拡散部23を振動させる周波数を低減してもシンチレーションの発生を十分低減することが可能となる。発明者らは、略楕円を描くように拡散部23を変位させることで、60Hzより低い数値にまで拡散部23を振動させる周波数を落としても十分にシンチレーションを低減できることを確認している。さらに、拡散部23を振動させる周波数を可聴限界とされる20Hzより低い数値とすることで、優れた静粛性を実現することができる。これにより、シンチレーション除去装置35は、さらに静粛性、省電力性及び信頼性に優れた構成とすることができる。
なお、駆動信号の周波数f2’を屈曲振動モードの共振周波数f2に近い値とすることにより、振動発生部34の大きな屈曲振動を誘発し、当接部48が大きな楕円軌跡を描くことになる。当接部48が大きな楕円軌跡上を変位することにより、シンチレーション除去装置35の駆動効率を向上させ、静粛性、省電力性及び信頼性を向上させることができる。振動発生部34は、略円形状の軌道に沿って当接部48を変位させることとしても良い。当接部48を変位させる態様は、シンチレーションを有効に除去可能であれば良く、縦振動の振動幅、屈曲振動の振動幅に応じて適宜設定することができる。
このように、圧電素子41、43を用いることで、シンチレーション除去装置35は、単独の振動発生部34を用いた簡易な構成により二次元方向へ拡散部23を変位させることが可能である。このため、簡易な構成により効果的にシンチレーションを低減することができる。また、圧電素子41、43の変形の態様に応じて拡散部23を振動させる周波数を適宜低減できるため、高い静粛性、低消費電力、及び高い信頼性を容易に確保することができる。
図11〜図14は、振動発生部の変形例を説明するものである。図11に示す振動発生部51は、振動発生部51の矩形形状のうち拡散部23側の角に近い位置に当接部48を配置している。振動発生部51の中心から遠い位置ほど圧電素子41、43の変形による変位量を大きくすることが可能である。振動発生部51の中心から最も遠い位置である矩形形状の角部に近い位置に当接部48を設けることで、当接部48の変位量を大きくすることができる。これにより、振動発生部51を効率良く駆動させることを可能とし、静粛性及び省電力性に優れた構成とすることができる。
さらに、振動発生部51は、当接部48と略同一な形状を有するバランス部52を有する構成としても良い。バランス部52は、振動発生部51の矩形形状の中心位置に関して、当接部48と対称な位置に形成される。振動発生部51は、バランス部52を設けることにより、大きな屈曲振動を誘発し、さらに当接部48の変位量を大きくすることができる。
図12に示す振動発生部53は、プラスx向きへ行くに従いy方向の幅が小さくなるような形状を有する。一の方向であるx方向のうち特定の向きであるプラスx向きは、振動発生部53から拡散部23へ向かう向きである。当接部48は、振動発生部53のうちプラスx向きの先端部に設けられている。特定の向きへ行くに従い幅が小さくなるように圧電素子41、43を形成することで、幅が小さい側の先端部の変位量を大きくすることが可能である。振動発生部53の先端部に当接部48を設けることで、圧電素子41、43の変形による当接部48の変位量を大きくすることができる。これにより、振動発生部53を効率良く駆動させることを可能とし、静粛性及び省電力性に優れた構成とすることができる。
図13に示す振動発生部60は、xy平面内に並列された5つの第1電極55〜59を有する。1つの第1電極57は、振動発生部60の矩形形状をy方向について3等分したうちの中央の短冊状領域を占めるように配置されている。2つの第1電極55、56は、振動発生部60の矩形形状を3等分したうち、中央に配置された第1電極57に隣接する短冊状領域をさらに2等分した領域をそれぞれ占めるように配置されている。残りの2つの第1電極58、59は、残りの短冊状領域を2等分した領域をそれぞれ占めるように配置されている。
振動発生部60のうち中央の第1電極57以外の4つの第1電極55、56、58、59については、振動発生部60の矩形形状の中心位置に関して対称な位置に設けられた電極が互いに同電位となるように電圧が印加される。例えば、2つの第1電極55、59、2つの第1電極56、58がそれぞれ+V、−V、若しくは−V、+Vとなるように、互いに位相を反転させた交流信号を供給する。これにより振動発生部60の大きな屈曲振動を誘発し、当接部48の変位量を大きくすることができる。
第1電極は、第1圧電素子41及び第2圧電素子43について、同一の配置とすることが望ましい。第2圧電素子43に対しても、第1電極55〜59と同様に5つの第1電極が配置される。図14に示すように、第1圧電素子41側の第1電極55、57、58と、これに対応する第2圧電素子43側の第1電極61、62、63は、それぞれ同電位となるように接続される。図14では第1圧電素子41側、第2圧電素子43側のそれぞれ3つの第1電極について図示しているが、不図示の2つの第1電極についても同様に接続されている。第1圧電素子41側、第2圧電素子43側の互いに対応する第1電極を同電位とすることで、振動発生部60の大きな屈曲振動を誘発し、当接部48の変位量を大きくすることができる。
なお、振動発生部60は、5つの第1電極を並列させる構成に限られない。x方向、y方向の少なくとも一方について複数の第1電極を並列させる構成であれば良い。これにより、振動発生部60を配置するxy平面内において互いに位相を反転させた交流信号を供給し、振動発生部60の変位を大きくすることができる。
図15は、支持部の変形例を説明するものである。シンチレーション除去装置67は、拡散部23の四隅にそれぞれ設けられた支持部32(図3参照)に代えて、拡散部23の矩形形状のうち互いに対向する2辺にそれぞれ設けられた支持部64を有する。支持部64は、棒状部材65、及び連結部66により構成されている。棒状部材65は、拡散部23の矩形形状のうち支持部64が設けられた辺に沿って配置されている。棒状部材65は、両端部が光学エンジン用筐体33に固定されている。棒状部材65の両端部以外の部分については、棒状部材65と光学エンジン用筐体33との間に細長い隙間が設けられている。連結部66は、棒状部材65の中央部と拡散板枠36とを連結している。棒状部材65の中央部以外の部分については、棒状部材65と拡散板枠36との間に細長い隙間が設けられている。
支持部64は、光学エンジン用筐体33、棒状部材65、及び拡散板枠36の間にそれぞれ細長い隙間を設けた状態で拡散部23を支持する。振動発生部34により拡散部23が押し上げられると、支持部64は、連結部66から見て振動発生部34が設けられた側とは反対側の隙間を狭め、振動発生部34が設けられた側の隙間を広げるように変形する。その後、振動発生部34により拡散部23を押し上げる力が消滅すると、支持部64は、付勢力により、連結部66から見て一方の側の隙間を広げ、他方の側の隙間を狭めるように変形する。このようにして、拡散部23全体は、僅かな変位で往復回動するような振動を行う。支持部64は、棒状部材65及び連結部66により、弾性体として機能する弾性構造をなしている。
かかる構成の支持部64を用いる場合も、拡散部23を支持し、かつ拡散部23を十分に振動させることができる。支持部64は、弾性部材に限らず他の部材、例えば拡散板枠36を構成する金属部材等を用いて形成することができる。支持部64の位置は、拡散部23の矩形形状の長辺部分とする場合に限らず、短辺部分としても良い。支持部64の形状は、弾性体として機能する弾性構造であれば図示するものに限られない。
図16〜図19は、振動発生部34の配置に関する変形例を説明するものである。図16に示すシンチレーション除去装置68は、拡散部23の矩形形状の1つの角部分に当接部48が当接する位置に振動発生部34を配置する。拡散部23の矩形形状の角部分、辺部分のいずれに当接部48を当接させるかは、振動発生部34の駆動に応じて効率良く拡散部23へ振動を付与する観点から適宜選択することができる。
図17に示すシンチレーション除去装置69は、2つの振動発生部34、70を有する。2つの振動発生部34、70は、拡散部23の矩形形状の1つの辺の端部近傍にそれぞれ配置されている。2つの振動発生部34、70は、いずれも同様の構成を有する。拡散部23への振動の付与について、一方の振動発生部34と他方の振動発生部70とで位相を逆転させることで、拡散部23の変位を大きくすることができる。これにより、効果的にシンチレーションの発生を低減することができる。
拡散部23への振動の付与について、一方の振動発生部34と他方の振動発生部70とで位相をシフトさせることにより、拡散部23の変位を複雑にすることが可能となる。これにより、拡散部23からの光の位相の変化を複雑にし、効果的にシンチレーションの発生を低減することができる。なお、振動発生部の数及び位置は説明するものに限られない。シンチレーション除去装置69は、複数の振動発生部を設ける構成であれば効果的にシンチレーションの発生を低減可能とすることができる。
さらに、一方の振動発生部34と他方の振動発生部70とで、拡散部23へ付与する振動を適宜制御することとしても良い。2つの振動発生部34、70の駆動をそれぞれ制御することにより、拡散部23上の位置ごとの変位を調整することができる。これにより、例えば、画像のうちシンチレーションが発生し易い部分について光の位相を大きく変化させるようにシンチレーション除去装置69を制御することが可能となる。シンチレーションが発生し易い部分とは、光の位相が揃い易い部分、例えば、広範囲において単独の色を表示するような部分である。
図18に示す制御信号生成部71は、リアプロジェクタ10に入力される画像信号からシンチレーションが発生し易い位置、及び発生する程度を判断し、振動発生部34、70を制御する制御信号を生成する。駆動部50は、制御信号生成部71からの制御信号に応じて、振動発生部34、70を駆動する。振動発生部34、70は、制御信号生成部71からの制御信号に応じて、拡散部23への振動の付与による拡散部23上の位置ごとの変位を調整する。これにより、シンチレーションが発生し易い箇所及びタイミングにおいて、シンチレーションが発生し易い度合いに応じて光の位相を変化させることが可能となる。
圧電素子41、43を用いる場合、拡散部23上の位置ごとの変位を比較的容易に調整することができる。シンチレーションが発生し易い箇所及びタイミングにおいて、シンチレーションが発生し易い度合いに応じて光の位相を変化させることで、効率良くシンチレーションの発生を低減することができる。これにより、静粛性、省電力性及び信頼性に優れた構成により効果的にシンチレーションの発生を低減することができる。なお、振動発生部の制御は、複数の振動発生部を用いる場合に限らず、単独の振動発生部を用いる場合に行うこととしても良い。
図19に示すシンチレーション除去装置72は、図15に示すシンチレーション除去装置67のうち振動発生部34の位置を変更したものである。シンチレーション除去装置72は、棒状部材65のうち光学エンジン用筐体33との接続部分に近い位置に当接部48を当接させて振動発生部34を配置する。棒状部材65のうち光学エンジン用筐体33との接続部分である支点に近い位置を振動発生部34により押し上げると、棒状部材65のうち支点から遠い位置である連結部66との接続部分を大きく変位させることができる。本変形例では、支持部64は、拡散部23へ付与する振動を拡大させる振動拡大機構としての機能を果たす。
振動拡大機構を用いることで、拡散部23への振動の付与を効率的に行うことが可能となる。また、振動発生部34による振動幅が小さい場合であっても、光の位相を十分に変化させることが可能となる。拡散部23へ付与する振動を拡大させることが可能であるから、振動発生部34をさらに小型にすることも可能である。これにより、静粛性、省電力性及び信頼性に優れた構成により効果的にシンチレーションの発生を低減することができる。圧電素子41、43は発生させる力が大きいのに対して変位量が小さい場合が多いため、振動拡大機構を組み合わることで相乗的な効果を得られる。なお、振動拡大機構は、振動発生部34による振動を拡大させることが可能な構成であれば良く、支持部64である場合に限られない。
図20は、拡散部23に設けられる拡散板31の構造を説明するものである。拡散部23の少ない振動で大きな拡散効果を得るためには、透明部材74中に分散させる拡散材粒73の径dはできるだけ小さいこと、例えば0.01mm〜0.1mm程度であることが望ましい。また、拡散材粒73は、透明部材74中にランダムに分散させることが望ましい。フォーカスずれを低減するためには、拡散板31は、薄い形状であることが望ましい。拡散板31は、硝子板のような板部材、シート状部材のいずれであっても良い。また、拡散板31は、光を拡散させる機能を有するものであれば擦り硝子板や、拡散機能を有する拡散面が施されたフィルム等を用いることとしても良い。
図21は、拡散材粒73の変位について説明するものである。両矢印で示す直線方向について拡散材粒73が往復する場合、拡散部23を1秒間に60回変位させることとすると、拡散材粒73は、1/60秒で両矢印の長さに相当する距離を移動するとする。振動により拡散材粒73を移動させる距離が短すぎる場合、光の位相の変化が小さくなることによりシンチレーションの発生を十分低減できないことがある。拡散材粒73を移動させる距離は、図20に示す拡散材粒73の径d、及び隣接する拡散材粒73の中心位置間の距離sのいずれよりも長いことが望ましい。但し、拡散材粒73を移動させる距離は、拡散部23の高速駆動が可能な程度の長さであることを要する。
略楕円形状若しくは略円形状の軌道に沿って連続的に拡散材粒73を移動させる場合、拡散材粒73を移動させる周波数が60Hzより低い場合でもシンチレーションの発生を十分低減することができる。発明者らは、拡散材粒73を約5mm/s以上の速度で移動させる場合、拡散材粒73の径dを約0.5mmとすることでシンチレーションを十分除去できることを確認している。このとき拡散板31のヘイズ値は10〜20%程度となる。また、スクリーン14のヘイズ値は約80%とすることができる。
図22は、本発明の実施例2の特徴的部分である投写レンズ80の構成を説明するものである。投写レンズ80は、上記実施例1のリアプロジェクタ10に適用することができる。本実施例は、光学エンジン部11(図2参照)内に設けられたシンチレーション除去装置35に代えて、投写レンズ80内に設けられたシンチレーション除去装置85を有することを特徴とする。
投写レンズ80へ入射した光を2つのレンズ83、84によりコリメート化することにより、空間光変調装置の像81は、投写レンズ80内で結像される。シンチレーション除去装置85の拡散部は、投写レンズ80内のうち中間像が形成される像平面に設けられている。シンチレーション除去装置85は、上記実施例1のシンチレーション除去装置35(図3参照)と同様に構成することができる。シンチレーション除去装置85は、レンズ鏡筒82内に収められている。拡散部を透過した光は、出射側レンズ86によりスクリーン14にて結像する。
拡散部上に中間像を形成する構成とすることで、図中破線で示すように、拡散部にて拡散された光をスクリーン14上で結像させることができる。よって、画像の質を低下させずにシンチレーションを低減し、高品質な画像を表示することができる。なお、投写レンズ80は、3つのレンズ83、84、86を有する構成に限られない。シンチレーション除去装置85の拡散部で結像可能であれば投写レンズ80に設けられるレンズは何枚であっても良い。
図23は、本実施例の変形例に係る投写レンズ90の構成を説明するものである。本変形例では、投写レンズ90内の反射部94近傍に設けられたシンチレーション除去装置93を有することを特徴とする。反射部94は、2つのレンズ83、84により空間光変調装置の像81が結像される位置に配置されている。レンズ84と反射部94との間には、反射型偏光板91、λ/4位相板92、シンチレーション除去装置93の拡散部が設けられている。
反射型偏光板91は、レンズ84からの光の主光線に対して略45度傾けて配置されている。反射型偏光板91は、第1の振動方向の偏光光を透過し、第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の偏光光を反射させる。反射型偏光板91としては、例えば、ワイヤグリッド型偏光板を用いることができる。ワイヤグリッド型偏光板は、光学的に透明な硝子部材からなる基板の上に、金属、例えばアルミニウムで構成されるワイヤを格子状に設けた構成を用いることができる。ワイヤグリッド型偏光板は、振動方向がワイヤに略垂直である偏光光を透過し、振動方向がワイヤに略平行である偏光光を反射する。偏光光の振動方向に対してワイヤが略垂直となるようにワイヤグリッド型偏光板を配置することにより、特定の振動方向の偏光光のみを透過させることができる。反射型偏光板91としては、ワイヤグリッド型偏光板の他、偏光分離膜を有する偏光ビームスプリッタを用いることとしても良い。
シンチレーション除去装置93は、上記実施例1のシンチレーション除去装置35と同様に構成することができる。シンチレーション除去装置93は、レンズ鏡筒82内に収められている。出射側レンズ86は、反射部94から反射型偏光板91へ入射し、反射型偏光板91での反射により光路が略90度折り曲げられた光が入射する位置に設けられている。
空間光変調装置から出射された第1の振動方向の直線偏光であるp偏光光は、反射型偏光板91を透過した後、λ/4位相板92で円偏光に変換される。λ/4位相板92からの円偏光は、シンチレーション除去装置93の拡散部を透過した後、反射部94へ入射する。反射部94で反射した円偏光は、シンチレーション除去装置93の拡散部を透過した後、λ/4位相板92で第2の振動方向の直線偏光であるs偏光光に変換される。λ/4位相板92からのs偏光光は、反射型偏光板91で反射した後、出射側レンズ86を経てスクリーン14へ入射する。
シンチレーション除去装置93の拡散部は、中間像が形成される像平面である反射部94の入射面の近傍に配置される。反射部94にできるだけ近い位置にシンチレーション除去装置93を配置することにより、図中破線で示すように、拡散部にて拡散された光をスクリーン14上で結像させることができる。また、本変形例ではシンチレーション除去装置93の拡散部で2回光を透過させることで、光の拡散度合いを大きくすることができる。このため、シンチレーション除去装置93は、拡散部の振動幅を2分の1にまで低減しても、拡散部へ光を1回透過させる場合と同じ程度に光を拡散させることが可能となる。これにより、さらに静粛性、省電力性及び信頼性に優れた構成とすることができる。また、本変形例によると、拡散部で反射される光を反射型偏光板91へ入射させて再利用することが可能であるから、光効率を向上することもできる。
また、光を透過させる拡散部及び反射部94に代えて、シンチレーション除去装置93は、反射により光を拡散させる拡散部を設ける構成としても良い。反射により光を拡散させる拡散部は、振動発生部からの振動が付与されるとともに光を反射させることで光の位相を変化させることができる。光を反射させる拡散部は、反射面に凹凸等の拡散処理が施された高反射性部材を用いて構成することができる。この場合も、光を透過させる拡散部を用いる場合と同様に、シンチレーションの発生を低減することができる。
図24は、本発明の実施例3に係るリアプロジェクタ100の概略構成を示す。本実施例は、光学エンジン部11(図2参照)内に設けられたシンチレーション除去装置35に代えて、スクリーン14の入射側近傍に設けられたシンチレーション除去装置101を有することを特徴とする。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
シンチレーション除去装置101の拡散部は、像が形成されるスクリーン14の入射側近傍に配置される。スクリーン14にできるだけ近い位置にシンチレーション除去装置101を配置することにより、拡散部における拡散がスクリーン14での結像へ及ぼす影響を少なくすることができる。これにより、画像の質を低下させずにシンチレーションを低減することを可能とし、高品質な画像を表示することができる。なお、シンチレーション除去装置101は、スクリーン14の出射側近傍に設けることとしても良い。シンチレーション除去装置101は、スクリーン14の入射側近傍、出射側近傍の少なくとも一方に設けることができる。
図25は、本発明の実施例4に係るリアプロジェクタ110の概略構成を示す。本実施例のリアプロジェクタ110は、空間光変調装置である微小ミラーアレイデバイス108を有する。光源部である超高圧水銀ランプ102は、R光、G光、B光を含む光を供給する。超高圧水銀ランプ102からの光は、集光レンズ103を透過した後カラーホイール104へ入射する。
カラーホイール104には、螺旋状等の適当な形状にダイクロイック膜を組み合わせて構成された回転体を光軸に略平行な回転軸を中心として回転させる。ダイクロイック膜は、特定の波長領域の光を透過し、他の波長領域の光を反射させる。R光を選択的に透過させるR光透過ダイクロイック膜、G光を選択的に透過させるG光透過ダイクロイック膜、B光を選択的に透過させるB光透過ダイクロイック膜を用いたカラーホイール104を用いることで、超高圧水銀ランプ102からの光をR光、G光、B光に分離することができる。
カラーホイール104からの光は、シンチレーション除去装置105の拡散部を透過した後、均一化部であるロッドインテグレータ106へ入射する。ロッドインテグレータ106は、直方体形状の透明な硝子部材からなる。ロッドインテグレータ106に入射した光は、硝子部材と空気との界面において全反射を繰り返しながらロッドインテグレータ106の内部を進行する。これによりロッドインテグレータ106は、光束の強度分布を均一化する。ロッドインテグレータ106としては、硝子部材で構成するものに限らず、内面を反射面で構成する中空構造のものを用いても良い。内面を反射面とするロッドインテグレータの場合、ロッドインテグレータに入射した光は、反射面での反射を繰り返しながらロッドインテグレータの内部を進行する。また、ロッドインテグレータは、硝子部材と反射面とを組み合わせる構成としても良い。
ロッドインテグレータ106からの光は、コリメータレンズ107及び非球面ミラー109を経て微小ミラーアレイデバイス108へ入射する。微小ミラーアレイデバイス108により画像信号に応じて投写レンズ12の方向へ反射された光は、投写レンズ12によりスクリーン14へ投写される。
シンチレーション除去装置105の拡散部は、ロッドインテグレータ106の入射側近傍に配置される。シンチレーション除去装置105は、上記実施例1のシンチレーション除去装置35(図3参照)と同様に構成することができる。ロッドインテグレータ106の入射面には光源像が形成される。ロッドインテグレータ106にできるだけ近い位置にシンチレーション除去装置105を配置することにより、拡散部にて拡散された光をスクリーン14上で結像させることができる。
よって、画像の質を低下させずにシンチレーションを低減し、高品質な画像を表示することができる。なお、シンチレーション除去装置105は、ロッドインテグレータ106の出射側近傍に設けることとしても良い。光源像はロッドインテグレータ106の出射面にも形成されるため、ロッドインテグレータ106の出射側近傍にシンチレーション除去装置105を配置する場合も、拡散部で拡散された光をスクリーン14上で結像させることができる。シンチレーション除去装置105は、均一化部であるロッドインテグレータ106の入射側近傍、出射側近傍の少なくとも一方に設けることができる。
本実施例のリアプロジェクタ110において、ロッドインテグレータ106の入射側近傍、出射側近傍に代えて、投写レンズ12内やスクリーン14近傍にシンチレーション除去装置を設けることとしても良い。また、リアプロジェクタは、上記各実施例のシンチレーション除去装置を適宜組み合わせて用いることとしても良い。
リアプロジェクタは、空間光変調装置として、反射型液晶表示装置(LCOS)や、光の回折効果を利用して光の向きや色等を制御する投影デバイス(例えば、GLV(Grating Light Valve))を用いるものであっても良い。反射型液晶表示装置を用いる場合、上記のリアプロジェクタ110(図25参照)と同様の構成とすることができる。リアプロジェクタは、光源部としてレーザ、超高圧水銀ランプに代えて、発光ダイオード素子(LED)等を用いる構成としても良い。さらに、リアプロジェクタは、画像信号に応じて変調されたレーザ光を走査させるレーザプロジェクタであっても良い。レーザプロジェクタとする場合、光学エンジン部11に代えて、画像信号に応じた変調されたレーザ光を供給するレーザ光源と、レーザ光源からの光を走査させる走査光学系とが用いられる。
各実施例のシンチレーション除去装置は、リアプロジェクタに限らず、フロント投写型のプロジェクタや、フロント投写型のプロジェクタと併せて用いられるスクリーンに適用することとしても良い。この場合も、リアプロジェクタの場合と同様に、実用に適した構成により効果的なシンチレーションの除去を行うことができる。
以上のように、本発明に係るシンチレーション除去装置は、プロジェクタによる画像表示において発生するシンチレーションを除去する場合に適している。
本発明の実施例1に係るリアプロジェクタの概略構成を示す図。 光学エンジン部の概略構成を示す図。 シンチレーション除去装置の構成を説明する図。 振動発生部の構成を説明する図。 振動発生部により振動を発生させるための構成を説明する図。 振動発生部の縦振動について説明する図。 当接部の変位について説明する図。 振動発生部の屈曲振動について説明する図。 当接部の変位について説明する図。 振動発生部の振動周波数とインピーダンスとの関係の一例を示す図。 拡散部側の角に近い位置に当接部を配置する変形例を示す図。 特定の向きへ行くに従い幅が小さくなる形状を有する変形例を示す図。 複数の第1電極を並列させる変形例を示す図。 変形例の振動発生部により振動を発生させるための構成を説明する図。 支持部を変形させた変形例を示す図。 拡散部の矩形形状の1つの角部分に当接部を当接させる変形例を示す図。 2つの振動発生部を有する変形例を示す図。 振動発生部を制御するための構成を示す図。 振動拡大機構を有する変形例を示す図。 拡散板の構造を説明する図。 拡散材粒の変位について説明する図。 本発明の実施例2の特徴的部分である投写レンズの構成を説明する図。 実施例2の変形例に係る投写レンズの構成を説明する図。 本発明の実施例3に係るリアプロジェクタの概略構成を示す図。 本発明の実施例4に係るリアプロジェクタの概略構成を示す図。
符号の説明
10 リアプロジェクタ、11 光学エンジン部、12 投写レンズ、13 ミラー、14 スクリーン、15 筐体、20R R光用光源部、20G G光用光源部、20B B光用光源部、21 発散レンズ、22 コリメータレンズ、23 拡散部、24 第1インテグレータレンズ、25 第2インテグレータレンズ、26 偏光変換素子、27 重畳レンズ、28 フィールドレンズ、29R R光用空間光変調装置、29G G光用空間光変調装置、29B B光用空間光変調装置、30 クロスダイクロイックプリズム、30a 第1ダイクロイック膜、30b 第2ダイクロイック膜、31 拡散板、32 支持部、33 光学エンジン用筐体、34 振動発生部、35 シンチレーション除去装置、36 拡散板枠、41 第1圧電素子、42 基板、43 第2圧電素子、44、45 第1電極、46、47 第2電極、48 当接部、50 駆動部、51 振動発生部、52 バランス部、53 振動発生部、55〜59 第1電極、60 振動発生部、61〜63 第1電極、64 支持部、65 棒状部材、66 連結部、67 シンチレーション除去装置、68 シンチレーション除去装置、69 シンチレーション除去装置、70 振動発生部、71 制御信号生成部、72 シンチレーション除去装置、73 拡散材粒、74 透明部材、80 投写レンズ、81 像、82 レンズ鏡筒、83、84 レンズ、85 シンチレーション除去装置、86 出射側レンズ、90 投写レンズ、91 反射型偏光板、92 λ/4位相板、93 シンチレーション除去装置、94 反射部、100 リアプロジェクタ、101 シンチレーション除去装置、102 超高圧水銀ランプ、103 集光レンズ、104 カラーホイール、105 シンチレーション除去装置、106 ロッドインテグレータ、107 コリメータレンズ、108 微小ミラーアレイデバイス、109 非球面ミラー、110 リアプロジェクタ

Claims (7)

  1. 圧電素子を用いて振動を発生させる振動発生部と、
    前記振動発生部からの振動を付与されつつ光を透過又は反射させることで前記光の位相を変化させながら前記光を拡散させる拡散部と、
    前記拡散部を取り囲んで配置された枠状の筐体と、
    前記拡散部の対向する二辺にそれぞれ設けられ前記拡散部と前記筐体とを接続する支持部と、
    を有し、
    前記支持部は、当該支持部が設けられた前記拡散部の辺に沿って配置された棒状部材と、前記棒状部材の中央部と前記拡散部とを連結する接続部とを有し、
    前記棒状部材の両端部が前記筐体に固定される一方、前記棒状部材の両端部以外の領域には、前記筐体との間に隙間が設けられている
    ことを特徴とするシンチレーション除去装置。
  2. 前記振動発生部は、前記拡散部に当接させる当接部を有して前記筐体に取り付けられており、前記当接部の駆動により前記拡散部に振動を付与することを特徴とする請求項1に記載のシンチレーション除去装置。
  3. 前記振動発生部は、前記棒状部材に当接させる当接部を有して前記筐体に取り付けられており、前記当接部の駆動により前記棒状部材に振動を付与することを特徴とする請求項1に記載のシンチレーション除去装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載のシンチレーション除去装置を経た光を用いて画像を表示することを特徴とするプロジェクタ。
  5. 光源部からの光束の強度分布を均一化する均一化部を有し、
    前記シンチレーション除去装置は、前記均一化部の入射側近傍及び出射側近傍の少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項に記載のプロジェクタ。
  6. 画像信号に応じて変調された光を投写する投写レンズを有し、
    前記シンチレーション除去装置は、前記投写レンズ内の像平面、又は前記像平面の近傍に設けられることを特徴とする請求項に記載のプロジェクタ。
  7. 画像信号に応じて変調された光を入射させるスクリーンを有し、
    前記シンチレーション除去装置は、前記スクリーンの入射側近傍及び出射側近傍の少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項に記載のプロジェクタ。
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