JP4301282B2 - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP4301282B2
JP4301282B2 JP2006308726A JP2006308726A JP4301282B2 JP 4301282 B2 JP4301282 B2 JP 4301282B2 JP 2006308726 A JP2006308726 A JP 2006308726A JP 2006308726 A JP2006308726 A JP 2006308726A JP 4301282 B2 JP4301282 B2 JP 4301282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light beam
spatial
projector
modulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006308726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008122824A (ja
Inventor
進 有賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006308726A priority Critical patent/JP4301282B2/ja
Priority to US11/871,477 priority patent/US7874680B2/en
Priority to CN2007101702336A priority patent/CN101183178B/zh
Publication of JP2008122824A publication Critical patent/JP2008122824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4301282B2 publication Critical patent/JP4301282B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/208Homogenising, shaping of the illumination light
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/48Laser speckle optics

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

本発明は、プロジェクタ、特に、コヒーレント光であるレーザ光を用いて画像を表示するプロジェクタの技術に関する。
コヒーレント光であるレーザ光を拡散面に照射させると、明点及び暗点がランダムに分布するスペックルノイズと呼ばれる干渉模様が現れることがある。スペックルノイズは、拡散面の各点で拡散した光同士がランダムに干渉し合うことにより発生する。画像を表示する際にスペックルノイズが認識されると、ぎらぎらとするちらつき感を観察者へ与えるため、画像観賞へ悪影響を及ぼすこととなる。スペックルノイズを低減させる技術として、例えば特許文献1には、スクリーンを振動させる技術が提案されている。スクリーンの振動により生じる複数のスペックルパターンを重畳させることで、特定のスペックルパターンの認識をさせにくくすることが可能となる。
特開2005−107150号公報
スクリーンで反射させた光を観賞するいわゆるフロント投写型のプロジェクタは、さまざまなスクリーンとの組み合せで画像を観賞できる利点がある。しかし、スクリーンの構成を用いてスペックルノイズの低減を図ることとすると、専用のスクリーンとの組合せによる他はスペックルノイズが認識されることとなる。このように、従来の技術によると、いずれのスクリーン等を用いる場合であってもスペックルノイズを低減可能とすることが困難であるという問題を生じる。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、いずれのスクリーン等を用いる場合であってもスペックルノイズを低減でき、高品質な画像を表示することが可能なプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、コヒーレント光を供給する光源部と、光源部からのコヒーレント光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、空間光変調装置からの光を投写させる投写光学系と、投写光学系の光路中に設けられ、光軸に略垂直な方向について光束を変位させる光束変位部と、を有することを特徴とするプロジェクタを提供することができる。
光束変位部により光束を平行移動させることにより、画素を構成する光の光線角度を所定の角度範囲内において変化させることができる。投写光学系の特定の位置において光束を変位させることで、スクリーン等における結像位置のぶれを生じさせず、光線角度のみを変化させることが可能となる。光線角度の変化によりスペックルパターンを変化させることで、特定のスペックルパターンの認識をさせにくくすることができる。従って、解像度の低下を低減でき、かつスペックルノイズが少ない高品質な画像を表示できる。また、プロジェクタ内の構成を用いてスペックルを低減可能とすることで、スペックルを低減するための構成を持たない通常のスクリーン等と組み合わせる場合であってもスペックルノイズの低減が可能となる。これにより、いずれのスクリーン等を用いる場合であってもスペックルノイズを低減でき、高品質な画像を表示することが可能なプロジェクタを得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写光学系は、絞りより空間光変調装置からの光が入射する入射側に設けられた第1光学素子と、絞りより空間光変調装置からの光が出射する出射側に設けられた第2光学素子と、を備え、光束変位部は、第1光学素子及び第2光学素子の間に設けられることが望ましい。これにより、スクリーン等における結像位置のぶれを生じさせず、光線角度のみを変化させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光束変位部は、絞りの位置、又は絞りの近傍の位置に設けられることが望ましい。これにより、小型な光束変位部を用いて光束を変位させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光束変位部は、光を透過させる透過部を備え、透過部は、回転軸を中心として回転可能に設けられることが望ましい。透過部を回転させることで、透過部に対する光束の入射角を変化させる。これにより、透過部の簡単な回転運動を用いて光束を変位させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、透過部は、平板形状を備えることが望ましい。これにより、容易かつ大幅に光束を変位させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光束変位部は、第1の振動方向の第1偏光と、第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の第2偏光とに、入射する光の偏光状態を順次変換して出射させる偏光変換部を有し、偏光変換部からの第1偏光及び第2偏光について、光軸に略垂直な方向における位置を互いに異ならせて出射させることが望ましい。偏光状態を変換させることで、光の容易な制御が可能となる。これにより、容易かつ大幅に光束を変位させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、偏光変換部は、液晶素子を備えることが望ましい。これにより、容易に光の偏光状態を変換させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光束変位部は、第1偏光と第2偏光とで互いに異なる屈折率を持つ複屈折素子を備えることが望ましい。複屈折素子を用いることにより、第1偏光と第2偏光とで出射位置を異ならせることが可能となる。これにより、第1偏光及び第2偏光について、光軸に略垂直な方向における位置を互いに異ならせて出射させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写光学系は、テレセントリック光学系を備えることが望ましい。これにより、スクリーン等における結像位置のぶれを生じさせず、光線角度のみを変化可能な構成にできる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクタ10の概略構成を示す。プロジェクタ10は、スクリーン19に光を供給し、スクリーン19で反射する光を観察することで画像を観賞する、いわゆるフロント投写型のプロジェクタである。赤色(R)光用光源部11R、緑色(G)光用光源部11G、青色(B)光用光源部11Bは、いずれもコヒーレント光であるレーザ光を供給する光源部である。
R光用光源部11Rは、レーザ光であるR光を供給する半導体レーザである。拡散レンズ12は、R光用光源部11Rからのレーザ光を拡散させる。フィールドレンズ13は、拡散レンズ12により拡散されたレーザ光を平行化してR光用空間光変調装置14Rへ入射させる。R光用空間光変調装置14Rは、R光用光源部11RからのR光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、R光を透過させる透過型液晶表示装置である。透過型液晶表示装置としては、例えば高温ポリシリコンTFT液晶パネル(High Temperature Polysilicon;HTPS)を用いることができる。R光用空間光変調装置14Rで変調されたR光は、クロスダイクロイックプリズム15へ入射する。
G光用光源部11Gは、レーザ光であるG光を供給する半導体レーザである。拡散レンズ12は、G光用光源部11Gからのレーザ光を拡散させる。フィールドレンズ13は、拡散レンズ12により拡散されたレーザ光を平行化してG光用空間光変調装置14Gへ入射させる。G光用空間光変調装置14Gは、G光用光源部11GからのG光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、G光を透過させる透過型液晶表示装置である。G光用空間光変調装置14Gで変調されたG光は、R光とは異なる側からクロスダイクロイックプリズム15へ入射する。
B光用光源部11Bは、レーザ光であるB光を供給する半導体レーザである。拡散レンズ12は、B光用光源部11Bからのレーザ光を拡散させる。フィールドレンズ13は、拡散レンズ12により拡散されたレーザ光を平行化してB光用空間光変調装置14Bへ入射させる。B光用空間光変調装置14Bは、B光用光源部11BからのB光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、B光を透過させる透過型液晶表示装置である。B光用空間光変調装置14Bで変調されたB光は、R光、G光とは異なる側からクロスダイクロイックプリズム15へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム15は、互いに略直交するように配置された2つのダイクロイック膜16、17を有する。第1ダイクロイック膜16は、R光を反射させ、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜17は、B光を反射し、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム15は、それぞれ異なる方向から入射したR光、G光及びB光を合成する。投写レンズ18は、クロスダイクロイックプリズム15で合成された各色光をスクリーン19へ投写させる投写光学系である。
光源部11R、11G、11Bは、複数の半導体レーザを用いる構成としても良い。光源部11R、11G、11Bは、半導体レーザからのレーザ光の波長を変換する波長変換素子、例えば、第二高調波発生(Second-Harmonic Generation、SHG)素子を用いる構成としても良い。光源部11R、11G、11Bとしては、半導体レーザに代えて、半導体レーザ励起固体(Diode Pumped Solid State、DPSS)レーザや、固体レーザ、液体レーザ、ガスレーザ等を用いても良い。
また、プロジェクタ10は、光束の強度分布を均一化させる均一化光学系、例えば、ロッドインテグレータやフライアイレンズ、重畳レンズ等を用いる構成としても良い。さらに、プロジェクタ10は、計算機合成ホログラム(Computer Generated Hologram;CGH)素子等の回折光学素子を用いることで、空間光変調装置14R、14G、14Bが備える矩形の照明領域上における光束の強度分布を均一化させることとしても良い。
図2−1は、投写レンズ18の概略構成を示す。投写レンズ18は、前群レンズ21と後群レンズ22とを有する。前群レンズ21は、絞り23より空間光変調装置からの光が入射する入射側に設けられた第1光学素子である。後群レンズ22は、絞り23より空間光変調装置からの光が出射する出射側に設けられた第2光学素子である。なお、前群レンズ21、後群レンズ22のいずれも、単独のレンズである場合に限られず、複数のレンズにより構成することとしても良い。
投写レンズ18の光路中であって、絞り23の位置には、透過部25が設けられている。透過部25は、光束を変位させる光束変位部である。透過部25は、ガラス等の透明部材により構成され、光を透過させる。図2−2に示すように、透過部25は、略平坦な平板形状を備える。透過部25は、空間光変調装置で変調された光が入射する入射面25aと、空間光変調装置で変調された光が出射する出射面25bとを有する。入射面25a及び出射面25bは平面視略矩形状である。透過部25は、入射面25a及び出射面25bに略直交する4つの端面25c〜25fを有する。端面25cと端面25eとは略平行であって、互いに対向させて設けられている。また、端面25dと端面25fとは略平行であって、互いに対向させて設けられている。透過部25には、回転軸26が設けられている。回転軸26は、端面25cの略中心、及び端面25eの略中心を通過するように設けられ、かつ入射面25a及び出射面25bに略平行である。
回転軸26は、光軸AXに略直交するように設けられている。透過部25は、回転軸26を中心として回転可能に設けられている。透過部25は、例えば、電位差に応じた静電力を用いて往復回動する。この他、透過部25は、例えば、電磁力を用いて駆動する構成、圧電素子の伸縮力を用いて駆動する構成、所定のステップ単位で回転するステッピングモータの動力を用いる構成等とすることができる。また、バネ等の弾性体の弾性力を併用することとしても良い。
図3は、透過部25を往復回動させることによる光束の変位について説明するものである。透過部25は、回転軸26を中心とする往復回動により、傾きを変化させながら振動する。透過部25が図中実線で示す第1の傾き状態にある場合、透過部25へ入射した光束は、透過部25における屈折により、透過部25への入射時よりも図3における紙面下側にシフトして出射する。透過部25が図中一点鎖線で示す第2の傾き状態にある場合、透過部25へ入射した光束は、透過部25への入射時よりも図3における紙面上側にシフトして出射する。このように、透過部25に対する光束の入射角を変化させることで、透過部25は、光軸AXに略垂直な方向である鉛直方向、つまり図3における紙面上側と紙面下側について光束を変位させる。なお、本実施例の透過部25は平面視略矩形状であるが、透過部25の構成はこれに限られない。透過部25は、入射する光束を光軸AXに略垂直な方向へシフトして出射させることが可能であればよい。例えば、入射面25a及び出射面25bは、平面視略円形形状であっても良く、入射面25a及び出射面25bの平面形状は、円形形状以外の任意の形状へも変更可能である。
第1の傾き状態と第2の傾き状態とに透過部25を振動させることにより、透過部25は、図中両矢印で示すように光束の変位を繰り返す。透過部25は、光軸AXに対して略垂直な状態と、光軸AXに対して傾きを持つ状態とに振動させることとしても良い。この場合も、光軸AXに略垂直な方向について光束を変位させることができる。なお、透過部25は、紙面奥行き方向、つまり端面25cの略中心及び端面25eの略中心を通過する回転軸26を中心として回転可能とする他、紙面上下方向、つまり端面25dの略中心及び端面25fの略中心を通過する回転軸を中心として回転可能としても良い。この場合、透過部25は、光軸AXに略垂直な方向である水平方向、つまり図3における紙面奥側と紙面手前側について光束を変位させる。
図4は、投写レンズ18を構成する各部の配置について説明するものである。前群レンズ21は、空間光変調装置の像28の位置を前側焦点、絞り23の位置を後側焦点とするように配置されている。前群レンズ21は、空間光変調装置の像28側から主光線が光軸AXに略平行な光を入射させるテレセントリック光学系を構成する。
図5は、透過部25及び後群レンズ22の配置について説明するものである。後群レンズ22は、スクリーン19の位置を後側焦点とするように配置されている。ここでは、各空間光変調装置14R、14G、14B(図1参照)の中心点から出射された光束の振舞いを説明する。各空間光変調装置14R、14G、14Bの中心点から出射された光束は、前群レンズ21(図4参照)により平行化された後、透過部25へ入射する。
透過部25の振動により、光束は、実線及び破線で示すように平行移動する。前群レンズ21及び後群レンズ22の間で光束を平行化させることで、スクリーン19における結像位置のぶれを生じさせず、光線角度のみを変化させることができる。光線角度の変化によりスペックルパターンを変化させることで、特定のスペックルパターンの認識をさせにくくすることができる。従って、解像度の低下を低減でき、かつスペックルノイズが少ない高品質な画像を表示できる。
プロジェクタ10内の構成を用いてスペックルノイズを低減可能とすることで、スペックルノイズを低減するための構成を持たない通常のスクリーン等と組み合わせる場合であってもスペックルノイズの低減が可能となる。これにより、いずれのスクリーン等を用いる場合であってもスペックルノイズを低減でき、高品質な画像を表示できるという効果を奏する。
本実施例では回転可能、かつ平板形状の透過部25を用いることで、透過部25の簡単な回転運動により容易かつ大幅に光束を平行移動させることができる。これにより、容易かつ効果的にスペックルパターンを変化させることができる。なお、透過部25の振動は周期的である場合に限られず、不規則であっても良い。不規則に透過部25を振動させることで光線角度をランダムに変化させることが可能であれば、効果的にスペックルノイズを低減可能となる。透過部25の振動が不規則であっても構わないことから、透過部25の駆動についての高精度な制御を不要とし、透過部25を駆動するための構成を簡易なものとすることができる。透過部25は、順次変化させる各スペックルパターンが観察者に認識されない程度の速度で振動させることが望ましい。これにより、複数のスペックルパターンを重畳させ、効果的にスペックルノイズを低減できる。
光束が小さく纏められる絞り23の位置に透過部25を配置することにより、透過部25を小型にすることができる。よって、コンパクトな構成によりスペックルノイズを低減可能となる。透過部25を小型にすることで透過部25の低電力駆動を可能とし、低消費電力とすることも可能となる。透過部25は、絞り23の位置に配置する場合に限られない。絞り23の近傍に配置することとしても良い。絞り23の近傍に透過部25を配置する場合も、透過部25を小型にすることができる。さらに、透過部25は、前群レンズ21及び後群レンズ22の間の光路中であれば、いずれの位置に設けることとしても良い。少なくとも前群レンズ21及び後群レンズ22の間に透過部25を設けることで結像位置のぶれを生じさせず、光線角度のみを変化可能な構成とすることができる。
透過部25は、順次変化させる各スペックルパターンが観察者に認識されない程度の速度で振動させることが望ましい。これにより、複数のスペックルパターンを重畳させ、効果的にスペックルノイズを低減できる。投写レンズ18は、透過部25による光束の変位を行わない場合と比較して、透過部25の振動により変位した光を取り込むことができる程度にFナンバーを小さくすることが望ましい。これにより、透過部25の振動により変位した光を十分に取り込むことが可能となる。透過部25で変位した光を十分に取り込むことで、画像の明るさの低下を防ぐことができる。
プロジェクタ10は、R光、G光、B光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られない。プロジェクタ10は、一の空間光変調装置により2つ又は3つの色光を変調する構成としても良い。プロジェクタ10は、空間光変調装置として透過型液晶表示装置を用いる場合に限られない。空間光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いても良い。
図6は、本発明の実施例2に係る投写レンズ30の概略構成を示す。本実施例の投写レンズ30は、上記実施例1のプロジェクタ10に用いることができる。本実施例の投写レンズ30は、透過部25に代えて、液晶素子31及び複屈折素子32を有する。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。液晶素子31及び複屈折素子32は、投写レンズ30の光路中に設けられた光束変位部を構成する。
液晶素子31及び複屈折素子32は、絞り23の位置に設けられている。液晶素子31は、略平坦な平行平板中に液晶分子を分散させている。液晶素子31は、液晶分子の配向状態に応じてp偏光とs偏光とに、入射する光の偏光状態を順次変換して出射させる偏光変換部である。p偏光は、第1の振動方向の第1偏光である。s偏光は、第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の第2偏光である。液晶素子31の入射側及び出射側には不図示の透明電極が設けられている。透明電極は、例えば金属酸化物であるITOやIZOを用いて構成できる。透明電極への電圧の印加及び停止により、液晶分子の配向状態を変化させることができる。
複屈折素子32は、液晶素子31の出射側に設けられている。複屈折素子32は、液晶素子31と同様、略平坦な平行平板をなしている。複屈折素子32は、第1偏光であるp偏光と第2偏光であるs偏光とで互いに異なる屈折率を持つ。そのため、複屈折素子32は、例えば図7に示すように、入射光のうちp偏光成分をそのまま透過させs偏光成分を屈折させる。このようにして、複屈折素子32は、p偏光に対してs偏光を平行移動させる。複屈折素子32は、例えば水晶、方解石等を用いて構成することができる。
図8は、液晶素子31及び複屈折素子32による光束の変位について説明するものである。空間光変調装置14R、14G、14Bは、画像信号に応じた特定の直線偏光、例えばp偏光を出射させるとする。液晶素子31においてp偏光をそのまま透過させる場合、液晶素子31からのp偏光は、複屈折素子32を直進する。液晶素子31においてp偏光がs偏光に変換される場合、液晶素子31からのs偏光は、複屈折素子32における屈折により、光軸AXに略垂直な方向について変位する。このようにして、液晶素子31からのp偏光及びs偏光について、光軸AXに略垂直な方向における位置を互いに異ならせて出射させる。
本実施例の場合も、スペックルノイズを低減するための構成を持たない通常のスクリーン等と組み合わせる場合であってもスペックルノイズの低減が可能となる。これにより、いずれのスクリーン等を用いる場合であってもスペックルノイズを低減でき、高品質な画像を表示することができる。液晶素子31を用いることで、電圧の制御により容易に光の偏光状態を変換させることができる。これにより、光の容易な制御を可能とし、容易かつ大幅に光束を変位させることができる。なお、空間光変調装置14R、14G、14Bが画像信号に応じたs偏光を出射させる場合、液晶素子31は、s偏光の透過と、s偏光からp偏光への変換とを行う構成とすることができる。
本発明は、フロント投写型のプロジェクタ10に限られない。スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーンの他方の面から出射される光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタであっても良い。
以上のように、本発明に係るプロジェクタは、レーザ光を用いて画像を表示する場合に有用である。
本発明の実施例1に係るプロジェクタの概略構成を示す図。 投写レンズの概略構成を示す図。 透過部の斜視構成を示す図。 透過部を往復回動させることによる光束の変位について説明する図。 投写レンズを構成する各部の配置について説明する図。 透過部及び後群レンズの配置について説明する図。 本発明の実施例2に係る投写レンズの概略構成を示す図。 複屈折素子について説明する図。 液晶素子及び複屈折素子による光束の変位について説明する図。
符号の説明
10 プロジェクタ、11R R光用光源部、11G G光用光源部、11B B光用光源部、12 拡散レンズ、13 フィールドレンズ、14R R光用空間光変調装置、14G G光用空間光変調装置、14B B光用空間光変調装置、15 クロスダイクロイックプリズム、16 第1ダイクロイック膜、17 第2ダイクロイック膜、18 投写レンズ、19 スクリーン、21 前群レンズ、22 後群レンズ、23 絞り、25 透過部、25a 入射面、25b 出射面、25c〜25f 端面、26 回転軸、AX 光軸、28 像、30 投写レンズ、31 液晶素子、32 複屈折素子

Claims (5)

  1. コヒーレント光を供給する光源部と、
    前記光源部からの前記コヒーレント光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
    前記空間光変調装置からの光をスクリーンに投写させる投写光学系と、
    前記投写光学系の光路中に設けられ、光軸に略垂直な方向について光束を変位させる光束変位部と、を有し、
    前記投写光学系は、絞りより前記空間光変調装置からの光が入射する入射側に設けられた第1光学素子と、前記絞りより前記空間光変調装置からの光が出射する出射側に設けられた第2光学素子と、を備え、
    前記光束変位部は、前記第1光学素子及び前記第2光学素子の間に設けられ、
    前記第1光学素子は、前記空間光変調装置の像の位置を前側焦点とし、前記絞りの位置を後側焦点とするように配置され、前記第2光学素子は、前記スクリーンの位置を後側焦点とするように配置され、
    前記光束変位部は、第1の振動方向の第1偏光と、前記第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の第2偏光とに、入射する光の偏光状態を順次変換して出射させる偏光変換部を有し、
    前記偏光変換部からの前記第1偏光及び前記第2偏光について、前記光軸に略垂直な方向における位置を互いに異ならせて出射させることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記光束変位部は、前記絞りの位置、又は前記絞りの近傍の位置に設けられることを特徴とする請求項に記載のプロジェクタ。
  3. 前記偏光変換部は、液晶素子を備えることを特徴とする請求項に記載のプロジェクタ。
  4. 前記光束変位部は、前記第1偏光と前記第2偏光とで互いに異なる屈折率を持つ複屈折素子を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  5. 前記投写光学系は、テレセントリック光学系を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
JP2006308726A 2006-11-15 2006-11-15 プロジェクタ Expired - Fee Related JP4301282B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006308726A JP4301282B2 (ja) 2006-11-15 2006-11-15 プロジェクタ
US11/871,477 US7874680B2 (en) 2006-11-15 2007-10-12 Projector that displays an image using laser beams
CN2007101702336A CN101183178B (zh) 2006-11-15 2007-11-15 投影仪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006308726A JP4301282B2 (ja) 2006-11-15 2006-11-15 プロジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008122824A JP2008122824A (ja) 2008-05-29
JP4301282B2 true JP4301282B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=39368875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006308726A Expired - Fee Related JP4301282B2 (ja) 2006-11-15 2006-11-15 プロジェクタ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7874680B2 (ja)
JP (1) JP4301282B2 (ja)
CN (1) CN101183178B (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007045332B4 (de) * 2007-09-17 2019-01-17 Seereal Technologies S.A. Holographisches Display zum Rekonstruieren einer Szene
JP2010156841A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Olympus Corp 照明装置、及びそれを備えた投射型表示装置
US8172403B2 (en) * 2009-05-21 2012-05-08 Eastman Kodak Company Projection with curved speckle reduction element surface
JP5601092B2 (ja) * 2010-08-27 2014-10-08 セイコーエプソン株式会社 照明装置及びプロジェクター
CN102486576B (zh) * 2010-12-02 2013-08-14 杭州中科新松光电有限公司 一种振动式激光显示用消除散斑的装置及其消除方法
JP2013050627A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Jvc Kenwood Corp 投射型画像表示装置及び画像表示方法
JP2013054142A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Sony Corp 偏光光学装置、光学装置、および投影装置
JP5570537B2 (ja) * 2012-01-11 2014-08-13 パナソニック株式会社 レーザ光源装置及びそれを用いた画像表示装置
US9696472B2 (en) 2014-12-12 2017-07-04 Imax Theatres International Limited Stereo viewing device
JP6999418B2 (ja) * 2015-02-18 2022-01-18 アイマックス シアターズ インターナショナル リミテッド 投影された光のためのスペックル除去システム
US9979939B2 (en) * 2016-06-30 2018-05-22 Hisense Co., Ltd. Light source assembly and laser projector
CN107490875B (zh) * 2017-09-13 2020-11-06 海信视像科技股份有限公司 消散斑装置、投影设备光源及投影设备
CN108681191A (zh) * 2018-05-18 2018-10-19 中国科学院理化技术研究所 一种激光投影装置和减弱激光散斑的方法
CN110737159B (zh) * 2018-07-20 2022-07-29 扬明光学股份有限公司 成像位移装置及其制造方法
CN111929890A (zh) * 2020-09-25 2020-11-13 歌尔股份有限公司 显示装置、显示方法以及计算机可读存储介质
CN117999514A (zh) * 2021-09-24 2024-05-07 华为技术有限公司 投影显示***和全彩投影光机

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5396303A (en) * 1990-08-17 1995-03-07 American Cyanamid Company System and method for projecting an image (such as an ERG pattern) onto the retina
JP3102076B2 (ja) * 1991-08-09 2000-10-23 キヤノン株式会社 照明装置及びそれを用いた投影露光装置
US6281993B1 (en) * 1998-03-30 2001-08-28 International Business Machines Corporation Phase shifting element for optical information processing storing systems
JP4378865B2 (ja) 2000-09-20 2009-12-09 セイコーエプソン株式会社 プロジェクタ装置および画質改善機構
JP3452057B2 (ja) 2001-12-21 2003-09-29 株式会社ニコン レーザ光の高調波発生装置、及びそれを用いた露光装置、並びにレーザ光の高調波発生方法、及びそれを用いた露光方法、それを用いたデバイス製造方法
JP2004157348A (ja) 2002-11-07 2004-06-03 Chinontec Kk 投射レンズ装置及びプロジェクタ装置
US7064880B2 (en) * 2003-09-25 2006-06-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Projector and projection method
JP4307206B2 (ja) 2003-09-30 2009-08-05 パナソニック株式会社 ディスプレイ装置
CN100590509C (zh) 2003-12-24 2010-02-17 松下电器产业株式会社 二维图像显示装置
WO2005078519A1 (ja) 2004-02-18 2005-08-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 投写型表示装置、および投写型表示方法
JP2006018102A (ja) 2004-07-02 2006-01-19 Olympus Corp 画像表示装置
CN101142524A (zh) * 2005-03-16 2008-03-12 松下电器产业株式会社 图像投影器

Also Published As

Publication number Publication date
CN101183178A (zh) 2008-05-21
JP2008122824A (ja) 2008-05-29
US7874680B2 (en) 2011-01-25
CN101183178B (zh) 2011-03-16
US20080111973A1 (en) 2008-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4301282B2 (ja) プロジェクタ
JP4379482B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
US8562139B2 (en) Image display apparatus
JP5286816B2 (ja) プロジェクタ
JP6744041B2 (ja) 光源装置、プロジェクター及びスペックル低減方法
JP5682813B2 (ja) 照明装置及びプロジェクター
US20070273849A1 (en) Projector
US8651667B2 (en) Projector and method of controlling the same
JP2012088451A (ja) 照明装置および表示装置
US8651671B2 (en) Projection display device
JP2013228607A (ja) 表示装置および照明装置
JP2013044800A (ja) 照明装置および表示装置
WO2011037039A1 (ja) レーザー投射装置
JP4997931B2 (ja) プロジェクタ
JP4924069B2 (ja) 画像表示装置
JP5590628B2 (ja) 投写型表示装置
JPWO2005078519A1 (ja) 投写型表示装置、および投写型表示方法
JP2007206567A (ja) プロジェクタ、およびプロジェクタの製造方法
JP2014178693A (ja) 照明装置および表示装置
JP5991389B2 (ja) 照明装置及びプロジェクター
JP2014048377A (ja) 表示装置および照明装置
JP4992488B2 (ja) 照明装置及びプロジェクタ
JP2007171745A (ja) 照明装置及びプロジェクタ
JP2008076483A (ja) スクリーン及びプロジェクタ
CN219958062U (zh) 投影***

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4301282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090413

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140501

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees