JP4655498B2 - 電波修正時計、その制御方法、その制御プログラム、記録媒体 - Google Patents

電波修正時計、その制御方法、その制御プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、電波修正時計およびその制御方法、制御プログラム、記媒体に関する。
近年、時刻情報を含む電波(長波標準電波)を受信し、その時刻情報で時刻を自動的に修正して表示する電波修正時計が利用されるようになった。特に、従来の電波修正時計は、クロック(置き時計や掛け時計)が中心であったが、近年、携帯型のウォッチ(腕時計等)にも組み込まれるようになっている。
ところで、日本国内でサービスされている長波標準電波は、送信周波数40kHzのおおたかどや山(東日本)の標準電波出力局(JJY40kHz)と、送信周波数60kHzのはがね山(西日本)の標準電波出力局(JJY60kHz)との2種類の周波数で運用されている。
一方、海外では、ドイツ(DCF77)では77.5kHz、イギリス(MSF)では60kHz、アメリカ(WWVB)では60kHzの各周波数の標準電波でサービスが行われている。
従来の電波修正時計は、各国の標準電波のみ、つまり1種類の標準電波のみを受信可能に構成されたものであった。但し、近年では、複数の国や地域の標準電波を受信可能なマルチ受信機能を内蔵した電波修正時計も商品化されつつある。
例えば、日本国内では、送信周波数60kHzの標準電波出力局の運用開始に伴い、従来の40kHzの標準電波だけでなく、60kHzの標準電波にも対応可能な電波修正時計が商品化されつつあり、日本全土での受信が可能になって利便性が高まっているので、利用者の関心も向上している。
さらに、40,60,77.5kHzの標準電波に対応可能な電波修正時計であれば、日本のみならず、アメリカやヨーロッパ中央部での受信が可能となるため、海外出張等においても時刻の修正が不要になる確率が非常に高くなり、大きなメリットを電波修正時計の携帯者に提供することができる。
このような電波修正時計では、所定の時刻に自動的に受信処理を行うほか、利用者が所定の操作を行うことで強制的に受信動作を行うこともできるようになっている。受信処理には、消費エネルギーも大きいため、強制受信操作は受信状態が良好な時に行うことが好ましい。従って、電波修正時計では、通常、利用者に電波の受信状態を知らせる機能が設けられている。
電波の受信状態を知らせる機能としては、例えば、デジタル表示式の時計においては、液晶画面に送信局名や強度を文字・数字などで表示する。一方、液晶画面を有さない指針式の時計においては、秒針等の指針で所定の位置を指し示すことで受信状態を表示するものが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に示された時計では、所定のボタンを押すと、前回の受信状態を指針を移動させて表示する。具体的には、文字板の外縁に沿って、「NO/E」、「RX」、「H」、「M」、「L」の各文字マークが配置されており、受信状態によって、秒針を「NO/E」(受信が不成功)、「RX」(強制受信操作)、「H」(受信感度高)、「M」(受信感度中)、「L」(受信感度低)を指し示す位置に移動することで、受信状態を表示していた。
特開2003−121571号公報
ところで、秒針をステップモータで駆動する場合、その駆動により発生する磁界が受信電波のノイズとなり、長波標準電波の受信が乱されて安定した電波受信を行うことが難しいという問題がある。
このため、通常は、受信中は運針を停止し、電波受信処理が完了した後に、その受信状態を指針を駆動して表示することが一般的である。
しかしながら、長波標準電波は、1周期が60秒(1分)であり、時刻修正を行うための時刻情報を取得するのには、通常5〜10分程度の時間がかかる。従って、受信状態の表示を受信完了後に行うのでは、利用者は比較的長い間、受信状態を知ることができない。このため、電波を受信できない環境にある場合等では、無駄な受信処理を続行することになり、消費電力が増大しかつ使い勝手がよくないという問題があった。
また、前述の通り、電波の受信中は運針を停止するため、利用者は受信が完了するまでの比較的長い間、現時刻を知ることができず、使い勝手がよくないという問題もあった。
本発明の目的は、電波受信状態や現時刻等を迅速に表示できて利用者の利便性を向上でき、かつ、安定した電波受信処理を実行できる電波修正時計、その制御方法、その制御プログラム、記録媒体を提供することにある。
本発明の電波修正時計は、アンテナと、このアンテナを用いて時刻情報を含む電波情報を受信する電波受信手段と、機械的駆動手段で駆動されて時刻を表示する時刻表示手段と、受信した電波情報に基づいて前記時刻表示手段を駆動する制御手段とを備える電波修正時計であって、前記電波受信手段は、電波修正時計が計時している時刻が設定時刻になった際に自動的に実行される自動受信処理時と、利用者が所定の操作を行った際に強制的に実行される強制受信処理時に作動され、前記制御手段は、自動受信処理時は時刻表示手段の駆動処理を行わず、強制受信処理が実行された場合のみ、前記電波受信手段で受信される受信信号に同期し、かつ、受信信号のうち、前記時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、前記時刻表示手段を駆動する表示駆動制御部を備えることを特徴とする。
このような本発明によれば、前記表示駆動制御部は、受信信号に同期し、かつ、時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、時刻表示手段を駆動する。このため、電磁モータ等の機械的駆動手段で時刻表示手段を駆動し、その駆動が電波受信に影響を与えても、その駆動時に受信している情報は時刻表示に不要なため、時刻表示に必要な時刻情報を受信でき、その受信信号に基づいて時刻表示を正確に制御することができる。
また、受信が完了する前に時刻表示手段を駆動できるので、例えば、指針を修正して現時刻を迅速に表示することができる。さらに、電波受信状態を時刻表示手段の駆動で表示する場合にはその電波受信状態を迅速に表示できる。従って、利用者の利便性を向上できる。
さらに、強制受信処理時は、利用者の操作で受信処理を行うため、利用者に対し、受信状態を表示することで、利用者の利便性を向上できる。一方、自動受信処理時は、利用者が気が付かない間に処理を完了してしまうこともあり、受信状態や現時刻を表示しても無駄になることが多い。従って、強制受信処理時のみ時刻表示手段を駆動して受信状態や現時刻等を表示し、自動受信処理時には受信状態や現時刻の表示を行わないようにすれば、無駄な時刻表示手段の駆動処理を行う必要が無くなり、消費電力を低減できる。
なお、時刻情報を含む電波情報とは、標準電波や、ラジオ放送等のアンテナで受信でき、かつ時刻情報を含む各種の無線情報が利用できる。機械的駆動手段とは、電磁モータ等の機械的駆動力を発生して時刻表示手段を駆動するものを意味する。時刻表示手段で必要としない情報とは、受信した電波情報に基づいて時刻表示手段を駆動する制御手段が利用しない情報を意味し、例えば、日、曜等のカレンダー情報を表示する必要がない時計や、
予めメモリに記憶されたカレンダー情報を用いるために受信情報から取得する必要がない時計においては、これらのカレンダー情報が必要としない情報に該当する。
また、強制受信処理時における時刻表示手段の駆動タイミングとしては、標準電波等の時刻情報の1周期において各1回ずつ駆動してもよい。この場合には、時刻表示手段の駆動によって1周期毎の受信状況等を表示できるので、利用者は受信状況をほぼリアルタイムで確認できる。このため、受信処理中に、表示される受信状況を見て、より受信し易い場所に移動して処理を続行することもでき、強制受信処理時に時刻情報が所得しやすくなり、正確な時刻に修正することができる。
また、強制受信処理時における時刻表示手段の駆動タイミングとしては、標準電波等の時刻情報の複数周期(例えば2周期毎)において1回ずつ駆動してもよい。この場合には、時刻表示手段の駆動回数を少なくできるので、ある程度のリアルタイムタイム性を確保しつつ、時刻表示手段の駆動による消費電力を減少できる。
さらに、強制受信処理時における時刻表示手段の駆動タイミングとしては、一連の受信処理が完了した時点で1回のみ駆動してもよい。強制受信処理を行う場合、机や窓際に時計を載置して強制受信を実行させ、その処理が完了する間、他の作業を行うことも多い。
このような場合には、途中の受信状態を表示する必要はなく、受信状態表示としては、強制受信処理の結果、例えば、受信に成功したか否かのみを表示できば十分な場合もあるため、時刻表示手段は、一連の受信処理が完了した時点で1回のみ駆動してもよい。
本発明の電波修正時計は、電波受信手段での受信状態を判別する受信状態判別手段を備え、前記表示駆動制御部は、前記電波受信手段で受信される受信信号に同期し、かつ、受信信号のうち、前記時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、前記受信状態判別手段で判別された電波受信状態を表示させるために時刻表示手段を駆動する受信状態表示制御部を備えることが好ましい。
本発明では、受信状態表示制御部により、電波受信中に時刻表示手段を駆動して電波受信状態を表示できるので、受信が完了した後に電波受信状態を表示する場合に比べて、電波受信状態を迅速に表示できる。このため、利用者は、受信に失敗している場合には、そのことを迅速に把握でき、受信処理を中断したり、窓際などの受信条件のよい場所に移動することで対応でき、例えば、7〜10分程度受信を待っていても結局受信できなかったというようなことがなく、利便性を高めることができる。
さらに、時刻表示手段を利用して電波受信状態を表示するため、電波受信状態を表示するための特別な構成を別途設ける必要が無く、時計の部品点数を少なくできてコストも低減できるとともに、時計のデザインをシンプルにできて意匠性を向上することもできる。
ここで、前記時刻表示手段は、時刻を表示する秒針または分針を有する指針を備え、前記受信状態表示制御部は、秒針または分針を、前記受信状態判別手段で判別された電波受信状態に基づく所定の位置に移動させて電波受信状態を表示することが好ましい。
このような構成によれば、秒針等で指示される目盛に、受信レベルの高、低を示す「H,L」等を記載し、秒針等で各目盛を指示させることで電波受信状態を表示することができる。従って、360度移動可能な指針を利用することができるので、各電波受信状態を指示する位置も大きく離すことができ、受信状態を表示する際に、指針をダイナミックに移動することができ、利用者も電波受信状態を容易に判別することができる。
本発明の電波修正時計においては、前記時刻表示手段はカレンダー情報を表示する日車または曜車を備え、前記受信状態表示制御部は、日車または曜車を、前記受信状態判別手段で判別された電波受信状態に基づく所定の位置に移動させて電波受信状態を表示することが好ましい。
このような構成では、日付が記載された日車や、曜日が記載された曜車に、電波受信状態、例えば、受信レベルを示す「H,L」の記号や、受信している電波の送信局を示す記号を記載しておき、受信状態判別手段で判別された電波受信状態に基づいて日車や曜車を移動することで電波受信状態を表示できる。
特に、日車や曜車は、文字板に形成された窓部分に表示され、表示位置が一定しているので、利用者が電波受信状態を表示しているのか否かを容易に把握でき、この点で利便性を高めることができる。
なお、日車および曜車の両方が設けられている場合には、一方の車で受信レベル等の電波受信状態の所定の情報を表示し、他方の車で送信局等の他の情報を表示するように設定することで、2種類の電波受信状態の情報を一度に表示してもよく、この場合には、利便性をより高めることができる。
本発明の電波修正時計においては、前記受信状態表示制御部は、受信信号の信号レベルを電波受信状態として表示させることが好ましい。
受信信号のレベルを電波受信状態として表示できれば、現在の受信処理において受信に成功するか失敗するかを利用者が容易に把握でき、その受信状態に応じた対応、例えば、より電波を受信し易い場所に移動するなどの対応を取ることができる。従って、受信状態が不明のまま、受信を継続して、結果的に受信に失敗してしまうという状態を無くすことができ、利用者にとって利便性を高めることができるとともに、無駄な受信処理を無くすことができて省エネルギー化を図ることができる。
本発明の電波修正時計においては、前記受信状態表示制御部は、受信中の信号を送信している送信局を電波受信状態として表示させるものでもよい。
複数の送信局の電波を受信可能な電波修正時計においては、送信局を電波受信状態として表示できれば、その送信局の電波をより受信し易い場所に移動することなどで、利用者が受信状態を向上させることもでき、利便性を高めることができる。
本発明の電波修正時計においては、前記時刻表示手段は時刻を表示する指針を備え、前記表示駆動制御部は、電波受信手段の作動開始時に指針を通常運針状態から停止状態に制御する運針制御部を備えることが好ましい。
時針、分針、秒針等の指針を備えるアナログ表示式の時計において、これらの指針は通常、電磁モータで駆動される。従って、電波受信手段が作動されて電波受信を行っている際に、これらの指針の駆動を停止すれば、指針を駆動する電磁モータによる電波受信への影響を無くすことができ、より安定した電波受信処理を行うことができる。
ここで、前記機械的駆動手段は、電磁モータを備えるものが好ましい。機械的駆動手段としては、圧電素子を用いた圧電アクチュエータ等でもよいが、特にステップモータなどの電磁モータを用いれば、機械的駆動手段を通常の時計等と共通化でき、コストを低減できる。
また、前記電波受信手段で受信される電波は、時刻情報およびカレンダー情報を含む標準電波であることが好ましい。
標準電波は、日本、ドイツ、米国、英国等においてそれぞれ出力される長波帯の電波であり、タイムコードは各国で異なるが、周波数は同一又は比較的近いので、1つのアンテナを利用し、同調コンデンサを切り換えることだけで容易に検出することができる。従って、同調コンデンサおよび各タイムコードを解読するプログラム等を設けるだけで、各国で利用可能な電波修正時計を安価に構成できる。
ここで、前記表示駆動制御部は、前記電波受信手段でカレンダー情報を受信しているタイミングで、前記時刻表示手段を駆動することが好ましい。
標準電波には、通常、時、分等の時刻情報の他、年、月、日、曜日などのカレンダー情報が含まれている。電波修正時計における時刻修正処理において、時刻情報は必須である。一方、カレンダー情報は、電波修正時計において、日車等のカレンダー表示機構を備えない場合もあり、かつ、通常の使用において、カレンダー情報(暦)に誤差が発生することは殆どないため、時刻修正処理において、必ずしも必須のものではない。従って、電波修正時計において、標準電波のカレンダー情報は受信できなくともよい場合が多いため、このカレンダー情報を受信中に時刻表示手段を駆動すれば、仮に時刻表示手段の駆動によって電波受信に影響が生じても、その受信信号による時刻修正には影響せず、確実に時刻修正処理を実行できる。
本発明の電波修正時計の制御方法は、アンテナと、このアンテナを用いて時刻情報を含む電波情報を受信する電波受信手段と、機械的駆動手段で駆動されて時刻を表示する時刻表示手段と、受信した電波情報に基づいて前記時刻表示手段を駆動する制御手段とを備える電波修正時計の制御方法であって、前記電波受信手段は、電波修正時計が計時している時刻が設定時刻になった際に自動的に実行される自動受信処理時と、利用者が所定の操作を行った際に強制的に実行される強制受信処理時に作動され、自動受信処理時は時刻表示手段の駆動処理を行わず、強制受信処理が実行された場合のみ、前記電波受信手段で受信される受信信号に同期し、かつ、受信信号のうち、前記時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、前記時刻表示手段を駆動することを特徴とする。
本発明においては、電波受信手段での受信状態を判別し、前記電波受信手段で受信される受信信号に同期し、かつ、受信信号のうち、前記時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、前記判別した電波受信状態を表示させるために時刻表示手段を駆動することが好ましい。
本発明の電波修正時計の制御プログラムは、アンテナと、このアンテナを用いて時刻情報を含む電波情報を受信する電波受信手段と、機械的駆動手段で駆動されて時刻を表示する時刻表示手段と、受信した電波情報に基づいて前記時刻表示手段を駆動して表示させる制御手段とを備える電波修正時計の制御プログラムであって、前記電波受信手段は、電波修正時計が計時している時刻が設定時刻になった際に自動的に実行される自動受信処理時と、利用者が所定の操作を行った際に強制的に実行される強制受信処理時に作動され、前記制御手段を、自動受信処理時は時刻表示手段の駆動処理を行わず、強制受信処理が実行された場合のみ、前記電波受信手段で受信される受信信号に同期し、かつ、受信信号のうち、前記時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、前記時刻表示手段を駆動する表示駆動制御部として機能させることを特徴とする。
さらに、本発明の記録媒体は、前記制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
これらの各発明においても、前記電波修正時計と同じ作用効果を奏することができる。
以上説明したように、本発明の電波修正時計およびその制御方法、制御プログラム、記録媒体によれば、電波受信状態や現時刻等を迅速に表示できて利用者の利便性を向上でき、かつ、安定した電波受信処理を実行できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係る電子機器としての電波修正時計1の構成を示すブロック図が示されている。
本発明の電波修正時計1は、一般的な電波修正時計と同様の構成を備えるものであり、時刻情報を含む電波情報(外部無線情報)を受信する通信手段としての電波受信手段2と、制御手段である駆動制御回路部3と、指針を駆動する機械的駆動手段4と、時刻をカウントするカウンタ部6と、電力を供給する電力供給手段7と、りゅうず(竜頭)17やボタン18,19などの外部入力装置とを備えて構成されている。
また、電波修正時計1は、アンテナ21と、このアンテナ21を用いて時刻情報を含む電波情報(標準電波等)を受信する電波受信手段2とを備える。電波受信手段2は、コンデンサ等で構成されてアンテナ21で受信する電波に同調させる同調回路部22と、アンテナ21で受けた情報を処理する受信回路23と、受信回路23で処理された時刻データを記憶する時刻データ記憶回路部24とを備えて構成されている。
アンテナ21は、磁性体コアにコイルを巻いて構成されており、必要に応じて、耐食性に優れるカチオン電着塗装等で絶縁を施したものである。
磁性体コアは、例えば、コバルト系のアモルファス箔(例;Co50wt%以上のアモルファス箔)を型で打ち抜くか、エッチングで成形したものを10〜30枚程接着して重ね合わせ、焼鈍等の熱処理を行って磁気特性を安定化させたものである。なお、磁性体コアとしては、積層アモルファス箔に限定されず、フェライトを用いてもよく、この場合には、型等で成形し、熱処理して製造すればよい。
同調回路部22は、図2に示されるように、アンテナ21に対して並列に接続された2つのコンデンサ22A,22Bを備えて構成され、一方のコンデンサ22Bはスイッチ22Cを介してアンテナ21に接続されている。
そして、駆動制御回路部3から出力される周波数切替え制御信号により、前記スイッチ22Cをオンまたはオフすることで、アンテナ21で受信する電波の周波数を切り替えるように構成されている。これにより、例えば、日本国内において、送信周波数40kHzの電波(JJY40kHz)と、送信周波数60kHzの電波(JJY60kHz)との2種類の周波数の長波標準電波を切り替えて受信することができるように構成されている。
受信回路23は、図2に示されるように、アンテナ21によって受信された長波標準電波信号を増幅する増幅回路231と、増幅された長波標準電波信号から所望の周波数成分のみを抜き出すバンドパスフィルタ232と、長波標準電波信号を平滑化し復調する復調回路233と、増幅回路231のゲインコントロールを行ない長波標準電波信号の受信レベルが一定になるように制御するAGC(Automatic Gain Control)回路234と、復調された長波標準電波信号をデコードして出力するデコード回路235とを備えて構成されている。
受信回路23で受信され信号処理された時刻データは、図1に示すように、時刻データ記憶回路部24に出力されて記憶される。
受信回路23は、予め設定されたスケジュールや外部入力装置による強制受信操作等によって、駆動制御回路部3から出力される受信制御信号に基づいて時刻情報の受信を開始する。
駆動制御回路部3は、図1に示されるように、パルス合成回路31からのパルス信号が入力される。パルス合成回路31は、水晶振動子などの基準振動子311からの基準パルスを分周してクロックパルスを生成し、また、基準パルスからパルス幅やタイミングの異なるパルス信号を発生させる。
駆動制御回路部3は、受信状態判別手段32と、受信状態表示制御部33と、運針制御部34とを備えている。
運針制御部34は、一秒に一回出力され秒針を駆動させる秒駆動パルス信号PS1と、一分間に一回出力され時分針を駆動させる時分駆動パルス信号PS2とを、各秒駆動回路41、時分駆動回路42に出力して、指針の駆動を制御する。すなわち、各駆動回路41,42は、各回路41、42からのパルス信号によって駆動されるステッピングモータからなる秒モータ411,時分モータ421を駆動し、これにより各モータ411,421に接続された秒針と、分針および時針とを駆動する。そして、各指針、モータ411,421、駆動回路41,42によって時刻を表示する時刻表示手段が構成されている。なお、時刻表示手段としては、1つのモータで、時針、分針、秒針を駆動するものでもよい。
受信状態判別手段32は、受信回路23で受信された信号や、周波数切替制御信号に基づいて受信状態を判別するものである。具体的な判別方法は後述する。
受信状態表示制御部33は、受信状態判別手段32の結果に基づいて秒針13を駆動して受信状態を表示するものである。具体的な制御方法は後述する。
なお、本実施形態では、受信状態表示制御部33および運針制御部34によって時刻表示手段を駆動する表示駆動制御部が構成されている。すなわち、現時刻表示などの時刻表示手段の一般的な駆動は運針制御部34により制御され、時刻表示手段を受信状態表示のために駆動は受信状態表示制御部33により制御されている。
カウンタ部6は、秒をカウントする秒カウンタ回路部61と、時分をカウントする時分カウンタ回路部62とを備えて構成されている。
秒カウンタ回路部61は、秒位置カウンタ611と、秒時刻カウンタ612と、一致検出回路613とを備えて構成されている。秒位置カウンタ611および秒時刻カウンタ612はともに60カウント、つまり1Hzの信号が入力された場合には60秒でループするカウンタである。秒位置カウンタ611は、駆動制御回路部3から秒駆動回路41に供給される駆動パルス信号(秒駆動パルス信号PS1)をカウントしている。つまり、秒針を駆動させる駆動パルス信号をカウントすることによって、秒針が示している秒針の位置をカウントしている。
秒時刻カウンタ612は、通常は、駆動制御回路部3から出力される1Hzの基準パルス信号(クロックパルス)をカウントする。また、電波受信手段2で時刻データを受信した場合には、この時刻データのうちの秒データに合わせてカウンタ値が修正される。
同様に、時分カウンタ回路部62は、時分位置カウンタ621と、時分時刻カウンタ622と、一致検出回路623とを備えて構成されている。時分位置カウンタ621および時分時刻カウンタ622はともに24時間分の信号が入力されるとループするカウンタである。時分位置カウンタ621は、駆動制御回路部3から時分駆動回路42に供給される駆動パルス信号(時分駆動パルス信号PS2)をカウントし、時針、分針が示している時分針の位置をカウントしている。
時分時刻カウンタ622は、通常は、駆動制御回路部3から出力される1Hzのパルス(クロックパルス)をカウントする(正確には1Hzを60回計数したところで1カウントとする)。また、電波受信手段2で時刻データを受信した場合には、この時刻データのうちの時分データに合わせてカウンタ値が修正される。
各一致検出回路613,623は、各位置カウンタ611,621と各時刻カウンタ612,622とのカウント値の一致を検出し、一致しているか否かを示す検出信号を駆動制御回路部3に出力する。
駆動制御回路部3の運針制御部34は、各一致検出回路613,623から不一致信号が入力されると、一致信号が入力されるまで各駆動パルス信号PS1,PS2を出力し続ける。このため、通常運針時は、駆動制御回路部3から1Hzの基準信号によって各時刻カウンタ612,622のカウンタ値が変化して位置カウンタ611,621と不一致となると、各駆動パルス信号PS1,PS2が出力されて各指針が動くとともに、各位置カウンタ611,621が時刻カウンタ612,622と一致することになり、この動作を繰り返すことで、通常の運針制御が行われる。
また、受信した時刻データで各時刻カウンタ612,622が修正されると、そのカウンタ値に各位置カウンタ611,621のカウンタ値が一致するまで、各駆動パルス信号PS1,PS2が出力され続け、指針が早送りされて正しい時刻に修正される。
電力供給手段7は、自動巻発電機や太陽電池(ソーラー発電機)等によって構成された発電手段としての発電装置71と、発電装置71で発電された電力を蓄電する高容量二次電源72とを備えて構成されている。高容量二次電源72は、リチウムイオン電池のような二次電池が利用できる。なお、電力供給手段7としては、銀電池等の一次電池を用いてもよい。
外部入力手段としての外部入力装置は、竜頭17、ボタン18,19等を備え、受信動作や時刻合わせなどを行うために利用される。
次に、電波修正時計1の具体的構造について説明する。
図3は、第1実施形態の電波修正時計1の正面図である。電波修正時計1は、時針11、分針12、秒針13を備えた指針式時計(アナログ時計)である。この時計1の文字盤14には、時刻を指示する目盛15が設けられ、この目盛15の外周には受信状態を指示するための目盛16が設けられている。
本実施形態では、目盛16として、受信失敗を示す「NO」、受信感度が低いことを示す「L」、受信感度が高いことを示す「H」がそれぞれ、目盛15の4時(20秒)、8時(40秒)、10時(50秒)位置にそれぞれ設けられている。
電波修正時計1には、第1の外部入力装置である竜頭17と、強制受信等の操作を行うための第2,3の外部入力装置であるボタン18,19とが設けられている。
図4には、電波修正時計1の内部構造が示されている。
電波修正時計1内部には、前記ボタン18,19が押された際に入力されるスイッチ101,102と、時針11、分針12を駆動するためのステップモータからなる時分モータ421と、秒針13を駆動するためのステップモータからなる秒モータ411と、各モータ411,421の駆動などを制御する制御手段として機能するCPU103や各モータ411,421を駆動する電源72とが設けられている。
また、電波修正時計1内部には、標準電波を受信するアンテナ21と、アンテナ21を受信する電波に同調させるための同調コンデンサからなる同調回路部22と、アンテナ21で受信した電波を処理するためのICで構成された受信回路23とが設けられている。
ここで、時刻情報(タイムコード)は、各国毎に所定の時刻情報フォーマット(タイムコードフォーマット)に合わせて構成されている。
すなわち、図5に示す日本の標準電波(JJY)のタイムコードフォーマットでは、1秒ごとに一つの信号が送信され、60秒で1レコードとして構成されている。つまり、1フレームが60ビットのデータである。また、データ項目として分、時の現時刻情報と、現在年の1月1日からの通算日、年(西暦下2桁)、曜日等のカレンダー情報とが含まれている。各項目の値は、各秒毎に割り当てられた数値の組み合わせによって構成され、この組み合わせのON、OFFが信号の種類から判断される。
図6に示されるように、長波標準電波信号として送信されてくる信号の種類は、3種類あり、“1”、“0”あるいは“P”を表す信号が送信される。これらの信号の種類は、各信号の振幅変調時間の長短により判断される。図6(a)は、信号の種類が“1”となる信号波形を示しており、信号の立ち上がりから0.5秒間振幅が継続した場合に信号の
種類が“1”であると判断される。図6(b)は、信号の種類が“0”となる信号波形を示しており、信号の立ち上がりから0.8秒間振幅が継続した場合に“0”信号であると判断される。また、図6(c)は、信号の種類が“P”となる信号波形を示しており、信号の立ち上がりから0.2秒間振幅が継続した場合に“P”信号であると判断される。
“1”を表す信号に対しては、“ON”状態となり、その項目に対応付けられた数値は時分等を算出する際の加算の対象となる。図5において、長波標準電波信号のタイムコードフォーマット上に“N”が記されている項目は、“1”を表す信号が送信されてきた状態を示す。
“1”以外の信号が送信されてきた場合には、“OFF”状態となり、その項目に対応付けられた数値は時分等を算出する際の加算の対象外となることを示している。
例えば、分に該当する8秒間に長波標準電波信号が“1、0、1、0、0、1、1、1”と送信されてきた場合には、現在時刻の分が“40+10+4+2+1=57”分であることを示している。長波標準電波信号のタイムコードフォーマット上に“P”が記されている項目については、固定項目であり、長波標準電波信号とタイムコードフォーマットとの同期を取るために用いられる。タイムコードの先頭の“P”は、つまり2つの“P”が連続している部分が正分(毎分0秒)の立ち上がりに対応していて、秒が“00”秒であることを示し、分が次の分に切り替わることを示している。
ちなみに、長波標準電波はセシウム原子時計を基準としているため、この長波標準電波を受信して時刻を修正する電波時計は、誤差が10万年に1秒という非常に高い精度を得ることができる。
なお、図示しないが、ドイツの標準電波(DCF77)、イギリスの標準電波(MSF)、アメリカの標準電波(WWVB)の各タイムコードフォーマットは、それぞれ他の国のものと異なっており、受信した時刻情報(タイムコード)のフォーマット(データ)によりその標準電波がどの送信局のものかを判別することができる。
次に、このような構成の電波修正時計1の駆動制御回路部3における動作を、図7のフローチャートを参照して説明する。
駆動制御回路部3は、利用者がボタン18,19等の外部入力装置を用いて所定の操作を行ったことを検知すると、受信制御信号を受信回路23に送り、受信処理を開始する(ステップ1、以下ステップを「S」と略す)。
また、駆動制御回路部3の運針制御部34は、同時に秒駆動回路41、時分駆動回路42を制御して各モータ411,421の駆動を停止状態にする。
なお、電波の受信は、利用者の操作による強制受信の他に、予め設定されたスケジュールに基づいて、例えば1日1回等、決められた時刻に受信を行う自動受信処理でも実行されるが、この場合は以下に説明する受信状態表示処理は行わず、通常の電波受信に基づく時刻修正処理のみを行う。
さらに、駆動制御回路部3は、周波数切替え制御信号を同調回路部22に出力し、送信局の選択処理を行う(S2)。送信局の選択処理方法は、例えば、前回受信した送信局を第1候補として選択し、その送信局で受信できなかった場合には、予め設定された順番や、過去の受信履歴を参照して選択すればよい。
なお、送信局の選択処理は、具体的にはアンテナ21で受信する電波の周波数を切り換える処理であり、周波数が同じ送信局の選別は、受信した信号のデータフォーマットを解読することで実施される。
次に、駆動制御回路部3は、受信信号の秒同期処理を行う(S3)。すなわち、駆動制御回路部3は、10秒間程度の秒同期期間に、受信信号の立上りパルスのタイミングの平均値を求め、基準となる秒タイミングを決定して秒同期処理を行う(S3)。
この秒同期処理に失敗した場合には(S4)、周波数が同調していない可能性が高いので、駆動制御回路部3は、全ての局を受信したか否かを判断し(S5)、すべての局を受信していない場合には、S2の局選択処理に戻り、次の送信局を選択する。
また、S5において、全ての局の受信を試している場合には、例えば、地下やビルなど等の電波を受信し難い場所であったり、電源72の電力が低下していると予想されるので、駆動制御回路部3は受信処理を停止し(S14)、通常の運針処理に戻る。
一方、S4において、受信に成功したと判断した場合には、標準電波の毎正分の基準マーカーの取得処理を行う(S6)。例えば、図5に示すJJYのタイムコードフォーマットでは、信号Pが連続する部分が毎正分の基準マーカーとなる。従って、信号Pが連続したか否かを検出して基準マーカーを検出することで、標準電波の時刻と同期をとることができる。
そして、駆動制御回路部3は、基準マーカーの取得に失敗した場合(S7)、つまり1分以上信号を検出していても、信号Pが連続する部分を検出できない場合には、正確な信号を受信できていないと判断し、受信処理を停止する(S14)。
基準マーカーを取得できたら(S7)、続いて時刻情報の所得を行う(S8)。例えば、図5に示すJJYでは、基準マーカーの後、10秒までの信号で分情報を取得でき、20秒までの信号で時情報を取得できる。
この分情報および時情報からなる時刻情報の取得中、受信状態判別手段32は、受信レベルの情報の取得も行う(S8)。
受信状態判別手段32は、図8に示すように、受信した信号の立上りパルスのタイミングが、S3の秒同期処理で得られた1秒間隔の基準タイミングから所定の範囲内(例えば、±62.5msの範囲)に収まっている回数をカウントし、受信レベルを検出する。標準電波の受信信号は、1秒間隔で信号の立上りが発生するため、前記カウント数が大きいほど、正しい信号を受信している、つまり受信レベルが高いと見なせる。従って、例えば20秒間のサンプリングを行い、そのサンプリング期間終了時のカウント数(最小値0〜最大値20)を受信レベルとみなすことができる。なお、この受信レベルの検出は、以後、1分周期でリセット、更新される。従って、本実施形態では、受信状態判別手段32は、常に、直前の1分間の電波受信時の受信レベルを検出することができる。
続いて、駆動制御回路部3は、基準マーカーの取得タイミングを基準として、予め設定されたタイミングになったか否かを判断する(S9)。例えば、基準マーカーの取得タイミングからの秒数を、パルス合成回路31からのパルス信号でカウントしたり、基準マーカー取得後のP信号の数を検出することなどで、設定タイミングになったか否かを判断する(S9)。
設定タイミングになっていない場合には、駆動制御回路部3は、データ所得を継続する(S8)。
一方、設定タイミングになった場合には、駆動制御回路部3の受信状態表示制御部33は、秒針13を早送りして所定の位置に移動することで、受信状態の表示処理を行う(S10)。
例えば、受信状態表示制御部33は、カウント値が第1設定値以上であり、受信レベルが高いと判断した場合には、図9(A)の初期状態から図9(B)に示すように、秒針13を目盛「H」の位置(50秒位置)に移動し、受信レベルが「H」であることを表示する。
同様に、受信状態表示制御部33は、カウント値が第1設定値未満、第2設定値以上であり、受信レベルが中(やや不良)と判断した場合には、図9(C)に示すように、秒針13を目盛「L」の位置(40秒位置)に移動し、受信レベルが「L」であることを表示する。上記「H」、「L」表示は、秒針13を1分間その位置で停止することで行われる。この表示は、1分後に新たな受信レベルの判別結果を反映して更新される。
さらに、受信状態表示制御部33は、カウント値が第2設定値未満であり、受信レベルが低いと判断した場合には、図9(D)に示すように、秒針13を目盛「NO」の位置(20秒位置)に移動し、受信ができなかった状態であることを表示する。この「NO」表示は、秒針13を数秒間その位置で停止することで行われる。この表示後、秒針13は、通常運針に復帰して、現在時刻の秒を表示する。
なお、受信状態表示制御部33は、受信状態を表示させるために秒駆動回路41を介して秒針13を駆動する際には、秒位置カウンタ611も秒針13の位置に対応して更新する。これにより、電波受信状態の表示のために秒針13を移動させても、秒位置カウンタ611と秒時刻カウンタ612とが一致するまで駆動するという、通常の電波修正時計の制御を行うだけで、現時刻に復帰させることができる。
この電波受信状態の表示のために秒針13を駆動すると、図10に示すように、秒モータ411が駆動する影響で、モータコイルから発生する電磁ノイズがアンテナ21に飛び込み、標準電波の受信信号に重畳されて、受信回路23の出力信号は、実際の信号とは異なるものとなる。しかしながら、本実施形態では、時刻修正に関係のないタイミングで秒針13を駆動しているので、受信信号に影響を与えても正確な時刻データを取得して正しい時刻修正処理を実施できる。
従って、S9の設定タイミングは、受信している標準電波のタイムコードフォーマットおよびその電波修正時計1において必要な情報によって設定すればよい。
例えば、図5に示すJJYでは、55秒から58秒には元々情報が設定されていないので、55秒を設定タイミングとし、55〜58秒の間に秒針13を駆動してもよい。また、年データは、毎回受信する必要はないので、年情報が既に得られている場合には、年データの送信が開始されるタイミング(JJYでは41秒)を設定タイミングとしてもよい。さらに、カレンダー情報を表示しない時計では、分および時情報のみ取得できればよいので、時情報の送信後のタイミング(JJYでは例えば20秒)を設定タイミングとしてもよい。
S10の受信状態表示処理後、駆動制御回路部3は、受信したデータを検証し、間違ったデータが取得されていないか、つまり1サイクル(標準電波の一周期分)で取得したデータが正しいか否かを判断する(S11)。すなわち、分情報であれば60分よりも大きい値は存在せず、時情報であれば24時よりも大きい値は存在しない。従って、駆動制御回路部3は、受信したデータが、このような存在しない値であれば、正しい時刻データを受信できていないと判断し、S8のデータ取得処理に戻る。
一方、駆動制御回路部3は、正しい時刻データを受信できていると判断した場合には、受信した3回分のデータに所定の処理を施したデータが一致するか否かを判断する(S12)。
例えば、JJYでは、1分周期で情報が更新されるため、仮に、3分連続して時刻データを取得した場合、各時刻データは1分間隔のデータとなる。従って、最初に取得したデータに2分を加算し、次に取得したデータに1分を加算して、各データが一致すれば、それぞれが正しい時刻情報を取得できていると判断される。このような検証を行うことで、正確な時刻情報を取得していることが判断でき、正しい時刻に修正できる。
S12において、3回分のデータが一致しない場合、例えば、2回分のデータしか取得できていない場合等には、受信回数が7回より多いか否かを判断する(S13)。この受信回数は、駆動制御回路部3が標準電波1周期で1回とカウントするものである。
そして、駆動制御回路部3は、受信回数が7回より多い場合、つまり7分以上、受信処理を行っている場合には、受信状態が悪くて受信不可能と判断して受信を停止する(S14)。置き時計や掛け時計など、電池が大きくて電源容量に余裕がある場合は、受信回路の動作時間が長くてもよく、7分以上受信を継続してもよい。一方、7回未満の場合には、S8のデータ取得処理に戻る。
駆動制御回路部3は、S12において3回一致と判断した場合には、受信処理を終了し(S15)、時刻修正処理を行う(S16)。具体的には、駆動制御回路部3は、秒時刻カウンタ612、時分時刻カウンタ622に、受信した時刻データを書き込み、各位置カウンタ611,621と比較し、これらのカウンタ値が一致するまで各指針を駆動して時刻修正が実行される。
以上のようなフローに従って制御されるため、本実施形態では、電波の受信中は、1分に一度、秒針13が動いて受信状態(受信レベル)を表示することになる。
このような第1実施形態によれば、次の効果を奏することができる。
(1)秒針13による電波受信状態の表示処理を、標準電波において時刻修正に不要なデータの受信中に行っているので、秒針13の駆動が受信信号に影響を与えても、時刻修正に必要な時刻情報は、正しい情報を取得できる。従って、受信信号に基づいて正確な時刻に修正できる。
(2)また、電波受信中に秒針13を駆動して電波受信状態(受信レベル)を表示できるので、利用者に対して迅速に受信状態を知らせることができる。このため、利用者は、受信に失敗している場合には、そのことを迅速に把握でき、受信処理を中断する、あるいは、窓際などの受信条件のよい場所に移動することなどの対策をとることができる。このため、例えば、7〜10分程度受信を待っていても結局受信できなかったというようなことがなく、利便性を高めることができるとともに、無駄な受信処理を少なくでき、消費電力を減少できる。
(3)秒針13を利用して電波受信状態を表示しているので、電波受信状態を表示するための特別な機構などを不要にでき、目盛16を配置するだけでよいので、時計の部品点数を少なくできてコストも低減できるとともに、時計のデザインをシンプルにできて意匠性を向上できる。
(4)電波受信中は、所定のタイミングで秒針13を駆動するだけで、それ以外は指針の駆動を停止しているので、図4に示すように、モータ411,421をアンテナ21に近接して配置することもできる。このため、各部品の配置の自由度が高まり、レイアウト設計が容易に行える。
(5)強制受信処理時のみ、受信状態を表示し、自動受信処理時には受信状態の表示処理を実行しないので、利用者にとって必要な場合のみ受信状態を表示でき、利用者の利便性を向上できるとともに、無駄な電波受信状態表示処理を行う必要が無くなり、消費電力を低減できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の電波修正時計1について、図11を参照して説明する。
なお、以下の実施形態において、前述する各実施形態と同一または同様の構成要素には同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
本実施形態は、電波受信状態として、送信局を表示する点が前記第1実施形態と相違するが、他の構成は同一である。すなわち、受信状態判別手段32は、図7に示すフローチャートにおいて、局選択S2の周波数および受信したデータのコードフォーマットによって受信している標準電波の送信局を認識する。そして、受信状態表示制御部33は、S10の受信状態表示処理において、秒針13を移動し、送信局を指示させる。例えば、送信局がJJY40kHzの場合には、図11(A)に示すように、「J40」と表示された5秒位置に秒針13を移動する。また、送信局が米国(WWVB)の場合には、図11(B)に示すように「US」と表示された15秒位置に秒針13を移動する。図示を略すが、送信局がJJY60kHzの場合には、「J60」と表示された10秒位置に秒針13を移動する。
このような本実施形態によれば、前記実施形態と同様の作用効果を奏するほか、受信した標準電波を送信している送信局を、秒針13で表示することができるので、利用者は、表示されている時刻がどの局(国)の時刻であるかを簡単に把握でき、利便性を高めることができる。例えば、日本にいる場合には、JJY40,60のいずれを受信しているかが分かれば、その電波の送信局の位置が把握できるので、より電波を受信しやすい場所などに移動して受信処理を行うこともでき、利便性を向上できる。また、アメリカに旅行した場合には、WWVBの標準電波を受信できているのか否かが判断でき、時計が指示している時刻が、現地時刻なのか日本の時刻なのかを容易に把握でき、利便性を向上できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の電波修正時計1について、図12を参照して説明する。
前記各実施形態では、電波受信中に、受信状態表示制御部33によって指針を所定位置に移動して停止することで電波受信状態を表示していた。一方、本実施形態は、運針制御部34によって指針を移動して現時刻を表示する点が各実施形態と相違する。但し、基本的な構成は同一である。
すなわち、第3実施形態の電波修正時計1は、前記第1実施形態の電波修正時計1と同等の回路構成を有し、図12に示すように同様の処理を行う。但し、第3実施形態では、S9で「Yes」と判断された後、運針制御部34により駆動パルス信号PS1,PS2を出力して指針を運針(S21)する点のみが前記各実施形態と相違する。
例えば、標準電波JJYを受信している場合、運針制御部34は、受信処理中は運針を停止するが、マーカーを取得して同期がとれた後、例えば、55秒のタイミングになったら、運針停止していた時間分の早送りモータパルスを出力して指針を動かして現時刻を指示するようにする(S21)。その後、60秒周期で標準電波を受信している期間は、55秒のタイミングになったら1分の早送りモータパルスを出力して1分毎の運針を行う(S21)。
なお、時分秒針を1つのモータで駆動している場合、運針制御部34は、1分進めるために60発分の秒モータパルスを出力し、秒針を60秒分移動し、それに連動させて分針を1分移動すればよい。なお、秒モータパルスとして32Hzのパルス信号を用いれば、60/32=1.875秒で移動を完了できるので、55秒のタイミングでパルス出力しても、57秒のタイミングでは移動を終了でき、基準マーカーの受信時にはモータを停止させることができ、前記駆動が時刻情報の受信に影響することはない。
また、秒モータと時分モータとの2つのモータで指針を駆動している場合、運針制御部34は、分針を1分ぶん移動させる時分モータパルスを出力して分針を1分移動させればよい。
なお、モータパルスの出力が停止すれば運針が停止されるので、時刻データ受信に備えることができる。
このような本実施形態によれば、前記実施形態と同様に、運針を標準電波において時刻修正に不要なデータの受信中に行っているので、秒針13や分針12の駆動が受信信号に影響を与えても、時刻修正に必要な時刻情報は、正しい情報を取得できる。従って、受信信号に基づいて正確な時刻に修正できる。
また、電波受信処理中であっても、1分毎の運針を継続できるので、利用者は秒の情報は得られないが、時分の情報に関しては正確な時刻を知ることができ、受信中、運針を停止したままの場合に比べて利便性を向上できる。
なお、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、電波受信状態として1種類の情報を表示していたが、第1および第2実施形態を組み合わせ、受信レベルと送信局との2種類の情報を表示するようにしてもよい。すなわち、「H,L,NO,J40、J60,US」の各目盛16を設けておき、受信状態表示処理(S10)において、秒針13により、受信レベルまたは送信局の一方を表示した後、一定時間後に、他方を表示するように制御してもよい。このように複数の情報を表示すれば、利用者の利便性をより高めることができる。
さらに、電波受信状態として表示する情報としては、受信レベルおよび送信局に限定されず、他の情報を表示してもよい。例えば、前記実施形態のように、3回分のデータを比較して検証する場合には、現在、取得済みのデータ数を表示するなどして、受信処理の進行状況を表示してもよい。
また、前記実施形態では、秒針13を駆動して電波受信状態を表示していたが、分針12を駆動して表示してもよい。
さらには、日車等のカレンダー表示手段を備える場合には、図13に示すように、日車100等を駆動して受信レベルを表示したり、送信局を表示するようにしてもよい。この場合には、文字板の窓部分に、受信レベルや送信局を示す文字が直接表示されるので、利用者が電波受信状態を把握しやすいという利点がある。
なお、送信局は、前記第2実施形態の3種類に限らず、ドイツや英国などの送信局も表示できるようにしてもよい。また、受信レベルは「H,L,NO」の3段階に限らず、受信可と受信不可の2段階でもよいし、4段階以上に細かく設定してもよい。
また、受信レベルの判定方法は、前記実施形態に記載のものに限らず、他の方法を用いてもよい。例えば、受信回路23のAGC回路234から出力されるAGC電圧を用いて判定してもよい。AGC電圧は入力信号レベルに対応した電圧が出力されるので、AGC電圧をCPU内蔵のA/Dコンバータ等で測定すれば、受信信号レベルを判定することができる。この方法によれば、前記実施形態の判定方法に比べて簡単なプログラムで判定できる利点がある。但し、AGC電圧を利用して判定する場合、ノイズが多い環境ではノイズが本来の信号に重畳されるので、見かけの受信レベルが大きくなってしまい、正確な判定をすることができないことがある。これに対し、前記実施形態の判定方法ではノイズの影響を排除でき、ノイズが多い環境でも正確に判定できる利点がある。
また、標準電波の受信中に、電波受信状態を指示するための駆動と、現時刻指示用の駆動とをそれぞれ行ってもよい。
例えば、標準電波のデータにおいて、通算日等のカレンダー情報も不要な場合、22秒のカレンダー情報のタイミングで、電波受信状態を指示するための駆動または1分ぶんの運針を行う現時刻指示用の駆動の一方を行い、55秒のタイミングで他方を行うことで、標準電波の1周期の間に、2つの情報を表示するようにしてもよい。
さらに、2つのモータを備えている場合に、55秒等のタイミングで、秒モータは受信状態表示のために駆動し、時分モータは時刻表示更新(1分ぶんの移動)を行って、2つの情報の表示を同時に行ってもよい。
また、2つのモータを備えている場合に、22秒のカレンダー情報の受信タイミングで、秒モータを駆動して受信状態表示を行い、51秒の曜日データの受信タイミングで時分モータを駆動して時刻表示更新(1分ぶんの移動)を行ってもよい。
さらに、前記各実施形態では、強制受信操作時のみ受信状態表示処理を行っていたが、設定されたスケジュールに基づいて受信処理を行う場合にも、受信状態表示処理を行ってもよい。
また、駆動制御回路部3やカウンタ部6等の各回路、手段は、各種論理素子等のハードウェアで構成されたものに限らず、CPU(中央処理装置)、メモリ(記憶装置)等を備えたコンピュータを時計1内に設け、このコンピュータに所定のプログラムやデータ(各記憶部に記憶されたデータ)を組み込んで各手段を実現させるように構成したものでもよい。
例えば、電波修正時計1内にCPUやメモリを配置してコンピュータとして機能できるように構成し、このメモリに所定の制御プログラムやデータをインターネット等の通信手段や、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体を介してインストールし、このインストールされたプログラムでCPU等を動作させて、受信状態判別手段32、受信状態表示制御部33等の各手段を実現させればよい。
なお、電波修正時計1に所定のプログラム等をインストールするには、その時計1にメモリカードやCD−ROM等を直接差し込んで行ってもよいし、これらの記憶媒体を読み取る機器を外付けで時計1に接続してもよい。さらには、LANケーブル、電話線等を時計1に接続して通信によってプログラム等を供給しインストールしてもよいし、アンテナ21を備えていることから無線によってプログラムを供給してインストールしてもよい。
このような記録媒体やインターネット等の通信手段で提供される制御プログラム等を電波修正時計1に組み込めば、プログラムの変更のみで前記各発明の機能を実現できるため、工場出荷時あるいは利用者が希望する制御プログラムを選択して組み込むこともできる。この場合、プログラムの変更のみで制御形式の異なる各種の電波修正時計1を製造できるため、部品の共通化等が図れ、バリエーション展開時の製造コストを大幅に低減できる。
電波修正時計としての機能、つまり計時手段、受信手段、時刻修正手段等の各構成は、前記実施形態のものに限らず、従来から知られている電波修正時計の各手段が利用できる。
また、電波修正時計1において選択できる送信局の数や具体的な国(地域)は、実施にあたって適宜設定すればよい。
また、本発明の電波修正時計1は、指針を有する時計に限らず、例えば、日車100等のカレンダー情報表示手段のみが電磁モータで駆動され、時刻は液晶等で表示される時計でもよい。また、電波修正時計1としては、腕時計や懐中時計等の携帯時計、掛時計や置時計等の設置型時計等、様々な時計に適用できる。
さらに、機械的駆動手段としては、ステップモータ等の電磁モータに限らず、圧電アクチュエータなどでもよい。特に、本発明は、駆動すると磁界などを発生して電波受信に影響を与える駆動手段を備える時計に有効である。
本発明の第1実施形態における電波修正時計の構成を示すブロック図。 第1実施形態の受信回路の構成を示すブロック図。 第1実施形態の電波修正時計を示す正面図。 第1実施形態の電波修正時計の内部構造を示す図。 長波標準電波(JJY)のタイムコードフォーマットを示す図。 前記タイムコードフォーマットの信号の種類を示す図。 第1実施形態の制御を示すフローチャート。 第1実施形態の受信レベルの検出方法の説明図。 第1実施形態の電波受信状態の表示動作を説明する図。 第1実施形態のモータ駆動の影響を説明する図。 第2実施形態の電波受信状態の表示動作を説明する図。 第3実施形態の制御を示すフローチャート。 変形例の電波受信状態の表示動作を説明する図。
符号の説明
1…電波修正時計、2…電波受信手段、3…駆動制御回路部、4…機械的駆動手段、6…カウンタ部、7…電力供給手段、11…時針、12…分針、13…秒針、14…文字盤、16…目盛、17…りゅうず(竜頭)、18,19…ボタン、21…アンテナ、22…同調回路部、22A,22B…コンデンサ、23…受信回路、24…時刻データ記憶回路部、31…パルス合成回路、32…受信状態判別手段、33…受信状態表示制御部、34…運針制御部、41…秒駆動回路、42…時分駆動回路、61…秒カウンタ回路部、62…時分カウンタ回路部、71…発電装置、72…高容量二次電源、100…日車、103…CPU、411…秒モータ、421…時分モータ、611…秒位置カウンタ、612…秒時刻カウンタ、621…時分位置カウンタ、622…時分時刻カウンタ。

Claims (14)

  1. アンテナと、このアンテナを用いて時刻情報を含む電波情報を受信する電波受信手段と、機械的駆動手段で駆動されて時刻を表示する時刻表示手段と、受信した電波情報に基づいて前記時刻表示手段を駆動する制御手段とを備える電波修正時計であって、
    前記電波受信手段は、電波修正時計が計時している時刻が設定時刻になった際に自動的に実行される自動受信処理時と、利用者が所定の操作を行った際に強制的に実行される強制受信処理時に作動され、
    前記制御手段は、自動受信処理時は時刻表示手段の駆動処理を行わず、強制受信処理が実行された場合のみ、前記電波受信手段で受信される受信信号に同期し、かつ、受信信号のうち、前記時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、前記時刻表示手段を駆動する表示駆動制御部を備えることを特徴とする電波修正時計。
  2. 請求項1に記載の電波修正時計において、
    電波受信手段での受信状態を判別する受信状態判別手段を備え、
    前記表示駆動制御部は、前記電波受信手段で受信される受信信号に同期し、かつ、受信信号のうち、前記時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、前記受信状態判別手段で判別された電波受信状態を表示させるために時刻表示手段を駆動する受信状態表示制御部を備えることを特徴とする電波修正時計。
  3. 請求項2に記載の電波修正時計において、
    前記時刻表示手段は時刻を表示する秒針または分針を有する指針を備え、
    前記受信状態表示制御部は、秒針または分針を、前記受信状態判別手段で判別された電波受信状態に基づく所定の位置に移動させて電波受信状態を表示することを特徴とする電波修正時計。
  4. 請求項2に記載の電波修正時計において、
    前記時刻表示手段はカレンダー情報を表示する日車または曜車を備え、
    前記受信状態表示制御部は、日車または曜車を、前記受信状態判別手段で判別された電波受信状態に基づく所定の位置に移動させて電波受信状態を表示することを特徴とする電波修正時計。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の電波修正時計において、
    前記受信状態表示制御部は、受信信号の信号レベルを電波受信状態として表示させることを特徴とする電波修正時計。
  6. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の電波修正時計において、
    前記受信状態表示制御部は、受信中の信号を送信している送信局を電波受信状態として表示させることを特徴とする電波修正時計。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の電波修正時計において、
    前記時刻表示手段は時刻を表示する指針を備え、
    前記表示駆動制御部は、電波受信手段の作動開始時に指針を通常運針状態から停止状態に制御する運針制御部を備えることを特徴とする電波修正時計。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の電波修正時計において、
    前記機械的駆動手段は、電磁モータを備えることを特徴とする電波修正時計。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の電波修正時計において、
    前記電波受信手段で受信される電波情報は、時刻情報およびカレンダー情報を含む標準電波であることを特徴とする電波修正時計。
  10. 請求項9に記載の電波修正時計において、
    前記表示駆動制御部は、前記電波受信手段でカレンダー情報を受信しているタイミングで、前記時刻表示手段を駆動することを特徴とする電波修正時計。
  11. アンテナと、このアンテナを用いて時刻情報を含む電波情報を受信する電波受信手段と、機械的駆動手段で駆動されて時刻を表示する時刻表示手段と、受信した電波情報に基づいて前記時刻表示手段を駆動する制御手段とを備える電波修正時計の制御方法であって、
    前記電波受信手段は、電波修正時計が計時している時刻が設定時刻になった際に自動的に実行される自動受信処理時と、利用者が所定の操作を行った際に強制的に実行される強制受信処理時に作動され、
    自動受信処理時は時刻表示手段の駆動処理を行わず、強制受信処理が実行された場合のみ、前記電波受信手段で受信される受信信号に同期し、かつ、受信信号のうち、前記時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、前記時刻表示手段を駆動することを特徴とする電波修正時計の制御方法。
  12. 請求項11に記載の電波修正時計の制御方法において、
    電波受信手段での受信状態を判別し、
    前記電波受信手段で受信される受信信号に同期し、かつ、受信信号のうち、前記時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、前記判別した電波受信状態を表示させるために時刻表示手段を駆動することを特徴とする電波修正時計の制御方法。
  13. アンテナと、このアンテナを用いて時刻情報を含む電波情報を受信する電波受信手段と、機械的駆動手段で駆動されて時刻を表示する時刻表示手段と、受信した電波情報に基づいて前記時刻表示手段を駆動する制御手段とを備える電波修正時計の制御プログラムであって、
    前記電波受信手段は、電波修正時計が計時している時刻が設定時刻になった際に自動的に実行される自動受信処理時と、利用者が所定の操作を行った際に強制的に実行される強制受信処理時に作動され、
    前記制御手段を、自動受信処理時は時刻表示手段の駆動処理を行わず、強制受信処理が実行された場合のみ、前記電波受信手段で受信される受信信号に同期し、かつ、受信信号のうち、前記時刻表示手段で必要としない情報を受信しているタイミングで、前記時刻表示手段を駆動する表示駆動制御部として機能させることを特徴とする電波修正時計の制御プログラム。
  14. 請求項13に記載の制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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