JP4653958B2 - ガイドワイヤインサータ - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドワイヤを導入するガイドワイヤインサータ(インサータ)に関するものである。
従来、カテーテル用ガイドワイヤを、導入針、カテーテルまたはシースに挿入する場合に、ガイドワイヤ(長尺物)の導入器具として、ガイドワイヤインサータが使用されている。
このガイドワイヤインサータは、湾曲した先端部を有するガイドワイヤの先端部を矯正するために用いられる。ガイドワイヤインサータは、一般に、先端部に設けられたガイドワイヤ導出口と、基端部に設けられたガイドワイヤ導入口と、両者を連通するガイドワイヤ通路とを有する筒状体で構成されている。そして、ガイドワイヤ導出口を導入針、カテーテルまたはシースの基端部に当接させた状態で、ガイドワイヤをガイドワイヤ導入口より挿入し、ガイドワイヤ通路およびガイドワイヤ導出口を介して導入針、カテーテルまたはシース内に挿入することにより使用されていた。
しかし、このようなガイドワイヤインサータでは、湾曲した先端部を有するガイドワイヤをインサータ内に挿入することが困難であった。ガイドワイヤの先端部の湾曲形状は、先端部が所定の血管部位の形状となるように形成されており、特に、先端部湾曲形状がJ型、ダブルアングル型またはアングル型などのガイドワイヤでは、それらの湾曲部を矯正しながら、インサータ内に挿入することは困難であった。
そこで、ガイドワイヤインサータの基端部(ガイドワイヤ導入口付近)にガイドワイヤを導入するための切り欠き部を設けたガイドワイヤインサータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この切欠き部は、切欠き部の溝幅がガイドワイヤインサータの長手方向に一定でかつ外壁の厚さ方向に変化する形状(横断面視でV字状をなす形状)のものである。
しかし、近年、先端部湾曲形状が前記J型のガイドワイヤにおいて、その曲率半径が極めて小さいものが使用され始めているが、このようなガイドワイヤを使用する場合、前記の基端部に切り欠き部が形成されたガイドワイヤインサータを用いて挿入しようとしても、J型の先端がうまく矯正できず、簡便にガイドワイヤインサータ内に挿入することは困難であった。
また、このようなガイドワイヤインサータでは、手技においてガイドワイヤとガイドワイヤインサータとを保持するには、両者を片手で同時に保持する必要がしばしば生じる。さらに、収納容器(ホルダーチューブ)に収納されたガイドワイヤを取り出し、ガイドワイヤインサータ内に挿入する際には、ガイドワイヤとガイドワイヤインサータの両者を同時に保持する必要があるが、これらを同時に保持することができないため、ホルダーチューブからガイドワイヤインサータのみが引き抜かれてしまうという問題があった。
特開平7−155382号公報
本発明の目的は、湾曲した先端部等を有するガイドワイヤを容易に挿入することができるとともに、ガイドワイヤガイドワイヤインサータとを片手で同時に保持することができ、操作性に優れたガイドワイヤインサータを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(14)の本発明により達成される。
(1) 湾曲した先端部を有するガイドワイヤが挿通可能な内腔を有する管状部材で構成され、前記内腔内に挿通されたガイドワイヤを導入針、カテーテルまたはシースに挿入するためのガイドワイヤインサータであって、
前記管状部材の軸方向の全長にわたって延び、該管状部材の管壁を貫通して形成され、前記ガイドワイヤを前記管状部材の前記内腔に挿通するためのスリットと、
前記管状部材の基端側の部位に前記スリットと連通するように形成され、前記内腔が開放され、内面が湾曲凹面あるいは平面をなす開放部と、
前記管状部材の基端側であって前記開放部の側方に設けられ、互いに反対方向に突出し、前記ガイドワイヤとともに片手で保持するための一対の翼状の突片とを有し、
前記スリットの基端部において、該スリットの溝幅が基端方向に向かって拡大して形成され、前記ガイドワイヤを前記スリットを介して前記内腔内に挿入するときの始点となる隙間部を有することを特徴とするガイドワイヤインサータ。
(2) 前記ガイドワイヤを前記内腔に挿通する際、前記ガイドワイヤと前記各突片とを片手で保持し、この状態で、前記開放部の前記内面に前記ガイドワイヤを前記片手の指で押し付けながら前記ガイドワイヤを先端方向へ送り出し、該送り出されたガイドワイヤを前記スリット内に割り込ませて、その挿通操作を行なう上記(1)に記載のガイドワイヤインサータ。
(3) 前記突片は、平坦な形状をなしている上記(1)または(2)に記載のガイドワイヤインサータ
(4) 前記突片は、湾曲した部分を有する形状をなしている上記(1)または(2)に記載のガイドワイヤインサータ
(5) 前記突片は、平坦な形状の部分と湾曲した形状の部分とを有する上記(1)または(2)に記載のガイドワイヤインサータ
(6) 前記突片の前記管状部材長手方向の長さは、ガイドワイヤインサータの全長の10〜50%である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ
(7) 前記開放部の前記内面に摩擦低減処理が施されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ
(8) 前記開放部の形成領域と前記突片の形成領域とが前記管状部材の長手方向において少なくとも一部重複している上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ
) 前記スリットの基端部において、該スリットの溝幅が基端方向に向かって拡大して形成され、前記開放部に連通する略V字状の隙間部を有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
10) 前記スリットは、前記管状部材の管壁の厚さ方向の少なくとも一部が密着している上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
11) 前記管状部材は、基端側から先端側に向けて外径が漸減するテーパ状をなす部分を有する上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
12) 基端部に、前記ガイドワイヤの収納容器と連結可能な連結部を有する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
13) 前記収納容器は、チューブで構成されたものであり、
前記連結部は、その横断面がC字状の形状をなし、該C字状の内径が前記収納容器の外径よりも若干小さい上記(12)に記載のガイドワイヤインサータ。
14) 前記内腔の前記開放部に開口した基端開口は、前記ガイドワイヤの導入口を形成し、該導入口の周囲は、前記管状部材の中心軸に対し傾斜した傾斜面となっている上記(1)ないし(13)のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
本発明によれば、湾曲した先端部等を有するガイドワイヤガイドワイヤインサータの内腔に容易に挿入することができるとともに、該ガイドワイヤを例えば導入針、カテーテルまたはシース等の内腔に容易かつ確実に挿入することができる。
そして、本発明によれば、ガイドワイヤガイドワイヤインサータとを片手で同時に保持することができるので、ガイドワイヤの収納容器からガイドワイヤインサータ内にガイドワイヤを移す際や、ガイドワイヤを導入針、カテーテルまたはシース等の内腔に挿入する際の操作性を向上することができる。
以下、本発明のガイドワイヤインサータについて添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のガイドワイヤインサータの実施形態を示す側面図、図2および図3は、それぞれ、図1に示すガイドワイヤインサータの縦断面図および平面図、図4は、図1中のA−A線断面図、図5は、図1中のB−B線断面図、図6は、図1中のC−C線断面図、図7〜図12は、それぞれ、図1〜図6に示すガイドワイヤインサータの使用方法の一例を示す説明図である。
図1〜図6に示すように、ガイドワイヤインサータ1は、主に、内部に医療用長尺部材であるガイドワイヤ8を挿通可能な内腔(ガイドワイヤ通路)22を有する管状部材2で構成されている。
管状部材2は、外径がほぼ一定の部分と、この部分より先端側に位置し、先端側に向けて外径が漸減するテーパ状をなすテーパ部21とを有している。このようなテーパ部21を有することにより、後述するシース等へのガイドワイヤインサータ1の挿入を容易かつ円滑に行うことができる。
なお、テーパ部21のテーパ角度は、テーパ部21の全長にわたって一定でも、途中で変化していてもよい。また、テーパ部21は、2箇所以上形成されていてもよい。
管状部材2の先端部25は、外径が他所より小さくなっている。この場合、先端部25は、先端に向かって先細り(テーパ状)となっていてもよい。この先端部25は、導入針、カテーテルまたはカテーテルのハブ、Yコネクタ等の各種コネクタ、シース等(図示せず)へ挿入され連結(接続)される部分であるとともに、ガイドワイヤ8の湾曲した先端部(先端湾曲部81)を矯正(伸ばす)する機能を担う部分でもある。先端部25が他所より細い形状、特に先細り形状となっていることにより、シース等への挿入、連結を容易かつ確実に行うことができる。
また、Yコネクタ等の内部に分岐があるような空間を有する器具に挿入、連結するために、先端部が先細り形状の細長い管状部材を別に備え、この部材の基端部が先端部25と嵌合できるようにすることも可能である。このような先端部が先細り形状の細長い管状部材を備えることにより、この部材を先端部25に嵌合して、Yコネクタ等の内部に分岐があるような器具に挿入することができるので、ガイドワイヤ8の先端湾曲部81を伸ばしたまま挿入でき、内部の分岐にガイドワイヤ8の先端湾曲部81が入り込むことが防止される。
内腔22は、横断面がほぼ円形をなしている。内腔22の先端は、管状部材2の先端に開口し、内腔22の基端は、後述する開放部5に開口している。内腔22の基端開口は、ガイドワイヤ8の導入口23を形成し、内腔22の先端開口は、ガイドワイヤ8の導出口24を形成している。この場合、導入口23および導出口24の形状としは、それぞれ、円形、または円形以外の形状、例えば楕円形、多角形等が挙げられる。
内腔22の内径は、管状部材2の全長にわたりほぼ一定でも、途中で変化する部分があってもよい。図示の構成では、内腔22の基端側の部分において、内腔22の内径が基端方向に向かって拡大(漸増)した部分を有する。これにより、ガイドワイヤ8を導入口23から内腔22内に導入する操作をより容易に行うことができる。
内腔22の内径は、ガイドワイヤ8の挿通が十分に可能な程度のものであればよい。具体的には、内腔22の最小内径は、0.4〜1.5mm程度であるのが好ましく、0.9〜1.3mm程度であるのがより好ましい。
なお、内腔22の先端部の内径(最小内径)は、用いるガイドワイヤ8の外径より若干大きい程度のものが好ましく、内腔22の内面とガイドワイヤ8の外面との間に生じる隙間ができるだけ少ないのが好ましい。これにより、ガイドワイヤ8の先端湾曲部の矯正をより適正に行うことができる。
管状部材2の構成材料としては、例えば、剛性がありながらある程度の弾性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリウレタン、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、ポリオレフィンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー等の各種熱可塑性エラストマーのうちの1種または2種以上を組み合わせたもの(ポリマーアロイ、複合材料、積層体等)が挙げられる。
このような管状部材2は、スリット3が形成されている。このスリット3は、管状部材2全長にわって管状部材2の管壁を貫通して形成されている。このスリット3は、平面視(図3)では、直線状に形成されている。
このようなスリット3を設けたことにより、ガイドワイヤ8を管状部材2の内腔22に挿入する際、スリット3が開き、この開いたスリット3を介して容易に挿入することができる。
図4に示すように、スリット3は、横断面がほぼI字状をなしている、すなわち管状部材2の管壁の内腔22側から外周面側まで、ほぼ密着しているのが好ましいが、それ以外、例えば内腔22側が密着したY字状またはV字状の態様のものでもよい。
スリット3は、管壁の厚さ方向の少なくとも一部が密着していることにより、一旦内腔22内に挿入されたガイドワイヤ8がスリット3を通って不本意に外部へ飛び出すことが防止される。
図3に示すように、スリット3の基端部には、スリット3の溝幅が基端方向に向かって徐々に拡大して形成された隙間部4を有する。この隙間部4は、平面視で略V字状(楔形)をなしており、その最大に離間した部分(隙間部4の基端)において、開放部5の開放空間と連通している。
このような隙間部4を有することにより、隙間部4にてガイドワイヤ8を内腔22内に挿入するきっかけ(始点)とすることができ、ガイドワイヤ8を内腔22に容易に挿入することができる。すなわち、まず隙間部4にガイドワイヤ8を挿入し(宛がい)、それに続いてガイドワイヤ8を内腔22に向かって押し込むことによりスリット3内に割り込ませ、スリット3を順次先端方向に向けて開いてゆき、ガイドワイヤ8を内腔22内に順次挿入してゆくことができる。
隙間部4の軸方向(管状部材2の長手方向)の長さは、特に限定されないが、5〜100mm程度であるのが好ましく、15〜50mm程度であるのがより好ましい。
ガイドワイヤインサータ1の基端部には、ガイドワイヤ8の容器であるホルダーチューブ9と連結可能な連結部6が設けられている。
この連結部6は、円筒の一部が切欠かかれた形状、すなわち横断面が略C字状の形状をなしている(図5参照)。連結部6の内側に形成された空間62には、ガイドワイヤ8が挿入される。ホルダーチューブ9は、その先端部が連結部6の空間62内に嵌入するようにして連結部6に連結され(図2および図5参照)、ホルダーチューブ9内に収納されているガイドワイヤ8が先端方向へ送り出されると、そのガイドワイヤ8は、連結部6の空間62内に挿入されてゆく。
連結部6の内径は、ホルダーチューブ9の外径よりも若干小さい内径とし、ホルダーチューブ9を連結するときには、空間62が少し広がって嵌合されるように構成されている。そして、嵌合後は、前述したように、連結部6の内径がホルダーチューブ9の外径より小さいので、連結部6とホルダーチューブ9とが確実に嵌合され、連結される。
連結部6の空間62の中心軸は、管状部材2の内腔22の中心軸とほぼ同軸となるように構成されている。これにより、連結部6の空間62から先端方向へ送り出されたガイドワイヤ8が開放部5を通過して導入口23から管状部材2の内腔22内に挿入される際、その移動を円滑に行うことができる。
なお、連結部6の形状は、図示の形状のものに限定されず、ホルダーチューブ9に連結し得るものであればいかなる形状、構造のものでもよい。
管状部材2の導入口23と連結部6との間には、管状部材2の内腔22が開放した開放部5が設けられている。この開放部5は、ガイドワイヤ8を保持するガイドワイヤ保持部を構成する。図6に示すように、開放部5の内面51は、湾曲凹面をなしているのが好ましいが、平面(平坦面)であってもよい。この内面51内に位置するガイドワイヤ8を指で押さえて内面51に対し押し付け、指の動きに応じてガイドワイヤ8を先端方向へ送り出すことあるいは基端方向へ戻すことができる。
内面51には、ガイドワイヤ8に対する摩擦抵抗を軽減する処理が施されていてもよい。これにより、ガイドワイヤ8を先端方向へ送り出す操作や基端方向へ戻す操作(先端湾曲部81の矯正の操作)の操作性が向上する。このような摩擦低減処理(摩擦低減手段)としては、例えば、内面51に微小な凹凸(エンボス)や、溝(特に、軸方向を横切るような溝)を形成する方法、内面51に例えばポリテトラフルオロエチレン(フッ素系樹脂)のような低摩擦材料の層を形成する等が挙げられる。
管状部材2の導入口23の周囲は、管状部材2の中心軸に対し所定角度傾斜した傾斜面26で構成されている。この傾斜面26と前記内面51とのなす角度α(図2参照)は、60〜170°程度であるのが好ましく、80〜135°程度であるのがより好ましい。これにより、前述したガイドワイヤ8を先端方向へ送り出す操作をより滑らかに行うことができる。
図3および図6に示すように、開放部5の側方には、ガイドワイヤインサータ1の中心軸を介して互いに反対方向に突出する一対の翼状の突片7が設けられている。
図示の構成では、各突片7は、平坦な形状をなしている。これにより、ガイドワイヤ8とガイドワイヤインサータ1の両者を片手で同時に保持することができるという利点がある。
また、突片7は、湾曲した部分を有する形状をなしているものでもよい。これにより、保持する指の形状に突片7がなじむようにすることができ、よって、より容易にガイドワイヤ8とガイドワイヤインサータ1を片手で同時に保持することができるという利点がある。
また、突片7は、平坦な形状の部分と湾曲した形状の部分の双方を有するものでもよい。これにより、湾曲した形状に術者の指の形状が合わない場合に、平坦な形状の部分でガイドワイヤ8とガイドワイヤインサータ1を片手で同時に確実に保持することができるという利点がある。
突片7の管状部材2の長手方向(軸方向)の長さLは、ガイドワイヤインサータ1の全長の10〜50%程度であるのが好ましく、20〜40%程度であるのがより好ましい。長さLがこのような範囲であると、手で把持したとき、長すぎず短すぎず、把持し易く、操作性の向上に寄与する。
各突片7の軸方向の形成領域と、開放部5の軸方向の形成領域とは、少なくとも一部が軸方向に重複しているのが好ましく、半分以上が重複しているのがより好ましく、全て重複しているのが最も好ましい。これにより、ガイドワイヤ8を先端方向へ送り出す操作や基端方向へ戻す操作(先端湾曲部81の矯正の操作)の操作性がより向上する。
開放部5、連結部6および突片7の構成材料としては、それぞれ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリウレタン、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、ポリオレフィンエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー等の各種熱可塑性エラストマーのうちの1種または2種以上を組み合わせたもの(ポリマーアロイ、複合材料、積層体等)が挙げられる。
管状部材2、開放部5、連結部6および突片7は、同一材料により一体的に形成されているのが好ましいが、異なる材料により多色成形されたものや、別部材を接着、融着等の方法により固着したものでもよい。
次に、本発明のガイドワイヤインサータの使用方法の一例について、図7〜図12を参照しつつ順次説明する。図7〜図12は、それぞれ、本発明のガイドワイヤインサータの使用方法の一例を示す断面側面図である。
図7に示すように、まず、ガイドワイヤインサータ1の連結部6にホルダーチューブ9の先端部を連結した状態で、開放部5の内面51にガイドワイヤ8を指で押し付けながらガイドワイヤ8を先端方向へ送り出す。この操作は、片手で突片7および開放部5を握りながら、その手の親指でガイドワイヤ8の送り出しを行う。
次に、図8に示すように、ガイドワイヤ8の先端湾曲部81をガイドワイヤインサータ1の先端よりも先端側に位置させた状態で、ガイドワイヤ8を隙間部4内に挿入する。
次に、ガイドワイヤ8の隙間部4内にある箇所を内腔22に向かって押し込み、ガイドワイヤ8をスリット3内に割り込ませる。これにより、スリット3は、順次先端方向に向けて開いてゆき、これに伴い、ガイドワイヤ8が内腔22内に順次挿入されてゆく(図9参照)。
上記操作を管状部材2の先端まで行うと、図10に示すように、ガイドワイヤ8は、内腔22内に挿通される。すなわち、ガイドワイヤ8は、導入口23を通過して内腔22を通り、導出口24から先端方向に突出した状態となる。このとき、ガイドワイヤ8の先端湾曲部81は、その湾曲形状を維持しながら、導出口24より先端に突出した状態となっている。
次に、図11に示すように、ガイドワイヤ8を基端方向に引くと、先端湾曲部81が内腔22内に収納され、ほぼ真っ直ぐな形状に矯正される。この操作は、片手で突片7および開放部5を握りながら、その手の親指でガイドワイヤ8を内面51に押さえ付けながら基端方向へ戻すようにして行う。
図11に示す状態を維持しつつ、ガイドワイヤインサータ1の先端部25を、例えばシース10の基端部の弁体11内に挿入し、接続する(図12参照)。そして、ガイドワイヤ8を前記と同様にして先端方向へ送り出すと、ガイドワイヤ8は、シース10内に挿入されてゆく。
前述したように、ガイドワイヤ8の先端湾曲部81の矯正が適正になされているため、先端部25のシース10等への接続作業やガイドワイヤ8のシース10内への送り込み作業を容易かつ確実に行うことができる。
以上、本発明を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意の構成と置換することができ、また、任意の構成が付加されていてもよい。
例えば、図示の実施形態では、スリットは、平面視(図3)で直線状をなしているが、これに限らず、例えば、スリットの全部または一部が湾曲または屈曲している態様や螺旋状に延びている態様のものでもよい。
本発明のガイドワイヤインサータの実施形態を示す側面図である。 図1に示すガイドワイヤインサータの縦断面図である。 図1に示すガイドワイヤインサータの平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 図1中のC−C線断面図である。 本発明のガイドワイヤインサータの使用方法の一例を示す説明図(断面側面図)である。 本発明のガイドワイヤインサータの使用方法の一例を示す説明図(断面側面図)である。 本発明のガイドワイヤインサータの使用方法の一例を示す説明図(断面側面図)である。 本発明のガイドワイヤインサータの使用方法の一例を示す説明図(断面側面図)である。 本発明のガイドワイヤインサータの使用方法の一例を示す説明図(断面側面図)である。 本発明のガイドワイヤインサータの使用方法の一例を示す説明図(部分断面平面図)である。
符号の説明
1 ガイドワイヤインサータ(長尺物導入器具)
2 管状部材
21 テーパ部
22 内腔
23 導入口
24 導出口
25 先端部
26 傾斜面
3 スリット
4 隙間部
5 開放部
51 内面
6 連結部
62 空間
7 突片
8 ガイドワイヤ
81 先端湾曲部
9 ホルダーチューブ
10 シース
11 弁体

Claims (14)

  1. 湾曲した先端部を有するガイドワイヤが挿通可能な内腔を有する管状部材で構成され、前記内腔内に挿通されたガイドワイヤを導入針、カテーテルまたはシースに挿入するためのガイドワイヤインサータであって、
    前記管状部材の軸方向の全長にわたって延び、該管状部材の管壁を貫通して形成され、前記ガイドワイヤを前記管状部材の前記内腔に挿通するためのスリットと、
    前記管状部材の基端側の部位に前記スリットと連通するように形成され、前記内腔が開放され、内面が湾曲凹面あるいは平面をなす開放部と、
    前記管状部材の基端側であって前記開放部の側方に設けられ、互いに反対方向に突出し、前記ガイドワイヤとともに片手で保持するための一対の翼状の突片とを有し、
    前記スリットの基端部において、該スリットの溝幅が基端方向に向かって拡大して形成され、前記ガイドワイヤを前記スリットを介して前記内腔内に挿入するときの始点となる隙間部を有することを特徴とするガイドワイヤインサータ。
  2. 前記ガイドワイヤを前記内腔に挿通する際、前記ガイドワイヤと前記各突片とを片手で保持し、この状態で、前記開放部の前記内面に前記ガイドワイヤを前記片手の指で押し付けながら前記ガイドワイヤを先端方向へ送り出し、該送り出されたガイドワイヤを前記スリット内に割り込ませて、その挿通操作を行なう請求項1に記載のガイドワイヤインサータ。
  3. 前記突片は、平坦な形状をなしている請求項1または2に記載のガイドワイヤインサータ。
  4. 前記突片は、湾曲した部分を有する形状をなしている請求項1または2に記載のガイドワイヤインサータ。
  5. 前記突片は、平坦な形状の部分と湾曲した形状の部分とを有する請求項1または2に記載のガイドワイヤインサータ。
  6. 前記突片の前記管状部材長手方向の長さは、ガイドワイヤインサータの全長の10〜50%である請求項1ないし5のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
  7. 前記開放部の前記内面に摩擦低減処理が施されている請求項1ないし6のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
  8. 前記開放部の形成領域と前記突片の形成領域とが前記管状部材の長手方向において少なくとも一部重複している請求項1ないし7のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
  9. 前記スリットの基端部において、該スリットの溝幅が基端方向に向かって拡大して形成され、前記開放部に連通する略V字状の隙間部を有する請求項1ないし8のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
  10. 前記スリットは、前記管状部材の管壁の厚さ方向の少なくとも一部が密着している請求項1ないし9のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
  11. 前記管状部材は、基端側から先端側に向けて外径が漸減するテーパ状をなす部分を有する請求項1ないし10のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
  12. 基端部に、前記ガイドワイヤの収納容器と連結可能な連結部を有する請求項1ないし11のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
  13. 前記収納容器は、チューブで構成されたものであり、
    前記連結部は、その横断面がC字状の形状をなし、該C字状の内径が前記収納容器の外径よりも若干小さい請求項12に記載のガイドワイヤインサータ。
  14. 前記内腔の前記開放部に開口した基端開口は、前記ガイドワイヤの導入口を形成し、該導入口の周囲は、前記管状部材の中心軸に対し傾斜した傾斜面となっている請求項1ないし13のいずれかに記載のガイドワイヤインサータ。
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