JP4652971B2 - マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法 - Google Patents

マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4652971B2
JP4652971B2 JP2005374556A JP2005374556A JP4652971B2 JP 4652971 B2 JP4652971 B2 JP 4652971B2 JP 2005374556 A JP2005374556 A JP 2005374556A JP 2005374556 A JP2005374556 A JP 2005374556A JP 4652971 B2 JP4652971 B2 JP 4652971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noodles
mass
frozen
container body
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005374556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007174920A (ja
Inventor
祈美男 村上
三恵子 多田
Original Assignee
エース食品株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エース食品株式会社 filed Critical エース食品株式会社
Priority to JP2005374556A priority Critical patent/JP4652971B2/ja
Publication of JP2007174920A publication Critical patent/JP2007174920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4652971B2 publication Critical patent/JP4652971B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Noodles (AREA)

Description

本発明は、電子レンジ等によるマイクロウェーブで解凍・加熱(調理)するのに適した冷凍麺類の製造方法に関する。
従来、電子レンジ解凍用冷凍麺類の解凍法としては、マイクロウェーブ照射の際に生じる麺のガミー(ゴム状)状態や冷凍麺塊の角部分等の焼けコゲ等の加熱ムラを防止する目的から、冷凍後の麺に、表面全体に水を噴霧する方法、増粘剤類等を薄めて噴霧する方法、または冷凍前に茹上げた麺に油を全体に混ぜて凍結する方法等が行なわれている。
また、これらの改良方法として、麺塊中央部に凹部を形成せしめて冷凍した後、該冷凍麺塊の表面に水を付着させて再冷凍する電子レンジ解凍用冷凍茹麺の製造方法(特許文献1参照)や、常法よりも茹で時間を短くしてシンを残した状態に茹で上げた麺塊を急速凍結した後、増粘剤含有溶液を麺に付着させて更に急速凍結する電子レンジ解凍用冷凍麺の製造方法(特許文献2参照)等が提案されている。
しかし、これらの従来のいずれの方法も、解凍時間は考慮されておらず、逆に長くなるというマイナス面も有り、また麺の凍結形状(長方形型)によっては、皿に盛り付けなおす必要が有るという手間もかかり、また麺どうしのほぐれについても満足なものとはいえなかった。
特公平6−24476号公報 特許第2846561号公報
従って、本発明の目的は、マイクロウェーブ(電子レンジ)で解凍・調理(加熱)した際に、焼けこげが生じたり、麺の外周部が乾燥したり、麺がガミー状になることがなく、食感に優れた麺類が得られ、且つ麺どうしのほぐれもよく、また解凍後のハンドリングの手間がかからず、しかも解凍時間も短い、冷凍麺類の製造方法を提供することにある。
本発明者等は、上記目的を達成すべく種々検討を行なった結果、麺の表面に付着させる液状物として、特定の乳化油(例えば「水+油+カゼインナトリム+グアーガム」を高速ミキサーにて混合・乳化したもの)を用い、且つ冷凍後の麺塊が特定の形状となるように整形して冷凍した後に、該麺塊の表面に水または水性液体を付着させることにより、従来の電子レンジ解凍用冷凍麺類よりも、麺のほぐれが格段によくなり、麺の外周の部分が乾燥またはガミー状になるのを防止することができ、更に、解凍時、調理皿に冷凍麺をそのまま乗せて解凍させるだけで、解凍後の麺が皿にきれいに自然に盛り付けられ、ソースを上からかければ盛り付ける手間もいらずそのまま提供が可能となることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、茹で上げまたは蒸し上げた麺類に、水、油脂、タンパク質および/またはその加水分解物、および増粘多糖類を混合・乳化して得られる乳化油を添加して、該麺類の表面を該乳化油で被覆し、次いで、当該麺類を、冷凍後の麺塊が中央部に凹部を形成するように整形して冷凍し、該冷凍中または該冷凍後に、当該麺類の表面に水または水性液体を付着させ、さらに冷凍して、当該麺類の表面に水または水性液体の凍結層を形成させることを特徴とする、マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明によれば、マイクロウェーブ(電子レンジ)で解凍・調理(加熱)した際に、焼けこげが生じたり、麺の外周部が乾燥したり、麺がガミー状になることがなく、食感に優れたマイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類が得られる。また、このマイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類は、従来の電子レンジ解凍用冷凍麺類よりも、麺のほぐれが格段によく、また解凍時、調理皿に麺をそのまま乗せて解凍させるだけで、解凍後の麺が皿にきれいに自然に盛り付けられソースを上からかければ盛り付ける手間もいらずそのまま提供が可能となるため、解凍後のハンドリングの手間がかからず、しかも解凍時間も短い。
以下、本発明のマイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法について詳しく説明する。
本発明において、冷凍すべき麺類としては、制限されるものではないが、好ましい麺類としてはスパゲティー、焼きそば、焼きうどん等が挙げられ、特にスパゲティーが好ましい。
これらの麺類は、製法に制限されるものではなく、常法により製造されたものを用いることができる。また、これらの麺類の茹で上げ処理または蒸し上げ処理も、麺類の種類に応じて常法により行えばよく、例えばスパゲティーの場合、茹で歩留まり215〜250%に茹で上げるとよい。
また、本発明で用いられる乳化油としては、水100質量部に対して、油脂50〜200質量部、好ましくは90〜120質量部、タンパク質および/またはその加水分解物1〜10質量部、好ましくは1〜6質量部、および増粘多糖類0.1〜1.0質量部、好ましくは0.1〜0.6質量部を混合・乳化して得られるものが好ましい。
上記乳化油に用いられる油脂としては、食用油であればよいが、好ましい油脂としては、例えば、大豆油、なたね油、サフラワー油、オリーブ油、綿実油、トウモロコシ油、パーム油、米ぬか油、小麦胚芽油、ヒマワリ油、ベニバナ油、落花生油等の植物油、ラード、牛脂、バター、魚油、EPA、DHA、各種水素添加油、マーガリン、ショートニング等が挙げられ、中でも植物油がより好ましい。
上記乳化油に用いられるタンパク質としては、食品素材として摂取しうる任意のタンパク質、例えば、小麦、大麦、米、トウモロコシ、大豆、小豆等由来の植物性タンパク質または牛乳、卵、魚、肉等由来の動物性タンパク質であればいずれでもよい。具体的には、牛乳に含まれるカゼインまたはその塩、ラクトグロブリン、ラクトアルブミン、ラクトフェリン、ゼラチン、コラーゲンや、小麦タンパクやこれに含まれるグルテン、アルブミン、大豆タンパクやトウモロコシに含まれるゼイン、卵に含まれるオボアルブミン、オボトランスフェリン等が挙げられる。また、これらのタンパク質に富む食品素材、例えば牛乳や乳清、豆乳等を用いることもでき、さらに、これらのタンパク質の加水分解物も用いることができる。これらのタンパク質(タンパク質に富む食品素材を含む)およびその加水分解物は単独で使用しても、また2種以上を併用してもよい。
上記乳化油に用いられる増粘多糖類としては、ペクチン、アラビアガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、寒天、タマリンドシードガム、サイリュームシードガム、タラガム、ファーセレラン、カルボキシメチルセルロース等が挙げられ、このうちの1種または2種以上を適宜選択することができるが、時間が経過しても粘度が低下しないもの(例えばローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム)が好ましい。
上記乳化油の調製方法としては、特に制限されるものでなく、上記の油脂、タンパク質および/またはその加水分解物、および増粘多糖類と、水とを、この種の乳化油の調製方法と同様の方法により混合・乳化すればよい。
茹で上げまたは蒸し上げた麺類の表面への上記乳化油の被覆方法としては、麺類の表面に乳化油を均一に被覆できる方法が好ましく、例えば、麺類に乳化油を添加・混合する方法、麺類を乳化油の中に浸漬する方法、スプレー等により乳化油を麺類に噴霧する方法等が挙げられる。
上記乳化油の被覆量は、茹で上げまたは蒸し上げた麺類の質量に対して、0.5〜5質量%の範囲が好ましく、より好ましくは1〜4質量%の範囲である。乳化油の量がこれより少ないと、麺のほぐれ効果が低く、また麺がガミー状になりやすく、逆に多い場合には、麺のほぐれは良いが、解凍時間が長くなり、また乳化油が皿の底に残り、品質的に食感のばらつきが出やすくなる。
本発明では、このように表面を乳化油で被覆した麺類を、冷凍後の麺塊が中央部に凹部を形成するように整形して冷凍する。
上記麺類の整形は、冷凍後の麺塊が略椀形状、略丸型深皿形状または略コップ形状となるように行うことが好ましく、特に略丸型深皿形状となるように行うことが好ましい。
このような形状の麺塊を得るための麺類の整形方法としては、例えば、内底部の中央に***部が設けられた容器体を用いる方法が簡単で好ましい。該容器体の***部を、所望する形状の麺塊の凹部に対応する形状(例えば略逆椀形状、略円錐台形状、略逆コップ形状または略円柱形状)とし、この容器体に、表面を乳化油で被覆した麺類を、該容器体の***部が当該麺類で被覆されるように収納して冷凍することにより、所望形状の麺塊を容易に得ることができる。また、このような容器体を用いて麺類を整形することにより、マイクロウェーブで解凍・調理した際に、麺の中心と外周とで温度ムラが少なく、且つそのまま解凍させるだけで、解凍後の麺がきれいに自然に盛り付けられた状態となる麺塊が容易に得られる等の利点がある。
上記容器体としては、例えば、図1および図2に示すように、容器体1の内底部2の中央に設けられた***部3が、頂部が平坦面3aである略円錐台形状であるものが挙げられる。容器体1自体の形状は、丸型、方形型のいずれでもよいが、図1および図2に示すような丸型が好ましい。
また、容器体1の***部3の底面3bと頂部平坦面3aとの面積比(3b:3a)は、好ましくは1:0.1〜0.4の範囲であり、***部3の高さhは、容器体の大きさ、容器体に収納すべき麺類の量等により異なるが、通常は容器体1の高さHに対して、好ましくはh/H=1/1.1〜1/3の範囲、より好ましくは1/1.2〜1/2の範囲である。
この図1および図2に示す容器体1を用いることにより、略丸型深皿形状の麺塊を容易に得ることができる。
麺塊の形状を略椀形状とする場合には、略逆椀形状の***部が設けられた容器体を用いればよく、また麺塊の形状を略コップ形状とする場合には、略逆コップ形状の***部が設けられた容器体を用いればよい。これら容器体の***部の高さおよび***部の底面と頂部平坦面との面積比は、上記容器体1と同じ範囲とするのが好ましい。
尚、図3(a)および(b)に略丸型深皿形状の麺塊の一例の斜視図およびその断面図を、図4(a)および(b)に略椀形状の麺塊の一例の斜視図およびその断面図を、図5(a)および(b)に略コップ形状の麺塊の一例の斜視図およびその断面図を、それぞれ示すが、麺塊の形状は、これら図示したものに限定されるものではなく、要は麺塊の中央部に凹部が形成されていればよい。
麺塊の大きさは、麺量および麺の種類等により異なるが、例えば一般的なスパゲティーの一人前の麺量である200〜250g量のスパゲティーの場合、麺塊の厚み(図3〜図5中のd)は、通常は5〜40mmであるが、10〜20mmとするのが好ましく、また麺塊の高さ(図3〜図5中のh’)および凹部開口径(図3〜図5中のw)はそれぞれh’=40〜75mm程度、w=75〜120mm程度とするとよい。
上記麺類の冷凍は、後述する再冷凍を含め、急速冷凍でも緩慢冷凍でもよいが、好ましくは急速冷凍である。
また、本発明では、上記の表面を乳化油で被覆した麺類の冷凍中または冷凍後に、該麺類(麺塊)の表面に水または水性液体を付着させ、再冷凍する。
上記水性液体としては、糖液、食塩水、調味液、スープ類等が挙げられ、これら水性液体の固形分濃度は1質量%以下であるのが好ましい。
上記の水または水性液体の付着量は、茹で上げまたは蒸し上げた麺類の質量に対して、好ましくは1〜10質量%の範囲であり、より好ましくは1.5〜7質量%の範囲である。水または水性液体の量がこれより少ないと、麺のほぐれに影響し、麺の外周部が乾燥またはガミー状になりやすくなり、逆に多い場合には、部分的に麺に多く吸着し、食感にばらつきが生じやすくなる。
上記の水または水性液体の付着方法としては、特に制限されるものではないが、スプレー等により水または水性液体を麺類に噴霧する方法が好ましい。
上記の水または水性液体は、麺塊のいずれか片面のみに付着させてもよく、麺塊の全面に付着させてもよい。
上記の水または水性液体の付着後、再冷凍することにより、麺類(麺塊)の表面に水または水性液体の凍結層が形成される。
再冷凍後、冷凍麺類は、上記容器体中で冷凍保存してもよいが、当該容器体から取り出し、別の容器に収納してもよい。
以上のようにして得られる本発明に係る冷凍麺類は、電子レンジで解凍する際、電子レンジ内に冷凍麺類を凹部が下向きに置いてもよく、凹部が上向きに置いてもよい。凹部が上向きに置いた方が、温度ムラが少なくなる傾向にあり、凹部が下向きに置いた方が、解凍後の麺がそのままで調理皿にきれいに自然に盛り付けられた状態になる。
次に本発明をさらに具体的に説明するために実施例を挙げるが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1
乾燥スパゲッティーを通常通り茹で上げた後に水洗して冷却し、歩留まりを230%に調整する。次いで、このスッパゲッティー200gに対して、予め高速ミキサーにて乳化調製しておいた乳化油〔水100質量部(49. 2%)、なたね油100質量部(49. 2%),カゼインナトリウム3質量部(1. 5%)およびグアーガム0. 3質量部(0. 15%)からなるもの〕4g(スッパゲッティーの質量に対して2質量%)を添加・混合して、スッパゲッティーの表面を乳化油で被覆する。この乳化油で表面が被覆されたスッパゲッティを、図1および図2に示す形状の容器体1に、該容器体の***部3が当該スッパゲッティで覆いかくされるように収納して、冷凍する。冷凍後、容器体1に収納されたままのスッパゲッティー(麺塊)の上面(片面)に水を5g(スッパゲッティーの質量に対して2. 5質量%)噴霧し付着させる。これを冷凍庫に入れて再冷凍し、麺塊の表面に氷の層を有する冷凍スッパゲッティーを得る。
尚、上記容器体1の大きさは次の通りである。
容器体1の開口径:142mm、容器体1の底面径:128mm、容器体1の高さH:65mm、***部3の底面3bの径:108mm、***部3の頂部平坦面3aの径:60mm、***部3の高さh:40mm。
上記冷凍スッパゲッティーを冷凍庫に10日間保管後、冷凍庫より取り出し、凹部を上向きにして皿に乗せ、電子レンジにて1400Wで70秒間解凍調理した。この時のスッパゲッティーの品温は平均90℃であった。解凍調理したスッパゲッティーにソースをかけて評価を行なった。評価は、温度ムラおよび麺の状態(ガミー状態、ほぐれ)について、下記評価基準に従って8名のパネラーに採点させた。その評価結果(8名のパネラーの平均点)を表1に示す。
比較例1
乾燥スパゲティーを実施例1と同様に茹で上げて、乳化油のかわりになたね油をスパゲティー200gに対して通常使用されている量の1.2gを混ぜ合わせて、通常角型容器(178mm×110mm×高さ45mm)に入れて冷凍した。得られた冷凍スッパゲッティーを、実施例1と同様に、冷凍保管後、電子レンジにて1400Wで解凍調理し、これにソースをかけて評価を行なった。その評価結果を表1に示す。
比較例2
乾燥スパゲティーを実施例1と同様に茹で上げて水洗い冷却後、比較例1と同様の通常角型容器に入れて冷凍した。冷凍後、スパゲティー(麺塊)を容器から取り出し、スパゲティーに対して7質量%の水を全体に噴霧し、再冷凍した。得られた冷凍スッパゲッティーを、実施例1と同様に、冷凍保管後、電子レンジにて1400Wで解凍調理し、これにソースをかけて評価を行なった。その評価結果を表1に示す。
比較例3
乾燥スパゲティーを実施例1と同様に茹で上げた後、スパゲティー200gに対して実施例1で用いた乳化油4gを混ぜ合わせた。これを比較例1と同様の通常角型容器に入れて冷凍した。次いで、スパゲティー200gに対して水をスッパゲッティー(麺塊)の上面(片面)に5g噴霧し付着させ、再冷凍した。得られた冷凍スッパゲッティーを、実施例1と同様に、冷凍保管後、電子レンジにて1400Wで解凍調理し、これにソースをかけて評価を行なった。その評価結果を表1に示す。
比較例4
乾燥スパゲティーを実施例1と同様に茹で上げた後、スパゲティー200gに対して実施例1で用いた乳化油4gを混ぜ合わせた。これを比較例1と同様の通常角型容器に入れて冷凍した。得られた冷凍スッパゲッティーを、実施例1と同様に、冷凍保管後、電子レンジにて1400Wで解凍調理し、これにソースをかけて評価を行なった。その評価結果を表1に示す。
Figure 0004652971
評価基準
温度ムラ 5:麺の中心、外周共に温度ムラなく均一で非常に良い
4:麺の中心、外周共に温度ムラ少なく良好
3:麺の中心、外周共に温度ムラやや出る
2:麺の中心、外周共に温度ムラやや大きい
1:麺の中心、外周共に温度ムラ大きい
ガミー状態 5:ガミー状態がなく非常に良好
4:ガミー状態がなく特に問題なく良好
3:麺の角、飛び出し部分にガミー状態が若干見られる
2:麺の角、飛び出し部分にガミー状態がかなり見られ、やや劣る
1:麺の角、飛び出し部分にガミー状態が多く劣る
ほぐれ 5:麺どうし非常にほぐれやすく良好
4:麺どうしほぐれやすく良好
3:麺どうしややほぐれやすい
2:麺どうしややほぐれにくくやや劣る
1:麺どうしほぐれにくく劣る
実施例2〜5
容器体1の代わりに、***部が略逆椀形状であって、表2に示す大きさの丸型容器体を用いた以外は、実施例1と同様にして、冷凍スッパゲッティーをそれぞれ得た。得られた各冷凍スッパゲッティーを、実施例1と同様に、冷凍保管後、電子レンジにて1400Wで解凍調理し、これにソースをかけて評価を行なった。その結果、いずれのスッパゲッティーも、実施例1のスッパゲッティーと同様に、麺の中心と外周とで温度ムラが少なく、ガミー状態になることがなく、且つ麺どうしのほぐれもよいとの評価が得られた。
Figure 0004652971
実施例6〜7
表3に示す配合組成の乳化油を用いた以外は、実施例1と同様にして、冷凍スッパゲッティーをそれぞれ得た。得られた各冷凍スッパゲッティーを、実施例1と同様に、冷凍保管後、電子レンジにて1400Wで解凍調理し、これにソースをかけて評価を行なった。その結果、いずれのスッパゲッティーも、実施例1のスッパゲッティーと同様に、麺の中心と外周とで温度ムラが少なく、ガミー状態になることがなく、且つ麺どうしのほぐれもよいとの評価が得られた。
Figure 0004652971
本発明で麺類の成形に用いられる容器体の好ましい一例を示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明における略丸型深皿形状の麺塊の一例を示す図で、図3(a)はその斜視図であり、図3(b)はその断面図である。 本発明における略椀形状の麺塊の一例を示す図で、図4(a)はその斜視図であり、図4(b)はその断面図である。 本発明における略コップ形状の麺塊の一例を示す図で、図5(a)はその斜視図であり、図5(b)はその断面図である。
符号の説明
1 容器体
2 内底部
3 ***部
3a ***部の頂部平坦面
3b ***部の底面
4 麺塊

Claims (7)

  1. 茹で上げまたは蒸し上げた麺類に、水、油脂、タンパク質および/またはその加水分解物、および増粘多糖類を混合・乳化して得られる乳化油を添加して、該麺類の表面を該乳化油で被覆し、次いで、当該麺類を、冷凍後の麺塊が中央部に凹部を形成するように整形して冷凍し、該冷凍中または該冷凍後に、当該麺類の表面に水または水性液体を付着させ、さらに冷凍して、当該麺類の表面に水または水性液体の凍結層を形成させることを特徴とする、マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法。
  2. 乳化油の被覆量が、茹で上げまたは蒸し上げた麺類の質量に対して、0.5〜5質量%の範囲であり、乳化油が、水100質量部に対して、油脂50〜200質量部、タンパク質および/またはその加水分解物1〜10質量部、および増粘多糖類0.1〜1.0質量部を混合・乳化して得られるものである、請求項1記載のマイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法。
  3. 水または水性液体の付着量が、茹で上げまたは蒸し上げた麺類の質量に対して、1〜10質量%の範囲である、請求項1または2記載のマイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法。
  4. 中央部に凹部が形成された麺塊が、略椀形状、略丸型深皿形状または略コップ形状である、請求項1〜3のいずれかに記載のマイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法。
  5. 表面を乳化油で被覆された麺類を、内底部の中央に略逆椀形状、略円錐台形状、略逆コップ形状または略円柱形状の***部が設けられた容器体であって、***部の高さhが容器体の高さHに対してh/H=1/1.1〜1/3の範囲である容器体に、該容器体の***部が当該麺類で被覆されるように収納することにより、当該麺類を、冷凍後の麺塊が中央部に凹部を形成するように整形する、請求項1〜4のいずれかに記載のマイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法。
  6. ***部が、頂部が平坦面である略円錐台形状、略逆コップ形状または略円柱形状であって、該***部の底面と頂部平坦面との面積比が1:0.1〜0.4の範囲である、請求項5記載のマイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の方法で製造されるマイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類。
JP2005374556A 2005-12-27 2005-12-27 マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法 Active JP4652971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005374556A JP4652971B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005374556A JP4652971B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007174920A JP2007174920A (ja) 2007-07-12
JP4652971B2 true JP4652971B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=38300740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005374556A Active JP4652971B2 (ja) 2005-12-27 2005-12-27 マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4652971B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009054100A1 (ja) * 2007-10-26 2009-04-30 Nisshin Foods Inc. 冷凍麺類、その冷凍麺類の製造方法、及び冷凍やけ防止用コーティング液
JP4958937B2 (ja) * 2009-04-16 2012-06-20 日本製粉株式会社 電子レンジ解凍調理麺用高油分乳化油脂組成物及びその製造方法並びにこれを使用した電子レンジ解凍調理麺用ソース及び電子レンジ解凍調理麺
JP6012282B2 (ja) * 2011-06-17 2016-10-25 日清食品冷凍株式会社 電子レンジ・鍋調理兼用冷凍麺類およびその製造方法
JP5794857B2 (ja) * 2011-08-10 2015-10-14 株式会社日清製粉グループ本社 冷凍麺の冷凍焼け防止剤
CN103416667A (zh) * 2012-05-15 2013-12-04 日清富滋株式会社 冷冻面类的制造方法和冻伤防止用组合物
RU2628281C2 (ru) 2012-05-15 2017-08-15 Ниссин Фудз Инк. Замороженная лапша и способ ее получения
JP2014064482A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Tablemark Co Ltd 電子レンジによる調理に適した形状の冷凍麺塊
JP6413143B2 (ja) * 2014-06-16 2018-10-31 日本製粉株式会社 電子レンジ解凍・加熱食品用組成物
JPWO2019049859A1 (ja) * 2017-09-07 2020-10-15 日清フーズ株式会社 調理済み冷凍麺類の製造方法
CN111134279B (zh) * 2018-11-06 2023-01-31 白象食品股份有限公司 一种包芯结构的非油炸方便面及其制备方法
JP7126640B1 (ja) * 2021-03-30 2022-08-26 株式会社日清製粉ウェルナ 冷凍麺類の製造方法
WO2022210815A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 株式会社日清製粉ウェルナ 冷凍麺類の製造方法
WO2023243442A1 (ja) * 2022-06-13 2023-12-21 日清オイリオグループ株式会社 レンジ焼け防止剤、食品のレンジ焼け防止方法、冷凍食品の製造方法、及び電子レンジ加熱用澱粉含有食品の製造方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6255049A (ja) * 1985-09-05 1987-03-10 Nisshin Flour Milling Co Ltd 冷凍茹麺
JPH05252879A (ja) * 1992-02-27 1993-10-05 Katayama Chem Works Co Ltd 食品用品質改良剤
JPH0624476B2 (ja) * 1985-08-27 1994-04-06 日清製粉株式会社 電子レンジ解凍に適する冷凍茹麺の製造方法
JPH09308449A (ja) * 1996-05-20 1997-12-02 Nippon Flour Mills Co Ltd 冷凍蒸し麺及びその製造方法
JPH10229839A (ja) * 1996-12-19 1998-09-02 Tsutomu Kamikura 加熱処理済冷凍麺及びその製造方法
JP2846561B2 (ja) * 1993-09-30 1999-01-13 ハウス食品株式会社 冷凍麺の製造方法
JPH1146718A (ja) * 1997-08-07 1999-02-23 Asahi Chem Ind Co Ltd 調味料組成物
JP2000032938A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Showa Sangyo Co Ltd 冷凍パスタの製造方法
JP2000157190A (ja) * 1998-11-26 2000-06-13 Taiyo Kagaku Co Ltd 麺の品質改良剤と麺の製造方法
JP2002253153A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Fuji Venture Link Kk 冷凍麺
JP2005278406A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Musashino Chemical Laboratory Ltd 穀類用ほぐれ向上剤および該ほぐれ向上剤を添加した穀類加工食品

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0624476B2 (ja) * 1985-08-27 1994-04-06 日清製粉株式会社 電子レンジ解凍に適する冷凍茹麺の製造方法
JPS6255049A (ja) * 1985-09-05 1987-03-10 Nisshin Flour Milling Co Ltd 冷凍茹麺
JPH05252879A (ja) * 1992-02-27 1993-10-05 Katayama Chem Works Co Ltd 食品用品質改良剤
JP2846561B2 (ja) * 1993-09-30 1999-01-13 ハウス食品株式会社 冷凍麺の製造方法
JPH09308449A (ja) * 1996-05-20 1997-12-02 Nippon Flour Mills Co Ltd 冷凍蒸し麺及びその製造方法
JPH10229839A (ja) * 1996-12-19 1998-09-02 Tsutomu Kamikura 加熱処理済冷凍麺及びその製造方法
JPH1146718A (ja) * 1997-08-07 1999-02-23 Asahi Chem Ind Co Ltd 調味料組成物
JP2000032938A (ja) * 1998-07-17 2000-02-02 Showa Sangyo Co Ltd 冷凍パスタの製造方法
JP2000157190A (ja) * 1998-11-26 2000-06-13 Taiyo Kagaku Co Ltd 麺の品質改良剤と麺の製造方法
JP2002253153A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Fuji Venture Link Kk 冷凍麺
JP2005278406A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Musashino Chemical Laboratory Ltd 穀類用ほぐれ向上剤および該ほぐれ向上剤を添加した穀類加工食品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007174920A (ja) 2007-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4652971B2 (ja) マイクロウェーブ解凍・加熱用冷凍麺類の製造方法
JPWO2009122900A1 (ja) ベーカリー食品用ミックス
JP6768178B1 (ja) 油ちょう用冷凍食品の製造方法及び油ちょう用冷凍食品
KR20150056155A (ko) 냉동 김말이 제조방법
JP4519092B2 (ja) フライドベーカリー及びその製造方法並びに該フライドベーカリーを製造するための生地
JP4384121B2 (ja) パン粉付けフライ食品の製造方法
WO2020004632A1 (ja) 冷凍餃子及びその製造方法
JP5072735B2 (ja) 色むらの低減された焼き餃子
CN106035480A (zh) 一种可冷冻保藏的鱼蛋糕及其加工方法
JP4439329B2 (ja) シュー生地、及びシュー菓子の製造方法
JP2005278503A (ja) ソース被覆冷凍惣菜
JP4214637B2 (ja) ***型食品及びその製造方法
JP2715100B2 (ja) オードブル用冷凍調理パンとその製造法
JP2004073078A (ja) フライ用ブレダー
TW436265B (en) Pizza crust, pizza and production thereof
JP2011229446A (ja) カラメル化用トッピング材組成物
JPH0435137B2 (ja)
JP6979932B2 (ja) イーストドーナツの製造方法
JP5858604B2 (ja) 複合菓子生地
JP2010227038A (ja) シュー生地及びシュー皮の製造法
JP6886572B2 (ja) 乾燥卵具材の製造方法
KR101799375B1 (ko) 밥, 익힌 죽, 또는 익힌 면을 이용한 와플 및 그 제조방법
US4814194A (en) Process for preparing a food product having a food content and a dough for enveloping the food content
JP2023125805A (ja) 冷蔵又は冷凍炒め麺類の製造方法
JPH01141559A (ja) 膨化食品生地

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4652971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250