JP4652946B2 - 反射型マスクブランク用基板の製造方法、反射型マスクブランクの製造方法、及び反射型マスクの製造方法 - Google Patents

反射型マスクブランク用基板の製造方法、反射型マスクブランクの製造方法、及び反射型マスクの製造方法 Download PDF

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本発明は、極端紫外光などの短波長域の露光光を使用するリソグラフィー法において好ましく用いられる反射型マスクブランク用基板の製造方法、該基板を用いた反射型マスクブランク及び反射型マスクの製造方法に関する。
近年、半導体産業において、半導体デバイスの高集積化に伴い、従来の紫外光を用いたフォトリソグラフィー法の転写限界を上回る微細パターンが必要とされている。このような微細パターンの転写を可能とするため、より波長の短い極端紫外光(Extreme Ultra Violet;以下、EUV光と呼ぶ。)を用いた露光技術であるEUVリソグラフィーが有望視されている。なお、ここで、EUV光とは、軟X線領域又は真空紫外線領域の波長帯の光を指し、具体的には波長が0.2〜100nm程度の光のことである。このEUVリソグラフィーにおいて用いられる露光用マスクとしては、例えば特許文献1に記載されたような反射型マスクが提案されている。
このような反射型マスクは、基板上に露光光であるEUV光を反射する多層反射膜を有し、更に、多層反射膜上にEUV光を吸収する吸収体膜がパターン状に設けられた構造をしている。このような反射型マスクを搭載した露光機(パターン転写装置)を用いてパターン転写を行なうと、反射型マスクに入射した露光光は、吸収体膜パターンのある部分では吸収され、吸収体膜パターンのない部分では多層反射膜により反射された光が反射光学系を通して半導体基板(レジスト付きシリコンウエハ)上に転写される。
上記多層反射膜としては、相対的に屈折率の高い物質と相対的に屈折率の低い物質が、数nmオーダーで交互に積層された多層膜が通常使用される。例えば、13〜14nmのEUV光に対する反射率の高いものとして、SiとMoの薄膜を交互に積層した多層膜が知られている。
多層反射膜は、基板上に、例えば、イオンビームスパッタ法により形成することができる。MoとSiを含む場合、SiターゲットとMoターゲットを用いて交互にスパッタし、30〜60周期程度、好ましくは40周期程度積層する。
EUV露光は紫外線露光よりも解像性に優れるため、極めて微細なパターンの形成に好適である。そのため、EUV露光用フォトマスクで問題となる欠陥の大きさは、紫外線露光用フォトマスクの場合よりも極めて小さくなる。例えば、ハーフピッチ45nmノードで問題となる最小欠陥サイズは30nm程度と極めて小さい値が予想されている。
EUV露光用フォトマスクは反射型マスクであるため、吸収体膜の欠陥だけでなく、吸収体膜パターン形成後に露出した多層反射膜の反射率変化も欠陥として転写される。多層反射膜の反射率変化は、積層膜の部分的な欠陥、積層膜の一部に混入した異物、基板上の欠陥が原因となることが多い。特に基板上の欠陥については、その製造プロセスにおいて、形状加工、研磨、検査等の各工程を経ているため、欠陥の形態や組成が多様であり、制御が難しい。
ところで、EUV用マスクブランクの基板は、低欠陥と同時に高平滑であることも要求される。EUV光に対する反射率をより高めるためには、多層反射膜の表面粗さを小さくする必要があるが、多層反射膜の表面粗さは基板の表面粗さに大きく依存するからである。特にEUV光と同じ程度の空間周波数を有する表面粗さは、反射光のフレアの原因となり、反射率の低下や露光機(パターン転写装置)の解像性低下という問題を生じる。
したがって、基板の表面粗さに対する要求は厳しく、例えば二乗平均平方根粗さ(Rms)で0.15nm以下、さらには0.10nm以下であることが望ましいとされている。
上記基板としては通常ガラス基板が用いられるが、このようなガラス基板に発生する欠陥は、研磨工程で発生する傷やピット、研磨剤の残り、検査や輸送の際の保持による異物付着や作業環境に存在する異物付着によるものが代表的である。基板上に多層反射膜を形成する前に、基板洗浄を行うことにより、基板上に存在する異物をある程度除去することは可能であるが、この洗浄には基板を僅かに溶かす(浸食する)性質を有する薬液を用いるため、研磨工程で鏡面に研磨された基板主表面の表面粗さを大きくしてしまう(主表面を粗くする)という問題がある。
尚、基板の表面粗さを小さくする手段として、例えば特許文献2に記載されているイオンビーム加工処理を用いることが考えられる。
特開平8−213303号公報 特開2004−228563号公報
しかしながら、本発明者の検討によると、基板の表面粗さを小さくする手段として、上記特許文献2に記載されたようなイオンビーム加工処理を用いた場合、以下のような問題点があることが判明した。
すなわち、基板に対する適切なイオンビームの入射角度を選択しないと、イオンビーム加工処理により基板の表面粗さがかえって大きくなる場合がある。たとえば、基板面に対して小さい入射角度でイオンビームを入射させた場合、及び基板面に対して垂直方向からイオンビームを入射させた場合には、イオンビーム処理後の基板の表面粗さがイオンビーム処理前の基板の表面粗さよりも大きくなってしまう。前述したように、EUV用マスクブランクに用いる基板は、低欠陥で高平滑であることが要求されるため、多層反射膜を形成する前の基板主表面の表面粗さは十分に低減されることが重要である。
そこで、本発明の目的は、第1に、低欠陥で、表面平滑性が高く、多層反射膜を形成した場合の露光光反射率を高められる反射型マスクブランク用基板を提供することであり、第2に、この反射型マスクブランク用基板を用いて、低欠陥で、多層反射膜の露光光反射率を高めた高品質の反射型マスクブランクを提供することであり、第3に、この反射型マスクブランクを用いて、マスクの反射面での表面欠陥に起因するパターン欠陥の無い、露光光反射率を高めた、パターン転写性に優れた高品質の反射型マスクを提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の構成を有する。
(構成1)ガラスを主成分とする透光性基板の主表面を所定の表面粗さとなるように研磨し、しかる後、イオンビームが前記透光性基板の主表面に対して入射角度20度以上90度未満で入射するように配置し、且つ、前記透光性基板を回転させながら、イオンビーム照射を行うことを特徴とする反射型マスクブランク用基板の製造方法である。
構成1にあるように、上記透光性基板の主表面を所定の研磨をした後、イオンビームが透光性基板の主表面に対して入射角度20度以上90度未満で入射するように配置し、且つ、透光性基板を回転させながら、イオンビーム照射を行うことにより、イオンビーム照射後の基板主表面の表面粗さをイオンビーム照射前の基板主表面の表面粗さよりも小さくすることができ、低欠陥で、表面平滑性の高い反射型マスクブランク用基板が得られる。
(構成2)前記イオンビーム照射の前に、前記透光性基板の主表面に存在する異物を除去するための表面処理を行うことを特徴とする構成1に記載の反射型マスクブランク用基板の製造方法である。
構成2にあるように、上記イオンビーム照射の前に、透光性基板の主表面に存在する異物を除去するための表面処理を行うことが好ましい。イオンビーム照射の前に、予め透光性基板の主表面に存在する異物を除去しておくことにより、続くイオンビーム照射による基板主表面の表面粗さを小さくする作用が好適に発揮され、そのため低欠陥で、表面平滑性の高い反射型マスクブランク用基板が得られる。
イオンビーム照射で除去できる凹凸の高さは、イオンビーム照射で除去する基板の厚さと同程度に限定される。例えば、検査や輸送の際の保持による異物や作業環境に存在する異物に含まれる1μm以上の異物を除去するためには、イオンビーム照射により基板を1μm以上除去する必要がある。ところが、EUV用フォトマスクブランクには、露光装置における光路を厳密に制御するため、50nm以下の均一な厚みが要求されるので、イオンビーム照射の面内均一性がそのまま基板の厚みの均一性に影響する。例えば、イオンビーム照射の均一性が基板内で±1%である場合、1μmのイオンビーム加工によって基板の厚みの均一性を20nm悪化させる。そのため、イオンビーム照射による除去厚みは小さい方が望ましい。基板上の異物についてもこれを表面形状とみなした場合、多層反射膜形成前の基板上で除去するべき凹凸の高さは0.1nmから数十μmの範囲にあり、基板厚みの均一性に与える影響からイオンビーム照射により除去できる凹凸の高さの限界を考慮すると、少なくともイオンビーム照射で除去が困難な大きさの異物については、予め除去しておくことが好ましい。
尚、透光性基板の主表面に存在する異物を除去するための表面処理は、例えば基板を浸食する性質を有する薬液を用いた洗浄によって実施されるが、これによって異物は除去できるものの、薬液による浸食で基板主表面の表面粗さは大きくなることが予想される。本発明では、このような異物を除去するための表面処理により増加した基板主表面の表面粗さをイオンビーム照射により小さくして実質的に相殺或いは更に小さくできるので、異物等による欠陥のない高平滑な反射型マスクブランク用基板が得られる。
(構成3)前記表面処理を行った後、前記透光性基板の主表面上に非晶質材料からなる薄膜を形成することを特徴とする構成2に記載の反射型マスクブランク用基板の製造方法である。
構成3にあるように、イオンビーム照射による基板主表面の平滑化の効果がより得られやすいように、上記表面処理を行った後、透光性基板の主表面上に非晶質材料からなる薄膜を形成することができる。この薄膜を構成する非晶質材料としては、例えばケイ素(Si)が好ましく挙げられる。
(構成4)構成1乃至3の何れかに記載の反射型マスクブランク用基板の製造方法により得られた反射型マスクブランク用基板上に、露光光を反射する多層反射膜と、該多層反射膜上に、露光光を吸収する吸収体膜を形成する工程を有することを特徴とする反射型マスクブランクの製造方法である。
構成4にあるように、構成1乃至3の何れかに記載の反射型マスクブランク用基板の製造方法により得られた反射型マスクブランク用基板を使用し、その低欠陥で高平滑な表面とされた基板上に多層反射膜と吸収体膜を形成して反射型マスクブランクを製造するので、低欠陥でしかもマスクの反射面となる多層反射膜の表面粗さが小さく露光光反射率を高めた反射型マスクブランクを得ることができる。
なお、上記吸収体膜と多層反射膜との間に、吸収体膜へのパターン形成時に多層反射膜を保護するためのエッチングストッパー機能を有するバッファ膜を設けることができる。
(構成5)構成1乃至3の何れかに記載の反射型マスクブランク用基板の製造方法における前記イオンビーム照射を減圧下で行った後、減圧状態に保持したまま前記反射型マスクブランク用基板上に、少なくとも前記多層反射膜を形成することを特徴とする構成4に記載の反射型マスクブランクの製造方法である。
構成5にあるように、前記イオンビーム照射を減圧下で行った後、減圧状態に保持したまま反射型マスクブランク用基板上に、少なくとも多層反射膜を形成することにより、基板表面を異物付着等のない清浄な状態に保ったまま多層反射膜を成膜でき、低欠陥の高品質の反射型マスクブランクが得られる。
(構成6)構成4又は5に記載の反射型マスクブランクの製造方法により得られた反射型マスクブランクの前記吸収体膜に転写パターンとなる吸収体膜パターンを形成することを特徴とする反射型マスクの製造方法である。
構成6にあるように、構成4又は5に記載の反射型マスクブランクを使用し、その吸収体膜にパターンを形成して反射型マスクを製造するので、マスクの反射面での表面欠陥に起因するパターン欠陥の無い、露光光反射率を高めた、パターン転写性に優れた反射型マスクを得ることができる。
本発明によれば、イオンビームが透光性基板の主表面に対して特定の範囲の入射角度で入射するように配置し、且つ、透光性基板を回転させながら、イオンビーム照射を行うことにより、低欠陥でしかも表面平滑性が高く露光光反射率を高められる反射型マスクブランク用基板を提供することができる。
また、本発明によれば、上述の反射型マスクブランク用基板を用いて、この基板上に露光光を反射する多層反射膜と露光光を吸収する吸収体膜を形成することにより、低欠陥でしかも多層反射膜の露光光反射率を高めた高品質の反射型マスクブランクを提供することができる。
さらに、本発明によれば、上述の反射型マスクブランクを用いて、その吸収体膜に転写パターンとなる吸収体膜パターンを形成することにより、マスクの反射面での表面欠陥に起因するパターン欠陥の無い、露光光反射率を高めた、パターン転写性に優れた高品質の反射型マスクを提供することができる。
以下、本発明を実施の形態により詳述する。
本発明による反射型マスクブランク用基板は、ガラスを主成分とする透光性基板(以下、単に「基板」と呼ぶ。)の主表面を所定の表面粗さとなるように研磨し、しかる後、イオンビームが前記基板の主表面に対して入射角度20度以上90度未満で入射するように配置し、且つ、前記基板を回転させながら、イオンビーム照射を行うことにより製造される。
このように、上記基板の主表面を所定の研磨をした後、イオンビームが基板の主表面に対して特定の入射角度で入射するように配置し、且つ、基板を回転させながら、イオンビーム照射を行うことにより、イオンビーム照射後の基板主表面の表面粗さをイオンビーム照射前の基板主表面の表面粗さよりも小さくすることができ、その結果、低欠陥で、しかも表面平滑性の高い反射型マスクブランク用基板が得られる。
本発明では、イオンビームが基板主表面に対して入射する入射角度を、20度以上90度未満とする。このような範囲の入射角度で基板主表面にイオンビームを入射させてイオンビーム照射を行なうことにより、基板主表面の表面粗さを小さくできる作用が好適に得られる。基板主表面に対するイオンビームの入射角度が20度未満の場合、及びイオンビームの入射角度が90度の場合(つまり基板主表面に対して垂直方向からイオンビームを入射させた場合)には、イオンビーム照射後の基板主表面の表面粗さがイオンビーム照射前の表面粗さよりも大きくなってしまい、特にイオンビームの入射角度が20度未満の場合には、この問題の発生が顕著である。
また、本発明では、基板を回転させながら、イオンビーム照射を行う。イオンビーム照射を行う際、基板を回転させることにより、基板全面でイオンビーム照射による作用の均一性が得られる。また、イオンビームの入射角度や基板面に対するイオンソースの位置関係を調整することによっても、イオンビーム照射による作用の面内均一性を調整することが可能である。
図3は、上記イオンビーム照射を行うためのイオンビーム照射装置の一例を示したものであり、(a)は装置の一側方向から見た内部構成図、(b)はその下方から見た内部構成図である。
これによると、真空容器70の内部には、イオンソース72及び基板ホルダー73がそれぞれ所定の位置に配された構成としている。イオンソース72より発せられるイオンビームは、基板ホルダー73上に取り付けられた基板主表面に対して所定の入射角度で入射するように構成されており、基板ホルダー73を所定方向に回転させることによって、イオンビームが基板主表面に対して入射する入射角度を、20度以上90度未満の範囲で変更することができる。例えば、同図(a)に示す基板ホルダー73の位置にあっては、基板位置Aは、基板主表面に対してイオンビーム入射軸iの成す角度が56度、つまり基板主表面に対するイオンビームの入射角度が56度となる基板位置である。一方、基板ホルダー73上に基板保持部品74を介して取り付けられた基板位置Bは、基板主表面に対して垂直方向、つまりイオンビームの入射角度が90度となる基板位置である。また、同図(b)に示すように、基板位置Aに対応する基板ホルダー73の位置から所定方向に基板ホルダー73を回転させた位置(破線で示す位置)において、基板位置Cは、基板主表面に対するイオンビームの入射角度が17度となる基板位置である。また、基板ホルダー73の回転によって、基板ホルダー73上に取り付けられた基板は同時に回転されるが、基板位置A(イオンビームの入射角度56度)における基板回転軸をmで、基板位置C(イオンビームの入射角度17度)における基板回転軸をnで示している。
上記イオンビーム照射は通常減圧下で行われる。イオンビーム照射に用いるイオン化されるガスには、アルゴンやキセノン等の不活性ガスが好適である。尚、基板のイオンビーム照射により酸素の脱落による光学特性の変化が問題になる場合は、上記ガスに酸素等を添加してもよい。
上述の装置を用いてイオンビーム照射を行う場合、イオンビームの入射角度以外の条件、例えば、イオンソースと基板中心との距離、イオンソースのビーム電圧及びビーム電流、イオンビーム照射時間、基板回転数などの各条件については、イオンビーム照射前の基板主表面の表面粗さを考慮した上で、目標とする表面粗さが得られるように適宜決定する。
本発明では、基板に対して上記イオンビーム照射を行う前に、基板主表面に存在する異物を除去するための表面処理を行うことが好ましい。イオンビーム照射の前に、予め基板の主表面に存在する異物を除去しておくことにより、続くイオンビーム照射による基板主表面の表面粗さを小さくする作用が好適に発揮される。前にも述べたように、基板厚みの均一性に与える影響からイオンビーム照射により除去できる基板主表面の凹凸の高さの限界を考慮すると、少なくともイオンビーム照射で除去が困難な大きさの異物については、予め除去しておくことが好ましい。
基板主表面に存在する異物を除去するための表面処理は、例えば基板を浸食する性質を有する薬液を用いて洗浄することにより実施される。本発明の基板はガラスを主成分とするため、これを浸食する性質を有する薬液としては、例えばフッ酸水溶液、水酸化ナトリウム水溶液等を用いるのが好ましい。また、異物の除去効果を大きくするため、界面活性剤の添加や、超音波洗浄を併用してもよい。
薬液を用いた洗浄後には、薬液を十分に除去するため、純水等によるリンスを行う。この際、超音波洗浄を併用したり、純水の代わりにオゾン水や水素水を用いてもよい。また、このリンス終了後は、イソプロピルアルコール(IPA)蒸気を用いた乾燥や、スピン乾燥によりリンス液を除去する。
尚、薬液による浸食で基板主表面の表面粗さは大きくなることが予想されるので、異物は十分除去できる限りにおいて、基板主表面の表面粗さをあまり大きくしないように、処理時間、薬液濃度等を適宜調整することが好ましい。本発明では、このような異物を除去するための表面処理により増加した基板主表面の表面粗さをイオンビーム照射により小さくして実質的に相殺或いは更に小さくできるので、異物等による欠陥のない高平滑な反射型マスクブランク用基板が得られる。
また、基板主表面を研磨した後、研磨剤等を除去するための洗浄処理が通常行われるが、上述の基板主表面に存在する異物を除去するための表面処理は上記洗浄処理を兼用してもよい。
また、イオンビーム照射による基板主表面の平滑化の効果がより得られやすいように、基板の主表面上に非晶質材料からなる薄膜を形成することができる。この薄膜を構成する非晶質材料としては、例えばケイ素(Si)が好ましく挙げられる。このようにイオンビーム照射による基板主表面の平滑化の効果がより得られやすいように、基板の主表面上に非晶質材料からなる薄膜を形成する場合においても、薄膜形成前に、上記表面処理により予め大きな異物は除去しておくことが望ましい。
次に、本発明の反射型マスクブランク用基板を用いた反射型マスクブランクの製造方法について説明する。
図1(a)は、本発明により得られる反射型マスクブランクの一実施の形態の断面図である。これによると、反射型マスクブランク10は、前述の基板(本発明による反射型マスクブランク用基板1)上に、多層反射膜2、バッファ膜3、吸収体膜4を順に有する構成である。低欠陥で高平滑な表面とされた基板上に多層反射膜とバッファ膜と吸収体膜を形成して反射型マスクブランクを製造するので、低欠陥でしかもマスクの反射面となる多層反射膜の表面粗さが小さく露光光反射率を高めた反射型マスクブランクを得ることができる。
本発明では、基板1の材料としては、ガラスを主成分とするガラス基板である。ガラス基板は良好な平滑性と平坦度が得られ、特に反射型マスク用基板として好適である。ガラス基板材料としては、低熱膨張係数を有するアモルファスガラス(例えばSiO2−TiO2系ガラス等)、石英ガラス、β石英固溶体を析出した結晶化ガラス等が挙げられる。基板は研磨加工により0.15nmRms以下の平滑な表面と100nm以下の平坦度を有していることが高反射率および転写精度を得るために好ましい。尚、本発明において平滑性を示す単位Rmsは、二乗平均平方根粗さであり、原子間力顕微鏡で測定することができる。又本発明における平坦度は、TIR(total indicated reading)で示される表面の反り(変形量)を示す値である。これは、基板表面を元に最小二乗法で定められる平面を焦平面としたとき、この焦平面より上にある基板表面の最も高い位置と、焦平面より下にある最も低い位置の高低差の絶対値である。平滑性は10μm角エリアでの平滑性、平坦度は142mm角エリアでの平坦度で示している。
上記基板1上に形成する多層反射膜2は、屈折率の異なる材料を交互に積層させた構造をしており、特定の波長の光を反射することが出来る。例えば13〜14nmのEUV光に対する反射率が高い、MoとSiを交互に40周期程度積層したMo/Si多層反射膜が挙げられる。EUV光の領域で使用されるその他の多層反射膜の例としては、Ru/Si周期多層反射膜、Mo/Be周期多層反射膜、Mo化合物/Si化合物周期多層反射膜、Si/Nb周期多層反射膜、Si/Mo/Ru周期多層反射膜、Si/Mo/Ru/Mo周期多層反射膜、Si/Ru/Mo/Ru周期多層反射膜などが挙げられる。多層反射膜2は、基板1上に例えば通常のスパッタ法またはイオンビームスパッタ法により形成することができる。
ところで、前述のイオンビーム照射は通常減圧下で行われるため、イオンビーム照射を減圧下で行った後、雰囲気を大気圧に戻して、基板を一旦空気中に取り出すと、空気中の異物や、酸素、水分等が基板主表面に付着する恐れがある。そこで、前記イオンビーム照射を減圧下で行った後、減圧状態に保持したまま基板上に、少なくとも多層反射膜を形成することにより、基板表面を異物付着等のない清浄な状態に保ったまま多層反射膜を成膜できるので、低欠陥の高品質の反射型マスクブランクが得られる。
図4は、基板を減圧状態に保持したまま連続してイオンビーム照射工程と多層反射膜の成膜工程を実施する装置の一例を示す構成図である。
図4に示す装置は、4つの真空容器60〜90が連結された構造を有し、このうち前述のイオンビーム照射を行う真空容器70(図3における真空容器70に相当)と、多層反射膜の成膜を行う真空容器80は、それぞれ仕切弁71、仕切弁81を介して、内部に基板搬送ロボット91が設置された真空容器90と連結されている。真空容器70の内部にはイオンソース72及び基板ホルダー73が配設され、真空容器80の内部には2種類の材質(例えばSiとMo)のスパッタリングターゲット82,83と基板ホルダー84が配設されている。また、基板導入部である真空容器60は仕切弁62を介して上記真空容器90に連結されており、仕切弁61を介して基板が装置内に導入されるように構成されている。
かかる構成にあっては、基板(但しイオンビーム照射されていない)は先ず真空容器60内に導入される。真空容器60〜90内を減圧した後、基板は、基板搬送ロボット91により真空容器60から真空容器90を経て真空容器70に搬送され、ここで基板主表面にイオンビーム照射が行われる。この際の基板とイオンソース72の位置関係や照射条件については前述の図3に関連して説明した通りである。イオンビーム照射終了後、基板は、基板搬送ロボット91により真空容器70から真空容器90を経て真空容器80に搬送され、ここで基板主表面に多層反射膜の成膜が行われる。多層反射膜の成膜後は、基板は、基板搬送ロボット91により真空容器80から真空容器90を経て再び真空容器60に搬送され、しかる後装置外に取り出される。
尚、図4では、基板を減圧状態に保持したまま連続してイオンビーム照射工程と多層反射膜の成膜工程を実施する場合を説明したが、基板を減圧状態のまま多層反射膜の成膜に続いて、上記バッファ膜及び吸収体膜の成膜を実施することがより好ましい。
吸収体膜4の材料としては、露光光の吸収率が高く、吸収体膜の下側に位置する膜(本実施の形態ではバッファ膜であるが、バッファ膜を設けない構成では多層反射膜である。)とのエッチング選択比が十分大きいものが選択される。例えば、Taを主要な金属成分とする材料が好ましい。この場合、バッファ膜にCrを主成分とする材料を用いれば、エッチング選択比を大きく(10以上)取ることができる。Taを主要な金属元素とする材料は、通常金属または合金である。また、平滑性、平坦性の点から、アモルファス状または微結晶の構造を有しているものが好ましい。Taを主要な金属元素とする材料としては、TaとBを含む材料、TaとNを含む材料、TaとBとOを含む材料、TaとBとNを含む材料、TaとSiを含む材料、TaとSiとNを含む材料、TaとGeを含む材料、TaとGeとNを含む材料等を用いることができる。TaにBやSi,Ge等を加えることにより、アモルファス状の材料が容易に得られ、平滑性を向上させることができる。また、TaにNやOを加えれば、酸化に対する耐性が向上するため、経時的な安定性を向上させることができるという効果が得られる。
他の吸収体膜の材料としては、Crを主成分とする材料(クロム、窒化クロム等)、タングステンを主成分とする材料(窒化タングステン等)、チタンを主成分とする材料(チタン、窒化チタン)等を用いることができる。
これらの吸収体膜は、通常のスパッタ法(DCスパッタ、RFスパッタ)、イオンビームスパッタ法等の成膜法で形成することが出来る。吸収体膜の膜厚は、露光光である例えばEUV光が十分に吸収できる厚みであればよいが、通常は30〜100nm程度である。
また、上記バッファ膜3は、吸収体膜4に転写パターンを形成する際に、エッチング停止層として下層の多層反射膜を保護する機能を有し、本実施の形態では多層反射膜と吸収体膜との間に形成される。なお、バッファ膜は必要に応じて設ければよい。
バッファ膜の材料としては、吸収体膜とのエッチング選択比が大きい材料が選択される。バッファ膜と吸収体膜のエッチング選択比は5以上、好ましくは10以上、さらに好ましくは20以上である。更に、低応力で、平滑性に優れた材料が好ましく、とくに0.3nmRms以下の平滑性を有していることが好ましい。このような観点から、バッファ膜を形成する材料は、微結晶あるいはアモルファス構造であることが好ましい。
一般に、吸収体膜の材料には、TaやTa合金等が良く用いられている。吸収体膜の材料にTa系の材料を用いた場合、バッファ膜としては、Crを含む材料を用いるのが好ましい。例えば、Cr単体や、Crに窒素、酸素、炭素の少なくとも1つの元素が添加された材料が挙げられる。具体的には、窒化クロム(CrN)等である。
一方、吸収体膜として、Cr単体や、Crを主成分とする材料を用いる場合には、バッファ膜には、Taを主成分とする材料、例えば、TaとBを含む材料や、TaとBとNを含む材料等を用いることができる。
このバッファ膜は、反射型マスク形成時には、マスクの反射率低下を防止するために、吸収体膜に形成されたパターンに従って、パターン状に除去してもよいが、バッファ膜に露光光の透過率の大きい材料を用い、膜厚を十分薄くすることが出来れば、パターン状に除去せずに、多層反射膜を覆うように残しておいてもよい。バッファ膜は、例えば、通常のスパッタ法(DCスパッタ、RFスパッタ)、イオンビームスパッタ法等の成膜法で形成することができる。バッファ膜の膜厚は、集束イオンビーム(Focussed Ion Beam:FIB)を用いた吸収体膜パターンの修正を行う場合には、20〜60nm程度にするのが好ましいが、FIBを用いない場合には、5〜15nm程度としてもよい。
以上のようにして得られる反射型マスクブランクの吸収体膜に所定の転写パターンを形成することにより、露光用反射型マスクが得られる。
吸収体膜へのパターン形成は、リソグラフィーの手法を用いて形成することができる。図1の(b)乃至(d)を参照して説明すると、まず、この反射型マスクブランク10(図1(a)参照)の吸収体膜4上にレジスト層を設け、このレジスト層に所定のパターン描画、現像を行ってレジストパターン5aを形成する(図1(b)参照)。次に、このレジストパターン5aをマスクとして、吸収体膜4にエッチングなどの手法でパターン4aを形成する。例えばTaを主成分とする吸収体膜の場合には、塩素ガスやトリフロロメタンを含むガスを用いるドライエッチングを適用することが出来る。
残存するレジストパターン5aを除去して、図1(c)に示すように所定の吸収体膜パターン4aが形成されたマスク11が得られる。
吸収体膜4にパターン4aを形成した後、バッファ膜3を吸収体膜パターン4aにしたがって除去し、吸収体膜パターン4aのない領域では多層反射膜2を露出させた反射型マスク20が得られる(図1(d)参照)。ここで、例えばCr系材料からなるバッファ膜の場合は、塩素と酸素を含む混合ガスでのドライエッチングを用いることが出来る。尚、バッファ膜3を除去しなくても必要な反射率が得られる場合は、図1(c)のように、バッファ膜3を吸収体膜と同様のパターン状に加工せず、多層反射膜2上に残すこともできる。
本発明によれば、上述の反射型マスクブランクを使用して反射型マスクとしているので、とくにマスクの反射面での表面欠陥に起因するパターン欠陥の無い、露光光反射率を高めた、パターン転写性に優れた反射型マスクを得ることができる。
次に、実施例により本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。
(実施例1)
基板として、外形152mm角、厚みが6.35mmの低熱膨張のSiO2−TiO2系のガラス基板を用意した。このガラス基板は、厚みの均一性が50nm以内になるように形状加工し、さらに機械研磨により、0.15nmRmsの平滑な表面と100nm以下の平坦度となるようにした。
続いて、フッ酸を0.2%添加したフッ酸水溶液を用いて基板の洗浄を行い、さらに純水によるリンスとIPA蒸気による乾燥を行った。
得られた基板表面を欠陥検査装置(レーザーテック社製 MAGICS M-1350)及び原子間力顕微鏡(AFM)を用いて検査したところ、大きさが約150nm以上の異物は存在していなかったが、高さが10nmで大きさが80nm程度の異物の存在が確認された。尚、上記フッ酸水溶液を用いた洗浄によって、基板主表面の表面粗さは0.18nmRmsに増加していた。
次に、この基板を図3に示す装置を用いてイオンビーム照射を行った。この時、イオンビームの基板主表面に対する入射角度は約56度(図3の基板位置A)とし、イオンソースと基板中心との距離は約400mm、イオンソースのビーム電圧は300V、ビーム電流は300mAとし、基板は20rpmで回転させながら、減圧下(真空中)で30分間のイオンビーム照射を行った。イオンビーム照射による基板表面の除去(エッチング)厚みは178nmであった。そして、基板主表面の表面粗さは、イオンビーム照射前の0.18nmRmsから0.09nmRmsに減少していた。
次に、上記基板上に、多層反射膜として、露光波長13〜14nmの領域の反射膜として適したMoとSiからなる交互積層膜を形成した。成膜はイオンビームスパッタリング装置を用いて行ない、まずSiターゲットを用いて、Si膜を4.2nm成膜し、その後、Moターゲットを用いて、Mo膜を2.8nm成膜し、これを1周期として40周期積層した後、最後にSi膜を4nm成膜した。合計膜厚は、284nmである。
また、得られた多層反射膜表面の表面粗さを測定したところ、0.13nmRmsとなり、得られた多層反射膜に対し、13.5nmのEUV光を入射角6.0°で反射率を測定したところ、67.1%と高い反射率であった。尚、多層反射膜の欠陥評価は、イオンビーム照射前の基板上に存在していた高さが10nmで大きさが80nm程度の異物をAFMにより追跡して行ったが、多層反射膜上には、上記異物による欠陥は確認できなかった。
次に、上記多層反射膜上に、窒化クロム(CrN:N=10at%)からなるバッファ膜を形成した。成膜は、DCマグネトロンスパッタリング装置により行い、膜厚は20nmとした。
次いで、上記バッファ膜上に、波長13〜14nmの露光光に対する吸収体膜として、Taを主成分とし、BとNを含む膜を形成した。成膜方法は、Ta及びBを含むターゲットを用いて、Arに窒素を10%添加して、DCマグネトロンスパッタリング装置によって行った。膜厚は、露光光を十分に吸収できる厚さとして、70nmとした。成膜されたTaBN膜の組成比は、Taは0.8、Bは0.1、Nは0.1であった。
以上のようにして、本実施例の反射型マスクブランクが得られた。
次に、上記反射型マスクブランクを用いて、その吸収体膜にパターンを形成し、反射型マスクを作製した。
まず、上記反射型マスクブランク上にEBレジストを塗布し、EB描画と現像により所定のレジストパターンを形成した。次に、このレジストパターンをマスクとして、吸収体膜であるTaBN膜を塩素を用いてドライエッチングし、吸収体膜パターンを形成した。
次いで、この吸収体膜に形成されたパターンをマスクとして、バッファ膜であるCrN膜を、塩素と酸素の混合ガス(混合比は体積比で1:1)を用いてドライエッチングし、吸収体膜に形成されたパターンに従ってパターン状に除去した。
以上のようにして、本実施例の反射型マスクが得られた。前記欠陥検査装置でパターン欠陥を測定したところ、パターン欠陥の無いことが判った。また、この反射型マスクを用いて、図2に示すようなパターン転写装置50により、半導体基板上へのパターン転写を行った。パターン転写装置50は、レーザープラズマX線源31、縮小光学系32等から概略構成され、縮小光学系32により、反射型マスク20で反射されたパターンは通常1/4程度に縮小される。尚、露光波長として13〜14nmの波長帯を使用するので、光路が真空中になるように予め設定した。このような状態で、レーザープラズマX線源31から得られたEUV光を反射型マスク20に入射し、ここで反射された光を縮小光学系32を通して半導体基板33(レジスト層付きシリコンウエハ)上へ転写した。その結果、半導体基板上に良好な転写パターン精度で転写像が得られた。
尚、本実施例では、イオンビーム照射による効果を確認するため、イオンビーム照射後、一旦基板を空気中に出したが、イオンビーム照射後、減圧状態のまま連続して成膜工程を実施することがより好適である。
(実施例2)
実施例1と同様にして研磨、フッ酸水溶液による洗浄を行ったガラス基板を用意した。研磨後の基板主表面の表面粗さは0.15nmRms、洗浄後の表面粗さは0.18nmRmsであった。この基板上に、スパッタ成膜により厚さ300nmのSi膜を形成した。このSi膜の表面粗さは0.21nmRmsであった。
次に、得られたSi膜を形成した基板に、実施例1の場合と同じ条件でイオンビーム照射を行った。イオンビーム照射による基板表面のSi膜の除去(エッチング)厚みは199nmであった。そして、基板主表面の表面粗さは、イオンビーム照射前の0.23nmRmsから0.13nmRmsに減少していた。
次に、上記Si膜付き基板上に、実施例1と同様、多層反射膜として、MoとSiからなる交互積層膜を形成した。得られた多層反射膜表面の表面粗さを測定したところ、0.15nmRmsとなり、得られた多層反射膜に対し、13.5nmのEUV光を入射角6.0°で反射率を測定したところ、66.9%と高い反射率であった。
次に、上記多層反射膜上に、実施例1と同様にバッファ膜及び吸収体膜を形成して反射型マスクブランクを作製した。次に、この反射型マスクブランクを用いて、実施例1と同様に、その吸収体膜にパターンを形成し、反射型マスクを作製した。前記欠陥検査装置でパターン欠陥を測定したところ、パターン欠陥の無いことが判った。また、この反射型マスクを用いて、図2に示すようなパターン転写装置により、半導体基板上へのパターン転写を行ったところ、半導体基板上に良好な転写パターン精度で転写像が得られた。
次に、上記実施例に対する比較例を挙げる。
(比較例1〜3)
実施例1において、イオンビーム照射時のイオンビームの基板主表面に対する入射角度を17度(比較例1)(図3の基板位置Cを参照)、90度(比較例2)(図3の基板位置Bを参照)としたこと以外は実施例1と同様にして基板に対するイオンビーム照射を行った。尚、比較例2の場合においてはイオンビーム照射時の基板回転は行わなかった。
イオンビーム照射による基板表面の除去(エッチング)厚みは135nm(比較例1)、210nm(比較例2)であった。そして、基板主表面の表面粗さは、イオンビーム照射前の0.18nmRmsから1.24nmRms(比較例1)、0.20nmRms(比較例2)となり、何れの場合も増加し、特にイオンビームの入射角度の小さい比較例1の場合は増加が顕著であった。
次に、上記基板上に、実施例1と同様、多層反射膜として、MoとSiからなる交互積層膜を形成した。また、イオンビーム照射を行わなかったこと以外は実施例1と同様にして作製した基板(比較例3)上に同様に多層反射膜を形成した。得られた多層反射膜に対し、13.5nmのEUV光を入射角6.0°で反射率を測定したところ、51.7%(比較例1)、64.9%(比較例2)、65.5%(比較例3)と低い反射率であった。特に、比較例1,2においてはイオンビーム照射により基板の表面粗さがイオンビーム照射を行わない場合よりもかえって増加したため、このような基板上に形成した多層反射膜に対するEUV光の反射率が低下した。
次に、上記多層反射膜上に、実施例1と同様にバッファ膜及び吸収体膜を形成して反射型マスクブランクを作製した。次に、この反射型マスクブランクを用いて、実施例1と同様に、その吸収体膜にパターンを形成し、反射型マスクを作製した。
この反射型マスクを用いて、実施例1と同様に半導体基板上へのパターン転写を行なったところ、比較例1〜3の何れの場合も多層反射膜の露光光反射率が低いために、実施例1と比べると精度の良好なパターン転写が行なえなかった。
(比較例4〜6)
実施例2において、イオンビーム照射時のイオンビームの基板主表面に対する入射角度を17度(比較例4)(図3の基板位置Cを参照)、90度(比較例5)(図3の基板位置Bを参照)としたこと以外は実施例2と同様にして基板上のSi膜に対するイオンビーム照射を行った。尚、比較例2の場合においてはイオンビーム照射時の基板回転は行わなかった。
イオンビーム照射による基板表面のSi膜の除去(エッチング)厚みは132nm(比較例4)、225nm(比較例5)であった。そして、基板主表面の表面粗さは、イオンビーム照射前の0.23nmRmsから1.28nmRms(比較例4)、0.22nmRms(比較例5)となり、特にイオンビームの入射角度の小さい比較例4の場合は増加が顕著であった。
次に、上記Si膜付き基板上に、実施例2と同様、多層反射膜として、MoとSiからなる交互積層膜を形成した。また、イオンビーム照射を行わなかったこと以外は実施例2と同様にして作製したSi膜付き基板(比較例6)上に同様に多層反射膜を形成した。得られた多層反射膜に対し、13.5nmのEUV光を入射角6.0°で反射率を測定したところ、50.5%(比較例4)、64.3%(比較例5)、64.5%(比較例6)と低い反射率であった。特に、比較例4,5においてはイオンビーム照射により基板の表面粗さがイオンビーム照射を行わない場合よりもかえって増加したため、このような基板上に形成した多層反射膜に対するEUV光の反射率が低下した。
次に、上記多層反射膜上に、実施例2と同様にバッファ膜及び吸収体膜を形成して反射型マスクブランクを作製した。次に、この反射型マスクブランクを用いて、実施例2と同様に、その吸収体膜にパターンを形成し、反射型マスクを作製した。
この反射型マスクを用いて、実施例2と同様に半導体基板上へのパターン転写を行なったところ、比較例4〜6の何れの場合も多層反射膜の露光光反射率が低いために、実施例2と比べると精度の良好なパターン転写が行なえなかった。
本発明による反射型マスクブランク及び該マスクブランクを用いた反射型マスクの製造工程を示す断面図である。 実施例に使用したパターン転写装置の概略構成を示す構成図である。 本発明に用いるイオンビーム照射装置の一例を示す構成図である。 基板を減圧状態に保持したまま連続してイオンビーム照射工程と成膜工程を実施する装置の一例を示す構成図である。
符号の説明
1 基板
2 多層反射膜
3 バッファ膜
4 吸収体膜
5a レジストパターン
10 反射型マスクブランク
20 反射型マスク
50 パターン転写装置
70 イオンビーム照射用真空容器
72 イオンソース
73 基板ホルダー
80 成膜用真空容器
82,83 スパッタリングターゲット

Claims (6)

  1. ガラスを主成分とする透光性基板の主表面を所定の表面粗さとなるように研磨し、前記研磨後の前記透光性基板の主表面に対し、前記透光性基板を浸食する性質を有する薬液を用いて洗浄し、前記主表面に存在する異物を除去する表面処理を行い、前記表面処理後、イオンビームが前記透光性基板の主表面に対して入射角度20度以上90度未満で入射するように配置し、且つ、前記透光性基板を回転させながら、イオンビーム照射を行うことを特徴とする反射型マスクブランク用基板の製造方法。
  2. 前記薬液は、フッ酸または水酸化ナトリウムを含有する水溶液であることを特徴とする請求項1に記載の反射型マスクブランク用基板の製造方法。
  3. 前記表面処理を行った後、前記透光性基板の主表面上に非晶質材料からなる薄膜を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の反射型マスクブランク用基板の製造方法。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の反射型マスクブランク用基板の製造方法により得られた反射型マスクブランク用基板上に、露光光を反射する多層反射膜と、該多層反射膜上に、露光光を吸収する吸収体膜を形成する工程を有することを特徴とする反射型マスクブランクの製造方法。
  5. 請求項1乃至3の何れかに記載の反射型マスクブランク用基板の製造方法における前記イオンビーム照射を減圧下で行った後、減圧状態に保持したまま前記反射型マスクブランク用基板上に、少なくとも前記多層反射膜を形成することを特徴とする請求項4に記載の反射型マスクブランクの製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載の反射型マスクブランクの製造方法により得られた反射型マスクブランクの前記吸収体膜に転写パターンとなる吸収体膜パターンを形成することを特徴とする反射型マスクの製造方法。
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