JP4651956B2 - 層間絶縁膜のドライエッチング方法 - Google Patents

層間絶縁膜のドライエッチング方法 Download PDF

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Description

本発明は、層間絶縁膜のドライエッチング方法に関し、特に、デュアルダマシン構造形成の際に有機系の埋込層を有する比誘電率の低い層間絶縁膜をドライエッチングする方法に関する。
近年、LSIの高集積化及び高速化に伴い、半導体基板の配線の微細化と多層化が進むと共に、相互接続部の数も増加している。このことから、層間絶縁膜にビアホール及び配線用のトレンチを形成した後、このビアホール及び配線用のトレンチに金属材料を埋め込んで接続プラグ及び金属配線を同時に形成するデュアルダマシン法が開発されている。デュアルダマシン構造は、例えば次の工程を経て形成される。
即ち、Cu等の第1配線上にビア層間として用いられる第1絶縁膜(SiO)を所定膜厚で形成した基板上に、Low−k材料から構成される第1層間絶縁膜とトレンチエッチングの際にエッチストップ膜として機能するSiN膜とを順次積層する。次いで、このエッチストップ膜上にLow−k材料から構成される第2層間絶縁膜を形成し、この第2層間絶縁膜上にレジストを塗布してフォトリソグラフィ工程でレジストパターンを形成し、異方性エッチングによってビアホールを形成する。次いで、一旦レジストを剥離、除去した後、再度、フォトリソグラフィ工程で所定のレジストパターンを形成した後、異方性エッチングにより配線用のトレンチを形成する(ビアファーストプロセス)。
ビアホール形成後のフォトリソグラフィ工程において高精度なパターニングを行う場合、例えば波長の短いKrFエキシマレーザを用いたKrFリソグラフィ法が用いられる。このKrFリソグラフィ法では基板反射率が高くなり、ハレーションが生じ易い。このため、フォトリソグラフィ工程時の基板反射を防止する目的で、エッチングによって層間絶縁膜に形成したビアホールの内部を含む上面に、有機系の埋込層であるBARC(反射防止膜)を形成している(例えば、特許文献1参照)。
また、上述のLSI用の層間絶縁膜としては、比誘電率(k)が低いSiOCH系またはSiOC系の低誘電率の層間絶縁膜(比誘電率(k)が3.0以下のものであり、多孔質材料を含む)が用いられる。
この場合、例えば低誘電率の層間絶縁膜にダメージを与えないように配線用のトレンチを形成するため、フロロカーボンガスを含むエッチングガスを用い、このエッチングガスをプラズマ雰囲気で導入して層間絶縁膜を埋込層と共に一括してエッチングすることが考えられる。
特開2001−176963号公報(例えば,請求項1の記載)。
しかしながら、フロロカーボンガスを含むエッチングガスを用いると、図9に示すように、層間絶縁膜aへのトレンチbのエッチングの際に、有機系の埋込層cが殆どエッチングされず、トレンチのエッチング終了後に、埋込層cがビアホールdからトレンチb内に突出して残り、この残った埋込層cの周囲にポリマーの残渣e(一般に、「フェンシング(Fencing)」と呼ばれる)が生じる(図9(b)及び(c)参照)。
この残渣は、後工程で埋込層cを除去する際に、この埋込層cと一緒に除去するのが困難であり、強引に除去すると、層間絶縁膜a自体がダメージを受けてトレンチbやビアホールcが形状シフトするという問題が生じる(図9(d)参照)。
そこで、本発明の課題は、有機系の埋込層を設けた層間絶縁膜を、ポリマーの残渣が生じないようにエッチングできる層間絶縁膜のドライエッチング方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の層間絶縁膜のドライエッチング方法は、デュアルダマシン構造形成の際に、ビアホール内部を含む上面に有機系の埋込層を設けたSiOCHまたはSiOC系材料からなる層間絶縁膜をエッチングし、配線用のホール、トレンチを微細加工する層間絶縁膜のドライエッチング方法であって、窒素ガスを主ガスとし、この窒素ガスに、CH 、C 、C 、C 10 、C 中から選択された炭化水素ガスを総流量に対して50%以下の範囲で添加したエッチングガスを用い、このエッチングガスを導入したプラズマ雰囲気中にてエッチング初期に有機系の埋込層を選択的にエッチングする工程と、前記埋込層のエッチング工程で導入されているエッチングガスを、フロロカーボンガスを含むが、酸素ガスを含まないエッチングガスに変更し、このエッチングガスを導入したプラズマ雰囲気中にて前記層間絶縁膜に配線用のホール、トレンチを微細加工する工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、エッチング初期に窒素原子を含むエッチングガスを用いることで、層間絶縁膜上のレジストマスクに対する埋込層のエッチング選択比が高くなって、主に有機系の埋込層が選択的にエッチングされて除去される。そして、フロロカーボンガスを含むエッチングガスに変更することで、層間絶縁膜が選択的にエッチングされる。これにより、ホール、トレンチ内に埋込層が残ってその周囲にポリマーの残渣が生じることはない。
前記埋込層のエッチング工程で、エッチング初期に窒素のみを導入し、前記埋込層のエッチングの進行に伴って炭化水素ガスを添加することが好ましい。このとき、前記炭化水素ガスは、エッチングガスの総流量に対して50%以下の範囲で添加される。そして、前記炭化水素ガスとしてCの数が1〜4のものが用いられ、このような場合の炭化水素ガスは、CH、C、C、C10、C中から選択される。なお、前記炭化水素ガスが、エッチングガスの総流量に対して50%を超えて添加すると、炭化水素ガスの堆積効果が強くなって埋込層のエッチングレートが極度に低下し、埋込層のエッチングを促進できない。また、例えばC12のように、炭素数が4を超えると、重合による堆積が強く起こり、堆積膜厚(保護層の厚さ)を制御するのが困難になり、実用的でない。
前記埋込層のエッチング工程で、エッチングされたホール、トレンチの側壁に保護膜が形成され、この保護膜は、ニトリル基、アミノ基、イミノ基を含むポリマーであれば、エッチングの際にホール、トレンチの側壁がダメージを受けることを防止される。
本発明においては、前記埋込層のエッチング工程で、前記エッチングガスに、H 、O 、CO、CO の中から選択された、埋込層のエッチングを促進するガスを添加することが好ましい。
少なくとも前記有機系の埋込層を選択的にエッチングする工程を、2Pa以上の作動圧力下で行えばよい。2Paより低い圧力では、イオン性エッチングになって層間絶縁膜がスパッタされてトレンチの寸法変換誤差が大きくなる。
本発明においては、前記層間絶縁膜のエッチング工程で、窒素ガスを主ガスとし、この窒素ガスにフロロカーボンを添加したエッチングガスを用いることが好ましい。
以上説明したように、本発明の層間絶縁膜のエッチング方法では、有機系の埋込層を設けた層間絶縁膜を、ポリマーの残渣が生じないようにエッチングできるという効果を奏する。
図1を参照して説明すれば、1は、本発明の埋込層を有する比誘電率の低い層間絶縁膜に、ドライエッチングにより配線用のトレンチの微細加工を実行するエッチング装置を示す。このエッチング装置1は、低温、高密度プラズマによるエッチングが可能なものであり、ターボ分子ポンプなどの真空排気手段11aを備えた真空チャンバ11を有する。
真空チャンバ11の上部には、誘電体円筒状壁により形成されたプラズマ発生部12が、真空チャンバ11の下部には基板電極部13が設けられている。プラズマ発生部12の側壁(誘電体側壁)14の外側には、三つの磁場コイル15、16、17が設けられ、この磁場コイル15,16、17によって、プラズマ発生部12内に環状磁気中性線(図示せず)が形成される。
中間の磁場コイル16と誘電体側壁14の外側との間にはプラズマ発生用高周波アンテナコイル18が配置され、この高周波アンテナコイル18は、第1高周波電源19に接続され、三つの磁場コイル15、16、17によって形成された磁気中性線に沿って交番電場を加えてこの磁気中性線に放電プラズマを発生するように構成されている。
磁気中性線の作る面と対向させて基板電極部13内には、処理基板Sが載置される基板電極20が絶縁体20aを介して設けられている。この基板電極20は、コンデンサー21を介して第2高周波電源22に接続され、電位的に浮遊電極となって負のバイアス電位となる。また、プラズマ発生部12の天板23は、誘電体側壁14の上部フランジに密封固着され、電位的に浮遊状態とし対向電極を形成する。この天板23の内面には、真空チャンバ11内にエッチングガスを導入するガス導入ノズル24が設けられ、このガス導入ノズル24が、ガス流量制御手段(図示せず)を介してガス源に接続されている。
上記エッチング装置を用いるエッチングにより、デュアルダマシン構造形成の際にトレンチが微細加工される層間絶縁膜としては、比誘電率(k)が3.0以下のもの、例えば、スピンコートによって形成されたHSQやMSQのようなSiOCH系材料、若しくはCVDによって形成されるSiOC系材料のLowーk材料であり、多孔質材料であってもよい。
SiOCH系材料としては、例えば、商品名NCS/触媒化成工業社製、商品名LKD5109r5/JSR社製、商品名HSG−7000/日立化成社製、商品名HOSP/Honeywell Electric Materials社製、商品名Nanoglass/Honeywell Electric Materials社製、商品名OCD T−12/東京応化社製、商品名OCD T−32/東京応化社製、商品名IPS2.4/触媒化成工業社製、商品名IPS2.2/触媒化成工業社製、商品名ALCAP−S5100/旭化成社製、商品名ISM/ULVAC社製がある。
SiOC系材料としては、例えば、商品名Aurola2.7/日本ASM社製、商品名Aurola2.4/日本ASM社製、商品名Orion2.7/TRIKON社製、商品名Coral/Novellf社製、商品名Black Diamond/AMAT社製がある。また、商品名SiLK/Dow Chemical社製、商品名Porous-SiLK/Dow Chemical社製、商品名FLARE/Honeywell Electric Materials社製、商品名 Porous FLARE/Honeywell Electric Materials社製、商品名 GX‐3P/Honeywell Electric Materials社製などの有機系の低誘電率層間絶縁膜でもでもよい。
デュアルダマシン構造は、例えば次のように形成されたものである。即ち、図2を参照して説明すれば、エッチングの際にエッチングストップ膜として機能するSiN(またはSiC)膜31上に、上記層間絶縁膜(例えばSiOCH)32を積層し、この層間絶縁膜32上に所定のレジストを塗布し、例えばKrFフォトリソグラフィ工程でレジストマスク33を形成し(図2(a)参照)、異方性エッチングによってビアホール34を形成し、一旦レジストマスク33を剥離、除去する(図2(b)参照)。
そして、KrFフォトリソグラフィ工程で配線用のトレンチを形成する際のレジストマスクを形成するとき、基板反射を防止する目的で、塗布によってビアホール34の内部を含む上面に有機系の埋込層35を形成し(図2(c)参照)、この埋込層35上に、レジストを塗布してKrFフォトリソグラフィ工程で、エッチングにより配線用のトレンチを形成するためのレジストマスク36を形成したものである(図2(d)参照)。
埋込層(BARC)35としては、例えば、アモルファスカーボン(α−C)、SiON、SiO等がある。また、レジスト材としては、KrFエキシマレーザを用いたKrFフォトリソグラフィ用のものであって、例えばTDUR−P036/東京応化工業株式会社製がある。尚、本実施の形態では、KrFフォトリソグラフィ工程でレジストマスクを形成するものについて説明するが、基板反射を防止する目的で、ビアホール34の内部を含む上面に有機系の埋込層35を設けるものであれば、ArFフォトリソグラフィやFフォトリソグラフィ工程用のレジスト材でもよい。
上述した埋込層35を有する低誘電率層間絶縁膜32をエッチングする場合、本実施の形態では、窒素に、Cの数が1〜4である炭化水素ガスを添加したものをエッチングガスとして用い、このエッチングガスをプラズマ雰囲気中で導入してエッチング初期に有機系の埋込層を選択的にエッチングする工程と、フロロカーボンガスを含むエッチングガスに変更して、このエッチングガスをプラズマ雰囲気中で導入して配線用のトレンチを微細加工する工程とで配線用のトレンチをエッチングするようにした。
即ち、図2を参照して説明すれば、エッチング初期に上記エッチングガスを用いることで、層間絶縁膜32上のレジストマスク36に対する埋込層35のエッチング選択比を高くして、主に有機系の埋込層35を選択的にエッチングし、埋込層35を先ず除去していく(埋込層35掘下げのための第1ステップ:図2(e)参照)。
そして、埋込層35の選択的なエッチングを行うことで、層間絶縁膜32の上面が露出すると、埋込層35と共に層間絶縁膜32も低いエッチングレートでエッチングされるようになる。この場合、プラズマ雰囲気中の炭素と窒素とが結合して、レジストマスク36の内側、エッチングされた埋込層35の内側及びエッチング加工されたトレンチ37の側壁に、ニトリル基、アミノ基、イミノ基を含むポリマーの保護膜38が形成されるようになる(第2ステップ:図2(f)参照)。
次いで、図2(f)に示すように、層間絶縁膜32に形成しようとするトレンチ37の深さを超えて埋込層35が深さ方向でエッチングされた後、フロロカーボンガスを含むエッチングガスに変更すると、層間絶縁膜32が選択的にエッチングされるようになり、トレンチ37が形成される(第3ステップ:図2(g)参照)。フロロカーボンガスとしては、例えばCF、C及びCを用いる。
配線用のトレンチを微細加工する工程では、窒素を主ガスとし、これにフロロカーボンガスを添加したものとすれば、例えば膜中に炭素を含有する多孔質な低誘電率の層間絶縁膜32をエッチングする場合に、炭素が−CNガスとして除去されるので、−C−C−やSi−C−の層が形成されてエッチストップ現象が生じたり、残渣が生じることが防止される。
これにより、トレンチ内に埋込層35が突出して残ってその周囲にポリマーの残渣が生じることを防止できる。また、形成された保護膜38によってトレンチ37の側壁がダメージを受けることもない。そして、上記エッチングにより層間絶縁膜32へのトレンチ37のエッチングが終了した後、ビアホール34内に残留する埋込層35が除去される(図2(h)参照)。
窒素原子を含むエッチングガスを用いて有機系の埋込層35を選択的にエッチングする工程は、2Pa以上の作動圧力下で行なわれる。2Pa未満の圧力では、イオン性エッチングになって層間絶縁膜32がスパッタされてトレンチの寸法変換誤差が大きくなる。
それに対して、フロロカーボンガスを含むエッチングガスを用いて層間絶縁膜32を選択的にエッチングする工程は、1Pa以下の作動圧力下で行う。1Paを超えた圧力では、トレンチ37の側壁がダメージを受ける。
レジストマスク36を残しつつ、堆積による保護膜38の形成を目的として添加される炭化水素ガスとしては、CH、C、C、C10、Cの中から選択され、この炭化水素ガスを、エッチングガスの総流量に対して50%以下の範囲で添加する。50%を超えて添加すると、炭化水素ガスの堆積効果が強くなって埋込層35のエッチングレートが極度に低下し、埋込層35のエッチングが促進できない。
尚、本実施の形態では、エッチング初期から窒素と炭化水素ガスとの混合ガスを用い、これを真空チャンバ11内に導入しているが、窒素のみをエッチングガスとして用いてもエッチング初期に埋込層35を選択的にエッチングできる。他方で、エッチング当初にエッチングガスを窒素とし、層間絶縁膜32の上面が露出する前に、窒素に炭化水素ガスを添加するようにしてもよい。
また、上記エッチングガスに、埋込層35のエッチングを促進するガスを添加してもよい。埋込層35のエッチングを促進するガスは、H、O、CO、COの中から選択され、エッチングガスの総流量に対して10%以下の範囲で添加する。10%を超えて添加すると、酸素そのものの高い反応性によって層間絶縁膜中のCHx基が引抜かれて層間絶縁膜(特に、ホールの側壁)がダメージを受ける。
ところで、炭化水素ガスの混合比などのエッチング条件は、例えばエッチング時の真空チャンバ11内の圧力を2Pa以上の所定圧力に設定し、窒素に炭化水素ガスを添加していき、レジストマスク36の内面に保護膜38を形成させながら、埋込層35のイオン照射面のみのエッチングされるように設定するのが好ましい。
本実施例では、図2に示すように、SiOCH系材料として比誘電率(k)2.5のMSQを用い、スピンコータを使用して処理基板Sに形成したSiNのストップ層31上に、800nmの膜厚で層間絶縁膜32を形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、KrFフォトリソグラフィ工程でレジストマスク33を形成し、エッチングによりビアホール34を形成した後、一旦レジストマスク33を除去した。
次いで、ビアホール34の内部を含む上面に、スピンコータにより有機系の埋込層35を形成した後、この埋込層35上にスピンコータによりレジストを塗布してKrFフォトリソグラフィ工程で、エッチングによるトレンチ形成用のレジストマスク36を形成した。この場合、各レジストマスク33、36としては、TDUR−P036を使用し、各レジストマスクの厚さを500nmとした。また、有機系の埋込層35としては、アモルファスカーボンを用い、この埋込層35の厚さを800nmとした。
次に、図1に示すエッチング装置1を用いて、レジストマスク36で覆われ、埋込層35を設けた層間絶縁膜32をエッチングした。プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を2.5KW、基板電極20に接続した高周波電源22の出力を100W、基板温度10℃、真空チャンバ11の圧力を2.7Paに設定した。そして、エッチングガスとして、NにCHを添加した混合ガスを用い、この混合ガスを200sccmの流量で真空チャンバ11内に導入して、埋込層35で覆われた層間絶縁膜32をエッチングした。
図3は、エッチングガスの総流量に対してCHの比率を変化させたときの層間絶縁膜32、埋込層35及びレジストマスク36の各エッチングレート並びにレジストマスク36に対する埋込層35のエッチング選択比と、層間絶縁膜32に対する埋込層35のエッチング選択比とを示す。
この場合、図中の■は、レジストマスク36のエッチングレート、□は埋込層35のエッチングレート、●は層間絶縁膜32を示す。また、図中の△は、レジストマスク36に対する埋込層35の選択比、○は、層間絶縁膜32に対する埋込層の選択比を示す。これによれば、CHの比率が50%を超えると、埋込層35のエッチングレートが極端に低下し、エッチング初期に埋込層35を選択的に先ずエッチングするという方法に適さないことが判る。
図4は、エッチングガスとしてNを用い、このNに、埋込層35のエッチングを促進するガスであるHまたはOを、エッチングガスの総流量に対して10%で添加したときの、埋込層35のエッチングレートを示す。これによれば、HまたはOを添加することで高いエッチングレートが得られることが判る。
本実施例では、図2に示すように、SiOCH系材料として比誘電率(k)2.5のMSQを用い、スピンコータを使用して処理基板Sに形成したSiNのストップ層31上に、800nmの膜厚で層間絶縁膜32を形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、KrFフォトリソグラフィ工程でレジストマスク33を形成し、エッチングによりビアホール34を形成した後、一旦レジストマスク33を除去した。
次いで、ビアホール34の内部を含む上面に、上記実施例1と同条件で、埋込層35を形成した後、レジストパターン36を形成した。そして、図1に示すエッチング装置1を用いて、Nを200sccmの流量で先ずチャンバ11内に導入し、上記実施例1と同条件でエッチングし、次いで、CFに変更し、CFを200sccmの流量でチャンバ11内に導入してエッチングを行った。尚、Nを用いたエッチングの際、真空チャンバ11の圧力を2.7Paに設定し、CFを用いたエッチングの際、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定した。
図5(a)及び(b)は、上記条件でトレンチエッチングしたときのSEM写真である(図5(a)は図2(f)に対応し、図5(b)は図2(g)に対応する)。これによれば、エッチング初期には、埋込層35のエッチングが選択的に進行し、(図5(a)参照)、次いで、エッチングガスが変わると、層間絶縁膜32へのトレンチエッチングが進行していることが判る(図5(b)参照)。
本実施例では、図2に示すように、SiOCH系材料として比誘電率(k)2.5のMSQを用い、スピンコータを使用して処理基板Sに形成したSiNのストップ層31上に、800nmの膜厚で層間絶縁膜32を形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、KrFフォトリソグラフィ工程でレジストマスク33を形成し、エッチングによりビアホール34を形成した後、一旦レジストマスク33を除去した。
次いで、ビアホール34の内部を含む上面に、上記実施例1と同条件で、埋込層35を形成した後、レジストパターン36を形成した。そして、図1に示すエッチング装置1を用いて、NとCHとの混合ガスを200sccm(N:CH=150:50)の流量で先ずチャンバ11内に導入し、上記実施例1と同条件でエッチングし、次いで、CFに変更し、CFを200sccmの流量でチャンバ11内に導入してエッチングを行った。尚、Nを用いたエッチングの際、真空チャンバ11の圧力を2.7Paに設定し、CFを用いたエッチングの際、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定した。
図6(a)及び(b)は、上記条件でトレンチエッチングしたときのSEM写真である(図6(a)は図2(f)に対応し、図6(b)は図2(g)に対応する)。これによれば、エッチング初期には、埋込層35のエッチングが選択的に進行し、(図6(a)参照)、レジストマスク36の内側、エッチングされた埋込層35の内側及び配線用のトレンチの側壁に保護膜が形成されていることが判る。次いで、エッチングガスが変わると、層間絶縁膜32へのトレンチエッチングが進行していることが判る(図6(b)参照)。
(比較例)
比較例として、エッチングガスとしてCFを用い、CFを200sccmの流量で真空チャンバ11内に導入して、上記実施例1を同じ条件で層間絶縁膜32を有機系の埋込層35と共に一括してエッチングした。この場合、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定した。
これによれば、図7に示すように、有機系の埋込層35が殆どエッチングされず、トレンチ37のエッチングが終了後に、埋込層35がビアホール34からトレンチ37内に突出して残り、この残った埋込層35の周囲にポリマーの残渣が生じていることが判る。
本実施例では、図2に示すように、SiOCH系材料として比誘電率(k)2.5のMSQを用い、スピンコータを使用して処理基板Sに形成したSiNのストップ層31上に、800nmの膜厚で層間絶縁膜32を形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、KrFフォトリソグラフィ工程でレジストマスク33を形成し、エッチングによりビアホール34を形成した後、一旦レジストマスク33を除去した。
次いで、ビアホール34の内部を含む上面に、上記実施例1と同条件で、埋込層35を形成した後、レジストパターン36を形成した。そして、図1に示すエッチング装置1を用いて、NとCHとの混合ガスを200sccm流量で先ずチャンバ11内に導入し、上記実施例1と同条件でエッチングし、次いで、CFに変更し、CFを200sccmの流量でチャンバ11内に導入してエッチングを行った(第3ステップ)。尚、Nを用いたエッチングの際、真空チャンバ11の圧力を2.7Paに設定し、CFを用いたエッチングの際、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定した。
図8は、NとCHとの混合ガスによるエッチングの際に、総流量に対するCHの混合比50%(N:CH=100:100(sccm))、または25%(N:CH=150:50(sccm))としたときの、トレンチの側壁に形成された保護膜のFTIRデータを示す。
この場合、図中の線Aは、CHの混合比50%であり、点線Bは、CHの混合比25%の場合のFTIRデータである。これによれば、保護膜であるポリマーに、ニトリル基、アミノ基、イミノ基等が含まれていることが判る。
本発明の比誘電率の低い層間絶縁膜のエッチング方法を実施するエッチング装置を概略的に示す図。 デュアルダマシン構造の形成を概略的に説明する図。 エッチングガスの混合比を変えて層間絶縁膜をエッチングをした場合のエッチングレート及び選択比を示すグラフ。 埋込層のエッチングを促進するガスを添加した場合のエッチングレートの変化を示すグラフ。 (a)及び(b)は、窒素を主ガスとするエッチングガスを用いた本発明の方法で埋込層を有する層間絶縁膜をエッチングしたときのSEM写真。 (a)及び(b)は、窒素を主ガスとし、これに炭化水素ガスを添加したエッチングガスを用いた本発明の方法で埋込層を有する層間絶縁膜をエッチングしたときのSEM写真。 比較例として、埋込層を有する層間絶縁膜をエッチングしたときのSEM写真。 埋込層を有する層間絶縁膜をエッチングしたときにトレンチの側壁に形成された保護膜のFTIRデータ。 従来技術にかかるデュアルダマシン構造の形成を概略的に説明する図。
符号の説明
1 エッチング装置
31 ストップ層
32 低誘電率層間絶縁膜
34 ビアホール
35 埋込層
36 レジストマスク

Claims (6)

  1. デュアルダマシン構造形成の際に、ビアホール内部を含む上面に有機系の埋込層を設けたSiOCHまたはSiOC系材料からなる層間絶縁膜をエッチングし、配線用のホール、トレンチを微細加工する層間絶縁膜のドライエッチング方法であって、
    窒素ガスを主ガスとし、この窒素ガスに、CH 、C 、C 、C 10 、C 中から選択された炭化水素ガスを総流量に対して50%以下の範囲で添加したエッチングガスを用い、このエッチングガスを導入したプラズマ雰囲気中にてエッチング初期に有機系の埋込層を選択的にエッチングする工程と、
    前記埋込層のエッチング工程で導入されているエッチングガスを、フロロカーボンガスを含むが、酸素ガスを含まないエッチングガスに変更し、このエッチングガスを導入したプラズマ雰囲気中にて前記層間絶縁膜に配線用のホール、トレンチを微細加工する工程とを含むことを特徴とする層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  2. 前記埋込層のエッチング工程で、エッチング初期に窒素のみを導入し、前記埋込層のエッチングの進行に伴って炭化水素ガスを添加することを特徴とする請求項1記載の層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  3. 前記埋込層のエッチング工程で、エッチングされたホール、トレンチの側壁に保護膜が形成され、この保護膜は、ニトリル基、アミノ基、イミノ基を含むポリマーであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  4. 前記埋込層のエッチング工程で、前記エッチングガスに、H、O、CO、COの中から選択された、埋込層のエッチングを促進するガスを添加することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  5. 前記埋込層のエッチング工程を2Pa以上の作動圧力下で行うことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の層間絶縁膜のドライエッチング方法。
  6. 前記層間絶縁膜のエッチング工程で、窒素ガスを主ガスとし、この窒素ガスにフロロカーボンを添加したエッチングガスを用いることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の層間絶縁膜のドライエッチング方法。
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