JP2004207286A - ドライエッチング方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

ドライエッチング方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】有機膜であるレジスト膜をマスクに有機材料からなる反射防止膜を加工する際に、その加工形状を維持しつつ最小寸法の変化を抑制する。
【解決手段】レジスト膜22に開口部23を設けたマスク24を用いて有機材料からなる反射防止膜21をドライエッチング加工して凹部25を形成するドライエッチング方法であって、このドライエッチング加工は、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスを添加した混合ガスを用い、マスク24の形状を維持するエッチング条件で反射防止膜21を異方性エッチング加工する第1工程と、第1工程後、マスク24の開口部23の形状を維持した状態でマスク24の開口部23の幅に反射防止膜21に形成される凹部25の幅を合わせ込む条件で反射防止膜21をエッチング加工する第2工程とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライエッチング方法および半導体装置の製造方法に関し、詳しくはレジストをマスクにして有機材料からなる反射防止膜をエッチングドライエッチング方法および半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の配線技術として用いられる銅(Cu)配線技術として、例えば、配線溝とこの配線溝の底部に形成された接続孔とを同時に配線材料で埋め込んだ後、余剰な配線材料を除去して配線溝と接続孔とに溝配線とプラグとを形成する加工法(デュアルダマシン法とも呼ばれる)を用いる。この加工法の一つであるデュアルハードマスク法では、図4に示すように、基体211上にハードマスク231を形成した後、有機材料からなる反射防止膜(ARC)221を回転塗布して表面を平坦化した後、リソグラフィーを実施することになるため、ハードマスク231上の反射防止膜221の膜厚tmと比較してハードマスク231の開口部232における反射防止膜(ARC)221の膜厚thは非常に厚膜になる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
上記反射防止膜のエッチング条件としては、エッチングガスにトリフルオロメタン(CHF3 )と酸素(O2 )とアルゴン(Ar)とを用い、標準状態の流量比でCHF3 :O2 =1:X(X>1)として、エッチングを行っていた。この結果、図5に示すように、レジスト膜222の開口部223の形状はだれてしまい、反射防止膜221に形成される凹部225はテーパ形状になりレジスト膜222に開口部223を形成した当初の寸法より大きな形状となった。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−252044号公報(第3−4頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、反射防止膜を加工する場合、有機膜であるレジスト膜をマスクに有機材料からなる反射防止膜を加工することになるため、加工形状の維持と最小寸法の変化(シフト)の抑制が相反する関係になる。そこで、加工形状を維持しつつ最小寸法の変化を抑制することが必要となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するためになされたドライエッチング方法および半導体装置の製造方法である。
【0007】
本発明のドライエッチング方法は、レジスト膜に開口部を設けたマスクを用いて有機材料からなる反射防止膜をドライエッチング加工して凹部を形成するドライエッチング方法であって、前記ドライエッチング加工は、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスを添加した混合ガスを用い、前記マスク形状を維持するエッチング条件で前記反射防止膜を異方性エッチング加工する第1工程と、前記第1工程後、前記マスクの開口部形状を維持した状態で前記マスクの開口部幅に前記反射防止膜に形成される凹部の幅を合わせ込む条件で前記反射防止膜をエッチング加工する第2工程とを備えている。
【0008】
本発明の半導体装置の製造方法は、レジスト膜に開口部を設けたマスクを用いて、開口部が形成されたハードマスク上に形成された有機材料からなる反射防止膜をドライエッチング加工して凹部を形成する工程を備えた半導体装置の製造方法であって、前記ドライエッチング加工は、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスを添加した混合ガスを用い、前記マスク形状を維持するエッチング条件で前記反射防止膜を異方性エッチング加工する第1工程と、前記第1工程後、前記マスクの開口部形状を維持した状態で前記マスクの開口部幅に前記反射防止膜に形成される凹部の幅を合わせ込む条件で前記反射防止膜をエッチング加工する第2工程とを備えている。
【0009】
上記ドライエッチング方法および上記半導体装置の製造方法では、ドライエッチング加工は、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスとを添加した混合ガスを用い、まず、マスク形状を維持する条件で反射防止膜を異方性エッチング加工することから、レジスト膜からなるマスク開口部の肩部がエッチングされてだれることなく、さらに反射防止膜がマスク開口部の大きさよりも大きくなることなく異方性エッチング加工される。このため、ドライエッチング加工して得た反射防止膜側壁は上部より底部側に向かって細くなるいわゆるテーパ形状になる。このテーパ形状になるのは、エッチング加工された側壁部分に付着する堆積物が多くなるためである。
【0010】
次いで、エッチングガスにフッ素を含む炭化水素炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスを添加した混合ガスを用い、レジストマスクを用いて、マスクの開口部幅に反射防止膜に形成される凹部の幅を合わせ込むエッチング条件で反射防止膜をエッチング加工し、レジスト膜からなるマスクの開口幅に反射防止膜に形成される凹部の幅を合わせこむ。このエッチング工程は、第1工程のエッチングよりも異方性を弱めて等方性を強めたエッチングを行うことで実現される。これにより、有機材料のマスクを用いて、レジストとは異なる厚膜の有機材料の反射防止膜にマスクの開口幅を高精度に転写した垂直形状の凹部を形成することが可能になる。その際、レジストからなるマスク開口部上部の広がりを抑えた形状が実現される。また、レジスト選択比も向上される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のドライエッチング方法に係る一実施の形態を説明する。
【0012】
まず、図2の概略構成図によって、本発明に用いるドライエッチング装置の一例を説明する。図2では、一例としてバイアス−電子サイクロトロン共鳴(ECR:Electron Cyclotron Resonance)プラズマドライエッチング装置を示す。
【0013】
図2に示すように、ドライエッチング装置101は、エッチングチャンバ111内に上部電極121と下部電極122が対向された状態で設置されている。上部電極121にはS=500MHzおよびA=13.56MHzのRF電力が印加されるようになっている。一方、下部電極122には、B=0.8MHzのバイアスRF電力が印加されるようになっている。さらに、エッチングチャンバ111の外側部および外上部にはECR磁石125が設置されている。被エッチング基板1は、例えば下部電極122上に載置される。また、図示はしないが、上記チャンバ111には、チャンバ111内にエッチングガスを供給するガス導入部とチャンバ111内のエッチング雰囲気の圧力を調整、保持するための排気部とが接続されている。
【0014】
上記ドライエッチング装置101では、下部電極122側に被エッチング基板(図示せず)を載置する。次に、チャンバ111内に所望のエッチングガスを供給してエッチング雰囲気を所定の圧力に調整した後、上部電極121と下部電極122に所望のRF電力およびバイアスのRF電力を印加することで、上部電極121と下部電極122との間にプラズマを発生させ、被エッチング基板をドライエッチング加工する。
【0015】
次に、本発明のドライエッチング方法に係る一実施の形態を、図1の概略構成断面図によって説明する。このドライエッチングでは、一例として、上記図2によって説明したドライエッチング装置101を用いることができる。
【0016】
図1の(1)に示すように、基板11上には反射防止膜21が形成されている。この反射防止膜21には、例えば分子量が8000以上のメタクリレート系樹脂が主成分のものを用いた。そして反射防止膜21を、例えば280nmの厚さに成膜した。分子量が8000以上のものを用いる理由としては、下地に段差がある場合の埋め込み平坦性を向上させるためである。さらに、既知のレジスト塗布技術により、上記反射防止膜21上にレジスト膜22を形成する。このレジスト膜22は例えばポリヒドロキシスチレン系からなるものを用いる。その後、露光、現像工程を経て、上記レジスト膜22の所望の位置に開口部23を形成してマスク24とする。
【0017】
次いで、図1の(2)に示すように、上記マスク24を用いて有機材料からなる反射防止膜21をエッチング加工して凹部25を形成する(第1工程)。このドライエッチング加工は、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスを添加した混合ガスを用い、マスク24の形状を維持する条件で反射防止膜21を異方性ドライエッチング加工する。異方性ドライエッチングとするには、基板11に掛かるバイアスをVdcで200V以上600V以下、好ましくは300V以上600V以下に設定する。なお、Vdcが200Vよりも少なくなると、異方性加工が困難になる。またVdcが600Vを超えると、イオンエネルギーの上昇によりマスク上部がいわゆる肩落ち形状になり加工に不具合を生じる。そしてプラズマ密度や酸素流量の調整で反射防止膜21をテーパ加工する。このとき、凹部25の最小寸法(CD)はマスク24の開口部23の寸法よりも小さくなる。
【0018】
ここでは、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスとしてトリフルオロメタン(CHF3 )を用い、それに酸素(O2 )と希ガスとしてアルゴン(Ar)を添加した混合ガスを用いた。これらのガス流量(標準状態での流量)は、CHF3 /O2 /Ar=30/20/200(cm3 /min)とした。この流量値は一例であって、基本的には、O2 よりもCHF3 が多くなるように流量を設定する。また、エッチング雰囲気の圧力(チャンバ内圧力)は例えば4.0Pa、RF電力は、例えばS=900W、A=150W、B=400Wに設定した。このように、従来のエッチング条件よりもRF電力を大きくし、プラズマ密度が高くなるようなエッチング条件としている。さらに、エッチング処理時間はジャストエッチング相当の100秒とした。
【0019】
この結果、マスク24の開口部23の肩部がエッチングされてだれることなく、反射防止膜21が異方性エッチング加工され、開口部23の大きさよりも大きくなることなく凹部25が形成された。なお、この異方性エッチングでマスク24表面もエッチングされてはいるが、開口部23の形状を損なうことはない。このように、マスク形状を損なわないようなエッチング条件を選択すると、ドライエッチング加工して得た凹部25の反射防止膜21側壁は上部より底部側に向かって細くなるいわゆるテーパ形状になった。このテーパ形状になるのは、エッチング加工された側壁部分に付着する堆積物が多くなるためである。
【0020】
次いで、図1の(3)に示すように、マスク24の開口部23の幅に反射防止膜21に形成される凹部25の幅を合わせ込む条件で反射防止膜21をドライエッチング加工する(第2工程)。このドライエッチング加工は、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスを添加した混合ガスを用い、上記開口部23の幅に上記凹部25の幅を合わせこむように反射防止膜21をエッチング加工する。このエッチング工程は、第1工程のエッチングよりも異方性を弱めて等方性を強めたエッチングを行うことで実現される。このエッチングでは、基板バイアスをVdcで50V以上200V以下に設定することで等方性を持たせたエッチング条件でオーバエッチングを施し、凹部25の最小寸法(CD)の制御を行う。なお、上記等方性加工の際のVdc値と上記異方性加工の際のVdc値が200Vで重なるが、Vdc値が200Vであっても酸素流量やRF電力を調整することで、異方性加工を行うことと等方性加工を行うことが可能になっている。以下に説明する一例ではRF電力を調整している。
【0021】
ここでは、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスとしてトリフルオロメタン(CHF3 )を用い、それに酸素(O2 )と希ガスとしてアルゴン(Ar)を添加した混合ガスを用いた。これらのガス流量(標準状態での流量)は、CHF3 /O2 /Ar=30/20/200(cm3 /min)とした。この流量値は一例であって、基本的には、O2 よりもCHF3 が多くなるように流量を設定する。また、エッチング雰囲気の圧力(チャンバ内圧力)は例えば4.0Pa、RF電力は、例えばS=300W、A=100W、B=100Wに設定した。このように、従来のエッチング条件よりもRF電力を小さくし、プラズマ密度が低くなるようなエッチング条件としている。さらに、エッチング処理時間は最小寸法値を合わせ込んだ結果、30秒となった。
【0022】
この結果、有機材料のレジストで形成したマスク24を用いて、レジストとは異なる厚膜の有機材料の反射防止膜21に、マスク24の開口部23の幅を高精度に転写した垂直形状の凹部25を形成することが可能になる。よって、従来技術での加工形状に比べ、凹部25側壁の垂直性が向上するとともに開口部23上部のマスク24の広がりは大幅に低減され、また、レジスト選択比も向上された。
【0023】
また、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスを用いた場合には、エッチング加工部表層およびマスク24の表層に緻密な堆積物が形成される。このため、局所的なサイドエッチングやストライエーションを防止することができる。また、凹部25の側壁に堆積する堆積物の量が多いことから、基本的には最小寸法が小さくなる方向に加工されることになる。そこで、第1工程のようなエッチング条件で加工することにより、最小寸法(CD)を小さくした状態で加工を行い、第2工程で最小寸法を広げる方向に調整できる。このため、上記説明したように、マスク24に形成された開口部23の大きさに凹部25の大きさを合わせ込むことが可能になる。
【0024】
次に、本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態を、図3の概略構成断面図によって説明する。この製造方法では、一例として、上記図2によって説明したバイアス−ECRエッチング装置を用いることができる。
【0025】
図2の(1)に示すように、基体11上には例えば窒化シリコン膜もしくは酸化シリコン膜からなるハードマスク31が形成され、所望の位置に開口部32が形成されている。さらに上記開口部32を埋め込むように上記ハードマスク31上には有機材料からなる反射防止膜21が形成されている。この反射防止膜21には、例えば分子量が8000以上のメタクリレート系樹脂が主成分のものを用いた。そして反射防止膜21を、例えば280nmの厚さに成膜した。分子量が8000以上のものを用いる理由としては、下地に段差がある場合の埋め込み平坦性を向上させるためである。さらに、既知のレジスト塗布技術により、上記反射防止膜21上にレジスト膜22を形成する。このレジスト膜22は例えばポリヒドロキシスチレン系からなるものを用いる。その後、露光、現像工程を経て、上記レジスト膜22の所望の位置に開口部23を形成してマスク24とする。ここでは、開口部23は、上記ハードマスク31に形成した開口部32上に位置するように形成した。
【0026】
次いで、図3の(2)に示すように、上記マスク24を用いて有機材料からなる反射防止膜21をドライエッチング加工して凹部25を形成する(第1工程)。このドライエッチング加工は、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスを添加した混合ガスを用い、マスク24の形状を維持する条件で反射防止膜21を異方性エッチング加工する。なお、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスを用いるとハードマスク31も反射防止膜21と同様にドライエッチング加工される。図面ではこの場合を示した。
【0027】
異方性ドライエッチングとするには、基板11に掛かるバイアスをVdcで200V以上600V以下、好ましくは300V以上600V以下に設定する。なお、Vdcが200Vよりも少なくなると、異方性加工が困難になる。またVdcが600Vを超えるとイオンエネルギーの上昇によりマスク上部がいわゆる肩落ち形状になり加工に不具合を生じる。そしてプラズマ密度や酸素流量の調整で反射防止膜21をテーパ加工する。このとき、凹部25の最小寸法(CD)はマスク24の開口部23の寸法よりも小さくなる。
【0028】
ここでは、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスとしてトリフルオロメタン(CHF3 )を用い、それに酸素(O2 )と希ガスとしてアルゴン(Ar)を添加した混合ガスを用いた。これらのガス流量(標準状態での流量)は、CHF3 /O2 /Ar=30/20/200(cm3 /min)とした。この流量値は一例であって、基本的には、O2 よりもCHF3 が多くなるように流量を設定する。また、エッチング雰囲気の圧力(チャンバ内圧力)は例えば4.0Pa、RFパワーは、例えばS=900W、A=150W、B=400Wに設定した。このように、従来のエッチング条件よりもRF電力を大きくし、プラズマ密度が高くなるようなエッチング条件としている。さらに、エッチング処理時間はジャストエッチング相当の100秒とした。
【0029】
この結果、マスク24の開口部23の肩部がエッチングされてだれることなく、反射防止膜21およびハードマスク31が異方性エッチング加工され、開口部23の大きさよりも大きくなることなく凹部25が形成される。このため、ドライエッチング加工して得た凹部25の反射防止膜21、ハードマスク31の側壁は上部より底部側に向かって細くなるいわゆるテーパ形状になる。このテーパ形状になるのは、エッチング加工された側壁部分に付着する堆積物が多くなるためである。
【0030】
次いで、図3の(3)に示すように、マスク24の開口部23の幅に反射防止膜21に形成される凹部25の幅を合わせ込む条件で反射防止膜21をドライエッチング加工する(第2工程)。このドライエッチング加工は、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスを添加した混合ガスを用い、上記開口部23の幅に上記凹部25の幅を合わせこむように反射防止膜21をエッチング加工する。このエッチング工程は、第1工程のエッチングよりも異方性を弱めて等方性を強めたエッチングを行うことで実現される。なお、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスを用いるとハードマスク31も反射防止膜21と同様にドライエッチング加工される。図面ではこの場合を示した。
【0031】
このドライエッチングでは、基板バイアスをVdcで50V以上200V以下に設定することで等方性を持たせたエッチング条件でオーバエッチングを施し、凹部25の最小寸法(CD)の制御を行う。なお、上記等方性加工の際のVdc値と上記異方性加工の際のVdc値が200Vで重なるが、Vdc値が200Vであっても酸素流量やRF電力を調整することで、異方性加工を行うことと等方性加工を行うことが可能になっている。以下に説明する一例ではRF電力を調整している。
【0032】
ここでは、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスとしてトリフルオロメタン(CHF3 )を用い、それに酸素(O2 )と希ガスとしてアルゴン(Ar)を添加した混合ガスを用いた。これらのガス流量(標準状態での流量)は、CHF3 /O2 /Ar=30/20/200(cm3 /min)とした。この流量値は一例であって、基本的には、O2 よりもCHF3 が多くなるように流量を設定する。また、エッチング雰囲気の圧力(チャンバ内圧力)は例えば4.0Pa、RFパワーは、例えばS=300W、A=100W、B=100Wに設定した。このように、従来のエッチング条件よりもRF電力を小さくし、プラズマ密度が低くなるようなエッチング条件としている。さらに、エッチング処理時間は最小寸法値を合わせ込んだ結果、30秒となった。
【0033】
この結果、有機材料のレジストで形成したマスク24を用いて、レジストとは異なる厚膜の有機材料の反射防止膜21およびハードマスク31に、マスク24の開口部23の幅を高精度に転写した垂直形状の凹部25を形成することが可能になる。よって、従来技術での加工形状に比べ、凹部25側壁の垂直性が向上するとともに開口部23上部のマスク24の広がりは大幅に低減され、また、レジスト選択比も向上された。
【0034】
また上記のように、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスを用いた場合には、エッチング加工部表層およびマスク24の表層に緻密な堆積物が形成される。このため、局所的なサイドエッチングやストライエーションを防止することができる。また、凹部25の側壁に堆積する堆積物の量が多いことから、基本的には最小寸法が小さくなる方向に加工されることになる。そこで、第1工程のようなエッチング条件で加工することにより、最小寸法(CD)を小さくした状態で加工を行い、第2工程で最小寸法を広げる方向に調整できる。このため、上記説明したように、マスク24に形成された開口部23の大きさに凹部25の大きさを合わせ込むことが可能になる。
【0035】
なお、エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスの代りに炭素とフッ素とを含むガスを用いた場合には、ハードマスク31はエッチングされ難くなる。この場合には、ハードマスク31のみを等方性エッチングして、マスク24の開口部23に大きさに凹部25の大きさを合わせ込めばよい。
【0036】
上記各実施の形態における凹部25は、接続孔であり、もしくは配線や電極を形成する溝である。
【0037】
上記各実施の形態では、炭素と水素とフッ素とを含むガスとしては、トリフルオロメタン(CHF3 )の他には、ジフルオロメタン(CH2 2 )、モノフルオロメタン(CH3 F)を用いることができ、炭素とフッ素とを含むガスとしては、ヘキサフルオロシクロブテン(C4 6 )、オクタフルオロシクロブタン(C4 8 )、オクタフルオロシクロペンテン(C5 8 )を用いることができる。
【0038】
上記各実施の形態では、ドライエッチング時のバイアスRF電力を大きくすると、開口部23のマスク24(レジスト膜22)の残膜が少なくなり、一方、バイアスRF電力を小さくすると、ガス系のみで調整した場合には等方的なエッチングとなって横方向への広がりが発生する。この現象は特にオーバエッチング時に顕著に発生する。またエッチング加工時のプラズマ密度を高めると、堆積物の量が多くなるため、凹部25はテーパ形状になり最小寸法(CD)は小さくなる。またエッチングガス中の酸素流量を多くすると、従来技術のように、堆積物が減少して、最小寸法を大きくする方向のエッチングとなる。したがって、第1工程では異方性ドライエッチングとし、第2工程ではバイアスRF電力とガス流量で調整することで凹部25の形状を垂直形状にすることを可能になる。上記説明では、第1工程に対して第2工程のRF電力を低くすることにより、異方性エッチング成分を低減して等方性エッチング成分を多くしている。また、第2工程で等方的エッチングを行う場合、マスク24に形成された開口部23の上部の広がりが懸念されるが、開口部23の上部の広がりはイオンスパッタリングによる要因が支配的となるため、第2工程の等方的なエッチングではほとんど問題とはならない。
【0039】
上記各実施の形態において、レジスト膜22の選択比が向上するが、その理由は、第1工程では凹部の底部径を小さくする方向にドライエッチングが行われるので、レジスト膜22表面に堆積物が堆積され易くなる。このことはレジスト膜22がエッチングされ難くなることであり、この結果、レジスト膜のエッチング選択比が大幅に向上することになる。第2工程では、最小寸法(CD)の制御のみを行えるようなエッチング条件として、等方的なエッチング条件としているため、また、第1工程でレジスト膜22表面には堆積物が堆積されていることからも、レジスト膜22のエッチング量は少なくなる。したがって、上記ドライエッチング方法および半導体装置の製造方法においては、レジスト膜22の選択比が向上する。
【0040】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のドライエッチング方法および半導体装置の製造方法によれば、レジスト膜からなるマスクに形成した開口部上部の広がりを抑えて、反射防止膜もしくはハードマスクを含めた反射防止膜に、加工後の最小寸法(CD)値を合わせた状態で、側壁が垂直形状の凹部を形成することが実現できる。また、レジスト選択比を向上させることもできる。よって、有機系のレジスト膜をマスクに用いたエッチングにより有機材料からなる反射防止膜に高精度なエッチング加工を施すことが可能になるので、反射防止膜もしくは反射防止膜とハードマスクとに形成される凹部の寸法精度の向上が図れ、歩留りの向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドライエッチング方法に係る一実施の形態を示す概略構成断面図である。
【図2】本発明のドライエッチングに用いるドライエッチング装置を示す概略構成図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態を示す概略構成断面図である。
【図4】従来技術を説明する概略構成断面図である。
【図5】従来技術の課題を説明する概略構成断面図である。
【符号の説明】
21…反射防止膜、22…レジスト膜、23…開口部、24…マスク、25…凹部

Claims (5)

  1. レジスト膜に開口部を設けたマスクを用いて有機材料からなる反射防止膜をドライエッチング加工して凹部を形成するドライエッチング方法であって、
    前記ドライエッチング加工は、
    エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスを添加した混合ガスを用い、
    前記マスク形状を維持するエッチング条件で前記反射防止膜を異方性エッチング加工する第1工程と、
    前記第1工程後、前記マスクの開口部形状を維持した状態で前記マスクの開口部幅に前記反射防止膜に形成される凹部の幅を合わせ込む条件で前記反射防止膜をエッチング加工する第2工程と
    を備えたことを特徴とするドライエッチング方法。
  2. 前記第2工程のエッチングは前記第1工程のエッチングよりも異方性を弱めて等方性を強めたエッチングを行う
    ことを特徴とする請求項1記載のドライエッチング方法。
  3. レジスト膜に開口部を設けたマスクを用いて、開口部が形成されたハードマスク上に形成された有機材料からなる反射防止膜をドライエッチング加工して凹部を形成する工程を備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記ドライエッチング加工は、
    エッチングガスに炭素と水素とフッ素とを含むガスもしくは炭素とフッ素とを含むガスに酸素と希ガスを添加した混合ガスを用い、
    前記マスク形状を維持するエッチング条件で前記反射防止膜を異方性エッチング加工する第1工程と、
    前記第1工程後、前記マスクの開口部形状を維持した状態で前記マスクの開口部幅に前記反射防止膜に形成される凹部の幅を合わせ込む条件で前記反射防止膜をエッチング加工する第2工程と
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2工程のエッチングは前記第1工程のエッチングよりも異方性を弱めて等方性を強めたエッチングを行う
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記エッチングガスにフッ素を含む炭素と水素とフッ素とを含むガスを用いたドライエッチング加工では、
    前記ハードマスクを前記反射防止膜と同等にドライエッチングする
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
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