JP4651840B2 - 剥離紙分離装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
複写機のトナー漏れの防止などに利用する片面テープの使用時に、粘着層の保護のために密着されている剥離紙を、粘着テープから自動分離させる剥離紙分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の剥離紙分離装置では、剥離紙を支持する移送台の端部がエッジ状に形成され、片面テープを長手方向に移動させながら、そのエッジ状の端部に沿って剥離紙のみを片面テープの長手方向外へ導き、粘着テープの曲げ抵抗力が剥離紙と粘着テープとの接着力に打ち勝つ原理を利用して剥離紙を分離する方法が知られている。
【0003】
また、特開平11−180424号公報に記載のものによると、剥離紙と粘着テープとの接着力を半減するために剥離紙の長手方向に分割可能なスリットを設け、移送台の先端に設けた前後に位置の異なる二つのエッジによって、剥離紙を順に分離させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、粘着テープの曲げ抵抗力を利用して剥離紙を分離するのでは、粘着テープが柔軟な材質で形成されたり、柔軟テープのテープ基材が薄かったりして粘着テープの曲げ抵抗力が小さいと、粘着テープと剥離紙との接着力に抗しきれず剥離紙に貼着したままエッジ状に形成された移送台の端部に沿って送り出されていた。
【0005】
特開平11−180424号公報に記載の技術では、事前に剥離紙が分割されていて、順に分離させることにより粘着テープとの接着力が半減されているが、剥離紙に分割可能なスリットを設ける必要があり、剥離紙にスリットを設けていない粘着テープは使用できなかった。
【0006】
そこで、この発明は、粘着テープの曲げ抵抗力が小さい場合でも、粘着テープの形態によらず、簡便な機構によって円滑に剥離紙の分離を行うことができる剥離紙分離装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決する手段】
上記課題を達成するため、請求項1に係る発明は、テープ基材及びテープ基材の片面に形成された粘着層で構成される粘着テープと、粘着層を介して粘着テープに貼着された剥離紙とからなる片面テープを、分離位置で粘着テープと剥離紙とに分離させる剥離紙分離装置であって、上面に分離位置である凹所が設けられ、片面テープの粘着テープを上側にして支持する移送台と、凹所に掛け渡された片面テープを押さえて張り渡す張設手段と、凹所に張り渡された片面テープを押し下げ、解除するように、スクレーパを凹所の内外に往復移動させるアクチェータを有する剥離装置と、片面テープとスクレーパとの相対的移動をさせ、スクレーパを粘着テープの先端に当接させ、付着させる送り手段とを有し、送り手段の送りにつれてスクレーパに粘着テープが接着された後、アクチェータによる凹所外へのスクレーパの移動で剥離紙から分離させることを特徴とする剥離紙分離装置としている。
【0008】
請求項1の発明によれば、移送台に設けられた凹所に張設された片面テープが、その凹所内に位置しているスクレーパに押し下げられるとともに、粘着テープの先端が当接した状態で相対的に送り出されるので、片面テープが凹所内に湾曲して粘着テープと剥離紙との分離が誘発され、粘着テープの粘着層がスクレーパに押し付けられて付着されて、スクレーパが凹所外に移動することによって、スクレーパに付着された粘着テープを剥離紙から剥離させることが可能となる。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の剥離紙分離装置において、スクレーパは、凹所に張り渡された片面テープに対し、90°以下で接触するようにされていることを特徴とする剥離紙分離装置としている。
【0010】
請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加え、スクレーパが片面テープに対して鋭角に当接されるので、片面テープとスクレーパとの相対的な移動が滑らかになる上、粘着テープとスクレーパとの間に発生する当接力が強くなって剥離紙の分離を誘発しやすくなるとともに、剥離も円滑にできる。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の剥離紙分離装置において、張設手段は、凹所の送り方向の前後に設けられ、片面テープを移送台に押圧付勢する押さえ手段、または、凹所に埋設された柔軟質材であることを特徴とする剥離紙分離装置としている。
【0012】
請求項3の発明によれば、請求項1または2の効果に加え、張設手段が片面テープを押圧付勢する押さえ手段であると、凹所に張り渡された片面テープがスクレーパの先端によって沈むように押され湾曲状態になっても、凹所内に落ち込むことなくスクレーパに粘着テープが確実に押し付けられて付着され、また、張設手段が凹所に埋設された柔軟質材であると、その柔軟質材が凹所の空間を埋めて移送台の一部となり、スクレーパと粘着テープとの相対的な移動が滑らかにされるとともに、凹所に張り渡された片面テープがスクレーパで沈むように押されても湾曲状態で支持され、剥離紙の分離を誘発しやすくなる。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の剥離紙分離装置において、送り手段は、前後いずれかの押さえ手段に形成された駆動ローラであることを特徴とする剥離紙分離装置としている。
【0014】
請求項4の発明によれば、請求項3の効果に加え、送り手段が送り側の押さえ手段に形成された駆動ローラであるので、粘着テープの長さや形状に関係なくラベル状やシート状の粘着テープを送り出すことができる。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の剥離紙分離装置において、送り手段は、片面テープの剥離紙を巻き取る巻取りローラであることを特徴とする剥離紙分離装置としている。
【0016】
請求項5の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、剥離手段が剥離紙を巻取り、片面テープを引き出すことによって送り出すので、粘着テープが連続した形態であっても停滞することなく送り出して分離することが可能となる。
【0017】
請求項6に係る発明は、請求項1に記載の剥離紙分離装置において、剥離装置及び送り手段は、スクレーパを装着したロボットマニュピレータであることを特徴とする剥離紙分離装置としている。
【0018】
請求項6の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、片面テープとスクレーパを相対移動させながら凹所外へのスクレーパの移動、及び剥離した後の粘着テープの移動をかなり自由に行うことができ、マニュピレータを除く装置の構造を簡素化することが可能となるとともに、細かい移動位置設定を行うことができる。
【0019】
請求項7に係る発明は、請求項4ないし6のいずれかに記載の剥離紙分離装置において、送り手段には、スクレーパと粘着テープの先端との当接時に、所定トルクを検知して剥離手段を動作させるトルク検出手段を備えていることを特徴とする剥離紙分離装置としている。
【0020】
請求項7の発明によれば、請求項1または4ないし6のいずれかの効果に加え、トルク検出手段によって、剥離手段の動作を起こさせるので、粘着テープの先端がスクレーパに確実に接着し、粘着テープの剥離を確実にかつ安定して行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいてこの発明を説明する。
【0022】
図1は、この発明の剥離紙分離装置の一実施例を示している。この剥離紙分離装置は、テープ基材111及びテープ基材111の片面に形成された粘着層112で構成される粘着テープ110と、粘着層112を介して粘着テープ110に貼着された片面テープ100を、分離位置で粘着テープ110と剥離紙120とに分離させるものである。ここでは、剥離紙120が分離位置を越えて粘着テープ110より長く延在されるとともに、粘着テープに所定の長さの切り込みが入れられた帯状に形成されている。
【0023】
この剥離紙分離装置は、上面10aに分離位置である凹所11が設けられ、片面テープ100の粘着テープ110を上側にして支持する移送台10と、凹所11の送り方向の前後に設けられ、凹所11に掛け渡された片面テープ100を移送台10に押さえて張り渡す張設手段である押さえ手段30と、凹所11に張り渡された片面テープ100を押し下げ、解除するスクレーパ21及びこのスクレーパ21を凹所11の内外に往復移動させるアクチェータ22を有する剥離装置20と、凹所11の後方に設けられた押さえ手段30に駆動機構が形成され、片面テープ100とスクレーパ21との相対的移動をさせてスクレーパ21を粘着テープ110の先端に当接させ、付着させる送り手段である駆動ローラ50とを備えている。また、駆動ローラ50には、所定トルクを検知して剥離装置20を動作させるトルク検知手段80を設けている。
【0024】
移送台10は、上面10aに形成された凹所11を挟んで、送り方向前後に長手方向に延びて片面テープ100を支持できる大きさに形成されている。
【0025】
凹所11は、片面テープ100が掛け渡されて粘着テープ110と剥離紙120とが分離される分離位置であり、ほぼ真上に剥離装置20が設けられて、凹所11の内外を鉛直方向に往復動可能にされている。
【0026】
剥離装置20は、一端が凹所11の内外を移動するスクレーパ21と、このスクレーパ21を他端で係合し、凹所11の内外に往復動させるアクチェータ22とを有している。
【0027】
スクレーパ21は、先端が凹所11内に位置したときに凹所11に掛け渡された片面テープ100に対する接触角θが90°以下になるようにアクチェータ22に固定されている(図4(a)参照)。スクレーパ21は、その先端が凹所11内に位置するときには、掛け渡されている片面テープ100を下方に押して湾曲させるとともに、その側面と送り出される粘着テープ110の先端とが当接し、その先端が凹所11外に位置するときには、片面テープ100を湾曲させることを解除する。ここでは、先端がエッジ状に形成されているが、図3又は図4に示すようにエッジ状に形成しなくともよい。
【0028】
アクチェータ22は、電動モータ等を内蔵し、鉛直方向に沿ってスクレーパ21を凹所11の内外に往復移動させる。図3に示すように、ロボットマニュピレータ70にその機能が搭載され、凹所11外で任意の位置まで移動可能にされてもよい。
【0029】
押さえ手段30は、凹所11の送り方向の前後に設けられ、片面テープ100に当接する当接部31と、その当接部31を移送台10に向かって付勢する押圧付勢手段32とを有する。ここでは凹所11の前後1個ずつ設けられているが、片面テープ100及び移送台10の長さや幅などに応じて複数設けられる。凹所11の前方に設けられた押さえ手段30は、粘着テープ110と分離した剥離紙120を押圧し、凹所11の後方に設けられた押さえ手段30は、粘着テープ110と剥離紙120とが分離される前のテープ基材111に当接して押圧している。
【0030】
当接部31は、ここでは片面テープ100を滑らかに送り出せるように車輪形状をなし、片面テープ100を押圧付勢しながら送り出し方向を矯正して、移送台10に沿って送り出す。図3に示すように、プレート形状をなして片面テープ100を送り出さずに移送台10に付勢して押さえてもよい。片面テープ100を十分に押圧付勢できるように摩擦抵抗の大きい材質で形成されることが望ましい。
【0031】
押圧付勢手段32は、下方に当接部31が取り付けられて移送台10の上方に設けられ、バネや油圧などで当接部31を移送台10に向かって付勢している。
【0032】
また、張設手段である押さえ手段30は、凹所11に埋設された柔軟質材40であってもよい(図4(a)参照)。柔軟質材40は、凹所11内に位置するスクレーパ21によって片面テープ100が湾曲に押し下げられたときに、凹所11の内側に落ち込まない程度の柔軟性が必要である。
【0033】
さらに、押さえ手段30と柔軟質材40とを併設してもよく、この場合では、スクレーパ21によって凹所11内に片面テープ100が湾曲されたときに、押さえ手段30の押圧付勢力が弱くても落ち込み過ぎることを防止できる。
【0034】
駆動ローラ50は、剥離装置20に対して片面テープ100を送り出し、片面テープ100のテープ基材111に当接してその回転方向に送り出すローラ部51と、ローラ部51を回転させる駆動部52とを備えている。
【0035】
また、図2に示すように送り手段は、巻取りローラ60でもよく、粘着テープ110から分離した後の剥離紙120を引張して巻き取ることによって片面テープ100を移送台10に沿って送り出す。引張した剥離紙120を巻きつける糸巻き形状の巻き部61と、巻き部61を回転させる駆動部62とを備えている。
【0036】
また、ここでガイドローラ63は、巻取りローラ60に剥離紙120をガイドするために移送台10の端面10bに必要に応じて設けられ、先端に取り付けられたローラによって剥離紙120の方向を調整する。
【0037】
送り手段は、図3に示すように、片面テープ100に対して剥離装置20を移動させてもよい。この場合、スクレーパ21を装着し、任意の位置に移動可能なロボットマニュピレータ70であり、剥離手段20のアクチェータ21の機能をも備え、片面テープ100の後方に向かって任意の位置にスクレーパ21を移動させる。
【0038】
トルク検知手段80は、駆動ローラ50に設けられ、粘着テープ110が凹所11内に位置しているスクレーパ21に当接し、駆動ローラ50によって片面テープが送り出されたときにその当接部分に発生するトルクを検知して、所定トルクを検知すると、剥離手段20を動作させ、スクレーパ21を凹所11外に移動させる。
【0039】
このトルク検知手段80は、スクレーパ21と粘着テープと間に一定のトルクがかかると駆動ローラ50を空転させるトルクリミッタや、任意の検出値を事前に設定し、所望の値が検出されると駆動ローラ50を一旦停止させるトルク検出器などがある。
【0040】
以下に、この剥離紙分離装置の作用について説明する。
【0041】
図1において、駆動ローラ50に備えられた駆動部52に図示しない電源等を入れると、車輪形状のローラ部51がここでは反時計回りに回転させられ、移送台10に向かって付勢されているので片面テープ100との間に摩擦抵抗力が発生して、片面テープ100をその回転方向に送り出され始める。
【0042】
図2に示すように、巻取りローラ60が粘着テープ110から分離した剥離紙120を巻き取ることで片面テープ100が移動されてもよい。
【0043】
また、図3に示すように、移送台10の上面10aに配置された片面テープ100に対して、スクレーパ21を装着したロボットマニュピレータ70が、スクレーパ21の先端を凹所11内に位置させ、粘着テープ110に当接したまま片面テープ100の後方に向かって移動されてもよい。
【0044】
図4(a)に示すように、粘着テープ110の先端部110aは、移送台10に設けられた凹所11の内側に先端が位置しているスクレーパ21の側面に当接したまま送り出され、押し付けられていく。このとき、スクレーパ21は、凹所11に掛け渡された片面テープ100を凹所の内側に押して湾曲させている。
【0045】
図4(b)に示すように、スクレーパ21の側面に粘着テープ110の先端部110aが当接していき、徐々に粘着層112がスクレーパ21に粘着される。一方、スクレーパ21に押されて湾曲にされた片面テープ100の粘着テープ110と剥離紙120との貼着面に対して、粘着テープ110が移送台10に沿って水平方向に作用する送り出し力に押されて分離が誘発される。
【0046】
図4では、片面テープ100は、凹所11に埋設された柔軟質材40によって張設されているので、スクレーパ21で押されて湾曲状態にされても、凹所11の内側に落ち込むことなく張り渡されている。
【0047】
図4(c)に示すように、その粘着テープ110が当接したスクレーパ21に所定のトルクがかかると、ここでは図示しないトルク検出手段80がそれを検知し、アクチェータ22が作動してスクレーパ21を凹所11の外側に、ここでは鉛直方向に沿って上方に移動させ始める。このとき、所定トルクでスクレーパ21に粘着された粘着テープ110は、スクレーパ21に粘着したまま凹所11の外側に移動され、一方、剥離紙120は、先端部120aが押さえ手段30によって押さえられている上、すでに分離が誘発されているのでスクレーパ21に引きずられることなく凹所11に張設されたままとなり、粘着テープ110と剥離紙120は分離される。
【0048】
スクレーパ21の移動に伴って、片面テープ100はスクレーパ21の上昇相度と同じ速さで送り出され、粘着テープ110がスクレーパ21から剥がれることなく分離される。
【0049】
粘着テープ110は、ここでは、事前に設けられた切り込みまで分離された後、所定の手段によって所望の位置に移動させられる。
【0050】
図2では、分離された剥離紙120が巻取りローラ60に巻きつけられて回収されるので、粘着テープ110が切り込みのない連続した帯状形態でも片面テープ100を送り出し続けられる。
【0051】
図3に示すように、ロボットマニュピレータ70に設けたトルク検出手段80が、スクレーパ21に所定のトルクがかかったことを検知すると、ロボットマニュピレータ70は凹所11の外側に移動、粘着テープ110と剥離紙120は分離されてもよい。ここでは粘着テープ110と剥離紙120とが完全に分離されると、そのままロボットマニュピレータ70に入力したプログラムに従って所望の位置に運ばれてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1にかかる発明よれば、粘着テープとスクレーパとが当接して相対的に移動されるので、その当接部分の粘着層がスクレーパに粘着される上、スクレーパによって凹所の内側で当接するので片面テープが湾曲した状態になって分離が誘発されやすく、所定の当接力がかかった後にスクレーパが凹所の外側に移動すると粘着テープだけがスクレーパに粘着したまま分離され、テープ基材の曲げ抵抗力に関係なく分離される。
【0053】
したがって、粘着テープの曲げ抵抗力が小さい場合でも、粘着テープの形態によらず、簡便な機構によって円滑に剥離紙の分離を行うことができる剥離紙分離装置を提供することができる。
【0054】
請求項2にかかる発明によれば、請求項1の効果に加え、粘着テープとスクレーパとの当接力が強まってより強力に接着され、スクレーパが凹所の外側に移動した際に、スクレーパから粘着テープが外れにくくなる。
【0055】
請求項3にかかる発明によれば、請求項1または2の効果に加え、張設手段が押さえ手段または柔軟質材であるので、移送台に形成された凹所に張設された片面テープがスクレーパに粘着テープが当接したまま送り出されても、凹所の内側に湾曲にされた状態から落ち込むことなく当接力が発生し、分離を誘発しやすくなるとともに確実に粘着テープとスクレーパとが粘着される。
【0056】
請求項4にかかる発明によれば、請求項3の効果に加え、送り手段が駆動ローラであるので、片面テープの形態に関わらず送り出すことが可能となり、剥離紙に細工をすることなく粘着テープと剥離紙とを分離させることが可能となる。
【0057】
請求項5にかかる発明によれば、請求項1の効果に加え、送り手段が巻取りローラであるので、片面テープが連続した帯状形態であっても、分離した剥離紙は巻き取られて回収されるので連続して分離することが可能となる。
【0058】
請求項6にかかる発明によれば、請求項1の効果に加え、ロボットマニピュレータによって剥離装置及び移送手段が兼用されるので、少ない設備で剥離紙分離装置を構成することができ、装置の簡素化、低コスト化を図ることができる。
【0059】
請求項7にかかる発明によれば、所定のトルクによってスクレーパに粘着テープが十分に接着されてから剥離動作が起こり、確実に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る剥離紙分離装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る剥離紙分離装置の他の実施例を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係る剥離紙分離装置のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図4】粘着テープと剥離紙との分離状態の説明図である。
【符号の説明】
10 移送台
11 凹所
20 剥離装置
21 スクレーパ
22 アクチェータ
30 押さえ手段
40 柔軟質材
50 駆動ローラ
60 巻取りローラ
70 ロボットマニピュレータ
80 トルク検出手段
100 片面テープ
110 粘着テープ
111 テープ基板
112 粘着層
120 剥離紙

Claims (7)

  1. テープ基材及び該テープ基材の片面に形成された粘着層で構成される粘着テープと、前記粘着層を介して前記粘着テープに貼着された剥離紙とからなる片面テープを、分離位置で前記粘着テープと前記剥離紙とに分離させる剥離紙分離装置であって、
    上面に前記分離位置である凹所が設けられ、前記片面テープの前記粘着テープを上側にして支持する移送台と、前記凹所に掛け渡された前記片面テープを押さえて張り渡す張設手段と、前記凹所に張り渡された前記片面テープを押し下げ、解除するように、スクレーパを前記凹所の内外に往復移動させるアクチェータを有する剥離装置と、前記片面テープと前記スクレーパとの相対的移動をさせ、該スクレーパを前記粘着テープの先端に当接させ、付着させる送り手段とを有し、該送り手段の送りにつれて前記スクレーパに前記粘着テープが接着された後、前記アクチェータによる前記凹所外への前記スクレーパの移動で剥離紙から分離させることを特徴とする剥離紙分離装置。
  2. 請求項1において、前記スクレーパは、前記凹所に張り渡された前記片面テープに対し、90°以下で接触するようにされていることを特徴とする剥離紙分離装置。
  3. 請求項1または2において、前記張設手段は、前記凹所の送り方向の前後に設けられ、前記片面テープを前記移送台に押圧付勢する押さえ手段、または、前記凹所に埋設された柔軟質材であることを特徴とする剥離紙分離装置。
  4. 請求項3において、前記送り手段は、前後いずれかの前記押さえ手段の送り側に形成された駆動ローラであることを特徴とする剥離紙分離装置。
  5. 請求項1において、前記送り手段は、前記片面テープの前記剥離紙を巻き取る巻取りローラであることを特徴とする剥離紙分離装置。
  6. 請求項1において、前記剥離装置及び前記送り手段は、前記スクレーパを装着したロボットマニュピレータであることを特徴とする剥離紙分離装置。
  7. 請求項1または4ないし6のいずれかにおいて、前記送り手段には、前記スクレーパと前記粘着テープの先端との当接時に、所定トルクを検知して前記剥離手段を動作させるトルク検出手段を備えていることを特徴とする剥離紙分離装置。
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