JP4650494B2 - 差動歯車装置 - Google Patents

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Description

この発明は、差動歯車装置に関し、より特定的には、ピニオンギヤを用いた差動歯車装置に関するものである。
従来、差動歯車装置は、たとえば特開2007−113747号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2007−113747号公報
特許文献1では、デフケースによりピニオンギヤを保持するトルク感応型差動歯車装置が開示されている。しかしながら、この差動歯車装置では、トルクに応じて差動制限がされるだけで、車両の運転状態に即した差動制限力を発生されることができないという問題があった。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、車両の運転状態に応じた差動制限力を発生されることが可能な差動歯車装置を提供することを目的とする。
この発明に従った差動歯車装置は、自転可能でかつ公転可能なピニオンギヤと、ピニオンギヤを保持するピニオン保持部を有するケースとを備え、加速時にピニオンギヤとケースとの間で発生する加速時摩擦力と、減速時にピニオンギヤとケースとの間で発生する減速時摩擦力とが異なるようにピニオン保持部が構成されている。加速時におけるピニオン
保持部とピニオンギヤとの接触面積が、減速時におけるピニオン保持部とピニオンギヤとの接触面積と異なるようにピニオン保持部が構成される。ピニオン保持部は非円筒形状であり、加速時と減速時においてピニオンギヤとの接触面積が異なる。加速時と減速時においてピニオン保持部とピニオンギヤとの接触箇所が異なる。ピニオン保持部は直線部と曲線部とを有し、加速時と減速時においてピニオンギヤとの接触面積が異なる。
このように構成された差動歯車装置では、加速時と減速時において、ピニオンギヤとケースとの摩擦力が異なるため、加速および減速のいずれか一方において、大きな差動制限力を発生させることができる。その結果、運転状態に応じた差動制限力を発揮することができる。
好ましくは、ピニオン保持部はピニオンギヤと異なる半径を有し、加速時と減速時においてピニオンギヤとの接触面積が異なる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。また、各実施の形態を組合せることも可能である。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従った差動歯車装置の分解斜視図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1に従った差動歯車装置1は、デフケース10と、デフケース10内に収納されるピニオンギヤ21,22と、ピニオンギヤ21,22とデフケース10内で噛み合うサイドギヤ31,32と、サイドギヤ31,32をデフケース10内に位置決めするスラストワッシャ41,42とを有する。デフケース10は円筒形状であり、その内部にピニオンギヤ21,22およびサイドギヤ31,32などの動力伝達部を収容する。デフケース10はリングギヤが取付けられるフランジ部18を有する。フランジ部18はリングギヤに接続され、リングギヤから駆動力を伝達される。
デフケース10には窓11が設けられており、窓11からピニオンギヤ21,22とサイドギヤ31,32がデフケース10の内部空間に挿入される。この実施の形態では、2つのピニオンギヤ21,22を用いて動力伝達を行なうが、たとえばこれより数の多い4つのピニオンギヤを用いて動力伝達を行なってもよい。
図2は、図1中のII−II線に沿った断面図である。図2を参照して、差動歯車装置1はケースとしてのデフケース10と、デフケース10内に収納されて動力を分配するピニオンギヤ21,22と、ピニオンギヤ21,22と噛み合うサイドギヤ31,32とを有する。回転軸2を中心としてデフケース10は回転する。デフケース10に収納されるピニオンギヤ21,22はデフケース10と当接して摩擦摺動する。デフケース10に収納されるサイドギヤ31,32はピニオンギヤ21,22と噛み合って動力を分配している。ピニオンギヤ21はデフケース10とともに回転(公転)し、かつ回転軸2と直交する軸を中心として回転(自転)することが可能である。サイドギヤ31,32はそれぞれドライブシャフトに接続されて回転力を各々のドライブシャフトに伝達する。
図3は、図2中のIII−III線に沿った断面図である。図3を参照して、デフケース10内にはピニオン保持部12が設けられている。ピニオン保持部12はデフケース10内でピニオンギヤ22を保持している。ピニオンギヤ22はピニオン保持部12の一部分と当接しており、ピニオンギヤ22が自転することでピニオン保持部12との間に摩擦力を発生させる。すなわち、サイドギヤ31,32間に回転数の差があるときにピニオンギヤ22が自転する。このときに摩擦力が発生するためサイドギヤ31,32間の差動を制限する力が働く。
この例では、差動歯車装置1は四輪駆動車のセンターデフとして用いられ、サイドギヤ31は後輪に接続され、サイドギヤ32が前輪に接続される。図3で示す状態では、後輪200Rに接続されるサイドギヤ31の回転数が、前輪200Fに接続されるサイドギヤ32の回転数よりも大きい。この状態で前進時には矢印D2で示す方向にデフケース10からピニオンギヤ22へ荷重が加えられる。
サイドギヤ31の回転数がサイドギヤ32の回転数よりも多いため、ピニオンギヤ22は矢印R1で示す方向に回転する。このとき、ピニオンギヤ22がピニオン保持部12の当接部としての円弧領域13と接触し摩擦摺動する。矢印D1で示す方向にピニオンギヤ22が移動し、この移動方向に円弧領域13が存在し、ピニオンギヤ22が巻き込みながら摺動抵抗を発生させる。これにより大きな摩擦力が発生するため差動制限力も大きくなる。
図4は、別の局面に従った差動歯車装置の断面図である。図4を参照して、前輪200Fに接続されるサイドギヤ32の回転数よりも後輪200Rに接続されるサイドギヤ31の回転数が小さい場合、すなわち、前輪の回転数が大きい場合には、具体的には旋回時が想定される。このような場合には、デフケース10からピニオンギヤ22へ矢印D2で示す方向の荷重が加えられる。サイドギヤ32の回転数がサイドギヤ31の回転数よりも多くなり、ピニオンギヤ22は矢印R2で示す方向に回転する。これにより、ピニオンギヤ22は矢印D3で示す方向に移動する。このとき直線領域54でピニオンギヤ22とデフケース10がわずかに接触するのみで、摺動抵抗がほとんど発生しない。その結果、差動制限力は小さくなる。
すなわち、実施の形態1に従った差動歯車装置1は、自転可能かつ公転可能なピニオンギヤ21,22と、ピニオンギヤ21,22を保持するピニオン保持部12を有するケースとしてのデフケース10と、ピニオンギヤ21,22と噛み合うことで動力を分配する第一分配ギヤとしてのサイドギヤ31および第二分配ギヤとしてのサイドギヤ32とを有する。第一分配ギヤの回転数が第二分配ギヤとしてのサイドギヤ32の回転数よりも多い第一回転時のピニオンギヤ21,22とピニオン保持部12との第一摩擦力と、サイドギヤ31の回転数がサイドギヤ32の回転数よりも少ない第二回転時のピニオンギヤ21,22とピニオン保持部12との第二摩擦力とが異なる。前輪200Fの回転数が後輪200Rの回転数よりも小さいときには、前輪200Fの回転数が後輪200Rの回転数よりも多いときに比べて摩擦力が大きく差動制限が大きい。
第一回転時におけるピニオン保持部12とピニオンギヤ22との接触面積が、第二回転時におけるピニオン保持部12とピニオンギヤ22との接触面積と異なるようにピニオン保持部12が構成される。
ピニオン保持部12は非円筒形状であり、第一回転時と第二回転時においてピニオンギヤ22との接触面積が異なる。
ピニオン保持部12はピニオンギヤ22と異なる半径を有し、第一回転時と第二回転時においてピニオンギヤ22との接触面積が異なる。
ピニオン保持部12は直線領域54と円弧領域13とを有し、第一回転時と第二回転時においてピニオンギヤ22との接触面積が異なる。
ピニオンギヤ22とピニオン保持部12の各部分との接触時の摩擦力が各々異なる。
このように構成された差動歯車装置では、後輪200Rの回転数が多い状態、たとえばスリップしている状態では、差動制限力を強めて前輪への駆動力を高める。これに対し、前輪200Fの回転数が多いような旋回時には差動制限力を弱めて回動性を高めることができる。
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2に従った差動歯車装置の断面図である。図6は、図5中のVI−VI線に沿った断面図である。図5および図6を参照して、実施の形態3に従った差動歯車装置1では、ピニオン保持部12が回転軸2と直交しピニオンギヤ22の中心を通る線に対して左右対称形状である点で、実施の形態1に従った差動歯車装置1と異なる。すなわち、縦側寸法aはピニオンギヤ22の径とほぼ等しく、横の寸法bはピニオンギヤ22の径より大きい。
図7は、前進加速時の差動歯車装置の内部構造を示す断面図である。図7を参照して、前進加速時には、ピニオンギヤ22はデフケース10から矢印D2で示す方向の荷重を受ける。これにより、ピニオンギヤ22はピニオン保持部12の円弧領域13と接触し、矢印R3で示す方向に回転する。すなわち、前進加速時には、サイドギヤ31,32のいずれの回転数が他方の回転数よりも大きいことがあるので矢印R3で示すように両方向に回転可能である。また、ピニオンギヤ22は矢印D4で示す方向に両方向に移動可能である。いずれに移動したとしても、ピニオンギヤ22はピニオン保持部12の円弧領域13と接触し、これを巻き込みながら摺動抵抗を発生される。その結果、差動制限が大きくなる。
図8は、前進減速時の差動歯車装置の内部構造を示す断面図である。図8を参照して、減速時には、矢印D5で示す方向の力がデフケース10からピニオンギヤ22へ伝わる。これによりピニオンギヤ22はデフケース10内のピニオン保持部12の一部分である直線領域54と接触するのみであり、摺動抵抗はほとんど発生しない。その結果、ピニオンギヤ22の自転を抑制することができず、差動制限が小さくなる。
すなわち、実施の形態2に従った差動歯車装置1は、自転可能でかつ公転可能なピニオンギヤ21,22と、ピニオンギヤ21,22を保持するピニオン保持部12を有するケースとしてのデフケース10とを備える。加速時におけるピニオンギヤとケースとの摩擦力は、減速時のピニオンギヤとケースとの摩擦力と異なる。
ピニオンギヤ22とピニオン保持部12の各部分との接触時の摩擦力が各々異なる。
このように構成された差動歯車装置では、図7および図8で示すように、前進加速時および前進減速時において、差動制限力を異なるものとすることができる。その結果、運転状況に応じたきめ細かな差動制限を発揮することができる。
すなわち、加速時、減速時、惰力走行時に適切な差動制限力を発揮させることができる。
(実施の形態3)
図9は、この発明の実施の形態3に従った差動歯車装置の断面図である。図9を参照して、この発明の実施の形態3に従った差動歯車装置1では、ピニオン保持部12の形状が実施の形態1および2に従った差動歯車装置1と異なる。すなわち、ピニオンギヤ22を中心として対角線上に円弧領域13,14が設けられており、それ以外の部分は直線とされている。すなわち、対角の2つを円形とし、それ以外を長方形としている。このとき寸法aはピニオンギヤ22とほぼ等しく、寸法bはピニオンギヤ22の径より大きい。
図10は、実施の形態3の別の例に従った差動歯車装置の断面図である。図10を参照して、ピニオン保持部12のうち、3つの角を四隅のうち3つを円弧形状13,14,15とし、それ以外を長方形とする。このとき、寸法aはピニオンギヤ22の径とほぼ等しく、寸法bはピニオンギヤ22の径よりも大きい。
図11は、この発明の実施の形態3の別の例に従った差動歯車装置の断面図である。図11を参照して、この例では、四隅のうち1つを円弧領域13とし、残りを長方形としている。このとき、寸法aはピニオンギヤ22とほぼ等しく、寸法bはピニオンギヤ22の径よりも大きい。
このように構成された実施の形態3に従った差動歯車装置でも、実施の形態2に従った差動歯車装置1と同様の効果がある。
実施の形態2および3に従った差動歯車装置では、加速時におけるピニオン保持部12とピニオンギヤ22との接触面積が、減速時におけるピニオン保持部12とピニオンギヤ22との接触面積と異なるようにピニオン保持部12が構成される。
具体的には、ピニオン保持部12は非円筒形状であり、加速時と減速時においてピニオンギヤ22との接触面積が異なる。
ピニオン保持部12はピニオンギヤ22と異なる半径を有し、加速時と減速時においてピニオンギヤ22との接触面積が異なる。
ピニオン保持部12は直線領域54と円弧領域13とを有し、加速時と減速時においてピニオンギヤ22との接触面積が異なる。
ピニオンギヤ22とピニオン保持部12の各部分との接触時の摩擦力が各々異なる。
(実施の形態4)
図12は、この発明の実施の形態4に従った差動歯車装置の斜視図である。図13は、図12中のXII−XII線に沿った断面図である。図12および図13を参照して、差動歯車装置1は、デフケース110と、デフケース110に噛み合ってデフケース110とともに回転するプラネタリキャリア120と、プラネタリキャリア120に保持されるピニオンギヤ130と、ピニオンギヤ130に噛み合うサンギヤ150およびリングギヤ140とを有する。
デフケース110は円筒形状であり、その内部にプラネタリキャリア120が嵌め合わせられている。プラネタリキャリア120は複数のピニオンギヤ130を保持する。ピニオンギヤ130表面にはヘリカル歯131が形成されており、ピニオンギヤ130が配置される軌道の外側にはリングギヤ140が配置される。ピニオンギヤ130の配置される軌道の内側にはサンギヤ150が配置される。リングギヤ140およびサンギヤ150の表面には、それぞれヘリカル歯141,151が形成されており、ヘリカル歯141,151はピニオンギヤ130のヘリカル歯131と噛み合う。プラネタリキャリア120にピニオンギヤ130が保持されており、このピニオンギヤ130の両端にはクラッチプレートが設けられている。ピニオンギヤ130のヘリカル歯131が他のヘリカル歯141,151と噛み合うことでスラスト力が発生する。このスラスト力をクラッチプレートが受け、ピニオンギヤ130がある方向に回転(自転)するとクラッチプレートはサンギヤ150からプラネタリキャリア120が押付けられる方向へ力を受ける。これにより、プラネタリキャリア120とサンギヤ150との間の回転が少なくなるように差動が制限される。
図14から図17はプラネタリキャリアとピニオンギヤとを詳細に示す図である。図14を参照して、プラネタリキャリア120のうち、ピニオンギヤ130と向かい合う部分の4つの隅部122,123,124,125は、それぞれ円弧形状または直線形状であり、具体的には隅部122,124が円弧形状であり、隅部123,125が直線形状である。サンギヤ150が前輪側に接続され、リングギヤ140が後輪側に接続される。前進加速時または後退減速時であって、前輪の回転数が後輪の回転数より大きい場合には、図14で示すようにピニオンギヤ130は矢印R22で示すように左回転する。
また、プラネタリキャリア120からは矢印R21で示す方向にピニオンギヤ130へ荷重が加えられる。このため、円弧状の隅部122とピニオンギヤ130とが接触し、ピニオンギヤ130が矢印D11で示す方向に移動しようとする。このとき、ピニオンギヤ130とプラネタリキャリア120との接触面積が大きくなり、ピニオンギヤ130の自転が制限される。これにより差動制限力は大きくなる。
図15では、前輪の回転数が後輪の回転数より大きく、前進減速時または後退加速時を示している。この場合には、プラネタリキャリア120からピニオンギヤ130へ矢印R22で示す方向に荷重が加わる。また、これによりピニオンギヤ130は隅部125の平坦部分と接触し矢印D12で示す方向に移動する。このときピニオンギヤ130とプラネタリキャリア120との接触面積が小さくなるためピニオンギヤ130の自転を抑制する力が小さくなる。これにより差動制限力は小さくなる。
図16は、後輪の回転数が前輪の回転数より大きく、前進加速または後退減速時の図である。後輪の回転が前輪の回転より大きい場合には、ピニオンギヤ130は矢印R23で示す方向に自転する。また、プラネタリキャリア120からピニオンギヤ130へ矢印R21で示す方向に力が加えられる。これにより、ピニオンギヤ130は矢印D12で示す方向に移動し、隅部123の平坦な部分に接触する。これにより、ピニオンギヤ130とプラネタリキャリア120との接触による摩擦力が小さくなり、ピニオンギヤ130の自転を抑制する効果が小さい。その結果、差動制限力は小さくなる。
図17を参照して、後輪の回転数が前輪の回転数よりも多く、前進減速時または後退加速時には、ピニオンギヤ130はプラネタリキャリア120から矢印R22で示す方向に力が加えられる。このとき、ピニオンギヤ130は矢印D11で示す方向に移動する。円弧状の隅部124とピニオンギヤ130とが接触するため接触面積が大きくなり、ピニオンギヤ130の自転を抑制する力が大きくなる。その結果、差動制限力も大きくなる。
この実施の形態では、四隅のうち外形が2つが円筒形状であり、他の2つが直線形状とされているが、これに限られず、4つの隅部122,123,124,125のうち、いずれか1つの隅部が円筒形状であれば、その部分での摩擦力が大きくなり差動制限力を大きくすることができる。
このように構成された実施の形態4に従った差動歯車装置でも、実施の形態1および2に従った差動歯車装置と同様の効果がある。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従った差動歯車装置の分解斜視図である。 図1中のII−II線に沿った断面図である。 図2中のIII−III線に沿った断面図である。 別の局面に従った差動歯車装置の断面図である。 この発明の実施の形態2に従った差動歯車装置の断面図である。 図5中のVI−VI線に沿った断面図である。 前進加速時の差動歯車装置の内部構造を示す断面図である。 前進減速時の差動歯車装置の内部構造を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に従った差動歯車装置の断面図である。 実施の形態3の別の例に従った差動歯車装置の断面図である。 この発明の実施の形態3の別の例に従った差動歯車装置の断面図である。 この発明の実施の形態4に従った差動歯車装置の斜視図である。 図12中のXII−XII線に沿った断面図である。 プラネタリキャリアとピニオンギヤとを詳細に示す図である。 プラネタリキャリアとピニオンギヤとを詳細に示す図である。 プラネタリキャリアとピニオンギヤとを詳細に示す図である。 プラネタリキャリアとピニオンギヤとを詳細に示す図である。
符号の説明
1 差動歯車装置、2 回転軸、10 デフケース、11 窓、12 ピニオン保持部、13,14,15 円弧領域、18 フランジ部、21,22 ピニオンギヤ、31,32 サイドギヤ、41,42 スラストワッシャ、54 直線領域、110 デフケース、120 プラネタリキャリア、122,123,124,125 隅部、130 ピニオンギヤ、131,141,151 ヘリカル歯、140 リングギヤ、150 サンギヤ、200F 前輪、200R 後輪。

Claims (2)

  1. 自転可能でかつ公転可能なピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤを保持するピニオン保持部を有するケースとを備え、
    加速時に前記ピニオンギヤとケースとの間で発生する加速時摩擦力と、減速時に前記ピニオンギヤとケースとの間で発生する減速時摩擦力とが異なるように前記ピニオン保持部が構成されており、
    加速時における前記ピニオン保持部と前記ピニオンギヤとの接触面積が、減速時における前記ピニオン保持部と前記ピニオンギヤとの接触面積と異なるように前記ピニオン保持部が構成されており、
    前記ピニオン保持部は非円筒形状であり、加速時と減速時において前記ピニオンギヤとの接触面積が異なり、
    加速時と減速時において前記ピニオン保持部と前記ピニオンギヤとの接触箇所が異なり、
    前記ピニオン保持部は直線部と曲線部とを有し、加速時と減速時において前記ピニオンギヤとの接触面積が異なる、差動歯車装置。
  2. 前記ピニオン保持部は前記ピニオンギヤと異なる半径を有し、加速時と減速時において前記ピニオンギヤとの接触面積が異なる、請求項1に記載の差動歯車装置。
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