JP4650145B2 - 燃料噴射弁取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に燃料を供給する為に用いられる燃料噴射弁の燃料噴射弁取付構造に関する。
一般に、燃料噴射弁は、シリンダヘッドと吸気管とにより挟まれた空間内において内燃機関と燃料デリバリパイプの夫々に取り付けられている。ここで、その燃料噴射弁は、内燃機関の運転状態等に応じて駆動制御され、その運転状態等に応じた噴射量で燃料を夫々の燃焼室に供給する。これが為、その燃料噴射弁には駆動制御指令が電気信号として入力されるコネクタ端子が配備されており、このコネクタ端子にはその電気信号を入力させるハーネス側コネクタが嵌合されている。
例えば、下記の特許文献1には、そのコネクタ端子を燃料噴射弁の軸線に対して燃料デリバリパイプへと近づく方向に適宜角度だけ傾斜させた燃料噴射弁取付構造が開示されている。また、下記の特許文献2には、燃料噴射弁に対するコネクタ端子の突設方向を当該燃料噴射弁の軸線に対して上方に傾斜させた方向とし、そのコネクタ端子を燃料噴射弁の下面側で且つ内燃機関の横方向に向けて突出するよう燃料噴射弁を内燃機関に取り付けた燃料噴射弁取付構造が開示されている。
尚、下記の特許文献3には、パイプ本体にインサート成形によってワイヤを配設した燃料デリバリパイプが開示されている。
実開平2−147866号公報 特開平8−319922号公報 特開2001−50135号公報
ここで、以前から内燃機関の出力性能の向上(ηV向上)が求められており、かかる要求を満足させる為に、吸気ポート角度を大きくして(即ち、吸気ポートを立てて)吸気効率の向上を図るという方策が行われている。これが為、近年においては、シリンダヘッドと吸気管とにより挟まれた空間が従来よりも狭くなっている。
また、近年、燃料のポート噴射と筒内への直接噴射とにおける夫々の利点を活用する為に、そのポート噴射と筒内直接噴射とを併用する内燃機関がある。かかる内燃機関においては、図16に示す如く、シリンダヘッド50Aと吸気管52とにより挟まれた空間にポート噴射用の燃料噴射弁101を配置する一方、その吸気管52の下方に筒内直接噴射用の燃料噴射弁56が配置される。これが為、かかる内燃機関において筒内直接噴射用の燃料噴射弁56の搭載場所を確保する為に吸気ポート角度θを大きくする(吸気ポート54を立てる)必要があり、これにより、シリンダヘッド50Aと吸気管52とにより挟まれた空間が従来よりも狭くなってしまう。
更に、近年においては、吸気弁55の開閉時期やリフト量を適宜調節する所謂可変動弁系システム(図示略)がシリンダヘッド50A内に配備されており、これに伴ってシリンダヘッド50Aの横幅が増加傾向にある。これが為、かかる可変動弁系システムが採用された内燃機関においては、シリンダヘッド50Aの拡幅によってシリンダヘッド50Aと吸気管52とにより挟まれた空間が従来よりも狭くなってしまう。
このように、近年においてはシリンダヘッド50Aと吸気管52とにより挟まれた空間の狭小化を避けることは事実上難しく、かかる空間内へと燃料噴射弁101を適正に配置させる為に、燃料噴射弁101は、その軸線方向へと延設した長尺のものを使用せざるを得なくなっている。即ち、近年の内燃機関では吸気ポート角度θの拡大に伴ってシリンダヘッド50Aと吸気管52との間の隙間が小さくなっているにも拘わらず、従来の燃料噴射弁取付構造においては燃料噴射弁101のコネクタ端子102がシリンダヘッド50A側又は吸気管52側にはみ出しているので、そのコネクタ端子102及びハーネス側コネクタ103の嵌合体とシリンダヘッド50A又は吸気管52との干渉を回避する為に燃料噴射弁101を軸線方向へと延設せざるを得ない。
しかしながら、このように燃料噴射弁101を長尺化した場合、これに伴って燃料デリバリパイプ104を内燃機関の横方向外側にずらして配置しなければならないので、内燃機関全体の大型化を招来してしまう。
ここで、上記特許文献1の燃料噴射弁取付構造のように、コネクタ端子102を傾斜させて燃料デリバリパイプ104へと近づけさせることによって、多少なりともコネクタ端子102及びハーネス側コネクタ103の嵌合体とシリンダヘッド50Aとの間隔が拡がり燃料噴射弁101の短縮化を図れるが、この場合においても、未だその嵌合体はシリンダヘッド50A側にはみ出しているので、その燃料噴射弁101を大幅に短縮させることができず、内燃機関全体は従来よりも大型化されたままになっている。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、可能な限りの燃料噴射弁の短縮化,ひいては内燃機関の小型化が可能な燃料噴射弁取付構造を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、側面からコネクタ端子が突設された燃料噴射弁を当該燃料噴射弁への燃料供給を行う燃料デリバリパイプと当該燃料噴射弁から燃料が供給される内燃機関とに取り付ける燃料噴射弁取付構造において、燃料デリバリパイプに取り付けた燃料噴射弁の前記コネクタ端子を当該コネクタ端子の突出方向が燃料デリバリパイプの本体の長手方向に沿うよう配置し、この燃料噴射弁のコネクタ端子と当該コネクタ端子に着脱される燃料デリバリパイプとは別体のハーネス側コネクタとの嵌合体の燃料噴射弁の軸線を中心とする回転を係止可能な凹部又は回り止めを燃料噴射弁取り付け後の前記燃料デリバリパイプの本体におけるコネクタ端子に近接する外壁に設けている。
この請求項1記載の燃料噴射弁取付構造によれば、コネクタ端子及びハーネス側コネクタの嵌合体とシリンダヘッド並びに吸気管との間の隙間を大きくとることができる。また、その嵌合体が凹部に係止されることによって、その嵌合体とシリンダヘッド並びに吸気管との間における隙間の変化を規制することができる。即ち、その凹部によって燃料噴射弁の軸線を中心とした回転が規制されるので、その嵌合体のシリンダヘッド側又は吸気管側への移動を抑制することができる。
その際、請求項2記載の発明の如く燃料噴射弁のコネクタ端子を当該燃料噴射弁の軸線に対して直交方向で且つ前記燃料デリバリパイプの本体の軸線方向に向けて突出させることにより、嵌合体と凹部との係止領域を有効に確保することができるので好ましい。
ここで、その請求項2記載の発明の如く燃料噴射弁のコネクタ端子を当該燃料噴射弁の軸線に対して直交方向に向けて突出させた場合には、その燃料噴射弁の性能確認時において検査用ターミナルを上方からコネクタ端子のターミナルに接触させることができず、一端作業者が持ち上げて傾ける等しなければならなくなる、という弊害が生じてしまう。そこで、請求項3記載の発明の如く、内部のターミナルを上方に(つまり燃料噴射弁の軸線方向における燃料デリバリパイプとの取り付け側に向けて)露出させ得る切り欠きをコネクタ端子に設けることが好ましい。
本発明に係る燃料噴射弁取付構造は、上述したが如くコネクタ端子及びハーネス側コネクタの嵌合体とシリンダヘッド並びに吸気管との間の隙間を大きくとることができるので、その嵌合体をシリンダヘッドや吸気管に干渉させることなく燃料噴射弁の軸長を短縮させることができ、内燃機関の小型化を図ることができる。更に、その嵌合体をシリンダヘッドや吸気管に干渉させることなく吸気管を立てることができるので、内燃機関の出力性能を向上させることができ、また、その吸気管の下方に筒内直接噴射用の燃料噴射弁も配置することができる。
以下に、本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例1を図1から図7に基づいて説明する。
図1の符号1は本実施例1の燃料噴射弁を示す。本実施例1の燃料噴射弁1は、内燃機関50の運転状態等に応じた噴射量で燃料を夫々の燃焼室50a〜50dへと供給するものであり、その内燃機関50の図示しない電子制御装置(ECU)からの駆動制御指令が駆動電気信号として入力されることによって、その駆動制御指令に応じた噴射量の燃料を噴射する。その駆動電気信号は、電子制御装置から電気信号路(ハーネス)51を介して燃料噴射弁1に伝送される。これが為、その燃料噴射弁1にはコネクタ端子2が配備されており、そのコネクタ端子2に嵌合されたハーネス側コネクタ3を介して駆動電気信号が燃料噴射弁1に入力される。
尚、この燃料噴射弁1は、ガソリンや軽油等の炭化水素燃料を噴射するものであってもよく、また、水素ガスを噴射するものであってもよい。
この燃料噴射弁1は、図1及び図2に示す如く、その一端を燃料デリバリパイプ4に取り付け、他端を内燃機関50のシリンダヘッド50Aの所定位置に取り付ける。その燃料デリバリパイプ4とは、図示しない燃料タンクから吸い上げられた燃料を燃料噴射弁1に供給する燃料供給路のことであり、複数本の燃料噴射弁1を具備する内燃機関50においては夫々の燃料噴射弁1に燃料を分配する燃料分配路として機能する。尚、本実施例1の燃料デリバリパイプ4としては矩形の管状体を例示するが、例えば、円形や楕円形の管状体を用いてもよい。
以下に、本実施例1の燃料噴射弁取付構造について具体的に説明する。
ここで、本実施例1の燃料噴射弁1はポート噴射用として用いられるものであり、これが為、この燃料噴射弁1は、図1及び図2に示す如く吸気管52の上方で且つシリンダヘッド50Aの側面側に設けた燃料噴射弁保持部53に図3の噴孔1b側が嵌合されて内燃機関50に取り付けられる。これにより、この燃料噴射弁1から噴射された燃料は、図2に示す通路53aを介して吸気ポート54に供給され、吸気弁55の開弁に伴って燃焼室50a〜50dへと供給される。
次に、燃料デリバリパイプ4との取付構造を図3から図7に基づいて詳述する。
本実施例1の燃料噴射弁1は、その上端(噴孔1bと反対側)が燃料デリバリパイプ4の下面に取り付けられる。尚、本明細書においては、特に示さない限り、燃料噴射弁1の軸線を基準に噴孔1b側(図3の紙面下側)を「下」、その反対側(図3の紙面上側)を「上」として上下方向を定義する。
具体的に、その燃料噴射弁1の上端には燃料デリバリパイプ4からの燃料を流入させる環状の燃料流入路が上方に向けて突設されており、この燃料流入路が燃料デリバリパイプ4に対しての燃料デリバリパイプ側取付部1aを兼ねている。一方、その燃料デリバリパイプ4の下面には燃料噴射弁1へと燃料を流出させる環状の燃料流出路が下方に向けて突設されており、その燃料流出路が燃料噴射弁1を保持する燃料噴射弁保持部4aとして機能する。これが為、本実施例1の燃料噴射弁1は、その燃料デリバリパイプ側取付部1aを燃料デリバリパイプ4の燃料噴射弁保持部4aに嵌合させて燃料デリバリパイプ4の下面に取り付ける。
ここで、その燃料噴射弁1と燃料デリバリパイプ4との取り付けを行う際には、燃料噴射弁1のコネクタ端子2が図3及び図4に示す燃料デリバリパイプ4の下方の空間(以下、「コネクタ端子配置空間」という。)S内に配置されるよう取り付ける。このコネクタ端子配置空間Sとは、燃料噴射弁1の軸線方向から見てコネクタ端子2と燃料デリバリパイプ4とを重なり合わせることが可能な空間のことである。このようなコネクタ端子配置空間S内にコネクタ端子2を配置させる為に、そのコネクタ端子2は、燃料噴射弁1の側面から突設させる。例えば、本実施例1にあっては、図5に示す如くその側面の中間位置からコネクタ端子2を突設させている。
これにより、そのコネクタ端子2へとハーネス側コネクタ3を嵌合させた際に、その嵌合体が図5から図7に示す如くコネクタ端子配置空間S内に配置されることになる。これが為、燃料噴射弁1を内燃機関50へと取り付けた際に、そのコネクタ端子2とハーネス側コネクタ3との嵌合体をシリンダヘッド50A側及び吸気管52側の何れにも近づけることなく配置することができ、その嵌合体とシリンダヘッド50A及び吸気管52との間の隙間を大きくとることが可能になる。
尚、コネクタ端子2とハーネス側コネクタ3との嵌合体の大きさや燃料デリバリパイプ4の大きさ如何ではその嵌合体の外形の全てが必ずしもコネクタ端子配置空間S内に位置するとは限らないが、これを許容し、可能な限り嵌合体におけるコネクタ端子配置空間Sからはみ出る部分を少なくすることが好ましい。
上述した本実施例1の燃料噴射弁取付構造においては、先ず、コネクタ端子2とハーネス側コネクタ3とを嵌合させて燃料噴射弁1にハーネス51を取り付ける。しかる後、その燃料噴射弁1を燃料デリバリパイプ4に組み付け、これらの結合体を内燃機関50に取り付ける。
ここで、上述した燃料噴射弁取付構造は燃料噴射弁1を内燃機関50側及び燃料デリバリパイプ4側の夫々において燃料噴射弁保持部53,4aに嵌合させるものであり、その燃料噴射弁1が取付作業中や取付後に軸線を中心に回転してしまう虞がある。そして、そのような回転が起こった場合には、コネクタ端子2とハーネス側コネクタ3との嵌合体がコネクタ端子配置空間Sの外に移動してしまい、仮にその嵌合体とシリンダヘッド50A又は吸気管52との間の隙間が小さいと、その嵌合体がシリンダヘッド50A又は吸気管52に干渉してしまうので好ましくない。
そこで、本実施例1にあっては、燃料噴射弁1の回転を抑制し得る回り止めを設ける。例えば、この回り止めとしては、図5から図7に示す如く、上述した嵌合体のシリンダヘッド50A側と吸気管52側とを係止する回り止め5を燃料デリバリパイプ4から突設する。
以上示した如く、本実施例1の燃料噴射弁取付構造によれば、コネクタ端子2及びハーネス側コネクタ3の嵌合体とシリンダヘッド50A並びに吸気管52との間の隙間を大きくとることができるので、その嵌合体をシリンダヘッド50A及び吸気管52の何れにも干渉させることなく燃料噴射弁1の軸長を短縮させることができ、内燃機関50の小型化を図ることができる。また、その嵌合体をシリンダヘッド50A及び吸気管52の何れにも干渉させることなく吸気管52を立てる(図2に示す吸気ポート角度θを大きくする)ことができるので、内燃機関50の出力性能を向上させることができる。更に、本実施例1の内燃機関50の如く筒内直接噴射用の燃料噴射弁56も具備する場合においても吸気管52を立てる必要に迫られるが、同様に嵌合体をシリンダヘッド50A及び吸気管52の何れにも干渉させることなく吸気管52を立てることができるので、その吸気管52における内燃機関50の下方側に筒内直接噴射用の燃料噴射弁56を配置することができる。
尚、本実施例1にあっては燃料噴射弁1のコネクタ端子2を雄型コネクタとし、ハーネス側コネクタ3を雌型コネクタとして例示したが、燃料噴射弁1のコネクタ端子2を雌型コネクタとし、ハーネス側コネクタ3を雄型コネクタとしてもよい。
次に、本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例2を図8から図15に基づいて説明する。
前述した実施例1においては、燃料噴射弁1の側面の中間位置からコネクタ端子2を突設させ、その燃料噴射弁1の軸線を中心にした回転を抑制する為に回り止め5を設けている。
しかしながら、そのような回り止め5は、燃料噴射弁1の回転に伴うコネクタ端子2及びハーネス側コネクタ3の嵌合体とシリンダヘッド50A並びに吸気管52との間の隙間の減少を抑止し得る有用なものである反面、その回り止め5自体がシリンダヘッド50Aや吸気管52との間の隙間を更に小さくしてしまう、という不都合を生じさせてしまう。また、その回り止め5が燃料デリバリパイプ4と一体構造のものであるか別体構造であるかに拘わらず、そのような回り止め5を形成する為には別途費用を要するので、製造原価の高騰という不都合をも生じさせてしまう。
そこで、本実施例2にあっては、回り止め5自体を不要とし、この回り止め5による上記の隙間の減少を抑制すると共に、必要以上の製造原価の高騰を抑制することが可能な燃料噴射弁取付構造を構成する。
本実施例2についても実施例1と同様に燃料噴射弁1の上端を燃料デリバリパイプ4に取り付けると共に、その下端をシリンダヘッド50Aの燃料噴射弁保持部53に取り付け、更に、コネクタ端子2及びハーネス側コネクタ3の嵌合体がコネクタ端子配置空間S内に配置されるようコネクタ端子2を突設しているが、本実施例2においては、そのコネクタ端子2の突設位置を以下のように変更する。
具体的に、本実施例2においては、図8に示す如く燃料噴射弁1の側面における上方側からその軸線との直交方向へとコネクタ端子2を突設し、燃料噴射弁1が燃料デリバリパイプ4へと取り付けられた際に、そのコネクタ端子2の突設方向と燃料デリバリパイプ4の軸線方向とが略平行になるようにする。
更に、その燃料デリバリパイプ4の下面には、コネクタ端子2とハーネス側コネクタ3との嵌合体の少なくとも一部分を内方に配置可能な窪みを形成する。例えば、本実施例2の窪みとしては、その嵌合体の形状に合わせた2種類の凹部4b,4cを例示する。
先ず、凹部4bについては、図8から図10に示す如く、燃料デリバリパイプ4の下面における嵌合体の上方側を凹ませたものであり、その凹みを燃料デリバリパイプ4の夫々の側面にまで延設したものである。この凹部4bは、燃料デリバリパイプ4の軸線方向における夫々の内壁面の間の距離がその軸線方向(換言すればコネクタ端子2の延設方向)における嵌合体の寸法と同程度になるように形成する。これにより、その凹部4bの夫々の内壁面において嵌合体が係止されるので、燃料噴射弁1の軸線を中心とした回転を抑制することができる。
また、凹部4cについては、図8,図11及び図12に示す如く、燃料デリバリパイプ4の下面における嵌合体の上方を当該嵌合体と同等の大きさに凹ませたものである。これにより、その凹部4cの4つの内壁面の内の何れかにおいて嵌合体が係止されるので、燃料噴射弁1の軸線を中心とした回転を抑制することができる。
ここで、その窪み(凹部4b,4c)は、その内壁面と嵌合体との間に僅かな隙間を有するものであってもよく、また、その嵌合体を嵌合させるものであってもよい。そして、後者の如く嵌合体を嵌合し得る窪み(凹部4b,4c)を用いた場合には、より確実に燃料噴射弁1の回転を抑制することができ、更に、その窪み(凹部4b,4c)に抜け止めとしての機能をも持たせることができる。
尚、図8においては、図示の便宜上、2種類の凹部4b,4cを1つの燃料デリバリパイプ4に対して図示しているが、このように複数種類の凹部を1つの燃料デリバリパイプ4に対して設けてもよく、また、その凹部4b,4cの内の何れか1種類のみを1つの燃料デリバリパイプ4に対して設けてもよい。
ところで、本実施例2のようにコネクタ端子2を燃料噴射弁1の軸線と直交するよう突設させると、その燃料噴射弁1の製造工程や納入先での性能確認時に品質検査が行い難くなってしまう。即ち、燃料噴射弁1は、例えば、図13に示す格子状のパレット60に上部を露出させた直立状態で品質検査工程に送られ、上方から下りてきた検査用ターミナル(図示略)をコネクタ端子2内のターミナル2aに接触させて動作確認を行うが、本実施例2の燃料噴射弁1においてはコネクタ端子2の開口部分がパレット60上からは確認できないので、作業者が燃料噴射弁1をパレット60から抜き出して傾けなければ検査用ターミナルをコネクタ端子2内のターミナル2aに接触させることができない。
そこで、本実施例2のコネクタ端子2の上面には、内部のターミナル2aを上方から視認することができ、且つ、そのターミナル2aに検査用ターミナルを接触させることができる図13及び図14に示す切り欠き2bを設ける。これにより、本実施例2の燃料噴射弁1についても従来と同様の直立状態のままでパレット60から抜き出すことなく品質検査を行うことができる。
以上示した如く、本実施例2の燃料噴射弁取付構造によれば、性能確認時の作業性を従来と同程度に保ちつつ、実施例1と同様にコネクタ端子2及びハーネス側コネクタ3の嵌合体とシリンダヘッド50A並びに吸気管52との間の隙間を大きくとることができるので、燃料噴射弁1の軸長の短縮化に伴う内燃機関50の小型化や吸気管52を立てる(図15に示す吸気ポート角度θを大きくする)ことによる内燃機関50の出力性能向上等を図ることができる。
更に、実施例1の如き回り止め5が要らないので、その嵌合体とシリンダヘッド50Aや吸気管52との間の隙間に可能な限り余裕を持たせることができ、また、必要以上に製造原価を高騰させずとも済む。また、本実施例2においてはコネクタ端子2を燃料噴射弁1の軸線に対して直交方向へと突出させているので、嵌合体と窪み(凹部4b,4c)との間の係止領域を最も有効に確保することができる。
尚、コネクタ端子2は、必ずしも本実施例2のように燃料噴射弁1の軸線に対して直交させずともよく、例えば、実施例1の如く上方へと突出させたものであってもよい。
また、本実施例2においても燃料噴射弁1のコネクタ端子2を雌型コネクタとし、ハーネス側コネクタ3を雄型コネクタとしてもよく、かかる場合には、その燃料噴射弁1のコネクタ端子2を燃料デリバリパイプ4の窪み(凹部4b,4c)の内方に配置することによって上記と同様の効果を奏することができる。
以上のように、本発明に係る燃料噴射弁取付構造は、コネクタ端子及びハーネス側コネクタの嵌合体とシリンダヘッド並びに吸気管との間の隙間を大きくとる為の技術として有用であり、特に、これに伴って可能となる燃料噴射弁の軸長の短縮化による内燃機関の小型化を図る技術に適している。
本発明に係る燃料噴射弁取付構造が適用される内燃機関の上面図である。 本発明に係る実施例1の燃料噴射弁取付構造が適用される内燃機関の吸気管側のシリンダヘッドを示す側面図である。 本発明に係る燃料噴射弁取付構造における燃料噴射弁のコネクタ端子の配置場所を示す図であって、その燃料噴射弁と燃料デリバリパイプを側面から見た図である。 本発明に係る燃料噴射弁取付構造における燃料噴射弁のコネクタ端子の配置場所を示す図であって、その燃料噴射弁と燃料デリバリパイプを図3に示す矢印Aの方向に見た図である。 本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例1を示す図であって、燃料噴射弁と燃料デリバリパイプを側面から見た図である。 本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例1を示す図であって、その燃料噴射弁と燃料デリバリパイプを図5に示すX−X線で切った断面図である。 本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例1を示す図であって、その燃料噴射弁と燃料デリバリパイプを図5に示す矢印Bの方向に見た図である。 本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例2を示す図であって、燃料噴射弁と燃料デリバリパイプを側面から見た図である。 本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例2を示す図であって、その燃料噴射弁と燃料デリバリパイプを図8に示すY1−Y1線で切った断面図である。 本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例2を示す図であって、その燃料噴射弁と燃料デリバリパイプを図8に示す矢印Cの方向に見た図である。 本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例2を示す図であって、その燃料噴射弁と燃料デリバリパイプを図8に示すY2−Y2線で切った断面図である。 本発明に係る燃料噴射弁取付構造の実施例2を示す図であって、その燃料噴射弁と燃料デリバリパイプを図8に示す矢印Dの方向に見た図である。 実施例2の燃料噴射弁をパレットに乗せた状態を示す上面図である。 図13に示すZ−Z線で切った燃料噴射弁の断面図である。 本発明に係る実施例2の燃料噴射弁取付構造が適用される内燃機関の吸気管側のシリンダヘッドを示す側面図である。 従来の燃料噴射弁取付構造を示す図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁
2 コネクタ端子
2a ターミナル
2b 切り欠き
3 ハーネス側コネクタ
4 燃料デリバリパイプ
4b,4c 凹部
50A シリンダヘッド
52 吸気管
S コネクタ端子配置空間

Claims (3)

  1. 側面からコネクタ端子が突設された燃料噴射弁を当該燃料噴射弁への燃料供給を行う燃料デリバリパイプと当該燃料噴射弁から燃料が供給される内燃機関とに取り付ける燃料噴射弁取付構造であって、
    前記燃料デリバリパイプに取り付けた前記燃料噴射弁の前記コネクタ端子を当該コネクタ端子の突出方向が前記燃料デリバリパイプの本体の長手方向に沿うよう配置し、該燃料噴射弁のコネクタ端子と当該コネクタ端子に着脱される前記燃料デリバリパイプとは別体のハーネス側コネクタとの嵌合体の前記燃料噴射弁の軸線を中心とする回転を係止可能な凹部又は回り止めを燃料噴射弁取り付け後の前記燃料デリバリパイプの本体における前記コネクタ端子に近接する外壁に設けたことを特徴とする燃料噴射弁取付構造。
  2. 前記燃料噴射弁のコネクタ端子を当該燃料噴射弁の軸線に対して直交方向で且つ前記燃料デリバリパイプの本体の軸線方向に向けて突出させたことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁取付構造。
  3. 前記燃料噴射弁のコネクタ端子に、該コネクタ端子の内部のターミナルを前記燃料噴射弁の軸線方向における前記燃料デリバリパイプとの取り付け側に向けて露出させ得る切り欠きを設けたことを特徴とする請求項2記載の燃料噴射弁取付構造。
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