JP4649551B2 - 光センサ、電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

光センサ、電気光学装置、および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、光センサ、電気光学装置、および電子機器に関する。
従来より、液晶表示装置等の電気光学装置が知られている。この電気光学装置は、例えば、液晶パネルと、この液晶パネルに光を照射するバックライトと、を備える。
このような電気光学装置では、太陽光や照明光といった環境光による電気光学装置の周囲の明るさにより、表示の視認性が変化する。すなわち、例えば、電気光学装置の周囲が明るくなるに従って、電気光学装置の表示領域の明るさと電気光学装置の周囲の明るさとの差分が小さくなるので、電気光学装置の表示の視認性が低下する。
そこで、光センサを用いて環境光の光量を検出し、この検出した環境光の光量に応じてバックライトから出射するバックライト光の光量を制御する電気光学装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このような電気光学装置が備える光センサは、例えば、以下のような構成である。
図10は、従来例に係る電気光学装置が備える光センサ160の回路図である。
光センサ160は、第1電源端子Mおよび第2電源端子Nと、光電変換素子161と、容量162と、スイッチング素子163と、を備える。光電変換素子161およびスイッチング素子163は、ともに薄膜トランジスタ(以降、TFT(Thin Film Transistor)と呼ぶ)で構成される。
第1電源端子Mには、高電位電源VDDが接続され、第2電源端子Nには、低電位電源VSSが接続されている。
光電変換素子161は、受光した光を電流に変換する。光電変換素子161のゲートには、光電変換素子161をオフ状態にする電圧を出力するオフ電位電源VLが接続され、光電変換素子161のソースには、第2電源端子Nが接続され、光電変換素子161のドレインには、端子Pが接続されている。
スイッチング素子163は、環境光を受光しないように遮光膜が形成されており、スイッチング制御信号SIGに応じて、オン、オフする。スイッチング素子163のゲートには、スイッチング制御信号SIGを出力する制御部192が接続され、スイッチング素子163のドレインには、第1電源端子Mおよび容量162の第1電極1621が接続され、スイッチング素子163のソースには、端子Pが接続されている。この端子Pからは、光検知信号Voutが出力される。
容量162は、第1電極1621と、この第1電極1621に対向して設けられた第2電極1622と、を備える。容量162の第1電極1621には、第1電源端子Mおよびスイッチング素子163のドレインが接続され、容量162の第2電極1622には、端子Pが接続されている。
図11は、光センサ160のタイミングチャートである。
ここで、図11において、実線は、環境光の光量が少ない場合を示し、2点鎖線は、環境光の光量が多い場合を示す。
まず、環境光の光量が少ない場合について、以下に説明する。
時刻t41において、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして、スイッチング素子163をオン状態とする。すると、光電変換素子161のドレインと、容量162の第2電極1622とは、オン状態のスイッチング素子163を介して高電位電源VDDと導通状態となっているので、電位VDDとなる。よって、光電変換素子161のドレインに接続されている端子Pから出力される光検知信号Voutは、電位VDDとなる。
時刻t42において、スイッチング制御信号SIGを電位VLにして、スイッチング素子163をオフ状態とする。すると、光電変換素子161のドレインと、容量162の第2電極1622とは、オフ状態のスイッチング素子163を介して高電位電源VDDと非導通状態となっているので、電位VDDを保持する。よって、光検知信号Voutは、電位VDDを保持する。
以上のように、時刻t42では、光電変換素子161のソースは、低電位電源VSSに接続された第2電源端子Nに接続されているので、電位VSSであり、光電変換素子161のドレインは、電位VDDである。すなわち、光電変換素子161のソースは、光電変換素子161のドレインと比べて、電位が低い。ここで、光電変換素子161は、ゲートにオフ電位電源VLが接続されているのでオフ状態であるが、この光電変換素子161には、上述の光電変換素子161のソースおよびドレインの電位差と、受光した光量の少ない環境光と、に基づいて、ドレインからソースに向かって電流が流れる。このため、光電変換素子161のドレインの電位は、電位VDDから光電変換素子161のソースの電位VSSまで徐々に低下する。よって、光検知信号Voutの電位は、徐々に低下して、時刻t44において基準電位Vrefと同電位となる。
時刻t45において、時刻t41と同様に、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして、スイッチング素子163をオン状態とする。すると、時刻t41と同様に、光検知信号Voutは、電位VDDとなる。
次に、環境光の光量が多い場合について、以下に説明する。
時刻t41において、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして、スイッチング素子163をオン状態とする。すると、環境光の光量が少ない場合と同様に、光検知信号Voutは、電位VDDとなる。
時刻t42において、スイッチング制御信号SIGを電位VLにして、スイッチング素子163をオフ状態とする。すると、環境光の光量が少ない場合と同様に、光検知信号Voutは、電位VDDを保持する。
以上のように、時刻t42では、環境光の光量が少ない場合と同様に、光電変換素子161のソースは、低電位電源VSSに接続された第2電源端子Nに接続されているので、電位VSSであり、光電変換素子161のドレインは、電位VDDである。すなわち、光電変換素子161のソースは、光電変換素子161のドレインと比べて、電位が低い。ここで、光電変換素子161は、ゲートにオフ電位電源VLが接続されているのでオフ状態であるが、この光電変換素子161には、上述の光電変換素子161のソースおよびドレインの電位差と、受光した光量の多い環境光と、に基づいて、ドレインからソースに向かって、環境光の光量が少ない場合と比べて大きな電流が流れる。このため、光電変換素子161のドレインの電位は、電位VDDから光電変換素子161のソースの電位VSSまで、環境光の光量が少ない場合と比べて急激に低下する。よって、光検知信号Voutの電位は、環境光の光量が少ない場合と比べて急激に低下して、時刻t43において基準電位Vrefと同電位となる。
時刻t45において、時刻t41と同様に、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして、スイッチング素子163をオン状態とする。すると、時刻t41と同様に、光検知信号Voutは、電位VDDとなる。
以上のように、光センサ160では、環境光の光量が少ないほど、光検知信号Voutの電位が基準電位Vrefと同電位となる時刻が遅くなり、環境光の光量が多いほど、光検知信号Voutの電位が基準電位Vrefと同電位となる時刻が早くなる。
したがって、以上の光センサ160を備えた電気光学装置では、光検知信号Voutの電位が基準電位Vrefと同電位となる時刻を計測することで、環境光の光量を検出できる。
特開2006−29832号公報
ところで、スイッチング素子163では、温度が上昇したり、遮光膜で遮断しきれない環境光の一部を受光すると、光電変換素子161と同様に、オフ状態であっても、ドレインからソースに向かって電流が流れる。すると、この電流により、光電変換素子161のドレインの電位が変動してしまい、光検知信号Voutの電位も変動してしまう。
すなわち、光センサ160では、スイッチング素子163により光検知信号Voutの電位が変動してしまい、環境光の光量を検出する際に誤差が生じる場合があった。
本発明は、環境光の光量を検出する際に誤差が生じるのを抑制できる光センサ、電気光学装置、および電子機器を提供することを目的とする。
本発明の光センサは、第1の電圧を出力する第1電源と、前記第1の電圧又は前記第1の電圧と異なる第2の電圧を選択的に出力する第2電源と、第1及び第2電極を有し、前記第1電極が前記第1電源に接続される容量と、一端が前記容量の第2電極に接続され、他端が前記第2電源に接続され、受光した光を電気信号に変換して当該一端に出力する光電変換素子と、前記光電変換素子の一端と他端とを導通させるオン状態又は前記光電変換素子の一端と他端とを非導通とさせるオフ状態のいずれかとするよう制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第2電源によって前記第1の電圧が出力されるときは前記光電変換素子をオン状態にさせ、前記第1の電圧が前記第2の電圧に変更された後は前記光電変換素子をオフ状態にさせることを特徴とする。
また、本発明の光センサは、第1の電圧を出力する第1電源と、前記第1の電圧又は前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を選択的に出力する第2電源と、第1及び第2電極を有し、前記第1電極が前記第2電源に接続される容量と、一端が前記容量の第2電極に接続され、他端が前記第1電源に接続され、受光した光を電気信号に変換して当該一端に出力する光電変換素子と、前記光電変換素子の一端と他端とを導通させるオン状態又は前記光電変換素子の一端と他端とを非導通とさせるオフ状態のいずれかとするよう制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第2電源によって前記第1又は第2の電圧のいずれか一方の電圧が出力されるときは前記光電変換素子をオン状態にさせ、前記一方の電圧が他方の電圧に変更された後は前記光電変換素子をオフ状態にさせることを特徴とする。
この発明によれば、光電変換素子をオン状態にして、光電変換素子の一端および他端をそれぞれ所定の電位とした。そして、光電変換素子をオフ状態にするとともに、第2電源から出力する電圧を変させて、光電変換素子の一端および他端をそれぞれ異なる電位とした。ここで、光電変換素子はオフ状態であるが、この光電変換素子には、上述の光電変換素子の一端および他端の電位差と、受光した光と、に基づいて、受光した光の光量に応じた電気信号が発生する。このため、光電変換素子の一端または他端の電位は、互いに同電位となるまで変動する。よって、例えば、光電変換素子の一端または他端の変動する電位が、所定の電位となる時刻を計測したり、光電変換素子をオフ状態にしてから所定期間経過後における光電変換素子の一端または他端の変動する電位を計測することで、環境光の光量を検出できる。
また、この発明によれば、光電変換素子に、受光した光を電気信号に変換させるとともに、上述した従来例に係るスイッチング素子としてオン、オフさせた。よって、スイッチング素子を備えない分だけ光センサを小型化できる。また、スイッチング素子を備えないことにより、オフ状態のスイッチング素子に電気信号が発生し、この電気信号により光電変換素子の一端または他端の電位が変動してしまう、ということが無くなるので、環境光の光量を検出する際に誤差が生じるのを抑制できる。
本発明において、前記光電変換素子は、1つのTFT(Thin Film Transistor)で構成され、前記第2電極に接続される一端であるドレイン又はソースに前記電気信号を出力し、前記制御部は、ゲートに当該TFTをオン又はオフ状態にするための制御信号を出力するようにしてもよい。
本発明の電気光学装置は、上述の光センサを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、電気光学装置に光センサを設けたので、環境光の光量に応じて階調表示できる。また、光センサを小型化したので、電気光学装置を小型化できる。
本発明の電子機器は、上述の電気光学装置を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上述した効果と同様の効果がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態および変形例の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置のブロック図である。
電気光学装置1は、液晶パネルAAと、この液晶パネルAAを駆動する制御回路90と、液晶パネルAAに光を照射するバックライト31と、を備える。この電気光学装置1は、バックライト31からの光を利用して、透過型の表示を行う。
液晶パネルAAは、複数の画素50を有する表示領域Aと、この表示領域Aの周辺に設けられて画素50を駆動する走査線駆動回路11およびデータ線駆動回路21と、光センサ60と、を備える。
バックライト31は、液晶パネルAAの裏面に設けられ、例えば、冷陰極蛍光管(CCFL)やLED(発光ダイオード)、あるいはエレクトロルミネッセンス(EL)で構成されて、液晶パネルAAの画素50に光を供給する。
制御回路90は、液晶パネルAAに電源を供給する電源回路91と、走査線駆動回路11、データ線駆動回路21、および光センサ60を制御するパネル制御信号を出力するパネル制御回路92と、バックライト31を制御するバックライト制御信号を出力するバックライト制御回路93と、を備える。
電源回路91は、走査線駆動回路11、データ線駆動回路21、および光センサ60などを駆動するのに必要な駆動電源を液晶パネルAAに供給する。この電源回路91は、第3の電圧としての電圧VDDを出力する第3電源911(図2参照)と、電圧VDDまたは電圧VDDより電位の低い第4の電圧としての電圧VSSのいずれかを選択的に出力する第4電源912(図2参照)と、を備える。
パネル制御回路92は、走査線駆動回路11に対して、複数の走査線Yを順次選択走査させる制御信号を供給し、データ線駆動回路21に対して、走査線駆動回路11の動作に同期して、上位装置(図示省略)から供給される表示画像データに基づいた画像信号を供給する。このパネル制御回路92は、後述する光電変換素子61(図2参照)のオン、オフを制御する制御信号SIGを出力する制御部(図示省略)を備える。
バックライト制御回路93は、光センサ60から出力される光検知信号Voutに基づいて、バックライト31の光量を制御するバックライト制御信号をバックライト31に供給する。
以下、液晶パネルAAの構成について詳述する。
液晶パネルAAは、320行の走査線Y1〜Y320と、これら走査線Y1〜Y320に交差するように設けられた240列のデータ線X1〜X240と、を備え、各走査線Yおよび各データ線Xの交差部分には、画素50が設けられている。また、走査線Yに略平行に、共通線30が設けられている。
画素50は、TFT51、画素電極55、この画素電極55に対向する共通電極56、および、一端が画素電極55に接続され他端が共通線30に接続された蓄積容量53で構成される。画素電極55および共通電極56は、電気光学材料としての誘電体である液晶(図示せず)を挟持し、画素容量を構成する。
TFT51のゲートには、走査線Yが接続され、TFT51のソースには、データ線Xが接続され、TFT51のドレインには、画素電極55および蓄積容量53が接続されている。したがって、このTFT51は、走査線Yから選択電圧が印加されるとオン状態となり、データ線Xと画素電極55および蓄積容量53とを導通状態とする。
走査線駆動回路11は、TFT51をオン状態にする選択電圧を複数の走査線Yに順次供給する。例えば、ある走査線Yに選択電圧を供給すると、この走査線Yに接続されたTFT51が全てオン状態となり、この走査線Yに係る画素50が全て選択される。
データ線駆動回路21は、画像信号を各データ線Xに供給し、オン状態のTFT51を介して、この画像信号に基づく画像電圧を画素電極55に書き込む。
ここで、データ線駆動回路21は、共通電極56の電圧を基準として、1フレーム期間ごとに、データ線Xに供給する画像信号の極性を反転させる。具体的には、例えば、ある1フレーム期間では、データ線Xに正極性の画像信号を供給し、次の1フレーム期間では、データ線Xに負極性の画像信号を供給する。
以上の電気光学装置1は、以下のように動作する。
すなわち、走査線駆動回路11から320行の走査線Y1〜Y320に選択電圧を順次供給することで、各走査線Yに係る全てのTFT51を順次オン状態にして、各走査線Yに係る全ての画素50を順次選択する。そして、これら画素50の選択に同期して、データ線駆動回路21からデータ線Xに画像信号を供給する。すると、走査線駆動回路11で選択した全ての画素50に、データ線駆動回路21からデータ線Xおよびオン状態のTFT51を介して画像信号が供給されて、この画像信号に基づく画像電圧が画素電極55に書き込まれる。これにより、画素電極55と共通電極56との間に電位差が生じて、画像電圧が液晶に印加される。
液晶に画像電圧が印加されると、液晶の配向が変化し、液晶を透過するバックライト31からの光が変化して、階調表示が行われる。
図2は、光センサ60の回路図である。
光センサ60は、光電変換素子61と、容量62と、を備える。光電変換素子61は、TFTで構成される。
光電変換素子61は、受光した光を電流に変換する。光電変換素子61のゲートには、パネル制御回路92が接続され、光電変換素子61のソースには、第4電源912が接続され、光電変換素子61のドレインには、端子Pが接続されている。
容量62は、第1電極621と、この第1電極621に対向して設けられた第2電極622と、を備える。容量62の第1電極621には、第3電源911が接続され、容量62の第2電極622には、端子Pが接続されている。
図3は、光センサ60のタイミングチャートである。
ここで、図3において、V4は、第4電源912から出力される電圧とする。
まず、時刻t1において、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして光電変換素子61をオン状態とするとともに、第4電源912から電圧V4として電圧VDDを選択的に出力する。
すると、容量62の第1電極621は、第3電源911に接続されているので、電位VDDであり、容量62の第2電極622は、オン状態の光電変換素子61を介して第4電源912と導通状態となっているので、電位VDDとなる。
また、光電変換素子61のソースは、第4電源912に接続されているので、電位VDDとなり、光電変換素子61のドレインは、オン状態の光電変換素子61を介して第4電源912と導通状態となっているので、電位VDDとなる。よって、光電変換素子61のドレインに接続されている端子Pから出力される光検知信号Voutは、電位VDDとなる。
次に、時刻t2において、スイッチング制御信号SIGを電位VLにして光電変換素子61をオフ状態とするとともに、第4電源912から電圧V4として電圧VSSを選択的に出力する。
すると、容量62の第1電極621は、第3電源911に接続されているので、電位VDDを保持し、容量62の第2電極622は、オフ状態の光電変換素子61を介して第4電源912と非導通状態となっているので、電位VDDを保持する。
また、光電変換素子61のソースは、第4電源912に接続されているので、電位VSSに低下し、光電変換素子61のドレインは、オフ状態の光電変換素子61を介して第4電源912と非導通状態となっているので、容量62の第2電極622と同電位である電位VDDを保持する。よって、光検知信号Voutは、電位VDDを保持する。
以上のように、時刻t2では、光電変換素子61のソースは、電位VSSであり、光電変換素子61のドレインは、電位VDDである。すなわち、光電変換素子61のソースは、光電変換素子61のドレインと比べて、電位が低い。ここで、光電変換素子61はオフ状態であるが、この光電変換素子61には、上述の光電変換素子61のソースおよびドレインの電位差と、受光した環境光と、に基づいて、受光した環境光の光量に応じた電流がドレインからソースに向かって流れる。このため、光電変換素子61のドレインの電位は、電位VDDから光電変換素子61のソースの電位VSSまで、受光した環境光の光量に応じて低下する。よって、光検知信号Voutの電位は、受光した環境光の光量に応じて低下して、時刻t3において基準電位Vrefと同電位となる。
次に、時刻t4において、時刻t1と同様に、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして光電変換素子61をオン状態とするとともに、第4電源912から電圧V4として電圧VDDを選択的に出力する。
すると、時刻t1と同様に、光検知信号Voutは、電位VDDとなる。
上述のバックライト制御回路93は、光検知信号Voutの電位がVDDからVrefに低下するまでの時間、すなわち時刻t2からt3までの時間を計測する。そして、時刻t2からt3までの時間が所定の時間よりも短ければ、環境光の光量が多いと判定し、バックライト31の光量を所定の光量よりも多くする。一方、時刻t2からt3までの時間が所定の時間よりも長ければ、環境光の光量が少ないと判定し、バックライト31の光量を所定の光量よりも少なくする。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)まず、光電変換素子61をオン状態にするとともに、第4電源912から電圧VDDを選択的に出力して、光電変換素子61のソースおよびドレインの電位を同電位のVDDとした。次に、光電変換素子61をオフ状態にするとともに、第4電源912から電圧VSSを選択的に出力して、光電変換素子61のソースの電位をVSSに低下させた。
以上により、光電変換素子61のソースは、光電変換素子61のドレインと比べて、電位が低くなる。ここで、光電変換素子61はオフ状態であるが、この光電変換素子61には、上述の光電変換素子61のソースおよびドレインの電位差と、受光した環境光と、に基づいて、受光した環境光の光量に応じた電流がドレインからソースに向かって流れる。このため、光電変換素子61のドレインの電位は、電位VDDから光電変換素子61のソースの電位VSSまで、受光した環境光の光量に応じて低下する。
そこで、バックライト制御回路93により、光電変換素子61のドレインの電位がVDDからVrefに低下するまでの時間を計測したので、この計測した時間により、環境光の光量を検出できる。
(2)TFTは、光電変換素子61の1つなので、他のTFTで発生した電気信号により光電変換素子61のドレインの電位が変動する、ということが無くなり、環境光の光量を検知する際に誤差が生じるのを抑制できる。
(3)光電変換素子61に、受光した環境光を電流に変換させるとともに、オン、オフさせた。よって、受光した環境光を電流に変換するTFTと、オン、オフするTFTと、の2つのTFTを設けた場合と比べて、TFTが1つ少ないので、光センサ60を小型化できる。
(4)電気光学装置1に設けた光センサ60を小型化したので、電気光学装置1を小型化できる。
(5)電気光学装置1に光センサ60を設け、バックライト制御回路93により、環境光の光量に応じて、バックライト31の光量を制御したので、電気光学装置1における表示の視認性を向上できる。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係る光センサ60Aの回路図である。
光センサ60Aは、光電変換素子61Aと、容量62Aと、を備える。光電変換素子61Aは、TFTで構成される。
ここで、電源回路91は、図2の第3電源911および第4電源912に代えて、第5電源913および第6電源914を備える。第5電源913は、第5の電圧としての電圧VSSを出力し、第6電源914は、電圧VSSまたは電圧VSSより電位の高い第6の電圧としての電圧VDDのいずれかを選択的に出力する。
光電変換素子61Aは、受光した光を電流に変換する。光電変換素子61Aのゲートには、パネル制御回路92が接続され、光電変換素子61Aのソースには、端子Pが接続され、光電変換素子61Aのドレインには、第6電源914が接続されている。
容量62Aは、第1電極621Aと、この第1電極621Aに対向して設けられた第2電極622Aと、を備える。容量62Aの第1電極621Aには、第5電源913が接続され、容量62Aの第2電極622Aには、端子Pが接続されている。
図5は、光センサ60Aのタイミングチャートである。
ここで、図5において、V6は、第6電源914から出力される電圧とする。
まず、時刻t11において、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして光電変換素子61Aをオン状態とするとともに、第6電源914から電圧V6として電圧VSSを選択的に出力する。
すると、容量62Aの第1電極621Aは、第5電源913に接続されているので、電位VSSであり、容量62Aの第2電極622Aは、オン状態の光電変換素子61Aを介して第6電源914と導通状態となっているので、電位VSSとなる。
また、光電変換素子61Aのソースは、オン状態の光電変換素子61Aを介して第6電源914と導通状態となっているので、電位VSSとなり、光電変換素子61Aのドレインは、第6電源914に接続されているので、電位VSSとなる。よって、光電変換素子61Aのソースに接続されている端子Pから出力される光検知信号Voutは、電位VSSとなる。
次に、時刻t12において、スイッチング制御信号SIGを電位VLにして光電変換素子61Aをオフ状態とするとともに、第6電源914から電圧V6として電圧VDDを選択的に出力する。
すると、容量62Aの第1電極621Aは、第5電源913に接続されているので、電位VSSを保持し、容量62Aの第2電極622Aは、オフ状態の光電変換素子61Aを介して第6電源914と非導通状態となっているので、電位VSSを保持する。
また、光電変換素子61Aのソースは、オフ状態の光電変換素子61Aを介して第6電源914と非導通状態となっているので、容量62Aの第2電極622Aと同電位である電位VSSを保持し、光電変換素子61Aのドレインは、第6電源914に接続されているので、VDDに上昇する。よって、光検知信号Voutは、電位VSSを保持する。
以上のように、時刻t12では、光電変換素子61Aのソースは、電位VSSであり、光電変換素子61Aのドレインは、電位VDDである。すなわち、光電変換素子61Aのソースは、光電変換素子61Aのドレインと比べて、電位が低い。ここで、光電変換素子61Aはオフ状態であるが、この光電変換素子61Aには、上述の光電変換素子61Aのソースおよびドレインの電位差と、受光した環境光と、に基づいて、受光した環境光の光量に応じた電流がドレインからソースに向かって流れる。このため、光電変換素子61Aのソースの電位は、電位VSSから光電変換素子61Aのドレインの電位VDDまで、受光した環境光の光量に応じて上昇する。よって、光検知信号Voutの電位は、受光した環境光の光量に応じて上昇して、時刻t13において基準電位Vrefと同電位となる。
次に、時刻t14において、時刻t11と同様に、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして光電変換素子61Aをオン状態とするとともに、第6電源914から電圧V6として電圧VSSを選択的に出力する。
すると、時刻t11と同様に、光検知信号Voutは、電位VSSとなる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(6)まず、光電変換素子61Aをオン状態にするとともに、第6電源914から電圧VSSを選択的に出力して、光電変換素子61Aのソースおよびドレインの電位を同電位のVSSとした。次に、光電変換素子61Aをオフ状態にするとともに、第6電源914から電圧VDDを選択的に出力して、光電変換素子61Aのドレインの電位をVDDに上昇させた。
以上により、光電変換素子61Aのソースは、光電変換素子61Aのドレインと比べて、電位が低くなる。ここで、光電変換素子61Aはオフ状態であるが、この光電変換素子61Aには、上述の光電変換素子61Aのソースおよびドレインの電位差と、受光した環境光と、に基づいて、受光した環境光の光量に応じた電流がドレインからソースに向かって流れる。このため、光電変換素子61Aのソースの電位は、電位VSSから光電変換素子61Aのドレインの電位VDDまで、受光した環境光の光量に応じて上昇する。
そこで、バックライト制御回路93により、光電変換素子61Aのソースの電位がVSSからVrefに上昇するまでの時間を計測したので、この計測した時間により、環境光の光量を検出できる。
<第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る光センサ60Bの回路図である。
光センサ60Bは、光電変換素子61Bと、容量62Bと、を備える。光電変換素子61Bは、TFTで構成される。
ここで、電源回路91は、図2の第3電源911および第4電源912に代えて、第7電源915および第8電源916を備える。第7電源915は、第7の電圧としての電圧VSSを出力し、第8電源916は、電圧VSSまたは電圧VSSより電位の高い第8の電圧としての電圧VDDのいずれかを選択的に出力する。
光電変換素子61Bは、受光した光を電流に変換する。光電変換素子61Bのゲートには、パネル制御回路92が接続され、光電変換素子61Bのソースには、第7電源915が接続され、光電変換素子61Bのドレインには、端子Pが接続されている。
容量62Bは、第1電極621Bと、この第1電極621Bに対向して設けられた第2電極622Bと、を備える。容量62Bの第1電極621Bには、第8電源916が接続され、容量62Bの第2電極622Bには、端子Pが接続されている。
図7は、光センサ60Bのタイミングチャートである。
ここで、図7において、V8は、第8電源916から出力される電圧とする。
まず、時刻t21において、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして光電変換素子61Bをオン状態とするとともに、第8電源916から電圧V8として電圧VSSを選択的に出力する。
すると、容量62Bの第1電極621Bは、第8電源916に接続されているので、電位VSSとなり、容量62Bの第2電極622Bは、オン状態の光電変換素子61Bを介して第7電源915と導通状態となっているので、電位VSSとなる。よって、容量62Bにおいて、第1電極621Bおよび第2電極622Bの間の電位差は、“0”となる。
また、光電変換素子61Bのソースは、第7電源915に接続されているので、電位VSSであり、光電変換素子61Bのドレインは、オン状態の光電変換素子61Bを介して第7電源915と導通状態となっているので、電位VSSとなる。よって、光電変換素子61Bのドレインに接続されている端子Pから出力される光検知信号Voutは、電位VSSとなる。
次に、時刻t22において、スイッチング制御信号SIGを電位VLにして光電変換素子61Bをオフ状態とするとともに、第8電源916から電圧V8として電圧VDDを選択的に出力する。
すると、容量62Bの第1電極621Bは、第8電源916に接続されているので、電位VDDに上昇する。ここで、容量62Bにおいて、第1電極621Bの電位が変動すると、第2電極622Bの電位も変動して、第1電極621Bおよび第2電極622Bの電位差“0”を保持しようとする。このため、容量62Bの第2電極622Bの電位は、VDDに上昇する。したがって、光電変換素子61Bのドレインは、容量62Bの第2電極622Bに接続されているので、電位がVDDに上昇する。よって、光検知信号Voutは、電位VDDとなる。
また、光電変換素子61Bのソースは、第7電源915に接続されているので、電位VSSを保持する。
以上のように、時刻t22では、光電変換素子61Bのソースは、電位VSSであり、光電変換素子61Bのドレインは、電位VDDである。すなわち、光電変換素子61Bのソースは、光電変換素子61Bのドレインと比べて、電位が低い。ここで、光電変換素子61Bはオフ状態であるが、この光電変換素子61Bには、上述の光電変換素子61Bのソースおよびドレインの電位差と、受光した環境光と、に基づいて、受光した環境光の光量に応じた電流がドレインからソースに向かって流れる。このため、光電変換素子61Bのドレインの電位は、電位VDDから光電変換素子61Bのソースの電位VSSまで、受光した環境光の光量に応じて低下する。よって、光検知信号Voutの電位は、受光した環境光の光量に応じて低下して、時刻t23において基準電位Vrefと同電位となる。
次に、時刻t24において、時刻t21と同様に、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして光電変換素子61Bをオン状態とするとともに、第8電源916から電圧V8として電圧VSSを選択的に出力する。
すると、時刻t21と同様に、光検知信号Voutは、電位VSSとなる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(7)まず、光電変換素子61Bをオン状態にするとともに、第8電源916から電圧VSSを選択的に出力して、容量62Bの第1電極621Bおよび第2電極622Bの電位差を“0”とした。次に、光電変換素子61Bをオフ状態にするとともに、第8電源916から電圧VDDを選択的に出力して、容量62Bの第1電極621Bの電位をVDDに上昇させた。ここで、容量62Bにおいて、容量62Bの第1電極621Bの電位が変動すると、容量62Bの第2電極622Bの電位も変動して、容量62Bの第1電極621Bおよび第2電極622Bの電位差“0”を保持しようとする。したがって、容量62Bの第2電極622Bの電位は、容量62Bの第1電極621Bの電位が上昇した分、すなわち電位差(VDD−VSS)だけ上昇して、電位VDDとなる。よって、光電変換素子61Bのドレインの電位は、容量62Bの第2電極622Bの電位が上昇した分、すなわち電位差(VDD−VSS)だけ上昇して、電位VDDとなる。一方、光電変換素子61Bのソースは、第7電源915に接続されているので、電位VSSである。
以上により、光電変換素子61Bのソースは、光電変換素子61Bのドレインと比べて、電位が低くなる。ここで、光電変換素子61Bはオフ状態であるが、この光電変換素子61Bには、上述の光電変換素子61Bのソースおよびドレインの電位差と、受光した環境光と、に基づいて、受光した環境光の光量に応じた電流がドレインからソースに向かって流れる。このため、光電変換素子61Bのドレインの電位は、電位VDDから光電変換素子61Bのソースの電位VSSまで、受光した環境光の光量に応じて低下する。
そこで、バックライト制御回路93により、光電変換素子61Bのドレインの電位がVDDからVrefに低下するまでの時間を計測したので、この計測した時間により、環境光の光量を検出できる。
<第4実施形態>
図8は、本発明の第4実施形態に係る光センサ60Bのタイミングチャートである。
図8のタイミングチャートでは、図6の光センサ60Bについて、図7のタイミングチャートとは異なる動作を示す。
まず、時刻t31において、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして光電変換素子61Bをオン状態とするとともに、第8電源916から電圧V8として電圧VDDを選択的に出力する。
すると、容量62Bの第1電極621Bは、第8電源916に接続されているので、電位VDDとなり、容量62Bの第2電極622Bは、オン状態の光電変換素子61Bを介して第7電源915と導通状態となっているので、電位VSSとなる。よって、容量62Bにおいて、第1電極621Bおよび第2電極622Bの間には、電位差(VDD−VSS)が生じる。
また、光電変換素子61Bのソースは、第7電源915に接続されているので、電位VSSであり、光電変換素子61Bのドレインは、オン状態の光電変換素子61Bを介して第7電源915と導通状態となっているので、電位VSSとなる。よって、光電変換素子61Bのドレインに接続されている端子Pから出力される光検知信号Voutは、電位VSSとなる。
次に、時刻t32において、スイッチング制御信号SIGを電位VLにして光電変換素子61Bをオフ状態とするとともに、第8電源916から電圧V8として電圧VSSを選択的に出力する。
すると、容量62Bの第1電極621Bは、第8電源916に接続されているので、電位VSSに低下する。ここで、容量62Bにおいて、第1電極621Bの電位が変動すると、第2電極622Bの電位も変動して、第1電極621Bおよび第2電極622Bの電位差(VDD−VSS)を保持しようとする。このため、容量62Bの第2電極622Bの電位は、(2VSS−VDD)に低下する。したがって、光電変換素子61Bのドレインは、容量62Bの第2電極622Bに接続されているので、電位が(2VSS−VDD)に低下する。よって、光検知信号Voutは、電位(2VSS−VDD)となる。
また、光電変換素子61Bのソースは、第7電源915に接続されているので、電位VSSを保持する。
以上のように、時刻t32では、光電変換素子61Bのソースは、電位VSSであり、光電変換素子61Bのドレインは、電位(2VSS−VDD)である。すなわち、光電変換素子61Bのソースは、光電変換素子61Bのドレインと比べて、電位が高い。ここで、光電変換素子61Bはオフ状態であるが、この光電変換素子61Bには、上述の光電変換素子61Bのソースおよびドレインの電位差と、受光した環境光と、に基づいて、受光した環境光の光量に応じた電流がソースからドレインに向かって流れる。このため、光電変換素子61Bのドレインの電位は、電位(2VSS−VDD)から光電変換素子61Bのソースの電位VSSまで、受光した環境光の光量に応じて上昇する。よって、光検知信号Voutの電位は、受光した環境光の光量に応じて上昇して、時刻t33において基準電位Vrefと同電位となる。
次に、時刻t34において、時刻t31と同様に、スイッチング制御信号SIGを電位VHにして光電変換素子61Bをオン状態とするとともに、第8電源916から電圧V8として電圧VDDを選択的に出力する。
すると、時刻t31と同様に、光検知信号Voutの電位は、VSSとなる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(8)まず、光電変換素子61Bをオン状態にするとともに、第8電源916から電圧VDDを選択的に出力して、容量62Bの第1電極621Bおよび第2電極622Bの電位差を(VDD−VSS)とした。次に、光電変換素子61Bをオフ状態にするとともに、第8電源916から電圧VSSを選択的に出力して、容量62Bの第1電極621Bの電位をVSSに低下させた。ここで、容量62Bにおいて、容量62Bの第1電極621Bの電位が変動すると、容量62Bの第2電極622Bの電位も変動して、容量62Bの第1電極621Bおよび第2電極622Bの電位差(VDD−VSS)を保持しようとする。したがって、容量62Bの第2電極622Bの電位は、容量62Bの第1電極621Bの電位が低下した分、すなわち電位差(VDD−VSS)だけ低下して、電位(2VSS−VDD)となる。よって、光電変換素子61Bのドレインの電位は、容量62Bの第2電極622Bの電位が低下した分、すなわち電位差(VDD−VSS)だけ低下して、電位(2VSS−VDD)となる。一方、光電変換素子61Bのソースは、第7電源915に接続されているので、電位VSSである。
以上により、光電変換素子61Bのソースは、光電変換素子61Bのドレインと比べて、電位が高くなる。ここで、光電変換素子61Bはオフ状態であるが、この光電変換素子61Bには、上述の光電変換素子61Bのソースおよびドレインの電位差と、受光した環境光と、に基づいて、受光した環境光の光量に応じた電流がソースからドレインに向かって流れる。このため、光電変換素子61Bのドレインの電位は、電位(2VSS−VDD)から光電変換素子61Bのソースの電位VSSまで、受光した環境光の光量に応じて上昇する。
そこで、バックライト制御回路93により、光電変換素子61Bのドレインの電位が(2VSS−VDD)からVrefに低下するまでの時間を計測したので、この計測した時間により、環境光の光量を検出できる。
<変形例>
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の第1実施形態では、電気光学装置1は、透過型の表示を行うこととしたが、これに限らず、バックライト31からの光を利用する透過型表示と、自然光や室内光といった周囲の反射光を利用する反射型表示と、を兼ね備えた半透過反射型の表示を行ってもよい。
また、上述の各実施形態では、320行の走査線Yと、240列のデータ線Xと、を備えるものとしたが、これに限らず、例えば、480行の走査線Yと、640列のデータ線Xと、を備えてもよい。
また、上述の各実施形態では、環境光の光量を検出するために、端子Pから出力される光検知信号Voutの電位が基準電位Vrefより低くなる時刻を計測したが、これに限らない。例えば、スイッチング制御信号SIGの電位をVLにして光電変換素子61をオフ状態にしてから所定期間経過後に、端子Pから出力される光検知信号Voutの電位を計測してもよい。
また、上述の各実施形態では、環境光の光量に応じて、バックライト31の光量を制御したが、これに限らず、例えば画像信号を調整してもよい。
また、上述の各実施形態では、データ線Xに供給する画像信号の極性を、1フレーム期間ごとに反転させたが、これに限らず、例えば1水平走査期間ごとに反転させてもよい。
<応用例>
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置1を適用した電子機器について説明する。
図9は、電気光学装置1を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに電気光学装置1を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1に表示される画面がスクロールされる。
なお、電気光学装置1が適用される電子機器としては、図9に示すもののほか、パーソナルコンピュータ、情報携帯端末、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置が適用可能である。これらに適用することで、外光によりバックライト輝度が最適化されて、見る環境によらず最適な視認性を得て、また、不要な明るさになるのを防止できるので、低消費電力化も図れる。
なお、本光センサをバックライトの調光の用途に限定する趣旨ではなく、例えば、外光によって、表示階調のいわゆるガンマ設定を可変にする用途に用いてもよい。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 前記電気光学装置が備える光センサの回路図である。 前記電気光学装置が備える光センサのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る電気光学装置が備える光センサの回路図である。 前記電気光学装置が備える光センサのタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係る電気光学装置が備える光センサの回路図である。 前記電気光学装置が備える光センサのタイミングチャートである。 本発明の第4実施形態に係る電気光学装置が備える光センサのタイミングチャートである。 上述した電気光学装置を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。 従来例に係る電気光学装置が備える光センサの回路図である。 前記電気光学装置が備える光センサのタイミングチャートである。
符号の説明
1…電気光学装置、11…走査線駆動回路、21…データ線駆動回路、31…バックライト、50…画素、60…光センサ、61、61A、61B…光電変換素子、62、62A、62B…容量、621、621A、621B…第1電極、622、622A、622B…第2電極、90…制御回路、91…電源回路、911…第3電源、912…第4電源、913…第5電源、914…第6電源、915…第7電源、916…第8電源、92…パネル制御回路(制御部)、93…バックライト制御回路、3000…携帯電話機(電子機器)。

Claims (5)

  1. 第1の電圧を出力する第1電源と、
    前記第1の電圧又は前記第1の電圧と異なる第2の電圧を選択的に出力する第2電源と、
    第1及び第2電極を有し、前記第1電極が前記第1電源に接続される容量と、
    一端が前記容量の第2電極に接続され、他端が前記第2電源に接続され、受光した光を電気信号に変換して当該一端に出力する光電変換素子と、
    前記光電変換素子の一端と他端とを導通させるオン状態又は前記光電変換素子の一端と他端とを非導通とさせるオフ状態のいずれかとするよう制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第2電源によって前記第1の電圧が出力されるときは前記光電変換素子をオン状態にさせ、前記第1の電圧が前記第2の電圧に変更された後は前記光電変換素子をオフ状態にさせ
    ことを特徴とする光センサ。
  2. 第1の電圧を出力する第1電源と、
    前記第1の電圧又は前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を選択的に出力する第2電源と、
    第1及び第2電極を有し、前記第1電極が前記第2電源に接続される容量と、
    一端が前記容量の第2電極に接続され、他端が前記第1電源に接続され、受光した光を電気信号に変換して当該一端に出力する光電変換素子と、
    前記光電変換素子の一端と他端とを導通させるオン状態又は前記光電変換素子の一端と他端とを非導通とさせるオフ状態のいずれかとするよう制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第2電源によって前記第1又は第2の電圧のいずれか一方の電圧が出力されるときは前記光電変換素子をオン状態にさせ、前記一方の電圧が他方の電圧に変更された後は前記光電変換素子をオフ状態にさせ
    ことを特徴とする光センサ。
  3. 前記光電変換素子は、1つのTFT(Thin Film Transistor)で構成され、前記第2電極に接続される一端であるドレイン又はソースに前記電気信号を出力し、
    前記制御部は、ゲートに当該TFTをオン又はオフ状態にするための制御信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光センサ。
  4. 求項1乃至のいずれか1項に記載の光センサを備えたことを特徴とする電気光学装置。
  5. 求項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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