JP4647796B2 - モータの組立方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの組立方法に関し、一層詳細には、ロータを容易にステータの挿入口部に挿入することが可能なモータの組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境保護の観点から、ガソリンを燃焼させることにより駆動力を発生する自動車用内燃機関と、図12および図13に示されるモータ10とがともに搭載された、いわゆるハイブリッド車両が提案されている。モータ10は、回生による発電および電力に基づいて駆動力を発生し、これにより前記自動車用内燃機関の出力を補助する。
【0003】
このモータ10は、ステータ12と、該ステータ12に設けられた貫通孔14(挿入口部)に挿入されるロータ16とを備える。このうち、ロータ16は、図12に示すように、底面18を有する円筒部20と、該円筒部20を囲繞する周回壁部22とを有し、両者は円筒部20から放射状に延在する複数の橋架部24を介して互いに一体的に連結されている。
【0004】
そして、周回壁部22の外周壁には、炭素繊維強化プラスチック製のフィルム26が巻回されることによって複数個の永久磁石28が保持されている。一方、ステータ12の貫通孔14の内壁部には複数個の電磁石コイル30が位置決め固定されており、該電磁石コイル30とフィルム26とは所定間隔で互いに離間している。換言すれば、ロータ16は、ステータ12の貫通孔14に遊嵌されている。
【0005】
ロータ16の円筒部20の底面18(図13参照)の略中央部には図示しない大ボルト孔が設けられており、かつ該大ボルト孔の近傍には複数個の図示しないボルト孔が設けられている。これら大ボルト孔およびボルト孔に通された各ボルト32は、前記自動車用内燃機関を構成するクランクシャフトCSの先端面に設けられた大ボルト穴B1およびボルト穴B2(図12参照)にそれぞれ螺合される。すなわち、ロータ16はボルト32を介してクランクシャフトCSに連結され、したがって、クランクシャフトCSが回転動作することに追従して回転動作する。要するに、ロータ16は、ステータ12の貫通孔14内に回転自在に収容されている。
【0006】
なお、図12および図13における参照符号33は、円筒部20に設けられたねじ穴を示す。
【0007】
ロータ16が回転動作すると、これに伴って該ロータ16の周回壁部22の外周壁に保持された永久磁石28が一体的に回転動作する。その結果、電磁石コイル30に誘起電圧が発生した場合には、モータ10は発電機としても機能する。
【0008】
このような構成において、ステータ12は、自動車用内燃機関を構成する図示しないシリンダブロックに固定される。また、該ステータ12のハウジング34には、該ステータ12と図示しないバッテリとを電気的に接続するための電気配線等が接合される。ここで、参照符号36は、ハウジング34に形成されたねじ穴である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したようなモータ10を自動車用内燃機関に組み込む場合、まずロータ16をクランクシャフトCSに連結し、次にステータ12をシリンダブロックに固定しようとすると、該ステータ12のハウジング34に電気配線等を接合する作業が行い難くなる。このような理由から、まずステータ12をシリンダブロックに固定し、次にロータ16をステータ12の貫通孔14に挿入することが通例となっている。
【0010】
しかしながら、この場合、ロータ16を挿入する際に永久磁石28が電磁石コイル30と互いに合着することがある。永久磁石28としては、磁力が著しく高いもの、例えば、ネオジム−鉄−ホウ素系焼結磁石が一般的に使用されており、したがって、合着した永久磁石28と電磁石コイル30とを互いに引き離すことは著しく困難である。
【0011】
永久磁石28と電磁石コイル30とが互いに合着してしまうと、円筒部20のボルト孔とクランクシャフトCSのボルト穴B2との位置合わせを行うためにロータ16を回転動作させることが困難となる。すなわち、ロータ16をクランクシャフトCSに連結する作業が困難になるという不具合が惹起される。また、自動車用内燃機関にモータ10を組み込んだ後にも、永久磁石28を電磁石コイル30から引き離してロータ16を回転動作させるために、クランクシャフトCSに著しく大きな駆動力を与えなければならない。
【0012】
また、永久磁石28と電磁石コイル30とが互いに勢いよく合着した場合、永久磁石28に衝撃が加わる。該永久磁石28が上記した焼結磁石のように靱性が良好でないものであると、この衝撃によって永久磁石28が破損してしまうことが懸念される。このような事態が生じると、モータ10の能力が低下してしまうという不具合を招く。破損した永久磁石28は、損傷前に比して磁力が著しく低下してしまうからである。
【0013】
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、ロータをステータの挿入口部に容易に遊嵌することが可能で、このために永久磁石が破損する懸念もないモータの組立方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、ステータの挿入口部にロータを遊嵌した後に前記ロータを回転軸に連結してモータを構成するモータの組立方法であって、
送り機構と、貫通孔が形成された部材とを具備し且つ前記ロータを保持したロータ保持手段を、前記挿入口部に配置され且つ前記ロータ保持手段の前記貫通孔に挿入された案内手段によって前記ステータまで案内する工程と、
前記ロータ保持手段を、該ロータ保持手段に設けられたクランプ機構によって前記ステータに位置決め固定する工程と
記送り機構の作用下に前記ロータを前記ステータの挿入口部に指向して前進動作させて前記挿入口部に配置する工程と
を有し、
前記ロータ保持手段を前記ステータから取り外した後、前記ロータを前記回転軸に連結することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、ロータは、ロータ保持手段により保持された状態で該ロータ保持手段を構成する送り機構によりステータの挿入口部まで案内される。このため、永久磁石の磁力によってロータがステータの電磁石コイル側に指向して変位することが著しく抑制されるので、永久磁石と電磁石コイルとが合着することを回避することができる。したがって、ロータをステータの挿入口部に容易に遊嵌することができる。その結果、ロータの位置合わせを容易に行うことができるようになる。
【0016】
しかも、永久磁石が電磁石コイルに衝突することがないので、該永久磁石が破損することを回避することもできる。
【0017】
この場合、前記ロータの側周壁部をカバー部材で囲繞した状態で前記ロータを前記ステータの前記挿入口部に挿入することが好ましい。このカバー部材により防塵がなされるとともに、ロータが衝撃から保護されるからである。
【0018】
さらに、前記ロータを前記ロータ保持手段で保持する際には、前記ロータをロータ載置手段に載置することが好ましい。これにより、ロータをロータ保持手段に保持する作業を容易かつ簡便に行うことができるようになるからである。
【0019】
なお、前記モータの好適な例としては、自動車用内燃機関とトランスミッションとの間に配置されるハイブリッド車両用モータを挙げることができる。この場合、前記自動車用内燃機関を構成するクランクシャフトが回転軸となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るモータの組立方法につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、図12および図13に示される構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0021】
まず、本実施の形態に係るモータの組立方法を遂行するためのロータ保持治具(ロータ保持手段)の概略全体斜視図を図1に示すとともに、図1におけるII方向からの要部概略斜視図を図2に示す。このロータ保持治具50は、1対の連結板52a、52bにより互いに連結された1組の基盤54、56と、送り機構58と、1対のクランプ機構60a、60b(図1参照)と、ロータ16を保持するための1対のピン62a、62bとを備える。
【0022】
基盤54の図1および図2における下端面の四方の隅角部には、円柱状脚部64a、64b(図1参照)または角柱状脚部66a、66b(図2参照)がそれぞれ設置されており、このうち、円柱状脚部64a、64bの先端には、円柱状突起部68a、68b(図1参照)が突出形成されている。また、基盤54の中央部は大きく切り欠かれており、このため、該中央部には円弧状の凹部70(図1参照)が設けられた形態となっている。
【0023】
一方、軽量化のために開口部72が設けられた基盤56の上端面には、送り機構58を構成するボールねじ74の一端部を囲繞して保護する保護カバー76が設置されている。そして、この保護カバー76には、基盤56の下端面に亘って延在する貫通孔78が設けられている。また、基盤56には、保護カバー76の設置箇所近傍にも貫通孔80a、80bが形成されており、前記ピン62a、62bは、これら貫通孔80a、80bにそれぞれ遊嵌されている。
【0024】
送り機構58は、前記ボールねじ74の他、該ボールねじ74が回転動作されることに伴って図3に示すガイドバー84により案内されながら前進または後退動作する押出プレート82を有し、前記ピン62a、62bは、この押出プレート82に支持されている。すなわち、図4に示すように、ピン62a、62bは大径部85、85と小径部86、86とをそれぞれ有し、一方、押出プレート82には大径部85よりも小さくかつ小径部86を通すことが可能な直径の貫通孔88a、88bが形成されている。このことから諒解されるように、小径部86、86が貫通孔88a、88bに通された際に大径部85、85が押出プレート82に当接することにより、ピン62a、62bが押出プレート82に支持される。
【0025】
なお、ピン62a、62bにおいて、押出プレート82から突出した小径部86、86の先端部には雄ねじ90、90がそれぞれ設けられている。後述するように、この雄ねじ90、90は、ロータ16の円筒部20に設けられたねじ穴33(図12および図13参照)内の雌ねじに螺合される。
【0026】
また、押出プレート82には、保護カバー76の貫通孔78に対応する位置に貫通孔94が設けられている(図1参照)。これら貫通孔78、94には、ガイドバー84(図3参照)が挿入される。なお、このガイドバー84のクランクシャフトCS側先端部には、図示しないねじ部が設けられている。
【0027】
保護カバー76を通った前記ボールねじ74の一端部には、ハンドル96が装着されている(図1および図2参照)。作業者がこのハンドル96を旋回することに伴い、ボールねじ74が回転動作する。一方、該ボールねじ74の他端部には、自動車用内燃機関を構成するクランクシャフトCS(図3参照)の先端面の大ボルト孔(図示せず)に挿入されるカラー部材98が装着されている。
【0028】
クランプ機構60aは、図5に示すように、台座100と、該台座100に連結された操作レバー支持板102と、該操作レバー支持板102に揺動自在に連結された操作レバー104と、該操作レバー104が揺動動作されることに追従して直線的に往復動作するクランプ軸106と、該クランプ軸106の先端部に装着された円柱状ゴムからなる押さえ部材108と、操作レバー104を位置決め固定するためのロック機構110とを有する。このうち、台座100は、図示しないボルトによって連結板52a、52bに連結されている(図1参照)。
【0029】
操作レバー104(図5参照)は、角柱部材112と、円柱部材114と、球状カラー部材116とからなり、該球状カラー部材116は円柱部材114に連結され、かつ該円柱部材114は角柱部材112に連結されている。そして、操作レバー104は、角柱部材112に設けられたピン孔118を通ったピン120が操作レバー支持板102の図示しないピン穴に係合されることにより該操作レバー支持板102に揺動自在に支持されている。
【0030】
この操作レバー104とクランプ軸106とは、ビス122を介して互いに連結されている。すなわち、角柱部材112には長穴124が設けられており(図1参照)、ビス122は、この長穴124を通ってクランプ軸106の先端部に係止されている。
【0031】
クランプ軸106は、基盤54、56側に指向して延在する途中で、操作レバー支持板102に位置決め固定されたスリーブ126に囲繞されている(図5参照)。このスリーブ126の側周壁部には角柱状カバー128が位置決め固定されており、かつクランプ軸106の側周壁部にはディスク状部材130が嵌合されている。スリーブ126とディスク状部材130との間にはコイルスプリング132が介在されており、操作レバー104は、このコイルスプリング132によって図5における上方に常時弾発付勢されている。
【0032】
ロック機構110は、角柱部材112およびビス122を貫通して突出した掛止ピン134(図1および図3参照)と、該掛止ピン134に掛止されるフック部136を有する操作レバー位置決め部材138とを備える。この操作レバー位置決め部材138は、さらに、角柱状カバー128の端部に臨んで配置されるとともにクランプ軸106側から操作レバー支持板102側に指向して延在する第1基部140と、該第1基部140の端部から操作レバー104の長手方向に沿って延在する第2基部142とを有し、前記フック部136は、第2基部142から垂直に立ち上がるように設けられている(図5参照)。
【0033】
この操作レバー位置決め部材138は、操作レバー支持板102に揺動自在に支持されている。すなわち、操作レバー支持板102のピン孔144を通ったピン146(ともに図3参照)は、第2基部142とフック部136との境界に設けられた図示しないピン穴に係合されている。また、第1基部140および角柱状カバー128の互いに対向する端面には凹部148、150がそれぞれ設けられており(図5参照)、これら凹部148、150には、コイルスプリング152の各端部がそれぞれ着座している。要するに、操作レバー位置決め部材138は、第1基部140がコイルスプリング152によって図5における上方に常時弾発付勢されているので、ピン146を中心として揺動動作する。
【0034】
操作レバー位置決め部材138には、操作レバー104と略平行して延在する揺動レバー154が連結されている。後述するように、作業者がこの揺動レバー154を操作することによって操作レバー位置決め部材138が揺動動作する。
【0035】
なお、残余のクランプ機構60bは、クランプ機構60aと同様に構成されており、したがって、クランプ機構60aと同一の構成要素には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0036】
このように構成されたロータ保持治具50でロータ16を保持する際に使用されるロータ載置用治具を図6に示す。このロータ載置用治具200は、基台202と、該基台202の略中央部に配置されるとともにその中心部に挿入口204が設けられた載置台206と、該載置台206の周囲に立設された4本の脚部208a〜208dとを有する。脚部208a〜208dのうち、基台202の隅角部近傍に配置された2本の脚部208a、208bには、ロータ保持治具50の円柱状突起部68a、68bを挿入するための挿入凹部210、210がそれぞれ設けられている。
【0037】
次に、このロータ保持治具50を使用するモータの組立方法につき説明する。この組立方法は、ロータ16を保持したロータ保持治具50をステータ12に位置決め固定する第1工程と、ロータ保持治具50の送り機構58の作用下にロータ16をステータ12の貫通孔14に指向して前進動作させ、最終的にロータ16をロータ保持治具50から離脱させて貫通孔14に挿入する第2工程と、ロータ保持治具50をステータ12から取り外した後にロータ16をクランクシャフトCSに連結する第3工程とを有する。
【0038】
第1工程において、ロータ保持治具50でロータ16を保持する際には、まずロータ載置用治具200の載置台206上にロータ16を載置する。そして、ロータ16の側周壁部、すなわち、永久磁石28を保持するフィルム26の外側に円筒状のカバー部材212を係合する。このカバー部材212により、永久磁石28に対する防塵がなされるとともに該永久磁石28が保護される。
【0039】
次に、図7に示すように、ロータ載置用治具200の脚部208a、208bの挿入凹部210、210にロータ保持治具50の円柱状突起部68a、68bを挿入する。この際、ロータ保持治具50の角柱状脚部66a、66bは、ロータ載置用治具200の残余の脚部208c、208d上に載置される。また、カラー部材98およびボールねじ74は、ロータ16の円筒部20の底面18に形成された大ボルト孔および載置台206の挿入口204を通る。なお、ロータ16は、基盤56の凹部70に配置される。すなわち、ロータ16と基盤5とが互いに当接することはない。
【0040】
この状態で、ピン62a、62bを回転動作させる。これにより該ピン62a、62bの雄ねじ90、90(図4参照)がロータ16の円筒部20に設けられたねじ穴33内の雌ねじに螺合され、その結果、ロータ16がロータ保持治具50により保持される。したがって、ロータ載置用治具200からロータ保持治具50を離脱させると、ロータ16も載置台206から離脱する。
【0041】
このように、ロータ16をロータ載置用治具200に載置することにより、ロータ保持治具50に容易かつ簡便にロータ16を保持することができる。
【0042】
その一方で、クランクシャフトCSのボルト穴B2の1つにガイドバー84を螺合する(図3参照)。そして、ガイドバー84の一端部を押出プレート82の貫通孔94および保護カバー76の貫通孔78に通した後、ロータ保持治具50をガイドバー84で案内しながらステータ12に指向して接近させ、ボールねじ74の先端部に装着されたカラー部材98をクランクシャフトCSの大ボルト孔に挿入するとともに、円柱状突起部68a、68bをハウジング34のねじ穴36に挿入する。また、クランプ機構60a、60bの台座100をステータ12のハウジング34に当接させる。
【0043】
次に、クランプ機構60a、60bでハウジング34を挟持することにより、該ハウジング34にロータ保持治具50を位置決め固定する。具体的には、操作レバー位置決め部材138の揺動レバー154を図3におけるX1、X2方向に指向して押し倒す。これにより、操作レバー位置決め部材138がピン146を支点として揺動動作する。
【0044】
そして、操作レバー104をY1、Y2方向に押し倒す。すなわち、ピン120(図5参照)を支点として操作レバー104を揺動動作させる。これに伴ってクランプ軸106がハウジング34に指向して前進動作し、最終的に、押さえ部材108がハウジング34に当接する。また、ディスク状部材130と角柱状カバー128との間でコイルスプリング132が圧縮される。
【0045】
このようにして押さえ部材108をハウジング34に当接させた後、揺動レバー154を解放する。この際、上記したように操作レバー位置決め部材138の第1基部140がコイルスプリング152により常時弾発付勢されているので、該操作レバー位置決め部材138は、ピン146を支点としてX1、X2方向(図3参照)と逆方向に揺動動作する。その結果、図8に示すように、該操作レバー位置決め部材138のフック部136が掛止ピン134に掛止され、これにより操作レバー104が位置決め固定されるとともに、押さえ部材108がハウジング34を押圧するようになる。すなわち、ハウジング34がクランプ機構60a、60bで挟持され、結局、ロータ保持治具50がステータ12に位置決め固定される。
【0046】
次いで、第2工程において、ロータ16をステータ12の貫通孔14に挿入する。すなわち、ハンドル96を図8における矢印Z方向に旋回することによりボールねじ74を回転動作させる。この回転動作に追従して押出プレート82がガイドバー84に案内されながらステータ12側に指向して前進動作することに伴い、図9に示すように、該押出プレート82にピン62a、62bで連結されたロータ16がロータ保持治具50から離脱する。この際、ピン62a、62bは貫通孔80a、80bから離脱する。
【0047】
この場合、ロータ16は押出プレート82にピン62a、62bを介して連結されており、かつ該押出プレート82の貫通孔94にはガイドバー84が挿入されている。換言すれば、ロータ16はガイドバー84および押出プレート82によって拘束されており、したがって、ロータ16がロータ保持治具50から離脱する際、永久磁石28の磁力によってステータ12の電磁石コイル30側に指向して変位することが著しく抑制される。
【0048】
すなわち、永久磁石28の磁力によるロータ16の変位を送り機構58で抑制することにより、永久磁石28と電磁石コイル30とが合着することを回避することができ、結局、図10に示すように、カバー部材212と電磁石コイル30とが所定間隔で互いに離間した状態でロータ16をステータ12の貫通孔14に挿入することができる。このため、永久磁石28が電磁石コイル30に衝突することはない。したがって、永久磁石28が破損することもない。
【0049】
また、永久磁石28がカバー部材212で囲繞されているので、永久磁石28に塵が付着することや衝撃が直接的に加わることを回避することもできる。すなわち、カバー部材212により防塵がなされるとともに、ロータ16が保護される。
【0050】
そして、第3工程において、ロータ保持治具50をハウジング34から取り外す。すなわち、クランプ機構60a、60bの各揺動レバー154をX1、X2方向(図3参照)に再び押し倒し、各操作レバー位置決め部材138を揺動動作させる。この揺動動作により掛止ピン134からフック部136が離脱するとともに、コイルスプリング132が伸張してディスク状部材130を弾発付勢する。その結果、各クランプ軸106がハウジング34から離間する方向に指向して後退動作することに伴い、各押さえ部材108がハウジング34から離間する。これにより、ロータ保持治具50がハウジング34から解放される。
【0051】
次に、ピン62a、62bを螺回してねじ穴33から離脱させることによって押出プレート82をロータ16から離脱させる。この離脱により、ロータ保持治具50がロータ16からも解放されるに至る。さらに、ロータ保持治具50をガイドバー84に沿ってハウジング34から離間させ、最終的に貫通孔78、94からガイドバー84を離脱させる。ガイドバー84は、その後、螺回してねじ穴33から離脱させればよい。
【0052】
そして、必要に応じてロータ16を回転動作させ、ロータ16の円筒部20の底面18のボルト孔とクランクシャフトCSのボルト穴B2(図3参照)との位置合わせを行う。なお、ロータ16の回転動作は、カバー部材212を把持することにより容易に行うことができる。
【0053】
最後に、位置合わせがなされた大ボルト孔と大ボルト穴B1、ボルト孔とボルト穴B2にそれぞれボルト32(図13参照)を挿入した後に該ボルト32を螺回してクランクシャフトCSとロータ16とを連結することにより、図11に示すように、モータ10が構成されるに至る。この連結の後にロータ16からカバー部材212を引き抜けば、永久磁石28と電磁石コイル30とが互いに合着することなく対向する。
【0054】
このように、本実施の形態によれば、ロータ16をステータ12の貫通孔14に挿入する際に該ロータ16をロータ保持治具50のピン62a、62bで保持した状態で送り機構58により案内するので、ロータ16の永久磁石28が電磁石コイル30に合着することを回避することができる。このため、ロータ16の位置合わせが容易となるとともに、永久磁石28が破損することを回避することができる。
【0055】
なお、上記した実施の形態では、自動車用内燃機関とトランスミッションとの間に配置されるハイブリッド車両用のモータ10を例示して説明したが、特にこれに限定されるものではなく、どのようなモータであってもよいことはいうまでもない。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るモータの組立方法によれば、ロータ保持手段により保持された状態のロータを、該ロータ保持手段を構成する送り機構によりステータの挿入口部まで案内するようにしている。このため、永久磁石の磁力によってロータがステータの電磁石コイル側に指向して変位することが著しく抑制される。したがって、永久磁石と電磁石コイルとが合着することを回避することができ、結局、ロータをステータの挿入口部に容易に遊嵌することができるという効果が達成される。その結果、ロータの位置合わせを容易に行うことができるようになる。
【0057】
しかも、この場合、永久磁石が電磁石コイルに衝突することがないので、該永久磁石が破損することを回避することもできる。したがって、モータの能力が低下するという懸念を払拭することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るモータの組立方法を遂行するためのロータ保持治具の概略全体斜視図である。
【図2】図1の矢印II方向矢視における要部概略斜視図である。
【図3】図1のロータ保持治具によりロータをステータの貫通孔(挿入口部)に挿入する際の前段階を示す概略全体斜視図である。
【図4】図1のロータ保持治具が備えるピンおよび押出プレートの要部拡大断面図である。
【図5】図1のロータ保持治具が備えるクランプ機構の概略全体正面図である。
【図6】図1のロータ保持治具でロータを保持する際に使用されるロータ載置用治具の概略全体斜視図である。
【図7】ロータ載置用治具に載置されたロータをロータ保持治具で保持した状態を示す概略全体斜視図である。
【図8】ロータがロータ保持治具で保持された状態を示す要部全体斜視図である。
【図9】送り機構によりロータが前進動作した状態を示す要部全体斜視図である。
【図10】ロータの前進動作が終了し、ステータの貫通孔に挿入された状態を示す要部全体斜視図である。
【図11】ステータからロータ保持治具を取り外した状態を示す概略全体斜視図である。
【図12】モータの概略分解斜視図である。
【図13】図12の概略正面図である。
【符号の説明】
10…モータ 12…ステータ
14…貫通孔(挿入口部) 16…ロータ
28…永久磁石 30…電磁石コイル
33…ねじ穴 50…ロータ保持治具
58…送り機構 60a、60b…クランプ機構
62a、62b…ピン 68a、68b…円柱状突起部
74…ボールねじ 78、94…貫通孔
82…押出プレート 84…ガイドバー
96…ハンドル 104…操作レバー
106…クランプ軸 108…押さえ部材
110…ロック機構 132、152…コイルスプリング
134…掛止ピン 136…フック部
154…揺動レバー 200…ロータ載置用治具
206…載置台 210…挿入凹部
212…カバー部材 CS…クランクシャフト

Claims (4)

  1. ステータの挿入口部にロータを遊嵌した後に前記ロータを回転軸に連結してモータを構成するモータの組立方法であって、
    送り機構と、貫通孔が形成された部材とを具備し且つ前記ロータを保持したロータ保持手段を、前記挿入口部に配置され且つ前記ロータ保持手段の前記貫通孔に挿入された案内手段によって前記ステータまで案内する工程と、
    前記ロータ保持手段を、該ロータ保持手段に設けられたクランプ機構によって前記ステータに位置決め固定する工程と
    記送り機構の作用下に前記ロータを前記ステータの挿入口部に指向して前進動作させて前記挿入口部に配置する工程と
    を有し、
    前記ロータ保持手段を前記ステータから取り外した後、前記ロータを前記回転軸に連結することを特徴とするモータの組立方法。
  2. 請求項1記載の組立方法において、前記ロータの側周壁部をカバー部材で囲繞した状態で前記ロータを前記ステータの前記挿入口部に挿入することを特徴とするモータの組立方法。
  3. 請求項1または2記載の組立方法において、前記ロータをロータ載置手段に載置して前記ロータを前記ロータ保持手段で保持することを特徴とするモータの組立方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の組立方法において、前記モータとして、自動車用内燃機関とトランスミッションとの間に配置されるハイブリッド車両用モータを組み立て、かつ前記自動車用内燃機関を構成するクランクシャフトを前記回転軸とすることを特徴とするモータの組立方法。
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