JP4646378B2 - 移動体への地点情報伝送装置 - Google Patents

移動体への地点情報伝送装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、列車その他の輸送機関などの種々の移動体へ、当該移動体が通過又は到着する地点あるいは通過又は到着する可能性のある地点に関連する地点情報(例えば、各種の監視画像など)を伝送する、伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の伝送装置を用いた装置として、例えば、実開平4−23573号公報に開示された踏切監視装置が提供されている。この踏切監視装置は、踏切の付近に設けられた地上装置と、列車等に搭載された車載装置とで構成されている。前記地上装置は、踏切内を撮像する監視カメラと、該監視カメラからの映像信号をアンテナから電波として無線送信する無線送信機とから構成されている。前記車載装置は、前記無線送信機から送信された電波をアンテナで無線受信して前記映像信号に復調する無線受信機と、無線受信機により得られた映像信号を画像として表示するモニタとから構成されている。前記無線送信機及び前記無線受信機が、移動体としての列車へ、列車が通過する地点である踏切に関連する地点情報(踏切監視画像)を伝送する伝送装置を構成している。
【0003】
この従来の踏切監視装置によれば、列車が踏切に接近して前記無線送信機からの電波が前記無線受信機に届くようになると、列車に搭載されたモニタに踏切内の監視画像が表示され、列車の運転士はその画像を見て踏切内の様子を知ることができる。このため、踏切の手前の線路が曲がっているような場合であっても、踏切内に人や車などの障害物が存在しているか否かを事前に確認することができ、踏切事故を防止して安全性を高めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記踏切監視装置では、無線送信機及び無線受信機からなる伝送装置が用いられていたので、電波が届く範囲によって、踏切の監視画像をモニタに表示することができる列車の位置範囲が決まってしまう。したがって、電波の強度分布は、地理的条件やその他の周囲の条件により大きく変わるため、踏切内の監視画像をモニタに表示することができる列車の位置範囲を所望の範囲に設定することは極めて困難であった。このため、電波の強度が弱いと、列車が踏切にかなり接近してからでないと踏切内の監視画像がモニタに表示されなくなり、安全性が低下してまう。そこで、一般的には、安全性を高めようとして電波の強度を十分に高めていた。
【0005】
ところが、本発明者の研究の結果、列車が踏切から必要以上に遠くに位置しているにもかかわらず、当該踏切内の画像が表示されて、運転士はその画面に注意を引かれてしまい、運転士の負担を不必要に増大させてしまい、運転士の疲労を招いてしまうことが判明した。
【0006】
このように、踏切内の監視画像などの地点情報を移動体へ伝送する伝送装置では、地点情報がいわばローカルな情報であるがゆえに、無闇に伝送能力が高いだけでは却って不都合が生じ、地点情報を適切なタイミングで移動体へ伝送することが重要であることが、判明した。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、地点情報を適切なタイミングで移動体へ伝送することができる、移動体への地点情報伝送装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、踏切内の監視画像を適切なタイミングで列車等へ伝送することができ、列車等の運転士の負担を不必要に増大させることなく、踏切事故に対する安全性を高めることができる地点情報伝送装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による移動体への地点情報伝送装置は、移動体に搭載される移動端末と、前記移動体に搭載され前記移動端末を制御する移動端末制御手段と、前記移動体に搭載され前記移動体の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、1つ以上の地点情報取得手段であって、各々の地点情報取得手段が、前記移動体が通過する1つ以上の地点、前記移動体が通過する可能性のある1つ以上の地点、前記移動体が到達する1つ以上の地点、及び、前記移動体が到達する可能性のある1つ以上の地点、のうちの少なくとも1つの地点について、当該地点に関連する地点情報を得る1つ以上の地点情報取得手段と、前記1つ以上の地点情報取得手段に対応して設けられた1つ以上の通信端末であって、各々の通信端末が、前記移動端末と無線通信を行う無線基地局を含む通信網を介して、前記移動端末との間で接続可能である1つ以上の通信端末と、前記1つ以上の通信端末に対応して設けられ各々が対応する通信端末を制御する1つ以上の通信端末制御手段と、を備えたものである。そして、前記移動端末制御手段は、前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報に基づいて決定したタイミングで、前記1つ以上の通信端末のうち前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報に応じて選択した通信端末との間の接続を確立させるための処理を、前記移動端末に行わせるように、前記移動端末を制御する。前記各通信端末制御手段は、当該通信端末制御手段に対応する前記通信端末と前記移動端末との接続が確立したときに、当該通信端末に対応する前記地点情報取得手段からの地点情報を当該移動端末に送信するように、当該通信端末を制御する。
【0010】
この第1の態様によれば、移動体の現在位置に基づくタイミングで、移動体に搭載された移動端末と移動体の現在位置に応じて選択された通信端末との間の接続が、通信網を介して確立されて、当該通信端末に対応する地点情報取得手段により取得された地点情報が、移動体の移動端末に送信される。したがって、前記第1の態様によれば、地点情報を、移動体の現在位置に応じた適切なタイミングで、移動体へ伝送することができる。
【0011】
本発明の第2の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第1の態様において、前記移動体に搭載され前記移動体の搭乗者に所定の内容を報知する報知手段と、前記移動体に搭載される処理手段であって、前記1つ以上の通信端末から前記通信網を介して前記移動端末に送信されてくる前記地点情報を、その内容が前記報知手段により前記移動体の搭乗者に報知されるように、処理する処理手段と、を備えたものである。
【0012】
この第2の態様によれば、前記報知手段を備えているので、移動体の搭乗者に報知すべき地点情報を、移動体の現在位置に応じた適切なタイミングで、移動体の搭乗者に報知することができる。もっとも、前記第1の態様では、移動体へ送信する地点情報は、必ずしも、移動体の搭乗者に報知するための情報でなくてもよい。
【0013】
本発明の第3の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第1又は第2の態様において、前記移動体の速度を検出する速度検出手段を備え、前記移動端末制御手段は、前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報及び前記速度検出手段により検出された速度に基づいて決定したタイミングで、前記接続を確立させるための処理を、前記移動端末に行わせるように、前記移動端末を制御するものである。
【0014】
前記第3の態様によれば、地点情報を、移動体の現在位置のみならず移動体の速度にも応じた、適切なタイミングで、移動体へ伝送することができる。
【0015】
本発明の第4の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第1乃至第3のいずれかの態様において、前記移動端末制御手段は、前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報に基づいて決定したタイミングで、前記移動端末と前記通信端末との間で確立した接続を切断させるための処理を、前記移動端末に行わせるように、前記移動端末を制御するものである。
【0016】
この第4の態様によれば、移動体の現在位置に応じた適切なタイミングで、移動端末と通信端末との間で確立した接続を切断することができる。したがって、次の地点に関する地点情報を適切に移動体に伝送することができる。
【0017】
本発明の第5の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第1乃至第4のいずれかの態様において、前記移動端末制御手段は、前記接続を確立させるための処理を前記移動端末に開始させた後に、前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報に基づいて決定した第2のタイミングまでの間は、前記接続が確立するまで前記接続を確立させるための処理を繰り返し行わせ、その間に前記接続が確立しない場合には、前記接続を確立させるための処理を終了させるように、前記移動端末を制御するものである。
【0018】
この第5の態様によれば、移動端末と通信端末との間の接続を確立させるための処理が繰り返し行われるので、移動端末と通信端末との間の接続の確立が、より確実に行われる。ところで、その処理の繰り返しを際限なく行うとすれば、万一その接続が確立できない場合、次の地点に関する地点情報を適切に移動体に伝送することができなくなってしまう。これに対し、前記第5の態様によれば、移動体の現在位置に応じた適切なタイミングで前記処理の繰り返しを終了するので、万一移動端末と通信端末との間の接続が確立できなくても、次の地点に関する地点情報を適切に移動体に伝送することができる。
【0019】
本発明の第6の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第5の態様において、前記移動端末が前記接続を確立させるための処理を行っている最中に、その最中であることを前記移動体の搭乗者に報知する手段を備えたものである。
【0020】
この第6の態様によれば、移動体の搭乗者は、移動端末と通信端末との接続の状況を知ることができるので、好ましい。
【0021】
本発明の第7の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第5又は第6の態様において、前記移動端末が前記第2のタイミングまでの間に前記接続が確立せずに、前記接続を確立させるための処理を終了した場合に、当該接続が不能であった旨を前記移動体の搭乗者に報知する手段を備えたものである。
【0022】
この第7の態様によれば、移動体の搭乗者は、移動端末と通信端末との接続が不能であったことを知ることができるので、好ましい。
【0023】
本発明の第8の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第1乃至第7のいずれかの態様において、前記1つ以上の地点情報取得手段のうちの少なくとも1つの地点情報取得手段は、複数の地点について、当該各地点に関連する各地点情報を得るものである。
【0024】
前記第1乃至第7の態様では、1つ以上の地点情報取得手段に対応して1つ以上の通信端末が設けられているので、地点情報取得手段が1つの地点のみに関する地点情報だけを得るものとすれば、1つの地点に関する地点情報ごとにこれを送信ための1つの通信端末が対応づけられることになる。このとき、移動体の位置に応じて各地点情報を順次得るような場合、各地点間の距離が比較的大きければ、移動体上の移動端末と各通信端末との間で接続の確立と切断を順次行えばよい。ところが、各地点がかなり接近している場合には、このように接続の確立と切断を順次行うとすれば、本来地点情報を得るべき移動***置で所望の地点情報を得ることができなくなる。これに対し、前記第8の態様のように、1つの地点情報取得手段が複数の地点について当該各地点に関連する各地点情報を得るように構成しておけば、複数の地点に関する複数の地点情報が1つの通信端末で送信されることになる。したがって、前記第8の態様によれば、各地点間がかなり接近している場合であっても、移動体上の移動端末と当該通信端末との間の接続を確立させたまま、接続の確立と切断とを繰り返すことなく、これらの地点情報を移動体へ送信することが可能となる。このため、各地点がかなり接近している場合であっても、これらの地点に関する複数の地点情報を適切に移動体へ伝送することができる。
【0025】
本発明の第9の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第8の態様において、前記移動端末制御手段は、前記少なくとも1つの地点情報取得手段に対応する前記通信端末と前記移動端末との間の接続が確立した場合、当該地点情報取得手段が取得する複数の地点情報に対応する複数の地点の全てを前記移動体が実質的に通過するまで、当該接続を切断させるための処理を、前記移動端末に行わせないように、前記移動端末を制御するものである。
【0026】
各地点がかなり接近している場合であっても、これらの地点に関する複数の地点情報を適切に移動体へ伝送するためには、この第9の態様のように、前記接続の切断処理のタイミングを定めることが好ましい。
【0027】
本発明の第10の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第8又は第9のいずれかの態様において、前記少なくとも1つの地点情報取得手段は前記複数の地点付近のそれぞれの監視画像を撮像する撮像手段を含み、前記各地点情報が当該地点付近の監視画像を含むものである。前記監視画像は、撮像により直接的に得られたいわば生の画像のみならず、この画像に処理を施した画像、例えば、エッジを抽出した画像や、標準画像との差分をとった画像などであってもよい。この点は、後述する各態様についても同様である。
【0028】
この第10の態様は、地点情報の例として監視画像を挙げたものであるが、例えば、移動体が列車等であれば、踏切監視画像の他、ホーム監視画像、トンネル監視画像、崖崩れや落石等が生ずるおそれのある場所の監視画像などを挙げることができる。移動体が自動車等の車両である場合には、パーキングエリアや料金所の様子を示す監視画像などを挙げることができる。移動体が飛行機やヘリコプターである場合には、空港やヘリポートの監視画像を挙げることができる。移動体が船舶である場合には、港や橋の下などの監視画像を挙げることができる。これらの点は、後述する第16の態様についても同様である。なお、前記第1乃至第9の態様では、地点情報は監視画像に限定されるものではない。
【0029】
本発明の第11の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第10の態様において、前記少なくとも1つの地点情報取得手段は、前記複数の地点付近のそれぞれの監視画像を1つの画像に合成した合成画像を得る画像処理手段を含み、当該地点情報取得手段に対応する前記通信端末制御手段は、前記合成画像を前記地点情報として送信するように、当該通信端末制御手段に対応する前記通信端末を制御するものである。
【0030】
この第11の態様は、複数の地点に関する複数の地点情報としての複数の監視画像を1つの通信端末で送信する場合における、送信画像の形式の一例として、合成画像を挙げたものである。
【0031】
本発明の第12の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第11の態様において、前記移動体に搭載され前記移動体の搭乗者に所定の内容を報知する報知手段と、前記移動体に搭載される処理手段であって、前記1つ以上の通信端末から前記通信網を介して前記移動端末に送信されてくる前記地点情報を、その内容が前記報知手段により前記移動体の搭乗者に報知されるように、処理する処理手段と、を備え、前記報知手段が画像表示装置を含み、前記処理手段は、前記移動端末に送信されてくる前記地点情報が前記合成画像である場合には、前記合成画像が前記画像表示装置に画像表示されるように処理するものである。
【0032】
この第12の態様によれば、移動体の搭乗者は、複数の地点の監視画像を1つの合成画像として見ることができ、複数の地点の監視画像を同時に監視することができる。
【0033】
本発明の第13の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第10の態様において、前記少なくとも1つの地点情報取得手段は、前記複数の地点付近のそれぞれの監視画像を多重化する手段を含み、当該地点情報取得手段に対応する前記通信端末制御手段は、前記多重化された監視画像を前記地点情報として送信するように、当該通信端末制御手段に対応する前記通信端末を制御するものである。
【0034】
この第13の態様は、複数の地点に関する複数の地点情報としての複数の監視画像を1つの通信端末で送信する場合における、送信画像の形式の一例として、多重化を挙げたものである。
【0035】
本発明の第14の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第13の態様において、前記移動体に搭載され前記移動体の搭乗者に所定の内容を報知する報知手段と、前記移動体に搭載される処理手段であって、前記1つ以上の通信端末から前記通信網を介して前記移動端末に送信されてくる前記地点情報を、その内容が前記報知手段により前記移動体の搭乗者に報知されるように、処理する処理手段と、を備え、前記報知手段が画像表示装置を含み、前記処理手段は、前記移動端末に送信されてくる前記地点情報が多重化された監視画像である場合には、多重化された監視画像を1つの画像に合成した合成画像が前記画像表示装置に画像表示されるように処理するものである。
【0036】
この第14の態様によれば、多重化されて移動体上の移動端末に送信されてきた監視画像が、移動体上の処理手段により1つの合成画像に合成されて表示装置に表示される。このため、前記第12の態様と同様に、移動体の搭乗者は、複数の地点の監視画像を1つの合成画像として見ることができ、複数の地点の監視画像を同時に監視することができる。
【0037】
本発明の第15の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第13の態様において、前記移動体に搭載され前記移動体の搭乗者に所定の内容を報知する報知手段と、前記移動体に搭載される処理手段であって、前記1つ以上の通信端末から前記通信網を介して前記移動端末に送信されてくる前記地点情報を、その内容が前記報知手段により前記移動体の搭乗者に報知されるように、処理する処理手段と、を備え、前記報知手段が画像表示装置を含み、前記処理手段は、前記移動端末に送信されてくる前記地点情報が多重化された監視画像である場合には、当該多重化された監視画像のうち、前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報に応じて選択した1つの監視画像が前記画像表示装置に画像表示されるように処理するものである。
【0038】
この第15の態様によれば、多重化されて移動体上の移動端末に送信されてきた監視画像のうち、移動体の現在位置に応じて選択された1つの監視画像が順次切り替えられて表示装置に表示される。したがって、複数の地点に関する複数の監視画像が1つの通信端末で移動体上の移動端末に送信されるにも関わらず、1つの地点の監視画像ごとにこれを送信ための1つの通信端末を設けた場合と同様の監視画像の表示が可能となる。
【0039】
本発明の第16の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第1乃至第7のいずれかの態様において、前記1つ以上の地点情報取得手段のうちの少なくとも1つの地点情報取得手段は当該地点付近の監視画像を撮像する撮像手段を含み、前記地点情報が当該地点付近の監視画像を含むものである。
【0040】
本発明の第17の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第10乃至第16のいずれかの態様において、前記移動体が列車等であり、前記監視画像が踏切内の監視画像であるものである。
【0041】
この第17の態様によれば、踏切内の監視画像を適切なタイミングで列車等へ伝送することができ、列車等の運転士の負担を不必要に増大させることなく、踏切事故に対する安全性を高めることができる。
【0042】
本発明の第18の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第17の態様において、前記少なくとも1つの地点情報取得手段は、前記撮像手段により撮像された踏切内の監視画像に基づいて、踏切内に立ち往生した障害物を検知する手段を含み、前記地点情報は当該踏切内に立ち往生した障害物の検知情報を含むものである。
【0043】
この第18の態様によれば、踏切内の監視画像のみならず、踏切内に立ち往生した障害物の検知情報も移動体へ伝送されるので、列車等の運転士に一層の注意を喚起することができ、より安全性を高めることができる。なお、前記第18の態様では、踏切内の監視画像に基づいて障害物を検知する処理が地点情報取得手段で行われるように構成されているが、前記第10乃至第17の態様では、この処理は移動体に搭載される前記処理部で行うようにしてもよい。
【0044】
本発明の第19の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第1乃至第17のいずれかの態様において、前記移動体が列車等であり、前記地点情報取得手段が踏切内に立ち往生した障害物の有無を検知する踏切障害物検知装置であり、前記地点情報は当該踏切内に立ち往生した障害物の検知情報を含むものである。前記踏切障害物検知装置は、例えば、踏切内の監視画像に基づいて障害物を検知するものであってもよいし、いわゆる光線式のものであってもよい。
【0045】
この第19の態様によれば、踏切内の障害物の検知情報を適切なタイミングで列車等へ伝送することができ、列車等の運転士の負担を不必要に増大させることなく、踏切事故に対する安全性を高めることができる。
【0046】
なお、前記第18及び第19の態様において、例えば、踏切の遮断機が遮断している状態を示す情報なども、地点情報として移動体上の移動端末に送信するようにしてもよい。
【0047】
本発明の第20の態様による移動体への地点情報伝送装置は、前記第1乃至第19のいずれかの態様において、前記移動端末が携帯電話機であるものである。この第20の態様は、前記移動端末の例を挙げたものであるが、前記第1乃至第19の態様ではこの例に限定されるものではない。
【0048】
なお、前記第1乃至第20の態様において、前記通信端末は、固定端末であってもよいし、携帯電話機等の移動端末であってもよい。また、前記第1乃至第20の態様において、前記通信網は、移動体通信網を含んでいてもよいし、公衆網を含んでいてもよいし、無線LANを含んでいてもよい。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による移動体への地点情報伝送装置について、図面を参照して説明する。
【0050】
[第1の実施の形態]
【0051】
図1は、第1の実施の形態で前提とする、列車1が通過する各地点A〜Dの位置の例を模式的に示す図である。図2は、本発明の第1の実施の形態による地点情報伝送装置を示す概略構成図である。
【0052】
図1において、列車1は、線路6上を走行して、それぞれ踏切がある地点A〜Dを通過する。それらの地点A〜Dの踏切には、地点の識別IDとして、それぞれ踏切番号1〜4を付与する。図1中、矢印Kは列車1の進行方向を示し、符号X(t)はある時点tにおける列車1の位置を示している。
【0053】
本実施の形態による地点情報伝送装置は、図2に示すように、各地点A〜D付近の地上側にそれぞれ設置された地上側装置2A〜2Dと、列車1に搭載された車載装置3とを備えている。地上側装置2A〜2D(特に、その下記携帯電話機15)と車載装置3(特に、その下記携帯電話機21)とが、下記携帯電話機15,21と無線通信を行う無線基地局5を有する通信網4を介して、接続可能となっている。本実施の形態では、通信網4は、移動体通信網及び公衆網を複合したものとなっているが、これに限定されるものではない。
【0054】
図3は、図2中の地上側装置2Aを示す概略ブロック図である。図3に示すように、地上側装置2Aは、地点Aの踏切(その踏切番号は1)内の監視画像を撮像する撮像手段としてのテレビカメラ11Aと、信号処理部12と、制御部13と、通信端末としての携帯電話機(例えば、PHS等でもよい。)15と、制御部(通信端末制御部)13と携帯電話機15との間のインターフェース14とを備えている。携帯電話機15に代えて、固定端末を用いることもできる。
【0055】
前記テレビカメラ11Aは、可視カメラでもよいし、赤外線カメラでもよいし、また、ストロボ等やその他の照明付きのカメラでもよい。また、前記撮像手段は、テレビカメラ11Aに限定されるものではなく、踏切内の監視画像が撮像できるものであればよい。図5は、図3中のテレビカメラ11Aの配置例を模式的に示す概略平面図である。図5において、図1中の要素と同一要素には同一符号を付している。図5において、6,6’は線路、7は道路、8,8’は遮断機、8a,8a’はその遮断棒(図5では閉じた状態を示している。)、111は線路6’上を進行方向Kと逆方向の進行方向K’に走行する列車用の、踏切内の監視画像を撮像するテレビカメラである。
【0056】
本実施の形態では、信号処理部12は、テレビカメラ11Aから得られた監視画像を示す画像信号をA/D変換して画像データとし、更にこの画像データを圧縮したり符号化したりする。信号処理部12は、単に圧縮するのみならず、監視画像のデータ量を減らすための種々の処理(例えば、エッジを抽出した画像とする処理や、標準画像との差分をとった画像とする処理など)を行ってもよい。また、本実施の形態では、信号処理部12は、監視画像を示す画像データを画像処理して、踏切内に立ち往生した障害物を検知する。このような障害物検知のための画像処理は、例えば特開平11−59423号公報に開示されているように、知られている。信号処理部12は、前述したように圧縮等の処理がされた監視画像データ、及び、踏切内に立ち往生した障害物の検知情報を多重化して、これらを地点Aの地点情報として制御部13に供給する。以上の説明からわかるように、本実施の形態では、テレビカメラ11A及び信号処理部12は、地点Aに関連する地点情報を取得する地点情報取得部を構成している。なお、信号処理部12は、障害物を検知する処理は行わなくてもよい。
【0057】
制御部13は、インターフェース14を介して携帯電話機15と信号やデータの授受を行い、携帯電話機15と車載装置3の下記携帯電話機21との間の通信網4を介した接続が確立したときに、信号処理部12から供給される前記監視画像データ及び検知情報を携帯電話機15が車載装置3の携帯電話機21へ送信するように、携帯電話機15を制御する。
【0058】
以上、地点A(踏切番号1)付近の地上側に設置された地上側装置2Aについて説明したが、他の地上側装置2B〜2Dについても同様に構成されている。
【0059】
図4は、図2中の列車1に搭載される車載装置3を示す概略ブロック図である。図4に示すように、車載装置3は、移動端末としての携帯電話機(例えば、PHS等でもよい。)21と、制御部(移動端末制御部)23と、携帯電話機21と制御部23との間のインターフェース22と、信号処理部24と、列車1の運転席付近に設置された画像表示装置としてのテレビモニタ25と、列車1の現在位置X(t)を検出する現在位置検出部26とを備えている。テレビモニタ25は、所定の内容を列車1の運転士に報知する報知部を構成している。
【0060】
制御部23は、インターフェース22を介して携帯電話機21と信号やデータの授受を行い、現在位置検出部26により検出された列車1の現在位置X(t)に基づいて決定したタイミングで、地上側装置2A〜2Dのうち現在位置X(t)に応じて選択した地上側装置の携帯電話機15との間の接続を確立させるための処理を、携帯電話機21に行わせるように、携帯電話機21を制御する。また、制御部23は、地上側装置2A〜2Dの各携帯電話機15から通信網4を介して携帯電話機21に送信されてくる、圧縮等の処理がされた監視画像データと踏切内の障害物の検知情報とが多重化されたデータを、信号処理部24に供給する。さらに、制御部23は、現在位置情報検出部26からの現在位置X(t)に基づいて決定したタイミングで、携帯電話機21と携帯電話機15との間で確立した接続を切断させるための処理を、携帯電話機21に行わせるように、携帯電話機21を制御する。さらにまた、制御部23は、携帯電話機21と携帯電話機15との間の接続を確立させるための処理を携帯電話機21に開始させた後に、現在位置検出部26からの現在位置X(t)に基づいて決定した第2のタイミングまでの間は、前記接続が確立するまで前記接続を確立させるための処理を繰り返し行わせ、その間に前記接続が確立しない場合には、前記接続を確立させるための処理を終了させるように、携帯電話機21を制御する。また、制御部23は、前記接続を確立させるための処理を行っている最中に、その最中である旨をテレビモニタ25に表示させるように、信号処理部24に表示指令を与える。さらに、制御部23は、携帯電話機21が前記第2のタイミングまでの間に前記接続が確立せずに、前記接続を確立させるための処理を終了した場合に、当該接続が不能であった旨をテレビモニタ25に表示させるように、信号処理部24に表示指令を与える。
【0061】
本実施の形態では、前記信号処理部24は、前記多重化されたデータを監視画像データと踏切内の障害物検知情報とに分離し、監視画像データに対して伸張等の処理を行って、監視画像をテレビモニタ25に表示させる。また、信号処理部24は、分離した踏切内の障害物検知情報に応答して、運転士の注意を喚起する表示をテレビモニタ25に表示させる。さらに、信号処理部24は、制御部23からの前記各表示指令に応答して、所定の表示をテレビモニタ25に表示させる。
【0062】
列車1は自車の現在位置を検出する検出器を通常有しているので、本実施の形態では、この検出器を前記現在位置検出部26として用いている。もっとも、例えば、現在位置検出部26は、GPS(Global Positioning System)受信機やDGPS(Differential Global Positioning System)受信機などを用いて構成してもよい。
【0063】
ここで、車載装置3の制御部23の動作の一例について、図7を参照して説明する。図7は、車載装置3の制御部23の動作の一例を示す概略フローチャートである。図7に示す動作によって、車載装置3のテレビモニタ25の画面は、例えば、図8に示すような画面となる。図8は、車載装置3のテレビモニタ25に表示される画面の例を示す図である。
【0064】
図7に示す動作を実現するために、制御部23の図示しない内部メモリには、図6に示すテーブルを格納しておく。図6は、車載装置3の制御部23の内蔵メモリに格納されるテーブルの一例を示す図である。このテーブルには、踏切番号(踏切番号1〜4はそれぞれ図2中の各地点A〜Dに対応している)と、これに対応づけられた電話番号、踏切位置、接続処理開始位置、接続処理終了位置及び接続切断位置が格納されている。電話番号は、対応する踏切番号の踏切(地点)の付近に設置された地上側装置の携帯電話機15の電話番号である。踏切位置は、対応する踏切番号の踏切(地点)の位置を示し、本例では所定の基準位置からの距離として表現されている。接続処理開始位置は、対応する踏切番号の踏切の付近に設置された地上側装置の携帯電話機15との接続を確立させるための接続処理を開始するべき位置である。接続処理終了位置は、対応する踏切番号の踏切の付近に設置された地上側装置の携帯電話機15との接続を確立させるための接続処理を終了すべき位置である。接続切断位置は、対応する踏切番号の踏切の付近に設置された地上側装置の携帯電話機15との間で確立した接続を切断するための切断処理を開始するべき位置である。本例では、接続処理開始位置、接続処理終了位置及び接続切断位置は、対応する踏切位置からの手前側の距離として表現されている。
【0065】
図7に示すように、制御部23は、動作を開始すると、第1表示フラグ及び第2表示フラグをリセットする(ステップS1)。第1表示フラグは、そのセット状態により、地上側装置の携帯電話機15との接続を確立させるための接続処理を行っている最中であることを示すフラグである。第2表示フラグは、そのセット状態により、所定タイミングまでの間に地上側装置の携帯電話機15との間で接続が確立せずに、その接続を確立させるための処理を終了したことを示すフラグである。
【0066】
次に、制御部23は、図6に示すテーブルを参照して、最初の踏切番号1をセットする(ステップS2)。現在セットされている踏切番号及びこれに対応づけられた前記テーブル内の各データが、現在の処理の対象となる。
【0067】
次いで、制御部23は、現在位置検出部26からの列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する接続処理開始位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定する(ステップS3)。当該接続処理開始位置に達していなければ、その位置に達するまで待つ。一方、当該接続処理開始位置に達していれば、制御部23は、現在セットされている踏切番号に対応する電話番号に自動ダイヤルして、当該電話番号の地上側装置の携帯電話機15との間の接続を確立させるための処理(接続処理)を、携帯電話機21に行わせる(ステップS4)。次に、制御部23は、第1表示フラグをセットする(ステップS5)。第1表示フラグがセットされている時には、制御部23は、信号処理部24に所定の表示指令を与えて、図8(a)に示すように、テレビモニタ25の画面の右側の領域に「接続処理中」を表示させる。
【0068】
その後、制御部23は、通信網4側から携帯電話機21及びインターフェース14を介して得られる信号に基づいて、携帯電話機21と現在セットされている踏切番号に対応する電話番号の携帯電話機21との接続が確立したか否かを、判定する(ステップS6)。この接続が確立していなければ、制御部23は、列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する接続処理終了位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定する(ステップS7)。当該接続処理終了位置に達していなければステップS4へ戻る一方、当該接続処理終了位置に達していれば、第1表示フラグをリセットし(ステップS8)、第2表示フラグをセットする(ステップS9)。第2表示フラグがセットされている時には、制御部23は、信号処理部24に所定の表示指令を与えて、図8(b)に示すように、テレビモニタ25の画面の右側の領域に「接続不能」を表示させる。
【0069】
次に、制御部23は、列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する踏切位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定する(ステップS10)。当該踏切位置に達していなければ、その位置に達するまで待つ。一方、当該踏切位置に達していれば、第2表示フラグをリセットし(ステップS11)、後述するステップS17へ移行する。
【0070】
ステップS6で接続が確立したと判定されると、制御部23は、第1表示フラグをリセットし(ステップS12)、車載装置3の携帯電話機21との間で接続が確立した地上側装置の携帯電話機15から送信されてくる、圧縮等の処理がされた監視画像データと踏切内の障害物の検知情報とが多重化されたデータを、取得して信号処理部24に供給し(ステップS13)、信号処理部24に、当該監視画像の表示指令を与えるとともに、障害物の検知情報に応答して「注意」の表示指令を与える(ステップS14)。信号処理部24は、これに応答して、例えば図8(c)(d)に示すように、テレビモニタ25の左側の領域に監視画像を表示させ、障害物が検知された場合には図8(d)に示すようにテレビモニタ25の右側の領域に「注意」を表示させる一方、障害物が検知されていない場合には右側の領域には何も表示させない。なお、図8(d)の例では、自動車が踏切内の障害物となっている。
【0071】
その後、制御部23は、列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する接続切断位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定する(ステップS15)。当該接続切断位置に達していなければ、ステップS13へ戻る。一方、当該接続切断位置に達していれば、制御部23は、携帯電話機21と携帯電話機15との間で確立した接続を切断させるための処理を、携帯電話機21に行わせる(ステップS16)。
【0072】
次に、制御部23は、図6に示すテーブルを参照して、現在セットされている踏切番号の次の踏切番号が存在するか否かを判定する(ステップS17)。次の踏切番号が存在すれば、その踏切番号をセットし(ステップS18)、ステップS3へ戻る。一方、次の踏切番号が存在しなければ、制御部23は処理を終了する。
【0073】
本実施の形態による地点情報伝送装置では、列車1の現在位置X(t)に基づくタイミングで、列車1に搭載された携帯電話機21と列車1の現在位置X(t)に応じて選択された携帯電話機15との間の接続が、通信網4を介して確立されて、当該携帯電話機15に対応する踏切(地点)の監視画像及び踏切内障害物検知情報が、列車1の携帯電話機21に送信され、この監視画像や踏切内に障害物があることの注意を喚起する「注意」が、運転席のテレビモニタ25に表示される。したがって、本実施の形態によれば、踏切内の監視画像等を、列車1の現在位置X(t)に応じた適切なタイミングで、列車1に伝送してテレビモニタ25に表示させることができる。その結果、列車等の運転士の負担を不必要に増大させることなく、踏切事故に対する安全性を高めることができる。
【0074】
[第2の実施の形態]
【0075】
図9は、本発明の第2の実施の形態で前提とする、列車1が通過する各地点A〜Dの位置の例を模式的に示す図である。図10は、本発明の第2の実施の形態による地点情報伝送装置を示す概略構成図である。これらの図において、図1及び図2中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0076】
図9に示す状況が図1に示す状況と異なる所は、地点Bと地点Cとの間の距離が短くなっている。都市部などにおいては、踏切間の距離が短くなることがある。
【0077】
図9に示すような状況において前記第1の実施の形態による地点情報伝送装置を用いれば、列車1が地点Aと地点Bとの間に位置し列車1上の携帯電話機21と地点Bの携帯電話機15との間の接続が確立している状態から、列車1が更に走行して地点Bに関する接続切断位置に到達してその間の接続を切断した時には、列車1が地点Cの目前に迫っており、もはや適切なタイミングで列車1上の携帯電話機21と地点Cの携帯電話機15とを接続し得ず、地点Cの踏切内の監視画像等を列車1に伝送し得ない状況となるおそれがある。
【0078】
本発明の第2の実施の形態による地点情報伝送装置は、そのような不都合を解消したものであり、図10に示すように、各地点A,D付近の地上側にそれぞれ設置された地上側装置2A,2Dと、図1中の地上側装置2B,2Cに代えて設けられた地上側装置2BCと、列車1に搭載された車載装置3とを備えている。図10中の地上側装置2A,2Dは、図1中の地上側装置2A,2Dと同一であり、前述した図3に示す構成を有している。図10中の車載装置3は、図1中の車載装置3と基本的に同様であり、前述した図4に示す構成を有しているが、制御部23の動作が後述するように異なる。
【0079】
図11は、図10中の地上側装置2BCを示す概略ブロック図である。図11に示すように、地上側装置2BCは、地上側装置2A,2Dを1つの携帯電話機15に対してグループ化したような構成を有している。すなわち、地上側装置2BCは、B地点の踏切(その踏切番号は2)内の監視画像を撮像するテレビカメラ11Bと、C地点の踏切(その踏切番号は3)内の監視画像を撮像するテレビカメラ11Cと、信号処理部12’と、制御部13’と、通信端末としての携帯電話機(例えば、PHS等でもよい。)15と、制御部(通信端末制御部)13’と携帯電話機15との間のインターフェース14’とを備えている。
【0080】
本実施の形態では、信号処理部12’は、テレビカメラ11B,11Cから得られた監視画像を示す画像信号をそれぞれA/D変換して画像データとし、更にこれらの画像データを1つの画像に合成(1画像内に2つの画像を並べるように含める合成)し、更にこの合成画像を圧縮したり符号化したりする。また、本実施の形態では、信号処理部12’は、各テレビカメラ11B,11Cから得られる監視画像を示す画像データをそれぞれ画像処理して、各踏切内に立ち往生した障害物をそれぞれ検知する。信号処理部12は、前述したように圧縮等の処理がされた合成監視画像データ、及び、踏切内に立ち往生した障害物の検知情報を多重化して、これらを複数の地点B,Cの地点情報として制御部13’に供給する。以上の説明からわかるように、本実施の形態では、テレビカメラ11B,11C及び信号処理部12’は、複数の地点B,Cに関連する複数の地点情報を取得する地点情報取得部を構成している。なお、信号処理部12’は、障害物を検知する処理は行わなくてもよい。
【0081】
制御部13’は、インターフェース14’を介して携帯電話機15と信号やデータの授受を行い、携帯電話機15と車載装置3の携帯電話機21との間の通信網4を介した接続が確立したときに、信号処理部12’から供給される前記合成監視画像データ及び検知情報を携帯電話機15が車載装置3の携帯電話機21へ送信するように、携帯電話機15を制御する。
【0082】
本実施の形態では、車載装置3の制御部23は、基本的には、前述した第1の実施の形態の場合と同様の動作を行うが、以下の点で異なる。すなわち、本実施の形態では、制御部23は、1つの携帯電話機15に対して複数の地点が関連づけられた地上側装置2BCの携帯電話機15と列車1上の携帯電話機21との間の接続が確立した場合、当該地上側装置2BCが関連づけられた複数の地点B,Cの全てを列車1が実質的に通過するまで、当該接続を切断させるための処理を、列車1上の携帯電話機21に行わせないように、携帯電話機21を制御する。
【0083】
ここで、本実施の形態における車載装置3の制御部23の動作の一例について、図13及び図14を参照して説明する。図13及び図14は、本実施の形態における車載装置3の制御部23の動作の一例を示す概略フローチャートである。図13及び図14に示す動作によって、車載装置3のテレビモニタ25の画面は、例えば、図15に示すような画面となる。図15に示す画面は、列車1上の携帯電話機21と地上側装置2BCの携帯電話機15と間の接続が確立し、地点B,Cの各監視画像が合成された合成画像が表示されている例である。図15の画面の左半分領域が合成画像が表示されている領域であり、そのうちの上半分が地点Bの監視画像に相当するとともに下半分が地点Cの監視画像に相当している。なお、列車1上の携帯電話機21と地上側装置A又はDの携帯電話機15と間の接続が確立し、地点A又はDの監視画像が表示される場合には、テレビモニタ25の画面は、前記第1の実施の形態の場合と同様に、例えば、図8に示すような画面となる。
【0084】
図13及び図14に示す動作を実現するために、制御部23の図示しない内部メモリには、図6に示すテーブルに代えて図12に示すテーブルを格納しておく。図12に示すテーブルと異なる所は、1つの携帯電話機15に対してグループ化されている複数の地点B,Cの踏切番号2,3にそれぞれ対応する電話番号は両方とも、地上側装置2BCの携帯電話機15の電話番号bbb-bbbbとされている。1つの携帯電話機15に対してグループ化されている複数の地点B,Cのうち最も下流側の地点C以外の地点Bの、踏切番号2に対応する接続終了位置及び接続切断位置には数値が入力されずに「−」となっている。また、1つの携帯電話機15に対してグループ化されている複数の地点B,Cのうち最も上流側の地点B以外の地点Cの、踏切番号3に対応する接続開始位置には数値が入力されずに「−」となっている。これらの「−」は対応する位置が存在しないことを意味している。
【0085】
図13及び図14において、図7中のステップと同一又は対応するステップには同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0086】
図13及び図14に示すように、制御部23は、動作を開始すると、ステップS1,S2を経た後、現在セットされている踏切番号に対応する電話番号が、その踏切番号の次の踏切番号に対応する電話番号と同じか否かを判定する(ステップS21)。電話番号が同じでなければ(例えば、現在セットされている踏切番号が1又は4の場合)、図7の場合と同じくステップS3〜S18の処理を行う。ただし、ステップS18の後にはステップS21へ戻る。
【0087】
一方、ステップS21で電話番号が同じであると判定されると(例えば、現在セットされている踏切番号が2の場合)、制御部23は、現在位置検出部26からの列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する接続処理開始位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定する(ステップS23)。当該接続処理開始位置に達していなければ、その位置に達するまで待つ。一方、当該接続処理開始位置に達していれば、制御部23は、現在セットされている踏切番号に対応する電話番号に自動ダイヤルして、当該電話番号の地上側装置の携帯電話機15との間の接続を確立させるための処理(接続処理)を、携帯電話機21に行わせる(ステップS24)。次に、制御部23は、第1表示フラグをセットする(ステップS25)。
【0088】
その後、制御部23は、通信網4側から携帯電話機21及びインターフェース14を介して得られる信号に基づいて、携帯電話機21と現在セットされている踏切番号に対応する電話番号の携帯電話機21との接続が確立したか否かを、判定する(ステップS26)。この接続が確立していなければ、制御部23は、列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する踏切位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定する(ステップS41)。当該踏切位置に達していなければ、ステップS27へ直接に移行する一方、当該踏切位置に達していれば、現在セットされている踏切番号の次の踏切番号をセットした(ステップS42)後に、ステップS27へ移行する。
【0089】
ステップS27において、制御部23は、列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する接続処理終了位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定する。当該接続処理終了位置に達していなければステップS24へ戻る一方、当該接続処理終了位置に達していれば、第1表示フラグをリセットし(ステップS28)、第2表示フラグをセットする(ステップS29)。なお、ステップS27において、現在セットされている踏切番号に対応する接続終了位置がない場合(図12に示すテーブルで接続終了位置が「−」の場合)には、ステップS27の判定はNOとなる。
【0090】
次に、制御部23は、列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する踏切位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定する(ステップS30)。当該踏切位置に達していなければ、その位置に達するまで待つ。一方、当該踏切位置に達していれば、第2表示フラグをリセットし(ステップS31)、後述するステップS37へ移行する。
【0091】
ステップS26で接続が確立したと判定されると、制御部23は、第1表示フラグをリセットし(ステップS32)、車載装置3の携帯電話機21との間で接続が確立した地上側装置の携帯電話機15から送信されてくる、圧縮等の処理がされ合成された合成監視画像データと各踏切内の障害物の検知情報とが多重化されたデータを、取得して信号処理部24に供給し(ステップS33)、信号処理部24に、当該合成監視画像の表示指令を与えるとともに、障害物の検知情報に応答して「注意」の表示指令を与える(ステップS34)。
【0092】
その後、制御部23は、列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する踏切位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定する(ステップS43)。当該踏切位置に達していなければ、ステップS35へ直接に移行する一方、当該踏切位置に達していれば、現在セットされている踏切番号の次の踏切番号をセットした(ステップS44)後に、ステップS35へ移行する。
【0093】
ステップS35において、制御部23は、列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する接続切断位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定する。当該接続切断位置に達していなければ、ステップS33へ戻る。一方、当該接続切断位置に達していれば、制御部23は、携帯電話機21と携帯電話機15との間で確立した接続を切断させるための処理を、携帯電話機21に行わせる(ステップS36)。なお、ステップS35において、現在セットされている踏切番号に対応する接続切断位置がない場合(図12に示すテーブルで接続切断位置が「−」の場合)には、ステップS35の判定はNOとなる。
【0094】
ステップS35の後に、制御部23は、図12に示すテーブルを参照して、現在セットされている踏切番号の次の踏切番号が存在するか否かを判定する(ステップS37)。次の踏切番号が存在すれば、その踏切番号をセットし(ステップS38)、ステップS21へ戻る。一方、次の踏切番号が存在しなければ、制御部23は処理を終了する。
【0095】
本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる他、図9に示すように複数の地点B,C間の距離が短くなっていても、地点A,B,Dの踏切内の監視画像等のみならず、地点Cの踏切内の監視画像等も、適切に列車1に伝送することができる。
【0096】
[第3の実施の形態]
【0097】
図16は、本発明の第3の実施の形態による地点情報伝送装置の車載装置3の制御部23の動作の一例の一部を示す概略フローチャートである。
【0098】
本実施の形態が前記第2の実施の形態と異なる所は、図11に示す地上側装置2BCの信号処理部12’の動作と、図4中の車載装置3の制御部23の動作の一部と、図4中の車載装置3の信号処理部24の動作のみである。
【0099】
本実施の形態では、信号処理部12’は、テレビカメラ11B,11Cから得られた監視画像を示す画像信号をそれぞれA/D変換して画像データとし、これらの画像データをそれぞれ圧縮したり符号化したりし、更にそれらの複数の画像データを多重化する。また、本実施の形態では、信号処理部12’は、各テレビカメラ11B,11Cから得られる監視画像を示す画像データをそれぞれ画像処理して、各踏切内に立ち往生した障害物をそれぞれ検知する。信号処理部12は、前記2つの監視画像の多重化の際に踏切内に立ち往生した障害物の検知情報も多重化して、これらを複数の地点B,Cの地点情報として制御部13’に供給する。
【0100】
また、本実施の形態では、制御部13’は、インターフェース14’を介して携帯電話機15と信号やデータの授受を行い、携帯電話機15と車載装置3の携帯電話機21との間の通信網4を介した接続が確立したときに、信号処理部12’から供給される前記多重化された監視画像データ及び検知情報を携帯電話機15が車載装置3の携帯電話機21へ送信するように、携帯電話機15を制御する。
【0101】
さらに、本実施の形態では、車載装置3の信号処理部24は、制御部23による制御下で、列車1上の携帯電話機21に送信されてくるデータが地上側装置2BCの携帯電話機15から送信された多重化された監視画像等である場合には、伸張等の処理の他に、当該多重化された監視画像のうち、列車1の現在位置X(t)に応じて選択した1つの監視画像がテレビモニタ25に画像表示されるように処理する。
【0102】
そして、本実施の形態では、車載装置3の制御部23は、図13及び図16に示す動作を行う。なお、本実施の形態においても、制御部23の内部メモリに格納されているテーブルは図12に示すテーブルである。
【0103】
制御部23は、動作を開始すると、前記第1の実施の形態と同じく、図13に示すステップS1〜S18,S21の処理を行う。そして、図13中のステップS21でYESの場合には、図16中のステップS23へ移行し、図16中のステップS38の後には図13中のステップS21へ移行する。図16において、図14中のステップと同一又は対応するステップには同一符号を付しその重複する説明は省略する。
【0104】
本実施の形態では、図16に示すように、制御部23は、ステップS32の後に、車載装置3の携帯電話機21との間で接続が確立した地上側装置の携帯電話機15から送信されてくる、圧縮等の処理がされ更に多重化された各監視画像データと各踏切内の障害物の検知情報を、取得して信号処理部24に供給する(ステップS53)。そして、制御部23は、列車1の現在位置X(t)に基づいて、取得した多重化された各監視画像のうち、列車1が未だ通過していない地点であって列車1の現在位置X(t)に最も近い地点の踏切の監視画像を選択する(ステップS54)。次に、制御部23は、ステップS54で選択した監視画像をテレビモニタ25に表示させるように、信号処理部24に表示指令を与えるとともに、選択した監視画像に対応する障害物検知情報に応答して「注意」の表示指令を与える(ステップS55)。その後、ステップS43へ移行する。
【0105】
図16中のその他のステップについては、図14の場合と同様である。ただし、ステップS35でNOの場合にはステップS53へ移行する。
【0106】
本実施の形態によれば、前記第2の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態によれば、図16中のステップS54,S55の処理がなされるので、列車1の現在位置X(t)に応じて選択された1つの監視画像が順次切り替えられてテレビモニタ25上に表示される。したがって、複数の地点B,Cの各踏切監視画像が地上側装置2BCの1つの携帯電話機15で列車1上の携帯電話機21に送信されるにも関わらず、前記第1の実施の形態の場合と同様のに1つの地点の監視画像ごとにこれを送信ための1つの携帯電話機15を設けた場合と同様の監視画像の表示が可能となる。
【0107】
なお、本発明では、本実施の形態を次のように変形してもよい。すなわち、本実施の形態と異なり、車載装置3の信号処理部24は、制御部23による制御下で、列車1上の携帯電話機21に送信されてくるデータが地上側装置2BCの携帯電話機15から送信された多重化された監視画像等である場合には、これらの監視画像を1つの画像に合成し、この合成された監視画像をテレビモニタ25に画像表示されるように処理してもよい。この場合、テレビモニタ25に表示される画面は、前記第2の実施の形態の場合と同様となる。
【0108】
[第4の実施の形態]
【0109】
図17は、本発明の第4の実施の形態による地点情報伝送装置の車載装置3’を示す概略ブロック図である。図17において、図4中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0110】
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、図3に示す車載装置3に代えて車載装置3が用いられている点のみである。また、車載装置3’が車載装置3と異なる所は、列車3の速度を検出する速度検出部27が追加され、制御部23が、列車1の現在位置X(t)及び列車1の速度に基づいて決定したタイミングで、列車1上の携帯電話機21と地上側の携帯電話機15との接続を確立させるための処理を、携帯電話機21に行わせるように、携帯電話機21を制御する点のみである。
【0111】
具体的には、例えば、図7中のステップS3において、現在位置検出部26からの列車1の現在位置X(t)が現在セットされている踏切番号に対応する接続処理開始位置(テーブル中の位置)を基準として、列車の速度が速ければ速いほど当該接続処理開始位置より上流側にずらした位置を、その時点の補正接続処理開始位置として求め、現在位置検出部26からの列車1の現在位置X(t)が当該補正接続処理開始位置に達した(その位置を越えている場合も含む。)か否かを判定すればよい。
【0112】
本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態によれば、踏切内の監視画像等を、列車1の現在位置X(t)のみならず列車1の速度にも応じた、適切なタイミングで、列車1へ伝送することができる。
【0113】
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0114】
例えば、前述した各実施の形態は、移動体を列車、地点を踏切の位置、地点情報を踏切内の監視画像等とした例であったが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、地点情報を適切なタイミングで移動体へ伝送することができる、移動体への地点情報伝送装置を提供することができる。
【0116】
また、本発明によれば、踏切内の監視画像を適切なタイミングで列車等へ伝送することができ、列車等の運転士の負担を不必要に増大させることなく、踏切事故に対する安全性を高めることができる地点情報伝送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態で前提とする、列車が通過する各地点の位置の例を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による地点情報伝送装置を示す概略構成図である。
【図3】図2中の地上側装置を示す概略ブロック図である。
【図4】図2中の列車に搭載される車載装置を示す概略ブロック図である。
【図5】図3中のテレビカメラの配置例を模式的に示す概略平面図である。
【図6】車載装置の制御部の内蔵メモリに格納されるテーブルの一例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による地点情報伝送装置の車載装置の制御部の動作の一例を示す概略フローチャートである。
【図8】車載装置のテレビモニタに表示される画面の例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態で前提とする、列車が通過する各地点の位置の例を模式的に示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態による地点情報伝送装置を示す概略構成図である。
【図11】図10中の所定の地上側装置を示す概略ブロック図である。
【図12】車載装置の制御部の内蔵メモリに格納されるテーブルの他の例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における車載装置の制御部の動作の一例を示す概略フローチャートである。
【図14】図13に引き続くフローチャートである。
【図15】車載装置のテレビモニタに表示される画面の他の例を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態による地点情報伝送装置の車載装置の制御部の動作の一例の一部を示す概略フローチャートである。
【図17】本発明の第4の実施の形態による地点情報伝送装置の車載装置を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 列車
2A〜2D,2BC 地上側装置
3 車載装置
4 通信網
5 無線基地局
6 線路
8 道路
11A,11B,11C テレビカメラ
12,24 信号処理部
13,23 制御部
14,22 インターフェース
15,21 携帯電話機
25 テレビモニタ
26 現在位置検出部
27 速度検出部

Claims (15)

  1. 移動体に搭載される移動端末と、
    前記移動体に搭載され前記移動端末を制御する移動端末制御手段と、
    前記移動体に搭載され前記移動体の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
    複数の地点情報取得手段であって、各々の地点情報取得手段が、前記移動体が通過する1つ以上の地点、前記移動体が通過する可能性のある1つ以上の地点、前記移動体が到達する1つ以上の地点、及び、前記移動体が到達する可能性のある1つ以上の地点、のうちの少なくとも1つの地点について、当該地点に関連する地点情報を得る複数の地点情報取得手段と、
    前記複数の地点情報取得手段に1対1に対応して設けられた複数の通信端末であって、各々の通信端末が、前記移動端末と無線通信を行う無線基地局を含む通信網を介して、前記移動端末との間で接続可能である複数の通信端末と、
    前記複数の通信端末に1対1に対応して設けられ各々が対応する通信端末を制御する複数の通信端末制御手段と、
    を備え、
    前記複数の地点情報取得手段、前記複数の通信端末及び前記複数の通信端末制御手段は、地上側にそれぞれ設置され、
    前記移動端末制御手段は、前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報に基づいて決定したタイミングで、前記複数の通信端末のうち前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報に応じて選択した通信端末との間の接続を確立させるための処理を、前記移動端末に行わせるように、前記移動端末を制御し、
    前記各通信端末制御手段は、当該通信端末制御手段に対応する前記通信端末と前記移動端末との接続が確立したときに、当該通信端末に対応する前記地点情報取得手段からの地点情報を当該移動端末に送信するように、当該通信端末を制御し、
    前記複数の地点情報取得手段のうちの少なくとも1つの地点情報取得手段は、複数の地点について、当該各地点に関連する各地点情報を取得し、
    前記移動端末制御手段は、前記少なくとも1つの地点情報取得手段に対応する前記通信端末と前記移動端末との間の接続が確立した場合、当該地点情報取得手段が取得する複数の地点情報に対応する複数の地点の全てを前記移動体が実質的に通過するまで、当該接続を切断させるための処理を、前記移動端末に行わせないように、前記移動端末を制御し、
    前記少なくとも1つの地点情報取得手段は、前記複数の地点に1対1に対応して設けられて前記複数の地点付近のそれぞれの監視画像を撮像する複数の撮像手段を含み、
    前記各地点情報が当該地点付近の監視画像を含み、
    前記少なくとも1つの地点情報取得手段に含まれる前記複数の撮像手段により撮像された前記監視画像は、前記複数の通信端末のうち当該地点情報取得手段に対応して設けられた同一の通信端末を介して前記移動端末に送信される、
    ことを特徴とする移動体への地点情報伝送装置。
  2. 前記移動体に搭載され前記移動体の搭乗者に所定の内容を報知する報知手段と、前記移動体に搭載される処理手段であって、前記複数の通信端末から前記通信網を介して前記移動端末に送信されてくる前記地点情報を、その内容が前記報知手段により前記移動体の搭乗者に報知されるように、処理する処理手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の移動体への地点情報伝送装置。
  3. 前記移動体の速度を検出する速度検出手段を備え、前記移動端末制御手段は、前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報及び前記速度検出手段により検出された速度に基づいて決定したタイミングで、前記接続を確立させるための処理を、前記移動端末に行わせるように、前記移動端末を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の移動体への地点情報伝送装置。
  4. 前記移動端末制御手段は、前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報に基づいて決定したタイミングで、前記移動端末と前記通信端末との間で確立した接続を切断させるための処理を、前記移動端末に行わせるように、前記移動端末を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の移動体への地点情報伝送装置。
  5. 前記移動端末制御手段は、前記接続を確立させるための処理を前記移動端末に開始させた後に、前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報に基づいて決定した第2のタイミングまでの間は、前記接続が確立するまで前記接続を確立させるための処理を繰り返し行わせ、その間に前記接続が確立しない場合には、前記接続を確立させるための処理を終了させるように、前記移動端末を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の移動体への地点情報伝送装置。
  6. 前記移動端末が前記接続を確立させるための処理を行っている最中に、その最中であることを前記移動体の搭乗者に報知する手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の移動体への地点情報伝送装置。
  7. 前記移動端末が前記第2のタイミングまでの間に前記接続が確立せずに、前記接続を確立させるための処理を終了した場合に、当該接続が不能であった旨を前記移動体の搭乗者に報知する手段を備えたことを特徴とする請求項5又は6記載の移動体への地点情報伝送装置。
  8. 前記少なくとも1つの地点情報取得手段は、前記複数の地点付近のそれぞれの監視画像を1つの画像に合成した合成画像を得る画像処理手段を含み、当該地点情報取得手段に対応する前記通信端末制御手段は、前記合成画像を前記地点情報として送信するように、当該通信端末制御手段に対応する前記通信端末を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の移動体への地点情報伝送装置。
  9. 前記移動体に搭載され前記移動体の搭乗者に所定の内容を報知する報知手段と、前記移動体に搭載される処理手段であって、前記複数の通信端末から前記通信網を介して前記移動端末に送信されてくる前記地点情報を、その内容が前記報知手段により前記移動体の搭乗者に報知されるように、処理する処理手段と、を備え、前記報知手段が画像表示装置を含み、前記処理手段は、前記移動端末に送信されてくる前記地点情報が前記合成画像である場合には、前記合成画像が前記画像表示装置に画像表示されるように処理することを特徴とする請求項8記載の移動体への地点情報伝送装置。
  10. 前記少なくとも1つの地点情報取得手段は、前記複数の地点付近のそれぞれの監視画像を多重化する手段を含み、当該地点情報取得手段に対応する前記通信端末制御手段は、前記多重化された監視画像を前記地点情報として送信するように、当該通信端末制御手段に対応する前記通信端末を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の移動体への地点情報伝送装置。
  11. 前記移動体に搭載され前記移動体の搭乗者に所定の内容を報知する報知手段と、前記移動体に搭載される処理手段であって、前記複数の通信端末から前記通信網を介して前記移動端末に送信されてくる前記地点情報を、その内容が前記報知手段により前記移動体の搭乗者に報知されるように、処理する処理手段と、を備え、前記報知手段が画像表示装置を含み、前記処理手段は、前記移動端末に送信されてくる前記地点情報が多重化された監視画像である場合には、多重化された監視画像を1つの画像に合成した合成画像が前記画像表示装置に画像表示されるように処理することを特徴とする請求項10記載の移動体への地点情報伝送装置。
  12. 前記移動体に搭載され前記移動体の搭乗者に所定の内容を報知する報知手段と、前記移動体に搭載される処理手段であって、前記複数の通信端末から前記通信網を介して前記移動端末に送信されてくる前記地点情報を、その内容が前記報知手段により前記移動体の搭乗者に報知されるように、処理する処理手段と、を備え、前記報知手段が画像表示装置を含み、前記処理手段は、前記移動端末に送信されてくる前記地点情報が多重化された監視画像である場合には、当該多重化された監視画像のうち、前記現在位置情報取得手段からの現在位置情報に応じて選択した1つの監視画像が前記画像表示装置に画像表示されるように処理することを特徴とする請求項10記載の移動体への地点情報伝送装置。
  13. 前記移動体が列車であり、前記監視画像が踏切内の監視画像であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の移動体への地点情報伝送装置。
  14. 前記少なくとも1つの地点情報取得手段は、前記撮像手段により撮像された踏切内の監視画像に基づいて、踏切内に立ち往生した障害物を検知する手段を含み、前記地点情報は当該踏切内に立ち往生した障害物の検知情報を含むことを特徴とする請求項13記載の移動体への地点情報伝送装置。
  15. 前記移動端末が携帯電話機であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の移動体への地点情報伝送装置。
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