JP4644645B2 - 真空ダイキャスト装置 - Google Patents

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Description

本発明はキャビティ内を減圧吸引した状態のもとでキャビティ型内に溶湯を注入して鋳造製品を製造する真空ダイキャスト装置に関する。
ダイキャスト装置は、ダイキャスト型内に製品形状に対応した形状に形成されるキャビティに、金属材料の溶湯を高圧で注入する鋳造装置であり、固定金型とこれに突き当てられる可動金型とからなるダイキャスト型を有し、固定金型と可動金型とを突き合わせることにより内部にキャビティが形成される。ダイキャスト装置には、鋳造時に製品内部にブローホールやピンホール等の欠陥が発生するのを防止するために、溶湯注入時にキャビティ内を減圧吸引するようにした真空ダイキャスト装置がある。ダイキャスト装置は主としてアルミニウム合金等の軽金属製の鋳造製品を製造するために使用されている。
真空ダイキャスト装置は、特許文献1および特許文献2に開示されているように、キャビティと外部とを連通させるガス抜き路を有している。ガス抜き路はダイキャスト型に取り付けられるガス抜きバルブを介して外部の真空源と連通するようになっており、ガス抜き路の開口部はガス抜きバルブにより開閉される。このガス抜きバルブは、キャビティ内を減圧吸引するときにはガス抜き路の開口部を開き、金型内に溶湯注入が完了したときにはガス抜き路から外部に溶湯が流出するのを防止するためにガス抜き路の開口部を閉じる。
実開平6−23653号公報 実開平5−53762号公報
ガス抜きバルブはガス抜き路の開口部に装着される円筒形状のバルブハウジングを有している。バルブハウジングには真空源に連通する真空配管が接続される真空ポートが形成され、真空ポートはバルブハウジング内の排気通路を介してダイキャスト型内のガス抜き路に連通している。バルブハウジング内にはガス抜き路を開閉する弁体が設けられており、弁体はバルブハウジング内のバルブガイドに摺動自在に装着されたバルブステムの先端に設けられている。鋳造時には弁体はガス抜き路を開いた状態としてキャビティ内のガスを逃がし、溶湯が弁体に到達すると、溶湯の動圧により弁体は閉じられる。
しかし、ガスと溶湯は完全に分離されているわけではなく、離型剤や溶湯のカスを含んだガスが先にガス抜き路に抜け、その後、溶湯ミストと気液二相流体とが抜けた後に、最後に溶湯が弁体に到達してその動圧で弁体が閉じられる。ガスがガス抜き路からバルブハウジングの排気通路を介して外部に抜ける際に、バルブハウジングの排気通路内に流入したガス内のミスト状の溶湯がバルブステムに付着することがあり、付着したミストがバルブステムの外周面に固着すると、固着したミストがバルブガイドの摺動面内に入り込むおそれがある。このように、バルブステムの外周面にミストが固着してバルブガイド内に入り込むと、弁体が開いた状態となってバルブガイドに固着し、弁体が閉じられずに溶湯が外部に漏出する湯吹き現象が発生することになる。
本発明の目的は、ダイキャスト型のガス抜き路から外部に排出されるガス中の溶湯カスなどの異物がガス抜きバルブのバルブガイドとバルブステムとの間に入り込まないようにすることにある。
本発明の他の目的は、溶湯カスなどの異物がバルブガイドとバルブステムとの間に入り込まないようにしてガス抜きバルブの耐久性を向上することにある。
本発明の真空ダイキャスト装置は、鋳造製品に対応した形状のキャビティと当該キャビティを外部に連通させるガス抜き路とを形成するダイキャスト型を有し、前記キャビティ内を減圧吸引した状態のもとでキャビティ内に溶湯を注入して鋳造製品を製造する真空ダイキャスト装置であって、前記キャビティ内を減圧吸引するときには前記ガス抜き路の開口部を開き、溶湯注入が完了したときには前記ガス抜き路の開口部を閉じるガス抜きバルブを備えた真空ダイキャスト装置において、前記ガス抜きバルブは、前記ガス抜き路の開口部に連通する排気通路と真空源に接続される真空ポートとが形成されたバルブハウジングと、前記排気通路内のバルブガイドに摺動自在に装着されたバルブステムの先端に設けられ、前記ガス抜き路を開閉する弁体と、前記バルブステムに設けられ、前記ガス抜き路を吹き抜けた溶湯ミスト等の異物を前記排気通路の径方向外方に案内する遮蔽部材とを有し、前記遮蔽部材は先端部が前記バルブステム先端部に嵌合固定され、かつ前記バルブガイドに形成された外周面に後端部が摺動自在に嵌合される円筒部材であり、前記遮蔽部材により前記異物が前記バルブステムと前記バルブガイドとの間に入り込むのを防止することを特徴とする。
本発明の真空ダイキャスト装置においては、前記遮蔽部材前記バルブステムに接触する突起部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、バルブハウジング内に設けられたバルブガイドには、ガス抜き路を開閉する弁体が設けられたバルブステムが摺動自在に装着されており、バルブステムにはガス抜き路に流入した溶湯カスなどの異物を含むガスをバルブハウジング内の径方向外方に案内する遮蔽部材が設けられているので、ガスに含まれる異物がバルブガイドとバルブステムとの間に入り込むことが防止される。これにより、ガス抜きバルブの耐久性を向上させることができる。
遮蔽部材はテーパ面を有する環状部材により形成することができ、バルブガイドの外周面を覆う円筒部材とすることもできる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の前提構造である真空ダイキャスト装置の溶湯注入前の状態を示す断面図であり、図2は図1に示した真空ダイキャスト装置の鋳造後の状態を示す断面図である。
この真空ダイキャスト装置10は、図1に示すように、第1の金型である固定金型11と、これに対して接近離反移動自在の第2の金型である可動金型12とを有し、これらの金型11,12によりダイキャスト型13が形成されている。固定金型11と可動金型12とにはそれぞれ入れ子ブロック14,15が組み込まれており、可動金型12と固定金型11とをそれぞれの型分割面16,17で突き合わせると、それぞれの入れ子ブロック14,15に形成された凹部によってダイキャスト型13には鋳造製品の形状に対応した形状のキャビティ18が形成される。
固定金型11にはスリーブ20が取り付けられ、このスリーブ20には溶湯が注入される給湯口21が形成されている。スリーブ20内の注入室22内にはプランジャ23が軸方向に往復動自在に装入され、プランジャ23は図示しない液圧シリンダのロッド23aに取り付けられており、プランジャ23は液圧シリンダによって軸方向に駆動されるようになっている。図1は給湯口21から溶湯Mが注入室22内に供給された状態を示す。注入室22に対応して固定金型11には型分割面16に到達する注入孔24が形成され、それぞれの金型11,12に形成された凹部によってダイキャスト型13には注入孔24に連通する湯道25が形成される。固定金型11と可動金型12とにはそれぞれ迂回路ブロック26,27が組み込まれており、可動金型12と固定金型11とをそれぞれの型分割面16,17で突き合わせると、それぞれの迂回路ブロック26,27に形成された凹部によってガス抜き路28が形成され、このガス抜き路28は開口部29の部分で外部に連通している。
固定金型11に固定された支持台31にはバルブ昇降シリンダ32が取り付けられ、このバルブ昇降シリンダ32のピストンロッド33にはガス抜き路28を開口部29の部分で開閉するためのガス抜きバルブ34が設けられており、ガス抜きバルブ34はその先端部が開口部29に嵌合した状態となってダイキャスト型13に装着される。このガス抜きバルブ34はGF(ガスフリー)バルブとも言われている。
図3は図1におけるA−A線に沿う拡大断面図である。ガス抜きバルブ34はピストンロッド33に固定されるバルブハウジング35を有している。バルブハウジング35は基端部側の底付き円筒形状の駆動部35aと、先端部側の円筒形状の嵌合部35bと、これらの間に配置されるフランジ付き円筒形状のガイド部35cとを有しており、これらは図示しないボルトにより締結されている。ガス抜きバルブ34はバルブ昇降シリンダ32によって、図1に示すようにバルブハウジング35の嵌合部35bがガス抜き路28の開口部29に嵌合される装着位置と、図2に示すようにバルブハウジング35がダイキャスト型13から離れる待機位置との間で往復動する。
ガス抜き路28は、図3に示すように、開口部29の中心部に連通するストレート路28aと、ストレート路28aから分岐して開口部29の内周面に連通する迂回路28bとを有している。
バルブハウジング35のガイド部35cは嵌合部35bの内周面に隙間を介して配置されるバルブガイド36を有しており、このバルブガイド36に形成されたガイド孔37には、先端に弁体38が設けられたバルブステム39が軸方向に摺動自在に装着されており、弁体38がバルブハウジング35の先端面に形成された弁座40に接触するとガス抜き路28は閉じられ、弁座40から離れるとガス抜き路28は開かれる。バルブガイド36と嵌合部35bの内周面との間の隙間は排気通路41となっており、排気通路41に連通する真空ポート42には図示しない真空源としての真空タンクに連通する真空配管43が接続されるようになっている。したがって、キャビティ18内に金属材料の溶湯を注入して鋳造製品を製造する際には、図3に示すように、弁体38を弁座40から離してガス抜き路28を開いた状態のもとで、排気通路41を真空引きすると、ガス抜き路28内は大気圧よりも低い負圧状態つまり真空状態となる。
バルブステム39の基端部にはピストン44が固定され、このピストン44はバルブハウジング35の駆動部35aに形成されたシリンダ室45内に摺動自在となっている。駆動部35aには空気圧源46に空気供給配管47を介して接続される給排ポート48がシリンダ室45に連通して形成されており、空気供給配管47には空気圧源46からの圧縮空気をシリンダ室45内に供給する位置と、シリンダ室45内の空気を外部に排出する位置とに作動するための電磁弁49が設けられている。図3は空気圧源46からの圧縮空気がシリンダ室45内に供給された状態を示しており、シリンダ室45内に圧縮空気が供給されると、ピストン44が加圧されてバルブステム39を介して弁体38が前進移動しガス抜き路28が開かれることになる。
シリンダ室45内に供給された圧縮空気により弁体38が開かれたことを検出するために、バルブステム39には小径の導通部51が形成されており、バルブハウジング35には図3に示すように弁体38が開かれた状態のときに導通部51に対向する給気孔52が形成されるとともに給気孔52に対向して連通孔53が形成されている。給気孔52に連通してバルブハウジング35に形成された給気通路54には空気圧源46に接続される空気供給配管55が接続されており、この空気供給配管55には空気圧源46からの圧縮空気を給気孔52に供給する位置と、排出する位置とに作動する電磁弁56が設けられている。さらに、連通孔53に連通してバルブハウジング35に形成された連通通路57には、圧力スイッチ58に空気を案内する連通管59が接続されている。したがって、弁体38が弁座40から離れてガス抜き路28が開かれた状態となると、導通部51は給気孔52と連通孔53とを連通させる位置となり、空気圧源46からの圧縮空気が連通管59内に流入し、圧力スイッチ58により弁体38が開かれたことが検出される。
バルブステム39には遮蔽部材としての環状部材61が設けられており、この環状部材61は弁体38と一体に形成されてバルブステム39の先端に取り付けられるようになっている。弁体38の背面には弁座40に接触する当接面38aが形成され、当接面38aに連なって弁体38の背面にはバルブステム39に向けて小径となったテーパ面38bが形成されている。環状部材61はテーパ面38bにストレート部62を介して連なっており、ストレート部62とほぼ同一径の小径部からバルブガイド36側に向けて径が大きくなるテーパ面63を有している。
環状部材61の後端面64の外径はバルブガイド36の外径とほぼ同一となっており、後端面64はバルブガイド36の先端面に対向してガイド孔37を覆うようにバルブステム39に設けられている。これにより、キャビティ18内に溶湯を注入して鋳造製品を製造するときに、図3において矢印で示すように、迂回路28bからガス抜き路28の開口部29に向けて溶湯カスや溶湯ミスト等の異物を含む流体(ガス、気液二相流体)が流出すると、その流体は真空状態の排気通路41内に流入する。排気通路41内に流入した流体は弁体38の背面のテーパ面38bに沿って排気通路41の径方向中心部に向けて流れた後に、環状部材61のテーパ面63に沿って嵌合部35bの内周面に衝突するように径方向外方に案内されて流れ、次いで真空配管43により排気通路41から外部の真空タンクに向けて排出される。
したがって、流体中に含まれる溶湯ミスト等の異物はバルブガイド36とバルブステム39との間に入り込むことが防止され、バルブステム39が異物を介してバルブガイド36に固着されるという現象の発生を抑制することができる。
上述した真空ダイキャスト装置10により鋳造製品を製造するには、図1に示すように、可動金型12を固定金型11に向けて接近移動してそれぞれの金型11,12を型分割面16,17の部分で型合わせするとともに、バルブ昇降シリンダ32によりガス抜きバルブ34のバルブハウジング35の先端部をダイキャスト型13の開口部29に嵌合させる。また、電磁弁49,56を図3に示す位置に作動して空気圧源46からの圧縮空気をシリンダ室45と給気通路54とに供給すると、弁体38は図3に示すようにガス抜き路28を開放した状態となり、弁体38が開放状態となっていることが圧力スイッチ58により検出される。
さらに、真空源から排気通路41を介してキャビティ18およびガス抜き路28を真空引きした状態のもとで、図1に示すように、溶融状態に加熱された金属材料の溶湯Mを給湯口21から注入室22および注入孔24内に注入する。次いで、図示しない液圧シリンダによりロッド23aを駆動してプランジャ23を前進駆動すると、溶湯Mは湯道25からキャビティ18内に流入し、ガス抜き路28に向けて流れることになる。溶湯Mの流入により、ガス抜き路28には、まず離型剤や溶湯のカスなどの異物を含んだガスが入り込んだ後に、溶湯ミストと気液二相流体とが入り込み、これらの流体は排気通路41内に流入し、真空配管43により外部の真空タンクに排出される。溶湯Mが弁体38に到達すると、その動圧で弁体38は弁座40に接触する位置まで後退移動しガス抜き路28は閉じられ、溶湯Mが外部に漏出することが防止される。
鋳造時には、溶湯Mの動圧により弁体38が閉じられるまで異物を含む流体が排気通路41内を流れるが、流体は環状部材61のテーパ面63に案内されてバルブステム39を案内するガイド孔37内に入り込むことが防止されるので、バルブステム39がバルブガイド36に固着されることに起因した弁体38の誤作動が防止されるとともにガス抜きバルブ34の耐久性を向上させることができる。また、バルブステム39がバルブガイド36に固着することにより生じるガス抜きバルブ34の開弁固着による湯吹きや、開弁固着により鋳造時にキャビティ18にガスが閉じ込められることに起因する鋳造欠陥を防止することができる。弁体38が閉じられると、圧力スイッチ58には圧縮空気の圧力が加わらなくなるので、圧力スイッチ58からの信号により弁体38が閉じられたことが自動的に検出される。
図4は参考例としての真空ダイキャスト装置10の要部を示す断面図であり、図5は本発明の一実施の形態である真空ダイキャスト装置10の要部を示す断面図である。これらの図においては、真空ダイキャスト装置10の図3に対応する部分の一部が示されており、図4および図5においては図3に示された部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
図4に示すガス抜きバルブ34のバルブステム39には遮蔽部材としての環状部材61が溶接により固定されている。このように、図3に示した環状部材61が弁体38と一体に形成されているのに対して、図4に示す環状部材61は弁体38とは別体となってバルブステム39に固定されており、環状部材61はストレート部62からバルブステム39に向けて大径となるテーパ面63を有している。したがって、図4に示す真空ダイキャスト装置10においてもガス抜き路28から外部に排出されるガス中に含まれる異物がガイド孔37内に入り込むことが防止され、ガス抜きバルブ34の耐久性を向上させることができる。
図5に示すガス抜きバルブ34のバルブステム39には遮蔽部材としての円筒部材65が設けられている。この円筒部材65の先端部65aはバルブステム39の先端部に形成された大径固定部66に嵌合して固定されており、円筒部材65の後端部65bはバルブガイド36に形成されたストレートな外周面67に摺動自在に嵌合する遮蔽部となっている。円筒部材65の内部にはバルブステム39に接触する突起部65cが設けられている。遮蔽部材を円筒部材65とすると、環状部材61よりも排気通路41の流通面積を大きくすることができるので、ガスの流れ抵抗を小さくすることができ、キャビティ18等の型内の真空度を向上させることができる。
したがって、図5に示す真空ダイキャスト装置10においてもガス抜き路28から外部に排出されるガス中に含まれる異物がガイド孔37内に入り込むことが防止され、ガス抜きバルブ34の耐久性を向上させることができる。
図6は、比較例として、ガス抜きバルブ34のバルブステム39に遮蔽部材を設けないようにした真空ダイキャスト装置の要部を示す断面図である。図6に示すように遮蔽部材を設けない真空ダイキャスト装置にあっては、1000〜1500回のショットつまり鋳造製品を製造する操作を行うと、バルブガイド36のガイド孔37の中に異物が入り込んでしまい、これにより、バルブガイド36とバルブステム39とが固着し、弁体38が閉じない状態となることがあった。弁体38が閉じないと、溶湯が排気通路41内に漏入する湯吹きが発生するおそれがあり、湯吹きの発生前にガス抜きバルブ34の交換が余儀なくされていた。これに対して、図3に示す真空ダイキャスト装置10においては、7093回のショットまで行っても弁体38が固着することがなく、ガス抜きバルブ34の寿命を大幅に延長することができた。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、ダイキャスト装置には溶湯の保温炉が組み込まれたホットチャンバー型と、保温炉が分離されたコールドチャンバー型とがあり、図示するダイキャスト装置はコールドチャンバー型であるが、ホットチャンバー型にも本発明を適用することができる。また、ダイキャスト型13は固定金型11と可動金型12とから構成されているが、2つの金型11,12が相互に相対接近離反移動自在となっていれば、両方の金型11,12を移動させるようにしても良い。
本発明の前提構造である真空ダイキャスト装置の溶湯注入前の状態を示す断面図である。 図1に示した真空ダイキャスト装置の鋳造後の状態を示す断面図である。 図1におけるA−A線に沿う拡大断面図である。 本発明の参考例としての真空ダイキャスト装置の要部を示す断面図である。 本発明の実施の形態である真空ダイキャスト装置の要部を示す断面図である。 比較例としての真空ダイキャスト装置の要部を示す断面図である。
符号の説明
10 真空ダイキャスト装置
11 固定金型
12 可動金型
13 ダイキャスト型
18 キャビティ
28 ガス抜き路
29 開口部
34 ガス抜きバルブ
35 バルブハウジング
36 バルブガイド
37 ガイド孔
38 弁体
39 バルブステム
41 排気通路
42 真空ポート
61 環状部材(遮蔽部材)
63 テーパ面
65 円筒部材(遮蔽部材)

Claims (2)

  1. 鋳造製品に対応した形状のキャビティと当該キャビティを外部に連通させるガス抜き路とを形成するダイキャスト型を有し、前記キャビティ内を減圧吸引した状態のもとでキャビティ内に溶湯を注入して鋳造製品を製造する真空ダイキャスト装置であって、前記キャビティ内を減圧吸引するときには前記ガス抜き路の開口部を開き、溶湯注入が完了したときには前記ガス抜き路の開口部を閉じるガス抜きバルブを備えた真空ダイキャスト装置において、
    前記ガス抜きバルブは、
    前記ガス抜き路の開口部に連通する排気通路と真空源に接続される真空ポートとが形成されたバルブハウジングと、
    前記排気通路内のバルブガイドに摺動自在に装着されたバルブステムの先端に設けられ、前記ガス抜き路を開閉する弁体と、
    前記バルブステムに設けられ、前記ガス抜き路を吹き抜けた溶湯ミスト等の異物を前記排気通路の径方向外方に案内する遮蔽部材とを有し、
    前記遮蔽部材は先端部が前記バルブステム先端部に嵌合固定され、かつ前記バルブガイドに形成された外周面に後端部が摺動自在に嵌合される円筒部材であり、
    前記遮蔽部材により前記異物が前記バルブステムと前記バルブガイドとの間に入り込むのを防止することを特徴とする真空ダイキャスト装置。
  2. 請求項記載の真空ダイキャスト装置において、前記遮蔽部材前記バルブステムに接触する突起部が設けられていることを特徴とする真空ダイキャスト装置。
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