JP4644299B2 - 無線通信機 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信機に関し、特に、2以上の筐体を有し、開閉又は回転などの動作を行うことができる携帯用無線通信機に関する。
無線通信技術の発展に伴い、携帯電話機などの携帯用無線通信機の進歩には著しいものがある。現在、最も良く用いられている携帯電話機は、2つの筐体がヒンジにより回転し、表示部と入力部とが対面する方向に折り畳み可能ないわゆる折り畳み型の携帯電話機である。折り畳み型の携帯電話機は、非通信時に携帯しやすいように、いわゆるストレートタイプと比べてコンパクトな形状に折り畳めるようになっている。通信時には、表示部を大画面化することができるという点で大変便利な構造である(例えば、特許文献1参照)。
図11は、一般的な折り畳み型携帯電話機の構成例を示す図であり、図11(A)は正面図であり、図11(B)は側面図である。図11(A)に示すように、一般的な折り畳み型携帯電話機は、第1の筐体(上筐体)10aと、第2の筐体(下筐体)10bと、これらを回動可能に接続する例えば樹脂製のヒンジ21と、を有している。第1の筐体(上筐体)10a内には第1の回路部材15aが配置されており、第2の筐体(下筐体)10bに第2の回路部材15bが配置されている。図11に示す例では、第2の回路部材15bと接続されるアンテナ111が例えばヒンジ21の近傍に設けられている。第1の回路部材15aと第2の回路部材15bとの間には、フレキシブル基板FSが設けられており、両回路基板間を電気的に接続することができる。
特開平06−037697号公報
図11に示したように、第1の回路部材15aと第2の回路部材15bとは、樹脂製のヒンジ21内にカール状に配置されたフレキシブル基板FSにより接続されている。携帯電話機の筐体開時には、アンテナに近接する第1の回路部材15aは、アンテナ111が配置されている第2の回路部材15bと比較的長い、すなわちL性が大きいフレキシブル基板FSのみにより接続されているため、アンテナ111に対してアースには見えずそれほど大きなアンテナ特性(効率)の劣化はない。
ところで、最近ではヒンジの剛性を高めるために金属製のヒンジを用いる場合が多くなってきている。特に、近年、複雑な筐体状態(例えば、2つの筐体が開閉可能かつ回転可能な状態)などを実現するため、或いは、第1の回転軸とこれと交差する回転軸とを有するいわゆる多軸回転ヒンジを小型化するために、ヒンジの剛性を高めることができる金属材料等の導電性材料を用いる場合が多くなりつつある。金属製のヒンジを用いた携帯電話機のアンテナ効率の周波数依存性は、一般的な樹脂製ヒンジを用いた場合と比較して、使用周波数帯域において効率が樹脂製ヒンジを用いた場合に比べて大きく劣化していることがわかった。
本発明は、導電性ヒンジを用いた場合においても、アンテナ効率の劣化を抑制することができる無線通信機を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、第1の筐体内に収容される第1の回路部材と、第2の筐体内に収容される第2の回路部材と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを回動可能に接続し、前記第1の回路部材に接続する導電性のヒンジ部と、前記第2の筐体の一側面の近傍に配置され、前記ヒンジ部と前記第2の回路部材とを接続する第1の接続部材と、前記第2の筐体の他の一側面の近傍に配置され、前記ヒンジ部と前記第2の回路部材とを接続する第2の接続部材と、前記第2の回路部材と接続し、前記ヒンジ部の近傍に配置されたアンテナと、を有し、前記アンテナは前記第2の接続部材より前記第1の接続部材の近くに配置され、前記第1の接続部材は、前記第2の接続部材よりインピーダンスが高いことを特徴とする無線通信機が提供される。
前記第1の接続部材及び前記第2の接続部材は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが開の状態において前記第1の回路部材と前記ヒンジ部とにより構成される部分の電気的長さを使用周波数に対して略(2n+1)λ/4(n:整数)の長さで前記第2の回路部材に接続することが好ましい。
前記ヒンジ部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体との開閉の回転軸である第1の回転軸と、前記第1の回転軸と交差する方向に前記第1の筐体を回転可能な回転軸である第2の回転軸とを有し、前記第1の接続部材及び前記第2の接続部材は、前記ヒンジ部において前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸を介して、前記第1の回路部材に接続されることが好ましい。
本発明の無線通信機によれば、ヒンジ部に導電性の材料を用いアンテナがヒンジ部近傍に配置された折り畳み型の無線通信機において、第1の筐体と第2の筐体とが開の状態において、アンテナに第1の筐体が近接する場合であっても、第1の筐体、ヒンジ部がアンテナと共に使用周波数で共振することにより、非常に広帯域で良好なアンテナ特性を実現できる。
本実施の形態による折り畳み型携帯電話機の外観構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示す折り畳み型携帯電話機の内部構成例を示す機能ブロック図である。 携帯電話機の開時にける内部構成例を示す図である。 図3の要部の構成を示す図である。 図4に示すインピーダンス調整手段のうちの典型的なフィルタ特性を有する筐体間インピーダンス調整手段23として、図4(A)と図4(D)とに示すインピーダンス調整手段のSパラメータS21の周波数依存性を示す図である。 図6(A)は、図4に示す筐体間インピーダンス調整手段を用いた場合に、金属製の導電性ヒンジを用いた場合の、アンテナの効率の周波数f0依存性を示す図である。図6(B)は、異なる周波数帯におけるアンテナ効率の周波数依存性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による携帯電話機の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態による携帯電話機の内部構成例を示す図である。 図9(A)は、図8に示す携帯電話機の要部を示す斜視図である。図9(B)は、図8に示す携帯電話機の変形例の要部を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態による携帯電話機の要部の構成例を示す図である。 一般的な折り畳み型携帯電話機の構成例を示す図であり、図11(A)は正面図であり、図11(B)は側面図である。
発明者は、回転部近傍の機構的強度を増すために金属製(導電性)ヒンジを用いた場合に、筐体開時においてアンテナと上筐体とが近接し、上述のようにアンテナ特性(効率)が大幅に劣化すると考えた。すなわち、筐体開時において、第1の回路部材15aと第2の回路部材15bとは、導電性のヒンジ21を介して電気的に接続されてしまうことになる。例えば、筐体開時において、アンテナ111に近接する第1の回路部材15aが、アンテナ111が実装されている第2の回路部材15bに対して低インピーダンスで接続されることになり、アンテナ111に対してアースに見えるため大幅な特性劣化を起こすと考えられる。
以下、本実施の形態による無線通信機について携帯電話機を例に図面を参照しつつ説明を行う。図1は、本実施の形態による折り畳み型携帯電話機の外観構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示す折り畳み型携帯電話機の内部構成例を示す機能ブロック図である。図3は、携帯電話機の開時にける内部構成例を示す図であり、図4は、図3の要部の構成を示す図である。尚、図11と対応する箇所には同じ符号を付している。
図1(A)、(B)に示すように、本実施の形態による折り畳み型携帯電話機10は、
第1の筐体(上筐体)10aと、第2の筐体(下筐体)10bと、これらを互いに回動可能に取り付けるための金属製のヒンジ21と、を有している。さらに、第1の筐体10a側にLCD表示部115と、スピーカ123とが設けられている。一方、第2の筐体10b側には、各種操作ボタン類(キー入力部)122と、マイクロフォン124と、が設けられている。第2の筐体10aの上端部であってヒンジ21の近傍には、アンテナ11が設けられている。携帯電話機10の裏面側には、カメラ112と、カメラ使用時の照明としても用いられるライト113と、が設けられているのが一般的である。
図2に示すように、本実施の形態による携帯電話機10には、全体の制御を行う制御部231が設けられ、この制御部231により、記憶メモリ232と、表示部115と、スピーカ114と、マイク124と、キー入力部122と、音声出力部123と、カメラ112及びライト113と、無線部238及びアンテナ111と、に関する制御が行われる。
図3(A)、(B)に示すように、本実施の形態による携帯電話機10は、第1の筐体(上筐体)10a内に配置されている第1の回路部材15aであって数層の基板と基板間に設けられた配線層と回路素子とを有し、全体として導電性を有する第1の回路部材15aと、第2の筐体10b内に配置されている第2の回路部材15bであって同じく数層の基板と基板間に設けられた配線層と回路素子とを有し、全体として導電性を有する第2の回路部材15bと、を有している。第1の回路部材15aの両側端には、さらに下方に延びる導電性の接続部18aとそれに続き、ある距離をおいて両側にそれぞれ設けられている2つのヒンジ受け部21cを有している。ヒンジ受け部21cは、後述するヒンジ軸部21aを内側から受けるように孔部(図示せず)を有している。
ヒンジ軸部21aは、2つのヒンジ受け部21cにそれぞれ設けられている2つの孔部のそれぞれに外側から入り込むように配置されており、さらに、ヒンジ軸部21aから第2の筐体10b側に延びる2つのヒンジ軸部21a間がコの字の開部に相当するように配置された導電性を有するコの字状の接続部材21bが形成されている。尚、上述のようにヒンジの近傍には、第2の回路部材15bに接続されるアンテナ111が形成されている。また、アンテナに関しては略同じ位置に内蔵される場合も含まれる。
さらに、接続部材21bと第2の回路基板15bとの間には、本実施の形態による携帯電話機の特徴である筐体間インピーダンス調整手段23が設けられている。筐体間インピーダンス調整手段23は、接続部材21bと、ヒンジ受け部21cとヒンジ軸部21aと接続部18aで構成されるヒンジ部21を介して、第1の回路部材15aと接続されている。
これにより、第1の回路基板15aと第2の回路基板15bとは、筐体間インピーダンス調整手段23を介して接続されることにより、インピーダンス整合がとられるようになっている。すなわち、第1の回路部材15a、ヒンジ部21で構成される部分の電気的長さを筐体間インピーダンス調整手段23により使用周波数に対して(2n+1)×λ/4(n:整数)の長さで第2の回路部材15bに接続し、第1、第2の筐体開時でアンテナに第1の筐体10aが近接する場合であっても、第1の筐体10a、ヒンジ部21がアンテナ111と共に使用周波数で共振することにより、非常に広帯域で良好なアンテナ特性が実現される。
図4(A)から図4(E)までは、本実施の形態による筐体間インピーダンス調整手段23の例について示す図である。実質的には、筐体間インピーダンス調整手段23は、ヒンジ部21に接続された第2の回路部材15a上に実装された誘導性又は容量製チップ部品23とで構成される。
図4(A)は、ヒンジ部21側と第2の回路部材15b側との間にコイル23−1を設けた例を示す図である。また、図4(B)は、ヒンジ部21側と第2の回路部材15b側との間にダイオードスイッチ23−2とコイル23−3とを直列に接続した例を示す図である。図4(C)は、ヒンジ部21側と第2の回路部材15b側との間にSPDT(1入力2出力)スイッチ23−4と、このSPDTスイッチ23−4と第1のコイル23−5と第2のコイル23−6との並列接続とを直列に接続した例を示す図である。図4(D)は、ヒンジ部21側と第2の回路部材15b側との間に、コンデンサ23−7とコイル23−8とを並列接続した構成を有する。図4(E)は、ヒンジ部21側と第2の回路部材15b側との間に周波数フィルタ23−9が設けられた構成を有している。周波数フィルタ23−9は、例えばセラミックスや積層フィルタである。図4(A)から図4(E)まではそれぞれ周波数フィルタを構成しており、これらのいずれかを筐体間インピーダンス調整手段23として用いることができる。図4(A)から図4(E)までは、第2の回路部材15bの両側に取り付けられたインピーダンス調整手段であって、アンテナ111が設けられている側では高インピーダンスで、反対側では低インピーダンスで構成されているのが好ましい。アンテナ側を高インピーダンス、非アンテナ側を低インピーダンスで接続すると、より広帯域で良好な特性が得られるという利点がある。
図6(A)は、上記いずれかの筐体間インピーダンス調整手段23を用いた場合であって金属製の導電性ヒンジを用いた場合の、折り畳み型携帯電話機のアンテナ効率の周波数f0依存性を示す図である。図6(A)に示す特性のうち破線で示す特性は、筐体間インピーダンス調整手段23を用いない場合の特性である。一方、実線で示す特性は、第1の筐体10a、導電性ヒンジ部21で構成される部分の電気的長さを筐体間インピーダンス調整手段23により、使用周波数である例えば900MHz帯に対して、λ/4の長さで第2の回路部材15bに接続した場合のアンテナの効率の周波数特性である。
図6(A)に示すように、第1の筐体10a、導電性ヒンジ部21で構成される部分の電気的長さを筐体間インピーダンス調整手段23により調整することにより、アンテナに第1の筐体10aが近接する場合(例えば、折り畳み型携帯電話機が開時)であっても、第1の筐体10aおよびヒンジ部21が、アンテナと共に使用周波数帯で共振することにより、広帯域で良好なアンテナ特性が実現できる。
次に、図6(B)と図5とを参照して、第1と第2の周波数帯、すなわち2バンドで使用する場合の本願への適用について説明する。図6(B)の実線L1、L3が筐体間インピーダンス調整手段23として図4(A)に示す一般的なインピーダンス特性を有する筐体間インピーダンス調整手段を用いた場合、破線L2、L4が図4(D)に示す典型的なフィルタ特性を有する筐体間インピーダンス調整手段23を用いた場合のアンテナ効率の周波数特性を示す。
上述のように、第1の周波数帯、例えば900MHzにおいて共振するように筐体間インピーダンス調整手段23を設けると、図6(B)の高周波数帯側(BW2)において開時の特性(L3:実線で示す特性)は、ある周波数領域に効率が劣化する領域(効率のくぼみ)が見られる。この劣化は、筐体間インピーダンス調整手段23により第1の筐体10a、ヒンジ部21を使用周波数に対してλ/4の長さとなるようインピーダンスを調整するようにしているため、例えば使用周波数が2倍になると、第1の筐体10a、ヒンジ部21がλ/2の長さとなり逆位相となるため、アンテナからの放射を阻害することに起因して生じる。
そこで、周波数によってインピーダンス特性が異なる筐体間インピーダンス調整手段23を用いることを考えた。図5は、図4に示すインピーダンス調整手段23のうちの典型的なフィルタ特性を有する図4(D)と一般的なインピーダンス特性を有する図4(A)のSパラメータS21の周波数依存性を示す図である。図5において、図4(A)に示すコイルによるS21を符号L11により、図4(D)に示すコイルとキャパシタとの並列接続に基づくS21を符号L12で示す。図4(D)に示す構成の筐体間インピーダンス調整手段23は、符号L12の曲線に示すように、ある周波数(図5の示す場合は1.8GHz程度)において急激に開放状態に近くなる周波数特性を有する。従って、該周波数においては、筐体間インピーダンス調整手段23が接続されていない状態に近づき、図6(B)の曲線L4に示す通り前記効率が劣化する領域が解消される。このとき、低周波数領域(BW1)では筐体間インピーダンス調整手段23が示すインピーダンスはほぼ同等であるため(図5中のL11、L12)、図6中のL1、L2は、ほぼ同等な特性を示し、第1の筐体10aとヒンジ部21がλ/4で共振し良好な特性が得られる。
図5に示すように、インピーダンス調整手段におけるフィルタ特性に周波数特性を持たせることにより、使用する低周波数帯側で共振周波数に近づくように調整した場合においても、2バンド又は4バンドで使用する場合の高周波数側での効率を劣化させないようなフィルタ特性(周波数依存性)を有するフィルタを選択することにより、異なるバンドのうち少なくとも2以上のバンドにおいて良好な効率を得ることができる。この際、基地局(アクセスポイント)からの基準信号により周波数帯を自動的に切り替えるとともに、それに適したフィルタ特性に切り替えるように調整することも可能である。あるいは、ユーザ又は販売者の設定により希望する周波数帯に適したインピーダンス調整手段を選択するようにしても良い。
尚、上記の例では、低周波数側の使用周波数帯に共振周波数を合わせるようにインピーダンス調整手段を選択したが、逆に高周波数側に共振周波数を合わせるようにインピーダンス調整手段を選択し、フィルタ特性により低周波数側の周波数帯においても効率が低下しないように調整することも可能である。
図4に戻り、図4(B)、図4(C)のそれぞれの特徴について説明する。図4(B)は、ダイオードスイッチ23−2とコイル23−3との直列接続を有しており、2バンド等のマルチバンド帯域で使用する際に、ダイオードスイッチを低周波帯域ではON、高周波帯域ではOFFにすることにより、上述と同様に低周波帯域では、第1の筐体10a、ヒンジ部21を共振させ、高周波帯域では共振させずに、両帯域ともに良好な放射特性が得られる。
図4(C)は、SPDT(1入力2出力)スイッチ23−4と、第1のコイル23−5と第2のコイル23−6との並列接続と、の直列接続により構成されている。第1のコイル23−5と第2のコイル23−6とは異なる特性を有しており、2バンド等のマルチバンド帯域で使用する際に、例えば、SPDT(1入力2出力)スイッチ23−4を使用周波数帯に応じて第1のコイル23−5側にスイッチされるように構成すると、第1のコイル23−5の周波数特性(例えば900MHz)によりインピーダンスが調整され、逆に第2のコイル23−6側にスイッチされると第2のコイル23−6の周波数特性(例えば1.8GHz)によりインピーダンス整合されるようになっている。この回路構成を用いると、2バンドのうちのいずれかの周波数帯に合わせて、SPDT(1入力2出力)スイッチ23−4により適した方のコイルを選択することができるという利点がある。もちろん、スイッチの構成又は複数のコイルの個数又は接続構成を変更することにより、さらに多くの周波数帯において適正なインピーダンス調整を行うことも可能である。尚、スイッチとしては、ダイオードの代わりにFETなどのトランジスタを用いることも可能である。
以上に説明したように、本実施の形態による携帯電話機によれば、第1の回路部材15aとヒンジ部21とで構成される部分の電気的長さを筐体間インピーダンス調整手段23により、使用周波数に対して(2n+1)λ/4(n:整数)の長さで第2の回路部材に接続し、第1、2の筐体開時において、アンテナ111に第1の筐体10aが近接する場合であっても、第1の筐体10a、ヒンジ部21が、アンテナ111と共に使用周波数で共振することにより、非常に広い帯域で良好なアンテナ特性を実現することができる。また、筐体間インピーダンス調整手段23を第2の回路部材15bの両端に配置することにより、筐体間インピーダンス調整手段23を、ヒンジ部21の接続構造であって筐体10aの両端に配置される接続構造を、ヒンジ部21との固定(ネジ止め)部分と兼用することができる。
尚、アンテナ111が第2の回路部材15bに対して非対称な位置に配置された場合においても、両端の電気長が同じになる方向に筐体間インピーダンス調整手段23を微調整することにより、より一層広帯域で良好なアンテナ特性(効率)を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態による携帯電話機について図面を参照しつつ説明を行う。図7は、本実施の形態による携帯電話機の構成例を示す図である。図7に示す携帯電話機では、図3に示す携帯電話機と異なり、アンテナ側111を高インピーダンスの筐体間インピーダンス調整手段により、筐体間インピーダンス調整手段23a・23bを筐体の両側に設けている。アンテナと同じ側の第1のインピーダンス調整手段23bは高インピーダンスにし、アンテナとは反対側を非アンテナ側のインピーダンス調整手段23aは低インピーダンスの筐体間インピーダンス調整手段により接続することにより、より一層の広帯域において良好なアンテナ特性(効率)を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態による携帯電話機について図面を参照しつつ説明を行う。図8は、本実施の形態による携帯電話機の内部構成例を示す図である。図8に示すように、本実施の形態による携帯電話機は、2軸ヒンジ構成を有している。すなわち、第1の軸31cを回転軸とする筐体の開閉に関する動作と、第2の軸33aを回転軸とし第1の軸31cの回転中心軸と交差する方向に第2の回転軸33aによる第1の筐体側の回転動作とが可能であり、第2の軸33aは第1の軸31cに取り付けられている。この構造においては、特に第1の回転軸31cに機械的な強度が要求される。そこで、金属製のヒンジが適している。第1の回転軸31cを支持する両側の支持部材31d、31eには、第2の回路部材15bとの間に非アンテナ側に設けられた第1のインピーダンス調整部材35aと、アンテナ側に設けられた第2のインピーダンス調整部材35bと、が設けられている。これにより、筐体開時に第1の回路部材15aがアンテナに近接しても、上述と同様に第1の筐体及びヒンジ部が共振して良好なアンテナ特性を得ることが可能となる。
図9(A)は、図8に示す携帯電話機の要部を示す斜視図である。図9(A)に示すように、開閉のための回転軸31cを受ける受け部31aから延びて第2の回路部材に向かう取り付け構造として、第2の回路部材の面と略平行な面を有するヒンジ足部31eと、このヒンジ足部31eと第2の回路部材上に形成されたランドパターン37と、ランドパターン37から延びる筐体間インピーダンス調整部(チップコイル)41と、を有している。ランドパターン37により、ヒンジ足部31eとインピーダンス調整31eとの接続構造を形成することができる。
図9(B)は、図8に示す携帯電話機の変形例の要部を示す斜視図である。図9(B)に示すように、本変形例による携帯電話機においては、開閉のための回転軸31cを受ける受け部31aから延びて第2の回路部材に向かう取り付け構造として、第2の回路部材の面と略平行な面を有するヒンジ足部31eと、このヒンジ足部31eを樹脂製のボス43により固定した構造を有している。さらに、ヒンジ足部31eから接続用導体45が第2の回路部材の表面とほぼ平行に延びており、この接続用導体45が第2の回路部材の表面においてランドパターン37と接続される。ランドパターン37からはチップコイル47が第2の回路部材に接続されている。これら接続用導体45とチップコイル47とにより、第1の筐体間インピーダンス調整手段が形成される。
本実施の形態及びその変形例による携帯電話機によれば、導電性ヒンジを利用可能であるため、複雑な2軸構成においても構造的強度を確保することができるという利点がある。
次に、本発明の第4の実施の形態による携帯電話機について図面を参照しつつ説明を行う。図10は、本実施の形態による携帯電話機の要部の構成例を示す図である。図10に示す接続用導体51は、図9(B)に示す接続用導体45と同様の構成を有しているが、接続用導体51が、部品を支持する支持部を兼ねている点を特徴とする。ランドパターン37からはチップコイル47が第2の回路部材に接続されている。尚、接続用導体45とチップコイル47とにより、第1の筐体間インピーダンス調整手段が形成される点は同様である。
接続用導体51の裏面側には、カメラ部53がレンズLSを裏面側に向けて取り付けられている。本実施の形態による携帯電話機においては、接続用導体がカメラなどの部品の支持部を兼ねているため、部品の点数を少なくすることができるとともに、携帯電話機の小型化にも寄与できる。尚、接続用導体51に支持される部品は、カメラの他に、ライト、OCR機能、などの種々の機能部品でも良い。
以上に説明したように、本実施の形態による携帯電話機においては、ヒンジ部が導電性材料で形成されている場合に、ヒンジ部がアンテナとともに使用周波数で共振するように調整する筐体間インピーダンス調整手段を設けたため、広帯域において良好なアンテナ特性を得ることができるという利点がある。
本発明は、折り畳み型の携帯電話機に適用可能であり、その他、折り畳み型の無線通信機、あるいは、折り畳み方のPDAなどにも適用可能である。
10…折り畳み型携帯電話機、10a…第1の筐体、10b…第2の筐体、15a…第1の回路部材、15b…第2の回路部材、18a…接続部、21…導電性のヒンジ受け部、21a…ヒンジ軸部、21b…接続部材、111…アンテナ。

Claims (3)

  1. 第1の筐体内に収容される第1の回路部材と、
    第2の筐体内に収容される第2の回路部材と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを回動可能に接続し、前記第1の回路部材に接続する導電性のヒンジ部と、
    前記第2の筐体の一側面の近傍に配置され、前記ヒンジ部と前記第2の回路部材とを接続する第1の接続部材と、
    前記第2の筐体の他の一側面の近傍に配置され、前記ヒンジ部と前記第2の回路部材とを接続する第2の接続部材と、
    前記第2の回路部材と接続し、前記ヒンジ部の近傍に配置されたアンテナと、を有し、
    前記アンテナは前記第2の接続部材より前記第1の接続部材の近くに配置され、
    前記第1の接続部材は、前記第2の接続部材よりインピーダンスが高いこと
    を特徴とする無線通信機。
  2. 前記第1の接続部材及び前記第2の接続部材は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが開の状態において前記第1の回路部材と前記ヒンジ部とにより構成される部分の電気的長さを使用周波数に対して略(2n+1)λ/4(n:整数)の長さで前記第2の回路部材に接続することを特徴とする請求項1に記載の無線通信機。
  3. 前記ヒンジ部は、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体との開閉の回転軸である第1の回転軸と、
    前記第1の回転軸と交差する方向に前記第1の筐体を回転可能な回転軸である第2の回転軸とを有し、
    前記第1の接続部材及び前記第2の接続部材は、前記ヒンジ部において前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸を介して、前記第1の回路部材に接続されること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信機。
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