JP4640324B2 - 多気筒内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼室内の圧力を検出する圧力検出手段が少なくとも2つ以上の気筒に設けられる多気筒内燃機関について、前記圧力検出手段の検出結果に基づき前記多気筒内燃機関の出力を制御する多気筒内燃機関の制御装置に関する。
この種の制御装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、4気筒の内燃機関のそれぞれの燃焼室内の圧力(筒内圧)を検出する4つの筒内圧センサの出力に基づき、各気筒の燃焼状態の判定を行なうものも提案されている。このように筒内圧センサの出力を用いることで、燃料の燃焼状態を把握することができる。
特許第2893233号公報
ところで、上記態様にて各気筒に筒内圧センサを備える場合、気筒数が増加するほど各筒内圧センサの出力信号のデータ量が増加し、これらの演算処理の負荷が増大する。このため、出力信号をマイコンによりディジタル処理する場合、マイコンに要求される処理速度が過大となるおそれがある。
これに対し、出力信号の取得期間を時分割とすることで、取得期間が気筒間で重複しないようにすることも考えられる。しかし、この場合、気筒数が増加するほど1気筒あたりの出力信号の取得期間が短縮されるため、燃焼状態を把握するために十分なデータを得ることが困難となるおそれがある。特に近年、ディーゼル機関については、排気系に設けられる排気浄化装置を再生させるべく、圧縮上死点に対して十分に遅角されたタイミングで燃料噴射を行うこともなされている。この場合、圧縮上死点に対して進角側にあるパイロット噴射の燃焼期間から上記再生制御のための燃料噴射による燃焼期間までを包含する期間は過度に長期化する。このため、比較的気筒数の少ない内燃機関にあっても、排気浄化装置の再生制御のための燃料噴射に伴う燃焼状態のデータを十分に得ることが困難となるおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、燃焼室内の圧力を検出する圧力検出手段を複数備える場合であれ、これら各圧力検出手段の出力をより適切に取得・処理することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、前記多気筒内燃機関の出力軸の回転角度についての前記圧力検出手段間で重複しない角度領域内毎に、各圧力検出手段の出力のそれぞれのディジタルデータを取得してディジタル演算を行なう演算手段と、前記2つ以上の気筒のそれぞれに対応して設けられる燃料噴射弁を操作することで、これら各気筒の燃焼室に燃料を供給する燃料噴射制御を行なう燃料噴射制御手段と、前記燃料噴射制御手段による燃料噴射制御態様に応じて前記角度領域を可変設定する可変手段とを備えることを特徴とする。
上記発明においては、圧力検出手段間で重複しない角度領域内毎に、各圧力検出手段の出力のそれぞれのディジタルデータが取得される。このため、気筒数の増大に比例してディジタルデータ量が増大することを回避することができる。一方、燃料の燃焼期間は、燃料噴射制御態様に応じて異なり得ること等に起因して、燃焼室内の圧力の監視が所望される領域は、燃料噴射制御態様に応じて異なり得る。この点、上記角度領域を燃料噴射制御態様に応じて可変設定することで、燃焼室内の圧力の監視が所望される領域において常に上記圧力検出手段の出力についてのディジタルデータを取得することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記圧力検出手段の出力をディジタルデータに変換して且つ前記圧力検出手段によって共有される変換手段と、前記変換手段の変換対象となる圧力検出手段の出力を切り替える切替手段とを更に備え、前記可変手段は、前記切替手段による切替タイミングを可変設定することで、前記角度領域の可変設定を行なうことを特徴とする。
上記発明では、変換手段を共有することで、圧力検出手段の出力をディジタルデータに変換するハードウェア手段の数を低減することができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記圧力検出手段の出力についてのディジタルデータの取得は、前記出力軸の2回転を一周期として周期的になされるものであり、前記変換手段による前記圧力検出手段の出力のそれぞれの変換期間が、前記出力軸の2回転の角度期間を、前記圧力検出手段を備える気筒数で除算した期間とされてなることを特徴とする。
上記発明では、変換手段を共有することによって生じる変換期間の制約の範囲内で、各圧力検出手段の出力の変換期間を極力確保することができる。
請求項記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記多気筒内燃機関は、その排気系に排気浄化装置を備えるものであり、前記燃料噴射制御手段は、前記排気浄化装置の再生制御を行うべく前記多気筒内燃機関の燃料噴射制御態様を変更する手段を更え、前記可変手段は、前記再生制御の有無に応じて前記角度領域を可変設定することを特徴とする。
排気浄化装置の再生制御のときの燃料噴射は、再生制御を行わないときの燃料噴射とは噴射タイミングが相違するために、燃料の燃焼期間も相違する傾向にある。この点、上記発明では、再生制御の有無に応じて角度領域を可変設定することで、再生制御の有無にかかわらず燃焼状態を適切に把握することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記可変手段は、前記再生制御がなされるときには、なされないときと比較して前記角度領域を遅角側に設定することを特徴とする。
再生制御のなされるときには、なされないときと比較して燃料噴射タイミングが遅角側に移行する傾向にある。この点、上記発明では、再生制御がなされるときに角度領域を遅角側に設定することで、再生制御の有無にかかわらず燃焼状態を適切に把握することができる。
なお、ここでいう再生制御とは、ディーゼルパティキュレートフィルタ内に堆積した微粒子状物質の燃焼制御や、窒素酸化物(NOx)吸蔵還元触媒のNOx還元用のリッチ燃焼制御、NOx吸蔵還元触媒の硫黄被毒回復制御等である。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記可変手段は、前記再生制御がなされるときの前記ディジタルデータの取得のための角度領域を、前記遅角側の角度領域である第1の角度領域に設定して且つ、該第1の角度領域から、該第1の角度領域よりも更に遅角側の第2の角度領域へと散発的に切り替える手段を備えることを特徴とする。
再生制御がなされるときには、圧縮上死点よりもはるかに遅角側で燃料が噴射されることがあり、こうしたときには、内燃機関のトルクの生成のための燃料噴射から再生制御のための噴射までの期間が非常に長くなることがある。そしてこの場合、再生制御に焦点を合わせて角度領域を定めたのでは、トルクの生成のための燃料噴射についての燃焼状態を把握することができないおそれがある。この点、上記発明では、第2の角度領域に散発的に切り替えることで、再生制御のための噴射についての燃料の燃焼状態に散発的に焦点を合わせることができる。このため、第1の角度領域への設定時には、トルクの生成のための燃料の燃焼状態と再生制御のための燃料の燃料状態との双方を把握し、第2の角度領域への設定時には、再生制御のための燃焼状態をより適切に把握することができる。
請求項記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記可変手段により前記角度領域が進角側に変更されるとき、前記燃料噴射制御手段による燃料噴射制御態様の変更を、前記角度領域の変更に同期させる手段を更に備えることを特徴とする。
角度領域を進角側に変更する際には、変更直後にディジタルデータを取得する気筒のための角度領域と前気筒のための角度領域とが重複し得る。そしてこの際には、ディジタルデータの取得が十分にできないことがある。一方、燃料噴射制御態様を変更する際には、内燃機関の運転状態が過渡的な状態となるため、特に燃焼状態を把握することが望まれる。
ここで、仮にディジタルデータの取得が十分にできないにもかかわらず燃料噴射制御態様を変更する場合には、過渡時における燃焼状態の把握ができないおそれがある。この点、上記発明では、角度領域が進角側に変更されるとき、燃料噴射制御態様の変更を角度領域の変更に同期させるために、燃料噴射制御態様の変更直後から変更された角度領域における圧力検出手段の出力についてのディジタルデータを取得することができる。このため、過渡運転時における燃焼状態を好適に把握することができる。
請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記圧力検出手段の出力特性のずれを学習する学習手段を更に備え、前記可変手段は、前記学習手段による学習の有無に応じて前記角度領域の可変設定を行なうことを特徴とする。
圧力検出手段の出力特性のずれの学習に適した期間は、必ずしも通常の燃料噴射制御による燃料の燃焼期間とは一致しない。この点、上記発明では、学習の有無に応じて角度領域を可変設定することで、燃焼状態を適切に把握することと学習を適切にすることとの両立を図ることができる。
請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の発明において、前記可変手段は、前記学習手段による学習がなされるときには、なされないときと比較して前記角度領域を進角側に設定することを特徴とする。
圧力検出手段の出力特性のずれの学習に際しては、圧縮工程における圧力検出手段の検出結果を用いることが望ましい。一方、燃焼室内の燃料は、通常圧縮工程の後期以降において生じる。この点、上記発明では、学習がなされるときに角度領域を進角側とすることで、学習を適切に行なうことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる燃料噴射制御装置をコモンレール式車載ディーゼル機関の燃料噴射制御装置に適用した第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるエンジンシステムの全体構成を示す。図示されるディーゼル機関10は8気筒のエンジンとして構成されている。そして、ディーゼル機関10の吸気通路12には、吸気通路12内の圧力を検出する吸気圧センサ14が設けられている。吸気通路12は、吸気バルブ16の開動作によって、シリンダブロック18及びピストン20にて区画される燃焼室22と連通される。燃焼室22には、燃料噴射弁24の先端部が突出して配置されている。これにより、燃焼室22に燃料の噴射供給が可能となっている。なお、燃焼室22には、その圧力を検出する筒内圧センサ26のセンシング部が対向している。なお、筒内圧センサ26は、燃焼室22に設けられるグロープラグと一体型のセンサであってもよい。
上記燃料噴射弁24には、高圧燃料通路28を介して、コモンレール30から燃料が供給される。燃焼室22に燃料が噴射されると、燃焼室22の圧縮によって燃料が自己着火し、エネルギが発生する。このエネルギは、ピストン20を介して、ディーゼル機関10の出力軸(クランク軸32)の回転エネルギとして取り出される。なお、クランク軸32近傍には、クランク軸32の回転角度を検出するクランク角センサ34が設けられている。
上記コモンレール30内の燃料が燃料噴射弁24を介して燃焼室22に噴射され、燃焼が生じた後、燃焼に供された気体は、排気バルブ36の開動作によって、排気として、排気通路38に排出される。排気通路38には、排気を浄化するための排気浄化装置として、酸化触媒付きディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF40)や、排気中の窒素酸化物(NOx)を吸蔵し還元するNOx吸蔵還元触媒42が設けられている。
なお、排気通路38のうちDPF40の上流側は、排気還流通路(EGR通路44)を介して吸気通路12と連通可能とされており、EGR通路44の流路面積は、EGRバルブ46によって調節される。これにより、排気通路38に排出される排気が吸気通路12に還流されて且つ、還流される排気量(EGR量)がEGRバルブ46によって制御されることとなる。
電子制御装置(ECU50)は、エンジンシステム内の上記各種センサの出力等に基づき、燃料噴射弁24やEGRバルブ46等のディーゼル機関10の各種アクチュエータを操作することで、ディーゼル機関10の出力特性を制御する。
図2に、ECU50のうち、特に筒内圧センサ26の出力の処理系統の構成を示す。
図示されるように、ディーゼル機関10の気筒を、燃料噴射の行なわれる順に気筒#A〜#Hと表現する。本実施形態では、各気筒気筒#A〜#Hのそれぞれに対応して、筒内圧センサ26の出力を取り込むためのアンプ51を備えている。これら各アンプ51の出力はそれぞれ、各気筒#A〜#Hに対応したフィルタ回路52に取り込まれる。フィルタ回路52は、入力される信号のノイズを除去するハードウェア手段である。そして、これら8個のフィルタ回路52の出力は、マルチプレクサ53に取り込まれる。マルチプレクサ53では、フィルタ回路52の出力の任意の1つを選択して、A/Dコンバータ54に出力する。A/Dコンバータ54では、入力されるアナログデータをディジタルデータに変換して出力する。マイクロコンピュータ(マイコン55)は、マルチプレクサ53を操作することで、所望のA/Dコンバータ54の出力するディジタルデータを取得し、これに基づきディジタル演算処理を行なう。
ここで、上記ディジタル演算処理の一つとして、筒内圧センサ26の出力特性のずれの学習にかかる処理について説明する。
図3に、実際の圧力に対して筒内圧センサ26の出力が基準となる出力に対して所定値だけずれるオフセットずれの生じた場合を例示する。詳しくは、図3(a)に、実線にて筒内圧センサ26の基準となる出力特性を示し、破線にて実際の出力特性を例示する。また、図3(b)に、実線にて上記オフセットずれの生じている筒内圧センサ26についてのクランク角度毎の出力の推移を例示し、破線にてクランク角度毎の燃焼室22内の真の圧力の推移を示す。
一方、図4に、実際の圧力の変化に対する筒内圧センサ26の出力の変化度合いが基準に対してずれるゲインずれの生じた場合を例示する。詳しくは、図4(a)に、実線にて筒内圧センサ26の基準となる出力特性を示し、破線にて実際の出力特性を示す。また、図4(b)に、実線にて上記ゲインずれの生じている筒内圧センサ26についてのクランク角度毎の出力の推移を例示し、破線にてクランク角度毎の燃焼室22内の真の圧力の推移を示す。
図5に、上記オフセットずれ及びゲインずれの学習にかかる処理手順を示す。この処理は、ECU50により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、フューエルカット中であるか否かを判断する。この処理は、筒内圧センサ26の出力特性のずれの学習の実行条件が成立するか否かを判断するものである。そしてフューエルカット中であると判断されるときには、ステップS12において、クランク角度θ1,θ2における筒内圧センサ26の検出値(筒内圧P1,P2)を取得する。ここで、クランク角度θ1,θ2は、先の図3(b)及び図4(b)に示したように、圧縮工程における所定領域とされる。これは、圧縮工程においては、筒内圧が安定したポリトロープ変化を示すことによる。詳しくは、本実施形態では、「BTDC75°CA≦θ1<θ2≦TDC」とする。これは、「BTDC75°CA」以降において圧力変化が顕著となるためである。
続くステップS14においては、クランク軸32の回転速度及び筒内圧に基づき、ポリトロープ指数nを算出する。ここで、筒内圧は、上記筒内圧P1,P2の平均値としてもよく、また、クランク角度θ1〜θ2の角度領域における3つ以上の筒内圧のサンプリング値の平均値としてもよい。続くステップS16においては、クランク角度θ1,θ2における燃焼室22内の容積V1,V2と、ポリトロープ指数nとに基づき、比熱比kを算出する。そして、ステップS18においては、下記の式にてオフセットずれ量Δを算出する。
Δ=(k×P1−P2)/(k−1)
続くステップS20においては、クランク角度θ1,θ2における吸気圧センサ14の検出値(吸気圧Pi1,Pi2)を取得する。そして、ステップS22においては、ゲインGを下記の式にて算出する。
G=(P2−P1)/(Pi2−Pi1)
なお、上記ステップS10において否定判断されるときや、ステップS22の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
上記態様にて筒内圧センサ26の出力特性のずれを学習し、これに基づき筒内圧の検出値として認識される値を補正することで、筒内圧を高精度に検出することができる。
ところで、本実施形態では、先の図2に示したように、A/Dコンバータ54を全ての気筒#A〜#Hによって共有するために、特定の気筒についての筒内圧センサ26の出力を取り込むことのできる期間に大きな制約がある。詳しくは、この期間は、気筒#A〜#H間で同一として且つ極力長くする場合、「720/8°CA」の角度領域となる。ここで、「720/8°CA」の角度領域において、所望の出力を得ることができるか否かが問題となる。
図6に、様々な燃料噴射制御態様における筒内圧の推移を示す。詳しくは、図6(a1)は、通常の燃料噴射制御態様における噴射パルスを例示し、図6(b1)は、これに伴う筒内圧の推移を示し、図6(c1)は、この筒内圧から算出される熱発生率の推移を示す。また、図6(a2),図6(b2)、図6(c2)は、DPF40を再生させるための燃料噴射制御時における噴射パルス、筒内圧、熱発生率を示す。更に、図6(a3),図6(b3)、図6(c3)は、NOx吸蔵還元触媒42を再生させるための燃料噴射制御時(リッチ燃焼制御時)における噴射パルス、筒内圧、熱発生率を示す。
図では、通常の燃料噴射制御として、パイロット噴射pi及びメイン噴射mを行なう例を示している。ここで、パイロット噴射piは、着火の直前の燃料と空気との混合を促進させたり、メイン噴射後の着火時期の遅れを短縮して窒素酸化物(NOx)の発生を抑制し、燃焼音及び振動を低減する目的を有する微少量の噴射である。また、メイン噴射mは、ディーゼル機関10の出力トルクの生成に寄与して且つ多段噴射中の最大の噴射量を有するものである。
これに対し、DPF再生制御として、パイロット噴射pi及びメイン噴射mの後に、ポスト噴射pを2段有する例を示した。ここで、ポスト噴射pは、排気の温度を制御して、DPF40を再生させるものであり、メイン噴射mよりも遅角側での噴射となる。図示されるように、DPF再生制御時には、パイロット噴射piやメイン噴射mも、通常時と比較して遅角側となる傾向にある。このため、熱発生率が上昇するタイミングも遅角側にずれたものとなる。更に、ポスト噴射pを行うために、圧縮上死点TDCよりもかなり遅角側においても、熱発生率が上昇する。
また、NOx吸蔵還元触媒42に吸蔵されたNOxを還元するために空燃比を通常時よりも過度にリッチとするリッチ燃焼制御時にあっては、通常時のメイン噴射mの着火時期よりも遅角したタイミングにて着火するように、燃焼室22内に充填される物質総量に対するEGRの量の比(EGR率)を大きくする。これにより、熱発生率の上昇が遅角側にずれて且つ、緩やかな燃焼が長期にわたって継続することから、熱発生が長期にわたって継続される。
図6から明らかなように、「720/8°CA」の角度領域を固定したのでは、燃焼室22内の燃焼状態を十分に把握することができない。更に、先の図5に示した筒内圧センサ26の出力特性のずれの学習に際しては、圧縮上死点よりもかなり進角側の角度領域において筒内圧センサ26の出力を取得することが望まれる。
そこで本実施形態では、図7に示すように、ディーゼル機関10の運転状態に応じて角度領域を可変設定する。詳しくは、図7(a)に示すように、通常時においては、A/Dコンバータ54による変換対象となる気筒の圧縮上死点を基準として「BTDC30°CA」において、A/Dコンバータ54による変換対象を切り替える。このため、各気筒の筒内圧センサ26の出力がディジタルデータに変換される変換期間は、「720/8°CA」となる。ただし、実際に筒内圧を示すディジタルデータとして採用されるのは、「BTDC25°CA〜ATDC60°CA」とする。これは、マイコン55内において、A/Dコンバータ54から出力されたディジタルデータからノイズを除去するためのソフトウェア処理を行なうことによる。すなわち、ノイズを除去するフィルタ処理は、複数のサンプリングデータを入力として1つのディジタルデータを出力する。このため、入力されるサンプリングデータ数が少ない初期段階では、出力データの信頼性を高く維持することができない。このため、フィルタ処理によるデータの信頼性が向上するまでの期間として、「5°CA」を確保した。
一方、再生制御時においては、図7(b)に示すように、A/Dコンバータ54による変換対象となる気筒の圧縮上死点を基準として「BTDC10°CA」において、A/Dコンバータ54による変換対象を切り替える。これにより、各気筒の筒内圧センサ26の出力がディジタルデータに変換される変換期間は「720/8°CA」のままであるものの、図7(a)に示したものと比較して変換対象となる出力を遅角側の出力とすることができる。このため、再生制御時における燃焼室22内の燃料の燃焼状態を適切に把握することが可能となる。なお、先の図7(a)の説明と同様の理由から、フィルタ処理によるデータの信頼性が向上するまでの期間として「5°CA」を確保すべく、実際に筒内圧を示すディジタルデータとして採用されるのは、「BTDC5°CA〜ATDC80°CA」とする。
また、再生制御としてポスト噴射がなされるときであって、ポスト噴射が極めて遅角側でなされること等により、図7(b)に示した角度領域ではポスト噴射の燃焼状態を十分に把握することが困難となる状況下にあっては、図7(b)に示す角度領域から図7(c)に示す角度領域に散発的に切り替えることで、ポスト噴射による燃焼状態の監視に焦点を当てる機会を設ける。図7(c)では、A/Dコンバータ54による変換対象となる気筒の圧縮上死点を基準として「ATDC20°CA」において、A/Dコンバータ54による変換対象を切り替える。これにより、各気筒の筒内圧センサ26の出力がディジタルデータに変換される変換期間は「720/8°CA」のままであるものの、図7(b)に示したものと比較して変換対象となる出力を遅角側の出力とすることができる。なお、先の図7(a)の説明と同様の理由から、フィルタ処理によるデータの信頼性が向上するまでの期間として「5°CA」を確保すべく、実際に筒内圧を示すディジタルデータとして採用されるのは、「ATDC25°CA〜ATDC110°CA」とする。
更に、筒内圧センサ26の出力特性の学習時においては、図7(d)に示すように、A/Dコンバータ54による変換対象となる気筒の圧縮上死点を基準として「BTDC80°CA」において、A/Dコンバータ54による変換対象を切り替える。これは、学習においては、上述したように、「BTDC75°CA」以降における筒内圧センサ26の出力を用いるためになされる設定である。なお、学習に用いる筒内圧センサ26の出力は、「BTDC75°CA〜TDC」までの期間ではあるが、マルチプレクサ53によって特定の筒内圧センサ26が選択される期間は、便宜上「720/8°CA」とされている。
図8に、上記マルチプレクサ53による筒内圧センサ26の出力の切り替えタイミングの設定処理の手順を示す。この処理は、ECU50により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS30において、通常噴射準備要求フラグが「1」であるか否かを判断する。このフラグは、通常の燃料噴射の要求が生じたときに「1」となるものである。ディーゼル機関10のフューエルカットの終了時や、再生制御の終了時には、このフラグが「1」とされる。そして、通常噴射準備要求フラグが「1」となるときには、ステップS32において、マルチプレクサ53の切り替え時期を、各気筒#A〜#Hのそれぞれの圧縮上死点を基準として「BTDC30°CA」に設定する。
一方、ステップS34においては、再生制御準備要求フラグが「1」であるか否かを判断する。このフラグは、再生制御の要求が生じたときに「1」となるものである。すなわち、例えば周知の推定手法によってDPF40内の微粒子状物質(PM)の堆積量が所定以上となったり、NOx吸蔵還元触媒42に吸蔵されるNOx量が所定以上となったりしたときには、このフラグが「1」とされる。そして、再生制御準備要求フラグが「1」となるときには、ステップS36において、マルチプレクサ53の切り替え時期を、各気筒#A〜#Hのそれぞれの圧縮上死点を基準として「BTDC10°CA」に設定する。
また、ステップS38においては、ポスト噴射チェック準備要求フラグが「1」であるか否かを判断する。このフラグは、DPF40の再生制御時において、ポスト噴射が極めて遅角側にて噴射される場合等において、散発的に「1」となるものである。DPF40の再生制御は、通常、数分〜十数分の期間に渡ってなされるために、その間、例えば数秒〜数十秒の期間に渡って先の図7(c)に示した処理を散発的に行なうべく、フラグを散発的に「1」とすればよい。なお、先の図7(b)に示した処理期間に対する図7(c)に示した処理期間の比は、例えば数分の1〜数十分の1とすることが望ましい。そして、ポスト噴射チェック準備要求フラグが「1」となるときには、ステップS40において、マルチプレクサ53の切り替え時期を、各気筒#A〜#Hのそれぞれの圧縮上死点を基準として「ATDC20°CA」に設定する。
更に、ステップS42においては、学習準備要求フラグが「1」であるか否かを判断する。このフラグは、先の図5のステップS10において肯定判断されるときに「1」となるものである。そして、学習準備要求フラグが「1」となるときには、ステップS44において、マルチプレクサ53の切り替え時期を、各気筒#A〜#Hのそれぞれの圧縮上死点を基準として「BTDC80°CA」に設定する。
上記ステップS30、S34,S38,S42の全てにおいて否定判断されるときには、ステップS46において切り替え時期をそのままの状態で保持する(変更しない)。なお、ステップS32、S36,S40,S44,S46の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
図9に、燃料噴射制御態様の変更要求や学習要求(以下、これらを総括して噴射モード変更要求)が生じたときのマルチプレクサ53の切り替えタイミングの変更や噴射モードの変更にかかる処理の手順を示す。この処理は、ECU50により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS50〜S54において、噴射モードの変更要求が生じているか否かを判断する。すなわち、ステップS50においては通常噴射準備要求フラグが「1」であるか否かを、またステップS52においては再生制御準備要求フラグが「1」であるか否かを、更にステップS54においては学習準備要求フラグが「1」であるか否かを判断する。そして、噴射モードの変更要求が生じていると判断されるときには、換言すれば、上記ステップS50〜S54のいずれかで肯定判断されるときには、ステップS56に移行する。
ステップS56においては、マルチプレクサ53の切り替えタイミングの変更が進角側への変更であるか否かを判断する。この処理は、次気筒からマルチプレクサ53の切り替えタイミングを変更することができるか否かを判断するためのものである。すなわち、遅角側への変更であるなら、次気筒からマルチプレクサ53の切り替えタイミングを確実に変更することができるために、進角側への変更か遅角側への変更かを判断する。
ステップS56において、進角側への変更と判断されるときには、ステップS58において、クランク角センサ34によって検出される現在のクランク角度が、噴射モード変更後におけるマルチプレクサ53の切り替えタイミングよりも進角側であるか否かを判断する。この処理は、進角側への変更時において、次気筒からマルチプレクサ53の切り替えタイミングを変更することができるか否かを判断するためのものである。すなわち、現在のクランク角度が噴射モード変更後におけるマルチプレクサ53の切り替えタイミングよりも進角側であるなら、噴射モードの変更後におけるマルチプレクサ53の切り替えタイミングを次気筒から採用することができる。
ステップS56で否定判断されるときや、ステップS58において肯定判断されるときには、ステップS60において、次気筒からマルチプレクサ53の切り替えタイミング及び噴射モードを変更する。
これに対し、ステップS58において、現在のクランク角度が噴射モード変更後におけるマルチプレクサ53の切り替えタイミングよりも遅角側であると判断されるなら、噴射モードの変更後におけるマルチプレクサ53の切り替えタイミングを次気筒から採用することができない。このため、この場合には、ステップS62において、マルチプレクサ53の切り替えタイミング及び噴射モードの変更を1気筒延期する。
なお、ステップS60、S62の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
図10に、上記処理によるマルチプレクサ53の切り替えタイミング及び噴射モードの変更態様を例示する。詳しくは、図10(a)に、再生制御準備フラグの推移を示し、図10(b)に、マルチプレクサ53の切り替えタイミングの推移を示し、図10(c)に、再生制御実施フラグの推移を示し、図10(d)に、気筒#A〜#Hにおける筒内圧センサ26の出力のサンプリングタイミング(A/Dコンバータ54による変換期間)の推移を示す。なお、再生制御実施フラグは、再生制御が実行されるときにオンとなるものである。また、図では、クランク角度として、気筒#Eの圧縮上死点を「0°CA」として定めている。
図示されるように、再生制御準備フラグがオンとなると、次気筒において筒内圧センサ26の変換期間が先の図7(b)に示したものに変更されて且つ、次気筒から再生制御が実施される。すなわち、噴射時期が遅角側に変更される際には、先の図9のステップS56において肯定判断されることから、次気筒において変換期間が変更されて且つ次気筒から再生制御が実行される。
図11に、上記処理によるマルチプレクサ53の切り替えタイミング及び噴射モードの変更態様の別の例を示す。なお、図11(a)は、通常噴射準備要求フラグの推移を示すが、図11(b)〜図11(d)は、先の図10(b)〜図10(d)に対応している。
図示されるように、再生制御時に、通常噴射準備要求フラグがオンとなる場合、先の図9のステップS56において肯定判断される。そして、通常噴射準備要求フラグがオンとなるタイミングが通常噴射時のマルチプレクサ53の切り替えタイミング「BTDC30°CA」よりも遅角側であるときには、次気筒(ここでは、気筒#G)から切り替えタイミングを変更することはできない。このため、先の図9のステップS62の処理を行なうべく、切り替えタイミングの変更及び噴射モードの変更を1気筒延期し、気筒#Hから変更するようにする。なお、この際、次気筒(ここでは、気筒#G)においては、変更前の角度領域の全域に渡って筒内圧センサ26の出力についてのディジタルデータをサンプリングすることはできないために、A/Dコンバータ54による変換を取りやめたり、マイコン55によるディジタルデータの取得を取りやめたりしてもよい。
図12に、上記処理によるマルチプレクサ53の切り替えタイミング及び噴射モードの変更態様の別の例を示す。なお、図12(a)〜図12(d)は、先の図10(a)〜図10(d)に対応している。
図示されるように、再生制御時に、通常噴射準備要求フラグがオンとなる場合、先の図9のステップS56において肯定判断される。そして、通常噴射準備要求フラグがオンとなるタイミングが通常噴射時のマルチプレクサ53の切り替えタイミング「BTDC30°CA」よりも進角側であるときには、次気筒(ここでは気筒#G)から切り替えタイミングを変更して且つ噴射モードを変更する。このため、前気筒#Fについてのディジタルデータのサンプリングは強制的に中断される。
このように本実施形態では、噴射モードの変更とマルチプレクサ53の切り替えタイミングの変更とを常に同期させることができる。したがって、燃料噴射制御態様の変更によりディーゼル機関10の燃焼室22内の燃料の燃焼状態が不安定化しやすいときに、筒内圧センサ26の出力に基づきその燃焼状態を確実に把握することができる。したがって、過渡時において燃焼状態の検出結果を、出力制御に迅速にフィードバックすることができる。ちなみに、過渡時の燃焼状態が不安定化しているときには、燃料噴射量や燃料噴射のタイミングを可変操作することで燃料状態を改善するように制御することが望ましい。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)ディーゼル機関10の運転状態に応じて、各筒内圧センサ26の出力についてのディジタルデータを取得する角度領域を可変設定した。これにより、燃焼状態の監視が所望される領域において常に筒内圧センサ26の出力についてのディジタルデータを取得することができる。
(2)全気筒#A〜#HによってA/Dコンバータ54を共有して且つ、A/Dコンバータ54に取り込まれる筒内圧センサ26の切替タイミングを運転状態に応じて可変設定した。このように、A/Dコンバータ54を共有することで、筒内圧センサ26の出力をディジタルデータに変換するハードウェア手段の数を低減することができる。
(3)A/Dコンバータ54による筒内圧センサ26の出力の変換を、クランク軸32の2回転を一周期として周期的に行なって且つ、A/Dコンバータ54による筒内圧センサ26の出力のそれぞれの変換期間を、「720/8°CA」とした。これにより、A/Dコンバータ54を共有することによって生じる変換期間の制約の範囲内で、各筒内圧センサ26の出力の変換期間を極力確保することができる。
(4)再生制御の有無に応じて角度領域を可変設定した。これにより、再生制御の有無にかかわらず燃焼状態を適切に把握することができる。
(5)再生制御がなされるときには、なされないときと比較して角度領域を遅角側に設定した。これにより、再生制御の有無にかかわらず燃焼状態をより適切に把握することができる。
(6)再生制御がなされるときのディジタルデータの取得のための角度領域を、先の図7(b)に示した領域として且つ、先の図7(c)に示した領域へと散発的に切り替えた。これにより、再生制御のための燃焼状態をより適切に把握することができる。
(7)角度領域が進角側に変更されるとき、噴射モードの変更を、角度領域の変更に同期させた。これにより、過渡運転時における燃焼状態を好適に把握することができる。
(8)筒内圧センサ26の出力特性の学習の有無に応じて角度領域を可変設定した。これにより、燃焼状態を適切に把握することと学習を適切にすることとの両立を図ることができる。
(9)筒内圧センサ26の出力特性の学習がなされるときには、なされないときと比較して角度領域を進角側に設定した。これにより、学習を適切に行なうことができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図13に、本実施形態にかかるエンジンシステムの全体構成を示す。なお、図13において、先の図1に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。また、図14に、ECU50のうち、特に筒内圧センサ26の出力の処理系統の構成を示す。なお、図14において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態にかかるディーゼル機関10は、4気筒エンジンである。この場合、各気筒の筒内圧センサ26の出力についてのディジタルデータを取得する角度領域を「180°CA」とすることができる。しかし、この場合であっても、筒内圧センサ26の出力特性の学習、通常時の燃料噴射制御、及び再生制御の全てにおいて同一の取得期間を設定したのでは、所望の期間において上記ディジタルデータを取得することは困難である。
そこで本実施形態でも、ディーゼル機関10の運転状態に応じて角度領域を可変設定する。詳しくは、図15に示すように、通常の噴射制御等(筒内圧センサ26の出力特性の学習を含む)と、再生制御時とで、角度領域を可変設定する。
図15(a)に示すように、通常時等にあっては、図15(a)に示すように、A/Dコンバータ54による変換対象となる気筒の圧縮上死点を基準として「BTDC95°CA」において、A/Dコンバータ54による変換対象を切り替える。ここで、変換期間は、「BTDC95°CA〜ATDC85°CA」の「180°CA」であるため、「BTDC75°CA〜TDC」の期間を含んでいる。このため、筒内圧センサ26の出力特性の学習においても通常時と同一の角度領域とすることができる。なお、先の図7(a)の説明と同様の理由から、フィルタ処理によるデータの信頼性が向上するまでの期間として「5°CA」を確保すべく、実際に筒内圧を示すディジタルデータとして採用されるのは、「BTDC90°CA〜ATDC85°CA」とする。
一方、再生制御時においては、図15(b)に示すように、A/Dコンバータ54による変換対象となる気筒の圧縮上死点を基準として「BTDC45°CA」において、A/Dコンバータ54による変換対象を切り替える。これにより、各気筒の筒内圧センサ26の出力がディジタルデータに変換される変換期間は「720/4°CA」のままであるものの、図15(a)に示したものと比較して変換対象となる出力を遅角側の出力とすることができる。このため、再生制御時における燃焼室22内の燃料の燃焼状態を適切に把握することが可能となる。なお、先の図7(a)の説明と同様の理由から、フィルタ処理によるデータの信頼性が向上するまでの期間として「5°CA」を確保すべく、実際に筒内圧を示すディジタルデータとして採用されるのは、「BTDC40°CA〜ATDC135°CA」とする。
図16に、上記マルチプレクサ53による筒内圧センサ26の出力の切り替えタイミングの設定処理の手順を示す。この処理は、ECU50により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS70において、通常噴射準備フラグが「1」となっているか否かを判断する。本実施形態にかかる通常噴射準備フラグは、上記第1の実施形態にかかる通常噴射準備フラグが「1」となる条件に加えて、先の図5のステップS10において肯定判断されるときにも「1」となる。そして、ステップS70において肯定判断されるときには、ステップS72において、マルチプレクサ53の切り替えタイミングを、各気筒の圧縮上死点を基準として「BTDC90°CA」とする。
一方、ステップS74においては、再生制御準備フラグが「1」となっているか否かを判断する。本実施形態にかかる再生制御準備フラグが「1」となる条件は、上記第1の実施形態にかかる再生制御フラグが「1」となる条件と同一である。そして、ステップS74において肯定判断されるときには、ステップS76において、マルチプレクサ53の切り替えタイミングを、各気筒の圧縮上死点を基準として「BTDC45°CA」とする。
なお、ステップS70及びステップS74の双方において否定判断されるときには、ステップS78に移行し、マルチプレクサ53の切り替えタイミングの変更を行なわない。また、ステップS72,S76,S78の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
なお、本実施形態でも、マルチプレクサ53の切り替えタイミング及び噴射モードの変更に際しては、先の図9に準じた処理を行なう。これにより、図10〜図12に対応する図17〜図19に示す態様にて、マルチプレクサ53の切り替えタイミング及び噴射モードが変更される。
以上説明した本実施形態によっても、先の第1の実施形態の上記効果に準じた効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記各実施形態では、マルチプレクサ53の切り替えタイミングの変更が進角側であって、且つ現在のクランク角度がマルチプレクサ53の切り替えタイミングよりも進角側であるときに、切り替えタイミング及び噴射モードを次気筒から変更したがこれに限らない。例えば、マルチプレクサ53の切り替えタイミングの変更が進角側であって、且つ現在のクランク角度がマルチプレクサ53の切り替えタイミングよりも進角側であるときであるとの条件に、更に、噴射モードの変更を次気筒から行なえるか否かの条件を加えてもよい。これは、例えば再生制御時の角度領域にパイロット噴射等の進角側の噴射の期間が含まれない場合に有効である。
・マルチプレクサ53の切り替えタイミングの変更が進角側であるときに、常時、切り替えタイミング及び噴射モードの変更を1気筒延期してもよい。これによっても、切り替えタイミング及び噴射モードの変更を互いに同期させることができる。
・上記第1の実施形態では、筒内圧センサ26の出力特性の学習をフューエルカット中に行なったが、これに限らない。燃焼室22に燃料が供給される運転状態において学習を行なう場合には、燃料の燃焼が始まるよりも進角側の角度領域における筒内圧センサ26の出力を利用すればよい。この場合、例えば通常の燃料噴射制御時において、燃焼が安定する定常運転状態にあることを条件に、角度領域を学習用の領域に変更すればよい。
・上記各実施形態では、全気筒でA/Dコンバータ54を共有したがこれに限らない。例えば気筒毎にA/Dコンバータを備える場合であっても、これらの出力をマルチプレクサによって選択的にマイコン55に取り込む構成であるなら、ディーゼル機関10の運転状態に応じて、各A/Dコンバータの出力を取得する角度領域を可変設定することは有効である。
・また、全気筒に筒内圧センサ26を備える構成に限らず、例えば上記第1の実施形態において、気筒#A,#C,#E,#Gにのみ設けてもよい。この場合、各気筒に割り振られる角度領域を、「180°CA」まで拡大することができる。しかしこの場合であっても、通常の燃料噴射時と再生制御時とを同一の角度領域としたのでは、所望の角度領域において筒内圧センサ26の出力についてのディジタルデータを取得することは困難である。このため、気筒#A,#C,#E,#Gに割り振る角度領域を、先の第2の実施形態における気筒#A,#B,#C,#Dに割り振られた角度領域と一致させる等、ディーゼル機関10の運転状態に応じて角度領域を可変設定することは有効である。
・再生制御としては、上記各実施形態で例示したものに限らず、例えばNOx吸蔵還元触媒42の硫黄被毒回復制御等であってもよい。
・その他、多気筒内燃機関の気筒数は上記各実施形態で例示したものに限らない。また、内燃機関としてはディーゼル機関等の圧縮着火式内燃機関に限らず、ガソリン機関等の火花点火式内燃機関であってもよい。
第1の実施形態にかかるエンジンシステムの全体構成を示す図。 同実施形態にかかるECUの内部構成を示す図。 筒内圧センサのオフセットずれを示す図。 筒内圧センサのゲインずれを示す図。 上記実施形態にかかる筒内圧センサの出力特性のずれの学習処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる燃料噴射制御態様を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる筒内圧センサの出力のサンプリング態様を示す図。 同実施形態にかかる筒内圧センサの出力のサンプリングの切り替えに関する処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる筒内圧センサの出力のサンプリングの切り替えタイミング及び噴射モードの変更処理の手順を示す流れ図。 上記切り替えタイミング及び噴射モードの変更態様の一例を示すタイムチャート。 上記切り替えタイミング及び噴射モードの変更態様の別の例を示すタイムチャート。 上記切り替えタイミング及び噴射モードの変更態様の別の例を示すタイムチャート。 第2の実施形態にかかるエンジンシステムの全体構成を示す図。 同実施形態にかかるECUの内部構成を示す図。 同実施形態にかかる筒内圧センサの出力のサンプリング態様を示す図。 同実施形態にかかる筒内圧センサの出力のサンプリングの切り替えに関する処理の手順を示す流れ図。 上記サンプリングの切り替えタイミング及び噴射モードの変更態様の一例を示すタイムチャート。 上記サンプリングの切り替えタイミング及び噴射モードの変更態様の別の例を示すタイムチャート。 上記サンプリングの切り替えタイミング及び噴射モードの変更態様の別の例を示すタイムチャート。
符号の説明
10…ディーゼル機関、26…筒内圧センサ、40…DPF、42…NOx吸蔵還元触媒、50…ECU(内燃機関の制御装置の一実施形態)。

Claims (10)

  1. 燃焼室内の圧力を検出する圧力検出手段が少なくとも2つ以上の気筒に設けられる多気筒内燃機関について、前記圧力検出手段の検出結果に基づき前記多気筒内燃機関の出力を制御する多気筒内燃機関の制御装置において、
    前記多気筒内燃機関の出力軸の回転角度についての前記圧力検出手段間で重複しない角度領域内毎に、各圧力検出手段の出力のそれぞれのディジタルデータを取得してディジタル演算を行なう演算手段と、
    前記2つ以上の気筒のそれぞれに対応して設けられる燃料噴射弁を操作することで、これら各気筒の燃焼室に燃料を供給する燃料噴射制御を行なう燃料噴射制御手段と、
    前記燃料噴射制御手段による燃料噴射制御態様に応じて前記角度領域を可変設定する可変手段とを備えることを特徴とする多気筒内燃機関の制御装置。
  2. 前記圧力検出手段の出力をディジタルデータに変換して且つ前記圧力検出手段によって共有される変換手段と、
    前記変換手段の変換対象となる圧力検出手段の出力を切り替える切替手段とを更に備え、
    前記可変手段は、前記切替手段による切替タイミングを可変設定することで、前記角度領域の可変設定を行なうことを特徴とする請求項1記載の多気筒内燃機関の制御装置。
  3. 前記圧力検出手段の出力についてのディジタルデータの取得は、前記出力軸の2回転を一周期として周期的になされるものであり、
    前記変換手段による前記圧力検出手段の出力のそれぞれの変換期間が、前記出力軸の2回転の角度期間を、前記圧力検出手段を備える気筒数で除算した期間とされてなることを特徴とする請求項2記載の多気筒内燃機関の制御装置。
  4. 前記多気筒内燃機関は、その排気系に排気浄化装置を備えるものであり、
    前記燃料噴射制御手段は、前記排気浄化装置の再生制御を行うべく前記多気筒内燃機関の燃料噴射制御態様を変更する手段を更え、
    前記可変手段は、前記再生制御の有無に応じて前記角度領域を可変設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多気筒内燃機関の制御装置。
  5. 前記可変手段は、前記再生制御がなされるときには、なされないときと比較して前記角度領域を遅角側に設定することを特徴とする請求項記載の多気筒内燃機関の制御装置。
  6. 前記可変手段は、前記再生制御がなされるときの前記ディジタルデータの取得のための角度領域を、前記遅角側の角度領域である第1の角度領域に設定して且つ、該第1の角度領域から、該第1の角度領域よりも更に遅角側の第2の角度領域へと散発的に切り替える手段を備えることを特徴とする請求項記載の多気筒内燃機関の制御装置。
  7. 前記可変手段により前記角度領域が進角側に変更されるとき、前記燃料噴射制御手段による燃料噴射制御態様の変更を、前記角度領域の変更に同期させる手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の多気筒内燃機関の制御装置。
  8. 前記圧力検出手段の出力特性のずれを学習する学習手段を更に備え、
    前記可変手段は、前記学習手段による学習の有無に応じて前記角度領域の可変設定を行なうことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の多気筒内燃機関の制御装置。
  9. 燃焼室内の圧力を検出する圧力検出手段が少なくとも2つ以上の気筒に設けられる多気筒内燃機関について、前記圧力検出手段の検出結果に基づき前記多気筒内燃機関の出力を制御する多気筒内燃機関の制御装置において、
    前記多気筒内燃機関の出力軸の回転角度についての前記圧力検出手段間で重複しない角度領域内毎に、各圧力検出手段の出力のそれぞれのディジタルデータを取得してディジタル演算を行なう演算手段と、
    前記圧力検出手段の出力特性のずれを学習する学習手段と、
    前記学習手段による学習の有無に応じて前記角度領域を可変設定する可変手段とを備えることを特徴とする多気筒内燃機関の制御装置。
  10. 前記可変手段は、前記学習手段による学習がなされるときには、なされないときと比較して前記角度領域を進角側に設定することを特徴とする請求項8又は9記載の多気筒内燃機関の制御装置。
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