JP4636493B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
そして、この種のスロットマシンでは、BB遊技に移行したときは、最初に一般遊技(第1遊技)が開始される。この一般遊技では、通常遊技と同様にメダルを3枚投入して遊技を行わせる。この一般遊技中に移行役が当選、入賞すると、次遊技から、ボーナスゲーム(第2遊技)が開始される。なお、BB遊技の一般遊技中での移行役の当選確率は、1/3〜1/6程度である。
(請求項1)
請求項1の発明は、役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、その役に応じた数の遊技媒体を払い出すように制御する払出し手段と、通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、特別遊技を実行するように制御する特別遊技制御手段とを備え、前記特別遊技制御手段は、前記特別遊技中に、第1遊技と、1遊技あたりに投入される遊技媒体の数に対して払い出される遊技媒体の数の期待値を表す出玉率が前記第1遊技よりも低く設定された第2遊技とを実行するように制御し、かつ、前記第1遊技中に、前記役抽選手段で移行役に当選し、前記移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、前記第1遊技から前記第2遊技に移行させ、前記第2遊技中に、遊技回数が規定回数に到達するか、又は前記第2遊技中に前記役抽選手段で抽選される所定役の入賞回数が規定回数に到達すると、前記第2遊技から前記第1遊技に移行させる、という動作を、前記特別遊技中に払い出された遊技媒体数が所定数に到達するまで、繰り返すように制御し、かつ、前記特別遊技中に払い出された遊技媒体数が所定数に到達すると、前記特別遊技を終了するように制御し、前記第1遊技中は、遊技媒体の投入数をnにして遊技を行うように設定されているとともに、前記第2遊技中は、遊技媒体の投入数をm(m>n)にして遊技を行うように設定されており、前記第1遊技中に、前記役抽選手段で前記移行役に当選したときには、前記移行役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにすることが可能に設定されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記第1遊技中に、前記役抽選手段で前記移行役に当選したときに、その旨を報知する移行役当選報知手段を備えていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、特別遊技の終了条件は、特別遊技中に払い出された遊技媒体の数が上限値を超えたことに設定されているため、遊技媒体の投入数を少なく抑えて特別遊技を消化する方が、遊技媒体の純増数が多くなるので、第2遊技の遊技回数を少なくして、第1遊技の遊技回数を多くした方が、遊技者にとっては、より有利となる。したがって、できるだけ多く第1遊技を行い、第2遊技には移行しない方が有利となるようにすることができる。
請求項2の発明によれば、遊技者に対し、移行役の入賞を回避する機会を与えることができる。
(遊技制御手段)
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し、演出の出力等を制御する。
図1に示すように、遊技制御手段60の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技を開始するときに、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが設定されるスイッチである。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、以下に示すモータ32等の周辺機器が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役を構成する図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
さらにまた、遊技制御手段60の出力側(図1中、右側)には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯するものである。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に固定されたバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像を表示するものである。
なお、本実施形態では図示を省略するが、演出全体を制御する演出制御手段が設けられ、この演出制御手段により、演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)の出力が制御される。
図示しないが、スロットマシン10の表示窓を含む部分には、図柄組合せラインが設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられたラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
そして、メダル投入枚数が1枚であるときには、水平方向中段の図柄組合せライン(1本)が有効ラインに設定されるとともに残りの4本の図柄組合せラインが無効ラインに設定される。また、メダル投入枚数が3枚であるときには、全ての図柄組合せライン(合計5本)が有効ラインに設定され、無効ラインは存在しない。
図2は、役抽選テーブル62(後述する第1役抽選テーブル62a〜第3役抽選テーブル62c)に設定されている役とその当選確率を示す図である。なお、図2では、役の入賞時の払出し枚数等を併せて示している。図2に示すように、本実施形態では、役として、特別役であるBB及びRB、小役である小役1、小役2及び小役3、リプレイ、移行役及び所定役が設けられている。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
また、所定役とは、BB遊技の第2遊技中及びRB遊技中で抽選される役であり、小役と同様に、当選、入賞すると、所定枚数のメダルが払い出される役である。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(特別役の入賞となるまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選手段61は、役(上述した特別役であるBB及びRB、小役である小役1、小役2及び小役3、リプレイ、移行役又は所定役)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェアからなる乱数発生器)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
役抽選テーブル62は、図2に示すように、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。役抽選テーブル62は、所定の範囲の抽選領域を有するとともに、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
先ず、通常遊技に用いられる役抽選テーブル62として、第1役抽選テーブル62aが設けられている。なお、第1役抽選テーブル62aにおいて、通常遊技中に特別役に当選して内部中となったときは、抽選される役から特別役が除かれる。
なお、図示しないが、役抽選テーブル62における各役の当選領域及び非当選領域は、出玉率の設定値ごとに定められている。
ここで、出玉率とは、1遊技あたりに投入されるメダル枚数に対して払い出されるメダル枚数の期待値を表す。すなわち、出玉率が1を上回ると、所有メダル枚数が増加する状態となり、出玉率が1を下回ると、所有メダル枚数が減少する状態となる。
先ず、1遊技あたりの払出し枚数の期待値は、
12/100(小役1)+15/1.2(小役2)+2/64(小役3)+1/100(移行役)
≒12.66(枚)
となる。
12.66(払出し枚数の期待値)/1(投入枚数)
=12.66
となる。
先ず、1遊技あたりの払出し枚数の期待値は、
5/1.1(所定役)
≒4.545(枚)
となる。
4.545(払出し枚数の期待値)/3(投入枚数)
=1.515
となる。
また、詳細は後述するが、本実施形態では、BB遊技の終了条件は、BB遊技中に払い出されたメダル枚数が上限値を超えたことに設定されている。このため、メダル投入枚数を少なく抑えてBB遊技を消化する方が、メダル純増枚数が多くなる。すなわち、第2遊技の遊技回数を少なくして、第1遊技の遊技回数を多くした方が、遊技者にとっては、より有利となる。
したがって、本実施形態では、できるだけ多く第1遊技を行い、第2遊技には移行しない方が有利となる。
特別役当選持越し手段63は、特別役(BB又はRB)に当選したときに、その特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(その特別役が入賞するまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
リール停止制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述する停止位置決定テーブル65を参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
停止位置決定テーブル65は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の停止位置を定めたものである。
停止位置決定テーブル65は、各役ごとにそれぞれ設けられ、BBテーブル、RBテーブル、小役1テーブル、小役2テーブル、小役3テーブル、リプレイテーブル、移行役テーブル、所定役テーブル、及び非当選テーブルを備える。
また、RBテーブルは、RBに当選した遊技、又はRBに当選している場合(RBに係る特別役フラグ63aがオンにされている場合)であって当該遊技ではいずれの役にも当選していないことを条件として用いられる。
さらに、非当選テーブルは、いずれの役にも当選していない遊技で用いられる。
さらにまた、非当選テーブルは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
停止図柄判別手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判別するものである。停止図柄判別手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判別する。
払出し手段67は、停止図柄判別手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判別され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じた所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段68は、特別遊技(BB遊技又はRB遊技)の開始(通常遊技から特別遊技への移行)、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了(特別遊技から通常遊技への移行)等を制御するものである。
そして、本実施形態では、BB遊技の終了条件として、BB遊技中に払い出されたメダル枚数が上限値を超えたことに設定されている。ここで、本実施形態の上限値は、465枚に設定されている。
さらに、本実施形態の特別遊技制御手段68は、移行役当選報知手段68aを備える。
移行役当選報知手段68aは、BB遊技の第1遊技において移行役に当選したときに、その旨を報知するものである。
報知に用いる演出出力機器としては、上述のランプ21、スピーカ22及び画像表示装置23のいずれであっても良い。
例えば第1の方法として、移行役に対応する図柄の組合せを「SRB」−「SRB」−「SRB」とすると、ストップスイッチ42を右、中の順で押したときに、有効ライン上に「回転中」−「SRB」−「SRB」と図柄が停止するように各リール31を停止制御する。ここで、中リール31及び右リール31については、「SRB」の図柄が全て5図柄以内の間隔で配置されているが、左リール31については、「SRB」が6図柄以上の間隔を隔てて配置されている範囲を設けておく。このようにすれば、左リール31については、有効ラインに「SRB」の図柄が停止しないようにストップスイッチ42を操作することが可能となる。
図3及び図4は、BB遊技中における処理の流れを示すフローチャートである。図4は、図3に続くフローチャートである。
先ず、ステップS11では、特別遊技制御手段68は、第1遊技の開始処理を行う。
次のステップS12では、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続け、オンが検知されたときは、ステップS13に進む。ステップS13では、遊技制御手段60は、全てのリール31の回転を開始するように制御する。ここで、BB遊技の第1遊技では1枚のメダルが投入されるので、水平方向中段の1本の有効ラインが確定する。次のステップS14では、役抽選手段61は、役の抽選を行う。なお、ここで抽選される役は、図2に示したように、小役及び移行役である。
ステップS42では、特別遊技制御手段68は、第2遊技の入賞回数Yから1を減算する(Y=Y−1)。そしてステップS43に進む。
ステップS44では、特別遊技制御手段68は、第2遊技の終了条件を満たしたか否かを判別する。本実施形態では、第2遊技において所定役の入賞回数が8回、又は遊技回数が12回のいずれか1つを満たしたときに第2遊技の終了条件を満たしたと判別する。
(1)本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、例えば遊技球等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
(4)BB遊技の第1遊技及び第2遊技での出玉率は、本実施形態で示したものに限定されるものではない。ただし、第2遊技の出玉率は、第1遊技の出玉率よりも低く設定されていることが好ましい。
(6)本実施形態では、BB遊技の終了条件は、メダル獲得枚数が465枚を超えたときに設定したが、これに限られることなく、種々の条件を設定することが可能である。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル
62a 第1役抽選テーブル
62b 第2役抽選テーブル
62c 第3役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
63a 特別役フラグ
64 リール停止制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判別手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
68a 移行役当選報知手段
Claims (2)
- 役の当選確率を定めた役抽選テーブルと、
前記役抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、
いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、その役に応じた数の遊技媒体を払い出すように制御する払出し手段と、
通常遊技中に前記役抽選手段で特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、特別遊技を実行するように制御する特別遊技制御手段と
を備え、
前記特別遊技制御手段は、前記特別遊技中に、第1遊技と、1遊技あたりに投入される遊技媒体の数に対して払い出される遊技媒体の数の期待値を表す出玉率が前記第1遊技よりも低く設定された第2遊技とを実行するように制御し、かつ、前記第1遊技中に、前記役抽選手段で移行役に当選し、前記移行役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると、前記第1遊技から前記第2遊技に移行させ、前記第2遊技中に、遊技回数が規定回数に到達するか、又は前記第2遊技中に前記役抽選手段で抽選される所定役の入賞回数が規定回数に到達すると、前記第2遊技から前記第1遊技に移行させる、という動作を、前記特別遊技中に払い出された遊技媒体数が所定数に到達するまで、繰り返すように制御し、かつ、前記特別遊技中に払い出された遊技媒体数が所定数に到達すると、前記特別遊技を終了するように制御し、
前記第1遊技中は、遊技媒体の投入数をnにして遊技を行うように設定されているとともに、前記第2遊技中は、遊技媒体の投入数をm(m>n)にして遊技を行うように設定されており、
前記第1遊技中に、前記役抽選手段で前記移行役に当選したときには、前記移行役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにすることが可能に設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記第1遊技中に、前記役抽選手段で前記移行役に当選したときに、その旨を報知する移行役当選報知手段を備えている
ことを特徴とするスロットマシン。
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