JP4635822B2 - 変調回路およびそれを用いた送信装置、受信装置および通信システム - Google Patents

変調回路およびそれを用いた送信装置、受信装置および通信システム Download PDF

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Description

本発明は、主としてパルス無線通信に用いられる変調回路およびそれを用いた送信装置、受信装置および通信システムに関する。
IEEE802.11bに代表される無線LAN機器の急速な広がりに加えて、AV機器やパーソナルコンピュータを相互に無線接続することによって、シームレスなネットワークが確立された社会が予想されており、小型かつ高速のデータ送信装置、受信装置および通信システムを安価に実現する技術の確立が急務となっている。その一つとして、パルス状の変調信号を用いたウルトラワイドバンド(Ultra Wide Band、以下UWBと記す)と呼ばれる通信方式が注目されている。
従来のパルス無線通信に用いられる送信装置としては、例えば特許文献1に記載の構成が知られている。図26は、特許文献1に記載された従来のパルス発生回路を示すものである。
図26におけるパルス発生回路は、任意のアナログ波形信号を発生するアナログ波形発生回路5801、インダクタ5802並びに、安定領域および不安定領域を有する負性抵抗素子からなる回路5803より構成されており、負性抵抗素子からなる回路5803は、アナログ波形信号に応答して、安定領域と不安定領域にその動作状態を変化させ、不安定領域で発振することによって、アナログ波形信号の1パルスを複数の短いパルスに分割することで、変調信号としてのウェーブレット(wavelet)信号を得るものである。ウェーブレットは、局部的に存在する交流波である。
図27は、従来の送信装置の構成を示すブロック図である。本従来例の送信装置6213は、第1のパルス生成器6203〜第4のパルス生成器6206を有する構成となっており、パルス源6201と最高次数ユニット6202とからの信号を基に各パルス生成器6203〜6206が生成するパルスは直交関係にある。直交関係にあるパルスとしては、変形エルミート直交パルスを用いる。パルス選択器/合成器6207は、データ入力に基づいて、直交パルスの選択および合成を行い、多重化した信号を送信ユニット6208の増幅器6209で増幅してアンテナ6210を介して送信する。従来の受信装置(図示せず)は、パルスの直交性を利用してこれを分離することで、多重化された信号を分離、復調する(例えば特許文献2参照)。
図28は、図27とは別の従来の送信装置の変調波形を示す。図27の従来例ではパルスを直交させることによって、単位時間当たりの情報量を増していたのに対し、本従来例では、パルス位置とその位相の両方に情報を与えることで情報量を増やしている。図28において、「情報(BIP)」はBi−Phase変調を施す内容、「情報(PPM)」はパルス位置変調を施す内容、「拡散」は拡散処理を施す内容をそれぞれ示しており、「波形」はそれらを施した波形を示している(例えば特許文献3参照)。
特表2003−513501号公報 特開2003−87220号公報 特開2003−101509号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の構成では、アナログ波形信号の長さに対応し
たウェーブレットに変換するPWM(Pulse Width Modulation)により情報を伝達するため、伝送する情報量の増大は、ウェーブレットの幅の増大につながり、情報伝達量の高密度化が困難となり得る。特許文献2に記載の従来構成では、送信装置において、複雑なパルス波形生成が必要であるため、ウェーブレットの幅が1nsに満たない極短ウェーブレットにおいては、所望の波形を生成することが困難であり得る。極短ウェーブレットを実現するには回路構成が複雑で費用が高額となり、又、消費電力も増大し得る。また、特許文献3に記載の従来構成においては、ウェーブレットの間隔をウェーブレットの幅に対して極端に狭くすると、受信装置において、ウェーブレットの分離が困難となり得、送信装置はウェーブレット間隔を極端に狭くできず通信速度の向上が困難であり得る。
本発明は、簡易な構成で伝送情報量の増大を実現する変調回路と、極短ウェーブレットでも、相関計算を行うことで、所望の波形を容易に生成でき、小型、低消費電力、低価格を可能とする送信装置と、ウェーブレット間隔が狭くてもウェーブレット分離が容易で、通信速度の向上を可能とする受信装置と、それらの装置で構成される通信システムとを提供する。
本発明の変調回路は、クロック発生部と、送信信号発生部と、制御信号発生部と、遅延部と、パルス発生部とを含む。クロック発生部は、予め決められた既定時間間隔Tpでクロック信号を発生する。送信信号発生部は、既定時間間隔Tpで送信信号を発生する。制御信号発生部は、クロック信号に基づき、予め決められた長さの制御信号を出力する。遅延部は、制御信号を送信信号に基づいた遅延量だけ遅延させた遅延信号として発生する。ウェーブレット発生部は、遅延信号の発生タイミングにおいてウェーブレットを発生させる。
この構成により、入力信号により制御された遅延量によりウェーブレット信号を発生し、遅延されたウェーブレット信号を従来のアナログ信号の代わりに用いることにより、簡易な構成で伝送情報量の増大を実現することができる。
また、本発明の変調回路は、遅延部における遅延量が、ウェーブレット発生部において発生するウェーブレットの中心周波数の周期の半分であってもよい。この構成によれば、簡易な構成で、伝送情報量の増大を実現することができる。
さらに、本発明の変調回路は、遅延部が、制御信号を遅延する遅延素子と、遅延素子による遅延信号と制御信号を送信信号に応じて切り替える第1のスイッチ回路とを含む構成であってもよい。この構成によれば、適応的な制御により、遠距離への通信と、消費電力の低減とを同時に達成できる。
本発明の送信装置は、上記のいずれかに記載の変調回路を含み、遠距離への通信が必要な場合にウェーブレットの幅を長くし、消費電力の低減が必要な場合にウェーブレットの幅を短くする無線通信を行う構成を有している。この構成によれば、遠距離への通信と、消費電力の低減とを同時に達成できる。
また、本発明の送信装置は、上記のいずれかに記載の変調回路を含み、通信初期の同期を確立する場合にウェーブレットの幅を長くし、同期確立後のデータ伝送を行う場合にウェーブレットの幅を短くする無線通信を行う構成であってもよい。この構成によれば、遠距離への通信と、消費電力の低減とを同時に達成できる。
また、本発明の送信装置は、変調回路がウェーブレットの幅より短い時間のウェーブレ
ットの位置変更を加えるパルス位置変調回路であって、パルス位置変調回路と、パルス位置変調回路からの信号を送信する送信出力部とを含む構成であってもよい。この構成によれば、極短ウェーブレットでも所望の波形を容易に生成でき、小型、低消費電力、低価格の送信装置を実現できる。
また、本発明の送信装置は、無線通信データをウェーブレットに変換する波形変換回路を、パルス位置変調回路への入力信号に対して、若しくはパルス位置変調回路からの出力信号に対して、配置する構成であってもよい。この構成によれば、極短パルスでも所望の波形を容易に生成でき、小型、低消費電力、低価格の送信装置を実現できる。
また、本発明の送信装置は、波形変換回路が、入力された信号を微分する微分回路と、入力された信号を逓倍する逓倍回路とを含む構成であってもよい。この構成によれば、極短パルスでも所望の波形を容易に生成できる。
また、本発明の送信装置は、波形変換回路が、ウェーブレットを生成するウェーブレット生成回路を少なくとも1つ以上と、少なくとも1つ以上のウェーブレット生成回路からの信号を切り替える第2のスイッチ回路とを含み、パルス位置変調回路からの信号が入力された場合に第2のスイッチ回路から信号を出力する構成であってもよい。この構成によれば、極短パルスでも所望の波形を容易に生成できる。
また、本発明の送信装置は、波形変換回路が、ウェーブレットを生成するウェーブレット生成回路を少なくとも1つ以上と、少なくとも1つ以上のウェーブレット生成回路からの信号を混合する混合回路とを含み、パルス位置変調回路からの信号が入力された場合に混合回路から信号を出力する構成であってもよい。この構成によれば、極短ウェーブレットでも所望の波形を容易に生成できる。
また、本発明の送信装置は、波形変換回路が、ウェーブレットを生成し、発振の開始と終了を直接被制御可能なウェーブレット生成回路を含み、パルス位置変調回路からの信号が入力された場合にウェーブレット生成回路から信号を出力する構成であってもよい。この構成によれば、極短ウェーブレットでも所望の波形を容易に生成できる。
また、本発明の送信装置は、波形変換回路が、波形の整形を行なう波形整形回路を含み、波形変換回路の出力は波形整形回路を通過した波形である構成であってもよい。この構成によれば、極短ウェーブレットでも所望の波形を容易に生成できる。
さらに、本発明の送信装置は、パルス位置変調回路で加える位置変更時間が、波形変換回路のウェーブレットの中心周波数の周期の1/2周期の奇数倍とする構成であってもよい。この構成によれば、極短ウェーブレットでも受信側での2値判定が容易な所望の波形を容易に生成できる。
また、本発明の送信装置は、パルス位置変調回路で加える位置変更時間が、パルス発生部において発生するウェーブレットの中心周波数における周期の1/m(mは2以上の整数)であってもよい。この構成によれば、m値位相変調により1ウェーブレットあたりに伝送する情報量をm倍にすることで、伝送情報量の増大を実現することができる。
本発明の受信装置は、相関信号発生回路と、波形変換回路と、相関回路とを含む構成を有している。相関信号発生回路は、受信信号との相関を取る相関信号を発生する。波形変換回路は、相関信号発生回路が発生した相関信号をウェーブレットに変換して変換相関信号を出力する。相関回路は、受信信号と変換相関信号とを乗じて相関信号を出力する。この構成により、ウェーブレット分離が容易で、通信速度を容易に向上できる。
また、本発明の受信装置は、波形変換回路が、波形を微分する微分回路と、波形を逓倍する逓倍回路とを含む構成であってもよい。この構成によれば、ウェーブレット分離が容易で、通信速度を容易に向上できる。
また、本発明の受信装置は、波形変換回路が、ウェーブレットを生成するウェーブレット生成回路を少なくとも1つ以上と、少なくとも1つ以上のウェーブレット生成回路からの信号を切り替える第3のスイッチ回路とを含み、相関信号発生回路からの信号が入力された場合に第3のスイッチ回路から信号を出力する構成であってもよい。この構成によれば、パルス分離が容易で、通信速度を容易に向上できる。
また、本発明の受信装置は、波形変換回路が、ウェーブレットを生成するウェーブレット生成回路を少なくとも1つ以上と、少なくとも1つ以上のウェーブレット生成回路からの信号を混合する混合回路とを含み、相関信号発生回路からの信号が入力された場合に混合回路から信号を出力する構成であってもよい。この構成によれば、パルス分離が容易で、通信速度を容易に向上できる。
また、本発明の受信装置は、波形変換回路が、ウェーブレットを生成し、発振の開始と終了を直接被制御可能なウェーブレット生成回路を含み、相関信号発生回路からの信号が入力された場合にウェーブレット生成回路から信号を出力する構成であってもよい。この構成によれば、ウェーブレット分離が容易で、通信速度を容易に向上できる。
また、本発明の受信装置は、波形変換回路から出力する信号が、受信信号の送信元である送信装置において、ウェーブレットに変換する回路により変換される周波数の1/n(nは整数)である構成であってもよい。この構成によれば、ウェーブレット分離が容易で、2値判定を容易に実現できる。
また、本発明の受信装置は、前記nが奇数である構成であってもよい。この構成によれば、ウェーブレット分離が容易で、2値判定を容易に実現できる。
また、本発明の受信装置は、波形変換回路が、波形の整形を行なう波形整形回路を含み、波形変換回路の出力は波形整形回路を通過した波形である構成であってもよい。この構成によれば、ウェーブレット分離が容易で、通信速度を容易に向上できる。
また、本発明の受信装置は、変換相関信号が、一定のパルス繰り返し周期の信号である構成であってもよい。この構成によれば、ウェーブレット分離が容易で、通信速度を容易に向上できる。
また、本発明の受信装置は、受信信号を少なくとも2つの信号に分配する分配回路と、分配回路で分配した信号の振幅によりウェーブレット位置を検出するパルス位置検出回路とを含み、パルス位置検出回路で検出したウェーブレット位置に基づき、相関信号発生回路が相関信号の発生タイミングを決定する構成であってもよい。この構成によれば、相関信号発生タイミングを容易に決定でき、ウェーブレット分離が容易で、通信速度を容易に向上できる。
また、本発明の受信装置は、相関信号を任意の時間積分する積分器を含み、積分器が積分した相関信号の電力値により受信データの判定を行なう構成であってもよい。この構成によれば、受信データの判定を容易に実現できる。
さらに、本発明の受信装置は、積分器に入力される相関信号が、任意の周波数帯域を抽
出するフィルタ回路を通過した信号である構成であってもよい。この構成によれば、特定の周波数成分の出力電力により受信データの判定を容易に実現できる。
本発明の変調回路は、入力信号により制御された遅延量によりウェーブレット信号を発生し、遅延されたウェーブレット信号を従来のアナログ信号の代わりに用いることにより、簡易な構成で伝送情報量の増大を実現することができる。本発明の送信装置は、遠距離への通信と、消費電力の低減とを同時に達成できる。本発明の受信装置は、ウェーブレット分離が容易で、通信速度を容易に向上できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるPPM変調による変調回路の構成を示すブロック図である。図2(a)は、同実施の形態における遅延部の構成を示すブロック図であり、図2(b)は、同実施の形態における遅延部の構成を示すブロック図である。図3は、同実施の形態におけるウェーブレット発生部の構成を示すブロック図である。図4は、同実施の形態における変調回路のPPM変調波を示す図である。
図1において、クロック発生部11は、信号送信シンボルレートの一定間隔で、クロック信号を発生する。送信信号発生部12は、クロック信号の間隔で送信信号を発生し、たとえば二値ディジタル信号であれば、2状態の送信信号をクロック信号に同期して発生する。制御信号発生部13は、クロック信号に基づき、制御信号を、ウェーブレット発生部15の動作に適当な時間だけ、ウェーブレット発生部15に供給する。
遅延部14は、送信信号に基づき、制御信号からクロック信号の遅延量を変化した遅延信号を発生する。ウェーブレット発生部15は、遅延信号の発生タイミングにおいて、ウェーブレットを発生させることで、PPM変調信号を得る。
以下、図1の構成における本実施の形態の動作を説明する。
クロック発生部11は、送信シンボルレートを規定するクロック信号を、送信信号発生部12と制御信号発生部13に供給する。送信信号発生部12は、クロック信号に同期して、送信すべき符号を、送信信号として遅延部14に供給する。このとき、送信すべき符号が2値ディジタル信号であれば、送信信号は2状態の信号であり、同様に多値ディジタル信号であれば、送信信号は多値状態の信号となる。
制御信号発生部13は、クロック信号に同期して変調信号のウェーブレットの幅を決定する制御信号を発生する。たとえば、変調信号のウェーブレットの幅が1n秒であれば、1n秒の長さの制御信号を発生し、遅延部14に供給するものとする。遅延部14は、前記制御信号を、前記送信信号の状態に応じて遅延した遅延信号をウェーブレット発生部15に供給する。たとえば、送信信号が2状態の信号であれば、遅延量を0秒もしくはτ秒に変化させるものとする。ここで、τ秒は、PPM変調における偏移値であり、一般にクロック信号の間隔よりも短い時間に設定される。遅延部14は、たとえば図2(a)、(b)に示した構成で、実現が可能である。
図2(a)に示すように、制御信号を2分配し、一方を遅延素子21により時間τ遅延させた遅延信号と、遅延していない他方の信号を、スイッチ部22に供給する。スイッチ部22は、前記送信信号により2つの入力信号のうち一方を選択的に出力する構成により
、遅延部14の動作が実現できる。なお、遅延部14は、図2(b)に示したようにスイッチ部22を遅延素子21の前段に設ける構成でも実現可能である。
図1におけるウェーブレット発生部15は、遅延信号に基づき、遅延信号の時間長分遅延したウェーブレット信号を発生する。たとえば、ウェーブレット発生部15は、図3に示した構成で実現することができる。図3においてウェーブレット発生部15は、インダクタ31と、インダクタ31と接続されたトンネルダイオード32と、トンネルダイオード32の出力端子とグランド間に設けた抵抗素子33とを備える。以上の動作により、図4に示すτ秒のPPMパルス変調波が得られる。図4において、クロック信号は時間間隔Tpで発生されるものとする。
以上のように、本実施の形態の構成は、クロック発生部11、送信信号発生部12など、既存方式の構成にも必要であった構成要素に加え、遅延素子21とスイッチ部22程度の付加回路によりPPM変調回路が実現可能である。これにより、簡素な構成によって、伝送情報量の増大を実現でき、送信装置を、小型、かつ安価に構成できる。
なお、本実施の形態では二値の送信信号によるPPM変調とした例について説明したが、3値以上の多値とした場合についても、遅延素子ならびにスイッチ素子をこれに応じて増やすことによって、同様に実現可能である。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるBi−Phase変調による変調回路の構成を示すブロック図である。図6は、同実施の形態における変調回路のBi−Phase変調波を示す図である。図5において、前述の実施の形態1と異なるのは、遅延部14における遅延時間τが、ウェーブレット発生部15において生成されるウェーブレットの中心周波数における周期Tの2分の1に規定されることである。従って、図1と図4ではブロック図上における差異はなく、後述するように、本構成を用いて、PPM変調とBi−Phase変調を同時に行うことも可能である。
図5において、遅延部14における遅延時間τを、ウェーブレット発生部15において生成されるパルスの中心周波数における周期Tの2分の1に規定すると、送信信号が0の場合と1の場合において、図6に示すBi−Phase変調に類似した変調信号が得られる。位相が反転する領域は、図6の破線で囲った部分のみとなるため、厳密なBi−Phase変調信号とはならないが、破線で囲った部分以外の波形は、実際の多重伝搬路を経由した受信波形における波形の変形に比べて影響が少ない。従って、相関器および、遅延検波を用いたBi−Phase復調方式を用いることで、原理的に復調が可能である。
また、前述したように、遅延部14の遅延時間τを複数用意することで、PPM変調とBi−Phase変調を併用したPPM変調信号が得られる。さらに、以上の説明では簡単のため遅延時間τを周期Tの2分の1に規定したが、遅延時間τを周期Tのm分の1(mは2以上の整数)とした遅延部を複数設けることで、PPM変調と、m値の位相変調を併用したPPM変調信号が得られる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3におけるPPM/Bi−Phase変調による変調回路の構成を示すブロック図である。図7において、前述の実施の形態1と異なるのは、ウェーブレット発生部15において生成されるウェーブレットの幅を決定する制御信号発生部13に対し、制御信号の幅の制御を行う制御信号幅制御部71を有する点である。遠距離への通信と、消費電力の低減は、相反する目的となるが、本構成によれば、適応的な制御により、これらの目的を同時に達成することができる。
すなわち本構成により、遠距離への通信が必要な場合、ウェーブレットの幅を長くすることで、等価的に送信電力を増大させることにより、S/N比を向上させることができる。また、消費電力の低減が必要な場合、より短いウェーブレットの幅を用いることにより、送信電力の低減から、消費電力の低減が可能となる。
また、通信初期の同期を確立する場合は、受信感度を向上させる必要があり、また、同期確立後のデータ伝送の場合は通信容量を増大させる必要が生じるが、これらも相反する目的となる。しかし、同様の本構成によれば、適応的な制御により、これらの目的を同時に達成することができる。すなわち本構成により、通信初期の同期を確立する場合、ウェーブレットの幅を長くすることで、等価的に送信電力を増大させることにより、S/N比を向上させることができる。また、同期確立後のデータ伝送を行う場合、より短いウェーブレットの幅を用いることにより、より広い帯域を用いた通信を行うことで、通信容量を増大させることが可能となる。
以上の無線システムでは、前述の実施の形態1および実施の形態2の無線装置を用いることで、簡素な構成で、安価に通信システムを実現できる。
(実施の形態4)
図8(a)は、本発明の実施の形態4における送信装置の構成を示すブロック図であり、図8(b)は、同実施の形態における送信装置のウェーブレット位置変調波形と対比する為の従来のウェーブレット位置変調波形を示す図であり、図8(c)は、同実施の形態における送信装置のウェーブレット位置変調波形を示す図である。
図8(a)のブロック図において、本実施の形態の送信装置は、入力される送信データを無線通信用のデータに変換するデータ変換部103と、データ変換部103からの出力によりウェーブレット位置を変調するPPM変調回路104と、PPM変調回路104の出力をアンテナ106から送信する送信出力部105とを備える。本実施の形態の送信装置から送信された信号を受信する受信装置(図示せず)では、受信信号を相関回路(図示せず)に入力し、相関信号発生回路(図示せず)で発生した相関信号と相関処理を行なうことで受信相関信号を出力する。受信相関信号はデータ変換部(図示せず)に入力され、送信側で加えた無線通信用の処理を取り除き、受信データとして出力する。
PPM変調回路104は、矩形のクロック信号をもとに所望の時間幅のウェーブレット信号を生成する短ウェーブレット化回路110と、短ウェーブレット化回路110の信号をデータ変換部103からの出力に応じて遅延することでPPM変調を行なう遅延器111とを有する。短ウェーブレット化回路110は、例えば論理回路ICのAND素子と遅延回路とで構成しても良い。
図8(a)、(c)を用いて、従来のPPM変調と本発明との違いを説明する。従来のPPM変調では、図8(b)に示すように、0と1を示すウェーブレットはウェーブレットの幅以上の時間を変化させることで、受信装置はその位置の違いを判別する。これに対し、本発明では図8(c)に示すように、0と1を示すウェーブレットはウェーブレットの幅以下の微小時間のみ変化させ、受信装置は相関信号を用いて相関回路で相関処理を行なうことで、0と1の判別を行なう。
以上のように、本実施の形態の送信装置は、ウェーブレットをウェーブレットの幅以下の微小な時間差にて変調し、受信装置側では相関信号と相関処理し、ウェーブレット位置を検出するパルス位置変調とすることで、極短ウェーブレットでも所望の波形を容易に生成でき、小型、低消費電力、低価格が可能な送信装置および通信システムを実現できる。
なお、本発明の通信媒体は無線に限定されることなく、光ファイバや同軸ケーブルなどの有線でもよい。
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5における送信装置と受信装置とを含む通信システムの構成を示すブロック図である。図10は、本発明の実施の形態5における送信装置および受信装置の波形を示す図である。図11(a)は、同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の構成を示すブロック図であり、図11(b)は、同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路を示す回路図である。図12は、同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の他の構成を示すブロック図である。図13は、同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の他の構成を示すブロック図である。
図14は、同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の波形を示す図である。図15は、同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の構成を示すブロック図である。図16(a)は、同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の波形を示す図であり、図16(b)同実施の形態における波形変換回路の間欠発信回路出力の周波数特性を示す図であり、図16(c)は、同実施の形態における波形変換回路の増幅器利得の周波数特性を示す図であり、図16(d)は、同実施の形態における波形変換回路の増幅器出力の周波数特性を示す図である。
本実施の形態の通信システム82を構成する送信装置83が実施の形態1と異なるのは、波形変換回路202を備え、PPM変調回路104の出力が、波形変換回路202でウェーブレットに変換し、ウェーブレットに応じた微小な時間差により変調するパルス位置変調であり、送信出力部105からアンテナ204を介して送信する点である。
図9において、本実施の形態の通信システム82を構成する受信装置84は、信号を受信するアンテナ205と、相関信号を発生する相関信号発生回路201と、相関信号発生回路201が発生した相関信号をウェーブレットに変換する波形変換回路203と、アンテナ205で受信した受信信号と波形変換回路203の出力である変換相関信号との相関を取り受信相関信号を出力する相関回路206と、相関回路206が出力した受信相関信号のデータ変換を行うデータ変換部207とを備える。
波形変換回路202での波形変換としては例えば、図10の波形Aに示すようなPPM変調回路104の出力信号を、図10の波形Bに示すようなウェーブレットである1サイクル分の正弦波に波形変換する。本実施の形態では、データ「0」を割り当てた正弦波は基準に対して遅延時間を0、データ「1」を割り当てた正弦波は基準に対して遅延時間をT/2としてある。なお、Tは図10の波形Bに示す正弦波の1周期時間である。波形変換回路202の出力は送信信号として送信出力部105からアンテナ204を介して送信される。次に、受信装置84が信号を受信した際の動作を説明する。
アンテナ205で受信された信号は相関回路206に入力される。この際の受信信号は説明の簡単化のために送信信号と同一の図10の波形Bに示す波形とする。なお、実際には伝搬により減衰し、雑音やマルチパスが加わることはいうまでもない。相関信号発生回路201で発生する相関信号としては、例えば図10の波形Cに示す信号を用いる。適当なタイミングで生成された相関信号は波形変換回路203に入力され、図10の波形Dに示す信号が生成される。相関信号を波形変換回路203で波形変換することで、受信信号と同様のウェーブレットに変換し、変換相関信号として受信信号と高い相関が得られるようにして、相関回路206に入力する。
これにより、図10の波形Eに示すような受信相関信号が得られ、「0」のウェーブレットが入力された場合には相関波形は正の電圧の信号となり、「1」のウェーブレットが入力された場合には相関波形は負の電圧となる。データ変換部207は、例えば0Vを基準電圧として、受信相関信号が正であるか負であるかによって「0」と「1」の判断をおこない、受信信号を復調し、受信データとして出力する。ここで特徴的なのは、相関信号として図10の波形Cに示すように「0」の位置の信号を相関信号として用いることで受信信号の復調が可能となることで、例えば送信側と受信側で「0」と「1」のデータ列を共有し、これを一致させることは必ずしも必要ではない。
なお、判定の際に電圧を安定させるために相関回路206の出力信号を、フィルタやピークホールド回路を用いて安定化してもよい。また、以上の説明では相関信号として「0」を連続して用いた例を用いたが、「1」を連続して用いても同様に実施可能である。
また、相関回路206の出力信号レベルや、復調後の誤り率等をもとに、相関信号発生回路201で発生する相関信号を「0」、「1」に切り替えて用いるように構成しても良い。また、以上の説明では波形変換回路202を用いてPPM変調回路104の出力信号の波形変換を行なう構成を示したが、波形変換回路202出力信号を、PPM変調回路104を用いてウェーブレットの位置で変調するように構成しても同様に実施可能である。
次に、本実施の形態における波形変換回路の実現例を図11(a)(b)および図12を用いて説明する。
図11(a)(b)において、波形変換回路は、微分回路302と逓倍回路303とで構成され、入力される無線通信データを微分回路302で1回微分することで、例えば正弦波に近い信号に変換した後、逓倍回路303で逓倍し所望のサイクル数のウェーブレットを生成する。図11(b)に示すように、微分回路302としては例えばコンデンサ304、逓倍回路303としてはトランジスタを用いたトランジスタ逓倍器305で実現可能である。
なお、微分回路302としては論理回路IC(図示せず)を用いても実施可能であり、逓倍回路303としてはダイオード(図示せず)を用いた逓倍回路としても実施可能である。
図12は、図11(a)(b)と異なる波形変換回路の実現例であり、図12に示す波形変換回路は、信号源403とミキサ402とを用いて構成している。なお、この際にはフィルタ404で不要な周波数成分を除去する構成としてもよい。また、以上の説明では波形変換回路で1周期の正弦波に波形変換する例で示したが、2周期以上の正弦波に波形変換しても同様に実施可能である。
また、以上の説明では波形変換回路で正弦波あるいは正弦波に近い波形に波形変換する例で示したが、三角波、鋸波、台形波、連続するガウシアンパルス、ガウシアンパルスの微分波等の連続する他の波形を用いても同様に実施可能である。
また、本実施の形態の波形変換回路は、図13および図15に示すように構成することで、波形成形するように実施してもよい。図13において、波形変換回路は、入力される無線通信データを制御信号として発振の開始と停止を行う間欠発振回路1402と、入力無線通信データをもとにウェーブレットの発生タイミングおよび波形を決定するウェーブレット波形設定部1403と、ウェーブレット波形設定部1403からの出力を元に間欠発振回路1402の出力信号の波形を整形する波形整形回路1404とを備える。不要成
分を除去するフィルタ1405を付加してもよい。
図14を用いて波形変換回路の各部での信号を説明する。例えば、図14の波形Aに示すPPM変調回路から出力された信号は間欠発振回路1402に入力パルス信号として入力され、その出力信号として図14の波形Bに示す信号が得られる。図14の波形Bの太線に示すように、間欠発振回路1402の出力信号はその入力と出力が回路の時定数によって、発振開始では振幅が小さく、また発振終了時には制御信号が変化しているにもかかわらず一定の時間出力が継続する。
この発振開始と発振終了時の特性は、近接するパルスの間隔によって変化するため、その特性を一意に制御することが困難である。このことは、入力される無線通信データによってスペクトラムが変化することになり、送信電力制御、帯域制御の点から問題となる。これを防ぐために、ウェーブレット波形設定部1403より図14の波形Cに示す信号を出力し、この信号を元に波形整形回路1404にてウェーブレットの開始と終了にて、その波形を決定することによって図14の波形Dに示すような一定のウェーブレットの幅と所望の波形に制御された信号を送信出力として整形できる。
なお、波形整形回路1404としては時定数の短いスイッチ回路をもちいてもよい。また、波形整形回路1404の出力にフィルタ1405を付加し、またはこれを合わせて用いることで波形整形の機能を有するように構成してもよい。
次に、図15、図16(a)〜16(d)を用いて異なる波形変換回路の実現例を説明する。図15において、波形変換回路は、入力される無線通信データを制御信号として発振の開始と停止を行なう間欠発振回路1502と、間欠発振回路1502の出力を任意の周波数特性で増幅する波形設定用増幅器1503とを有する。
図16(a)〜16(d)を用いて、図15における各部での信号を説明する。図14と同様、間欠発振回路1502の出力信号は、例えば図16(a)の波形Bの太線に示すようにその入力と出力が回路の時定数によって、発振開始では振幅が小さく、また発振終了時には制御信号が変化しているにもかかわらず一定の時間出力が継続する。この信号の周波数特性は図16(b)に示すように、入力される無線通信データの使用周波数帯域の両端で電力が低い特性となっている。
それを補償する為に、図16(c)で示すように、波形設定用増幅器1503に使用周波数帯域の両端で利得の高い周波数特性を持たせることによって、波形設定用増幅器1503の出力は、図16(d)に示すように、使用周波数帯域の両端まで一定の電力のスペクトラムとすることができ、波形変換回路からのウェーブレット出力波形は、図16(a)の波形Cに示すように、発振の開始から終了まで一定の振幅を有するウェーブレットとなり、使用する周波数帯域に均一な送信電力スペクトラムを有するウェーブレットで通信を行なうことができる。
以上のように本発明の実施の形態5における送信装置、受信装置および通信システムによれば、パルスをウェーブレットに変換し、ウェーブレットに応じた微小な時間差にて変調するパルス位置変調とすることで、送信装置においては、極短ウェーブレットでも所望の波形を容易に生成でき、小型、低消費電力、低価格を可能とし、受信装置においては、ウェーブレット分離が容易で、通信速度の向上が容易となる。
(実施の形態6)
図17は、本発明の実施の形態6における受信装置の構成を示すブロック図である。図18は、本発明の実施の形態6における受信装置の波形を示す図である。図19は、同実
施の形態における受信装置に対応する送信装置の波形を示す図である。本実施の形態が実施の形態5の受信装置と異なるのは、受信電力検出部502を有し、受信電力検出部502は、分配回路(図示せず)とウェーブレット位置検出回路(図示せず)とを含む。受信電力検出部502は、受信信号のウェーブレット位置を検出してウェーブレット位置情報信号を出力し、相関信号発生回路503に入力することで、相関信号発生のタイミングの決定又は決定の補助をする構成としている点である。
実施の形態5にはその詳細を記載していないが、図17において、相関回路206で受信電力検出部502を通過した受信信号と波形変換回路203で変換された相関信号発生回路503からの相関信号との相関を取るためには、そのタイミングが一致すること(同期)が必要である。通常、タイミング調整には遅延量調整ループ(DLL)等が用いられるが、この場合においても、遅延量の初期値が最終遅延量に近ければ調整時間が短くなり短時間での同期が可能になる。図17と図18とを用いて、本実施の形態の受信装置の動作を説明する。図18に示す波形は、簡単にその一例を示すものであり、本発明はこの波形にのみ限定されるものではない。
アンテナ205で受信した受信信号はまず受信電力検出部502に入力される。このときの波形は、例えば図18の波形Aに示す正弦波であり、送信側にてPPM変調されており、「0」と「1」の情報がその位置に割り当てられている。受信電力検出部502は、受信信号を2分配し、その1つは相関回路206に対して出力し、他方はウェーブレットの位置を示すウェーブレット位置情報として相関信号発生回路503に対して出力する。なお、ウェーブレット位置情報を示す信号としては、受信電力検出部502で、図18の波形Aに示す受信信号を整流して、図18の波形Bに示すような信号の振幅の絶対値のみを抽出した信号としてもよい。
信号の絶対値の抽出には、例えば、ダイオードを用いた検波器等で実現できる。相関信号発生回路503は、受信電力検出部502からのウェーブレット位置情報に応じて、図18の波形Cに示すような相関信号を出力する。
なお、図18の波形Bと図18の波形Cとでは波形の違いが明確ではないが、これは受信信号として雑音やマルチパス信号がない理想的な状態の信号を用いているためであり、実際の通信条件では、受信電力検出部502における検出信号の判定値の設定によっては雑音やマルチパスによる誤検出(実際には信号が無い位置での信号の出力または、信号がある位置に信号が出ない)が生じる。
相関信号発生回路503は、ウェーブレット位置情報より、確からしいタイミングのみを選別し、相関信号出力用のタイミングとして利用して相関信号を出力する。確からしいタイミングの選別手段としては、「0」又は「1」が存在する間隔以外の信号は雑音として無視することや、「0」と「1」の出力タイミングの両方に信号が存在する場合には、振幅値を比較して大きなほうの信号をより確からしいとして選択する等がある。
相関信号発生回路503が出力した相関信号は波形変換回路203に入力され、図18の波形Dに示す変換相関信号に変換される。相関回路206は、受信電力検出部502からの受信信号と変換相関信号とを相関処理し、図18の波形Eに示す受信相関信号を出力する。この信号の振幅の正、負を判定することで「1」、「0」を判別し、受信データとなる。
なお、受信電力検出部502から相関器505に入力する信号は受信電力検出部502に適当な遅延回路を備えることで波形変換回路203からの入力とタイミングが一致するように適宜遅延するように構成してもよい。
以上のように本発明の実施の形態3の受信装置によれば、受信電力検出部を設けることにより、受信信号の電力よりウェーブレット位置情報を得て、これを元に相関信号を発生させて受信信号との相関を取ることによって、ウェーブレット分離が容易で、通信速度の向上が容易に実現できる。
なお、本実施の形態における受信装置に対応する送信装置では、図19の波形Bに示すように、図19の波形Aに示すPPM変調回路出力信号の各ウェーブレット位置変化をウェーブレットの中心周波数の周期Tの半分(T/2)として送信された信号を受信する例を示したが、図19の波形Cに示すように、3T/2としてもよく、このように信号周期Tに対してnT/2(nは奇の整数)とすればよい。
(実施の形態7)
図20は、本発明の実施の形態7における受信装置の構成を示すブロック図である。図21は、同実施の形態における受信装置の波形を示す図である。図22は、同実施の形態における受信装置の他の波形を示す図である。本実施の形態が実施の形態5と異なるのは、波形変換回路203から相関回路206に入力される変換相関信号が、アンテナ205から入力される受信信号より周波数の低い信号を用いる点である。
図20を用いて本実施の形態の受信装置の動作を説明する。相関信号発生回路201から出力された相関信号は、波形変換回路203で波形変換され、相関回路206にてアンテナ205からの受信信号と相関処理をおこない、積分器705で高調波成分を除去して受信データとして出力される。図21を用いて本実施の形態における受信装置の各部の出力波形を説明する。アンテナ205から入力される受信信号は、送信装置にてウェーブレットに変換されたPPM変調信号であり、説明の簡単化のため、図21の波形Aに示すような雑音やマルチパスを無視した信号とする。
相関信号発生回路201が出力する相関信号は、図21の波形Bに示すように、例えばPPM変調信号の0のタイミングで発生される。前述の通り相関信号は波形変換回路203で波形変換されるが、実施の形態5〜実施の形態6と異なり、本実施の形態では図21の波形Cに示すように、受信信号に対し1/2の周波数の信号に変換する。相関回路206の出力信号は図21の波形Dに示すようになり、この信号を積分器705で積分することで、図21の波形Eに示すように「0」と「1」とで異なる電圧値を有する信号が出力され、適当な電圧値を基準として「0」、「1」を判別することでデータを抽出することができる。
更に、図22に、変換相関信号が、受信信号に対し、1/3の周波数の信号とした例を示す。図22を用いて図20における各部の出力波形を説明する。変換相関信号は、図22の波形Cに示すように、波形変換回路203で受信信号に対し1/3の周波数の信号に相関信号から変換される。相関回路206から出力される受信相関信号は、図22の波形Dに示すようになり、この信号を積分器705で積分することで、図22の波形Eに示すように「0」と「1」とで異なる電圧値を有する信号が出力される。変換相関信号の信号周期を受信信号の1/2とした場合と比べ、1/3周期とすることで、一意に0Vを基準として「0」、「1」を判別することが可能となり、基準電圧の決定が容易になる。
なお、以上の説明では波形変換回路203で波形変換する際に、その周波数を受信信号の1/3とした例を示したが、奇数分の1の周波数とすることで、積分器705で出力信号から「0」、「1」判定をする際の基準電圧を一意に0Vとすることができる。
以上のように本発明の実施の形態7における受信装置によれば、受信信号周期より低い
周波数の変換相関信号と相関処理を行なうことで、ウェーブレット分離が容易で、通信速度の向上を容易に実現できる。
(実施の形態8)
図23は、本発明の実施の形態8における受信装置の波形を示す図である。図24は、同実施の形態における受信装置に信号を送信する送信装置(図示せず)のPPM変調回路の構成を示すブロック図である。図25は、同実施の形態における受信装置の波形を示す図である。本実施の形態が実施の形態5と異なるのは、PPM変調時のウェーブレット位置を異なる4箇所とし、1つのウェーブレットでより多くの情報の伝送を行っている点である。
PPM変調回路で加える遅延時間τを波形変換回路で付与するウェーブレットの中心周波数における周期Tに対し、τ=T/2とした場合について説明する。図23を用いて本実施の形態における受信装置の各部の出力波形を説明する。受信信号は図23の波形Aに示すように、送信装置でウェーブレット(本実施の形態では3周期の正弦波)に変換された4値のPPM変調信号であり、相関信号は例えば、図23の波形Bに示すようにPPM変調信号の「00」のタイミングで発生される。相関信号は波形変換回路(図示せず)で波形変換され、例えば図23の波形Cに示すような3周期の正弦波に変換される。
相関回路(図示せず)の出力信号は図23の波形Dに示すようになり、この信号を積分器(図示せず)で積分することで、図23の波形Eに示すように「00」および「10」と、「01」および「11」とで極性の異なる信号を出力し、「00」と「10」および「01」と「11」とでは絶対値の異なる電圧値を有する信号が出力され、適当な電圧値を基準とすることで「00」、「01」、「10」、「11」を判別し受信データを抽出することができる。
図24に示すPPM変調回路において、データ変換されたデータはまず、シリアル−パラレル変換(以下S/P変換)回路902でパラレルデータに変換される。入力データを例えば“0101101100・・”とすると、本実施の形態では4値のPPM変調であるため、“01|01|10|11|00|・・”のように2つずつに分け、最初の情報と、2番目の情報でそれぞれ別々の制御を行なう。最初の情報は遅延器903に制御信号として入力され、2番目の情報は遅延器904の制御信号となる。それぞれの遅延器903、904にはクロック信号が送信信号として入力され、制御信号0が入力された際には遅延時間0、制御信号1が入力された際には任意の遅延時間を遅延させて出力される。なお、本実施の形態では遅延器903の遅延時間は遅延器904の2倍となる。
なお、以上の説明では4つのウェーブレット位置に変調するPPM変調の構成について記載したが、例えば8値、16値等の更に多値の変調を行なう場合にも同様に構成することで実施可能である。
図25を用いて、図24で示すPPM変調回路の遅延器で加える遅延時間τを波形変換回路で付与するウェーブレット信号の中心周波数における周期Tに対しτ=T/4とした場合、即ち4値位相変調の場合について説明する。
図25の波形Aに示すように受信信号は、送信装置でウェーブレット信号に変換され送信された4値のPPM変調信号を受信した受信信号である。相関信号を、図25の波形Bに示すように、例えば受信信号の「00」のタイミングで発生させる。相関信号は波形変換回路(図示せず)で波形変換され、図25の波形Cに示す信号を出力する。相関回路(図示せず)の出力信号は図25の波形Dに示すようになり、この信号を積分器(図示せず)で積分することで、図25の波形Eに示すように「00」および「10」と、「01」
および「11」とで極性の異なる信号を出力し、「00」と「10」および「01」と「11」では絶対値の異なる電圧値を有する信号が出力され、適当な電圧値を基準とすることで「00」、「01」、「10」、「11」を判別することで受信データを抽出することができる。
なお、この際に「00」と「01」の信号を正の電圧であることを基に判別し、「10」と「11」の信号を負の電圧であることを基に判別し、「00」と「01」および「10」と「11」の信号は出力信号の周波数がf×2であるか否かを基に判別するようにしてもよい。
なお、本実施の形態の受信方式であれば、送信装置の位置変調としてT/2およびT/4が混在して存在する場合など、受信装置でその変調が未知である場合においても受信装置は一定の周期で相関信号を発生することで受信信号の復調ができる。
以上のように本発明の実施の形態8における受信装置によれば、パルス分離が容易で、通信速度の向上を実現できる。
以上のように、本発明にかかわるパルス無線装置は、PPMあるいはBi−Phase変調が同時に変調可能な量産性に優れた無線装置を小型かつ安価に提供することをとして有用である。本発明にかかる送信装置、受信装置および通信システムは、送信装置においては、極短ウェーブレットでも所望の波形を容易に生成でき、小型、低消費電力、低価格を可能とし、受信装置においては、ウェーブレット分離が容易で、通信速度の向上を容易に実現できるという効果を有し、ウェーブレット波形のような広帯域信号を用いた送信装置、受信装置および通信システム等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるPPM変調による変調回路の構成を示すブロック図 (a)同実施の形態における遅延部の構成を示すブロック図(b)同実施の形態における遅延部の構成を示すブロック図 同実施の形態におけるウェーブレット発生部の構成を示すブロック図 同実施の形態における変調回路のPPM変調波を示す図 本発明の実施の形態2におけるBi−Phase変調による変調回路の構成を示すブロック図 同実施の形態における変調回路のBi−Phase変調波を示す図 本発明の実施の形態3におけるPPM/Bi−Phase変調による変調回路の構成を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態4における送信装置の構成を示すブロック図(b)同実施の形態における送信装置のウェーブレット位置変調波形と対比する為の従来のウェーブレット位置変調波形を示す図(c)同実施の形態における送信装置のウェーブレット位置変調波形を示す図 本発明の実施の形態5における送信装置と受信装置とを含む通信システムの構成を示すブロック図 同実施の形態における送信装置および受信装置の波形を示す図 (a)同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の構成を示すブロック図(b)同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路を示す回路図 同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の他の構成を示すブロック図 同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の他の構成を示すブロック図 同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の波形を示す図 同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の構成を示すブロック図 (a)同実施の形態における送信装置および受信装置の波形変換回路の波形を示す図(b)同実施の形態における波形変換回路の間欠発信回路出力の周波数特性を示す図(c)同実施の形態における波形変換回路の増幅器利得の周波数特性を示す図(d)同実施の形態における波形変換回路の増幅器出力の周波数特性を示す図 本発明の実施の形態6における受信装置の構成を示すブロック図 同実施の形態における受信装置の波形を示す図 同実施の形態における受信装置に対応する送信装置の波形を示す図 本発明の実施の形態7における受信装置の構成を示すブロック図 同実施の形態における受信装置の波形を示す図 同実施の形態における受信装置の他の波形を示す図 本発明の実施の形態8における受信装置の波形を示す図 同実施の形態における受信装置に信号を送信する送信装置のPPM変調回路の構成を示すブロック図 同実施の形態における受信装置の波形を示す図 従来の変調回路におけるウェーブレット発生部の構成を示すブロック図 従来の送信装置の構成を示すブロック図 従来の送信装置の変調波形を示す図
符号の説明
11 クロック発生部
12 送信信号発生部
13 制御信号発生部
14 遅延部
15 ウェーブレット発生部
21 遅延素子
22 スイッチ部
31 インダクタ
32 トンネルダイオード
33 抵抗素子
71 制御信号幅制御部
82 通信システム
83 送信装置
84 受信装置
103,207 データ変換部
104 PPM変調回路
105 送信出力部
106,204,205 アンテナ
110 短ウェーブレット化回路
111,903,904 遅延器
201,503 相関信号発生回路
202,203 波形変換回路
206 相関回路
302 微分回路
303 逓倍回路
304 コンデンサ
305 トランジスタ逓倍器
402 ミキサ
403 信号源
404,1405 フィルタ
502 受信電力検出部
705 積分器
902 S/P変換回路
1402,1502 間欠発振回路
1403 ウェーブレット波形設定部
1404 波形整形回路
1503 波形設定用増幅器

Claims (19)

  1. 予め決められた既定時間間隔でクロック信号を発生するクロック発生部と、前記既定時間間隔で送信信号を発生する送信信号発生部と、前記クロック信号に基づき、ウェーブレットの幅を決定する制御信号を出力する制御信号発生部と、前記制御信号を前記送信信号に基づいた遅延量だけ遅延させた遅延信号として発生する遅延部と、前記遅延信号の発生タイミングにおいてウェーブレットを発生させるウェーブレット発生部と、を含み、
    前記制御信号発生部は、通信初期の同期を確立する場合にウェーブレットの幅を長くし、同期確立後のデータ伝送を行う場合にウェーブレットの幅を短くするように、前記制御信号を出力する変調回路。
  2. 前記遅延部における遅延量が、ウェーブレット発生部において発生するウェーブレットの中心周波数における周期の半分である請求項1記載の変調回路。
  3. 前記遅延部が、制御信号を遅延する遅延素子と、前記遅延素子による遅延信号と前記制御信号を前記送信信号に応じて切り替える第1のスイッチ回路と、を含む請求項1記載の変調回路。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の変調回路を含み、前記制御信号発生部は、遠距離への通信が必要な場合にウェーブレットの幅を長くし、消費電力の低減が必要な場合にウェーブレットの幅を短くするように、前記制御信号を出力する送信装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の変調回路を含む送信装置。
  6. 請求項記載の変調回路は、ウェーブレットの幅より短い時間のウェーブレットの位置変更を加えるパルス位置変調回路であって、
    前記パルス位置変調回路と、前記パルス位置変調回路からの信号を送信する送信出力部と、を含む送信装置。
  7. 無線通信データをウェーブレットに変換する波形変換回路を、前記パルス位置変調回路に対して、前置または後置する請求項6記載の送信装置。
  8. 前記波形変換回路は、
    入力された信号を微分する微分回路と、入力された信号を逓倍する逓倍回路とを含む構成、若しくは、
    ウェーブレットを生成するウェーブレット生成回路を少なくとも1つ以上と、少なくとも1つ以上の前記ウェーブレット生成回路からの信号を切り替える第2のスイッチ回路とを含み、前記パルス位置変調回路からの信号が入力された場合に前記第2のスイッチ回路から信号を出力する構成、若しくは、
    ウェーブレットを生成するウェーブレット生成回路を少なくとも1つ以上と、少なくとも1つ以上の前記ウェーブレット生成回路からの信号を混合する混合回路とを含み、前記パルス位置変調回路からの信号が入力された場合に前記混合回路から信号を出力する構成、若しくは、
    ウェーブレットを生成し、発振の開始と終了を直接被制御可能なウェーブレット生成回路を含み、前記パルス位置変調回路からの信号が入力された場合に前記ウェーブレット生成回路から信号を出力する構成、
    のいずれかである請求項7記載の送信装置。
  9. 前記波形変換回路は、波形の整形を行なう波形整形回路を含み、
    前記波形変換回路の出力は、前記波形整形回路を通過した波形である請求項7記載の送信装置。
  10. 前記パルス位置変調回路で加える位置変更時間が、前記波形変換回路のウェーブレットの中心周波数の周期の1/2周期の奇数倍とする請求項7記載の送信装置。
  11. 請求項4乃至請求項10のいずれか記載の送信装置と、
    受信信号との相関を取る相関信号を発生する相関信号発生回路と、前記相関信号発生回路が発生した相関信号をウェーブレットに変換して変換相関信号を出力する波形変換回路と、前記受信信号と前記変換相関信号とを乗じて受信相関信号を出力する相関回路と、を含む受信装置と、を含む通信システム
  12. 前記波形変換回路は、
    波形を微分する微分回路と、波形を逓倍する逓倍回路とを含む構成、若しくは、
    ウェーブレットを生成するウェーブレット生成回路を少なくとも1つ以上と、少なくとも1つ以上の前記ウェーブレット生成回路からの信号を切り替える第3のスイッチ回路とを含み、前記相関信号発生回路からの信号が入力された場合に前記第3のスイッチ回路から信号を出力する構成、若しくは、
    ウェーブレットを生成するウェーブレット生成回路を少なくとも1つ以上と、少なくとも1つ以上の前記ウェーブレット生成回路からの信号を混合する混合回路とを含み、前記相関信号発生回路からの信号が入力された場合に前記混合回路から信号を出力する構成、若しくは、
    ウェーブレットを生成し、発振の開始と終了を直接被制御可能なウェーブレット生成回路を含み、前記相関信号発生回路からの信号が入力された場合に前記ウェーブレット生成回路から信号を出力する構成、
    のいずれかである請求項11記載の通信システム
  13. 前記波形変換回路が出力する信号は、前記受信信号の送信元である送信装置においてウェーブレットに変換する回路が出力するウェーブレットの中心周波数の1/n(nは整数)である請求項11記載の通信システム
  14. 前記nが奇数である請求項13記載の通信システム
  15. 前記波形変換回路は、波形の整形を行なう波形整形回路を含み、前記波形変換回路の出力は前記波形整形回路を通過した波形である請求項11記載の通信システム
  16. 前記変換相関信号は、一定のパルス繰り返し周期の信号である請求項11記載の通信システム
  17. 前記受信装置は、前記受信信号を少なくとも2つの信号に分配する分配回路と、前記分配回路で分配した信号の振幅よりウェーブレット位置を検出するウェーブレット位置検出回路と、を含み、前記ウェーブレット位置検出回路で検出したウェーブレット位置に基づき、前記相関信号発生回路は前記相関信号の発生タイミングを決定する請求項11記載の通信システム
  18. 前記受信装置は、前記相関信号を任意の時間積分する積分器を含み、前記積分器が積分した相関信号の電力値により受信データの判定を行なう請求項11記載の通信システム
  19. 前記積分器に入力される相関信号は、任意の周波数帯域を抽出するフィルタ回路を通過した信号である請求項18記載の通信システム
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