JP4626188B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、単板式のカラーCCD固体撮像装置やカラーCMOS固体撮像装置に関し、特には基板上に光電変換部となる光導電膜を積層してなる光導電膜積層型の固体撮像装置に関する。
単板式のカラー固体撮像装置としては、受光部が形成された各画素部にR(赤)、G(緑)、B(青)等のカラーフィルターを割り当てて配置した構成が一般的である(特許文献1参照)。しかしながら、このような構成の固体撮像装置では、各色のカラーフィルターが配置された複数の画素を1組としてカラー信号を得ているため、空間的な分解能の向上が制限されていた。そこで、近年、各色に対応する光電変換部を積層形成することで、単一画素でカラー信号を得ることができる固体撮像装置の構成が提案されている。
図6は、光電変換部となる光導電膜を基板上に積層してなる光導電膜積層型の固体撮像装置における受光部の構成を示す断面図である。
図6に示すように、光導電膜積層型の固体撮像装置の各受光部は、半導体基板101上に、R,G,Bに対応するそれぞれの光導電膜103R,103G,103Bを積層し、これらの光導電膜103R,103G,103B上に透明電極105をそれぞれ積層した構成となっている。
上記構成において、最上層には、青色(B)用の光導電膜103Bが、青色の波長領域の光Hbを十分に吸収できる程度の膜厚で設けられている。また、中間層には、緑色(G)用の光導電膜103Gが、緑色の波長領域の光Hgを十分に吸収できる程度の膜厚で設けられている。そして最下層には、赤色(R)用の光導電膜103Rが、赤色の波長領域の光Hrを十分に吸収できる程度の膜厚で設けられている。
上記の光導電膜103R,103G,103Bの上下に配置された透明電極105および半導体基板101に電圧を印加することで、各光導電膜103R,103G,103Bで吸収されて光電変換された電荷が順次読み出され、1画素でカラー信号が得られる構成となっている(以下、下記非特許文献1参照)。
特開2003−31785号公報 Dietmar Knipp etal "Stacked Amorphous Silicon Color Sensor",IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES,VOL.49,No.1,JANUARY2002,p.170−176.
ところが、上述した光導電膜積層型の固体撮像装置においては、各波長領域の光を各光導電膜に完全に吸収させることが困難である。このため、図6に示すように、最上層の光導電膜で吸収しきれない青色の波長領域の光Hbが、中間層や最下層の光導電膜103G,103Rに漏れ込み、また中間層の光導電膜103Gで吸収しきれない緑色の波長領域の光Hgが、最下層の光導電膜103Rに漏れ込むことを完全に防止することはできない。
そして、このような光の漏れ込みが、色分解能を低下させ、結果として色再現性を低下させる要因となっている。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、色分解能を向上させることにより、色再現性の良好な光導電膜積層型の単板式カラー固体撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、各画素に対応する基板上に、光の入射側から順に、電極により青色の波長領域の光を受光する第1の光導電膜を挟み込んだ積層膜と、電極により緑色の波長領域の光を受光する第2の光導電膜を挟み込んだ積層膜と、電極により赤色の波長領域の光を受光する第3の光導電膜を挟み込んだ積層膜と、を積み重ね、最下層の電極以外の前記電極を透明電極とした受光部を有する固体撮像装置であって、前記電極により青色の波長領域の光を受光する第1の光導電膜を挟み込んだ積層膜と、前記電極により緑色の波長領域の光を受光する第2の光導電膜を挟み込んだ積層膜との間に配置されたイエローの色フィルタと、前記電極により緑色の波長領域の光を受光する第2の光導電膜を挟み込んだ積層膜と、前記電極により赤色の波長領域の光を受光する第3の光導電膜を挟み込んだ積層膜との間に配置された赤色の色フィルタと、前記各光導電膜の光出射側に配置された各電極に接続され、各光導電膜で発生した電荷を蓄積する3個のキャパシタと、それぞれ対応するキャパシタに接続された第1端子を有し、制御端子に転送信号が印加される第1〜第3のトランジスタと、を有し、前記第1〜第3のトランジスタの第2の端子が共通に接続されてフローティングディフュージョンを形成し、前記フローティングディフュージョンが増幅回路に接続され、前記フローティングディュージョンがリセットトランジスタに接続されているものである。
上記の本発明の半導体装置では、複数の光導電膜を積層してなる受光部に入射した光は、短い波長領域の光から順に上層の光導電膜に色分離された状態で吸収され、光電変換される。
そして特に本発明の固体撮像装置においては、光導電膜間に、所定の波長領域の光を吸収し、これよりも長波長側の光を透過させる色フィルタが配置されているため、上層の光導電膜で吸収されなかった光のうちの所定の波長領域の光が色フィルタで吸収され、下層の光導電膜への入射が遮られる。
このため、各光導電膜で吸収される光の波長領域と、その下層の色フィルタで吸収される波長領域とを一致させることで、上層の光導電膜で吸収しきれなかった目的の波長領域の光が、色フィルタで吸収される。そして、目的の波長領域よりも長波長領域の光のみが、選択的に色フィルタを透過して下層の光導電膜に入射する。
以上説明したように本発明の固体撮像装置によれば、光導電膜積層型の単板式カラー固体撮像装置における光導電膜間に、所定の波長領域の光を吸収しこれよりも長波長側の光を透過させる色フィルタを設けたことにより、上層の光導電膜で吸収されなかった光のうちの特定の波長領域の光のみを色フィルタで吸収させることができる。これにより、下層の光導電膜への特定の波長領域の光の漏れ込みを防止して色分解能の向上を図り、結果として色再現性の向上を図ることが可能になる。
以下に、本発明の固体撮像装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した固体撮像装置の一例を示す1画素分の要部構成図である。図1に示す固体撮像装置は、例えば単結晶シリコンからなる基板1に複数の画素がマトリクス状に配列形成されたものであり、各画素部上に受光部3が設けられている。
各受光部3は、基板1側から順に積層された、赤色用の光導電膜5r,緑色用の光導電膜5g、および青色用の光導電膜5bを備えている。そして、これらの光導電膜5r,5g,5bの上下には透明電極7が設けられており、これらの透明電極7間に各光導電膜5r,5g,5bが狭持された状態となっている。ただし、最下層の光導電膜5rの下には、透明電極ではなく非透明電極11が配置されている。これは、基板1への光の漏れ込みを防止するためである。
光導電膜5bと光導電膜5gの間、および光導電膜5gと光導電膜5rの間に配置された2つの透明電極7間には、特定波長領域の光を吸収し、当該特定波長領域よりも長波長側の光を透過する色フィルタ8,9が配置されている。
次に、以上の受光部3を構成する各層の詳細を説明する。
光導電膜5r,5g,5bは、ここでの図示は省略したが、光電変換膜を、当該光電変換膜に対する電子注入阻止層と正孔注入阻止層との間に挟み込んでなる積層膜からなる。光導電膜は、光を受けて光電効果により電子を発生する。このような積層構造の光導電膜5r,5g,5bは、一例として、i型のアモルファスシリコンからなる光電変換膜を、i型のアモルファス炭化シリコンからなる電子注入阻止層と、p型のアモルファス炭化シリコンからなる正孔注入阻止層とで狭持してなる。
最上部に配置される光導電膜5bは、最上部の透明電極7側から入射した光Hのうち、青色の波長領域およびこれよりも短波長側の光Hbを吸収し、青色の波長領域よりも長波長領域の光を透過する膜厚tbで形成されている。
中間部に配置された光導電膜5gは、最上部の透明電極7側から入射して当該光導電膜5gに達した光Hのうち、緑色の波長領域の光Hgを吸収し、これよりも長波長領域の光を透過する膜厚tgで形成されている。
最下部に配置された光導電膜5rは、最上部の透明電極7側から入射して当該光導電膜5rに達した光、すなわち緑色の波長領域よりも長波長領域である赤色の波長領域の光Hrを吸収する膜厚trで形成されている。
尚、以上の膜厚tb,tg,trは、各光導電膜5r,5g,5bの材質によって変化する光学膜厚である。
上記の光導電膜5r,5g,5bを狭持する状態で配置される各透明電極7は、例えばITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)、TO(Tin Oxide:酸化スズ),PET(ポリエチレン酸化スズ)、IZO(Indium Zinc Oxide )、IXO(インジウムと亜鉛と酸素の化合物)等からなる。
光導電膜5b,5g間の2つの透明電極7に狭持された色フィルタ8、および光導電膜5g,5r間の2つの透明電極7に狭持された色フィルタ9は、所定の波長領域の光を反射させてこれよりも長波長側の光を透過させる。このような色フィルタ8,9として、例えば、レジスト中に所望の染料を混ぜたいわゆるカラーレジストを採用する。
上方に配置される色フィルタ8は、最上層に配置された透明電極7側から光導電膜5bに入射された光Hのうち、光導電膜5bで吸収されるべき青色の波長領域の光Hbを吸収し、これよりも長波長領域の光Hを透過させる構成となっている。すなわち、色フィルタ8は、青色の波長領域(490nm〜550nm程度)の光Hbの透過率が低くこの波長領域の光Hbを吸収し、これよりも長波長領域の光の透過率Tが高いイエローフィルタにより構成される。
下方に配置される色フィルタ9は、最上層に配置された透明電極7側から入射されて光導電膜5gに達した光Hのうち、当該光導電膜5gで吸収されるべき緑色の波長領域の光Hgおよび青色の波長領域の光Hbを吸収し、それ以外の光を透過させる構成となっている。すなわち、色フィルタ9は、青色の波長領域の光Hbおよび緑色の波長領域(波長490nm〜580nm)の光Hgの透過率が低くこの波長領域の光を吸収し、これ以外の赤色の波長領域の光Hrの透過率が高い赤色フィルタにより構成される。
基板1の直上、すなわち受光部3の最下層に配置された非透明電極11は、最上層の透明電極7側から入射されて当該非透明電極11に達した光を吸収あるいは反射して、基板1を遮光する材料からなる。
図1に示したように、以上のように構成された受光部3には、各光導電膜5r,5g,5bに対応させたキャパシタ13が接続されている。各キャパシタ13は、光導電膜5r,5g,5bを挟む2つの電極7,11のうちの一方の電極(図面においては下方の電極7,11)に接続されている。これらのキャパシタ13の上部電極は、基板1の表面側に形成されたpウェル拡散層14の表面層にパターン形成された各N+ 拡散層15に接続されている。
光導電膜5r,5g,5bを挟む他方の透明電極7(図面においては上方の透明電極7)は、共通の電源Vpに接続された構成となっており、光導電膜5r,5g,5bを挟んだ上下の透明電極7間を流れる光電流が、各受光信号としてキャパシタ13に取り出されて蓄積される構成となっている。
上記構成の固体撮像装置では、複数の光導電膜5r,5g,5bを積層してなる受光部3に、最上層の透明電極7側から光Hが入射すると、短波長領域の光から順に光導電膜5r、5g、5bに吸収されて光電変換されることになる。この場合、最上層の光導電膜5bは、青色の波長領域の光Hbを吸収する膜厚tbで形成されているため、最上層の透明電極7側から入射した光Hのうち、青色の波長領域の光Hbは最上層の光導電膜5bで吸収される。しかも、この光導電膜5bの下部には、青色の波長領域の光Hbを吸収する色フィルタ8が配置されているため、光導電膜5bで吸収しきれなかった青色の波長領域の光Hbは、この色フィルタ8で吸収されて下方の光導電膜5g,5rへの入射が阻止される。
このため、光導電膜5bで吸収しきれなかった青色の波長領域の光Hbは、下層の光導電膜5g,5rに漏れ込むことはないため、青色の波長領域の光Hbを確実に色分離することができる。
そして、光導電膜5bの下層の光導電膜5gには、青色の波長領域の光Hbを除いた光のみが入射する。この光導電膜5gは、緑色の波長領域の光Hgを吸収する膜厚tgで形成されているため、入射した光のうち、緑色の波長領域の光Hgが光導電膜5gで吸収される。しかも、この光導電膜5gの下部には、青色の波長領域の光Hbおよび緑色の波長領域の光Hgを吸収する色フィルタ9が配置されているため、光導電膜5gで吸収しきれなかった緑色の波長領域の光Hgは、この色フィルタ9で吸収されて下方の光導電膜5rへの入射が阻止される。
このため、色フィルタ9が設けられていない場合と比較して、光導電膜5gで吸収しきれなかった緑色の波長領域の光Hgは、下層の光導電膜5rに漏れ込むことはないため、青色の波長領域の光Hbが分離された光から、さらに緑色の光Hgを確実に色分離することができる。
そしてこれにより、最下層の光導電膜5rには、青色および緑色の波長領域の光Hb,Hgを確実に分離した光、すなわち赤色の波長領域の光Hrおよびこれよりも長波長領域の光のみが入射する。そして、最下層の光導電膜5rは、赤色の波長領域の光Hrを吸収する膜厚で形成されており、赤色の波長領域の光Hrが光導電膜5rで吸収される。光導電膜5rの下部には非透明電極11が設けられているため、光導電膜5gで吸収しきれなかった赤色の波長領域の光Hrが、基板1へ漏れ込むことによる誤差動はない。
そして、上述したように各光導電膜5r,5g,5b間での所定の波長領域の光の漏れ込みを阻止できるため、図2(a)の分光特性図に示すように、各光導電膜(Blue,Green,Red)から取り出される光電流の波長ピークの半値幅が狭くなり、各光導電膜における色分離特性が良好となる。このため、これらの各光電流を各色の受光信号とすることで、色再現性の良好な撮像が可能になる。
これに対して、色フィルタ8,9が設けられていない、図6に示した受光部を有する従来構成の固体撮像装置では、上層の光導電膜で吸収されるべき波長領域の光が下層の光導電膜に漏れ込むため、図2(b)の分光特性図に示すように、光導電膜(Blue,Green,Red)から取り出される光電流の波長ピークがなだらかであり、各光導電膜における色分離特性が悪い。
また、各光導電膜5r,5g,5bが、それぞれに独立した透明電極あるいは非透明電極11で狭持されているため、各光導電膜5r,5g,5bから同時に各キャパシタ13に電荷を読み出すような駆動を行うことも可能である。
以下、図1を用いて説明した固体撮像装置における色分離特性の向上と感度の向上について、簡単なモデルを用いて説明する。
ここで、受光部3を構成する光導電膜5b,5g,5rが、全て同じ物質(光吸収係数α)でできていたとする。また、光導電膜5bは最上層表面(距離0)からD1の位置まで存在し、光導電膜5gはD1からD2の位置まで存在し、光導電膜5rはD2からD3の位置まで存在するとする。透明電極7では光吸収や反射はないものと近似する。そして、受光部3に入射した光Hの強度をIoとする。この場合において、受光部3の表面からxの距離(深さ)においての光Hによる電荷eの発生割合generation:g(x)は下記式(1)で示される。尚、下記式(1)において、hはプランク定数、cは光速である。
〔数1〕
g(x)=Ioλ/hc・α・exp(−αx) …(1)
また、表面(距離0)から位置D1までの青色の光導電膜5bを流れる電流J1は、下記式(2)で示される。下記式(2)において、INTは区間0からD1までの積分である。
〔数2〕
J1=−q・[INTg(x)]
=−qIoλ/hc・(1−exp(−αD1))…(2)
緑色の光導電膜5gから得られる信号電流J2は、下記式(3)で示される。
〔数3〕
J2=K・(−q)・[INTg(x)] …(3)
上記式(3)において、INTは区画D1からD2までの積分である。KはK=0(λ<λBG)、K=1(λ>λBG)とする。λBGは、図2(a)に示すように青色光と緑色光の境界の波長であり、波長λBGを境に、短波長側を100%吸収し、長波長側を100%透過する色フィルタ(イエローフィルタ)8があると近似している。
上記式(3)からわかるように、第2層である緑色の光導電膜5gでの光電変換は、図6に示す従来構造では、青色光成分の混入が有り得るのに対し、本実施形態の構造では青色成分はカットされる。
赤色の光導電膜5rから得られる信号電流J3は、下記式(4)で示される。
〔数4〕
J3=K・(−q)・[INTg(x)] …(4)
上記式(4)において、INTは区画D2からD3までの積分である。KはK=0(λ<λGR)、K=1(λ>λGR)とする。λGRは、図2(a)に示すように緑色光と赤色光の境界の波長であり、波長λGRを境に、短波長側を100%吸収し、長波長側を100%透過する色フィルタ(赤色フィルタ)9があると近似している。
上記式(4)からわかるように、第3層である赤色の光導電膜5rでの光電変換において、図6に示す従来構造では、青色や緑色の光成分の混入が有り得るのに対し、本実施形態の構造では、青色や緑色の波長領域の光がカットされ、赤色およびこれより長波長側のの波長領域の光のみが光導電膜5rでの光電変換に寄与する。
上記の受光部の構成は、MOS型のCMOSセンサの固体撮像装置にも、CCD型の固体撮像装置にも適用可能である。
(CMOSセンサへの適用例)
図3は、従来のCMOSセンサの構成を示す図であり、図4は、本発明を適用したCMOSセンサの構成を示す図である。
図3に示すように、従来のCMOSセンサでは、単位画素は、光電変換素子としてフォトダイオードPDを有し、1個のフォトダイオードPDに対して、転送トランジスタTr1、リセットトランジスタTr2、増幅トランジスタTr3を能動素子として有する構成となっている。
上記のCMOSセンサでは、フォトダイオードPDと、フローティングディフュージョンFDとの間に、転送トランジスタTr1が接続されている。リセットトランジスタTr2は電源VddとフローティングディフュージョンFDとの間に接続されている。フローティングディフュージョンFDには、増幅トランジスタTr3のゲートが接続されており、増幅トランジスタTr3は、電流源Vddとソースフォロアを構成している。
上記のCMOSセンサの読み出し動作は、例えば、転送トランジスタTr1のゲートに転送信号TG1が与えられることにより、フォトダイオードで光電変換された電荷がフローティングディフュージョンFDに転送される。
そして、増幅トランジスタTr3により、フローティングディフュージョンFDの電位が増幅されて、その電位に応じた電圧が出力信号Voutとして取り出される。
読み出し後、リセットトランジスタTr2のゲートに、リセット信号RSTが与えられることにより、フローティングディフュージョンFDの電位が電源Vddの電位にリセットされる。
上記の動作は、転送トランジスタTr1、リセットトランジスタTr2の各ゲートが接続される配線が行単位で接続されていることから、1行分の各画素について同時に行われる。
本発明は、上記のCMOSセンサで採用される回路構成を適用することができる。
図4に示すように、本実施形態では、図中ダイオードの記号で示す3つの光電変換素子を1画素に備える。図中ダイオードの記号で示す光電変換素子は、それぞれ図1に示す光導電膜5bとキャパシタ13、光導電膜5gとキャパシタ13、光導電膜5rとキャパシタ13である。
光導電膜5b,5g,5rに接続されたキャパシタ13と、フローティングディフュージョンFDとの間に、それぞれ転送トランジスタTr11,Tr12,Tr13が接続されている。
リセットトランジスタTr2は電源VddとフローティングディフュージョンFDとの間に接続されている。フローティングディフュージョンFDには、増幅トランジスタTr3のゲートが接続されており、増幅トランジスタTr3は、電流源Vddとソースフォロアを構成している。
上記構成のCMOSセンサでは、各光導電膜5b,5g,5rで生成されキャパシタ13で蓄積された電荷は、フローティングディフュージョンFDへと順に転送され、出力信号Voutとして読み出され、リセットされるという動作を繰り返す。
例えば、転送トランジスタTr11のゲートに転送信号TG1が与えられることにより、光導電膜5bで光電変換され、キャパシタ13に蓄積された電荷がフローティングディフュージョンFDに転送される。
そして、増幅トランジスタTr3により、フローティングディフュージョンFDの電位が増幅されて、その電位に応じた電圧が出力信号Voutとして取り出される。
読み出し後、転送トランジスタTr11とリセットトランジスタTr2のゲートに、それぞれ転送信号TG1とリセット信号RSTが同時に与えられることにより、フローティングディフュージョンFDの電位と、キャパシタの電位が電源Vddの電位にリセットされる。
上記の動作を繰り返すことにより、光導電膜5gで生成されキャパシタ13で蓄積された電荷が読み出され、光導電膜5rで生成されキャパシタ13で蓄積された電荷が読み出される。なお、読み出す順序には特に限定はない。
上記の動作は、転送トランジスタTr11,Tr12,Tr13、リセットトランジスタTr2の各ゲートが接続される配線が行単位で接続されていることから、1行分の各画素について同時に行われる。
以上のようにして、本発明はCMOSセンサに適用することができる。
CMOSセンサに適用する場合には、基板にトランジスタを形成し、基板上にトランジスタに接続される配線層を形成し、配線層上に光導電膜を積層した受光部を配置すればよい。本実施形態では、受光部を配線層の上層に配置することができることから、基板内に受光部を形成するCMOSセンサと異なり、受光部を配慮した配線の必要がなくなるため、配線の自由度が高くなる。また、受光部の面積が、配線の存在により大きく制限を受けることもない。
(CCDセンサへの適用例)
図5は、本発明をCCDセンサへ適用した場合における、CCDセンサの概略構成図である。
図5に示すように、上記した本実施形態に係る受光部3には、各光導電膜5r,5g,5bに対応させたキャパシタ13が接続されている。これらのキャパシタ13は、例えば図示したように基板1の表面側に形成されたpウェル拡散層14の表面層にパターン形成された各N+ 拡散層15からなる。そして、各N+ 拡散層15に、光導電膜5r,5g,5bの上部または下部に設けられた一方の電極7,11(図面においては下方の透明電極7と非透明電極11)から引き出された取り出し電極17が接続されている。
一方、光導電膜5r,5g,5bの上部または下部に接して設けられた他方の透明電極7(図面においては上方の透明電極7)は、共通の電源Vpに接続された構成となっており、光導電膜5r,5g,5bを挟んだ上下の電極7,11間を流れる光電流が、各受光信号としてキャパシタ13に取り出されて蓄積される構成となっている。
また、基板1の表面層には、N+ 拡散層15との間に、読み出しゲート19となる間隔dを設けて電荷転送領域(図示省略)となる拡散層が配置されている。そして、基板1にの電荷転送領域上にはここでの図示を省略した絶縁膜を介して読み出しゲート19に接続された転送電極21が配置されて固体撮像装置が構成されている。
以上のようにして、光導電膜を積層させたCCD型の単板式カラー固体撮像装置が構成される。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。例えば、本実施形態では、3層の光導電膜を積層させて受光部3を構成する例について説明したが、光導電膜を2層あるいは4層以上積層させて受光部3を構成してもよい。また、CCDセンサに本発明を適用する場合の転送方式や、CMOSセンサに本発明を適用する場合における回路構成には特に限定はない。
例えば、本実施形態では、赤色用の光導電膜5rの下層に非透明電極11を設けた構成を説明した。非透明電極11は、下層のシリコン基板1へ光が入射することを防止する目的で設けられている。従って、例えば、光導電膜5rをも透明電極7で挟持するようにして、その下層に遮光膜を配置する構成であってもよい。
光導電膜5rの下層に透明電極を配置する場合に、透明電極と遮光膜との間に、赤色の波長領域の光Hrを吸収する吸収膜を配置しても良い。これにより、基板1への光の漏れ込みがさらに防止される。
また、光導電膜5rの下層に透明電極を配置する場合に、透明電極と遮光膜との間に、赤色の波長領域の光Hrを反射する反射膜を配置しても良い。これにより、光導電膜5rで吸収されなかった赤色の波長領域の光Hrを反射膜で反射させて、再び光導電膜5rで吸収させることもでき、感度特性を得易くなる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明を適用した固体撮像装置の一例を示す1画素分の要部構成図である。 固体撮像装置の分光特性を示す波長−光電流の関係を示す図である。 従来のCMOSセンサの構成を示す図である。 本発明を適用したCMOSセンサの構成を示す図である。 本発明を適用したCCDセンサの構成を示す図である。 従来の光導電膜積層型の単板式カラー固体撮像装置における受光部の断面図である。
符号の説明
1…基板、3…受光部、5r,5g,5b…光導電膜、7…透明電極、8…イエローフィルタ、9…赤色フィルタ、11…非透明電極、13…キャパシタ、H…光、Hr…赤色の波長領域の光、Hg…緑色の波長領域の光、Hb…青色の波長領域の光、tr…膜厚(光導電膜5r)、tg…膜厚(光導電膜5g)、tb……膜厚(光導電膜5b)

Claims (2)

  1. 各画素に対応する基板上に、光の入射側から順に、電極により青色の波長領域の光を受光する第1の光導電膜を挟み込んだ積層膜と、電極により緑色の波長領域の光を受光する第2の光導電膜を挟み込んだ積層膜と、電極により赤色の波長領域の光を受光する第3の光導電膜を挟み込んだ積層膜と、を積み重ね、最下層の電極以外の前記電極を透明電極とした受光部を有する固体撮像装置であって、
    前記電極により青色の波長領域の光を受光する第1の光導電膜を挟み込んだ積層膜と、前記電極により緑色の波長領域の光を受光する第2の光導電膜を挟み込んだ積層膜との間に配置されたイエローの色フィルタと、
    前記電極により緑色の波長領域の光を受光する第2の光導電膜を挟み込んだ積層膜と、前記電極により赤色の波長領域の光を受光する第3の光導電膜を挟み込んだ積層膜との間に配置された赤色の色フィルタと、
    前記各光導電膜の光出射側に配置された各電極に接続され、各光導電膜で発生した電荷を蓄積する3個のキャパシタと、
    それぞれ対応するキャパシタに接続された第1端子を有し、制御端子に転送信号が印加される第1〜第3のトランジスタと、を有し、
    前記第1〜第3のトランジスタの第2の端子が共通に接続されてフローティングディフュージョンを形成し、
    前記フローティングディフュージョンが増幅回路に接続され、
    前記フローティングディュージョンがリセットトランジスタに接続されている
    固体撮像装置。
  2. 前記基板に、各画素の前記受光部の電荷を転送する転送部が形成された
    請求項1記載の固体撮像装置。
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