JP4624893B2 - インクジェットプリンタと該プリンタ用の温水生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクタンクからインクジェットヘッドにインク液を供給するフレキシブルチューブ等からなるインク経路を持つインクジェットプリンタと、該プリンタに使用される温水生成装置に関する。
屋外広告、ポスター等の大画面をプリントするインクジェットプリンタは、図9に示したように、その大画面プリント用の樹脂シート等のメディア(記録媒体)10の幅に合わせて、そのメディア10を搭載するプラテン20の横幅(Y方向の幅)も、1メートルないし数メートルと長い。従って、そのプラテン20上に搭載されたメディア10上方を、Y方向(幅方向に当たる横方向)に走行させるインクジェットヘッド30も、1メートルないし数メートルの長い距離を左右に往復移動させることになる。また、大画面プリント用のインクジェットプリンタにおいては、大量のインク液をインクジェットヘッド30に供給し続ける必要がある。そのため、このような大型のインクジェットプリンタにおいては、プリンタ本体脇部に、大量のインク液40を溜めたインクタンク50を設けている。そして、そのタンク50内のインク液を、長いインク経路60を通して、インクジェットヘッド30に供給する構造をしている。インク経路60は、可撓性のある柔軟なフレキシブルチューブ等を用いて形成されていて、そのインク経路60が、インクジェットプリンタのY方向の円滑な走行を妨害するのが防止されている。
このような大型のインクジェットプリンタにおいては、そのインクタンク50内のインク液40をインクジェットヘッド30に供給するインク経路60後端に、インク経路60を通過したインク液を一時的に溜めるインク室(図示せず)を持つダンパー70が備えられている。そして、そのダンパー70が、インク経路60内を通過したインク液40に発生した動圧の変化を吸収する構造をしている。そして、その動圧変化が除去されたインク液40がインクジェットヘッド30に安定供給し続けられる構造をしている。ダンパー70は、インクジェットヘッド30に付設されていて、インクジェットヘッド30と一体にY方向に往復移動する構造をしている。
このように、インク経路60内を通過するインク液40に動圧の変化が生ずる理由は、大型のインクジェットプリンタにおいては、上記のように、インクジェットヘッド30を1メートルないし数メートルもの長い距離をY方向に繰り返し高速で往復移動させるからである。そして、その際には、そのY方向に長い距離を高速で往復移動させるインクジェットヘッド30とインクタンク50内とを繋いでいるフレキシブルチューブ等からなるインク経路60内を移送されるインク液40にY方向の正逆の大きな慣性力が繰り返し働くからである。そして、そのインク経路60内を通過するインク液40の動圧が、大小に大きく変化するからである。そのため、その動圧が大小に大きく変化するインク経路60内を通過したインク液40をインクジェットヘッド30にそのまま供給し続けると、そのインク液40の動圧の変化に妨害されて、そのインク液40をインクジェットヘッド30に一定量づつ安定供給し続けることができないからである。その結果、そのインクジェットヘッド30のインク吐出口(図示せず)からインク液滴を、一定量づつ安定させて円滑に噴射させることができないからである。
ところで、上記のような、大型のインクジェットプリンタのインク液には、近時、溶剤インクや紫外線硬化型のいわゆるUVインクが多く用いられるようになっている。その理由は、溶剤インクは、皮革類、金属板、布等の様々の種類のメディアに、画像を、アンダーコート層等の下地層を形成することなく、そのままダイレクトに鮮明に定着プリントできるからである。また、UVインクは、耐水性、耐候性に優れていて、屋外広告やポスター用のメディアに画像をプリントするのに、最適だからである。
特開2004−358769号公報
しかしながら、上記の溶剤インクやUVインクは、常温では、その粘度が高く、それらの溶剤インクやUVインクを、常温状態のまま、インクジェットヘッドに並ぶ細径のインク吐出口から噴射させると、その粘度の高いインク液が、その細径のインク吐出口に詰まる等して、そのインク吐出口からインク液滴を一定量づつ安定させて確実かつ円滑に噴射させることができない。その結果、そのヘッドに並ぶインク吐出口から噴射させるインク液滴の量が不足気味となって、そのインク液滴によりメディアに形成されるインクのドット径が、所望値よりも小さくなってしまう。そして、そのメディアにプリントされる画像の品質が低下してしまう。
そこで、本発明者らは、鋭意研究の結果、このような常温状態では粘度の高い溶剤インクやUVインク等のインク使用のプリンタの難点を解消するためには、そのインクタンクからインクジェットヘッドにインク液を供給するインク経路後端に備えられたダンパーのインク室に一時的に溜められたインク液を加熱手段により加熱すれば良いことに、想到した。即ち、そのようにすれば、そのダンパーのインク室内に一時的に溜められたインク液を加熱して、その粘度を低下させた後、その粘度の低下したインク液を、インクジェットヘッドに供給できることに、想到した。そして、その加熱されて粘度の低下したインク液滴を、ヘッドに並ぶ細径のインク吐出口から一定量づつ安定させて確実かつ円滑に噴射させることができることに、想到した。
そして、そのようなアイデアを取り入れた、常温状態では粘度の高い溶剤インクやUVインク等のインク使用のインクジェットプリンタを開発した。
即ち、本発明は、常温状態等の低温状態では粘度の高い溶剤インクやUVインク等のインク液滴を、インクジェットヘッドに並ぶ細径のインク吐出口から一定量づつ安定させて確実かつ円滑に噴射させることのできる、低温状態では粘度の高いインク使用のインクジェットプリンタ(以下、プリンタという)を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明のプリンタは、インクタンクからインクジェットヘッドにインク液を供給するインク経路後端に、該インク経路を通過したインク液をインク室に一時的に溜めて、そのインク室に一時的に溜められたインク液により前記インク経路内を通過したインク液に発生した動圧変化を吸収するダンパーが備えられたプリンタにおいて、
前記インク室に一時的に溜められたインク液を加熱して、そのインク液の粘度を低下させる加熱手段が備えられ、当該加熱手段が、前記インク室に一時的に溜められたインク液を、そのインク室と隔壁を介して当該インク室の一方側のみに付設される温水室を循環させる温水により加熱するものであることを特徴としている
このような構成のプリンタにおいては、そのインク経路を通過してインク室に一時的に溜められた溶剤インクやUVインク等のインク液を加熱して、温水室内を循環させる熱容量の大きい温水により、その温水室と隔壁を介して隣合うインク室内に一時的に溜められたインク液を、一定温度に安定して加熱し続けることができる。そして、その一定温度に安定させて加熱されて粘度の低下したインク室内のインク液を、インクジェットヘッドに供給できる。
本発明のプリンタにおいては、前記加熱手段が、前記インク室に一時的に溜められたインク液に加えて、前記インク室周囲に配設された前記インク経路から流入するインク液の流通路内を通過するインク液を、その流通路とダンパー機構部及び隔壁を介して隣合わせて設けられた温水室内を循環させる温水により加熱するものであっても良い。
そうした場合には、温水室と隔壁を介して隣合うインク室内に一時的に溜められたインク液に加えて、インク室周囲に配設されたインク経路から流入するインク液の流通路内を通過するインク液をも、それらのインク室や流通路とダンパー機構部や隔壁を介して隣合う温水内を循環する熱容量の大きい温水により一定温度に安定して加熱できる。そして、それらのインク液の流通路内とインク室内を順に通過して一定温度に安定して確実に加熱されて粘度の低下したインク液を、インクジェットヘッドに供給できる。
本発明のプリンタにおいては、前記加熱手段が、前記インク室内に一時的に溜められたインク液に加えて、前記温水室内に配設された前記インク経路から流入するインク液の循環路内を通過するインク液を、その循環路の側壁を介して接する温水室内を循環させる温水により加熱するものであることが好ましい。
そうした場合には、温水室と隔壁を介して隣合うインク室内に一時的に溜められたインク液に加えて、温水室内に配設されたインク液の循環路内を通過するインク液をも、それらのインク室やインク液の循環路と隔壁や側壁を介して隣合ったり接したりした温水内を循環する熱容量の大きい温水により一定温度に安定して加熱できる。そして、それらのインク液の循環路内とインク室内を順に通過して一定温度に安定して確実に加熱されて粘度の低下したインク液を、インクジェットヘッドに供給できる。
本発明のプリンタにおいて、前記温水室内を循環させる温水を生成する温水生成装置は、温水生成用の水を溜める水槽と、その水槽は、一定間隔づつ開けて重力方向である垂直方向に起立させて、並べて配置された複数枚の仕切り板を有し、該複数の仕切り板は、その隣り合う一方の仕切り板の下端が前記水槽の内底面よりも前記垂直方向の上方に位置し、その一方の仕切り板に隣り合う他方の仕切り板の上端が、水槽の上端開口縁よりも垂直方向の下方に位置するように、水槽の水槽内に交互に上下にずらして配置されることにより、温水生成用の水が、垂直方向の上下に移動しながら垂直方向に直交する水平方向に対し前記水槽内の一方の側から他方の側へ通過するようにする。それとともに、垂直方向の上下に移動しながら垂直方向に直交する水平方向に対し水槽の一方の側から他方の側へ通過する温水生成用の水を、垂直方向の上下両側から挟むようにして加熱する板状ヒータを有していることが好ましい。
そのような構成の温水生成装置においては、水槽内の温水生成用の水を、水槽内に並べて配設された複数枚の仕切り板により、水槽内の一方の側から他方の側へと通過させることができる。そして、その水槽内の一方の側から他方の側へと通過させる温水を生成する水を、その両側から挟むようにして配置された板状ヒータにより、満遍なくかつ効率良く一定温度に安定して加熱することができる。
この温水生成装置においては、前記水槽の周壁が、断熱材で覆われた構造とすることが好ましい。
そうした場合には、その板状ヒータにより一定温度に加熱された水槽内の水が、水槽の周壁を通して外気中に無駄に放散されるのを防ぐことができる。そして、その水槽内の温水生成用の水の温度が、一定温度に安定して保たれずに、低下するのを、防ぐことができる。
以上説明したように、本発明のプリンタによれば、そのダンパーのインク室内に一時的に溜められたインク液やインク液の流通路内やインク液の循環路内を通過するインク液を、温水室内を循環する熱容量の大きい温水により、一定温度に安定させて確実に加熱できる。そして、その一定温度に安定して加熱されて粘度の低下したインク液を、インクジェットヘッドに供給できる。そして、その一定温度に加熱されて粘度の低下したインク液滴を、インクジェットヘッドに並ぶ細径のインク吐出口から一定量づつ安定させて確実かつ円滑に噴射させることが、可能となる。
本発明のプリンタ用の温水生成装置によれば、その水槽内を循環させる温水生成用の水を、板状ヒータにより、一定温度に安定させて満遍なく確実に効率よく迅速に加熱できる。そして、その一定温度に安定して確実に加熱された水、即ち温水を、温水室内に供給できる。
図1ないし図3は本発明のプリンタの好適な実施の形態を示し、図1はそのインク室の断面図、図2はその温水室の断面図、図3はその隣合わせて並ぶインク室と温水室の側面断面図である。以下に、このプリンタを説明する。
このプリンタは、図9に示されたプリンタと同様に、インクタンク50内のインク液40を、可撓性のある柔軟な長いフレキシブルチューブからなるインク経路60内を通して、インクジェットヘッド30に供給する構造をしている。インク経路60後端には、インク液40を一時的に溜めるインク室80を持つダンパー70が備えられている。ダンパー70は、インクジェットヘッド30に付設されていて、インクジェットヘッド30と一体にY方向に移動する構造をしている。そして、インクジェットヘッド30をY方向に往復移動させた際に、そのヘッド30とインクタンク50内とを繋ぐ、上記フレキシブルチューブからなるインク経路60内を通過するインク液40に加わる慣性力(動圧)の変化を、そのインク経路60を通過したインク液をダンパーのインク室80に一時的に溜めた状態として、そのインク室80を持つダンパー70により吸収する構造をしている。インク室出口84は、インクジェットヘッド30のインク液導入口(図示せず)に連結されている。
以上の構成は、既述従来のプリンタと同様であるが、このプリンタにおいては、そのダンパーのインク室80に一時的に溜められたインク液40を加熱して、そのインク液40の粘度を低下させる加熱手段90が備えられている。
そして、そのインク室80に一時的に溜められた常温状態では粘度の高い溶剤インクやUVインク等のインク液40が、加熱手段90により加熱されて、そのインク液40の粘度が低下する構造をしている。そして、その加熱されて粘度の低下したインク液40が、インクジェットヘッド30に供給される構造をしている。
加熱手段90は、図2と図3に示されたように、ダンパーのインク室80に一時的に溜められたインク液40を、そのインク室80と隔壁72を介して隣合わせて設けられた温水室100内を循環させる温水110により加熱する構造をしている。温水室100は、その温水導入口102から導入された温水110が、温水室100内をその下方から上方へと循環した後、その温水排出口104から温水室100外部に排出される構造をしている。温水室100は、インク室80に隣合わせてダンパー70に一体に付設されている。
そして、その温水室100内を循環する熱容量の大きい温水110により、その温水室100と隔壁72を介して隣合うインク室80内に一時的に溜められたインク液40が、一定温度に加熱し続けられる構造をしている。そして、その一定温度に加熱されて粘度の低下したインク室80内のインク液40が、インクジェットヘッド30に供給される構造をしている。ダンパー機構部74は、温水室内の温水110中から熱が外気中に無駄に放散されるのを防ぐために、熱が伝わりにくい熱伝導性の悪い素材で形成されている。また、ダンパー機構部74は、それが付設されたインクジェットヘッド30の重量が増すのを防ぐために、軽量素材で形成されている。他方、隔壁72は、温水室内の温水110によりインク室内のインク液40が効率よく加熱されるように、熱伝導性の良い素材で形成されている。
図4は本発明のプリンタの他の好適な実施の形態を示し、図4はその構造説明図である。以下に、このプリンタを説明する。
このプリンタにおいては、加熱手段90が、ダンパーのインク室80に一時的に溜められたインク液40に加えて、ダンパーのインク室80周囲のダンパー機構部74部分に配設されたインク経路60から流入するインク液の流通路62内を通過するインク液40が、そのインク液の流通路62とダンパー機構部74及び隔壁72を介して隣合わせて設けられた温水室100内を循環させる温水110により加熱される構造をしている。インク液の流通路62は、インク室80周囲のダンパー機構部74部分に逆U字状等に一体に長く配設されている。そして、そのインク液の流通路62とその周囲のダンパー機構部74部分との接触面積の増大化が図られている。そして、そのインク液の流通路62内を通過するインク液40が、ダンパー機構部74及び隔壁72を介して隣合う温水室100内を循環する温水110により効率よく加熱される構造をしている。インク液の流通路62の入口は、インク経路60後端に連結されている。インク液の流通路62の出口は、インク室80のインク液導入口に連なっている。
そして、その温水室100とダンパー機構部74及び隔壁72を介して隣合うインク室80内に一時的に溜められたインク液40に加えて、インク室80周囲のダンパー機構部74部分に長く配設されたインク経路60から流入するインク液の流通路62内を通過するインク液40が、それらのインク室80やインク液の流通路62とダンパー機構部74や隔壁72を介して隣合う温水室100内を循環する熱容量の大きい大量の温水110により確実に加熱される構造をしている。そして、それらのインク液の流通路62内とインク室80内とを順に通過して一定温度に確実に加熱されて粘度の低下したインク液40が、インクジェットヘッド30に供給される構造をしている。
図4に示されたプリンタのその他の部分は、図1ないし図3に示されたプリンタと同様に構成されている。
図5は本発明のプリンタのもう一つの好適な実施の形態を示し、図5はその構造説明図である。以下に、このプリンタを説明する。
このプリンタにおいては、加熱手段90が、ダンパーのインク室80内に一時的に溜められたインク液40に加えて、温水室100内に配設されたインク経路60から流入するインク液の循環路64内を通過するインク液40が、そのインク液の循環路の側壁66を介して接する温水室100内を循環する温水110により加熱される構造をしている。インク液の循環路の側壁66は、熱伝導性の良いステンレス等の金属部材を用いて形成されていて、そのインク液の循環路の側壁66を通して、インク液の循環路64内を通過するインク液40が、温水室100内を循環する温水110により一定温度に効率良く加熱される構造をしている。インク液の循環路の入口65は、フレキシブルチューブからなるインク経路60の後端に連結されている。インク液の循環路の出口67は、インク室80のインク液導入口に連結されている。
そして、温水室100と隔壁72を介して隣合うインク室80内に一時的に溜められたインク液40に加えて、その温水室100内に配設されたインク経路60から流入するインク液の循環路64内を通過するインク液40が、それらのインク室80やインク液循環路64と隔壁72や側壁66を介して隣合ったり接したりした温水室100内を循環する温水110により確実に加熱される構造をしている。そして、そのインク液の循環路64とインク室80内とを順に通過して一定温度に確実に加熱されて粘度の低下したインク液40が、インクジェットヘッド30に供給される構造をしている。
図5に示されたプリンタのその他の部分は、図1ないし図3に示されたプリンタと同様に構成されている。
図6ないし図8は本発明のプリンタに用いられる温水生成装置の好適な実施の形態を示し、図6はその概略構造を示す平面断面図、図7はその正面断面図、図8はその側面断面図である。以下に、この温水生成装置を説明する。
この温水室100内を循環させる温水110を生成する温水生成装置は、温水生成用の水112を溜める蓋203を持つ上端が広く開口したプラスチック製などの箱型の水槽200を備えている。
水槽200内には、複数枚(図では、3枚としている)の仕切り板210が、一定間隔づつあけて、上下に起立させて、並べて配設されている。複数枚の仕切り板210は、図7に示したように、その隣合う一方の仕切り板(図の両端の仕切り板)210の下端が、水槽200内底面よりも上方に位置し、その一方の仕切り板に隣合う他方の仕切り板(図の中央の仕切り板)210の上端が、水槽200の上端開口縁よりも下方に位置するように、水槽200内に交互に上下にずらせて配置されている。そして、図7に矢印で示したように、その複数枚の仕切り板210が並べて配設された水槽200内を、温水生成用の水112が、水槽200内の一方の側から他方の側へと上下に循環しながら通過する構造をしている。
また、水槽200内には、左右2枚の板状ヒータ220が、その水槽200内の一方の側から他方の側へと上下に循環しながら通過する温水生成用の水112をその両側から挟むように配設されている。そして、その2枚の板状ヒータ220により、その水槽200内を上下に循環する温水生成用の水112が効率よく加熱される構造をしている。板状ヒータ220には、シーズヒータ等が用いられている。
そして、複数枚の仕切り板210が並べて配設された水槽200内の一方の側から他方の側へと上下に循環しながら通過する温水生成用の水112が、その両側から挟むように配設された板状ヒータ220により、一定温度に満遍なく安定して加熱される構造をしている。
温水生成用の水112は、図6に示したように、水槽200内に、その水供給口202を通して、供給されて、水槽200内を循環し、温水110となった後、水槽200内から、その排出口204を通して、ダンパー70に付設された温水室100内へと送り込まれる構造をしている。温水室100内へと送り込まれた温水110は、その温水室100内を循環した後、再び、水槽200内へと戻されて、その温水110が、温水生成用の水112に再利用される構造をしている。温水生成用の水112は、液体圧送ポンプ206を用いて、水槽200内と温水室100内とに亙って強制循環させる構造をしている。水槽200中央の上部には、水槽200内を循環する水112の温度を計測する温度センサ208が備えられている。温水生成装置の本体である水槽200は、プリンタ本体の脇部等に置かれて使用される。
さらに、図6ないし図8に示された温水生成装置においては、水槽200の周壁が、厚い断熱材207で連続して覆われている。
そして、その板状ヒータ220により一定温度に加熱された水槽内の水112が、水槽200の周壁を通して外気中に無駄に放散されるのが、防止される構造をしている。そして、その水槽内の水112の温度が、一定温度に安定して保たれる構造をしている。
図6ないし図8に示した温水生成装置は、以上のように構成されていて、この温水生成装置によれば、水槽200内に投げ込み式のとぐろ状をした汎用の1Kwヒータを投入して、その水槽200内の水を加熱した場合に比べて、総計が417wの2枚の板状シーズヒータ220を用いて、その同じ容量の水槽200内の同じ量の水112を同じ温度に加熱した際の最大消費電力を約58%下げられることが、実験により確認された。
このプリンタにおいて、インク室80内に一時的に溜められたインク液40を加熱する加熱手段90は、インク室80周囲のダンパー機構部74に熱風を吹きかけて、その熱風によりインク室80内のインク液40を加熱するもの、インク室80周囲のダンパー機構部74に電熱ヒータを埋設して、そのヒータによりインク室80内のインク液40を加熱するものでも良い。さらには、インク室80内に一時的に溜められたインク液40中に投入された電熱ヒータにより、インク室80内のインク液40を直接加熱するものであっても、良い。
本発明のプリンタは、インクジェットヘッドをプラテン上方をY方向に長い距離往復移動させる大型のプリンタであって、インクタンク内のインクを長いインク経路を通してインクジェットヘッドに供給するプリンタに、広く利用可能である。
また、ロール状に長く巻かれた布地等のメディアに絵図を連続してプリントする、インク使用量の多いプリンタであって、インクタンク内のインクをインク経路を通してインクジェットヘッドに大量に連続供給し続けるプリンタにも、広く利用可能である。
本発明のプリンタのダンパーのインク室の正面断面図である。 本発明のプリンタのダンパーの温水室の正面断面図である。 本発明のプリンタのダンパーの隣合わせて並ぶインク室と温水室周辺の側面断面図である。 本発明のプリンタのダンパーのインク室周辺の正面断面図である。 本発明のプリンタのダンパーの温水室周辺の正面断面図である。 本発明のプリンタに用いられる温水生成装置の概略構造を示す平面断面図である。 本発明のプリンタに用いられる温水生成装置の正面断面図である。 本発明のプリンタに用いられる温水生成装置の側面断面図である。 インクジェットプリンタの概略構造説明図である。
符号の説明
10 メディア
20 プラテン
30 インクジェットヘッド
40 インク液
50 インクタンク
60 インク経路
62 インク液の流通路
64 インク液の循環路
70 ダンパー
72 隔壁
74 ダンパー機構部
80 インク室
90 加熱手段
100 温水室
110 温水
112 温水生成用の水
200 水槽
207 断熱材
210 仕切り板
220 板状ヒータ

Claims (5)

  1. インクタンクからインクジェットヘッドにインク液を供給するインク経路後端に、該インク経路を通過したインク液をインク室に一時的に溜めて、そのインク室に一時的に溜められたインク液により前記インク経路内を通過したインク液に発生した動圧変化を吸収するダンパーが備えられたインクジェットプリンタにおいて、
    前記インク室に一時的に溜められたインク液を加熱して、そのインク液の粘度を低下させる加熱手段が備えられ、当該加熱手段が、前記インク室に一時的に溜められたインク液を、そのインク室と隔壁を介して当該インク室の一方側のみに付設される温水室を循環させる温水により加熱するものであることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記加熱手段が、前記インク室に一時的に溜められたインク液に加えて、前記インク室周囲に配設された前記インク経路から流入するインク液の流通路内を通過するインク液を、その流通路とダンパー機構部及び隔壁を介して隣合わせて設けられた温水室内を循環させる温水により加熱するものであることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記加熱手段が、前記インク室に一時的に溜められたインク液に加えて、前記温水室内に配設された前記インク経路から流入するインク液の循環路内を通過するインク液を、その循環路の側壁を介して接する温水室内を循環させる温水により加熱するものであることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記温水室内を循環させる温水を生成する温水生成装置であって、
    温水生成用の水を溜める水槽と、
    その水槽は、一定間隔づつ開けて重力方向である垂直方向に起立させて、並べて配置された複数枚の仕切り板を有し、
    該複数の仕切り板は、その隣り合う一方の仕切り板の下端が前記水槽の内底面よりも前記垂直方向の上方に位置し、その一方の仕切り板に隣り合う他方の仕切り板の上端が、前記水槽の上端開口縁よりも前記垂直方向の下方に位置するように、前記水槽の水槽内に交互に上下にずらして配置されることにより、前記温水生成用の水が、前記垂直方向の上下に移動しながら該垂直方向に直交する水平方向に対し前記水槽内の一方の側から他方の側へ通過するとともに、
    前記垂直方向の上下に移動しながら該垂直方向に直交する水平方向に対し前記水槽の前記一方の側から前記他方の側へ通過する前記温水生成用の水を、前記垂直方向の上下両側から挟むようにして加熱する板状ヒータを有していることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェットプリンタ用の温水生成装置。
  5. 前記水槽の周壁が、断熱材で覆われたことを特徴とする請求項4記載のインクジェットプリンタ用の温水生成装置。
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