JP5918164B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に係り、特に、液体の吐出部と貯留部とを循環する循環流路を備える液体吐出装置に関する。
近年、印刷業界では、小部数印刷の需要が高まっている。オフセット印刷では、版を作成する必要があるため、小部数印刷を行う際には、時間およびコストの面で問題となっていた。そのため、シングルパス方式のインクジェット記録が好適に用いられている。
しかしながら、シングルパス方式では、吐出しないノズルまたは吐出曲りを起こしたノズルが存在すると、抜けた部分にスジが目立ちやすいという欠点を有している。スジを引き起こす要因として、ヘッド内に気泡が混入している(溶存酸素量の上昇)ことが大きな原因となっている。気泡を除去するため循環路中に脱気モジュールを設けることで、脱気モジュールにより循環中はインク中の溶存酸素量を低レベルに保っている。しかしながら、印字により脱気済みのインクが消費されると脱気されていないインクが補充され、脱気されていないインクがヘッド内に供給されることで、溶存酸素量の高いインクが吐出され、印字品質の劣化につながっていた。
通常、バッファタンク内のインクは、バッファタンク、脱気モジュール、吐出ヘッドを循環し、溶存酸素量を10%程度に保っている。印字時は、吐出ヘッドからインクが排出されるため、バッファタンク内のインクが減少し、メインタンクから新たなインクが補充されるが、補充されるインクは脱気されておらず、溶存酸素量が80%程度であるインクが補充される。バッファタンク内でインクが十分拡散されず、吐出ヘッドに供給されると、溶存酸素量の高いインクが吐出されるため、印字品質の劣化につながっていた。
印字中のインクの溶存酸素量を抑えるため、特許文献1においては、メインタンクからサブタンクにインクを供給し、サブタンクから印字ヘッドにインクを供給するインク供給装置において、サブタンク内をインクが蛇行して流れるように、仕切壁を設けることで、サブタンク内のインクを撹拌する構成としている。また、特許文献2においては、インクタンクと印字ヘッドとの間に設けられたサブタンクに撹拌手段を設け、サブタンク内のインクを撹拌することが記載されている。
特開平11−198393号公報 特開2010−184424号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているインク供給装置は、インクがサブタンクの供給口から回収口へ蛇行しながら流れているのみであるので、時間による通常の拡散効果のみであり、顕著な撹拌効果を得ることはできていなかった。また、特許文献2に記載されているインクジェットプリンタは、撹拌手段をサブタンク内に入れることで、大きな撹拌が可能であるが、サブタンク内に撹拌手段を入れることは困難であり、撹拌手段を機器に搭載しなければならないため、装置の大型化、高額化につながっていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、外部からの撹拌手段を設けることなく、バッファタンク(サブタンク)内の拡散効果を向上させる液体吐出装置を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するために、液体を液滴として吐出する吐出口が形成された吐出ヘッドと、吐出ヘッドに対して、供給流路および回収流路を介して接続され、供給流路を通して吐出ヘッドに供給、および、回収流路を通して吐出ヘッドから回収する液体が収容されるバッファタンクと、供給流路側に設けられた液体を脱気する脱気モジュールと、補充流路を介して接続され、補充流路を通してバッファタンクに供給する液体が貯留されるメインタンクと、を備え、供給流路はバッファタンクの側面に接続されており、補充流路はバッファタンクの側面を貫通し、バッファタンク内に補充流路の出口を有し、補充流路から送液される液体が、補充流路の出口に対向するバッファタンクの内壁面に衝突する時に速度を有する液体吐出装置を提供する。
本発明によれば、補充流路がバッファタンクの側面を貫通し、補充流路の出口がバッファタンク内にあり、補充流路から送液される液体が、バッファタンクの内壁面に衝突する速度を有して送液されるので、液体がバッファタンクの側面に衝突し、補充流路の出口がバッファタンクの側面にあるときより大きく広がることができる。したがって、バッファタンク内に収容されている吐出ヘッドとの循環により十分脱気された液体と、メインタンクからの未脱気の液体とを、バッファタンク内で拡散することができるので、バッファタンク内の液体の溶存酸素量を均一にすることができ、メインタンクから補充された局所的に溶存酸素量の高い液体が供給流路を通過し、吐出ヘッドから吐出されることを防止することができる。なお、本発明において、「バッファタンクの内壁面」とは、バッファタンクの側面と底面のことをいう。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置は、回収流路が補充流路に接続し、回収流路の液体が補充流路を通り、バッファタンクに回収されることが好ましい。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置によれば、吐出ヘッドからバッファタンクに液体が戻る回収流路を、メインタンクからバッファタンクへ液体を供給する補充流路に接続しているので、バッファタンクへの液体の送液を1つの流路とすることができ、装置を簡略化することができる。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置は、液体の衝突する内壁面が、バッファタンクの側面であることが好ましい。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置によれば、液体をバッファタンクの側面に衝突させることで、拡散効果を向上させることができる。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置は、メインタンクからバッファタンクへの液体の補充速度が、バッファタンクから吐出ヘッドを通りバッファタンクへ戻る液体の循環速度より速いことが好ましい。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置によれば、メインタンクからバッファタンクへの液体の補充速度を、吐出ヘッドとの循環速度より速くすることで、メインタンクからバッファタンクに供給する際の液体の拡散効果を増加することができる。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置は、バッファタンクにおける供給流路と補充流路の位置が、高さ方向に異なることが好ましい。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置によれば、供給流路と補充流路の位置を高さ方向に異ならせることで、供給流路と補充流路の位置を離すことができるので、液体の拡散効果を増加することができる。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置は、メインタンク内の液体とバッファタンク内の液体とに温度差を有し、メインタンク内の液体の温度が高い場合は、供給流路を補充流路より上に配置し、バッファタンク内の液体の温度が高い場合は、補充流路を供給流路より上に配置することが好ましい。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置によれば、メインタンク内の液体とバッファタンク内の液体とで、液体の温度が高い方の流路をバッファタンク内で低い位置に設けることで、温度により対流を促すことができるので、液体の拡散効果を増加させることができる。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置は、供給流路と補充流路はバッファタンクの同じ側面に設けられており、水平方向において離れて配置されていることが好ましい。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置によれば、供給流路と補充流路を水平方向において離れて配置することで、補充流路から供給流路への液体の移動時間を増やすことができるので、拡散効果を増加させることができる。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置は、吐出ヘッドからバッファタンクに液体を送液するドレイン流路を備え、ドレイン流路が、バッファタンクの側面の補充流路と供給流路の間の補充流路側に配置されていることが好ましい。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置によれば、ドレイン流路を補充流路と供給流路の間で補充流路側に設けることで、供給流路との距離を離すことができるので、移動による拡散効果を向上させることができる。
せることができる。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置は、バッファタンク内の液体の量を検知し、液体の量を下回るとメインタンクから液体が補充される液面センサを備え、ドレイン流路は、液面センサの位置より下で、上限がバッファタンク内の液体につかる位置に設けられていることが好ましい。
本発明の他の態様に係る液体吐出装置によれば、ドレイン流路の高さを液面センサで検知される液面よりも下の位置に配置し、上限をバッファタンク内の液体につかる位置とすることで、液体に空気が混入することを防止することができる。また、液体の液面の近くとすることにより、泡を抜け易くすることができる。
本発明の液体吐出装置によれば、メインタンクからバッファタンクへの液体の補充時にバッファタンク内の液体の拡散を行うことができ、バッファタンク内の液体の溶存酸素量を均一にすることができる。したがって、メインタンクからの溶存酸素量の高い液体が局所的に存在することを防止することができるので、溶存酸素量の高い液体で吐出ヘッドから吐出されることを防止することができる。
インクジェット記録装置の全体構成図である。 循環型インク供給装置の概略構成を示すブロック図である。 図2に示す循環型インク供給装置を簡略化した概略図である。 第1実施形態にかかるバッファタンクの流路構造を示す側面図(a)、および、平面図(b)である。 第2実施形態にかかるバッファタンクの流路構造を示す側面図である。 インクジェット記録装置の制御系のブロック図である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。
≪インクジェット記録装置の全体構成≫
まず、本発明の液体吐出装置が適用されるインクジェット記録装置について説明する。
図1は本発明に係るインクジェット記録装置の全体構成を示した構成図である。なお、以下では、液体吐出装置から吐出される機能性液の一例として、インクを用いた例で説明するが、本発明はこれに限定されず、インクの他に、樹脂液、液晶、微粒子など機能性材料を分散媒に分散させたものなど、各種の液体、或いは液状体を用いることができる。
このインクジェット記録装置100は、描画部116の圧胴(描画ドラム170)に保持された記録媒体124(便宜上「用紙」と呼ぶ場合がある。)にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから複数色のインクを打滴して所望のカラー画像を形成する圧胴直描方式のインクジェット記録装置であり、インクの打滴前に記録媒体124上に処理液(ここでは凝集処理液)を付与し、処理液とインク液を反応させて記録媒体124上に画像形成を行う2液反応(凝集)方式が適用されたオンデマンドタイプの画像形成装置である。
図示のように、インクジェット記録装置100は、主として、給紙部112、処理液付与部114、描画部116、乾燥部118、定着部120、及び排紙部122を備えて構成される。
(給紙部)
給紙部112は、記録媒体124を処理液付与部114に供給する機構であり、当該給紙部112には、枚葉紙である記録媒体124が積層されている。給紙部112には、給紙トレイ150が設けられ、この給紙トレイ150から記録媒体124が1枚ずつ処理液付与部114に給紙される。
本例のインクジェット記録装置100では、記録媒体124として、紙種や大きさ(用紙サイズ)の異なる複数種類の記録媒体124を使用することができる。給紙部112において各種の記録媒体をそれぞれ区別して集積する複数の用紙トレイ(不図示)を備え、これら複数の用紙トレイの中から給紙トレイ150に送る用紙を自動で切り換える態様も可能であるし、必要に応じてオペレータが用紙トレイを選択し、若しくは交換する態様も可能である。なお、本例では、記録媒体124として、枚葉紙(カット紙)を用いるが、連続用紙(ロール紙)から必要なサイズに切断して給紙する構成も可能である。
(処理液付与部)
処理液付与部114は、記録媒体124の記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部116で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
図1に示すように、処理液付与部114は、給紙胴152、処理液ドラム154、及び塗布装置156を備えている。処理液ドラム154は、記録媒体124を保持し、回転搬送させるドラムである。処理液ドラム154は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)155を備え、この保持手段155の爪と処理液ドラム154の周面の間に記録媒体124を挟み込むことによって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。処理液ドラム154は、その外周面に吸着穴を設けるとともに、吸着穴から吸引を行う吸引手段を接続してもよい。これにより記録媒体124を処理液ドラム154の周面に密着保持することができる。
処理液ドラム154の外側には、その周面に対向して塗布装置156が設けられる。塗布装置156は、処理液が貯留された塗布皿と、この塗布皿の処理液に一部が浸漬されたアニッロクスローラ(計量ローラ)と、アニッロクスローラと処理液ドラム154上の記録媒体124に圧接されて計量後の処理液を記録媒体124に転移するゴムローラ(塗布ローラ)とで構成される。この塗布装置156によれば、処理液を計量しながら記録媒体124に塗布することができる。
処理液付与部114で処理液が付与された記録媒体124は、処理液ドラム154から中間搬送部126を介して描画部116の描画ドラム170へ受け渡される。
(描画部)
描画部116は、描画ドラム(第2の搬送体)170、用紙抑えローラ174、及びインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備える。描画ドラム170に固定された記録媒体124は、記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yからインクが付与される。
インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yはそれぞれ、記録媒体124における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するフルライン型のインクジェット方式の記録ヘッド(インクジェットヘッド)とすることが好ましい。インク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列が形成されている。各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、記録媒体124の搬送方向(描画ドラム170の回転方向)と直交する方向に延在するように設置される。描画ドラム170上に密着保持された記録媒体124の記録面に向かって各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから、対応する色インクの液滴が吐出されることにより、処理液付与部114で予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体124上での色材流れなどが防止され、記録媒体124の記録面に画像が形成される。
なお、本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組合せについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
描画部116で画像が形成された記録媒体124は、描画ドラム170から中間搬送部128を介して乾燥部118の乾燥ドラム176へ受け渡される。
(乾燥部)
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、図1に示すように、乾燥ドラム176、及び溶媒乾燥装置178を備えている。
乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)177を備え、この保持手段177によって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。
溶媒乾燥装置178は、乾燥ドラム176の外周面に対向する位置に配置され、複数のIRヒータ182と、各IRヒータ182の間にそれぞれ配置された温風噴出しノズル180とで構成される。
各温風噴出しノズル180から記録媒体124に向けて吹き付けられる温風の温度と風量、各IRヒータ182の温度を適宜調節することにより、様々な乾燥条件を実現することができる。
また、乾燥ドラム176の表面温度は50℃以上に設定されている。記録媒体124の裏面から加熱を行うことによって乾燥が促進され、定着時における画像破壊を防止することができる。なお、乾燥ドラム176の表面温度の上限については、特に限定されるものではないが、乾燥ドラム176の表面に付着したインクをクリーニングするなどのメンテナンス作業の安全性(高温による火傷防止)の観点から75度以下(より好ましくは60℃以下)に設定されることが好ましい。
乾燥ドラム176の外周面に、記録媒体124の記録面が外側を向くように(即ち、記録媒体124の記録面が凸側となるように湾曲させた状態で)保持し、回転搬送しながら乾燥することで、記録媒体124のシワや浮きの発生を防止でき、これらに起因する乾燥ムラを確実に防止することができる。
乾燥部118で乾燥処理が行われた記録媒体124は、乾燥ドラム176から中間搬送部130を介して定着部120の定着ドラム184へ受け渡される。
(定着部)
定着部120は、定着ドラム184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、及びインラインセンサ190で構成される。定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)185を備え、この保持手段185によって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。
定着ドラム184の回転により、記録媒体124は記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
ハロゲンヒータ186は、所定の温度(例えば、180℃)に制御される。これにより、記録媒体124の予備加熱が行われる。
定着ローラ188は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性熱可塑性樹脂微粒子を溶着し、インクを皮膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体124を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ188は、定着ドラム184に対して圧接するように配置されており、定着ドラム184との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、記録媒体124は、定着ローラ188と定着ドラム184との間に挟まれ、所定のニップ圧(例えば、0.15MPa)でニップされ、定着処理が行われる。
また、定着ローラ188は、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成され、所定の温度(たとえば60〜80℃)に制御される。この加熱ローラで記録媒体124を加熱することによって、インクに含まれる熱可塑性樹脂微粒子のTg温度(ガラス転移点温度)以上の熱エネルギーが付与され、熱可塑性樹脂微粒子が溶融される。これにより、記録媒体124の凹凸に押し込み定着が行われるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、光沢性が得られる。
なお、図1の実施形態では、定着ローラ188を1つだけ設けた構成となっているが、画像層厚みや熱可塑性樹脂微粒子のTg特性に応じて、複数段設けた構成でもよい。
一方、インラインセンサ190は、記録媒体124に定着された画像について、チェックパターンや水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段であり、CCDラインセンサなどが適用される。
上記の如く構成された定着部120によれば、乾燥部118で形成された薄層の画像層内の熱可塑性樹脂微粒子が定着ローラ188によって加熱加圧されて溶融されるので、記録媒体124に固定定着させることができる。また、定着ドラム184の表面温度を50℃以上に設定することで、定着ドラム184の外周面に保持された記録媒体124を裏面から加熱することによって乾燥が促進され、定着時における画像破壊を防止することができるとともに、画像温度の昇温効果によって画像強度を高めることができる。
また、インク中にUV硬化性モノマーを含有させた場合は、乾燥部で水分を充分に揮発させた後に、UV照射ランプを備えた定着部で、画像にUVを照射することで、UV硬化性モノマーを硬化重合させ、画像強度を向上させることができる。
(排紙部)
図1に示すように、定着部120に続いて排紙部122が設けられている。排紙部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。記録媒体124は、渡し胴194により搬送ベルト196に送られ、排出トレイ192に排出される。
また、図には示されていないが、本例のインクジェット記録装置100には、上記構成の他、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yにインクを供給するインク貯蔵/装填部、処理液付与部114に対して処理液を供給する手段を備えるとともに、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのクリーニング(ノズル面のワイピング、パージ、ノズル吸引等)を行うヘッドメンテナンス部や、用紙搬送路上における記録媒体124の位置を検出する位置検出センサ、装置各部の温度を検出する温度センサなどを備えている。
≪インクジェットヘッドの循環系の説明≫
次にインクジェット記録装置の循環系の説明をする。図2は、循環型のインク供給装置の概略を示すブロック図である。また、図3は、図2に示すインクの循環流路を簡略化して示すブロック図である。
(全体構成)
図2に示すインク供給装置200は、供給流路212と回収流路312とを有する。供給流路212には供給サブタンク218が設けられるとともに、回収流路312には回収サブタンク318が設けられている。供給サブタンク218は、供給ポンプ220及び所定のインク流路を介してバッファタンク252と連通され、回収サブタンク318は回収ポンプ320及び所定のインク流路を介してバッファタンク252と連通される。
図2に示すヘッド250は、n個のヘッドモジュール251‐1,251‐2,…,251‐nがつなぎ合わせられた構造を有するヘッドであり、ヘッドモジュール251のそれぞれが供給バルブ214‐1,214‐2,…,214‐nを介して供給流路212と連通されるとともに、回収バルブ314‐1,314‐2,…,314‐nを介して回収流路312と連通される。
供給側マニホールド254及び回収側マニホールド354は、供給流路212及び回収流路312とヘッド250との間に設けられるインクの一時貯留部である。供給側マニホールド254と回収側マニホールド354とは、第1のバイパス流路390,第2のバイパス流路392により連通され、バイパス流路390,392はそれぞれ、第1のバイパス流路バルブ394,第2のバイパス流路バルブ396が設けられている。
供給ポンプ220及び回収ポンプ320はチューブポンプが適用される。供給ポンプ220は、バッファタンク252からヘッド250へインクを供給する供給流路212の圧力(送液量)を制御し、回収ポンプ320はヘッド250からバッファタンク252へインクを回収する(循環させる)回収流路312の圧力(送液量)を制御する。供給ポンプ220と回収ポンプ320は同一の性能(容量)を有するポンプを適用することができる。
供給ポンプ220及び回収ポンプ320は、ヘッド250が動作を停止している期間(すなわち、インクが安定して流れている期間)は、一方向にのみ回転し、ヘッド250が吐出動作をしている期間に内部圧力が減少すると、供給ポンプ220は回転速度を増加させるとともに、回収ポンプ320は逆転してヘッド250の内部圧力を上昇させる。
供給サブタンク218は、可撓性を有する弾性膜によって液室と気室に区画される構造を有する。液室へインクが流入すると、流入したインクの体積に応じて弾性膜が気室側へ変形する。一方、液室から流出するインクの体積は変動しないので、供給流路212に圧力変動が生じたとしても、供給サブタンク218の作用によって当該圧力変動が抑制される。すなわち、供給サブタンク218は、ヘッド250の内圧変動や、供給ポンプ220の動作による脈流による供給流路212の内部圧力の変動を抑制する圧力調整機能を有している。また、液室は、ドレイン流路228及びドレインバルブ230を介してバッファタンク252と連通している。ドレイン流路228は、供給サブタンク218の液室からインクを強制的に排出される際の流路であり、ドレインバルブ230が開かれると、液室内のインクが所定の流路を介してバッファタンク252へ送られる。なお、回収サブタンク318も、供給サブタンク218と同様の構成である。
図2に示すインク供給装置200は、バッファタンク252と供給ポンプ220との間に脱気モジュール360及びインクの逆流を防止するための一方向弁362が設けられるとともに、供給ポンプ220と供給サブタンク218の間には、フィルタ364及び熱交換器(冷却加熱装置)366が設けられている。バッファタンク252から送り出されたインクは脱気モジュール360によって脱気処理が施され、フィルタ364によって気泡や異物が除去され、熱交換器366による温度調整処理が施された後に供給サブタンク218へ送られる。
また、脱気モジュール360と回収ポンプ320との間には、インクの逆流防止のための一方向弁370が設けられるとともに、フィルタ372が設けられ、バッファタンク252から回収サブタンク318へインクが送られる場合にも、所定の脱気処理及びフィルタ処理が施される。
さらに、インク供給装置200は、安全弁(リリーフバルブ)374,376が設けられており、供給ポンプ220及び回収ポンプ320に異常が発生して供給流路212及び回収流路312の内部圧力が所定値よりも上昇した場合には、安全弁374,376が動作して供給流路212及び回収流路312の内部圧力を降下させる。また、供給ポンプ220及び回収ポンプ320を逆転動作させたときにインクの逆流を防止するための一方向弁378、380が設けられている。
図2に示すメインタンク256は、バッファタンク252へ供給されるインクが貯留されている。バッファタンク252内のインク量が減少すると、補充ポンプ382を動作させてメインタンク256内のインクが補充流路398を介してバッファタンク252へ送られる。メインタンク256は、内部にフィルタ284が設けられている。バッファタンク252内には、液面センサ(不図示)が設けられており、バッファタンク252内のインクが液面センサを下回るとメインタンク256からバッファタンク252へインクが供給される。なお、図2、図3に示す循環型のインク供給装置200においては、補充流路398が回収流路312に接続しており、メインタンク256からの補充されるインクが補充流路398、回収流路312を通り、バッファタンク252に補充される態様を示している。したがって、図2、図3においては、バッファタンク252に送液されるインクは、メインタンク256からの補充インク、ヘッド250からの循環インクとも回収流路312から送液される。ただし、本発明においてはこれに限定されず、回収流路312と補充流路398をそれぞれ別々の流路とし、バッファタンク252にインクを供給することもできる。
(循環の説明)
かかる構成を有するインク供給装置200は、供給ポンプ220と回収ポンプ320とを動作させて、供給側マニホールド254と回収側マニホールド354との間に差圧を設けてインクを循環させる。例えば、供給バルブ214及び回収バルブ314を開いた状態で、供給ポンプ220を正転動作させて供給側マニホールド254に負圧を発生させ、一方、回収ポンプ320を逆転動作させて回収側マニホールド354に供給側より低い負圧を発生させると、供給側マニホールド254からヘッド250を介して回収側マニホールド354へインクを流し、さらに回収流路312、回収サブタンク318等を介してインクを循環させることができる。
インクを循環させるときは、第2のバイパス流路392に設けられた第2のバイパス流路バルブ396を開き、供給側マニホールド254と回収側マニホールド354とを第2のバイパス流路392を介して連通させるとよい。なお、バイパス流路390,392が加圧時における圧力損失が発生しない直径を有するものであれば、いずれか一方を備えていればよい。
≪バッファタンク内の流路構成≫
<第1実施形態>
次にバッファタンク252内の流路構造について説明する。図4(a)は、バッファタンク252の側面図、図4(b)は、バッファタンク252の平面図である。
バッファタンク252には、バッファタンク252からヘッド250にインクを供給する供給流路212、ヘッド250からバッファタンク252にインクを回収する回収流路312、供給サブタンク218および回収サブタンク318の液室に接続され、液室からインクを強制的に排出するドレイン流路228が接続されている。また、回収流路312は、メインタンク256からインクを補充する補充流路398と接続されており、メインタンク256からのインクは、補充流路398、回収流路312を介してバッファタンク252にインクが補充される。
図4に示すように、バッファタンク252に接続される供給流路212、回収流路312、ドレイン流路228の接続位置は、バッファタンク252の側面に設けられている。それぞれの流路において、供給流路212、および、ドレイン流路228は、バッファタンク252の側面に接続されているが、回収流路312は、バッファタンク252の側面を貫通し、バッファタンク252内に回収流路312の出口が設けられている。回収流路312の出口は、少なくともバッファタンク252内に設けられており、回収流路312が貫通するバッファタンク252の側面の対向する面に近い位置まで伸びていることが好ましい。回収流路312の出口をバッファタンク252内の側面に近い位置とすることで、メインタンク256から補充されたインクが補充流路398および回収流路312を通過し、バッファタンク252に補充される際、インクがバッファタンク252の側面に衝突することで、補充されたインクを大きく広げることができる。したがって、補充されたインクがバッファタンク252内全体に拡散させることができるので、局所的に溶存酸素量の多い部分を抑制することができ、バッファタンク252内に貯留されていた溶存酸素量の低いインクと撹拌し混合することで、バッファタンク252内のインクを全体として溶存酸素量の増加が抑制された、溶存酸素量の低いインクとすることができる。
回収流路312のバッファタンク252内での流路長は、上述したように、回収流路312が、バッファタンク252の側面を貫通し、少なくとも回収流路312の出口が、バッファタンク252内に位置する。また、回収流路312からのインクの流速が、バッファタンク252内のインクの側面に達する前に0にならない位置まで、バッファタンク252内の回収流路312を長くする。メインタンク256からのインクを補充する際、バッファタンク252内の側面に衝突させることで、バッファタンク252内のインクの撹拌を容易に行うことができる。
また、回収流路312を延長したときのバッファタンク252内の側面から他方の側面までの長さをAとしたとき、回収流路312の長さが、(A/2)以上であることが好ましく、より好ましくは(2A/3)以上であることが好ましい。また、回収流路312の長さの上限は、回収流路312とバッファタンク252の側面との距離が近くなり、十分なインクの流量を得ることができれば、特に限定されない。
また、バッファタンク252内への回収流路からのインクの流速は、メインタンク256からのインクの補充時のみ、流速を大きくすることもできる。補充時のみインクの流速を大きくすることで、バッファタンク252内に補充されるインクがバッファタンク252の側面に衝突した際の拡散効果を増加させることができる。メインタンク256からの補充時のインクの流量は、インク循環量よりも大きい流量とする。補充時のインクの流量をインク循環量よりも大きくすることで、供給流路212の径が一定であるため、流速も速めることができ、インクの拡散効果を増加させることができる。補充時のインクの流量の上限は、バッファタンク252内のインクの液面を検知している液面センサ(不図示)の反応速度より速く補充インクが供給されて、インクがバッファタンク252からオーバーフローしない範囲で決定することができる。
なお、補充流路398と回収流路312を別々の流路としてバッファタンク252と接続する場合は、補充流路398とバッファタンク252との接続を上述した位置関係とする。補充流路398から補充されるインクは、未脱気の溶存酸素量の高いインクが供給されるため、バッファタンク252内で十分拡散を行う必要がある。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態にかかるバッファタンク252の側面図である。第2実施形態にかかるバッファタンクは、回収流路312と供給流路212のバッファタンク252との接続位置を上下方向において、離して設けられている点が第1実施形態と異なっている。なお、図示は省略するが、回収流路312の出口は、第1実施形態に示すように、バッファタンク252内の中に流路が入るように設けられている。
図5に示すように、回収流路312と供給流路212を上下方向に離して配置することにより、高さ方向における拡散も行うことができるので、より拡散効果を高めることができる。回収流路312および供給流路212の上下方向の配置は、どちらを上にするかは限定されず、上下方向に回収流路312と供給流路212の出口の位置を離すことで、高さ方向の拡散、および、移動時間がのびることで、インクの拡散効果を増加させることができる。ただし、メインタンク256中のインク(補充インク)とバッファタンク252内のインク(循環インク)とに温度差がある場合、インクの温度が低い流路が上になるように回収流路312および供給流路212を配置することが好ましい。例えば、補充インクが循環インクより温度が低い場合は、回収流路312を供給流路212より上に配置することで、温度による対流を促すことで、より拡散効果を向上させることができる。なお、図5においては、回収流路312が上、供給流路212が下となる構成が記載されているが、これに限定されず、回収流路312と供給流路212を反対の構成とすることもできる。
それぞれの流路の位置の上限は、上側になる流路は、バッファタンク252内のインクが減った場合においても流路の出口がインクにつかっている状態を維持できることが好ましい。また、下限の位置は、装置の構成上、下げることが可能な位置まで下げることが好ましい。
また、回収流路312と供給流路212のバッファタンク252の接続位置は、横方向においても可能な限り離すことが好ましい。横方向においても回収流路312と供給流路212の位置を離すことにより、移動時間がのびるため、インクの拡散効果を向上させることができる。
また、ドレイン流路228とバッファタンク252との接続位置についても、脱気度維持の観点から特定することが好ましい。ドレイン流路228の上下方向の位置は、バッファタンク252内のインクが減った場合においても、液につかる程度まで上方に設けることが好ましい。上方に設けることで、インク内の泡を抜け易くすることができる。また、バッファタンク252内の液面センサによりメインタンク256からのインクの供給が開始する液面より下に設けることで、気泡の混入を防止することができる。
また、ドレイン流路228の左右位置においては、供給流路212と可能な限り離すことが好ましい。ドレイン流路228からバッファタンク252に送液されるインクは、供給流路212、脱気モジュール360を通り、脱気されているため、溶存酸素量の低いインクである。供給流路212とドレイン流路228の位置を離すことにより、移動時間をのばすことができるので、ドレイン流路228から送液されたインクとバッファタンク252内のインクとの拡散効果を向上させることができる。ただし、回収流路312と供給流路212との位置を最も離したいため、ドレイン流路228は、回収流路312と供給流路212の間とすることが好ましく、回収流路312の横に配置することが好ましい。
バッファタンク252の側面の回収流路312、供給流路212、ドレイン流路228は、バッファタンク252の側面を上下方向、左右方向に4分割したとき、供給流路212を右下の領域に配置した場合、回収流路312およびドレイン流路228は左上の領域に配置することが好ましい。このように、供給流路212と、回収流路312およびドレイン流路228の位置を離すことにより、移動時間を増やすことができるので、拡散効果を向上させることができる。
本発明を実施する具体例としては、例えば、サイズが、横50mm、奥行き190mm、高さ90mmのバッファタンク252に対し、インクの粘性が4.5mPa・s、回収流路312からの補充流速が13ml/sでインクを送液し、回収流路312の出口をバッファタンク312内に設けることで行うことができる。
≪制御系≫
図6は、本実施の形態のインクジェット記録装置100の制御系の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、インクジェット記録装置100は、システムコントローラ400、通信部402、画像メモリ404、搬送制御部410、給紙制御部412、処理液付与制御部414、描画制御部416、乾燥制御部418、定着制御部420、排紙制御部422、供給制御部424、操作部430、表示部432等が備えられる。
システムコントローラ400は、インクジェット記録装置100の各部を統括制御する制御手段として機能するとともに、各種演算処理を行う演算手段として機能する。このシステムコントローラ400は、CPU、ROM、RAM等を備えており、所定の制御プログラムに従って動作する。ROMには、このシステムコントローラ400が、実行する制御プログラム、及び、制御に必要な各種データが格納される。
通信部402は、所要の通信インターフェースを備え、その通信インターフェースと接続されたホストコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
画像メモリ404は、画像データを含む各種データの一時記憶手段として機能し、システムコントローラ400を通じてデータの読み書きが行われる。通信部402を介してホストコンピュータから取り込まれた画像データは、この画像メモリ404に格納される。
搬送制御部410は、インクジェット記録装置100における記録媒体の搬送系を制御する。すなわち、処理液付与部114における給紙胴152、処理液ドラム154、描画部116における描画ドラム170、乾燥部118における乾燥ドラム176、定着部120におる定着ドラム184の駆動、中間搬送部126、128、130の駆動を制御する。
搬送制御部410は、システムコントローラ400からの指令に応じて、搬送系を制御し、給紙部112から排紙部122まで滞りなく記録媒体124が搬送されるように制御する。
給紙制御部412は、システムコントローラ400からの指令に応じて給紙部112を制御し、記録媒体124が、重なることなく1枚ずつ順に給紙されるように制御する。
処理液付与制御部414は、システムコントローラ400からの指令に応じて処理液付与部114を制御する。具体的には、処理液ドラム(圧道)154によって搬送される記録媒体に処理液が塗布されるように、塗布装置156の駆動を制御する。
描画制御部416は、システムコントローラ400からの指令に応じて描画部116を制御する。具体的には、描画ドラム170によって搬送される記録媒体に所定の画像が記録されるように、インクジェットヘッド172M、172K、172C、172Yの駆動を制御する。
供給制御部424は、供給ポンプ220、回収ポンプ320の駆動を制御し、バッファタンク252からインクジェットヘッド172M、172K、172C、172Y(250)へのインクの供給、バッファタンク252へインクの回収を行う。また、バッファタンク252内のインクの脱気を行う際に、供給流路212、回収流路312を通りインクの循環を行う。
また、バッファタンク252内に設けられた液面センサ258に基づいて、補充ポンプ382の制御を行う。バッファタンク252内のインクの液面が設定された下限値以下になると補充ポンプ382を駆動させ、メインタンク256からインクの補充を行う。また、バッファタンク252内のインクの液面が設定された上限値になると、補充ポンプ382の駆動を停止し、インクの補充を中断する。
補充ポンプ382の駆動を制御することで、メインタンク256からバッファタンク252に補充されるインクが、バッファタンク252の側面に流速を持って衝突するように流量、流速を調整する。
また、補充ポンプ382、および、回収ポンプ320の駆動を制御し、メインタンク256からバッファタンク252へのインクの補充速度を、ヘッド250からバッファタンク252への回収速度より速くする。
乾燥制御部418は、システムコントローラ400からの指令に応じて乾燥部118を制御する。具体的には、乾燥ドラム176によって搬送される記録媒体124に、IRヒータ182、温風噴出しノズル180により乾燥が行われるように溶媒乾燥装置178の駆動を制御する。
定着制御部420は、システムコントローラ400からの指令に応じて定着部120を制御する。具体的には、定着ドラム184によって搬送される記録媒体に加熱加圧が行われるように、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188の駆動を制御する。また、定着された画像が読み取られるように、インラインセンサ190の動作を制御する。
排紙制御部422は、システムコントローラ400からの指令に応じて排紙部122を制御する。具体的には、渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198などの駆動を制御して、排出トレイ192に記録媒体124がスタックされるように制御する。
操作部430は、所要の操作手段(たとえば、操作ボタンやキーボード、タッチパネル等)を備え、その操作手段から入力された操作情報をシステムコントローラ400に出力する。システムコントローラ400は、この操作部430から入力された操作情報に応じて各種処理を実行する。
表示部432は、所要の表示装置(たとえば、LCDパネル等)を備え、システムコントローラ400からの指令に応じて所要の情報を表示装置に表示させる。
上記のように、記録媒体124に記録する画像データは、ホストコンピュータから通信部402を介してインクジェット記録装置100に取り込まれる。取り込まれた画像データは、画像メモリ404に格納される。
システムコントローラ400は、この画像メモリ404に格納された画像データに所要の信号処理を施してドットデータを生成する。そして、生成したドットデータに従って描画部116の各インクジェットヘッド172M、172K、172C、172Yの駆動を制御し、その画像データが表す画像を用紙に記録する。
ドットデータは、一般に画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGBなどで表現された画像データ(たとえば、RGB8ビットの画像データ)をインクジェット記録装置100で使用するインクの各色のインク量データに変換する処理である(本例では、M、K、C、Yの各色のインク量データに変換する。)。ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色のインク量データに対して誤差拡散等の処理で各色のドットデータに変換する処理である。
システムコントローラ400は、画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って各色のドットデータを生成する。そして、生成した各色のドットデータに従って、対応するインクジェットヘッドの駆動を制御することにより、画像データが表す画像を用紙に記録する。
100…インクジェット記録装置、112…給紙部、114…処理液付与部、116…描画部、118…乾燥部、120…定着部、122…排紙部、124…記録媒体、200…インク供給装置、212…供給流路、220…供給ポンプ、228…ドレイン流路、250…ヘッド、252…バッファタンク、256…メインタンク、312…回収流路、320…回収ポンプ、360…脱気モジュール、382…補充ポンプ、398…補充流路、400…システムコントローラ

Claims (9)

  1. 液体を液滴として吐出する吐出口が形成された吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドに対して、供給流路および回収流路を介して接続され、前記供給流路を通して前記吐出ヘッドに供給、および、前記回収流路を通して前記吐出ヘッドから回収する前記液体が収容されるバッファタンクと、
    前記供給流路側に設けられた前記液体を脱気する脱気モジュールと、
    補充流路を介して接続され、前記補充流路を通して前記バッファタンクに供給する前記液体が貯留されるメインタンクと、を備え、
    前記供給流路は前記バッファタンクの側面に接続されており、
    前記補充流路は前記バッファタンクの側面を貫通し、前記バッファタンク内に前記補充流路の出口を有し、
    前記補充流路から送液される前記液体が、前記補充流路の出口に対向する前記バッファタンクの内壁面に衝突する時に速度を有する液体吐出装置。
  2. 前記回収流路が前記補充流路に接続し、
    前記回収流路の前記液体が前記補充流路を通り、前記バッファタンクに回収される請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記液体の衝突する前記内壁面が、前記バッファタンクの側面である請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記メインタンクから前記バッファタンクへの前記液体の補充速度が、前記バッファタンクから前記吐出ヘッドを通り前記バッファタンクへ戻る前記液体の循環速度より速い請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記バッファタンクにおける前記供給流路と前記補充流路の位置が、高さ方向に異なる請求項1から4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記メインタンク内の液体と前記バッファタンク内の液体とに温度差を有し、前記メインタンク内の前記液体の温度が高い場合は、前記供給流路を前記補充流路より上に配置し、前記バッファタンク内の前記液体の温度が高い場合は、前記補充流路を前記供給流路より上に配置する請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記供給流路と前記補充流路は前記バッファタンクの同じ側面に設けられており、水平方向において離れて配置されている請求項1から6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記吐出ヘッドから前記バッファタンクに前記液体を送液するドレイン流路を備え、
    前記ドレイン流路が、前記バッファタンクの側面の前記補充流路と前記供給流路の間の前記補充流路側に配置されている請求項1から7のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記バッファタンク内の前記液体の量を検知し、前記液体の量を下回ると前記メインタンクから前記液体が補充される液面センサを備え、
    前記ドレイン流路は、前記液面センサの位置より下で、上限が前記バッファタンク内の液体につかる位置に設けられている請求項8に記載の液体吐出装置。
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