JP4624163B2 - 紙葉類収納繰出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テープの巻き取りおよび巻き戻しによって紙葉類の収納および繰り出しを行う紙葉類収納繰出装置に関する。
紙幣処理機等に用いられ、テープを一側から巻き取る第1の巻取ドラムと、このテープを紙葉類と重ね合わせて逆側から巻き取る第2の巻取ドラムとを有し、第2の巻取ドラムを一方向に回転させることでこの第2の巻取ドラムにテープとともに紙葉類を巻き取って収納し、第2の巻取ドラムを逆方向に回転させることでこの第2の巻取ドラムに収納していた紙葉類をテープとともに繰り出す紙葉類収納繰出装置がある(例えば特許文献1参照)。
上記のようなテープで紙葉類の収納および繰り出しを行う紙葉類収納繰出装置においては、繰出時に、テープの第2の巻取ドラムへ巻き付いている巻付外周領域から紙葉類を、繰り出されるテープの方向に分離することが重要であるが、紙葉類の繰出開始位置は、第2の巻取ドラムへのテープの巻付量によって変化することになるため、この変化に追従して分離を行うように、上記した紙葉類収納繰出装置では、分離部材を揺動可能に設け、その先端側をテープの巻付外周領域に付勢力をもって接触させるようになっている。
特開2002−160855号公報
しかしながら、上記のように分離部材を揺動可能とするのみであると、テープの第2の巻取ドラムへの巻付量が変化した場合の、分離部材のテープの巻付外周領域に対する角度の変化量が大きく、その結果、テープの巻付外周領域からの紙葉類の円滑な分離を安定的に行うことができない可能性があった。
したがって、本発明は、テープの巻付外周領域からの紙葉類の円滑な分離を安定的に行うことができる紙葉類収納繰出装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、テープを一側から巻き取る第1の巻取ドラムと、前記テープを紙葉類と重ね合わせて逆側から巻き取る第2の巻取ドラムとを有し、前記第1の巻取ドラムと前記第2の巻取ドラムとの間で前記テープの巻き取りおよび巻き戻しを行わせることにより紙葉類の収納および繰り出しを行う紙葉類収納繰出装置であって、前記第2の巻取ドラムに対し前記テープの繰出側に設けられて、繰出時に紙葉類を前記テープの前記第2の巻取ドラムに巻き付いている巻付外周領域から分離する分離手段を有し、該分離手段は、前記巻付外周領域から紙葉類を分離する分離部材と、該分離部材を保持するとともに、前記巻付外周領域にガイドローラを当接させることで前記第2の巻取ドラムへの前記テープの巻付量に追従してスライドするスライド部とを備えてなることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記スライド部は、前記巻付量にかかわらず前記第2の巻取ドラムからのテープの繰出方向に対し常に交差する方向にスライドすることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記スライド部は、付勢部材によって前記第2の巻取ドラムの中心方向に向けて付勢されていることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に係る発明において、前記分離部材は、前記スライド部に揺動可能に支持されており、前記巻付外周領域に当接して該巻付外周領域から紙葉類を分離する分離先端部と、該分離先端部で分離させた紙葉類を下流側へと案内するガイド部とを備えてなることを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記分離部材は、付勢部材によって前記分離先端部を前記巻付外周領域に当接させる方向に付勢されていることを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に係る発明において、前記分離手段には、前記ガイドローラに対し接触し連れ回りすることで前記第2の巻取ドラムと同方向に回転して、前記紙葉類を搬送する搬送ローラが設けられていることを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に係る発明において、前記分離手段の近傍かつ紙葉類の繰出方向における上流側に、前記第2の巻取ドラムに巻き付けられた紙葉類のうち最も繰出側の紙葉類に接触して該紙葉類の前記巻付外周領域からの分離を促進する分離促進手段が、前記第2の巻取ドラムに巻き付けられた紙葉類量に追従して移動可能に設けられていることを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明において、前記分離促進手段は、前記テープの両側に配置され、紙葉類の繰出方向における下流側ほど互いの間隔が狭くなるように傾斜する一対の分離促進ローラを有することを特徴としている。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明において、 前記分離促進手段は、前記一対の分離促進ローラを保持するベース部材と、該ベース部材を揺動可能に支持する揺動可能なアーム部材と、前記一対の分離促進ローラを前記第2の巻取ドラムに近接させる方向に前記ベース部材を前記アーム部材に対し付勢するベース付勢部材と、前記一対の分離促進ローラを前記第2の巻取ドラムに近接させる方向に前記アーム部材を付勢するアーム付勢部材とを有することを特徴としている。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明において、前記分離促進手段は、前記ベース部材に支持されるとともに前記巻付外周領域に当接することで該巻付外周領域と前記ベース部材との間隔を維持する補助ローラを備えていることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、第2の巻取ドラムへの巻付量によって径が変化するテープの巻付外周領域にガイドローラを当接させることでテープの巻付量に追従してスライドするスライド部によって、テープの巻付外周領域から紙葉類を分離する分離部材を保持するため、揺動の場合と比較して、テープの第2の巻取ドラムへの巻付量が変化した場合の、分離部材のテープの巻付外周領域に対する角度の変化量を小さく抑えることができる。したがって、テープの巻付外周領域からの紙葉類の円滑な分離を安定的に行うことができる。しかも、スライド部が、第2の巻取ドラムへの巻付量によって径が変化するテープの巻付外周領域にガイドローラを当接させることでテープの巻付量に追従するため、簡素な構造でテープの巻付量に追従したスライドができることになる。
請求項2に係る発明によれば、スライド部が、テープの第2の巻取ドラムへの巻付量にかかわらず第2の巻取ドラムからのテープの繰出方向に対し常に交差する方向にスライドすることから、テープの繰出方向に対し平行な方向にスライド可能な場合に対して、テープの第2の巻取ドラムへの巻付量が変化した場合の、分離部材のテープの巻付外周領域に対する角度の変化量を小さく抑えることができる。また、テープの第2の巻取ドラムへの巻付量が変化した場合の、テープの繰出開始位置に対する分離部材の距離の変化量も小さく抑えることができる。したがって、テープの巻付外周領域からの紙葉類の円滑な分離をさらに安定的に行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、スライド部が、付勢部材によって第2の巻取ドラムの中心方向に向けて付勢されているため、簡素な構造でガイドローラを、巻付量によって径が変化するテープの巻付外周領域に当接させるようにスライドさせることができる。
請求項4に係る発明によれば、分離部材が揺動可能とされているため、紙葉類の厚みによってガイドローラがスライド方向に微小振動しても、分離部材の分離先端部をテープの巻付外周領域に当接させることが可能となる。したがって、ガイドローラでスライド部をスライドさせる場合であっても、テープの巻付外周領域からの紙葉類の円滑な分離をさらに安定的に行うことができる。また、分離部材は、分離先端部で分離させた紙葉類を下流側へと案内するガイド部を備えているため、分離させた紙葉類を下流側へと確実に案内することができる。
請求項5に係る発明によれば、分離部材が、付勢部材によって分離先端部をテープの巻付外周領域に当接させる方向に付勢されているため、簡素な構造で、スライド部が微小振動しても分離部材の分離先端部をテープの巻付外周領域に当接させることができる。
請求項6に係る発明によれば、分離手段に設けられた搬送ローラが、紙葉類を搬送することになるが、この搬送ローラは、ガイドローラに対し接触し連れ回りするものであるため、第2の巻取ドラムの回転をガイドローラを介して搬送ローラに伝達して紙葉類を搬送することができる。したがって、搬送ローラを駆動するための駆動源が不要となることから、構造が簡素かつコンパクトであって、しかも低コストとなる。
請求項7に係る発明によれば、分離手段の近傍かつ紙葉類の繰出方向における上流側に設けられた分離促進手段が、第2の巻取ドラムに巻き付けられた紙葉類のうち最も繰出側の紙葉類に接触してこの紙葉類のテープの巻付外周領域からの分離を促進する。したがって、その下流側に設けられた分離手段によるテープの巻付外周領域からの紙葉類の円滑な分離をより一層安定的に行うことができる。
請求項8に係る発明によれば、テープの両側に配置されて紙葉類の繰出方向における下流側ほど互いの間隔が狭くなるように傾斜する分離促進手段の一対の分離促進ローラによって、紙葉類は、両側がテープ側に寄せられることになり、テープ側に繰出方向に沿った皺が形成され、テープ側がテープの巻付外周領域から浮くことになって分離が促進される。このように簡素な構造で、紙葉類のテープの巻付外周領域からの分離を促進することができる。
請求項9に係る発明によれば、分離促進手段は、一対の分離促進ローラを保持するベース部材が、これを揺動可能に支持するアーム部材に対しベース付勢部材の付勢力とのバランスで揺動し、あるいは揺動可能なアーム部材がアーム付勢部材の付勢力とのバランスで揺動することで、一対の分離促進ローラを第2の巻取ドラムに巻き付けられた紙葉類量に追従して移動させる。このように簡素な構造で、一対の分離促進ローラを第2の巻取ドラムに巻き付けられた紙葉類量に追従して移動させることができる。
請求項10に係る発明によれば、例えば紙葉類を収納せずにテープのみを第2の巻取ドラムに巻き取ったときに、テープの両側に配置された一対の分離促進ローラの位置は変化せず、テープの巻付外周領域のみが大径となって行くが、このような状態となっても、補助ローラが巻付外周領域に当接して巻付外周領域とベース部材との間隔を維持することになる。したがって、テープとベース部材との接触を防止することができる。
本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の紙葉類収納繰出装置1は、紙葉類として紙幣Sを取り扱う紙幣入出金機の一時貯留部や金種別の収納部に用いられるものであって、従来の箱状空間内に紙幣を集積貯留し、最下若しくは最上のものから一枚ずつ繰り出すといった紙葉類収納繰出装置に代わるものである。なお、本実施形態の紙葉類収納繰出装置1は、金種により大きさが大きく異なる外国紙幣を取り扱うものであり、紙幣をその長辺方向を搬送方向に沿わせて搬送し収納させるものである。
本実施形態の紙葉類収納繰出装置1は、鉛直に配置される図1に示す側板19とこれと平行に設けられた支持板20とに挟まれた駆動系スペース22と、支持板20とその側板19とは反対に平行に設けられた側板21とに挟まれた集積スペース23とに区分けされている。なお、側板19および支持板20は平板状をなしており、側板21は一側が側板19および支持板20と平行な主板部200とされ、逆側が側板19および支持板20と平行であって主板部200よりも支持板20に近い段差板部201とされた段付形状をなしている。これら側板19、支持板20および側板21は、図示せぬ複数のピン等によって互いに連結されている。
集積スペース23には、図2および図3に示すように、紙葉類収納繰出装置1が配置された紙幣入出金機の本体202側の搬送路50に接続されて、本体202側に対する紙幣Sの受け入れおよび繰り出しが行われる入出口2が設けられている。この入出口2は、上下に並んで水平に配置されることで間に紙幣Sを通す通路部204を形成する一対のガイド板部205,206と、これらガイド板部205,206間の通路部204にいずれも突出するように上下に対向して設けられた互いに当接可能な一対の平行な上ローラ3および下ローラ4とを有しており、略水平に沿っている。
この入出口2の下ローラ4には、入出口2から見て奥方に配置された、下ローラ4と平行な紙幣集積用ドラム(第2の巻取ドラム)10に一側が固定されて延在するテープTが上ローラ3との間を通るようにして掛けられており、このテープTは、下ローラ4に掛けられた後に延在方向を略反転して複数具体的には三つのローラ208,209,210によって進路が形成され、その他側が紙幣集積用ドラム10と平行なテープ巻取用ドラム(第1の巻取ドラム)12に固定されている。なお、テープTの紙幣集積用ドラム10と下ローラ4とを結ぶ入出領域Taは、入出口2の通路部204の延在方向に略沿わされている。この下ローラ4はテープTの接触張力によって回転させられるもの、つまりテープTの走行に連れ回りするもので、上ローラ3もテープTあるいはテープTに重ねられて一体に移動する紙幣Sの走行に連れ回りするものである。また、テープTを案内するためのローラ208,209,210もテープTの接触張力によって回転させられる。
搬送路50から一枚ずつ分離された状態で搬送されてきた紙幣Sは、入出口2の一対のガイド板205,206間の通路部204に取り入れられ、通路部204で上ローラ3および下ローラ4によってその短辺方向の中央位置がテープTに重ね合わせられて、テープTとともに搬送されテープTとともに紙幣集積用ドラム10に巻き付けられることで集積され収納される。具体的には、上ローラ3および下ローラ4によってテープTの上ローラ3側に重ね合わせられた紙幣Sは、テープTのこれに重なる部分とともに直線状の入出領域Taを移動して、この入出領域Taと、紙幣集積用ドラム10の回転方向におけるこの入出領域Taの上流側に隣り合うすでにテープTの紙幣集積用ドラム10に巻き付いている部分のうちの最外周部分を構成する巻付外周領域Tbとの境界位置から、テープTがすでに紙幣集積用ドラム10に巻き付いているテープTに巻き付くことでこれらの間に挟持される。このようにして、紙幣集積用ドラム10に順次紙幣SがテープTとともに巻き付けられることで紙幣集積用ドラム10に集積される。
逆に、紙幣集積用ドラム10に集積されていた紙幣Sは、テープTのこれに重なる部分が紙幣集積用ドラム10から離れ直線状の入出領域Taに至ると、巻付外周領域TbからテープTとともに離れて繰り出され、入出口2でテープTから分離されて、搬送路50へと繰り出される。
ここで、テープ巻取用ドラム12が、所定の紙幣繰出方向(図2および図3における反時計回り方向)に回転することで、テープTのみを一側から巻き取ることになり、このとき、紙幣集積用ドラム10も同方向に回転して、テープTおよび紙幣Sを繰り出すことになる。また、紙幣集積用ドラム10が、上記と反対の所定の紙幣収納方向(図2および図3における時計回り方向)に回転することで、紙幣Sを重ね合わせたテープTを逆側から巻き取ることになり、このとき、テープ巻取用ドラム12も同方向に回転して、テープTを繰り出すことになる。このように、テープ巻取用ドラム12と紙幣集積用ドラム10との間でテープTの巻き取りおよび巻き戻しを行わせることにより紙幣Sの収納および繰り出しを行う。なお、テープTの両端(始端および終端)は、それぞれ、紙幣集積用ドラム10およびテープ巻取用ドラム12のうちの対応するものの外周面に図示せぬ取付部材によって取り付けられ、その後、巻き付けられている。
紙幣集積用ドラム10は、長手方向を搬送方向に沿わせた姿勢で搬送される紙幣Sの最も大きなものの短辺の長さよりもやや大きい軸長を有しており、上ローラ3および下ローラ4と平行つまり水平に配置された軸11にこれを中心に回転可能となるように支持されている。
この紙幣集積用ドラム10の外周面には、図1に示すように、紙幣の有無を検知するためのセンサ光路用の溝14が円周方向に環状をなして形成されており、また紙幣集積用ドラム10の軸方向の両端には、軸11を中心として凹む凹部15が形成されている。
集積スペース23内における入出口2の対角位置には、上記したテープ巻取用ドラム12がローラ3,4と平行な軸13にこれを中心に回転可能となるように支持されている。このテープ巻取用ドラム12は、紙幣Sの集積時にテープTを繰り出したり、逆に集積した紙幣Sの繰り出し時に、余分になったテープTを巻き取ったりする。ここで、テープ巻取用ドラム12は、紙幣Sの幅よりも短い幅であるテープTのみを重ね合わせた状態で巻き付けることから、紙幣集積用ドラム10よりも、その軸長は短くてよく、ここではほぼテープTの幅に合わせて設定されている。
そして、本実施形態においては、紙幣集積用ドラム10の近傍に、紙幣集積用ドラム10からの紙幣Sの繰出時に、テープTの紙幣Sを外側で押さえている部分が入出領域Taに至ると、この部分で押さえられていた紙幣SをテープTの紙幣集積用ドラム10に未だ巻き付いている部分である巻付外周領域Tbから分離してテープTとともに入出領域Taに至らせる紙幣分離部79が設けられている。つまり、この紙幣分離部79は、主として、紙幣集積用ドラム10に集積された紙幣Sを繰り出す際に活用されるもので、繰り出す紙幣Sを紙幣集積用ドラム10から確実に分離させるものである。
この紙幣分離部79は、その紙幣Sの繰出方向における上流側にあって、紙幣集積用ドラム10に巻き付けられた紙幣Sのうち最も繰出側の紙幣Sに接触してこの紙幣Sの巻付外周領域Tbからの分離を促進する紙幣分離促進機構(分離促進手段)80と、その紙幣Sの繰出方向における下流側の直近位置であって、紙幣集積用ドラム10に対しテープTの繰出側つまり下ローラ4側に設けられて、紙幣Sを紙幣集積用ドラム10に巻き付いている部分の巻付外周領域Tbから分離してテープTとともに入出領域Taに至らせる紙幣分離機構(分離手段)51とを有している。
紙幣分離促進機構80は、図1〜図5に示すように、紙幣集積用ドラム10と平行な一対の軸82を有しており、これら軸82は、支持板20および側板21に互いに同軸となるように配置されている。これら軸82は、ドラム軸線方向から見た場合にテープTの入出領域Taの上側に設けられている。
また、紙幣分離促進機構80は、一対の軸82のそれぞれの集積スペース23とは反対側に、軸82を中心に揺動可能となるように支持された一対のアーム部材81と、これらの軸82とは反対側の端部同士を連結させる軸82と平行な軸83とを有している。一対のアーム部材81は、互いに平行をなしており、ドラム軸線方向から見た場合に、テープTの入出領域Taを越える位置まで前下がりに延出している。
さらに、紙幣分離促進機構80は、各アーム部材81の間で延在する状態で軸83にこれを中心に揺動可能となるように支持されたベース部材84を有している。つまり、このベース部材84は、揺動可能なアーム部材81に揺動可能に支持されている。
ベース部材84には、テープTの紙幣集積用ドラム10に巻き付いている最外周の巻付外周領域Tbと入出領域Taとの境界位置の外側つまり下側に、テープTを紙幣集積用ドラム10の軸線方向における両側から挟むように、一対の軸88,89を有しており、軸88に分離促進ローラ85が、軸89に分離促進ローラ86が、それぞれ回転自在に設けられている。つまり、ベース部材84に、軸88,89を介して一対の分離促進ローラ85,86が保持されている。ここで、一対の軸88,89は、ドラム半径方向から見た場合に、相反する側が、紙幣集積用ドラム10による紙幣Sの繰出時の繰出方向における下流側に位置するように傾斜しており、その結果、一対の分離促進ローラ85,86は、紙幣集積用ドラム10による紙幣Sの繰出時の繰出方向における下流側つまり入出口2側ほど互いの間隔が狭くなるように均等に傾斜している。言い換えれば、一対の分離促進ローラ85,86は、入出口2側が窄まるハの字状に配置されている。ここで、軸88,89の具体的な傾斜角度は、互いの中心軸線の直交線の交差角度αがおよそ10°となるように設定されている。なお、一対の分離促進ローラ85,86は、互いの最小間隔がテープTの幅よりも広くされており、テープTの両外側にテープTから離間して、つまり接触することがない位置に配置される。
また、一対のアーム部材81を連結させるとともにベース部材84を支持する軸83には、この軸83を中心に回転自在となるように、補助ローラ87が、軸線方向における位置をテープTの中央に合わせ、しかもドラム軸線方向から見てベース部材84よりも紙幣集積用ドラム10側に突出するように設けられている。軸83に支持されたこの補助ローラ87は、テープTの両端縁部よりも内側に位置するようにテープTの幅よりも薄くされており、テープTの巻付外周領域Tbに当接することでこの巻付外周領域Tbとベース部材84との間隔を維持する。つまり、この補助ローラ87は、テープTのみが紙幣集積用ドラム10に多量に巻き付けられ、分離促進ローラ85,86が紙幣集積用ドラム10の半径方向に移動しない場合に、テープTに接触しテープTの外径に追従してベース部材84を移動させることによって、ベース部材84とテープTとが直接当接してしまうのを防ぐ。
一対のアーム部材81のそれぞれのベース部材84側には係止ピン213が取り付けられており、支持板20および側板21には、係止ピン213の紙幣集積用ドラム10を挟んで反対側に係止ピン214がそれぞれ取り付けられている。そして、各同側にある係止ピン213と係止ピン214との間には、引張バネ(アーム付勢部材)91がそれぞれ介装されており、これらの引張バネ91は、一対の分離促進ローラ85,86を紙幣集積用ドラム10に近接させる方向(図2および図3における時計回り方向)に一対のアーム部材81を付勢する。
また、一対のアーム部材81の中間位置にそれぞれ係止ピン215が取り付けられており、ベース部材84の各アーム部材81側の軸83とは反対側には係止ピン216が取り付けられている。そして、各同側にある係止ピン215と係止ピン216との間には、引張バネ(ベース付勢部材)90がそれぞれ介装されており、これらの引張バネ90は、一対のアーム部材81に対して一対の分離促進ローラ85,86を紙幣集積用ドラム10に近接させる方向(図2および図3における反時計回り方向)にベース部材84を付勢する。
引張バネ90,91の付勢力によって、一対の分離促進ローラ85,86は、紙幣集積用ドラム10に巻き付けられた紙幣Sのうち最も繰出側にあって短辺方向の中央位置においてテープTに保持されている紙幣Sの短辺方向の両側に当接する。そして、紙幣集積用ドラム10に巻き付けられた紙幣量の変化によって、最も繰出側にある紙幣Sの紙幣集積用ドラム10の半径方向における位置が変化すると、主としてアーム部材81が揺動してこの位置変化に追従する。つまり、紙幣分離促進機構80は、紙幣集積用ドラム10に巻き付けられた紙幣量に追従して紙幣集積用ドラム10の半径方向に移動可能となっており、しかも、紙幣量にかかわらず、繰出方向におけるテープTの巻付外周領域Tbと入出領域Taとの境界位置において紙幣Sに接触する。
この紙幣分離促進機構80は、紙幣集積用ドラム10に巻き付けられた紙幣Sのうち最も繰出側にあって短辺方向の中央位置においてテープTに保持されている紙幣SがテープTの繰り出しとともに移動すると、このテープTの両側に配置されて紙幣Sの繰出方向における下流側ほど互いの間隔が狭くなるように傾斜する分離促進ローラ85,86が、紙幣Sを、その両側をテープT側に寄せることになり、その結果、紙幣Sには、テープT側に繰出方向に沿った皺が形成され、テープT側がテープTの巻付外周領域Tbから浮くことになって分離が促進される。
紙幣分離機構51は、図1〜図3,図6に示すように、軸11と入出口2との間に延在する状態で側板21の集積スペース23側に図示せぬネジ等で直付けされたガイド板52を有している。このガイド板52は、側板21から集積スペース23側に折り曲げられた断面L字状の板部材からなる。このガイド板52の中間位置には、入出口2側に向かうほど下側に位置するように傾斜する互いに平行な一対のガイド溝53,54が、上側のガイド溝53が下側のガイド溝54よりも軸11側にずれるように形成されている。これらガイド溝53,54は、テープTの入出領域Taよりも紙幣集積用ドラム10側つまり上側に設けられている。
また、紙幣分離機構51は、ガイド板52のガイド溝53にスライド可能に係合するスライドピン62と、ガイド板52のガイド溝54にスライド可能に係合するスライドピン63とを備え支持板20と側板21との間でガイド溝53,54の延在方向にスライドするベース部材55を有している。このベース部材55には、さらに、スライド溝65が、ガイド板52のガイド溝53,54に沿って延在形成されており、このスライド溝65には支持板20に取り付けられたガイドピン64が相対的にスライド可能に係合されている。このベース部材55は、ガイド溝53,54、スライド溝65、スライドピン62,63およびガイドピン64によって、安定したスライド移動を行うことが可能になっている。
ベース部材55は、全体としてテープTの入出領域Taよりも紙幣集積用ドラム10側つまり上側に配置されている。ベース部材55は、側板21の集積スペース23側に近接配置されるとともにガイド板52のガイド溝53,54に係合するスライドピン62,63を有する基部218と、支持板20の集積スペース23側に近接配置されるとともに、支持板20に設けられたガイドピン64で案内されてスライドするガイド溝65を有する基部219と、これら基部218,219同士を接合させる連結部220とを有している。連結部220は、ドラム軸線方向から見た場合に基部218,219の紙幣集積用ドラム10とは反対側の端部にテープTの入出領域Ta側に突出するように設けられている。
さらに、紙幣分離機構51は、ベース部材55の連結部220のドラム軸線方向から見て基部218,219内に配置される部分に、紙幣集積用ドラム10と平行な軸69を有しており、また、この軸69にこれを中心に回転自在となるように支持されたガイドローラ70を有している。このガイドローラ70は、連結部220よりも紙幣集積用ドラム10側に突出しており、ドラム軸線方向において、テープTの紙幣集積用ドラム10に巻き付いている最外周の巻付外周領域Tbと位置が合わせられている。なお、上記したスライドピン62,63、ガイドピン64、ベース部材55、軸69およびガイドローラ70が、紙幣集積用ドラム10に対しスライドするスライド部222を構成している。
さらに、紙幣分離機構51は、ベース部材55の支持板20側の基部219に取り付けられた係止ピン60と、支持板20における、スライド溝65の延在方向に沿って係止ピン60から引かれた延長線上の紙幣集積用ドラム10を越える位置に取り付けられた係止ピン59と、これら係止ピン59,60の間に介装された引張バネ(付勢部材)57とを有しており、また、ベース部材55の側板21側の基部218に取り付けられた上記スライドピン62と、側板21における、ガイド溝53,54の延在方向に沿ってスライドピン62から引かれた延長線上の紙幣集積用ドラム10を越える位置に取り付けられた係止ピン61と、これら係止ピン61およびスライドピン62の間に介装された引張バネ(付勢部材)58とを有している。
これにより、ベース部材55つまりスライド部222が、紙幣集積用ドラム10の中心方向に向けて引張バネ57,58で付勢されている。その結果、スライド部222は、そのベース部材55に保持されたガイドローラ70を、紙幣集積用ドラム10にテープTが巻き付けられていなければ紙幣集積用ドラム10の外周面に、紙幣集積用ドラム10にテープTが巻き付けられていればテープTの巻付外周領域Tbに当接させることになり、よって、紙幣集積用ドラム10へのテープTおよび紙幣Sの巻付量によって変化する外周の大きさに追従してスライドする。つまり、ガイドローラ70が、紙幣集積用ドラム10の外周面およびテープTの巻付外周領域Tbに対するベース部材55の位置決めを行うことになり、その結果、ベース部材55は、紙幣集積用ドラム10に巻き付けられたテープTおよび紙幣Sの量に応じてガイド溝53,54に沿ってスライドすることになる。なお、ガイドローラ70は、紙幣集積用ドラム10およびテープTのうちの接触するものに対し連れ回りする。
具体的に、ベース部材55は、紙幣集積用ドラム10にテープTおよび紙幣Sが巻き付けられていない状態では、ガイド板52のガイド溝53,54に沿って最も紙幣集積用ドラム10の中心である軸11側に位置し、紙幣集積用ドラム10にテープTおよび紙幣Sが十分に巻き付けられた状態では、ガイド板52のガイド溝53,54に沿って最も紙幣集積用ドラム10の中心である軸11から離れた側に位置する。ここで、ベース部材55には、センサ遮蔽部97が設けられている。このセンサ遮蔽部97は、紙幣集積用ドラム10への紙幣集積時に紙幣Sが満杯まで集積されたことを検出する光学式の集積部満杯検知用センサ96で検出されるものである。つまり、紙幣集積用ドラム10への紙幣集積時に巻き付けられたテープTおよび紙幣Sによってこれらを含む紙幣集積用ドラム10の外周が徐々に大きくなって行くと、これに追従してセンサ遮蔽部97を含む紙幣分離機構51のスライド部222が紙幣集積用ドラム10の半径方向外方の入出口2側にスライドして行くことになり、集積部満杯検知用センサ96はこのセンサ遮蔽部97を検出すると紙幣集積用ドラム10への紙幣集積時に紙幣Sが満杯まで集積されたことを検出する。
加えて、紙幣分離機構51は、ベース部材55の連結部220のドラム軸線方向から見て基部218,219から突出する部分に、紙幣集積用ドラム10と平行な軸66を有しており、また、この軸66にこれを中心に揺動可能となるように支持されたセパレータ(分離部材)56を有している。つまり、セパレータ56は、スライド部222に揺動可能に保持されている。このセパレータ56は、紙幣集積用ドラム10に巻き付いたテープTの巻付外周領域Tbと入出領域Taとで形成される略鋭角形状の空間に配置されるもので、紙幣集積用ドラム10側の端部に形成された分離先端部224と、この分離先端部224からテープTの入出領域Taに沿って延在するガイド部225とを有している。なお、分離先端部224はドラム軸線方向から見て鋭角をなしており、その一方の面がガイド部225に繋がっている。
紙幣分離機構51は、セパレータ56に取り付けられる係止ピン227と、ベース部材55に取り付けられる係止ピン228と、これらに介装される引張バネ(付勢部材)67とを有しており、引張バネ67によって分離先端部224を、テープTが巻き付いていない状態では紙幣集積用ドラム10の外周部に、テープTが巻き付いている状態ではテープTの巻付外周領域Tbに当接させる方向(図6における時計回り方向)に付勢されている。その結果、セパレータ56は、紙幣集積用ドラム10にテープTが巻き付けられた状態では、その分離先端部224を常にテープTの巻付外周領域Tbに当接させることなる。つまり、テープTが紙幣集積用ドラム10に紙幣Sとともに巻き付けられると紙幣Sのある部分と紙幣Sのない部分とで微小ながら径差が生じることになり、当接するガイドローラ70でテープTの巻付外周領域Tbに対し位置決めされるスライド部222で保持されたセパレータ56の位置も微小ながら移動することになるため、セパレータ56を揺動可能とすることでこれを吸収する。なお、ガイドローラ70およびセパレータ56は、ドラム軸線方向においてテープTの内側に収まる幅を有している。
これにより、紙幣集積用ドラム10からの紙幣Sの繰出時において、テープTの紙幣Sを押さえていた部分が入出領域Taに至った際に、この部分で押さえられていた紙幣Sの先端部がテープTの巻付外周領域Tbに着いたまま移動しようとしても、これを、巻付外周領域Tbに当接しているセパレータ56の分離先端部224がテープTの巻付外周領域Tbからそぎ取るように分離させる。また、このように分離先端部224で分離させた紙幣SをテープTの入出領域Taと対向するガイド部225によって入出口2側つまり下流側に移動するように案内する。上記したように紙幣集積用ドラム10に巻き付けられたテープTおよび紙幣Sの量に応じてガイド溝53,54に沿ってスライドするベース部材55に、実際に紙幣Sを分離し案内するセパレータ56が揺動可能に支持されている。
ここで、ガイド部225は、中間ガイド面230がテープTの入出領域Taに沿う状態で、中間ガイド面230よりも入出口2側が入出口2側ほど入出領域Taから離れるように傾斜する取込側ガイド面231とされ、中間ガイド面230よりも紙幣集積用ドラム10側が紙幣集積用ドラム10側ほど入出領域Taから離れるように傾斜する繰出側ガイド面232とされる。なお、中間ガイド面230に対する傾斜角度は、繰出側ガイド面232よりも取込側ガイド面231の方が大きくなっている。ここで、繰出側ガイド面232は、分離先端部224で紙幣集積用ドラム10から分離させた紙幣Sを円滑にセパレータ56とテープTの入出領域Taとの間を通して入出口2側に案内するためのもので、取込側ガイド面231は、折り癖やカール癖等のある紙幣Sが入出口2側から搬送されてきても円滑にセパレータ56とテープTの入出領域Taとの間を通して紙幣集積用ドラム10へ案内するためのものである。
また、紙幣分離機構51は、セパレータ56のベース部材55に対する揺動中心である軸66に、これを中心に回転可能となるように支持された搬送ローラ71を有している。この搬送ローラ71は、ガイドローラ70に常に接触させられるとともにその一部を中間ガイド面230からテープTの入出領域Ta側に突出させ、この入出領域TaにあるテープTあるいはこの入出領域TaにあるテープT上に載置された紙幣Sに当接可能になっている。これにより、搬送ローラ71は、紙幣集積用ドラム10が回転すると、これに接触して逆方向に連れ回りするガイドローラ70に接触し、このガイドローラ70とは逆方向に連れ回りする。その結果、搬送ローラ71は、紙幣集積用ドラム10と同方向に回転する。よって、搬送ローラ71は、紙幣繰出時には、紙幣集積用ドラム10のテープTの巻付外周領域Tbから分離された紙幣SをテープTの入出領域Taとで挟持しつつ入出口2側つまり下流側へと搬送し、紙幣収納時には、入出口2から送られた紙幣SをテープTの入出領域Taとで挟持しつつ紙幣集積用ドラム10側つまり下流側へと搬送する。
ここで、図8に示すように、紙幣集積用ドラム10からテープTが最も多く繰り出された状態にあるとき、テープTの入出領域Taが入出口2の延長線上に重なることになり、また、紙幣集積用ドラム10にテープTおよび紙幣Sが巻き付けられたときには、図9および図10に示すように、巻付量に応じてテープTの入出領域Taと巻付外周領域Tbとの境界である繰出開始位置Pが、入出口2の延長線の方向において徐々に入出口2側に移動しつつ紙幣集積用ドラム10から半径方向に徐々に離れることになり、テープTの入出領域Taがその入出口2側が上側となるように傾斜する状態となる。一方で、ガイド溝53,54に沿って移動するスライド部222は、水平な入出口2の延長線に対して、入出口2側ほど下側に位置するようにスライドする。これにより、スライド部222は、紙幣集積用ドラム10へのテープTおよび紙幣Sの巻付量にかかわらず紙幣集積用ドラム10からのテープTの繰出方向つまり入出領域Taの延在方向に対し常に交差する方向にスライドする。
次に、駆動系について図1および図7を主に参照して説明する。
軸11は、側板19、支持板20および側板21の主板部200に、これらに直交する姿勢で回転可能に支持されている。軸11には、支持板20に取付板18を介して取り付けられたトルクリミッタ17が挿通されており、このトルクリミッタ17に係合する係合部材16が固定されている。つまり、軸11に固定された係合部材16と非回転部である取付板18との間にトルクリミッタ17が設けられている。ここで、トルクリミッタ17および係合部材16は、紙幣集積用ドラム10の一方の凹部15内に配置されている。
また、紙幣集積用ドラム10の他方の凹部15内には、軸11に挿通された状態でトルクリミッタ110が取り付けられている。軸11には、凹部15内に配置された状態でこのトルクリミッタ110に係合する係合部材111が固定されている。
トルクリミッタ17は、紙幣収納時のモータ39からの回転トルクもしくは紙幣繰出時のテープ巻取用ドラム12の巻き取りによるテープTの緊張による回転トルクを受けた時にのみ軸11を回転させる、すなわち、軸11を収納もしくは繰出し時の必要な時以外回転させないようにする為のものであり、トルクリミッタ110は、テープTおよび紙幣Sの巻き付けにより紙幣集積用ドラム10とテープ巻取用ドラム12との外径が大きく変わって各々の回転速度の差が大きくなった場合に、軸11と紙幣集積用ドラム10との間に滑りを発生させて、各々の速度差を吸収させる為のものである。これにより、外径の変化による回転速度差を特別なギア比変換等を行わずに吸収することが可能になり、テープTの張りを一定に出来ると同時に、紙幣ジャム等の急激な衝撃に対してもテープTに過度な負担を与え難くしている。
軸13は、側板19、支持板20および側板21の段差板部201に、これらに直交する姿勢で回転可能に支持されている。軸13には、支持板20に取付板28を介して取り付けられたトルクリミッタ27が挿通されており、このトルクリミッタ27に係合する係合部材26が固定されている。つまり、軸13に固定された係合部材26と非回転部である取付板28との間にトルクリミッタ27が設けられている。
また、軸13に支持されるテープ巻取用ドラム12には、軸13に挿通された状態でトルクリミッタ120が取付板122を介して取り付けられている。軸13には、このトルクリミッタ120に係合する係合部材121が固定されている。
トルクリミッタ27は、紙幣繰出時のモータ39からの回転トルクもしくは紙幣収納時の紙幣集積用ドラム10の巻き取りによるテープTの緊張による回転トルクを受けた時にのみ軸13を回転させる、すなわち、軸13を収納もしくは繰出し時の必要な時以外回転させないようにする為のものであり、トルクリミッタ120は、テープTおよび紙幣Sの巻き付けによりテープ巻取用ドラム12と紙幣集積用ドラム10との外径が大きく変わって各々の回転速度の差が大きくなった場合に、軸13とテープ巻取用ドラム12との間に滑りを発生させて、各々の速度差を吸収させる為のものである。これにより、外径の変化による回転速度差を特別なギア比変換等を行わずに吸収することが可能になり、テープTの張りを一定に出来ると同時に、紙幣ジャム等の急激な衝撃に対してもテープTに過度な負担を与え難くしている。
側板19、支持板20および側板21の段差板部201には、これらに直交する姿勢で軸109が回転可能に支持されている。さらに、支持板20には、これに直交する姿勢で軸49,108が支持されており、軸49は支持板20に対し回転可能に、軸108は支持板20に対し固定されている。
軸49には、その集積スペース23側の部分にギア103が固定されており、このギア103は、同じく集積スペース23側に配置されたモータ39のギア34と噛み合わされている。この軸49には、その駆動系スペース22側の部分に、電磁クラッチ100が取り付けられ、この電磁クラッチ100を介してギア104が設けられている。つまり、モータ39の駆動力がギア34,103および軸49を介して電磁クラッチ100に伝わる。電磁クラッチ100は、オン状態とされると軸49がギア104に対し一体回転し、オフ状態とされると軸49がギア104に対し空転する。
固定の軸108には、その駆動系スペース22側の部分に、電磁クラッチ102を介してギア105が設けられており、このギア105がギア104に噛み合わされている。この電磁クラッチ102はオフ状態とされることでギア105をフリー状態とする一方、オン状態とされるとギア105を固定の軸108に対し固定し素早く停止させるようにブレーキをかける。
軸109には、その駆動系スペース22の部分側に、ギア105と噛み合うギア106が固定されており、またギア107が固定されている。さらに、軸109には、段差板部201よりも外側の部分に、手動操作されるハンドルプーリ112が固定されている。
軸11には、その駆動系スペース22側の部分に、ワンウェイクラッチ31を介して歯付きプーリ30が回転可能に設けられており、軸13にも、その駆動スペース22側の部分にワンウェイクラッチ33を介して歯付きプーリ32が回転可能に設けられていて、これらには歯付きのタイミングベルト38が掛けられている。
ワンウェイクラッチ31は、タイミングベルト38によって歯車付プーリ30に、歯車付プーリ30、軸11および紙幣集積用ドラム10が一体回転した場合にテープTを巻き取る方向に回転することになる巻取方向の駆動力が与えられたときに、歯車付プーリ30に軸11を一体回転するようにロック状態とし、歯車付プーリ30に、歯車付プーリ30、軸11および紙幣集積用ドラム10が一体回転した場合にテープTを繰り出す方向に回転することになる繰出方向の駆動力が与えられたときに、歯車付プーリ30に対し軸11をフリーな状態とする。
ワンウェイクラッチ33は、タイミングベルト38によって歯車付プーリ32に、歯車付プーリ32、軸13およびテープ巻取用ドラム12が一体回転した場合にテープTを巻き取る方向に回転することになる巻取方向の駆動力が与えられたときに、歯車付プーリ32に軸13を一体回転するようにロック状態とし、歯車付プーリ32に、歯車付プーリ32、軸13およびテープ巻取用ドラム12が一体回転した場合にテープTを繰り出す方向に回転することになる繰出方向の駆動力が与えられたときに、歯車付プーリ32に対し軸13をフリーな状態とする。
タイミングベルト38は、これにテンションを与えるためのプーリ35にも掛けられている。プーリ35を回転自在に支持するとともに支持板20に取り付けられる支持部材36には、二つの取付け用長孔37が設けられており、取付け用長孔37の範囲で支持板20との取付位置を調整することで、タイミングベルト38のテンションが調節可能となっている。
また、図2に示すように、集積紙葉類検知用センサ40a,40bが、そのセンサ光路が紙幣集積用ドラム10に設けられたセンサ光路用の溝14内を通るように配置され、これら集積紙葉類検知用センサ40a,40bによって紙幣集積用ドラム10に紙幣Sが集積(巻き付け)されているかどうかの残留検知を行う。ここで、二つの集積紙葉類検知用センサ40a,40bを設けたのは、紙幣集積用ドラム10の外周長さが最小紙幣Sの長辺の長さより大きいため、一つとすると紙幣集積用ドラム10の静止時にこの紙幣集積用ドラム10に巻き付けられた紙幣Sの有無を完全に検出できない可能性があるためである。よって、紙幣集積用ドラム10の外周長さが最小紙幣Sの長辺の長さ以下であれば、一つの集積紙葉類検知用センサで紙幣Sの有無を完全に検出でき、また、紙幣集積用ドラム10を若干回転させて広範囲の外周面がセンサ光路に掛かるように制御すれば、一つの集積紙葉類検知用センサで紙幣Sの有無を完全に検出できる。
さらに、紙幣Sの通過を検出する光学式の通過確認用センサ41が、入出口2における上ローラ3および下ローラ4よりも外側の直近位置に設けられている。この通過確認用センサ41によって収納および繰り出しされた紙幣Sの計数を行い、また、各電磁クラッチ100,102を制御するタイミングの検知を行う。
加えて、下ローラ4と紙幣集積用ドラム10との間には、紙幣集積用ドラム10から繰り出されるテープTが終端となったことをテープTに形成された図示せぬ検出部を検出することで検知する光学式の第1の終端検知用センサ95が設けられている。テープTに形成される検出部は、例えば、テープTが半透明の樹脂材料を主体として形成されている場合には、その一部または全部に不透明状の部分を色付け等することでテープTに形成される。なお、紙幣集積用ドラム10から繰り出されるテープTの終端、そのニアエンド、テープ巻取用ドラム12から繰り出されるテープTの終端、そのニアエンド等に対応して、検出部をそれぞれ設けることも可能である。
テープ巻取用ドラム12から繰り出されたテープTが終端となったことを検出するテープエンド検知部44がテープ巻取用ドラム12の付近に設けられている。このテープエンド検知部44は、テープ巻取用ドラム12の近傍に軸13と平行に配設された軸43と、この軸43を中心に揺動可能に設けられたテープエンド検知アーム45と、このテープエンド検知アーム45の軸43とは反対側の端部に軸43と平行に設けられたローラ46と、ローラ46をテープ巻取用ドラム12に巻き付けられたテープTの最も外側の最外周に接触させる方向(図2および図3における反時計回り方向)にテープエンド検知アーム45を付勢する引張バネ48と、テープ巻取用ドラム12からテープTがニアエンドとなるまで繰り出されると、テープエンド検知アーム45に形成されたセンサ遮蔽部47を検出する光学式の第2の終端検知用センサ42とを有している。
具体的には、テープ巻取用ドラム12に巻き付けられていたテープTが、紙幣Sの収納動作に伴って繰り出されていき、このテープ巻取用ドラム12に巻き付けられていたテープTの最外周の径が小さくなっていくと、この最外周にローラ46を当接させているテープエンド検知アーム45は、引張バネ48のバネ力で、最外周の径に追従して軸43を中心に徐々に揺動していく。そして、テープエンド検知アーム45のセンサ遮蔽部47が第2の終端検知用センサ42の光路を遮蔽すると、第2の終端検知用センサ42は、テープ巻取用ドラム12からテープTがニアエンドとなるまで繰り出されたことを検出する。
なお、このテープエンド検知部44の代わりに、上述した紙幣分離機構51のベース部材55に設けられたセンサ遮蔽部97と集積部満杯検知用センサ96とを用いて、テープ巻取用ドラム12からテープTがニアエンドとなるまで繰り出されたことを検出しても良い。すなわち、ベース部材55のセンサ遮蔽部97が、ある一定の位置を越えるとニアエンドであると判断させるのである。ここで、集積部満杯検知用センサ96は、テープTと紙幣Sとを一緒に巻き付けたこれらを含む紙幣集積用ドラム10の外周部の位置に対応するものであるため、仮に紙幣Sを集積させずにテープTのみを紙幣集積用ドラム10に巻き付けていった場合には、センサ遮蔽部97が集積部満杯検知用センサ96で検出される前にテープTがテープ巻取用ドラム12からすべて繰り出されてしまう可能性があるが、このような場合には、紙幣Sを集積させずにテープTのみを紙幣集積用ドラム10に巻き付けていった場合のテープTのニアエンドを検出できる位置に、センサ遮蔽部97を検出するセンサを設けて、その位置を過ぎるとニアエンドを検出する。この場合も勿論、第1の終端検知用センサ95と併用させる必要はある。
具体的に、本実施形態では、テープTの紙幣集積用ドラム10側の終端部およびテープ巻取用ドラム12側の終端部を第1の終端検知用センサ95で検出可能となるように半透明のテープTに不透明の検出部をそれぞれ設け、第1の終端検知用センサ95でテープ巻取用ドラム12側の終端部検出用の検出部を検出し、かつテープエンド検知部44の第2の終端検知用センサ42がセンサ遮蔽部47を検出した場合に、テープTがテープ巻取用ドラム12に対し終端部にあると認識する一方、第1の終端検知用センサ95で紙幣集積用ドラム10側の終端部検出用の検出部を検出し、かつテープエンド検知部44の第2の終端検知用センサ42がセンサ遮蔽部47を検出していない場合に、テープTが紙幣集積用ドラム10に対し終端部にあると認識する。
なお、通常、紙幣Sの収納指令がある毎に、紙幣Sを紙幣集積用ドラム10に集積していき、この紙幣集積用ドラム10用の満杯検知は、図示せぬ上位の制御部によって、集積枚数を把握することで制御するようになっている。予期せぬ事態が起こった時等で、集積部満杯検知センサ96で紙幣集積用ドラム10の満杯を検出した場合や、テープTの第1の終端検知用センサ95、第2の終端検知用センサ42によってテープTの終端を検出した場合に、緊急的に停止するようになっている。
下ローラ4の支持軸234には回転数検知板235が固定されており、この回転数検知板235は、近接配置された回転数検知センサ9でその回転数つまり下ローラ4の回転数が検出される。図示せぬ制御部が、この回転数検知センサ9で検出された下ローラ4の回転数に基づいて入出口2での紙幣Sの搬送スピード(テープTの走行スピード)を割り出し、紙幣Sの搬送速度が所定の一定値になるようにモータ39の回転速度を制御する。
そして、紙幣Sの収納時には、軸49の電磁クラッチ100をオンとし、軸108の電磁クラッチ102をオフとし、モータ39を紙幣収納方向に回転させると、モータ39からの回転力がタイミングベルト38を介して軸11に紙幣収納方向(図2および図3における時計回り方向)の回転を与える。これにより、トルクリミッタ17を介して紙幣集積用ドラム10が紙幣収納方向(図2および図3における時計回り方向)に回転してテープTおよび紙幣Sを巻き取ることになる。そして、テープTを介してテープ巻取用ドラム12および軸13を連れ回りさせる。
この際、紙幣集積用ドラム10の外径は、テープTと紙幣Sとを巻き付けて次第に大きくなり、一方テープ巻取用ドラム12の外径は、テープTを繰出して次第に小さくなり、各々の外径差が大きくなることから回転速度の差も大きくなり、場合によってはギアの歯飛び等の不都合が発生する可能性があるが、軸13とテープ巻取用ドラム12との間に設けられたトルクリミッタ120の作用によりそれらの差は吸収される。
このような紙幣集積用ドラム10による巻き取りの終了時、つまり、通過確認用センサ41で収納されるべき枚数の紙幣が収納されたことが検出されると、軸49の電磁クラッチ100がオフされて、モータ39からの駆動力が断たれ、これに合わせて軸108の電磁クラッチ102をオンすることでタイミングベルト38にブレーキがかかり、支持板20との間のトルクリミッタ17により軸11および紙幣集積用ドラム10は停止する。これにより、テープTを介して連れ回りしていたテープ巻取用ドラム12は支持板20との間のトルクリミッタ27によって停止する。
一方、紙幣繰り出し時には、軸49の電磁クラッチ100をオンとし、軸108の電磁クラッチ102をオフ、モータ39を紙幣繰出方向に回転させると、モータ39からの回転力がタイミングベルト38を介して軸13に紙幣繰出方向(図2および図3における反時計回り方向)の回転を与える。これにより、トルクリミッタ27を介してテープ巻取用ドラム12が紙幣繰出方向(図2および図3における反時計回り方向)に回転してテープTを巻き取ることになる。そして、テープTを介して紙幣集積用ドラム10および軸11を連れ回りさせる。
この際、テープ巻取用ドラム12の外径は、テープTを巻き付けて次第に大きくなり、一方紙幣集積用ドラム10の外径は、テープTと紙幣Sとを繰出して次第に小さくなり、各々の外径差が大きくなることから回転速度の差も大きくなり、場合によってはギアの歯飛び等の不都合が発生する可能性があるが、軸11と紙幣集積用ドラム10との間に設けられたトルクリミッタ110の作用によりそれらの差は吸収される。
このようなテープ巻取用ドラム12による巻き取りの終了時、つまり、繰り出されるべき枚数の紙幣Sが通過確認用センサ41で検出されると、軸49の電磁クラッチ100がオフされて、モータ39からの駆動力が断たれ、これに合わせて軸108の電磁クラッチ102をオンすることでタイミングベルト38にブレーキがかかり、支持板20との間のトルクリミッタ27により軸13およびテープ巻取用ドラム12は停止する。これにより、テープTを介して連れ回りしていた紙幣集積用ドラム10は支持板20との間のトルクリミッタ17によって停止する。なお、このとき、集積紙幣検知用センサ40a,40bが紙幣集積用ドラム10には紙幣がないことを図示せぬ上位の制御部に伝える。
上記の構成をなした本実施形態の紙葉類収納繰出装置1は、例えば紙幣入出金機の一時貯留部として使用される。その場合、以下のように動作する。
紙幣入出金機の一時貯留部として用いられる紙葉類収納繰出装置1は、操作者によって紙幣入出金機内に投入された紙幣を、入金確定指令を受けるまでの間、金種混合の状態で収納させる。
操作者によって、紙幣Sを投入する等の入金のための操作がなされ、計数開始の操作(スタートボタンの押下等)がなされると、図示せぬ上位の制御部は、投入された紙幣Sを機体内に取り込んで、鑑別、計数、一時貯留、リジェクト等を行うために搬送系への動作指令を発する。これと同時に、紙葉類収納繰出装置1のモータ39に、紙幣収納方向の回転の駆動指令を発し、モータ39を回転させる。このとき、電磁クラッチ100および電磁クラッチ102はオフのため、駆動は、軸11側および軸13側へは伝わらず、モータ39からの駆動は、軸49のギア103のみを空回りさせるだけの状態である。
その後、一時貯留される紙幣が搬送路50を通って入出口2の付近まできたことが搬送路50の図示せぬセンサにより確認されると、図示せぬ上位の制御部は、電磁クラッチ100をオンにし、モータ39の駆動を軸11に伝達する。すると、モータ39の駆動はタイミングベルト38を介して軸11に伝えられ、紙幣集積用ドラム10が、紙幣収納方向(図2および図3における時計回り方向)に回転する。こうして、テープTが順次テープ巻取用ドラム12から繰り出されて紙幣集積用ドラム10へと巻き付けられていく。この際、入出口2より一枚ずつ分離された状態で送り込まれてきた一時貯留される紙幣Sは、上ローラ3および下ローラ4でテープTの入出領域Taに重ねられながらテープTと一緒に紙幣集積用ドラム10へと巻き付けられていく。また、このとき、入出口2より進入してきた紙幣Sは、セパレータ56のガイド部225の取込側ガイド面231に案内されてセパレータ56とテープTの入出領域Taとの間に円滑に入り込む。そして、紙幣Sは、紙幣集積用ドラム10の回転に伴ってガイドローラ70を介して連れ回りする搬送ローラ71から紙幣集積用ドラム10の方向への搬送力を受けながら紙幣集積用ドラム10へと巻き付けられていく。
先端側が紙幣集積用ドラム10へと巻き付けられた紙幣Sの後端部が通過確認用センサ41を通過した時点で、図示せぬ上位の制御部は、電磁クラッチ100をオフするとともに、電磁クラッチ102をオンし、モータ39の駆動を軸11に伝達しないようにするとともにタイミングベルト38にブレーキをかける。すると、トルクリミッタ17の作用で軸11は速やかに回転を停止する。一時貯留された紙幣が搬送路50内の図示せぬセンサで確認されるたびに、上記動作を繰り返す。
投入された全ての紙幣Sが、紙葉類収納繰出装置1に収納され、またはリジェクト紙幣として操作者に返却されると、図示せぬ上位の制御部は、図示せぬ表示部に一時貯留された紙幣の金額を表示すると同時に、この一時貯留された紙幣を入金確定するか、取り消しするか、その後の処理を操作者に促す。操作者が、入金確定する場合には入金確定のための操作を行い、取り消しする場合には取り消しのための操作を行うと、図示せぬ上位の制御部は、それぞれの処理を開始するように各所に指令を発する。つまり紙幣入出金機各部の搬送系を駆動するとともに、モータ39に、紙幣繰出方向の駆動指令を発し、モータ39を回転させる。そして、電磁クラッチ100をオンにし、モータ39の駆動を軸13に伝達する。
すると、モータ39の駆動はタイミングベルト38を介して軸13に伝えられ、テープ巻取用ドラム12が、紙幣繰出方向(図2および図3における反時計回り方向)に回転する。こうして、テープTおよび紙幣が順次紙幣集積用ドラム10から繰り出されてテープTのみがテープ巻取用ドラム12へと巻き付けられていく。この際、紙幣集積用ドラム10から繰り出される紙幣Sには紙幣分離促進機構80の作用で紙幣搬送方向に沿った皺がテープT側にでき、このようにして紙幣集積用ドラム10からの分離が促進された紙幣Sの皺の部分に紙幣分離機構51のセパレータ56の分離先端部224が入り込むことによって、紙幣Sは、確実に紙幣集積用ドラム10に巻き付けられたテープTの巻付外周領域Tbから分離され、セパレータ56のガイド部225の繰出側ガイド面232でテープTの入出領域Taとの間に案内されて入出口2へと搬送されていく。このとき、紙幣集積用ドラム10の回転に伴ってガイドローラ70を介して連れ回りする搬送ローラ71から紙幣Sに入出口2側への搬送力が付与される。
このようにして、紙幣集積用ドラム10に収納されていた紙幣Sは、入出口2より繰り出され、搬送路50へと受け渡され、テープTのみが、テープ巻取用ドラム12へと巻き付けられていく。
そして、入金確定動作の場合には、紙幣Sは、再度図示せぬ鑑別部等を通って金種が確認された上で金種別の収納部に搬送され、取り消し動作の場合には紙幣入出金機の出金口へと搬送されていく。
第1の終端検知用センサ95と第2の終端検知用センサ42とによって、紙幣集積用ドラム10側のテープTの終端が検知されると、図示せぬ上位の制御部は、電磁クラッチ100をオフ、電磁クラッチ102をオンにし、モータ39の駆動を軸13に伝達しないようにする。すると、トルクリミッタ27の作用で軸13つまりテープ巻取用ドラム12はは速やかに回転を停止させる。
以上に述べた本実施形態の紙葉類収納繰出装置1によれば、紙幣集積用ドラム10への巻付量によって径が変化するテープTの巻付外周領域Tbにガイドローラ70を当接させることでテープTの巻付量に追従してスライドするスライド部222によって、テープTの巻付外周領域Tbから紙幣Sを分離するセパレータ56を保持するため、揺動の場合と比較して、テープTの紙幣集積用ドラム10への巻付量が変化した場合の、セパレータ56のテープTの巻付外周領域Tbに対する角度の変化量を小さく抑えることができる。したがって、テープTの巻付外周領域Tbからの紙幣Sの円滑な分離を安定的に行うことができる。しかも、スライド部222が、紙幣集積用ドラム10への巻付量によって径が変化するテープTの巻付外周領域Tbにガイドローラ70を当接させることでテープTの巻付量に追従するため、簡素な構造でテープTの巻付量に追従したスライドができることになる。
また、スライド部222が、テープTの紙幣集積用ドラム10への巻付量にかかわらず紙幣集積用ドラム10からのテープTの繰出方向に対し常に交差する方向にスライドすることから、テープTの繰出方向に対し平行な方向にスライド可能な場合に対して、テープTの紙幣集積用ドラム10への巻付量が変化した場合の、セパレータ56のテープTの巻付外周領域Tbに対する角度の変化量を小さく抑えることができる。また、テープTの紙幣集積用ドラム10への巻付量が変化した場合の、テープTの繰出開始位置Pに対するセパレータ56の分離先端部224の距離の変化量も小さく抑えることができる。本実施形態では、図8〜図10に示すように、テープTの紙幣集積用ドラム10への巻付量が最小から最大までの範囲で変化しても、テープTの繰出開始位置Pとセパレータ56の分離先端部224とのなす角度βが例えば20〜30°の範囲内で略一定するように、さらに具体的には略24°で一定するように設定されている。したがって、テープTの巻付外周領域Tbからの紙幣Sの円滑な分離をさらに安定的に行うことができる。なお、この場合、スライド部222のスライド方向は、入出口2の延長線つまり水平線に対する交差角γが20°に設定されている。
さらに、スライド部222が、引張バネ57,58によって紙幣集積用ドラム10の中心方向に向けて付勢されているため、簡素な構造でガイドローラ70を、巻付量によって径が変化するテープTの巻付外周領域Tbに当接させるようにスライドさせることができる。
加えて、セパレータ56が揺動可能とされているため、紙幣Sの厚みによってガイドローラ70がスライド方向に微小振動しても、セパレータ56の分離先端部224をテープTの巻付外周領域Tbに当接させることが可能となる。したがって、ガイドローラ70でスライド部222をスライドさせる場合であっても、テープTの巻付外周領域Tbからの紙幣Sの円滑な分離をさらに安定的に行うことができる。また、セパレータ56は、分離先端部224で分離させた紙幣Sを下流側へと案内するガイド部225を備えているため、分離させた紙幣Sを下流側へと確実に案内することができる。
さらに、セパレータ56が、引張バネ67によって分離先端部224をテープTの巻付外周領域Tbに当接させる方向に付勢されているため、簡素な構造で、スライド部222が微小振動してもセパレータ56の分離先端部224をテープTの巻付外周領域Tbに当接させることができる。
また、紙幣分離部79に設けられた搬送ローラ71が、テープTから分離された紙幣Sを下流側へと搬送することになるが、この搬送ローラ71は、ガイドローラ70に対し接触し連れ回りするものであるため、紙幣集積用ドラム10の回転をガイドローラ70を介して搬送ローラ71に伝達して紙幣Sを搬送することができる。したがって、搬送ローラ71を駆動するための駆動源が不要となることから、構造が簡素かつコンパクトであって、しかも低コストとなる。
さらに、紙幣分離部79の近傍かつ紙幣の繰出方向における上流側に設けられた紙幣分離促進機構80が、紙幣集積用ドラム10に巻き付けられた紙幣Sのうち最も繰出側の紙幣Sに接触してこの紙幣SのテープTの巻付外周領域Tbからの分離を促進する。したがって、その下流側に設けられた紙幣分離部79によるテープTの巻付外周領域Tbからの紙幣Sの円滑な分離をより一層安定的に行うことができる。
加えて、テープTの両側に配置されて紙幣Sの繰出方向における下流側ほど互いの間隔が狭くなるように傾斜する紙幣分離促進機構80の一対の分離促進ローラ85,86によって、紙幣Sは、両側がテープT側に寄せられることになり、テープT側に繰出方向に沿った皺が形成され、テープT側がテープTの巻付外周領域Tbから浮くことになって分離が促進される。このように簡素な構造で、紙幣のテープTの巻付外周領域Tbからの分離を促進することができる。
また、紙幣分離促進機構80は、一対の分離促進ローラ85,86を保持するベース部材84が、これを揺動可能に支持するアーム部材81に対し引張バネ90の付勢力とのバランスで揺動し、あるいは揺動可能なアーム部材81が引張バネ91の付勢力とのバランスで揺動することで、一対の分離促進ローラ85,86を紙幣集積用ドラム10に巻き付けられた紙幣量に追従して移動させる。このように簡素な構造で、一対の分離促進ローラ85,86を紙幣集積用ドラム10に巻き付けられた紙幣量に追従して移動させることができる。
さらに、例えば紙幣Sを収納せずにテープTのみを紙幣集積用ドラム10に巻き取ったときに、テープTの両側に配置された一対の分離促進ローラ85,86の位置は変化せず、テープTの巻付外周領域Tbのみが大径となって行くが、このような状態となっても、ベース部材84に設けられた補助ローラ87が巻付外周領域Tbに当接して巻付外周領域Tbとベース部材84との間隔を維持することになる。したがって、テープTとベース部材84との接触を防止することができる。
なお、本実施形態の紙葉類収納繰出装置1は、例えば紙幣入出金機の収納部として使用することも可能である。その場合、以下のように動作する。ここで、紙幣入出金機の収納部として用いられる場合、紙葉類収納繰出装置1は、紙幣を金種別に取り扱うために金種に応じて複数備えられることになり、入金確定された紙幣を金種別に収納し、また、出金指令を受けると必要枚数の紙幣を一枚ずつ繰り出させる。
入金時の操作については、操作者による入金から入金確定までの操作がなされた後で、図示せぬ上位の制御部が入金が確定した紙幣を該当する紙葉類収納繰出装置1に搬送するように指令を発する。これと同時に、複数ある全ての紙葉類収納繰出装置1のモータ39に、紙幣収納方向の回転の駆動指令を発し、モータ39を回転させる。このとき、電磁クラッチ100および電磁クラッチ102はオフのため、駆動は、軸11側および軸13側へは伝わらず、モータ39からの駆動は、軸49のギア103のみを空回りさせるだけの状態である。
その後、該当する金種の紙幣が搬送路50を通って入出口2の付近まできたことが搬送路50の図示せぬセンサにより確認されると、図示せぬ上位の制御部は、電磁クラッチ100をオンにし、モータ39の駆動を軸11に伝達する。すると、モータ39の駆動はタイミングベルト38を介して軸11に伝えられ、紙幣集積用ドラム10が、紙幣収納方向(図2および図3における時計回り方向)に回転する。こうして、テープTが順次テープ巻取用ドラム12から繰り出されて紙幣集積用ドラム10へと巻き付けられていく。この際、入出口2より一枚ずつ分離された状態で送り込まれてきた収納される紙幣Sは、上ローラ3および下ローラ4でテープTの入出領域Taに重ねられながらテープTと一緒に紙幣集積用ドラム10へと巻き付けられていく。また、このとき、入出口2より進入してきた紙幣Sは、セパレータ56のガイド部225の取込側ガイド面231に案内されてセパレータ56とテープTの入出領域Taとの間に円滑に入り込む。そして、紙幣Sは、紙幣集積用ドラム10の回転に伴ってガイドローラ70を介して連れ回りする搬送ローラ71から紙幣集積用ドラム10の方向への搬送力を受けながら紙幣集積用ドラム10へと巻き付けられていく。
先端側が紙幣集積用ドラム10へと巻き付けられた紙幣Sの後端部が通過確認用センサ41を通過した時点で、図示せぬ上位の制御部は、電磁クラッチ100をオフするとともに、電磁クラッチ102をオンし、モータ39の駆動を軸11に伝達しないようにしてタイミングベルト38にブレーキをかける。すると、トルクリミッタ17の作用で軸11は速やかに回転を停止させる。該当する金種の紙幣が搬送路50内の図示せぬセンサで確認されるたびに、上記動作を繰り返す。
一方、出金時の動作については、操作者による出金の操作がなされた後で、図示せぬ上位の制御部が、出金すべき金種の必要枚数の紙幣Sを該当する紙葉類収納繰出装置1から繰り出すように指令を発する。つまり紙幣入出金機各部の搬送系を駆動するとともに、モータ39に、紙幣繰出方向の駆動指令を発し、モータ39を回転させる。そして、電磁クラッチ100をオンにし、モータ39の駆動を軸13に伝達する。
すると、モータ39の駆動はタイミングベルト38を介して軸13に伝えられ、テープ巻取用ドラム12が、紙幣繰出方向(図2および図3における反時計回り方向)に回転する。こうして、テープTおよび紙幣Sが順次紙幣集積用ドラム10から繰り出されてテープTのみがテープ巻取用ドラム12へと巻き付けられていく。この際、紙幣集積用ドラム10から繰り出される紙幣Sには紙幣分離促進機構80の作用で紙幣搬送方向に沿った皺がテープT側にでき、このようにして紙幣集積用ドラム10からの分離が促進された紙幣Sが紙幣分離機構51のセパレータ56の分離先端部224によって、確実に紙幣集積用ドラム10に巻き付けられたテープTの巻付外周領域Tbから分離され、セパレータ56のガイド部225の繰出側ガイド面232でテープTの入出領域Taとの間に案内されて入出口2へと搬送されていく。このとき、紙幣集積用ドラム10の回転に伴ってガイドローラ70を介して連れ回りする搬送ローラ71から紙幣Sに入出口2側への搬送力が付与される。
このようにして、紙幣集積用ドラム10に収納されていた紙幣Sは、入出口2より繰り出され、搬送路50へと受け渡され、テープTのみが、テープ巻取用ドラム12へと巻き付けられていく。
通過確認用センサ41により出金すべき紙幣が全て、紙葉類収納繰出装置1より繰り出されたことが確認されると、図示せぬ上位の制御部は、電磁クラッチ100をオフ、電磁クラッチ102をオンにし、モータ39の駆動を軸13に伝達しないようにする。すると、トルクリミッタ27の作用で軸13つまりテープ巻取用ドラム12は速やかに回転を停止させる。
また、出金動作時に、集積紙幣検知用センサ40a,40bによって紙幣集積用ドラム10に紙幣がなくなったことが検出されると、紙幣集積用ドラム10が空になったとしてそれ以上の出金を停止し、その旨を図示せぬ表示部等に表示させる等して操作者に伝える。なお、実際には図示せぬ上位の制御部によって紙幣集積用ドラム10に収納されている紙幣の枚数を把握しているため、操作者が出金のための操作(出金金額の指定等)を行っている時点でその取引における出金動作が可能であるか否かを図示せぬ上位の制御部によって判断し、出金不可能であれば、事前にその旨を図示せぬ表示部等を介して操作者に案内するため、出金動作途中で紙幣不足になるようなことはない。
本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置を示す透過平面図である。 本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置を示すテープが紙幣集積用ドラム側に若干巻き取られた状態を示す透過側面図である。 本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置を示すテープが紙幣集積用ドラム側に最大限巻き取られた状態を示す透過側面図である。 本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置における紙幣分離促進機構の要部を示す透過図である。 本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置における紙幣分離促進機構の要部を示す透過側面図である。 本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置における紙幣分離機構の要部を示す透過側面図である。 本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置における駆動系を示すもので(a)は透過側面図、(b)は透過平面図である。 本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置における紙幣集積用ドラム側を示す透過側面図であって、テープが紙幣集積用ドラム側から最大限繰り出された状態を示すものである。 本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置における紙幣集積用ドラム側を示す透過側面図であって、テープが紙幣集積用ドラム側に途中まで巻き付けられた状態を示すものである。 本発明の一実施形態の紙葉類収納繰出装置における紙幣集積用ドラム側を示す透過側面図であって、テープが紙幣集積用ドラム側に最大限巻き付けられた状態を示すものである。
符号の説明
1 紙葉類収納繰出装置
10 紙幣集積用ドラム(第2の巻取ドラム)
12 テープ巻取用ドラム(第1の巻取ドラム)
51 紙幣分離機構(分離手段)
56 セパレータ(分離部材)
57,58 引張バネ(付勢部材)
67 引張バネ(付勢部材)
70 ガイドローラ
71 搬送ローラ
80 紙幣分離促進機構(分離促進手段)
81 アーム部材
84 ベース部材
85,86 分離促進ローラ
87 補助ローラ
90 引張バネ(ベース付勢部材)
91 引張バネ(アーム付勢部材)
222 スライド部
224 分離先端部
225 ガイド部
S 紙幣(紙葉類)
T テープ
Ta 入出領域
Tb 巻付外周領域

Claims (10)

  1. テープを一側から巻き取る第1の巻取ドラムと、前記テープを紙葉類と重ね合わせて逆側から巻き取る第2の巻取ドラムとを有し、前記第1の巻取ドラムと前記第2の巻取ドラムとの間で前記テープの巻き取りおよび巻き戻しを行わせることにより紙葉類の収納および繰り出しを行う紙葉類収納繰出装置であって、
    前記第2の巻取ドラムに対し前記テープの繰出側に設けられて、繰出時に紙葉類を前記テープの前記第2の巻取ドラムに巻き付いている巻付外周領域から分離する分離手段を有し、
    該分離手段は、前記巻付外周領域から紙葉類を分離する分離部材と、該分離部材を保持するとともに、前記巻付外周領域にガイドローラを当接させることで前記第2の巻取ドラムへの前記テープの巻付量に追従してスライドするスライド部とを備えてなることを特徴とする紙葉類収納繰出装置。
  2. 前記スライド部は、前記巻付量にかかわらず前記第2の巻取ドラムからのテープの繰出方向に対し常に交差する方向にスライドすることを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納繰出装置。
  3. 前記スライド部は、付勢部材によって前記第2の巻取ドラムの中心方向に向けて付勢されていることを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類収納繰出装置。
  4. 前記分離部材は、前記スライド部に揺動可能に支持されており、前記巻付外周領域に当接して該巻付外周領域から紙葉類を分離する分離先端部と、該分離先端部で分離させた紙葉類を下流側へと案内するガイド部とを備えてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙葉類収納繰出装置。
  5. 前記分離部材は、付勢部材によって前記分離先端部を前記巻付外周領域に当接させる方向に付勢されていることを特徴とする請求項4記載の紙葉類収納繰出装置。
  6. 前記分離手段には、前記ガイドローラに対し接触し連れ回りすることで前記第2の巻取ドラムと同方向に回転して、前記紙葉類を搬送する搬送ローラが設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の紙葉類収納繰出装置。
  7. 前記分離手段の近傍かつ紙葉類の繰出方向における上流側に、前記第2の巻取ドラムに巻き付けられた紙葉類のうち最も繰出側の紙葉類に接触して該紙葉類の前記巻付外周領域からの分離を促進する分離促進手段が、前記第2の巻取ドラムに巻き付けられた紙葉類量に追従して移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の紙葉類収納繰出装置。
  8. 前記分離促進手段は、前記テープの両側に配置され、紙葉類の繰出方向における下流側ほど互いの間隔が狭くなるように傾斜する一対の分離促進ローラを有することを特徴とする請求項7記載の紙葉類収納繰出装置。
  9. 前記分離促進手段は、前記一対の分離促進ローラを保持するベース部材と、該ベース部材を揺動可能に支持する揺動可能なアーム部材と、前記一対の分離促進ローラを前記第2の巻取ドラムに近接させる方向に前記ベース部材を前記アーム部材に対し付勢するベース付勢部材と、前記一対の分離促進ローラを前記第2の巻取ドラムに近接させる方向に前記アーム部材を付勢するアーム付勢部材とを有することを特徴とする請求項8記載の紙葉類収納繰出装置。
  10. 前記分離促進手段は、前記ベース部材に支持されるとともに前記巻付外周領域に当接することで該巻付外周領域と前記ベース部材との間隔を維持する補助ローラを備えていることを特徴とする請求項9記載の紙葉類収納繰出装置。
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