JP4623492B2 - 流量メータ - Google Patents

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Description

本発明は、流量メータに関する。
従来の流量メータとして、図9に示す羽根車式流量メータが知られている。この流量メータ1は、ケース2内に流体を受けて回転する羽根車3を備え、その羽根車3の回転に基づいて流量を測定している。そして、ケース2内の羽根車3よりも上流側に、羽根車3に向かって流れる流体を整流するための整流器4を備えたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−170313号公報(段落[0012]、図1)
ところで、近年、より高度な測定性能を有する流量メータが求められている。しかしながら、上述した従来の流量メータでは、流量による器差のばらつきが大きく、精度が低かった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より測定精度が高い流量メータの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る流量メータは、上下に延びた回転軸を中心に回転する羽根車と、その羽根車の同軸下側に配置された円筒状の整流器とをメータケースに収容すると共に、整流器の側面及び下面開口をメータケースの内面から浮かせた状態にして、整流器の上面開口の縁部をメータケースの内面に接合し、メータケースには1対の側部開口が設けられ、一方の側部開口から整流器、羽根車、他方の側部開口へと流体が流れるようにした流量メータにおいて、整流器の下面開口の縁部から側方に張り出した鍔部が設けられ、鍔部は、一方の側部開口から離れるに従って張り出し量が小さくなるように形成されたところに特徴を有する。
上記目的を達成するため、請求項2に係る流量メータは、上下に延びた回転軸を中心に回転する羽根車と、その羽根車の同軸下側に配置された円筒状の整流器とをメータケースに収容すると共に、整流器の側面及び下面開口をメータケースの内面から浮かせた状態にして、整流器の上面開口の縁部をメータケースの内面に接合し、メータケースには1対の側部開口が設けられ、一方の側部開口から整流器、羽根車、他方の側部開口へと流体が流れるようにした流量メータにおいて、整流器の下面開口の縁部から側方に張り出した鍔部が設けられ、鍔部は、一方の側部開口から離れるに従って張り出し量が大きくなるように形成されたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の流量メータにおいて、整流器は、円筒壁の内側領域に放射状の区画壁を備え、区画壁は、円筒壁の内側領域のうち、隣接した2つの区画壁で挟まれた領域の広さが、一方の側部開口から離れるに従って大きくなるように配設されたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1乃至の何れかに記載の流量メータにおいて、整流器の上面開口の縁部とメータケースの内面との接合位置を位置決めする位置決め手段を備えたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載の流量メータにおいて、位置決め手段は、メータケースと整流器とが接合された状態において凹凸係合する凹凸係合部であるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載の流量メータにおいて、メータケースの内面のうち一方の側部開口から離れた側には、メータケースの内側に突出したリブが設けられ、鍔部のうち張り出し量が最も小さい部分が一方の側部開口から離れた側に配置された場合に、鍔部はリブと離間すると共に、鍔部のうち張り出し量が最も小さい部分が一方の側部開口から離れた側に配置されていない場合に、鍔部はリブと干渉するように構成されたところに特徴を有する。
[請求項1,2,3の発明]
上記のように構成した請求項1及び2の流量メータによれば、一方の側部開口からメータケース内に流入した流体は、メータケースの内面と整流器の側面との隙間を通って整流器の側方の全体に行き渡り、メータケースの内面と整流器の下面開口との隙間から整流器の内側に流入する。そして、整流器の内側を通過した流体が羽根車に供給され、羽根車はこの流体を受けて回転する。
そして、請求項1の流量メータでは、整流器の下面開口の縁部に形成された鍔部が一方の側部開口から離れるに従って張り出し量が小さくなるように形成され、請求項2の流量計では、整流器の下面開口の縁部に形成された鍔部が一方の側部開口から離れるに従って張り出し量が大きくなるように形成された。このように、鍔部の張り出し量は、一方の側部開口に近い側と遠い側とで異なるので、鍔部が整流器の縁部の全周に均一に張り出している場合に比較して、測定精度を高くすることができた。
特に、整流器の下面開口とメータケースの内面との間隔が比較的小さい場合には、鍔部は、一方の側部開口から離れるに従って張り出し量が小さくなるように形成することが好ましい。また、整流器の下面開口とメータケースの内面との間隔が比較的大きい場合には、鍔部は、一方の側部開口から離れるに従って張り出し量が大きくなるように形成することが好ましい。
また、整流器は、円筒壁の内側領域に放射状の区画壁を備え、区画壁は、円筒壁の内側領域のうち、隣接した2つの区画壁で挟まれた領域の広さが、一方の側部開口から離れるに従って大きくなるように配設すれば、より効果的に測定精度を高めることができる(請求項の発明)。
[請求項4,5の発明]
請求項の発明によれば、整流器の上面開口の縁部とメータケースの内面との接合位置を容易に位置決めすることができる。ここで、位置決め手段を、メータケースと整流器とが接合された状態において凹凸係合する凹凸係合部とすれば、整流器の接合位置からの位置ずれを防止できる(請求項の発明)。
[請求項の発明]
請求項の発明によれば、メータケースの内面のうち一方の側部開口から離れた側にはリブが設けられ、鍔部のうち、最も張り出し量が小さい部分が一方の側部開口から離れた側に配置されていない場合には、鍔部がリブと干渉して整流器をメータケースの内面に取り付けることが不可能となる。これにより、鍔部の最も張り出し量の小さい部分を、確実に一方の側部開口から離れた側に配置することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。
本発明の流量メータ10は、所謂、縦型の軸流羽根車式流量メータであって、水道管の途中に取り付けられるメータケース11(図1参照)に図2に示したメータ本体12を組み付けてなる。
メータケース11には、図1における左側に開放した流入口11A(本発明の「一方の側部開口」に相当する)と、右側に開放した流出口11B(本発明の「他方の側部開口」に相当する)とが形成され、その流入口11Aから下方に延びた下側部屋13と、下側部屋13の上方に位置した上側部屋14とが備えられている。また、これら上側部屋14と下側部屋13とが、連通口16を介して上下方向で連通している。そして、上側部屋14の上面に形成された上面開口15にメータ本体12が上方から挿入組付され、そのメータ本体12の下端寄り部分が連通口16の縁部16Aに接合されている。
さて、メータ本体12のうち、図2における符号50は筒型ハウジングであって、上下に並べた1対の円筒部50A,50Bの間を複数のリブ52で連結してなる。下側円筒部50Bは上下に開放しており、この下側円筒部50B内には、羽根車40の羽根43が収容されると共に、下側円筒部50Bの下部には、整流器20が接合されている。
図1に示すように、メータ本体12の下端寄り部分、詳細には、整流器20の側面20Sと下面は、下側部屋13内でメータケース11の内面から浮いた状態となっている。そして、図1の太線矢印で示したように、メータケース11の下側部屋13から整流器20、下側円筒部50Bの順に上方に向かって流れた水が下側円筒部50Bの上面からリブ52,52の間を通って、メータケース11の上側部屋14に進み、流出口11Bに向かう。
図2に示すように、上側円筒部50Aの下面には、下側円筒部50Bの中心に向かって先細りとなるように軸収容部53が垂下しており、軸収容部53の内側には、羽根車40から延びたシャフト41が収容されている。
一方、上側円筒部50Aの上面には、メータユニット60が取り付けられ、このメータユニット60は、羽根車40の回転に連動して流量メータ10を通過した水の積算流量を計数して表示する。なお、メータユニット60の上部に備えた上蓋61を開けるとガラス窓62を通して積算表示部を見ることができる。
図3には、羽根車40のみが示されている。同図に示すように羽根車40は、例えば12枚の羽根43を円筒体42の外周面から放射状に張り出して備える。各羽根43は、図3における上方、即ち下流側から見たときに、各羽根43の上端縁43Aに対して下端縁43Bが、反時計回りの方向に先行して、羽根43全体がねじれた形状になっている。これにより、上流(各羽根43の下端縁43B側)から羽根43に水圧がかかると、羽根43の下端縁43Bが先行するように羽根車40が回転する。即ち、羽根車40は上方から見て反時計回りの方向に回転する。
シャフト41は、円筒体42の底面中央部から上方に垂直に立ち上がっており、シャフト41と円筒体42の内側面との間がリブ46で補強されている。
図2に示すように、シャフト41の芯部には、下端開放の空洞が形成され、その空洞内の上端寄り位置に軸受け47が組み付けられている。そしてシャフト41の下端から空洞内に、後述する整流器20に備えた支持ピン21が挿入されて、その支持ピン21の先端が軸受け47に突き当てられている。
シャフト41の上端部には、マグネットカップリング44を覆うようにしてキャップ45が取り付けられており、このキャップ45の中心部には、凸部48が形成されている。そして、メータユニット60のうち、この凸部48と対向した位置には、軸受け部材49が備えられている(図2を参照)。これにより羽根車40の回転がメータユニット60のギア64の回転として伝達される。
さて、整流器20は、図4に示すように、円筒状の筒体27(本発明の「円筒壁」に相当する)の内側中央に、中心整流体22を備え、中心整流体22から筒体27に向かって例えば6枚の整流壁70(本発明の「区画壁」に相当する)が放射状に延びた構造をなしている。
筒体27は、上下に開放しており、その上面開口の縁部には側方に張り出したフランジ部36が形成されている。このフランジ部36が前記メータケース11内に形成された連通口16の縁部16Aに接合することで、メータ本体12がメータケース11内に固定されると共に、前述の如く、整流器20の側面20Sと下面開口20Kとがメータケース11の内面から浮いた状態となっている。ここで、図示しないが、フランジ部36と連通口16の縁部16Aとの当接部分には、整流器20に備えた後述する鍔部80が所定の配置となるように整流器20とメータケース11との接合位置を位置決めする凹凸係合部が備えられている。これにより、整流器20とメータケース11との接合位置の位置決めが容易となると共に、整流器20の接合位置からの位置ずれを防止できる。
筒体27の上端縁には、スライドリング32が組み付けられている。具体的には、スライドリング32には、例えば、180°離れた2箇所に長孔35,35が形成され、これら長孔35,35に挿入したねじを筒体27の上端部に螺合してある。そして、ねじを緩めることで、スライドリング32を筒体27上で回動可能とし、所望の位置でねじを締めることで、スライドリング32を筒体27に固定することができる。
中心整流体22は、筒体27の上端(下流側の端部)寄り位置に配置されている。中心整流体22は、下方に向かって丸みを帯びて先細りとなったドーム状をなす。また、ドームの中心部、即ち中心整流体22の中心部には、上下方向に貫通した支持孔22Uが形成されており、この支持孔22Uには、軸芯部22Aが固定されている。そして軸芯部22Aの上端からは垂直に支持ピン21(本発明の「回転軸」に相当する)が起立しており、その支持ピン21は、前述の如くシャフト41の空洞内に挿入されて、羽根車40を回転可能に支持している。なお、軸芯部22Aからは、例えば6つのリブ26が放射状に延び、これらリブ26の延長線上に整流壁70が形成されている。
複数の整流壁70は、以下のようである。即ち、図6に示すように整流器20をメータケース11内に取り付けた状態において、隣接した2つの整流壁70,70同士の間隔が、流入口11Aから離れるに従って次第に広くなるように配置されている。換言すれば、筒体27の内側領域のうち、隣接した2つの整流壁70,70で挟まれた部分の広さが、流入口11Aから離れるに従って次第に広くなるように配置されている。
複数の整流壁70は、上下方向に関しては筒体27の軸線方向に平行になっている。また、整流壁70の下端縁は、中心整流体22から筒体27に向かうに従って次第に下方へ向うように傾斜しており、整流壁70の筒体27側の下端縁70Uは、中心整流体22の下端部よりも下側に位置している。そして、例えば、複数(6つ)の整流壁70のうち、最も流入口11Aに近い位置の整流壁70A,70Aと、最も流入口11Aから遠い位置の整流壁70C,70Cとの間に設けられた整流壁70B,70Bには、可動翼29が備えられている(図4を参照)。
可動翼29を備えた整流壁70Bは、筒体27寄りの部分に、羽根車40に向かって開放した凹所71を有する。可動翼29は、凹所71に対応した略矩形平板状をなし、凹所71内に組み付けられている。詳細には、筒体27の外側面から挿入されたピン34が可動翼29の下端部に差し込まれて、このピン34を中心にして可動翼29が傾動可能となっている。可動翼29の上端部には、スライドリング32に形成された横溝33,33内に向けてエンボス30が張り出されて係合している。これにより、スライドリング32の回転に伴って、両可動翼29,29が対称的に傾動する。
さて、図4に示すように、整流器20のうち筒体27の下端部(下面開口20Kの縁部)には、側方に張り出した鍔部80が設けられている。鍔部80は、外周面が円形をなし、その外周面の中心は筒部27の中心よりも流入口11A側に偏心している(図6を参照)。詳細には、図6に示すように、鍔部80の流入口11Aに最も近い部分の張り出し量が最大となっており、この部分から離れる(流入口11Aから離れる)に従って、張り出し量が次第に小さくなっている。そして、流入口11Aから最も離れた部分(流入口11Aに最も近い部分から180°離れた部分)において、張り出し量が最小となっている。これにより、鍔部80の周面とメータケース11の内面との間の隙間のうち、流入口11Aから離れた側の隙間が従来よりも広くなっている。なお、本実施形態では、流入口11Aから最も離れた部分において、鍔部80の周面と筒体27の周面とが面一となっている。
次に上記構成からなる本実施形態の動作を説明する。
図1及び図6の太線矢印で示したように、メータケース11の流入口11Aより下側部屋13に流入した水は、整流器20の側面とメータケース11の内面との間の隙間を通って整流器20の側方の全体に行き渡り、下面開口20Kの周方向の全体から、整流器20の内側に流入する。整流器20の内側に流入した水は、整流壁70(70A,70B,70C)に沿って流れ、羽根車40へと向かう。そして羽根車40は、整流壁70(70A,70B, 70C)に案内された水を各羽根43で受けて回転する。羽根車40を通過した水は、筒型ハウジング50のリブ52,52の間からメータ本体12の側方に流出し、メータケース11の上側部屋14を経て流出口11Bへと向かう。そして羽根車40の回転はマグネットカップリング44、44を介してメータユニット60に伝達され、水の流量が計測表示される。
[実施例]
整流器の形状を上記第1実施形態と同一形状とした本発明の実施品としての流量メータ(以下、適宜「実施品」という)と、整流器において鍔部の張り出し量が筒体27の周方向で均一である点のみが上記第1実施形態と異なる従来の流量メータ(以下、適宜「従来品」という)とを製作した。ここで、従来品に備えられた整流器の鍔部の張り出し量は、実施品に備えられた整流器20の鍔部80のうち、最も張り出した部分(流入口11Aに最も近い部分)の張り出し量と同じとなっている。
次いで、これら各流量メータ(実施品、従来品)に予め設定した流量で通水し、各設定流量値における各流量メータの計量値を求めた。
さらに、設定流量毎に各流量メータ(実施品、従来品)の器差を算出して図7に示すようにグラフ(器差曲線)化した。
ここで「器差」は、計量値をX、真実値をYとしたときに、次式によって求められる。
器差(%)=((X−Y)/Y)・100
なお、各流量メータ(実施品、従来品)には可動翼29が設けられており、本実験において各可動翼29は、ほぼ垂直に設定されている。
図7のグラフに基づき実施品と従来品とを比較すると、従来品では、流量が100〜1200L/h及び2300〜20000L/hの場合に、器差が±1%以内となったが、、流量が1200〜2300L/hの場合に、器差が−1%を越えている。なお、これは、整流器の下面開口から流入する水の量が、メータケース11の流入口11Aに近い側と遠い側とで偏り、羽根車40の回転が不安定になった為と推測される。
これに対し、実施品では、小流量域から大流量域(100〜20000L/h)に亘って、器差を±1%以内とすることができ、器差曲線の直線性が従来品よりも向上することが分かった。なお、これは、整流器20に設けられた鍔部80の張り出し量を、メータケース11の流入口11Aから離れるに従って小さくし、鍔部80の周面とメータケース11の内面との間の隙間のうち、流入口11Aから離れた側の隙間を従来品よりも広げることで、下面開口20Kの流入口11Aから離れた側の部分からも水が流入し易くなり、羽根車40の回転が安定したからと推測される。
このことから、整流器20に備えた鍔部80の張り出し量を、メータケース11の流入口11Aから離れるに従って小さくすることで、流量メータの測定精度を従来よりも高くすることが可能であることが分かった。
また、図7に示すように、実施品では、微流領域(20〜90L/h)において、従来品に比べて器差が改善される(0%に近づく)ことが分かった。
[第2実施形態]
図8は本発明の第2実施形態を示す。
この第2実施形態は、メータケースの構造を上記第1実施形態とは異なる構造としたものである。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図8の(A)に示すように、本実施形態のメータケース11の内面のうち、流入口11Aから離れた側の底面からは、メータケース11の内側に向かって突出したリブ90が形成されている。そして、整流器20が正規の位置に取り付けられた状態、即ち、鍔部80の最も張り出し量の小さい部分がメータケース11の流入口11Aから離れた側に配置された状態では、リブ90と整流器20の下端部とが離間するようになっている。
一方、整流器20が正規の位置から周方向にずれた状態で連通口16に挿入された場合には、図8の(B)に示すように、鍔部80がリブ90と干渉するので、整流器20のフランジ36と連通口16の縁部16Aとを接合させることができず、整流器20(メータ本体12)をメータケース11に取り付けることが不可能となる。
つまり、本実施形態によれば、整流器20の鍔部80の最も張り出し量の小さい部分を、メータケース11の流入口11Aから最も離れた側に確実に配置することができる。
また、鍔部が周方向で均一に張り出した従来の整流器は、上記したように、リブ90を備えたメータケース11にそのまま取り付けることができないので、メータケース11又は整流器の何れか一方に追加加工を施して、干渉を避けるという作業が必要となるが、本実施形態の整流器20であれば、メータケースのリブの有無に関係なく、そのまま取り付けることが可能となる。つまり、整流器20を複数種類のメータケースに対してそのまま共通使用することが可能となると共に、整流器20の取り付け作業が容易となる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記第1及び第2実施形態のように、鍔部80の流入口11Aから最も離れた部分(流入口11Aに最も近い部分から180°離れた部分)において、鍔部80の周面と筒体27の周面とが面一となることが好ましいが、鍔部80の張り出し量が、流入口11Aから離れるに従って次第に小さくなっていればよく、鍔部80の流入口11Aから最も離れた部分が筒体27の周面から側方に張り出していてもよい。なお、鍔部を上記第1及び第2実施形態のようにすれば、特に効果的に測定精度を高めることができる。
(2)上記第1及び第2実施形態では、整流器20とメータケース11との接合位置を位置決めする位置決め手段として、フランジ部36と連通口16の縁部16Aとに、互いに凹凸係合する凹凸係合部が備えられていたが、位置決め手段は、これに限るものではなく、例えば、フランジ部36と連通口16の縁部16Aとに1対の磁石を備えた構成でもよい。
(3)上記第1及び第2実施形態にように、隣接した2つの整流壁70,70同士の間隔が、流入口11Aから離れるに従って広がるように配置することが好ましいが、複数の整流壁を一定間隔(例えば、整流壁が6枚であれば、60°間隔)で配置してもよい。また、整流壁70の数は6枚が好ましいが、これに限るものではない。なお、整流壁の構成を上記第1及び第2実施形態のようにすれば、特に効果的に測定精度を高めることができる。
(4)上記第1及び第2実施形態では、整流壁70Bに可動翼29を備えていたが、可動翼を備えていなくてもよい。
(5)上記第1及び第2実施形態のように、羽根車40の外径が上流側の端部から下流側の端部に向かうに従って縮径していることが好ましいが、羽根車の外径は上流側の端部から下流側の端部まで一定であってもよい。
(6)整流器20の下面開口20Kとメータケース11の底面との間隔が比較的小さい場合には、上記第1及び第2実施形態のように、鍔部80の張り出し量を流入口11Aから離れるに従って小さくなるように形成することで、効果的に測定精度を向上することができるが、整流器20の下面開口20Kとメータケース11の底面との間隔が比較的大きい場合には、鍔部80の張り出し量を流入口11Aから離れるに従って大きくなるように形成することで、効果的に測定精度を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る流量メータの側断面図 メータ本体の断面図 羽根車の斜視図 整流器の斜視図 流量メータの断面図 流量メータの底断面図 実施例に対する実験結果を示したグラフ 第2実施形態に係る流量メータの側断面図 従来の流量メータの側断面図
符号の説明
10 流量メータ
11 メータケース
11A 流入口(一方の側部開口)
11B 流出口(他方の側部開口)
20 整流器
21 支持ピン(回転軸)
27 筒体(円筒壁)
40 羽根車
70 整流壁(区画壁)
80 鍔部
90 リブ

Claims (6)

  1. 上下に延びた回転軸を中心に回転する羽根車と、その羽根車の同軸下側に配置された円筒状の整流器とをメータケースに収容すると共に、
    前記整流器の側面及び下面開口を前記メータケースの内面から浮かせた状態にして、前記整流器の上面開口の縁部を前記メータケースの内面に接合し、
    前記メータケースには1対の側部開口が設けられ、
    一方の前記側部開口から前記整流器、前記羽根車、他方の前記側部開口へと流体が流れるようにした流量メータにおいて、
    前記整流器の下面開口の縁部から側方に張り出した鍔部が設けられ、
    前記鍔部は、前記一方の側部開口から離れるに従って張り出し量が小さくなるように形成されたことを特徴とする流量メータ。
  2. 上下に延びた回転軸を中心に回転する羽根車と、その羽根車の同軸下側に配置された円筒状の整流器とをメータケースに収容すると共に、
    前記整流器の側面及び下面開口を前記メータケースの内面から浮かせた状態にして、前記整流器の上面開口の縁部を前記メータケースの内面に接合し、
    前記メータケースには1対の側部開口が設けられ、
    一方の前記側部開口から前記整流器、前記羽根車、他方の前記側部開口へと流体が流れるようにした流量メータにおいて、
    前記整流器の下面開口の縁部から側方に張り出した鍔部が設けられ、
    前記鍔部は、前記一方の側部開口から離れるに従って張り出し量が大きくなるように形成されたことを特徴とする流量メータ。
  3. 前記整流器は、円筒壁の内側領域に放射状の区画壁を備え、
    前記区画壁は、前記円筒壁の内側領域のうち、隣接した2つの前記区画壁で挟まれた領域の広さが、前記一方の側部開口から離れるに従って大きくなるように配設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の流量メータ。
  4. 前記整流器の上面開口の縁部と前記メータケースの内面との接合位置を位置決めする位置決め手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の流量メータ。
  5. 前記位置決め手段は、前記メータケースと前記整流器とが接合された状態において凹凸係合する凹凸係合部であることを特徴とする請求項4に記載の流量メータ。
  6. 前記メータケースの内面のうち前記一方の側部開口から離れた側には、前記メータケースの内側に突出したリブが設けられ、
    前記鍔部のうち張り出し量が最も小さい部分が前記一方の側部開口から離れた側に配置された場合に、前記鍔部は前記リブと離間すると共に、
    前記鍔部のうち張り出し量が最も小さい部分が前記一方の側部開口から離れた側に配置されていない場合に、前記鍔部は前記リブと干渉するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の流量メータ。
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