JP4622756B2 - ステアリングホイールの位置調節装置及びこの位置調節装置用摩擦板ユニットの製造方法 - Google Patents

ステアリングホイールの位置調節装置及びこの位置調節装置用摩擦板ユニットの製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、自動車を操舵する為のステアリングホイールの高さ位置、前後位置等を調節可能とする、ステアリングホイールの位置調節装置の改良に関する。特に、組立作業の容易化により、この様なステアリングホイールの位置調節装置のコスト低減を図るものである。合わせて、この様なステアリングホイールの位置調節装置に組み込む摩擦板ユニットを容易に製造できる方法を実現するものである。
運転者の体格や運転姿勢等に応じてステアリングホイールの高さ位置や前後位置を変える為、ステアリングホイールの位置調節装置が従来から使用されている。この様な位置調節装置として一般的には、調節レバーの操作に基づいて、車体側に支持固定した固定側ブラケットと、ステアリングコラム側に固設した変位側ブラケットとの間の摩擦力を調節する構造が使用されている。即ち、上記ステアリングホイールの位置調節時には、上記調節レバーを所定方向に操作する事により、上記両ブラケット同士の間に作用している摩擦力を小さくする。これに対して、上記ステアリングホイールの位置を調節後の位置に保持する際には、上記調節レバーを、上記所定方向と逆方向に操作する事により、上記摩擦力を大きくする。この様な構造の場合、上記調節レバーの操作量を大きくする事なく、上記ステアリングホイールの位置を調節後の位置に保持する力を大きくする為には、摩擦面積の増大を図る事が好ましい。この様な事情に鑑みて、特許文献1〜2には、複数枚の摩擦部材を重ね合わせる事により摩擦面積を広くする構造が記載されている。
図10〜11は、この様な、複数枚の摩擦部材を利用して摩擦面積を広くし、ステアリングホイール1の位置を調節後の位置に保持する力を大きくした、ステアリングホイールの位置調節装置の1例を示している。この構造は、上記ステアリングホイール1の上下位置及び前後位置を調節可能としたものである。
上記ステアリングホイール1は、後方(図10の右方)に向う程上方に向かう方向に傾斜した状態で設けられたステアリングシャフト2の後端部(上端部)に支持固定されている。このステアリングシャフト2は、後半部(図10の右半部)に設けたアウターシャフト3の前端部と、前半部(図10の左半部)に設けたインナーシャフト4の後端部とをスプライン係合させる事により、上記アウターシャフト3の前後位置を調節可能として成る。この様なステアリングシャフト2は、アウターコラム5とインナーコラム6とをテレスコープ状に(伸縮自在に)組み合わせて成るステアリングコラム7の内側に、深溝型玉軸受等の転がり軸受8a、8b、8cにより、回転のみ自在に(このステアリングコラム7に対する軸方向の変位を阻止した状態で)支持している。
又、図示の例では、電動モータにより上記ステアリングシャフト2に補助操舵力を付与する、電動式パワーステアリング装置を組み込んでいる。この為、上記ステアリングコラム7の前端部に固定したハウジング9に電動モータを固定すると共に、この電動モータの出力を上記ステアリングシャフト2に伝達する為の歯車伝達機構を組み込んでいる。尚、電動式パワーステアリング装置の構造に関しては、従来から広く知られており、又、本発明の要旨でもない(本発明は、パワーステアリング装置の有無やその構造と関係なく実施できる)為、詳しい説明は省略する。上記ハウジング9は、横軸10及び揺動ブラケット11を介して、車体の一部に、揺動自在に支持されている。又、上記ステアリングシャフト2の前端部で上記ハウジング9から突出した部分は、自在継手12を介して中間シャフト13に接続している。この中間シャフト13に関しても、中間部に設けたスプライン係合部により全長を伸縮自在として、上記ステアリングコラム7の揺動に伴う、上記自在継手12の前後方向の変位を吸収自在としている。
以上の構成により、上記横軸10を中心とする揺動変位に基づいて、前記ステアリングホイール1の高さ位置を調節可能とすると共に、上記ステアリングシャフト2及び上記ステアリングコラム7の伸縮に基づいて、上記ステアリングホイール1の前後位置を調節可能としている。そして、このステアリングホイール1の位置を、調節後の位置に固定する為に、上記ステアリングコラム7の一部に変位側ブラケット14を、車体側に固定側ブラケット15を、それぞれ固設している。そして、これら両ブラケット14、15同士を、位置調節レバー16の操作により、係脱自在としている。
図示の例では、上記変位側ブラケット14を、前記ステアリングコラム7を構成する、アルミニウム合金の鋳造品(ダイキャスト成形品を含む)である前記アウターコラム5の下面前端寄り部分に、このアウターコラム5と一体に設けている。上記変位側ブラケット14には、特許請求の範囲に記載した杆状部材である引っ張り杆17を挿通する為の、前後方向に長い、前後方向長孔18を、上記変位側ブラケット14を左右方向(幅方向)に貫通する状態で形成している。
又、上記固定側ブラケット15は、それぞれが金属板を曲げ形成して成る上側ブラケット素子19と下側ブラケット素子20とを、溶接等により結合固定して成る。このうちの上側ブラケット素子19は、上記固定側ブラケット15を車体側に支持固定する為のもので、左右1対の取付板部21、21を有する。これら両取付板部21、21は、自動車用操舵装置の技術分野で周知の構造により上記車体側に、二次衝突時に前方への脱落を可能にして、支持固定される。
又、上記下側ブラケット素子20は、それぞれが上記上側ブラケット素子19の下面から鉛直方向に垂下された、1対の支持板部22、22を有する。これら両支持板部22、22の内側面(互いに対向する側面)同士の間隔Dは、上記変位側ブラケット14の外側面同士の間隔(この変位側ブラケット14の幅)Wとほぼ一致させ(D≒W)ている。又、上記両支持板部22、22の互いに整合する位置には、上記引っ張り杆17を挿通する為の、上下方向に長い(好ましくは前記横軸10を中心とする部分円弧状の)、上下方向長孔23、23を形成している。そして、上記両支持板部22、22の外側面部分に、それぞれ複数枚ずつの、第一、第二の摩擦板24、25を配設している。
これら第一、第二の摩擦板24、25のうち、上記両支持板部22、22の外側面に沿って上下方向に配置された第一の摩擦板24、24には、これら両支持板部22、22に形成した、上記上下方向長孔23、23と整合する、第一の長孔26、26を形成している。それぞれがこの様な構成を有する、上記各第一の摩擦板24、24の上端部は、上記両支持板部22、22の上端部外側面に、第一の止めねじ27、27により結合支持している。従って上記各第一の摩擦板24、24は、上下方向に変位する事はない。
一方、上記変位側ブラケット14に沿って前後方向に配設された、上記第二の摩擦板25、25には、この変位側ブラケット14に形成した、前記前後方向長孔18に整合する、第二の長孔28、28を形成している。それぞれがこの様な構成を有する、上記各第二の摩擦板25、25の前端部は、上記変位側ブラケット14の前端部外側面に、第二の止めねじ29により結合支持している。従って上記各第二の摩擦板25、25は、前後方向に変位する事はない。この様な各第二の摩擦板25、25と、上記各第一の摩擦板24、24とは、上記両支持板部22、22の外側面に、交互に重ね合わせた状態で配設されている。
又、上記前後方向長孔18と、上記両上下方向長孔23、23と、上記各第一、第二の長孔26、28とに、特許請求の範囲に記載した杆状部材である、上記引っ張り杆17を挿通している。この引っ張り杆17は、基端部(図11の右端部)に外向フランジ状の鍔部31を形成しており、杆部32の基端寄り部分に形成した係合部49を、一方(図11の右方)の上下方向長孔23に、この上下方向長孔23に沿った変位(昇降)のみ自在に係合させている。この為に、上記係合部49の断面形状を、小判形等の、上記上下方向長孔23の内側縁と摺接するがこの上下方向長孔23の内側での回転を阻止する直線部分を有する、非円形としている。
一方、上記杆部32の中間部先端寄り部分で、他方(図11の左方)の支持板部22及びこの支持板部22の外側面部分に配設された上記各第一、第二の摩擦板24、25から突出した部分に、押圧板33を外嵌すると共に、押圧用のカム機構34を設けている。このカム機構34と上記引っ張り杆17とが、特許請求の範囲に記載した押し付け手段を構成する。このカム機構34に関しても、自動車用操舵装置の技術分野で周知の構造を有するもので、前記位置調節レバー16の操作に基づいて軸方向寸法Tを拡縮させる構造を有する。そして、この位置調節レバー16を所定方向に回動させて、上記軸方向寸法Tを拡大した状態では、上記押圧板33の片側面と上記鍔部31の内側面との間隔を縮め、これら両面同士の間に存在し、互いに摩擦係合している対向面同士の間に作用する摩擦力を増大させる。
即ち、この状態では、前記変位側ブラケット14の両側面と上記両支持板部22、22の内側面との当接圧、これら両支持板部22、22の外側面と最も内側に存在する第二の摩擦板25、25の内側面との当接圧、隣り合う各第一、第二の摩擦板24、25の側面同士の当接圧、最も外側に存在する第一の摩擦板24、24の外側面と上記押圧板33の片側面又は上記鍔部31の内側面との当接圧が、何れも上昇する。この状態では、各摩擦係合部同士の間に作用する摩擦力の総和が十分に大きくなる。この結果、前記固定側ブラケット15に対する上記変位側ブラケット14の支持強度を十分に大きくして、前記ステアリングホイール1の位置を、十分に大きな強度で、そのままの状態に保持できる。
これに対して、このステアリングホイール1の位置を調節する際には、上記位置調節レバー16を上記所定方向とは反対方向に回動させて、上記軸方向寸法Tを縮め、上記押圧板33の片側面と上記鍔部31の内側面との間隔を広げる。この状態では、これら両面同士の間に存在し、互いに摩擦係合している対向面同士の間に作用する摩擦力が低減乃至は喪失し、上記固定側ブラケット15に対して上記変位側ブラケット14を上下方向及び前後方向に調節可能になる。そこで、この状態で上記ステアリングホイール1の位置を所望位置に調節した後、上記位置調節レバー16を上記所定方向に回動させる。この結果、上記ステアリングホイール1の位置が、上記所望位置に保持される。
図10〜11に示した構造の場合、上記ステアリングホイール1を調節後の位置に保持する為の強度を確保する為に、上記両支持板部22、22の外側面部分に、それぞれ複数枚ずつの第一、第二の摩擦板24、25を配設して、摩擦面積の確保を図っている。これら各第一、第二の摩擦板24、25は、上記両支持板部22、22の外側面部分毎に、互いに独立した平板状のものを複数枚ずつ、即ち、図示の例では、各支持板部22の外側面部分毎に各摩擦板24、25をそれぞれ2枚ずつ合計4枚、両側で合計8枚設けていた。これら各摩擦板24、25は、それぞれ何れか1箇所の端部のみを前記第一、第二の止めねじ27、29により、上記両支持板部22、22(固定側ブラケット15)或いは上記変位側ブラケット14に対し支持している為、前記第一、第二の長孔26、28の内側に前記引っ張り杆17を挿通する以前の状態では、それぞれ上記第一、第二の止めねじ27、29を中心として揺動若しくは回動可能である。
ステアリングホイールの位置調節装置の組立時には、上記引っ張り杆17を、前記前後方向、上下方向両長孔18、23だけでなく、上記各第一、第二の長孔26、28にも挿通する必要がある。この様な挿通作業を行なう際には、これら各第一、第二の長孔26、28を整合させる必要があるが、上記各摩擦板24、25が独立して揺動若しくは回動すると、この様な整合作業を、これら各摩擦板24、25毎に行なう必要があり、作業が面倒になる。特に、上記変位側ブラケット14の外側面に沿った状態で設けた第二の摩擦板25、25の場合、上記第二の長孔28、28に上記引っ張り杆17を挿通する以前の状態では、上記第二の止めねじ29を中心として下方に大きく(正規位置に対して90度)揺動する。この為、上記第二の長孔28、28同士、更にはこれら第二の長孔28、28と上記各第一の長孔26、26とを整合させる作業が、特に面倒になる。この結果、上記ステアリングホイールの位置調節装置の組立作業の能率化が妨げられて、このステアリングホイールの位置調節装置のコスト低減を図りにくくなる。特許文献2には、複数枚の摩擦板の基端部をスペーサを介して重ね合わせ、これら各摩擦板の基端部とスペーサとを溶接により固定した構造が記載されている。但し、この様な特許文献2に記載された構造の場合には、上記各摩擦板の基端部とスペーサとを適切に重ね合わせた状態で溶接作業を行なう必要があり、製造作業が面倒で、コスト低減を図りにくい。
特開平10−35511号公報 実公昭62−19483号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、組立時に引っ張り杆等の杆状部材を第一、第二の摩擦部材に形成した通孔若しくは長孔に挿通する作業を容易に行なえて、組立作業を能率化し、コスト低減を図れるステアリングホイールの位置調節装置を実現すべく発明したものである。
本発明のステアリングホイールの位置調節装置は、前述した、従来から知られているステアリングホイールの位置調節装置と同様に、ステアリングシャフトと、ステアリングコラムと、変位側ブラケットと、固定側ブラケットと、第一、第二の摩擦部材と、押し付け手段とを備える。
上記ステアリングシャフトは、端部(後端部若しくは上端部)にステアリングホイールを固定するもので、このステアリングホイールの操作に基づいて所望方向に回転させられる。
又、上記ステアリングコラムは、上記ステアリングシャフトの周囲に設けられて、このステアリングシャフトを回転自在に支持している。
又、上記変位側ブラケットは、上記ステアリングコラムの一部に固設(一体に設けるか別体のものを結合固定)されたもので、上記ステアリングホイールの位置調節時に、上記ステアリングコラムと共に変位する。
又、上記固定側ブラケットは、上記変位側ブラケットを左右両側から挟む状態で設けられた左右1対の支持板部を有し、車体側に固定される。
又、上記第一、第二の摩擦部材は、それぞれが板状である。
更に、上記押し付け手段は、上記第一、第二の摩擦部材及び上記両支持板部を上記変位側ブラケットの側面に向けて押し付けるもので、引っ張り杆等の杆状部材を含んで構成される。
そして、上記第一、第二の摩擦部材は、上記杆状部材を挿通自在な、通孔若しくは上記ステアリングホイールの位置調節方向に長い長孔を有する。又、上記第一、第二の摩擦部材のうちで少なくともこの位置調節方向に長い長孔を有する摩擦部材が上記固定側ブラケット若しくは上記変位側ブラケットに支持されている。更に、上記第一、第二の摩擦部材を、交互に重ね合わせた状態で、上記両支持板部の側面と、この側面に対向する相手部材との間に配置している。
特に、本発明のステアリングホイールの位置調節装置に於いては、上記第一、第二の摩擦部材材のうちで少なくとも上記位置調節方向に長い長孔を有する摩擦部材の何れか1箇所の端部のみを上記固定側ブラケット若しくは上記変位側ブラケットに、揺動若しくは回動可能に支持している。又、上記第一、第二の摩擦部材のうちの少なくとも1個の、上記位置調節方向に長い長孔を有する摩擦部材が、複数枚の摩擦板部の長さ方向一端同士を折り返し部により連続させた一体型のものである。そして、これら各摩擦板部同士の間に、別の摩擦部材の一部が挟まれている。
上述の様に構成する本発明のステアリングホイールの位置調節装置の場合、一体型の摩擦部材に設けた複数枚の摩擦板部が、当該摩擦板部の何れか1箇所の端部を中心として、互いに同期した状態で変位(揺動若しくは回動)する。従って、杆状部材の挿通作業を行なうべく、上記各摩擦板部に形成した通孔若しくは長孔を、これら各摩擦板部毎に整合させる作業が不要になる。この結果、組立時に杆状部材を第一、第二の摩擦部材に形成した通孔若しくは長孔に挿通する作業を容易に行なえて、組立作業を能率化できる。又、上記第一、第二の摩擦部材の製造作業も特に面倒にならず、ステアリングホイールの位置調節装置のコスト低減を図れる。
本発明を実施する場合に、例えば、請求項2に記載した様に、第一、第二の摩擦部材同士を、固定側ブラケット若しくは変位側ブラケットのうちの互いに異なるブラケットに支持する。そして、第一、第二の摩擦部材のうちの少なくとも1個の摩擦部材を、複数枚の摩擦板部の長さ方向一端同士を折り返し部により連続させた一体型のものとする。
或いは、請求項3に記載した様に、ステアリングホイールの位置の調節方向を、ステアリングコラムの軸方向に対しほぼ直角方向とする。この様な直角方向とは、一般的な乗用車用操舵装置の様に、ステアリングコラムの傾斜角度が緩い構造の場合には上下方向となる。これに対して、トラック等のキャブオーバ型自動車の様に、ステアリングコラムの傾斜角度が急な(直立している)構造の場合には前後方向となる。この様な構造で本発明を実施する場合には、一体型の摩擦部材若しくは別の摩擦部材に形成した長孔を、上記直角方向に長くし、この長孔を形成した摩擦部材の一端を固定側ブラケットに、この直角方向の変位を阻止した状態で支持する。この様な構造で本発明を実施する場合、上記長孔を形成した摩擦部材以外の摩擦部材に、杆状部材を挿通する為の孔は、この杆状部材を挿通できるだけの通孔(円孔)であれば良い。
或いは、請求項4に記載した様に、ステアリングホイールの位置の調節方向を、ステアリングコラムの軸方向とする。この様な軸方向とは、上述の様なステアリングコラムの傾斜角度が緩い構造の場合には前後方向となる。これに対して、上述の様なステアリングコラムの傾斜角度が急な構造の場合には上下方向となる。この様な構造で本発明を実施する場合には、一体型の摩擦部材若しくは別の摩擦部材に形成した長孔を、上記軸方向に長くし、この長孔を形成した摩擦部材の一端を変位側ブラケットに、この軸方向の変位を阻止した状態で支持する。上記長孔を形成した摩擦部材以外の摩擦部材の孔が通孔で良い点は、上述した請求項3に記載した発明の場合と同様である。
或いは、請求項5に記載した様に、ステアリングホイールの位置の調節方向を、ステアリングコラムの軸方向及びこの軸方向に対しほぼ直角方向の2方向とする。このステアリングコラムの傾斜角度との関係での、各方向の具体的方向に関しては、上述した請求項3、4に記載した発明の場合と同様である。この様な構造で本発明を実施する場合に好ましくは、それぞれが一体型である第一、第二の2種類の摩擦部材を交互に配置する。そして、このうちの第一の摩擦部材に形成した第一の長孔を上記直角方向に長くし、この第一の摩擦部材の一端を固定側ブラケットに、この直角方向の変位を阻止した状態で支持する。又、上記第二の摩擦部材に形成した第二の長孔を上記軸方向に長くし、この第二の摩擦部材の一端が変位側ブラケットに、この軸方向の変位を阻止した状態で支持する。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項6に記載した様に、一体型の摩擦部材の折り返し部の幅方向中央部に透孔を形成する事により、この折り返し部を曲げ形成する為に要する力の低減を図る。
この様に構成すれば、複数枚の摩擦板部を折り返し部により連続させて成る一体型の摩擦部材の加工作業を、作業員の手指等により、特別な工具を使用しなくても、容易に行なえる。
又、本発明を実施する場合で、摩擦面積を十分に広くし、しかも互いに摩擦係合する第一、第二の摩擦部材に、それぞれ3枚以上の摩擦板部を設ける事が考えられる。この場合に、各摩擦板部に形成した通孔若しくは長孔同士を整合させる作業を容易に行なえる様にする為には、上記第一、第二の摩擦部材を、それぞれが3枚以上の摩擦板部を、それぞれが2箇所以上の折り返し部により連続させた一体型のものとする事が好ましい。但し、この様な、それぞれが3枚以上の摩擦板部を備えた、一体型の第一、第二の摩擦部材を、最終形状に加工した後に組み合わせて、第一、第二の摩擦部材を構成する摩擦板部同士を交互に配置する事はできない。
そこで、この様な場合には、請求項7に記載した発明の様に、次の様な各工程を有する製造方法により、上記第一、第二両摩擦部材を組み合わせた位置調節装置用摩擦板ユニットを造る。先ず、これら第一、第二両摩擦部材を造る為、予め必要となる複数個所に長孔若しくは通孔を形成した第一、第二の素板の中間部分を折り返して、1対の板部を折り返し部により連続させた第一、第二の中間素材とする。その後、これら第一、第二の中間素材の板部同士の間に他の中間素材の板部を挿入した状態に組み合わせる。次いで、これら第一、第二の中間素材の板部の先端寄り部分を、それぞれの別の板部と反対側に折り返す。
この様な各工程により、上記位置調節装置用摩擦板ユニットを造れば、一体型の第一、第二の摩擦部材を、第一、第二の摩擦部材を構成する摩擦板部同士を交互に配置した状態に組み合わせる事ができる。
上述の様な請求項7に記載した発明を実施する場合に、更に好ましくは、請求項8に記載した様に、上記第一、第二の素板の一部で上記各折り返し部となるべき部分に幅狭部や幅方向中央部の透孔を形成する。そして、これら各折り返し部を曲げ形成する為に要する力の低減を図る。
この様に構成すれば、上記各板部を折り返し部により連続させて成る一体型の第一、第二両摩擦部材の加工作業を、作業員の手指等により、特別な工具を使用しなくても、容易に行なえる。
図1〜5は、請求項1〜6に対応する、本発明の実施例1を示している。尚、本実施例の特徴は、ステアリングホイールの位置調節装置の組立作業を容易にすべく、それぞれが一体型である第一、第二の摩擦部材35、36を使用する点にある。その他の部分の構造及び作用に就いては、前述の図10〜11に示した従来構造と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。又、本実施例の場合には、ステアリングホイール1(図10参照)の上下位置及び前後位置を調節可能にできる構造に本発明を適用した場合に就いて示している。
この為、固定側ブラケット15の支持板部22、22に沿って配設した第一の摩擦部材35を構成する第一の摩擦板部37、37に、ステアリングコラム7の軸方向に対しほぼ直角方向に長い、第一の長孔26、26を形成している。又、変位側ブラケット14に沿って配設した第二の摩擦部材36を構成する第二の摩擦板部38、38に、上記ステアリングコラム7の軸方向に長い、第二の長孔28、28を形成している。即ち、図示の実施例は、請求項3〜5の総てに対応する構造としている。但し、本発明は、請求項3に対応して請求項4、5に対応しない構造、或いは請求項4に対応して請求項3、5に対応しない構造で実施する事もできる。これらの場合には、ステアリングホイール1の位置調節の為に必要となる長孔を形成した摩擦部材とは別の摩擦部材の摩擦板部に関しては、この別の摩擦板部がこの長孔の内側での引っ張り杆17の変位を妨げない程度の形状及び大きさを有する、通孔を形成しておく。
上記第一、第二の摩擦部材35、36はそれぞれ、図4に示す様に、互いに平行に配置された2枚ずつの第一、第二摩擦板部37、38を、それぞれU字形の折り返し部39により連続させて成る一体型である。この折り返し部39の幅方向中央部には、矩形の透孔40を形成して、この折り返し部39の実質的幅寸法を低減し、この折り返し部39の曲げ加工に要する力の低減を図っている。上記第一、第二の摩擦部材35、36を構成する、1対ずつの摩擦板部37、38同士の間隔は、他方の摩擦部材の摩擦板部を挿入できるだけの寸法としている。即ち、上記第一の摩擦部材35を構成する1対の第一の摩擦板部37、37同士の間には、上記第二の摩擦部材36を構成する何れかの第二の摩擦板部38を、ほぼ隙間なく挿入できる様にしている。又、上記第二の摩擦部材36を構成する1対の第二の摩擦板部38、38同士の間には、上記第一の摩擦部材35を構成する何れかの第一の摩擦板部37を、ほぼ隙間なく挿入できる様にしている。
この様な第一、第二の摩擦部材35、36を造る場合には、先ず、ステンレス鋼板等の素材となる金属板に打ち抜き加工を施す事により、図5に示す様な中間素材41を形成する。この中間素材41は、上記折り返し部39となるべき幅狭部42の両側に、上記第一、第二の摩擦板部37、37(38、38)を設けて成る。これら第一、第二の摩擦板部37、37(38、38)部分には、上記中間素材41の打ち抜き成形と同時に、前記第一、第二の長孔26、26(28、28)、及び、第一、第二の止めねじ27、29(図1〜3参照)を挿通する為の円孔43、43を形成しておく。この様な中間素材41は、上記幅狭部42をU字形に、180度折り返す事により、それぞれが図4に示す様な、1対の第一、第二摩擦板部37、38をU字形の折り返し部39により連続させて成る、一体型の、上記第一、第二の摩擦部材35、36とする。
この様な第一、第二の摩擦部材35、36のうち、第一の摩擦部材35、35は、上記折り返し部39を上にした状態で、第一の止めねじ27、27により、固定側ブラケット15の支持板部22、22の上端部外側面に、揺動自在に支持する。又、上記第二の摩擦部材36、36は、上記折り返し部39を前方に位置させた状態で、第二の止めねじ29、29により、変位側ブラケット14の前部両側面に、揺動自在に支持する。更に、上記第一、第二の摩擦部材35、36を構成する第一、第二の摩擦板部37、38に形成した、上記第一、第二の長孔26、28と、上記両支持板部22、22に形成した上下方向長孔23と、上記変位側ブラケット14に形成した前後方向長孔18とに挿通した前記引っ張り杆17により、上記各第一、第二の摩擦板部37、38及び上記両支持板部22、22を上記変位側ブラケット14の側面に向けて押し付ける、押し付け手段を構成する。
本実施例の場合、上記第一、第二の摩擦部材35、36が、それぞれ1対ずつの上記各第一、第二の摩擦板部37、38を備える。そして、同一の第一、第二の摩擦部材35、36を構成する各第一、第二の摩擦板部37、38は、上記折り返し部39により一体に連続している為、上記第一、第二の止めねじ27、29を中心として同期して揺動する。従って、上記引っ張り杆17を上記各第一、第二の長孔26、28の透孔に挿通すべく、これら各第一、第二の長孔26、28同士を整合させる作業を容易に行なえる。又、上記第一、第二の摩擦部材35、36は、打ち抜き作業と曲げ加工作業とにより、容易に造れる。この様に、容易に製造できる、上記第一、第二の摩擦部材35、36により、組立作業の容易化を図れる為、ステアリングホイールの位置調節装置のコスト低減を図れる。尚、上記第一、第二の摩擦部材35、36の折り返し部39の設置位置は、特に図示の部分に限定しない。図示の場合とは逆に、第一の摩擦部材35の折り返し部を下側に、第二の摩擦部材36の折り返し部を後側に、それぞれ配置しても良い。
図6〜7は、第一、第二の摩擦部材の形状の別例を示している。これら各例は、第一、第二の摩擦部材35a、36aを構成する摩擦板部を3枚以上とした場合に就いて示している。このうち、図6に示した第一、第二の摩擦部材35a、36aは、3枚の摩擦板部を2個所の折り返し部で連続させた一体型の形状である。又、図7の(A)に示した第一、第二の摩擦部材35b、36bは、4枚の摩擦板部を3個所の折り返し部で連続させた一体型の形状である。更に、図7の(B)に示した構造は、それぞれが2枚ずつの摩擦板部を1個所の折り返し部で連続させたものを1対組み合わせたものである。何れの構造の場合も、各摩擦板部を互いに独立した従来構造に比べて、これら各摩擦板部に形成した長孔若しくは通孔を整合させる作業を容易できる。尚、図6〜7(及び次述する図8)では、各摩擦板部及び隙間の厚さ寸法を誇張して描いている。又、上記第一、第二の摩擦部材35a、35b、36a、36bに設けた、上記各折り返し部に関しても、前述の図4〜5に示した様な幅狭部42や透孔40を形成する事により、折り曲げ加工を容易にする事が好ましい。
図8は、上述の図6に示す様に、それぞれが3枚の摩擦板部を備えた一体型の第一、第二の摩擦部材35a、36a同士を組み合わせて、位置調節装置用摩擦板ユニット44aとする工程に就いて示している。即ち、本発明を実施する場合で、摩擦面積を十分に広くし、しかも互いに摩擦係合する第一、第二の摩擦部材35a、36aに、それぞれ3枚の摩擦板部を設ける事が考えられる。この場合に、各摩擦板部に形成した通孔若しくは長孔同士を整合させる作業を容易に行なえる様にする為には、上記第一、第二の摩擦部材35a、36aを、それぞれが3枚以上の摩擦板部を、それぞれが2箇所以上の折り返し部により連続させた一体型のものとする事が好ましい。但し、この様な、それぞれが3枚の摩擦板部を備えた、一体型の第一、第二の摩擦部材35a、36aを、最終形状に加工した後に、図8の(C)に示す状態に組み合わせて、第一、第二の摩擦部材35a、36aを構成する摩擦板部同士を交互に配置する事はできない。
そこで、この様な場合には、次の様な各工程を有する製造方法により、上記第一、第二両摩擦部材35a、36aを、それぞれの摩擦板部を交互に重ね合わせた状態に組み合わせた、図8の(C)に示す様な、位置調節装置用摩擦板ユニット44aを造る。先ず、上記第一、第二両摩擦部材35a、36aを造る為、予め必要となる複数個所に長孔若しくは通孔を形成した第一、第二の素板のうちで、長さ方向中央部から外れた部分を折り返して、図8の(A)に示す様に、比較的長い長板部45a、45bと比較的短い短板部46a、46bとを折り返し部により連続させた、第一、第二の中間素材47a、48aとする。
その後、図8の(B)に示す様に、これら第一、第二の中間素材47a、48aの短板部46a、46b同士を対向させると共に、これら第一、第二の中間素材47a、48aの長板部45a、45bの基端寄り部分同士を対向させる状態に組み合わせる。次いで、上記第一、第二の中間素材47a、48aの長板部45a、45bの先端寄り部分を、それぞれの短板部46a、46bと反対側に、図8の(B)に丸付数字で示した順番で、順次折り返す。この様な各工程により、上記位置調節装置用摩擦板ユニット44aを造れば、一体型の第一、第二の摩擦部材35a、36aを、これら第一、第二の摩擦部材35a、36aを構成する摩擦板部同士を交互に配置した状態に組み合わせて、上記位置調節装置用摩擦板ユニット44aとする事ができる。尚、図8は、製造方法を示す為、長孔等は省略しており、上記両第一、第二の摩擦部材35a、36aの長さ寸法に就いても、幅寸法に比較して短く描いている。又、上記第一、第二の摩擦部材35a、36aに設けた上記各折り返し部の折り曲げ加工を容易にする為、これら各折り返し部となるべき部分に幅狭部や透孔を形成する事が好ましい事は、前述の通りである。
図9は、前述の図7の(A)に示す様に、それぞれが4枚の摩擦板部を備えた一体型の第一、第二の摩擦部材35b、36b同士を組み合わせて、位置調節装置用摩擦板ユニット44bとする工程に就いて示している。先ず、上記第一、第二両摩擦部材35b、36bを造る為、予め必要となる複数個所に長孔若しくは通孔を形成した第一、第二の素板のうちで、長さ方向中央部を折り返して、図9の(A)に示す様に、互いに同じ長さ寸法を有する1対の板部を折り返し部により連続させた第一、第二の中間素材47b、48bとする。
その後、図9の(B)に示す様に、これら第一、第二の中間素材47b、48b毎に1対ずつ設けられた1対の板部のうちの一方の板部を、他の中間素材の1対の板部同士の間に挿入した状態に組み合わせる。次いで、上記第一、第二の中間素材47b、48bの板部の先端寄り部分を、それぞれ別の中間素材の板部に向ける状態で、図9の(B)に丸付数字で示した順番で、順次折り返す。この様な各工程により、上記位置調節装置用摩擦板ユニット44bを造れば、一体型の第一、第二の摩擦部材35b、36bを、これら第一、第二の摩擦部材35b、36bを構成する摩擦板部同士を交互に配置した状態に組み合わせて、上記位置調節装置用摩擦板ユニット44bとする事ができる。又、上記第一、第二の摩擦部材35b、36bに設けた上記各折り返し部の折り曲げ加工を容易にする為、これら各折り返し部となるべき部分に幅狭部や透孔を形成する事が好ましい事は、前述の通りである。
尚、本発明を実施する場合に、必ずしも、第一、第二の摩擦部材同士を、固定側ブラケット若しくは変位側ブラケットのうちの互いに異なるブラケットに支持する必要はない。例えば、ステアリングホイールの上下位置を調節するチルト機構のみを組み込む場合には、上下方向に長い長孔を形成した第一の摩擦部材の上下方向一端部(例えば上端部)を上記固定側ブラケットに支持すると共に、ワッシャ状に形成した第二の摩擦部材を、チルトボルトに外嵌する構造を採用できる。この様な構造の場合には、この第二の摩擦部材は、上記変位側ブラケットに対して直接支持する事はない。或いは、ステアリングホイールの前後位置を調節するテレスコピック機構のみを組み込む場合には、前後方向に長い長孔を形成した第一の摩擦部材の前後方向一端部(例えば前端部)を上記変位側ブラケットに支持すると共に、ワッシャ状に形成した第二の摩擦部材を、テレスコピックボルトに外嵌する構造を採用できる。この様な構造の場合には、この第二の摩擦部材は、上記固定側ブラケットに対して直接支持する事はない。
又、第一、第二の摩擦部材は、必ずしも変位側、固定側両ブラケットの左右両側に設けなくても良い。要求される保持強度によっては、第一、第二の摩擦部材を、変位側、固定側両ブラケットの片側にのみ設ける事もできる。又、本発明は、図10に示した様な、電動式のパワーステアリング装置を備えた構造に限らず、油圧式のパワーステアリング装置を備えた構造、更にはパワーステアリング装置を備えていない構造で実施する事もできる。更に、固定側ブラケットの支持板部に沿って上下方向に配置する摩擦部材(図1〜3に示した第一の摩擦部材35)に関しては、特に抑えなくても、組立完了後の位置に近い状態を維持する。従って、上記固定側ブラケットの支持板部に沿って上下方向に配置する摩擦部材は、必ずしも一体型としなくても良い。
本発明の実施例1を示す、部分側面図。 固定側ブラケットの一部を省略して図1の上方から見た部分平面図。 図1の拡大A−A断面図。 摩擦部材の斜視図。 摩擦部材を造る為の中間素材の正面図。 3枚の摩擦板部を備えた摩擦部材の1例を示す略平面図。 4枚の摩擦板部を備えた摩擦部材の2例を示す略平面図。 それぞれが3枚ずつの摩擦板部を備えた1対の摩擦部材を組み合わせて成る摩擦板ユニットを造る工程を示す略図。 それぞれが4枚ずつの摩擦板部を備えた1対の摩擦部材を組み合わせて成る摩擦板ユニットを造る工程を示す略図。 従来構造の1例を示す側面図。 図10の拡大B−B断面図。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 アウターシャフト
4 インナーシャフト
5 アウターコラム
6 インナーコラム
7 ステアリングコラム
8a、8b、8c 転がり軸受
9 ハウジング
10 横軸
11 揺動ブラケット
12 自在継手
13 中間シャフト
14 変位側ブラケット
15 固定側ブラケット
16 位置調節レバー
17 引っ張り杆
18 前後方向長孔
19 上側ブラケット素子
20 下側ブラケット素子
21 取付板部
22 支持板部
23 上下方向長孔
24 第一の摩擦板
25 第二の摩擦板
26 第一の長孔
27 第一の止めねじ
28 第二の長孔
29 第二の止めねじ
31 鍔部
32 杆部
33 押圧板
34 カム機構
35、35a、35b 第一の摩擦部材
36、36a、36b 第二の摩擦部材
37 第一の摩擦板部
38 第二の摩擦板部
39 折り返し部
40 透孔
41 中間素材
42 幅狭部
43 円孔
44a、44b 位置調節装置用摩擦板ユニット
45a、45b 長板部
46a、46b 短板部
47a、47b 第一の中間素材
48a、48b 第二の中間素材
49 係合部

Claims (8)

  1. 端部にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトと、このステアリングシャフトの周囲に設けられてこのステアリングシャフトを回転自在に支持したステアリングコラムと、このステアリングコラムの一部に固設された変位側ブラケットと、この変位側ブラケットを左右両側から挟む状態で設けられた左右1対の支持板部を有し、車体側に固定される固定側ブラケットと、それぞれが板状である第一、第二の摩擦部材と、これら第一、第二の摩擦部材及び上記両支持板部を上記変位側ブラケットの側面に向けて押し付ける、杆状部材を含んで構成される押し付け手段とを備え、これら第一、第二の摩擦部材は、上記杆状部材を挿通自在な、通孔若しくは上記ステアリングホイールの位置調節方向に長い長孔を有するものであり、上記第一、第二の摩擦部材のうちで少なくともこの位置調節方向に長い長孔を有する摩擦部材が上記固定側ブラケット若しくは上記変位側ブラケットに支持されており、上記第一、第二の摩擦部材を、交互に重ね合わせた状態で、上記両支持板部の側面と、この側面に対向する相手部材との間に配置して成るステアリングホイールの位置調節装置に於いて、上記第一、第二の摩擦部材のうちで少なくとも上記位置調節方向に長い長孔を有する摩擦部材の何れか1箇所の端部のみを上記固定側ブラケット若しくは上記変位側ブラケットに、揺動若しくは回動可能に支持しており、上記第一、第二の摩擦部材のうちの少なくとも1個の、上記位置調節方向に長い長孔を有する摩擦部材が、複数枚の摩擦板部の長さ方向一端同士を折り返し部により連続させた一体型のものであって、これら各摩擦板部同士の間に別の摩擦部材の一部が挟まれている事を特徴とするステアリングホイールの位置調節装置。
  2. 第一、第二の摩擦部材同士が固定側ブラケット若しくは変位側ブラケットのうちの互いに異なるブラケットに支持されており、第一、第二の摩擦部材のうちの少なくとも1個の摩擦部材が、複数枚の摩擦板部の長さ方向一端同士を折り返し部により連続させた一体型のものである、請求項1に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
  3. ステアリングホイールの位置の調節方向が、ステアリングコラムの軸方向に対しほぼ直角方向であり、一体型の摩擦部材若しくは別の摩擦部材に形成した長孔がこの直角方向に長く、このうちの長孔を形成した摩擦部材の一端が固定側ブラケットに、この直角方向の変位を阻止された状態で支持されている、請求項1又は請求項2に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
  4. ステアリングホイールの位置の調節方向が、ステアリングコラムの軸方向であり、一体型の摩擦部材若しくは別の摩擦部材に形成した長孔がこの軸方向に長く、このうちの長孔を形成した摩擦部材の一端が変位側ブラケットに、この軸方向の変位を阻止された状態で支持されている、請求項1又は請求項2に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
  5. ステアリングホイールの位置の調節方向が、ステアリングコラムの軸方向及びこの軸方向に対しほぼ直角方向の2方向であり、それぞれが一体型である第一、第二の2種類の摩擦部材が交互に配置されており、このうちの第一の摩擦部材に形成した第一の長孔が上記直角方向に長く、この第一の摩擦部材の一端が固定側ブラケットに、この直角方向の変位を阻止された状態で支持されており、上記第二の摩擦部材に形成した第二の長孔が上記軸方向に長く、この第二の摩擦部材の一端が変位側ブラケットに、この軸方向の変位を阻止された状態で支持されている、請求項1又は請求項2に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
  6. 一体型の摩擦部材の折り返し部の幅方向中央部に透孔を形成する事により、この折り返し部を曲げ形成する為に要する力の低減を図っている、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
  7. それぞれが3枚以上の摩擦板部を、それぞれが2箇所以上の折り返し部により連続させて一体に構成して成る第一、第二の摩擦部材を、これら両摩擦部材の摩擦板部同士を交互に配置して成るステアリングホイールの位置調節装置用摩擦板ユニットを造る際に、上記両摩擦部材を造る為、予め必要となる複数個所に長孔若しくは通孔を形成した第一、第二の素板の長さ方向中間部を折り返して、1対の板部を折り返し部により連続させた第一、第二の中間素材とした後、これら第一、第二の中間素材の板部同士の間に他の中間素材の板部を挿入した状態に組み合わせ、次いで、これら第一、第二の中間素材の板部の先端寄り部分を、それぞれの別の板部と反対側に折り返す工程を有する、ステアリングホイールの位置調節装置用摩擦板ユニットの製造方法。
  8. 第一、第二の素板の一部で各折り返し部となるべき部分の幅方向中央部に透孔を形成する事により、これら各折り返し部を曲げ形成する為に要する力の低減を図る、請求項7に記載したステアリングホイールの位置調節装置用摩擦板ユニットの製造方法。
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