JP4622300B2 - 情報共有システムおよび情報共有用プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のメンバから構成されるコミュニティ内におけるメンバが使用する端末装置間の情報共有および情報の同期を実現する情報共有システムおよび情報共有用プログラムに関する。
あるコミュニティ(グループ)に属する複数のメンバの端末装置間で情報共有を行うシステムがある。コミュニティとして、例えば、会社内で、あるプロジェクトを遂行するために集合したメンバの集まりがある。そのようなシステムでは、あるメンバの端末装置上でファイルの更新や追加・削除などの作業が行われると、その作業内容は他のユーザの端末装置にも反映される必要がある。
従来の情報共有システムの一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている情報共有システムでは、図18に示すように、端末装置120内の作業履歴が操作ログ103として保持される。そして、ファイル同期管理部104が、定期的に、または操作ログ103への新たな出力を認識する度に、操作ログ103の内容にもとづいて、ファイル管理部101を介してファイル記憶部102に記憶されている情報を取り出し、通信手段105を通じて、ネットワーク400を介して接続される他の端末装置220,320に、作業内容を通知する機構によって、情報の共有を実現する。
また、特許文献2には、各端末装置において情報の共有を実現するために、それぞれの端末装置が、ネットワークを介して接続される他の端末装置に対して装置情報の送信を要求する信号を同報送信するシステムが記載されている。装置情報を要求された他の端末装置は、装置情報を要求した端末装置に対して共有データ情報を送信する。他の端末装置から共有データ情報を受信した端末装置は、共有データ情報にもとづいて、自装置が保持している情報を更新する。
また、近年、ピア・ツゥ・ピアと呼ばれる技術が注目されている。その技術を利用したシステムの代表例であるグルーブネットワーク社のGrooveは、サーバを介さずに、複数のパーソナルコンピュータによる共同作業を支援するツールである。Grooveは、共同作業を行うパーソナルコンピュータの特定ディレクトリに作成されたファイルを監視し、特定ディレクトリに対して何らかの変更作業が行われたパーソナルコンピュータがその変更内容を即座に他のパーソナルコンピュータに直接送信することで情報の共有を実現する。
それらの従来技術は、あるコミュニティに属するメンバの端末装置間で共有する情報を完全に一致させることができる。すなわち、同期させることができる。その反面、情報の共有のさせ方をメンバごとに変えることはできない。例えば、同じコミュニティのメンバでも、個人ごとにコミュニティへのかかわり方は異なる。コミュニティの中心メンバとして積極的な活動をしているメンバは、コミュニティで共有する全ての情報を手元に保持しておきたいが、コミュニティに対してオブザーバ的に参加しているメンバや管理者的立場にあるメンバは、最小限の情報だけを手元に保持しておき詳細情報が必要になった際にそれを取得要求できるように、インデックス情報だけ共有しておけば十分である場合が多い。
しかし、上記の従来技術は、コミュニティに属する全メンバに対して全情報を完全に同期保持させることになるため、最小限の情報だけを手元に保持しておきたい場合でも、不必要な情報まで共有してしまうという問題点がある。
特開2002−149465号公報(段落0012−0013、図1) 特開2003−216471号公報(段落0063−0068、図4)
以上のように、従来技術の第1の問題点は、コミュニティ内で情報共有を行う際に、不必要な情報まで共有してしまい、端末装置やネットワークの資源を浪費してしまうということである。例えば、端末装置のメモリを浪費してしまったり、ネットワークのトラフィックを増大させてしまう。その理由は、情報共有を行う際に情報の実体まで完全に同期してしまい、インデックス情報だけを保持しておき必要に応じて情報の実体を取得するなどの細かな情報共有制御を実施していないためである。
従来技術の第2の問題点は、細かな情報共有制御を実施しようとすると、コミュニティ内での情報共有制御に関する設定にかかる手間が大きいということである。その理由は、情報共有制御に関する設定をメンバ単位に個別に行うことしかできないためである。すなわち、メンバが使用する端末装置ごとに情報共有制御に関する設定を行う必要があるので、情報共有制御に関する設定にかかる手間が大きい。
そこで、本発明は、端末装置やネットワークの資源を効率的に利用できる情報共有システムおよび情報共有用プログラムを提供することを目的とする。また、本発明は、コミュニティ内のメンバのロールに応じた情報共有制御に関する設定を容易に行うことができる情報共有システムおよび情報共有用プログラムを提供することも目的とする。
本発明による情報共有システムは、複数の端末装置が通信ネットワークを介して接続され、各端末装置がファイルとして記憶されている情報の共有を行う情報共有システムにおいて、各端末装置が、複数の情報要求レベルのそれぞれに対応した配信制御指定にもとづいて情報の同期制御を行う同期管理手段と、共有情報をファイルとして記憶するファイル記憶部と、共有情報の変更操作を示すインデックス情報を管理するインデックス情報管理手段と、システム内の各端末装置ごとの情報要求レベルを記憶するメンバロール記憶部と、メンバロール記憶部に記憶されている情報要求レベル毎の配信制御指定を記憶する配信ポリシー記憶部と、共有情報の内容、およびインデックス情報を更新させるための情報を送信する通信手段とを備え、インデックス情報管理手段は、ファイル記憶部に記憶されているファイルに対応するインデックス情報を管理するファイル管理部を含み、同期管理手段は、共有情報が変更された場合に、前記配信ポリシー記憶部に記憶されている配信制御指定に従って、他の端末装置に、共有情報の変更操作を示すインデックス情報を更新させるための情報のみを送信するのか変更後のファイルの内容を送信するのかを決定するファイル同期管理部を含むことを特徴とする。
端末装置上で発生したファイルの更新の操作情報を記録する操作ログを備え、ファイル同期管理部が、操作ログに変更があった場合に、メンバロール記憶部に記憶されている情報要求レベルと配信ポリシー記憶部に記憶されている配信制御指定とを参照して、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を、通信手段を介して他の端末装置に送信するように構成されていてもよい。
ファイル同期管理部が、配信制御指定が簡易情報を送信する指定である場合には、その配信制御指定に対応する情報要求レベルが割り当てられている他の端末装置に対してインデックス情報を更新させるための情報のみを送信し、配信制御指定が詳細情報を送信する指定である場合には、その情報要求レベルに対応する情報要求レベルが割り当てられている他の端末装置に対して更新後のファイルの内容を送信するように構成されていてもよい。
端末装置は、ファイルおよびフォルダごとに割り当てられる配信制御指定を記憶するファイル同期ポリシー管理部を含むように構成されていてもよい。
ファイル同期管理部が、操作ログに変更があった場合に、操作ログを変更する起因となった更新対象のファイルについての配信制御指定がファイル同期ポリシー管理部に記憶されていた場合には、その配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を、通信手段を介して他の端末装置に送信するように構成されていてもよい。
ファイル同期管理部が、更新対象のファイルについての配信制御指定がファイル同期ポリシー管理部に記憶されていない場合に、ファイルの上位階層であるフォルダに配信制御指定が割り当てられていたときには、その配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を送信するように構成されていてもよい。
端末装置は、ファイルおよびフォルダに割り当てられる属性と、属性に対応する配信制御指定とを記憶するファイル属性管理部を含むように構成されていてもよい。
ファイル同期管理部が、操作ログに変更があった場合に、操作ログを変更する起因となった更新対象のファイルについての属性がファイル属性管理部に記憶されていた場合には、その属性に対応する配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を、通信手段を介して他の端末装置に送信するように構成されていてもよい。
ファイル同期管理部が、更新対象のファイルについての属性がファイル属性管理部に記憶されていない場合に、ファイルの上位階層であるフォルダに属性が割り当てられていたときには、その属性に対応する配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を送信するように構成されていてもよい。
ファイル同期管理部が、属性に対応する配信制御指定が簡易情報を送信する指定である場合には、他の端末装置に対してインデックス情報を更新させるための情報のみを送信し、属性に対応する配信制御指定が詳細情報を送信する指定である場合には、他の端末装置に対して更新後のファイルの内容を送信するように構成されていてもよい。
本発明による情報共有用プログラムは、ファイルの更新の操作情報を記録する操作ログを備えた複数の端末装置が通信ネットワークを介して接続され、共有情報をファイルとして記憶するとともにシステム内の各端末装置ごとの情報要求レベルと情報要求レベルごとの配信制御指定とを記憶する各端末装置が互いに情報共有を行う情報共有システムにおいて、各端末装置が、複数の情報要求レベルのそれぞれに対応した配信制御指定にもとづいて情報の同期制御を行うための情報共有用プログラムであって、端末装置のコンピュータに、共有情報の変更操作を示すインデックス情報を管理する処理と、操作ログに変更があった場合に、情報要求レベルと配信制御指定とを参照し、配信制御指定に従って、他の端末装置に、共有情報の変更操作を示すインデックス情報を更新させるための情報のみを送信するのか変更後のファイルの内容を送信するのかを決定する処理とを実行させることを特徴とする。
情報共有用プログラムは、ファイルおよびフォルダごとに割り当てられる配信制御指定を記憶可能な端末装置のコンピュータに、操作ログに変更があった場合に、操作ログを変更する起因となった更新対象のファイルについての配信制御指定が記憶されていたときには、その配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を他の端末装置に送信する処理を実行させるように構成されていてもよい。
情報共有用プログラムは、ファイルおよびフォルダに割り当てられる属性と属性に対応する配信制御指定とを記憶可能な端末装置のコンピュータに、操作ログに変更があった場合に、操作ログを変更する起因となった更新対象のファイルについての属性が記憶されていたときには、その属性に対応する配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を他の端末装置に送信する処理を実行させるように構成されていてもよい。
第1の効果は、メンバロールなどの情報要求レベルとそれに関連付けられた配信制御指定を指定するだけで、情報を共有する際にインデックス情報のみの同期と共有情報の実体までの同期とを使い分けることができることである。この結果、不必要な情報までを全てのメンバに配信することによる端末装置やネットワークの資源の浪費を防ぐことが可能になる。その理由は、同期相手のメンバごとに、そのメンバに割り当てられた情報要求レベルと配信制御指定を照合して共有情報の実体までを通知するかどうかを判断した後に、相手端末装置に対して通信を行うためである。なお、従来技術では、コミュニティに属するメンバに任意のロール(メンバの役割や位置づけ)を割り当てて、そのロールごとにファイルやフォルダに対するアクセス権を設定することや、共有情報の実体(内容)を共有するかインデックス情報のみ共有するかなどの情報共有方法の指定をロールごとに指定することで簡易に設定することは困難であった。
第2の効果は、ファイルやフォルダごとに同期方法の使い分けをすることも可能になることである。その理由は、ファイルやフォルダごとに指定された配信制御指定を参照し、ファイルやフォルダごとに実体まで通知するかどうかを判断した後に、他の端末装置に対して通信を行うためである。
第3の効果は、ファイルやフォルダに割り当てた任意の属性に応じて、同期方法の使い分けをすることも可能になることにある。その理由は、ファイルやフォルダに割り当てられる任意の属性と、属性ごとに指定される配信制御指定を参照し、ファイルやフォルダごとに実体まで通知するかどうかを判断した後に、他の端末装置に対して通信を行うためである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、各実施の形態で用いられている用語について説明する。複数の情報要求レベルは、各実施の形態において、ロール情報に相当する。複数の情報要求レベルのそれぞれに対応した配信制御指定は、ロールIDのそれぞれに対応した配信制御方法に相当する。インデックス情報を更新させるための情報は、更新操作情報に相当する。配信制御指定が簡易情報を送信する指定である場合は、配信制御方法が「インデックス情報のみ同期」である場合に相当する。配信制御指定が詳細情報を送信する指定である場合は、配信制御方法が「実体まで同期」である場合に相当する。ただし、各実施の形態で用いられている用語は一例であって、本発明は、以下の実施の形態に限定されない。
また、共有情報の変更操作を示すインデックス情報を管理するインデックス情報管理手段は、ファイル管理部101で実現されている。共有情報が変更された場合に、情報要求レベルのそれぞれに対応した配信制御指定にもとづいて、他の端末装置との情報同期を管理する同期管理手段は、ファイル同期管理部104で実現されている。
実施の形態1.
本発明を実施するための第1の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明による情報共有システムの第1の実施の形態を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施の形態は、コミュニティ内で情報共有を行う端末装置100が、インターネットなどのネットワーク400を介して、情報共有を行う他の端末装置200および300と接続されている。なお、ネットワーク400は、インターネットなどの開放型の通信ネットワークではなく、イントラネットやLANなどの閉じた通信ネットワークであってもよい。
端末装置100は、端末装置100において保持される共有情報のインデックス情報を管理するファイル管理部101と、共有情報としてのファイルの実体を記憶するファイル記憶部102と、端末装置100において発生したファイルの更新などの操作情報を記録する操作ログ103と、他の端末装置200,300との情報共有の管理を行うファイル同期管理部104と、メンバごとのロール情報(以下、メンバロールという。)を記述したメンバロール記憶部110と、メンバロールごとの配信時の制御方法を記述した配信ポリシー記憶部120とを備えている。なお、インデックス情報を管理するとは、例えば、インデックス情報を最新の状態に保つことである。また、操作ログ103に記録される操作情報は、少なくともインデックス情報に相当する情報を含む。
また、端末装置100は、ネットワーク400を介して他の端末装置200,300と通信するための通信手段105を有する。インデックス情報は、ファイル管理部101において記憶されていてもよいし、ファイル記憶部102において記憶されていてもよい。なお、各端末装置100,200,300のネットワーク上のアドレスは、例えば、ファイル同期管理部104または通信手段105において記憶されている。
端末装置100は、通信機能を有するパーソナルコンピュータなどの情報処理装置で実現される。よって、ファイル記憶部102、操作ログ103、メンバロール記憶部110および配信ポリシー記憶部120は、例えば、情報処理装置が備えている記憶装置で実現される。また、ファイル管理部101およびファイル同期管理部104は、例えば、プログラムに従って制御を実行する制御部(CPU)で実現される。また、通信手段105は、例えば、LANインタフェースやモデム、およびそれらを制御するソフトウェアで実現される。
図2は、メンバロール記憶部110に記憶されるメンバロールの一例を示す説明図である。図2に示す例では、メンバロールは、各端末装置100,200,300に対して一意に付されているメンバIDとそれぞれに割り当てられたロールIDとが対になった情報である。
図3は、配信ポリシー記憶部120に記憶される配信ポリシーの一例を示す説明図である。図3に示す例では、配信ポリシーは、各ロールIDとそれぞれに割り当てられた配信制御方法とが対になった情報である。図2および図3には、2種類のロールIDが例示されているが、ロールIDの種類は幾つであってもよい。ただし、一般に、ロールIDの総数は、メンバIDの総数よりも少ない。
なお、端末装置200,300の内部構成も、端末装置100の内部構成と同様である。従って、各端末装置100,200,300は、それぞれ、メンバロールおよび配信ポリシーを記憶する。また、図1には、3つの端末装置100,200,300が例示されているが、システム内の端末装置の数に制限はない。
コミュニティに属するいずれかのメンバの端末装置は、新たなファイル(共有情報)を生成した場合に、ファイルを、あらかじめ決められているフォルダ、またはファイル生成と同時に生成したフォルダに格納するとともに、ネットワーク400を介してファイルの実体をフォルダを示す情報とともに他の端末装置に配信する。他の端末装置における通信手段105が新たなファイルを受信すると、ファイル管理部101は、ファイル記憶部102における該当するフォルダに、受信されたファイルの実体を記憶させる。なお、新たなファイルが生成されたときに、端末装置は、ネットワーク400を介してサーバなどの管理装置(図1において図示せず)にそのファイルを登録し、管理装置が、他の端末装置にネットワーク400を介して配信するようにしてもよい。また、後述するように、ファイルの実体の配信を受けず、インデックス情報が配信される端末装置も存在しうる。
新たなメンバがコミュニティに参加する場合、そのメンバの端末装置は、例えば、ネットワーク400を介して管理装置にメンバIDの発行を依頼する。また、あらかじめ決められているロールIDから自端末装置のロールIDを選択する。管理装置は、他の端末装置のメンバIDおよびロールIDと配信ポリシーとを新たなメンバの端末装置に送信するとともに、新たなメンバのメンバIDおよびロールIDを、他の端末装置に配信する。各端末装置において、通信手段105がメンバIDおよびロールIDを受信すると、ファイル同期管理部104は、受信されたメンバIDとロールIDとをメンバロール記憶部110に記憶させる。また、新たなメンバの端末装置の通信手段105が配信ポリシーを受信すると、ファイル同期管理部104は、受信された配信ポリシーを配信ポリシー記憶部120に記憶させる。
なお、管理装置は、端末装置100,200,300とは異なる装置であってもよいが、端末装置100,200,300のうちの一の端末装置が管理装置としての役割を果たす管理端末装置であるように構成されていてもよい。
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図4および図5は、本発明の第1の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
まず、図4を参照して、共有情報に対して何らかの変更が行われる端末装置において、変更を示す変更情報を他の端末装置に送信する際の動作について説明する。後述するように、変更情報は、変更が行われたファイルの実体(内容)または変更操作情報である。また、変更操作情報は、変更操作情報を受信した端末装置がインデックス情報を作成するための情報であり、実質的にインデックス情報を含む情報である。
端末装置100において、その端末装置の所有者であるメンバが、ファイル記憶部102に格納されている共有情報としてのファイルに対して追加、削除、更新などの変更操作を行うと(ステップS1)、ファイル管理部101は、保持しているインデックス情報を書き換え(ステップS2)、操作情報を操作ログ103(ファイル管理部101が有するメモリでもよい)に書き込む(ステップS3)。
インデックス情報は、各ファイルについて、何時、どのメンバがどのような操作(追加、削除、更新など)を行ったのかを示す情報である。例えば、ファイル管理部101は、端末装置100が内蔵している時計から時刻情報を得て、端末装置100のメンバIDと時刻情報とを、変更がなされたファイルのインデックス情報に含める。また、インデックス情報は、更新に係るデータ量がどの程度であるか等のその他の情報を含んでいてもよい。なお、この実施の形態では、各ファイルについてのインデックス情報として最新の情報(何時、どのメンバが操作を行ったのかを示す情報等)が保持されることにするが、過去の情報もインデックス情報に残すようにしてもよい。
また、ファイル同期管理部104は、操作ログ103を参照して、自端末装置での変更操作情報を作成する(ステップS4)。変更操作情報の例として、「情報の削除」(ファイルそのものの削除、またはファイル中の情報の削除)、「情報の追加」、「情報の変更」などがある。変更操作情報が「情報の削除」である場合には、さらに、変更操作情報に、ファイル中の削除された箇所を示す情報も含まれる。
変更操作情報が「情報の追加」または「情報の変更」である場合には、「実体まで同期」という配信制御が行われるときにファイルの実体が他の端末装置に送信されるが、そのときに、ファイル全体を送信してもよいし、追加または更新に係る情報のみを送信してもよい。追加または更新に係る情報のみを送信する場合には、変更操作情報には、ファイル中の追加または更新に係る箇所を示す情報も含まれる。
さらに、変更操作情報には、変更の操作の対象のファイルを特定する情報と、変更の操作がなされた時刻を示す時刻情報も含まれる。
次に、ファイル同期管理部104は、メンバロール記憶部110と配信ポリシー記憶部120とを参照して、コミュニティ内の他のメンバに対する配信制御方法を決定する(ステップS5)。図2および図3に示す例では、メンバID1およびメンバID2の端末装置に対しては「実体まで同期」という配信制御となり、メンバID3の端末装置に対しては「インデックス情報のみ同期」という配信制御になると決定される。
次に、ファイル同期管理部104は、コミュニティ内の他のメンバの端末装置200,300ごとに、ステップS5で決定した配信制御方法がどのようなものか判断する(ステップS6)。
ステップS5で決定した配信制御方法が「インデックス情報のみ同期」の場合には、ステップS4で作成した変更操作情報を、自端末装置のメンバIDとともに、他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する(ステップS7)。
一方、ステップS5で決定した配信制御方法が「実体まで同期」の場合には、ステップS4で作成した変更操作情報を参照し、変更操作情報が「情報削除」の場合はステップS7に移行し、自端末装置のメンバIDとともに、変更操作情報を他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する。ステップS4で作成した変更操作情報が「情報追加」または「情報更新」の場合には、ファイル記憶部102に格納されている当該ファイルの実体を読み出し(ステップS9)、自端末装置のメンバIDとともに、変更操作情報と当該ファイルの実体とを他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する(ステップS10,ステップS11)。
以上のような制御によって、端末装置200,300に対して、設定されているロールIDに応じて、ファイルの実体と変更操作情報とが送信される。具体的には、「実体まで同期」となっているロールIDが設定されている端末装置に対してファイルの実体および変更操作情報が送信されるが、「インデックス情報のみ同期」となっているロールIDが設定されている端末装置に対して、ファイルの実体は送信されず、変更操作情報のみが送信される。
ファイル同期管理部104は、記憶部に記憶されているプログラムに従って制御を実行する制御部(CPU)で実現されるので、端末装置100,200,300は、配信制御方法に従って、他の端末装置に、インデックス情報を更新させるための更新操作情報のみを送信するのか変更後のファイルの実体を送信するのかを決定する処理を実行させるための情報共有用プログラムを有していることになる。より具体的には、情報共有用プログラムは、操作ログ103に変更があった場合に、情報要求レベルと配信制御指定とを参照して、変更操作情報または更新後のファイルの内容を他の端末装置に送信する処理を実行させるように構成されている。
次に、図5のフローチャートを参照して、変更情報を受け取った端末装置200,300が、その変更を自端末装置200,300に反映する際の動作について説明する。
ネットワーク400を介して通信手段105で受信された変更操作情報は、ファイル同期管理部104に通知される(ステップS41)。このとき、情報送信側の端末装置100でステップS11においてファイルの実体も併せて送信された場合には、情報受信側の端末装置200,300において、通信手段105からファイル同期管理部104に、変更操作情報の中にファイルの実体を含む形で通知される。
ファイル同期管理部104は、変更操作情報にもとづいて、ファイル管理部101が保持するインデックス情報を修正する(ステップS42)。すなわち、変更操作情報からファイルを特定し、そのファイルについて、変更操作情報に含まれる時刻情報から操作がなされた時刻を得て、変更操作情報とともに受信されたメンバIDからどのメンバが操作を行ったのかを示す情報を得て、インデックス情報として、それらの情報を設定する。この時点で、他の端末装置とインデックス情報に関する同期が完了したことになる。
次に、ファイル管理部101は、ステップS41で通知される変更操作情報にもとづいて、ファイル記憶部102に格納されている情報に対する変更を行うか否か決定するために、ステップS41で通知された変更操作情報に実体情報すなわちファイルの実体が含まれているかどうか判断する(ステップS43)。
ステップS41で通知された変更操作情報が「情報の削除」である場合には、ファイル管理部101は、当該ファイルのインデックス情報が存在しているかどうかを判断する(ステップS44)。当該ファイルのインデックス情報が存在する場合には、ファイル記憶部102が記憶しているファイルの情報(ファイルそのもの、または、ファイル中で、変更操作情報に含まれる削除箇所情報が示す情報)を削除する(ステップS45)。存在しない場合には、そのまま処理を終了する。
ステップS41で通知された変更操作情報が「情報の更新」である場合には、ファイル管理部101は、変更操作通知にファイルの実体が含まれているかどうか判断する(ステップS46)。ファイルの実体が含まれている場合には、そのファイルの実体で、ファイル記憶部102が記憶しているファイルの情報を置き換える(ステップS47)。ファイルの実体が含まれない場合には、そのまま処理を終了する。
なお、情報送信側の端末装置100が更新後のファイル全体を送信する場合には、ステップS47において、ファイル管理部101は、ファイル記憶部102に記憶されていたファイルの全体を、受信されたファイルの実体で置き換える。また、情報送信側の端末装置100がファイル中の更新箇所のみを送信する場合には、ファイル管理部101は、変更操作情報に含まれる更新箇所情報が示す情報にもとづいて、ファイル記憶部102に記憶されていたファイルの該当個所を、受信されたファイルの実体で置き換える。
ステップS41で通知された変更操作情報が「情報の追加」である場合には、変更操作通知にファイルの実体が含まれているかどうかを判断する(ステップS48)。ファイルの実体が含まれている場合には、ファイル記憶部102に記憶されているファイルに情報を追加する(ステップS49)。ファイルの実体が含まれない場合は、そのまま処理を終了する。
なお、情報送信側の端末装置100が追加操作後のファイル全体を送信する場合には、ステップS49において、ファイル管理部101は、ファイル記憶部102に記憶されていたファイルの全体を、受信されたファイルの実体で置き換える。また、情報送信側の端末装置100がファイル中の追加情報のみを送信する場合には、ファイル管理部101は、変更操作情報に含まれる追加箇所情報が示す情報にもとづいて、ファイル記憶部102に記憶されていたファイルの該当個所に、受信されたファイルの実体を追加する。
以上のように、この実施の形態によれば、メンバロールとそれに関連付けられた配信制御方法にもとづいて情報共有制御を行うので、メンバのコミュニティに対する関わり方に応じてインデックス情報のみの同期やファイルの実体までの同期を使い分けることが可能になる。従って、不必要な情報までを全てのメンバに配信することによる端末装置やネットワークの資源の浪費を防ぐことができる。また、メンバロールに配信制御方法を関連付けて同期制御を行うので、個別のメンバごとに情報共有制御の設定を行うことなく、メンバのコミュニティ内のロール(役割)に応じた情報共有制御設定を行うことが可能になり、情報共有制御に関する設定にかかる手間を削減することができる。
なお、あるファイルについて「インデックス情報のみ同期」という情報共有制御を受けている端末装置を使用しているメンバは、そのファイルの変更の実体を知りたい場合には、例えば、インデックス情報にもとづいて最後に変更操作を行ったメンバを知り、そメンバの端末装置からファイルの実体を受信すればよい。このことは、以下の各実施の形態でも同じである。
また、この実施の形態では、ファイルに対する変更操作がなされると直ちに変更情報が他の端末装置に送信されるように構成したが、何らかの契機に応じて変更情報が他の端末装置に送信されるようにしてもよい。例えば、一定の時間が経過するごとに、変更情報が他の端末装置に送信されるようにしたり、システムから切り離された端末装置すなわちネットワーク400と切り離された端末装置が、システムに復帰したときに、システムから切り離されているた間に生じた変更操作にもとづく変更情報が他の端末装置に送信されるようにしてもよい。このことは、以下の各実施の形態でも同じである。
この実施の形態では、配信制御方法として、「実体まで同期」と「インデックス情報のみ同期」の2種類を例示したが、メンバロールに関連付けられた配信制御方法は、それらに限られず、種々の応用が可能である。
図6は、配信ポリシーの他の例を示す説明図である。図6(A)に示す例では、「ファイルサイズが1Mバイト未満なら実体まで同期、ファイルサイズが1Mバイト以上ならインデックス情報のみ同期」、「変更後24時間以内ならば実体まで同期、それ以降はインデックス情報のみ同期」、「変更後24時間以内ならば実体まで同期、それ以降はインデックス情報のみ同期、ただしインデックス情報を赤字で表示」という配信制御方法が示されている。
図6(A)に示す配信ポリシーを使用する場合、ファイル同期管理部104は、「ファイルサイズが1Mバイト未満なら実体まで同期、ファイルサイズが1Mバイト以上ならインデックス情報のみ同期」という配信制御方法を決定したときには、当該ファイルのサイズを確認してから、ファイルの実体と変更操作情報、または変更操作情報のみ配信する。また、「変更後24時間以内ならば実体まで同期、それ以降はインデックス情報のみ同期」という配信制御方法を決定したときには、操作ログ103からファイルに対する変更操作がなされた時刻情報を入手し、さらに、端末装置100が内蔵している時計から現在の時刻情報を得て、それらの時刻情報を比較することによって変更後24時間以内か否か判断する。また、「変更後24時間以内ならば実体まで同期、それ以降はインデックス情報のみ同期、ただしインデックス情報を赤字で表示」という配信制御方法を決定したときには、変更操作情報とともに、インデックス情報の文字色を示す情報を配信する。
図6(B)に示す例では、「変更者がXXであれば実体まで同期」、「変更者がXXでなければインデックス情報のみ同期」という配信制御方法が示されている。図6(B)に示す配信ポリシーを使用する場合、ファイル同期管理部104は、自端末装置のメンバIDにもとづいて「変更者がXX」に該当するか否か判定し、該当するときには、ファイルの実体と変更操作情報を送信し、該当しなければ変更操作情報のみを配信する。
図6(C)に示す例では、図3に示された例に、「実体まで同期・インデックス情報を携帯端末に送信」という配信制御方法が追加されている。図6(C)に示す配信ポリシーを使用する場合、各端末装置において、ロール3に対応するメンバIDについて端末装置のアドレスとともに携帯端末のアドレスも記憶されている。そして、ファイル同期管理部104は、「実体まで同期・インデックス情報を携帯端末に送信」という配信制御方法を決定したときには、記憶されている携帯端末のアドレスに宛てて変更操作情報を送信する。このような例は、ある端末装置(スタンドアローンのパーソナルコンピュータなど)を使用するメンバが携帯端末も使用し、かつ、携帯端末においてファイルの実体までは記憶することができない場合に有用である。
さらに、複数の配信ポリシーを併用してもよい。例えば、図6(A)に示された配信ポリシーと図6(B)に示された配信ポリシーとを併用する場合、ファイル同期管理部104は、ロール1に対応する端末装置に対して、「ファイルサイズが1Mバイト未満」で、かつ、「変更者がXX」という条件を満たしていることを確認したらファイルの実体まで送信する。あるいは、「ファイルサイズが1Mバイト未満」という条件と「変更者がXX」という条件のいずれかを満たしていることを確認したらファイルの実体まで送信するようにしてもよい。
実施の形態2.
本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。図7は、本発明による情報共有システムの第2の実施の形態を示すブロック図である。図7に示すように、本発明の第2の実施の形態では、図1に示された第1の実施の形態における端末装置100の構成に対して、ファイル同期ポリシー管理部130が追加されている。
ファイル同期ポリシー管理部130は、コミュニティ内で共有されるファイルやフォルダについての同期ポリシーを保持する。図8は、フォルダまたはファイルに対して設定された同期ポリシーの一例を示す説明図である。図9は、コミュニティ内で共有されるファイルおよびフォルダの階層構造の一例を示す説明図である。図8に示されるように、同期ポリシーは、各ファイル・フォルダIDとそれぞれに割り当てられた配信制御方法とが対になった情報である。なお、ファイル・フォルダIDは、ファイル名やフォルダ名であってもよい。
この実施の形態では、コミュニティに属するいずれかのメンバの端末装置は、新たなフォルダまたはファイル(共有情報)を生成した場合に、ファイルを、あらかじめ決められているフォルダまたは生成したフォルダに格納するとともに、新たなフォルダまたはファイルについての同期ポリシーを設定する。図8および図9に示す例を参照すると、例えば、ファイル・フォルダIDが2B2であるファイル(以下、ファイル2B2のように表現する。)を生成した場合に、ファイル2B2と配信制御方法(図8に示す例では「ロール2は実体まで同期」)とが対になった同期ポリシーを設定する。そして、ネットワーク400を介して、生成したファイルの実体および同期ポリシーを他の端末装置に配信する。なお、ファイルの実体の配信を受けず、インデックス情報が配信される端末装置も存在しうる。他の端末装置における通信手段105が新たなファイルを受信すると、ファイル管理部101は、ファイル記憶部102における該当するフォルダに、受信されたファイルの実体を記憶させる。また、他の端末装置における通信手段105が新たな同期ポリシーを受信すると、ファイル同期ポリシー管理部130は、受信された同期ポリシーを保持する。
なお、新たなファイルまたはフォルダと同期ポリシーとが生成されたときに、端末装置は、ネットワーク400を介して管理装置(図7において図示せず)にそのファイルまたはフォルダと同期ポリシーとを登録し、管理装置が、他の端末装置にネットワーク400を介して配信するようにしてもよい。また、同期ポリシーは、ファイルまたはフォルダを生成した端末装置において付されるのではなく、管理装置、または管理端末装置としてのシステム内のいずれかの端末装置において付されるように構成してもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態の動作について、図面を参照して説明する。図10は、第2の実施の形態において、共有情報に対して何らかの変更が行われた端末装置において、変更情報を他の端末装置に通知する際の動作を示すフローチャートである。
図10のステップS1〜S4に示す動作は、図4に示された第1の実施の形態における動作と同じである。すなわち、端末装置100において、ファイル記憶部102に格納されている共有情報としてのファイルに対して追加、削除、更新などの変更操作が行われると(ステップS1)、ファイル管理部101が、保持しているインデックス情報を書き換え(ステップS2)、操作情報を操作ログ103(ファイル管理部101が有するメモリでもよい)に書き込む(ステップS3)。また、ファイル同期管理部104は、操作ログ103を参照して、自端末装置での変更操作情報を作成する(ステップS4)。
第1の実施の形態では、共有される全ての情報に対して共通の配信制御方法がメンバのロールに応じて設定されていた。それに対して、第2の実施の形態では、ステップS4の後に、ファイル同期管理部104は、ファイル同期ポリシー管理部130が保持している同期ポリシーを参照し、変更操作がなされたファイルについて、ファイル・フォルダIDに応じた配信制御方法を決定する(ステップS20)。そのファイルについてファイル・フォルダIDに応じた配信制御方法が指定されていない場合には、すなわち、そのファイルに対して同期ポリシーが設定されていない場合には、ファイルの階層構造を遡り上位階層で指定されている配信制御方法を適用する。
図9には、ファイルやフォルダに割り当てられる同期ポリシーが、ファイルの階層構造に従って継承される際の継承範囲の一例が示されている。図8に示された例において、フォルダ2Aに設定されるポリシーは、フォルダ2Aの下位階層であるファイル2A1にも継承される。図8に示された例において、フォルダ2Bに設定されるポリシーは、フォルダ2Bの下位階層であるファイル2B1に継承される。ただし、フォルダ2Bの下位階層であるファイル2B2については、図8に示されているように独自の同期ポリシーが設定されているので、フォルダ2Bのポリシーは継承されない。
ステップS21では、ステップS20でファイルについてのメンバのロールに応じた配信制御方法を決定できたかを判断し、決定されなかった場合には、すなわち上記の方法によってファイルについての配信制御方法が見いだせなかった場合には、ステップS5に進み、決定された場合にはステップS6に移行する。
その後の動作(ステップS5〜S11)は、図4に示された第1の実施の形態における動作と同様である。すなわち、ステップS5において、ファイル同期管理部104は、メンバロール記憶部110と配信ポリシー記憶部120とを参照して、コミュニティ内の他のメンバに対する配信制御方法を決定する。そして、ステップS6において、ファイル同期管理部104は、コミュニティ内の他のメンバの端末装置200,300ごとにステップS5で決定した配信制御方法がどのようなものか判断するか、または、ステップS20で決定した配信制御方法がどのようなものか判断する。
そして、ステップS20またはステップS5で決定した配信制御方法が「インデックス情報のみ同期」の場合には、ステップS4で作成した変更操作情報を、自端末装置のメンバIDとともに、他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する(ステップS7)。ステップS20またはステップS5で決定した配信制御方法が「実体まで同期」の場合には、ステップS4で作成した変更操作情報を参照し、変更操作情報が「情報削除」の場合はステップS7に移行し、自端末装置のメンバIDとともに、変更操作情報を他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する。ステップS4で作成した変更操作情報が「情報追加」または「情報更新」の場合には、ファイル記憶部102に格納されている当該ファイルの実体を読み出し(ステップS9)、自端末装置のメンバIDとともに、変更操作情報と当該ファイルの実体とを他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する(ステップS10,ステップS11)。
また、変更情報を受け取った端末装置が、変更情報によって示される変更を自端末装置に反映する際の動作は、図5に示された第1の実施の形態における動作と同じである。
以上のように、この実施の形態によれば、メンバ単位で配信制御設定を共有情報全体に共通に指定するだけではなく、共有されるファイルまたはフォルダごとに、メンバロールに応じた配信制御方法を割り当てることが可能である。よって、コミュニティ内での同期制御に関する設定をより細かく指定することが可能になり、端末装置やネットワーク資源をさらに有効に活用することができる。
なお、ファイル同期管理部104は、記憶部に記憶されているプログラムに従って制御を実行する制御部(CPU)で実現されるので、端末装置100,200,300は、操作ログ103に変更があった場合に、操作ログ103を変更する起因となった更新対象のファイルについての配信制御方法が記憶されていたときには、その配信制御方法に従って、インデックス情報または更新後のファイルの内容を他の端末装置に送信する処理を実行させるための情報共有用プログラムを有していることになる。
実施の形態3.
本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。図11は、本発明による情報共有システムの第3の実施の形態を示すブロック図である。図11に示すように、本発明の第3の実施の形態では、図1に示された第1の実施の形態における端末装置100の構成に対して、ファイル属性管理部140が追加されている。ファイル属性管理部140は、ファイル属性として、コミュニティ内で共有されるファイルやフォルダについての任意の属性を保持する。
図12は、ファイル属性の一例を示す説明図である。図12に示す例では、ファイル属性は、各ファイル・フォルダIDとそれぞれに割り当てられた属性とが対になった情報である。図13はファイル属性にもとづく配信ポリシーの一例を示す説明図である。図13に示す例では、ファイル属性にもとづく配信ポリシーは、属性とそれぞれに割り当てられた配信制御方法とが対になった情報である。
この実施の形態では、コミュニティに属するいずれかのメンバの端末装置は、新たなフォルダまたはファイル(共有情報)を生成した場合に、ファイルを、あらかじめ決められているフォルダまたは生成したフォルダに格納するとともに、新たなフォルダまたはファイルについてのファイル属性を設定する。図12に示す例を参照すると、例えば、ファイル・フォルダIDが2Aであるフォルダ(以下、フォルダ2Aのように表現する。)を生成した場合に、フォルダ2Aに対してファイル属性(図12に示す例では「重要」)を設定する。そして、ネットワーク400を介して、生成したファイルの実体およびファイル属性を他の端末装置に配信する。なお、ファイルの実体を配信せず、インデックス情報を配信する場合もある(ファイル属性が「重要」でない場合)。他の端末装置における通信手段105が新たなファイル属性を受信すると、ファイル属性管理部140は、受信されたファイル属性を保持する。なお、図13に例示されたようなファイル属性にもとづく配信ポリシーは、端末装置がコミュニティに参加したときなどに、例えば管理装置から配信され、配信ポリシー記憶部120に記憶されている。
なお、新たなファイル属性が生成されたときに、端末装置は、ネットワーク400を介して管理装置(図7において図示せず)にそのファイル属性を登録し、管理装置が、他の端末装置にネットワーク400を介して配信するようにしてもよい。また、ファイル属性は、ファイルまたはフォルダを生成した端末装置において付されるのではなく、管理装置、または管理端末装置としてのシステム内のいずれかの端末装置において付されるように構成してもよい。
本実施の第3の実施の形態の動作について、図面を参照して説明する。図14は、第3の実施の形態において、共有情報に対して何らかの変更が行われた端末装置において、変更情報を他の端末装置に通知する際の動作を示すフローチャートである。
図14のステップS1〜S4に示す動作は、図4に示された第1の実施の形態における動作と同じである。すなわち、端末装置100において、ファイル記憶部102に格納されている共有情報としてのファイルに対して追加、削除、更新などの変更操作が行われると(ステップS1)、ファイル管理部101が、保持しているインデックス情報を書き換え(ステップS2)、操作情報を操作ログ103(ファイル管理部101が有するメモリでもよい)に書き込む(ステップS3)。また、ファイル同期管理部104は、操作ログ103を参照して、自端末装置での変更操作情報を作成する(ステップS4)。
本実施の形態では、ステップS4の後に、ファイル属性管理部140が、変更操作がなされたファイルについて、ファイル属性を参照し、そのファイルに割り当てられている属性を獲得する。そして、配信ポリシー記憶部120を参照し、図13に例示されたような属性ごとに割り当てられている配信制御方法を獲得し、両者を照合することによって、ファイルの属性にもとづく配信制御方法を決定する(ステップS30)。そのファイルについてファイル属性が指定されていない場合には、第2の実施の形態における継承と同様に、ファイルの階層構造を遡り上位階層で指定されているファイル属性を適用する。
例えば、フォルダ2Aに設定されるファイル属性は、フォルダ2Aの下位階層のファイルにも継承される。変更操作がなされたファイルについてファイル属性が指定されていない場合に、そのファイルの上位階層であるフォルダにファイル属性が設定されていたときには、そのファイル属性が、変更操作がなされたファイルについてのファイル属性とされる。
ステップS31では、ステップS30でファイル属性にもとづく配信制御方法が決定できたか否か判断し、決定できなかった場合にはステップS5に進み、決定された場合にはステップS6に移行する。
その後の動作(ステップS5〜S11)は、図4に示された第1の実施の形態における動作と同様である。すなわち、ステップS5において、ファイル同期管理部104は、メンバロール記憶部110と配信ポリシー記憶部120とを参照して、コミュニティ内の他のメンバに対する配信制御方法を決定する。そして、ステップS6において、ファイル同期管理部104は、コミュニティ内の他のメンバの端末装置200,300ごとにステップS5で決定した配信制御方法がどのようなものか判断するか、または、ステップS30で決定した配信制御方法がどのようなものか判断する。
そして、ステップS30またはステップS5で決定した配信制御方法が「インデックス情報のみ同期」の場合には、ステップS4で作成した変更操作情報を、自端末装置のメンバIDとともに、他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する(ステップS7)。ステップS30またはステップS5で決定した配信制御方法が「実体まで同期」の場合には、ステップS4で作成した変更操作情報を参照し、変更操作情報が「情報削除」の場合はステップS7に移行し、自端末装置のメンバIDとともに、変更操作情報を他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する。ステップS4で作成した変更操作情報が「情報追加」または「情報更新」の場合には、ファイル記憶部102に格納されている当該ファイルの実体を読み出し(ステップS9)、自端末装置のメンバIDとともに、変更操作情報と当該ファイルの実体とを他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する(ステップS10,ステップS11)。
また、変更情報を受け取った端末装置が、変更情報によって示される変更を自端末装置に反映する際の動作は、図5に示された第1の実施の形態における動作と同じである。
以上のように、この実施の形態によれば、共有されるファイルおよびフォルダごとに属性を割り当て、その属性に応じた配信制御方法を割り当てることが可能である。よって、コミュニティ内での同期制御に関する設定をより細かく指定することが可能になり、端末装置やネットワークの資源をさらに有効に活用することができる。また、メンバ単位の配信制御設定によってインデックス情報のみを同期することになっているメンバに対しても、重要な情報をファイル実体まで同期させるなどの制御が可能になる。また、ファイルやフォルダの属性が同じであれば、共通の配信制御設定を適用することが可能となるため、配信制御設定を行う際の手間を削減することができる。
なお、ファイル同期管理部104は、記憶部に記憶されているプログラムに従って制御を実行する制御部(CPU)で実現されるので、端末装置100,200,300は、操作ログ103に変更があった場合に、操作ログ103を変更する起因となった更新対象のファイルについての属性が記憶されていたときには、その属性に対応する配信制御方法に従って、インデックス情報または更新後のファイルの内容を他の端末装置に送信する処理を実行させるための情報共有用プログラムを有していることになる。
また、この実施の形態では、各ファイル・フォルダに割り当てられた属性として、「重要」と「通常」の2種類を例示したが、属性はそれらに限られず、種々の応用が可能である。
図15は、ファイル属性にもとづく配信ポリシーの他の例を示す説明図である。図15(A)に示す例では、属性が5段階の重要度に分類され、それぞれの重要度に対応して配信制御方法が割り当てられている。具体的には、最も重要度が高い場合には「実体まで同期」という配信制御方法が割り当てられ、最も重要度が低い場合には「インデックス情報のみ同期」という配信制御方法が割り当てられている。
また、図15(B)に示す例では、顧客案件ごとに属性が割り当てられている。また、図15(C)に示す例では、活動内容ごとに属性が割り当てられている。
実施の形態4.
本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。図16は、本発明による情報共有システムの第4の実施の形態を示すブロック図である。図16に示すように、本発明の第4の実施の形態では、図1に示された第1の実施の形態における端末装置100の構成に対して、ファイル同期ポリシー管理部130およびファイル属性管理部140が追加されている。なお、ファイル同期ポリシー管理部130は、第2の実施の形態において設けられていたものと同じであり、ファイル属性管理部140は、第3の実施の形態において設けられていたものと同じである。
本実施の第4の実施の形態の動作について、図面を参照して説明する。図17は、第4の実施の形態において、共有情報に対して何らかの変更が行われた端末装置において、変更情報を他の端末装置に通知する際の動作を示すフローチャートである。図17のステップS1〜S4に示す動作は、図4に示された第1の実施の形態における動作と同じである。すなわち、端末装置100において、ファイル記憶部102に格納されている共有情報としてのファイルに対して追加、削除、更新などの変更操作が行われると(ステップS1)、ファイル管理部101が、保持しているインデックス情報を書き換え(ステップS2)、操作情報を操作ログ103(ファイル管理部101が有するメモリでもよい)に書き込む(ステップS3)。また、ファイル同期管理部104は、操作ログ103を参照して、自端末装置での変更操作情報を作成する(ステップS4)。
また、ステップS30,S31の動作は、図14に示された第3の実施の形態における動作と同じであり、ステップS20,S21の動作は、図10に示された第2の実施の形態における動作と同じである。
すなわち、この実施の形態では、ステップS4の後に、まず、ファイル属性管理部140が、変更操作がなされたファイルについて、ファイル属性を参照し、そのファイルに割り当てられている属性を獲得する。そして、配信ポリシー記憶部120を参照し、図13に例示されたような属性ごとに割り当てられている配信制御方法を獲得し、両者を照合することによって、ファイルの属性にもとづく動作(配信制御方法)を決定する(ステップS30)。そのファイルについてファイル属性が指定されていない場合には、ファイルの階層構造を遡り上位階層で指定されているファイル属性を適用する。そして、ファイル属性にもとづく配信制御方法が決定できた場合にはステップS6に移行する。
ファイル属性にもとづく配信制御方法が決定できなかった場合には(ステップS31)、ファイル同期ポリシー管理部130が、同期ポリシーを参照し、変更操作がなされたファイルについて、メンバのロールに応じた配信制御方法を決定する(ステップS20)。そのファイルについてメンバのロールに応じた配信制御方法が指定されていない場合には、すなわち、そのファイルに対して同期ポリシーが設定されていない場合には、ファイルの階層構造を遡り上位階層で指定されている配信制御方法を適用する。
そして、ファイルについてのメンバのロールに応じた配信制御方法が決定されなかった場合には、ステップS5に進み、決定された場合にはステップS6に移行する。その後の動作(ステップS5〜S11)は、図4に示された第1の実施の形態における動作と同様である。すなわち、ステップS5において、ファイル同期管理部104は、メンバロール記憶部110と配信ポリシー記憶部120とを参照して、コミュニティ内の他のメンバに対する配信制御方法を決定する。そして、ステップS6において、ファイル同期管理部104は、コミュニティ内の他のメンバの端末装置200,300ごとにステップS5で決定した配信制御方法がどのようなものか判断するか、または、ステップS30もしくはステップS20で決定した配信制御方法がどのようなものか判断する。
そして、ステップS30、ステップS20またはステップS5で決定した配信制御方法が「インデックス情報のみ同期」の場合には、ステップS4で作成した変更操作情報を、自端末装置のメンバIDとともに、他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する(ステップS7)。ステップS30、ステップS20またはステップS5で決定した配信制御方法が「実体まで同期」の場合には、ステップS4で作成した変更操作情報を参照し、変更操作情報が「情報削除」の場合はステップS7に移行し、自端末装置のメンバIDとともに、変更操作情報を他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する。ステップS4で作成した変更操作情報が「情報追加」または「情報更新」の場合には、ファイル記憶部102に格納されている当該ファイルの実体を読み出し(ステップS9)、自端末装置のメンバIDとともに、変更操作情報と当該ファイルの実体とを他のメンバの端末装置200,300に対して送信するように通信手段105に指示する(ステップS10,ステップS11)。
また、変更情報を受け取った端末装置が、変更情報によって示される変更を自端末装置に反映する際の動作は、図5に示された第1の実施の形態における動作と同じである。
以上のように、この実施の形態によれば、メンバ単位で配信制御設定を共有情報全体に共通に指定するだけではなく、第2の実施の形態の場合と同様に、共有されるファイルまたはフォルダごとに、メンバロールに応じた配信制御方法を割り当てられることが可能である。また、第3の実施の形態の場合と同様に、共有されるファイルおよびフォルダごとに属性を割り当て、その属性に応じた配信制御方法を割り当てることが可能である。よって、コミュニティ内での同期制御に関する設定をさらに細かく指定することが可能になり、端末装置やネットワーク資源をさらに有効に活用することができる。
なお、上記の第4の実施の形態では、ステップS30,S31の処理がステップS20,S21の処理に優先して実行されたが、ステップS20,S21の処理をステップS30,S31の処理に優先して実行されるように構成してもよい。
本発明は、複数のメンバで情報を共有することによってデスクワークをサポートするグループウェアシステムといった用途に適用可能である。また、複数のユーザが共同してプロジェクトを遂行する際のプロジェクト管理システムといった用途にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 メンバロールの一例を示す説明図である。 配信ポリシーの一例を示す説明図である。 第1の実施の形態における端末装置での変更情報を他の端末装置に通知する際の動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における変更情報を受け取った端末装置がその変更を自端末装置に反映する際の動作を示すフローチャートである。 配信ポリシーの他の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。 同期ポリシーの一例を示す説明図である。 コミュニティ内で共有されるファイルおよびフォルダの階層構造の一例を示す説明図である。 第2の実施の形態における端末装置での変更情報を他の端末装置に通知する際の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。 ファイル属性の一例を示す説明図である。 ファイル属性にもとづく配信ポリシーの一例を示す説明図である。 第3の実施の形態における端末装置での変更情報を他の端末装置に通知する際の動作を示すフローチャートである。 ファイル属性にもとづく配信ポリシーの他の例を示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態における端末装置での変更情報を他の端末装置に通知する際の動作を示すフローチャートである。 従来技術の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100、200、300 端末装置
101 ファイル管理部
102 ファイル記憶部
103 操作ログ
104 ファイル同期管理部
105 通信手段
110 メンバロール記憶部
120 配信ポリシー記憶部
130 ファイル同期ポリシー管理部
140 ファイル属性管理部
400 ネットワーク

Claims (13)

  1. 複数の端末装置が通信ネットワークを介して接続され、各端末装置がファイルとして記憶されている情報の共有を行う情報共有システムにおいて、
    前記各端末装置が、
    複数の情報要求レベルのそれぞれに対応した配信制御指定にもとづいて情報の同期制御を行う同期管理手段と、
    共有情報をファイルとして記憶するファイル記憶部と、
    共有情報の変更操作を示すインデックス情報を管理するインデックス情報管理手段と
    システム内の各端末装置ごとの情報要求レベルを記憶するメンバロール記憶部と、
    前記メンバロール記憶部に記憶されている情報要求レベル毎の配信制御指定を記憶する配信ポリシー記憶部と、
    共有情報の内容、およびインデックス情報を更新させるための情報を送信する通信手段とを備え、
    前記インデックス情報管理手段は、前記ファイル記憶部に記憶されているファイルに対応するインデックス情報を管理するファイル管理部を含み、
    前記同期管理手段は、共有情報が変更された場合に、前記配信ポリシー記憶部に記憶されている配信制御指定に従って、他の端末装置に、共有情報の変更操作を示すインデックス情報を更新させるための情報のみを送信するのか変更後の前記ファイルの内容を送信するのかを決定するファイル同期管理部を含む
    ことを特徴とする情報共有システム。
  2. 端末装置上で発生したファイルの更新の操作情報を記録する操作ログを備え、
    ファイル同期管理部は、前記操作ログに変更があった場合に、前記メンバロール記憶部に記憶されている情報要求レベルと前記配信ポリシー記憶部に記憶されている配信制御指定とを参照して、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を、通信手段を介して他の端末装置に送信する
    請求項記載の情報共有システム。
  3. ファイル同期管理部は、
    配信制御指定が簡易情報を送信する指定である場合には、その配信制御指定に対応する情報要求レベルが割り当てられている他の端末装置に対してインデックス情報を更新させるための情報のみを送信し、
    配信制御指定が詳細情報を送信する指定である場合には、その情報要求レベルに対応する情報要求レベルが割り当てられている他の端末装置に対して更新後のファイルの内容を送信する
    請求項または請求項記載の情報共有システム。
  4. 端末装置は、ファイルおよびフォルダごとに割り当てられる配信制御指定を記憶するファイル同期ポリシー管理部を含む
    請求項から請求項のうちのいずれか1項に記載の情報共有システム。
  5. ファイル同期管理部は、操作ログに変更があった場合に、操作ログを変更する起因となった更新対象のファイルについての配信制御指定がファイル同期ポリシー管理部に記憶されていた場合には、その配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を、通信手段を介して他の端末装置に送信する
    請求項記載の情報共有システム。
  6. ファイル同期管理部は、更新対象のファイルについての配信制御指定がファイル同期ポリシー管理部に記憶されていない場合に、前記ファイルの上位階層であるフォルダに配信制御指定が割り当てられていたときには、その配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を送信する
    請求項記載の情報共有システム。
  7. 端末装置は、ファイルおよびフォルダに割り当てられる属性と、属性に対応する配信制御指定とを記憶するファイル属性管理部を含む
    請求項から請求項のうちのいずれか1項に記載の情報共有システム。
  8. ファイル同期管理部は、操作ログに変更があった場合に、操作ログを変更する起因となった更新対象のファイルについての属性がファイル属性管理部に記憶されていた場合には、その属性に対応する配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を、通信手段を介して他の端末装置に送信する
    請求項記載の情報共有システム。
  9. ファイル同期管理部は、更新対象のファイルについての属性がファイル属性管理部に記憶されていない場合に、前記ファイルの上位階層であるフォルダに属性が割り当てられていたときには、その属性に対応する配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を送信する
    請求項記載の情報共有システム。
  10. ファイル同期管理部は、
    属性に対応する配信制御指定が簡易情報を送信する指定である場合には、他の端末装置に対してインデックス情報を更新させるための情報のみを送信し、
    属性に対応する配信制御指定が詳細情報を送信する指定である場合には、他の端末装置に対して更新後のファイルの内容を送信する
    請求項または請求項記載の情報共有システム。
  11. ファイルの更新の操作情報を記録する操作ログを備えた複数の端末装置が通信ネットワークを介して接続され、共有情報をファイルとして記憶するとともにシステム内の各端末装置ごとの情報要求レベルと情報要求レベル毎の配信制御指定とを記憶する各端末装置が互いに情報共有を行う情報共有システムにおいて、前記各端末装置が、複数の情報要求レベルのそれぞれに対応した配信制御指定にもとづいて情報の同期制御を行うための情報共有用プログラムであって、
    端末装置のコンピュータに、
    共有情報の変更操作を示すインデックス情報を管理する処理と、
    前記操作ログに変更があった場合に、情報要求レベルと配信制御指定とを参照し、前記配信制御指定に従って、他の端末装置に、共有情報の変更操作を示すインデックス情報を更新させるための情報のみを送信するのか変更後の前記ファイルの内容を送信するのかを決定する処理と
    を実行させるための情報共有用プログラム。
  12. ファイルおよびフォルダごとに割り当てられる配信制御指定を記憶可能な端末装置のコンピュータに、
    操作ログに変更があった場合に、操作ログを変更する起因となった更新対象のファイルについての配信制御指定が記憶されていたときには、その配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を他の端末装置に送信する処理を実行させるための請求項11記載の情報共有用プログラム。
  13. ファイルおよびフォルダに割り当てられる属性と属性に対応する配信制御指定とを記憶可能な端末装置のコンピュータに、
    操作ログに変更があった場合に、操作ログを変更する起因となった更新対象のファイルについての属性が記憶されていたときには、その属性に対応する配信制御指定に従って、インデックス情報を更新させるための情報または更新後のファイルの内容を他の端末装置に送信する処理を実行させるための請求項11または請求項12記載の情報共有用プログラム。
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