JP4620009B2 - 小麦粉生地改良剤 - Google Patents

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Description

本発明は、小麦粉の生地改良剤、及び該生地改良剤を含む小麦粉二次加工品、さらに該小麦粉二次加工品より生産されるパン類、麺類等の小麦粉食品に関する。
小麦粉を用いた生地の改良及び、生地改良の結果として得られる二次加工品の老化抑制を目的とし、従前は、臭素酸カリウムが添加されていた。しかし、安全性への危惧から、他の生地改良剤や老化防止剤として、生地の酸化作用をもつ乳化剤が用いられるようになってきた。
代表的なものを挙げると、L−アルコルビン酸とショ糖脂肪酸エステルとを組み合わせてパン生地に配合する方法(特許文献1を参照。)、グリセリン脂肪酸エステルを、グリセリンの脂肪酸及びコハク酸等との混合エステル、及び油脂等と組み合わせて用いる方法(特許文献2を参照。)、ショ糖脂肪酸エステルとグリセリン脂肪酸エステル等とを組み合わせて用いる方法(特許文献3を参照。)等が提案されている。
しかし、パン物性の改良目的で従来使用されるグリセリン脂肪酸エステルは、パン生地に直接配合することが困難であることから、ショートニングや油に溶かして使用する必要があった。例えば、油脂に溶かして油中水型乳化油脂とした上で、パン生地に対して添加するといったことが行われていた(特許文献2を参照。)。
また、ショ糖脂肪酸エステルの場合は、生地改良剤としての効果を充分発揮させるためには、水溶液として使用する必要があった。例えば、ショ糖脂肪酸エステルとグリセリン脂肪酸エステルその他と糖類化合物とを含有する水溶液、又は水分散液を予め調製し、これを噴霧乾燥してパン生地に加えるといったことが行われていた(特許文献3を参照。)。
このような煩雑な調製操作を行なわない方法として、生地改良剤としてポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが提案されている(特許文献4を参照。)。
ところが近年では、健康志向が高まり人工的に合成した添加物の使用を避ける傾向にあり、アセロラや刺梨等の天然素材を使用し、生地を改良する方法も提案されている(特許文献5を参照。)。しかしアセロラや刺梨等は供給量も少なく、生地改良剤としては高価であった。
特公昭56−042887号公報 特開平06−098666号公報 特開平07−170904号公報 特開2005−80554号公報 特開2001−224299号公報
本発明は、天然の素材を用いた小麦粉二次加工品の老化防止と小麦粉生地物性の改良のための生地改良剤を提供することを課題とする。
<1> 本発明は、サツマイモを加熱して得られるペースト、及び該ペーストを加熱、乾燥して得られる顆粒、又は粉末からなることを特徴とする小麦粉生地改良剤であり、前記ペーストはサツマイモを80〜135℃で加熱して得られることが好ましく、前記顆粒又は粉末は、前記ペーストを更に100〜180℃で加熱、乾燥し、粉砕して得られることが好ましい。
<2> さらに前記サツマイモとしては、クイックスイート、及び/又は高系14号が好ましい。
<3> さらに前記小麦粉生地改良剤に糖化酵素、酸化酵素、及びヘミセルラーゼ、並びに刺梨の果実粉末のいずれか1以上が含有された小麦粉生地改良剤が好ましい。
<4> さらに本発明は、前記小麦粉生地改良剤が、小麦粉に対し0.1〜20重量%含有される小麦粉二次加工品、及び前記小麦粉二次加工品を用いた小麦粉食品である。
本発明の小麦粉生地改良剤を小麦粉に添加することで、小麦粉生地のエキステンソグラムの形状係数を上げることができ、弾力に優れた物性の生地とすることができる。また、本発明の小麦粉生地改良剤を添加した生地で作成したパンは、老化が遅く、ボリュームがありソフトな食感とすることができ、同様とした麺類はなめらかで適度な硬さがある食感とすることができ、また揚げ物類では天ぷらの散りがよくサクミを向上させることができる。
本発明は、サツマイモ(Ipomoea batatas L.の塊根をいう。以下同じ。)を加熱して得られるペースト、顆粒、又は粉末からなることを特徴とする小麦粉生地改良剤である。以下本発明の実施の形態について詳細を説明する。
サツマイモは皮部を取り除いた後、あるいはそのままの状態で加熱して得られるペースト、及び該ペーストを加熱、乾燥して得られる顆粒、又は粉末を含有することを特徴とするが,該加熱方法としては、蒸し、茹で、焼きが好ましく、中でも蒸気加熱が特に好ましい。加熱温度としては、80〜135℃が好ましく、90〜110℃がより好ましい。
該加熱時に皮部を除去していないものは加熱後に皮部を除去し、フードプロセッサーや、ミンチ機によりペーストにする。該ペーストは16メッシュ以下の網で裏ごししたものが好ましい。
該ペーストを直接小麦粉に添加することもできるが、保存性や簡便性を考慮すると、該ペーストを更に加熱、乾燥させて、粉末、又は顆粒とすることが好ましい。該加熱、乾燥は、前記ペーストをドラムドライヤー等により100〜180℃、より好ましくは140〜160℃で加熱、乾燥させて、乾燥したものをピンミル等により粉砕する。該粉砕物は5メッシュ以下の顆粒でもよいが、30メッシュ以下の粉末であることがより好ましい。
前記サツマイモとしては、中でも登録品種名クイックスイート、及び高系14号が好ましく、特にクイックスイートが好ましい。
前記により作成されたペースト、及び/又は顆粒、及び/又は粉末は、パン類用の小麦粉生地においては、小麦粉に対し0.1%〜3重量%が、より好ましくは0.5%〜2.0重量%が添加されることで、該パンの老化が遅くなり、ボリュームがあり、ソフトな食感のパン類を生産することができる。
又、前記ペースト、及び/又は顆粒、及び/又は粉末は、麺類、揚げ物類等用の小麦粉生地においては、小麦粉に対し1%〜20重量%が、より好ましくは5%〜15重量%が添加されることで、麺類はなめらかで適度な硬さがある食感となり、揚げ物類では天ぷらの散りがよくサクミを向上させ、食感を改良することができる。
本発明の小麦粉生地改良剤は、前記のサツマイモを加熱して得られるペースト、顆粒、及び/又は粉末(以下サツマイモ由来生地改良剤という。)に、公知の小麦粉生地改良剤を配合して用いることもできる。公知の小麦粉生地改良剤としては、αアミラーゼ、βアミラーゼ等の糖化酵素、グルコースオキシダーゼ等の酸化酵素、及びヘミセルラーゼ、並びに刺梨(Rose Roxburghis Trarr)の果汁の乾燥粉末を挙げることができる。サツマイモ由来生地改良剤に対する前記公知の小麦粉生地改良剤の配合割合は、前記酵素類は0.1%〜0.5%を添加することが好ましく、前記刺梨果汁粉末は1%〜5%を添加することが好ましい。
以下本発明の更に具体的内容を実施例により示す。
≪内容成分分析≫
市販のサツマイモである、クイックスイート、高系14号、ベニアズマ、金時(いずれも登録品種名)の4品種を供試した。前記各品種のサツマイモを、蒸し庫((株)オガタ製、蒸しロボットJO)にて100℃で30分蒸した後に、手作業により皮部を取り除き、フードプロセッサーによりペーストにした。
前記ペーストをドラムドライヤー(ジョンソンボイラ(株)製、JOHN−MILLDER JM―T)にて、155℃で20秒熱をかけ乾燥させ、さらに乾燥物をラボラトリーミル3100(スウェーデン、フォーリングナンバー社製)にて粉砕し、60メッシュ以下の粉末を作成した。該粉末のうちクイックスイート、高系14号についてはビタミンCを始めとする主要内容成分を、ベニアズマ、金時については水分、灰分、蛋白、及び糖度のみを分析した。結果を表1に示す。
≪生地改良試験≫
(実施例1〜8)
強力粉(熊本製粉(株)製、商品名クラウン)に対して、前記により作成した各品種の粉末を表2に示すとおりに添加した配合された粉200gについて、こね終わり時の生地の硬さが500BUになるように水を加え、ファリノグラフ(型式:810143、ブラベンダー社製)のミキサーで3分間混合し、生地改良試験の試料とした。
前記混合後の各実施例の生地300gを、150gづつの2分割として、いずれの分割も棒状にしたうえで、30℃の恒温層(LAUDA社製 商品名 RM20)で135分間寝かせ、熟成させた生地を作製した。該熟成させた生地について、エキステンソグラム(型式:860000、ブラベンダー社製)を用いて生地の物性を測定した。結果を表3に示す。
(比較例1〜2)
実施例1〜8の各サツマイモ粉末に代えて、ビタミンC(武田薬品工業(株)製、商品名ビタミンC100M)を10ppm(比較例1)、及びイーストフード(オリエンタル酵母(株)製、商品名Cアンティ特)を0.1%(比較例2)用いた以外は実施例1〜8と同様にして比較例1〜2の熟成させた生地を作製し、実施例1〜8と同様に該生地の物性を測定した。結果を表3に示す。
(対照例1)
なお強力粉(熊本製粉(株)、商品名クラウン)のみからなる熟成させた生地について対照例1として、実施例1〜8、比較例1〜2と同様に該生地の物性を測定した。結果を表3に示す。
表3の生地の弾力を示す伸長抵抗では、対照例1の615Buに比べサツマイモ粉末を添加したものは全て、伸長抵抗が30BU〜220BU大きくなり、生地の弾力を増したことが認められた。サツマイモ粉末の中でもクイックスイート粉末を1%添加したものは、835BUと高い値になった。その値は、ビタミンCを添加したものやイーストフードを添加したものと同レベルであった。
(実施例9〜10)
前記内容成分分析におけると同様にして作成した、クイックスイート、及び高系14号のペーストを使用した生地の物性を測定した。強力粉(熊本製粉(株)製、商品名クラウン)に対して、各品種のペーストを表4に示すとおりに添加した配合された粉について、ミキサー((株)愛工舎製作所製、AM-10)を使用して低速5分、中高速2分にて生地温度が25℃になるようにミキシングした。ミキシング後の生地30gを、27℃の発酵室(福島工業社製 ドウコンディショナー)で30分熟成させた後、オシキリ社製MQモルダーにて分割し、熟成した生地を棒状に延ばし、5cmのリング型に成型した。リング型に成型した生地をテクスチャーアナライザー(ステイブルマイクロシステムズ社製 TA-XT2iアタッチメントSpagetti/Noodle Tensile RIG使用)を使用した引っ張り試験でリング型生地の物性を測定した。結果を表5に示す。
(比較例3〜4)
実施例9〜10の各サツマイモペーストに代えて、ビタミンC(武田薬品工業(株)製、商品名ビタミンC100M)を10ppm(比較例3)、及びイーストフード(オリエンタル酵母(株)製、商品名Cアンティ特)を0.1%(比較例4)用いた以外は実施例9〜10と同様にして比較例3〜4の熟成させた生地を作製し、実施例9〜10と同様に該生地の物性を測定した。結果を表5に示す。
(対照例1)
なお強力粉(熊本製粉(株)、商品名クラウン)のみからなる熟成させた生地について対照例2として、実施例9〜10、比較例3〜4と同様に該生地の物性を測定した。結果を表5に示す。
クイックスイートのペーストを1%添加することで、生地の最大荷重が239.6gから351.3gと著しく上昇し、弾力のある生地になった。また、高系14号ペーストを1%添加した生地でも生地の最大荷重が270.3gと上昇し、クイックスイートほどではないが、弾力のある生地になった。
≪製パン試験≫
(実施例11〜13、比較例5〜6、対照例3)
サツマイモ粉末のパンへの効果を確認するため、強力粉(熊本製粉(株)製、商品名クラウン)に対して、前記クイックスイート、又は高系14号粉末及び他の添加物を表6に示すとおりに添加した配合された粉について、実施例11〜13の製パン試験を実施した。
前記製パン試験の二次加工試験工程は、ミキサー((株)愛工舎製作所、AM-20)を用い、ミキシングを低速3分、中速4分で処理した後に、ショートニング(ミヨシ油脂(株)製、商品名SMショートニンク゛)を生地に対し5重量%投入し、その後さらに低速3分、中速4分でミキシング処理を行った。捏上時の生地温度は27℃になるように調整した。発酵は、27℃の発酵室(福島工業社製、ドウコンディショナー)で60分取った。発酵後の分割重量は450g、ベンチタイムを20分取った後、オシキリ社製MQモルダーにて成型、1斤の食パン型に生地を詰めた後に、湿度80%、38℃、60分の条件で第二発酵(福島工業(株)製、ドウコンディショナー)を取った。焼成は、佐々木製作所製の電気パン菓子焼窯を用い200℃、25分で行った。
前記により作製したパンの物性を測定した。結果を表7に示す。表7中のパンの最大荷重は、パンを3cmの厚さにスライスしたものをテクスチャーアナライザーTA-XT2i(マイクロステイブル社)を用いCYLINDER PROBE SMSP/25にてパンの固さを測定した。
さらに実施例11、及び12により作製したパンについて、下記の対照例3をコントロールとし、パンの技術を有する専門のパネラー5人にて評価を行い、その平均点をスコアとした。結果を表8に示す。
(比較例5〜6、対照例3)
前記サツマイモ粉末を添加した実施例11〜12の生地に代えて、ビタミンC、及びイーストフードを添加した、表6に示す生地を用いた以外は、実施例11〜12と同様にして比較例5〜6の製パン試験を実施した。なお、サツマイモの粉末を全く使用しなかった表6に示す生地を用いた以外は実施例11〜12と同様にして対照例3の製パン試験を実施した。
表7の結果から、クイックスイート粉末、あるいは、高系14号粉末を添加したものは、無添加のものよりも200cc程度ボリュームが大きく、ビタミンCやイーストフードを添加したものと同レベルのボリュームであった。また比容積が4.66から5.29で、焼減率が13.6%から13.2%であった。比容積が大きくなることは、パンのボリュームが大きく、ソフトなパンに仕上がっていることを意味する。焼減率は火通りのよさを意味するが、大きな差は認められなかった。パンの硬さについては、最大荷重が無添加のもので210.6gだが、クイックスイート粉末を1%添加したものは、182.2gとパンがソフトになっていた。また、この傾向は2日後の最大荷重でも見られ、クイックスイートを添加したものは老化が遅くなっていた。
表8の官能評価結果から、クイックスイート粉末、あるいは、高系14号粉末を添加したものは、無添加のものに比較して内相のセルの膜が薄く、縦に伸びており、内相の評価が無添加のものがスコア7.0であるのに対し、クイックスイート粉末添加でスコア7.6、高系14号粉末添加でスコア7.2とそれぞれ高くなっていた。
≪揚げ物試験≫
(実施例14〜19、対照例4)
サツマイモ粉末の揚げ物への効果を確認するため、表9に示す揚げ物試験配合に基づき、揚げ物試験を実施した。揚げ物試験は、大豆白絞油を用い170℃で2分間フライした。又、サツマイモの粉末を全く使用しなかった生地について、実施例14〜19と同様にして対照例4の揚げ物試験を実施した。作製した揚げ物について、粘度を測定し、官能評価を行った。結果を表10に示す。官能評価については、対照例4をコントロールとし、揚げ物の技術を有する専門のパネラー5人で評価を行い、その平均点をスコアとした。
表10の官能結果から、クイックスイート粉末、あるいは、高系14号粉末を添加したものは、無添加のものに比較して、衣の散りが良くなり、揚げ色が濃くなる傾向であった。サツマイモ粉末を添加することで、生地の粘度は上昇した。通常、生地粘度が上昇すると食感が重たくなる傾向だが、今回の試験では逆の傾向が認められた。食感の軽さ(サクミ)もサツマイモ粉末を添加することで軽さが増した。クイックスイート粉末10%添加でスコア18であり、無添加のスコア14に比べ評価がきわめて高かった。
≪実施例20〜25、対照例5≫
(製麺試験)
クイックスイート粉末の製麺への効果を確認するため、表11に示す製麺試験配合に基づき、製麺試験実施例20〜25を実施した。製麺試験工程は、ミキシングはミキサ―(卓上ミキサ-50M型(50−02R)品川製作所製、回転数63rpmでビーター使用)を用い、中速5分後に掻き落としをした後、中速5分を行なった。製麺機は、圧延機(ロール径180mm、幅150mm速さNO4、大竹麺機製)を用いた。荒だし・複合はロール目盛25、圧延は20,15,10とし、切り出しは22番角とし、茹で時間は3分とした。作製した麺について、官能評価を行った。結果を表12に示す。官能評価については、麺の技術を有する専門の4人のパネラーで実施し、コントロールを下記の対照例4として評価し、平均点をスコアとした。
又、実施例20〜25に代えて、サツマイモ粉末を全く使用しなかった生地について、実施例20〜25と同様にして対照例4の製麺試験を実施した。結果を表13に示す。
表12の官能結果から、クイックスイート粉末、あるいは、高系14号粉末を添加したものは、無添加のものに比較して、麺の食感の硬さが上昇し、特にクイックスイート粉末の10%添加により、食感の硬さがスコア7からスコア8.4へ上昇し、滑らかさがスコア10.5から11.4へ上昇し、食感が改良させることが認められた。この傾向は、高系14号粉末を添加したものに比較して、クイックスイート粉末を添加したものでより顕著に見られた。
本発明の小麦粉生地の生地改良剤粉末を小麦粉に添加することで、パンは、老化が遅くボリュームがありソフトな食感とすることができる。また麺類はなめらかで弾力がある食感とすることができ、麺の弾力強化、チルド保存後の食感維持などにも利用できる。揚げ物類では天ぷらの色つきをよくし、散りがよくサクミを向上させることができる。

Claims (6)

  1. 品種がクイックスイートであるサツマイモを80〜135℃で加熱して得られるペーストが小麦粉に対し0.1〜20重量%配合されることを特徴とするパン類用及び/又は麺類揚げ物類用小麦粉生地改良剤。
  2. 請求項1に記載のペーストを更に100〜180℃で加熱、乾燥し、粉砕して得られる顆粒、及び/又は粉末が小麦粉に対し0.1〜20重量%配合されることを特徴とするパン類用及び/又は麺類揚げ物類用小麦粉生地改良剤。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の小麦粉生地改良剤に、0.1〜0.5%の糖化酵素、酸化酵素、及びヘミセルラーゼのいずれか1以上、及び/又は1〜5%の刺梨の果実粉末が含有されたパン類用及び/又は麺類揚げ物類用小麦粉生地改良剤。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の小麦粉生地改良剤の小麦に対する配合割合が、小麦粉に対し0.1%〜3重量%であるパン類用小麦粉生地改良剤。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の小麦粉生地改良剤が含有される小麦粉二次加工品。
  6. 請求項5に記載の小麦粉二次加工品が用いられた小麦粉食品。
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