JP4616742B2 - 紙管の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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本願発明は、紙管の製造装置及び製造方法に関するものである。
特公平7−8478号公報
紙管(特にスパイラル紙管)Pは、巻回装置101によって紙テープ(「スリット原紙」とも言う)Tが巻回されることにより、その軸方向に連続する長尺の管として製造される。そして、切断装置102によって所定長さに切断される。
従来、この切断装置102は、例えば特許文献1に示されたものがあり、図6に略示したように、丸鋸、丸ナイフ等からなるカッター103と、このカッター103を紙管Pの移動速度に同調させて移動させることのできるテーブル部104とを備えたものとされている。
この従来の切断装置102において、巻回装置101から送られた紙管Pは、軸状の切断用芯部105を覆うように配位され、その状態でカッター103により切断される。この際、切断用芯部105は回転しており、これと共に、紙管Pも回転する。そこで、紙管Pの表面からカッター103を押し当てることにより、紙管Pの全周にわたる切断が可能である。この際、カッター103は紙管Pの周壁を貫通し、切断用芯部105の表面に接触する。
ここで、上記のように、テーブル部104は紙管Pと同調して移動するものとされている。また、切断用芯部105もテーブル部104に対して連結部材106によって連結されたことから、テーブル部104と同調して移動するものとされている。よって、紙管Pの切断時において、切断用芯部105のカッター103が接触する位置は常に同じである。そのため、カッター103による切断用芯部105の損傷が一部に集中してしまい、切断用芯部105が早期に使用不能となるという問題を有している。
上記問題の対策として、カッター103の切断用芯部105に対して接触する位置をずらすことによって、上記の損傷箇所を分散させ、切断用芯部105の延命をはかることがなされてきた。これは、切断用芯部105の根元側、詳しくは、切断用芯部105と連動する、紙テープが巻きつけられる軸であるマンドレル107の根元に、ねじなどを備えた伸縮機構108を設けておき、この伸縮機構108を調整することにより、切断用芯部105とマンドレル107などを合わせた寸法を伸縮させ、切断用芯部105とカッター103との位置をずらせることができるものである。
しかし、この伸縮機構108の調整はいちいち手動で行わねばならず、手間のかかるものであった。しかも、製造装置を一度停止しなければこの調整を行うことができず、生産効率の低下を招いていた。
本願発明はこのことに鑑み、運転中であっても、自動でカッターの切断用芯部に対する接触位置をずらせることができ、連続運転が可能な紙管の製造装置及び、これを用いた紙管の製造方法を提供することを課題とする。
本願の請求項1に記載の発明は、供給された紙テープがマンドレル表面にスパイラル状に巻き付けられ、送られることにより、紙管を形成することのできるスパイラル製造部と、上記のように前方に送られる紙管の移動速度に同調して前方へ移動し、紙管の切断後に後方へ移動するテーブル部と、テーブル部に設けられた、紙管を切断するためのカッターと、マンドレルの前方側に設けられ、紙管切断時に上記のカッターが接触する軸である切断用芯部と、少なくともテーブル部と切断用芯部とを、前後方向について連動するように連結する連動部材とを備え、切断用芯部とテーブル部とは前後方向に往復運動するものであって、テーブル部が前方へ移動する際に、カッターによる紙管の切断がなされるものであり、この切断時における切断用芯部とテーブル部との前方への移動が、上記紙管の移動と同一速度でなされる、紙管の製造装置において、上記の連動部材は、上記マンドレル及び上記切断用芯部に対して平行に設けられた連動軸を備え、上記連動軸に位置調整機構が設けられたものであり、上記位置調整機構は、切断用芯部とテーブル部との間の位置をずらす作用部を備えたものであり、
これによって上記位置調整機構は、上記の連動動作とは別に切断用芯部とテーブル部とを相対的に移動させることにより、紙管を切断するためのカッターの刃先が切断用芯部の同一箇所に当たることのないように、切断用芯部とテーブル部との間の位置をずらすことができることを特徴とする、紙管の製造装置を提供する。
本願の請求項2に係る発明は、上記マンドレルは筒状であり、前後方向への移動が不能であって、このマンドレルを前後方向に貫くようにして、回動及び前後方向への移動が可能な連結棒が設けられたものであり、上記の連動部材は、この連結棒に接続されており、上記連動軸は、固定軸と、固定軸に対して回動可能に接続された回動軸とからなり、上記位置調整機構は、調整用モーターと、伝達部と、上記作用部とを備えたものであって、上記調整用モーターは、上記切断用芯部とテーブル部との相対的な移動のための駆動力を発するものであり、上記伝達部は、上記の駆動力を作用部に伝達するものであり、上記作用部は、固定軸と回動軸とのうち一方側に設けられた雄ねじと、各軸の他方側に設けられたものであり、上記雄ねじと螺合する雌ねじとを備えたものであることを特徴とする、請求項1に記載の紙管の製造装置を提供する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、周期的に位置調整機構を作動させるための、運転時間を計測するためのタイマー、あるいは、累積回転数を計測するための回転センサーが設けられたことを特徴とする、請求項1または2に記載の紙管の製造装置を提供する。
また、本願の請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の製造装置を用いた紙管の製造方法であって、マンドレルの表面に、供給された紙テープをスパイラル状に巻き付けることにより紙管を形成し、この紙管を一定速度で前方に送る紙管製造工程、
テーブル部が紙管の移動と同一速度でなされ、テーブル部に設けられたカッターにより紙管が切断される切断工程、切断工程により前方へ移動したテーブル部を後方へ移動させる工程を含む次回切断のための準備工程、切断用芯部とテーブル部との間の位置をずらす位置変更工程を有し、上記の紙管製造工程は、紙管の製造中において連続してなされるものであり、上記の準備工程は、テーブル部の後方への移動を含むものであり、上記の位置変更工程は、上記の準備工程中に実施されることを特徴とする、紙管の製造方法を提供する。
本願の請求項1または2に係る発明は、位置調整機構が設けられ、この位置調整機構が、装置の運転中、上記紙管の移動を停止させることなく、少なくともマンドレルとテーブル部との連動動作とは別に切断用芯部とテーブル部とを相対的に移動させることで、切断用芯部とテーブル部との間の位置をずらすことができる。これにより、自動でカッターの刃先が切断用芯部の同一箇所に当たることのない、連続運転が可能な紙管の製造装置を提供できたものである。
また、本願の請求項3に係る発明は、上記の効果に加え、周期的に位置調整機構を作動させるための、運転時間を計測するためのタイマー、あるいは、累積回転数を計測するための回転センサーが設けられたことにより、全く人手を要さずに、上記接触位置をずらせることができる、紙管の製造装置を提供できたものである。
また、本願の請求項4に係る発明は、位置調整機構が設けられた、請求項1〜3のいずれかに記載の製造装置を用いたことにより、この位置調整機構が、装置の運転中、上記紙管の移動を停止させることなく、少なくともマンドレルとテーブル部との連動動作とは別に切断用芯部とテーブル部とを相対的に移動させることで、切断用芯部とテーブル部との間の位置をずらすことができる。これにより、自動でカッターの刃先が切断用芯部の同一箇所に当たることのない、装置の連続運転が可能な紙管の製造方法を提供できたものである。
また、切断工程の準備をなす準備工程中に、切断用芯部とテーブル部との間の位置をずらす位置変更工程が実施されることから、切断工程における、カッターによる切断動作に、テーブル部の切断用芯部に対する位置のずれの影響が及ばないような紙管の製造方法を提供できたものである。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1は、本例に係る紙管の製造装置の概略を示す図であり、図3〜図5は、本例に係る紙管の製造装置の動作を示す図である。
なお、以下の説明における前後の表現は、紙管が形成されて製造装置内を後方から前方に移動するものとして表している。
本例における紙管の製造装置の概略は、図1(A)に示すようなものであり、スパイラル製造部1と切断部2とを備えている。そして、これら各部を駆動するための駆動源であるメインモーター3が設けられている。ここでスパイラル製造部1は、紙テープを巻回することにより、紙管Pを形成する装置である。そして、切断部2は、スパイラル製造部1にて形成された紙管Pを任意の寸法に切断して製品として完成させるための装置である。また、メインモーター3の駆動力は、スパイラル製造部1と切断部2との下方に設けられたメイン駆動軸4へと伝達され、そこから更に各部に伝達される。伝達手段は、歯車、チェーン、ベルトなど種々の手段を採用できる。
上記のスパイラル製造部1は、マンドレル11と基筒12とを備えたものである。
マンドレル11は、基筒12により供給された紙テープがその表面に巻き付けられることにより、紙管Pを形成することのできる中空軸であって、回動及び前後方向への移動が不能とされている。そして、このマンドレル11を前後方向に貫くようにして、回動及び前後方向への移動が可能な連結棒6が設けられている。また、連結棒6は、後端側に接続された第2連結軸72から駆動力が伝達されることにより回転がなされる。なお、本例における第2連結軸72は、メイン駆動軸4に対して連結されたチェーン41によって駆動される。
基筒12は、マンドレル11の周囲に設けられた筒状体である。本例では、図示のように、紙管Pを挟むように3つの基筒12が設けられている。この基筒12間には、ベルト(図示省略、以下同じ)がかけ渡されたものであり、このベルトがマンドレル11に巻きつけられている。そして、このベルトとマンドレル11との間に紙テープを供給することにより、紙テープが一定の法則に従ってベルトからマンドレル11に送り出され、マンドレル11の表面に紙テープをスパイラル状に巻き付けていき、紙管Pを形成することができる。このようにして形成された紙管Pは、同じく基筒12間のベルトにより、一定速度で前方に送られる。
なお、マンドレル11に最初に巻きつけられる紙テープ、つまり、紙管Pの最内層を構成する紙テープは、表面にコーティングがなされることなどによって、マンドレル11に対する摩擦が低減されたものとし、上記のように基筒12及びベルトによる紙管の前方への移動がスムーズになされるものとすることが望ましい。
次に、切断部2は、テーブル部21、カッター22、切断用芯部23を備えたものである。
テーブル部21は、上記のように前方に送られる紙管Pの移動速度に同調して移動が可能とされた台座である。このテーブル部21は、メインモーター3の回転が、メイン駆動軸4を経てクランク機構等の動力伝達機構5により前後方向への動きに変換されて伝達されることにより、前後方向に往復運動する。
カッター22は、紙管Pを切断するためのものであって、テーブル部21に設けられている。このため、前後方向についてはテーブル部21と連動する。このカッター22は、丸鋸や、丸ナイフ等からなり、切断用芯部23に対して接近離反可能とされたアーム状の部材である支持部24に設けられている。支持部24は、図1(B)に示すように、メイン駆動軸4からの回転の伝達により回転するカム機構25により、実線と破線で図示したように、上記の接近離反動作がなされる。紙管Pは、後述の切断用芯部23と共に回転しながら前方へと送られるものであるため、支持部24を切断用芯部23上の紙管Pに接近させ、カッター22の刃先を紙管Pの表面に接触させることで、紙管Pを周方向に切断することができる。製品が比較的短い長さの紙管Pである場合では、図1(A)に示すように、複数のカッター22が製品の寸法に一致した間隔で配位され、一度に複数箇所の切断が可能とされている。なお、支持部24に対してカッター22を取り付ける位置については変更可能とされており、製品の寸法に合わせて自在に調整が可能である。
切断用芯部23は、マンドレル11の前方側に設けられたものであり、紙管Pの切断時に上記のカッター22の刃先が接触する軸である。本例では、図1(A)に示すように、マンドレル11の前方へと延ばされた連結棒6の更に前方に接続されたものであって、連結棒6と共に回転する。この切断用芯部23は、カッター22を受ける「下敷き」の役目を果たすものであり、少なくとも表面が樹脂で形成されている。そして、切断用芯部23の表面とカッター22とに挟まれた部分の紙管Pが切断される(図4参照)。
ここで、従来からの製造装置でも採用されていたように、マンドレル11及び切断用芯部23と、テーブル部21とは連動部材7によって連結されており、前後方向について連動する。よって、マンドレル11及び切断用芯部23と、テーブル部21とは前後方向に往復運動するものであって、少なくともこの往復運動中、前方への移動は、上記のように一定速度で前方へと送られている紙管Pの移動速度と一致する。よって、このようにテーブル部21が前方へ移動する際にカッター22による紙管Pの切断がなされることにより、正確に、周方向に紙管Pを切断することができる。一方、後方への移動は、カッター22による紙管Pの切断動作のうち、先の動作と後の動作との間においてなされる。これにより、切断動作が繰り返してなされる。
上記の連動部材7は、前後方向に延びる第1連動軸71と、マンドレル11の後方に設けられた第2連動軸72と、上下方向に配位されたものであり、第1連動軸71と第2連動軸72とを連結する上下連結体73とからなる。
第1連動軸71は、マンドレル11、連結棒6、切断用芯部23のそれぞれに平行に配位されたものであり、図1に示したように、上記それぞれの下方側に配位される。本例における第1連動軸71は更に、固定軸71aと、固定軸71aに対して回動可能に接続された回動軸71bとからなり、固定軸71aはテーブル部21に固定されたものであって、回動軸71bは固定軸71aの図示右方の延長線上に配位されている。
第2連動軸72は、連結棒6の後方であって、同一軸上に設けられた軸であり、メイン駆動軸4からこの第2駆動軸72に駆動力が伝達されて回転し、この回転が、連結棒6、切断用芯部23の順に伝達される。なお、第2連動軸72と連結棒6との間は接続ねじ72aにより接続されており、メンテナンス時などには両者間を分離することができる。
上下連結体73は、第1連動軸71と第2連動軸72との各後端を連結するものである。これにより、第1連動軸71と第2連動軸72とが前後方向に連動する。なお、図示はしていないが、この上下連結体73と第1連動軸71及び第2連動軸72との間には、ロータリーボールスプラインが挿入されており、第1連動軸71のうち後述する回動軸71bと第2連動軸72とが各々別個に回動可能とされている。
ここで、本願発明においては、第1連動軸71に位置調整機構8が設けられている。この位置調整機構8は、上記の連動部材7による連動動作とは別に切断用芯部23とテーブル部21とを相対的に移動させることで、紙管Pを切断するためのカッター22の刃先が切断用芯部23の同一箇所に当たることのないように、切断用芯部23とテーブル部21との間の位置をずらすことのできるものである。この動作は、カッター22による紙管Pの切断動作のうち、先の動作と後の動作との間において、テーブル部21が後方へ移動する最中になされ、カッター22による切断動作に、このずれの影響が及ばないようにすることが望ましい。
この位置調整機構8は、本例では、調整用モーター81と、伝達部82と、作用部83とを備えたものである。調整用モーター81は、上記切断用芯部23とテーブル部21との相対的移動のための駆動力を発するものであり、本例では、ブレーキ付ギヤードモータが用いられている。伝達部82は、上記の駆動力を作用部83に伝達するものであり、本例では調整用モーター81の駆動軸及び第1連動軸71のうちの回動軸71bに設けられたスプロケット及び各スプロケットに掛けられたチェーンとからなる。作用部83は、実際に上記のずれが発生する部分であり、本例の場合、図1(C)に示すように、固定軸71aに設けられた雄ねじと、回動軸71bに設けられたものであり、上記雄ねじと螺合する雌ねじからなる。なお、これらのねじは台形ねじとして形成されている。
調整用モーター81の駆動時には、駆動力が伝達部82を経由して作用部83に伝えられ、これにより回動軸71bが回転する。ここで、固定軸71aはテーブル部21に固定されているため、固定軸71aに対し、回動軸71bだけが回転する。よって、上記のねじが締め込まれたり緩められたりして、第1連動軸71が伸縮する。これにより、テーブル部21に取り付けられたカッター22の位置と、切断用芯部23の位置とにずれを生じさせることができる。このずれの大きさは、調整用モーター81の駆動時間の設定により、自由に調整が可能である。なお、この例では、前述のように、動力伝達機構5により前後方向へ移動可能に配位されたテーブル部21を基点として、テーブル部21に固定軸71aが接続されているため、上記のねじの回動によって、見かけ上は、切断用芯部23側が移動するように見えるが、テーブル部21と切断用芯部23とが相対的に前後に移動するようにすればよく、いずれか移動するものであってもよく、双方が移動するものであってもよい。また固定軸71aと回動軸71bの位置関係は逆であってもよい。
この位置調整機構8は、本例においては、図1(A)に示すように、第1連動軸71の図示右端側に設けられたものであるが、例えば図2に示すように作用部83のみを第1連動軸71の図示左端側に設けるなど、第1連動軸71中、具体的にはテーブル部21と上下連結体73との間であればいずれの位置に設けられたものとしても良い。更には、位置調整機構8を第2連動軸72に設けることも可能である。また、本願発明における連動部材7は、テーブル部21と切断用芯部23とを、前後方向について連動するように連結する部材と定義していることより、連結棒6もまた、連動部材7の一部であると解釈でき、その場合にあっては、連結棒6に位置調整機構8を設けても良い。
また、上記の調整用モーター81の駆動は、製造装置の運転中、停止中いずれの場合であっても行うことができる。そのため、従来のように、伸縮機構の調整を行うために製造装置を必ず停止させて、手動で作業を行う必要がないため、生産効率を低下させることがない。
なお、この調整用モーター81の駆動は、製造装置のオペレーターが随時ボタン操作を手動でなすことにより行っても良いが、一定周期毎の自動制御により行っても良い。本例では、タイマーを設けておき、製造装置の運転時間を計測し、あらかじめ設定された時間毎に調整用モーター81の駆動を自動的に行うものとしているが、その他に、例えばメインモーター3、メイン駆動軸4、連結棒6、切断用芯部23などの累積回転数を計測するための回転センサーを設けておき、この累積回転数があらかじめ設定された値を超える毎に調整用モーター81の駆動を自動的に行うものとしても良い。また、切断用芯部23の傷み具合を光学的あるいは電気的に感知するセンサーを用いても良く、種々の手段での自動制御が可能である。
次に、本例に係る紙管の製造装置の動作について説明する。
まず、図3に示すように、供給された紙テープが基筒12及びベルトによりマンドレル11の表面にスパイラル状に巻き付けられることによって形成された紙管Pは、一定速度で前方に送られ、切断用芯部23を覆う。この、マンドレル11の表面に、供給された紙テープをスパイラル状に巻き付けることにより紙管Pを形成し、この紙管Pを一定速度で前方に送る工程を紙管製造工程と称する。この紙管製造工程は、装置の運転中において連続してなされる。
次に、図4に示すように、テーブル部21が紙管Pの移動速度に同調して前進する。この際、連動部材7により切断用芯部23もテーブル部21と同調して前進する。また、この際、カッター22の刃先が切断用芯部23上の紙管Pに接触して、紙管Pを切断する。この、紙管Pの移動と同一速度でなされる、テーブル部21に設けられたカッター22により紙管Pが切断される工程を切断工程と称する。
次に、図5に示すように、カッター22が紙管Pから離れると共に、テーブル部21は図3に示す当初の位置へと後退する。この際、上記と同様に切断用芯部23もテーブル部21と同調して後退する。この、次回切断工程の準備をなす工程を準備工程と称する。この準備工程は、上記のようにテーブル部21の後退動作を含むものである。
上記準備工程の最中において、必要により、位置調整機構8が作動すると、カッター22と切断用芯部23との間にずれが生じ、ずれが生じる前後における、切断用芯部23のカッター22と接触する位置を異なるものとでき、切断用芯部23を延命することが可能となる。この、切断用芯部23とテーブル部21との間の位置をずらす工程を位置変更工程と称する。
上記のように、位置変更工程は、上記の準備工程中、テーブル部21の後退動作中に行われてもよく、後退動作開始前であってもよく、後退動作完了後に行われてもよいものであってもよいが、いずれの場合でも上記の準備工程中に実施されるものとし、切断工程中に行わないことによって、切断工程における、カッター22による紙管Pの切断動作に、テーブル部21の切断用芯部23に対する位置のずれの影響が及ぶことがない。
(A)は本例に係る紙管の製造装置の概略を示す図であり、(B)はカッターの動作を示す図であり、(C)は位置調整機構の伝達部を示す要部断面図である。 本願発明の他の実施例に係る紙管の製造装置の概略を示す図である。 本例に係る紙管の製造装置の動作を示す図であり、紙管が前方へと送られる様子を示す。 本例に係る紙管の製造装置の動作を示す図であり、紙管がカッターによって切断される様子を示す。 本例に係る紙管の製造装置の動作を示す図であり、紙管の切断直後の様子を示す。 従来の紙管の製造装置を示す概略図である。
1 スパイラル製造部
11 マンドレル
21 テーブル部
22 カッター
23 切断用芯部
6 連結棒
7 連動部材
71 連動軸、第1連動軸
71a 固定軸
71b 回動軸
8 位置調整機構
81 調整用モーター
82 伝達部
83 作用部
P 紙管

Claims (4)

  1. 供給された紙テープがマンドレル表面にスパイラル状に巻き付けられ、送られることにより、紙管を形成することのできるスパイラル製造部と、
    上記のように前方に送られる紙管の移動速度に同調して前方へ移動し、紙管の切断後に後方へ移動するテーブル部と、
    テーブル部に設けられた、紙管を切断するためのカッターと、
    マンドレルの前方側に設けられ、紙管切断時に上記のカッターが接触する軸である切断用芯部と、
    少なくともテーブル部と切断用芯部とを、前後方向について連動するように連結する連動部材とを備え、
    切断用芯部とテーブル部とは前後方向に往復運動するものであって、
    テーブル部が前方へ移動する際に、カッターによる紙管の切断がなされるものであり、この切断時における切断用芯部とテーブル部との前方への移動が、上記紙管の移動と同一速度でなされる、紙管の製造装置において、
    上記の連動部材は、上記マンドレル及び上記切断用芯部に対して平行に設けられた連動軸を備え、
    上記連動軸に位置調整機構が設けられたものであり、
    上記位置調整機構は、切断用芯部とテーブル部との間の位置をずらす作用部を備えたものであり、
    これによって上記位置調整機構は、上記の連動動作とは別に切断用芯部とテーブル部とを相対的に移動させることにより、紙管を切断するためのカッターの刃先が切断用芯部の同一箇所に当たることのないように、切断用芯部とテーブル部との間の位置をずらすことができることを特徴とする、紙管の製造装置。
  2. 上記マンドレルは筒状であり、前後方向への移動が不能であって、
    このマンドレルを前後方向に貫くようにして、回動及び前後方向への移動が可能な連結棒が設けられたものであり、
    上記の連動部材は、この連結棒に接続されており、
    上記連動軸は、固定軸と、固定軸に対して回動可能に接続された回動軸とからなり、
    上記位置調整機構は、調整用モーターと、伝達部と、上記作用部とを備えたものであって、
    上記調整用モーターは、上記切断用芯部とテーブル部との相対的な移動のための駆動力を発するものであり、
    上記伝達部は、上記の駆動力を作用部に伝達するものであり、
    上記作用部は、固定軸と回動軸とのうち一方側に設けられた雄ねじと、各軸の他方側に設けられたものであり、上記雄ねじと螺合する雌ねじとを備えたものであることを特徴とする、請求項1に記載の紙管の製造装置。
  3. 周期的に位置調整機構を作動させるための、運転時間を計測するためのタイマー、あるいは、累積回転数を計測するための回転センサーが設けられたことを特徴とする、請求項1または2に記載の紙管の製造装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の製造装置を用いた紙管の製造方法であって、
    マンドレルの表面に、供給された紙テープをスパイラル状に巻き付けることにより紙管を形成し、この紙管を一定速度で前方に送る紙管製造工程、
    テーブル部が紙管の移動と同一速度でなされ、テーブル部に設けられたカッターにより紙管が切断される切断工程、
    切断工程により前方へ移動したテーブル部を後方へ移動させる工程を含む次回切断のための準備工程、
    切断用芯部とテーブル部との間の位置をずらす位置変更工程を有し、
    上記の紙管製造工程は、紙管の製造中において連続してなされるものであり、
    上記の位置変更工程は、上記の準備工程中に実施されることを特徴とする、紙管の製造方法。
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