JP4615786B2 - 画像形成装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体に関し、詳細には、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ装置、スキャナ装置やそれらのOA機器が提供する機能を1台に統合した複合機における種々の操作において、視覚障害者の使用を考慮した操作が行える画像形成装置、その画像形成装置の機能を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ装置、スキャナ装置やそれらのOA機器が提供する機能を1台に統合した複合機(以下、MFP(Multi-Function Peripherals)という)等の装置は、取り扱う機能が多様となりテンキーや機能キーだけでは操作ができなくなったために、ディスプレイ上にタッチパネルを設け、画面には操作手順を示す文字や入力場所を示す絵等が表示され、利用者が絵に対応して予め設定された入力エリアに触れることによって入力を行うタッチパネル入力方法が広く普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
身体障害を持った者の社会進出を促進する意味からも、身体障害を持った者が晴眼者と同じように働けるようにオフィス環境を整備することが望ましく、特に、米国では、リハビリテーション法508条が2001年6月21日から施行され、米国連邦政府はIT機器調達において障害者が利用できる機器を購入する義務があり、州政府、関連施設、民間企業にも追従の動きが出てきている。
【0004】
上述したようなMFPでは、その操作が益々複雑化する傾向にあり、ディスプレイパネルやタッチパネル等にインストラクションを表示しなければ正しく使いこなすのが困難となってきている。このため、特に視覚障害を有する者にとっては、MFPを事実上使用することが困難となっている。
例えば、視覚障害者が操作する場合、タッチパネルの有効なタッチエリアを目で確認できないため操作が困難である。操作するためには操作手順とタッチエリアの位置を予め覚えておかなければならない。しかしその装置の操作手順やタッチエリアの位置が変わった場合、利用者が覚えていた操作手順、タッチエリアの位置が無効になってしまう。
【0005】
これを解決するために、上述のようなMFPに、視覚障害者である情報を記録したIDカードやイヤホンを挿入することにより、視覚障害ありと判定されたとき、音声合成装置により音声ガイドを行ったり、点字出力装置を用いて点字ガイドを行ったりする装置がある。
【0006】
一方、金融機関で用いられる現金自動支払機や現金自動預出金機などの自動取引装置のような場合には、視覚障害者である情報を記録したIDカードやイヤホンをその自動取引装置へ挿入することにより、視覚障害ありと判定されたとき、点字付きのキーと、任意の点字を出力する点字出力装置と、ハンドセットから音声ガイダンスを出力する機能を備え、操作誘導をハンドセットからの音声ガイダンスにより行い、取引種別の選択や金額の入力を点字付きのキーで行い、入力の結果を点字装置により出力することで、視覚障害者であっても自身の操作で取引を行えるようにしている。
【0007】
しかしながら、晴眼者の利用者数に対して、これらの対応を必要とする障害者の利用者数が非常に少なく、その少ない利用者のためにすべての装置に障害者への対応を実施するにはコストがかかりすぎてしまう。
また、点字出力装置やハンドセットなどの装置が整っていない自動取引装置や点字出力装置やハンドセットの位置や使用方法が違う自動取引装置が同時に存在すると利用者は混乱を来してしまうことになる。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するために、その装置の作製コストを抑えるとともに、視覚障害者であっても各種の操作を容易に行うことができる画像形成装置、その画像形成装置の機能を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、晴眼者が視覚障害者を手助けしやすい装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、本発明の画像形成装置は、画像形成装置の機能別に、操作可能なすべての操作項目について、多階層の木構造となるように、最上層の分類から最下層の設定項目に至るまで分類した階層メニューを設定し、この木構造の分類あるいは設定項目に機能番号を割り当てるようにして、この木構造を記憶するメニュー記憶手段と、数字を指定させるテンキーと、前記テンキーによって指定された機能番号に対応する分類あるいは設定項目を、前記メニュー記憶手段から取得し、前記階層メニューの該分類あるいは設定項目へ次の操作位置を移すメニュー制御手段と、前記メニュー制御手段がメニュー上の設定項目へ次の操作位置を移すときに、移動先の設定項目および、該移動先の設定項目の下層に設定項目が存在する場合は該下層に存在する設定項目数を音声で通知し、該移動を通知する音声が同階層内での移動先設定項目を通知する場合および階層を上下移動する場合で異なるように通知する音出力手段と、を備えることを特徴とすることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の画像形成装置は、上記画像形成装置において、前記音出力手段で出力する音は、音声または音の高さ、音の速度、リズム、トーンや音量を変更できるようにした。
【0014】
また、本発明の画像形成装置は、上記画像形成装置において、前記テンキーは、方向移動キーとしても用いるようにした。
【0015】
また、本発明の画像形成装置は、上記画像形成装置において、前記音出力手段は、利用者が各設定項目に対して確認操作を行ったときに、その設定項目の情報提供を音声により通知するようにした。
【0016】
また、本発明の画像形成装置は、上記画像形成装置において、前記音出力手段は、利用者が一括確認操作を行ったときに、利用者が前記設定項目の既定値を変更した場合、その変更した設定項目へ順次移動して、その設定内容の変化を音声により通知するようにした。
【0017】
また、本発明の画像形成装置は、上記画像形成装置において、前記音出力手段は、利用者が階層メニュー上の現在操作中の位置以下にある階層の設定項目の設定値を既定値へ戻す操作を行った場合、その設定項目ごとに既定値へ戻してよいかを、音声により問い合わせるようにした。
【0018】
また、本発明の画像形成装置は、上記画像形成装置において、前記音出力手段は、利用者が階層メニュー上の現在操作中の位置以下にある階層の設定項目の設定値を既定値へ戻す操作を行った場合、その階層以下にある設定項目をすべて既定値へ戻してよいかを、音声により問い合わせるようにした。
【0019】
また、本発明の画像形成装置は、上記画像形成装置において、音声入力手段を備え、この音声入力手段から入力される利用者の音声を認識し、前記メニュー制御手段はその設定項目へ直接移動するようにした。
【0020】
また、本発明の画像形成装置は、上記画像形成装置において、前記音声入力手段で入力する利用者の音声は、設定項目名または機能番号とするようにした。
【0021】
また、本発明の画像形成装置は、上記画像形成装置において、視覚表示装置を備え、利用者が前記設定項目の選択を確定したときに、前記音出力手段によってその確定した動作内容を音声で通知するとともに、視覚表示装置がこのとき確定した内容を表示するようにした。
【0022】
また、本発明の画像形成装置は、上記画像形成装置において、視覚入力装置を備え、前記視覚表示装置に表示された設定状況に対してこの視覚入力装置から入力された設定項目も前記音出力手段によってその設定状況を利用者へ通知するようにして晴眼者も視覚障害者もともに使えるようにした。
【0024】
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、上記画像形成装置として機能させるためのプログラムである。
【0025】
また、本発明の記録媒体は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態の説明では、本発明の機器操作装置をMFP(デジタル複合機:Multi-Function Peripherals)へ組み込んだもの(以下、本装置と呼ぶ)として説明する。しかし、本発明の機器操作装置の組み込み対象は、MFPに限ったものではなく、多様化した機能を有する装置であれば組み込むことで同様の効果が期待できる。
【0028】
A.本装置による操作概要
以下、本装置の操作概要を「原稿を複写するときの操作」を用いて説明する。
まず、ヘッドフォンとマイクを備えたヘッドセットを挿入することによって、本装置は視覚障害者が利用すると判断する(図1参照)。以下、晴眼者が本装置を利用するときの処理モードを「通常モード」と呼び、視覚障害者が本装置を利用するときの処理モードを「音声モード」と呼ぶことにする。また、本装置を利用する視覚障害者のことを、単に「利用者」と呼ぶことにする。
なお、視覚障害者の個人識別用、またはこれまでの操作記録などの情報を記憶した非接触型のICカードを認識して、視覚障害者が利用することを判断するようにしてもよい。または、特定のキーを押下することによって、視覚障害者が利用することを認識するようにしてもよい。
【0029】
次に、本装置の操作部の「COPY」機能キー(図2参照)を押すことによって、ヘッドフォンから「複写機の操作ができるようになりました」を音声で利用者へ知らせる。
また、本装置は、複写機やファクシミリ装置等の装置ごとに、あらかじめ操作可能なすべての操作項目を機能別に分類し、その分類をさらに細分化していくというように多階層を持った単一のメニューを作成しておく。例えば、今説明している複写機の機能は、図3および図4(これらの機能分類は一部分を示したに過ぎない)に示すような階層に分類される。
【0030】
利用者は、操作部の方向移動キーあるいはそれに代用可能なキー(以下、方向移動キーという)を用いて、この階層メニューの階層をたどって所望の設定項目に移動し、これを選択するという操作を繰り返して所望の設定を完了した後にスタートキーを押下することによって、原稿の複写が作成される。
利用者による階層メニューの操作過程で、選択対象の機能説明や現在までの設定内容の説明を本装置から利用者へ音声、音やBGM(Back Ground Music)によってフィードバックすることで、本装置の操作部の表示画面を見たり、タッチパネルからの入力をしなくても操作可能となる。ここで音声、音やBGMを、リズムの遅速、音程の高下、設定項目の種類や処理状況および階層の深さ等に応じて変化させて出力する。
【0031】
また、この方向移動キーによる選択過程を操作部の画面の遷移とほぼ対応付けるようにし、かつ、操作部のタッチパネルからの入力指示も併用可能にしておくことによって、操作部のタッチパネルからの操作も方向移動キーからの操作も平行して行えるので、晴眼者が利用者を介助することができる。また、利用者が弱視であれば、音声モードで操作中に通常モードの操作も使えるので便利である。
【0032】
B.本装置における操作の詳細
(1)メニューの構造
本発明の装置で扱う複写機、ファクシミリ装置、プリンタ装置、スキャナ装置、NetFile装置等の装置ごとに、操作可能なすべての操作項目を機能別に分類し、その分類をさらに細分化していくというように多階層の木構造を持った単一のメニューを作成する。
例えば、「変倍」、「両面」のようなまだ細目の設定項目があるような場合には、それをサブグループ名としてまとめ、そのサブグループの下にさらに「等倍」、「拡大」、「縮小」等選択すべき設定項目を配置し、その設定項目が「115%」、「87%」といった最終的な1つの設定項目になるまで細分化する。
【0033】
この階層メニュー上の項目の種類として、次にあげたようなものがある。
・同階層中にひとつだけ選択できる選択項目
例えば、「拡大」の選択項目の下の「115%」か「122%」等
・機能のON/OFFをトグルことができるトグル項目
例えば、フィニッシャーのソートするか否か等
・数値を設定できる数値項目
例えば、複写する部数等の場合には、その項目を選択後テンキーによって数値を入力する。
・何らかの動作を始動する動作項目
例えば、ファクシミリ装置に登録されている宛先リストの作成等
【0034】
例えば、複写機の場合、先ず、図3および図4のように、第一階層の操作項目を(部数、原稿、用紙、変倍、両面・集約・分割、フィニッシャー)とし、それぞれ第二階層、第三階層等に細分化しておく。
また、この図3にあるように、各階層の設定項目にはそれぞれ数字が対応しており、この数字を指定することによって、各階層をたどらなくても直接その設定項目を選択することができる。以下、この数字のことを「機能番号」という。
【0035】
(2)メニュー操作方法
次に、上述したような階層メニューの操作方法について説明する。
図2は、本装置が備えている操作部の模式図である。図2おいて、操作部は複写、ファクシミリ、プリンタ、スキャナ、ネットファイル等の各機能を選択する機能キー、操作状態やメッセージを表示する画面とその画面上で各種の設定項目を選択するタッチパネル、方向移動キーまたはそれを代用可能なキー、数字等を入力するテンキーとスタート/ストップキー、並びに設定確認キーを備えている。
上述した階層メニュー上に配置された設定項目を移動・選択操作するには、方向移動キーあるいはそれに代用可能なキーを用いるが、以下の説明ではテンキーを代用して用いることにする。図6は、テンキーごとに割り当てられた機能を示している。
【0036】
即ち、階層の上下移動をテンキー中の垂直方向に配置されたキーの押下によって行い、同階層の隣接項目をテンキー中の水平方向に配置されたキーにより行う。
図6では、キー「2」を押下することによって階層を上にたどり、キー「8」を押下することによって階層を下にたどる。また、キー「4」を押下することによって同階層を左にたどり、キー「6」を押下することによって同階層を右にたどる。尚、上記のこの逆に方向移動キーを割り当てるようにしてもかまわない。
【0037】
利用者が階層メニューの下層へ移動を指示したときに、下層の設定項目が複数ある場合、下に列挙したうちのいずれか予め定めた方法で次の設定項目へ移動する。
・下層の最初の項目に移動する。
どれが既定値というわけでもない場合、例えば、原稿の種類を選択するときに使用する。
・下層の現在選択されている項目に移動する。
例えば、その下層の設定項目に、既に設定がなされた項目があれば、その項目以降の設定の続きかまたはその項目の内容を修正するために、その既に設定がなされた項目へ移動する。
・下層の既定項目に移動する。
例えば、濃度設定の場合には、「薄い、普通、濃い」の選択項目があるが、一般に、既定値として「普通」を設定しているが、その既定値へ移動する。
【0038】
また、利用者が水平方向の移動キーを操作して、同階層の設定項目を移動する時には、その端の設定項目の次は反対の端の設定項目に移動し、循環的な移動を行う。常に一定方向へ移動することによって、自分の選択したい項目を見つけることができる。しかし、利用者は、この階層の設定項目数がどの程度なのかを把握することができず、メニュー上で迷子になってしまう可能性が高い。
または、この循環移動を行わず、端にきたときそれ以上は移動しないようにしてもよい。この場合には、選択しそこなったときに、反対方向に移動キーを押さなくてはならないが、選択項目がどの程度あるかを把握することはできる。
【0039】
さらに、利用者が設定の途中でどの階層にいるか分からなくなった場合や、最初から選択しなおしたいときには、例えば、キー「1」を押下することによって、どの階層からでもトップの階層(図3の例では、第一階層の「部数」)へ戻れるようにする(図6参照)。この場合、それまでに選択された設定項目は、本装置によって記憶しておき、移動キーや確認キーによって、その途中まで設定のため選択された項目へ移動することができる。
【0040】
また、利用者が直接設定したい設定項目へ移動することができる。
例えば、キー「0」を押下することによって、数値を入力することができ、そこで直接移動したい設定項目につけられている機能番号を入力する。
例えば、キー「0」の押下に続いて、「435」をテンキーによって数値入力すると、本装置は「変倍」→「縮小」→「71%」が選択されたものと判断する(図3、図4参照)。
この機能番号は、最下層の設定項目ではなく、中間の階層の設定項目であってもよい。
【0041】
また、上記のようなキー「0」によって直接設定したい項目の機能番号を入力するのではなく、キー「9」を押下して、利用者が「機能番号」や「設定項目名」を発声し、それを本装置が認識し、その項目へ直接移動する。
【0042】
また、部分クリアキー(キー「7」に割り当てる)を押すことによって、階層メニュー上の現在いる階層から下層にある既定値を変更した設定項目の値を既定値に戻すことができる。設定値を戻す際、設定項目ごとに問い合わせて、戻してよいものだけを既定値へ戻すようにする。または、既定値を変更した設定項目すべてについて戻してよいかを問い合わせるようにしてもよい。
例えば、現在階層メニューの「フィニッシャー」のところにいる場合は、それ以下の設定「ソート/スタック」、「ステープル」、「パンチ」で既定値を変更した場合には、その設定値をクリアして既定値へ戻す。
【0043】
さらに、利用者が今までにどのような設定項目を選択したのかを知るために、「設定確認」キーを押下することにより、利用者が既定値から設定を変更した設定項目へ順次移動することができ、その設定値を変更できる。
【0044】
上記のように設定すべき項目を選択または数値入力が終了したとき、その設定項目を確定するためにキー「#」を押下する。これにより本装置は、確定された設定項目の内容を操作部の画面へ表示する。
【0045】
また、このようにして設定したものをICカードに操作名を付けて記憶させておくことにより、次回からそのICカードから操作名を指定して操作内容を読み取ることにより同じ操作を一々設定しなおさなくても実行できる。
【0046】
(3)操作結果の動作音、音アイコンおよびBGMによる利用者へのフィードバック
上述したようにテンキーを用いて階層メニュー上に配置された設定項目を移動・選択操作を行う際に、本装置は次に示すような動作の結果の確認を利用者へ動作音、音アイコンおよびBGM(background music)で通知する。
ここで音アイコンは、対象物の性質を示す静的な情報であって、設定項目のタイプを弁別する目的で音色の異なる動きのない音(短い単音)のことを言う。
【0047】
また、動作音は、動作結果のイメージを助ける目的で同一音色の異なる動き(和音やごく短い旋律)のことを言い、動作と音楽理論上の音の意味付けを対応させる。例えば、階層上の上昇や下降にはそれぞれ上昇音形、下降音形を、行き止まり(移動の失敗)には不安感を感じさせる増4度の不協和音を、選択・確定には解決を意味するドミナントモーションを使う。
このように利用者へ動作イメージをわかせるような動作音、設定項目のタイプを示す音アイコンやBGMで通知することにより、利用者が今どのような状態かを認識でき、確実に入力したかまたは操作が完了したかどうかの不安を低減することができる。
【0048】
また、階層の上下への移動を通知する動作音をそれぞれ用意し、利用者の上下の階層へ移動する際にその動作音を出力することによって、階層を上下したことを知らせる。この動作音は、上記の設定項目の音アイコンとは異なるものとする。また、このときのBGMも、例えば、上層階層ではゆっくりした調子のBGMとし、下層に行くにしたがって早い調子のBGMとするようにすれば今どの辺の階層にいるのかを認識できる。
このとき、移動先の下層に設定項目があるか否かを動作音で出力することによって、移動できないことを利用者へ知らせることができる。また、移動先の下層にいくつの設定項目を持つかを動作音で利用者へ知らせることができる。
【0049】
また、本装置で同階層の循環的移動が設定されていない場合には、水平方向へ移動を指示したとき、それ以上移動する項目がないときには、「行き止まり」の動作音で利用者へ知らせる。さらに、階層の上下方向の「行き止まり」に対しても動作音で利用者へ知らせる。
また、トップへ移動、水平方向へ移動、直接移動や音声認識等のキーを押下したときに、その選択動作を確認する動作音を出力することによって、利用者は確実に操作が受け付けられていることを認識できる。
【0050】
また、コピーの部数を入力するような数値入力の場合にも、その数値入力が終了するまでBGMを流すことによって、数値入力を行っていることを確認できる。
【0051】
また、動作中に本装置の状態、例えば、「用紙切れ」、「トナー不足」、「紙詰まり」、「フロントカバーが開いています」等を音声によって利用者へ通知する。このような状態がすぐ解消できないような場合には、その音声が途切れてしまえばその状態はつかめなくなる。例えば、コピー動作を行っている間、本装置から利用者が離れていたときに「紙詰まりになった」場合には、この音声だけでは利用者にはわからない。しかし、音声の後にBGMを流しておけば、このような状態でも利用者に認識できる。
【0052】
また、利用者が40部のコピーを指定したときに、今どのくらいのコピーが終了しているかを認識できるように、BGMを流しておき、利用者はそのBGMのどの辺を聞いたかによって、どのくらいまでコピーが進んだかを知ることができる。
【0053】
(4)操作結果の音声による利用者へのフィードバック
上述したようにテンキーを用いて階層メニュー上に配置された設定項目を移動・選択操作を行う際に、本装置は音声でヘッドセットのヘッドフォンから出力することにより、利用者へ動作結果の確認を行う。このように音声で通知することにより、その入力および操作結果が確実になされたかを利用者が認識することができ、不安を低減することができる。
【0054】
各設定項目に移動したときにその項目を識別するための所定の内容の音声フィードバックを行うことによって、利用者がどの設定項目に移動したかを認識できる。
また、移動の際、ある設定項目の下層にさらに設定項目があるか、また、いくつの項目を持つかを音声で利用者へフィードバックする。
例えば、「拡大」や「114%」等の設定項目へ移動したときには、その項目名を読み上げる。
【0055】
部分クリアキー(キー「7」)が押されたときには、階層メニュー上の現在位置から下層にある設定項目に対してなされた設定変更を読み上げて既定値へ戻してよいか音声で問い合わせる。
このとき、いちいち設定された設定値を既定値へ戻すかどうかを問い合わせるのではなく、すべての下層にある設定項目について既定値へ戻してよいかを問い合わせ、OKであれば一度に既定値へ戻すようにしてもよい。
【0056】
現在操作移動キーでどの設定項目にいるのかを、例えばキー「5」を押下することにより、その設定項目に対する情報提供を所定の内容の音声によりフィードバックする。その情報としては、例えば、その設定項目の名前や機能番号等がある。用紙をA4横に設定確定した後、キー「5」を押下すると、「用紙はA4横に設定されています」と音声フィードバックされる。
【0057】
設定項目の選択が終了し、例えばキー「#」にて確定操作が行われたときに、その確定された動作内容を説明する所定の内容の音声フィードバックを行う。
例えば、「拡大」で「200%」を選択・確定したときは、「変倍は拡大200%に設定されました」という内容の音声フィードバックがある。
【0058】
「設定確認」キーが押下されたとき、現在の階層メニュー上の設定項目(中間階層を含めて)より下にある利用者が既定値から設定を変更した設定項目をまとめて音声で読み上げて利用者へ通知する。
このとき、一時にすべての設定項目を音声フィードバックするのではなく、1つの設定項目につき音声フィードバックし、その設定項目に誤りがあれば修正し、移動キーを操作させて次の変更されている設定項目に移動し、最後はキー「#」を押下して最終確定とするようにしてもよい。
また、今までに既定値から変更した設定項目をすべて知りたいときには、一旦キー「0」で階層メニューのトップへ移動してから、この「設定確認」キーを押すことにより一括確認できる。
【0059】
各設定項目に設定が完了し、スタートキーを押下することによって、この設定に対する動作が終了したときに、その成否を知らせる所定の内容の音声フィードバックを行う。
例えば、「122%の変倍でコピーが終了しました」、「紙詰まりでコピーができませんでした」等の結果を音声にてフィードバックする。
【0060】
また、操作中や動作中に本装置の状態を、動作音の後に、例えば、「用紙がなくなりました」、「トナーが残り少なくなりました」、「紙詰まりが発生しました」、「フロントカバーが開いています」等と上述した設定項目の操作時の音声とは異なる話者の音声によって利用者へ通知する。
【0061】
上述した音声フィードバックによる音声の音の高さ、音量、リズム、トーンや話速を変化させるつまみを用意することによって、利用者に聞き取りやすい音声出力とすることができる。
また、音声フィードバックの終了を待たずに、次のキー操作がなされた場合には話速を自動的に早くすることによって、利用者のイライラ感をへらすことができる。
【0062】
このような階層メニュー構成および音や音声による案内を行うことによって、利用者が本装置をはじめて扱うときに5分程度の練習でほぼその操作に慣れるようになる。
【0063】
上述した利用者による操作結果を本装置の操作部の画面にほぼ同期して表示させるようにし、操作部のタッチパネルからも入力できるようにしたことにより、晴眼者が視覚障害者を介助することも、また弱視者が画面をみて操作することもできる。
例えば、利用者が途中で操作が分からなくなったときに、晴眼者の介助によりタッチパネルで設定項目を選択することができ、その設定が音アイコンと音声でヘッドフォンへ出力されるので、利用者も何を設定したのかを知ることができる。
【0064】
(4)操作の例
次に、上述した本装置を使って「部数を2部」に設定し、動作完了するまでの操作例を説明する。
先ず、階層メニューを操作して「部数」のところへ移動すると、ヘッドフォンから「(ピロン)部数」という音アイコンに続いて音声で設定項目の説明がある。
ここで利用者がキー「#」を押下すると、ヘッドフォンから「(キャラン)テンキーで部数を入力してキー#を押してください」の音声案内と数値入力の間BGMが流れる。
利用者はテンキーを使って、「2」を押すと、ヘッドフォンから入力した数字を読み、利用者がキー「#」を押すと、ヘッドフォンから「(キャラン)部数は2部に設定されました」の音声が聞こえてくる。
ここで「(ピロン)」「(キャラン)」の音は、動作音を示している。
この後、利用者はスタートキーを押すと、ヘッドフォンからコピーをしている間、BGMが流れ、終了すると「コピーが2部終了しました」と音声案内がある。
【0065】
C.本装置の機能構成
図7は、本発明の1実施の形態を示す機能構成図である。
図7の本発明の装置は、利用者から指示により実行制御を行う制御部100とこの制御部100からの指示で音声認識や音声合成の処理を行う支援部200とから構成される。
【0066】
この制御部100は、機能制御部110、操作制御部120、操作入力部130、視覚入力部140、視覚表示部150、メニュー制御部160、音声入力部170、音出力部180、機能実行部190とから構成される。
機能制御部110は、通常モードまたは音声モードのいずれを使用するかを決定し、利用者が複写機やファクシミリ装置等のいずれの装置機能を使うかを指示させ、それに対する操作のための初期設定と全体の制御を行う。
機能制御部110は、通常は通常モードであり、利用者がヘッドフォンとマイクを備えたヘッドセットを挿入した場合や、特定のキーを押下する場合や、視覚障害者の個人識別用、またはこれまでの操作記録などの情報を記憶した非接触型のICカードを認識した場合に、視覚障害者が本装置を利用するとして、音声モードで全体の制御を行う。
【0067】
操作制御部120は、利用者からの各種の入力操作やその処理結果を表示する等の操作に対する制御を行う。
操作入力部130は、数字等をテンキーから入力する。また、操作入力部130は、音声モードの時には、階層メニューの階層構造を移動させる方向移動キー、設定項目の選択・確定等を行う各種実行キーやテンキーから数字を入力する。
【0068】
視覚入力部140は、画面上に設置されたタッチパネルを用いて、一般には通常モードでは画面に表示された各種の設定項目を選択するための入力を行う。音声モードにおいては、晴眼者の介助による項目の選択や、弱視者による設定の選択に使われる。
視覚表示部150は、通常モードでは、各種の機能を画面に表示する。音声モードでは、利用者が階層メニューから選択・確定した設定項目を画面表示する。
利用者に指定された装置機能に対応する階層メニューに対して、利用者はテンキーを使って設定項目を選択・確定するが、メニュー制御部160は、そのテンキーおよび音声入力によって操作された階層メニュー上の現在位置を管理する。
【0069】
音声入力部170は、音声モードにおいて、利用者が設定項目名や機能番号を入力し、それを音声認識した結果をメニュー制御部160へ引き渡す。これにより、利用者が階層メニューの所望する設定項目へ直接移動することができる。
音出力部180は、音声モードにおいて、メニュー制御部160や操作制御部120の指示で、テンキーによる各種の操作および機能実行の成否を表す動作音、音声ガイダンス、BGM等を出力する。
機能実行部190は、各種の設定項目が選択された後、その設定で機能(例えば、複写機能やファクシミリ送信・受信等)を実行させる。
【0070】
また、この支援部200は、音声認識部210、音声合成部220とから構成される。
音声認識部210は、音声入力部170によって呼び出され、現在利用者が操作している装置機能に対する音声認識用辞書(例えば、複写機用の辞書)を用いて、利用者が発声した音声(操作メニューの設定項目名、機能番号、操作指令)を音声認識した結果を音声入力部170へ戻す。
音声合成部220は、音出力部180から呼び出され、利用者へ音声フィードバックするときに、音声合成用辞書を用いて、テキストから合成した音声を音出力部180へ戻す。
ここで音出力部180によって音声フィードバックするときに、音声合成部220でテキストから音声合成するのではなく、録音された音声を使うようにしてもよい。
【0071】
このように構成された本実施の形態の装置における動作を、「原稿を複写するときの操作」を用いて説明する。
まず、ヘッドフォンとマイクを備えたヘッドセットを利用者が挿入すると、機能制御部110は視覚障害者が本装置を利用すると判断し、音声モードに移行する。
なお、視覚障害者の個人識別用、またはこれまでの操作記録などの情報を記憶した非接触型のICカードを認識して、視覚障害者が利用することを判断するようにしてもよい。または、特定のキーを押下することによって、視覚障害者が利用することを認識するようにしてもよい。
次に利用者が機能キーを押すことにより、複写、ファクシミリ、プリンタ、スキャナ、ネットファイル等の各機能を選択すると、機能制御部110は、利用者の利用する装置機能を決定し、その装置機能に対する階層メニューを階層メニューデータから取り出して初期設定する。
【0072】
利用者は、方向移動キーやテンキーにより階層の上下移動や同階層の隣接項目への移動を行う。この方向移動キーやテンキーからの入力は操作入力部130で行う。操作制御部120は、この入力されたキー情報(例えば、方向移動キーであれば方向を示すコード、テンキーであればキーに記された数字の値)をメニュー制御部160へ渡すことにより、階層メニューのどこにいるかを管理する。
また、入力されたときに操作制御部120は、音出力部180を呼び出して、動作音、音アイコン、移動キーによって移動した先の設定項目名を音声で出力させ、この項目に対応するBGMも出力させる。このときの音声は、項目名を音声合成部220によって合成した音声である。
【0073】
利用者が階層メニューの下層へ移動を指示したときに、メニュー制御部160は、下層の設定項目が複数ある場合、下に列挙したうちのいずれか予め定めた方法で次の設定項目へ移動するように、階層メニュー上の現在位置を管理する。
・下層の最初の項目に移動する。
・下層の現在選択されている項目に移動する。
・下層の既定項目に移動する。
移動するときには、メニュー制御部160は、音出力部180を呼び出して、動作音とBGMを流し、さらに設定項目名も音声出力し、利用者へ確実に操作されていることを通知する。
【0074】
また、メニュー制御部160は、利用者が水平方向の移動キーを操作して、同階層の設定項目を移動させるときには、その端の設定項目の次は反対の端の設定項目に移動するように、階層メニュー上の現在位置を管理する。
または、この循環移動を行わず、端にきたときそれ以上移動する項目がないので、それ以上は移動しないように、階層メニュー上の現在位置を管理する。この場合には、音出力部180を呼び出して、「行き止まり」の動作音を出力し、利用者へ知らせる。階層メニュー上で上下方向に行き止まりになったときにも、「行き止まり」の動作音を出力し、利用者へ知らせる。
【0075】
利用者がキー「1」を押下してトップの階層へ戻るように指示した場合、メニュー制御部160は、これまでに選択された設定項目を記憶し、最上位階層の1番目のメニューにある設定項目になるように現在位置を管理する。この移動に際して、メニュー制御部160は、音出力部180を呼び出し、音アイコンとその移動先の設定項目名の音声を出力し、正しく動作したことを利用者へ通知する。
【0076】
利用者がキー「0」を押下して直接設定したい設定項目へ移動するように指示した場合、メニュー制御部160は、音出力部180を呼び出し、動作音と「機能番号を入力してください」という音声とBGMとを出力する。
このBGMが流れている間に、利用者はテンキーから数字を入力すると、その入力した数字を音出力部180を介して読み上げる。最後に、利用者がキー「#」を押下すると、メニュー制御部160は、BGMを流すのを中止させ、動作音と今までに入力した数値に対応する機能番号の設定項目の名前を音声で出力し、その設定項目を現在位置として管理する。
例えば、キー「0」の押下に続いて、「435」をテンキーによって入力すると「変倍は縮小71%に設定されました」という音声フィードバックがなされる。
【0077】
利用者がキー「5」を押下して階層メニューのどの設定項目にいるのかの情報提供を指示したとき、メニュー制御部160は、音出力部180を呼び出し、音アイコンと設定項目名および機能番号等を音声で利用者へ通知する。
【0078】
また、利用者がキー「9」を押下した場合、メニュー制御部160は、音出力部180を呼び出し、動作音とともに「設定項目名または機能番号を発声してください」と音声出力する。続いて、メニュー制御部160は、音声入力部170を呼び出し、利用者に「設定項目名」や「機能番号」を発声させ、それを音声認識部210で認識した認識結果の設定項目を現在位置として管理する。
音声入力が完了すると、メニュー制御部160は、音出力部180を呼び出し、音アイコンと入力した設定項目名とを音声出力し、利用者に音声入力が正しく認識されたことを通知する。
【0079】
利用者が確定キー「#」を押下して設定項目の選択を確定するように指示した場合、メニュー制御部160は、音出力部180を呼び出し、動作音とその確定された動作内容を音声で出力し、利用者へ通知する。また、メニュー制御部160はこの確定内容を視覚表示部150を呼び出して操作部の画面へ表示する。
【0080】
利用者が部分クリアキーを押下して、階層メニュー上の現在位置以下の階層にある設定項目の設定値を既定値へ戻すように指示した場合、メニュー制御部160は、音出力部180を呼び出し、動作音とその指令内容(「階層メニュー上の現在位置とそれ以下の階層にある設定項目をクリアします」というメッセージ)音声で利用者へ通知する。
次に、メニュー制御部160は、階層メニュー上の現在位置以下の階層にある設定項目を探し、その設定項目が既定値から変更されている場合、その設定項目の設定値を読み上げて既定値へ戻すかどうかを利用者へ問い合わせる。
利用者が変更してもよいと指示(例えば、設定キーによる)した場合、その設定項目の設定値を既定値へ戻す。
この後、音アイコンと動作完了の音声メッセージを出力して、利用者へ部分クリアが完了したことを通知する。
または、ここに一つ一つ問い合わせることはせず、一括して既定値から変更された設定値を既定値へ戻してよいかを音声にて問い合わせるようにしてもよい。
【0081】
さらに、利用者が今までにどのような設定項目を選択したのかを知るために、「設定確認」キーを押下した場合、メニュー制御部160は、利用者が既定値から設定を変更した設定項目へ順次移動して、音出力部180を呼び出して設定内容を音声で読み上げ、利用者へ通知する。この際、メニュー制御部160は、移動先を現在位置として管理し、その設定項目に誤りがあれば修正するようにできる。
【0082】
また、機能制御部110は、動作中に本装置の状態を監視し、例えば、「用紙切れ」、「トナー不足」、「紙詰まり」、「フロントカバーが開いている」等の場合には、音出力部180を呼び出して、音アイコンの後に、例えば、「用紙がなくなりました」、「トナーが残り少なくなりました」、「紙詰まりが発生しました」、「フロントカバーが開いています」等との音声とBGMとを出力して利用者へ通知する。
【0083】
各設定項目に設定が完了し、利用者がスタートキーを押下すると、操作制御部120は、機能実行部190を呼び出し、例えば、利用者が初めに選択した装置機能を動作させる。例えば、装置機能が複写機に関するものであれば、設定に応じたコピー動作が行われる。この動作が終了したとき、操作制御部120は、音出力部180を呼び出し、利用者へその成否を音声で知らせる。
例えば、「122%の変倍でコピーが終了しました」、「紙詰まりでコピーができませんでした」等の結果を音声にてフィードバックする。
また、操作制御部120は、利用者が40部のコピーを指定したようなときは、音出力部180を介して、今どのくらいのコピーが終了しているかを認識できるように、BGMを流し、利用者はそのBGMの進み具合でどの程度の処理が完了したかを知ることができる。
【0084】
D.他の装置構成(利用形態)
上述した実施の形態では、本発明の機器操作装置(制御部100と支援部200)をMFPへ組み込んだものとして説明した。
ここでは他の実施の形態として、図8のように機器操作装置のうち制御部100をMFP、ファクシミリ装置、プリンタ装置やスキャナ装置等へ組み込み、汎用のコンピュータ(以下、PCという)へ支援部200を組み込むように構成してもよい。
この場合、制御部100と支援部200との通信を行うためにそれぞれ通信部300と通信部400とをケーブルまたは通信回線(ネットワークを含む)で接続させる。
このような構成においては、制御部100から音声認識処理を行う場合には、通信部300を介して、音声認識処理の依頼であるというキー情報と音声入力部170で入力した音声データを通信部400へ送信し、通信部400はこのキー情報から音声認識部210を呼び出して、音声認識結果に先のキー情報をつけて、通信部300へ送り返す。この受信データをキー情報から音声認識結果であると判断して、音声入力部170へ戻す。
【0085】
また、制御部100から音声合成処理を行う場合には、通信部300を介して、音声合成処理の依頼であるというキー情報と音出力部180で音声データへ変換したいテキスト文を通信部400へ送信し、通信部400はこのキー情報から音声合成部220を呼び出して、音声合成結果に先のキー情報をつけて、通信部300へ送り返す。この受信データをキー情報から音声合成結果であると判断して、制御部の音出力部180へ戻す。
音声データを得る場合、テキストから音声合成させるのではなく、音声データのキー情報(どのような内容の音声データを欲しいのかの区分)によって録音された音声データを選択するように構成してもよい。
【0086】
このようにMFP等とPCとに機能分担させることによって、MFP等ごとに支援部200のようなデータ量の多い辞書情報と処理時間のかかる音声認識や音声合成の処理機能を持たなくてもよくなるとともに、支援部の辞書、処理系やPC自体のメンテナンスを行いやすくできる。
このような構成の場合には、1つのPCに対して、複数のMFP等が接続するようにした方がコストバランスはよくなる。
【0087】
E.プログラムとしての実施の形態
上述した実施の形態を構成する各機能をそれぞれプログラム化し、あらかじめCD−ROM等の記録媒体に書き込んでおき、このCD−ROMをCD−ROMドライブのような媒体駆動装置を搭載したコンピュータに装着して、これらのプログラムをコンピュータのメモリあるいは記憶装置に格納し、それを実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読出されたプログラム自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
【0088】
なお、記録媒体としては半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD−R等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)のいずれであってもよい。
【0089】
また、ロードしたプログラムを実行することにより上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステム等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0090】
また、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムが、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるメモリにロードされ、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって、上述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
【0091】
さらに、上述したプログラムをサーバコンピュータの磁気ディスク等の記憶装置に格納しておき、通信網で接続されたユーザのコンピュータからダウンロード等の形式で頒布する場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、装置の作製コストを抑えるとともに、視覚障害者であっても装置に対する各種の操作を容易に行うことができ、晴眼者が視覚障害者を手助けしやすい装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 利用者が本発明の実施の形態を利用するときの説明図である。
【図2】 本実施の形態の操作部の模式図である。
【図3】 複写機に関する階層メニュー(一部分)の例を示す図である。
【図4】 図3の続きを示す図である。
【図5】 本実施の形態における階層メニューの展開例を示す図である。
【図6】 本実施の形態におけるテンキーの機能配置例を示す図である。
【図7】 本実施の形態の機能構成図である。
【図8】 本発明の他の実施の形態の装置構成図である。
【符号の説明】
100…制御部、110…機能制御部、120…操作制御部、130…操作入力部、140…視覚入力部、150…視覚表示部、160…メニュー制御部、170…音声入力部、180…音出力部、190…機能実行部、200…支援部、210…音声認識部、220…音声合成部、300…通信部、400…通信部。
Claims (13)
- 画像形成装置の機能別に、操作可能なすべての操作項目について、多階層の木構造となるように、最上層の分類から最下層の設定項目に至るまで分類した階層メニューを設定し、この木構造の分類あるいは設定項目に機能番号を割り当てるようにして、この木構造を記憶するメニュー記憶手段と、数字を指定させるテンキーと、前記テンキーによって指定された機能番号に対応する分類あるいは設定項目を、前記メニュー記憶手段から取得し、前記階層メニューの該分類あるいは設定項目へ次の操作位置を移すメニュー制御手段と、前記メニュー制御手段がメニュー上の設定項目へ次の操作位置を移すときに、移動先の設定項目および、該移動先の設定項目の下層に設定項目が存在する場合は該下層に存在する設定項目数を音声で通知し、該移動を通知する音声が同階層内での移動先設定項目を通知する場合および階層を上下移動する場合で異なるように通知する音出力手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、前記音出力手段で出力する音は、音声または音の高さ、音の速度、リズム、トーンや音量を変更できるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記テンキーは、方向移動キーとしても用いることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至3のいずれか1に記載の画像形成装置において、前記音出力手段は、利用者が各設定項目に対して確認操作を行ったときに、その設定項目の情報提供を音声により通知するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1に記載の画像形成装置において、前記音出力手段は、利用者が一括確認操作を行ったときに、利用者が前記設定項目の既定値を変更した場合、その変更した設定項目へ順次移動して、その設定内容の変化を音声により通知するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至5に記載の画像形成装置において、前記音出力手段は、利用者が階層メニュー上の現在操作中の位置以下にある階層の設定項目の設定値を既定値へ戻す操作を行った場合、その設定項目ごとに既定値へ戻してよいかを音声により問い合わせることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至5に記載の画像形成装置において、前記音出力手段は、利用者が階層メニュー上の現在操作中の位置以下にある階層の設定項目の設定値を既定値へ戻す操作を行った場合、その階層以下にある設定項目をすべて既定値へ戻してよいかを音声により問い合わせることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至7のいずれか1に記載の画像形成装置において、音声入力手段を備え、この音声入力手段から入力される利用者の音声を認識し、前記メニュー制御手段はその設定項目へ直接移動するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項8に記載の画像形成装置において、前記音声入力手段で入力する利用者の音声は、設定項目名または機能番号とすることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至9のいずれか1に記載の画像形成装置において、視覚表示装置を備え、利用者が前記設定項目の選択を確定したときに、前記音出力手段によってその確定した動作内容を音声で通知するとともに、視覚表示装置がこのとき確定した内容を表示するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項10に記載の画像形成装置において、視覚入力装置を備え、前記視覚表示装置に表示された設定状況に対してこの視覚入力装置から入力された設定項目も前記音出力手段によってその設定状況を利用者へ通知するようにして晴眼者も視覚障害者もともに使えるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
- コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1に記載の画像形成装置として機能させるためのプログラム。
- 請求項12に記載の画像形成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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