JP4615672B2 - Molded sheet for shrink lid and package with shrink lid - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱収縮性のシートを、天板部と、その周縁から垂下するスカート部とを有する形状に成形したもので、開口部の周縁にフランジ部を有する容器に被せ、スカート部を熱収縮させてフランジ部の下面側に巻き込ませて取り付けるシュリンク蓋用成形シート及びそれを用いたシュリンク蓋付包装体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、シュリンク蓋用成形シートとしては、０．１３〜０．１８ｍｍのポリスチレンシートを成形したものであって、それを用いたシュリンク蓋付包装体について、シュリンク蓋を取り除いて開封するときに、熱収縮されているスカート部から天板部を横断する方向にシュリンク蓋を切り開くことができるよう、スカート部の下縁からタブを延出させ、このタブの両側にノッチを形成したものが知られている（特開平８−１３３２８０号公報）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシュリンク蓋用成形シート及びそれを用いたシュリンク蓋付包装体には次のような問題がある。
【０００４】
（１）タブを引っ張って両ノッチから裂け目を伝播させるときに、裂け目の伝播方向が安定せず、途中でタブがちぎれやすい。また、同時に２箇所から裂かなければならず、特に開封開始時に力がいる。
【０００５】
（２）天板部を横断してシュリンク蓋を切り開くことができても、シュリンク蓋の周縁はフランジ付容器のフランジ部に巻き付いているので、切れ目から左右に引き開いて剥がさなければシュリンク蓋を除去できず、容器の開放に手間がかかる。
【０００６】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、シュリンク蓋付包装体の開封時に確実かつ簡単にシュリンク蓋を除去できるようにすることを目的とする。
【０００７】
本発明の第１は、熱収縮性シートで構成され、天板部と、天板部の周縁から垂下するスカート部を備えたシュリンク蓋用成形シートにおいて、厚みが２０〜７５μｍで、ＯＲＳが縦横共に４〜２５ｋｇ／ｃｍ²の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムを２枚接着した積層シートで構成され、かつ、一側縁が前記スカート部の下縁の延長方向に一連に連なり、他側縁が前記スカート部の下縁と交差した状態でタブが設けられ、前記タブの他側縁と前記スカート部の下縁との間にノッチ部が形成されていることを特徴とするシュリンク蓋用成形シートを提供するものである。
【０００８】
上記本発明の第１は、前記ノッチ部が、前記スカート部の下縁に対してタブ寄りに斜めに向けて形成されていること、
貼り合わされた２枚の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム間に印刷が施されていること、をその好ましい態様として含むものである。
【０００９】
また、本発明の第２は、上記本発明の第１に係るシュリンク蓋用成形シートが、開口部周縁にフランジ部を有する容器に被せられ、スカート部が熱収縮されてフランジ部の下面側に巻き込まれていること、すなわち、スカート部端部の内径がフランジ部端部との接触点でのスカート部内径より小さくなっていることを特徴とするシュリンク蓋付包装体を提供するものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
まず、図１に基づいて本発明に係るシュリンク蓋用成形シートを説明する。
【００１１】
図示されるように、本発明に係るシュリンク蓋用成形シート１は、天板部２と、天板部２の周縁から垂下するスカート部３を有する蓋形状をなしている。
【００１２】
スカート部３の下縁からは外方にタブ４が延出している。図示されているタブ４は、対角位置に２箇所設けられている。タブ４は１箇所でもよいが、上記のように２箇所設けたり、更にはそれ以上設けることもできる。
【００１３】
各タブ４は、それぞれ一側縁がスカート部３の下縁の延長方向に一連に連なり、他側縁がスカート部３の下縁と交差した状態で設けられている。また、各タブ４の上記他側縁の基部にはＶ形のノッチ部５が形成されている。このノッチ部５は、後述する本シュリンク蓋付包装体の開封時の引き裂き開始部となるもので、当該ノッチ部５が形成されたスカート部３の下縁に対してタブ４寄りに斜めに向けて形成されている。このようなタブ４とノッチ５とすると、ノッチ５を起点とする裂け目の伝播を後述する方向に誘導しやすくなる。
【００１４】
本シュリンク蓋用成形体シート１は、熱収縮性シートに、圧空成形、真空成形若しくはプレス成形などによって、上記天板部２の周縁からスカート部３が垂下した形状を付与した後、輪郭形状に沿って打ち抜くことで得ることができる。
【００１５】
次に、上記シュリンク蓋用成形シート１を用いた本発明に係るシュリンク蓋付包装体について図２〜図４で説明する。
【００１６】
本発明に係るシュリンク蓋付包装体は、図２に示されるように、開口部の周囲にフランジ部６を有する容器７上に上記シュリンク蓋用成形シート１を被せ、天板部２で容器７の開口部を覆うと共に、フランジ部６の縁部からスカート部３を垂下させ、容器７の側方から赤外線、熱風などを当ててスカート部３を加熱し、図３に示されるように、スカート部３を熱収縮させてフランジ部６の下面側に巻き込ませ、シュリンク蓋用成形シート１を容器７に取り付けられたシュリンク蓋１′とすることで得られる。図１で説明したタブ４及びノッチ部５は、上記熱収縮で多少変形するものの、フランジ部６の下面側に巻き込まれた状態で残されることになる。
【００１７】
シュリンク蓋用成形シート１の径は、容器７に被せやすいよう、容器７の径より５〜２０％大きくしておくことが好ましい。また、シュリンク蓋用成形シート１のスカート部３の高さは、容器７の高さの７〜２５％程度が好ましく、特に容器７上に被せたときの安定性から、７ｍｍ以上であることが好ましい。
【００１８】
本発明は、特に開封機構に特徴を有する。本発明のシュリンク蓋付包装体においては、図１に示されるタブ４を摘んで引っ張ることにより、ノッチ部５を起点とした裂け目をフランジ部６の先端部付近に沿って伝播させることができる。即ち、本発明によれば、図４に示されるように、ノッチ部５（図１参照）を起点として、裂け目をフランジ部６の先端部付近に沿って伝播させ、熱収縮してフランジ部６の下面側に巻き込まれたスカート部３部分を、フランジ部６に沿って天板部２から切り離して、テープ状に引き剥がすことができる。従って、上記ノッチ５を起点とした引き裂き後は、容器７上にはスカート部３が除去された天板部２のみが残されることになり、これを摘み取るだけでシュリンク蓋１′を取り外して容器７を開放することができる。
【００１９】
上記のような開封機構は、本シュリンク蓋用成形シート１を構成する熱収縮性シートとして、厚みが２０〜７５μｍで、ＯＲＳ（ＡＳＴＭ−Ｄ−１５０４に準拠し、該当フィルムのビカット軟化点＋３０℃のシリコーンオイル浴中で測定したピーク応力値。）が縦横共に４〜２５ｋｇ／ｃｍ²の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムを２枚接着した積層シートを用いることで得ることができる。このような積層シートを用いることで上記開封機構が得られる理由は必ずしも明らかではない。しかし、シュリンク蓋付包装体におけるシュリンク蓋１′は、フランジ部６の先端部付近を境に、スカート部３側と天板部２側で熱収縮状態が大きく相違することから、本発明で用いる積層シートは、この熱収縮状態の境界に沿って切れやすくなる性質を有するものであると考えられる。
【００２０】
本シュリンク蓋付包装体は、上記のように、熱収縮したスカート部３を容器７の周囲からぐるりと切り取ることで開封されるもので、半周ずつ開封できるよう、前述の対角位置に２箇所タブ４を設けておくと、開封作業がさらに行いやすくなる。
【００２１】
更に本発明について説明すると、本発明のシュリンク蓋用成形シート１は、単層シートではなく、二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムを２枚接着積層した積層シートを用いて形成されるものである。単層の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムでは、シュリンク蓋用成形シート１への良好な成形性（型再現性）、必要な天板部２の張り、フランジ部６へのスカート部３のきれいな巻き付き性などを満たすと共に、タブ４をちぎれさせることなくフランジ部６の先端部に沿って裂け目を伝播させることが困難になる。
【００２２】
各二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムを構成するポリスチレン系樹脂とは、ビニル芳香族炭化水素の重合体、ビニル芳香族炭化水素とこれと共重合可能な単量体との共重合体及びゴム強化ビニル芳香族炭化水素重合体から選ばれる重合体組成物をいい、これらの中でも全重合体組成物に含有されるビニル芳香族炭化水素が９３重量％以上の重合体組成物が好ましい。また、ビニル芳香族炭化水素とは、スチレン、ｏ−メチルスチレン、ｐ−メチルスチレンなどのスチレン系単量体をいう。
【００２３】
好ましいポリスチレン系樹脂としては、透明性と剛性の高さから、汎用ポリスチレンを挙げることができる。特に、汎用ポリスチレンに、透明性を損なわない範囲で、例えば脂肪族不飽和カルボン酸エステルとの共重合体などを混合すると、成形性を向上させることができるので好ましい。
【００２４】
各二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムを構成するポリスチレン系樹脂は、全樹脂組成物のビカット軟化点（ＡＳＴＭ−Ｄ−１５０４に準拠し、該当樹脂組成物を２００℃で厚み４ｍｍのシートとし、荷重１ｋｇ、昇温速度２℃／分の条件で測定した値。）が９０℃を超え１１５℃未満であることが好ましく、更に好ましくは９５℃以上１１０℃以下である。ビカット軟化点が９０℃以下であると、熱収縮挙動が鋭敏になりすぎ、タブ４が収縮しすぎたり天板部２が変形しやすくなる他、シュリンク蓋１′の耐熱性が不足しやすい。ビカット軟化点が１１５℃以上となると、シュリンク蓋用成形シート１への成形時の温度が高くなって、成形サイクルが長くなりやすい。
【００２５】
接着積層する２枚の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムのビカット軟化点は等しいことが最も好ましいが、ビカット軟化点に差がある場合、１０℃未満であることが好ましい。ビカット軟化点の差が大きすぎると、シュリンク蓋用成形シート１への成形時にカールして型再現性（成形型に忠実な形状へ成形可能であること。）が低下しやすくなる。
【００２６】
各二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムは、良好な開封性（タブ４をちぎれさせることなくフランジ部６の先端部に沿って裂け目を伝播させられること。）と、天板部２の張りと、フランジ部６へのスカート部３のきれいな巻き付き状態を得るために、ＯＲＳが縦横共に４〜２５ｋｇ／ｃｍ²であることが必要で、縦横いずれか一方のＯＲＳが１０ｋｇ／ｃｍ²以上であることが好ましい。二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの縦横いずれかのＯＲＳが４ｋｇ／ｃｍ²未満であると、天板部２と間の物性の差が小さいと同時に収縮力が弱く、スカート部３を熱収縮させた際、裂け目の伝播がフランジ部６の先端部から外れてタブ４がちぎれやすくなり、開封性が低下すると共に、天板部２が弛みがちになったり、容器７のフランジ部３にきれいにスカート部３が巻き付きにくくなる。二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの縦横いずれかのＯＲＳが２５ｋｇ／ｃｍ²を超えると、スカート部３を熱収縮させた際に脆弱になりすぎると同時に収縮力が強くなりすぎ、タブ４がちぎれやすくなって開封性が低下すると共に、容器７のフランジ部６が収縮力で変形したり、これに伴って天板部２が波打ちやすくなる。
【００２７】
接着積層する２枚の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムのＯＲＳは等しいことが最も好ましいが、ＯＲＳに差がある場合、縦横共に１５ｋｇ／ｃｍ²以下であることが好ましい。ＯＲＳの差が大きすぎると、シュリンク蓋用成形シート１への成形時にカールして型再現性が低下しやすくなると共に、スカート部３がきれいにフランジ部６に巻き付きにくくなる場合もある。
【００２８】
各二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムは、１１５℃のシリコーンオイル中に１０秒浸漬させたときの熱収縮率が縦横共に１０〜７５％であることが好ましい。収縮率が小さすぎると、スカート部３を熱収縮させたときの収縮量が不足し、フランジ部６への巻き付き状態の仕上がりが悪くなりやすい。収縮率が大きすぎると、スカート部３の熱収縮時にタブ４が過剰に熱収縮しやすい。
【００２９】
接着積層する２枚の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの熱収縮率は等しいことが最も好ましいが、収縮率に差がある場合、縦横共に３０％以下であることが好ましい。収縮率の差が大きすぎると、シュリンク蓋用成形シート１への成形時にカールして型再現性が低下しやすくなると共に、スカート部３がきれいにフランジ部６に巻き付きにくくなる場合もある。
【００３０】
各二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムは、厚みが２０〜７５μｍであることが必要で、好ましくは２５〜７０μｍである。二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの厚みが２５μｍ未満であると、得られる積層シートをシュリンク蓋用成形シート１へ成形する際の型再現性が悪く、シュリンク蓋用成形シート１が変形しやすくなる。また、二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの厚みが７５μｍを超えると、開封の際の裂け目をフランジ部６の先端部に沿わせにくくなったり、タブ４がちぎれやすくなって、開封性が低下する。
【００３１】
二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムを２枚接着積層することで得られる積層シートの全体厚みは６０〜１５０μｍであることが好ましい。積層シートの全体厚みが小さすぎたり大きすぎると、上記と同様に、シュリンク蓋用成形シート１への成形時の型再現性が悪くなつて変形しやすくなったり、開封性が低下しやすくなる。
【００３２】
接着積層される２枚の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの厚みは等しいことが最も好ましいが、厚みに差がある場合、厚い方の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの厚みが薄い方の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの厚みの２．４倍を超えない範囲であることが好ましい。厚みの差が大きすぎると、シュリンク蓋用成形シート１への成形時にカールして型再現性が低下しやすくなると共に、熱収縮させたスカート部３が割れやすくなって、開封性が低下しやすくなる。
【００３３】
２枚の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの接着積層は、例えばドライラミネート、ワックスラミネートなどによって行うことができる。接着剤は一般に使用されているものでよく、また通常と同様に０．５〜３μｍ程度の厚みで介在させることが好ましい。本発明で使用する積層シートは、接着層を介して２枚積層したものでることから、熱収縮した積層シートの切り裂き時に加わる衝撃負荷が２枚に分散される結果、単層のシートに比して割れにくく、開封時のタブ４のちぎれを生じにくくなっていると考えられる。
【００３４】
２枚の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムを接着積層するに先立って、一方の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムの接着積層側面に、包装体に必要な印刷を施しておくことが好ましい。このようにすると、印刷層が２枚の二軸延伸スチレン系樹脂フィルムに挟まって保護され、印刷落ちを防止することができる。
【００３５】
二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムを２枚接着積層した積層シートの弾性率は、２２０〜４５０ｋｇ／ｍｍ²であることが好ましい。弾性率が小さすぎると、天板部２の剛性が不足して弛みやすく、弾性率が大きすぎると引き裂き時に大きな力が必要となりやすい。
【００３６】
【実施例】
まず、実施例及び比較例に先だって、表１に示されるａ〜ｈの二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム（シート）を用意した。
【００３７】
表１において、ＰＳはポリスチレン（数平均分子量３３万）、ＨＩＰＳはハイインパクトポリスチレン（ゴム分濃度６重量％、ゴム平均粒子径３μｍ）、縦方向とはフィルム（シート）製造時の巻き取り方向、横方向とは縦方向に対する直角方向である。各フィルム（シート）の延伸はバブル延伸法にて行い、延伸温度を１０７〜１２８℃の範囲内で調整し、表１に示される延伸倍率とした。
【００３８】
表１において、ＯＲＳは、ＡＳＴＭ−Ｄ−１５４０に準拠し、該当フィルム（シート）のビカット軟化点＋３０℃のシリコーンオイル浴で測定したピーク応力値である。ビカット軟化点は、ＡＳＴＭ−Ｄ−１５２５に準拠し、該当樹脂組成物を２００℃で厚み４ｍｍのシートとし、加重１ｋｇ、昇温速度２℃／分の条件で測定した値である。また、収縮率は、１１５℃のシリコーンオイル浴中に１０秒間浸漬させて求めた値である。
【００３９】
実施例１
表１に示されるフィルムｄとｅを用い、フィルムｄの片面に単色の格子模様印刷を施した後、この印刷面にフィルムｅを１μｍ厚の接着剤を介在させたドライラミネート法で接着積層し、合計厚み１００μｍのサンプルシートとした。
【００４０】
一方、容器として、鍋焼きうどんセット包装用のアルミ箔製のフランジ付の容器を用意し、この容器に合わせて、上記サンプルシートに１３０℃の熱板加熱を伴う圧空成形と打ち抜き加工を施して、図１に示されるような２箇所のタブとノッチを有するシュリンク蓋用成形シートを作製すると共に、成形性の評価を行った。また、成形は、印刷を施したフィルムｄ側が蓋の外面側となるように行った。
【００４１】
上記容器に上記シュリンク蓋用成形シートを被せ、容器の側方から赤外線ヒータでスカート部を３秒間加熱して熱収縮させることで、シュリンク蓋付包装体とすると共に、シュリンク性の評価を行った。
【００４２】
得られたシュリンク蓋付包装体について、一方のタブを摘んで引っ張り、開封性の評価を行った。
【００４３】
各評価基準は下記の通りである。
【００４４】
成形性：成形型の形状が再現できているか否かを、天板部の平面性を中心に目視観察して評価した。評価は、天板部が平面で、成形型の形状が十分に再現されていると認められるものを◎、天板部に若干カールが認められたものを○、天板部に目立つカールが認められたものを△とした。
【００４５】
シュリンク性：スカート部を熱収縮させた後、得られたシュリンク蓋付包装体のシュリンク部分を中心に目視観察して評価した。評価は、熱収縮したスカート部がフランジ部の下面側に十分に巻き込まれていると共に、タブの曲がりや容器の変形のないものを◎、タブにやや曲がりが認められたものを○、タブに目立つ曲がりが認められたものやスカート部の巻き込みにやや不足が認められたものを△、熱収縮が不足でスカート部の巻き込みが不十分であったり、熱収縮が過剰で容器が変形したものを×とした。
【００４６】
開封性：熱収縮されたスカート部が、容器のフランジ部の先端部付近に沿って、大きな抵抗感や引っ掛かりなくスカート部の切り離しが行えた場合を◎、多少抵抗感や引っ掛かりのあったものを○、途中でタブのちぎれを生じたものを△、開封開始直後にタブのちぎれを生じたものを×とした。
【００４７】
結果を表２に示す。
【００４８】
実施例２
表１に示されるフィルムｂとｇを用い、フィルムｂの片面に印刷を施した他は実施例１と同様にして同様の評価を行った。
【００４９】
結果を表２に示す。
【００５０】
比較例１
表１に示されるフィルムｈを単独でサンプルシートとし、その片面に印刷を施し、この印刷面が蓋の外面となるように成形した他は実施例１と同様にして同様の評価を行った。
【００５１】
結果を表２に示す。
【００５２】
比較例２
表１に示されるフィルムａとｇを用い、フィルムａの片面に印刷を施した他は実施例１と同様にして同様の評価を行った。
【００５３】
結果を表２に示す。
【００５４】
比較例３
表１に示されるフィルムｆを２枚用い、一方のフィルムｆの片面に印刷を施した他は実施例１と同様にして同様の評価を行った。
【００５５】
結果を表２に示す。
【００５６】
比較例４
表１に示されるフィルムｃを２枚用い、一方のフィルムｃの片面に印刷を施した他は実施例１と同様にして同様の評価を行った。
【００５７】
結果を表２に示す。
【００５８】
比較例５
表１に示されるフィルムｈを２枚用い、一方のフィルムｈの片面に印刷を施した他は実施例１と同様にして同様の評価を行った。
【００５９】
結果を表２に示す。
【００６０】
【表１】

【００６１】
【表２】

【００６２】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したとおりのものであり、本発明のシュリンク蓋用成形シートを用いて得られる本発明のシュリンク蓋付包装体は、容器のフランジ部の下面側に熱収縮して巻き込まれているスカート部を、タブを引っ張ることで、フランジ部の先端部付近に沿って連続的に切り離しながら引き剥がすことができ、簡単かつ確実にシュリンク蓋を容器から分離することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るシュリンク蓋用成形シートの一例を示す斜視図である。
【図２】本発明に係るシュリンク蓋用成形シートを容器上に被せた状態の断面図である。
【図３】図２の状態からスカート部を熱収縮させた状態の断面図である。
【図４】本発明に係るシュリンク蓋付包装体の開封機構を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
１ シュリンク蓋用成形シート
１′ シュリンク蓋
２ 天板部
３ スカート部
４ タブ
５ ノッチ部
６ フランジ部
７ 容器[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, a heat-shrinkable sheet is formed into a shape having a top plate portion and a skirt portion depending from the periphery of the top plate portion. The sheet is covered with a container having a flange portion at the periphery of the opening, and the skirt portion is heated. The present invention relates to a shrink lid molded sheet that is shrunk and attached by being wound on the lower surface side of a flange portion, and a shrink lid package using the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a molded sheet for a shrink lid, a polystyrene sheet of 0.13 to 0.18 mm is molded. When a package with a shrink lid is used and the shrink lid is removed and opened, It is known that a tab is extended from the lower edge of the skirt and notches are formed on both sides of the tab so that the shrink lid can be cut open in the direction across the top plate from the shrunken skirt. (JP-A-8-133280).
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional shrink lid forming sheet and the shrink lid package using the same have the following problems.
[0004]
(1) When a rip is propagated from both notches by pulling the tab, the propagation direction of the rift is not stable, and the tab is easily broken off. In addition, it must be torn from two locations at the same time, especially when opening is started.
[0005]
(2) Even if the shrink lid can be cut open across the top plate, the periphery of the shrink lid is wrapped around the flange of the flanged container. It cannot be removed and it takes time to open the container.
[0006]
The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and it is an object of the present invention to reliably and easily remove the shrink lid when opening the package with the shrink lid.
[0007]
A first aspect of the present invention is a shrink lid molded sheet comprising a heat shrinkable sheet and having a top plate portion and a skirt portion depending from the peripheral edge of the top plate portion. The thickness is 20 to 75 μm and the ORS is vertical and horizontal. Both are composed of a laminated sheet in which two biaxially stretched polystyrene resin films of 4 to 25 kg / cm ² are bonded, and one side edge is continuously connected in the extending direction of the lower edge of the skirt portion, and the other side edge is A tab is provided in a state of intersecting with the lower edge of the skirt portion, and a notched portion is formed between the other side edge of the tab and the lower edge of the skirt portion. Is to provide.
[0008]
The first of the present invention, that the notch portion is formed obliquely to the tab toward to the lower edge of the skirt portion,
As a preferable embodiment, printing is performed between two bonded biaxially stretched polystyrene resin films.
[0009]
Further, according to a second aspect of the present invention, the molded sheet for shrink lid according to the first aspect of the present invention is covered with a container having a flange portion at the periphery of the opening, and the skirt portion is thermally contracted to the lower surface side of the flange portion. It is intended to provide a package with a shrink lid, which is wound, that is, the inner diameter of the end portion of the skirt portion is smaller than the inner diameter of the skirt portion at the contact point with the end portion of the flange portion.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First, the shrink lid forming sheet according to the present invention will be described with reference to FIG.
[0011]
As shown in the figure, the molded sheet 1 for shrink lid according to the present invention has a lid shape having a top plate portion 2 and a skirt portion 3 depending from the periphery of the top plate portion 2.
[0012]
A tab 4 extends outward from the lower edge of the skirt 3. The tab 4 shown in the figure is provided at two positions at diagonal positions. The tab 4 may be provided at one location, but may be provided at two locations as described above, or even more.
[0013]
Each tab 4 is provided in a state in which one side edge is continuously connected in the extending direction of the lower edge of the skirt portion 3 and the other side edge intersects the lower edge of the skirt portion 3. A V-shaped notch 5 is formed at the base of the other side edge of each tab 4. The notch portion 5 serves as a tear starting portion when the package with a shrink lid described later is opened. The notch portion 5 is inclined obliquely toward the tab 4 with respect to the lower edge of the skirt portion 3 on which the notch portion 5 is formed. Is formed. When the tab 4 and the notch 5 are used, it is easy to guide the propagation of a tear starting from the notch 5 in the direction described later.
[0014]
The molded body sheet 1 for shrink lid is formed into a contour shape after applying a shape in which the skirt portion 3 hangs down from the periphery of the top plate portion 2 to the heat shrinkable sheet by pressure forming, vacuum forming, press forming or the like. It can be obtained by punching along.
[0015]
Next, the shrink lid-attached packaging body according to the present invention using the above-described shrink lid forming sheet 1 will be described with reference to FIGS.
[0016]
As shown in FIG. 2, the package with a shrink lid according to the present invention covers the above-mentioned shrink lid molded sheet 1 on a container 7 having a flange portion 6 around the opening, and the top plate portion 2 covers the container 7. 3, the skirt 3 is suspended from the edge of the flange 6, and the skirt 3 is heated by applying infrared rays, hot air, etc. from the side of the container 7, as shown in FIG. 3. The portion 3 is thermally contracted and wound around the lower surface side of the flange portion 6, and the shrink lid forming sheet 1 is used as the shrink lid 1 ′ attached to the container 7. Although the tab 4 and the notch portion 5 described in FIG. 1 are slightly deformed by the heat shrinkage, the tab 4 and the notch portion 5 are left in a state of being wound on the lower surface side of the flange portion 6.
[0017]
The diameter of the shrink lid forming sheet 1 is preferably 5 to 20% larger than the diameter of the container 7 so that the container 7 can be easily covered. Further, the height of the skirt portion 3 of the molded sheet 1 for shrink lid is preferably about 7 to 25% of the height of the container 7, and particularly 7 mm or more from the viewpoint of stability when it is placed on the container 7. preferable.
[0018]
The present invention is particularly characterized by an opening mechanism. In the package with a shrink lid of the present invention, the tab 4 shown in FIG. 1 can be picked and pulled so that a tear starting from the notch 5 can be propagated along the vicinity of the tip of the flange 6. That is, according to the present invention, as shown in FIG. 4, the notch 5 (see FIG. 1) is used as a starting point, and a tear is propagated along the vicinity of the front end of the flange 6, and heat shrinks to cause the flange 6. The skirt portion 3 portion that is wound on the lower surface side can be separated from the top plate portion 2 along the flange portion 6 and peeled off in a tape shape. Therefore, after tearing with the notch 5 as a starting point, only the top plate portion 2 from which the skirt portion 3 is removed is left on the container 7, and the shrink lid 1 'is removed simply by picking it off. 7 can be opened.
[0019]
The opening mechanism as described above has a thickness of 20 to 75 μm as a heat-shrinkable sheet constituting the shrink lid forming sheet 1 and conforms to ORS (ASTM-D-1504, Vicat softening point of the corresponding film + 30 ° C. (Peak stress value measured in a silicone oil bath) can be obtained by using a laminated sheet in which two biaxially stretched polystyrene resin films having a vertical and horizontal length of 4 to 25 kg / cm ² are bonded. The reason why the opening mechanism is obtained by using such a laminated sheet is not necessarily clear. However, the shrink lid 1 ′ in the package with the shrink lid is used in the present invention because the heat shrinkage state is greatly different between the skirt portion 3 side and the top plate portion 2 side at the vicinity of the front end portion of the flange portion 6. The laminated sheet is considered to have a property of being easily cut along the boundary of the heat shrinkage state.
[0020]
This package with a shrink lid is opened by cutting the heat-shrinked skirt portion 3 from the periphery of the container 7 as described above. If the tab 4 is provided, the opening operation is further facilitated.
[0021]
Further explaining the present invention, the molded sheet 1 for shrink lid of the present invention is not a single layer sheet, but is formed using a laminated sheet in which two biaxially stretched polystyrene resin films are bonded and laminated. With a single-layer biaxially oriented polystyrene resin film, good formability (mold reproducibility) to the molded sheet 1 for the shrink lid, necessary tension of the top plate 2, and beautiful wrapping of the skirt 3 to the flange 6 In addition to satisfying the properties, it is difficult to propagate the tear along the distal end portion of the flange portion 6 without tearing the tab 4.
[0022]
The polystyrene resin constituting each biaxially stretched polystyrene resin film is a polymer of vinyl aromatic hydrocarbon, a copolymer of vinyl aromatic hydrocarbon and a monomer copolymerizable therewith, and rubber-reinforced vinyl. A polymer composition selected from aromatic hydrocarbon polymers is used, and among these, a polymer composition containing 93% by weight or more of vinyl aromatic hydrocarbons contained in the entire polymer composition is preferable. The vinyl aromatic hydrocarbon refers to a styrene monomer such as styrene, o-methylstyrene, p-methylstyrene.
[0023]
As a preferable polystyrene-based resin, general-purpose polystyrene can be mentioned because of its transparency and high rigidity. In particular, it is preferable to mix, for example, a copolymer with an aliphatic unsaturated carboxylic acid ester with general-purpose polystyrene within a range that does not impair the transparency, because the moldability can be improved.
[0024]
The polystyrene resin constituting each biaxially stretched polystyrene resin film is a Vicat softening point of all resin compositions (according to ASTM-D-1504, the corresponding resin composition is a sheet having a thickness of 4 mm at 200 ° C., and a load of 1 kg. The value measured at a temperature rising rate of 2 ° C./min.) Is preferably higher than 90 ° C. and lower than 115 ° C., more preferably 95 ° C. or higher and 110 ° C. or lower. When the Vicat softening point is 90 ° C. or lower, the thermal shrinkage behavior becomes too sensitive, the tab 4 is excessively contracted, the top plate part 2 is easily deformed, and the heat resistance of the shrink lid 1 ′ is likely to be insufficient. When the Vicat softening point is 115 ° C. or higher, the temperature during molding on the shrink lid molding sheet 1 becomes high, and the molding cycle tends to be long.
[0025]
It is most preferable that the two biaxially stretched polystyrene resin films to be bonded and laminated have the same Vicat softening point. However, when there is a difference in the Vicat softening point, it is preferably less than 10 ° C. If the difference between the Vicat softening points is too large, curling occurs when molding into the shrink lid molding sheet 1 and mold reproducibility (that can be molded into a shape faithful to the mold) tends to be reduced.
[0026]
Each biaxially stretched polystyrene resin film has good openability (a tear can be propagated along the tip of the flange 6 without tearing the tab 4), the tension of the top plate 2, and the flange to obtain a clean winding state of the skirt portion 3 to parts 6, ORS is required to be 4~25kg / cm ² in both the vertical and horizontal directions, it is preferable aspect one of ORS is 10 kg / cm ² or more . If the ORS of either the longitudinal or lateral direction of the biaxially stretched polystyrene resin film is less than 4 kg / cm ² , the difference in physical properties with the top plate portion 2 is small and the shrinkage force is weak, and the skirt portion 3 is thermally contracted. At this time, the propagation of the tear is removed from the tip end portion of the flange portion 6 and the tab 4 is easily torn off, the openability is lowered, the top plate portion 2 tends to be loosened, and the flange portion 3 of the container 7 is cleanly skirted. 3 becomes difficult to wind. If the ORS of either the vertical or horizontal direction of the biaxially stretched polystyrene resin film exceeds 25 kg / cm ² , the skirt part 3 becomes too brittle when it is thermally contracted, and at the same time, the contraction force becomes too strong and the tab 4 is easily broken. As a result, the unsealing property is lowered, and the flange portion 6 of the container 7 is deformed by the contraction force, and accordingly, the top plate portion 2 is easily waved.
[0027]
It is most preferable that the two biaxially stretched polystyrene resin films to be bonded and laminated have the same ORS. However, when there is a difference in ORS, it is preferable that the longitudinal and lateral are 15 kg / cm ² or less. If the difference in ORS is too large, curling may occur during molding on the shrink lid molding sheet 1 and the mold reproducibility tends to decrease, and the skirt 3 may be difficult to wind around the flange 6 neatly.
[0028]
Each biaxially stretched polystyrene resin film preferably has a thermal shrinkage ratio of 10 to 75% both vertically and horizontally when immersed in silicone oil at 115 ° C. for 10 seconds. If the shrinkage rate is too small, the amount of shrinkage when the skirt part 3 is thermally shrunk becomes insufficient, and the finish of the state of being wound around the flange part 6 tends to be poor. If the shrinkage rate is too large, the tab 4 tends to be excessively heat-shrinked when the skirt portion 3 is heat-shrinkable.
[0029]
It is most preferable that the two biaxially stretched polystyrene resin films to be bonded and laminated have the same heat shrinkage rate. However, when there is a difference in shrinkage rate, it is preferably 30% or less in both length and width. If the difference in shrinkage is too large, curling is likely to occur during molding on the shrink lid molding sheet 1 and the mold reproducibility tends to be lowered, and the skirt portion 3 may be difficult to wind around the flange portion 6 neatly.
[0030]
Each biaxially stretched polystyrene resin film needs to have a thickness of 20 to 75 μm, and preferably 25 to 70 μm. When the thickness of the biaxially stretched polystyrene resin film is less than 25 μm, the mold reproducibility when the resulting laminated sheet is molded into the shrink lid molding sheet 1 is poor, and the shrink lid molding sheet 1 is easily deformed. On the other hand, if the thickness of the biaxially stretched polystyrene resin film exceeds 75 μm, it becomes difficult for the tear at the time of opening to follow the tip of the flange portion 6, or the tab 4 becomes easy to tear, and the opening property is lowered.
[0031]
The total thickness of the laminated sheet obtained by bonding and laminating two biaxially stretched polystyrene resin films is preferably 60 to 150 μm. If the total thickness of the laminated sheet is too small or too large, the mold reproducibility at the time of molding to the shrink lid molding sheet 1 is deteriorated and it becomes easy to be deformed, or the unsealing property is likely to be lowered.
[0032]
It is most preferable that the two biaxially stretched polystyrene resin films to be bonded and laminated have the same thickness, but if there is a difference in thickness, the thicker biaxially stretched polystyrene resin film has the smaller thickness. A range that does not exceed 2.4 times the thickness of the polystyrene resin film is preferred. If the difference in thickness is too large, curling during molding into the shrink lid molding sheet 1 tends to reduce mold reproducibility, and the heat-shrinkable skirt portion 3 tends to crack, resulting in poor openability. Become.
[0033]
Adhesive lamination of two biaxially stretched polystyrene resin films can be performed by, for example, dry lamination, wax lamination, or the like. The adhesive may be one generally used, and is preferably interposed with a thickness of about 0.5 to 3 μm as usual. Since the laminated sheet used in the present invention is a laminate of two sheets via an adhesive layer, the impact load applied when tearing the heat-shrinkable laminated sheet is dispersed into two sheets. As a result, compared to a single-layer sheet. It is thought that it is hard to break and it is hard to produce the tearing of the tab 4 at the time of opening.
[0034]
Prior to adhesively laminating two biaxially stretched polystyrene resin films, it is preferable to perform necessary printing on the package on the adhesively laminated side surface of one biaxially stretched polystyrene resin film. If it does in this way, a printing layer will be pinched and protected between two biaxially-stretched styrene resin films, and printing omission can be prevented.
[0035]
The elastic modulus of the laminated sheet obtained by bonding and laminating two biaxially stretched polystyrene resin films is preferably 220 to 450 kg / mm ² . If the elastic modulus is too small, the top plate portion 2 is insufficiently rigid and easily loosens. If the elastic modulus is too large, a large force is likely to be required at the time of tearing.
[0036]
【Example】
First, prior to Examples and Comparative Examples, biaxially stretched polystyrene resin films (sheets) a to h shown in Table 1 were prepared.
[0037]
In Table 1, PS is polystyrene (number average molecular weight 330,000), HIPS is high impact polystyrene (rubber content concentration 6% by weight, rubber average particle diameter 3 μm), and the vertical direction is the winding direction during film (sheet) production. The horizontal direction is a direction perpendicular to the vertical direction. Stretching of each film (sheet) was performed by a bubble stretching method, and the stretching temperature was adjusted within a range of 107 to 128 ° C. to obtain stretching ratios shown in Table 1.
[0038]
In Table 1, ORS is a peak stress value measured in a silicone oil bath of Vicat softening point + 30 ° C. of the film (sheet) according to ASTM-D-1540. The Vicat softening point is a value measured according to ASTM-D-1525, using the resin composition as a sheet having a thickness of 4 mm at 200 ° C. under a load of 1 kg and a heating rate of 2 ° C./min. Further, the shrinkage rate is a value obtained by immersing in a 115 ° C. silicone oil bath for 10 seconds.
[0039]
Example 1
Using the films d and e shown in Table 1, a monochromatic lattice pattern was printed on one side of the film d, and then the film e was adhesively laminated on the printed side by a dry laminating method with a 1 μm thick adhesive interposed. A sample sheet having a total thickness of 100 μm was obtained.
[0040]
On the other hand, as a container, a container with a flange made of aluminum foil for pan-baked udon set packaging is prepared, and according to this container, the sample sheet is subjected to pressure forming with hot plate heating at 130 ° C. and punching processing, A shrink lid molded sheet having two tabs and notches as shown in FIG. 1 was produced, and the moldability was evaluated. Moreover, shaping | molding was performed so that the film d side which performed printing may become the outer surface side of a lid | cover.
[0041]
The container was covered with the molded sheet for shrink lid, and the skirt was heated for 3 seconds with an infrared heater from the side of the container to cause heat shrinkage, thereby making a package with a shrink lid and evaluating shrink properties. .
[0042]
About the obtained package body with a shrink lid | cover, one tab was picked and pulled, and openability evaluation was performed.
[0043]
Each evaluation standard is as follows.
[0044]
Moldability: Whether or not the shape of the mold could be reproduced was evaluated by visual observation centering on the flatness of the top plate portion. In the evaluation, the top plate is flat and the shape of the mold is recognized as being sufficiently reproduced ◎, the top plate is slightly curled ○, and the top plate is curled. The result was shown as △.
[0045]
Shrinkability: After shrinking the skirt part by heat, the shrinkage part of the obtained package with shrink lid was visually observed and evaluated. The evaluation is that the heat-shrinked skirt part is sufficiently wound on the lower surface side of the flange part and that there is no bending of the tab or deformation of the container. △ The case where the conspicuous bending was recognized or the case where the skirt part was slightly insufficient △, the skirt part was insufficient due to insufficient heat shrinkage, or the container was deformed due to excessive heat shrinkage X.
[0046]
Openability: When the heat-shrinked skirt part is able to separate the skirt part without any great resistance or catching along the vicinity of the tip of the flange part of the container. ○, the case where the tearing of the tab occurred halfway was indicated by Δ, and the case where the tab tearing occurred immediately after the opening of the opening was indicated by ×.
[0047]
The results are shown in Table 2.
[0048]
Example 2
The same evaluation was performed in the same manner as in Example 1 except that the films b and g shown in Table 1 were used and printing was performed on one side of the film b.
[0049]
The results are shown in Table 2.
[0050]
Comparative Example 1
The same evaluation was performed in the same manner as in Example 1 except that the film h shown in Table 1 was used alone as a sample sheet, and printing was performed on one side of the film h so that the printed surface was the outer surface of the lid.
[0051]
The results are shown in Table 2.
[0052]
Comparative Example 2
The same evaluation was performed in the same manner as in Example 1 except that the films a and g shown in Table 1 were used and printing was performed on one side of the film a.
[0053]
The results are shown in Table 2.
[0054]
Comparative Example 3
The same evaluation was performed as in Example 1 except that two films f shown in Table 1 were used and printing was performed on one side of one film f.
[0055]
The results are shown in Table 2.
[0056]
Comparative Example 4
The same evaluation was performed as in Example 1 except that two films c shown in Table 1 were used and printing was performed on one side of one film c.
[0057]
The results are shown in Table 2.
[0058]
Comparative Example 5
The same evaluation was performed in the same manner as in Example 1 except that two films h shown in Table 1 were used and printing was performed on one side of one film h.
[0059]
The results are shown in Table 2.
[0060]
[Table 1]

[0061]
[Table 2]

[0062]
【The invention's effect】
The present invention is as described above, and the shrink lid-covered package of the present invention obtained by using the shrink lid molded sheet of the present invention is wound by being thermally contracted on the lower surface side of the flange portion of the container. By pulling the tab, the skirt portion can be peeled off while continuously separating along the vicinity of the front end portion of the flange portion, and the shrink lid can be easily and reliably separated from the container.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of a molded sheet for shrink lid according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a state in which a shrink lid forming sheet according to the present invention is placed on a container.
3 is a cross-sectional view of a state in which a skirt portion is thermally contracted from the state of FIG.
FIG. 4 is a perspective view for explaining the opening mechanism of the package with shrink lid according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Shrink lid molding sheet 1 'Shrink lid 2 Top plate 3 Skirt 4 Tab 5 Notch 6 Flange 7 Container

Claims (4)

熱収縮性シートで構成され、天板部と、天板部の周縁から垂下するスカート部を備えたシュリンク蓋用成形シートにおいて、厚みが２０〜７５μｍで、ＯＲＳが縦横共に４〜２５ｋｇ／ｃｍ²の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルムを２枚接着した積層シートで構成され、かつ、一側縁が前記スカート部の下縁の延長方向に一連に連なり、他側縁が前記スカート部の下縁と交差した状態でタブが設けられ、前記タブの他側縁と前記スカート部の下縁との間にノッチ部が形成されていることを特徴とするシュリンク蓋用成形シート。In a shrink lid molded sheet comprising a heat-shrinkable sheet and having a top plate portion and a skirt portion depending from the periphery of the top plate portion, the thickness is 20 to 75 μm, and the ORS is 4 to 25 kg / cm ² both vertically and horizontally. The biaxially stretched polystyrene resin film is laminated to form a laminated sheet, and one side edge is continuously connected in the extending direction of the lower edge of the skirt portion, and the other side edge is connected to the lower edge of the skirt portion. A molded sheet for shrink lid , wherein a tab is provided in a crossed state, and a notch portion is formed between the other side edge of the tab and the lower edge of the skirt portion . 前記ノッチ部が、前記スカート部の下縁に対してタブ寄りに斜めに向けて形成されていることを特徴とする請求項１に記載のシュリンク蓋用成形シート。 The notch portion is formed sheets for shrink cover of claim 1, characterized in that it is formed obliquely to the tab toward to the lower edge of the skirt. 貼り合わされた２枚の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム間に印刷が施されていることを特徴とする請求項１又は２に記載のシュリンク蓋用成形シート。  The shrink lid molding sheet according to claim 1 or 2, wherein printing is performed between two bonded biaxially stretched polystyrene resin films. 請求項１〜３いずれかに記載のシュリンク蓋用成形シートが、開口部周縁にフランジ部を有する容器に被せられ、スカート部が熱収縮されてフランジ部の下面側に巻き込まれていることを特徴とするシュリンク蓋付包装体。  The molded sheet for shrink lid according to any one of claims 1 to 3, is covered with a container having a flange portion at the periphery of the opening, and the skirt portion is thermally contracted and wound on the lower surface side of the flange portion. A package with a shrink lid.

Images