JP4613245B1 - 防護柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】網体による衝撃吸収効果に優れた防護柵を提供する。
【解決手段】左右に間隔をおいて支柱3T,3,3,3Tを立設すると共に、支柱3T,3T間に網体4を設けた防護柵において、網体4の左右縁を移動可能に設け、網体4の左右縁間に加わる衝撃力により網体4の左右縁の少なくとも一方が中央側に移動するように構成する。したがって、網体4の中央に落石Rなどにより衝撃エネルギーが加わると、左右縁の少なくとも一方が中央側に移動し、これにより網体4の撓み量を大きく取ることができ、衝撃エネルギーの吸収効果が向上する。また、左右縁の少なくとも一方が中央側に移動することにより、端末の支柱3Tに大きな力が加わることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、防護柵に関する。
従来、この種の支柱構造を用いる防護体の一例として、斜面と道路との境界に設けた基礎コンクリートと、この基礎コンクリートに所定の間隔で設置した支柱と、これら支柱の間に帯状に張り巡らせた防護ネットとからなる防護柵(例えば特許文献1)が知られている。
また、所定の間隔で支柱を設け、各支柱の間に水平ロープ材を設け、この水平ロープ材の途中に緩衝部を設け、各支柱間を水平ロープ材に掛止させたワイヤ製のネットで遮蔽した防護柵(例えば特許文献2)や、各支柱間にコンクリート製や金属製などからなる横杆を多段に設けた防護柵や、前記支柱の上部と支柱前側の斜面とを控えロープ材により連結した防護柵(例えば特許文献3)などが知られている。
さらに、基礎コンクリート上に所定の間隔で立設した支柱間にワイヤーロープ材やネットを張り巡らし、支柱の上部とアンカーとの間に控えロープ材を接続した衝撃吸収柵において、支柱上部又は控えロープ材の途中又は控えロープ材とアンカーの間に、控えロープ材の摺動を許容可能に把持する緩衝具を設け、前記支柱の下部をヒンジを介して枢支した衝撃吸収柵(例えば特許文献4)が提案されている。
上記特許文献1〜4の防護柵の構築では、山の斜面などにおける現場作業が主となり、複数の支柱を立設した後、支柱間にロープ材や網体などを取り付けるものであるから、従来の防護柵では施工性の向上を図ることが構造上から難しい面があった。
また、特許文献4では、前記支柱は枢軸を中心にして前後方向に傾動するが、例えば、支柱間に落石を受けた場合では、前後方向に対して斜めに支柱を倒す力が加わるため、枢軸による連結構造だけでは、枢軸回りに無理な力が加わり、破損する虞がある。
ところで、上記特許文献3の防護柵では、金網製のネット材を支柱のスパン長に対して10%長く設定し、各ロープ材に対し弛みを持たせて摺動可能に連結することにより、衝撃エネルギーの減衰効果を向上している。また、落石衝撃力または雪圧などが作用した際、ロープ材から支柱などに加わる力を軽減するため、前記ロープ材に撓みを導入する補助ロープ材を設けた防護柵(例えば特許文献5)も提案されている。
特開2003−3425号公報 特開平6−173221号公報 特開2000−273827号公報 特開平11−315512号公報 特開2009−102855号公報
上記特許文献3及び5の防護柵では、予め網体に撓みを設けることにより、衝撃エネルギーの減衰効果を向上することができる。
しかし、上記の防護柵では、網体の撓みを所定量に設定するため、その撓み量の管理作業が複雑であった。
また、網体に落石などが衝突すると、落石の衝撃エネルギーは網体により端末支柱に加わり、網体を連結した端末支柱には中間支柱より大きな力が加わるため、中間支柱より端末支柱が破損し易い面がある。
さらに、網体の四方がロープ材や支柱などの拘束部材により拘束されているため、衝撃エネルギーを受け、前記網体と拘束部材が変形した後は、網体を構成する線材の耐力により衝撃エネルギーを吸収するため、大きな衝撃エネルギーに対応するには、網体自体の強度も高める必要があった。
そこで、本発明は、従来に無い構造により、網体による衝撃吸収効果に優れた防護柵を提供することを目的とする。
(1)本発明は、左右に間隔をおいて支柱を立設すると共に、前記支柱間に網体を設けた防護柵において、前記網体の左右縁を移動可能に設け、前記網体の左右縁間に加わる衝撃力により前記網体の左右縁の少なくとも一方が中央側に移動するように構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、網体の中央に落石などにより衝撃エネルギーが加わると、左右縁の少なくとも一方が中央側に移動し、これにより網体の撓み量を大きく取ることができ、衝撃エネルギーの吸収効果が向上する。また、左右縁の少なくとも一方が中央側に移動することにより、端末の支柱に大きな力が加わることがない。また、網体の左右縁を移動可能に構成すれば、網体の中央に落石などにより衝撃エネルギーが加わると、左右縁の両方が中央側に移動し、これにより網体の撓み量を大きく取ることができ、衝撃エネルギーの吸収効果が向上する。
(2)また、本発明は、前記支柱間に上辺ロープ材と下辺ロープ材を設け、これら上辺ロープ材と下辺ロープ材に前記網体を左右方向移動可能に連結したことを特徴とする。
上記構成によれば、上辺ロープ材と下辺ロープ材に沿って網体が移動することができる。
(3)また、本発明は、端末の前記支柱間に位置する中間の前記支柱に対して、前記網体を否固定状態にしたことを特徴とする。
上記構成によれば、網体の移動により中間の支柱に無理な力が加わることがないと共に、網体の縁がスムーズに中央側に移動できる。
(4)また、本発明は、前記防護柵の固定部に、前記網体の左右縁を仮止め部材により仮止めし、前記仮止め部材は前記網体に加わる衝撃力により前記網体の左右縁の少なくとも一方の中央側への移動を許容するものであることを特徴とする。
上記構成によれば、衝撃力が加わるまでは左右縁を仮止めし、衝撃力が加わると、網体の左右縁が移動可能となって衝撃力を吸収することができる。
(5)また、本発明は、前記網体は、上下に縁ロープ材を有すると共に、これら上,下縁ロープ材を連結する縦ロープ材を有し、この縦ロープ材の上下端部を前記上辺ロープ材と下辺ロープ材に連結したこと前記網体は、上下に縁ロープ材を有すると共に、これら上,下縁ロープ材を連結する縦ロープ材を有し、この縦ロープ材の上下端部を前記上辺ロープ材と下辺ロープ材に連結したことを特徴とする。
上記構成によれば、上,下縁ロープ材を連結する縦ロープ材の端部を、上辺ロープ材と下辺ロープ材に連結することにより、連結箇所が少なく済み、また、衝撃を受けた際の網体の移動が円滑となる。
(6)また、本発明は、設置場所にベース部を設け、このベース部に前記支柱を回動連結機構により回動可能に連結し、この回動連結機構により前記支柱の上部が反山側に水平より下方に回動可能に構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、支柱が回動可能であるから、支柱の下部に大きな曲げモーメントが発生することない。また、施工においては、支柱を反山側に倒した状態で、支柱上部のロープ材や網体の作業を行うことにより、現場での施工性を向上することができる。
(7)また、本発明は、前記支柱の下部を前記ベース部により支持し、この支持状態の前記支柱の上方への移動を規制する規制手段を備え、この規制手段は、前記ベース部に接続した接続ロープ材と、この接続ロープ材を所定の摩擦力で把持する摩擦固定具と、この摩擦固定具を前記支柱に係止する係止部とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、支柱を倒す力により接続ロープ材に所定以上の引張力が加わると、固定具に対して接続ロープ材が摩擦摺動し、支柱の傾動が許容される。したがって、襲撃力を受けた際、網体の中央側への移動に加えて、固定具における接続ロープ材の摩擦摺動と支柱の傾動とにより、一層、その衝撃吸収効果を向上することができる。
上記構成によれば、前記網体の左右縁間に加わる衝撃力により前記網体の左右縁の少なくとも一方が中央側に移動するように構成したから、落石などにより衝撃エネルギーが加わると、左右縁の少なくとも一方が中央側に移動し、これにより網体の撓み量を大きく取ることができ、衝撃エネルギーの吸収効果に優れた防護柵を提供することができる。
本発明の実施例1の防護柵を示す正面図である。 同上、側面図である。 同上、支柱の断面図である。 同上、支柱の背面図である。 同上、一部を断面にした支柱の平面図である。 同上、緩衝具の正面図である。 同上、ワイヤクリップの正面図である。 同上、巻付クリップの正面図である。 同上、アンカー装置の要部の正面図である。 同上、施工手順を示しアンカーを設けた状態の断面図である。 同上、施工手順を示しベース部を取り付けた状態の断面図である。 同上、施工手順を示し支柱を倒した状態の断面図である。 同上、施工手順を示し網体を取り付けた状態の断面図である。 同上、設置状態の断面図である。 同上、施工手順を示し補助ロープ材を用いた状態の要部の断面図である。 本発明の実施例2の防護柵の網体の要部の正面図である。 同上、網体の正面図である。 同上、網体と上辺及び下辺ロープ材との連結箇所の正面図である。 同上、連結材の正面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な防護柵を採用することにより、従来にない防護柵が得られ、その防護柵について記述する。
以下、本発明の実施例1について、図1〜図15を参照して説明する。図1に示すように、落石,雪崩,崩壊土砂等の防護体である防護柵1は、設置場所である斜面2に所定間隔を置いて複数の支柱3T,3…,3Tを立設し、これら左右方向に並んだ前記支柱3T,3…,3Tの間に、可撓性を有する防護面たる網体4を設け、この網体4は前記支柱3T,3…,3Tの反山側(後側)に設けられている。尚、前記斜面2は地面であり、前記支柱3T,3として断面円形の鋼管などが例示される。また、中間の支柱3,3の間隔を、中間と端末の支柱3,3Tの間隔より大きく設定している。
図14に示すように、前記斜面2に、支柱固定用のアンカー11を埋設固定し、このアンカー11にベース部12を固定している。このベース部12は、板状のベース本体13と、前記支柱3を連結する連結板14とを備え、前記ベース本体13の後側(反山側)に前記連結板14を一体に設け、この連結板14には、前記ベース本体13の中央側に、仮連結部たる水平方向の連結孔15を穿設し、その連結板14の外側に、後述する下縁ロープ材などを挿通する挿通孔16を穿設している。そして、前記ベース本体13の上面が支柱3,3Tの下端が接地して支持する接地支持面である。
図3〜図5に示すように、前記支柱3の下部には連結片17を後側に向かってに突出し、この連結片17に仮連結部たる水平方向の連結孔18を穿設し、両連結孔15,18に連結軸たるボルト19を挿通し、該ボルト19にナットを螺合することにより、ベース部12に対して支柱3を回動自在に連結している。そして、前記連結板14,連結片17及びボルト19などにより回動連結機構20を構成している。
そして、支柱3の下端面がベース本体13の上面に当接した状態で、前記支柱3はベース本体13に対して直交して略垂直に立設される。また、連結孔15はベース本体13の上方に位置し、支柱3の下端を突出した連結片17により連結板14に連結したから、垂直状態から支柱3,3Tが後側に略125度傾動可能となる。
また、前記アンカー11の頭部11Tには、雄螺子部が形成され、この雄螺子部にナット21を螺合し、このナット21から突出した前記頭部11Tを前記ベース本体13に挿通し、このベース本体13から突出した前記頭部11Tに、フック付ナット22を螺合し、ナット21,22間にベース本体13を挟着し、そのベース本体13を斜面2に設けた平坦部2Aに位置させる。尚、フック22Aがロープ材のアンカーとの連結手段である。
図3などに示すように、前記支柱3は中空の鋼管などからなり、その支柱3の上端に、係止部たる蓋23を設け、前記支柱3内にワイヤーロープ材などのロープ材24を配置し、このロープ材24を前記フック付ナット22のフック22Aに挿通して折り返し、この折り返し部24Aを前記フック22Aに係止し、その両端部24T,24Tを、前記蓋23に穿設した透孔25から上部に挿通し、それらロープ材24の両端部24T,24Tを、摩擦固定具たる緩衝具26により所定の把持力で把持し、その緩衝具25が前記蓋23に係止する。そして、前記ロープ材24及び緩衝具26などにより、支柱3の上方への移動を規制する規制手段27を構成している。
図6などに示すように、前記緩衝具26は、2つの挟持体31,31と、締付用のUボルト32及びナット33などの締め具34で構成するものが例示される。前記端部24T,24Tをそれぞれ収納する二つの溝35,35を、前記挟持体31,31に刻設し、それら溝35,35に端部24T,24Tが収納されるように、挟持体31,31を端部24T,24Tの両側から挟み、該挟持体31,31の貫通孔36,36に前記Uボルト32を挿通してナット33で締め付け、それら端部24T,24Tを把持する。そして、Uボルト32,ナット33の締付力によって端部24T,24Tの挟持力(圧着力)を調整できるようになっている。また、端部24T,24Tが摺動できるだけの余長部を突き出しておく。Uボルト32及びナット33で端部24T,24Tを所定の摩擦力で把持し、落石などにより支柱3を倒す力が加わり、これによりロープ材24に設定以上の張力が作用したときに、端部24T,24Tの摺動を許容するものである。このように緩衝具26を設けることにより、支柱3を倒す力が所定以上になると、端部24T,24Tが緩衝具26に対して摺動するので、支柱3が傾動して、衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる。尚、ロープ材24がアンカー11に支柱3,3Tを接続する接続ロープ材である。
また、図4及び図5に示すように、支柱3の上部には、後側に、縁辺用のロープ材41を挿通する挿通部42を設けている。また、支柱3の上部の左右と後側に、取付片43を突出し、この取付片43に取付孔44を穿設している。
そして、前記前記縁辺用のロープ材41を全ての支柱3の挿通部42に挿通し、一方の端末の支柱3Tにおいて、ロープ材41を支柱3Tに略沿って下方に折り曲げ、そのロープ材41の端部41Tを前記挿通孔16に挿通し、挿通部分を折り返して重ね合わせ、この重ね合わせ部分41Kを固定手段たる複数のワイヤクリップ46により挟着固定し、ロープ材41の輪部41Wを、ベース部12の連結板14に連結する。
尚、図7に示すように、前記ワイヤクリップ46は、Uボルト47と、このUボルト47を挿通する本体48とからなり、Uボルト47と本体48との間に前記重ね合わせ部分41Kを挟着するものである。
また、他方の端部の支柱3Tにおいては、ロープ材41の端部41Tを巻付グリップ46により前記連結板14に連結する。この巻付グリップ49は、図8に示すように、複数素線よりなるワイヤの中間部分にループ部49Aを形成し、このループ部49Aに連なる両方の脚部49B,49Bに所定のピッチで撚りを与えたものであり、使用にあたっては、ループ部49Aを前記取付孔44に挿通し、脚部49B,49Bを端部41Tの撚りに沿って順次巻き付けることにより連結される。
この場合、他方の端部の支柱3Tの下部に、巻付グリップ46によりロープ材41の端部41Tを連結した後、一方の端部の支柱3Tの下部に、ワイヤクリップ46によりロープ材41の端部41Tを連結し、この際、挿通孔16に挿通した端部41Tを引っ張ってロープ材41を緊張した状態で、重ね合わせ部分41Kをワイヤクリップ46により固定する。
このようにして支柱3T,3,3,3Tの上部に設けたロープ材41により、上辺ロープ材41Uを構成し、端末の支柱3Tに沿って縦設したロープ材41により縁辺ロープ材41F,41Fを構成する。
また、端末の支柱3Tの左右方向外側には、斜面2にアンカー51を略垂直に埋設固定し、このアンカー51の頭部に前記フック付ナット22を螺合して固定する。そして、下辺ロープ材52を各支柱3T,3,3,3T下部に位置する前記挿通孔16に挿通し、その端部52Tに前記ワイヤークリップ46により輪部52Wを形成し、この輪部52Wを一方のアンカー51のフック22Aに連結する。また、他方のアンカー51のフック22Aには、前記巻付グリップ49により下辺ロープ材52の端部52Tを連結する。
前記端末の支柱3Tの上部と前記アンカー51とを控えロープ材53により連結し、この控えロープ材53は、支柱側ロープ材54とアンカー側ロープ材55とを備える。前記支柱3の左右外側の取付片44に前記支柱側ロープ材54の上端側を連結し、図9に示すように、その支柱側ロープ材54の下端側を、緩衝具係止手段たるUボルト56に連結し、このUボルト56の端部に支持板57をナット58により連結し、前記支持板57の中心に挿通孔59を穿設し、この挿通孔59に挿通した前記アンカー側ロープ材55の上端側を、前記緩衝具26により把持し、この緩衝具26を前記支持板57に係止する。また、前記アンカー側ロープ材55の下端側を前記アンカー51のフック22Aに連結する。
そして、それら控えロープ材53,Uボルト56,支持板57,ナット59及び緩衝具26により控えロープ材装置60を構成している。したがって、控えロープ材53に所定以上の張力が加わると、緩衝具26に対して、アンカー側ロープ材55の端部が摩擦摺動し、これにより防護柵1に加わる衝撃力を吸収することができる。
尚、前記ロープ材41の端部と同様に、前記支柱側ロープ材54の上端部を前記巻付クリップ49により、前記支柱3Tの取付片43に連結し、前記アンカー側ロープ材55の下端部をワイヤクリップ46を用いて前記アンカー51のアンカーフック22Aに連結する。尚、中間の支柱3には、控えロープ材53は連結しない。
また、支柱3T,3,3,3Tの山側(前側)には、斜面2にアンカー61を埋設固定し、このアンカー61の頭部に前記フック付ナット22を螺合して固定する。尚、図14に示すように、アンカー61は斜面2に対して略直交して設けられる。尚、図2及び図3では説明を容易にするため、アンカー61をアンカー11と平行に図示している。
前記支柱3の上部と山側の前記アンカー61とを控えロープ材62により連結し、この控えロープ材62の上端側を支柱3,3T前側の取付片43に連結し、その控えロープ材62の下端側を前記アンカー61のフック22Aに連結する。尚、前記ロープ材41の端部と同様に、前記控えロープ材62の上端部を前記巻付クリップ49により前記取付片43に連結し、該控えロープ材62の下端部を、ワイヤクリップ46を用いてフック22Aに連結する。
次に、本実施例の特徴構成について説明する。前記網体4は、金網や合成樹脂製の網からなり、端末の支柱3T,3T間に対応した幅を有する。この場合、複数の網体を連結したり、1枚ものを用いることにより、端末の支柱3T,3T間に対応した幅を有する網体4を構成している。また、前記網体4の上下を、前記上辺及び下辺ロープ材41U,52に、連結材71により連結する。この連結材71は結合コイルやシャックルなどからなり、上辺及び下辺ロープ材41U,52に対して、網体4の左右方向の移動を許容する。この場合、結合コイルやシャックルは上辺及び下辺ロープ材41U,52に対して移動可能である。尚、この例では、図1において、連結材71として結合コイルを例示している。
また、網体4は支柱3,3Tに拘束されておらず、網体4を中間の支柱3に固定せず、網体4の左右縁4F,4Fも端部の支柱3Tに固定していない。あるいは針金などの仮止め部材(図示せず)により網体4を支柱3,3Tに仮止めして落石などの衝撃力が網体4に加わった際に網体4の左右縁が中央側に移動可能に構成してもよい。また、左右縁の少なくとも一方が中央側に移動可能なように構成すればよく、この場合は、一方の中間の支柱3に網体4を固定し、他方の中間の支柱3と端末の支柱3Tに網体4を固定しなかったり、他方の中間の支柱3と端末の支柱3Tに網体4を仮止め部材により仮止めしてもよい。尚、前記仮止め部材は網体4が所定以上の衝撃力を受けると、外れて網体4の左右方向の移動を許容するものが用いられる。
特に、支柱3T,3,3,3Tに網体4に固定しないか、仮止めすることが好ましく、中間の支柱3,3間が落石などの設計衝撃力を受ける防護面となる。
さらに、防護柵1に落石や雪崩などの衝撃力が加わり、支柱3,3Tを倒そうとする力が加わると、この力に対して山側の控えロープ材62が対抗し、控えロープ材62が伸び、支柱3,3Tを倒す力により、支柱3,3T内部のロープ材24に所定以上の張力が発生すると、ロープ材24の端部24Tが緩衝具26に対して摺動し、支柱3,3Tが傾動が許容される。
この場合、支柱3,3Tの下部がヒンジ結合されているため、支柱3,3Tの下部に大きな曲げモーメントが発生することがない。また、支柱3,3Tが傾動することにより、前記衝撃力を吸収することができる。しかも、ボルト19は支柱3,3Tの傾動に必要な強度を備えるものを用い、落石などの大きな衝撃力が加わった際には、回動連結機構20が支柱3,3Tの傾動を拘束しないようにすれば、支柱3,3Tが略360度傾動可能となり、落石などの場合、防護柵1のどこに衝撃力を受けても、その衝撃力を吸収するように支柱3,3Tが傾動することができる。
また、支柱3,3Tに発生する曲げモーメントを低減できるから、支柱3,3Tからベース部12に加わる力も小さくなり、大型の基礎などを用いる必要がなく、比較的小さなアンカー11により支柱3を支持することができる。そして、アンカー11が小さくて済むから、アンカー11もボーリング装置を用いない自穿孔式のものを用いることができる。
次に前記構成につき、その作用を説明する。図1に示すように、支柱3,3間において網体4に落石R,崩壊土砂や雪崩などにより衝撃力を受けると、網体4が中央側に集まるようにして左右縁が中央側に移動し、網体4全体として衝撃力を吸収することができる。また、網体4の左右の縁からは端末の支柱3T,3Tに大きな衝撃力が加わることがない。
さらに、図10〜図15などを用いて、前記防護柵1の施工方法について説明する。図10に示すように、支柱固定用のアンカー11を斜面2に略垂直に埋設固定し、控えロープ材53用のアンカー61を斜面2に略直交して埋設固定し、また、図1に示したように、防護柵1の左右外側の斜面2にアンカー51を固定する。それらアンカー11,51,61には、自穿孔ロッドが用いられ、必要に応じて、自穿孔ロッドをカプラーにより継ぎ足して用いる。
図11に示すように、アンカー11の頭部11T部分の斜面2に、略水平な設置面81を形成し、この設置面81にベース部12を載置し、頭部11Tにナット21を螺合することにより、ベース部12を設置面81に固定する。
好ましくは支柱3,3Tを立てる前に、支柱3,3Tの上部に控えロープ材62を連結し、端末の支柱3Tの上部に控えロープ材53を連結する。この後、図12に示すように、支柱3,3Tを倒した状態で、ボルト19によりベース部12に支柱3,3Tを回動可能に連結すると共に、規制手段27によりベース部12に支柱3,3Tを連結する。この場合、緩衝具26を緩めることにより支柱3,3Tを倒しておくことができる。この場合、図15に示すように、控えロープ材62の下端側に、補助ロープ材82を連結し、この補助ロープ材82をフック22Aに挿通し、ワイヤクリップ46により固定し、図12に示すように、支柱3,3Tを斜面2側に傾けて仮固定し、同図では、水平より30度下方に支柱3,3Tを傾けている。一例として、支柱3,3Tの長さが3メートル程度であれば、角度が45度程度の斜面2では、斜面2から支柱3,3Tの上部までの高さが1.5メートル以下となり、斜面2に作業員が立ってロープ材や網体4の取付作業を行うことができる。
尚、少なくともボルト19により支柱3,3Tをベース部12に連結し、且つ控えロープ材62の下端側に、補助ロープ材82を連結し、この補助ロープ材82をフック22Aに挿通し、ワイヤクリップ46により固定し、図12に示したように、支柱3,3Tを傾けて仮固定した後に、両端の支柱3T,3Tの上部に控えローブ材53を連結してもよい。
図12に示した状態で、支柱3T,3,3,3Tの上部の挿通部42にロープ材41を挿通し、両端を支柱3T,3Tの下部に連結する。また、支柱3Tを立てる前に支柱3Tの上部に控えロープ材53を連結しておく。
次に、図13に示すように、網体4の上部を連結材71により上辺ロープ材41Uに連結する。このようにして少なくともロープ材41と網体4の上部の作業が終わったら、補助ロープ材82を外し、控えロープ材62の端部を引っ張って支柱3,3Tを立て、控えロープ材62の端部をフック22Aに挿通し、控えロープ材62を緊張した状態で、重ね合わせ部分をワイヤクリップ46により固定し、控えロープ材62の輪部63をフック22Aに連結する。
また、下辺ロープ材52の作業は支柱3,3Tの下部であるから、網体4を取り付ける前に行い、下辺ロープ材52を取り付けた後、網体4の下部を下辺ロープ材52に連結材71により連結する。
さらに、図14に示すように、支柱3Tを立てた後、図1に示したように、控えロープ材53の下端側をフック22Aに連結する。また、ロープ材24の端部24Tを引っ張り、緊張した状態で、緩衝具27を締め付けて固定する。
したがって、支柱3,3Tを略垂直に立てる前に、倒した状態で支柱3,3Tの上部側のロープ材41や控えロープ材との連結や蓋23上の緩衝具26の取付作業を行うことにより、支柱3,3Tを立設した後の支柱3,3Tの上部での作業が不要または削減され、足場も不要となり、現場での作業性を向上することができる。
このように本実施例では、左右に間隔をおいて支柱3T,3,3,3Tを立設すると共に、支柱3T,3T間に網体4を設けた防護柵において、網体4の左右縁を移動可能に設け、網体4の左右縁間に加わる衝撃力により網体4の左右縁の少なくとも一方が中央側に移動するように構成したから、網体4の中央に落石Rなどにより衝撃エネルギーが加わると、左右縁の少なくとも一方が中央側に移動し、これにより網体4の撓み量を大きく取ることができ、衝撃エネルギーの吸収効果が向上する。また、左右縁の少なくとも一方が中央側に移動することにより、端末の支柱3Tに大きな力が加わることがない。
また、網体4の左右縁間に加わる衝撃力により網体4の左右縁が中央側に移動するように構成したから、網体4の中央に落石Rなどにより衝撃エネルギーが加わると、左右縁の両方が中央側に移動し、これにより網体4の撓み量を大きく取ることができ、衝撃エネルギーの吸収効果が向上する。
また、このように本実施例では、支柱3T,3,3,3T間に上辺ロープ材41Uと下辺ロープ材52を設け、これら上辺ロープ材41Uと下辺ロープ材52に網体4を左右方向移動可能に連結したから、上辺ロープ材41Uと下辺ロープ材52に沿って網体4が移動することができる。
また、このように本実施例では、端末の支柱3T,3T間に位置する中間の支柱3,3に対して、網体4を否固定状態にしたから、網体4の移動により中間の支柱3,3に無理な力が加わることがないと共に、網体4の縁がスムーズに中央側に移動できる。
また、このように本実施例では、防護柵1の固定部たる端末の支柱3T,3Tに、網体4の左右縁を針金などの仮止め部材により仮止めし、仮止め部材は網体4に加わる衝撃力により網体の左右縁の少なくとも一方の中央側への移動を許容するものであるから、衝撃力が加わるまでは左右縁を仮止めし、衝撃力が加わると、網体の左右縁が移動可能となって衝撃力を吸収することができる。
また、このように本実施例では、反山側が斜面2をなす設置場所にベース部12を設け、このベース部12に支柱3,3Tを回動連結機構20により回動可能に連結し、この回動連結機構20により支柱3の上部が反山側に水平より下方に回動可能に構成したから、支柱3,3Tの下部に大きな曲げモーメントが発生することない。また、施工においては、支柱3,3Tを反山側に倒した状態で、支柱3,3T上部のロープ材や網体の作業を行うことにより、現場での施工性を向上することができる。
また、このように本実施例では、支柱3,3Tの下部をベース部12により支持し、この支持状態の支柱3,3Tの上方への移動を規制する規制手段27を備え、この規制手段27は、ベース部12に接続した接続ロープ材たるロープ材24と、このロープ材24を所定の摩擦力で把持する摩擦固定具たる緩衝具26と、この緩衝具26を支柱3,3Tに係止する係止部たる蓋23とを備えるから、支柱3,3Tを倒す力によりロープ材24に所定以上の引張力が加わると、緩衝具26に対してロープ材24が摩擦摺動し、支柱3,3Tの傾動が許容される。したがって、襲撃力を受けた際、網体4の中央側への移動に加えて、緩衝具26におけるロープ材24の摩擦摺動と支柱3,3Tの傾動とにより、一層、その衝撃吸収効果を向上することができる。
また、実施例上の効果として、ベース部12のベース本体13の上に、連結板14を突設し、この連結板14に連結孔15を穿設し、支柱3,3Tの下部に後側(反山側)に向かって連結片17を突設し、この連結片17に連結孔18を穿設し、連結孔15,18を連結軸たるボルト19により連結したから、支柱3,3Tの回動範囲を広く取ることができる。
また、実施例上の効果として、支柱3,3Tを略垂直に立てる前に、倒した状態で支柱3,3Tの上部側のロープ材41や控えロープ材との連結や蓋23上の緩衝具26の取付作業を行うことにより、支柱3,3Tを立設した後の支柱3,3Tの上部での作業が不要または削減され、足場も不要となり、現場での作業性を向上することができる。
さらに、実施例上の効果として、回動連結機構20により、略水平なベース部12に対して、支柱3,3Tを水平より下方に回動することができるから、斜面2などで支柱3,3Tを倒してその上部の作業を行うことができる。また、支柱3,3T上部で行うロープ材41,53,62や蓋23の緩衝具26の少なくともいずれかの作業を、支柱3,3Tを倒した状態で行うことにより、現場施工性に優れたものとなる。さらに、ロープ材41,52,53,62は、一端側を固定手段である巻付グリップ49を用いて固定し、他端に重ね合わせ部分を形成し、調整固定手段であるワイヤクリップにより挟着して固定するから、他端側を引っ張ってロープ材を張った状態で取り付けることができる。
図16〜図18は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。同図は、網体4の変形例を示し、前記網体4は複数の金網5からなり、図16などに示すように、前記金網5は、横長な六角形をなす亀甲型の網目110を有し、基本単位として、その六角形の左右一側の上斜め辺111Uと、左右方向の上横辺111Tと、左右他側の上斜め辺111Sを構成する上側線材111を備えると共に、その六角形の左右一側の下斜め辺112Uと、横方向の下横辺112Tと、左右他側の下斜め辺112Sを構成する下側線材112を備え、それら線材111,112を網目110の上下で捻り合わせた捻り部113,113を有し、隣の基本単位の線材111,112同士の上横辺111Tと下横辺112Tを捻り合わせてなる。尚、捻る箇所では、線材111,112を2回以上捻っている。
また、前記金網5の上下両側縁に横方向の縁ロープ材114,114を配置し、このロープ材114に線材111,112の縦辺111T,112Tを捻って連結する。さらに、金網5には所定間隔で縦ロープ材115を設け、この縦ロープ材115の両端部に輪部116をそれぞれ形成し、この輪部116に前記縁ロープ材114を挿通して設けられている。尚、縁ロープ材114及び縦ロープ材115は、前記線材111,112より太く強度が高い。また、縦ロープ材115,115の左右間隔は、1.5〜3.0メートル程度であり、上,下縁ロープ材114,114の間隔と同程度か又は該間隔より狭い。
図17〜図18に示すように、前記上辺,下変ロープ材41U,52と金網5とは、連結材たるシャックル121により、網体4が移動可能に連結されている。前記シャックル121は、U字型の本体122の両端にナット付ボルト123を挿通して前記両端を開閉するものであり、具体的には、図18に示すように、前記上辺ロープ材41U,縁ロープ材114及び輪部116の三者をシャックル121により連結し、前記下辺ロープ材52,縁ロープ材114及び輪部116の三者をシャックル121により連結している。また、図17に示すように、必要に応じて、隣合う輪部116,116間において、前記上辺ロープ材41Uと上の縁ロープ材114とをシャックル121により連結し、前記下辺ロープ材52と下の縁ロープ材114とをシャックル121により連結する。そして、連結材であるシャックル121は上,下辺ロープ材41U,52の長さ方向に移動可能である。
また、このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
また、このように本実施例では、網体4は、上下に縁ロープ材114,114を有すると共に、これら上,下縁ロープ材114,114を連結する縦ロープ材115を有し、この縦ロープ材115の上下端部を上辺ロープ材114と下辺ロープ材114に連結したから、上,下縁ロープ材114,114を連結する縦ロープ材115の端部を、上辺ロープ材41Uと下辺ロープ材52に連結することにより、連結箇所が少なく済み、また、衝撃を受けた際の網体4の移動が円滑となる。
また、実施例上の効果として、横長な六角形をなす亀甲型の網目110を有する金網5と、その金網5の上下に連結する上,下辺ロープ材114,114と、左右方向中間に設ける縦ロープ材115とを備えることにより、強度的に優れた網体4が得られる。
尚、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、網体は各種形状のものを用いることができる。また、実施例では、断面円形の支柱を例示したが、断面角型でもよい。さらに、支柱と緩衝具との間に他の部材を介在して緩衝具を支柱に係止してもよい。また、固定部は端末の支柱に限らず、控えロープ材や他の固定部でもよい。さらに、上,下縁ロープ材に網体を移動可能に連結する連結材は、結合コイルやシャックルに限らず、ロープ材を挿通する輪を有するものであれば各種のものを用いることができる。また、ロープ材は鋼製のものや合成樹脂製のものを用いることができ、実施例2では鋼製のものをもちいている。さらに、中間の支柱の数は1本でも3本以上でもよい。さらにまた、ロープ材の端部の連結固定構造は各種のものを用いることができる。また、ベース部に支柱が直接接地して支持される必要はなく、スペーサや他の部材を介して支柱がベース部に支持されてもよい。
1 防護柵
2 斜面(設置場所)
3 支柱
4 網体
5 金網
20 回動連結機構
23 蓋(係止部)
24 ロープ材(接続ロープ材)
24T 端部
26 緩衝具(摩擦固定具)
27 規制手段
41U 上辺ロープ材
41F 縁辺ロープ材
51 アンカー
52 下辺ロープ材
71 連結材
114 縁ロープ材
115 縦ロープ材
121 シャックル(連結材)

Claims (3)

  1. 左右に間隔をおいて支柱を立設すると共に、前記支柱間に網体を設け、前記網体の左右縁を移動可能に設け、前記網体の左右縁間に加わる衝撃力により前記網体の左右縁の少なくとも一方が中央側に移動するように構成した防護柵であって、
    前記支柱間に上辺ロープ材と下辺ロープ材を設け、これら上辺ロープ材と下辺ロープ材に前記網体を左右方向移動可能に連結し、端末の前記支柱間に位置する中間の前記支柱に対して、前記網体を否固定状態にし、
    設置場所にベース部を設け、このベース部に前記支柱を回動連結機構により回動可能に連結し、この回動連結機構により前記支柱の上部が反山側に水平より下方に回動可能に構成し、前記支柱の下部を前記ベース部により支持し、この支持状態の前記支柱の上方への移動を規制する規制手段を備え、この規制手段は、前記ベース部に接続した接続ロープ材と、この接続ロープ材を所定の摩擦力で把持する摩擦固定具と、この摩擦固定具を前記支柱に係止する係止部とを備えることを特徴とする防護柵。
  2. 前記防護柵の固定部に、前記網体の左右縁を仮止め部材により仮止めし、前記仮止め部材は前記網体に加わる衝撃力により前記網体の左右縁の少なくとも一方の中央側への移動を許容するものであることを特徴とする請求項1記載の防護柵。
  3. 前記網体は、上下に縁ロープ材を有すると共に、これら上,下縁ロープ材を連結する縦ロープ材を有し、この縦ロープ材の上下端部を前記上辺ロープ材と下辺ロープ材に連結したことを特徴とする請求項1記載の防護柵。
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