JP4613192B2 - 開箱装置 - Google Patents

開箱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4613192B2
JP4613192B2 JP2007178415A JP2007178415A JP4613192B2 JP 4613192 B2 JP4613192 B2 JP 4613192B2 JP 2007178415 A JP2007178415 A JP 2007178415A JP 2007178415 A JP2007178415 A JP 2007178415A JP 4613192 B2 JP4613192 B2 JP 4613192B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall portion
box
suction pad
rack
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007178415A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009012832A5 (ja
JP2009012832A (ja
Inventor
光男 上田
Original Assignee
長野吉田工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 長野吉田工業株式会社 filed Critical 長野吉田工業株式会社
Priority to JP2007178415A priority Critical patent/JP4613192B2/ja
Publication of JP2009012832A publication Critical patent/JP2009012832A/ja
Publication of JP2009012832A5 publication Critical patent/JP2009012832A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4613192B2 publication Critical patent/JP4613192B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)

Description

本発明は、プラスチック製の箱体を開箱する開箱装置に関する。
従来、化粧品や薬品などの梱包用ケースとして厚紙製の箱体(カートン)が用いられていたが、近年、店頭ディスプレイにおける見栄えなどから透明もしくは半透明のプラスチック製の箱体(プラスチックカートンとも呼ばれる)が市場に登場した。このようなプラスチック製の箱体は、四角筒状の箱体を空箱のままで保管・輸送せず、折り畳んだ状態で保管・輸送し、化粧品や薬品などの商品を箱体に詰める際に開いて(開箱して)四角筒状の箱体にしていた。しかしながら、この開箱作業を自動化した開箱装置(カートニングマシーンとも呼ばれる)は、プラスチック製の箱体の折り畳み癖を取り去ることが出来ず、略平行四辺形の開口部を有する箱体になるため、箱体の側壁部を保持したまま搬送する搬送保持部材が必要であった(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このように箱体の側壁部を常時保持したまま搬送する開箱装置においては、箱体のデザイン変更や他の箱体の開箱作業を行なう場合、箱体の大きさに合わせて搬送保持部材例えばターレットなどを交換する必要があり、交換部品費用や交換作業時間など経済性が低かった。
特開2004−238040号公報
そこで、本発明の目的は、プラスチック製の箱体を開箱する開箱装置を提供することにある。
本発明にかかる開箱装置は、
第1の壁部に対し少なくとも第4の壁部が密接しかつ第2の壁部に対し少なくとも第3の壁部が密接して折り畳まれたプラスチック製の箱体を開いて、前記第1の壁部と前記第2の壁部とが対向して離間配置した四角筒状の開箱された箱体にする開箱装置において、
折り畳まれた前記箱体の前記第1の壁部に吸着する第1の吸着パッドと、
前記第2の壁部に吸着する第2の吸着パッドと、
前記第1の吸着パッドを前記第2の吸着パッドに対して相対的に移動する移動機構と、
前記第1の壁部と前記第4の壁部とを接続する第1の角部に接触する第1の押棒と、
を有し、
前記移動機構は、折り畳み状態の前記箱体の前記第1の壁部を前記第4の壁部から離間移動し、さらに前記第1の壁部が少なくとも前記第3の壁部に密着するまで前記第1の吸着パッドを移動し、
前記第1の押棒は、前記移動機構によって前記第1の壁部が前記第3の壁部に密着する際に、前記第1の角部を前記第2の壁部側に押し付ける
本発明の開箱装置によれば、移動機構によって折り畳み状態の箱体の第1の壁部を第4の壁部から離間移動し、さらに第1の壁部が第3の壁部に密着するまで折り返すことで箱体の折り畳み癖を取り去ることができる。したがって、開箱装置に供給された箱体を折り畳み状態から開箱(起函)し、さらに開箱状態を超えて逆側に折り畳むことで、プラスチック製の箱体であっても開箱後も所望の四角筒状に維持することができる。そのため、本発明の開箱装置によれば、従来のような側壁部を常時保持したまま搬送するための搬送保持部材が不要となり、経済性にも優れている。
本発明の開箱装置によれば、第1の押棒によって第1の角部を押し付けることで、完全に折り畳まれた第1の角部を押し広げて折り畳まれた癖を確実に取り除くことができる。したがって、本発明の開箱装置によれば、第1の押棒を有することによって箱体の開箱状態をより正確な所望の四角筒状にすることができる。
本発明にかかる開箱装置において、
前記移動機構によって前記第1の壁部が前記第3の壁部に密着する際に、前記第1の壁部と前記第3の壁部とを接続する第2の角部を屈曲方向に押し付ける第2の押棒を有することができる。
本発明の開箱装置によれば、第2の押棒によって第2の角部を押し付けることで、折り畳み時には直線状だった第2の角部を確実に屈曲変形させることで、延びきった状態の癖を確実取り除くことができる。したがって、本発明の開箱装置によれば、箱体の開箱状態をより正確な所望の四角筒状にすることができる。
本発明にかかる開箱装置において、
前記移動機構は、前記第1の吸着パッドを回転移動する回転機構と、前記回転機構へ駆動力を与える直線移動機構と、を有し、
前記回転機構は、ピニオンと、該ピニオンを挟んで対向しかつ該ピニオンに噛合する第1のラック及び第2のラックと、を有するラックアンドピニオン機構であって、
前記第1のラック及び前記第2のラックは、固定部材によって前記直線移動機構と連結可能な被連結部を有することができる。
本発明の開箱装置によれば、ラックアンドピニオン機構によって直線移動機構からの駆動力を回転移動に変換することで、開箱動作を容易に行うことができる。また、一つのピニオンに対し二つのラックを予め用意しておくことで、例えば箱体の折り畳み方向が逆であっても、固定部材の連結を第1のラックから第2のラックへ替えるだけで第1の吸着パッドの回転移動方向を逆にすることができるため、開箱作業が可能である。
本発明にかかる開箱装置において、
前記被連結部は、前記第1のラック及び前記第2のラックに形成された穴部であり、
前記固定部材は、前記直線移動機構を貫通して一方の前記穴部に挿入されるピンであることができる。
本発明の開箱装置によれば、ピンを第1のラックもしくは第2のラックの穴部に挿入することで、回転機構を正逆回転のどちらでも動作させることができる。したがって、同じ直線移動機構の駆動力であっても、ピンの差し替え作業だけで回転機構の回転方向を容易に逆転させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、開箱された四角筒状のプラスチック製の箱体30を示す斜視図である。図2は、折り畳まれた状態のプラスチック製の箱体30の平面図である。図3は、開箱装置1の概略正面図である。図4は、開箱装置1の開箱部5の概略正面図である。図5は、開箱装置1の開箱部5を箱体装填部3側から見た概略側面図である。図6は、開箱部5の回転機構51の構造を模式的に示す正面図である。図7は、開箱部5の概略背面図である。図8及び図9は、箱体30の開箱工程を示す模式図である。
本実施の形態にかかる開箱装置1は、第1の壁部31に対し少なくとも第4の壁部34が密接しかつ第2の壁部32に対し少なくとも第3の壁部33が密接して折り畳まれたプラスチック製の箱体30を開いて、第1の壁部31と第2の壁部32とが対向して離間配置した四角筒状の開箱された箱体30にする開箱装置1において、折り畳まれた箱体30の第1の壁部31に吸着する第1の吸着パッド64と、第2の壁部32に吸着する第2の吸着パッド84と、第1の吸着パッド64を第2の吸着パッド84に対して相対的に移動する第1の移動機構50と、を有し、第1の移動機構50は、折り畳み状態の箱体30の第1の壁部31を第4の壁部34から離間移動し、さらに第1の壁部31が少なくとも第3の壁部33に密着するまで第1の吸着パッド64を移動する。
(箱体30)
図1に示すように、開箱された状態の箱体30は、対向配置された幅広の第1の壁部31と第2の壁部32と、第1の壁部31と第2の壁部32とをその端部で接続しかつ対向配置された第3の壁部33と第4の壁部34と、を有し、開箱された状態で四角筒状となる。また、四角筒状の箱体30は4つの壁部31、32、33、34を直角に接続する4つの角部311、312、313、314を有し、第1の角部311は第1の壁部31と第4の壁部34とを接続し、第2の角部312は第1の壁部31と第3の壁部33とを接続し、第3の角部313は第2の壁部32と第4の壁部34とを接続し、第4の角部314は第2の壁部32と第3の壁部33とを接続する。箱体30の両開口端側には、開口端内に折り畳まれる内側フラップ39A、39Bと、外側フラップ35、37と、を有し、外側フラップ35、37の端部には差込み片36、38を有する。
図2に示すように、折り畳まれた状態の箱体30は、第1の角部311と第4の角部314が屈曲して第1の壁部31に対し少なくとも第4の壁部34が密接し、かつ、第2の角部312と第3の角部313が平坦に延びて第2の壁部32に対し少なくとも第3の壁部33が密接している。本実施の形態においては、箱体30の第1の壁部31及び第2の壁部32が第3の壁部33及び第4の壁部34よりも幅広に形成されているため、箱体30は折り畳まれた状態で第1の壁部31に対し第2の壁部32及び第4の壁部34が密接し、第2の壁部32に対し第1の壁部31及び第3の壁部33が密接している。また、折り畳まれた状態の箱体30は、第1の壁部31に対し第4の壁部34が密接し、かつ、第2の壁部32に対し第3の壁部33が密接しているが、必ずしもそれぞれが密着しておらず、わずかに隙間を有し、高さの低い平行四辺形状に多少開口してもよい。箱体30は、箱体30が生産されてから内容物例えば化粧品容器を梱包するための開箱操作までの間、このように折り畳まれた状態で保管・輸送される。なお、図1及び図2における矢印Aは、開箱装置1における箱体30の搬送方向を示す。
(開箱装置1の全体構成)
図3に示すように、開箱装置1は、機台2上に、折り畳まれた多数のプラスチック製の箱体30を縦方向に積み重ねた箱体装填部3及びその下方の供給部4と、箱体30を開箱する開箱部5と、開箱装置1の正面側にある内側フラップ39A,39Aを内側に折りこむ内側フラップ折り曲げ部6と、差込み片36を上方へ折り曲げる差込み片折り曲げ部7と、外側フラップ35を折り曲げながら差込み片36を第1の壁部31の内側へ差し込む差込み部8と、開箱された箱体30の一方の端部のみが開口した箱体30を開箱装置1から排出する排出部9と、が箱体30の搬送方向Aに沿って配置されている。機台2内には、点線で示したサーボモータ10と、サーボモータ10の駆動力を伝える回転軸11と、が配置されている。機台2の搬送方向Aの両端部に配置されたスプロケット14とスプロケット16とにベルト18が架けわたされ、このベルト18によって供給部4から排出部9にかけて箱体30を間欠搬送する。スプロケット14は、機台2内の回転軸11に連結されたスプロケット12に従動する。また、各動作部4,5,6,7,8,9の下方の機台2内には、回転軸11によって回転する図示せぬ複数のカム機構を有する。したがって、サーボモータ10によって回転軸11が回転すると、回転軸11に固定された図示せぬ複数のカム機構によって各動作部4,5,6,7,8,9が同期して動作し、スプロケット14が回転してさらにベルト18も同期して動作する。
(箱体装填部3及び供給部4)
図3に示すように、箱体装填部3は、折り畳まれた多数のプラスチック製の箱体30を縦方向に積み重ねて上から装填し、箱体装填部3の下端の供給部4において箱体30を1個ずつベルト18上へ供給する。供給部4は、機台2から箱体装填部3に向けて昇降する図示せぬ吸着パッドを有しており、該吸着パッドは上昇して箱体装填部3の下端にある箱体30の第2の壁部32に吸着し、箱体30を1個ずつ確実にベルト18上へ下降させた後、吸着を解除する。
(開箱部5)
図4〜図7に示すように、開箱装置1の開箱部5は、第1の吸着パッド固定部材60と、第2の昇降部材82と、を有する。第1の吸着パッド固定部材60は、折り畳まれた箱体30の上方に第1の壁部31に吸着する第1の吸着パッド64と、第1の角部311に接触する2本の第1の押棒66Aと、第2の角部に接触する2本の第2の押棒66Bと、が垂下して固定される。第2の昇降部材82は、折り畳まれた箱体30の下方に第2の壁部32に吸着する第2の吸着パッド84と、第2の壁部32の四隅に接触する4本の第3の押棒86と、が直立して固定される。なお、図7においては、判り易くするために箱体30を平行四辺形状にして多少開口して描いたが、通常の箱体30は第1の壁部31と第2の壁部32とはほとんど密着する程度にわずかな隙間しかなく、1枚の板状に折り畳まれている。
開箱部5は、第1の吸着パッド64を第2の吸着パッド84に対して相対的に移動する第1の移動機構50と、第2の吸着パッド84を昇降させる第2の移動機構81と、を有する。第1の移動機構50は、第1の吸着パッド64をその水平状態を維持したまま回転移動する回転機構51と、回転機構51へ駆動力を与える直線移動機構40と、を有する。回転機構51は、直線移動機構40の直線運動を回転運動に変換して回転軸58を回転し、回転軸58に連結された回転部材59を回転し、回転部材59と連結軸68で連結された第1の吸着パッド固定部材60を回転移動させる。直線移動機構40は、サーボモータ10の回転軸11と共に回転する第1の昇降カム41上を転動する第1の昇降カムフォロア42と、第1の昇降カムフォロア42を回転自在に支持する2本の第1の昇降ロッド44と、第1の昇降ロッド44の上端に固定された第1の昇降部材46と、を有する。
回転機構51は、図6に示すように、機台2に下端を固定されてベルト18よりも上方まで延在する回転機構固定部材510と、回転機構固定部材510に固定され上下方向に延びる1対のレール512、514と、レール512、514の間に回転可能に配置されたピニオン56と、ピニオン56を挟んで対向しかつ該ピニオン56に噛合する第1のラック52及び第2のラック54と、を有するラックアンドピニオン機構である。ピニオン56は回転部材59を回転させる回転軸58に連結されていて、ピニオン56が回転すると回転部材59も回転軸58を中心に回転する。第1のラック52及び第2のラック54は、レール512、514に案内されて上下方向に移動可能である。第1のラック52及び第2のラック54の固定部材48と対面する側には連結穴部55がそれぞれ設けられ、固定部材48によって直線移動機構40の第1の昇降部材46と連結可能である。固定部材48は、第1の昇降部材46を貫通して第1のラック52に形成された連結穴部55に挿入されるピン部と、第1の昇降部材46から突出した部分のハンドル部と、を有する。したがって、第1の昇降部材46が上昇すれば固定部材48によって連結された第1のラック52が上昇してピニオン56を左回転させ、第1の昇降部材46が下降すれば第1のラック52が下降して右回転させることができる。このような回転機構51と直線移動機構40との構造によって、例えば、固定部材48のピン部を第1のラック52から第2のラック54の連結穴部55に差し替えて挿入すれば、第1の昇降部材46が上昇すればピニオンを右回転させ、第1の昇降部材46が下降すればピニオン56を左回転させることができる。このように、同じ直線移動機構40の駆動力であっても、回転機構51の回転方向を容易に逆転させることができ、例えば、箱体30の折り畳み方向が逆であっても、固定部材48を他のラックへ差し替えるだけで第1の吸着パッド64の回転移動方向を逆にすることができる。
第2の移動機構81は、サーボモータ10の回転によって回転する第2の昇降カム90上を転動する第2の昇降カムフォロア89と、第2の昇降カムフォロア89を回転自在に支持する2本の第2の昇降ロッド88と、機台2の上方へ延びた第2の昇降ロッド88の上端に固定された第2の昇降部材82と、を有する。第2の昇降部材82には、ベルト18によって開箱部5へ搬送された折り畳まれた箱体30の第2の壁部32に下側から吸着する4本の第2の吸着パッド84と、第2の壁部32の4隅を下側から支持する4本の第3の押棒86と、が固定されている。したがって、サーボモータ10の回転によって第2の昇降カム90が回転し、そのカム形状に従って第2の昇降部材82が昇降移動する。なお、ここで説明する吸着パッドは、箱体の壁部と接触する部分がゴムなどの弾性材の吸盤状であって、常時もしくは少なくとも吸着動作時にエアバキューム(吸引)してなる略円筒状のものを用いることができる。
回転機構51は、回転部材59が回転することで第1の吸着パッド固定部材60を水平状態を維持したまま回転移動させることができる。回転部材59は回転機構51に連結された回転軸58を中心に回転し、回転軸58よりも図7における上方に回転部材59と第1の吸着パッド固定部材60との連結軸68が設けられている。第1の吸着パッド固定部材60は、第1、第2の押棒66A,66Bと、第1の吸着パッド64と、が垂下して固定され、回転部材59側の端部に垂直ガイド部材62が2個固定されている。第1の吸着パッド固定部材60の上方には水平ガイドレール固定部材74が基台2上の図示せぬフレームに固定され、水平ガイドレール固定部材74には水平方向に延びる水平ガイドレール76が固定されている。そして、水平ガイドレール76に案内されて水平方向に移動可能な水平ガイド部材72が垂直ガイドレール固定部材70に設けられている。垂直ガイドレール固定部材70は、切り欠きが下向きのコの字型の板体であって、水平ガイド部材72から下方に延びる2本の垂直ガイドレール71が固定されている。第1の吸着パッド固定部材60の垂直ガイド部材62は、垂直ガイドレール71に案内されて上下方向に昇降移動することが可能である。したがって、回転機構51によって回転部材59が回転すると、連結軸68が回転軸58を中心に半円弧の回転軌道を描くように回転移動し、連結軸68の回転軌道に合わせて第1の吸着パッド固定部材60が水平ガイドレール76及び垂直ガイドレール71に案内されてその水平状態を保ちながら回転移動する。
したがって、このような構成からなる開箱部5は、第1の壁部31に対し少なくとも第4の壁部34が密接しかつ第2の壁部32に対し少なくとも第3の壁部33が密接して折り畳まれたプラスチック製の箱体30を開いて、第1の壁部31と第2の壁部32とが対向して離間配置した四角筒状の開箱された箱体30にすることができる。
(内側フラップ折り曲げ部6〜排出部9)
図3に示すように、開箱部5で開箱された箱体30は、四角筒状の形態を維持したままベルト18上に支持されて、搬送方向Aに沿って各動作部6,7,8,9へと順次間欠搬送される。このとき、箱体30は、開箱部5で折り畳み癖を取り除いて四角筒状に維持されているので、搬送されている間、箱体30の形態が断面平行四辺形にならないように保持するための保持具は必要ない。
内側フラップ折り曲げ部6は、箱体30の一方の開口端にある内側フラップ39A,39Aを箱の内側に折りこむ。この内側フラップ39A,39Aの折り込みの際には、箱体30の第1の壁部31と第2の壁部32とを上下から図示せぬ吸着パッドによって吸着して位置決め固定し、内側フラップ39A,39Aを第3の壁部33及び第4の壁部34の内側面に接触するか近接するまで折り曲げて癖付けを行なうことが好ましい。
差込み片折り曲げ部7は、内側フラップ39A,39Aがほぼ直角に折り曲げられた箱体30の差込み片36を上方へほぼ直角に折り曲げる。
差込み部8は、差込み片36が上方に折り曲げられた外側フラップ35を、折り曲げつつ差込み片36を箱体30の開口内へ差し込む。当然、差込み片36が第1の壁部31の内側まで入り込んで外側フラップ35を折り曲げるので、外側フラップ35が容易に外へ広がることはなく箱体30の開口を確実に塞ぐことができる。なお、差込み片折り曲げ部7及び差込み部8も内側フラップ折り曲げ部6と同様に、箱体30の第1の壁部31と第2の壁部32とを上下から図示せぬ吸着パッドによって吸着して位置決め固定した状態で折り曲げ動作が行なわれる。
排出部9は、箱体30の一方の端部を外側フラップ35などで塞いだ箱体30を開箱装置1の背面側へ押し出すように排出する。なお、各動作部6,7,8,9に対応する機台2内にもサーボモータ10によって回転する図示せぬカム機構が設けられ、他の動作部と同期して動作する。
(開箱部5の動作説明)
図8及び図9は、開箱部5における開箱動作を(A)〜(F)の順に説明する模式図である。各動作を(A)〜(F)の順に説明する。
図8(A)
供給部4から折り畳まれた箱体30がベルト18上に載置されて開箱部5へと1個ずつ搬送される。ベルト18の間には、ベルト18の下方から円柱状のストッパー80が上昇し、ベルト18の突起19との間で箱体30の搬送方向Aの前後端を所定位置に設定する。このとき、第1の吸着パッド固定部材60は図8(C)と同じ初期位置に待機し、第2の昇降部材82は第2の吸着パッド84及び第3の押棒86の先端がベルト18上で搬送される箱体30に接触しない下方位置で待機している。
図8(B)
回転部材59が図の左回転し、第1の吸着パッド固定部材60は複数例えば4本の第1の吸着パッド64の先端の水平を維持したまま回転移動し、第1の吸着パッド64及び第1、第2の押棒66A,66Bを箱体30の上方位置で待機させる。そして、箱体30の下方から第2の吸着パッド84及び第3の押棒86が上昇し、第2の吸着パッド84は第2の壁部32に吸着しかつ第3の押棒86は第3の角部313と第4の角部314に各2本ずつ接触するように第2の壁部32を下方から支持して箱体30を開箱作業位置へと持ち上げられる。開箱作業位置では、第1の壁部31に第1の吸着パッド64が吸着し、第1、第2の押棒66A,66Bの下端が接触する。したがって、箱体30は、開箱作業位置において、複数例えば4本の第1の吸着パッド64及び複数例えば4本の第1、第2の押棒66と、複数例えば4本の第2の吸着パッド84及び複数例えば4本の第3の押棒86と、によって箱体30の上下からしっかりと保持している。
図8(C)
回転部材59が図の右回りに回転し、箱体30の第1の壁部31に第1の吸着パッド64が吸着したまま図の右回りに回転すると、折り畳み状態の第1の壁部31は第4の壁部34から離間移動し、箱体30を四角筒状に開箱(起函)する。このまま第1の吸着パッド64を第1の壁部31から離すと箱体30は折り畳まれた状態に戻ろうとして開口部が略平行四辺形に変形してしまう。そのため、回転部材59はさらに右回りに回転して、箱体30の折り畳み癖を取り除く。
図9(D)
回転部材59はさらに右回りに回転し、箱体30の第1の壁部31が第3の壁部33に密着するまで第1の吸着パッド64を移動して図8(B)とは逆の状態に折り畳む。第1の壁部31が第3の壁部33に密着する際に、搬送方向Aの前方にある第1の押棒66Aは第1の角部311を第2の壁部32側に押し付け、搬送方向Aの後方にある第2の押棒66Bは第2の角部312を屈曲方向に押し付ける。したがって、図8(B)の箱体30では、第1の角部311は屈曲して第1の壁部31と第4の壁部34とが接触しかつ第2の角部312は延びきって第1の壁部31と第3の壁部33とが単一の平面状であったが、図9(D)の箱体30では、第1の角部311は第1の押棒66Aに押されて延びきって第1の壁部31と第4の壁部34とが略単一の平面状となり、第2の角部312は第2の押棒66Bに押されて屈曲して第1の壁部31と第3の壁部33とが少なくとも一部で接触している。
図9(E)
回転部材59は左回りに回転し、図8(C)の開箱(起函)された箱体30の状態に戻る。
図9(F)
第1の吸着パッド64は吸引を停止して第1の壁部31との吸着状態を解除し、第2の吸着パッド84は吸引を維持したまま第2の昇降部材82を下降させて開箱された箱体30をベルト18上に載せ、さらに第2の昇降部材82を下降させて第2の吸着パッド84の吸引を停止して第2の壁部32との吸着状態を解除する。そして、ベルト18を駆動して開箱された箱体30を搬送方向Aへ搬送すると共に、次の折り畳まれた箱体30を供給部4から開箱部5へ搬送する。
このように図9(D)において第1の角部311と第2の角部312とが第1の押棒66A及び第2の押棒66Bによって癖付けされることで、箱体30を四角筒状に戻して各吸着パッドの吸引を停止しても平行四辺形の開口にもどらず、ほぼ所望の四角筒状を維持したまま次動作部へと順次搬送することができる。
開箱された四角筒状のプラスチック製の箱体30を示す斜視図である。 折り畳まれた状態のプラスチック製の箱体30の平面図である。 開箱装置1の概略正面図である。 開箱装置1の開箱部5の概略正面図である。 開箱装置1の開箱部5を箱体装填部3側から見た概略側面図である。 開箱部5の回転機構51の構造を模式的に示す正面図である。 開箱部5の概略背面図である。 箱体30の開箱工程を示す模式図である。 箱体30の開箱工程を示す模式図である。
符号の説明
1 開箱装置
2 機台
5 開箱部
18 ベルト
30 箱体
31 第1の壁部
32 第2の壁部
40 直線移動機構
50 第1の移動機構
60 第1の吸着パッド固定板
64 第1の吸着パッド
81 第2の移動機構
82 第2の昇降部材
84 第2の吸着パッド
A 搬送方向

Claims (4)

  1. 第1の壁部に対し少なくとも第4の壁部が密接しかつ第2の壁部に対し少なくとも第3の壁部が密接して折り畳まれたプラスチック製の箱体を開いて、前記第1の壁部と前記第2の壁部とが対向して離間配置した四角筒状の開箱された箱体にする開箱装置において、
    折り畳まれた前記箱体の前記第1の壁部に吸着する第1の吸着パッドと、
    前記第2の壁部に吸着する第2の吸着パッドと、
    前記第1の吸着パッドを前記第2の吸着パッドに対して相対的に移動する移動機構と、
    前記第1の壁部と前記第4の壁部とを接続する第1の角部に接触する第1の押棒と、
    を有し、
    前記移動機構は、折り畳み状態の前記箱体の前記第1の壁部を前記第4の壁部から離間移動し、さらに前記第1の壁部が少なくとも前記第3の壁部に密着するまで前記第1の吸着パッドを移動し、
    前記第1の押棒は、前記移動機構によって前記第1の壁部が前記第3の壁部に密着する際に、前記第1の角部を前記第2の壁部側に押し付ける、開箱装置。
  2. 請求項1において、
    前記移動機構によって前記第1の壁部が前記第3の壁部に密着する際に、前記第1の壁部と前記第3の壁部とを接続する第2の角部を屈曲方向に押し付ける第2の押棒をさらに有する、開箱装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記移動機構は、前記第1の吸着パッドを回転移動する回転機構と、前記回転機構へ駆動力を与える直線移動機構と、を有し、
    前記回転機構は、ピニオンと、該ピニオンを挟んで対向しかつ該ピニオンに噛合する第1のラック及び第2のラックと、を有するラックアンドピニオン機構であって、
    前記第1のラック及び前記第2のラックは、固定部材によって前記直線移動機構と連結可能な被連結部を有する、開箱装置。
  4. 請求項において、
    前記被連結部は、前記第1のラック及び前記第2のラックに形成された穴部であり、
    前記固定部材は、前記直線移動機構を貫通して一方の前記穴部に挿入されるピンである、開箱装置。
JP2007178415A 2007-07-06 2007-07-06 開箱装置 Active JP4613192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178415A JP4613192B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 開箱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178415A JP4613192B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 開箱装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009012832A JP2009012832A (ja) 2009-01-22
JP2009012832A5 JP2009012832A5 (ja) 2010-08-19
JP4613192B2 true JP4613192B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=40354219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007178415A Active JP4613192B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 開箱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4613192B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103693243B (zh) * 2013-12-19 2015-10-07 邵万敏 塑料胶袋封装机
CN109229569B (zh) * 2018-09-05 2023-08-22 合肥哈工龙延智能装备有限公司 全自动机器人开装箱一体机
WO2023155047A1 (en) * 2022-02-15 2023-08-24 Abb Schweiz Ag Fixture for unpacking a carton

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5147887A (ja) * 1974-10-19 1976-04-23 Zanasi Nigris Spa
JPH03121826U (ja) * 1990-03-27 1991-12-12
JPH0465231A (ja) * 1990-07-06 1992-03-02 Mutual Corp 中箱成型装置
JPH04115934A (ja) * 1990-09-05 1992-04-16 Sigma Shigyo Kk 箱体成形装置
JPH10324311A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Gunze Ltd 四角筒状ケースの開口方法及び開口装置
JPH1191727A (ja) * 1997-09-22 1999-04-06 Toppan Printing Co Ltd 液体包装用紙製角筒容器の成形方法
JP2004238040A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Namix:Kk カートニングマシーン

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5147887A (ja) * 1974-10-19 1976-04-23 Zanasi Nigris Spa
JPH03121826U (ja) * 1990-03-27 1991-12-12
JPH0465231A (ja) * 1990-07-06 1992-03-02 Mutual Corp 中箱成型装置
JPH04115934A (ja) * 1990-09-05 1992-04-16 Sigma Shigyo Kk 箱体成形装置
JPH10324311A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Gunze Ltd 四角筒状ケースの開口方法及び開口装置
JPH1191727A (ja) * 1997-09-22 1999-04-06 Toppan Printing Co Ltd 液体包装用紙製角筒容器の成形方法
JP2004238040A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Namix:Kk カートニングマシーン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009012832A (ja) 2009-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102140885B1 (ko) 삽입 시트들의 파지 및 폴딩용의 헤드, 삽입 디바이스, 충전 스테이션 및 삽입 시트를 파지, 폴딩 및 로딩하는 방법
JP6587963B2 (ja) 製函装置
JP2011512302A (ja) (チューブ)袋を段ボール箱に入れる方法と装置
JP2013525220A (ja) カートンをカートントラックに供給するためのカートン供給装置及び方法
CN101279518A (zh) 包装箱制箱机
JP2019001522A (ja) 箱詰め装置
JP4613192B2 (ja) 開箱装置
CN115916672A (zh) 用于布置从包装箱中取出的物品的布置***
JP2005001304A (ja) 製函システム
CN111284770A (zh) 危化品自动上袋装置
JP2013035607A (ja) カートンマガジン、カートンハンド及び文書積載挿入装置
CN207997104U (zh) 一种长方体包装盒的纸质盒身与金属底托的压配设备
KR102294935B1 (ko) 다열 제함기
JP6005587B2 (ja) ケーサー装置
JP4495850B2 (ja) 包装箱の形成装置
JP6871743B2 (ja) 梱包物取り出し装置、梱包物取り出し方法
JP4403751B2 (ja) 物品と紙片の装填方法および装填装置
CN208715540U (zh) 一种显示面板自动装箱拆箱装置
JP2015016876A (ja) 集積装置
KR20140112318A (ko) 포장 장치
JP2017056977A (ja) 箱詰装置
JP3840591B2 (ja) 箱詰機における中仕切り供給方法および装置
JP2005119730A (ja) ロボット式ケーサ
JP3780641B2 (ja) 紙片挿入装置
CN217673554U (zh) 开箱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100702

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100702

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20100702

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100922

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101018

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4613192

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250