JP4609697B2 - 眼屈折力測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検眼の眼屈折力を測定する眼屈折力測定装置に関する。
眼屈折力測定装置においては、被検眼に固視させる固視標を被検眼の光軸方向に移動する固視標光学系を持ち、固視標を被検眼の眼底に結像させる状態から適当なディオプタ分だけ遠方に移動することにより、被検眼に雲霧を掛けた状態で遠用屈折力を他覚的に測定している(特許文献1参照)。この固視標光学系は、近視眼及び遠視眼の遠用屈折力を測定可能とするため、固視標の呈示距離に拘わらず、固視標の視標像の見かけの大きさ(視角)をほぼ一定とする構成となっている。
特開平10−127581号公報
しかしながら、上記のような固視標光学系を備える眼屈折力測定装置において、遠方位置から近方位置に固視標を移動して近くを見せた状態での屈折力や調節力を自覚的又は他覚的に確認する場合、例えば、固視標を30cm相当の位置に呈示しても、固視標の見かけの大きさ(視角)が変わらないため、被検者は感覚的に近くに固視標が近づいたと感じられない。このため、近方視時の屈折力や調節力を測定、確認する際に正確性に欠けるという問題があった。
本発明は、上記問題点を鑑み、近方視時の屈折力や調節力をより正確に測定、確認できる眼屈折力測定装置を提供することを技術課題とする。
(1) 被検眼の屈折力を他覚的に測定する眼屈折力測定装置において、
被検眼の前眼部付近をその前側焦点位置とする対物レンズ系を介して被検眼に固視標を呈示する固視標光学系と、
被検眼に対する前記固視標の呈示距離を変える距離可変手段と、
該距離可変手段により前記固視標が遠方視の呈示距離から近方視の呈示距離に移動されるとき、固視標が近方に近づくにつれて固視標の見かけのサイズを大きくするサイズ可変手段と、
を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼屈折力測定装置において、該距離可変手段により前記固視標が近方視の呈示距離に移動されたとき、被検眼の近用時の屈折力を他覚的に測定する近用屈折力測定手段を備えることを特徴とする。
(3) (1)〜(2)の何れかの眼屈折力測定装置において、前記固視標光学系には被検眼の乱視状態を矯正する乱視矯正光学系が設けられ、前記固視標を近方視の呈示距離としたときに、事前に得られた被検眼の乱視屈折力データに基づいて前記乱視矯正光学系を駆動制御する制御手段を設けたことを特徴とする。

本発明によれば、近方視時の屈折力や調節力をより正確に確認、測定することができる。
以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて説明する。図1は眼屈折力測定装置の外観略図である。1は基台、2は被検眼の顔を固定するための顔固定ユニットである。3は本体部、4は後述する光学系が収納された測定部であり、本体部3はジョイスティック5の操作により基台1の水平面上を前後左右に摺動し、また、ジョイスティック5の回転ノブ5aを回転操作することにより測定部4は本体部3に対して上下方向に移動する。ジョイスティック5の頂部には測定開始スイッチが設けられている。7は被検眼の前眼部像や各種情報を表示するTVモニタでる。8はスイッチ部であり、測定モード切換えスイッチ等が配置されている。
図2は光学系の概略構成図である。11は赤外領域に波長を持つ2個の測定用光源であり、光軸を中心に回転可動に配置されている。12は集光レンズである。13は測定用指標(スポット開口)を有し、被検眼Eの眼底と共役な位置に配置されるべく移動可能な測定用ターゲット板である。14は投影レンズ、15a及び15bはビームスプリッタである。17は対物レンズ、31はビームスプリッタ、16はミラー、18、19はリレーレンズ、20は被検眼Eの角膜と共役な位置に配置されている帯状の角膜反射除去マスク、21はターゲット板13とともに移動する移動レンズ、22は結像レンズである。23は測定用受光素子であり、測定用受光素子23は測定用光源11及び角膜反射除去マスク20と同期して光軸を中心に回動する。
30は固視標呈示光学系を表す。固視標呈示光学系30は、ビームスプリッタ15a,15b、対物レンズ17、ビームスプリッタ31、光軸上を移動可能な第1リレーレンズ32、第2リレーレンズ33、固視標表示部34を備える。測定時の被検眼の前眼部付近は、対物レンズ17の前側焦点位置にある。対物レンズ17は一枚のレンズで示しているが、複数のレンズの組み合わせで対物レンズ系を構成する場合もある。固視標表示部34は、液晶モニタやプラズマモニタ等の画像表示器により構成されており、被検眼に呈示する固視標の種類やサイズを自由に変えることができる。
図3は、固視標表示部34に呈示される固視標の例を示し、マスクされた円形の呈示面の中心部に固視目標としての固視標34aが表示されている。この例では、サッカーボールを図柄としている。固視標表示部34の表示面は、第2リレーレンズ33の後側焦点位置に位置するように配置されている。固視標34aからの光束は第2リレーレンズ33により平行光束となり、第1リレーレンズにより固視標像34a´が結像する。被検眼は対物レンズ17を介してこの固視標像34a´を見ることとなる。第1リレーレンズ32は光軸上を移動して、固視標像34a´の呈示位置(呈示距離)を光学的に変化させる。遠用屈折力の測定時には、第1リレーレンズ32の移動により被検眼の調節除去の雲霧を行う。
45は観察光学系であり、図示無き照明光源により照明された被検眼前眼部像はビームスプリッタ15bで反射された後、対物レンズ46、ミラー47を介してCCDカメラ48に撮像される。
図4は装置の制御系の概略構成図である。CCDカメラ48からの映像信号は、画像処理部51に入力され、TVモニタ7に出力される。50は制御部であり、固視標表示部34、受光素子23、スイッチ部8、測定用光源11、測定用光源11及び受光素子23を駆動するモータ56、測定用ターゲット板13及びレンズ21を移動するモータ57、第1リレーレンズ32を移動するモータ58、ターゲット板13の移動位置を検出するポテンショメータ60、メモリ62等が接続されている。制御部50は固視標表示部34を制御し、その表示面に表示する固視標34aのサイズを呈示距離に応じて変化させる。また、制御部50は、受光素子23やポテンショメータ60からの検出信号を基に眼屈折力等を演算する。
以上のような構成を備える装置について、以下にその動作を説明する。まず、スイッチ部8のスイッチにより通常の遠用屈折力測定モードとした場合を説明する。モニタ7に表示される被検眼の前眼部像を観察しながら、ジョイスティック5及び回転ノブ5aを操作してアライメントを行う。アライメントが完了したら測定開始スイッチ6を押して測定を行う。被検眼には固視標呈示光学系により固視標34aを呈示する。
測定用光源11を出射した測定光は、集光レンズ12、ターゲット板13、投影レンズ14、ビームスプリッタ15a及び15bを経て被検眼Eの角膜近傍に集光した後、眼底に到達する。正常眼の場合、眼底で反射したターゲット像はビームスプリッタ15aで反射し、対物レンズ17、ビームスプリッタ31を通過後、ミラー16でもう一度反射され、リレーレンズ18,19及びレンズ21を通過し、結像レンズ22によって受光素子23上で結像する。被検眼に屈折異常がある場合は、受光素子23で受光した眼底反射光の受信信号に基づき、モータ57を駆動して移動レンズ21とともにターゲット板13を被検眼Eの眼底と共役な位置にくるように移動させる。
次に、モータ58の駆動により第1リレーレンズ32を移動して固視標34aと被検眼Eの眼底とを共役な位置においた後、被検眼の調節を除去すべく、さらに適当なディオプタ分だけ雲霧が掛かるように第1リレーレンズ32を移動させる。次に、被検眼Eに雲霧の掛かった状態で、測定用光源11、角膜反射除去マスク20、及び受光素子23を光軸回りに180度回転させる。回転中、受光素子23からの信号によりターゲット板13及び移動レンズ21が移動し、その移動量をポテンショメータ60が検出して各経線方向の屈折力を求める。制御部50は、この屈折力に所定の処理を施すことによって被検眼のS(球面屈折度数)、C(乱視度数)、A(乱視軸角度)の他覚屈折力値を得る。雲霧状態での他覚屈折力値S,C,Aはメモリ62に記憶される。
上記の遠用屈折力の測定段階では、固視標表示部34に表示する固視標34aのサイズは変えずに固定である。固視標34aからの光束は第2リレーレンズ33により平行光束となり、第1リレーレンズにより固視標像34a´が結像する。第1リレーレンズ32を光軸方向に移動させることにより固視標34a(固視標像34a´)の呈示距離を変化させるが、被検眼の前眼部付近が対物レンズ17の前側焦点位置にあるため、固視標34aの見かけの大きさ(視角)は変化しない。このため、遠用屈折力の測定では、被検眼の視度に拘わらず、固視標34aの見かけの大きさ(視角)をほぼ同じとして呈示できる。
次に、近方視時の眼屈折力を測定する場合について説明する。上記の遠用屈折力測定後に、スイッチ8部により近用測定モード(固視標を近方視の呈示距離とするモード)を設定すると、遠用屈折力測定で得られたS値の位置(乱視がある場合は、S値にC値の半分を加えた等価球面値としても良い)を基準に近方方向に固視標34a(固視標像34a´)が移動される。例えば、遠用屈折力が−2.0Dであった場合、固視標34aを0D(ディオプター)の位置から、2.0D分だけ近方に移動した位置が基準位置となる。これにより、被検眼は遠用矯正された状態となる。次に、被検眼を近方視とさせるために、第一リレーレンズ32の移動により、視標の呈示位置を一定の速度で遠用位置から近用位置(例えば、被検眼から35cmの位置)へゆっくりと移動させていく。近用位置の距離は、予めスイッチ部8に配置された近用位置設定スイッチで設定しておく。
この時、制御部50は、固視標の呈示距離に応じて、固視標表示部34に表示する固視標34aのサイズを連続的に大きくしていく。図5(a)〜(d)は、呈示距離に応じて固視標34aのサイズを変えた例を示し、図5(a)から順に、被検眼からの呈示距離を5m、1m、50cm、35cmとしたときの例である。呈示距離5mは遠用屈折力の基準位置から0.2D分だけ近方へ移動した位置であり、呈示距離1mは1.0D分、呈示距離50cmは2.0D分、呈示距離35cmは約2.8D分、それぞれ遠用屈折力の基準位置から近方へ移動した位置である。図5に示すように、固視標34aが被検眼に近づくにつれて、その固視標34a(図はサッカーボールの例である)のサイズが大きくなっている。なお、遠用屈折力を測定するときも固視標が見える必要があるので、このサッカーボールの例の場合、5m以上の遠方距離及び無限遠距離では呈示距離5mのときと同じサイズでほぼ一定とする。
このように固視標34aが近方に近づくにつれて、その固視標34aのサイズを大きくすることにより、固視標34aの見かけのサイズ(視角)も大きくなるので、被検者は固視標34aが近方に近づいたことを感覚的に容易に認識できる。これにより、被検者は近用位置に来た固視標を固視しようとして調節力を働かせるようになる。このときの屈折力を上記と同じように測定用光源11、受光素子23等を回転させ、ポテンショメータ60からの出力を基に得ることで、近用時の屈折力を正確に測定できる。また、被検者も自分の眼の調節能力を自覚的に確認しやすくなる。そして、近用時の屈折力を基に調節力を求めたり、加入度を決定したりすることが可能である。調節力は遠用屈折力と近用屈折力の差により求められる。視標呈示距離35cmでの加入度は、35cm=約2.8Dであるので、この2.8Dと調節力との差により決定される。制御部50により調節力と加入度が演算されると、その結果がモニタ7に表示される。
なお、以上のような測定において、遠近の移動量、移動の速度、遠近移動の繰り返しなどは、任意の設定が可能である。また、上記のように画像表示にて連続的に固視標のサイズを変えることにより、固視標の見かけのサイズ(視角)を変えるような構成の場合、固視標を遠方から近方へ(又は近方から遠方へ)移動し、この固視標の移動により誘起される屈折力変化を経時的に連続して測定する調節力測定においては、特に有利である。被検眼の近点を求める近点測定にも適用できる。
上記の呈示距離に応じた固視標の見かけのサイズ(視角)変化は、感覚的に近方に近づいてきたことを感じさせる変化であれば良いが、呈示距離に対する実際の視角の変化に合わせて表示倍率を変えてやれば、より自然に固視標が近づいたことを感じさせることができる。図6は、直径22cmのサッカーボールが5mから35cmまで近づいてきた時の、ボールの直径/視標呈示距離、及び被検眼が視認する実際の視角を計算した結果と、その計算結果をグラフに示したものである。被検眼の視角は、ボールの直径と固視標の呈示距離から求めることができる。これを基に、呈示距離に応じて固視標34aの大きさを実際の視角に合わせて変えていけば、被検眼に対象物が近づいてくる時の距離感をより認識しやすくなる。この時、ボール全体の画像が固視標表示部34に表示できない時は、図5(d)に示すように、実際の視角に対応したボールの拡大図(拡大されたボールの一部をとったもの)を表示すればよい。
図7は、被検眼に注視させる固視標の図柄を風景視標とした例であり、***の道路と車の固視標34bを使って、視標呈示距離に応じて遠くから車が近づいてくるような構成としている。この場合、図7(a)の無限遠にある車は非常に小さく見えるが、図7(b)の被検眼から1mの位置、図7(c)の被検眼から35cmの位置へと近づくにつれて、車が大きくなってくるため、徐々に視角も大きくなり、固視標34bが近づいてくることが認識しやすくなる。また、車と道路を拡大していくような構成として、被検眼が車へ近づいていくような構成としてもよい。
近用位置での屈折力や見え方を確認する場合、遠方視と近方視の2種類の固視標に切換えることでも良い。例えば、固視標を遠方視の呈示距離としたときには、図7(a)に示すように遠方視をイメージさせる図柄の固視標とし、これに対して、固視標を近方視の距離としたときには図7(c)に示すように近方視をイメージさせる図柄の固視標に切換える。
次に、遠用屈折力測定の測定値に基づいて遠用矯正された状態で、遠方視した場合と近方視した場合の見え方の比較を、被検者に体験させる機能について説明する。スイッチ部8に配置された近用スイッチを押すと、第1リレーレンズ32が移動し、遠用屈折力測定の測定値に基づいて遠用位置に置かれた固視標が、例えば35cm(遠用位置から約2.8D分近方へ移動させた距離)の近用距離とされる。遠用位置での固視標は、例えば、図7(a)に示す遠方視をイメージさせる図柄の固視標であり、近用位置での固視標は、図7(c)に示す近方視をイメージさせる図柄の固視標に切換えられる。そして、スイッチ部8に配置された比較用スイッチを押すたびに、固視標が遠用位置と近用位置と交互に切換えられると共に、固視標の図柄も図7(a)のものと図7(c)のものとに交互に切換えられる。これにより、被検者は遠方視した場合と近方視した場合の見え方の比較を確認でき、近方視では感覚的に固視標が近くにあることを認識しやすくなる。そして、近用位置の固視標がボケて見えるときは、調節力が不足しているので、加入度の必要性を被検者に訴え易くなる。
図8は、第2実施例を示す図である。図2と同じ符号は同じ機能の部材を示しているものとし、その説明を省略する。第2実施例の固視光学系30は、固視標表示部34のかわりに、固視標板74が円周上に複数個配置されたディスク71と、ディスク71を回転させる図示無き駆動部と、固視標板74を照明する照明光源73とを備える。ディスク71は、固視光学系30の光軸に固視標板74を切換え配置する。複数個の固視標板74には、図5や図7に示したような視標呈示距離に対応した図柄の視標がそれぞれ描かれている。この例では、ディスク71の回転制御により呈示距離に応じて固視標板74を切換え配置し、視標の大きさを段階的に変化させることにより、視標の見かけの大きさ(視角)を変化させる。遠用屈折力測定モードのときは、固視標板74の中の遠用固視標を光路に配置する。固視標を近方視の呈示距離とするモードでは、その近用の呈示距離に応じたサイズの固視標が描かれた固視標板74を切換え配置する。
図9は、第3実施例を示す図である。図2と同じ符号は同じ機能の部材を示しているものとし、その説明を省略する。第3実施例では、固視光学系30にズームレンズを用いることにより、呈示する視標の見かけの大きさ(視角)を呈示距離に応じて変える。80は固視標であり、81は照明光源であり、82は第1リレーレンズ32の代わりに配置されたズームレンズ光学系である。ズームレンズ光学系82は、凸レンズ82a及び凹レンズ82bよりなり、凹レンズ82bを光軸方向に移動させることにより、固視標板80の視標像80´の投影倍率が可変となる。その視標像80´の結像位置は、凸レンズ82a及び凹レンズ82bを一体的に移動することにより変えることができる。遠用屈折力測定では投影倍率を一定のままとし、近用測定モードのときには、凹レンズ82bを移動することにより呈示距離に応じて投影倍率を変える。この場合、固視標の見かけのサイズ(視角)は第1実施例と同様に連続的に変えることができる。
図10は、第4実施例の固視標呈示光学系を示す図である。固視標光学系の光軸上には、被検眼側から順に対物レンズ90、絞り91、レンズ92、固視標表示部93が配置されている。絞り91は対物レンズ90に関して被検眼の前眼部付近と共役であり、レンズ92の前側焦点位置に配置されている。この例では、対物レンズ90とレンズ92からなる光学系が、実施例1の対物レンズ17に相当する対物レンズ系を構成し、この対物レンズ系の前側焦点位置に被検眼前眼部付近が位置する。また、この例では固視標表示部93を光軸方向に移動させて呈示距離を可変とする。固視標表示部93は第1実施例の固視標表示部34と同じであり、画像表示により固視標のサイズを変える。絞り91は被検眼の瞳孔に入射する視標光束の大きさをより一定に保持しやすくするものであり、これは必ずしも無くても良い。この例においても、固視標を近方視の呈示距離とするモードのときに、固視標表示部93に表示する固視標のサイズを呈示距離に応じて変えることで対応する。
なお、固視標を近方視の呈示距離とするモードにおいて、強度の乱視を持つ被検眼に固視標を呈示するような場合、被検者は固視標が2重に見えてしまう等により、近方に固視標が呈示されたかどうか自覚しづらい。この場合には、被検者は調節力を十分に働かせることができず、近方視時の屈折力や調節力を正確に測定することができなくなる。このため、上記の実施例においては、固視標呈示光学系に被検眼の乱視状態を矯正する乱視矯正光学系を設けることが好ましい。
図11は、第1実施例の固視標呈示光学系に被検眼の乱視状態を矯正する乱視矯正光学系及び駆動機構を設けたものである。なお、以下に示す乱視矯正光学系及び駆動機構は、第2〜第4実施例記載の固視標呈示光学系においても適用可能である。37は乱視矯正光学系であり、焦点距離が等しい2つの負の円柱レンズ37a,37bを持ち、両者は互いに独立して光軸を中心に同一方向又は反対方向に回転可能である。38は駆動機構であり、レンズ37aとレンズ37bをそれぞれ光軸を中心に回転させる。制御部50は、乱視矯正光学系37を被検眼の乱視状態が矯正されるように調整すべく、駆動機構38に駆動信号を出力する。なお、2枚の円柱レンズを使用する場合、球面成分が発生するので、その分固視標34aの位置を補正する。
このような構成を備える装置において、乱視を持つ被検眼の近方視時の眼屈折力を測定する場合、上記遠用屈折力測定後に、スイッチ8部により近用測定モードを設定すると、遠用屈折力で得られたS値(弱主経線方向の屈折力)の位置を基準に近方方向に固視標34a(固視標像34a´)が移動される。また、遠用屈折力測定等で事前に得られたC(乱視度数:強主経線方向の屈折力−弱主経線方向の屈折力)とA(乱視軸角度)の乱視屈折力に基づいて、被検眼の乱視状態が矯正されるように乱視矯正光学系37が制御部50により駆動制御される。これにより、被検眼の乱視状態が矯正された状態となる。
乱視矯正光学系37を設けたことにより、強度の乱視を持つ被検眼であっても、近方に近づいてきた固視標が二重に見えてしまう等の問題が解消され、近方に近づくに従ってそのサイズが大きくなる固視標を十分に固視することができる。このため、被検者は固視標が近方に近づいてきたことを感覚的に容易に認識でき、近方位置の固視標を固視しようとして調節力を働かせるようになるので、正確な測定が可能となる。また、近用位置での視標の見え方を被検者に確認させる場合においても、固視標がぼけて見えたような場合、その原因が眼の乱視によるものではなく、眼の調節力不足によるものであることが正確に分かる。
眼屈折力測定装置の外観略図である。 第一実施例の装置の光学系の概略構成図である。 固視標表示部に呈示される固視標の例を示す図である。 装置の制御系の概略構成図である。 呈示距離に応じて固視標のサイズを変えた例を示す図である。 直径22cmのサッカーボールが5mから35cmまで近づいてきた時の、ボールの直径/視標呈示距離、及び被検眼が視認する実際の視角を計算した結果と、その計算結果をグラフに示したものである。 被検眼に注視させる固視標の図柄を風景視標とした例である。 第2実施例を示す図である。 第3実施例を示す図である。 第4実施例の固視標呈示光学系を示す図である。 第1実施例の固視標呈示光学系に被検眼の乱視状態を矯正する乱視矯正光学系及び駆動機構を設けたものである。
符号の説明
8 スイッチ部
17 対物レンズ
30 固視標呈示光学系
32 第1リレーレンズ
33 第2リレーレンズ
34 固視標表示部
34a、34b 固視標
34a' 固視標像
37 乱視矯正光学系
38 駆動機構
50 制御部
71 ディスク
73 照明光源
74 固視標板
80 固視標板
80' 視標像
82 ズームレンズ光学系




Claims (3)

  1. 被検眼の屈折力を他覚的に測定する眼屈折力測定装置において、
    被検眼の前眼部付近をその前側焦点位置とする対物レンズ系を介して被検眼に固視標を呈示する固視標光学系と、
    被検眼に対する前記固視標の呈示距離を変える距離可変手段と、
    該距離可変手段により前記固視標が遠方視の呈示距離から近方視の呈示距離に移動されるとき、固視標が近方に近づくにつれて固視標の見かけのサイズを大きくするサイズ可変手段と、
    を備えることを特徴とする眼屈折力測定装置。
  2. 請求項1の眼屈折力測定装置において、該距離可変手段により前記固視標が近方視の呈示距離に移動されたとき、被検眼の近用時の屈折力を他覚的に測定する近用屈折力測定手段を備えることを特徴とする眼屈折力測定装置。
  3. 請求項1〜の何れかの眼屈折力測定装置において、前記固視標光学系には被検眼の乱視状態を矯正する乱視矯正光学系が設けられ、前記固視標を近方視の呈示距離としたときに、事前に得られた被検眼の乱視屈折力データに基づいて前記乱視矯正光学系を駆動制御する制御手段を設けたことを特徴とする眼屈折力測定装置。
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