JP4608867B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写によって現出する画像部分を含む画像データを生成する画像処理装置に関する。
官公庁等が発行する証明書などは、その証明書が原本であるか否かによって、当該証明書の証明力(証明書の記載内容の信憑性といったもの)が異なってしまうと考えられている。このように、原本であるか否かの確認が重要となるようなドキュメント等について、複写そのものを牽制したり、複写によって得られたドキュメントであるか否かの確認を可能にする技術が求められている。
そこで従来から、複写によって現出する文字列などを特殊なインクなどで予め形成しておいた特殊用紙が、官公庁の証明書用の用紙として利用されてきた。ところが近年、いわゆる情報技術(IT)の発展・普及に伴い、こうした証明書等を官公庁以外の場所でも入手できるようにして社会全体の利便性を向上させようとする動きが現れている。具体的には、証明書等を家庭のプリンタでも出力可能にすることが求められているのである。
このような要請から、近年、特殊な用紙や特殊なインク等を用いることなく、家庭用のプリンタであっても複写であるか否かを確認させるための画像を埋め込むことができるようにするための技術が提案されてきている。
例えば特許文献1には、ドキュメントを一般的なプリンタで印刷する時に、外見上略同一濃度のグレイ背景として視認されるが、複写時には潜像として設定した文字等が浮き出るようにする画像(複写牽制画像と呼ぶ)を、一般的な色材を利用して形成する画像処理技術が開示されている。
また、特許文献2には、カラープリンタにおけるカラー色材(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等)と、単色黒の色材(一般にカーボンを含む、カーボンブラック(K))との間で赤外領域における分光特性が相違することに着目し、カラー色材を混合して得られる黒色(いわゆるプロセスブラック)部分と、上記カーボンブラック部分とを切り替えながら、例えば絵柄部分をカーボンブラックで形成し、その背景部分をプロセスブラック部分で形成しておくことで、赤外光で観察したときにカーボンブラックで形成された絵柄部分が現出するようにし、かつ複写時には、双方が区別されることなくカーボンブラック一色等で複写物が形成されることで、上記絵柄部分の現出がなくなるようにした技術が開示されている。
これらのうち特許文献1に開示の技術は、一般的な環境下で、かつ肉眼で複写物であるか否かが確認できる利点を備え、また特許文献2に開示の技術は、印影等、通常時に肉眼で確認できる画像部分に不可視画像(複写することなく、所定の観察環境下で現出する画像)を埋め込んでおくことができる利点を有する。
従って、これら特許文献1,2に開示されている技術を双方用いることで、相乗的に複写牽制、原本確認、不可視画像を利用した処理などの効果を得ることができると期待される。
特開2001−197297号公報 特開2003−136828号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている複写牽制画像をドキュメントの全面に形成してしまうと、当該複写牽制画像に用いられているカーボンブラックが、特許文献2に開示されている画像上のカーボンブラックと干渉して、埋め込まれた不可視画像が、赤外光を当てた場合においても現出しにくくなってしまう。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、かかる干渉を防止し、不可視画像を埋め込んだ画像と、複写牽制画像とを共に利用できる画像処理装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像処理装置であって、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像を生成する複写牽制画像生成手段と、前記生成された複写牽制画像の一部と当該一部以外の部分とを、所定観察環境下で互いに異なる分光特性を有する第1種及び第2種の色材を用いて形成するよう調整する手段と、を含むことを特徴としている。
またここで、前記第1種及び第2種の色材はそれぞれ、所定波長の光に対する反射率の比較的高い色材を単独で、又は混合して得られる第1色を表す第1色セットと、前記所定波長の光に対する反射率が比較的低い色材を単独で、又は混合して得られる第2色を表す第2色セットと、を含み、前記第1色と第2色とが肉眼に対して略同一の色と認識されるよう、前記第1色セットと第2色セットとが調製されていることとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る画像処理装置は、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像の一部と当該一部以外の部分とを、所定観察環境下で互いに異なる分光特性を有する第1種及び第2種の色材を用いて形成することを特徴としている。
さらに、本発明の一態様に係る画像処理方法は、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像の一部と当該一部以外の部分とを、所定観察環境下で互いに異なる分光特性を有する第1種及び第2種の色材を用いて形成することを特徴としている。
さらに、本発明の別の態様に係るプログラムは、コンピュータに、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像の一部と、当該一部以外の部分とを、所定観察環境下で、互いに異なる分光特性を有する第1種及び第2種の色材を用いて形成させることを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る画像処理装置10は、図1に示すプリンタ1に含まれるものとして実現できる。このプリンタ1は、ネットワークを介してパーソナルコンピュータ(PC)2に接続されており、画像処理装置10と、画像形成装置20とを含んで構成される。画像処理装置10は、図1に示すように、ネットワークインタフェース11と、制御部12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15とを含んでなる。
ネットワークインタフェース11は、ネットワークを介してPC2等から受信される情報を制御部12に出力する。またこのネットワークインタフェース11は、制御部12から入力される指示に従って種々の情報をネットワークを介して送出する。
制御部12は、記憶部13に格納されているプログラムを読み出して処理する。この制御部12は、複写牽制画像を生成する処理と、不可視画像を埋込んだ埋込画像を生成する処理とを基本的に実行する。これらの処理の具体的内容については、後に詳しく述べる。
記憶部13は、制御部12によって実行されるプログラムを保持するコンピュータ可読な記録媒体と、当該記録媒体から制御部12の指示の下にプログラムなどを読み出す処理装置とを含んで構成されている。また、この記憶部13は、制御部12がその処理の過程でデータを記憶させ得るワークメモリとしても動作する。さらにこの記憶部13は、用紙等に印刷されるページごとの画像データを保持するページバッファ領域を含んだ記憶素子を備える。
操作部14は、利用者から入力される指示操作の内容を制御部12に出力する。表示部15は、制御部12から入力される指示に従って、画像等を表示する。操作部14と表示部15とは、例えば、表示部15としての液晶パネル上に、透明なタッチセンサを含んだ操作部14を重ね合わせて配置した液晶タッチパネル等であってよい。
[制御部の処理内容]
ここで制御部12によって実行される処理の内容について述べる。制御部12によって実行されるプログラムは、機能的には図2に示すように、ドキュメント画像生成部21と、複写牽制画像生成部22と、ページバッファ保持部23と、スクリーン処理部24とを含む。
ドキュメント画像生成部21は、ネットワークを介して受信された情報のうち、ドキュメントの内容を記述した情報(ページ記述言語によって記述された情報)に基づいてドキュメントの各ページの画像(ドキュメントデータ)を生成して、ページバッファ保持部23に出力する。
[複写牽制画像生成部]
複写牽制画像生成部22は、図3に機能的に示すように、グレイ画像生成部41と、階調補正部42と、誤差拡散処理部43と、ディザ処理部44と、選択部45と、潜像画像生成部46と、カモフラージュパターン生成部47と、合成部48と、色材選択部49と、を含む。
この複写牽制画像生成部22のグレイ画像生成部41は、埋込画像となるグレイ画像の階調値の設定の入力を受けて、当該設定された階調値の画素からなる所定のサイズのグレイ画像を生成する。
階調補正部42は、設定されたトーンカーブ(以下、このトーンカーブを「複写牽制画像用トーンカーブ」と呼ぶ)に従って、入力されるグレイ画像の階調補正を行い、階調補正後の画像データを誤差拡散処理部43に出力する。なお、ここでのトーンカーブは、誤差拡散処理部43によって生成される誤差拡散画像と、ディザ処理部44によって生成される網点画像との濃度が画像形成後に略同一となるように予め設定されている。誤差拡散処理部43は、この階調補正後の画像データに対して誤差拡散処理を行い、2値の誤差拡散画像を生成する。ディザ処理部44は、グレイ画像生成部41が生成したグレイ画像に基づいてディザ処理を行い、2値の網点画像を生成する。
選択部45は、潜像画像生成部46が生成する2値の潜像画像の入力を受けて、当該潜像画像の画素値に応じて、誤差拡散画像のうちの当該画素に対応する部分と、網点画像のうちの当該画素に対応する部分とのいずれかを選択して2値画像として出力する。ここで、各画素の値は、それが「点灯(色材を乗せる)」を表す場合に画素値=1、「消灯(色材を乗せない)」を表す場合に画素値=0となっている。
潜像画像生成部46は、利用者から入力される指示に従って2値の潜像画像を生成して出力する。この2値の潜像画像は、例えば「COPY」といった文字列を用紙全面に配列した画像である。
カモフラージュパターン生成部47は、複写牽制画像の全面に細線で描画した、カモフラージュパターンを生成する。このカモフラージュパターンは、パターン部分が白画素(画素値=0)で描画され、背景となるべき部分が黒画素(画素値=1)で表されることとしてもよい。
合成部48は、選択部45が出力する画像と、カモフラージュパターン生成部47が生成するカモフラージュパターンとを合成する。具体的に、この合成部48は、合成の対象となる画像同士の論理積を演算する。ここでカモフラージュパターンが、パターン部分が白画素で描画され、背景となるべき部分が黒画素で表されている場合、このような論理積によって、選択部45が出力する画像から、カモフラージュパターン部分が白抜きされた画像が得られることとなる。合成部48は、この合成後の画像を色材選択部49に出力する。
色材選択部49は、合成部48から入力される合成後の画像に含まれている各画素の形成に用いる色材を選択するものである。本実施の形態では、画像形成装置20が用いる色材は、所定の観察環境下で互いに異なる第1、第2の分光特性を有するものに分類される。具体的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等、赤外光を吸収する成分の含有量が少ない色材(以下、区別のため「カラー色材」と呼ぶ)と、黒(K)等、カーボンのように赤外光を吸収する成分の含有量が比較的大きい色材(以下、区別のため「カーボン色材」と呼ぶ)とである。すなわち、赤外光での観察環境下で分光特性が異なる、第1種、第2種の少なくとも2種類の色材(セット)が用いられる。
色材選択部49は、不可視画像の元となる2値の画像データ(不可視画像データ)の入力を受けて、合成部48から入力される合成後の画像をなす画素のうち、不可視画像データ上での対応する画素の画素値が「点灯(色材を乗せる)」すると設定されている画素部分についてはカーボン色材を利用して形成する指示とし、合成部48から入力される合成後の画像をなす画素のうち、不可視画像データ上での対応する画素の画素値が「消灯(色材を乗せない)」と設定されている画素部分についてはカラー色材を利用して形成する指示とする。ここで対応する画素とは、例えば合成部48から入力される画像上の座標(X1,Y1)と(X1+ΔX,Y1+ΔY)とを対角線の各端点座標とした矩形領域内に、ΔX×ΔYのサイズの不可視画像データを合成する場合、座標(X1+x,Y1+y)の位置にある画素に対応する、不可視画像データ上の画素は、不可視画像データ上で座標(x,y)にある画素として定めることができる。なお、これ以外の方法で対応関係を定めて、例えば不可視画像データを複数配列して、いわゆるタイルとすることとしてもよいし、不可視画像データを拡大縮小した状態で上記対応関係を定めてもよい。
そして色材選択部49は、これらの指示を含む画像データを、複写牽制画像として、ページバッファ保持部23に出力する。
この処理によって形成される画像の例を図4に示す。図中の91は複写牽制画像であり、92は潜像を表し、93が不可視画像を表している。図中の矩形94部分の拡大図を図5(a)に示す。この処理によって形成される画像は、図5(a)に示すように、複写牽制画像としての誤差拡散画像と網点画像とを含んで構成されており、この図5(a)の例では背景画像が網点により(すなわち複写後に現出する部分として)形成され、潜像画像が誤差拡散画像(すなわち複写後に消える部分として)形成されている。つまり、この図5(a)の複写後の状態は、図5(b)に示すようなものとなり、潜像文字が浮かび上がる。
また図5(a)には、一点鎖線により不可視画像の境界部分が図示されている。この境界部分を表す線分は一般には印刷されるものではないが、ここでは説明のために示したものである。この図5(a)の例では、例えば、この一点鎖線より左側に不可視画像が形成されているものとしている。従って図5(a)の一点鎖線より左側の部分に含まれる各画素はカーボン色材で形成され、一点鎖線より右側の部分に含まれる各画素はカラー色材で形成される。
従って、この図5(a)の形成結果を赤外光の観察環境下で視認すれば、図6に示すように、一点鎖線より右側の部分が消失して見え、一点鎖線より左側の部分に不可視画像として埋込まれた画像部分が現出する。本実施の形態では、当該部分は、複写牽制画像を構成する網点や誤差拡散画像の一部が現出したものとなる。図5(a)の一点鎖線は、図4の星型図形(不可視画像)の一部であるので、図4を赤外光の観察環境下で視認すれば、背景が消失して星型図形が浮かび上がって見えることになる。一方、複写後の画像である図5(b)の場合、一点鎖線の左側も右側も同じカーボン色剤で形成されるため、赤外光の観察環境下で視認しても、星型図形は浮かび上がって見えない。なぜなら、図5(a)の一点鎖線の左側と右側は可視光の観察環境下では同一の色(同一の反射率)となる色材で形成されているため、複写機が原稿読取りに用いる可視光下ではほぼ同じ色(黒)として読取られ、同じ色材(カーボンブラック)で複写画像が形成されるためである。
なお、ここでカーボン色材からなるセット(所定波長である赤外光に対する吸収率の比較的高い色材を単独で、又は混合して得られる第1色を表す第1色セット、ここでは黒(K)の色材単独である)と、カラー色材からなるセット(所定波長の光に対する吸収率が比較的低い色材を単独で、又は混合して得られる第2色を表す第2色セット)と、が表す色(上記第1色と第2色)が肉眼に対して略同一の色と認識されるよう、第1色セットと第2色セットとを調製しておく。この調製の方法は、ここでの例であれば、シアン(C)とマゼンタ(M)とイエロー(Y)とを混合してプロセスブラックを調製する、各色材の階調設定である。このように、色材の混合により一定の色を表現する方法は、広く知られた方法を採用できる。
[ページバッファ保持部]
ページバッファ保持部23は、記憶部13上に各ページ分のビットマップデータを記憶する記憶領域を確保して、ドキュメント画像生成部21と、複写牽制画像生成部22とから入力される画像を、この記憶領域内に合成する。本実施の形態においては、このページバッファ保持部23は、各ページごとのビットマップデータを、色材の成分ごとに保持する。例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4つの色材で画像形成が行われる場合、これらの各色材ごとのビットマップデータが記憶部13に格納されることとなる。
またこのページバッファ保持部23は、例えば合成を受ける画像として最初に保持したドキュメント画像に対し、当該ドキュメント画像上で利用者が指定した領域に、複写牽制画像生成部22から入力される複写牽制画像を透過合成し、この透過合成後の画像をスクリーン処理部24に処理させる。
なお合成の方法には、基本的に不透明合成と透過合成とが考えられ、このうち不透明合成とは、図7(a)に概念的に示すように、合成の対象となる画像で、合成を受ける画像を上書きしたと同じ効果を得る合成方法のことであり、本実施の形態の場合、上記順序で不透明合成を行うことで、埋込画像が合成された領域では、それ以前に保持された複写牽制画像やドキュメント画像は、上書きされることとなる。これによって、複写牽制画像データの形成態様が、ドキュメント画像上で指定された、埋込画像が合成される領域と、それ以外の部分とで異なるよう制御されることになる。
また、透過合成とは、図7(b)に示すように、合成の対象となる画像のうち、画素値が所定値(例えば白画素)の部分については、合成を受ける画像の画素値をそのまま維持する合成方法、具体的には画素の論理和を演算するなどの合成方法である。
[スクリーン処理部]
スクリーン処理部24は、ページバッファ保持部23によって合成され、記憶部13内に保持されている各ページの画像について、画像形成のためのスクリーン処理を行って、画像形成装置20へ出力する。
[動作]
次に、本実施の形態の画像処理装置の動作について、一例を挙げながら説明する。まず、ネットワークインタフェース11が、PC2からネットワークを介して処理対象となったドキュメントの情報と、当該ドキュメントに対して合成するべき画像データとしての不可視画像の内容、並びに複写牽制画像の潜像となるべき文字列を指定する情報とを受信し、制御部12に出力する。これらの情報は、PDL(ページ記述言語)によって記述された一体のデータとして受信されてもよい。またここで、不可視画像の内容には、当該不可視画像を配置する位置や大きさ等の指定(領域の指定)を含んでもよい。
制御部12は、ドキュメント画像生成部21の処理を行って、ネットワークを介して受信された情報のうち、ドキュメントの内容を記述した情報(ページ記述言語によって記述された情報)に基づいてドキュメントの各ページの画像を生成する。
また制御部12は、複写牽制画像の潜像となるべき文字列を指定する情報に基づき、複写牽制画像生成部22の処理を実行して、複写牽制画像を生成する。ここでは複写牽制画像は、それを構成する網点や誤差拡散画像に含まれるドットのうち、不可視画像の部分に対応する網点やドットはカーボンブラックによって形成され、不可視画像以外の部分に対応する網点やドットはプロセスブラックによって形成され、赤外光を用いた観察環境下で不可視画像部分のみが現出するようになっている。
そして制御部12は、ページバッファ保持部23の処理として、当該生成したドキュメントのデータを各色材に対応するデータ(C,M,Y,Kの各版ごとのデータ)に分けて記憶部13に格納し、ついで複写牽制画像のデータを各色材に対応するデータ(C,M,Y,Kの各版ごとのデータ)に分けて、対応する版のドキュメントデータにそれぞれのデータを合成する。この合成は、透過合成の方法による。制御部12は、こうしてドキュメントの各ページごとに、Y,M,C,K等の各色材に対応する版ごとのビットマップデータを記憶部13上に生成し、スクリーン処理部24としての処理を行って、これらビットマップデータにスクリーン処理を行って画像形成装置20へ出力する。
そして画像形成装置20が、これらスクリーン処理された各版のビットマップデータを順次、所定の媒体上に形成する。
こうして形成された画像は、図5、図6に示したようになっているので、不可視画像が、複写牽制画像の一部として実現され、従って複写牽制画像の一部がカーボンブラックを用いて形成されているとしても不可視画像と干渉してしまうという不具合が原理上発生し得ないこととなる。なお、これにより、不可視画像部分の位置が視認できにくくなり、当該不可視画像部分だけが切り離されて転用されるなどの濫用も防止される。
[変形例]
なお、上記複写牽制画像は、ドキュメント全体に形成する必要は必ずしもなく、指定された位置に配置されてもよい。このように配置位置を指定する場合は、利用者が操作部14から任意に指定できるようにしておくことも好ましい。また、証明書など書式が定まっている書類について、配置位置を予め定めておくことができるので、予めこれら書式ごとに、そのドキュメント上での複写牽制画像の配置位置を表す指定領域の設定を関連づけて、記憶部13に格納しておき、書式が指定されたときに、当該埋込画像に関連づけられた指定領域の設定を記憶部13から検索し、当該設定が検索されたときには、その検索の結果得られた設定に基づいて上記処理を行うようにしてもよい。
[PC上のプリンタドライバとして実装する例]
また本実施の形態の画像処理装置は、プリンタ側に含められるものであったが、本発明の別の実施の形態に係る画像処理装置は、PC2上のプリンタドライバとして実装されてもよい。ここでPC2は、制御部12としてのCPUを備える通常のコンピュータの構成を有してなる。
この場合は、制御部12によって実行されるプログラムは、図8に機能的に示すように、ドキュメント画像生成部21と、複写牽制画像生成部22と、指示データ生成部26とを含む。ここでドキュメント画像生成部21と、複写牽制画像生成部22とは、既に述べたものと同様の処理を行うものであるので繰り返しての説明を省略するが、ここでは、ドキュメントデータと、不可視画像と、複写牽制画像とは、所定のPDL(例えばポストスクリプト(登録商標))などで記述されているものとする。
指示データ生成部26は、図9に示すように、所定のヘッダ情報(H)に続いてドキュメントデータ(D)を記述し、続いて複写牽制画像の形成指示(C)を記述して、ページ区切りコマンド(例えばポストスクリプト(登録商標)における「showpage」など)を記述する(Y)。こうしてすべてのページの画像形成の指示を記述した後で、ジョブ終了コマンドを記述する(Z)。なお、証明書など複写牽制画像を合成する必要のないドキュメントであると、利用者側から指定されている場合は、複写牽制画像の形成指示を生成する必要も、指示データ内に記述する必要もない。
ここで、複写牽制画像の形成指示においては、それを構成する網点や誤差拡散画像のドットのうち、指定された領域内に合成するべき不可視画像に相当するものと、相当しないものとが、それぞれ、所定観察環境下(例えば赤外光の環境下)での現出態様が異なるような、2種類の色材(セット)で形成されるよう記述されている。そして、このように記述された指示データが生成され、この指示データがネットワークを介してプリンタ装置に送出され、プリンタ装置において指示に従った印刷が行われることとなる。
さらにこの場合も、上記変形例のように、複写牽制画像を配置する位置は、利用者が任意に指定できるようにしておいてもよい。また、証明書など書式が定まっている書類について、複写牽制画像の配置位置も定まっている場合、予めこれら書式ごとに、そのドキュメント上での配置位置を表す指定領域の設定を関連づけて記憶部13に格納しておき、書式が指定されたときに、当該書式に関連づけられた指定領域の設定を記憶部13から検索し、当該設定が検索されたときには、その検索の結果得られた設定に基づいて上記処理を行うようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成例及びその接続例を表すブロック図である。 制御部によって実行されるプログラムの一例を表す機能ブロック図である。 複写牽制画像生成部の例を表す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置により形成される複写牽制画像の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置により形成される複写牽制画像の一部を拡大した例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置により形成される複写牽制画像の一部を所定観察環境下で見た場合の状態を拡大した例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置によって生成される画像の例を表す説明図である。 本発明の別の実施の形態に係る画像処理装置の処理の例を表す機能ブロック図である。 本発明の別の実施の形態に係る画像処理装置によって生成される画像形成の指示データの例を表す説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、2 パーソナルコンピュータ、10 画像処理装置、11 ネットワークインタフェース、12 制御部、13 記憶部、14 操作部、15 表示部、20 画像形成装置、21 ドキュメント画像生成部、22 複写牽制画像生成部、23 ページバッファ保持部、24 スクリーン処理部、26 指示データ生成部、41 グレイ画像生成部、42 階調補正部、43 誤差拡散処理部、44 ディザ処理部、45 選択部、46 潜像画像生成部、47 カモフラージュパターン生成部、48 合成部、49 色材選択部。

Claims (5)

  1. 複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像を生成する複写牽制画像生成手段と、
    前記複写牽制画像に一部が重なる不可視画像に基づいて、当該不可視画像が重なる複写牽制画像を構成する網点及びドットと、当該不可視画像が重なっていない複写牽制画像を構成する網点及びドットとを、所定観察環境下で互いに異なる分光特性を有する第1種及び第2種の色材を用いて形成するよう調整する手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記第1種及び第2種の色材はそれぞれ、
    所定波長の光に対する反射率の比較的高い色材を単独で、又は混合して得られる第1色を表す第1色セットと、
    前記所定波長の光に対する反射率が比較的低い色材を単独で、又は混合して得られる第2色を表す第2色セットと、
    を含み、
    前記第1色と第2色とが肉眼に対して略同一の色と認識されるよう、前記第1色セットと第2色セットとが調整されていることを特徴とする画像処理装置。
  3. 複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像に、その一部が重なる不可視画像に基づいて、当該不可視画像が重なる複写牽制画像を構成する網点及びドットと、当該不可視画像が重なっていない複写牽制画像を構成する網点及びドットとを、所定観察環境下で互いに異なる分光特性を有する第1種及び第2種の色材を用いて形成することを特徴とする画像処理装置。
  4. 複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像に、その一部が重なる不可視画像に基づいて、当該不可視画像が重なる複写牽制画像を構成する網点及びドットと、当該不可視画像が重なっていない複写牽制画像を構成する網点及びドットとを、所定観察環境下で互いに異なる分光特性を有する第1種及び第2種の色材を用いて形成することを特徴とする画像処理方法。
  5. コンピュータに、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像に、その一部が重なる不可視画像に基づいて、当該不可視画像が重なる複写牽制画像を構成する網点及びドットと、当該不可視画像が重なっていない複写牽制画像を構成する網点及びドットとを、所定観察環境下で互いに異なる分光特性を有する第1種及び第2種の色材を用いて形成させることを特徴とする画像処理プログラム。
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