JP4606363B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、選択触媒還元(SCR)を用いて内燃機関の排気浄化を図る排気浄化装置に関する。
内燃機関、特にディーゼルエンジンの排気中に含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化する排気浄化装置として、尿素水等の液体還元剤を使用した選択触媒還元式の排気浄化装置が提案されている。この装置は、排気通路に介装された窒素酸化物還元触媒の浄化効率を高めるべく、液体還元剤を、その還元触媒よりも上流側の排気通路中に添加する構成を採用している。
このような排気浄化装置において、尿素水など、尿素を含む液体還元剤を使用している場合、特許文献1に説明されているような尿素の析出を防ぐことが肝要となる。特許文献1の技術は、排気中に晒されて高温になるノズル部分の尿素析出を解決するものである。
実開平4−118133号公報
尿素の析出防止は、特許文献1にあるように、高温に晒される排気通路中の部品について注力されている。ところが別段高温に晒されるわけではない箇所、すなわち、液体還元剤を貯蔵する還元剤タンクに設けられたブリーザ(大気開放管)において、タンク接続部の管内に尿素の析出現象が発生することが最近になって報告されている。これは、タンク内に開口したブリーザの管内に、走行中の振動やミスト状の尿素水により尿素を含んだ液体還元剤の液滴が付着し、一定の条件下でその水分が蒸発することで発生する現象と考えられるが、析出した尿素が蓄積していくと、ブリーザを塞いでしまうこともあり得るので、対策を講じた方が良い。
本発明はここに着目したもので、還元剤タンクのブリーザにおける析出尿素の蓄積を防ぐための仕組みを備えた排気浄化装置を提案するものである。
本発明によれば、内燃機関の排気通路に介装された還元触媒の排気上流側に、尿素を含んだ液体還元剤を添加する構成をもち、その液体還元剤を貯蔵する還元剤タンクに、該還元剤タンク内を大気開放するブリーザを備えた排気浄化装置において、ブリーザのタンク接続部から分岐した吹込管と、該吹込管にエアを送り込むエアタンクと、を含み、吹込管からブリーザのタンク接続部を通して還元剤タンク内へエアを吹き込むブリーザ洗浄装置を備えることを特徴とする。
このブリーザ洗浄装置によれば、吹込管から送り込むエアでブリーザの管内を還元剤タンク内へ向けブローすることにより、析出した尿素を吹き飛ばして液体還元剤中に戻す手法で洗浄を行うことができる。
このようなブリーザ洗浄装置においては、吹込管に介在させた開閉制御可能なバルブと、該バルブを内燃機関停止処理時に所定時間開とする制御手段と、を含むようにすることができる。すなわち、たとえば排気浄化装置のECU(電子制御ユニット)を制御手段として、エアブローを行うタイミングを、内燃機関が運転から停止する停止処理時に設定することができる。
また、本発明によれば、内燃機関の排気通路に介装された還元触媒の排気上流側に、添加装置により添加量を制御しつつ、尿素を含んだ液体還元剤を添加する構成をもち、その液体還元剤を貯蔵する還元剤タンクに、該還元剤タンク内を大気開放するブリーザと、還元剤タンクから添加装置へ液体還元剤を送り出す還元剤送り管と、添加装置から還元剤タンク内へ液体還元剤を戻す還元剤戻り管と、を備えた排気浄化装置において、還元剤戻り管の開口部を、還元剤タンク内でブリーザの開口部近傍に配置することにより、還元剤戻り管を通して還元剤タンク内へ戻される液体還元剤をブリーザの開口部に吹きあてるブリーザ洗浄装置を備えることを特徴とする。
液体還元剤を使用する排気浄化装置は、内燃機関の運転状態により、液体還元剤の排気添加を中止する場合があり、この添加中止時や内燃機関が運転から停止する停止処理時には、装置内の管中等に残留している液体還元剤を還元剤タンクへ戻す処理を実行する。当該処理時には、エアにより液体還元剤を圧送して還元剤戻り管から還元剤タンクへ戻すので、還元剤戻り管からは液体還元剤が勢いよく吹き出る状態となる。本態様のブリーザ洗浄装置では、この還元剤戻り管から吹き出る液体還元剤を利用して、ブリーザの開口部へ吹きあてることにより、析出尿素を洗浄し、蓄積を抑えるものである。
このために還元剤戻り管の開口部をブリーザ開口部近傍へ配置する形態としては、還元剤戻り管における還元剤タンク内の部分を折り曲げて、該曲折部分の先端にあいた開口部がブリーザの開口部に対向するように配置する、あるいは、ブリーザにおける還元剤タンク内の部分を折り曲げて、該曲折部分の先端にあいた開口部が還元剤戻り管の開口部下方に位置するように配置するものとすることが可能である。このうち、還元剤戻り管の還元剤タンク内部分を折り曲げる態様の場合は、その還元剤戻り管の曲折部分に噴射量調整孔を開けることができる。
さらに、本発明によれば、内燃機関の排気通路に介装された還元触媒の排気上流側に、添加装置により添加量を制御しつつ、尿素を含んだ液体還元剤を添加する構成をもち、その液体還元剤を貯蔵する還元剤タンクに、該還元剤タンク内を大気開放するブリーザと、還元剤タンクから添加装置へ液体還元剤を送り出す還元剤送り管と、添加装置から還元剤タンク内へ液体還元剤を戻す還元剤戻り管と、を備えた排気浄化装置において、ブリーザのタンク接続部に還元剤戻り管を連結し、この還元剤戻り管からブリーザのタンク接続部を通って還元剤タンク内へ液体還元剤が戻るようにしたブリーザ洗浄装置を備えることを特徴とする。
この態様も、上記のような液体還元剤の戻し処理を利用したもので、ブリーザのタンク接続部を通って還元剤戻り管から還元剤タンク内へ液体還元剤が吹き戻されることにより、その勢いで析出尿素を洗浄するものである。
この他に、本発明によれば、内燃機関の排気通路に介装された還元触媒の排気上流側に、尿素を含んだ液体還元剤を添加する構成をもち、その液体還元剤を貯蔵する還元剤タンクに、該還元剤タンク内を大気開放するブリーザを備えた排気浄化装置において、還元剤タンク内に配置され、該還元剤タンク内の液体還元剤を吐出するポンプと、該ポンプにより吐出される液体還元剤をブリーザのタンク接続部に送り込む吐出管と、を含み、そのポンプにより吐出された液体還元剤を、吐出管からブリーザのタンク接続部を通して還元剤タンク内へ戻すブリーザ洗浄装置を備えることを特徴とする。
このブリーザ洗浄装置は、還元剤タンク内に専用のポンプを設けて、当該ポンプにより液体還元剤を汲み上げてブリーザ管内へ流すことにより、析出尿素を洗浄するものである。この場合は、専用ポンプなので、上記のような液体還元剤の戻し処理時に限らず、状況に応じた適宜のタイミングで動作させ、洗浄を行うことができる。
本態様のブリーザ洗浄装置のポンプは、シリンダ及び該シリンダ中を摺動するピストンと、該ピストンにより二分割されたシリンダ内の一方の区画室に連通する吸排気管と、吸気時にはエアタンクから吸排気管へエアを送り込み且つ排気時には吸排気管を大気開放する吸排気の切換弁と、ピストンにより二分割されたシリンダ内の他方の区画室容積を拡げるようにピストンを付勢する付勢手段と、この他方の区画室の還元剤吸入口に設けられ、該他方の区画室への液体還元剤流入のみを許容する逆止弁と、を含んで構成され、シリンダ内の他方の区画室に吐出管が連通している構成のポンプとすることができる。
また、本態様のブリーザ洗浄装置には、一旦吐出管へ吐出された液体還元剤がポンプ内へ逆流しないように、吐出管に介在させたチェックバルブを含むことができる。
本発明の排気浄化装置は、ブリーザ洗浄装置を備え、還元剤タンクに設けられたブリーザの管内に析出した尿素を、エアブローを利用して、あるいは、還元剤タンクへ戻される液体還元剤を利用して、又は、還元剤タンク内の液体還元剤を環流させることにより、洗い流し、尿素のブリーザ管内蓄積を抑制することができ、ブリーザ機能の低下を防ぐことができる。
図1に、ブリーザ洗浄装置を適用する排気浄化装置の一例を概略的に示している。
図示の排気浄化装置は、尿素水溶液を液体還元剤として使用し、排気中に含まれるNOxを触媒還元反応により浄化する。内燃機関の排気通路には、排気上流側から下流側へ、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO)へと酸化させる酸化触媒S1と、液体還元剤を噴射供給する噴射ノズルNと、液体還元剤を加水分解して得られるアンモニアによりNOxを還元浄化するNOx還元触媒S2と、NOx還元触媒S2を通過したアンモニアを酸化させるアンモニア酸化触媒S3と、が順に配設されている。噴射ノズルNから噴射供給された液体還元剤は、排気熱及び排気中の水蒸気により加水分解され、アンモニアを発生する。発生したアンモニアは、NOx還元触媒S2において排気中のNOxと反応し、水及び無害なガスに浄化される。このとき、NOx還元触媒S2によるNOx浄化率を向上させるべく、酸化触媒S1によりNOがNOへと酸化され、排気中のNOとNOとの割合が触媒還元反応に適したものに改善される。さらに、NOx還元触媒S2を通過したアンモニアは、その排気下流に配設されたアンモニア酸化触媒S3により酸化されるので、アンモニアがそのまま大気中に放出されることが防止される。
還元剤タンク1に貯蔵されている液体還元剤は、タンク底部に吸い込み口が位置する還元剤送り管2を通してポンプを備えた添加装置Aへ吸い出され、そして、添加装置Aで噴射に寄与しなかった余剰の液体還元剤が還元剤戻り管3を通して還元剤タンク1内へ戻される。添加装置AはECU(電子制御ユニット)により制御され、内燃機関の運転状態に応じて添加量を制御しつつ、液体還元剤を空気と混合して噴射ノズルNへ供給する。
この排気浄化装置における還元剤タンク1は、その上部に、液体還元剤を補充するための補充口4と、液体還元剤の残量を検出する水位計5と、液体還元剤の濃度を検出する濃度計6と、が設置されている。水位計5及び濃度計6はその各検出部が還元剤タンク1内へ垂下する。さらに、還元剤タンク1内には、内燃機関の冷却水を熱媒体として循環させる熱交換器管7が配管されている。
このような還元剤タンク1内の上部空間に、当該空間を大気開放するブリーザ8及び上記の還元剤戻り管3が開口している。
ブリーザ8のタンク内開口部は、液体還元剤の液面よりも上に位置しているが、内燃機関運転中の揺れや結露等で液体還元剤の液滴が付着し、その水分が蒸発すると、尿素が析出し得る。この析出尿素が蓄積すると開口を狭め、ブリーザ機能が落ちる可能性があるので、図2〜図5に示す実施形態のようなブリーザ洗浄装置で尿素を洗い流すようにする。以下、各実施形態ごとに説明する。
図2に示す第1実施形態のブリーザ洗浄装置は、ブリーザ8のタンク接続部8aから分岐した吹込管10と、吹込管10にエアを送り込むエアタンク11と、を含んで構成されている。すなわち、エアタンク11に貯蔵されているエアを、吹込管10からブリーザ8のタンク接続部8aを通して還元剤タンク1内へ吹き込むことにより、ブリーザ8の管内に析出した尿素をブローし、還元剤タンク1内へ吹き飛ばす仕組みである。
エアタンク11としては、たとえば車両の補機用エアリザーバを流用することができ、その圧縮空気により勢いよくブローを実施可能である。吹込管10には、開閉制御可能なバルブ、たとえばマグネチック(電磁制御)バルブ12を介在させて、図1のECUを制御手段として開閉制御することができる。バルブ12を開にしてエアブローを実施するタイミングは、排気浄化装置の浄化動作に影響しないように、イグニッションキーのオフに伴う内燃機関停止処理時に設定すると良い。すなわち、キーオフに伴ってECUは、添加装置Aに残留している液体還元剤を還元剤戻り管3から還元剤タンク1内へ戻す停止処理を実行するので、このときにマグネチックバルブ12を所定時間開にしてエアブローを実行することができる。所定時間は、ECUのメモリに予め記憶させて設定したり、あるいは、バルブ12を常時閉式のものとして、ECUから開信号がきたときに一定時間だけ開となるような仕組みで設定することができる。
図2(A)に示すのは、吹込管10を概略直角にブリーザ8のタンク接続部8aから分岐させた例である。この場合、吹込管10から吹き込まれるエアは、ブリーザ8内で還元剤タンク1内へ向かう流れと外気の方へ向かう流れとに二分され得るが、これに対し、図2(B)に示す例のように、吹込管10をタンク接続部8aから斜めに分岐させてY字分岐にすると、吹込管10のエアはほとんとが還元剤タンク1内へ向かう流れとなり、よりエアブロー効果を高められる結果となる。
図3に示す第2実施形態のブリーザ洗浄装置は、還元剤戻り管3の開口部3aを、還元剤タンク1内でブリーザ8の開口部8b近傍に配置した例である。この配置により、還元剤戻り管3を通して還元剤タンク1内へ戻される液体還元剤を、ブリーザ8の開口部8bに吹きあてることができる。
図1に示すような排気浄化装置は、内燃機関の運転状態(排気温度など)により、液体還元剤の排気添加を中止する場合がある。このような添加中止時、あるいは、添加が停止される内燃機関の停止処理時に、装置内に残留している液体還元剤を添加装置Aから還元剤タンク1へ戻す処理が実行される。残留液体還元剤を戻すときには、エアを使用して還元剤戻り管3から還元剤タンク1へ戻すので、還元剤戻り管3から液体還元剤が勢いよく吹き出る状態となる。この吹き出る液体還元剤をブリーザ8の開口部8bへ吹きあてることにより、析出尿素を洗浄することができる。
図3(A)に示すのは、還元剤戻り管3における還元剤タンク1内の部分を折り曲げて曲折部分3bとし、該曲折部分3bの先端にあいた開口部3aがブリーザ8の開口部8bに対向するように配置する例である。この場合、還元剤戻り管3の曲折部分3bに噴射量調整孔3cを開けて液体還元剤の一部を逃がしてやることで、ブリーザ8の開口部8bに吹きあてる液量を調整することができる。一方、図3(B)に示すのは、ブリーザ8における還元剤タンク1内の部分を折り曲げて曲折部分8cとし、該曲折部分8cの先端にあいた開口部8bが還元剤戻り管3の開口部3a下方に位置するように配置する例である。この場合、ブリーザ8の曲折部分8cの先端を斜めにカットし、開口部8bが斜め上向となるようにしておくと良い。
図4に示す第3実施形態のブリーザ洗浄装置は、ブリーザ8のタンク接続部8aに還元剤戻り管3を連結した例である。この形態によると、還元剤戻り管3からブリーザ8のタンク接続部8aを通って還元剤タンク1内へ液体還元剤が戻るようになっている。したがって、排気浄化装置作動中の液体還元剤の戻り流を使用して常時洗浄を行えるうえに、第2実施形態同様に還元剤戻り管3の液体還元剤吹き戻しを利用してブリーザ8のタンク接続部8aにおける析出尿素を洗浄することができる。
図4(A)に示すのは、ブリーザ8を斜めに分岐させるY字分岐としたタンク接続部8aの例、図4(B)に示すのは、還元剤戻り管3を斜めに分岐させるY字分岐としたタンク接続部8aの例である。どちらの場合にも、タンク接続部8aにおける析出尿素を洗い流すことができる。
図5に示す第4実施形態のブリーザ洗浄装置は、還元剤タンク1内に配置され、還元剤タンク1内の液体還元剤を吐出するポンプ13と、ポンプ13により吐出される液体還元剤をブリーザ8のタンク接続部8aに送り込む吐出管14と、を含む例である。ポンプ13により吐出された液体還元剤を、吐出管14からブリーザ8のタンク接続部8aを通して還元剤タンク1内へ戻すことにより、析出尿素の洗浄を行う。ブリーザ洗浄用のポンプ13を設けたので、図1のECUによる制御で、状況に応じた適宜のタイミングで動作させることができる。
吐出管14には、チェックバルブ15が介在させてあり、ポンプ13から吐出管14に吐出された液体還元剤が、ポンプ13へ逆流しないようになっている。
図5(A)に示す例のポンプ13は、シリンダ16及びシリンダ16中を摺動するピストン17と、ピストン17により二分割されたシリンダ16内の一方の区画室18に連通する吸排気管19と、吸気時にはエアタンク20から吸排気管19へエアを送り込み且つ排気時には吸排気管19を大気開放することにより、吸排気管19の吸排気を切り換える切換弁21と、ピストン17により二分割されたシリンダ16内の他方の区画室22の室内容積を拡げるようにピストン17を付勢する付勢手段、本例ではコイルバネ23と、他方の区画室22の還元剤吸入口に設けられ、該区画室22への液体還元剤流入のみを許容する逆止弁24と、を含んで構成されている。
当該ポンプ13は、区画室22に吐出管14が連通し、区画室18の容積を拡げることで、区画室22内の液体還元剤が吐出管14へ吐出される構成のポンプである。ポンプは電動式とすることもできるが、尿素析出を招く発熱源などをもたない簡素な機構のポンプ13のほうが適している。また、エアタンク20には、たとえば車両の補機用エアリザーバを流用することができる。
切換弁21は、図1のECUにより制御され、上述のようなイグニッションキーのオフに伴う内燃機関の停止処理時などにエアタンク20から吸排気管19へ吸気路を形成し、これ以外のときには、吸排気管19を外気へ開放する排気路形成へ切り換わる。切換弁21が吸気路側とされ、エアタンク20から吸排気管19へエアが送り込まれると、ピストン17が押されて区画室18の容積が膨張し、反対側の区画室22の容積を縮小させるので、該区画室22内に入っている液体還元剤がチェックバルブ15を通して吐出管14へ吐出される。吐出された液体還元剤は吐出管14からブリーザ8の接続部8aを通って還元剤タンク1内へ排出され、このときに接続部8aに析出している尿素を洗い流す。
切換弁21が排気路側とされると、区画室18内のエアが吸排気管19から外気へ放出されるので、区画室18の圧力が下がる。その結果、コイルバネ23による付勢力が勝ると、ピストン17が摺動して区画室18の容積が縮小し、反対側の区画室22の容積が膨張する。該膨張により負圧となるので、逆止弁24が押し上げられて開通する還元剤吸入口から液体還元剤が区画室22内へ流入する。一旦流入した液体還元剤は、区画室22から出ようとしても逆止弁24が閉じるので、区画室22に留まることになる。したがって、次にエアが区画室18へ送り込まれて圧力かかると、区画室22の液体還元剤は、チェックバルブ15を通って吐出管14へ押し出される。
図5(B)に、吐出管14とブリーザ8との連結形態について、他の例を示す。
本例の吐出管14は、還元剤タンク1内のブリーザ開口部8bを通して、ブリーザ8のタンク接続部8aに挿入されている。その挿入部14aは、接続部8aの内径よりも径が細く且つ管壁に多数の通気口14bが設けられており、そして、端部にはフランジ14bが張り出して接続部8aの段差に係止する。吐出管14を流れてくる液体還元剤は、通気口14b及び先端の開口部14dから排出され、ブリーザ8の管内を洗い流しながら還元剤タンク1内へ戻る。一方、吐出管14を液体還元剤が流れていないとき、還元剤タンク1における上部空間の空気は、通気口14bから開口部14dを通ってブリーザ8により、外気へ開放される。
排気浄化装置の実施形態を示した図。 本発明に係るブリーザ洗浄装置の第1実施形態を示した図。 本発明に係るブリーザ洗浄装置の第2実施形態を示した図。 本発明に係るブリーザ洗浄装置の第3実施形態を示した図。 本発明に係るブリーザ洗浄装置の第4実施形態を示した図。
符号の説明
1 還元剤タンク
2 還元剤送り管
3 還元剤戻り管
8 ブリーザ
10 吹込管
11 エアタンク
12 マグネチックバルブ
13 共通端部
13 ポンプ
14 吐出管
15 チェックバルブ
16 シリンダ
17 ピストン
18 一方の区画室
19 吸排気管
20 エアタンク
21 切換弁
22 他方の区画室
23 付勢手段
24 逆止弁

Claims (10)

  1. 内燃機関の排気通路に介装された還元触媒の排気上流側に、尿素を含んだ液体還元剤を添加する構成をもち、その液体還元剤を貯蔵する還元剤タンクに、該還元剤タンク内を大気開放するブリーザを備えた排気浄化装置において、
    前記ブリーザのタンク接続部から分岐した吹込管と、該吹込管にエアを送り込むエアタンクと、を含み、前記吹込管から前記ブリーザのタンク接続部を通して前記還元剤タンク内へエアを吹き込むブリーザ洗浄装置を備えたことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記ブリーザ洗浄装置は、前記吹込管に介在させた開閉制御可能なバルブと、該バルブを内燃機関停止処理時に所定時間開とする制御手段と、を含むことを特徴とする請求項1記載の排気浄化装置。
  3. 内燃機関の排気通路に介装された還元触媒の排気上流側に、添加装置により添加量を制御しつつ、尿素を含んだ液体還元剤を添加する構成をもち、その液体還元剤を貯蔵する還元剤タンクに、該還元剤タンク内を大気開放するブリーザと、前記還元剤タンクから前記添加装置へ液体還元剤を送り出す還元剤送り管と、前記添加装置から前記還元剤タンク内へ液体還元剤を戻す還元剤戻り管と、を備えた排気浄化装置において、
    前記還元剤戻り管の開口部を、前記還元剤タンク内で前記ブリーザの開口部近傍に配置することにより、前記還元剤戻り管を通して前記還元剤タンク内へ戻される液体還元剤を前記ブリーザの開口部に吹きあてるブリーザ洗浄装置を備えたことを特徴とする排気浄化装置。
  4. 前記ブリーザ洗浄装置は、前記還元剤戻り管における前記還元剤タンク内の部分を折り曲げて、該曲折部分の先端にあいた開口部が前記ブリーザの開口部に対向するように配置してなることを特徴とする請求項3記載の排気浄化装置。
  5. 前記還元剤戻り管の曲折部分に、噴射量調整孔が開けられていることを特徴とする請求項4記載の排気浄化装置。
  6. 前記ブリーザ洗浄装置は、前記ブリーザにおける前記還元剤タンク内の部分を折り曲げて、該曲折部分の先端にあいた開口部が前記還元剤戻り管の開口部下方に位置するように配置してなることを特徴とする請求項3記載の排気浄化装置。
  7. 内燃機関の排気通路に介装された還元触媒の排気上流側に、添加装置により添加量を制御しつつ、尿素を含んだ液体還元剤を添加する構成をもち、その液体還元剤を貯蔵する還元剤タンクに、該還元剤タンク内を大気開放するブリーザと、前記還元剤タンクから前記添加装置へ液体還元剤を送り出す還元剤送り管と、前記添加装置から前記還元剤タンク内へ液体還元剤を戻す還元剤戻り管と、を備えた排気浄化装置において、
    前記ブリーザのタンク接続部に前記還元剤戻り管を連結し、前記還元剤戻り管から前記ブリーザのタンク接続部を通って前記還元剤タンク内へ液体還元剤が戻るようにしたブリーザ洗浄装置を備えたことを特徴とする排気浄化装置。
  8. 内燃機関の排気通路に介装された還元触媒の排気上流側に、尿素を含んだ液体還元剤を添加する構成をもち、その液体還元剤を貯蔵する還元剤タンクに、該還元剤タンク内を大気開放するブリーザを備えた排気浄化装置において、
    前記還元剤タンク内に配置され、該還元剤タンク内の液体還元剤を吐出するポンプと、該ポンプにより吐出される液体還元剤を前記ブリーザのタンク接続部に送り込む吐出管と、を含み、前記ポンプにより吐出された液体還元剤を、前記吐出管から前記ブリーザのタンク接続部を通して前記還元剤タンク内へ戻すブリーザ洗浄装置を備えたことを特徴とする排気浄化装置。
  9. 前記ブリーザ洗浄装置のポンプは、シリンダ及び該シリンダ中を摺動するピストンと、前記ピストンにより二分割された前記シリンダ内の一方の区画室に連通する吸排気管と、吸気時にはエアタンクから前記吸排気管へエアを送り込み且つ排気時には前記吸排気管を大気開放する吸排気の切換弁と、前記ピストンにより二分割された前記シリンダ内の他方の区画室容積を拡げるように前記ピストンを付勢する付勢手段と、前記他方の区画室の還元剤吸入口に設けられ、該他方の区画室への液体還元剤流入のみを許容する逆止弁と、を含んで構成され、前記シリンダ内の他方の区画室に前記吐出管が連通していることを特徴とする請求項8記載の排気浄化装置。
  10. 前記ブリーザ洗浄装置は、前記吐出管に介在させたチェックバルブを含むことを特徴とする請求項8又は請求項9記載の排気浄化装置。
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