JP4605343B2 - 燃料電池の再生制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池の再生制御装置に関する。本発明の再生制御装置は車輌用燃料電池に好適である。
固体高分子型、リン酸型などの水素を燃料とする燃料電池の理論上の起電力は1.23V(LHV:低位発熱量基準)であるが、実際には反応の活性化エネルギーによる電圧降下(活性化過電圧)、電気抵抗による電圧降下(抵抗過電圧)、空気・水素の供給不足による電圧降下(濃度過電圧)により、車輌用燃料電池では単セル当たり約0.4〜0.9Vの範囲内で発電している。
活性化エネルギーによる電圧降下の一因としては、燃料電池の電位が約0.7Vから1.0Vの範囲で起動された場合、空気極側電極を構成する触媒層のPt表面に水酸化物が吸着するためと考えられている。
このPt表面の水酸化物を除去する方法としては、出力電圧を0.66V未満とし、2分、5分、15分間等、強制的に出力電圧を降下させる方法(特許文献1参照)や、出力電圧を0.6V未満とし、約0.4秒間以上、40秒以上の間隔で強制的に降下させる方法(特許文献2参照)などが知られている。
この場合、降下後の電圧(制御電圧)が低いほどPt表面の水酸化物を除去でき、その後の出力上昇量が大きくなる。さらに電圧を下げている時間(制御時間)が長いほど、同様に出力上昇量が大きく、また、電圧を下げる間隔(制御間隔)が短いほど出力上昇量が大きい。
他方、かかる再生制御の実行時の水素消費量は通常運転時よりも飛躍的に増大している。
これらの方法においては、燃料電池へ抵抗器等からなる外部負荷回路を接続し、もって燃料電池の出力電圧を低下させて燃料電池の再生を図っていた。
その他、本発明に関連する文献として特許文献3及び4、並びに非特許文献1を参照されたい。
特表2003−536232号参照 米国公開特許2001/0044040号公報 特開平11−345624号公報 特開2003−1153318号公報 Journal of Applied Electrochemistry 24, (1994) PP30-37
本発明者らは上記のように燃料電池の出力電圧を低下させ、もってその再生を図るための装置の最適化について検討を重ねてきた。
燃料電池の出力側に負荷を結合してその電圧降下させ、もって再生制御を行う場合、燃料電池の効率低下の課題が生じる。即ち、既述のように再生制御時には水素ガスの消費量が飛躍的に増大する一方でそのとき発電された電力が有効利用されないと、装置全体としてのエネルギー変換効率が低下してしまい、結果として燃料電池の水素燃費の低下を引き起こす。車輌用燃料電池において水素燃費は重要な課題である。燃料電池車輌の経済性はもとより、その走行距離が水素燃費により規定されるからである。
再生制御時の燃料電池の出力電力を有効利用する見地から、当該出力を車輌の動力系へ結合することが考えられるが、動力系回路とのタイミング制御が困難であり実用的ではない。同様に燃料電池の出力電力を車輌のモータ以外の装置(車輌用補機)や燃料電池装置のヒータ、モータ等の装置(燃料電池用の補機)へ連結することも考えられるが、この場合は負荷が不足して充分な電圧降下、即ち再生制御を行うことができない。燃料電池の出力電力を複数の補機へ出力させることは、そのタイミング制御が困難であるため、現実的ではない。
更には、再生制御時の出力電力を充電するため、燃料電池の出力を車輌のメインキャパシタ若しくはバッテリへ直接連結することも考えられるが、これらのメインキャパシタやバッテリは電圧が高く充分な電圧降下を行うことができない。電圧制御回路を付加することにより電圧降下を達成することも考えられるが、当該電圧制御回路は高重量かつ高容量となるので車輌量のものとして好ましくない。
そこで発明者らは比較的低電圧補機用のバッテリ若しくはキャパシタに着目し、本発明を完成するに至った。即ち、
第1の局面の発明は、白金触媒を有する燃料電池の出力電圧を降下して再生制御状態とすることにより該燃料電池の再生を行うための再生制御装置であって、
前記燃料電池の出力側に連結される第1の出力回路であって、車輌の出力系に連結される第1の出力回路と、
前記燃料電池の出力側に連結される第2の出力回路であって、補機用バッテリに連結される第2の出力回路と、
前記燃料電池と前記第1の出力回路又は第2の出力回路との連結を択一的に選択可能な選択装置と、を備え、
前記補機用バッテリと前記車輌出力系との間にはコンバータが配置されており、前記第2の出力回路の一端は前記燃料電池の出力端へ結合されかつ前記第2の出力回路の他端は前記コンバータと前記補機用バッテリとの間に結合され、
前記第2の出力回路は絶縁装置を備えて前記燃料電池と前記補機用バッテリは絶縁されている、ことを特徴とする再生制御装置。
このように構成された再生制御装置によれば、再生制御時には選択装置により燃料電池へ第2の出力回路が結合される。これにより、再生制御時の燃料電池の出力が補機用バッテリへ充電されるので無駄が無くなるとともに、燃料電池及び/又は車輌用の補機へ電力を供給するバッテリ(この明細書で補機用バッテリという)は低電圧に設定されているため、燃料電池電圧を十分な電圧まで低下させることができる。従って、高コスト、大容積(大重量)な電圧制御回路を設ける必要が無くなる。
よって、当該第1の局面の発明の再生制御装置によれば、再生制御時に発電された電力を蓄電することによる水素燃費向上を達成しつつ、製造コスト、容積及び重量の増加を可及的に抑制することができる。このような再生制御装置は車輌用燃料電池用のものとして好適である。
第2の局面の発明によれば、補機用バッテリの電圧は前記燃料電池を構成する単位セルの枚数のA=0.5倍以下で表される電圧(V)である。即ち、
補機用バッテリ電圧(V)=燃料電池セル枚数(枚)×Aである。
このように補機用バッテリの定格電圧を制御することにより、再生制御時の燃料電池の出力電圧を所望の範囲におさめることができる。再生制御時の燃料電池の単セル当りの出力電圧は0.5V以下とすることが好ましい。そのため、補機用バッテリの電圧は燃料電池における単位セルの枚数の0.5倍以下で表される電圧値とすることが好ましい。また、再生制御時間は0.05〜0.1秒間とし、更に再生制御をその効果が現れる一定の間隔(例えば、0.05〜0.1秒間隔)で繰り返すことが好ましい。
第3の局面の発明によれば、前記選択装置はパワートランジスタを備えることを特徴とする。
第1の出力回路や第2の出力回路のオン、オフ制御はパワートランジスタで行うことが好ましい。パワートランジスタは機械的な接点を持たないので、装置を小型化できるとともにその長寿命化を達成できる。また、回路構成部品として安価である。パワートランジスタにはIGBTやFETなどを用いることができる。
このパワートランジスタの出力は補機用バッテリの電圧に適合させる。即ち、燃料電池の単位セルの枚数の0.1〜0.5倍で表される電圧値(V)とすることが好ましい。
第4の局面の発明は、上記第1〜第3の局面において補機用バッテリの代わりに同様な定格電圧のコンデンサを用いることを特徴とする。
バッテリに比べてコンデンサはより安価であるため、再生制御装置をより安価に提供可能となる。勿論、上記第1〜第3の局面の発明と同様な作用効果を奏することはいうまでもない。
なお、コンデンサに蓄積された電力は補機を駆動させること、若しくは補機用バッテリを充電すること、に使用することができる。
車輌用に用いられる燃料電池は、所望の出力を得るために燃料電池単位セル(本明細書において単セルという)を複数積層したものである。燃料電池の単セルは空気極と燃料極で電解質膜を挟持した構成である。触媒層には触媒としてPt、Pt−Fe、Pt−Cr、Pt−Ni、Pt−Ru等の微粉末が用いられる。電解質膜と空気極との間、及び電解質膜と燃料極との間に触媒層が介在される。電解質膜にはナフィオン(商標名)等の高分子系の材料を用いることができるが、これに限定されるものではない。
かかる燃料電池において酸素と水素が結合し、その結果発電がなされる。即ち、燃料電池において燃料極(アノード)にて得られる水素イオンがプロトン(H)の形態で、水分を含んだ電解質膜中を空気極(カソード)側に移動し、また燃料極(アノード)にて得られた電子が外部負荷を通って空気極(カソード)側に移動して空気中の酸素と反応して水を生成する。このような一連の電気化学反応を実行することにより電気エネルギーを外部へ取り出すことができる。一般的な燃料電池では単セル当たりの出力電圧を0.4V〜1.0Vとして運転される。
図1は本発明の再生制御方法の効果を確認するために用いた燃料電池装置1を示す。この燃料電池装置1は、燃料電池10、空気供給系20、水素供給系30及び外部負荷系40を備えてなる。
燃料電池10は空気極11と水素極12とで高分子電解質膜13を挟持した構成であり、空気極11と電解質膜13との間及び水素極12と電解質膜13との間にPt(白金)触媒を担持した触媒層が介在されている。空気極11及び水素極12の電極面積は約20cmである。図中の符号15はヒータである。
空気供給系20は空気ボンベ21、加湿器23、ヒータ25を備えてなり、空気ボンベ21から0.01〜0.03MPaGに調圧された空気が約10L/分の流量で空気極11へ送られる。空気は加湿器23により加湿されて水蒸気飽和状態にされている。空気極11へ送り込まれる空気の温度はヒータ25により50℃に維持されている。
水素供給系30は水素ボンベ31、加湿器33、ヒータ35を備えてなり、水素ボンベ31から0.1MPaGに調圧された水素ガスが約0.1L/分の流量で水素極12へ送られる。水素は加湿器33により加湿されて水蒸気飽和状態にされている。水素極12へ送り込まれる空気の温度はヒータ35により50℃に維持されている。
外部負荷系40において可変抵抗41が空気極11と水素極12とに接続されており、燃料電池10の出力状態を定電流状態及び定電圧状態とすることができる。可変抵抗41の替わりに二次電池を接続してこれをチャージするようにしてもよい。
図1に示した燃料電池装置1を稼働させたときの電圧の時間変化を図2に示す。図2から明らかなように、燃料電池の出力は作動時間とともに低下する傾向にあり、その減少項は対数で表される。
次に、空気の供給を停止して燃料電池の出力電圧を強制的に降下させ、燃料電池の再生を行う。図3には、燃料電池装置1について当該再生を行ったときの出力電圧の時間変化を示した。図3の「制御ポイント」において再生制御が行われている。
制御ポイント後の電圧変化は次の式で表現される。
電圧=A+B−ClogT
ここに、A:再生制御前の燃料電池の出力電圧
B:電圧の上昇項(再生制御による電圧上昇)
C:燃料電池の固有の係数
本発明者らは、当該制御ポイントにおける電圧降下条件の最適化を目指して鋭意検討をしてきた。
まず、再生制御時の出力電圧の継続時間と当該再生制御終了後の電圧上昇(B)の関係を図4に示す。なお、再生制御前の燃料電池の出力電圧(A)はほぼ0.788Vとし、再生制御時の出力電圧は0.4Vとした。
図4の結果から、0.05〜0.4秒までの再生制御時間範囲では電圧上昇(B)が対数関数的に上昇し、0.4秒以上では緩やかに上昇し、さらに1秒以上でほぼ一定となることがわかる。なお、0.5秒でほぼ白金触媒から水酸化物が脱離されると考えられる。
他方、図5に示す燃料電池のI−V特性からわかるように、出力電圧を0.4Vとする再生制御時の電流密度は1.2A/cmであり、再生制御前の通常運転時(出力電圧:約0.788V)の電流密度(0.1A/cm)の10倍以上である。従って、単位時間当たり再生制御時には通常運転時の10倍以上の水素が消費されることがわかる。
なお、水素消費量は次の式で表される。
(式1)
水素消費量=(i)電流密度×(ii)発電時間×(iii)電極面積÷(iV)水素のイオン化反応の際に発生する電子数÷(v)ファラデー定数。
上記式において(iii)〜(v)は定数であるから、水素消費量は電流密度に依存することがわかる。
また、上記の式から水素消費量は発電時間、即ち再生制御時間に比例することがわかる。
図1の燃料電池装置1を180秒作動させる間に1回の再生状態を実行したときの再生制御時間と水素消費量との関係を図6に示した。なお、再生状態における出力電圧は0.4V(電流密度:1.2A/cm)である。
図6の結果から、再生制御時間が燃料電池の水素消費量に大きく影響することがわかる。
図1の燃料電池装置1を180秒作動させる間に2回の再生状態(第1の再生状態及び第2の再生状態)を実行し、両再生状態のインターバル(制御間隔)T秒と水素消費量との関係を図7に示した。なお、各再生状態における出力電圧は0.4V、制御時間は0.5秒とした。また、最初の再生状態(第1の再生状態)の終了後において出力電圧が一旦上昇し、T秒間において出力は対数関数的に減少するが、再度の再生状態(第2の再生状態)を行うことにより出力電圧は再度上昇することとなる。図8に、再生状態を繰り返したときの電圧変化を示す。
図7の結果から、再生制御間隔を10〜30秒とすると好ましいことがわかる。再生制御間隔が10秒未満であると水素消費量が多くなり、また再生制御間隔が30秒を超えると、十分な電圧上昇を得難いのでそれぞれ好ましくない。
なお、図6及び図7において水素消費量は次の様にして計算した。
(式2)
水素消費量=
(通常時電流密度×(発電時間−制御時間)×(iii)÷(iv)÷(v))
+ (制御時電流密度×制御時間×(iii)÷(iv)÷(v))
なお、(iii),(iv),(v)は式1と同じである。
図7では、再生制御時間に0.5秒を費やしている。本発明者らは再生制御を10〜30秒間隔で繰り返す場合における最適な再生制御時間を求めるべく検討を行った。
図9〜図17は再生制御時間を0.05秒、0.1秒、0.5秒、1.0秒としたときの発電効率と再生制御間隔との関係を示す。なお、図中に通常運転時の電流密度と再生制御時の電圧を記載している。
なお、発電効率(%)=発電で生じたエネルギー量÷水生成反応で生じたエネルギー量×100である。
ここに、発電で生じたエネルギー量(J)=通常時電流×通常時平均電圧×(制御間隔−制御時間)+制御時電流×制御電圧×制御時間である。
また、水生成反応で生じたエネルギー量(J)=水素消費量(mol)×237353
である。
図9〜図17の結果より、再生制御間隔を10〜30秒とした場合に再生制御時間を0.05秒〜0.1秒とすることが好ましいことがわかる。0.05秒は電圧降下に要する最短時間であり、再生制御時間を0.1秒を越えるものとすると水素消費量が多くなり、それぞれ好ましくない。
また、再生制御電圧を0.2V以下とすると発電効率が向上することがわかる。
図9〜図17の結果を踏まえて、電流密度が0.1A/cm(出力電圧:0.788V)で通常運転されている燃料電池に対しては、第1及び第2の再生状態における出力電圧を0.4Vとし、再生制御時間を0.05〜0.1秒、再生制御間隔を10〜90秒とすることが好ましいことがわかる。更に好ましい再生制御間隔は50〜90秒である。
また、電流密度が0.3A/cm(出力電圧:0.735V)で通常運転されている燃料電池に対しては、第1及び第2の再生状態における出力電圧を0.2Vとし、再生制御時間を0.05〜0.1秒、再生制御間隔を10〜40秒とすることが好ましいことがわかる。
電流密度が0.5A/cm(出力電圧:0.688V)で通常運転されている燃料電池に対しては、第1の及び第2の再生状態における出力電圧を0.2Vとし、再生制御時間を0.05〜0.1秒、再生制御間隔を10〜30秒とすることが好ましいことがわかる。
次に、実施例の再生制御装置の回路構成を図18に示す。図18の再生制御回路100において、燃料電池101の出力側には2つの出力回路110、120が連結されている。第1の出力回路110は、車輌用のキャパシタ若しくは主バッテリ111及インバータ113を介して車輌の出力系へ連結される。キャパシタ若しくは主バッテリ11の定格電圧は288Vである。車輌の出力系には車輌用モータ、照明装置、その他の機能部品が含まれる。第1の出力回路110の電力はDC/DCコンバータ115により降圧されて、補機用バッテリ130を充電する。
ここに補機用バッテリ130の定格電圧は12Vとした。他方、燃料電池101は400枚の燃料電池単位セルを重ねたものである。
補機用バッテリ130に充填された電力は燃料電池装置の各種モータ、バルブ及びヒータ等の補機を作動させることに使用される。
第2の出力回路120は燃料電池101の出力をDC/DCコンバータと補機用バッテリ130との間へつなぐ。第2の出力回路120にはトランスからなる絶縁装置121が備えられている。これにより燃料電池や主バッテリなどの高電圧回路から補機用バッテリ等の低電圧回路が保護される。
符号140は選択回路である。この選択回路140は制御回路141、第1及び第2のパワートランジスタ143、145から構成される。第1のパワートランジスタ143は第1の出力回路110と燃料電池101の出力側との間に配設され、制御回路141からの指令に基づいて燃料電池101と第1の出力回路110との開閉を行う。同様に第2のパワートランジスタ135は第2の出力回路と燃料電池101の出力側との間に配設され、制御回路141からの指令に基づいて燃料電池101と第2の出力回路120との開閉を行う。
制御回路141は、再生制御の実行時に第1のパワートランジスタ143をオフとしてかつ第2のパワートランジスタ145をオンとして、燃料電池101へ補機用バッテリ130のみを連結させて燃料電池101を低電圧の再生制御状態とする。再生制御の時間及びその間隔は既述の通りである。
このように構成された再生制御装置よれば、再生制御時の発電された電力は全て補機用バッテリ130に充電されるので、再生制御時における電力の無駄な消費がなくなる。また、燃料電池101の出力側を単に補機用バッテリ130へ連結すればよいので、回路構成が簡素となる。よって、実施例の再生制御装置は安価に提供可能なものとなる。
他の実施例の再生制御装置の回路構成を図19に示す。なお、図18と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図19の再生制御回路200においては第2の出力回路120がコンデンサ225に連結されている。このコンデンサ225の定格電圧は50Vとした。
コンデンサ225の出力はDC/DCコンバータと補機用バッテリ130との間へつながれる。これにより、コンデンサ225に蓄えられた電力を補機用バッテリ130へ供給可能となる。
この実施例の再生制御回路200は、図18に記載の再生制御回路100と同様の作用及び効果を奏する。特にこの再生制御回路200によればコンデンサ225が介在されることとなった。コンデンサ225へより大電流を充電することにより、補機用バッテリ130へ直接充填するよりも効率を向上させることができる。また、コンデンサ225と補機用バッテリ130との間にDC/DCコンバータを介在させることもできる。
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
図1はこの発明の実施例の燃料電池装置の構成を示す。 図2はこの燃料電池装置の出力電圧の時間特性を示すグラフである。 図3は同じく再生制御を行ったときの出力電圧の時間特性を示す。 図4は同じく電圧上昇量と再生制御時間との関係を示す。 図5は同じくI−V特性を示す。 図6は同じく再生制御時間と水素消費量との関係を示す。 図7は同じく再生制御間隔と水素消費量との関係を示す。 図8は再生制御を繰り返したときの電圧変化を示す。 図9は同じく各再生制御時間における発電効率と再生制御間隔との関係を示す(通常時電圧:0.788V、再生制御電圧:0.4V)。 図10は同じく各再生制御時間における発電効率と再生制御間隔との関係を示す(通常時電圧:0.788V、再生制御電圧:0.2V)。 図11は同じく各再生制御時間における発電効率と再生制御間隔との関係を示す(通常時電圧:0.788V、再生制御電圧:0.1V)。 図12は同じく各再生制御時間における発電効率と再生制御間隔との関係を示す(通常時電圧:0.735V、再生制御電圧:0.4V)。 図13は同じく各再生制御時間における発電効率と再生制御間隔との関係を示す(通常時電圧:0.735V、再生制御電圧:0.2V)。 図14は同じく各再生制御時間における発電効率と再生制御間隔との関係を示す(通常時電圧:0.735V、再生制御電圧:0.1V)。 図15は同じく各再生制御時間における発電効率と再生制御間隔との関係を示す(通常時電圧:0.688V、再生制御電圧:0.4V)。 図16は同じく各再生制御時間における発電効率と再生制御間隔との関係を示す(通常時電圧:0.688V、再生制御電圧:0.2V)。 図17は同じく各再生制御時間における発電効率と再生制御間隔との関係を示す(通常時電圧:0.688V、再生制御電圧:0.1V)。 図18は実施例の再生制御装置の構成を示す回路図である。 図19は他の実施例の再生制御装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 燃料電池装置
10 燃料電池
11 空気極
12 水素極
13 電解質膜
100、200 再生制御回路
101 燃料電池
110 第1の出力回路
120 第2の出力回路
140 選択装置
225 コンデンサ

Claims (7)

  1. 白金触媒を有する燃料電池の出力電圧を降下して再生制御状態とすることにより該燃料電池の再生を行うための再生制御装置であって、
    前記燃料電池の出力側に連結される第1の出力回路であって、車輌の出力系に連結される第1の出力回路と、
    前記燃料電池の出力側に連結される第2の出力回路であって、補機用バッテリに連結される第2の出力回路と、
    前記燃料電池と前記第1の出力回路又は第2の出力回路との連結を択一的に選択可能な選択装置と、を備え、
    前記補機用バッテリと前記車輌出力系との間にはコンバータが配置されており、前記第2の出力回路の一端は前記燃料電池の出力端へ結合されかつ前記第2の出力回路の他端は前記コンバータと前記補機用バッテリとの間に結合され、
    前記第2の出力回路は絶縁装置を備えて前記燃料電池と前記補機用バッテリは絶縁されている、ことを特徴とする再生制御装置。
  2. 前記補機用バッテリの電圧は前記燃料電池を構成する単位セルの枚数の0.5倍以下の電圧(V)である、ことを特徴とする請求項1に記載の再生制御装置。
  3. 前記選択装置はパワートランジスタを備え、該パワートランジスタはオン/オフ制御され、また前記燃料電池の出力を任意電圧に制御可能であり、該任意電圧は前記燃料電池の単位セルの枚数の0.1〜0.5倍で表される電圧である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の再生制御装置。
  4. 白金触媒を有する燃料電池の出力電圧を降下して再生制御状態とすることにより該燃料電池の再生を行うための再生制御装置であって、
    前記燃料電池の出力側に連結される第1の出力回路であって、車輌の出力系に連結される第1の出力回路と、
    前記燃料電池の出力側に連結される第2の出力回路であって、補機用バッテリと並列接続されたコンデンサに連結される第2の出力回路と、
    前記燃料電池と前記第1の出力回路又は第2の出力回路との連結を択一的に選択する選択装置と、を備え、
    前記コンデンサと前記車輌出力系との間にはコンバータが配置されており、前記第2の出力回路の一端は前記燃料電池の出力端へ結合されかつ前記第2の出力回路の他端は前記コンバータと前記コンデンサとの間に結合され、
    前記第2の出力回路は絶縁装置を備えて前記燃料電池と前記補機用コンデンサは絶縁されている、ことを特徴とする再生制御装置。
  5. 前記補機用バッテリの電圧は前記燃料電池を構成する単位セルの枚数0.5倍以下の電圧(V)である、ことを特徴とする請求項4に記載の再生制御装置。
  6. 前記選択装置はパワートランジスタを備え、該パワートランジスタはオン/オフ制御され、また任意の前記燃料電池の出力を任意電圧に制御可能であり、該任意電圧は前記燃料電池の単位セルの枚数の0.1〜0.5倍で表される電圧である、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の再生制御装置。
  7. 前記コンデンサは前記燃料電池装置の補機動力源として使用されるか又は前記補機用バッテリを充電する、
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の再生制御装置。
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