JP4604936B2 - 電源タップ - Google Patents

Description

本発明は、電源タップに関し、より具体的には、電力線通信のネットワーク構成の管理を容易にする電源タップに関する。

電力線通信における電力線のネットワーク構成は、電源タップ又は延長コードなどが多用されている場合が多く、一般的にネットワーク構成を調べることは困難である。

単純に家電等の端末が接続されているかどうかを知る方法としては、無線チップが装着された家電品を管理サーバで管理する方法が、特許文献１に記載されている。また電源コンセントにおけるセキュリティシステムとして、電源コンセント側でハウスコードを電力線に重畳して送信する方法が特許文献２に記載されている。

アダプタに識別情報の送信機能を持たせた構成が特許文献３に記載されている。
特開２００４−０５６４３５号公報 特開２００３−０７８４５６号公報 特開２００３−０７８４５８号公報

電源タップが多段に接続されると、電力線通信信号が分岐され、干渉の影響が増えるので、通信品質が劣化する。通信品質が劣化した電源タップに複数の端末が接続されると、高速の通信を維持することは困難となる。

本発明は、電力線通信のネットワーク構成の管理を容易にする電源タップを提示することを目的とする。

本発明に係る電源タップは、電源プラグと、当該電源プラグに電力線を介して接続するコンセントと、当該コンセントに接続される他の電源プラグに付加されるＲＦＩＤタグの識別情報を読み取るＲＦＩＤタグリーダと、当該電力線に接続し、給電される電力線通信モデムと、当該電力線に接続し、給電される制御回路とを具備する電源タップであって、当該制御回路が、当該電力線の給電に応じて、電力線通信モデムにより当該電源タップを特定する識別情報を所定の管理サーバに送信し、当該ＲＦＩＤタグリーダで読み取られた識別情報と、当該電源タップを特定する当該識別情報とを対にして所定の管理サーバに送信することを特徴とする。

本発明により、電源タップを使って電力線通信機器を接続する場合に、電力線通信のネットワーク構成を管理サーバが認識できるようになる。

以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。

図１は、本発明の第１実施例である電源タップの概略構成図を示す。

電源タップ１０の一端に電源プラグ１２があり、他端に複数（本実施例では４つ）のコンセント１４（１４−１〜１４−４）がある。電源プラグ１２にはＲＦＩＤタグ１６が貼り付け又は埋め込まれている。電源プラグ１２とコンセント１４との間の電力線に電力線通信（ＰＬＣ）モデム１８が接続する。ＲＦＩＤタグ１６には、電源タップ１０を特定する情報、例えば、ＰＬＣモデム１８を特定する情報を直接又は間接に示す識別情報が格納されている。

本実施例では、コンセント１４に接続される電源プラグ３０−１，３０−２には、それぞれＲＦＩＤタグ３２−１，３２−２が貼り付け又は埋め込まれている。ＲＦＩＤタグ３２−１，３２−２には、電源プラグ３０−１，３０−２の先に接続されているＰＬＣモデム（図示せず）を特定する情報、又は、そのＰＬＣモデムを内蔵する電子機器を特定する情報を直接又は間接に示す識別情報が格納されている。

電源タップ１０は、更に、コンセント１４に接続される電源プラグ３０−１，３０−２に付加されたＲＦＩＤタグ３２−１，３２−２の識別情報を読み取るＲＦＩＤタグリーダ２０を具備する。ＲＦＩＤタグリーダ２０のＲＦＩＤ感知距離は、コンセント１４−１〜１４−４から数ｃｍ程度に設定されている。制御回路２２は、ＲＦＩＤタグリーダ２０で読み取られた識別情報をメモリ２４に記憶しつつ、電源タップ１０の識別情報（例えば、ＰＬＣモデム１８の識別情報）と共に、ＰＬＣモデム１８により後述する管理サーバ４６に通知する。

電源タップ１０の電源プラグ１２は、家庭内又はオフィス内の電力線４０のコンセント４２に接続される。電力線４０の別のコンセント４４には、管理サーバ４６の電源プラグ４８が接続する。管理サーバ４６と電源プラグ４８の間にはＰＬＣモデム５０が接続する。ＰＬＣモデム５０は、電力線４０を介して電源タップ１０のＰＬＣモデム１８と通信することができる。管理サーバ４６は、ＰＬＣモデム５０により、電源タップ１０のＰＬＣモデム１８からの情報を受信できる。

本実施例の使用方法を説明する。電源タップ１０の電源プラグ１２をコンセント４２に接続する。これにより、ＰＬＣモデム１８、ＲＦＩＤタグリーダ２０、制御回路２２及びメモリ２４は給電され、動作状態になる。制御回路２２は、電源タップ１０を特定する識別情報をＰＬＣモデム１８を介して管理サーバ４６に送信する。電源タップ１０を特定する情報は、例えば、ＰＬＣモデム１８を特定する情報であり、ＲＦＩＤタグ１６に識別情報として格納されている。これにより、管理サーバ４６は、特定の電源タップ１０が電力線４０に接続されたことを知る。

電源タップ１０のコンセント１４−１に、ＲＦＩＤタグ３２−１が付加された電源プラグ３０−１が接続されたとする。ＲＦＩＤタグリーダ２０は、コンセント１４−１に接続された電源プラグ３０−１のＲＦＩＤタグ３２−１の識別情報を読み取り、読み取った識別情報を制御回路２２に出力する。制御回路２２は、ＲＦＩＤタグリーダ２０で読み取られた識別情報をメモリ２４に記憶する。そして、制御回路２２は、読み取った識別情報と自己の識別情報とを対にして、ＰＬＣモデム１８により管理サーバ４６に通知する。電源プラグ３０−１のＲＦＩＤタグ３２−１には、電源プラグ３０−１の先に接続されているＰＬＣモデムを特定する識別情報、又は、そのＰＬＣモデムを内蔵する電子機器を特定する識別情報が格納されているので、管理サーバ４６は、電源タップ１０からのこれらの情報から、電力線４０に電源タップ１０を介してどのＰＬＣモデム又は電子機器が接続されたかを把握できる。

コンセント４２自体に、ＲＦＩＤタグ１６の識別情報を読み取るＲＦＩＤタグリーダと、読み取った識別情報を管理サーバ４６に送信するＰＬＣモデムを組み込んでおくことにより、管理サーバ４６は、既設のどのコンセントに電源タップ１０が接続されたかも把握できる。これにより、家庭内又はオフィス内での電力線ネットワークのヒエラルキーを、各ＰＬＣモデムが壁又は床に既設のコンセントに最終的に接続するかも含めて、完全に把握できる。

管理サーバ４６は、このように得られた電源タップの位置情報を用いて、電源タップに接続された特定の端末間の通信のみを許可するネットワークを構成することができる。

電源タップが１段の場合を説明したが、勿論、複数段に及ぶ場合にも、各電源タップが、上述のようにコンセントに接続する電源プラグの識別情報と自己の識別情報を管理サーバ４６に送信することで、管理サーバ４６は、ネットワーク構成を全体的に認識できる。

特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。

本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。

符号の説明

１０：電源タップ
１２：電源プラグ
１４（１４−１〜１４−４）：コンセント
１６：ＲＦＩＤタグ
１８：電力線通信（ＰＬＣ）モデム
２０：ＲＦＩＤタグリーダ
２２：制御回路
２４：メモリ
３０−１，３０−２；電源プラグ
３２−１，３２−２：ＲＦＩＤタグ
４０：電力線
４２，４４：コンセント
４６：管理サーバ
４８：電源プラグ
５０：ＰＬＣモデム

Claims (2)

1. 電源プラグ（１２）と、
   当該電源プラグに電力線を介して接続するコンセント（１４）と、
   当該コンセント（１４）に接続される他の電源プラグに付加されるＲＦＩＤタグの識別情報を読み取るＲＦＩＤタグリーダ（２０）と、
   当該電力線に接続し、給電される電力線通信モデム（１８）と、
   当該電力線に接続し、給電される制御回路（２２）
   とを具備する電源タップであって、
   当該制御回路（２２）が、
   当該電力線の給電に応じて、電力線通信モデム（１８）により当該電源タップを特定する識別情報を所定の管理サーバに送信し、
   当該ＲＦＩＤタグリーダ（２０）で読み取られた識別情報と、当該電源タップを特定する当該識別情報とを対にして所定の管理サーバに送信する
   ことを特徴とする電源タップ。
2. 当該電源プラグ（１２）にＲＦＩＤタグ（１６）が付加されていることを特徴とする請求項１に記載の電源タップ。

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