JP4604869B2 - 通水部材の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、通水部材の取付構造に関するものである。
従来から、止水性を備えて通水部材1を板状の被取付部材5に取り付けるには、たとえば図6のように、筒状の通水部材1の外周に外方に突出するフランジ3を設けると共に、通水部材1に締結用の通水部材側ネジ部4を設け、貫通孔6を穿設した板状の被取付部材5の一方の面における上記貫通孔6の周囲に亙って上記フランジ3を環状のパッキン7を介して当接し、被取付部材5の他方側に配置した締結部材8に締結部材側ネジ部9を設け、この挿通筒部10を貫通孔6に挿通して締結部材側ネジ部9と通水部材側ネジ部4とを螺合させることで、通水部材1と締結部材8とを一体化すると共に締結部材8に設けた挟持部12と通水部材1のフランジ3とで被取付部材5を挟持することで行われている。ここで、通水部材1の最大幅となるフランジ3の外形は貫通孔6の軸方向から見て円形状に形成されており、またパッキン7もフランジ3と同外形の円環状に形成されている(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、上記通水部材1の被取付部材5への取り付けにかかるスペースはフランジ3やパッキン7の外形にて規定されるものであり、つまり、フランジ3やパッキン7の外形の幅寸法よりも狭い被取付部材5のスペースには通水部材1は取り付けることができないものであった。
しかして、本特許出願人は、通水部材1の最大幅となるフランジ3を、対向する端部間寸法がこれに直交する対向する端部間寸法よりも短くなるように形成することで、従来の円形のフランジ3の外径幅よりも狭い幅しかない被取付部材5の取付スペースに対しても、この被取付部材5の取付スペースの狭い幅方向にフランジ3の短寸法方向を合わせることで通水部材1を取付け可能にし、つまり通水部材1の被取付部材5への取り付け箇所の自由度の向上を図ることを考えた。しかしながら、この場合、フランジ3と被取付部材5との間に介在されるパッキン7はフランジ3と同外形に形成されるのであるが、通水部材1と締結部材8とは自身を回転させて行う螺合構造にて被取付部材5を挟持して一体化されるものであるから、通水部材1と締結部材8との螺合時にフランジ3とパッキン7とがその回転方向でずれてしまい、フランジ3の全面でパッキン7が被取付部材5に圧接されずに止水性能が低下するといった問題が生じることとなった。
特開2002−48416号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて為したものであって、通水部材の被取付部材への取付け箇所の自由度を向上させた上に、良好な止水性を確保した通水部材の取付構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る通水部材の取付構造は、内部に通水孔2を備えた筒状の通水部材1の外周に外方に突出するフランジ3を設けると共に、この通水部材1に締結用の通水部材側ネジ部4を設け、貫通孔6を穿設した板状の被取付部材5の一方の面における上記貫通孔6の周囲に亙って上記フランジ3を環状のパッキン7を介して当接し、被取付部材5の他方の面側に配置した締結部材8に締結部材側ネジ部9を設け、締結部材8または通水部材1に通水孔2に連通する通水路11を内部に備えた挿通筒部10を一体に設け、この挿通筒部10を貫通孔6に挿通して締結部材側ネジ部9と通水部材側ネジ部4とを螺合させることで、通水部材1と締結部材8とを一体化すると共に、締結部材8に設けた挟持部12と通水部材1のフランジ3とで被取付部材5を挟持してなる通水部材1の取付構造であって、上記フランジ3を対向する端部間寸法Aがこれに直交する対向する端部間寸法Bよりも短くなるように形成し、上記パッキン7の環状の主体部13の外形を上記貫通孔6の軸方向から見てフランジ3と略同じ外形形状に形成すると共に、この主体部13の外縁に亙って側壁部14を通水部材1の基端方向に向けて突設し、主体部13と側壁部14との内部にフランジ3を嵌合させてパッキン7をフランジ3に被着したことを特徴とする。
これによると、通水部材1の最大幅となるフランジ3を、対向する端部間寸法Aがこれに直交する対向する端部間寸法Bよりも短くなるように形成したことで、従来の円形のフランジ3の外径幅よりも狭い幅しかない被取付部材5の取付スペースに対しても、この被取付部材5の取付スペースの狭い幅方向にフランジ3の短寸法方向を合わせる等することで通水部材1を取付け可能にでき、つまり通水部材1の被取付部材5への取り付け箇所の自由度の向上を図ることができるのであり、また、通水部材1と締結部材8とは自身を回転させて行う螺合構造にて被取付部材5を挟持して一体化されるものであるが、上記フランジ3と略同じ外形形状に主体部13が形成されたパッキン7には主体部13の外縁に亙って側壁部14が通水部材1の基端方向に向けて突設され、このパッキン7の主体部13と側壁部14との内部にフランジ3を嵌合させてパッキン7をフランジ3に被着したので、通水部材1と締結部材8との螺合時に回転するフランジ3にパッキン7を追従させることができて、フランジ3とパッキン7とがその回転方向でずれてしまうことが防止され、確実にフランジ3の全面でパッキン7を被取付部材5に圧接させることができ、良好な止水性能を確保することができる。
また、上記パッキン7の環状の主体部13の内縁に亙って立ち上がり壁部15を上記通水部材1の先端方向に向けて突設し、立ち上がり壁部15と主体部13とのコーナ部16を被取付部材5の一方の面に開口する貫通孔6の孔縁部6aに亙って弾接したことを特徴とする。これによると、被取付部材5の一方の面に開口する貫通孔6の孔縁部6aを立ち上がり壁部15と主体部13とのコーナ部16に食い込ませることができ、フランジ3と被取付部材5との間に強固な止水性能を備えることができるのである。
また、請求項2に係る通水部材の取付構造は、請求項1において、通水部材1に挿通筒部10を一体に形成すると共に、この挿通筒部10を被取付部材5の貫通孔6に挿通して被取付部材5の他方の面側に突出し、上記挿通筒部10の外周に雄ネジ状の通水部材側ネジ部4を形成し、内周に雌ネジ状の締結部材側ネジ部9を形成したナット部材8aで締結部材8を構成し、締結部材側ネジ部9と通水部材側ネジ部4との螺合によって挿通筒部10廻りに締結されるナット部材8aの内面と挿通筒部10の外周との間にOリング17を介装すると共に、ナット部材8aの挟持部12と被取付部材5の他方の面との間に環状の締結部材側パッキン18を介装したことを特徴とする。これによると、貫通孔6を介して被取付部材5の両側に至る漏水経路は、締結部材8の内周と通水部材1の挿通筒部10の外周の間から貫通孔6を介して被取付部材5の一方側に至る経路と、締結部材8の挟持部12と被取付部材5の他方の面との間から貫通孔6を介して被取付部材5の一方側に至る経路とが考えられるが、前者の経路ではOリング17とパッキン7とによって、後者の経路では締結部材側パッキン18とパッキン7によって、それぞれ2重に止水を施すようにできるのであり、大幅に止水性能を向上できる。
本発明は、通水部材の最大幅となるフランジを対向する端部間寸法がこれに直交する対向する端部間寸法よりも短くなるように形成したので、通水部材の被取付部材への取り付け箇所の自由度の向上を図ることができると共に、上記フランジと同形状のパッキンをフランジに被着させたので、フランジとパッキンとがその回転方向でずれてしまうことが防止され、確実にフランジの全面でパッキンを被取付部材に圧接させることができ、良好な止水性能を確保することができる。さらに、被取付部材の一方の面に開口する貫通孔の孔縁部を上記パッキンの立ち上がり壁部と主体部とのコーナ部に食い込ませることができ、フランジと被取付部材との間に強固な止水性能を備えることができる、といった利点を有する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図4のように、建物の土台19間に吊持された吊架台28上に脚部29を介して載置されて浴室の床を構成する防水床パン20は、上面が洗い場となる洗い場床パン20aと、上面に浴槽が載置される浴槽床パン20bとで構成されている。この浴室で用いる浴水は水道管や給湯管等の給水管21が浴室に設けたカラン等に接続されることで供給されている。本例では、給水管21は防水床パン20の床下空間を経て、防水床パン20を下方から上方へ貫通して、浴室内に至っている。
ところで、近年の浴室の洗い場には床暖房装置を取り付ける要望があり、本例では下面に床暖房装置を取り付け得る洗い場床パン20aとなっている。つまり、防水床パン20は上面板部22から縦横に補強リブ23を垂設させて剛性補強が行われているが、本例の洗い場床パン20aにおける中央部分の補強リブ23には、床暖房装置を洗い場床パン20aにおける中央部分に亙って配置できるように、床暖房装置のヒータ線や温水管等を通すための切欠23aが設けられている。切欠23aを設けたことで洗い場床パン20aは剛性強度が低下するのであるが、その分洗い場床パン20aの周縁部では補強リブ23の設置本数を増やしており、洗い場床パン20aに必要な剛性強度を確保している。
図1には洗い場床パン20aを床下から給水管21が浴室内に至る部分の断面(図4(b)のD部拡大図)を示している。具体的に、フレキシブル管で構成された給水管21は内部に通水孔2を有する継手部材1aの一端に連結されており、この継手部材1aは洗い場床パン20aの板状の上面板部22に穿設された貫通孔6に挿通するようにして取付けられている。なお、給水管21が洗い場床パン20aを貫通する部位は、洗い場を使用する使用者の邪魔にならぬよう壁際にできるだけ近づけて設けるのが好ましく、本例もそのようにされている。ここで、本例の洗い場床パン20aの壁際である周縁部では上述のように補強リブ23の設置本数が増やされており、しかして給水管21の洗い場床パン20aへの貫通にかかるスペースは補強リブ23で囲まれた比較的狭い上面板部22の部分に設けねばならないといった制限を受けることになっている。本願の発明は、継手部材1aのような通水部材1を洗い場床パン20aの上面板部22ような板状の被取付部材5に取り付ける構造であって、本例の洗い場床パン20aのように通水部材1の被取付部材5への取付けにかかるスペースに制限を受ける場所であっても、通水部材1の被取付部材5への取付けを可能にすると共に、良好な止水性も備え得るようにしたことに特徴を有したものである。
本例の通水部材1を構成する継手部材1aは、図1及び図2のように、先端及び基端に開口せる通水孔2を内部に備えた円筒状の本体部24を有し、本体部24の先端部及び基端部に給水管21を接続し得る接続部25a,25bをそれぞれ備え、本体部24の外周における先端部と基端部との間の中程に径外方向に突出する板状のフランジ3を設け、フランジ3よりも先端側の本体部24の部分で挿通筒部10を構成させている。ここで、挿通筒部10は被取付部材5に穿設した貫通孔6に挿入する部位であり、その外面には雄ネジが刻設されて通水部材側ネジ部4が形成されており、筒内部には通水路11が形成されている。本例では通水路11は通水孔2の一部を構成するものとなっている。なお、図1では、基端側の接続部25bに洗い場床パン20aの床下に配設された給水管21が接続されているが、先端側の接続部25aに接続するカランやシャワー等に至る給水管は未接続の状態となっている。ここで、継手部材1aの幅方向(通水孔2の軸方向に直交する面方向)において最大幅寸法となる部位はフランジ3であるが、本例のフランジ3は、図2のように対向する端部間寸法Aがこれに直交する対向する端部間寸法Bよりも短くなるような、通水孔2の軸方向から見て直交する長寸と短寸とを有する外形形状に形成されており、詳しくは、円盤状のフランジ3の対向する端部をそれぞれ平行に切り欠いてこの一対の対向する切欠端面間が、切り欠かずに円弧が残る対向する一対の対向する外端面間よりも短くなっている陸上トラック状のような外形形状とされている。
この継手部材1aは、図1のように、板状の被取付部材5を構成する洗い場床パン20aの上面板部22を貫通した円形の貫通孔6に床下側から挿通筒部10を挿通させ、上面板部22の裏面(床下側の面)における貫通孔6の周縁部分に亙ってフランジ3を押し当てて配置されるのであるが、止水を期して上面板部22の裏面とフランジ3との間には図3のようなパッキン7(以下、通水部材側パッキン7という)が介装されている。この通水部材側パッキン7は、通水孔2の軸方向から見て環状の板状の主体部13を有し、主体部13の内縁に亙って立ち上がり壁部15を継手部材1aの先端方向に向けて突設し、主体部13の外縁に亙って側壁部14を継手部材1aの基端方向に向けて突設している。詳しくは、主体部13の内縁径は継手部材1aの挿通筒部10が嵌るように挿通筒部10の外径と略同寸法に形成され、主体部13の外縁形状はフランジ3と略同じ外形形状に形成されている。具体的に、主体部13の外縁形状は、フランジ3と同様、対向する端部間寸法Aがこれに直交する対向する端部間寸法Bよりも短くなるような、通水孔2の軸方向から見て直交する長寸と短寸とを有する陸上トラック状のような外形形状に形成されている。また、立ち上がり壁部15の外径は洗い場床パン20aの貫通孔6の孔径と略同寸法に形成されている。
上記のように貫通孔6を挿通した挿通筒部10が上面板部22の表面(床上側の面)に突出された状態に配置された継手部材1aは、床上側から挿通筒部10に締結部材8を取付けることで洗い場床パン20aの上面板部22に固定される。本例の締結部材8は、挿通筒部10の外径と同径の内径となった内周部を有すると共にこの内周部に雌ネジ状の締結部材側ネジ部9を形成してなるナット部材8aで構成されている。このナット部材8aは締結部材側ネジ部9を通水部材側ネジ部4に螺合させて挿通筒部10廻りに締結一体化されるのであって、締結部材側ネジ部9を通水部材側ネジ部4に螺進させることでナット部材8aの下端面が構成する挟持部12と通水部材1のフランジ3とで洗い場床パン20aの上面板部22を表裏から挟持し、これにより継手部材1aが洗い場床パン20aの上面板部22に固定されるようになっている。なお、本例ではナット部材8aの挟持部12と洗い場床パン20aの上面板部22の表面との間には、表面側から滑り用パッキン26、締結部材側パッキン18が順に積層されて介装されている。締結部材側パッキン18は、内部に挿通筒部10を挿通できると共に外縁部分が上面板部22の表面における貫通孔6の周囲に当接できるような通水孔2の軸方向から見て円環状に形成されており、また、滑り用パッキン26は、継手部材1aへの締結時にナット部材8aを締結部材側パッキン18に当たらせずにスムーズに回転可能にさせるための、通水孔2の軸方向から見て円環状の比較的硬質のパッキンである。
このように継手部材1aとナット部材8aとは自身を回転させて行う螺合構造によって一体化されるものであり、継手部材1aのフランジ3とナット部材8aの挟持部12とで通水部材側パッキン7及び締結部材側パッキン18を介して洗い場床パン20aの上面板部22を挟持し、継手部材1aを洗い場床パン20aの上面板部22に固定するといったものであるので、通水部材側パッキン7及び締結部材側パッキン18が単に板状のものであれば、継手部材1aとナット部材8aとの締結時に回転方向にずれてしまうのであり、そして本例のような非円形のフランジ3と通水部材側パッキン7とが回転方向にずれるとフランジ3の全面にパッキン7を当てられなくなって止水性能の低下を招いてしまうのである。しかしながら、本例では非円形のフランジ3と通水部材側パッキン7との回転方向へのずれを無くして良好な止水性能を確保することが為されている。つまり、通水部材側パッキン7は単に板状のものではなく、上述のようにフランジ3と同外形状の主体部13の外縁に亙って継手部材1aの基端方向に側壁部14が突設しているものであり、通水部材側パッキン7の主体部13と側壁部14との内部にフランジ3を嵌合させることができ、通水部材側パッキン7をフランジ3に被着することができたものである。しかして、継手部材1aとナット部材8aとの螺合時に回転するフランジ3に通水部材側パッキン7を追従させることができることから、フランジ3と通水部材側パッキン7とがその回転方向でずれてしまうことが防止されており、確実にフランジ3の全面で通水部材側パッキン7の主体部13を洗い場床パン20aの上面板部22の裏面に圧接させることができてフランジ3と洗い場床パン20aの上面板部22の裏面との間に良好な止水性能が確保されているのである。なお、本例の締結部材側パッキン18は単なる板状のものであるが、円環状のものであるから回転方向にずれてもナットの挟持部12全面に締結部材側パッキン18を当てることができるのであって、ナットの挟持部12と洗い場床パン20aの上面板部22の表面との間に強固な止水性能を備えることができて問題はない。
上記構成の継手部材1aの洗い場床パン20aへの取付構造にあっては、継手部材1aのフランジ3が通水孔2の軸方向から見て直交する長寸と短寸とを有する外形形状に形成されているから、従来の円形のフランジ3の外径幅よりも狭い幅しかない被取付部材5の取付スペースに対しても、この被取付部材5の取付スペースの狭い幅方向にフランジ3の短寸法方向を合わせる等することで通水部材1を取付け可能にでき、通水部材1の被取付部材5への取り付け箇所の自由度の向上が図られているのである。本例では、補強リブ23が増設された洗い場床パン20aの周縁部における補強リブ23で囲まれた上面板部22の狭い部分に一対の継手部材1aを並設させて取付けているが、一対の継手部材1aの並設方向と各継手部材1aのフランジ3の短寸法方向とを合わせることで並設する一対の継手部材1aの取付け幅を小さくでき、補強リブ23で囲まれた上面板部22の狭い部分にも一対の継手部材1aが並設可能にされているのであり、その結果、本例では並設した一対の継手部材1aの設置場所をできるだけ浴室の壁際の洗い場床パン20aの位置に位置させることでき、使用可能な洗い場面積を広くとることが可能にされているのである。なお、図5のように一対の継手部材1aを間隔をあけて並設する場合にも、浴室の壁から突出方向に各継手部材1aのフランジ3の短寸法方向を合わせることで、できるだけ浴室の壁際の洗い場床パン20aの位置に各継手部材1aを取付けることができるのであり、使用可能な洗い場面積を広くとることが可能にされているのである。
ところで本例では、浴水が頻繁に至る洗い場床パン20aの上面板部22に貫通孔6を穿設して継手部材1aを取付けているので、床下への漏水防止の更なる向上を図るべく止水処理に各種の工夫が施されている。
まず、通水部材側パッキン7には主体部13の内縁に亙って立ち上がり壁部15が突設されており、この立ち上がり壁部15と主体部13とのコーナ部16を洗い場床パン20aの上面板部22の裏面に開口する貫通孔6の孔縁部6aに亙って弾接させている。これによると、洗い場床パン20aの上面板部22の裏面に開口する貫通孔6の孔縁部6aを立ち上がり壁部15と主体部13とのコーナ部16に食い込ませることができるのであり、つまりフランジ3と洗い場床パン20aの上面板部22との間に環状で切れ目がなく局所的に止水性能を高めた部位を設けることができたのであり、フランジ3と洗い場床パン20aの上面板部22との間に強固な止水性能が備えられているのである。更に、本例の通水部材側パッキン7の立ち上がり壁部15は、継手部材1aの挿通筒部10と貫通孔6の孔内面とに圧着されるようになっている(つまり、通水部材側パッキン7の立ち上がり壁部15が貫通孔6内に圧入されている)。これによると、フランジ3と洗い場床パン20aの上面板部22との止水距離を増やすことができて止水性能が高められている。なお、本例のように通水孔2の軸方向から見て直交する長寸と短寸とを有する外形形状に形成されたフランジ3の短寸法側の部位では、フランジ3と洗い場床パン20aの上面板部22との間の止水距離が小さくならざるをえないが、フランジ3と洗い場床パン20aの上面板部22との間に、上述のように切れ目のない局所的に止水性能を高めた部位を設けたり、止水距離そのものを増やす工夫を施すことで、フランジ3の短寸法側の部位での止水性能の低下の回避が図られているのである。
また、締結部材側ネジ部9と通水部材側ネジ部4との螺合によって挿通筒部10廻りに締結されるナット部材8aの内面と挿通筒部10の外周との間にはOリング17が介装されている。ここで、洗い場床パン20aの上面板部22から貫通孔6を介して床下に至る漏水経路としては、ナット部材8aの挟持部12と洗い場床パン20aの上面板部22との間から貫通孔6、継手部材1aのフランジ3と洗い場床パン20aの上面板部22との間を介して床面に至る経路と、ナット部材8aの内周と継手部材1aの挿通筒部10の外周の間から貫通孔6、継手部材1aのフランジ3と洗い場床パン20aの上面板部22との間を介して床面に至る経路とが考えられる。前者の経路では、ナット部材8aの挟持部12と洗い場床パン20aの上面板部22との間には締結部材側パッキン18があり、継手部材1aのフランジ3と洗い場床パン20aの上面板部22との間には通水部材側パッキン7があり、すなわち2重に止水処理がなされている。後者の経路では、ナット部材8aの内周と継手部材1aの挿通筒部10の外周の間にはOリング17があり、継手部材1aのフランジ3と洗い場床パン20aの上面板部22との間には通水部材側パッキン7があり、すなわち2重に止水処理がなされている。更に言うと、本例では、挿通筒部10廻りに締結されたナット部材8aの内周と挿通筒部10の外周との浴室露出部分、またナット部材8aの外周及び締結部材側パッキン18の外周と洗い場床パン20aの上面板部22の表面との浴室露出部分には、それぞれシーリング処理27が施されているから、上記両経路には上記Oリング17または締結部材側パッキン18を加味して3重の止水処理がなされており、止水性能が高められているのである。
なお、上記実施形態では、通水部材1を給水管21が接続される継手部材1aにて構成すると共に締結部材8をナット部材8aにて構成し、この継手部材1aを板状の被取付部材5としての防水床パン20の上面板部22に取付ける例を例示したが、これに限らず、たとえば通水部材1としては、排水孔に取付ける排水トラップ、吐水口に取付ける吐水口部材等、様々な部材を考えることができ、また締結部材8としては、排水孔や吐水口の孔縁に取付ける孔縁部材等、様々な部材を考えることができ、また板状の被取付部材5としては、壁面、床面、浴槽、洗面ボウル等、様々な部位を考えることができるのである。更に言うと、上記実施形態では、被取付部材5の貫通孔6に挿通する挿通筒部10を通水部材1に一体に設けたものを例示したが、締結部材8に一体に設けたものでもよいのは言うまでもない。つまり本願の発明は水廻りに関する様々な技術分野に適用できるものである。
たとえば、内部に排水用孔を有した筒状の排水トラップで通水部材1を構成し、この排水トラップの上端部にフランジ3を設けると共に筒内面に雌ネジ状の通水部材側ネジ部4を形成し、締結部材8を構成する筒状の孔縁部材に挿通筒部10を設け、挿通筒部10の外周に雄ネジ状の締結部材側ネジ部9を形成すると共に、孔縁部材の上端部にフランジ状の挟持部12を径外方向に突設し、被取付部材5を構成する浴槽の下面における排水孔の周囲に通水部材側パッキン7を介してフランジ3を当接して排水トラップを配置し、挟持部12を排水孔の上縁に当接させて孔縁部材を排水孔の上部に配置し、このとき孔縁部材の挿通筒部10を上方から排水孔に挿通させて排水トラップの筒内部に挿入し、孔縁部材の挿通筒部10の締結部材側ネジ部9と排水トラップの筒内面の通水部材側ネジ部4とを螺合させ、孔縁部材と排水トラップとを一体化すると共に、排水トラップのフランジ3と孔縁部材の挟持部12で浴槽を上下に挟持するといった排水トラップの取付構造においても、本願の発明を適用することができるものである。
本発明の実施の形態の例を示す要部の一部切欠側面図である。 同上の継手部材の平面図である。 同上の通水部材側パッキンであり、(a)は正面図であり、(b)は一部断面上面図であり、(c)は一部断面側面図である。 同上の防水床パンであり、(a)は平面図であり、(b)は(a)のC−C線断面図である。 本発明の実施の形態の他例であり、防水床パンの平面図である。 従来技術の例を示し、(a)は斜視図であり、(b)は側断面図である。
符号の説明
1 通水部材
1a 継手部材
2 通水孔
3 フランジ
4 通水部材側ネジ部
5 被取付部材
6 貫通孔
6a 孔縁部
7 通水部材側パッキン
8 締結部材
8a ナット部材
9 締結部材側ネジ部
10 挿通筒部
11 通水路
12 挟持部
13 主体部
14 側壁部
15 立ち上がり壁部
16 コーナ部
17 Oリング
18 締結部材側パッキン
20 防水床パン
20a 洗い場床パン
22 上面板部

Claims (2)

  1. 内部に通水孔を備えた筒状の通水部材の外周に外方に突出するフランジを設けると共に、この通水部材に締結用の通水部材側ネジ部を設け、貫通孔を穿設した板状の被取付部材の一方の面における上記貫通孔の周囲に亙って上記フランジを環状のパッキンを介して当接し、被取付部材の他方の面側に配置した締結部材に締結部材側ネジ部を設け、締結部材または通水部材に通水孔に連通する通水路を内部に備えた挿通筒部を一体に設け、この挿通筒部を貫通孔に挿通して締結部材側ネジ部と通水部材側ネジ部とを螺合させることで、通水部材と締結部材とを一体化すると共に、締結部材に設けた挟持部と通水部材のフランジとで被取付部材を挟持してなる通水部材の取付構造であって、上記フランジを対向する端部間寸法がこれに直交する対向する端部間寸法よりも短くなるように形成し、上記パッキンの環状の主体部の外形を上記貫通孔の軸方向から見て上記フランジと略同じ外形形状に形成すると共に、この主体部の外縁に亙って側壁部を上記通水部材の基端方向に向けて突設し、上記主体部と上記側壁部との内部に上記フランジを嵌合させて上記パッキンを上記フランジに被着し、上記パッキンの環状の主体部の内縁に亙って立ち上がり壁部を上記通水部材の先端方向に向けて突設し、この立ち上がり壁部と上記主体部とのコーナ部を上記被取付部材の一方の面に開口する上記貫通孔の孔縁部に亙って弾接したことを特徴とする通水部材の取付構造。
  2. 上記通水部材に挿通筒部を一体に形成すると共に、この挿通筒部を上記被取付部材の貫通孔に挿通して上記被取付部材の他方の面側に突出し、上記挿通筒部の外周に雄ネジ状の通水部材側ネジ部を形成し、内周に雌ネジ状の締結部材側ネジ部を形成したナット部材で締結部材を構成し、締結部材側ネジ部と通水部材側ネジ部との螺合によって挿通筒部廻りに締結される上記ナット部材の内面と上記挿通筒部の外周との間にOリングを介装すると共に、上記ナット部材の挟持部と上記被取付部材の他方の面との間に環状の締結部材側パッキンを介装したことを特徴とする請求項1記載の通水部材の取付構造。
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