JP4602093B2 - 通信装置、通信システム、通信装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

通信装置、通信システム、通信装置の制御方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

この発明は、ネットワークを介して通信相手と通信可能な通信装置、このような通信装置とその通信相手となる通信装置とを供えた通信システム、上記のような通信装置の制御方法、コンピュータを上記のような通信装置として機能させるためのプログラム、およびこのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
近年において、ネットワークに接続された機器の設定を、ネットワークを介してその機器と通信可能な外部の端末装置から参照や変更できるようにすることが行われている。
そして、この際には、設定対象の機器にウェブサーバ機能を設け、端末装置からHTTP(HyterText Transfer Protocol)等を用いてその機器にアクセスし、現在の設定内容を表示したり設定の変更指示を受け付けたりするための画面のデータを取得し、その画面から設定の指示を行うことができるようにすることが考えられる。
また、設定項目によっては全てのユーザに自由に参照や設定を行わせることが好ましくない場合もあることから、操作権限を設定できるようにし、その操作権限を有するユーザからアクセスがあった場合のみ、設定の参照や変更を許可できるようにすることも行われている。この場合には、設定の参照や変更を要求された場合のウェブサーバ機能の動作も、ユーザによって異なることになる。
このような、同じ要求に対してウェブサーバにユーザ毎に異なる動作をさせる技術については、例えば特許文献1に記載されている。
特開2000−66942号公報
ところで、各ユーザに許可される設定の参照や変更の権限は、変更することが可能なものである。また、機器の状況に応じて自動的に変更される場合もある。そしてこのような変更は、ユーザが機器にアクセスして設定の参照と変更指示を行うための画面のデータを取得してから、実際に変更指示を行うまでにも起こり得るものである。
そして、このような事態が起こると、変更指示の際にユーザが認識している権限と、設定先の装置が設定の要求を受け付けた際に参照する権限とが異なり、ユーザの認識通りの動作が実行されないことが考えられる。例えば、変更参照の際に変更権限がなかった項目について、変更要求の処理時に変更権限が与えられていると、変更要求を受けた機器側で、ユーザの意図しない設定変更を行ってしまうことも考えられる。
また、このような問題は、設定以外のデータの参照や変更の際にも同様に起こり得るものである。
この発明は、このような問題を解決し、データの参照から変更指示までの間に設定変更に関する権限が変更されたような場合でも、変更指示側の意図しない変更がなされてしまわないようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の通信装置は、ネットワークを介して通信相手と通信が可能であり、上記通信相手からの要求に応じて項目毎にデータの読み出し及び書き込みを行う手段と、上記書き込みに関する操作権限を設定する手段とを有する通信装置において、上記通信相手からの要求に応じて上記データの読み出しを行う際に、データを読み出す項目についての、書き込みに関する操作権限を保存する保存手段と、上記通信相手から書き込むべきデータを受信した場合に、そのデータを書き込む項目について、現在設定されている書き込みに関する操作権限と、上記保存手段が保存している書き込みに関する操作権限とを比較する比較手段とを設け、上記比較手段による比較の結果、操作権限が一致しない項目については、上記受信したデータの書き込みを行わないようにし、上記比較手段による比較の結果、操作権限が一致し、かつ書き込み権限ありの項目については、上記受信したデータの書き込みを行うようにしたものである。
また、この発明の通信システムは、ネットワークを介して通信相手と通信が可能であり、上記通信相手からの要求に応じて項目毎にデータの読み出し及び書き込みを行う手段と、上記書き込みに関する操作権限を設定する手段とを有する第1の通信装置と、その通信相手となる第2の通信装置とを備えた通信システムにおいて、上記第2の通信装置に、上記第1の通信装置に対して上記項目を指定してデータの読み出し及び書き込みの要求を行う手段を設け、上記第1の通信装置に、上記第2の通信装置からの要求に応じて上記データの読み出しを行う際に、データを読み出す項目についての、書き込みに関する操作権限を保存する保存手段と、上記第2の通信装置から書き込むべきデータを受信した場合に、そのデータを書き込む項目について、現在設定されている書き込みに関する操作権限と、上記保存手段が保存している書き込みに関する操作権限とを比較する比較手段とを設け、上記比較手段による比較の結果、操作権限が一致しない項目については、上記受信したデータの書き込みを行わないようにし、上記比較手段による比較の結果、操作権限が一致し、かつ書き込み権限ありの項目については、上記受信したデータの書き込みを行うようにしたものである。
また、この発明の通信装置の制御方法は、ネットワークを介して通信相手と通信が可能な通信装置の制御方法において、上記通信装置に、上記通信相手からの要求に応じて項目毎にデータの読み出し及び書き込みを行う手順と、上記書き込みに関する操作権限を設定する手順と、上記通信相手からの要求に応じて上記データの読み出しを行う際に、データを読み出す項目についての、書き込みに関する操作権限を保存する保存手順と、上記通信相手から書き込むべきデータを受信した場合に、そのデータを書き込む項目について、現在設定されている書き込みに関する操作権限と、上記保存手段が保存している書き込みに関する操作権限とを比較する比較手順とを実行させ、上記比較手順における比較の結果、操作権限が一致しない項目については、上記受信したデータの書き込みを行わせないようにし、上記比較手順による比較の結果、操作権限が一致し、かつ書き込み権限ありの項目については、上記受信したデータの書き込みを行うようにしたものである。
また、この発明のプログラムは、ネットワークを介して通信相手と通信が可能な通信装置を制御するコンピュータを、上記通信相手からの要求に応じて項目毎にデータの読み出し及び書き込みを行う手段と、上記書き込みに関する操作権限を設定する手段と、上記通信相手からの要求に応じて上記データの読み出しを行う際に、データを読み出す項目についての、書き込みに関する操作権限を保存する保存手段と、上記通信相手から書き込むべきデータを受信した場合に、そのデータを書き込む項目について、現在設定されている書き込みに関する操作権限と、上記保存手段が保存している書き込みに関する操作権限とを比較する比較手段として機能させると共に、上記コンピュータに、上記比較手段による比較の結果、操作権限が一致しない項目については、上記受信したデータの書き込みを行わない機能と、上記比較手段による比較の結果、操作権限が一致し、かつ書き込み権限ありの項目については、前記受信したデータの書き込みを行うようにする機能とを実現させるためのプログラムである。
また、この発明の記録媒体は、上記のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
以上のようなこの発明の通信装置、通信システム、または通信装置の制御方法によれば、データの参照から変更指示までの間に設定変更に関する権限が変更されたような場合でも、変更指示側の意図しない変更がなされてしまわないようにすることができる。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータを上記の通信装置として機能させてその特徴を実現し、同様な効果を得ることができる。
この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを記憶していないコンピュータにそのプログラムを読み出させて実行させ、上記の効果を得ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1に、この発明の通信装置の実施形態である画像処理装置を備えた通信システムの実施形態の構成を示す。
この通信システムは、図1に示すとおり、画像処理装置10と、端末装置20,30とをローカルエリアネットワーク(LAN)40によって接続して構成している。なお、画像処理装置10は、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ通信装置、複写機等の種々の機能を有する画像処理装置であるデジタル複合機(MFP)であり、第1の通信装置である。
そして、端末装置20,30は、第2の通信装置であり、ハードウェアとしては公知のパーソナルコンピュータ(PC)を用いることができ、ここに備えるブラウザによって画像処理装置10にアクセスして必要な要求を行なうことにより、画像処理装置10と通信し、画像処理装置10における設定に関するデータの参照や変更を行うことができる。
また、この際の操作としては、まず画像処理装置10に対して参照要求を行ってデータの現在値及びその変更を指示するための画面のデータを送信させ、その後その画面に変更したいデータを入力して画像処理装置10に対して変更要求を行い、画像処理装置10におけるデータを変更させるという手順が考えられる。
そして、上記の参照要求は、設定画面等の表示を目的に情報を取得するための要求であり、HTTPにおけるGet要求によって実現でき、変更要求は、設定画面等で入力された値を画像処理装置10に反映させるための要求であり、HTTPにおけるSet要求によって実現できる。
次に、図2に、図1に示した画像処理装置10のハードウェア構成を示す。
図2に示すように、画像処理装置10は、CPU11,ROM12,RAM13,不揮発メモリ14,ネットワークI/F15,エンジン部16を備え、これらはシステムバス17によって接続されている。
CPU11は、画像処理装置10全体を統括制御する制御手段であり、ROM12や不揮発メモリ14に記録された種々のプログラムを実行することにより、保存手段,比較手段等の各手段として機能し、後述するようなこの実施形態の特徴に係る種々の機能を実現する。
ROM12は、不揮発性の記憶手段であり、CPU11が実行するプログラムや、固定的なパラメータ等を記憶する。ROM12を書き換え可能な記憶手段として構成し、これらのデータをアップデートできるようにしてもよい。
RAM13は、一時的に使用するデータを記憶したり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
不揮発メモリ14は、NVRAM(不揮発RAM)やHDD(ハードディスクドライブ)等による書き換え可能な不揮発性記憶手段であり、CPU11が実行するプログラムや、装置の電源がOFFされた後でも保持しておく必要があるパラメータの値等を記憶する。
ネットワークインタフェース(I/F)15は、画像処理装置10をLAN40等のネットワークに接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)方式の通信を行うためのインタフェースである。そして、ネットワークを介して他の装置と通信を行う場合、このネットワークI/F15とCPU11とが通信手段として機能する。なお、ネットワークとしては、有線、無線を問わず種々の方式のものが使用可能であり、ネットワークI/F15は、ネットワークの規格や使用する通信プロトコル等に応じて適切なものを用意する。また、複数の規格に対応させて複数のネットワークI/F15を設けることも当然可能である。
エンジン部16は、画像形成部、画像読取部、ファクシミリ通信ユニット等であり、CPU11がこれらの動作を適切に制御することにより、画像処理装置10にコピー、プリント、スキャン、ファクシミリ通信等の種々の動作を実行させることができる。なお、この部分の詳細な構成は、この実施形態の特徴とはあまり関係ないため、図示は簡単なものに留めている。
次に、図3に、画像処理装置10のソフトウェア構成の要部を示す。
画像処理装置10のソフトウェア構成は、最上位のアプリケーションモジュール(アプリ)層、その下位のサービスモジュール層からなる。そして、これらのソフトウェアを構成するプログラムはROM12や不揮発メモリ14に記憶され、必要に応じて読み出されてCPU11によって実行される。
そして、アプリケーションモジュール層のソフトウェアは、CPU11をハードウェア資源を動作させて所定の機能を実現させる複数のアプリケーション制御手段として機能させるためのプログラムによって構成され、サービスモジュール層のソフトウェアは、CPU11を、ハードウェア資源と各アプリケーション制御手段との間に介在し、複数のアプリケーション制御手段からのエンジン部16を始めとするハードウェア資源に対する動作要求の受付,その動作要求の調停,およびその動作要求に基づく動作の実行制御を行うサービス制御手段として機能させるためのプログラムによって構成される。
またOS110は、UNIX(登録商標)などのオペレーティングシステムであり、サービスモジュール層及びアプリケーションモジュール層の各プログラムをそれぞれプロセスとして並列実行する。
また、アプリ層とサービスモジュール層、サービスモジュール層とエンジン部の間には、それぞれAPI(Application Program Interface)を設け、上位層から下位層の機能を容易に利用できるようにしている。
そして、画像処理装置10は、サービスモジュール層には、オペレーションコントロールサービス(OCS)101、エンジンコントロールサービス(ECS)102、メモリコントロールサービス(MCS)103、ネットワークコントロールサービス(NCS)104、ファクスコントロールサービス(FCS)105、システムコントロールサービス(SCS)106、ユーザコントロールサービス(UCS)107、システムリソースマネージャ(SRM)108、イメージメモリハンドラ(IMH)109を実装している。更に、アプリケーションモジュール層には、コピーアプリ111、ファクスアプリ112、プリンタアプリ113、スキャナアプリ114、ネットファイルアプリ115、ウェブアプリ116を実装している。また、これらのソフトウェアによって制御するエンジン部には、エンジン制御ボード121、プロッタエンジン122、スキャナエンジン123を実装している。
これらを更に詳述する。
OCS101は、図示しない操作パネルを制御するモジュールである。
ECS102は、ハードウェアリソース等のエンジンを制御するモジュールである。
MCS103は、メモリ制御をするモジュールであり、例えば、画像メモリの取得及び開放、HDDの利用等を行う。
NCS104は、ネットワークとアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムとの仲介処理を行わせるモジュールである。
FCS105は、ファクシミリ送受信、ファクシミリ読み取り、ファクシミリ受信印刷等を行うモジュールである。
SCS106は、コマンドの内容に応じたアプリケーションモジュール層の各アプリケーションプログラムの起動管理及び終了管理を行うモジュールである。
UCS107は、ユーザが登録した宛先情報や宛名情報等のユーザ情報を管理するモジュールである。
SRM108は、システムの制御及びリソースの管理を行うモジュールである。
IMH109は、一時的に画像データを入れておくメモリを管理するモジュールである。
また、コピーアプリ111は、コピーサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ファクスアプリ112は、ファクスサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
プリンタアプリ113は、プリンタサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
スキャナアプリ114は、スキャナサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ネットファイルアプリ115は、ネットファイルサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
ウェブアプリ116は、ウェブサーバ機能を利用したウェブサービスを実現するためのアプリケーションプログラムである。
また、エンジン制御ボード121は、CPU11がプラットフォーム層のソフトウェアを実行することにより供給する制御信号に従い、プロッタエンジン122やスキャナエンジン123を制御する機能を有する回路である。
プロッタエンジン122は、供給される画像データに従って用紙に画像を形成する画像形成手段である。
スキャナエンジン123は、原稿の画像を読み取ってその画像データを出力する画像読取手段である。
次に、画像処理装置10が端末装置20,30からの要求に応じて所定の項目のデータの参照や変更を行わせる際の処理及びその処理に関与する構成要素について説明する。なおここでは、データの参照(読み出し)や変更(書き込み)の要求が、HTTPによりなされる場合を例として説明する。
まず、図4に、その処理に関与する構成要素を、HTTPリクエストのうちデータの読み出しを要求するGet要求を受信した場合にこれらの構成要素が行う処理と共に示す。なお、以後の各図及びその説明においては、説明を簡単にするため、CPUがソフトウェアを実行することによって実現する機能や動作を、そのソフトウェアの機能や動作であるとして説明する。
図4に示すとおり、画像処理装置10においては、HTTPリクエストの受信及びそのリクエストに応じた処理は、HTTPデーモン210とウェブアプリ116が行う。
そして、このうちHTTPデーモン210は、外部の端末装置に備えるブラウザ200(HTTPクライアント)からのHTTPリクエストを受け付け、そこに記載されたURL(Uniform Resource Locator)に応じて処理を実行させるアプリケーションへ振り分ける機能と、振り分け先のアプリケーションによる処理結果を応答として要求元のアプリケーションに返す機能を有する。そしてここでは、画像処理装置10がブラウザの画面を利用したデータの参照や変更に係るHTTPリクエストを受信した場合、このHTTPデーモン210がそのHTTPリクエストをウェブアプリ116に振り分け、リクエストに係る処理を実行させるようにしている。なお、図示は省略したが、HTTPデーモン210はNCS104に含まれる。
また、ウェブアプリ116中では、ワールドワイドウェブ(WWW)ライブラリ221,ウェブアプリケーションフレームワーク(フレームワーク)222,ウェブページハンドラ230,ウェブページ関数240,権限情報記憶部250,セッション情報記憶部260がHTTPリクエストに係る処理に関与する。
そして、WWWライブラリ221は、ウェブアプリ116とHTTPデーモン210との間のデータの受け渡しを仲介するライブラリであり、HTTPデーモン210が振り分けたHTTPリクエストをウェブアプリ116側で受け取り、そのリクエストに係る処理を実行するために、ウェブページハンドラ230中の適当なハンドラを起動して要求に係るデータを渡す機能を有する。
また、フレームワーク222は、WWWライブラリ221が受け取ったHTTPリクエストのデータを、ウェブページハンドラ230中のハンドラが取り扱える形式に変換する機能を有する。
そして、ウェブページハンドラ230は、任意の数のハンドラを有し、そのハンドラにより、HTTPリクエストに係るURL(Uniform Resource Locator)と対応する処理を行うための処理関数を起動する機能を有する。
また、この処理関数は、ウェブページ関数240として用意され、アプリケーションのロジック処理を定義した関数である。そして、各部にアクセスして画像処理装置10内のデータの取得や画像処理装置10へのデータの設定を行い、その結果を返す機能を有する。なお、データの取得や設定は、以下に説明するユーザの操作権限に従って行い、処理の結果は、HTTPレスポンスとして生成してHTTPデーモン210により要求元のHTTPクライアントに送信させる。
そして、ウェブページ関数240内の処理関数と、ウェブページハンドラ230内のハンドラとは対応して設けられ、画像処理装置10は、HTTPリクエストを受信した際に、そのリクエストに付されたURLと対応する処理関数を起動して処理を行うことにより、応答のHTTPレスポンスを動的に生成して要求元に返すことができるようにしている。そしてここでは、各処理関数は、HTTPレスポンスとして、データの現在値を示すと共に設定指示を受け付けるためのGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)をブラウザに表示させるためのウェブページのデータを生成するようにしている。
また、ウェブページハンドラとウェブページ関数とは、例えば図5に示すように定義することができる。この場合において、ハンドラxxx_handler()と処理関数wpf_xxx()のうち、xxxの部分が共通するものが、対応するハンドラと処理関数である。
なお、一般のウェブサーバにおいては、ウェブページのデータをファイルとして記憶しておき、CGI(Common Gateway Interface)を実行する際の動的な値はファイルにパラメータを渡すことによって処理するようにしている。しかしここでは、リソース(特にメモリ容量)の節約のため、ウェブページのデータを直接記憶しておくのではなく、関数を用いて動的に生成するようにしているのである。
また、権限情報記憶部250は、ユーザに参照や変更を許可しうるデータについて、その項目毎に、書き込み及び読み出しに関するユーザの操作権限を記憶する機能を有する。この操作権限は、ユーザ毎に定めたり、ユーザのグループ毎に定めたり、全てのユーザについて一括して定めたりすることが考えられる。また、データの項目1つ1つと対応する操作権限以外にも、複数の項目と対応する操作権限を定めることができるようにしてもよい。また、操作権限は、固定的に定められ、明示の指示に応じて変更されるようなものでも、機器の設定状況、動作状況、ユーザの権限レベル等に応じて動的に定められるようなものでもよい。また、ユーザにデータの参照や変更を許可し得る項目としては、機器名称やIPアドレス等の機器の設定に関する項目、短縮ダイヤルやワンタッチダイヤル等の連絡先に関する項目、プリントやFAX送信に用いる固定パターン等の画像データに関する項目等、種々のものが考えられ、これら全てについて操作権限を定めるようにするとよい。もちろん、操作権限自体の参照や変更についての操作権限を定めることができるようにしてもよい。
セッション情報記憶部260は、同一のHTTPクライアントから受信した複数のHTTPリクエストにまたがって一連の処理を行うことができるようにするため、前のHTTPリクエストと後のHTTPリクエストとを紐付けるための情報を記憶する記憶部である。ここでは、データの参照を要求された際に、その時点でのユーザの操作権限を記憶しておき、後で同じデータの変更を要求された際にそのデータを参照できるようにしている。
そして、以上のような構成を有する画像処理装置10において、外部の端末装置20,30のブラウザ200からHTTPリクエストとしてGet要求が送信されてきた場合(S10)、まずHTTPデーモンがこれを受け取り、リクエストに記載されたURLをもとにウェブアプリ116に振り分けるべきと判断すると、これをウェブアプリ116のWWWライブラリ221に渡す。そして、このWWWライブラリ221が、URLと対応する処理を行う処理関数を起動するためのハンドラに、フレームワーク222を介してこの要求のデータを渡す(S11)。この処理は、HTTPリクエストのディスパッチに該当する。
そして、ハンドラが対応する処理関数を起動してHTTPリクエストに係る処理を実行させる(S12)。そしてこのときには、ハンドラは、フレームワーク222から受け取ったデータを、処理関数が取り扱える形式に変換し、引数として処理関数に渡す。そして、この引数としては、リクエスト情報(URLや通信に使用したポート等)、ログインユーザ情報、ブラウザ200上のGUIで入力された情報等が考えられる。また、これらの情報の全てがHTTPリクエストに含まれるとは限らないが、関数を呼び出す際には引数として何らかの値を設定する必要があるため、HTTPリクエストに含まれないデータについては、NULLデータ等の所定のデータを引数として使用する。
そして、このようなハンドラに呼び出された処理関数は、まず、権限情報記憶部250に記憶している権限情報のうち、読み出しを要求してきたユーザの、読み出しを要求された項目のデータについての権限情報を取得する(S13)。なお、ユーザの特定については、適宜ID、パスワードや証明書等を用いて認証を行えばよいし、「ユーザ」が個人でなくグループや装置自体であってもよい。また、どの範囲の権限情報を取得すればよいかは、処理関数に引数として渡された情報からわかり、また、権限情報を動的に生成する必要があれば、その生成も行う。そして、この取得した権限情報は、後で対応するSet要求に係る処理を行う際に使用するため、セッション情報記憶部260に保存しておく(S14)。この処理においては、CPU11が保存手段として機能する。
そしてその後、ステップS13で取得した権限情報を参照し、読み出しを要求されたデータのうち、読み出しを要求してきたユーザが読み出し権限を有するデータを画像処理装置10の各部から読み出す(S15)。この読み出しには、NCS104,SCS106,UCS107等のサービスモジュール層のソフトウェアを使用することができる。
そして、ここで取得したデータ及び操作権限の情報をもとに、処理結果を示す画面、例えば読み出しを要求されたデータを提示する画面や、それに加えてユーザが書き込み権限を有するデータについて変更指示を受け付けるための画面等、のデータを応答データとして作成し(S16)、HTTPデーモン210に渡す(S17)。すると、HTTPデーモン210は、この応答データを、受信したHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして、HTTPリクエストの送信元である端末装置(のブラウザ200)に送信し(S18)、以上でGet要求に応じた一連の処理を終了する。
図6に、以上のような処理の手順をフローチャートとして示す。この図において、ステップ番号は、図4における対応する処理と同じものを用いた。また、処理の詳細については、図4の説明において上述した通りであるので、ここでは説明を省略する。
また、図7に、以上のような手順に従った具体的な処理例をシーケンス図として示す。この図においても、ステップ番号は、図4における対応する処理と同じものを用いた。そして、この図に示す通り、処理に関与する構成要素のうち、ブラウザ200とHTTPデーモン210は継続的に起動されているプロセスであるが、ウェブページハンドラ230中のハンドラのプロセスは、HTTPデーモン210からの処理のディスパッチ(S11)によって生成され、実行結果をHTTPデーモン210に返した時点(S18)で消滅し、ウェブページ関数240中の処理関数のプロセスは、ハンドラによって起動されると(S12)生成し、実行結果をハンドラに返した時点(S17)で消滅する。
また、この図の例では、Get要求の具体例として、ホスト名とIPアドレスの項目についての参照及び設定を行うためのネットワーク設定画面の表示要求に関する処理を示している。そして、この場合において、ステップS13で権限情報記憶部250から取得する情報は、ホスト名及びIPアドレスの項目についての権限情報であり、ここでは、要求を行ったユーザは、ホスト名については読み出し権限Rのみを有し、IPアドレスについて読み出しRと書き込みWの両方の権限を有する。
そして、この権限の内容と対応し、Get要求に対する応答として画像処理装置10側からブラウザ200に返される応答は、ホスト名については現在値を表示するのみとし、IPアドレスについては現在値を表示すると共に設定すべき値の入力を受け付けるような画面のデータとしている。また、仮にユーザが書き込み権限のみを有する項目があったとすると、その項目については現在値を表示せずに設定すべき値の入力を受け付け、読み出し、書き込みの権限が全くない項目があったとすると、その項目に関する表示を全く行わないようにすることが考えられる。
なお、xCSは、データの取得に使用するサービスモジュールを示す。
次に、図8に、画像処理装置10がHTTPリクエストのうちデータの書き込みを要求するSet要求を受信した場合に図4に示した各構成要素が行う処理を示す。なおここでは、各処理関数が、Get要求に対する応答として、ユーザが必要事項を入力して設定を指示した場合に、ブラウザ200が画像処理装置10に上記のGet要求と対応するSet要求を送信してくるような設定画面を表示させるためのデータを生成するようにしているものとする。
この図に示すように、画像処理装置10において、外部の端末装置20,30のブラウザ200からHTTPリクエストとしてSet要求が送信されてきた場合も、HTTPデーモンがこれを受け取って要求のデータをハンドラに渡し、ハンドラが対応する処理関数を起動するまでの処理(S20〜S22)は、上述したGet要求の場合と同様である。
なお、上述したように、Get要求に応じてブラウザ200に表示させる設定画面は、画像処理装置10がGet要求に応じた処理を行った時点でユーザが書き込み権限を有する項目のみについてデータの入力及び設定指示を受け付けるようなものとしている。従って、Set要求に含まれるデータの書き込み要求も、ユーザが書き込み権限を有する項目に関する書き込み要求のみである。一方、Set要求に応じた処理を行う処理関数については、その関数が処理する範囲においてユーザが書き込み権限を持ちうる全ての項目のデータを書き込むことができるように設計しておき、そのために、それら全ての項目のデータを引数として渡すことができるようにすることが好ましい。
従って、ユーザが一部のデータについてしか書き込み権限を持たない場合、処理関数に引数として渡すべきデータが、Set要求に含まれていないという事態が生じる。しかし、関数を起動する場合、渡すべき全ての引数について何らかの値を設定する必要がある。そこで、このような場合には、ハンドラが、Set要求にデータが含まれていない項目と対応する引数として、所定のデータ(例えばNULLデータ)を自動的に設定するようにしている。
そして、引数を渡されて起動された処理関数は、まず、対応するGet要求に応じた処理の際にセッション情報記憶部260に保存しておいた操作権限の情報、すなわち対応するGet要求に応じた処理を行った時点でのユーザの操作権限の情報を取得する(S23)。なお、どのGet要求が処理中のSet要求と対応するかを把握する方法については、種々の方法が考えられる。例えば、同じユーザかつ同じIPの装置から受信した直前のGet要求と対応するものとしたり、Set要求にGet要求との対応関係が識別できるようなIDが付されるようにGet要求に対する応答データに予め必要なデータを組み込んでおくようにしたりする等である。
また、処理関数は、権限情報記憶部250にもアクセスし、図4のステップS13の場合と同様に、ここに記憶している権限情報のうち、設定を要求してきたユーザの、処理関数が書き込みを行い得る項目(少なくとも書き込みを要求された項目を含む)のデータについての権限情報を取得する(S24)。
そして、セッション情報記憶部260から取得した権限情報と、権限情報記憶部250から取得した権限情報とを比較し、その比較結果に応じて、Set要求に従ってデータの書き込みを行うか否かを判断する(S25)。この処理においては、CPU11が比較手段として機能する。ここで、具体的な手順としては種々のものが考えられるが、基本的には、セッション情報記憶部260から取得した権限情報と、権限情報記憶部250から取得した権限情報とが一致した場合には、特に問題ないためSet要求の内容に従ってデータの書き込みを行い、画像処理装置10に記憶しているデータの内容を変更する(S26)。この書き込みには、NCS104,SCS106,UCS107等のサービスモジュール層のソフトウェアを使用することができる。
そして、その処理結果を示す画面、例えば正常に設定が完了したことを示す画面、のデータを応答データとして作成し(S27)、HTTPデーモン210に渡す(S28)。すると、HTTPデーモン210は、この応答データを、受信したHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして、HTTPリクエストの送信元である端末装置(のブラウザ200)に送信し、以上でSet要求に応じた一連の処理を終了する。
一方、ステップS25の比較でセッション情報記憶部260から取得した権限情報と、権限情報記憶部250から取得した権限情報とが一致しなかった場合には、データの書き込みを行わず、設定にエラーが発生したことを示す画面のデータを応答データとして作成し(S30)、HTTPデーモン210を介してHTTPリクエストの送信元である端末装置(のブラウザ200)に送信するようにしている。
図9及び図10に、以上のような処理をフローチャートとして示す。これらの図において、ステップ番号は、図8における対応する処理と同じものを用いた。また、処理の詳細については、概ね図8の説明において上述した通りであるが、ステップS25以降の処理、特にステップS25における比較の内容については、それぞれ異なる例を図8よりも詳しく示しているので、この部分について説明する。
まず、図9に示す第1の例においては、ステップS25の比較は、処理関数が書き込みを行い得る項目の各々について行うようにしている。そして、操作権限が一致した項目について、ユーザに書き込み権限があった場合に書き込みを行うようにしている(S26)。また、応答としては、書き込みを行った項目について設定が完了したことを示す画面のデータを送信するようにしているが、操作権限の不一致により書き込みを行わなかった項目についても、その旨を示すエラー情報を同画面中に含めるようにしてもよい。
また、図10に示す第2の例においては、ステップS25の比較は、Set要求により書き込みを要求された項目の全てについて行い、全ての項目で操作権限が一致するか否かを判断する。そして、全て一致すれば、処理関数が書き込みを行い得る項目のうち、ユーザに書き込み権限のある項目について要求に従ってデータを書き込み、応答として書き込み完了したことを示す画面のデータを送信する。一方、ステップS25で一項目でも操作権限が異なれば、書き込みを要求されたデータのいずれについても書き込みを行わず、応答として、操作権限に変更が生じたので書き込みを行わなかったことを示すエラー画面のデータを送信するようにしている(S30)。
すなわち、以上のどちらの例でも、ステップS25での比較の結果、操作権限が一致しない設定項目については、受信したデータの書き込みを行わないようにしている一方、第1の例では、操作権限が一致し、かつ書き込み権限ありの項目については、受信したデータの書き込みを行うようにし、第2の例では、操作権限が一致しない設定項目が1つでもあった場合には、受信したデータの全てについて書き込みを行わないようにしている。
また、図11及び図12に、以上のような手順に従った具体的な処理例をシーケンス図として示す。この図においても、ステップ番号は、図8における対応する処理と同じものを用いた。また、これらの図に示すのは、図7に示した処理の続きであり、図11が図9と対応する処理例を、図12が図10と対応する処理例を示す図である。
そして、これらの処理においては、ユーザがブラウザ200に表示された設定画面上でIPアドレスを編集してその値の設定を指示すると、ブラウザがその旨のSet要求をHTTPリクエストとして画像処理装置10に送信する(S20)。そして、画像処理装置10側では、HTTPデーモン210がこの要求に係る処理をウェブページハンドラ230中のハンドラにディスパッチし(S21)、ハンドラがウェブページ関数240中の処理関数を起動するが、この際、Set要求中に含まれていないホスト名のデータとして、ハンドラがNULLデータを作成し、引数として処理関数に渡す(S22)。
そしてその後、処理関数がセッション情報記憶部260と権限情報記憶部250とからそれぞれ権限情報を取得するが(S23,S24)、ここでは、Get要求に対応する処理からSet要求に対応する処理までの間に権限情報が変更されており、ユーザにホスト名に関する書き込み権限が追加されている。
そして、図11に示す処理においては、項目ごとに操作権限を比較するので、IPアドレスについては、セッション情報記憶部260と権限情報記憶部250とで操作権限が一致し、かつ書き込み権限があるから、値の設定を行うことになる(S26)。また、ホスト名については、書き込み権限はあるが、セッション情報記憶部260と権限情報記憶部250とで操作権限が一致しないため、値の設定は行わない。そして、応答としては、これらの設定結果を示す画面のデータを返すようにしている。
一方、図12に示す処理においては、全体として操作権限を比較するので、ホスト名に関する操作権限が変化したことに伴い、全体として操作権限が不一致と判断し、エラー応答を返すことになる。またこの場合、もし不一致がなければ、書き込み権限のある項目の値のみを設定してその結果を示す画面のデータを応答として返すようにしている。
以上説明してきた各処理において、特徴的な部分は、Set要求に対応する処理を行う際に、その時点の権限情報と、対応するGet要求に対応する処理を行った時点の権限情報とを比較し、その比較結果に応じてSet要求に従ったデータの書き込みを行うか否かを決定するようにした点である。そこで、次に、このことによる効果について説明する。
仮に、画像処理装置10が図4のステップS14や、図8のステップS23及びS25の処理を行わず、Set要求の受信時にその時点の権限情報のみを参照して処理を行うとすると、以下のような問題が発生する。
すなわち、初めに、ユーザが項目A,Bを設定することを目的に、設定画面のデータを要求するGet要求を画像処理装置10に送信したとし、この時点で、そのユーザが、項目Aについて「読み取りのみ」の操作権限を有し、項目Bについて「読み取り書き込み可」の操作権限を有していたとする。そして、この場合には、設定画面として、項目Bのみを設定可能な画面のデータが画像処理装置10から供給され、ユーザは、この画面において項目Bの値の設定を指示することができる。
ここで、画像処理装置10側でGet要求と対応する処理が完了し、設定画面のデータを送信した後で、Set要求を受ける前に、権限情報が変更され、上記のユーザの操作権限が、項目Aについて「読み取り書き込み可」、項目Bについて「読み取りのみ」となったとする。
しかし、Get要求に応じて供給されたデータによる設定画面をユーザが操作して送信してくるSet要求は、項目Bに関する値の設定要求が含まれ、項目Aに関する値の設定要求は含まれないものになる。従って、このようなSet要求を、画像処理装置10がSet要求受信時の権限情報のみに基づいて処理してしまうと、データがない項目Aについて書き込みを行い、データがある項目Bについて書き込みを行わないといった動作を行うことになり、ユーザが全く予期しない動作を行うことになってしまう。
特に、上記のようにデータの書き込み動作に処理関数を利用する場合、関数の起動時に、引数として渡すべきデータがHTTPリクエストに含まれていなかった場合、NULLデータ等の所定の値を与えてしまうため、上記の項目Aのケースでは、その所定の値を誤って書き込んでしまうことになり、ユーザの意図と異なる誤設定を行ってしまうことになる。そしてこれは、装置の動作に、単に設定に失敗する以上の深刻な悪影響をもたらす恐れもある。
しかし、上述の実施形態のように画像処理装置10に図4のステップS14や、図8のステップS23及びS25の処理を実行させるようにすることにより、Get要求時とSet要求時でユーザに与えられている権限が異なる場合でも、指示者の意図しない書き込みが行われてしまうことを防止することができる。そしてこのことによる効果は、外部からの要求に応じた動作に、引数を取る処理関数を利用するような装置に適用した場合に、特に大きいが、その他の場合にも適用することは可能である。
また、図9及び図11に示したような処理を採用すれば、書き込みを行ってよい項目については書き込みが実行できるので、可能な範囲でユーザの指示を反映させ、ユーザに同じデータを再度入力する手間を取らせないようにすることができる。一方、図10及び図12に示したような処理を採用すれば、書き込みの指示が中途半端に反映されて却って不都合が生じてしまうような事態を防止し、ユーザに、最新の権限情報に基づいた再度の設定指示を行なわせることができる。どちらがより好ましいかは、機器の利用状況やユーザの好みによってことなるので、ユーザがいずれかを選択できるようにするとよい。
なお、以上説明してきた実施形態において、Set要求に対応する処理で問題となるのは、書き込みに関する権限であるから、権限情報の比較の際には、読み取りに関する権限は考慮しないようにしてもよい。ただし、読み取りに関する権限も考慮するようにすることを妨げるものではない。
また、1つのHTTPリクエストに対応する処理を行うために複数の処理関数を起動する必要がある場合には、処理関数ごとに上述と同様な処理を行えばよい。また、Get要求に応じた処理とSet要求に応じた処理に同じ処理関数を用いる必要はない。処理関数が異なる場合でも、Set要求に応じた処理の際に、対応するGet要求に応じた処理の際に保存しておいた権限情報を取得できれば、上述した処理の実行に特に支障はない。
また、これ以外にも、以上説明してきた実施形態において種々の変形を適用することが可能であり、例えば、ソフトウェアの構成や使用する通信プロトコル、データの形式、具体的な処理内容等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。書き込み及び読み出しに係るデータについても、機器の設定に関するものには限られない。
また、この発明が、ネットワークを介して通信相手と通信が可能な通信装置であれば、画像処理装置に限らず、どのような装置にも適用可能であることはもちろんである。その他の適用対象としては、例えば、汎用コンピュータ,ネットワーク家電,自動販売機,医療機器,電源装置,空調システム,ガス・水道・電気等の計量システム,自動車,航空機等の電子機器にネットワーク通信機能を持たせた通信装置が考えられる。
また、端末装置についても、汎用のPCに限らず、専用の装置を用いることができる。
上述した各変形を矛盾しない範囲で組み合わせて適用することも可能である。
また、この発明によるプログラムは、コンピュータを、上述した画像処理装置10のような通信装置として機能させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
以上説明してきたように、この発明の通信装置、通信システム、通信装置の制御方法、プログラム又は記録媒体によれば、データの参照から変更指示までの間に設定変更に関する権限が変更されたような場合でも、変更指示側の意図しない変更がなされてしまわないようにすることができる。
従って、この発明を利用することにより、安定した動作の可能な通信装置を構成することができる。
この発明の通信装置の実施形態である画像処理装置を備えた通信システムの実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示した画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。 図1に示した画像処理装置のソフトウェア構成の要部を示す図である。 図1に示した画像処理装置における、データの読み取りや書き込みの要求に応じた処理に関与する構成を、Get要求を受信した場合にこれらの構成要素が行う処理と共に示す図である。 図4に示したウェブページハンドラとウェブページ関数の内容をより詳細に示す図である。 図4に示した処理の手順をフローチャートとして示した図である。 その手順に従った処理の具体例を示すシーケンス図である。 Set要求を受信した場合に各構成要素が行う処理を示す、図4と対応する図である。 図8に示した処理の手順の一例をフローチャートとして示した図である。 その別の例を示すフローチャートである。 図8及び図9に示した手順に従った処理の具体例を示すシーケンス図である。 図8及び図10に示した手順に従った処理の具体例を示すシーケンス図である。
符号の説明
10:画像処理装置、11:CPU、12:ROM、13:RAM、14:不揮発メモリ、15:ネットワークI/F、16:エンジン部、17:システムバス、20,30:端末装置、116:ウェブアプリ、200:ブラウザ、210:HTTPデーモン、221:WWWライブラリ、222:フレームワーク、230:ウェブページハンドラ、240:ウェブページ関数、250:権限情報記憶部、260:セッション情報記憶部

Claims (5)

  1. ネットワークを介して通信相手と通信が可能であり、前記通信相手からの要求に応じて項目毎にデータの読み出し及び書き込みを行う手段と、前記書き込みに関する操作権限を設定する手段とを有する通信装置であって、
    前記通信相手からの要求に応じて前記データの読み出しを行う際に、データを読み出す項目についての、書き込みに関する操作権限を保存する保存手段と、
    前記通信相手から書き込むべきデータを受信した場合に、そのデータを書き込む項目について、現在設定されている書き込みに関する操作権限と、前記保存手段が保存している書き込みに関する操作権限とを比較する比較手段とを設け、
    前記比較手段による比較の結果、操作権限が一致しない項目については、前記受信したデータの書き込みを行わないようにし
    前記比較手段による比較の結果、操作権限が一致し、かつ書き込み権限ありの項目については、前記受信したデータの書き込みを行うようにしたことを特徴とする通信装置。
  2. ネットワークを介して通信相手と通信が可能であり、前記通信相手からの要求に応じて項目毎にデータの読み出し及び書き込みを行う手段と、前記書き込みに関する操作権限を設定する手段とを有する第1の通信装置と、その通信相手となる第2の通信装置とを備えた通信システムであって、
    前記第2の通信装置に、
    前記第1の通信装置に対して前記項目を指定してデータの読み出し及び書き込みの要求を行う手段を設け、
    前記第1の通信装置に、
    前記第2の通信装置からの要求に応じて前記データの読み出しを行う際に、データを読み出す項目についての、書き込みに関する操作権限を保存する保存手段と、
    前記第2の通信装置から書き込むべきデータを受信した場合に、そのデータを書き込む項目について、現在設定されている書き込みに関する操作権限と、前記保存手段が保存している書き込みに関する操作権限とを比較する比較手段とを設け、
    前記比較手段による比較の結果、操作権限が一致しない項目については、前記受信したデータの書き込みを行わないようにし
    前記比較手段による比較の結果、操作権限が一致し、かつ書き込み権限ありの項目については、前記受信したデータの書き込みを行うようにしたことを特徴とする通信システム。
  3. ネットワークを介して通信相手と通信が可能な通信装置の制御方法であって、
    前記通信装置に、
    前記通信相手からの要求に応じて項目毎にデータの読み出し及び書き込みを行う手順と、
    前記書き込みに関する操作権限を設定する手順と、
    前記通信相手からの要求に応じて前記データの読み出しを行う際に、データを読み出す項目についての、書き込みに関する操作権限を保存する保存手順と、
    前記通信相手から書き込むべきデータを受信した場合に、そのデータを書き込む項目について、現在設定されている書き込みに関する操作権限と、前記保存手段が保存している書き込みに関する操作権限とを比較する比較手順とを実行させ、
    前記比較手順における比較の結果、操作権限が一致しない項目については、前記受信したデータの書き込みを行わせないようにし
    前記比較手順による比較の結果、操作権限が一致し、かつ書き込み権限ありの項目については、前記受信したデータの書き込みを行うようにしたことを特徴とする通信装置の制御方法。
  4. ネットワークを介して通信相手と通信が可能な通信装置を制御するコンピュータを、
    前記通信相手からの要求に応じて項目毎にデータの読み出し及び書き込みを行う手段と、
    前記書き込みに関する操作権限を設定する手段と、
    前記通信相手からの要求に応じて前記データの読み出しを行う際に、データを読み出す項目についての、書き込みに関する操作権限を保存する保存手段と、
    前記通信相手から書き込むべきデータを受信した場合に、そのデータを書き込む項目について、現在設定されている書き込みに関する操作権限と、前記保存手段が保存している書き込みに関する操作権限とを比較する比較手段として機能させると共に、
    前記コンピュータに、
    前記比較手段による比較の結果、操作権限が一致しない項目については、前記受信したデータの書き込みを行わない機能と、
    前記比較手段による比較の結果、操作権限が一致し、かつ書き込み権限ありの項目については、前記受信したデータの書き込みを行う機能とを実現させるためのプログラム。
  5. 請求項記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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