JP4600867B2 - ペダルモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、ペダルモジュールに関し、特に車両用アクセル装置に好適なペダルモジュールに関する。
従来、車両用アクセル装置等に用いられるペダルモジュールでは、踏力の作用によりペダルを正転させ、ばねの付勢力によりペダルを逆転させるようにしている。こうしたペダルモジュールの一種に、二重コイルばねを用いてペダルを逆転させるようにしたモジュールが公知である(例えば特許文献1参照)。
近年、二重コイルばねを用いたペダルモジュールにおいて、図14に示すようなダンパ部材100を配置することが考えられている。具体的にダンパ部材100は矩形平板状に形成されてU字形に折り曲げられ、長さ方向の中央部を二重コイルばね110の内側コイル111に係止されている。ダンパ部材100の長さ方向の両端部側は、二重コイルばね110の内側コイル111と外側コイル112との間に挟入される一対の挟入部101を形成している。これら挟入部101は、外側コイル112に接触することによって、外部振動に対する外側コイル112の共振を抑える所謂ダンパ効果を発揮する。したがって、外側コイル112の線間すきまを挟む線材同士が衝突し難くなり、そうした衝突による異音の発生が防止されるのである。
特開2003−39970号公報
ところが、図14(B)に示すように内側コイル111と外側コイル112との間の間隙114は、それらコイル111,112の変形に伴う心ずれにより、周方向で不均一となり易い。特に内、外側コイル111,112を中心線が湾曲する形態で配置した場合には、間隙114が不可避的に不均一となる。そして、このように間隙114が不均一になると、図14(B)に示すように一対の挟入部101の一方が外側コイル112と接触できなくなり、ダンパ効果の低下を招いてしまう。
尚、二重コイルばね110が中心線の湾曲形態で配置される場合、図15(A)に示すように、内側コイル111の湾曲方向に延びる径線rの両側に各挟入部101を配置することで、内、外側コイル111,112間の間隙114が周方向で不均一となっても、外側コイル112との接触面積を確保できる。しかし、そのように接触面積を確保するには、ダンパ部材100の組付に際して各挟入部101を正確に位置決めしなければならず、組付性が悪化する。また、二重コイルばね110が変形を繰り返す間に、図15(B)に示すようにダンパ部材100が二重コイルばね110の周方向に位置ずれすることがあり、その場合には、ダンパ効果の低下を招いてしまう。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、構成部品の組付性の向上と異音の発生の防止を両立するペダルモジュールを提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、係止部が二重コイルばねの内側コイルの線間すきまに配置され内側コイルにより係止されるダンパ部材は、二重コイルばねの周方向に配列され係止部に接続して二重コイルばねの内、外側コイル間に挟入されるつの挟入部を有し、前記コイルばねから離脱状態で十字形を呈する。これにより、内、外側コイル間の間隙が周方向で不均一となっても、二重コイルばねに対するダンパ部材の任意の周方向位置において少なくとも二つの挟入部が外側コイルに接触し得る。即ち、外側コイルに接触する挟入部が一つのみとなる事態を回避できる。故に、ダンパ部材の組付に際してダンパ部材を正確に位置決めする必要がなく、しかも十分なダンパ効果がダンパ部材の周方向位置によることなく長期に亘って発揮される。したがって、請求項1に記載の発明によれば、ダンパ部材の組付性の向上と異音の発生の防止とを両立できる。
また、請求項に記載の発明によると、内、外側コイルは、中心線が湾曲する形態で配置されるので、内、外側コイル間の間隙が不可避的に不均一となるが、少なくとも二つの挟入部が外側コイルに接触することで、組付性の向上と異音発生の防止とを両立できる。
請求項に記載の発明によると、各挟入部は二重コイルばねの周方向に等間隔に配列されるので、二重コイルに対してダンパ部材が周方向に位置ずれしても、それら挟入部のうち少なくとも二つの挟入部が外側コイルに確実に接触し得る。
請求項3に記載の発明によると、各挟入部は互いに同一の形状を有するので、内、外側コイル間の間隙が不均一の状態でダンパ部材が二重コイルに対して周方向に位置ずれしたときに、外側コイルに接触の挟入部によるダンパ効果が変動するのを抑制できる。
請求項4に記載の発明によると、係止部において、基部は内側コイルの内周縁より小さく、また基部から突出して個別対応の挟入部に接続する少なくともつの突出部についての周方向幅は内側コイルの内径より狭い。故に、内側コイルの内周側に基部を収めた状態で各突出部を内側コイルに係止させることにより、各挟入部が内側コイルの外周側で周方向に並ぶ形態を容易且つ確実に形成できる。
また、係止部が内側コイルの線間すきまに配置され二重コイルばねの内側コイルにより係止される少なくとも二つのダンパ部材は、内側コイルの中心線の両側に配置され係止部に接続して二重コイルばねの内、外側コイル間に挟入される一対の挟入部を有する。そして、これら各ダンパ部材の挟入部は二重コイルばねの周方向に互いにずれて配列されるので、内、外側コイル間の間隙が周方向で不均一となっても、二重コイルばねに対する各ダンパ部材の周方向位置が重ならない限り、各ダンパ部材の挟入部の中で少なくとも二つの挟入部が外側コイルに接触し得る。即ち、外側コイルに接触する挟入部が各ダンパ部材の挟入部の中で一つのみとなる事態を回避できる。故に、各ダンパ部材を二重コイルばねに組み付けるに際してそれらダンパ部材を正確に位置決めする必要がなく、しかも十分なダンパ効果が長期に亘って発揮される。したがって、ダンパ部材の組付性の向上と異音の発生の防止とを両立できる。
尚、各ダンパ部材の係止部については、内側コイルの軸方向に重ねて配置してもよく、この場合、係止部間の摩擦によって各ダンパ部材の位置ずれが生じ難くなる。また、各ダンパ部材の係止部については、内側コイルの軸方向に内側コイルの線材を挟んで配置してもよく、この場合、内側コイルの軸方向における各ダンパ部材の配置自由度が高くなる。
、外側コイルは、中心線が湾曲する形態で配置されるので、内、外側コイル間の間隙が不可避的に不均一となるが、各ダンパ部材の挟入部のうち少なくとも二つの挟入部が外側コイルに接触することで、組付性の向上と異音発生の防止とを両立できる。
ダンパ部材の挟入部は互いに同一の形状を有するので、内、外側コイル間の間隙が不均一の状態でいずれかのダンパ部材が二重コイルに対して周方向に位置ずれしたときに、外側コイルに接触の挟入部によるダンパ効果が変動するのを抑制できる。
ダンパ部材の係止部において、基部は内側コイルの内周縁より小さく、また基部から突出して個別対応の挟入部に連結する一対の突出部についての周方向幅は内側コイルの内径より狭い。故に、内側コイルの内周側に基部を収めた状態で各突出部を内側コイルに係止させることにより、各挟入部が内側コイルの外周側に位置する形態を容易且つ確実に形成できる。
ダルがアクセルペダルである車両用アクセル装置として用いられるので、アクセルペダルに作用させる付勢力を増大させつつ、ダンパ部材による異音の発生を防止できる。故に、請求項12に記載の発明は、車両用アクセル装置に好適である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態によるペダルモジュールとしての車両用アクセル装置を図2に示す。第一実施形態のアクセル装置1は、運転者によるアクセルペダル2の踏込操作に応じて車両の運転状態を制御する。アクセル装置1はアクセルバイワイヤ方式を採用しており、アクセルペダル2は車両のスロットル装置に機械的に連結されていない。その代わりにアクセル装置1は、アクセルペダル2の回転角を図示しない回転角センサで検出し、当該検出結果を表す信号を車両のエンジンの電子制御装置(ECU)に出力する。これによりECUは、回転角センサの出力信号から割り出したアクセルペダル2の回転角に基づいてスロットル装置を制御する。
アクセルペダル2を支持するハウジング10は、開口11を通じて開いた箱形に形成されている。ハウジング10の底板部12はボルト等によって車両に固定される。底板部12の内壁には、弾性材で形成された第一ストッパ13が固定されている。ハウジング10において底板部12と向き合う天板部14の内壁には、深部側ほど小径となる段付き円筒孔状の固定孔15が形成されている。天板部14において開口11を形成する縁部には、第二ストッパ16が一体に形成されている。ハウジング10において側板部17にはアクセルペダル2の回転角を検出する回転角センサが固定され、当該回転角センサとECUとを電気的に接続するためのコネクタ部18が側板部17の外壁に設けられている。
V字形に延びるアクセルペダル2において、長さ方向の一端部側はハウジング10の内部に収容され、長さ方向の他端部側は開口11を通じてハウジング10の外部に延出している。アクセルペダル2は、ハウジング10に収容されている長さ方向の中間部に回転軸20を有している。回転軸20はハウジング10の側板部17により支持され、回転軸20の軸心周りに正逆転自在に配置されている。尚、図2において、Xはアクセルペダル2の正転方向を表し、Yはアクセルペダル2の逆転方向を表している。
アクセルペダル2は、ハウジング10から延出する側の端部に踏部21を有している。車両の運転者は踏部21を踏み込むことにより、正転方向Xの踏力を踏部21に作用させる。また、アクセルペダル2は、長さ方向の回転軸20と踏部21との間に当接部22を有している。当接部22は、その逆転側に位置する第二ストッパ16に当接可能である。さらにアクセルペダル2は、ハウジング10による収容側の端部に板状のばね受部23を有している。ばね受部23は一方の板面24を底板部12と向き合わせ、他方の板面25を天板部14と向き合わせている。ばね受部23の板面24は、その逆転側に位置する第一ストッパ13に当接可能である。ばね受部23は、板面25から天板部14側に突出する突部26を一体に有している。突部26は、その突出側ほど小径となる段付円柱状に形成されている。
天板部14とばね受部23との間に介装される二重コイルばね30は、軸方向に一定径の円筒形圧縮コイルばねを二つ組み合わせて構成されている。二重コイルばね30において外側コイル31は内側コイル32より大径且つ内側コイル32とは逆巻であり、内側コイル32の外周側に配置されている。外側コイル31の一端部は固定孔15の大径部15aに係止され、外側コイル31の他端部は突部26の大径部26aに係止されている。内側コイル32の一端部は固定孔15の小径部15bに係止され、内側コイル32の他端部は突部26の小径部26bに係止されている。外側コイル31及び内側コイル32は、天板部14とばね受部23との間で軸方向に圧縮されることにより復原力を発生する。また、外側コイル31及び内側コイル32は、中心線が回転軸20とは反対側に向かって凸に湾曲する形態で配置されており、当該湾曲によっても復原力を発生している。したがって、二重コイルばね30は、外側コイル31及び内側コイル32の各々で発生した復原力の合力を逆転方向の付勢力としてばね受部23に作用させる。
以上より、アクセルペダル2において踏部21に踏力が作用し、ばね受部23及び当接部22がそれぞれ第一ストッパ13及び第二ストッパ16から離間するときには、アクセルペダル2の正逆転が許容される。このとき二重コイルばね30は、アクセルペダル2の回転角に応じて軸方向に圧縮される。一方、二重コイルばね30の付勢力を受けて逆転するアクセルペダル2のばね受部23及び当接部22がそれぞれ第一ストッパ13及び第二ストッパ16に当接するときには、アクセルペダル2のそれ以上の逆転が禁止される。このとき二重コイルばね30は、軸方向に最も伸びた湾曲変形状態となる。
二重コイルばね30には、ダンパ部材40が一つ組み付けられている。以下、ダンパ部材40について詳細に説明する。
ダンパ部材40は、ゴム等の弾性を有する材料により略一定厚のシート状に形成されており、図3に示すように二重コイルばね30からの離脱状態で十字形を呈する。ダンパ部材40は、係止部41と四つの挟入部42とを有している。尚、図3において二点鎖線は、係止部41と各挟入部42との境界を模式的に示している。
図1に示すように、ダンパ部材40の二重コイルばね30への組付状態において係止部41は、内側コイル32の線間すきま33に配置される。ここで係止部41の基部43は、内側コイル32の内周縁よりも小さい正方形(図3の一点鎖線参照)に形成されており、内側コイル32の内周側に完全に収められている。また、係止部41の突出部44は、基部43から径方向外側に突出する形態で四つ設けられている。各突出部44は互いに同じ帯形に形成されており、二重コイルばね30の周方向(以下、コイル周方向という)において内側コイル32の内径より狭い幅W1(図4参照)をそれぞれ有している。各突出部44は、コイル周方向に等間隔に配列されて互いに離間していると共に、突出先端部側において内側コイル32の線材34に係止されている。
また、ダンパ部材40の二重コイルばね30への組付状態において各挟入部42は、外側コイル31と内側コイル32との間に挟入されている。各挟入部42は、互いに同じ帯形に形成されて個別に対応する突出部44と接続しており、当該対応突出部44に対して屈曲されている。コイル周方向において各挟入部42の幅W2(図4参照)は対応突出部44の幅W1と同一である。したがって、各挟入部42はコイル周方向に等間隔に配列されている。そして特に第一実施形態では、内側コイル32の湾曲方向に延びる径線R1の両側に二つの挟入部42が対称的に位置し、また径線R1の直交線R2の両側に残りの二つの挟入部42が対称的に位置するダンパ部材40の位置を、標準組付位置として採用している。
このように第一実施形態では、ダンパ部材40の四つの挟入部42が互いに同一形状に形成されてコイル周方向に等間隔に並べられる。これにより、内、外側コイル32,31の間の間隙36が周方向で不均一となっていても、図1(B)及び図5に示すように、二重コイルばね30に対するダンパ部材40の任意の周方向位置において少なくとも二つの挟入部42が確実に外側コイル31と接触する。故に、ダンパ部材40を二重コイルばね30に組み付けるに際してダンパ部材40を上述の標準組付位置に正確に組み付ける必要がなく、しかも十分なダンパ効果がダンパ部材40の周方向位置によることなく長期に亘って発揮される。したがって、第一実施形態によれば、ダンパ部材40の組付性の向上と異音の発生の防止とを両立できる。
また、第一実施形態においてダンパ部材40を組み付けるには、例えば図3に示す如き平板状態のダンパ部材40を用意し、内側コイル32の線間すきま33に挿入した係止部41の基部43を内側コイル32の内周側に収め、当該係止部41の各突出部44を外側コイル31に係止させる。この後、内側コイル32の外周側に外側コイル31を被せることで、各挟入部42を各突出部44に対して屈曲させて、それら挟入部42を内、外側コイル32,31の間の間隙36に挟入させる。これにより、各挟入部42がコイル周方向に配列された形態を容易且つ確実に形成することができる。
この他、図3に示すように第一実施形態では、各挟入部42の突出部44とは反対側端部45を幅方向の中央が幅方向両側縁より突出する山形に形成している。これにより、外側コイル32の線間すきまにおいて各挟入部42の端部45の幅方向両側縁が外側コイル32の線材に衝突する等の理由により異音が発生することも防止できる。尚、本実施形態において山形の端部45の斜面46は平面状に形成されている。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。図6に示すように第二実施形態のダンパ部材50は、三つの突出部51が三角形の基部52から突出する係止部53と、各突出部51に個別に対応する三つの挟入部54とを有している。ここで基部52は、第一実施形態に準じて内側コイル32の内周縁よりも小さく形成されている。また、各突出部51の形状及び配列形態は、図7に示すように、第一実施形態に準ずる相同の帯形及び等間隔配列となっている。さらにまた、各挟入部54の形状及び配列形態も第一実施形態に準ずる相同の帯形及び等間隔配列となっているが、径線R1両側で対称配置された挟入部54を除く一つの挟入部54が直交線R2よりも内側コイル32の湾曲側に位置する標準組付位置を採用している。
このような第二実施形態によっても、第一実施形態と同様な作用、効果が発揮される。
(第三実施形態)
本発明の第三実施形態は第一実施形態の変形例である。図8に示すように第三実施形態では、二つのダンパ部材60,61が用いられている。第一ダンパ部材60は、図9に示すように二重コイルばね30からの離脱状態でI字形を呈するものであり、一対の突出部62が基部43から互いに逆側へ突出する係止部63と、各突出部62に個別に対応する一対の挟入部64とを有している。ここで各突出部62の形状及び配列形態は、図8〜図10に示すように第一実施形態に準ずる相同の帯形及び等間隔配列となっている。また、各挟入部64の形状及び配列形態も第一実施形態に準ずる相同の帯形及び等間隔配列となっており、それによって各挟入部64が内側コイル32の中心線Oの両側に位置している。
第二ダンパ部材61は、第一ダンパ部材60と同一形状に形成されて第一ダンパ部材60と同一構成を有しているが、当該第二ダンパ部材61の基部43は内側コイル32の線間すきま33において第一ダンパ部材60の基部43と重なっている。
そして特に第三実施形態では、図8に示すように、第一ダンパ部材60の挟入部64と第二ダンパ部材61の挟入部64とがコイル周方向に交互に配列されており、標準組付位置では、それら挟入部64の配列間隔がコイル周方向で等間隔とされる。さらに第三実施形態の標準組付位置では、径線R1の両側に第一ダンパ部材60の各挟入部64が対称的に配置され、また直交線R2の両側に第二ダンパ部材61の各挟入部64が対称的に配置される。
このような第三実施形態では、各ダンパ部材60,61の挟入部64が互いに同一形状に形成されてコイル周方向に等間隔に並べられる。そのため、内、外側コイル32,31の間の間隙36が周方向で不均一となっていても、図8(B)及び図11に示すように、二重コイルばね30に対するダンパ部材60,61の周方向位置が重ならない限り、少なくとも二つの挟入部64が確実に外側コイル31と接触し得る。故に、各ダンパ部材60,61を二重コイルばね30に組み付けるに際してそれら各部材60,61を上述の標準組付位置に正確に組み付ける必要がなく、しかも十分なダンパ効果が長期に亘って発揮される。したがって、第三実施形態によれば、各ダンパ部材60,61の組付性の向上と異音の発生の防止とを両立できる。
また、第三実施形態において各ダンパ部材60,61を組み付けるには、例えば図9に示す如き平板状態のダンパ部材60,61を用意し、まず、内側コイル32の線間すきま33に挿入した第二ダンパ部材61の係止部63の基部43を内側コイル32の内周側に収め、当該係止部63の各突出部62を外側コイル31に係止させる。次に、内側コイル32の線間すきま33に第一ダンパ部材60の係止部63を第二ダンパ部材61の係止部63と交差する形態で挿入した後、第一ダンパ部材60の基部43を第二ダンパ部材61の基部43に重ね、第一ダンパ部材60の各突出部44を外側コイル31に係止させる。この後、内側コイル32の外周側に外側コイル31を被せることで、各ダンパ部材60,61の挟入部64を屈曲させつつそれら挟入部64を内、外側コイル32,31の間の間隙36に挟入させる。これにより、各ダンパ部材60,61の挟入部42がコイル周方向に互いにずれて配列された形態を容易且つ確実に形成することができる。
さらに第三実施形態によっても、各挟入部64の山形の端部45がもたらす異音の発生防止効果を享受できる。
(第四実施形態)
本発明の第四実施形態は第三実施形態の変形例である。図12に示すように第三実施形態では、二つのダンパ部材70,71において各挟入部64の突出部62とは反対側端部72が、当該端部72以外の幅W2より大きな幅W3を有している。また、各ダンパ部材70,71の山形の端部72の斜面73は、外側に凸の湾曲面状に形成されている。さらに各ダンパ部材70,71の基部43は、図13に示すように、内側コイル32の線間すきま33において内側コイル34の線材34を内側コイル34の軸方向に挟む二箇所74,75に配置されている。これにより各ダンパ部材70,71の基部43は、内側コイル34の軸方向において離間している。尚、以上説明した以外の構成については、第三実施形態と実質的に同一である。
したがって、このような第四実施形態によっても、各ダンパ部材70,71の挟入部64がコイル周方向に互いにずれて並ぶので、それらダンパ部材70,71の組付性の向上と異音の発生の防止とを両立できる。
また、第四実施形態における各ダンパ部材70,71の組付は、各ダンパ部材70、71の基部43をそれぞれ、内側コイル32の線材34を挟む二箇所74,75に挿入して互いに離間させる点を除いて、第三実施形態と同様に実施する。それによって、各ダンパ部材70,71の挟入部42がコイル周方向に互いにずれて配列された形態を容易且つ確実に形成することができる。
さらに第四実施形態においても、各ダンパ部材70,71の挟入部64の端部72が幅方向中央を幅方向両側縁より突出させた山形であるので、当該端部72の幅方向両側縁が外側コイル32の線材に衝突する等の理由によって異音が発生することを防止できる。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用可能である。
例えば第一実施形態のダンパ部材40に挟入部42及び突出部44の組を五組以上設けて、それらの各組をコイル周方向に配列してもよい。また、第三、第四実施形態において、ダンパ部材60,70に準ずる構成のダンパ部材を少なくとも一つ追加し、全ダンパ部材の挟入部64をコイル周方向に互いにずらして配列してもよい。
さらに第一〜第四実施形態において、挟入部42,54,64の端部45,72の形状を適宜変更してもよい。尚、その具体例としては、第一〜第三実施形態において第四実施形態の端部72の形状を採用したり、あるいは第四実施形態において第一〜第三実施形態の端部45の形状を採用することが考えられるが、勿論、これら以外の形状変更も可能である。また、第一、第二実施形態において、各係止部41,53の形状を互いに異ならせてもよいし、各挟入部42,54の形状を互いに異ならせてもよい。さらにまた、第三、第四実施形態において、各ダンパ部材60,61又は各ダンパ部材70,71の形状を互いに異ならせてもよい。
さらに第一〜第四実施形態において、二重コイルばね30の配置形態を内、外側コイル32,31の中心線がストレートに延びる形態としてもよい。また、第一〜第四実施形態において、圧縮コイルばねを組み合わせた二重コイルばね30を用いる代わりに、引張コイルばねを組み合わせた二重コイルばねを用いてもよい。さらにまた、第一〜第四実施形態において、内、外側コイル32,31の巻方向は互いに同一であってもよい。この他、第一〜第四実施形態において、内側コイル32の内周側や外側コイル31の外周側に新たなコイルばねを追加してもよい。
加えて本発明は、踏力の作用により正転すると共に二重コイルばねの復原力の作用により逆転するペダルを備える限りにおいて、車両用アクセル装置以外のペダルモジュールにも適用可能である。
第一実施形態によるダンパ部材を二重コイルばねに組み付けた状態を示す正面図(A)及び(A)におけるI−I線断面図(B)である。 第一実施形態による車両用アクセル装置を示す断面図である。 第一実施形態によるダンパ部材を二重コイルばねから離脱させた状態を示す平面図である。 第一実施形態によるダンパ部材を示す斜視図である。 第一実施形態によるダンパ部材の作用を説明するための図であって、図1(B)に対応する断面図である。 第二実施形態によるダンパ部材を二重コイルばねから離脱させた状態を示す平面図である。 第二実施形態によるダンパ部材を二重コイルばねに組み付けた状態を示す断面図である。 第三実施形態によるダンパ部材を二重コイルばねに組み付けた状態を示す正面図(A)及び(A)におけるVIII−VIII線断面図(B)である。 第三実施形態によるダンパ部材を二重コイルばねから離脱させた状態を示す平面図である。 第三実施形態によるダンパ部材を示す斜視図である。 第三実施形態によるダンパ部材の作用を説明するための図であって、図8(B)に対応する断面図である。 第四実施形態によるダンパ部材を二重コイルばねから離脱させた状態を示す平面図である。 第四実施形態によるダンパ部材を二重コイルばねに組み付けた状態を示す正面図である。 従来のダンパ部材を二重コイルばねに組み付けた状態を示す正面図(A)及び(A)におけるXIV−XIV線断面図(B)である。 従来のダンパ部材を二重コイルばねに組み付けた状態を示す図であって、図14(B)に対応する断面図(A),(B)である。
符号の説明
1 アクセル装置(ペダルモジュール)、2 アクセルペダル(ペダル)、21 踏部、23 ばね受部、30 二重コイルばね、31 外側コイル、32 内側コイル、33 線間すきま、34 線材、36 間隙、40,50 ダンパ部材、41,53,63 係止部、42,54,64 挟入部、43,52 基部、44,51,62 突出部、45,72 端部、60,70 第一ダンパ部材(ダンパ部材)、61,71 第二ダンパ部材(ダンパ部材)、O 中心線、W1

Claims (4)

  1. 内側コイル及び外側コイルからなる二重コイルばねと、
    踏力が作用することにより正転方向に回転し、前記二重コイルばねの復原力が作用することにより逆転するペダルと、
    前記内側コイルの線間すきまに配置され前記内側コイルにより係止される係止部、並びに前記二重コイルばねの周方向に配列され前記係止部に接続して前記内側コイルと前記外側コイルとの間に挟入される四つの挟入部を有し、前記コイルばねから離脱状態で十字形を呈するダンパ部材と、
    を備え
    前記内側コイル及び外側コイルは、中心線が湾曲する形態で配置されることを特徴とするペダルモジュール。
  2. 各前記挟入部は、前記周方向に等間隔に配列される請求項1に記載のペダルモジュール。
  3. 各前記挟入部は、互いに同一の形状を有する請求項1又は2に記載のペダルモジュール。
  4. 前記係止部は、前記内側コイルの内周縁より小さい基部、並びに前記基部から突出して個別に対応する前記挟入部に接続し前記周方向における幅が前記内側コイルの内径より狭い少なくともつの突出部を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のペダルモジュール。
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