JP4599881B2 - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、電気冷蔵庫やエアーコンディショナー、あるいは自動販売機等に使用される密閉型圧縮機に関するものであり、特にインバータなど回転数を変えることのできる手段を用いてその冷凍能力を可変にできる密閉型圧縮機に関するものである。
冷蔵庫やエアーコンディショナー等に使用される圧縮機として、電動要素と圧縮要素を密閉容器内に封入した密閉型圧縮機が広く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の断面図を示すものである。なお、図9において、上下の関係は、密閉型圧縮機を正規の姿勢に設置した状態を基準とする。
図9に示すように、密閉型圧縮機100は、密閉容器101内に電動要素102と支持フレーム103及び圧縮要素104が内蔵されたものである。ここで密閉容器101は、上容器105と下容器106からなり、両者が接合されて一体的な密閉空間が形成されたものである。そして密閉容器101には、内部に電気を取り入れるための気密ターミナル107が取り付けられている。また密閉容器101には、冷媒を内部に戻す冷媒戻り管108と、冷媒を外部に排出する冷媒排出管109が設けられている。
密閉容器101内に内蔵されている電動要素102は、固定子110と回転子111からなるモータであり、インバータ制御されるものである。また電動要素102は、密閉容器101に、回転軸を垂直に配置して内蔵されている。ここで密閉型圧縮機100の電動要素102の固定子110は、鉄心112にエナメル線の巻線113が巻き付けられたものである。
また、固定子110の巻線113は電気的に気密ターミナル107と接続されており、密閉型圧縮機100の外部に設けられたインバータに接続され、回転させるのに必要なパワーの供給を行う。
一方、回転子111は、鉄心114と永久磁石115とからなる。一般的に永久磁石115は磁束密度の低いフェライト系の磁石が用いられ、より多くの磁束を活用するために、固定子110の鉄心112の長さ(積厚)より永久磁石115の長さを長くし、これに伴い回転子111の鉄心114も永久磁石と同じ長さとなる。このようにすることにより、特に端部の磁束量を増加させ、モータの効率を上げようとするものであった。一般的には固定子110の鉄心112の長さに比べて永久磁石115の長さを1.1倍程度に設計すると最もコストパフォーマンスが良くなる。
回転子111の中心には、クランク軸116が設けられている。クランク軸116は、長い直線部分を持ち、その下端にはメカ部分にオイルを給油するための給油管117と、その上端にクランク部118が形成されたものである。またクランク軸116の中央部は摺動部としてのベアリングとして支持フレーム103の中に収められている。また、この摺動部をできるだけ広く取るために、一部回転子111の中央部にまで食い込んだような構成としている。これにより片軸受けで安定した運転を得ている。
また、クランク部118には、コンロッド119とピストン120が設けられ、回転子111の回転運動をクランク部118、コンロッド119を介して、ピストン120の往復運動に変化させる。
支持フレーム103中には更にシリンダ孔121が設けられ、吸入弁・吐出弁(図示せず)などを設けたシリンダヘッド122がシリンダ孔121を密閉するように取り付けられている。
また、シリンダヘッド122の吸い込み側にはプラスチックの成型部品であるサクションマフラー123を設け、冷媒戻り管108から戻ってくる冷媒を高効率にかつ低騒音にシリンダ内に送り込むようにしている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
密閉型圧縮機100では、密閉容器101に取り付けられた気密ターミナル107にインバータ124からパルス幅変調された電圧が供給され、密閉容器101内のリード線を介して固定子110の巻線113に通電される。
その結果、固定子110に回転磁界が生じ、通常のモータと同様に回転子111が回転し、これと一体となったクランク軸116が回転する。
そしてクランク軸116のコンロッド119に取り付けられたピストン120がシリンダ孔121内で直線運動し、シリンダヘッド122の作用によりサクションマフラー123から冷媒ガスを吸入し、圧縮して、排気マフラー側に排出する。
そしてさらに冷媒は、排気マフラーから銅管を経て冷媒排出管109に入り、密閉容器101の外に排出される。
冷媒排出管109をでた冷媒ガスは、通常外部に取り付けられた冷却システム(凝縮器、膨張器、蒸発器など、図示せず)を通って冷却または過熱作用を行い、再度冷媒戻り管108から冷媒ガスは戻ってくるように、冷却サイクルを構成している。
またクランク軸116の回転に応じてクランク軸116の下端に設けられた給油管117から潤滑オイルが吸い上げられ、クランク軸116の油溝や圧縮要素104に潤滑オイルが供給される。
上記従来の構成は、普遍的に使用されている構成であるが、インバータ124で駆動されることを考えれば、まだまだ改良の余地を残す。
ピストン120がシリンダ孔121の中を往復運動することにより、冷媒ガスを圧縮する構成であるため、クランク軸116にかかる負荷トルクが1回転あたり大きく変動する。すなわち、吸入工程ではほとんど負荷がかからず、圧縮工程に大きな負荷がかかるものである。これに対し、電動要素102は、1回転あたりほぼ等しいトルクを出すために、
その負荷トルクと発生トルクの大小により、1回転中に回転数変動を起こすことになる。
この回転数変動は、最終的には振動応力となり電動要素102、圧縮要素104を含んだ支持フレーム103を振動させることになる。このような往復動式の密閉型圧縮機は支持フレーム103を含むメカ部全体、密閉容器101内にスプリングで懸架されているため、ある程度の振動までは圧縮機外部に伝わらない構成にはなっているが、これとて限界のあることである。
現在低速時の回転数が25回転/秒程度であるので、問題となる振動は外部には伝わっていないが、更にシステム側からの要求として低回転数を要求されると、振動が外側に伝わるようになってくる。
振動が密閉型圧縮機100の外側に伝わると、冷媒戻り管108や冷媒排出管109を介して振動が配管などに伝わり、耳障りな騒音を発生させることになる。
もちろん、インバータ124での制御面で解決する方法はある。例えば、特許文献2などに記載されているように、負荷トルクとモータトルクを一致させるように制御することにより、回転数変動が少なくなり、振動も少なくなる。
特開2002−70740号公報 特開平5−95696号公報
しかしながら、負荷トルクとモータトルクを一致させるように制御する場合は、モータの電流脈動が大きくなるため、入力が高くなるという課題を有している。
また、現行と同じ回転数でも、例えば永久磁石にネオジ磁石など現在より磁束量の高い磁石を使った薄型のモータを搭載した場合でも、回転子質量が薄型化に伴い軽くなるため、慣性モーメントが小さくなり、振動が大きくなるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、低速時や薄型モータにした場合においても、入力を増加させることなく、振動が外部に伝わらず、耳障りな騒音を発生させない密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された回転子及び巻線を有する固定子からなる電動要素と、前記電動要素の回転子により駆動される圧縮要素と、前記電動要素の回転数を変化させるインバータとからなり、前記回転子は永久磁石を有し、前記回転子の長さを永久磁石の長さより長くするとともに、前記永久磁石の長さを、前記固定子の長さの0.9〜1.1倍の範囲内とし、さらに、前記回転子を、前記永久磁石がある部分以外に、圧縮要素側と、反圧縮要素側に位置する第2の鉄心を具備する構成とし、さらに、反圧縮要素側にある前記第2の鉄板を前記回転子の直径よりも大きい直径としたものである。
これによって、固定子に得られる磁束量を減少させることなく、回転子の慣性モーメントのみを大きくすることができるものである。
本発明の密閉型圧縮機は、低回転数においても、入力を増加させることなく、振動を小さくすることができる。
請求項1に記載の発明は、密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された回転子及び巻線を有する固定子からなる電動要素と、前記電動要素の回転子により駆動される圧縮要素と、前記電動要素の回転数を変化させるインバータとからなり、前記回転子は、積層された複数の鉄板を具備する第1の鉄心と、該第1の鉄心の積層構造内に埋設された永久磁石を有し、前記回転子の長さを永久磁石の長さより長くするとともに、前記永久磁石の長さを、前記固定子の長さの0.9〜1.1倍の範囲内とし、さらに、前記回転子を、前記永久磁石がある部分以外に、圧縮要素側と、反圧縮要素側に位置する第2の鉄心を具備する構成とし、さらに、前記第2の鉄心における反圧縮要素側の直径を、前記回転子の直径よりも大きくしたものであり、固定子に得られる磁束量を減少させることなく、回転子の慣性モーメントのみが大きくなるので、低回転数においても、入力を増加させることなく、振動を小さくすることができ、騒音も低くすることができる。
しかも、前記永久磁石の長さを、前記固定子の長さの0.9〜1.1倍とするものであり、この範囲においては、磁束量の減少による効率の低下が特に少なくなるので、低コストで高効率・低騒音を高めることができる。さらに、モータの特性に影響の大きい部分に第1の鉄板を積層し、モータの特性に影響を及ぼしにくいその他の部分については第2の鉄板を積層することによって、より経済的に高効率・低騒音化を図ることができる。
さらに、前記第2の鉄心における反圧縮要素側の直径を、前記回転子の直径よりも大きくしたことにより、密閉型圧縮機の基本的な構造を大幅に変えることなく、より慣性モーメントを大きくし、より高効率で低振動・低騒音を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回転子の長さを、前記永久磁石の長さの1.2倍以上としたもので、低速時においても十分な慣性モーメントを確保することができるので、更に高効率・低騒音化を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記回転子の永久磁石に、希土類磁石を用いたもので、永久磁石からの磁束量を大幅にアップさせることができるので、非常に薄い薄型モータが実現できる。
また、単純に薄型化してしまっては慣性モーメントが非常に小さくなり、振動が大幅に増加することとなるが、希土類磁石を採用して薄型モータにした場合は、慣性モーメントを大きくすることができ、高効率・低騒音化が図れ、シャフトとの接触面積も従来と同じ面積を確保できるので、信頼性も高くなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記第2の鉄心を、複数の鉄板の積層構造とし、前記第1の鉄心を構成する第1の鉄板を、前記第2の鉄心を構成する第2の鉄板と異なる材料あるいは板厚としたものであり、モータの特性に影響の大きい部分に第1の鉄板(珪素鋼板)を積層して、モータの特性に影響を及ぼしにくいその他の部分については第2の鉄板を積層することになり、より経済的に高効率・低騒音化を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記第1の鉄板を珪素鋼板とし、その珪素含有量が前記第2の鉄板以上であるか、または第1の鉄板の厚さを、前記第2の鉄板の厚さ以下としたもので、第2の鉄板はモータへの特性の影響が少なく、できるだけ価格の安い鉄板を使用できるので、コスト的に非常に安い材料を使うことができる。また、同様に第1の鉄板の厚みが第2の鉄板以下であるようにすることにより、第2の鉄板には価格が安く、加工のしやすい鉄板を使用できるので、コスト的に非常に安くでき
る。
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の発明において、前記第1の鉄板と前記第2の鉄板との間に非磁性体を設けたもので、モータ駆動時に第2の鉄板に漏れる漏れ磁束が小さくなるので、より高効率な運転を行うことができる。
請求項に記載の発明は、密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された回転子及び巻線を有する固定子からなる電動要素と、前記電動要素の回転子により駆動される圧縮要素と、前記電動要素の回転数を変化させるインバータとからなり、前記回転子は、積層された複数の鉄板を具備する第1の鉄心と、該第1の鉄心の積層構造内に埋設された永久磁石を有し、前記回転子の長さを永久磁石の長さより長くするとともに、前記永久磁石の長さを、前記固定子の長さの0.9〜1.1倍の範囲内とし、さらに、前記回転子を、前記永久磁石がある部分以外に、圧縮要素側と、反圧縮要素側に位置する非磁性体を具備する構成とし、さらに前記反圧縮要素側に位置する非磁性体の反圧縮要素側に、前記回転子の直径よりも大きい直径の第2の鉄板を設けたものであり、モータ特性に影響の大きい第1の鉄心から、モータ特性に影響の少ないその他の非磁性体(例えば真ちゅうやステンレス)部分への無駄な漏れ磁束が全くなくなり、より高効率な運転が可能になる。
さらに、前記反圧縮要素側に位置する非磁性体の反圧縮要素側に、前記回転子の直径よりも大きい直径の第2の鉄板を設けたことにより、密閉型圧縮機の基本的な構造を大幅に変える必要がなくなり、高効率・低騒音を達成することができる。
以下、本発明の参考例および実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この参考例および実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
参考例1)
図1は、本発明の参考例1における密閉型圧縮機の断面図である。
図1において、密閉型圧縮機1は、密閉容器2内に電動要素3と支持フレーム4及び圧縮要素5が内蔵されたものである。ここで密閉容器2は、上容器6と下容器7からなり、両者が接合されて一体的な密閉空間が形成されたものである。そして密閉容器2には、内部に電気を取り入れるための気密ターミナル8が取り付けられている。また密閉容器2には、冷媒を内部に戻す冷媒戻り管9と、冷媒を外部に排出する冷媒排出管10が設けられている。
密閉容器2内に内蔵されている電動要素3は、固定子11と回転子12からなるモータであり、インバータ制御されるものである。また電動要素3は、密閉容器2に、回転軸を垂直に配置して内蔵されている。ここで密閉型圧縮機1の電動要素3の固定子11は、鉄心13にエナメル線の巻線14が巻き付けられたものである。この鉄心13は薄い厚み(例えば0.35mm)の珪素鋼板を積み重ねて構成している。
また、固定子11の巻線14は電気的に気密ターミナル8と接続されており、密閉型圧縮機1の外部に設けられたインバータ15に接続されており、回転させるのに必要なパワーの供給を行う。
一方、回転子12は、鉄心16と永久磁石17とからなる。この鉄心16は薄い厚み(例えば0.35mm)の珪素鋼板を積み重ねて構成している。永久磁石17は相対する固定子11の鉄心13とほぼ同じ長さのものを使用している。回転子12の永久磁石17のある部分以外のところでは、そのまま鉄板を積み重ねている構成となっている。
また、回転子12の永久磁石17には、磁束密度の高い希土類の磁石を用いることにより、従来のものより固定子11の鉄心13の長さ(積厚)が大幅に薄くなったモータとなっている。
回転子12の中心には、クランク軸18が設けられている。クランク軸18は、長い直線部分を持ち、その下端にはメカ部分にオイルを給油するための給油管19と、その上端にクランク部20が形成されたものである。またクランク軸18の中央部は摺動部としてのベアリングとして支持フレーム4の中に収められている。また、この摺動部をできるだけ広く取るために、一部回転子12の中央部にまで食い込んだような構成としている。これにより片軸受けで安定した運転を得ている。また、クランク部20には、コンロッド21とピストン22が設けられ、回転子12の回転運動をクランク部20、コンロッド21を介して、ピストン22の往復運動に変化させる。
支持フレーム4中には更にシリンダ孔23が設けられ、吸入弁・吐出弁(図示せず)などを設けたシリンダヘッド24がシリンダ孔23を密閉するように取り付けられている。
また、シリンダヘッド24の吸い込み側にはプラスチックの成型部品であるサクションマフラー25を設け、冷媒戻り管9から戻ってくる冷媒を高効率にかつ低騒音にシリンダ内に送り込むようにしている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
密閉型圧縮機1では、密閉容器2に取り付けられた気密ターミナル8に、商用電源からの電力を変換するインバータ15からパルス幅変調された電圧が供給され、密閉容器2内のリード線を介して固定子11の巻線14に通電される。その結果、固定子11に回転磁界が生じ、通常のモータと同様に回転子12が回転し、これと一体となったクランク軸18が回転する。そしてクランク軸18のコンロッド21に取り付けられたピストン22がシリンダ孔23内で直線運動し、シリンダヘッド24の作用によりサクションマフラー25から冷媒ガスを吸入し、圧縮して、排気マフラー側に排出する。そしてさらに冷媒は、排気マフラーから銅管を経て冷媒排出管10に入り、密閉容器2の外に排出される。
冷媒排出管10をでた冷媒ガスは、通常外部に取り付けられた冷却システム(凝縮器、膨張器、蒸発器など、図示せず)を通って冷却または過熱作用を行い、再度冷媒戻り管9から冷媒ガスは戻ってくるように、冷却サイクルを構成している。
またクランク軸18の回転に応じてクランク軸18の下端に設けられた給油管19から潤滑オイルが吸い上げられ、クランク軸18の油溝や圧縮要素5に潤滑オイルが供給される。
次に本発明の参考例1における電動要素3について、更に詳しく説明する。
図2は本発明の参考例1における密閉型圧縮機の回転子の断面図、図3は本発明の参考例1における密閉型圧縮機の回転子の横断面図、図4は本発明の参考例1における密閉型圧縮機の固定子の斜視図である。
図2において、回転子12は前述で説明したとおり、鉄心16と永久磁石17からなる。永久磁石17は磁束量の多い希土類の永久磁石を用いている。磁束量が従来のフェライト磁石に比べて非常に大きいため、磁束集中による磁束量アップはあまり考慮しなくてよく、固定子11の鉄心13の長さとほぼ等しい長さの磁石で十分であった。
発明者らのシミュレーションによるとこの永久磁石17の長さと固定子11の長さとの比が0.9〜1.1倍の範囲においては、その差が0.2%程度とほとんど効率の低下はなく、モータ特性に影響を与えないことがわかった。また、0.9倍より小さければ磁束量が不足し、最大回転数が得られなくなり、1.1倍を超えると効率はほとんど変わらないものの、磁石量アップにより大幅にコストがアップしていくことがわかった。そのため、この長さの比がもっともコストパフォーマンスに優れている。
従来の考え方で行くと、回転子12の鉄心16の長さは永久磁石17の長さとほぼ等しくなるようにしていた。しかしながら、このように磁束量の多い希土類の永久磁石17を使い薄型モータにして、回転子自体を薄型化すると、慣性モーメントが非常に小さくなる。特に往復動式の密閉型圧縮機の場合、負荷トルクの脈動が非常に大きいため、回転子12が低速で回っている場合には特に1回転あたりの回転数変動が大きくなる。また、シャフトとの接触部分12aの面積が極端に少なくなる。そのため、強度的にも課題があった。
そこで、本参考例1においては、磁石がある部分の鉄心16b以外にも、圧縮要素側の鉄心16aと、反圧縮要素側の鉄心16cとを設けることにより、従来と同等もしくはそれ以上の慣性モーメントが得られるようにしている。これにより、従来と同等の低振動の動作が可能になる。
発明者らのシミュレーションによると、回転子12の長さと永久磁石17の長さとの比が1.2倍以上あるとほぼ従来と同等の慣性モーメントが得られた。すなわち薄型モータにおいても十分な低振動が得られることとなる。
参考例1においては希土類磁石を用いた薄型モータでの例について示したが、従来のフェライト磁石を用いたものでも、同様の考え方を導入すれば、現行より低い回転数でも低振動・低騒音の密閉型圧縮機が実現できることはいうまでもない。
また、本発明は薄い鉄板を積層して、鉄心16aと鉄心16cの部分を構成できるので、従来の回転子の製造方法をそのまま使用することができ、かつ密閉型圧縮機1の生産設備も従来のまま使用できるので、コスト的にも非常に安い構成で大きな効果を得ることができる。
また、回転子12におけるクランク軸18との接触部分12aは、回転子12とクランク軸18とを十分に密着固定するという非常に重要な役割を行っている。モータを薄型する場合、この接触部分12aを少なくするか、支持フレーム4の入り込みを小さくする必要があったが、どちらの場合でも密閉型圧縮機の信頼性を低下させることになる。しかし、本参考例1においては鉄心16cにおいて十分な接触部分12aが確保できるため、従来と同じ信頼性が確保できることとなる。
次に、回転子12の横断面図を示す図3において、回転子12の鉄心16には6枚の平板型の希土類の永久磁石17a,17b,17c,17d,17e,17fが埋め込まれている。永久磁石を埋め込むことによって、鉄心16で発生する渦電流損を減らすことができ、かつ突極比(d軸インダクタンスとq軸インダクタンスとの比)によるリラクタンストルクもうまく使用できるのでより高効率な運転が可能となる。
おのおのの永久磁石17a〜fは外向きにN極、S極と交互に配置されており全体で6極の回転子として構成している。また各永久磁石の間には、磁束のショートを防止するためにギャップ26a,26b,26c,26d,26e,26fを設けている。これにより多くの磁束をモータの運転に使うことができ、効率がよりアップする。
次に、固定子11の斜視図を示す図4において、密閉型圧縮機1では、固定子11は突極集中巻型の巻線が採用されている。固定子11の形状は、図4の通りであり、リング状の鉄心27を持ち、その内部に中心に向かって突出する9個の突極28a〜28iを持つ。またリング状鉄心27の上には、3個の入力端子29と一つの中性点端子台30が設けられている。
中性点端子台30は、リング状鉄心27から外側に張り出されて設けられており、中性点端子台30の底は、リング状鉄心27よりも外側に位置している。ここでは後述するエナメル線U,V,Wの3本の端部がお互いに結線されている。いわゆる3相スター結線がされている。
また、エナメル線Uは、突極28c,28f,28iに独立的に巻線31c,31f,31iを形成している。すなわち入力端子29からは、3本のエナメル線U,V,Wが接続され、これらのエナメル線によって各突極28a〜28iに集中巻の巻線31a〜31iが形成されている。お互い隣り合った巻線はおのおの違う相となっており、同一相は突極が3つおきに巻かれていることとなる。すなわち6極9スロットの巻線となっている。
このような集中巻による固定子11とすることにより、コイルエンドが最小にでき、モータの薄型化が可能であるとともに、銅損の削減による効率アップも可能となる。薄型のモータは密閉型圧縮機を小型化するためにも非常に重要な技術のひとつである。
次に、動作について図1及び図5を用いて、更に詳しく説明する。図5は本発明の参考例1における密閉型圧縮機の回転子の回転特性図である。
図5において、(a)は横軸に回転角度、縦軸に負荷トルク及びモータトルクを示す。また、(b)は横軸に回転角度、縦軸に角速度を示す。横軸の回転角度は360度でクランク軸18が1回転することを示す。
まず、負荷トルクについて説明する。負荷トルクは1回転中で図5(a)の実線に示すように変化する。回転角度が0〜180度においては、ピストン22がシリンダ孔23内でシリンダヘッド24から遠ざかる方向で動作し、冷媒ガスを吸い込んでいるところである。このとき、ピストン22にはほとんど力はかからず、負荷トルクは非常に小さい。
180度を超えると、ピストン22がシリンダ孔23内でシリンダヘッド24へ近づく方向で動作し、冷媒ガスの圧縮を始める。シリンダ孔23内の圧力が圧縮仕事により高くなることで負荷トルクも急激に増加を始める。その後、回転角度がθ1で吐出弁が動作し、冷媒ガスの吐出を始めるため、ここで負荷トルクはピーク値TLMとなる。その後、冷媒ガスが吐出されるに従って、負荷トルクは急激に減少する。往復動式密閉型圧縮機においてはこのように、1回転の後半に負荷トルクが集中するということになる。
一方、モータトルクは1回転中で図5(a)の点線に示すように変化する。基本的にはモータトルクは一定値を出すが、負荷トルクの脈動に応じて、慣性モーメントを含めたフィードバック系の動作により、若干の変動が発生する。モータトルクの平均値はTMAであり、このモータトルクの平均値と負荷トルクの平均値は一致する。回転角度0〜θ2との間においては、モータトルクは負荷トルクより大きく、逆にθ2より大きくなると負荷トルクがモータトルクより大きくなる。
次に、このような負荷トルク、モータトルクの状況下において、角速度の特性を図5(b)に示す。基本的な動作としては、回転角度0〜θ2の間においては、モータトルクは
負荷トルクより大きく、その結果この区間において、クランク軸18は加速されて角速度は順次大きくなってくる。一方、回転角度がθ2を超えると負荷トルクがモータトルクより大きくなるので、その結果この区間において、クランク軸18は減速されて角速度は順次小さくなってくる。
図5(b)において、一点鎖線は従来の密閉型圧縮機の場合を示し、実線は本発明の参考例1における密閉型圧縮機の場合を示す。従来の密閉型圧縮機の回転子はモータの特性のみを考慮した設計となっていたため、現在よりより低速(例えば15回転/秒)などで動かすと1回転あたりの角速度変動が非常に大きくなり、内部での振動吸収が十分できずに、外部に振動が伝わり、騒音が発生することになる。
それに対し、本発明の密閉型圧縮機1の回転子12は、モータ特性に影響しないレベルで、新たに鉄板などで慣性モーメントを追加できるようにしたので、従来に比べて大幅に、回転子の慣性モーメントを増やすことができ、低速で駆動した場合も1回転あたりの角速度変動が大幅に低減でき、内部で振動吸収ができるレベルとなり、外部の振動が低下し、騒音も低くなるという顕著な効果が得られる。また、磁束量の多い希土類の永久磁石17を用いて薄型モータにした場合その効果は一層顕著となる。
以上のように、本参考例1においては、回転子12は永久磁石17を有し、回転子12の長さを永久磁石17の長さより長くすることにより、固定子11に得られる磁束量を減少させることなく、回転子12の慣性モーメントのみを大きくすることができるので、低回転数においても、入力を増加させることなく、振動を小さくすることができる。また、従来と同等の工法で組み立てることができ、コストも非常に安くできる。
また、回転子12の永久磁石17の長さを固定子11の長さと略等しくすることにより、余分な永久磁石を使うことなく、高効率・低騒音を維持して低コストが可能になる。
また、回転子12の長さが永久磁石17の長さの1.2倍以上とすることにより、低速時においても十分な慣性モーメントを確保することができるので、高効率・低騒音を図ることができる。
また、永久磁石17の長さが固定子11の長さの0.9〜1.1倍の範囲においては、磁束量の減少による効率の低下も特に少なく、低コストで高効率・低騒音が可能になる。
また、回転子12の永久磁石17に希土類磁石を用いたことにより、永久磁石17からの磁束量を大幅にアップさせることができるので、従来に比べて非常に薄い薄型モータが実現できる。しかしながら、単純に薄型化してしまっては慣性モーメントが非常に小さくなり、振動が大幅に増加することとなる。本発明においては、希土類磁石を採用して薄型モータにした場合においても、慣性モーメントを大きくすることができ、高効率・低騒音が可能にできる。また、シャフトとの接触面積も従来と同じ面積を確保できるため、信頼性も高くなる。
参考例2)
図6は本発明の参考例2における密閉型圧縮機の回転子の断面図を示す図である。
参考例1と同一構成については、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図6において、12は鉄心16と永久磁石17とからなる回転子であり、鉄心16のうち、32bは第1の鉄板、32a,32cは第2の鉄板である。第1の鉄板32bはその内部に永久磁石17を埋め込んでなり、また、固定子11とも相対しているため、モータ
の特性に大きな影響を与える。
そのため、この第1の鉄板32bは鉄損が少なくなる珪素を多く含んだ珪素鋼板であることが望ましい。グレードの高い鉄板を使うことで固定子11や永久磁石17がつくる磁束による損失(鉄損)を最小にすることにより、効率を最も高くすることができる。また、より薄い鉄板を使うことも有効である。
また、第2の鉄板32a,32cはモータの特性に与える影響は少ない。すなわち、永久磁石17もなく、固定子11とも相対していないためである。そのために、この部分に鉄損の少ない鉄板を使用する必要はなく、コストの安い珪素の少ない珪素鋼板や厚みの厚い珪素鋼板を使ってもモータの特性の劣化は少ない。すなわちモータ特性に影響を与える第1の鉄板32bに比べて、鉄損特性の悪いコストの安い珪素鋼板や厚みの厚い鋼板を使うことが可能である。
33は非磁性体板であり、第1の鉄板32bと第2の鉄板32a,32cの間に設けられている。この部分に非磁性体板33を設けることにより、永久磁石17の表と裏(N極とS極)との間の磁束の漏れを防ぐことができ、磁束量を増加させ、さらに効率を上げることができる。
34は第2の鉄板32a内に設けられた第1のギャップである。35は第2の鉄板32c内に設けられた第2のギャップである。第1のギャップ34や第2のギャップ35は永久磁石17の厚み方向のできるだけ内側に設けることが望ましい。このようにすることにより、永久磁石17の表と裏(N極とS極)との間の磁束の漏れを防ぐことにより、磁束量を増加させ、さらに効率を上げることができるとともに、慣性モーメントをできるだけ大きくすることができ振動も抑えることも十分できる。
以上のように、本参考例2においては、回転子12の永久磁石17のある部分、すなわちモータの特性に影響の大きい部分に第1の鉄板32b(珪素鋼板)を積層して、モータの特性に影響を及ぼしにくいその他の部分については第2の鉄板32a,32cを積層することにより、第2の鉄板32a,32cには特性面よりコスト面を優先した鉄板を使用できるので、より経済的に高効率・低騒音が可能にできる。
また、第1の鉄板32bと第2の鉄板32a,32cとの間に非磁性体33を設けることにより、モータ駆動時に第2の鉄板32a,32cに漏れる漏れ磁束を小さくすることができ、より高効率な運転を行なうことができる。
また、第1の鉄板32bは珪素鋼板であり、その珪素含有量が第2の鉄板32a,32c以上であるようにすることにより、第2の鉄板32a,32cはモータへの特性の影響が少ないため、コストのできるだけ安い鉄板が使用できるので、価格を非常に安くすることができる。また、同様に第1の鉄板32bの厚みが第2の鉄板32a,32c以下であるようにすることにより、第2の鉄板32a,32cにはコストが安く、加工のしやすい鉄板を使用でき、コスト的に非常に安くすることができる。
参考例3)
図7は本発明の参考例3における密閉型圧縮機の回転子の断面図を示す図である。
参考例1または2と同一構成については、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図7において、12は鉄心16と永久磁石17とからなる回転子であり、鉄心16は永
久磁石17を内蔵している。鉄心16の長さは永久磁石17とほぼ同一としている。この部分についてはモータの特性への影響が大きく、ここに使う鉄板は参考例2で説明したように、できるだけ鉄損の少ない珪素鋼板を使うことが望ましい。
36は第1の非磁性体であり、例えば真ちゅうやステンレスなどを使用する。また、37は第2の非磁性体であり、材質は第1の非磁性体と同等のものである。この様にすることにより、モータの特性にはまったく影響を与えず、振動を少なくするための慣性モーメントも大きくすることができる。
以上のように本参考例3においては、モータ特性に影響の大きい回転子12の永久磁石17の有する部分は第1の鉄板16を積層してなり、モータ特性に影響の少ないその他の部分には非磁性体36,37(例えば真ちゅうやステンレス)とすることにより、無駄な漏れ磁束がまったくなくなり、より高効率な運転が可能になる。
(実施の形態
図8は本発明の実施の形態における密閉型圧縮機の回転子の断面図を示す図である。
参考例1から3と同一構成については、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図8において、回転子12は鉄心16と永久磁石17とからなり、非磁性体36,37をもつ。非磁性体37の下には、さらに回転子12の鉄心16の直径より大きな第2の鉄板38が設けられている。これにより、長さを変えることなく、慣性モーメントをさらに上げることができるので、より低回転化やモータの薄型化を行っても振動を増やすことがない。ここでは半径の大きな第2の鉄板38で説明したが、もちろん非磁性体37自体の半径を増やしてももちろん同じ効果が得られる。
また、この半径を大きくする部分は、圧縮要素5の反対側としている。圧縮要素5側には支持フレーム4をはじめ多くの要素が所狭しと並んでおり、こちらの部分の半径を大きくすると多くの部分の設計変更が必要である。半径を大きくする部分を圧縮要素5の反対側とすることにより、設計変更部分が非常に少なく、低振動などの大きな効果を簡単に得ることができる。
以上のように本実施の形態においては、モータの特性に影響を与えない非磁性体37または第2の鉄板38からなる部分のすべてまたは一部の直径を、鉄心16の直径より大きくすることにより、より慣性モーメントを大きくすることができるので、より高効率で低振動・低騒音の運転ができる。
また、回転子12の直径が大きくなる部分を圧縮要素5の反対側とすることにより、密閉型圧縮機1の基本的な構造を大幅に変えることなく、高効率・低騒音が達成できる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、安いコストで慣性モーメントを大きくし、低回転数または薄型モータ採用時の振動を抑制させて低騒音化ができるので、電気冷蔵庫やエアーコンディショナー、あるいは自動販売機等への適用だけではなく、特に騒音が気になる屋内設置での製品分野等の用途にも適用できる。
本発明の参考例1における密閉型圧縮機の断面図 本発明の参考例1における密閉型圧縮機の回転子の断面図 本発明の参考例1における密閉型圧縮機の回転子の横断面図 本発明の参考例1における密閉型圧縮機の固定子の斜視図 本発明の参考例1における密閉型圧縮機の回転子の回転特性図 本発明の参考例2における密閉型圧縮機の回転子の断面図 本発明の参考例3における密閉型圧縮機の回転子の断面図 本発明の実施の形態における密閉型圧縮機の回転子の断面図 従来の密閉型圧縮機の断面図
1 密閉型圧縮機
2 密閉容器
3 電動要素
5 圧縮要素
11 固定子
12 回転子
15 インバータ
17 永久磁石
32a 第の鉄板
32b 第の鉄板
32c 第2の鉄板
33 非磁性体板
36 第1の非磁性体
37 第2の非磁性体
38 第2の鉄板

Claims (7)

  1. 密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された回転子及び巻線を有する固定子からなる電動要素と、前記電動要素の回転子により駆動される圧縮要素と、前記電動要素の回転数を変化させるインバータとからなり、前記回転子は、積層された複数の鉄板を具備する第1の鉄心と、該第1の鉄心の積層構造内に埋設された永久磁石を有し、前記回転子の長さを永久磁石の長さより長くするとともに、前記永久磁石の長さを、前記固定子の長さの0.9〜1.1倍の範囲内とし、さらに、前記回転子を、前記永久磁石がある部分以外に、圧縮要素側と、反圧縮要素側に位置する第2の鉄心を具備する構成とし、さらに、前記第2の鉄心における反圧縮要素側の直径を、前記回転子の直径よりも大きくした密閉型圧縮機。
  2. 前記回転子の長さを、前記永久磁石の長さの1.2倍以上とした請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記回転子の永久磁石に、希土類磁石を用いた請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記第2の鉄心を、複数の鉄板の積層構造とし、前記第1の鉄心を構成する第1の鉄板を、前記第2の鉄心を構成する第2の鉄板と異なる材料あるいは板厚とした請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記第1の鉄板を珪素鋼板とし、その珪素含有量が前記第2の鉄板以上であるか、または第1の鉄板の厚さを、前記第2の鉄板の厚さ以下とした請求項4に記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記第1の鉄板と前記第2の鉄板との間に非磁性体を設けた請求項4または5に記載の密閉型圧縮機。
  7. 密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された回転子及び巻線を有する固定子からなる電動要素と、前記電動要素の回転子により駆動される圧縮要素と、前記電動要素の回転数を変化させるインバータとからなり、前記回転子は、積層された複数の鉄板を具備する第1の鉄心と、該第1の鉄心の積層構造内に埋設された永久磁石を有し、前記回転子の長さを永久磁石の長さより長くするとともに、前記永久磁石の長さを、前記固定子の長さの0.9〜1
    .1倍の範囲内とし、さらに、前記回転子を、前記永久磁石がある部分以外に、圧縮要素側と、反圧縮要素側に位置する非磁性体を具備する構成とし、さらに前記反圧縮要素側に位置する非磁性体の反圧縮要素側に、前記回転子の直径よりも大きい直径の第2の鉄板を設けた密閉型圧縮機。
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